JP2020197237A - 区画体の貫通孔処理構造、及び隙間処理部材 - Google Patents

区画体の貫通孔処理構造、及び隙間処理部材 Download PDF

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Abstract

【課題】貫通孔を貫通する隙間を簡単に無くすことができる区画体の貫通孔処理構造及び隙間処理部材を提供すること。【解決手段】壁Wの貫通孔Waには、配線Pを取り囲む状態に隙間処理部材11が設置されている。隙間処理部材11は、配線Pを取り囲む基材12を有するとともに、当該基材12から第2方向に突出し、かつ配線Pを取り囲む方向に複数並設されたブロック体14を備える。貫通孔処理構造では、配線Pを取り囲む方向に隣り合うブロック体14同士の間に開いた各空間Hを介して壁Wの表側から裏側を視認不能とすべく、各空間Hを補完するように第1方向において空間Hに重なり合う位置に他のブロック体14が配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、貫通部材の外周面と貫通孔の内周面との隙間に貫通部材を取り囲む隙間処理部材が設置されている区画体の貫通孔処理構造、及び隙間処理部材に関する。
従来より、建築物等において、区画体としての壁を厚さ方向に貫通するケーブルや配管といった貫通部材を配設する場合、壁に貫通孔をあけて貫通部材を貫通させ、その貫通部材の外周面と貫通孔の内周面との隙間を隙間処理部材によって閉塞して区画体の貫通孔処理構造を形成している。なお、貫通部材の外周面と貫通孔の内周面との隙間は、貫通孔の貫通方向の一方側から他方側が視認できない状態に閉塞する必要がある。区画体の貫通孔処理構造としては、例えば特許文献1に開示の防火区画貫通部構造が挙げられる。図19に示すように、防火区画貫通部構造において、貫通孔91の内周面と貫通部材92の外周面との間には、貫通部材92の外周面に捲回されたテープ状成形体93が設置されている。
テープ状成形体93は、熱膨張性耐火材料からなるシート体と、樹脂発泡体とが積層されて構成されている。テープ状成形体93を貫通部材92に捲回した状態では、樹脂発泡体を潰すことで貫通部材92の外周面に凹凸がある場合でも、樹脂発泡体の一部が凹に進入して、貫通部材92とテープ状成形体93との間の隙間をほとんど無くすることができる。
特開2005−351305号公報
ところが、特許文献1に開示のテープ状成形体93においては、隙間をなくすためには、隙間の寸法と同じ厚さとなるまでテープ状成形体93を複数回に亘って貫通部材92に捲回する必要があり、施工性が悪い。また、テープ状成形体93の樹脂発泡体はシート状であるため、テープ状成形体93を複数回捲回しても貫通部材92の自重によって、捲回状態にある樹脂発泡体が潰れてしまい、樹脂発泡体と貫通孔91との間に隙間が形成されてしまうという問題がある。
本発明の目的は、貫通孔を貫通する隙間を簡単に無くすことができる区画体の貫通孔処理構造及び隙間処理部材を提供することにある。
上記問題点を解決するための区画体の貫通孔処理構造は、区画体に設けられた貫通孔に貫通部材が挿通され、前記貫通部材の外周面と前記貫通孔の内周面との隙間に前記貫通部材を取り囲む隙間処理部材が設置されている区画体の貫通孔処理構造であって、前記貫通孔が前記区画体を貫通する方向を第1方向とし、当該第1方向に直交する方向を第2方向とすると、前記隙間処理部材は、前記貫通部材を取り囲む基材を有するとともに、当該基材から前記第2方向に突出し、かつ前記貫通部材を取り囲む方向へ複数並設された閉塞部材を備えるとともに、当該複数の前記閉塞部材それぞれが前記貫通孔の内周面の一部に接触しており、前記貫通部材を取り囲む方向に隣り合う前記閉塞部材同士の間に開いた各空間を介して前記区画体の表側から裏側を視認不能とすべく、各空間を補完するように前記第1方向にずれた位置であって、前記第1方向において前記空間に重なり合う位置に他の閉塞部材が配置されていることを要旨とする。
上記問題点を解決するための区画体の貫通孔処理構造は、区画体に設けられた貫通孔に貫通部材が挿通され、前記貫通部材の外周面と前記貫通孔の内周面との隙間に前記貫通部材を取り囲む隙間処理部材が設置されている区画体の貫通孔処理構造であって、前記貫通孔が前記区画体を貫通する方向を第1方向とし、当該第1方向に直交する方向を第2方向とすると、前記隙間処理部材は、前記貫通部材を取り囲む基材を有するとともに、当該基材から前記第2方向に突出し、かつ前記貫通部材を取り囲む方向に複数並設された閉塞部材を備え、前記閉塞部材は、圧縮すると原形状へ復帰しようとする反力を備える発泡体からなるブロック体であり、当該複数の前記閉塞部材それぞれが前記第2方向に圧縮されて前記貫通孔の内周面の一部に接触しており、前記貫通部材を取り囲む方向に隣り合う前記閉塞部材同士の間に開いた各空間を介して前記区画体の表側から裏側を視認不能とすべく、各空間を補完するように前記第1方向にずれた位置であって、前記第1方向において前記空間に重なり合う位置に他の閉塞部材が配置されていることを要旨とする。
区画体の貫通孔処理構造について、前記貫通部材を取り囲む方向を周方向とすると、前記隙間処理部材は、複数の前記閉塞部材が前記周方向に並設された前記閉塞部材の列を前記第1方向に複数備え、複数の前記列のうち少なくとも2つの列同士では、前記空間の位置が前記周方向に異なっていてもよい。
区画体の貫通孔処理構造について、各ブロック体は前記第1方向に長手が延び、かつ前記第1方向に対し長手が傾斜するブロック状であり、前記隙間処理部材は、各ブロック体が前記第1方向を中心軸線とする放射状に配置されていてもよい。
区画体の貫通孔処理構造について、前記隙間処理部材は、前記貫通部材に対し螺旋状に巻き付けられていてもよい。
区画体の貫通孔処理構造について、前記隙間処理部材が前記第1方向に複数配置され、複数の隙間処理部材のうちの一つの前記隙間処理部材の前記閉塞部材同士の間に開いた前記空間が、他の前記隙間処理部材の前記閉塞部材によって補完されていてもよい。
区画体の貫通孔処理構造について、前記第2方向に沿って前記隙間処理部材が複数段に亘って介在していてもよい。
区画体の貫通孔処理構造について、前記基材から前記第2方向に沿って前記貫通孔の内周面に向けて突出する前記閉塞部材を第1閉塞部材とすると、前記隙間処理部材は、前記基材から前記第2方向に沿って前記貫通部材に向けて突出する前記閉塞部材として第2閉塞部材を複数備え、当該複数の前記第2閉塞部材が前記貫通部材の外周面の一部に接触していてもよい。
区画体の貫通孔処理構造について、前記隙間処理部材は、熱膨張性能を有していてもよい。
区画体の貫通孔処理構造について、前記隙間には、前記隙間処理部材と共に前記隙間を閉塞するための熱膨張性耐火材が設置されていてもよい。
上記問題点を解決するための隙間処理部材は、区画体に設けられた貫通孔に挿通された貫通部材の外周面と前記貫通孔の内周面との隙間において前記貫通部材を取り囲む状態に設置される隙間処理部材であって、前記貫通部材を取り囲む方向へ長手が延びる基材を有するとともに、圧縮すると原形状へ復帰しようとする反力を備え、かつ前記基材から突出するブロック体を複数有し、前記ブロック体が前記基材の長手方向に並設された前記ブロック体の列を前記基材の短手方向に複数備え、複数の前記列のうち少なくとも2つの列同士では、前記基材の長手方向に隣り合う前記ブロック体同士の境界の位置が前記基材の長手方向に異なっていることを要旨とする。
隙間処理部材について、複数の前記列のうち少なくとも2つの列において、前記基材の長手方向への前記ブロック体の寸法が前記列同士で異なっていてもよい。
隙間処理部材について、複数の前記列のうちの少なくとも1つの列において、前記基材の長手方向に隣り合う少なくとも2つの前記ブロック体について、前記基材の長手方向への寸法が異なっていてもよい。
隙間処理部材について、前記ブロック体は、前記基材の長手方向における当該ブロック体の両側面に傾斜面を備え、前記傾斜面により、前記ブロック体は、前記基材からの突出方向に沿って幅狭に形成されていてもよい。
隙間処理部材について、前記基材の長手方向における前記ブロック体の両側面に、前記基材からの突出方向に沿って前記ブロック体を幅狭にする傾斜面を備えるブロック体と、前記基材の長手方向における前記ブロック体の両側面に、前記基材からの突出方向に沿って前記ブロック体を幅広にする傾斜面を備えるブロック体とが前記基材の長手方向に交互に並設されていてもよい。
隙間処理部材について、前記基材の長手方向に隣り合う前記ブロック体同士の境界は、前記基材からの前記ブロック体の突出方向の先端から前記基材に至る切込によって形成されていてもよい。
隙間処理部材について、前記基材から一方向へ突出する複数の第1ブロック体と、前記基材から前記第1ブロック体とは反対方向へ突出する複数の第2ブロック体とを備え、前記基材の長手方向に隣り合う前記第2ブロック体同士の間隔は、前記基材の長手方向に隣り合う前記第1ブロック体同士の間隔より広くてもよい。
本発明によれば、貫通孔を貫通する隙間を簡単に無くすことができる。
第1の実施形態の貫通孔処理構造を示す分解斜視図。 第1の実施形態の貫通孔処理構造を示す断面図。 第1の実施形態の貫通孔処理構造を壁表側から示す図。 第1の実施形態の隙間処理部材を示す斜視図。 隙間処理部材を丸める状態を示す斜視図。 第1の実施形態の貫通孔処理構造を示す斜視図。 第2の実施形態の隙間処理部材を示す斜視図。 第2の実施形態の隙間処理部材を用いた貫通孔処理構造を示す部分斜視図。 第2の実施形態の貫通孔処理構造を壁表側から示す図。 別例の隙間処理部材を示す斜視図。 別例の隙間処理部材を示す斜視図。 別例の隙間処理部材を示す斜視図。 別例の隙間処理部材を用いた貫通孔処理構造を壁表側から示す図。 別例の隙間処理部材を示す斜視図。 別例の隙間処理部材を示す斜視図。 別例の隙間処理部材を示す斜視図。 別例の隙間処理部材を用いた貫通孔処理構造を示す斜視図。 別例の隙間処理部材を用いた貫通孔処理構造を示す斜視図。 背景技術を示す図。
(第1の実施形態)
以下、区画体の貫通孔処理構造及び隙間処理部材を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
まず、区画体としての壁Wについて説明する。図1に示すように、壁Wはコンクリート製の中実状をなすとともに、壁Wには、貫通部材としての複数の配線Pを壁Wの厚さ方向に貫通させるための円孔状の貫通孔Waが形成されている。なお、複数の配線Pを纏めた状態で形成される外周面を配線Pの外周面とする。このため、配線Pの外周面は周方向に凹凸状である場合もあるし、円状である場合もある。また、貫通部材は、配線Pの他に、パイプや保護管といった配管材であってもよいし、配線と配管材とを纏めたものであってもよい。配線Pの外周面と貫通孔Waの内周面との間には隙間Sが画成され、この隙間Sには、配線Pを取り囲む隙間処理部材11が設置されている。以下の説明において、貫通孔Waが壁Wを貫通する方向を第1方向D1とし、第1方向D1は壁Wの厚さ方向と一致する。
次に、隙間処理部材11について説明する。
図2に示すように、隙間処理部材11は、熱膨張性能を有する発泡体からなり、具体的には、母材に熱膨張材が均一に分散された発泡体からなる。隙間処理部材11は、母材に熱膨張材と発泡剤が混練された母材材料における発泡剤のみを発泡させて得られたものである。本実施形態では、熱膨張材として膨張黒鉛が使用され、母材として、ポリマーが使用され、より具体的には、合成ゴムが使用されている。合成ゴムとしてはクロロプレンゴムが使用されている。なお、合成ゴムとしては、クロロプレンゴムの他に、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、天然ゴム(NR)、合成天然ゴム(IR)、イソプレンゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルゴム(NBR)が挙げられる。
また、発泡剤の発泡開始温度は130〜200℃であり、膨張黒鉛の発泡開始温度は120〜300℃である。隙間処理部材11の製造方法としては、例えば、クロロプレンゴムに膨張黒鉛及び発泡剤を均一に分散させて母材材料を調整した後、膨張黒鉛が膨張しないように、膨張黒鉛が膨張する温度より低い温度で母材材料を加熱し、発泡剤を発泡させて製造される。
隙間処理部材11は、発泡剤の発泡によって形成された微細な気泡を多数有するスポンジ状であり、気泡は隙間処理部材11の内部及び表面に多数存在している。また、発泡クロロプレンゴムにより、隙間処理部材11は圧縮変形可能であり、ゴム弾性を有する。
次に、隙間Sに設置される前の隙間処理部材11、つまり配線Pを取り囲む前の隙間処理部材11を説明する。
図4に示すように、隙間処理部材11は、長尺シート状の基材12と、基材12の長手方向に沿って複数並設された閉塞部材としてのブロック体14とを有する。隙間処理部材11は、基材12におけるブロック体14が突出していない面が配線Pの外周面に対向するように巻き付けられる。隙間処理部材11において、基材12の一面であり、配線Pに対向する面を内面11aとする。本実施形態では内面11aは矩形状である。
矩形状の内面11aの長手方向を隙間処理部材11の長手方向Xとし、内面11aの短手方向を隙間処理部材11の短手方向Yとする。また、基材12からブロック体14が突出する方向及び突出する方向と反対方向を含めて隙間処理部材11の厚さ方向Zとする。厚さ方向Zにおいて隙間処理部材11を挟んで内面11aと反対側に位置する面を外面11bとする。外面11bは矩形状である。厚さ方向Zへの基材12の寸法は、厚さ方向Zへのブロック体14の寸法より小さい。このため、基材12は、ブロック体14に比べて強度の低い脆弱部となる。よって、隙間処理部材11の各ブロック体14は、脆弱部としての基材12によって互いに連結されるとともに、変形可能に構成されている。
基材12及び各ブロック体14は厚さ方向Zに圧縮変形可能であり、長手方向X及び短手方向Yにも圧縮変形可能である。基材12及び各ブロック体14は、圧縮された状態から原形状に復帰しようとする反力を備える。基材12及び各ブロック体14は、反力が非常に大きく、圧縮しても直ちに原形状に戻ろうとする。
隙間処理部材11は、膨張黒鉛を含むため、所定温度(例えば、250℃)以上の熱を受けると体積が加熱前の数倍以上に膨張する。よって、隙間処理部材11は、発泡クロロプレンゴムによって圧縮変形可能とされ、膨張黒鉛によって熱膨張可能とされている。つまり、隙間処理部材11は自身が熱膨張性能を有する。
隙間処理部材11は、短手方向Yの中間を通過し、かつ長手方向Xに直線状に延びる第1切込13を備える。第1切込13は、隙間処理部材11の外面11bから厚さ方向Zに切り込まれ、外面11bから基材12に至る。よって、基材12には第1切込13は形成されていない。隙間処理部材11は、第1切込13によって短手方向Yに二分割され、短手方向Yの一方の第1ブロック列B1と短手方向Yの他方の第2ブロック列B2を備える。よって、隙間処理部材11は、短手方向Yの中間位置に第1ブロック列B1と第2ブロック列B2の境界を備える。
隙間処理部材11は、第1ブロック列B1及び第2ブロック列B2を長手方向Xに沿って複数のブロック体14に分割する第2切込15を備える。各第2切込15は、短手方向Yに直線状に延びるとともに、隙間処理部材11の外面11bから厚さ方向Zに切り込まれ、外面11bから基材12に至る。各第2切込15は、第1ブロック列B1及び第2ブロック列B2を長手方向Xに刻み、複数の第2切込15によって、第1ブロック列B1及び第2ブロック列B2に複数のブロック体14が画成されている。よって、第1ブロック列B1及び第2ブロック列B2において、長手方向Xに隣り合うブロック体14同士の境界は第2切込15によって形成されている。
図5に示すように、各ブロック体14は、基材12からの突出方向の先端に矩形状の先端面14aを備える。各ブロック体14の先端面14aは、隙間処理部材11の短手方向Yに長辺が延び、隙間処理部材11の長手方向Xに短辺が延びる矩形状である。なお、第2ブロック列B2の長手方向X両端のブロック体14は、その他のブロック体14よりも長手方向Xへの寸法が短い。
全てのブロック体14の先端面14aが集まって隙間処理部材11の外面11bが構成されている。各ブロック体14は、先端面14aの一対の長縁に第1縁141を備える。各第1縁141は、隙間処理部材11の短手方向Yに延びる。また、各ブロック体14は、先端面14aの一対の短縁に第2縁142を備える。各第2縁142は、隙間処理部材11の長手方向Xに延びる。各ブロック体14は、各第1縁141と基材12とを厚さ方向Zに繋ぐ第1側面14bを備えるとともに、各第2縁142と基材12とを厚さ方向Zに繋ぐ第2側面14cを備える。第1側面14b及び第2側面14cはいずれも平坦面である。
第2切込15は、長手方向Xに等間隔おきに存在し、全てのブロック体14は基材12によって連結されている。厚さ方向Zへの第2切込15の寸法は全ての第2切込15で同じである。また、厚さ方向Zに沿ったブロック体14の寸法は全てのブロック体14で同じである。各ブロック体14は、それぞれ単独で圧縮変形可能であるとともに、圧縮された状態から原形状へ復帰するための反力を備える。第2ブロック列B2の長手方向X両端に位置するブロック体14をそれぞれ調整用ブロック体14sとする。各調整用ブロック体14sは、その他のブロック体14と比べて、長手方向Xへの寸法が小さい。第2ブロック列B2の長手方向X両端に調整用ブロック体14sが設けられることで、基材12の長手方向Xへの第2ブロック列B2の寸法と、基材12の長手方向Xへの第1ブロック列B1の寸法とが一致し、外面11bが矩形状になっている。
なお、隙間処理部材11は、長手方向Xに並ぶブロック体14の数が異なる複数種類が設けられており、貫通孔Waの大きさや、貫通部材の太さ、本数に応じて用いられる隙間処理部材11が適宜選択される。
隙間処理部材11は、基材12を長手方向Xに丸めるように変形させることができる。基材12を丸めるように隙間処理部材11を変形させると、長手方向Xに隣り合うブロック体14同士は離れ、隣り合うブロック体14の第1側面14b同士の間には空間Hが形成される。隙間処理部材11の短手方向Yにおいては、第1ブロック列B1及び第2ブロック列B2の一方の空間Hには、他方のブロック体14が重なり合う。
図3に示すように、隙間処理部材11は、長手方向Xの両端が突き合わせられるまで変形可能である。隙間処理部材11の長手方向Xの両端を突き合わせたとき、隣り合うブロック体14の第1側面14b同士間の距離は最大となり、空間Hが長手方向Xへ最大に広がる。隙間処理部材11の長手方向Xの両端を突き合わせたとき、隣り合うブロック体14の第1縁141同士の最短距離を空間Hの離間距離Kとする。
また、各ブロック体14において、基材12の長手方向Xに沿ったブロック体14の寸法であり、基材12の長手方向Xに沿った一対の第1側面14b間の寸法をブロック体14の幅Lとする。ブロック体14の幅Lは空間Hの離間距離K以上である。このため、隙間処理部材11の長手方向Xの両端を突き合わせたとき、隙間処理部材11の短手方向Yにおいて、空間Hに重なるブロック体14によって空間Hを覆うことができる。
隙間処理部材11の厚さ方向Zへの寸法をTとし、貫通孔Waの半径をRとする。また、隙間処理部材11の長手方向Xの両端を突き合わせたときに内面11aによって形成される孔の半径をrとする。隙間処理部材11の厚さ方向Zへの寸法Tは、貫通孔Waの半径Rから孔の半径rとの差分であるR−rより大きく設定されている。このため、隙間処理部材11の長手方向Xの両端を突き合わせて貫通孔Wa内に隙間処理部材11を設置したとき、ブロック体14の先端面14aは貫通孔Waの内周面の一部に圧接するとともに厚さ方向Zに圧縮される。
次に、壁Wの貫通孔処理構造の形成方法及び貫通孔処理構造を説明する。
上記構成の隙間処理部材31を用いた貫通孔処理構造を形成するには、まず、図5に示すように、隙間処理部材31を丸めて配線Pを取り囲むように変形させる。隙間処理部材11を丸めると、第1切込13及び各第2切込15を利用してブロック体14同士が長手方向Xに離間し、空間Hが広がる。
続いて、図1に示すように、隙間処理部材11を配線Pの軸方向に沿うように貫通孔Waに向けてスライド移動させ、隙間処理部材11を貫通孔Wa内に挿入する。すると、図2に示すように、各ブロック体14は、配線Pの外周面と貫通孔Waの内周面との間で第2方向D2に圧縮されて変形するとともに各ブロック体14の先端面14aが貫通孔Waの内周面に接触する。このとき、各ブロック体14が原形状へ復帰しようとする力により貫通孔Waの内周面の一部にブロック体14の先端面14aが圧接する。その結果、配線Pの外周面と貫通孔Waの内周面との間に画成された環状の隙間Sに隙間処理部材11が設置される。
なお、各ブロック体14は、基材12から貫通孔Waの内周面に向けて突出している。基材12からブロック体14が突出する方向が上記した第2方向D2である。第2方向D2は、第1方向D1に直交する方向であり、貫通孔Waの径方向に一致する。また、隙間Sにおいて隙間処理部材11が配線Pを取り囲む方向を隙間処理部材11の周方向と記載する。
図2又は図3に示すように、第1方向D1の壁表側には第1ブロック列B1が位置し、第1ブロック列B1に対し第1方向D1にずれた壁裏側には第2ブロック列B2が位置している。第1ブロック列B1において、周方向に隣り合うブロック体14同士の間と貫通孔Waの内周面の一部との間には、第1方向D1に隙間処理部材11を見て扇形状の空間Hが画成されている。また、第2ブロック列B2において、周方向に隣り合うブロック体14同士の間と貫通孔Waの内周面の一部との間にも、第1方向D1に隙間処理部材11を見て扇形状の空間Hが画成されている。
第1ブロック列B1の空間Hと第2ブロック列B2の空間Hとは、第1方向D1に連続せず、周方向にずれた位置にある。そして、第1ブロック列B1の空間Hには、第1方向D1にずれた位置にある第2ブロック列B2のブロック体14が重なり合い、第1方向D1に隙間Sを見ると、第1ブロック列B1に形成された空間Hが、第1方向D1にずれた第2ブロック列B2のブロック体14によって補完されている。同じく、第2ブロック列B2の空間Hには、第1方向D1にずれた位置にある第1ブロック列B1のブロック体14が重なり合い、第1方向D1に隙間Sを見ると、第2ブロック列B2に形成された空間Hが、第1方向D1にずれた第1ブロック列B1のブロック体14によって補完されている。
よって、貫通孔Waを第1方向D1に見た場合、隙間Sは隙間処理部材11によって閉じられ、壁表側から壁裏側が視認不能になっている。具体的には、隙間処理部材11により、壁Wの表側には壁Wの裏側の光が漏れないようになっている。その結果として、貫通孔Waの貫通孔処理構造が形成され、この貫通孔処理構造により隙間Sを第1方向D1を貫通する隙間が無い状態となる。
なお、配線Pの外周面と隙間処理部材11の内面11aとの間には、熱膨張性耐火材としての熱膨張パテ21を充填する。この熱膨張パテ21は、300℃以上の熱を受けると体積が加熱前の2倍以上に膨張する膨張材(膨張黒鉛)よりなるものである。その結果、隙間Sの一部が、隙間処理部材11と熱膨張パテ21によって閉塞される。
次に、壁Wの貫通孔処理構造の作用を説明する。
さて、図2又は図3に示すように、壁Wの貫通孔Waに貫通孔処理構造が設けられた建築物において、壁Wの一方の壁面側で火災等が発生すると、配線Pやその他のものの燃焼により煙が発生する。このとき、貫通孔Waは、隙間処理部材11の貫通孔Wa内面への圧接及び熱膨張パテ21により閉鎖されているため、貫通孔Waが煙の経路となることが防止され、壁Wの他方の壁面側へ煙が伝わる不都合がなくなる。
さらに配線Pが燃焼し、火災等や燃焼により発生した熱により隙間処理部材11及び熱膨張パテ21の露出面側が加熱される。すると、隙間処理部材11及び熱膨張パテ21が膨張する。さらに、配線Pが燃え進むと、隙間処理部材11が内周面から加熱されるとともに、熱膨張パテ21も加熱される。すると、隙間処理部材11及び熱膨張パテ21が内周面側から膨張する。
加熱された隙間処理部材11及び熱膨張パテ21は第1方向D1及び第2方向D2に向けて膨張し、配線Pを押し潰しながら貫通孔Waを密封閉鎖する。その結果、配線Pの外周面と貫通孔Waの内周面との間の隙間が熱、煙の経路となり、壁Wの他方の壁面側へ熱、煙が伝わる不都合がなくなる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1−1)貫通孔Waの貫通孔処理構造においては、隙間処理部材11の第1ブロック列B1のブロック体14同士の間に画成された空間Hを第2ブロック列B2のブロック体14で補完し、第2ブロック列B2のブロック体14同士の間に画成された空間Hを第1ブロック列B1のブロック体14で補完している。その結果として、貫通孔Waを第1方向D1に貫通する隙間を隙間処理部材11によって無くすことができる。
配線Pの外周面と貫通孔Waの内周面との隙間Sを閉塞する貫通孔処理構造として、複数のブロック体14に分割されていない一枚のシート状の処理部材を、配線Pを取り囲むように変形させて隙間Sに設置する構造がある。しかし、このような貫通孔処理構造では、隙間Sを無くすために一枚の処理部材を複数回に亘って配線Pに捲回する必要があり、貫通孔処理構造の設置が非常に面倒である。このため、隙間Sと同じ厚さの処理部材を配線Pに捲回して隙間Sを閉じる構造が考えられる。しかし、この貫通孔処理構造では処理部材が厚ければ厚いほど変形させにくくなり、貫通孔処理構造の設置が面倒である。そこで、隙間処理部材11を、第2方向D2への寸法が隙間Sより若干大きいブロック体14を複数並設し、ブロック体14同士の間に第2切込15を設けた構成とすることで、隙間処理部材11を配線Pに巻き付けるための変形を容易に行うことができる。さらに、隙間処理部材11を複数のブロック体14を並設して構成することで、ブロック体14同士の間に空間Hが形成されるが、この空間Hを第1方向D1にずれた位置にある他のブロック体14で補完している。したがって、隙間処理部材11を複数回に亘って配線Pに巻き付けることなく、簡単に隙間処理部材11を変形させて、隙間Sを閉じて第1方向D1に貫通する隙間を無くすことができる。
(1−2)隙間処理部材11のブロック体14は、膨張黒鉛を含む発泡クロロプレンゴム製である。このため、ブロック体14は、圧縮されると原形状に復帰しようとする反力を備える。よって、貫通孔Waの内周面と配線Pの外周面との間に隙間処理部材11を圧縮させた状態で詰め込むと、ブロック体14自身の反力によって、貫通孔Waの内周面の一部にブロック体14を圧接させることができる。このため、隙間Sを隙間処理部材11によって閉じる位置に隙間処理部材11を設置すると、隙間処理部材11が貫通孔Wa内で移動することを抑制できる。
(1−3)隙間処理部材11は、短手方向Yに並ぶ第1ブロック列B1と第2ブロック列B2を備え、第1ブロック列B1と第2ブロック列B2で長手方向Xへの第2切込15の位置がずれている。このため、配線Pを取り囲むように隙間処理部材11を丸めると、第1ブロック列B1及び第2ブロック列B2の一方の空間Hに他方のブロック体14を重ね合わせて配置できる。よって、ブロック体14同士の間に形成される空間Hを第1方向D1にずれた位置にある他のブロック体14で補完するための位置調整等が必要がなく、簡単に隙間Sを閉塞できる。
(1−4)隙間処理部材11は、熱膨張性能を有するため、配線Pから発生する熱によって隙間処理部材11が即座に焼失してしまうことはなく、隙間処理部材11は熱を受けて膨張する。よって、膨張した隙間処理部材11によって、配線Pと貫通孔Waとの間が密封閉鎖でき、配線Pと貫通孔Waとの間が火炎、煙、有毒ガス、熱の経路となることが防止される。
(第2の実施形態)
次に、区画体の貫通孔処理構造及び隙間処理部材を具体化した第2の実施形態を図7〜図9にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図7又は図8に示すように、第2の実施形態の隙間処理部材31は、長尺シート状の基材32と、基材32の長手方向Xに沿って複数並設され、かつ基材32から一方向に突出する第1閉塞部材としての第1ブロック体33と、基材32から第1ブロック体33とは反対方向へ突出する第2閉塞部材としての第2ブロック体34とを備える。
各第1ブロック体33は直方体状である。このため、基材32の長手方向Xに沿った第1ブロック体33の寸法である幅L、及び基材32の短手方向Yに沿った第1ブロック体33の寸法は、基材32からの突出方向においていずれの位置でも同じである。各第1ブロック体33は、基材32からの突出方向の先端に矩形状の先端面33bを備えるとともに、基材32の長手方向Xに沿う第1ブロック体33の両端面であって先端面33bと基材32とを厚さ方向Zに繋ぐ面に第1側面33cを備える。各第1ブロック体33は、基材32の短手方向Yに沿う第1ブロック体33の両端面であって先端面33bと基材32とを厚さ方向Zに繋ぐ面に第2側面33dを備える。
一方、第2ブロック体34は、基材32からの突出方向の先端部では、基材32の長手方向Xへの第2ブロック体34の寸法が先端に向かうに従い徐々に小さくなる形状である。基材32の短手方向Yに第2ブロック体34を見た側面視において、第2ブロック体34は、基材32の長手方向Xにおける第2ブロック体34の両側面に、基材32からの突出方向に沿って第2ブロック体34を幅狭にする傾斜面34aを備える。各第2ブロック体34は、幅方向両側の傾斜面34aに挟まれた位置に先端面34bを備える。なお、第2ブロック体34は、短手方向Yの両端面に第2側面34dを備える。よって、基材32の短手方向Yから見た側面視において、各第2ブロック体34は、基材32から先端面34bに向かうに従い幅狭となる形状である。つまり、各第2ブロック体34は、傾斜面34aにより、基材32からの突出方向に沿って幅狭に形成されている。
隙間処理部材31において、基材32の長手方向Xに隣り合う第2ブロック体34の傾斜面34a同士の間には、スリット36が形成されている。各スリット36は、基材32からの第2ブロック体34の突出方向に沿って徐々に広くなる。
なお、第1ブロック体33は、第1の実施形態と同様に、第2切込35によって長手方向Xに刻まれている。基材32の長手方向Xへのスリット36の寸法は、第2切込35より広い。
隙間処理部材31は、長手方向Xの両端が突き合わせられるまで変形される。隙間処理部材31の長手方向Xの両端を突き合わせたとき、基材32の長手方向Xに隣り合う傾斜面34a同士が接触し、隙間処理部材31の内側には孔37が画成される。
また、図8又は図9に示すように、基材32の長手方向Xに隣り合う第1ブロック体33同士の間には、第1の実施形態と同様に空間Hが開く。第2の実施形態における壁Wの貫通孔処理構造では、隙間Sには、2つの隙間処理部材31が第1方向D1にずれて設置されている。各隙間処理部材31の各第1ブロック体33は、第2方向D2に沿って貫通孔Waの内周面に向けて基材32から突出している。また、各隙間処理部材31の各第2ブロック体34は、第2方向D2に沿って基材32から配線Pに向けて突出している。
そして、第1方向D1にずれた位置にある隙間処理部材31同士において、一方の隙間処理部材31を丸めたことで形成された第1ブロック体33同士の間の空間Hには、第1方向D1にずれた位置にある他方の隙間処理部材31の第1ブロック体33が第1方向D1に重なり合い、空間Hを第1ブロック体33で補完している。また、第1方向D1にずれた位置にある隙間処理部材31同士において、一方の隙間処理部材31を丸めたことで形成された第2ブロック体34同士の間の隙間には、第1方向D1にずれた位置にある他方の隙間処理部材31の第2ブロック体34が第1方向D1に重なり合い、隙間を第2ブロック体34で補完している。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1−1)〜(1−4)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(2−1)隙間処理部材31は、基材32から一方向へ突出する第1ブロック体33に加え、第1ブロック体33とは反対方向へ突出する第2ブロック体34を備える。各第2ブロック体34は先端面34b側に傾斜面34aを備え、基材32から突出する方向に沿って先端面34bに向かうに従い幅Lが狭く形成されている。そして、配線Pを取り囲むように隙間処理部材31を丸めた形状では、複数の第2ブロック体34の先端面34bが個別に配線Pに圧接する。このため、配線Pの凹凸に合わせて各第2ブロック体34が個別に変形し、配線Pと隙間処理部材31との間の隙間を小さくできる。
また、周方向に隣り合う第2ブロック体34同士では傾斜面34aが接触するため、隣り合う第2ブロック体34同士の間に大きな空間Hが開くことを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 第2の実施形態において、第1ブロック体33と第2ブロック体34とで材質を異ならせてもよい。例えば、配線Pに接触する第2ブロック体34を圧縮変形しやすい材質とし、配線Pの外周面の形状に合わせて変形し、接触しやすくしてもよい。
○ 第2の実施形態において、第2ブロック体34の先端面34bを貫通孔Waの内周面の一部に接触させ、第1ブロック体33の先端面33bを配線Pの外周面に接触させて隙間処理部材11を設置してもよい。
○ 図10に示すように、隙間処理部材11において、第1ブロック列B1のブロック体14の個数と、第2ブロック列B2のブロック体14の個数を異ならせてもよい。この場合、第1ブロック列B1の各ブロック体14と、第2ブロック列B2の各ブロック体14について、基材12の長手方向Xへのブロック体14の寸法が異なり、列同士でブロック体14の寸法が異なる。本形態では、第1ブロック列B1の各ブロック体14の方が、第2ブロック列B2の各ブロック体14の寸法より大きい。
このように構成しても、第1ブロック列B1のブロック体14同士の間に開く空間Hは、第2ブロック列B2のブロック体14で補完され、第2ブロック列B2のブロック体14同士の間に開く空間Hは、第1ブロック列B1のブロック体14で補完される。
このように構成した場合、ブロック体14の数の少ない方の第1ブロック列B1のブロック体14について、基材12の長手方向Xへのブロック体14の寸法、つまりブロック体14の幅Lは、第2ブロック列B2のブロック体14の幅Lより大きい。このため、第1ブロック列B1のブロック体14は、圧縮させた状態からの自身の反力が第2ブロック列B2のブロック体14より大きくなり、隙間処理部材11を貫通孔Waの内周面の一部に強く圧接させることができる。その結果、第1方向D1への隙間処理部材11の移動を規制できる。
また、ブロック体14の数の多い方の第2ブロック列B2のブロック体14について、基材12の長手方向Xへのブロック体14の寸法、つまりブロック体14の幅Lは、第1ブロック列B1のブロック体14の幅Lより小さい。このため、各ブロック体14を配線Pの大きさに柔軟に対応させやすく、配線Pの外周面の一部とブロック体14の先端面14aとの間の隙間を小さくできる。
○ 図11に示すように、隙間処理部材11において、第1ブロック列B1のブロック体14の個数と、第2ブロック列B2のブロック体14の個数を異ならせてもよい。この場合、第1ブロック列B1の各ブロック体14と、第2ブロック列B2の各ブロック体14について、基材12の長手方向Xへのブロック体14の寸法である幅Lが異なる。
本形態では、第1ブロック列B1の各ブロック体14の幅Lが、第2ブロック列B2の各ブロック体14の幅Lより大きい。そして、第1ブロック列B1のブロック体14の全てにおいて幅Lが異なり、基材12の長手方向Xの一端から他端に向けてブロック体14の幅Lが徐々に大きくなっている。第2ブロック列B2のブロック体14は、全て幅Lが同じである。なお、第1ブロック列B1の複数のブロック体14において、2つだけ幅Lを異ならせてもよい。このように構成しても、第1ブロック列B1のブロック体14同士の間に開く空間Hは、第1方向D1にずれた第2ブロック列B2のブロック体14で補完され、第2ブロック列B2のブロック体14同士の間に開く空間Hは、第1ブロック列B1のブロック体14で補完される。
○ 図12に示すように、隙間処理部材41は、長尺シート状の基材42と、基材42から突出する複数のブロック体43と、を備える。複数のブロック体43において、基材42の長手方向Xに隣り合うブロック体43同士で、基材42からの突出方向先端の形状が異なっていてもよい。ブロック体43としては、ブロック体43の先端に向かうに従い徐々に幅Lが狭くなる幅狭ブロック体421と、ブロック体43の先端に向かうに従い徐々に幅Lが広くなる幅広ブロック体422と、を備える。
基材42の短手方向Yに幅狭ブロック体421を見た側面視において、幅狭ブロック体421は、基材42の長手方向Xにおける当該幅狭ブロック体421の両側面に、基材42から先端に向かうに従いブロック体を幅狭にする一対の幅狭傾斜面43aを備える。基材42の短手方向Yに幅広ブロック体422を見た側面視において、幅広ブロック体422は、基材42の長手方向Xにおける当該幅広ブロック体422の両側面に、基材42から先端に向かうに従いブロック体を幅広にする一対の幅広傾斜面43bを備える。そして、隙間処理部材41において、幅狭ブロック体421と幅広ブロック体422とが基材42の長手方向Xに交互に並設されている。
図13に示すように、配線Pの外周面と貫通孔Waの内周面との隙間Sに隙間処理部材41が設置された状態では、幅狭ブロック体421の先端面及び幅広ブロック体422の先端面が貫通孔Waの内周面の一部に圧接する。なお、この場合、複数の隙間処理部材41を第1方向D1にずらした位置に設置する。そして、第1方向D1に並ぶ一方の隙間処理部材41の幅狭ブロック体421と幅広ブロック体422の間に開く空間Hは、第1方向D1にずれた位置にある他方の隙間処理部材41の幅狭ブロック体421又は幅広ブロック体422で補完される。
このように構成した場合、幅狭ブロック体421と幅広ブロック体422との間の切込によって隙間処理部材41を変形させやすいが、幅狭ブロック体421の幅広ブロック体422との間に開く空間Hは、基材42の長手方向Xへ大きくなりにくい。このため、幅狭ブロック体421又は幅広ブロック体422によって空間Hを補完しやすい。
○ 図14に示すように、隙間処理部材51は、長尺シート状の基材52と、基材52から突出する複数のブロック体53とを備える。各ブロック体53は、基材52から突出する方向に沿って、基材52の長手方向Xに沿う寸法が徐々に小さくなる形状である。基材52の短手方向Yにブロック体53を見た側面視において、ブロック体53は、基材52の長手方向Xにおけるブロック体53の両側面に、基材52からの突出方向に沿ってブロック体53の幅Lを狭くする傾斜面53aを備える。各ブロック体53は、基材52の両傾斜面53aに挟まれた位置に先端面53bを備える。よって、基材52の短手方向Yから見た側面視において、各ブロック体53は、傾斜面53aから先端面53bに向かうに従い幅狭となる形状である。
隙間処理部材51は、2つの隙間処理部材51を基材52を向き合わせて使用される。2つの隙間処理部材51のうち、第2方向D2の内側に位置する一方の隙間処理部材51は配線Pに向き合わされ、第2方向D2の外側に位置する他方の隙間処理部材51は貫通孔Waの内周面に向き合うように設置される。そして、第2方向D2の内側の隙間処理部材51は、複数のブロック体53の先端面53bが個別に配線Pに圧接する。このため、配線Pの凹凸に合わせて各ブロック体53が個別に変形し、配線Pと隙間処理部材51との間の隙間を小さくできる。
また、各ブロック体53が傾斜面53aを備えるため、各ブロック体53としては、貫通孔Waの内面に接触したときに圧縮しやすい幅狭な箇所と、ブロック体53の圧縮を支える幅広な箇所とを備える。このため、各ブロック体53を貫通孔Waの内面に接触させた状態では、ブロック体53の過度な変形を回避しつつブロック体53を圧縮させることができる。
○ 図15に示すように、隙間処理部材61は、長尺シート状の基材62と、基材62から突出するブロック体63とを備える。また、隙間処理部材61は、基材62の長手方向Xに隣り合うブロック体63同士の間に溝64を備え、溝64によってブロック体63同士が、基材62の長手方向Xに離間している。そして、各ブロック体63は、基材62に対し貼着されて一体化されている。
○ 図16に示すように、隙間処理部材71は、長尺シート状の基材72と、基材72から突出するブロック体73とを備える。また、隙間処理部材71は、基材72の長手方向Xに隣り合うブロック体73同士の間に境界となる切込74を備えるが、各切込74は、基材72の長手方向Xに対し傾斜する。このため、隙間処理部材71を隙間Sに設置した状態では、複数のブロック体73は第1方向D1に螺旋が進む螺旋状に配置されている。その結果として、各ブロック体73は、第1方向D1に長手が延び、かつ第1方向D1に対し長手が傾斜するように、第1方向D1を中心軸線とする放射状に配置される。
○ 図17に示すように、隙間処理部材81は、長尺シート状の基材82と、基材82から突出する複数のブロック体83とを備え、各ブロック体83は、基材82の長手方向Xへの寸法である幅Lが小さい。また、隙間処理部材81は、基材82の長手方向Xに隣り合うブロック体83同士の間に境界となる切込84を備える。そして、隙間処理部材81の基材82を配線Pの外周面に対し螺旋状に巻き付けてもよい。このように構成した場合、基材82に一体の複数のブロック体83は、螺旋状に延びる基材82に合わせて螺旋状に配列され、配線Pの周方向に並設されつつ第1方向D1にずれて配置される。
そして、配線Pの周方向に隣り合うブロック体83同士の間に画成される空間Hは、第1方向D1にずれた位置に配置された他のブロック体83によって補完される。
○ 図18に示すように、隙間処理部材86は、長尺状の基材87と、基材87から突出する舌片状の閉塞部材88と、基材87の長手方向Xに隣り合う閉塞部材88同士の間に形成される切込89とを備える。このように構成した場合、隙間Sには、第1方向D1にずれて複数の隙間処理部材86が設置されている。そして、第1方向D1にずれた位置にある隙間処理部材86同士において、一方の隙間処理部材86を丸めたことで形成された空間Hには、他方の隙間処理部材86の閉塞部材88が第1方向D1に重なり合い、空間Hを閉塞部材88で補完している。
なお、第1方向D1にずれた位置にある隙間処理部材86同士の間には、熱膨張性耐火材85が介装されている。この場合、熱膨張性耐火材85は、隙間処理部材86の基材87に対し第1方向D1に対向するように配置され、熱膨張性耐火材85が、周方向に隣り合う閉塞部材88間の空間Hを補完していない。そして、隙間処理部材86は熱膨張性能を有していない。
このように構成した場合、火災等の発生時に配線Pが燃焼し、火災等や燃焼により発生した熱により隙間処理部材86が焼失しても、熱膨張性耐火材85が膨張する。熱膨張性耐火材85は第1方向D1及び第2方向D2に向けて膨張し、配線Pを押し潰しながら貫通孔Waを密封閉鎖する。その結果、配線Pの外周面と貫通孔Waの内面との間の隙間が熱、煙の経路となり、壁Wの他方の壁面側へ熱、煙が伝わる不都合がなくなる。
○ 第1の実施形態の隙間処理部材11において、基材12の長手方向Xへの寸法を異ならせた隙間処理部材11を複数準備する。そして、配線Pを取り囲む隙間処理部材11よりも第2方向D2外側に他の隙間処理部材11を配置し、他の隙間処理部材11も配線Pを取り囲むように隙間Sに設置してもよい。この場合、第2方向D2に隣り合う隙間処理部材11同士の間に熱膨張パテ21を充填してもよい。
このように構成した場合、第2方向D2の最も外側の隙間処理部材11のブロック体14が貫通孔Waの内周面の一部に接触し、第2方向D2の最も内側の隙間処理部材11の内面11aが配線Pの外周面に接触する。そして、各ブロック体14は第2方向D2へ圧縮しつつ、原形状への復帰力によって第2方向D2へ互いに押圧しあう。その結果、隙間処理部材11を隙間S内で移動規制した状態に設置できる。
○ 第1の実施形態の隙間処理部材11において、第1切込13よりも短手方向Yの一方にブロック体14を並設し、第1切込13よりも短手方向Yの他方に、舌片状の閉塞部材を並設した構成としてもよい。このように構成しても、ブロック体14同士の間に開く空間Hは、舌片状の閉塞部材で補完され、舌片状の閉塞部材同士の間に開く空間Hは、ブロック体14で補完される。
○ 第1の実施形態の隙間処理部材11において、短手方向Yにおける第1ブロック列B1と第2ブロック列B2の境界は、第1切込13のような切り込みではなく、短手方向Yに第1ブロック列B1と第2ブロック列B2を離間させる隙間や、溝であってもよい。
○ 隙間処理部材11,31,41,51,61,71について、長手方向Xへの寸法を一定値とし、貫通孔Waの周方向に沿って複数の隙間処理部材11,31,41,51,61,71を並べて配線Pを取り囲むようにしてもよい。
○ 区画体は、如何なるものであってもよい。例えば、床でもよいし、複数の間柱と、それら間柱の前後に立設される壁材とからなる中空壁としてもよい。
○ 貫通孔Waの形状は、四角形状といった多角形状としてもよい。
○ 壁Wに形成した貫通孔Waにスリーブを設置し、該スリーブの内側を貫通孔としてもよい。
○ 第1の実施形態において、短手方向Yに並設するブロック体の列は3つ以上でもよい。この場合、短手方向Yに隣り合うブロック体の列同士で、空間Hをブロック体で補完する必要はなく、例えば、短手方向Yに並んだ3列のブロック体の列のうち、中央の列を挟んだ2列のブロック体同士で空間Hをブロック体で補完するようにしてもよい。
D1…第1方向、D2…第2方向、H…空間、P…配線、S…隙間、W…区画体としての壁、Wa…貫通孔、11,31,41,51,61,71,81,86…隙間処理部材、12、32,42,52,62,72,82,87…基材、14、15…第2切込、20,43,53,63,73,83…閉塞部材としてのブロック体、21…熱膨張性耐火材、34a,53a…傾斜面、43a…幅狭傾斜面、43b…幅広傾斜面、88…閉塞部材。

Claims (17)

  1. 区画体に設けられた貫通孔に貫通部材が挿通され、前記貫通部材の外周面と前記貫通孔の内周面との隙間に前記貫通部材を取り囲む隙間処理部材が設置されている区画体の貫通孔処理構造であって、
    前記貫通孔が前記区画体を貫通する方向を第1方向とし、当該第1方向に直交する方向を第2方向とすると、
    前記隙間処理部材は、前記貫通部材を取り囲む基材を有するとともに、当該基材から前記第2方向に突出し、かつ前記貫通部材を取り囲む方向へ複数並設された閉塞部材を備えるとともに、当該複数の前記閉塞部材それぞれが前記貫通孔の内周面の一部に接触しており、
    前記貫通部材を取り囲む方向に隣り合う前記閉塞部材同士の間に開いた各空間を介して前記区画体の表側から裏側を視認不能とすべく、各空間を補完するように前記第1方向にずれた位置であって、前記第1方向において前記空間に重なり合う位置に他の閉塞部材が配置されていることを特徴とする区画体の貫通孔処理構造。
  2. 区画体に設けられた貫通孔に貫通部材が挿通され、前記貫通部材の外周面と前記貫通孔の内周面との隙間に前記貫通部材を取り囲む隙間処理部材が設置されている区画体の貫通孔処理構造であって、
    前記貫通孔が前記区画体を貫通する方向を第1方向とし、当該第1方向に直交する方向を第2方向とすると、
    前記隙間処理部材は、前記貫通部材を取り囲む基材を有するとともに、当該基材から前記第2方向に突出し、かつ前記貫通部材を取り囲む方向に複数並設された閉塞部材を備え、前記閉塞部材は、圧縮すると原形状へ復帰しようとする反力を備える発泡体からなるブロック体であり、当該複数の前記閉塞部材それぞれが前記第2方向に圧縮されて前記貫通孔の内周面の一部に接触しており、
    前記貫通部材を取り囲む方向に隣り合う前記閉塞部材同士の間に開いた各空間を介して前記区画体の表側から裏側を視認不能とすべく、各空間を補完するように前記第1方向にずれた位置であって、前記第1方向において前記空間に重なり合う位置に他の閉塞部材が配置されていることを特徴とする区画体の貫通孔処理構造。
  3. 前記貫通部材を取り囲む方向を周方向とすると、前記隙間処理部材は、複数の前記閉塞部材が前記周方向に並設された前記閉塞部材の列を前記第1方向に複数備え、複数の前記列のうち少なくとも2つの列同士では、前記空間の位置が前記周方向に異なっている請求項1又は請求項2に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  4. 各ブロック体は前記第1方向に長手が延び、かつ前記第1方向に対し長手が傾斜するブロック状であり、前記隙間処理部材は、各ブロック体が前記第1方向を中心軸線とする放射状に配置されている請求項2に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  5. 前記隙間処理部材は、前記貫通部材に対し螺旋状に巻き付けられている請求項1又は請求項2に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  6. 前記隙間処理部材が前記第1方向に複数配置され、複数の隙間処理部材のうちの一つの前記隙間処理部材の前記閉塞部材同士の間に開いた前記空間が、他の前記隙間処理部材の前記閉塞部材によって補完されている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  7. 前記第2方向に沿って前記隙間処理部材が複数段に亘って介在している請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  8. 前記基材から前記第2方向に沿って前記貫通孔の内周面に向けて突出する前記閉塞部材を第1閉塞部材とすると、前記隙間処理部材は、前記基材から前記第2方向に沿って前記貫通部材に向けて突出する前記閉塞部材として第2閉塞部材を複数備え、当該複数の前記第2閉塞部材が前記貫通部材の外周面の一部に接触している請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  9. 前記隙間処理部材は、熱膨張性能を有する請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  10. 前記隙間には、前記隙間処理部材と共に前記隙間を閉塞するための熱膨張性耐火材が設置されている請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の区画体の貫通孔処理構造。
  11. 区画体に設けられた貫通孔に挿通された貫通部材の外周面と前記貫通孔の内周面との隙間において前記貫通部材を取り囲む状態に設置される隙間処理部材であって、
    前記貫通部材を取り囲む方向へ長手が延びる基材を有するとともに、圧縮すると原形状へ復帰しようとする反力を備え、かつ前記基材から突出するブロック体を複数有し、
    前記ブロック体が前記基材の長手方向に並設された前記ブロック体の列を前記基材の短手方向に複数備え、複数の前記列のうち少なくとも2つの列同士では、前記基材の長手方向に隣り合う前記ブロック体同士の境界の位置が前記基材の長手方向に異なっていることを特徴とする隙間処理部材。
  12. 複数の前記列のうち少なくとも2つの列において、前記基材の長手方向への前記ブロック体の寸法が前記列同士で異なる請求項11に記載の隙間処理部材。
  13. 複数の前記列のうちの少なくとも1つの列において、前記基材の長手方向に隣り合う少なくとも2つの前記ブロック体について、前記基材の長手方向への寸法が異なる請求項11又は請求項12に記載の隙間処理部材。
  14. 前記ブロック体は、前記基材の長手方向における当該ブロック体の両側面に傾斜面を備え、前記傾斜面により、前記ブロック体は、前記基材からの突出方向に沿って幅狭に形成されている請求項11〜請求項13のうちいずれか一項に記載の隙間処理部材。
  15. 前記基材の長手方向における前記ブロック体の両側面に、前記基材からの突出方向に沿って前記ブロック体を幅狭にする傾斜面を備えるブロック体と、
    前記基材の長手方向における前記ブロック体の両側面に、前記基材からの突出方向に沿って前記ブロック体を幅広にする傾斜面を備えるブロック体とが前記基材の長手方向に交互に並設されている請求項11〜請求項14のうちいずれか一項に記載の隙間処理部材。
  16. 前記基材の長手方向に隣り合う前記ブロック体同士の境界は、前記基材からの前記ブロック体の突出方向の先端から前記基材に至る切込によって形成されている請求項11〜請求項13のうちいずれか一項に記載の隙間処理部材。
  17. 前記基材から一方向へ突出する複数の第1ブロック体と、前記基材から前記第1ブロック体とは反対方向へ突出する複数の第2ブロック体とを備え、前記基材の長手方向に隣り合う前記第2ブロック体同士の間隔は、前記基材の長手方向に隣り合う前記第1ブロック体同士の間隔より広い請求項11〜請求項13のうちいずれか一項に記載の隙間処理部材。
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