JP2020197224A - 衝撃吸収体 - Google Patents

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Abstract

【課題】塑性変形開始後における荷重変動を抑制可能な衝撃吸収体を提供すること。【解決手段】本発明によれば、中空成形体からなる衝撃吸収体であって、荷重入力面と、前記荷重入力面に対向する固定面と、前記荷重入力面と前記固定面の間を連結する連結面を備え、前記連結面は横溝リブを備え、前記横溝リブは前記衝撃吸収体の外側に向かって凸である屈曲誘発部を有し、前記荷重入力面からの距離が互いに異なる位置に設けられた前記屈曲誘発部が少なくとも2つ存在する、衝撃吸収体が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、中空成形体からなる衝撃吸収体に関し、特に、ニーボルスター(knee bolster)、バンパーアブソーバー(bumper absorber)などに好適な衝撃吸収体に関する。
自動車等の車両には、衝突事故の発生時に乗員が接触する可能性の高い内装部品と、その内装部品の車室側とは反対側(裏側)に位置せしめられた、ボデーの一部を構成する各種のパネル等のボデー構成部品と、の間の設置スペース内に、衝撃を吸収するための衝撃吸収体が設置されている。この衝撃吸収体によって、衝突事故時等に乗員が内装部品に接触した際に、乗員に加わる衝撃が緩和されて、乗員の保護が図られるようになっている。この種の衝撃吸収体としては、ニーボルスターが挙げられる。
また、対人事故において、歩行者の脚部に対して与える負荷を小さくして、歩行者の損害値を軽減することが可能なバンパー構造の設計もなされており、このバンパー構造に用いられる衝撃吸収体としては、バンパーアブソーバーが挙げられる。
例えばニーボルスターは、車両の前部座席に座る乗員の膝の前方に設置され、車両が正面衝突した際にニーボルスターが塑性変形することによって乗員の膝を保護する機能を有する。特許文献1には、ニーボルスターなどにも適用可能なブロー成形体からなる中空の衝撃吸収体が開示されている。
特開2006−130936号公報
衝撃吸収体の荷重と変形の関係は、図2中“理想状態”で示すように、塑性変形が始まってからも変形量に対して荷重(力)がほぼ一定である期間が長いことが好ましい。
衝撃吸収体(ニーボルスターなど)の変形量と荷重(力)の関係を示す波形を図2に示す。衝撃吸収体としての理想状態は、塑性変形が始まってからの荷重変動がほぼ一定となることである。それに対し、特許文献1など従来技術の変形量−荷重特性では、衝撃吸収体の荷重が弾性変形の限界点(弾性限度)であるLmaxに達するまでは衝撃吸収体が受ける荷重が変形量とともに徐々に上昇する一方、変形量が弾性限度Lmaxを超えると衝撃吸収体全体で急激に塑性変形が起きるため、荷重が小さくなってしまう。そのため、衝撃吸収体をニーボスルターとした場合、弾性限度Lmaxでは非常に大きな衝撃力が膝に加わってしまうという問題がある。さらには、変形量−荷重特性の面積積分値である吸収する衝撃エネルギー総量が小さくなるという問題も併発する。
本発明は、かかる事情を鑑等みてなされたものであり、塑性変形開始後における荷重変動を抑制可能な衝撃吸収体を提供することを目的とする。
本発明によれば、中空成形体からなる衝撃吸収体であって、荷重入力面と、前記荷重入力面に対向する固定面と、前記荷重入力面と前記固定面の間を連結する連結面を備え、前記連結面は横溝リブを備え、前記横溝リブは前記衝撃吸収体の外側に向かって凸である屈曲誘発部を有し、前記荷重入力面からの距離が互いに異なる位置に設けられた前記屈曲誘発部が少なくとも2つ存在する、衝撃吸収体が提供される。
本発明に係る衝撃吸収体は横溝リブを備え、さらに横溝リブは屈曲誘発部を有している。衝撃吸収体全体として複数存在する屈曲誘発部が衝撃吸収体の変形に伴い、異なるタイミングで順に弾性限度に達するため、衝撃吸収体全体で見ると、塑性変形開始後における荷重変動を抑制するという有利な効果を奏する。
本発明の実施形態に係る衝撃吸収体1の斜視図。 衝撃吸収体の荷重と変形量の関係を示す図。 衝撃吸収体1をニーボルスターとして自動車に取り付けた例を示す図。 [図4A]本発明の実施形態に係る衝撃吸収体1の側面図。[図4B]図4AにおけるA−A断面図。 [図5A]図4AにおけるB−B断面図。[図5B]図4AにおけるC−C断面図。 荷重入力面11から各屈曲誘発部15の距離を説明する図。 衝撃吸収体1を縦に切断した構造体内側に光を当てて斜め上から見た図。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
<衝撃吸収体1のニーボルスターとしての取り付け例>
まず、図3を参照しながら、本実施形態である衝撃吸収体1をニーボルスターとして自動車に取り付けた例について説明する。図3は、後述する衝撃吸収体1をニーボルスターとして自動車100に取り付けた状態を示す。
図3に示す自動車100は、ドライバー101を含む乗員のための前部座席102を備える乗員車室103を有して構成しており、メータ104がハンドル105の側面に位置している。ハンドル105は、ステアリングコラム(steering column:不図示)と接続しており、そのステアリングコラムを支持するステアリングサポートメンバが車体内壁面に支持されて車幅方向に設けられる。本実施形態の衝撃吸収体1は、ステアリングコラムの両側にステアリングコラムを挟んで運転席側に取り付けられる。但し、ステアリングコラムの両脇のスペースは、他の車両構成部材(メータ104、ナビ装置、空調機器等)の設置スペースとの関係で、縦長となるため、その縦長のスペースにおいてドライバー101の各々の膝106に隣接するように衝撃吸収体1が取り付けられる。これにより、自動車100が衝撃を受けた場合に、ドライバー101の膝106が各々の衝撃吸収体1に接触し、衝撃吸収体1により衝撃を吸収し、膝106に加わる衝撃を低減することにしている。なお、図3には、運転席側の衝撃吸収体1(ニーボルスター)を示したが、助手席側にも運転席側と同様に、助手席に乗員した乗員者の膝に隣接するように肘受け部材が取り付けられることになる。
1.実施形態の構成
図1は本発明の実施形態に係る衝撃吸収体1の斜視図である。また、図4Aは衝撃吸収体1の側面図、図4Bは図4AにおけるA−A断面図を示している。さらに、図5Aは図4AにおけるB−B断面図、図5Bは図4AにおけるC−C断面図を示している。
図1および図4Aに示すように、衝撃吸収体1は、荷重入力面11と、その荷重入力面11に対向する固定面12、および荷重入力面11と固定面12を連結する連結面13を備えている。ここでは、衝撃吸収体1全体を角および辺がアール形状となっている略6面体とし、連結面13を上部連結面13(T)、下部連結面13(B)、右側連結面13(R)、左側連結面13(L)である4面とした構成を示しているが、連結面13の数や形状は限定されない。図4B、図5A、図5Bの各断面図から明らかな様に衝撃吸収体1は中空成形体である。
右側連結面13(R)および左側連結面13(L)の少なくとも一方は、横溝リブ14を備える。本実施形態では、右側連結面13(R)は、3本の横溝リブ14(a)、14(b)、14(c)を備え、また左側連結面13(L)は3本の横溝リブ14(d)、14(e)、14(f)を備えている。横溝リブ14の本数および横溝リブ14を有する連結面13の場所は限定されない。また、ここでは全ての横溝リブ14の長手方向は荷重入力面11に対して略垂直方向となっているが、この角度は限定されない。さらに複数存在する横溝リブ14に関して、互いの長手方向が平行でなくても良い。
横溝リブ14には衝撃吸収体1の外側に向かって凸である屈曲誘発部15を有している。図4Aでは横溝リブ14(a)は屈曲誘発部15(a1)、15(a2)を、横溝リブ14(b)は屈曲誘発部15(b1)を、横溝リブ14(c)は屈曲誘発部15(c1)、15(c2)をそれぞれ有している。外側に向かって凸である様子は図5A、図5Bを参照されたい。図5Aでは横溝リブ14(d)が有する屈曲誘発部15(d1)、15(d2)を、図5Bでは横溝リブ14(e)が有する屈曲誘発部15(e1)も合わせて示している。なお、本実施形態では、横溝リブ14(f)は、横溝リブ14(c)と同様の形状である。個々の横溝リブ14が有する屈曲誘発部15の数は限定されない。
図6は荷重入力面11から各屈曲誘発部15の距離を説明する図である。本実施形態では、荷重入力面11からの距離が互いに異なる位置に設けられた屈曲誘発部15が少なくとも2つ存在する。屈曲誘発部15(a1)、(a2)、(b1)、(c1)、(c2)と荷重入力面11の距離をそれぞれ、da1、da2、db1、dc1、dc2と定義すると、da1<dc1<db1<dc2<da2となっている。距離の順番はこのとおりである必要は無く、任意の順番とすることが可能である。また、全てが不等号である必要はなく、一部等号すなわち荷重入力面11から等距離に位置する場所に複数の屈曲誘発部15があっても良いが、少なくとも2つの異なる位置に屈曲誘発部15が存在する様に構成する。
以上を換言すると、本実施形態である衝撃吸収体1は、中空成形体であって、荷重入力面11と、前記荷重入力面11に対向する固定面12と、前記荷重入力面と前記固定面の間を連結する連結面13を備え、前記連結面13は横溝リブ14を備え、前記横溝リブ14は前記衝撃吸収体1の外側に向かって凸である屈曲誘発部15を有し、前記荷重入力面11からの距離が互いに異なる位置に設けられた前記屈曲誘発部15が少なくとも2つ存在する、衝撃吸収体である。
このように、荷重入力面11からの距離が異なる位置に複数の屈曲誘発部15を有することにより、衝撃吸収体1の変形に伴う各屈曲誘発部15の塑性変形が始まるタイミングを多段階にずらすことが出来る。それに伴い衝撃吸収体1全体としての塑性変形開始後における荷重変動を小さくすることも可能となる。
また、この衝撃吸収体1は中空構造であり、ブロー成形によって簡単に作製可能であるという利点も合わせて有する。
1つの横溝リブ14に複数の屈曲誘発部15が存在する場合、隣接する屈曲誘発部15の間の横溝リブ14を樽状形状部16とすることが出来る。ここで樽状形状部16とは、以下の(1)又は(2)を満たすものである。
(1)樽状形状部16の中央部の幅が、樽状形状部16の端部より大きく構成される。
(2)樽状形状部16が衝撃吸収体1の内側に向かって凸である。
図4Aでは、横溝リブ14(a)は屈曲誘発部15(a1)と屈曲誘発部15(a2)の間に樽状形状部16(a)を有し、横溝リブ14(c)は屈曲誘発部15(c1)と屈曲誘発部15(c2)の間に樽状形状部16(c)を有している。
図4における樽状形状部16(a)においては、中央部の幅がwc、端部の幅がweであり、wc>weの状態となっており、上記(1)の条件を満たしている。また、図7は衝撃吸収体1を縦に切断した構造体内側に光を当てて斜め上から見た図である。図7に示す通り、左側連結面13(L)(図7裏面側)は横溝リブ14(d)、14(e)、14(f)を備え、横溝リブ14(d)が屈曲誘発部15(d1)、15(d2)と樽状形状部16(d)を、横溝リブ14(e)が屈曲誘発部15(e1)を、横溝リブ14(f)が屈曲誘発部15(f1)、15(f2)と樽状形状部16(f)を有している。樽状形状部16(d)および樽状形状部16(f)の光の反射具合から、樽状形状部16(d)、16(f)が衝撃吸収体1の内側に向かって凸であり、つまり上記(2)の条件を満たしていると言える。
これら樽状形状部16の幅の変化量や、衝撃吸収体1の内側に向かって凸である程度を変化させることにより、衝撃吸収体1全体の剛性を調整することが可能である。
先に説明したとおり、本実施形態では、荷重入力面11からの距離が互いに異なる位置に設けられた屈曲誘発部15が少なくとも2つ存在しているが、この距離はなるべく広い範囲に分散して設定することにより、図2で示した荷重−変形量曲線の平坦部を長くすることが出来る。具体的には、荷重入力面11と、この荷重入力面11に最も近い屈曲誘発部15との距離をdmin(図6におけるda1)と定義し、荷重入力面11と、荷重入力面11から最も遠い屈曲誘発部15との距離をdmax(図6におけるda2)と定義したときに、dmax/dmin>1.5を満たすことが好ましい。
また、ある横溝リブ14に存在する屈曲誘発部15が塑性変形を開始したときに、隣接する別の横溝リブ14に存在する屈曲誘発部15に与える影響を小さくした方が、衝撃吸収体1全体としての設計の自由度を高くすることが出来る。そのためには、屈曲誘発部15は、隣接する横溝リブ14が有する全ての屈曲誘発部15と、荷重入力面11からの距離が互いに異なる位置に存在することが好ましい。
隣接する横溝リブ14毎に異なる位置に屈曲誘発部15を配置するには、隣接する横溝リブ14が互いに異なる個数の屈曲誘発部15を有することが好ましい。例えば、図4Aに示すごとく、横溝リブ14(a)には屈曲誘発部15(a1)と屈曲誘発部15(a2)の2つ、横溝リブ14(b)には屈曲誘発部15(b1)の1つを有する構成にすることである。この様な構成とすることで、図6に示す通り荷重入力面11とこれら屈曲誘発部15(a1)、15(a2)、15(b1)それぞれの距離であるda1、da2とdb1の差分を大きくとることが出来る。
個々の屈曲誘発部15が塑性変形を開始する局所的な弾性限度は、その屈曲誘発部15を構成する材質や厚さとともに、衝撃吸収体1の外側に向かって凸である程度、つまり屈曲誘発部の頂点の内角θ(図5A参照)に依存する。この内角θは、効果的に屈曲を誘発するには180°未満である必要があり、極端に鋭角であると弾性限度が小さくなってしまうため、90°以上の角度が良い。換言すると、屈曲誘発部15の頂点の内角をθとすると、90°≦θ<180°を満たすことが好ましい。具体的には例えば、90、100、110、120、130、140、150、155、160、165、170、175、179°であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
本実施形態では複数の屈曲誘発部15が多段階に塑性変形していくものであるが、不必要に設計パラメータが増えると、設計および評価に手間がかかるという問題が生じる。したがって、中空成形体である衝撃吸収体1を構成する素材の厚さは、場所によって大きく変動しないことが好ましい。すなわち、ブロー成形などの方法により衝撃吸収体1を作製する場合、各連結面13における凹凸の程度を抑えることである。例えば、図5Aに示した、横溝リブ14の端部における深さdpe(1)およびdpe(2)を、樽状形状部16の深さの極大値dpbに近づけることが良い。具体的には、横溝リブ14の端部における深さをdpeと定義し、樽状形状部の深さの極大値をdpbと定義すると、0.7≦dpe/dpb≦1.5を満たすことである。好ましくは、0.8≦dpe/dpb≦1.3であり、さらに好ましくは、0.9≦dpe/dpb≦1.1である。具体的には例えば、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
2.結言
以上のように、本実施形態によれば、塑性変形開始後における荷重変動を抑制可能な衝撃吸収体を実施することが出来る。
かかる衝撃吸収体1は、中空成形体からなる衝撃吸収体1であって、荷重入力面11と、前記荷重入力面11に対向する固定面12と、前記荷重入力面11と前記固定面12の間を連結する連結面13を備え、前記連結面13は横溝リブ14を備え、前記横溝リブ14は前記衝撃吸収体1の外側に向かって凸である屈曲誘発部15を有し、前記荷重入力面11からの距離が互いに異なる位置に設けられた前記屈曲誘発部15が少なくとも2つ存在する、衝撃吸収体である。
本発明の実施形態を説明したが、あくまでも例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 :衝撃吸収体
11 :荷重入力面
12 :固定面
13 :連結面
14 :横溝リブ
15 :屈曲誘発部
16 :樽状形状部
100 :自動車
101 :ドライバー
102 :前部座席
103 :乗員車室
104 :メータ
105 :ハンドル
106 :膝
θ :内角

Claims (7)

  1. 中空成形体からなる衝撃吸収体であって、
    荷重入力面と、前記荷重入力面に対向する固定面と、前記荷重入力面と前記固定面の間を連結する連結面を備え、
    前記連結面は横溝リブを備え、
    前記横溝リブは前記衝撃吸収体の外側に向かって凸である屈曲誘発部を有し、
    前記荷重入力面からの距離が互いに異なる位置に設けられた前記屈曲誘発部が少なくとも2つ存在する、
    衝撃吸収体。
  2. 請求項1に記載の衝撃吸収体において、
    前記横溝リブは、複数の前記屈曲誘発部と、樽状形状部を有し、
    前記樽状形状部は、前記屈曲誘発部の間に位置し、
    前記樽状形状部は、以下の(1)又は(2)を満たす;
    (1)前記樽状形状部の中央部の幅が、前記樽状形状部の端部の幅より大きく構成される
    (2)前記樽状形状部が前記衝撃吸収体の内側に向かって凸である
    衝撃吸収体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸収体において、
    前記荷重入力面と、前記荷重入力面に最も近い前記屈曲誘発部との距離をdminと定義し、前記荷重入力面と、前記荷重入力面から最も遠い前記屈曲誘発部との距離をdmaxと定義すると、
    dmax/dmin>1.5を満たす、
    衝撃吸収体。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の衝撃吸収体において、
    前記屈曲誘発部は、隣接する前記横溝リブが有する全ての前記屈曲誘発部と、前記荷重入力面からの距離が互いに異なる位置に存在する、
    衝撃吸収体。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の衝撃吸収体において、
    隣接する前記横溝リブは、互いに異なる個数の前記屈曲誘発部を有する、
    衝撃吸収体。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の衝撃吸収体において、
    前記屈曲誘発部の頂点の内角をθとすると、90°≦θ<180°を満たす、
    衝撃吸収体。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の衝撃吸収体において、
    前記横溝リブの端部における深さをdpeと定義し、前記樽状形状部の深さの極大値をdpbと定義すると、0.7≦dpe/dpb≦1.5を満たす、
    衝撃吸収体。
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