JP2020197068A - 外装材取付用保持部材、外装構造、及びその施工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビス等の固定具を用いることなく、長手状の外装材の端部を取り付けることにより、その面板部を湾曲状に敷設することができる外装材取付用保持部材、外装構造、及びその施工法を提供する。【解決手段】外装材取付用保持部材1は、面板部21の両側端に立上り部22を介して段差部23を有する外装材2を、下地3に取り付けるための部材であって、保持部材1は、最端側に位置して中央側下方へ傾斜する垂れ部と、垂れ部から段状部13を介して中央側へ上り傾斜する支持部14と、を備え、隣り合う保持部材1,1の段状部13,13間の距離L1は、配設前の外装材2'における段差部23,23間の面板部21の幅長L2より小さく、保持部材1を下地3に固定した状態で外装材2が配設されることで、立上り部22,22間の面板部21を凹状に湾曲させて取り付けることができることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ビス等の固定具を用いることなく、長手状の外装材の端部を取り付けることにより、その面板部を湾曲状に敷設することができる外装材取付用保持部材、外装構造、及びその施工法に関する。
流れ方向に凹状の湾曲面を備える外装構造は、雨水が湾曲面を流下するのは勿論、強風に対しても物理的に高い耐久性を有するため、台風等にも十分な耐性を備えている構造と言える。
この構造を施工するため、下地上に長手状の外装材を湾曲状に配設するには、外装材の側端が円弧状になるように敷設してビス等の固定具で固定する構造(方法)が知られ、例えば特許文献1にも提案されている。
この特許文献1には、屋根材2を凹状に撓んだ状態で設置し、該屋根材2の側端にビス4を打ち込んで縦ジョイント3に固定する屋根構造が記載されている。
特開2015−004206号公報
しかしながら、前記特許文献1の構造のようにビス等の固定具を用いた構造では、固定部分(=ビス孔)からの漏水が発生する恐れがあった。さらに、このビス孔は、長尺で最も熱や外力を受ける外装材に形成されているため、この外装材の熱伸縮や経年変化等により、孔縁が腐食したり孔径が拡大する恐れもあった。
なお、この特許文献1では、縦ジョイント3の下側に捨板7を配し、屋根板の裏面側に浸入した雨水を排水する構造を具備させてはいるが、このように雨水の浸入を前提とする構造では、前述のように漏水の可能性が高いし、想定の気象条件、例えば暴風雨を伴う台風等には到底耐えられないものであった。
そこで、本発明は、ビス等の固定具を用いることなく、長手状の外装材の端部を挟着状に取り付けることにより、その面板部を湾曲状に敷設することができる外装材取付用の保持部材、外装構造、及びその施工法を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、面板部の両側端に立上り部を介して段差部を有する外装材を、下地に取り付けるための外装材取付用保持部材であって、当該保持部材は、最端側に位置して中央側へ下り傾斜する垂れ部と、該垂れ部から段状部を介して中央側へ上り傾斜する支持部と、を備え、隣り合う保持部材の段状部間の距離は、配設前の外装材における段差部間の面板部の幅長より小さく、当該保持部材を下地に固定した状態で前記外装材が配設されることで、前記立上り部間の面板部を凹状に湾曲させて取り付けることができることを特徴とする外装材取付用保持部材に関するものである。
また、本発明は、前記保持部材において、段状部は、端側下方への傾斜状であることを特徴とする外装材取付用保持部材をも提案する。
また、本発明は、前記保持部材において、段状部から下地への高さは、配設前の外装材における段差部から面板部への高さより大きいものであることを特徴とする外装材取付用保持部材をも提案する。
さらに、本発明は、前記保持部材を用いた外装構造の施工法であって、、隣り合う外装材の側縁上に接続材を配設してなる外装構造であって、当該保持部材を下地に固定して前記外装材を配設し、左右の当該保持部材の段状部上に、外装材の両段差部をそれぞれ当接状に配設すると共に、前記立上り部間の面板部を凹状に湾曲させて取り付けることを特徴とする外装構造の施工法をも提案するものである。
さらに、本発明は、前記保持部材を用い、隣り合う外装材の側縁上に接続材を配設してなる外装構造であって、保持部材を覆う瓦桟カバーを含む接続材を配設してなる外装構造であって、前記保持部材を下地に固定した状態で前記外装材が配設されることで、前記立上り部間の面板部を凹状に湾曲させて取り付けたことを特徴とする外装構造も提案するものである。
本発明の外装材取付用保持部材は、最端側に位置して中央側へ下り傾斜する垂れ部から段状部を介して中央側へ上り傾斜する支持部を備え、隣り合う保持部材の段状部間の距離は、配設前の外装材における段差部間の面板部の幅長より小さいので、左右の保持部材の段状部上に、隣り合う外装材の段差部をそれぞれ当接状に配設することにより、ビス等の固定具を用いることなく、その面板部を凹状に、即ち下方に窪むように湾曲させて敷設することができる。
そのため、当該保持部材にて施工された外装構造は、凹状の湾曲面(湾曲状の面板部)にて雨水を流れ方向に速やかに排水することができ、しかも強風に対する高い耐久性を有するので、仮に想定外の気象条件、例えば暴風雨を伴う台風等に遭遇しても十分な耐性を備えている。なお、外装材の取付に際し、中央側へ下り傾斜する傾斜状縦片として形成した垂れ部に対し、側方から外装材の立上り部を配設すると、係止状に立上り部を沿わせることができ、安定に外装材を配置させることができる。
また、段状部は、端側下方への傾斜状である場合には、凹状への湾曲をより安定に、より容易に、且つ確実にでき、敷設(取付)後の状態についても、確実に維持(保持)される。
また、段状部から下地への高さは、配設前の外装材における段差部から面板部への高さより大きい場合、立上り部間の面板部が凹状に湾曲する空間が十分に確保されるため、凹状への湾曲をより安定に、より容易に、且つ確実にでき、敷設(取付)後の状態についても、確実に維持(保持)される。
さらに、前記保持部材を用い、当該保持部材を下地に固定して前記外装材を配設し、左右の当該保持部材の段状部上に、外装材の両段差部をそれぞれ当接状に配設すると共に、前記立上り部間の面板部を凹状に湾曲させて取り付ける施工法は、面板部を凹状に湾曲させるために多大な押圧力を必要とせず、軽微な力で容易に取り付けることができる。
さらに、前記保持部材を用い、隣り合う外装材の側縁上に保持部材を覆う瓦桟カバーを含む接続材を配設してなる外装構造は、前述のように外装材を凹状の湾曲面を形成するように施工したものであって、ビス等の固定具を用いていないので、外装材の熱伸縮や経年変化等により、ビス孔の縁部やビス自体が腐食することもないし、ビス孔の孔径が拡大する恐れもない。さらに、雨水による漏水を生ずることがなく、雨や強風に対する高い耐久性を備えるものである。
(a)本発明の外装材取付用保持部材の一実施例(第1実施例)を用いた外装構造を示す分解正断面図、(b)下地に取り付ける保持部材と、接続材を構成する取付補助材及びバックアップ材を示す正断面図である。 (a)第1実施例にて取り付けられる外装材を示す正断面図、(b)第1実施例の外装材取付用保持部材への取り付けにより、外装材の面板部が凹状に湾曲される状態を示す正断面図である。 第1実施例の外装材取付用保持部材により下地に取り付けられた外装材と、隣り合う外装材の側縁上に接続材を配設した外装構造を示す正断面図である。
本発明の外装材取付用保持部材(以下、単に保持部材という)は、面板部の両側端に立上り部を介して段差部を有する外装材を、下地に取り付けるための部材であって、最端側に位置して中央側へ下り傾斜する垂れ部と、該垂れ部から段状部を介して中央側へ上り傾斜する支持部と、を備え、隣り合う保持部材の段状部間の距離は、配設前の外装材における段差部間の面板部の幅長より小さく形成されている。
そのため、左右の保持部材の段状部上に、外装材の両段差部をそれぞれ当接状に配設すると共に、支持部上に段差部から端側の面板部(延在面部)を沿わせるように配設することにより、ビス等の固定具を用いることなく、その面板部を凹状に、即ち下方に窪むように湾曲させて敷設することができる。
この保持部材は、外装材を保持でき、下地上に固定できる強度を有する素材であれば、公知の素材を適用でき、アルミの押出型材やそれ以外の金属製或いは硬質樹脂製の成形体等が用いられ、流れ方向に連続する通し材として成形される。
また、この保持部材は、前述のように最端側に位置して中央側へ下り傾斜する垂れ部と、該垂れ部(の上端)から段状部を介して中央側へ上り傾斜する支持部と、下地への固定部と、を備えている。
前記固定部は、下地上に固定される部位であって、固着具等にて下地に固定される横片として形成されるものであり、部材の最端側に設けてもよいし、後述する図示実施例のように部材の中央に設けてもよい。
前記垂れ部は、最端側に位置して中央側へ下り傾斜する傾斜状縦片であって、左右両端に形成される。この垂れ部は、外装材の取付時には、その立上り部が沿うように配置される部位である。そのため、外装材の取付に際しては、この垂れ部に対し、側方から外装材の立上り部を配設すると、係止状に立上り部を沿わせることができ、安定に外装材を配置させることができる。
また、前記支持部は、前記垂れ部の上端から段状部を介して中央側へ上り傾斜する傾斜状横片であり、前記垂れ部と同様に左右に形成される。この支持部は、外装材の取付時には、その段差部から端側の面板部が沿うように配置される部位である。そのため、外装材の取付に際しては、中央側へ上り傾斜する傾斜状横片である支持部に対し、段差部から端側の面板部を安定に沿わせて外装材を配置させることができる。
さらに、前記段状部は、前記垂れ部(=傾斜状縦片)の上端から前記支持部(=傾斜状横片)が延在する凸状角部として形成され、前記垂れ部や前記支持部と同様に左右に形成される。この段状部は、外装材の取付時には、その段差部が当接状に配置される部位である。そのため、外装材の取付に際しては、凸状角部である段状部に対し、段差部を安定に当接させて外装材を配置させることができる。
左右に隣り合う前記保持部材間に取り付けられる外装材は、面板部の両側端に立上り部を介して段差部を有するものである。
前記立上り部は、面板部の端縁から立ち上げられる縦面を指すが、後述する図示実施例に示すように略垂直状に形成することが望ましい。
また、前記段差部は、前記立上り部の上端を端側へ延在させて形成される角部分を指すが、後述する図示実施例に示すように立上り部の上端を略水平状に端側へ延在させることにより、略直角状に形成することが望ましい。
なお、後述する図示実施例に示すように前記立上り部の上端を端側へ延在させた端縁を上方へ折り曲げ、水返し部を設けることが望ましい。
この外装材は、流れ方向に長尺であって、代表的には概ね0.4〜1.6mm程度の溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム(登録商標)鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼、非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛板、チタニウム板などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
そして、隣り合う保持部材の段状部間の距離L1は、配設前の外装材における段差部間の面板部の幅長L2より小さくなる(L1<L2)ように取り付けられる。
そのため、当該保持部材を下地に固定して外装材を配設する際には、左右の保持部材の段状部上に、外装材の左右の段差部をそれぞれ当接状に配設されるには、立上り部間の面板部を凹状に湾曲させることで取り付けることができる。即ち立上り部間の面板部には、側方からの押圧力を作用させて取り付けるため、その弾性反発力にて安定に凹状に湾曲される状態が維持される。
それに反し、L1>L2になるように取り付けると、左右の保持部材の段状部と、隣り合う外装材の段差部とが離反状に配設され、立上り部間の面板部には自重のみが作用するに過ぎないので、凹状に取り付けられても極めて不安定である。
なお、左右の保持部材の段状部上に、隣り合う外装材の段差部がそれぞれ当接状に配設される際には、より詳しくは、保持部材の垂れ部に外装材の立上り部が沿い、保持部材の支持部に外装材の段差部から端側の面板部が沿うので、保持部材に対して安定に外装材が取り付けられる。
さらに、段状部を、端側下方への傾斜状とする場合、例えば前述のように垂れ部(=傾斜状縦片)の上端から支持部(=傾斜状横片)が延在する凸状角部とした態様が相当するが、外装材の段差部を取り付ける際に容易に取り付けることができる。後述する図示実施例では、直角状の段差部を、直角よりやや大きい角度の凸状角部である段状部に対し、容易に取り付けられることを示している。
また、前記段状部から下地への高さH1は、配設前の外装材における立上り部の高さH2より大きくなる(H1>H2)ように形成されている。
そのため、当該保持部材を下地に固定して外装材を配設する際には、左右の保持部材の段状部上に、外装材の左右の段差部をそれぞれ当接状に配設でき、立上り部間の面板部を凹状に湾曲させる空間が形成できる。
それに反し、H1<H2になるように形成すると、段状部と段差部とがそもそも当接できず、立上り部間の面板部が凹状に湾曲される空間も形成されない。
このように本発明の保持部材により、前記外装材を、その面板部を凹状に湾曲させて敷設することができる。
そして、この保持部材を用いた外装構造には、ビス等の固定具を用いることなく施工できるので、外装材の熱伸縮や経年変化等により、ビス孔の縁部やビス自体が腐食することもないし、ビス孔の孔径が拡大する恐れもない。さらに雨水の浸入による漏水が発生する恐れが全くないものである。また、前記特許文献1のような雨水の浸入等を考慮した構成を基本的に必要としない。
また、前記保持部材を用いた外装構造は、隣り合う外装材の側縁間を覆う瓦桟カバーを含む接続材を配設してなる。
この瓦桟カバーは、隣り合う外装材の側縁間を覆う化粧材であるが、外装材の両側縁からの雨水の浸入を防止する部材をも兼ねる。そのため、後述する図示実施例では、化粧面部を円弧状に成形し、その両側端が外装材の段差部から端側の延在部に近接して臨むように形成し、その下端を内側へ折り曲げた形状とした。この瓦桟カバー以外の接続材としては、後述する図示実施例に示すようにその裏面側に略同等の外郭形状を有する補強材、該補強材を取り付け、隣り合う外装材の側縁を沿わせる取付用補助材、更に前記補強材の下面に配されてこの補強材や瓦桟カバーの変形を防止するバックアップ材等を用いるようにしてもよい。
前記補強材は、前記瓦桟カバーの化粧面部を裏面から支持する受支面部と、取付補助材に沿わせてビス等の固定具にて固定する固定面部とを備える部材であり、瓦桟カバーの化粧面部の凹み等を防止することができる。
前記取付補助材は、前記保持部材と共に下地に固定される部材であって、前述のように隣り合う外装材の側縁を沿わせる部位(沿設部)と、前記補強部を取り付ける取付固定部とを備える部材である。
また、前記バックアップ材は、前記補強材や瓦桟カバーの変形を防止する弾性を備える部材であり、前記取付補助材上に保持される。
前記瓦桟カバーを含む接続材は、前記保持部材や前記外装材の配設に支障を生ずることなく配設でき、隣り合う外装材の側縁間を覆うと共に外装材の両側縁からの雨水の浸入を防止する構造である。
しかも、瓦桟カバー以外の材料は、必ずしも流れ方向に連続する材料でなくても所定幅の部材を所定間隔で取り付けたものでもよく、ビス等を用いて取り付けても瓦桟カバーにて覆われるので、特に前述の構成に限定されるものではない。
図1に示す本発明の第1実施例の保持部材1は、下地3に取り付ける固定部11を部材の中央に設け、最端側に位置して中央側へ下り傾斜する垂れ部12と、該垂れ部12から段状部13を介して中央側へ上り傾斜する支持部14と、を備える部材である。
この保持部材1は、流れ方向に連続する外装材2の面板部21を、詳しくは面板部21の両側端に立上り部22を介して段差部23を有する外装材2の立上り部22,22間の面板部21を、凹状に湾曲させて取り付けることができる。
前記保持部材1は、図1(b)に示すように中央に固定部11が設けられ、中央側から端側へ向かって順に、立ち上げ縦面15、支持部14、段状部13、垂れ部12が左右それぞれに設けられている。
前記段状部13は、傾斜状縦面である垂れ部12の上端から傾斜状横面である支持部14が延在して形成され、直角よりやや大きく形成される凸状角部である。なお、段状部13から下地3までの距離(高さ)は、図2(b)に示すようにH1に形成されている。
また、施工前の外装材2'(施工後の外装材2と区別するために外装材2'とした)は、図1(a)中に点線にて示すように、面板部21が水平状の横面で、立上り部22,22が鉛直状の縦面であるため、段差部23,23は直角状の凸状角部であり、各段差部23からそれぞれ端側へ延在する延在面部24も、前記面板部21と同様に水平状の横面であって、最端側の水返し部25,25は跳ね上げ片状(傾斜状)に形成されている。なお、段状部13の高さ、即ち面板部21から延在面部24への高さは、図2(b)に示すようにH2に形成されている。
図1(a)の左側及び中央側には、瓦桟カバー7及び補強材6を配設する以前の状態を示し、右側には瓦桟カバー7及び補強材6を配設した後の状態を示している。
図1(b)には、保持部材1と、前記瓦桟カバー7及び補強材6以外の接続材として、取付補助材4及びバックアップ材5を示している。この取付補助材4は、前記保持部材1と共に下地3に取り付けられる部材であり、バックアップ材5は、前記取付補助材4に保持される部材である。
なお、この第1実施例における下地3は、既設のモルタルセメント層の上面に新設のモルタルセメント層を施工し、その表面には防水シート材3bが敷設した構造である。
前記取付補助材4は、前記保持部材1の固定部11と共に下地3に固定される固定横片41と、該固定横片41の両端から拡開状に立ち上がる縦片42,42と、各縦片42の上端から中央側上方へ延在する支持傾斜片43とからなる。
前記バックアップ材5は、弾性発泡材からなり、側面視矩形状の角柱体である。
前記補強材6は、所定間隔で取り付けられる短幅材であって、部材の中央から左右に延在する取付支持部61と、その両端から略V字状に下方へ折り曲げた押さえ部62と、その更に端側下方へ延在する係止部63とからなる。
そして、前記瓦桟カバー7は、前記外装材2と同様に流れ方向に連続する長尺材であって、上方へ凸状に湾曲する化粧部71と、その両端を折り返した係合部72とからなる。
この第1実施例における保持部材1にて、外装材2の立上り部22,22間の面板部21を凹状に湾曲させて取り付けられることを図2を用いて説明する。
図示するように隣り合う保持部材1,1の段状部13,13間の距離L1は、配設前の外装材2'における段差部23,23間の面板部21の幅長L2より小さくなる(L1<L2)ように取り付けられている。
そのため、この保持部材1を下地3に固定して外装材2'を配設する際には、左右の保持部材1,1の段状部13,13上に、外装材2'の左右の段差部23,23がそれぞれ当接状に配設されるには、立上り部22,22間に位置する面板部21を凹状に湾曲させることで取り付けることができる。即ち面板部21には、側方からの押圧力を作用させて取り付けるため、その弾性反発力にて安定に凹状に湾曲される状態が維持される。
さらに、図示するように保持部材1の段状部13から下地3への高さH1は、配設前の外装材2'における立上り部22の高さH2より大きくなる(H1>H2)ように形成されている。
そのため、この保持部材1を下地3に固定して外装材2'を配設する際には、左右の保持部材1,1の段状部13,13上に、外装材2'の左右の段差部23,23をそれぞれ当接状に配設でき、立上り部22,22間に位置する面板部21を凹状に湾曲させる空間(該空間の高さH1−H2)が形成できる。
この保持部材1を用いた外装材2'の施工手順を簡単に説明する。
図2(b)に白抜き矢印で示すように外装材2'を取り付けるが、より具体的には、外装材2'を水平状に維持したまま面板部21を弾性に抗して下方へ凹状に湾曲させ、この状態で下方へ垂直状に移動させ、保持部材1へ取り付けるようにしてもよいし、左右の何れかを下向きになるように傾斜状に臨ませて取り付けるようにしてもよい。
前者は、左右両方の段状部13,13に対し、外装材2の左右両方の段差部23,23がほぼ同時に当接(係合)させる方法であり、後者は、左右の何れか一方の段状部13に対し、外装材2の段差部23を当接(係合)させた後に他方を当接(係合)させる方法である。
何れの手法でも、弾性に抗して面板部21を下方へ凹状に湾曲させた状態で保持部材1の段状部13,13に外装材2'の段差部23,23を当接(係合)させることが重要であるが、その取付操作において、以下に示すように軽微な力で取り付けることができる。
即ち前者では、外装材2'の左右端を保持した作業者が、面板部21が下方へ弛むように凹状に変形させた状態で、左右の保持部材1,1間に降ろすように取り付ければよい。なお、外装材2'の左右端を保持することで、面板部21は自重で凹状に変形するため、作業者は両側からの軽微な押圧にて面板部21を容易に凹状に変形できる。
また後者では、傾斜状に臨ませた外装材2'の一方の段差部23を段状部13に当接させた後、面板部21を凹状に変形させつつ回動させて他方の段差部23を当接させればよい。なお、外装材2'の一端が下方に、他端が上方になるように傾斜させた時点で外装材2'自体に重力が作用するため、作業者は軽微な力で面板部21を容易に凹状に変形できる。
このように配設された外装材2は、前述の保持部材1の垂れ部12及び段状部13によって、安定に取り付けられ、しかも面板部21を下方に窪むように湾曲させて敷設することができる。
即ち保持部材1の垂れ部12は、前述のように中央側へ下り傾斜する傾斜状縦片として形成されているので、外装材2を配設した状態では立上り部22,22が隣り合う垂れ部12,12に嵌合状に取り付けられるため、面板部21の下方への湾曲が安定に維持されるし、上方へ脱離することもなく安定に取り付けられる。
また、保持部材の段状部13は、前述のように垂れ部12の上端から支持部14が延在して形成され、直角よりやや大きい凸状角部であるため、外装材2を配設した状態では段差部23が内側から拡開する圧力を受けつつ取り付けられるので、段差部23から端側へ延在する延在面部24は支持部14に密着状に沿い、面板部21の下方への湾曲が安定に維持されるし、上方へ脱離することもなく安定に取り付けられる。
図3や前記図1(a)の右側には、当該保持部材1を用いて前記外装材2を下地3に取り付けた外装構造の断面図であって、隣り合う外装材2,2の側縁上に瓦桟カバー7を含む接続材を配設した構成が示されている。
ここで、前記瓦桟カバー7を含む図示実施例の接続材の施工手順について説明する。
前記取付補助材4は、前述のように前記保持部材1と共に下地3に固定されるものであって、前記保持部材1の固定部11上に固定横片41を沿わせ(載置し)た状態で固定具1bを下地3へ打ち込んで固定する。
その後、前記取付補助材4の縦片42,42間に、バックアップ材5を配置する。
続いて前記補強材6を上方から取り付けるが、前記取付補助材4の支持傾斜片43に、取付支持部61を沿わせてビス6bを打ち込んで固定する。
前記瓦桟カバー7は、前記補強材6の取付とは異なり、前方側又は後方側から臨ませ、部材の長さ方向にスライドさせて取り付ける。即ち前記補強材6の左右の係止部63,63に、瓦桟カバー7の係合部72,72がそれぞれ係合するように部材の長さ方向へスライドさせて取り付ける。
なお、当該施工手順は、図示実施例の接続材に限るものであり、接続材を構成する各部材を適宜に変更した場合には、それに応じた施工手順を採用すれば良い。
こうして施工された外装構造では、瓦桟カバー7の化粧部71が、その裏面側に補強材6の取付支持部61が位置しているため、変形(特に上方からの押圧力に対する変形)を生ずることがない。
そして、凹状に湾曲された面板部21にて雨水等を流れ方向に円滑に排水できる。しかも外装材2の立上り部22は、保持部材1の垂れ部12に沿い、中央側へ下り傾斜するため、恰も樋状部分の側面となるので、円滑に排水できる。
さらに、補強材6の略V字状の押さえ部62は、図1(a)の右側に示されるようにその下端が外装材2の延在面部24に近接するように配され、取付補助材4の縦片42との間に外装材2の水返し部25が挟まれるように位置させているため、仮に雨水等が前述の樋状部分を超え、更に瓦桟カバー7の内側に侵入したとしても、押さえ部62にてそれ以上端側への浸入を防止することができる。
なお、取付補助材4の支持傾斜片43は、縦片42から中央上方へ向いているため、特に新たな脱離防止手段を付与しなくても、当該支持傾斜片43,43にてバックアップ材5の上方への脱離防止が果たされる。
1 保持部材
11 固定部
12 垂れ部
13 段状部
14 支持部
15 立ち上げ縦面
2 外装材
21 面板部
22 立上り部
23 段差部
24 延在面部
25 水返し部
3 下地
3b 防水シート材
4 取付補助材
41 固定横片
42 縦片
43 支持傾斜片
5 バックアップ材
6 補強材
61 取付支持部
62 押さえ部
63 係止部
7 瓦桟カバー
71 化粧部
72 係合部

Claims (5)

  1. 面板部の両側端に立上り部を介して段差部を有する外装材を、下地に取り付けるための外装材取付用保持部材であって、
    当該保持部材は、最端側に位置して中央側へ下り傾斜する垂れ部と、該垂れ部から段状部を介して中央側へ上り傾斜する支持部と、を備え、隣り合う保持部材の段状部間の距離は、配設前の外装材における段差部間の面板部の幅長より小さく、
    当該保持部材を下地に固定した状態で前記外装材が配設されることで、前記立上り部間の面板部を凹状に湾曲させて取り付けることができることを特徴とする外装材取付用保持部材。
  2. 段状部は、端側下方への傾斜状であることを特徴とする請求項1に記載の外装材取付用保持部材。
  3. 段状部から下地への高さは、配設前の外装材における段差部から面板部への高さより大きいものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装材取付用保持部材。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の外装材取付用保持部材を用いた外装構造の施工法であって、
    当該保持部材を下地に固定して前記外装材を配設し、左右の当該保持部材の段状部上に、外装材の両段差部をそれぞれ当接状に配設すると共に、前記立上り部間の面板部を凹状に湾曲させて取り付けることを特徴とする外装構造の施工法。
  5. 請求項1〜3の何れか一項に記載の外装材取付用保持部材を用い、隣り合う外装材の側縁上に保持部材を覆う瓦桟カバーを含む接続材を配設してなる外装構造であって、
    前記保持部材を下地に固定した状態で前記外装材が配設されることで、前記立上り部間の面板部を凹状に湾曲させて取り付けたことを特徴とする外装構造。
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