JP2020196147A - 液体吐出装置 - Google Patents

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哲憲 森
Akinori Mori
哲憲 森
彩加 堀田
Ayaka Hotta
彩加 堀田
裕介 荒井
Yusuke Arai
裕介 荒井
健司 川元
Kenji Kawamoto
健司 川元
昌広 林
Masahiro Hayashi
昌広 林
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Abstract

【課題】特定印刷モードにおいて、印刷に関する液体の吐出をしない第1ノズルの吐出異常を検知可能とする液体吐出装置を提供する。【解決手段】制御装置は、残量センサによってカラーインクのインク残量が閾値以下であることを検知したときに、モノクロ印刷モードに設定する。そして、制御装置は、モノクロ印刷モードに設定されている状態において、カラーインクを吐出するノズルについて、吐出異常検知を実行して異常ノズルがあるか否かを判定する。【選択図】図7

Description

本発明は、被吐出媒体に液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例として、特許文献1には、インク切れのインクカートリッジ(例えば、カラー)が検知されると、インク切れではないインクカートリッジ(例えば、ブラック)のインクによる印刷が継続され、そのインク切れのインクカートリッジが交換されるまでの時間の長さに応じて、インク切れのインクカートリッジのインクを吐出するノズルに対して行う回復動作(パージ動作及びフラッシング動作)の強さを変更するプリンタについて記載されている。これにより、インク切れのインクカートリッジのインクを吐出するノズル内のインクの増粘を効果的に解消することが可能となる。
特開2009−39868号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のプリンタにおいては、インク切れのインクカートリッジが交換されるまでの間に、インク切れのインクカートリッジに対応するノズルに吐出不良などの異常が生じているか否かがわからない。プリンタの使用環境によっては、比較的早い段階でインク切れのインクカートリッジに対応するノズルが増粘によって吐出不良などの異常状態となることがある。このような異常状態が、インクカートリッジが交換されるまでの間において、長期間続いていると、インクカートリッジが交換されてから強い回復動作を実行しても吐出不良などの異常状態が回復しないという問題が生じることがある。
本発明の目的は、特定印刷モードにおいて、印刷に関する液体の吐出をしない第1ノズルの吐出異常を検知可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、被吐出媒体を搬送する搬送手段と、液体が収容された第1供給源から供給された液体を吐出する複数の第1ノズル、及び、液体が収容された第2供給源から供給された液体を吐出する複数の第2ノズルを有する吐出ヘッドユニットと、前記複数の第1ノズルのそれぞれについて、吐出異常が生じた異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力する信号出力部と、制御部とを備えている。そして、前記制御部は、前記搬送手段によって搬送される被吐出媒体に前記第1ノズルから液体の吐出をさせず、前記第2ノズルから液体の吐出をさせる特定印刷モードを設定し、前記特定印刷モードに設定されている状態において、前記複数の第1ノズルについて、前記信号出力部からの信号に基づいて、前記異常ノズルであるか否かの判定を行う。
本発明の液体吐出装置によると、特定印刷モードにおいて、印刷に関する液体の吐出をしない複数の第1ノズルについて異常ノズルであるか否かを検知することが可能となる。このため、複数の第1ノズルの状態に応じて、例えば、フラッシングなどによる第1ノズルの吐出異常の回復、ユーザに異常ノズルが生じていることを報知、複数の第1ノズルに異常が生じていない場合に特定印刷モードを継続させるなどの何らかの対応を取ることが可能となり、第1ノズルの異常状態の回復不良を未然に防ぐことが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 キャップ内に配置された検出用電極、及び、検出用電極と高電圧電源回路及び判定回路との接続関係を説明するための図である。 (a)はノズルからインクが吐出された場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図であり、(b)はノズルからインクが吐出されなかった場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 モノクロ印刷モードを設定する際の流れを示すフローチャートである。 モノクロ印刷モード設定中の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタ全体の構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1(液体吐出装置)は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8、及び、インク受け部19などを有している。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介してキャリッジモータ86(図6参照)に接続されており、キャリッジモータ86を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、プリンタ1には、カートリッジホルダ14が設けられており、カートリッジホルダ14に4つのインクカートリッジ15が取り外し可能に装着されている。4つのインクカートリッジ15には、走査方向の右側に配置されたものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。イエロー、シアン、マゼンタのカラーインク(所定色のインク)がそれぞれ貯留されたインクカートリッジ15が、本発明の「第1供給源」に相当し、ブラックインク(所定色とは異なる色のインク)が貯留されたインクカートリッジ15が、本発明の「第2供給源」に相当する。サブタンク3は、4本のチューブ13を介してカートリッジホルダ14に装着された4つのインクカートリッジ15と接続されている。これにより、4つのインクカートリッジ15からサブタンク3に上記4色のインクが供給される。
本実施形態においては、プリンタ1に着脱可能なインクカートリッジ15を採用しているが、インクカートリッジ15に代えて、プリンタ1に固定され、内部にインクを補充可能なインクタンクを採用してもよい。この場合、イエロー、シアン、マゼンタのカラーインク(所定色のインク)がそれぞれ貯留されたインクタンクが、本発明の「第1供給源」に相当し、ブラックインク(所定色とは異なる色のインク)が貯留されたインクタンクが、本発明の「第2供給源」に相当する。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載されている。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から上記4色のインクが供給される。また、インクジェットヘッド4は、その下面であるノズル面4aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に沿ったノズル列9を形成しており、インクジェットヘッド4は、走査方向に並んだ4列のノズル列9を有する。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を構成するものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。本実施形態におけるインクジェットヘッド4は、本発明に係る吐出ヘッドユニットに相当する。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、複数のノズル10と対向している。プラテン5は、走査方向に用紙P(被吐出媒体)の全長にわたって延び、用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4、及び、プラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ87(図6参照)に接続されている。搬送モータ87を駆動させると、搬送ローラ6,7が回転し、用紙Pが搬送方向に搬送される。本実施形態における搬送ローラ6,7及び搬送モータ87などにより、本発明に係る搬送手段が構成されている。
メンテナンスユニット8は、後述するように吸引パージを行って複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるためのパージ手段である。メンテナンスユニット8については後程詳細に説明する。
インク受け部19は、プラテン5よりも走査方向の左側に配置されている。そして、キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の左側のフラッシング位置に配置させると、複数のノズル10がインク受け部19に対向する。本実施形態におけるインク受け部19は、ノズル10からフラッシングにより排出されたインクを受けるために、トレイ状に形成されているが、フラッシングにより排出されたインクを受けることが可能であれば、どのような構成であってもよい。
<インクジェットヘッド>
次に、インクジェットヘッド4について詳細に説明する。図2、図3に示すように、インクジェットヘッド4は、流路ユニット21と圧電アクチュエータ22とを有している。
<流路ユニット>
流路ユニット21は、図3に示すように、4枚のプレート31〜34が上からこの順に積層されることによって形成されている。プレート31〜33は、ステンレスなどの金属材料からなる。プレート34は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。
プレート34には、複数のノズル10が形成されている。複数のノズル10は、上述したような4列のノズル列9を形成している。そして、プレート34の下面が、インクジェットヘッド4のノズル面4aとなっている。プレート31には複数の圧力室40が形成されている。圧力室40は、図2に示すように、走査方向を長手方向とする楕円の平面形状を有している。また、複数の圧力室40は、複数のノズル10に個別のものであり、走査方向の左側の端部がノズル10と上下方向に重なっている。これにより、プレート31には、複数の圧力室40が搬送方向に配列されることによってそれぞれ形成され、走査方向に並んだ4列の圧力室列29が形成されている。
プレート32には、図2及び図3に示すように、各圧力室40の走査方向の右側の端部と上下方向に重なる部分に円形の貫通孔42が形成されている。また、プレート32には、各圧力室40の走査方向の左側の端部及びノズル10と上下方向に重なる部分に、円形の貫通孔43が形成されている。
プレート33には、図2及び図3に示すように、4つのマニホールド流路41が形成されている。4つの圧力室列29に対応している。マニホールド流路41は、搬送方向に延び、対応する圧力室列29を構成する複数の圧力室40の走査方向の右側の部分と上下方向に重なっている。これにより、各圧力室40が、貫通孔42を介してマニホールド流路41と連通する。また、各マニホールド流路41の搬送方向の上流側の端部には供給口39が設けられている。インクジェットヘッド4は、供給口39においてサブタンク3内の流路と接続されている。これにより、マニホールド流路41には、供給口39からインクが供給される。また、プレート33には、各貫通孔43及びノズル10と上下方向に重なる部分に、円形の貫通孔44が形成されている。これにより、各ノズル10が貫通孔43,44を介して圧力室40と連通する。
そして、流路ユニット21では、ノズル10と、圧力室40と、ノズル10と圧力室40とを接続する貫通孔43、44と、圧力室40をマニホールド流路41に接続する貫通孔42とによって、個別流路46が形成される。また、各ノズル列9に対応する複数の個別流路46が、それぞれ、対応する1つのマニホールド流路41に接続されている。
<圧電アクチュエータ>
圧電アクチュエータ22は、図2及び図3に示すように、振動板51と、圧電層52と、共通電極53と、複数の個別電極54とを有している。振動板51は、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、流路ユニット21の上面に配置され、複数の圧力室40を覆っている。なお、振動板51は、次に説明する圧電層52とは異なり、圧電材料以外の絶縁性材料からなるものであってもよい。
圧電層52は、上記圧電材料からなり、図2に示すように、振動板51の上面に配置され、複数の圧力室40にわたって連続的に延びている。共通電極53は、図3に示すように、振動板51と圧電層52との間に配置され、複数の圧力室40にわたって連続的に延びている。共通電極53は、図示しない配線部材などを介して図示しない電源回路に接続され、グランド電位に保持されている。
複数の個別電極54は、図2に示すように、複数の圧力室40に対して個別に対応するものである。個別電極54は、圧力室40よりも一回り小さい楕円の平面形状を有し、圧電層52の上面に配置され、圧力室40の中央部と上下方向に重なっている。また、個別電極54の走査方向の右側の端部は、圧力室40と上下方向に重ならない位置まで走査方向の右側まで延び、その先端部が接続端子54aとなっている。接続端子54aには図示しない配線部材が接続され、個別電極54は、この配線部材を介してドライバIC59(図6参照)に接続されている。そして、ドライバIC59により、複数の個別電極54に個別に、グランド電位及び所定の駆動電位(例えば20V程度)のいずれかが選択的に付与される。
また、共通電極53及び複数の個別電極54がこのように配置されているのに対応して、圧電層52の共通電極53と各個別電極54とに挟まれた部分が、それぞれ、上下方向に分極されている。そして、以上のような構造の圧電アクチュエータ22では、振動板51、圧電層52及び共通電極53の、各圧力室40と上下方向に重なる部分と、個別電極54とによって形成される部分が、それぞれ、圧力室40内のインクに圧力を付与する駆動素子50となっている。
ここで、圧電アクチュエータ22を駆動して、ノズル10からインクを吐出させる方法について説明する。圧電アクチュエータ22では、予め、全ての個別電極54が、共通電極53と同じグランド電位に保持されている。あるノズル10からインクを吐出させるときには、そのノズル10に対応する駆動素子50における個別電極54の電位を、グランド電位から駆動電位に切り換える。すると、個別電極54と共通電極53との間の電位差により、振動板51及び圧電層52の圧力室40と上下方向に重なる部分が全体として圧力室40側に凸となるように変形する。これにより、圧力室40の容積が小さくなって圧力室40内のインクの圧力が上昇し、圧力室40に連通するノズル10からインクが吐出される。
<メンテナンスユニット>
次に、メンテナンスユニット8について説明する。図1に示すように、メンテナンスユニット8は、キャップ61と、吸引ポンプ62と、廃液タンク63と、切換弁64(図6参照)とを有している。キャップ61は、プラテン5よりも走査方向の右側に配置されている。そして、キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の右側のメンテナンス位置に位置させると、複数のノズル10がキャップ61と対向する。
また、キャップ61は、キャップ昇降機構88(図6参照)によって昇降可能となっている。そして、キャリッジ2を上記メンテナンス位置に位置させて複数のノズル10とキャップ61とを対向させた状態で、キャップ昇降機構88によりキャップ61を上昇させると、キャップ61の上端部がノズル面4aに密着し、複数のノズル10がキャップ61に覆われる。また、キャップ61は、第1キャップ部61aと第2キャップ部61bとを有する。第1キャップ部61aは、キャップ61とノズル面4aとが密着したときに、カラー(イエロー、シアン、マゼンタ)インクを吐出するためのすべてのノズル10を覆う。第2キャップ部61bは、キャップ61とノズル面4aとが密着したときに、ブラックインクを吐出するためのすべてのノズル10を覆う。
なお、キャップ61はノズル面4aに密着することで複数のノズル10を覆うものであることには限られない。キャップ61は、例えば、インクジェットヘッド4のノズル面4aの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、カラーインクを吐出する複数のノズル10とブラックインクを吐出する複数のノズル10とを個別に覆うものであってもよい。
切換弁64は、吸引ポンプ62、キャップ61の第1キャップ部61a及び第2キャップ部61bと個別に繋がっている。切換弁64は、吸引ポンプ62と第1キャップ部61aとを連通させる第1状態と、吸引ポンプ62と第2キャップ部61bとを連通させる第2状態とを選択的にとることが可能に構成されている。
吸引ポンプ62はチューブポンプなどであり、切換弁64を介してキャップ61の第1キャップ部61a及び第2キャップ部61bと接続されている。また、吸引ポンプ62は、廃液タンク63にも接続されている。そして、メンテナンスユニット8では、上述したように複数のノズル10がキャップ61によって覆われた状態で吸引ポンプ62を駆動させると、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる吸引パージを行うことができる。このとき、切換弁64によって吸引ポンプ62と第1キャップ部61aとが連通する第1状態をとる場合、カラーインクがノズル10から排出されるカラーパージ(第1パージ)が行われる。また、切換弁64によって吸引ポンプ62と第2キャップ部61bとが連通する第2状態をとる場合、ブラックインクがノズル10から排出されるブラックパージ(第2パージ)が行われる。このように、本実施形態におけるプリンタ1は、カラーインクを吐出するノズル10からカラーインクを排出させるカラーパージと、ブラックインクを吐出するノズル10からブラックインクを排出させるブラックパージとを個別に実行することが可能となる。これらパージされたインクは廃液タンク63に貯留される。
なお、変形例として、キャップ61が全てのノズル10をまとめて覆い、吸引パージにおいて、全てのノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるものであってもよい。
また、図4に示すように、キャップ61内には、矩形の平面形状を有する2つの検出用電極66a,66bが配置されている。検出用電極66a,66bは、抵抗69を介して高電圧電源回路67に接続されている。そして、検出用電極66には、高電圧電源回路67により所定の正の電位(例えば300V程度)が付与される。一方で、インクジェットヘッド4の流路ユニット21は、グランド電位に保持されている。これにより、インクジェットヘッド4と検出用電極66a,66bとの間に所定の電位差が生じる。検出用電極66a,66bには、判定回路68が接続されている。判定回路68は、検出用電極66a,66bから出力された電圧信号の電圧値と、閾値Vtとを比較し、その結果に応じた信号を出力する。これら検出用電極66a,66b及び判定回路68により、本発明の「信号出力部」が構成されている。
より詳細に説明すると、インクジェットヘッド4と、検出用電極66a,66bとの間には電位差が生じている。ノズル10から吐出されたインクは帯電している。キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極66aに向けてインクを吐出させると、図5(a)に示すように、帯電したインクが検出用電極66aに近づき、検出用電極66aにインクが着弾するまで、検出用電極66aの電圧値が上昇し、インクジェットヘッド4が駆動されていないときの電圧値Vaと比べて高い電圧値Vbに達する。そして、帯電したインクが検出用電極66aに着弾した後、検出用電極66aの電圧値が徐々に電圧値Vaまで低下する。すなわち、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極66aの電圧値が変化する。なお、検出用電極66bについても、検出用電極66aと同様に、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、電圧が変化する。
一方で、ノズル10からインクが吐出されていない場合には、図5(b)に示すように、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極66a,66bから出力される電圧信号の電圧値は、電圧値Vaからほとんど変化しない。そこで、判定回路68は、これらを区別するために閾値Vt(Va<Vt<Vb)が設定されている。そして、判定回路68は、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極66a,66bから出力される電圧信号の最大の電圧値と閾値Vtとを比較し、その判定結果に応じた信号を出力する。こうして、ノズル10に吐出異常が生じているか否かを検知するための吐出異常検知が可能となる。また、本実施形態において実行される吐出異常検知において、吐出されるインク量は、吸引パージにおけるよりも大幅に少ない。
なお、ここでは、高電圧電源回路67により、検出用電極66a,66bに正の電位が付与されているが、高電圧電源回路67により、検出用電極66a,66bに負の電位(例えば−300V程度)が付与されていてもよい。この場合には、上述したのとは逆に、キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極66a,66bに向けてインクを吐出させると、帯電したインクが検出用電極66a,66bに近づき、検出用電極66a,66bにインクが着弾するまで、検出用電極66a,66bの電圧値が低下する。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1の動作は、制御装置(制御部)80によって制御される。図6に示すように、制御装置80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、フラッシュメモリ84、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)85などからなり、キャリッジモータ86、搬送モータ87、ドライバIC59、キャップ昇降機構88、高電圧電源回路67、吸引ポンプ62、切換弁64などの動作を制御する。また、制御装置80には、判定回路68から上述の信号が入力される。また、プリンタ1は、上記の構成のほかに、ディスプレイなどの表示部70を有し、制御装置80は、表示部70の制御を行う。また、プリンタ1は、スイッチ、タッチパネルなどの操作部65を有している。操作部65は、ユーザによる操作に応じた信号を制御装置80に送信する。
また、プリンタ1は、インクジェットヘッド4周辺の温度を検出する温度センサ17を有しており、温度センサ17は検出した温度を制御装置80に出力する。また、プリンタ1は、各インクカートリッジ15のインク残量を検出する残量センサ16を有しており、残量センサ16は検出したインク残量を制御装置80に出力する。
なお、制御装置80は、CPU81のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC85のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU81とASIC85とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのCPU81が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU81が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのASIC85が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC85が処理を分担して行うものであってもよい。
<モノクロ印刷モードの設定>
続いて、プリンタ1において、モノクロ印刷モードの設定に係る処理について説明する。プリンタ1では、制御装置80が図7のフローに沿って処理を行い、所定条件(S1:YES、S2:NO)を満たすときに、モノクロ印刷モードが設定される(S4)。
制御装置80は、まず、残量センサ16からの検出信号に基づいて、イエローインク、シアンインク、マゼンタインクの少なくともいずれかのカラーインクの残量がエンプティであるか否か判定する(S1)。エンプティであるか否かはインク残量が閾値以下であるか否かで判定される。カラーインク量がエンプティでない場合(S1:NO)、S1を繰り返す。一方、カラーインク量がエンプティである場合(S1:YES)、S2に進む。
次に、制御装置80は、S2において、残量センサ16からの検出信号に基づいて、ブラックインク量がエンプティである否かを判定する。このときも、エンプティであるか否かはインク残量が閾値以下であるか否かで判定される。ブラックインク量がエンプティでない場合(S2:NO)、S3に進む。一方、ブラックインク量がエンプティである場合(S3:YES)、S5に進む。制御装置80は、S3において、表示部70を制御して、エンプティに該当するカラーインク(イエローインク、シアンインク、マゼンタインクの少なくともいずれかのインク)についてエンプティであることを表示して、ユーザにエンプティとなったインクカートリッジ15の交換を促すように報知する。
この後、制御装置80は、S4において、モノクロ印刷モードを設定する。本実施形態におけるモノクロ印刷モードとは、画像記録のためのインク吐出を、ブラックインクを吐出する複数のノズル10だけから行うようにインクジェットヘッド4を設定することである。つまり、搬送される用紙Pに対して、カラーインクを吐出する複数のノズル10からはインク吐出をさせずに、ブラックインクを吐出する複数のノズルからのインク吐出をさせることである。
また、モノクロ印刷モードでは、モノクロ印刷モードの設定期間である第1所定期間(例えば、60日)が設定される。また、モノクロ印刷モードでは、第1所定期間よりも短い第2所定期間(例えば、10日)が設定される。この第2所定期間は、モノクロ印刷モードが設定されてから当該期間が経過する度に、カラーノズルの吐出異常検知を実行させるための期間である。また、モノクロ印刷モード及び後述の通常印刷モードでは、共通して第3所定期間(例えば、4日)が設定される。この第3所定期間は、各モードにおいてノズル10からインクが吐出されない期間として当該期間が経過する度に、対応するパージを実行させるための期間である。また、モノクロ印刷モードでは、第1所定期間よりも短い第4所定期間(例えば、20日)が設定される。この第4所定期間は、カラーインクを吐出するノズル10に異常ノズルが存在しているときに、モノクロ印刷モードを設定してからある程度の期間が経過している場合に当該異常ノズルに対する回復処理を実行するための閾値となる期間である。
なお、制御装置80は、モノクロ印刷モードを設定していないときは、通常印刷モードを設定する。通常印刷モードは、用紙Pに対して、すべてのノズル10からインク吐出を許可するものである。通常印刷モードでは、上述の第1所定期間、第2所定期間及び第4所定期間は設定されず、第3所定期間が設定される。
S2からS5に進む場合は、制御装置80は、S5において、表示部70を制御して、エンプティに該当するインク(ブラックインクと、イエローインク、シアンインク及びマゼンタインクの少なくともいずれかのインク)についてエンプティであることを表示して、ユーザにエンプティとなったインクカートリッジ15の交換を促すように報知する。こうして、フローが終了する。
<モノクロ印刷モード設定中の処理>
続いて、プリンタ1において、モノクロ印刷モードの設定中に係る処理について説明する。プリンタ1では、制御装置80が図8のフローに沿って処理を行い、所定条件を満たすときに、カラーノズルの吐出異常検知、各所定期間の再設定、モノクロ印刷モードの設定終了などが行われる。
制御装置80は、まず、モノクロ印刷モードを設定してから第1所定期間が経過したか否かを判定する(S11)。第1所定期間が経過していない場合(S11:NO)、S12に進む。第1所定期間が経過した場合(S11:YES)、S21に進む。
次に、制御装置80は、S12において、温度センサ17によって検出された温度が閾値以上であるか否かを判定する。ここでの閾値は、インクジェットヘッド4内のカラーインクが増粘によって吐出異常が生じやすくなる温度となっている。検出された温度が閾値未満である場合(S12:NO)、S14に進み、検出された温度が閾値以上である場合(S12:YES)、S13に進む。
次に、制御装置80は、S13において、第2所定期間の長さをモノクロ印刷モードに設定されたときの初期値よりも短い期間に再設定する。本実施形態においては、第2所定期間を5日に再設定する。これにより、インクジェットヘッド4の周辺が、カラーインクが増粘しやすい温度になっていても、カラーインクを吐出するノズル10に対する吐出異常検知の実行間隔を短くすることが可能となる。このため、カラーインクを吐出するノズル10が吐出異常状態となるのをいち早く検知することが可能となる。
次に、制御装置80は、S14において、モノクロ印刷モードを設定してからの第2所定期間に係る計時及び当該計時をリセットしてからの再計時のいずれかにより、設定された第2所定期間が経過したか否かを判定する。第2所定期間が経過した場合(S14:YES)、ステップS15に進む。一方、第2所定期間が経過していない場合(S14:NO)、ステップS22に進む。
次に、制御装置80は、S15において、カラーインクを吐出する複数のノズル10のそれぞれの吐出異常検知を実行する。まず、制御装置80は、キャリッジ2をメンテナンス位置に配置させ、高電圧電源回路67により所定の正の電位を検出用電極66aに付与する。この後、制御装置80は、複数のノズル10のうちの対象ノズルを設定し、対象ノズルに対応する駆動素子50を駆動させる。そして、このときに判定回路68から出力された信号に基づいて、異常ノズルであるか否かを判定する。このときの結果(対象ノズルが異常ノズルであるか否か)を記憶する。そして、制御装置80は、対象ノズルの設定を他のノズルに変更し、当該変更した対象ノズルについても、上述と同様に、結果を記憶する。このような吐出異常検知を、カラーインクを吐出するすべてのノズル10に実行する。また、制御装置80は、S15において、第2所定期間に関する計時を一旦リセットして再計時を開始する。
次に、制御装置80は、S16において、吐出異常検知結果に基づいて、カラーインクを吐出する複数のノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する。異常ノズルがある場合(S16:YES)、S17に進む。一方、異常ノズルがない場合(S16:NO)、S11に戻る。S17において、制御装置80は、S13のときと同様に、第2所定期間の長さをモノクロ印刷モードに設定されたときの初期値よりも短い期間に再設定する。ここでは、S13のときと同様に、例えば5日に再設定する。これにより、複数のノズル10の中に異常ノズルが生じ始めてきた段階で、カラーインクを吐出するノズル10に対する吐出異常検知の実行間隔を短くすることが可能となる。このため、カラーインクを吐出するノズル10が吐出異常状態となるのをいち早く検知することが可能となる。
次に、制御装置80は、S18において、第1所定期間の長さをモノクロ印刷モードに設定されたときの初期値よりも短い期間に再設定する。本実施形態においては、第1所定期間を例えば40日に再設定する。これにより、複数のカラーインクを吐出するノズル10の状態に応じて、第1所定期間を短くすることが可能となる。このため、カラーインクを吐出する多くのノズル10が吐出異常状態となるのを未然に防ぐことが可能となる。
次に、制御装置80は、S19において、モノクロ印刷モードに設定してからの経過期間が第4所定期間を超えているか否かを判定する。経過期間が第4所定期間以下である場合(S19:NO)、S20に進む。一方、経過期間が第4所定期間を超えている場合(S19:YES)、S25に進む。
次に、制御装置80は、S20において、記憶された異常ノズルが所定数以上あるか否かを判定する。インクが増粘して粘度が高くなると、異常ノズルの数が大幅に増える傾向があり、場合によってはカラーパージでノズル10の状態を回復できないことがある。ここでいう異常ノズルの所定数とは、上述のような回復不可能な状態とならない程度の異常ノズルの数であって、フラッシングやカラーパージなどでノズル10の状態を回復しやすい数とする。異常ノズルの数が所定数を超えた場合(S20:YES)、S21に進む。一方、異常ノズルの数が所定数以下の場合(S20:NO)、S11に戻る。
次に、制御装置80は、S21において、モノクロ印刷モードの設定を終了する。つまり、S21に進むまでは、カラーインクがなくなった状態でもモノクロ印刷の実行を可能としているが、当該モードを引き続き行っていると、フラッシングやカラーパージなどで異常ノズルの状態を回復できない状態となる可能性が高くなり、故障の原因となる。このため、モノクロ印刷も実行できない状態、すなわち、印刷自体を禁止にする。このとき、制御装置80は、表示部70を制御して、ユーザに異常ノズルが生じて印刷禁止状態であること、エンプティとなったインクカートリッジ15の交換を行うことを、報知する。こうして、図8のフローを終了する。
S14からS22に進む場合、制御装置80は、モノクロ印刷モードを設定してからの第3所定期間に係る計時及び当該計時をリセットしてからの再計時のいずれかにより、設定された第3所定期間が経過したか否かを判定する。第3所定期間が経過した場合(S22:YES)、S23に進む。一方、第3所定期間が経過していない場合(S22:NO)、S30に進む。
次に、制御装置80は、S23において、キャリッジモータ86、キャップ昇降機構88,吸引ポンプ62及び切換弁64を制御して、カラーパージを実行する。つまり、キャリッジ2をメンテナンス位置に配置し、キャップ61をノズル面4aに密着させる。この後、切換弁64を第1状態とし、吸引ポンプ62を駆動し、カラーパージを実行する。カラーパージを実行後、制御装置80は、S15と同様な吐出異常検知を実行する。そして、カラーインクを吐出する複数のノズル10のうちいずれのノズル10が異常ノズルであるかを記憶する。また、制御装置80は、S23において、第3所定期間に関する計時を一旦リセットして再計時を開始する。
次に、制御装置80は、S24において、S23の吐出異常検知結果に基づいて、カラーインクを吐出する複数のノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する。異常ノズルがある場合(S24:YES)、S18に進む。一方、異常ノズルがない場合(S24:NO)、S11に戻る。
次に、S19からS25に進む場合、制御装置80は、異常ノズルのフラッシングを実行する。まず、制御装置80は、キャリッジ2をフラッシング位置に配置させる。そして、制御装置80は、異常ノズルに対応する駆動素子を駆動し、異常ノズルからインク受け部19に対してインクを予備吐出するフラッシングを実行する。このときに一の異常ノズルから吐出されるインク量は、カラーパージで一のノズル10から排出されるインク量よりも大幅に少ない。
次に、制御装置80は、S26において、フラッシングを実行したノズル10に対して、S15と同様な吐出異常検知を実行する。そして、カラーインクを吐出する複数のノズル10のうちいずれのノズル10が異常ノズルであるかを記憶する。
次に、制御装置80は、S27において、S26の吐出異常検知結果に基づいて、カラーインクを吐出する複数のノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する。異常ノズルがある場合(S27:YES)、S28に進む。一方、異常ノズルがない場合(S27:NO)、S29に進む。
次に、制御装置80は、S28において、S18で設定された期間よりも短い期間に再設定する。本実施形態においては、第1所定期間を30日に再設定する。これにより、複数のカラーインクを吐出するノズル10の状態に応じて、第1所定期間を短くすることが可能となる。このため、カラーインクを吐出する多くのノズル10が吐出異常状態となるのを未然に防ぐことが可能となる。
次に、制御装置80は、S29において、S17及びS18において再設定された第1及び第2所定期間を初期値に戻す。そして、S11に戻る。
次に、S22からS30に進む場合、制御装置80は、モノクロ印刷に関する印刷指令(吐出指令)を受信したか否かを判定する。受信した場合(S30:YES)、S31に進む。一方、受信していない場合(S30:NO)、S11に戻る。
次に、制御装置80は、S31において、すべてのノズル10(すなわち、ブラックインクを吐出する複数のノズル10及びカラーインクを吐出する複数のノズル10)に対して、S15と同様な吐出異常検知を実行する。そして、制御装置80は、S32において、S31の吐出異常検知結果に基づいて、ブラックインクを吐出するノズル10中に異常ノズルがあるか否かを判定する。異常ノズルがある場合(S32:YES)、S33に進む。一方、異常ノズルがない場合(S32:NO)、S34に進む。
次に、制御装置80は、S33において、キャリッジモータ86、キャップ昇降機構88,吸引ポンプ62及び切換弁64を制御して、ブラックパージを実行する。つまり、キャリッジ2をメンテナンス位置に配置し、キャップ61をノズル面4aに密着させる。この後、切換弁64を第2状態とし、吸引ポンプ62を駆動し、ブラックパージを実行する。
次に、制御装置80は、S34において、キャリッジモータ86、搬送モータ87、ドライバIC59を制御して、印刷指令に基づいたモノクロ印刷を実行する。そして、S11に戻る。以上のような各ステップが実行され、S21を経過することで、図8に示すフローが終了する。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタ1によると、モノクロ印刷モード(特定印刷モード)において、印刷に関するインクの吐出をしない複数のカラーノズル10のそれぞれについて異常ノズルであるか否かを検知することが可能となる。このため、複数のカラーノズル10の状態に応じて、例えば、S25においてフラッシングによるカラーノズル10の吐出異常の回復、S21においてユーザに異常ノズルが生じていることを報知、S16、S24、S27からS11へと進む場合にモノクロ印刷モードを継続させるなどの何らかの対応を取ることが可能となり、モノクロ印刷モードから通常モードに復帰後におけるカラーノズルの異常状態の回復不良を未然に防ぐことが可能となる。
また、制御装置80は、S15,S23などで吐出異常検知を実行後、異常ノズルが存在する場合、S18において、第1所定期間を再設定する。これにより、カラーインクを吐出する複数のノズル10(第1のノズル)の状態に応じて、モノクロ印刷モードの第1所定期間の長さを設定可能となる。なお、異常ノズルが存在しない場合は、設定は変更されずにそのままの設定となる。
また、制御装置80は、S14〜S16において、第2所定期間経過すると、吐出異常検知を実行して異常ノズルがあるか否かを判定する。これにより、モノクロ印刷モードに設定されている状態において、第2所定期間経過する度にカラーインクを吐出する複数のノズル10の状態を検知することが可能となる。
また、制御装置80は、S15,S23,S31での吐出異常検知において、カラーインクを吐出するノズル10から吐出されるインク量は、カラーパージによってノズル10から排出されるインク量よりも少ない。これにより、カラーインクを吐出する複数のノズル10の状態を検知する際のインク排出量を少なくすることが可能となる。
また、制御装置80は、S22〜S24において、第3所定期間が経過すると、カラーパージを実行し、吐出異常検知が実行され、異常ノズルがあるか否かを判定する。これにより、カラーパージを行うタイミングでカラーインクを吐出する複数のノズル10の状態を検知することが可能となる。
また、制御装置80は、S30〜S32において、モノクロ印刷指令を受信すると、すべてのノズル10に対して吐出異常検知を実行し、異常ノズルがあるか否かを判定する。これにより、ブラックインクを吐出するノズル10(第2ノズル)に対する吐出前に行われる吐出異常検知のタイミングで、カラーインクを吐出するノズル10の状態も検知することが可能となる。S32において、カラーインクを吐出するノズル10中に異常ノズルがある場合、S34に進む前に、S18と同様な第1所定期間を再設定する処理を行ってもよい。
また、制御装置80は、S12,S13において、温度が閾値以上のときに、第2所定期間の長さを、温度が閾値未満のときよりも短く設定する。これにより、環境温度の変化に応じて、カラーインクを吐出するノズル10(第1ノズル)の状態を検知することが可能となる。
また、制御装置80は、S14〜S17において、異常ノズルがある場合、第2所定期間の長さを異常ノズルがないときよりも短く設定する。これにより、カラーインクを吐出するノズル10の多くに異常が生じているか否かを比較的早い段階で検知することが可能となる。
また、制御装置80は、S16〜S25において、異常ノズルがある場合、異常ノズルからカラーインクを吐出するフラッシングを実行させる。これにより、モノクロ印刷モードに設定されている状態において、カラーインクを吐出するノズル10の中で異常状態となった異常ノズルを回復させることが可能となる。また、このとき、S19において、第4所定期間が経過している場合にフラッシングを実行させている。これにより、異常ノズルからのフラッシングを効果的に行うことが可能となる。なお、変形例として、S16において異常ノズルがある場合、S19の判定を行わずに、フラッシングを実行してもよい。
また、制御装置80は、S25〜S28において、フラッシングを行ったノズル10について異常ノズルがある場合、第1所定期間の長さをS18のときよりも短く設定する。これにより、フラッシングによるノズル10の異常状態の回復状態に応じて、モノクロ印刷モードの第1所定期間の長さを設定可能となる。
また、4つのインクカートリッジ15に収容されるインクが、互いに色の異なるインクである。これにより、インクジェットヘッド4に供給する液体としてインクを採用することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述のS15,S23,S31のいずれかが、モノクロ印刷モード設定中において、実行可能であってもよい。また、モノクロ印刷モード設定中において、異常ノズルがある場合でも、第1所定期間、第2所定期間などを変更しなくてもよい。また、温度センサ17を有していなくてもよい。つまり、S12,S13を実行しなくてもよい。また、残量センサ16を有していなくてもよい。この場合の残量検知手段としては、制御装置80により、印刷及びメンテナンスによる各色のインクの排出量をカウントして、各色のインク残量をソフトで管理してもよい。また、残量センサ16は、カラーインクを収容するインクカートリッジ15のインク残量だけを検出するものであってもよい。
また、上述の実施形態においては、特定印刷モードとして、モノクロ印刷モードについて説明したが、カラー印刷モードであってもよい。つまり、ブラックインクとカラーインクとを入れ替えた制御であってもよい。この場合(カラー印刷モード設定中)でも、印刷禁止のブラックインクを吐出するノズル10の状態を検知することが可能となり、上述の実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、プリンタが、顔料系のブラックインクと染料系のブラックインクとの両方を有しており、一方のブラックインクの残量がエンプティとなった場合、他方のブラックインクで一方のブラックインクに代えて印刷する特定印刷モードを設定可能であってもよい。この場合も一方のブラックインクを吐出するノズル(第1ノズル)について、上述と同様に、吐出異常検知を行うことで、当該ノズルの状態を検知することが可能となる。
また、第1供給源から供給された液体を吐出する第1ノズル、及び、第1供給源と同じ液体を収容する第2供給源から供給された液体を吐出する第2ノズルを有する吐出ヘッドユニットとを備えており、第1供給源の液体が閾値以下のときに、第1ノズルから液体を吐出させず、第2ノズルから液体を吐出させる特定印刷モードが設定可能であり、この特定印刷モードの設定中においても、第1ノズルの吐出異常検知を行うことで、当該ノズルの状態を検知することが可能である。なお、このときの第1ノズルと第2ノズルとの開口径は同じでも異なっていてもよい。また、第1ノズルと第2ノズルの個数や配列パターンも同じでよいし互いに異なっていてもよい。いずれにおいても、上述の実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述の実施形態では、吸引パージによって、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させたが、これには限られない。例えば、サブタンク3とインクカートリッジ15とを接続するチューブ13の途中部分に加圧ポンプが設けられていてもよい。あるいは、プリンタにインクカートリッジと接続された加圧ポンプが設けられていてもよい。そして、複数のノズル10がキャップ61で覆われた状態で、上記加圧ポンプを駆動させることで、インクジェットヘッド4内のインクを加圧してノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる加圧パージを行ってもよい。なお、この場合には、キャップ61と加圧ポンプとを合わせたものが、本発明の「パージ手段」に相当する。
さらには、パージにおいて、吸引ポンプ62による吸引と加圧ポンプによる加圧の両方を行ってもよい。この場合には、メンテナンスユニット8と加圧ポンプとを合わせたものが、本発明の「パージ手段」に相当する。
また、上述の実施形態では、ノズル10から検出用電極66a,66bに向けてインクを吐出させたときの検出用電極66a,66bの電圧値を用いて、ノズル10からインクが吐出されたか否かを判定したが、これには限られない。
例えば、上下方向に延びた検出用電極を配置し、ノズル10から検出用電極と対向する領域を通過するようにインクを吐出させたときの検出用電極の電圧値を用いて、ノズル10からインクが吐出されたか否かを判定してもよい。あるいは、ノズル10から吐出されたインクを検出する光センサを設け、光センサによる検出結果に基づいて、ノズル10からインクが吐出されたか否かを判定してもよい。
あるいは、例えば、特許第4929699号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドのノズルが形成されたプレートに、ノズルからインクが吐出されたときの電圧の変化を検出する電圧検出回路を接続し、電圧検出回路から制御装置80に、ノズル10が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
あるいは、例えば、特許第6231759号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドの基板を、温度検知素子を備えたものとしてもよい。そして、インクの吐出のために第1印加電圧を印加してヒータを駆動した後に、インクが吐出されないように第2印加電圧を印加してヒータを駆動し、第2印加電圧を印加してから、その後、所定時間が経過するまでの間の、温度検知素子で検知された温度の変化に基づいて正常に吐出されたか否かを判定してもよい。
また、上述の実施形態では、ノズル10からインクが吐出されたか否かによって、ノズル10に異常が生じているか否かを判定したが、これには限られない。例えば、ノズル10から吐出されたインクの飛翔速度が所定の速度範囲にあるか否か、ノズル10から吐出されたインクが所定の着弾位置に着弾したか否か、ノズル10から所望量のインクが吐出されたか否か等に基づいて、ノズル10に異常が生じているか否かを判定してもよい。
また、上述の実施形態では、駆動素子50により圧力室40内のインクに圧力を付与することで、ノズル10からインクを吐出させたが、これには限られない。例えば、インクを加熱してインク流路内に気泡を発生させることで、ノズル10からインクを吐出させてもよい。
また、上述の実施形態では、搬送ローラ6,7によって記録用紙Pを搬送したが、これには限られない。例えば、搬送ベルトによって記録用紙Pを搬送してもよい。なお、この場合には、搬送ベルトが本発明の「搬送手段」に相当する。あるいは、ボールねじなどによって移動可能なテーブルを設け、このテーブル上に被記録媒体を載置した状態でテーブルを移動させることで、被記録媒体を搬送してもよい。なお、この場合には、ボールねじなどによって移動可能なテーブルが、本発明の「搬送手段」に相当する。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出装置にも適用され得る。
また、上述の実施形態においては、一のインクジェットヘッド4が本発明に係る吐出ヘッドユニットに対応しているが、当該吐出ヘッドユニットは、複数のインクジェットヘッドを組み合わせて構成されていてもよい。このときの各インクジェットヘッドは、第1ノズル及び第2ノズルの両方を有していてもよい。さらに、吐出ヘッドユニットは、複数の第1ノズルを有するインクジェットヘッドと、複数の第2ノズルを有するインクジェットヘッドとが組み合わされて構成されていてもよい。
また、上述の実施形態においては、制御装置80が、残量センサ16によってカラーインクの残量が閾値以下であることを検知したときに、モノクロ印刷モードを設定しているが、カラーインクの残量が閾値よりも多いときに、ユーザが操作部65などを操作することやPCなどの外部機器から制御装置80に出力されたモノクロ印刷モードを設定するための設定信号に基づいて、制御装置80がモノクロ印刷モードに設定してもよい。この場合でも、上述と同様に、印刷に関するカラーインクの吐出をしない複数のノズル10について異常ノズルであるか否かを検知することが可能となり、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
1 プリンタ(液体吐出装置)
4 インクジェットヘッド(吐出ヘッドユニット)
6 搬送ローラ(搬送手段の一部)
7 搬送ローラ(搬送手段の一部)
8 メンテナンスユニット(パージ手段)
10 ノズル(第1ノズル、第2ノズル)
15 インクカートリッジ(第1供給源、第2供給源)
16 残量センサ(残量検知手段)
17 温度センサ
66a,66b 検出用電極(信号出力部の一部)
68 判定回路(信号出力部の一部)
80 制御装置(制御部)
87 搬送モータ(搬送手段の一部)

Claims (14)

  1. 被吐出媒体を搬送する搬送手段と、
    液体が収容された第1供給源から供給された液体を吐出する複数の第1ノズル、及び、液体が収容された第2供給源から供給された液体を吐出する複数の第2ノズルを有する吐出ヘッドユニットと、
    前記複数の第1ノズルのそれぞれについて、吐出異常が生じた異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力する信号出力部と、
    制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記搬送手段によって搬送される被吐出媒体に前記第1ノズルから液体の吐出をさせず、前記第2ノズルから液体の吐出をさせる特定印刷モードを設定し、
    前記特定印刷モードに設定されている状態において、前記複数の第1ノズルについて、前記信号出力部からの信号に基づいて、前記異常ノズルであるか否かの判定を行うことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、
    前記特定印刷モードを設定する場合に、前記特定印刷モードの継続期間を第1所定期間に設定し、
    更に、前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定結果に基づいて、前記第1所定期間の長さを設定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御部は、
    前記特定印刷モードを設定する場合に、前記特定印刷モードの継続期間を第1所定期間に設定し、
    更に、前記特定印刷モードに設定されている状態において、前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定を、前記第1所定期間よりも短い第2所定期間経過する度に実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1ノズルから液体を排出させる第1パージ、及び、前記第2ノズルから液体を排出させる第2パージを選択的に行うパージ手段をさらに備えており、
    前記制御部は、
    前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定をする場合に、前記第1パージにおける前記第1ノズルからの液体排出量よりも少ない量の液体を前記第1ノズルから吐出させて前記異常ノズルであるか否かの判定を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御部は、
    前記特定印刷モードを設定する場合に、前記特定印刷モードの継続期間を第1所定期間に設定し、
    更に、前記特定印刷モードに設定されている状態において、前記第2ノズルから液体の吐出が行われていない期間が前記第1所定期間よりも短い第3所定期間を経過する度に、前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定と、前記第2パージとを実行することを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、
    前記特定印刷モードに設定されている状態において、被吐出媒体に液体を吐出するための吐出指令を受信したときに、前記複数の第2ノズルのそれぞれについて、前記信号出力部からの信号に基づいて、前記異常ノズルであるか否かの判定と、前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定とを実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 温度センサをさらに備えており、
    前記制御部は、
    前記特定印刷モードに設定されている状態において、前記温度センサによって検知された温度が閾値以上のときに、前記第2所定期間の長さを前記温度が閾値未満のときよりも短く設定することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御部は、
    前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定結果により、前記異常ノズルがある場合、前記第2所定期間の長さを前記異常ノズルがないときよりも短く設定することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  9. 前記制御部は、
    前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定結果により、前記異常ノズルがある場合、前記異常ノズルから第1インクを吐出させるフラッシングを実行することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記制御部は、
    前記複数の第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かの判定結果により前記異常ノズルがあり、且つ、前記特定印刷モードに設定されてからの経過期間が所定期間を超えている場合に、前記フラッシングを実行することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記制御部は、
    前記特定印刷モードを設定する場合に、前記特定印刷モードの継続期間を第1所定期間に設定し、
    前記フラッシングを実行した後、少なくとも前記フラッシングを行った前記第1ノズルについて、前記信号出力部からの信号に基づいて、前記異常ノズルであるか否かの再判定を行い、
    前記再判定の結果に基づいて、前記特定印刷モードの前記第1所定期間の長さを再設定することを特徴とする請求項9又は10に記載の液体吐出装置。
  12. 前記第1供給源に収容される液体は、所定色のインクであり、前記第2供給源に収容される液体は、前記所定色とは異なる色のインクであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  13. 前記信号出力部は、
    検出用導電部を有し、
    前記ノズルから吐出された液体によって前記検出用導電部に生じる電気的な変化の信号を出力することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  14. 前記第1供給源に収容された液体の量が閾値以下であることを検知する残量検知手段をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記残量検知手段によって第1供給源の液体の量が前記閾値以下であることを検知したときに、前記特定印刷モードを設定することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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