JP2020195547A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
液透過性の表面シート、吸収体及び防漏シートを含む吸収性本体と、該吸収性本体の前記長手方向の両側に前記長手方向に沿って配された防漏カフとを備えており、
前記防漏カフは、不織布から構成され、前記幅方向の一方の端に固定端及び他方の端に自由端を有しており前記腹側部及び前記背側部に位置する前記長手方向の両端近傍に、前記表面シートに固定された端部固定部を有し、前記自由端の近傍に弾性部材が固定された弾性伸縮部を有しており、
前記防漏カフは、前記固定端と前記弾性伸縮部との間の前記幅方向の距離である第1の距離が10mm以上であり、前記腹側部及び前記背側部の何れか一方又は両方において、前記弾性伸縮部と前記端部固定部との間の前記長手方向の距離である第2の距離が、前記第1の距離以下であり、
前記不織布は、表面粗さの平均偏差(SMD)が2.2μm以下であり且つ摩擦係数の平均偏差(MMD)が0.012以下である、パンツ型吸収性物品を提供するものである。
不織布60の表面粗さの平均偏差SMDは、2.2μm以下であり、2.0μm以下であることが好ましく、1.8μm以下であることが更に好ましい。不織布60におけるSMDの下限値は0に近ければ近いほど好ましいが、0.5μm以上であれば、防漏カフ6に十分な柔らかさと滑り易さを付与できる。
一方、不織布60の摩擦係数の平均偏差MMDは、0.012以下であり、0.01以下であることが好ましく、0.008以下であることが更に好ましい。不織布のMMDの下限値は0に近ければ近いほど好ましいが、0.005以上であれば、防漏カフ6に十分な柔らかさと滑り易さを付与できる。
川端季雄著、「風合い評価の標準化と解析」、第2版、社団法人日本繊維機会学会 風
合い計量と規格化研究委員会、昭和55年7月10日発行
防漏カフを形成する不織布から20cm×20cmの試験片を取り出す。このサイズの試験片が取り出せないときには、適宜試験片のサイズを変更してもよい。試験片を、平滑な金属平面の試験台に取りつける。接触子を9.8cN(誤差±0.49cN以内)で試験片に圧着する。試験片を0.1cm/secの一定速度で水平に2cm移動させる。試験片には7.3cN/cmの一軸張力が与えられる。接触子は、0.5mm径のピアノ線を幅5mmでU字状に曲げたものである。接触子は、9.8cNの力で接触面を試験片に圧着させる。接触子は、ばねで圧着される。ばねの定数は24.5cN/mm(誤差±0.98cN/mm以内)とし、共振周波数は表面接触から離れた状態で30Hz以上とする。表面粗さの平均偏差の測定値はSMD値で表される。この測定をMD及びCDともに行いSMDMD及びSMDCDを求め、下記式(1)から平均値を出し、これを表面粗さの平均偏差SMDとする。MD、CDどちらか片方しかサンプルの試験片が取り出せない場合は、片方のみの値を表面粗さSMDとする。
表面粗さの平均偏差SMD
={(SMDMD 2+SMDCD 2)/2}1/2・・・(1)
防漏カフを形成する不織布から20cm×20cmの試験片を取り出す。このサイズの試験片が取り出せないときには、適宜試験片のサイズを変更してもよい。試験片を、平滑な金属平面の試験台に取りつける。接触子を49cNの力で接触面を試験片に圧着し、試験片を0.1cm/secの一定速度で水平に2cm移動させる。試験片には7.3cN/cmの一軸張力が与えられる。接触子は、表面粗さの測定に用いた接触子と同じ0.5mm径のピアノ線を20本並べ幅10mmでU字状に曲げたものである。接触子は、重錘によって49cNの力で接触面を試験片に圧着させている。摩擦係数の平均偏差の測定値はMMD値で表される。この測定をMD及びCDともに行いMMDMD及びMMDCDを求め、下記式(2)から平均値を出し、これを摩擦係数の平均偏差MMDとする。MD、CDどちらか片方しかサンプルの試験片が取り出せない場合は、片方のみの値を表面粗の平均偏差MMDとする。
摩擦係数の平均偏差MMD
={(MMDMD 2+MMDCD 2)/2}1/2・・・(2)
防漏カフを形成する不織布から20cm×20cmの試験片を取り出す。このサイズの試験片が取り出せないときには、適宜試験片のサイズを変更してもよい。試験片を、準備し、平滑な金属平面の試験台に取りつける。接触子は、表面粗さの測定に用いた接触子と同じ0.5mm径のピアノ線を20本並べ幅10mmでU字状に曲げたものである。接触子は、重錘によって49cNの力で接触面を試験片に圧着させている。摩擦係数MIUの測定はMD及びCDともに行い、その平均値を摩擦係数MIUとする。MD、CDどちらか片方しかサンプルの試験片が取り出せない場合は、片方のみの値を摩擦係数MIUとする。
同様な観点から、接合部66における第2剥離強度は、1.3N/20mm以上であることが好ましく、1.5N/20mm以上であることが更に好ましく、また7.0N/20mm以下であることが好ましく、6.0N/20mm以下であることが更に好ましく、そして1.3N/20mm以上7.0N/20mm以下であることが好ましく、1.5N/20mm以上6.0N/20mm以下であることが更に好ましい。
第1剥離強度及び第2剥離強度は次の方法で測定される。尚、後述する引張試験機としては、例えばエーアンドデイ社のテンシロン「RTCシリーズ」)を用いることができる。
使用前の吸収性物品を各弾性部材の収縮によって形成されたギャザーが消失する程度まで伸長させ、端部固定部65を含むように、長手方向Xの長さを50mm超とし且つ幅方向Yの長さを20mmとした矩形状の試験片を切り出す。切り出す際には、試験片の長手方向Xの一端部に、端部固定部65が位置するように切り出す。次に、試験片の長手方向Xの他端部側において不織布60と表面シート5との層間を剥がし、剥がした部位を引張試験機の各チャックに挟み、試験片をT字状にセットする。チャック間距離は50mmとする。引張速度300mm/minで剥離を行い、最大強度を測定する。測定は3回行い、最大強度の平均値を第1剥離強度(単位:N/20mm)とする。幅方向Yの長さが足りない場合は、適当な長さで試験片を作成し、試験後の最大強度の平均値を20mm幅に換算する。
使用前の吸収性物品から接合部66を切り出して試験片を作製する。試験片の形状は、幅方向Yの長さを50mm超とし且つ長手方向Xの長さを20mmとした矩形とする。試験片の長手方向Xの一端において、不織布60と、不織布60に接合された表面シート5等の他の部材との層間を剥がし、剥がした部位を引張試験機の各チャックに挟み、試験片をT字状にセットする。チャック間距離は50mmとする。引張速度300mm/minで剥離を行い、最大強度を測定する。着用者から見て右側の接合部66を測定する場合は、製品の左側から右側へ幅方向Yに沿う方向で剥離させる。着用者から見て左側の接合部66を測定する場合は、製品の右側から左側へ幅方向Yに沿う方向で剥離させる。測定は3回行い、最大強度の平均値を層間剥離強度(単位:N/20mm)とする。
間隔D4と間隔D3との差は、10mm以上であることが好ましく、30mm以上であることが更に好ましく、また90mm以下であることが好ましく、70mm以下であることが更に好ましい。
間隔D3は、5mm以上であることが好ましく、10mm以上であることが更に好ましく、また50mm以下であることが好ましく、40mm以下であることが更に好ましい。 間隔D4は、30mm以上であることが好ましく、50mm以上であることが更に好ましく、また100mm以下であることが好ましく、90mm以下であることが更に好ましい。
不織布60の複数のエンボス部80のうち、1つのエンボス部80と、該エンボス部80に最も近い位置にある別のエンボス部80との間の距離が、好ましくは0.8mm以上、さらに好ましくは1.0mm以上、そして、好ましくは3.0mm以下、さらに好ましくは2.0mm以下である。
融着部81がエンボス部80と重なり易くなる観点から、複数の融着部81のうち、1つの融着部81と、該融着部81に最も近い位置にある別の融着部81との間の距離が、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは8mm以下である。
同様な観点から、複数の第2融着部82のうち、1つの第2融着部82と、該第2融着部82に最も近い位置にある別の第2融着部82との間の距離が、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは3mm以下である。
おむつ1から防漏カフ6を切り出し、融着部81,82のある領域から、10mm×10mmの測定片を切り出す。その測定片について、画像解析装置として、例えば、KEYENCE社製、VHX−1000を用いて融着部の面積を測定する。融着部は、測定片内にあるすべての融着部について測定し、それらの平均値を求め、該平均値を融着部の面積とする。この時、融着部の形状が切断されていないものを選択する。エンボス部80も同様に、防漏カフ6を構成する不織布60におけるエンボス部80のある領域から、10mm×10mmの測定片を切り出す。その測定片について、画像解析装置を用いてエンボス部80の面積を測定する。端部固定部65の面積に占める複数の融着部81の面積を合計した合計面積の割合は、端部固定部65における単位面積(10mm四方の100mm2)当たりの融着部81の総面積として測定する。測定は、3回測定し、それらの平均値を求め、該平均値を端部固定部の面積に占める複数の融着部の面積を合計した合計面積の割合とする。この時には、融着部の形状が不完全となっているものも含み測定範囲内のすべての融着部を対象とする。不織布60の一面の表面積に占める複数のエンボス部80の面積を合計した合計面積の割合も同様に、測定片における単位面積(10mm四方の100mm2)当たりのエンボス部80の総面積として測定する。測定片は、3枚以上採取し、それらの平均値を求め、該平均値を一面の表面積に占める複数のエンボス部80の面積を合計した合計面積の割合とする。
おむつを、展開して平面状に拡げ、該おむつを、おむつ幅方向Yと平行な直線に沿って切断して、腹側部F及び背側部Rそれぞれからウエスト開口伸縮部と端部固定部伸縮部38をそれぞれ切り出す。ウエスト開口伸縮部とは、ウエスト開口部WHと吸収体4の長手方向Xの端部までの部分において幅方向Yに沿って弾性部材34が配設されている領域である。端部固定部伸縮部38とは側方伸縮部37のうち、端部固定部65の長手方向Xに亘る部分において幅方向Yに沿って弾性部材36が配設されている領域である。この切り出しの際には、外装体3のみならず、吸収性本体2等を含むおむつ全体を切断する。切り出した各領域(測定サンプル)の長手方向の両端(サイドシール部Sを形成していた部分のすぐ内側)を、テンシロン引張試験機(ORIENTEC社製「RTC−1210A」)のチャックに挟み、該測定サンプルを300mm/minの速度で長手方向に伸長させ、外装体3の内寸〔弾性部材により外装体が収縮していない状態(換言すれば弾性部材を配さずに外装体のみを伸展させた状態)で測定した外装体3のサイドシール部S,S間の長さ〕を100(例えば350mm)としたときの、80相当(例えば280mm)の長さまで伸長させた後に、71相当(例えば250mm)の長さまで収縮させたときの引張り荷重(cN)を収縮力とする。外装体3の内寸を100としたときの71相当の長さにおける戻りの力を規定した理由は、おむつ1を着用する主たる対象者である幼児の腹回りの長さがおむつ内寸と比して71%程度となるからである。なお、ここで言う腹回りの長さは、幼児の姿勢が変化したときの腹回りの周長の変化を考慮し、立位および座位で測定した腹回りの平均値である。
ウエスト開口伸縮部33の伸長応力は、好ましくは0.6cN/mm以上、更に好ましくは0.8cN/mm以上、そして、好ましくは5.5cN/mm以下、更に好ましくは4.5cN/mm以下である。
側方伸縮部37の伸長応力は、好ましくは0.8cN/mm以上、更に好ましくは1.0cN/mm以上、そして、好ましくは7.0cN/mm以下、更に好ましくは6.0cN/mm以下である。
着用者の前後方向に対応する長手方向と前記長手方向に直交する幅方向とを有し、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部、背側に配される背側部及び前記腹側部と前記背側部の間に位置する股下部を有し、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、
液透過性の表面シート、吸収体及び防漏シートを含む吸収性本体と、該吸収性本体の前記長手方向の両側に前記長手方向に沿って配された防漏カフとを備えており、
前記防漏カフは、不織布から構成され、前記幅方向の一方の端に固定端及び他方の端に自由端を有しており前記腹側部及び前記背側部に位置する前記長手方向の両端近傍に、前記表面シートに固定された端部固定部を有し、前記自由端の近傍に弾性部材が固定された弾性伸縮部を有しており、
前記防漏カフは、前記固定端と前記弾性伸縮部との間の前記幅方向の距離である第1の距離が10mm以上であり、前記腹側部及び前記背側部の何れか一方又は両方において、前記弾性伸縮部と前記端部固定部との間の前記長手方向の距離である第2の距離が、前記第1の距離以下であり、
前記不織布は、表面粗さの平均偏差(SMD)が2.2μm以下であり且つ摩擦係数の平均偏差(MMD)が0.012以下である、パンツ型吸収性物品。
<2>
前記腹側部及び前記背側部の両方において、前記第2の距離が前記第1の距離以下である、<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
前記端部固定部においては、前記不織布と前記表面シートとの間の剥離強度である第1剥離強度が0.2N/20mm以上5.0N/20mm以下であり、前記固定端を形成する接合部においては、前記不織布と他の部材との剥離強度が、第1剥離強度以上である、<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記固定端を形成する接合部の前記剥離強度は、1.3N/20mm以上である、<3>に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記固定端を形成する接合部は、前記端部固定部よりも前記幅方向の長さが小さい、<3>又は<4>に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
前記第1の距離は15mm以上である、<1>〜<5>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
前記第2の距離は15mm以下である、<1>〜<6>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記腹側部において、前記弾性伸縮部における前記長手方向に延びる伸縮領域の端が、厚み方向において前記端部固定部と重なっている、<7>に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記背側部において、前記弾性伸縮部における前記長手方向に延びる伸縮領域の端が、厚み方向において前記端部固定部と重なっている、<7>又は<8>に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記不織布は、摩擦係数(MIU)が0.25以下である、<1>〜<9>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記不織布には、エンボス部が平面方向に相互に離間した状態に複数形成されており、該不織布の表面積に占める複数の該エンボス部の面積を合計した合計面積の割合が、18%以下である、<1>〜<10>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記端部固定部には、前記不織布と前記表面シートとが部分的に熱融着された融着部が複数形成されており、該複数の融着部のうちの一部が前記エンボス部と重なっている、<11>に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記端部固定部において、前記複数の融着部に占める、前記エンボス部と重なる前記融着部の割合が50%以上である、<12>に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記端部固定部の面積に占める前記複数の融着部の面積を合計した合計面積の割合が、5%以上である、<12>又は<13>に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
前記複数の融着部は、千鳥格子状に配されている、<12>〜<14>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
前記融着部は、平面視して円形状となっている、<12>〜<15>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
前記複数の融着部は、前記幅方向内側に配されものほど、面積が大きい、<12>〜<16>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
前記端部固定部の面積が300mm2以上1000mm2以下である、<1>〜<17>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
前記固定端を形成する接合部は、前記弾性伸縮部おける前記長手方向に延びる伸縮領域以上の長さに形成されている、<1>〜<18>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記固定端を形成する接合部には、前記不織布と他の部材とが部分的に熱融着された第2融着部が複数形成されており、該第2融着部は、平面視して楕円形状となっている、<1>〜<19>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<21>
前記不織布は、構成繊維の主成分がプロピレンランダムコポリマーを含む、<1>〜<20>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<22>
前記吸収性本体を固定する外装体は、前記腹側部側に配される腹側シート部材と、前記背側部側に配される背側シート部材とに分割されている、<1>〜<21>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<23>
前記腹側シート部材の前記長手方向の内端と前記端部固定部との間隔が、前記背側シート部材の前記長手方向の内端と前記端部固定部との間隔よりも小さい、<22>に記載のパンツ型吸収性物品。
<24>
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方は、吸収体端部よりウエスト開口部側に配され且つウエスト開口部の周方向に沿って形成され前記幅方向に伸縮するウエスト開口伸縮部と、前記吸収性本体の幅方向外方に形成され前記幅方向に伸縮する側方伸縮部とを備えており、
前記側方伸縮部のうち、前記端部固定部を含み前記端部固定部から前記幅方向外方に延在する端部固定部伸縮部は、前記ウエスト開口伸縮部よりも前記幅方向の伸長応力が高い、<1>〜<23>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<25>
前記端部固定部伸縮部は、前記幅方向の内方端部が前記端部固定部と厚み方向において重なっている、<24>に記載のパンツ型吸収性物品。
<26>
前記吸収体は、前記長手方向に沿う両側部に、前記長手方向に延びるスリット又は低坪量部を有しており、該スリット又は該低坪量部は、前記固定端を形成する接合部と平行に配されている、<1>〜<25>の何れか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<27>
前記端部固定部は、前記スリット又は前記低坪量部から幅方向外方に配されている、<26>に記載のパンツ型吸収性物品。
F 腹側部
M 股下部
R 背側部
2 吸収性本体
5 表面シート
4 吸収体
44 スリット
7 防漏シート
3 外装体
3F 腹側シート部材
3R 背側シート部材
6 防漏カフ
60 防漏カフを構成する不織布
61 自由端
62 固定端
63 弾性部材
64 弾性伸縮部
65 端部固定部
66 接合部
80 エンボス部
81 融着部
82 第2融着部
X 長手方向
Y 幅方向
Claims (10)
- 着用者の前後方向に対応する長手方向と前記長手方向に直交する幅方向とを有し、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部、背側に配される背側部及び前記腹側部と前記背側部の間に位置する股下部を有し、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、
液透過性の表面シート、吸収体及び防漏シートを含む吸収性本体と、該吸収性本体の前記長手方向の両側に前記長手方向に沿って配された防漏カフとを備えており、
前記防漏カフは、不織布から構成され、前記幅方向の一方の端に固定端及び他方の端に自由端を有しており前記腹側部及び前記背側部に位置する前記長手方向の両端近傍に、前記表面シートに固定された端部固定部を有し、前記自由端の近傍に弾性部材が固定された弾性伸縮部を有しており、
前記防漏カフは、前記固定端と前記弾性伸縮部との間の前記幅方向の距離である第1の距離が10mm以上であり、前記腹側部及び前記背側部の何れか一方又は両方において、前記弾性伸縮部と前記端部固定部との間の前記長手方向の距離である第2の距離が、前記第1の距離以下であり、
前記不織布は、表面粗さの平均偏差(SMD)が2.2μm以下であり且つ摩擦係数の平均偏差(MMD)が0.012以下である、パンツ型吸収性物品。 - 前記腹側部及び前記背側部の両方において、前記第2の距離が前記第1の距離以下である、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記端部固定部においては、前記不織布と前記表面シートとの間の剥離強度である第1剥離強度が0.2N/20mm以上5.0N/20mm以下であり、前記固定端を形成する接合部においては、前記不織布と他の部材との剥離強度が、第1剥離強度以上である、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記固定端を形成する接合部の前記剥離強度は、1.3N/20mm以上である、請求項3に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記第1の距離は15mm以上である、請求項1〜4の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記第2の距離は15mm以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記端部固定部には、前記不織布と前記表面シートとが部分的に熱融着された融着部が複数形成されており、
前記端部固定部の面積に占める前記複数の融着部の面積を合計した合計面積の割合が、5%以上である、請求項1〜6の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。 - 前記吸収性本体を固定する外装体は、前記腹側部側に配される腹側シート部材と、前記背側部側に配される背側シート部材とに分割されている、請求項1〜7の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方は、吸収体端部よりウエスト開口部側に配され且つウエスト開口部の周方向に沿って形成され前記幅方向に伸縮するウエスト開口伸縮部と、前記吸収性本体の幅方向外方に形成され前記幅方向に伸縮する側方伸縮部とを備えており、
前記側方伸縮部のうち、前記端部固定部を含み前記端部固定部から前記幅方向外方に延在する端部固定部伸縮部は、前記ウエスト開口伸縮部よりも前記幅方向の伸長応力が高い、請求項1〜8の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。 - 前記端部固定部伸縮部は、前記幅方向の内方端部が厚み方向において前記端部固定部と重なっている、請求項9に記載のパンツ型吸収性物品。
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