JP2020194612A - 再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリーの容量を増加させることなく、頭切れ、音途切れを防止して、再生可能とすること。【解決手段】再生装置1は、CD等のディスクを再生する。再生装置1は、ディスク再生部3を備える。ディスク再生部3は、ディスクの1曲目のデータを読み出して、ディスクがMQA-CDであるか否かを判断する。再生装置1は、マイクロコンピューター2をさらに備え、ディスク再生部3による、ディスクの判断結果に基づいて、ディスク再生部3の設定を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、ディスクを再生する再生装置に関する。
近年、MQA(Master Quality Authenticated)と呼ばれる新しいデジタルコーディング方式の音楽ファイルが登場している(非特許文献1参照。)。MQA方式の音楽ファイルは、CDに記録され、MQA方式の音楽ファイルが記録されたCDは、MQA-CDと呼ばれている。MQA-CDは、通常のAudio-CD(一般的な音楽CD)と同じ容量で、サンプリングパラメータ44.1kHz、16bitよりもレゾリューションが高いハイレゾリューションオーディオ(High-Resolution Audio)を実現している。
Bob Stuart、外2名、"About MQA(Master Quality Authenticated)"、[online]、2015年11月1日、日本オーディオ協会、[2019年4月16日検索]、インターネット <URL: http://www.jas-audio.or.jp/jas_cms/wp-content/uploads/2015/12/201511-045-057.pdf>
CD等のディスクを再生する再生装置は、MQA-CDを再生する場合、MQA-CDからのデータを、MQAデコーダーにおいて、MQAエンコードの有無を判別する。従来の再生装置は、再生を行う前に、MQA-CDであるか否かを判別することができないため、データをメモリーに貯めて、出音までの時間を稼がないと、頭切れ、音途切れが発生する。
本発明の目的は、メモリーの容量を増加させることなく、頭切れ、音途切れを防止して、再生可能とすることである。
第1の発明の再生装置は、ディスクを再生する再生装置であって、前記ディスクの1曲目のデータを読み出して、前記ディスクが所定のファイル形式のディスクであるか否かを判断する再生部を備えることを特徴とする。
従来技術では、再生を行う前に、ディスクの種別を判別することができないため、データをメモリーに貯めて、出音までの時間を稼がないと、頭切れ、音途切れが発生する。本発明では、再生部は、ディスクの1曲目のデータを読み出して、ディスクが所定のファイル形式のディスクであるか否かを判断する。これにより、メモリーの容量を増加させることなく、頭切れ、音途切れを防止して、再生を行うことができる。
第2の発明の再生装置は、第1の発明の再生装置において、制御部をさらに備え、前記制御部は、前記再生部による、前記ディスクの判断結果に基づいて、前記再生部の設定を行うことを特徴とする。
第3の発明の再生装置は、第1又は第2の発明の再生装置において、前記再生部は、前記ディスクの判断後、前記ディスクの1曲目の先頭に読み出し位置を戻すことを特徴とする。
第4の発明の再生装置は、第1〜第3のいずれかの発明の再生装置において、操作部を更に備え、前記制御部は、前記操作部の操作を受け付けた場合、前記再生部による再生を開始することを特徴とする。
第5の発明の再生装置は、第1〜第4のいずれかの発明の再生装置において、前記制御部は、前記再生部による前記ディスクの判断中から、前記ディスクの再生までに、前記ディスクのローディング中である旨を報知することを特徴とする。
本発明では、制御部は、再生部によるディスクの判断中から、ディスクの再生までに、ディスクのローディング中である旨を報知する。これにより、ユーザーに、ディスクの判断中ではないと思わせることができる。
第6の発明の再生装置は、第5の発明の再生装置において、表示部を更に備え、前記制御部は、前記再生部による前記ディスクの判断中から、前記ディスクの再生までに、前記表示部に、前記ディスクのローディング中である旨を表示することにより、前記ディスクのローディング中である旨を報知することを特徴とする。
第7の発明の再生装置は、第1〜第6のいずれかの発明の再生装置において、前記所定のファイル形式は、MQA(Master Quality Authenticated)であることを特徴とする。
本発明によれば、メモリーの容量を増加させることなく、頭切れ、音途切れを防止して、再生を行うことができる。
本発明の実施形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。 ディスクを再生する場合の再生装置の処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る再生装置1の構成を示すブロック図である。再生装置1は、CD等のディスクを再生する。再生装置1は、マイクロコンピューター2、ディスク再生部3、操作部4、表示部5等を備える。
マイクロコンピューター2(制御部)は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェアから構成されている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムに従って、再生装置1を構成する各部を制御する。RAMは、CPUのメインメモリーとして機能する。ROMは、プログラムを記憶する。
ディスク再生部3は、ディスクを再生する。ディスク再生部3は、図示しないが、ディスクを搬送する搬送装置、ディスクを回転するモーター、レーザー光をディスクに照射し、反射光を受光して再生信号を生成するピックアップ、モーター及びピックアップを制御するドライバー、信号処理部、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバーター(以下、「DAC」という。)等を備える。
操作部4は、ユーザー操作を受け付けるためのものであり、再生装置1の筐体に設けられた操作ボタンやリモートコントローラーである。ユーザーは、操作部4を操作することにより、例えば、音声信号のボリューム値を再生装置1に指示したり、ディスクの再生を指示したりすることができる。マイクロコンピューター2は、操作部4の操作を受け付ける。表示部5は、設定画面等を表示するものであり、LCD(液晶ディスプレイ)や蛍光表示管等である。
ディスク再生部3は、再生装置1に挿入されたディスクの1曲目のデータを読み出し、ディスクが、MQA(Master Quality Authenticated)形式(所定のファイル形式)のディスク(MQA-CD)であるか否かを判断する。具体的には、ディスク再生部3は、ディスクの1曲目(トラック1)を再生し、MQA情報を読み出し、MQA-CDであるか否かを判断する。マイクロコンピューター2は、ディスク再生部3による、ディスクの判断結果に基づいて、ディスク再生部3の設定を行う。マイクロコンピューター2は、ディスク再生部3が、MQA-CDであると判断した場合、信号経路、DAC等の設定を、MQA再生時の設定に変更する。なお、ディスク再生部3は、通常のAudio-CDの再生用に設定されているため、MQA-CDではない通常のAudio-CDである場合、マイクロコンピューター2は、ディスク再生部3の設定を変更しない。ディスク再生部3は、ディスクの判断後、ディスクの1曲目の先頭に読み出し位置を戻す。
マイクロコンピューター2は、操作部4の再生ボタンがユーザーにより操作されるまで待機し、操作部4の操作を受け付けた場合、ディスク再生部3による再生を開始する。マイクロコンピューター2は、ディスク再生部3によるディスクの判断中から、ディスクの再生までに、表示部5に、ディスクのローディング中である旨を表示することにより、前記ディスクのローディング中である旨を報知する。なお、本実施形態では、表示により、ディスクのローディング中である旨を報知するが、これに限らず、音により報知するようになっていてもよい。
以下、ディスクを再生する場合の再生装置1の処理動作を、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。ディスク再生部3は、ディスクのローディングを行う(S1)。次に、ディスク再生部3は、ディスク判別を行い、ディスクがCDであるか否かを判断する(S2)。ディスク再生部3は、ディスクがCDでないと判断した場合(S2:No)、通常の再生を行う(通常再生モード)(S3)。ディスク再生部3は、ディスクがCDであると判断した場合(S2:Yes)、ディスクのトラック1を再生し、MQA情報を読み出す(S4)。
次に、ディスク再生部3は、読み出したMQA情報に基づいて、MQA-CDであるか否かを判断する(S5)。ディスク再生部3は、MQA-CDでないと判断した場合(S5:No)、通常の再生(Audio-CDの再生)を行う(S6)。マイクロコンピューター2は、ディスク再生部3が、MQA-CDであると判断した場合(S6:Yes)、MQA情報に基づいて、信号処理(DAC等)の設定処理を行う(S7)。次に、ディスク再生部3は、トラック1を曲頭に戻す(S8)。ディスク再生部3は、マイクロコンピューター2が、操作部4の再生ボタンの操作を受け付けると、MQA再生を行う(S9)。図2に示す堀動作と並行して、マイクロコンピューター2は、ディスク再生部3によるディスクの判断中から、ディスクの再生までに、表示部5に、ディスクのローディング中である旨を表示することにより、ディスクのローディング中である旨を報知する。
従来技術では、再生を行う前に、ディスクの種別を判別することができないため、データをメモリーに貯めて、出音までの時間を稼がないと、頭切れ、音途切れが発生する。本実施形態では、ディスク再生部3は、ディスクの1曲目のデータを読み出して、ディスクがMQA-CDであるか否かを判断する。これにより、メモリーの容量を増加させることなく、頭切れ、音途切れを防止して、再生を行うことができる。
また、本実施形態では、マイクロコンピューター2は、ディスク再生部3によるディスクの判断中から、ディスクの再生までに、表示部5に、ディスクのローディング中である旨を表示することにより、ディスクのローディング中である旨を報知する。これにより、ユーザーに、ディスクの判断中ではないと思わせることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
本発明は、ディスクを再生する再生装置に好適に採用され得る。
1 再生装置
2 マイクロコンピューター(制御部)
3 ディスク再生部
4 操作部
5 表示部

Claims (7)

  1. ディスクを再生する再生装置であって、
    前記ディスクの1曲目のデータを読み出して、前記ディスクが所定のファイル形式のディスクであるか否かを判断する再生部を備えることを特徴とする再生装置。
  2. 制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記再生部による、前記ディスクの判断結果に基づいて、前記再生部の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記再生部は、前記ディスクの判断後、前記ディスクの1曲目の先頭に読み出し位置を戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載の再生装置。
  4. 操作部を更に備え、
    前記制御部は、前記操作部の操作を受け付けた場合、前記再生部による再生を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の再生装置。
  5. 前記制御部は、前記再生部による前記ディスクの判断中から、前記ディスクの再生までに、前記ディスクのローディング中である旨を報知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の再生装置。
  6. 表示部を更に備え、
    前記制御部は、前記再生部による前記ディスクの判断中から、前記ディスクの再生までに、前記表示部に、前記ディスクのローディング中である旨を表示することにより、前記ディスクのローディング中である旨を報知することを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
  7. 前記所定のファイル形式は、MQA(Master Quality Authenticated)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の再生装置。
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