JP2020194002A - ベルト、中間転写ベルト、及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト、中間転写ベルト、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトを提供すること。【解決手段】画像形成装置に用いられるトナー像を保持するベルトであって、ベルト外周面を形成する表面層を含む多層構造を有し、体積抵抗率が、100V印加時の5sec測定値にて、10.0[logΩ・cm]以上12.5[logΩ・cm]以下であり、前記ベルト外周面側の表面抵抗率が、100V印加時の3sec測定値にて、11.0[logΩ/□]超え13.5[logΩ/□]以下であり、前記ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差が0.5以下である、ベルト【選択図】なし

Description

本発明は、ベルト、中間転写ベルト、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置(複写機、ファクシミリ、プリンタ等)では、像保持体の表面に形成されたトナー像を記録媒体の表面に転写し、記録媒体上に定着して画像が形成される。なお、こうしたトナー像の記録媒体への転写には、中間転写ベルトのような導電性ベルトが用いられる。
例えば、特許文献1には、「画像形成装置に用いられる、トナー像を担持する高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材において、ループ内側の面である裏面における表面抵抗率の500[V]印加時の10[sec]測定値が常用対数値[log(Ω/□)]で9.0〜12.5であり、ループ外側の面であるおもて面における表面抵抗率の100[sec]測定値と1[sec]測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量が、100[V]印加時に常用対数値[log(Ω/□)]で0.5〜1.50、及び、500[V]印加時に常用対数値[log(Ω/□)]で0.2以下であり、該裏面における表面抵抗率の100[sec]測定値と1[sec]測定値との差である裏面表面抵抗率変化量が、100[V]印加時及び500[V]印加時共に常用対数値[log(Ω/□)]で0.1以下であることを特徴とするベルト部材。」が開示されている。
特許文献2には、「画像形成装置に用いられる、トナー像を担持する高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材において、体積抵抗率が常用対数値(logΩ・cm)で8.0以上11.0以下であり、ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量が、ループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量よりも常用対数値(logΩ/□)で0.05以上大きいことを特徴とするベルト部材。」が開示されている。
特開2010−026432号公報 特開2009−139657号公報
画像形成装置による画像形成に、エンボス紙のような表面凹凸が大きい記録媒体を用いた際、トナー像を保持するベルトの体積抵抗率及び表面抵抗率、更には、電圧の印加時間による表面抵抗率の差によっては、転写性が低下することがある。
そこで、本発明の課題は、ベルト外周面側の表面抵抗率が、100V印加時の3sec測定値にて11.0[logΩ/□]以下若しくは13.5[logΩ/□]超である場合、体積抵抗率が100V印加時の5sec測定値にて10.0[logΩ・cm]未満若しくは12.5[logΩ・cm]超である場合、又は、ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差が0.5未満である場合に比べて、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトを提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
<1> 画像形成装置に用いられるトナー像を保持するベルトであって、
ベルト外周面を形成する表面層を含む多層構造を有し、
体積抵抗率が、100V印加時の5sec測定値にて、10.0[logΩ・cm]以上12.5[logΩ・cm]以下であり、
前記ベルト外周面側の表面抵抗率が、100V印加時の3sec測定値にて、11.0[logΩ/□]超え13.5[logΩ/□]以下であり、
前記ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差が0.5以下である、ベルト。
<2> 前記表面層がポリイミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む<1>に記載のベルト。
<3> 前記表面層がカーボンブラックを含む<1>又は<2>に記載のベルト。
<4> 前記カーボンブラックを表面層の全質量に対して10質量%以上22質量%以下で含む<3>に記載のベルト。
<5> 総厚みが60μm以上120μm以下である<1>〜<4>のいずれか1に記載のベルト。
<6> 前記総厚みに対する前記表面層の膜厚の割合が3%以上50%以下である<5>に記載のベルト。
<7> 前記多層構造が、前記表面層に隣接する基材層を含む、<1>〜<6>のいずれか1に記載のベルト。
<8> <1>〜<7>のいずれか1に記載のベルトからなる中間転写ベルト。
<9> <1>〜<7>のいずれか1に記載のベルトを備える画像形成装置。
前記<1>又は<7>に係る発明によれば、ベルト外周面側の表面抵抗率が、100V印加時の3sec測定値にて11.0[logΩ/□]以下若しくは13.5[logΩ/□]超である場合、体積抵抗率が100V印加時の5sec測定値にて10.0[logΩ・cm]未満若しくは12.5[logΩ・cm]超である場合、又は、ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差が0.5未満である場合に比べて、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトが提供される。
前記<2>に係る発明によれば、表面層がポリイミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂以外の樹脂を含む場合と比べ、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトが提供される。
前記<3>に係る発明によれば、表面層がカーボンブラックを含まない場合と比べ、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトが提供される。
前記<4>に係る発明によれば、カーボンブラックが表面層の全質量に対して10質量%未満又は22質量%超で含まれる場合と比べ、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトが提供される。
前記<5>に係る発明によれば、総厚みが60μm未満又は120μm超である場合と比較して、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトが提供される。
前記<6>に係る発明によれば、総厚みに対する第1層の膜厚の割合が50%を超える場合と比較して、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるベルトが提供される。
前記<7>又は<8>に係る発明によれば、ベルト外周面側の表面抵抗率が、100V印加時の3sec測定値にて11.0[logΩ/□]以下若しくは13.5[logΩ/□]超であるベルト、体積抵抗率が100V印加時の5sec測定値にて10.0[logΩ・cm]未満若しくは12.5[logΩ・cm]超であるベルト、又は、ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差が0.5未満であるベルトと比べて、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れる中間転写ベルト又は画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
以下に、本実施形態について説明する。これらの説明及び実施例は実施形態を例示するものであり、実施形態の範囲を制限するものではない。
本実施形態において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本実施形態中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本実施形態中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本実施形態において「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本実施形態において実施形態を図面を参照して説明する場合、当該実施形態の構成は図面に示された構成に限定されない。また、各図における部材の大きさは概念的なものであり、部材間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。
本実施形態において各成分は該当する物質を複数種含んでいてもよい。本実施形態において組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計量を意味する。
<ベルト>
本発明者らは、ベルトの抵抗率の着目し検討を行ってきたところ、体積抵抗率及びベルト外周面側の表面抵抗率を特定範囲にすること加え、電圧の印加時間を変えた際のベルト外周面側の表面抵抗率の差の上限を特定することで、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れるといった知見を得た。
この知見をもとに見出したベルトは、以下の本実施形態に係るベルトである。
本実施形態に係るベルトは、画像形成装置に用いられるトナー像を保持するベルトであって、ベルト外周面を形成する表面層を含む多層構造を有し、体積抵抗率が、100V印加時の5sec測定値にて、10.0[logΩ・cm]以上12.5[logΩ・cm]以下であり、ベルト外周面側の表面抵抗率が、100V印加時の3sec測定値にて、11.0[logΩ/□]超え13.5[logΩ/□]以下であり、ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差が0.5以下である。
本実施形態に係るベルトは、上記の構成を有することで、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れる。
以下、本実施形態に係るベルトの詳細について説明する。
本実施形態に係るベルトは、画像形成装置に用いられるトナー像を保持するベルトである。
トナー像を保持するベルトとしては、例えば、中間転写ベルトが挙げられる。 また、本実施形態に係るベルトは、有端ベルトであっても、無端ベルトであってもよく、また、表面層及び基材層の他、その他の層を更に有する構造のベルトであってもよい。
[体積抵抗率]
本実施形態に係るベルトは、体積抵抗率ρvが、100V印加時の5sec測定値にて、10.0[logΩ・cm]以上12.5[logΩ・cm]以下である。
この体積抵抗率ρvは、11.0[logΩ・cm]以上12.5[logΩ・cm]以下が好ましく、11.7[logΩ・cm]以上12.2[logΩ・cm]以下がより好ましい。
ここで、ベルトの体積抵抗率は、以下の方法により行う。
抵抗測定機として、微小電流計(Advantest社製R8430A)を用い、プローブとしてURプローブ(三菱ケミカル(株)製)を使用し、体積抵抗率(logΩ・cm)について、ベルトを周方向に等間隔で6点、幅方向の中央部及び両端部について3点の計18点、印加電圧100V、印加時間5秒間、加圧1kgfで測定し、平均値を算出する。また、温度22℃、湿度55%RHの環境下で測定を行うものとする。
本実施形態における「100V印加時の5sec測定値」は、上記の印加電圧100Vにて電圧の印加開始から5秒間経過した時点での測定値であることを指す。
[ベルト外周面側の表面抵抗率]
本実施形態に係るベルトは、ベルト外周面側の表面抵抗率ρs1が、100V印加時の3sec測定値にて、11.0[logΩ/□]超え13.5[logΩ/□]以下である。
この表面抵抗率ρs1は、11.5[logΩ/□]以上13.5[logΩ/□]以下が好ましく、12.5[logΩ/□]以上13.3[logΩ/□]以下がより好ましい。
また、本実施形態に係るベルトは、ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差(即ち、「100V印加時の1sec測定値」−「100V印加時の100sec測定値」)が0.5以下である。
この差は、0.3以下がより好ましく、0であってもよい。
[ベルト内周面側の表面抵抗率]
本実施形態に係るベルトは、転写時のベルト裏面(即ち、ベルト外周面とは反対の面、内周面)側への電荷の蓄積により発生するベルト裏面での放電を抑制する観点から、ベルト内周面側の表面抵抗率ρs2が、500V印加時の5sec測定値にて、10.5[logΩ/□]以上13.0[logΩ/□]以下であることが好ましく、12.0[logΩ/□]以上13.0[logΩ/□]以下が好ましく、12.0[logΩ/□]以上12.7[logΩ/□]以下がより好ましい。
ここで、ベルトの表面抵抗率は、以下のようにして行う。
抵抗測定機として、微小電流計(Advantest社製R8430A)を用い、プローブとしてURプローブ(三菱ケミカル(株)製)を使用し、表面抵抗率(logΩ/□)について、ベルトを周方向に等間隔で6点、幅方向の中央部及び両端部について3点の計18点、印加電圧100V又は500V、印加時間1秒間、3秒間、又は100秒間、加圧1kgfで測定し、平均値を算出する。また、温度22℃、湿度55%RHの環境下で測定を行うものとする。
本実施形態における「100V印加時の3sec測定値」は、上記の印加電圧100Vにて電圧の印加開始から3秒間経過した時点での測定値であることを指す。同様に、「100V印加時の1sec測定値」は、上記の印加電圧100Vにて電圧の印加開始から1秒間経過した時点での測定値であり、「100V印加時の100sec測定値」は、上記の印加電圧100Vにて電圧の印加開始から100秒間経過した時点での測定値であることを指す。更に同様に、「500V印加時の5sec測定値」は、上記の印加電圧500Vにて電圧の印加開始から5秒間経過した時点での測定値であることを指す。
なお、上記のURプローブを押し当てる側がベルト外周面である場合、ベルトの外周面側の表面抵抗率ρs1が測定され、同様に、URプローブを押し当てる側がベルトの外周面とは反対の面(即ち、ベルト内周面)である場合、ベルト内周面の表面抵抗率ρs2が測定される。
本実施形態に係るベルトにおいて、上述した体積抵抗率及び表面抵抗率を得るためには、表面層に含まれる樹脂種の選択、表面層に含まれる導電剤種とその粒子径の選択、及び、これらの成分の含有量並びに含有割合の調整を適宜行うことが好ましい。また、表面層に含まれる導電剤の分散状態を調整することでも、ベルトの体積抵抗率及び表面抵抗率を制御しうる。
更に、表面層に隣接する基材層についても、樹脂種の選択、導電剤種とその粒子径の選択、及び、これらの成分の含有量並びに含有割合の調整を適宜行うことで、ベルトの体積抵抗率及び表面抵抗率を制御しやすくなる。加えて、基材層に含まれる導電剤の分散状態を調整することでも、ベルトの体積抵抗率及び表面抵抗率を制御しやすくなる。
[表面層]
本実施形態に係るベルトは、ベルト外周面を形成する表面層を有する。
表面層は、機械的強度の観点、及び、導電剤(好ましくはカーボンブラック)の分散性の観点から、ポリイミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。中でも、カーボンブラックの分散性に優れる(具体的には、より小径のカーボンブラックの分散性に優れる)観点から、ポリアミドイミド樹脂が好ましい。
また、表面層は、抵抗調整の観点から、導電剤を含むことが好ましく、中でも、カーボンブラックを含むことが好ましい。
(ポリアミドイミド樹脂)
表面層は、ポリアミドイミド樹脂を含むことが好ましい。
ポリアミドイミド樹脂としては、繰り返し単位にイミド結合とアミド結合とを有する樹脂であれば特に制限はない。
より具体的には、ポリアミドイミド樹脂は、酸無水物基を有する3価のカルボン酸化合物(トリカルボン酸ともいう)と、ジイソシアネート化合物又はジアミン化合物との重合体が挙げられる。
トリカルボン酸としては、トリメリット酸無水物及びその誘導体が好ましい。トリカルボン酸の他に、テトラカルボン酸二無水物、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸などを併用してもよい。
ジイソシアネート化合物としては、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ビフェニル−3,3’−ジイソシアネート、ビフェニル−3,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジエチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジエチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、ナフタレン−2,6−ジイソシアネート等が挙げられる。
ジアミン化合物としては、上記のイソシアネートと同様の構造を有し、イソシアナト基の代わりにアミノ基を有する化合物が挙げられる。
表面層は、ポリアミドイミド樹脂を1種単独で含んでいても、2種以上を含んでいてもよい。
ポリアミドイミド樹脂の含有量は、体積抵抗率及びベルト外周面の表面抵抗率を前述の範囲にすることができれば特に制限はなく、例えば、表面層の全質量に対して、60質量%以上95質量%以下であることが好ましく、70質量%以上95量%以下であることがより好ましく、75質量%以上90質量%以下であることが更に好ましい。
(カーボンブラック)
表面層は、カーボンブラックを含むことが好ましい。
カーボンブラックは、導電性に優れ、少ない含有量でも高い導電性を付与することができるという利点がある。
表面層に用いられるカーボンブラックとしては、例えば、ケッチエンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、表面が酸化されたカーボンブラック(以下、「表面処理カーボンブラック」ともいう)等が挙げられる。このうち、経時での電気抵抗安定性の観点から、表面処理カーボンブラックが好ましい。
表面処理カーボンブラックは、その表面に、例えば、カルボキシ基、キノン基、ラクトン基、ヒドロキシ基等を付与して得られる。表面処理の方法としては、例えば、高温雰囲気下で空気と接触して反応させる空気酸化法、常温(例えば、22℃)下で窒素酸化物又はオゾンと反応させる方法、高温雰囲気下での空気酸化後、低温でオゾンにより酸化する方法等を挙げられる。
表面層に用いられるカーボンブラックの平均一次粒子径は、分散性の観点、及び、表面への露出の観点から、2nm以上20nm以下が好ましく、5nm以上20nm以下がより好ましい。
本実施形態において、カーボンブラックの平均一次粒子径は、次の方法により測定される。
まず、得られたベルトから、ミクロトームにより、100nmの厚さの測定サンプルを採取し、本測定サンプルをTEM(透過型電子顕微鏡)により観察する。そして、カーボンブラック50個の各々の投影面積に等しい円の直径を粒子径として、その平均値を平均一次粒子径とする。
表面層は、カーボンブラックを1種単独で含んでいても、2種以上を含んでいてもよい。
カーボンブラックの含有量としては、体積抵抗率及びベルト外周面の表面抵抗率を前述の範囲にすることができれば特に制限はなく、表面層の全質量に対して、5質量%以上40質量%以下であることが好ましく、10質量%以上30質量%以下であることがより好ましく、10質量%以上22質量%以下であることが更に好ましい。
(その他の成分)
表面層は、上述した成分以外の、その他の成分を含んでいてもよい。
その他の成分としては、例えば、カーボンブラック以外の導電剤、ベルトの強度向上のためのフィラー、ベルトの熱劣化を防止するための酸化防止剤、流動性を向上させるための界面活性剤、耐熱老化防止剤等が挙げられる。
表面層にその他の成分が含まれる場合、その他の成分の含有量は、表面層の全質量に対して、0質量%超10質量%以下が好ましく、0質量%超5質量%以下がより好ましく、0質量%超1質量%以下が更に好ましい。
(膜厚)
表面層の膜厚としては、製造適性の観点、及び放電を抑制する観点から、1μm以上40μm以下であることが好ましく、3μm以上20μm以下であることがより好ましい。
なお、表面層の膜厚は、以下のようにして測定する。
即ち、ベルトの厚み方向の断面を光学顕微鏡又は走査型電子顕微鏡により観察して、表面層の厚さを10箇所測定し、この平均値を表面層の膜厚とする。なお、この方法は、後述する基材層の膜厚の測定にも適用される。
[基材層]
本実施形態に係るベルトは、表面層を含む多層構造を有するが、この多層構造には、表面層に内接する基材層が含まれることが好ましい。また、基材層は、内周面を形成する層であることが好ましい。
基材層は、機械的強度の観点、及び、導電剤(好ましくはカーボンブラック)の分散性の観点から、ポリイミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。中でも、機械的強度の観点から、ポリイミド樹脂が好ましい。
また、基材層は、抵抗調整の観点から、導電剤を含むことが好ましく、中でも、カーボンブラックを含むことが好ましい。
(ポリイミド樹脂)
基材層は、ポリイミド系樹脂を含むことが好ましい。
ここで、ポリイミド系樹脂としては、ポリイミド樹脂であってもよいし、ポリアミドイミド樹脂であってもよいが、機械的強度に優れる観点から、ポリイミド樹脂が好ましい。
ポリイミド樹脂としては、例えば、テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物との重合体であるポリアミック酸(ポリイミド樹脂の前駆体)のイミド化物が挙げられる。
ポリイミド樹脂としては、例えば、下記一般式(I)で示される構成単位を有する樹脂が挙げられる。
一般式(I)中、Rは4価の有機基を表し、Rは2価の有機基を表す。
で表される4価の有機基としては、芳香族基、脂肪族基、環状脂肪族基、芳香族基と脂肪族基とを組み合わせた基、又はそれらが置換された基が挙げられる。4価の有機基として具体的には、例えば、後述するテトラカルボン酸二無水物の残基が挙げられる。
で表される2価の有機基としては、芳香族基、脂肪族基、環状脂肪族基、芳香族基と脂肪族基とを組み合わせた基、又はそれらが置換された基が挙げられる。2価の有機基として具体的には、例えば、後述するジアミン化合物の残基が挙げられる。
ポリイミド樹脂の原料として用いるテトラカルボン酸二無水物として具体的には、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,2’−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、エチレンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。
ポリイミド樹脂の原料として用いるジアミン化合物の具体例としては、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジクロロベンジジン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、1,5−ジアミノナフタレン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,3’−ジメチル4,4’−ビフェニルジアミン、ベンジジン、3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、2,4−ビス(β−アミノ第三ブチル)トルエン、ビス(p−β−アミノ−第三ブチルフェニル)エーテル、ビス(p−β−メチル−δ−アミノフェニル)ベンゼン、ビス−p−(1,1−ジメチル−5−アミノ−ペンチル)ベンゼン、1−イソプロピル−2,4−m−フェニレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、ジ(p−アミノシクロヘキシル)メタン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ジアミノプロピルテトラメチレン、3−メチルヘプタメチレンジアミン、4,4−ジメチルヘプタメチレンジアミン、2,11−ジアミノドデカン、1,2−ビス−3−アミノプロボキシエタン、2,2−ジメチルプロピレンジアミン、3−メトキシヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘプタメチレンジアミン、3−メチルヘプタメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、2,17−ジアミノエイコサデカン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,10−ジアミノ−1,10−ジメチルデカン、12−ジアミノオクタデカン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、ピペラジン、HN(CHO(CHO(CH)NH、HN(CHS(CHNH、HN(CHN(CH(CHNH等が挙げられる。
基材層は、ポリイミド樹脂を1種単独で含んでいても、2種以上を含んでいてもよい。
ポリイミド樹脂の含有量は、放電を抑制する観点、及び、ベルトの機械的強度の観点から、基材層の全質量に対して、60質量%以上95質量%以下であることが好ましく、70質量%以上95質量%以下であることがより好ましく、70質量%以上90質量%以下であることが更に好ましい。
(カーボンブラック)
基材層は、本実施形態に係るベルトにおいて、導電点数を制御する観点、体積抵抗率を制御する観点等から、カーボンブラックを含むことが好ましい。
基材層に用いられカーボンブラックとしては、表面層に用いられるカーボンブラックと同様に、ケッチエンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、表面処理カーボンブラックが挙げられ、好ましい態様も同様である。
基材層に用いられるカーボンブラックの平均一次粒子径は、分散性(特に、ポリイミド樹脂に対する分散性)の観点、基材層の機械的強度の観点、ベルトの導電点数及び体積抵抗率を制御しやすい観点から、20nm以上40nm以下が好ましく、20nm以上35nm以下がより好ましく、20nm以上28nm以下が特に好ましい。
基材層は、カーボンブラックを1種単独で含んでいても、2種以上を含んでいてもよい。
カーボンブラックの含有量としては、分散性(特に、ポリイミド樹脂に対する分散性)の観点、基材層の機械的強度の観点、及び、ベルトの体積抵抗率を制御しやすい観点から、5質量%以上40質量%以下が好ましく、10質量%以上30質量%以下であることがより好ましく、20質量%以上30質量%以下であることが更に好ましい。
(その他の成分)
基材層は、上述した成分以外の、その他の成分を含んでいてもよい。
その他の成分としては、例えば、表面層に用いられるその他の成分と同様の成分が挙げられる。
基材層にその他の成分が含まれる場合、その他の成分の含有量は、基材層の全質量に対して、0質量%超10質量%以下が好ましく、0質量%超5質量%以下がより好ましく、0質量%超1質量%以下が更に好ましい。
(膜厚)
基材層の厚みとしては、ベルトの機械的強度の観点から、50μm以上100μm以下であることが好ましく、60μm以上80μm以下であることがより好ましい。
[総厚み]
本実施形態に係るベルトは、表面凹凸が大きい記録媒体を用いたときに優れた転写性を得る観点から、総厚みが60μm以上120μm以下であることが好ましく、80μm以上100μm以下であることがより好ましい。
本実施形態に係るベルトは、表面凹凸が大きい記録媒体を用いたときに優れた転写性を得る観点から、総厚みに対する表面層の膜厚の割合が3%以上50%以下であることが好ましい。この割合は、3%以上30%以下であることがより好ましく、5%以上30%以下であることが更に好ましい。
[ベルトの製造方法]
本実施形態に係るベルトの製造方法は、前述した表面層と基材層とを隣接して形成しうる方法であれば特に限定されない。
本実施形態に係るベルトの製造方法の1例としては、以下の方法が挙げられる。
まず、カーボンブラックが分散し、ポリアミック酸(ポリイミド樹脂の前駆体)が溶解した塗布液Aを調製する。また、カーボンブラックが分散し、ポリアミドイミド樹脂が溶解した塗布液Bを調製する。
なお、塗布液A及び塗布液Bを調製する際、カーボンブラックの凝集体を粉砕する観点から、また、カーボンブラックの分散性を高める観点から、ジェットミル等の粉砕機を用いて、分散処理を行うことが好ましい。
そして、塗布液Aを円筒状又は円柱状の被塗布物に塗布し、塗膜の乾燥をして、基材層を形成する。続いて、基材層上に、塗布液Bを塗布し、塗膜を乾燥させて表面層を形成する。
なお、塗布液Aに含まれるポリアミック酸は、塗布液Aによる塗膜の乾燥後、又は、表面層形成後に、イミド化される。つまり、塗布液Aによる塗膜の乾燥後に、イミド化のための加熱が行われてもよいし、表面層形成後に、イミド化のための加熱が行われてもよい。
イミド化のための加熱は、例えば、150℃以上450℃以下(好ましくは200℃以上430℃以下)で、20分間以上180分間以下(好ましくは60分間以上150分以下)加熱することで、イミド化反応が起こり、ポリイミドが得られる。
ここで、塗布液A及び塗布液Bに用いられる溶剤は、特に制限はなく、溶解する樹脂等に応じて適宜決定すればよい。例えば、塗布液A及び塗布液Bに用いられる溶剤は、後述する極性溶剤が好ましく用いられる。
なお、上記の方法では、基材層を塗布法にて形成していたが、以下の方法で基材層を形成してもよい。
即ち、ポリイミド樹脂及びカーボンブラックを含むペレットを作製し、このペレットを溶融押出して、基材層を形成する方法である。
極性溶剤として、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N,N−ジエチルアセトアミド(DEAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチレンホスホルアミド(HMPA)、N−メチルカプロラクタム、N−アセチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(N,N−ジメチルイミダゾリジノン、DMI)等が挙げられ、これらは1種単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
<画像形成装置>
本実施形態に係る画像形成装置は、前述した本実施形態に係るベルトを備えるものである。
具体的には、本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電する帯電装置と、帯電した前記像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、を備え、本実施形態に係るベルトを備えるものである。
以下、本実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示した概略構成図である。なお、図1は、中間転写ベルトとして本実施形態に係るベルトが適用されている例を示している。
本実施形態に係るベルトを中間転写ベルトとして用いることで、エンボス紙等の表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性が低下せず、凹部における白抜けが抑制される。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1に示すように、例えば、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kと、各画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー像を記録媒体である用紙Kに一括転写(二次転写)させる二次転写部20と、二次転写された画像を用紙K上に定着させる定着装置60と、を備えている。また、画像形成装置100は、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
画像形成装置100の各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、表面に形成されるトナー像を保持する像保持体の一例として、矢印A方向に回転する感光体11を備えている。
感光体11の周囲には、帯電手段の一例として、感光体11を帯電させる帯電器12が設けられ、潜像形成手段の一例として、感光体11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)が設けられている。
また、感光体11の周囲には、現像手段の一例として、各色成分トナーが収容されて感光体11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14が設けられ、感光体11上に形成された各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16が設けられている。
更に、感光体11の周囲には、感光体11上の残留トナーが除去される感光体クリーナ17が設けられ、帯電器12、レーザ露光器13、現像器14、一次転写ロール16及び感光体クリーナ17の電子写真用デバイスが感光体11の回転方向に沿って順次配設されている。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、略直線状に配置されている。
中間転写体である中間転写ベルト15は、体積抵抗率が例えば1×10Ωcm以上1×1014Ωcm以下となるように形成されており、その厚みは、例えば0.1mm程度に構成されている。
中間転写ベルト15は、各種ロールによって図1に示すB方向に目的に合わせた速度で循環駆動(回転)されている。この各種ロールとして、定速性に優れたモータ(不図示)により駆動されて中間転写ベルト15を回転させる駆動ロール31、各感光体11の配列方向に沿って略直線状に延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとして機能する張力付与ロール33、二次転写部20に設けられる背面ロール25、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニング背面ロール34を有している。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体11に対向して配置される一次転写ロール16で構成されている。そして、一次転写ロール16は中間転写ベルト15を挟んで感光体11に圧接配置され、更に一次転写ロール16にはトナーの帯電極性(マイナス極性とする。以下同様。)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が印加されるようになっている。これにより、一次転写部10では転写電界が形成され、各々の感光体11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上において重畳されたトナー像が形成されるようになっている。
二次転写部20は、背面ロール25と、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール22と、を備えて構成されている。
背面ロール25は、表面抵抗率が1×10Ω/□以上1×1010Ω/□以下となるように形成され、硬度は、例えば、70°(アスカーC:高分子計器社製、以下同様。)に設定される。この背面ロール25は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール22の対向電極を構成し、二次転写バイアスが安定的に印加される金属製の給電ロール26が接触配置されている。
一方、二次転写ロール22は、体積抵抗率が107.5Ωcm以上108.5Ωcm以下の円筒ロールである。そして、二次転写ロール22は中間転写ベルト15を挟んで背面ロール25に圧接配置され、更に二次転写ロール22は接地されて背面ロール25との間に二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写部20には転写電界が形成され、この二次転写部20に搬送される用紙K上に、中間転写ベルト15上のトナー像が二次転写する。
また、中間転写ベルト15の二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が接離自在に設けられている。
なお、中間転写ベルト15、一次転写部10(一次転写ロール16)、及び二次転写部20(二次転写ロール22)が、転写手段の一例に該当する。
一方、イエローの画像形成ユニット1Yの上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配設されている。また、黒の画像形成ユニット1Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。この基準センサ42は、中間転写ベルト15の裏側に設けられたマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは画像形成を開始するように構成されている。
更に、本実施形態に係る画像形成装置では、用紙Kを搬送する搬送手段として、用紙Kを収容する用紙収容部50、この用紙収容部50に集積された用紙Kを予め定められたタイミングで取り出して搬送する給紙ロール51、給紙ロール51により繰り出された用紙Kを搬送する搬送ロール52、搬送ロール52により搬送された用紙Kを二次転写部20へと送り込む搬送ガイド53、二次転写ロール22により二次転写された後に搬送される用紙Kを定着装置60へと搬送する搬送ベルト55、用紙Kを定着装置60に導く定着入口ガイド56を備えている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。
本実施形態に係る画像形成装置では、図示しない画像読取装置や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図示しない画像処理装置により画像処理が施された後、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって作像作業が実行される。
画像処理装置では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体11に照射している。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各感光体11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体11上に形成されたトナー像は、各感光体11と中間転写ベルト15とが接触する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部10において、一次転写ロール16により中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性(マイナス極性)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が付加され、トナー像を中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写が行われる。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次一次転写された後、中間転写ベルト15は移動してトナー像が二次転写部20に搬送される。トナー像が二次転写部20に搬送されると、搬送手段では、トナー像が二次転写部20に搬送されるタイミングに合わせて給紙ロール51が回転し、用紙収容部50から目的とするサイズの用紙Kが供給される。給紙ロール51により供給された用紙Kは、搬送ロール52により搬送され、搬送ガイド53を経て二次転写部20に到達する。この二次転写部20に到達する前に、用紙Kは一旦停止され、トナー像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせて位置合わせロール(不図示)が回転することで、用紙Kの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写部20では、中間転写ベルト15を介して、二次転写ロール22が背面ロール25に加圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Kは、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。その際に、給電ロール26からトナーの帯電極性(マイナス極性)と同極性の電圧(二次転写バイアス)が印加されると、二次転写ロール22と背面ロール25との間に転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト15上に保持された未定着トナー像は、二次転写ロール22と背面ロール25とによって加圧される二次転写部20において、用紙K上に一括して静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Kは、二次転写ロール22によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写ロール22の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55へと搬送される。搬送ベルト55では、定着装置60における最適な搬送速度に合わせて、用紙Kを定着装置60まで搬送する。定着装置60に搬送された用紙K上の未定着トナー像は、定着装置60によって熱及び圧力で定着処理を受けることで用紙K上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Kは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙収容部(不図示)に搬送される。
一方、用紙Kへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回転に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニング背面ロール34及び中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施の形態に限定的に解釈されるものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」はすべて質量基準である。
<実施例1>
−塗布液Aの調製−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)とp−フェニレンジアミン(PDA)を含むポリアミド酸のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液(ユニチカ社製UイミドKX/固形分濃度20質量%)中に、カーボンブラック(SPECIAL Black 4、平均一次粒子径25nm、オリオンエンジニアドカーボンズ社製)を、塗布液A中の全固形分に対する割合で20質量%以上30質量%以下の範囲で投入し、ジェトミル分散機(ジーナス社製:GeanusPY)で分散処理(200N/mm、2.5パス)を行った。
得られたカーボンブラック分散ポリアミド酸溶液を、ステンレス製20μmメッシュに通過させて、異物及びカーボンブラック凝集物を取り除いた。更に、溶液を攪拌しながら、真空脱泡を15分間行い、塗布液Aを調製した。
−塗布液Bの調製−
溶剤可溶型のポリアミドイミド樹脂の溶液(酸価:8.0mgKOH/g、固形分濃度:18質量%、溶剤:N−メチル−2−ピロリドン)に、カーボンブラック(COLOR BLACK FW1、平均一次粒子径13nm、オリオンエンジニアドカーボンズ社製)を、塗布液B中の全固形分に対する割合で10質量%以上22質量%以下の範囲で投入し、ジェットミル分散機(ジーナス社製:GeanusPY)で分散処理(200N/mm、2.5パス)を行った。
得られたカーボンブラック分散ポリアミドイミド樹脂溶液を、ステンレス製20μmメッシュに通過させて、異物及びカーボンブラック凝集物を取り除いた。更に、溶液を攪拌しながら、真空脱泡を15分間行い、塗布液Bを調製した。
−基材層の形成−
外径φ929.5mmの円筒体を用意した。
円筒体を回転させながら、円筒体の外面にらせん塗布にて上記塗布液Aを塗布した。その後、円筒体を水平としたまま、90℃で30分間乾燥させた後、320℃で2時間、塗膜を加熱し、長さ350mm、膜厚75μmの基材層を形成した。
−表面層の形成−
円筒体を回転させながら、上記のようにして形成された基材層上にらせん塗布にて上記塗布液Bを塗布した。その後、円筒体を水平としたまま、90℃で30分間加熱乾燥させた後、260℃で2時間、塗膜を加熱し、長さ350mm、膜厚5mの表面層を形成した。
その後、表面層及び基材層を円筒体から外して、実施例1のベルトを得た。
<実施例2〜4>
塗布液A及び塗布液Bに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で適宜調整した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜4のベルトを得た。
<実施例5>
塗布液A及び塗布液Bに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で調整し、且つ、基材層の膜厚を115μmとした以外は、実施例1と同様にして、実施例5のベルトを得た。
<実施例6>
塗布液A及び塗布液Bに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で調整し、また、基材層の膜厚を40μmとし、更に、表面層の膜厚を40μmとした以外は実施例1と同様にして実施例6のベルトを得た。
<実施例7>
塗布液A及び塗布液Bに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で調整し、表面層の膜厚を15μmとした以外は、実施例1と同様にして、実施例7のベルトを得た。
<実施例8>
表面層の形成に、塗布液Bの代わりに以下のようにして調製した塗布液Cを用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例8のベルトを得た。
−塗布液Cの調製−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)とp−フェニレンジアミン(PDA)を含むポリアミド酸のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液(ユニチカ社製UイミドKX/固形分濃度20質量%)中に、カーボンブラック(COLOR BLACK FW1、平均一次粒子径13nm、オリオンエンジニアドカーボンズ社製)を、塗布液C中の全固形分に対する割合で10質量%以上22質量%以下の範囲で投入し、ジェトミル分散機(ジーナス社製:GeanusPY)で分散処理(200N/mm、2.5パス)を行った。
得られたカーボンブラック分散ポリアミド酸溶液を、ステンレス製20μmメッシュに通過させて、異物及びカーボンブラック凝集物を取り除いた。更に、溶液を攪拌しながら、真空脱泡を15分間行い、塗布液Cを調製した。
<比較例1〜6>
塗布液A及び塗布液Bに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で適宜調整した以外は、実施例1と同様にして、比較例1〜6のベルトを得た。
<比較例7>
塗布液A及び塗布液Bに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で調整し、基材層の膜厚を140μmとした以外は、実施例1と同様にして、比較例7のベルトを得た。
<比較例8>
塗布液A及び塗布液Bに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で調整し、表面層の膜厚を10μmとした以外は、実施例1と同様にして、比較例8のベルトを得た。
<比較例9>
表面層の形成に、塗布液Bの代わりに以下のようにして調製した塗布液Dを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例9のベルトを得た。
−塗布液Dの調製−
溶剤可溶型のポリアミドイミド樹脂の溶液(酸価:8.0mgKOH/g、固形分濃度:18質量%、溶剤:N−メチル−2−ピロリドン)に、カーボンブラック(SPECIAL Black 4、平均一次粒子径25nm、オリオンエンジニアドカーボンズ社製)を、塗布液D中の全固形分に対する割合で10質量%以上22質量%以下の範囲で投入し、ジェットミル分散機(ジーナス社製:GeanusPY)で分散処理(200N/mm、2.5パス)を行った。
得られたカーボンブラック分散ポリアミドイミド樹脂溶液を、ステンレス製20μmメッシュに通過させて、異物及びカーボンブラック凝集物を取り除いた。更に、溶液を攪拌しながら、真空脱泡を15分間行い、塗布液Dを調製した。
<比較例10及び11>
塗布液Aに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で調整し、膜厚33μmの基材層を形成した。続いて、塗布液Bの代わりに塗布液Aを用い、塗布液Aに含まれるカーボンブラックの含有量を、前記した範囲内で調整し、基材層の上に67μmの表面層を形成した以外は、実施例1と同様の方法で、比較例10及び11のベルトを得た。
[測定及び評価]
各例のベルトについて、下記の測定及び評価を実施した。
結果を表1にまとめて示す。
各例のベルトについて、体積抵抗率及び表面抵抗率を既述の方法で測定し、以下の値を求めた。
具体的には、以下の(1)〜(4)について求めた。
(1)100V印加時の5sec測定値である体積抵抗率(表1中「ρv(100V,5sec)」と表記)
(2)100V印加時の3sec測定値であるベルト外周面側の表面抵抗率(表1中「ρs1(100V,3sec)」と表記)
(3)ベルト外周面側の表面抵抗率ρs1の100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差(表1中「ρs1[100VΔ(100sec−1sec)]」と表記)
(4)500V印加時の10sec測定値である内周面側の表面抵抗率(表1中「ρs2(500V,10sec)」と表記)
また、各例のベルトについて、各層の膜厚及び総厚みも、既述の方法で測定した。
−エンボス紙に対する転写性の評価−
各例のベルトを中間転写ベルトとして用い、以下のようにして転写効率を評価した。
得られた中間転写ベルトを、Iridesse(登録商標) Production Press(富士ゼロックス社製)に搭載し、画質評価を実施した。
画質評価にはエンボス紙(レザック66、250gsm)を用い、黒色ハーフトーン(画像濃度60%)のベタ画像で評価した。
G1:用紙の凹部での白抜け無し
G2:用紙の凹部での白抜けほとんど無し
G3:用紙の凹部でやや白抜けしている
G4:用紙の凹部で殆ど白抜けしている
結果を表1に示す。
表1に記載の略称の詳細を以下に示す。
・PAI:ポリアミドイミド樹脂
・PI:ポリイミド樹脂
・CB:カーボンブラック
前記表1に示す結果から、本実施例のベルトは、比較例のベルトに比べ、表面凹凸が大きい記録媒体を用いても、転写性に優れることがわかる。
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット
10 一次転写部
11 感光体
12 帯電器
13 レーザ露光器
14 現像器
15 中間転写ベルト
16 一次転写ロール
17 感光体クリーナ
20 二次転写部
22 二次転写ロール
25 背面ロール
26 給電ロール
31 駆動ロール
32 支持ロール
33 張力付与ロール
34 クリーニング背面ロール
35 中間転写ベルトクリーナ
40 制御部
42 基準センサ
43 画像濃度センサ
50 用紙収容部
51 給紙ロール
52 搬送ロール
53 搬送ガイド
55 搬送ベルト
56 定着入口ガイド
60 定着装置
100 画像形成装置

Claims (9)

  1. 画像形成装置に用いられるトナー像を保持するベルトであって、
    ベルト外周面を形成する表面層を含む多層構造を有し、
    体積抵抗率が、100V印加時の5sec測定値にて、10.0[logΩ・cm]以上12.5[logΩ・cm]以下であり、
    前記ベルト外周面側の表面抵抗率が、100V印加時の3sec測定値にて、11.0[logΩ/□]超え13.5[logΩ/□]以下であり、
    前記ベルト外周面側の表面抵抗率において、100V印加時の1sec測定値と100V印加時の100sec測定値との差が0.5以下である、ベルト。
  2. 前記表面層がポリイミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1に記載のベルト。
  3. 前記表面層がカーボンブラックを含む請求項1又は請求項2に記載のベルト。
  4. 前記カーボンブラックを表面層の全質量に対して10質量%以上22質量%以下で含む請求項3に記載のベルト。
  5. 総厚みが60μm以上120μm以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のベルト。
  6. 前記総厚みに対する前記表面層の膜厚の割合が3%以上50%以下である請求項5に記載のベルト。
  7. 前記多層構造が、前記表面層に隣接する基材層を含む、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のベルト。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のベルトからなる中間転写ベルト。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のベルトを備える画像形成装置。
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