JP2020193354A - 水性防錆剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】高温且つ高湿度条件下においても、高い防錆性並びに凝集沈殿処理によるCOD成分の低減効果が高く、排水処理が容易な水性防錆剤を提供する。【解決手段】特定の四級窒素化合物、及び/又は特定の三級窒素化合物若しくはその塩と、特定のエステル化合物と、特定のスルホン酸エステルとの共重合物を含む水性防錆剤、その製法、並びにその使用方法。【選択図】なし
Description
本発明は、高温且つ高湿度条件下においても、防錆性に優れ、水溶液の形態で使用でき、且つ凝集沈殿処理による排水処理が容易な水性防錆剤に関する。
金属の脱脂、切削、研削、プレス、圧延、引き抜き、焼き入れ、アルミディスク及びシリコンウエハの研磨・切断時等に使用される加工油、並びに各金属成型行程間で一時的に防錆処理をするための防錆油剤(いわゆる行程間防錆油剤)は、油溶性又は水溶性に大別される。近年のVOC(揮発性有機化合物)問題に代表される地球環境や人体への影響が小さく、引火点を持たないため作業時の取り扱いが容易であることから、水溶性の加工油及び防錆油剤の需要が年々増している。水溶性の加工油及び防錆油剤には、水溶性の防錆剤が添加されている。
しかしながら、春期から夏期、特に梅雨の時期のような高温且つ高湿の条件下においては、防錆効果が不十分であった。高温且つ高湿の条件下においても、高い防錆性を有する水溶性の防錆剤の開発が急務となっている。
金属加工産業は水を大量に消費する産業であり、副産物として多量の排水を生じる。水性防錆剤の普及に伴い、水性防錆剤が排水へ流出するのを抑制することは環境問題における大きなテーマの一つである。水性防錆剤の排水への流出を抑制する方法としては、凝集沈殿、生物処理、さらには活性炭処理等の方法が挙げられる。中でも、凝集沈殿処理による一次処理は、排水処理における最も容易な方法の一つである。
従来主流である水性防錆剤は、無機化合物(例えば、クロム酸塩、モリブデン酸塩、亜硝酸ナトリウム等)(例えば、特許文献1)、カルボン酸塩(例えば、特許文献2)、アルカノールアミン (例えば、特許文献3)、の少なくとも1つを含有する化合物で構成されている。
しかしながら、特許文献1のような処方は、アミンとの反応による発がん性のニトロソアミンが発生する等、人体への影響が問題視されている。また、特許文献2のような処方では、排水処理が容易である反面、未だに防錆性が不十分である。特許文献3のような処方では、高い防錆性を有する反面、従来の凝集沈殿処理では回収できず、排水処理が極めて困難であるといった問題を抱えている。
その他、高い防錆性を有する水性防錆剤として、特許文献4にはポリアミン化合物が開示されている。
しかしながら、特許文献4のような処方では、水への溶解性が悪く、添加濃度に限界があるため、防錆性に限界がある。
本発明の目的は、高温且つ高湿の条件下においても、優れた防錆性を有し、並びに凝集沈殿処理による排水処理が容易な水性防錆剤を提供することにある。
本発明者は、鋭意研究を積み重ねた結果、下記式(1)で表わされる化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩、式(3)で表わされる化合物、並びに式(4)で表わされる化合物の共重合物を含む水性防錆剤が、上記の課題を解決できることを見出した。かかる知見に基づいて、さらに検討することにより本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の水性防錆剤を提供する。
[1] 式(1):
(式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、1価の炭化水素基を示す。X−は陰イオンを示す。)
で表される化合物、及び/又は式(2):
(式中、R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子又は1価の炭化水素基を示す。)
で表される化合物若しくはその塩と、式(3):
(式中、mは1〜3の整数を示し、R6は水素原子又はメチル基を示し、R7は、mが1の時、水素原子、アルキル基、アラルキル基、又は1価の陽イオンを示し、mが2の時、2価の陽イオンを示し、mが3の時、3価の陽イオンを示す。)
で表される化合物と、式(4):
(式中、nは1〜3の整数を示し、R8は水素原子又はメチル基を示し、R9は、単結合、アルキレン基、又はアリーレン基を示し、R10は、nが1の時、水素原子、1価の炭化水素基、又は1価の陽イオンを示し、nが2の時、2価の陽イオンを示し、nが3の時、3価の陽イオンを示す。)
で表される化合物との共重合物を含む水性防錆剤。
[2] 式(1)〜式(4)で表される化合物の合計を100モル%とした場合、式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%であり、式(3)で表される化合物が、0.1〜90モル%であり、式(4)で表される化合物が、0.1〜90モル%である、[1]に記載の水性防錆剤。
[3] 式(4)で表される化合物が、式(4A):
(式中、R9Aは、単結合、C1〜C6アルキレン基、又はフェニレン基を示し、R10Aは、水素原子、C1〜C6アルキル基、アラルキル基、アルカリ金属イオン、又はアンモニウムイオンを示す。R8は前記に同じ。)
で表される化合物である、[1]又は[2]に記載の水性防錆剤。
[4] 式(1)で表される化合物が、式(1A):
(式中、R2A及びR3Aは、同一又は異なって、C1〜C30アルキル基、C2〜C30アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、又はアラルキル基を示す。XA−は有機酸又は無機酸の陰イオンを示す。)
で表される化合物であり、式(2)で表される化合物が、式(2A):
(式中、R5Aは、水素原子、C1〜C30アルキル基、C2〜C30アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、又はアラルキル基を示す。)
で表される化合物である、[1]〜[3]のいずれかに記載の水性防錆剤。
[5] ラジカル開始剤の存在下、式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩と、式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物とを重合反応することを特徴とする、水性防錆剤の製造方法。
[6] 金属の表面に[1]〜[4]のいずれかに記載の水性防錆剤を接触させることを特徴とする、金属の表面処理方法。
[7] 金属の表面に[1]〜[4]のいずれかに記載の水性防錆剤を接触させることを特徴とする、表面処理された金属の製造方法。
[8] 式(1−1)及び/又は式(2−1)、式(3−1)並びに式(4−1)で表される繰り返し単位を含有する共重合体を含む水性防錆剤。
(式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、1価の炭化水素基を示す。X−は陰イオンを示す。R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子又は1価の炭化水素基を示す。R6は水素原子又はメチル基を示す。R8は水素原子又はメチル基を示す。R9は、単結合、アルキレン基、又はアリーレン基を示す。)
で表される化合物、及び/又は式(2):
で表される化合物若しくはその塩と、式(3):
で表される化合物と、式(4):
で表される化合物との共重合物を含む水性防錆剤。
[2] 式(1)〜式(4)で表される化合物の合計を100モル%とした場合、式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%であり、式(3)で表される化合物が、0.1〜90モル%であり、式(4)で表される化合物が、0.1〜90モル%である、[1]に記載の水性防錆剤。
[3] 式(4)で表される化合物が、式(4A):
で表される化合物である、[1]又は[2]に記載の水性防錆剤。
[4] 式(1)で表される化合物が、式(1A):
で表される化合物であり、式(2)で表される化合物が、式(2A):
で表される化合物である、[1]〜[3]のいずれかに記載の水性防錆剤。
[5] ラジカル開始剤の存在下、式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩と、式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物とを重合反応することを特徴とする、水性防錆剤の製造方法。
[6] 金属の表面に[1]〜[4]のいずれかに記載の水性防錆剤を接触させることを特徴とする、金属の表面処理方法。
[7] 金属の表面に[1]〜[4]のいずれかに記載の水性防錆剤を接触させることを特徴とする、表面処理された金属の製造方法。
[8] 式(1−1)及び/又は式(2−1)、式(3−1)並びに式(4−1)で表される繰り返し単位を含有する共重合体を含む水性防錆剤。
本発明の水性防錆剤は、高温且つ高湿度条件下においても、金属に対して優れた防錆性を示す。当該水性防錆剤で金属を処理した後の排水を容易に凝集沈殿させることができるため排水処理が極めて容易となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
1.水性防錆剤
本発明の水性防錆剤は、式(1)で表される化合物、及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩と、式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物との共重合物を含むことを特徴とする。
1.水性防錆剤
本発明の水性防錆剤は、式(1)で表される化合物、及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩と、式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物との共重合物を含むことを特徴とする。
式(1)で表される化合物(第4級アンモニウム塩)において、R1、R2及びR3で示される1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。
アルキル基としては、鎖状又は分岐状のアルキル基が挙げられ、例えば、C1〜C30アルキル基、好ましくはC1〜C25アルキル基が挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基(カプリル基)、ドデシル基(ラウリル基)、テトラデシル基(ミリスチル基)、ヘキサデシル基(パルミチル基)、イソヘキサデシル基(2−ヘキシルデシル基)、オクタデシル基(ステアリル基)、イソオクタデシル基(イソステアリル基)、ノナデシル基、イコシル基(アラキジニル基)、ドコサノイル基(ベヘニル基)等が挙げられる。
アルケニル基としては、鎖状又は分岐状のアルケニル基が挙げられ、例えば、C2〜C30アルケニル基、好ましくはC2〜C25アルケニル基が挙げられる。具体的には、ビニル基、アリル基、クロチル基、ミリストレイル基、パルミトレイル基、オレイル基等が挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えば、C3〜C8シクロアルキル基、好ましくはC3〜C7シクロアルキル基が挙げられる。具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
アリール基としては、例えば、単環又は2環以上が縮環したアリール基が挙げられ、具体的には、フェニル基、トルイル基、キシリル基、ナフチル基、フェナントリル基等が挙げられる。
アラルキル基とは、アリール基で置換されたアルキル基であり、例えば、単環のアリール基で置換されたC1〜10アルキル基が挙げられ、具体的には、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
式(1)で表される化合物において、X−で示される陰イオンとは、カウンターカチオンであるアンモニウムイオンと対をなすマイナスの電荷をもつ原子又は原子団を意味し、例えば、無機酸又は有機酸の陰イオンが挙げられる。
無機酸の陰イオンとしては、例えば、水酸化物イオン、ハロゲン化物イオン(フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン等)、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン(メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン等のC1〜C3アルキル硫酸イオン等)、硝酸イオン、リン酸イオン等が挙げられる。
有機酸の陰イオンとしては、例えば、飽和脂肪族カルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸等)、飽和脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、テトラデカンジカルボン酸等)、芳香族カルボン酸(安息香酸、p−ニトロ安息香酸、アミノ安息香酸、サリチル酸、p−トルイル酸、p−tert−ブチル安息香酸等)、複素環カルボン酸化合物(2−ピリジンカルボン酸、3−ピリジンカルボン酸、4−ピリジンカルボン酸、カルボキシベンゾトリアゾール等)、オキシカルボン酸(グリコール酸、乳酸、α−オキシ酪酸、リンゴ酸、α−オキシグルタル酸、クエン酸、グリセリン酸等)、アミノカルボン酸(メチルグリシンジ酢酸、イミノジコハク酸、ヒドロキシイミノジコハク酸)、ポリアミノカルボン酸(エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等)等の有機酸から1個以上のプロトンが除かれた1価以上の陰イオンが挙げられる。
式(1)で表される化合物として好ましくは、式(1A):
(式中、R2A及びR3Aは、同一又は異なって、C1〜C30アルキル基、C2〜C30アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、又はアラルキル基を示す。XA−は有機酸又は無機酸の陰イオンを示す。)
で表される化合物が挙げられる。
で表される化合物が挙げられる。
式(1)で表される化合物として、例えば、テトラアリルアンモニウムクロライド、トリアリルメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、ジアリルベンジルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルエチルメチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルエチルアンモニウムクロライド、アリルエチルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルエチルメチルアンモニウムクロリド、ジアリルベンジルエチルアンモニウムクロライド、ジアリルエチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルジエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルブチルアンモニウムクロライド、アリルブチルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルブチルメチルアンモニウムクロリド、ジアリルブチルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルブチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルブチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルヘキシルアンモニウムクロライド、アリルヘキシルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルヘキシルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルヘキシルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルヘキシルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルヘキシルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルオクチルアンモニウムクロライド、アリルオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオクチルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオクチルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルオクチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルオクチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルラウリルアンモニウムクロライド、アリルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルラウリルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルラウリルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルラウリルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルラウリルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルステアリルアンモニウムクロライド、アリルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルステアリルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルステアリルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルステアリルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルステアリルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルイソステアリルアンモニウムクロライド、アリルイソステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルイソステアリルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルイソステアリルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルイソステアリルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルイソステアリルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルオレイルアンモニウムクロライド、アリルオレイルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオレイルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオレイルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルオレイルエチルアンモニウムエチルサルフェート等の4級アンモニウム塩が挙げられる。
式(1)で表される化合物は、これらの中から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
式(2)で表される化合物において、R4及びR5で示される1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。これらの基は、上記R1、R2及びR3で示される1価の炭化水素基として列挙した、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等の中から任意に選択することができる。
式(2)で表される化合物の塩としては、酸(例えば無機酸又は有機酸)との塩が挙げられる。
無機酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、アルキル硫酸(メチル硫酸、エチル硫酸等のC1〜C3アルキル硫酸等)、硝酸、リン酸等が挙げられる。
有機酸としては、例えば、飽和脂肪族カルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸等)、飽和脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、テトラデカンジカルボン酸等)、芳香族カルボン酸(安息香酸、p−ニトロ安息香酸、アミノ安息香酸、サリチル酸、p−トルイル酸、p−tert−ブチル安息香酸等)、複素環カルボン酸化合物(2−ピリジンカルボン酸、3−ピリジンカルボン酸、4−ピリジンカルボン酸、カルボキシベンゾトリアゾール等)、オキシカルボン酸(グリコール酸、乳酸、α−オキシ酪酸、リンゴ酸、α−オキシグルタル酸、クエン酸、グリセリン酸等)、アミノカルボン酸(メチルグリシンジ酢酸、イミノジコハク酸、ヒドロキシイミノジコハク酸)、ポリアミノカルボン酸(エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等)等が挙げられる。
式(2)で表される化合物として好ましくは、式(2A):
(式中、R5Aは、水素原子、C1〜C30アルキル基、C2〜C30アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、又はアラルキル基を示す。)
で表される化合物が挙げられる。
で表される化合物が挙げられる。
式(2)で表される化合物又はその塩として、例えば、アリルアミン、アリルアミン塩酸塩、アリルアミンクエン酸塩、ジアリルアミン、ジアリルアミンクエン酸塩、ジアリルアミン塩酸塩、トリアリルアミン、トリアリルアミンクエン酸塩、トリアリルアミン塩酸塩、アリルメチルアミン、アリルメチルアミンクエン酸塩、アリルメチルアミン塩酸塩、アリルジメチルアミン、アリルジメチルアミンクエン酸塩、アリルジメチルアミン塩酸塩、ジアリルメチルアミン、ジアリルメチルアミンクエン酸塩、アリルベンジルメチルアミン、アリルベンジルメチルアミンクエン酸塩、アリルエチルアミン、アリルエチルアミンクエン酸塩、アリルエチルアミン塩酸塩、アリルジエチルアミン、アリルジエチルアミンクエン酸塩、ジアリルエチルアミン、ジアリルエチルアミンクエン酸塩、アリルエチルメチルアミン、アリルエチルメチルアミンクエン酸塩、アリルエチルメチルアミン塩酸塩、アリルベンジルエチルアミン、アリルベンジルエチルアミンクエン酸塩、アリルブチルアミン、アリルブチルアミンクエン酸塩、アリルブチルアミン塩酸塩、アリルジブチルアミン、アリルジブチルアミンクエン酸塩、ジアリルブチルアミン、ジアリルブチルアミンクエン酸塩、アリルブチルメチルアミン、アリルブチルメチルアミンクエン酸塩、アリルブチルメチルアミン塩酸塩、アリルブチルエチルアミン、アリルブチルエチルアミンクエン酸塩、アリルブチルベンジルアミン、アリルブチルベンジルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルアミン、アリルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルアミン塩酸塩、アリルジヘキシルアミン、アリルジヘキシルアミンクエン酸塩、ジアリルヘキシルアミン、ジアリルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルメチルアミン、アリルヘキシルメチルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルメチルアミン塩酸塩、アリルエチルヘキシルアミン、アリルエチルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルベンジルヘキシルアミン、アリルベンジルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルベンジルアミン、アリルベンジルアミンクエン酸塩、アリルベンジルアミン塩酸塩、アリルジベンジルアミン、アリルジベンジルアミンクエン酸塩、ジアリルベンジルアミン、ジアリルベンジルアミンクエン酸塩、アリルオクチルアミン、アリルオクチルアミンクエン酸塩、アリルオクチルアミン塩酸塩、アリルジオクチルアミン、アリルジオクチルアミンクエン酸塩、ジアリルオクチルアミン、ジアリルオクチルアミンクエン酸塩、アリルオクチルメチルアミン、アリルオクチルメチルアミンクエン酸塩、アリルオクチルメチルアミン塩クエン酸塩、アリルオクチルエチルアミン、アリルオクチルエチルアミンクエン酸塩、アリルラウリルアミン、アリルラウリルアミンクエン酸塩、アリルラウリルアミン塩酸塩(ALAC)、アリルジラウリルアミン、アリルジラウリルアミンクエン酸塩、ジアリルラウリルアミン、ジアリルラウリルアミンクエン酸塩、アリルラウリルメチルアミン、アリルラウリルメチルアミンクエン酸塩、アリルラウリルメチルアミン塩酸塩、アリルラウリルエチルアミン、アリルラウリルエチルアミンクエン酸塩、アリルステアリルアミン、アリルステアリルアミンクエン酸塩、アリルステアリルアミン塩酸塩(ASAC)、アリルジステアリルアミン、アリルジステアリルアミンクエン酸塩、ジアリルステアリルアミン、ジアリルステアリルアミンクエン酸塩、アリルステアリルメチルアミン、アリルステアリルメチルアミンクエン酸塩、アリルステアリルメチルアミン塩酸塩、アリルステアリルエチルアミン、アリルステアリルエチルアミンクエン酸酸塩、アリルイソステアリルアミン、アリルイソステアリルアミンクエン酸塩、アリルイソステアリルアミン塩酸塩、アリルジイソステアリルアミン、アリルジイソステアリルアミンクエン酸塩、ジアリルイソステアリルアミン、ジアリルイソステアリルアミンクエン酸塩、アリルイソステアリルメチルアミン、アリルイソステアリルメチルアミンクエン酸塩、アリルイソステアリルメチルアミン塩酸塩、アリルイソステアリルエチルアミン、アリルイソステアリルエチルアミンクエン酸塩、アリルオレイルアミン、アリルオレイルアミンクエン酸塩、アリルオレイルアミン塩酸塩、アリルジオレイルアミン、アリルジオレイルアミンクエン酸塩、ジアリルオレイルアミン、ジアリルオレイルアミンクエン酸塩、アリルオレイルメチルアミン、アリルオレイルメチルアミンクエン酸塩、アリルオレイルメチルアミン塩酸塩、アリルオレイルエチルアミン、アリルオレイルエチルアミンクエン酸塩等の1級、2級、3級アミン又はその酸付加塩を挙げることができる。
式(2)で表される化合物又はその塩は、これらの中から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩のうち、防錆性、工業的製法及び水との溶解性の観点から、式(2)で表わされる化合物(第1級、2級又は3級アミン)又はその塩が好ましく、さらに式(2)で表わされる化合物(第1級、2級又は3級アミン)又はその有機酸付加塩が好ましく、特に第2級アミンの有機酸付加塩が好ましい。
式(3)で表される化合物において、R7で示されるアルキル基としては、鎖状又は分岐状のアルキル基が挙げられ、例えば、C1〜C10アルキル基、好ましくはC1〜C6アルキル基が挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基(カプリル基)等が挙げられる。
R7で示されるアラルキル基とは、アリール基で置換されたアルキル基であり、例えば、単環のアリール基で置換されたC1〜10アルキル基が挙げられ、具体的には、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
R7で示される1価の陽イオンとは、1価のプラスの電荷をもつ原子又は原子団を意味し、例えば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)の陽イオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。好ましくはアルカリ金属の陽イオンであり、より好ましくはナトリウムイオンである。
R7で示される2価の陽イオンとは、2価のプラスの電荷をもつ原子又は原子団を意味し、例えば、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム等)、亜鉛等の陽イオンが挙げられる。
R7で示される3価の陽イオンとは、3価のプラスの電荷をもつ原子又は原子団を意味し、例えば、アルミニウム等の陽イオンが挙げられる。
式(3)で表される化合物として好ましくは、式(3A):
(式中、R7Aは水素原子、C1〜C6アルキル基、ベンジル基、アルカリ金属イオン、又はアンモニウムイオンを示す。R6は前記に同じ。)
で表される化合物が挙げられる。
で表される化合物が挙げられる。
式(3)で表される化合物としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カリウム、ビス(メタ)アクリル酸亜鉛、ビス(メタ)アクリル酸マグネシウム、ビス(メタ)アクリル酸カルシウム、トリ(メタ)アクリル酸アルミニウム、(メタ)アクリル酸アンモニウム、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
式(3)で表される化合物は、これらの中から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
これらのうち防錆性、工業的製法及び水への溶解性の観点から、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸塩が好ましく、アクリル酸又はアクリル酸塩がより好ましく、アクリル酸塩がさらに好ましく、アクリル酸のアルカリ金属塩(特にナトリウム塩)が特に好ましい。
式(4)で表される化合物において、R9で示されるアルキレン基としては、鎖状又は分岐状のアルキル基から1個の水素原子を除いて得られる2価の基を意味する。例えば、C1〜C10アルキレン基、好ましくはC1〜C6アルレン基が挙げられる。具体的には、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基等が挙げられる。
R9で示されるアリーレン基としては、アリール基から1個の水素原子を除いて得られる2価の基を意味する。例えば、(1,2−、1,3−又は1,4−)フェニレン基等が挙げられる。
R9として好ましくは、メチレン基又はフェニレン基(特に1,4−フェニレン基)である。
R10で示される1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。これらの基は、上記R1、R2及びR3で示される1価の炭化水素基として列挙した、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等の中から任意に選択することができる。
R10で示される1価の陽イオンとは、1価のプラスの電荷をもつ原子又は原子団を意味し、例えば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)の陽イオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。好ましくは、アルカリ金属の陽イオン(特にナトリウムイオン)、アンモニウムイオン等である。
R10で示される2価の陽イオンとは、2価のプラスの電荷をもつ原子又は原子団を意味し、例えば、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム等)、亜鉛等の陽イオンが挙げられる。
R10で示される3価の陽イオンとは、3価のプラスの電荷をもつ原子又は原子団を意味し、例えば、アルミニウム等の陽イオンが挙げられる。
nは1又は2が好ましく、1がより好ましい。
式(4)で表される化合物として好ましくは、式(4A):
(式中、R9Aは、単結合、C1〜C6アルキレン基、又はフェニレン基を示し、R10Aは、水素原子、C1〜C6アルキル基、アラルキル基、アルカリ金属イオン、又はアンモニウムイオンを示す。R8は前記に同じ。)
で表される化合物が挙げられる。
で表される化合物が挙げられる。
式(4)で表される化合物(R9が単結合の場合)としては、例えば、(メタ)ビニルスルホン酸、(メタ)ビニルスルホン酸ナトリウム、(メタ)ビニルスルホン酸カリウム、ビス(メタ)ビニルスルホン酸亜鉛、ビス(メタ)ビニルスルホン酸マグネシウム、ビス(メタ)ビニルスルホン酸カルシウム、トリ(メタ)ビニルスルホン酸アルミニウム、(メタ)ビニルスルホン酸アンモニウム、(メタ)ビニルスルホン酸メチル、(メタ)ビニルスルホン酸エチル、(メタ)ビニルスルホン酸プロピル、(メタ)ビニルスルホン酸ブチル、(メタ)ビニルスルホン酸フェニル、(メタ)ビニルスルホン酸ベンジル等が挙げられる。
式(4)で表される化合物(R9がアルキレン基又はアリーレン基の場合)、例えば、(メタ)アリルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸ナトリウム、(メタ)アリルスルホン酸カリウム、ビス(メタ)アリルスルホン酸亜鉛、ビス(メタ)アリルスルホン酸マグネシウム、ビス(メタ)アリルスルホン酸カルシウム、トリ(メタ)アリルスルホン酸アルミニウム、(メタ)アリルスルホン酸アンモニウム、(メタ)アリルスルホン酸メチル、(メタ)アリルスルホン酸エチル、(メタ)アリルスルホン酸プロピル、(メタ)アリルスルホン酸ブチル、(メタ)アリルスルホン酸フェニル、(メタ)アリルスルホン酸ベンジル、(メタ)3−ブテニルスルホン酸、(メタ)3−ブテニルスルホン酸ナトリウム、(メタ)3−ブテニルスルホン酸カリウム、ビス(メタ)(3−ブテニル)スルホン酸亜鉛、トリ(メタ)(3−ブテニル)スルホン酸アルミニウム、(メタ)3−ブテニルスルホン酸アンモニウム、(メタ)3−ブテニルスルホン酸メチル、(メタ)3−ブテニルスルホン酸ベンジル、(メタ)4−ペンテニルスルホン酸、(メタ)4−ペンテニルスルホン酸ナトリウム、(メタ)4−ペンテニルスルホン酸カリウム、ビス(メタ)(4−ペンテニル)スルホン亜鉛、トリ(メタ)(4−ペンテニル)スルホン酸アルミ二ウム、(メタ)4−ペンテニルスルホン酸アンモニウム、(メタ)4−ペンテニルスルホン酸メチル、(メタ)4−ペンテニルスルホン酸ベンジル、(メタ)5−ヘキセニルスルホン酸、(メタ)5−ヘキセニルスルホン酸ナトリウム、(メタ)5−ヘキセニルスルホン酸カリウム、ビス(メタ)(5−ヘキセニル)スルホン亜鉛、トリ(メタ)(5−ヘキセニル)スルホン酸アルミ二ウム、(メタ)5−ヘキセニルスルホン酸アンモニウム、(メタ)5−ヘキセニルスルホン酸メチル、(メタ)5−ヘキセニルスルホン酸ベンジル、(メタ)p−スチレンスルホン酸、(メタ)p−スチレンスルホン酸ナトリウム、(メタ)p−スチレンスルホン酸カリウム、ビス(メタ)p−スチレンスルホン亜鉛、トリ(メタ)p−スチレンスルホン酸アルミ二ウム、(メタ)p−スチレンスルホン酸メチル、(メタ)p−スチレンスルホン酸ベンジル、(メタ)4−アリルベンゼンスルホン酸、(メタ)4−アリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、(メタ)4−アリルベンゼンスルホン酸カリウム、ビス(メタ) (4−アリルベンゼン)スルホン亜鉛、トリ(メタ)(4−アリルベンゼン)スルホン酸アルミ二ウム、(メタ)4−アリルベンゼンスルホン酸メチル、(メタ)4−アリルベンゼンスルホン酸ベンジル等が挙げられる。
なお、上記化合物における(メタ)の表記は、式(4)(又は式(4A))においてR8が水素原子又はメチル基である場合を意味する。例えば、「(メタ)ビニル」とは、ビニル基(CH2=CH−)又はイソプロペニル基(CH2=C(CH3)−)を表す。
式(4)で表される化合物は、これらの中から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
これらのうち防錆性、工業的製法及び水との溶解性の観点から、(メタ)アリルスルホン酸又は(メタ)アリルスルホン酸塩が好ましく、メタアリルスルホン酸又はメタアリルスルホン酸塩がより好ましく、メタアリルスルホン酸塩が特に好ましい。
式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩と、式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物とは、上記の化合物の範囲で任意に組み合わせることができる。このうち、式(1A)で表される化合物及び/又は式(2A)で表される化合物若しくはその塩と、式(3A)で表される化合物と、式(4A)で表される化合物との組合せが好ましく、式(2A)で表される化合物又はその塩と、式(3A)で表される化合物と、式(4A)で表される化合物との組合せがより好ましい。
さらに、式(2A)で表される化合物又はその塩としては、第2級アミンの有機酸付加塩(特にジアリルアミンのクエン酸塩)が好ましく、式(3)で表される化合物としては、アクリル酸塩(特にアクリル酸ナトリウム)が好ましく、式(3)で表される化合物としては、メタアリルスルホン酸塩(特にメタアリルスルホン酸ナトリウム)が好ましい。
本発明の水性防錆剤は、式(1)〜式(4)で表される化合物(単量体)を共重合して得られる共重合体(重合物)を含み、各単量体は任意の比率で重合させることができる。そのうち、防錆性能の観点から、式(1)〜式(4)で表される化合物の合計を100モル%とした場合、式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%(好ましくは9〜99モル%)であり、式(3)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であり、式(4)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であることが好ましい。
本発明の水性防錆剤は、言い換えると、式(1−1)及び/又は式(2−1)、式(3−1)並びに式(4−1)で表される次の繰り返し単位を含有する共重合体を含んでいる。
(式中、R1〜R6、R8、R9及びX−は前記に同じ。)
共重合体中の式(1−1)〜式(4−1)で表される繰り返し単位の合計を100モル%とした場合、式(1−1)で表される化合物及び/又は式(2−1)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%(好ましくは9〜99モル%)であり、式(3−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であり、式(4−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であることが好ましい。
共重合体中の式(1−1)〜式(4−1)で表される繰り返し単位の合計を100モル%とした場合、式(1−1)で表される化合物及び/又は式(2−1)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%(好ましくは9〜99モル%)であり、式(3−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であり、式(4−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であることが好ましい。
本発明の水性防錆剤は、好ましくは、式(1A−1)及び/又は式(2A−1)、式(3A−1)並びに式(4A−1)で表される次の繰り返し単位を含有する共重合体を含んでいる。
(式中、R1A〜R10A及びXA−は前記に同じ。)
共重合体中の式(1A−1)〜式(4A−1)で表される繰り返し単位の合計を100モル%とした場合、式(1A−1)で表される化合物及び/又は式(2A−1)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%(好ましくは9〜99モル%)であり、式(3A−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であり、式(4A−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であることが好ましい。
共重合体中の式(1A−1)〜式(4A−1)で表される繰り返し単位の合計を100モル%とした場合、式(1A−1)で表される化合物及び/又は式(2A−1)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%(好ましくは9〜99モル%)であり、式(3A−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であり、式(4A−1)で表される化合物が、0.1〜90モル%(好ましくは0.3〜88モル%)であることが好ましい。
本発明の水性防錆剤に含まれる共重合体は、上記式(1)〜式(4)で表される化合物(単量体)の含有比率で共重合したものであればよい。言い換えれば、上記式(1−1)〜式(4−1)で表される繰り返し単位を含有するものであればよい。また、本発明の効果を奏する範囲において、さらに共重合可能な他の単量体を加えて共重合したものでもよい。
共重合可能な他の単量体としては、本発明の効果を発揮できるものであれば特に限定はない。例えば、(メタ)アクリルアミド及びその誘導体等のノニオン性単量体等が挙げられる。防錆性能の観点から、その含有量は、式(1)〜式(4)で表される化合物の合計100モル%に対して、50モル%以下、さらに20モル%以下であることが好ましい。
本発明の水性防錆剤に含まれる共重合体の重量平均分子量は、通常、1000〜10000000、好ましくは3000〜100000である。分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定することができる(ポリエチレングリコール換算)。
また、分子量は、水性防錆剤の水溶液の粘度によっても表すことができる。例えば、共重合体を50質量%含有する水溶液を調製した場合に、10〜1000000mPa・sとなるよう粘度を制御することが好ましい。水との溶解性及び使用の容易さの観点より、10〜1000mPa・sとなるよう制御することがより好ましい。
本発明の水性防錆剤は、水との溶解性及び使用の容易さの観点の観点から、通常、共重合体の含有量(濃度)が0.01〜80質量%程度、好ましくは0.1〜50質量%程度の水溶液になるように調製することができる。
本発明の水性防錆剤は、通常水溶液の形態であり、そのpHは、作業者の安全性の観点から、例えば、1〜13であり、好ましくは3〜11である。
2.水性防錆剤の調製
水性防錆剤は、式(1)〜式(4)で表される化合物(単量体)を共重合して製造することができる。共重合の方法は特に限定はなく、例えば、ラジカル重合法(例えば水溶液重合、逆相懸濁重合、光重合、沈殿重合及び逆相乳化重合等)を用いて製造することができる。
水性防錆剤は、式(1)〜式(4)で表される化合物(単量体)を共重合して製造することができる。共重合の方法は特に限定はなく、例えば、ラジカル重合法(例えば水溶液重合、逆相懸濁重合、光重合、沈殿重合及び逆相乳化重合等)を用いて製造することができる。
重合反応は、通常、水を含む溶媒中で実施することができる。溶媒として、具体的には、水、又は水と有機溶媒(例えば、エタノール等のアルコール)との混合溶媒が挙げられる。
重合温度としては、工業的製法の観点から、0℃〜100℃が好ましい。また、重合は所定温度を一定に保つように適宜加熱、冷却して調整してもよいし、重合の最中に加熱、冷却により温度を変更してもよい。
ラジカル重合の重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、t−ブチルヒドロパーオキサイド、アゾビスイソブチロ二トリル、アゾビス(2−アミノジプロパン)塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩等が挙げられる。
重合開始剤の使用量は、全単量体100モルに対して、通常0.1〜3モル程度(好ましくは0.1〜1.0モル)である。重合時間は、重合開始剤の種類及び使用量、重合温度等によって変化し、通常30分〜10時間である。重合反応は、単量体が重合によって消費されるまで行うのが好ましい。重合反応は、単量体及び連鎖移動剤を極性溶媒に溶解し、昇温した後、重合開始剤を添加してもよく、或いは、昇温した極性溶媒中に単量体、連鎖移動剤、及び重合開始剤をそれぞれ別々に又は混合して添加してもよい。
連鎖移動剤としては、広く公知の連鎖移動剤を用いることができる。例えば、チオール基を有する化合物(メルカプトエタノール、チオグリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸等)、第2級アルコール(イソプロピルアルコール等)、アリル化合物(アリルアミン等)、無機のリン酸化合物(亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム等)等が挙げられる。
ラジカル重合における式(1)〜式(4)で表される化合物(単量体)の合計濃度は、防錆性の観点及び重合時の温度コントロールの観点から、5質量%〜80質量%であることが好ましい。重合時の圧力は、特に限定されないが、常圧下で行うことが好ましい。重合時のpHは特に限定されないが、式(1)で表される化合物、式(2)で表される化合物若しくはその塩、これに由来する共重合体中の構造単位の安定性及び重合速度の観点から、通常2〜7であり、2〜6であることが好ましい。
3.水性防錆剤を用いた金属表面処理
本発明の水性防錆剤を用いた防錆処理方法について説明する。防錆処理操作は、常温常圧下でも操作可能であるため、特別な反応装置を用意する必要はない。
本発明の水性防錆剤を用いた防錆処理方法について説明する。防錆処理操作は、常温常圧下でも操作可能であるため、特別な反応装置を用意する必要はない。
本発明の水性防錆剤に、必要に応じ水を添加し、続いてpH調整を行うことで、非常に高い防錆性を発揮することができる。水性防錆剤のpHは防錆性の観点から、7〜9であることが好ましい。
pH調整剤としては特に限定はない。酸として有機酸又は無機酸、塩基として有機塩基、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属塩等が挙げられる。具体的には、酸としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸;塩酸、硫酸等の無機酸が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の有機塩基;水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸カリウムや炭酸ナトリウム等の炭酸塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。
pH調整剤としては特に限定はない。酸として有機酸又は無機酸、塩基として有機塩基、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属塩等が挙げられる。具体的には、酸としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸;塩酸、硫酸等の無機酸が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の有機塩基;水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸カリウムや炭酸ナトリウム等の炭酸塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。
防錆処理方法として、金属の表面に本発明の水性防錆剤を接触させることにより、金属の表面を処理することができる。例えば、水性防錆剤の重合体の濃度を0.001〜50質量%(特に0.01〜10質量%)に調製し、金属を当該水性防錆剤に浸漬する、金属に当該水性防錆剤をスプレーする等の方法で処理することができ、その後乾燥して、表面処理された金属を得る。本発明の水性防錆剤で処理された金属は、高温高湿の条件下に保存しても錆の発生がない又は錆の発生が高度に抑制される。
本発明の水性防錆剤を好適に用いることができる金属の種類として、アルミニウム、アルミニウム鋳物、銅、黄銅、鉛、亜鉛、ニッケル、クロム、鉄、鋳鉄、鋼等が挙げられるが、特に限定は無い。
本発明の水性防錆剤を好適に用いることができる金属の種類として、アルミニウム、アルミニウム鋳物、銅、黄銅、鉛、亜鉛、ニッケル、クロム、鉄、鋳鉄、鋼等が挙げられるが、特に限定は無い。
本発明の水性防錆剤を含む防錆水溶液は、凝集剤を用いて容易に凝集沈殿するため凝集処理性に優れている。凝集沈殿処理の条件は公知の方法を採用することができる。例えば、防錆水溶液に凝集剤を添加して撹拌することにより凝集沈殿処理することができ、水性防錆剤の残存量を化学的酸素要求量(COD)で測定することで、排水処理性を評価することができる。凝集剤としては、例えば、無機凝集剤(ポリ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、塩化第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、硫酸第一鉄、消石灰、低分子量のカチオン性高分子凝集剤等)、高分子凝集剤(アニオン性、ノニオン性、カチオン性高分子凝集剤等)等が挙げられる。無機凝集剤と高分子凝集剤とを添加して処理することが好ましい。必要に応じpHを調整(例えば、4〜9)してもよい。本発明の水性防錆剤は、一般的な凝集処理方法を用いて水溶液中のCODを大きく低減することができるため、排水処理が極めて簡便であるとともに環境に優しい。
以下、実施例及び比較例を挙げることにより、本発明の特徴をより一層明確なものとするが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の%は、質量%を示す。
<使用した化合物>
以下、使用した化合物とその略号を示す。
DAA:ジアリルアミン
CA:クエン酸
AAC:アクリル酸
SMAS:メタアリルスルホン酸ナトリウム
以下、使用した化合物とその略号を示す。
DAA:ジアリルアミン
CA:クエン酸
AAC:アクリル酸
SMAS:メタアリルスルホン酸ナトリウム
[実施例](水性防錆剤の調製)
次のようにして水性防錆剤を調製し、その粘度を測定した。
調製された各合成物(水性防錆剤)に含まれる重合物を構成する各単量体由来の構造単位のモル比を表1に示す。また、各合成物(水性防錆剤)の粘度は、BII型粘度計(東機産業(株)製)とBLローターを用いて、重合物濃度50%の水溶液について、30rpm、25℃の条件で測定した。その結果を表1に示す。
次のようにして水性防錆剤を調製し、その粘度を測定した。
調製された各合成物(水性防錆剤)に含まれる重合物を構成する各単量体由来の構造単位のモル比を表1に示す。また、各合成物(水性防錆剤)の粘度は、BII型粘度計(東機産業(株)製)とBLローターを用いて、重合物濃度50%の水溶液について、30rpm、25℃の条件で測定した。その結果を表1に示す。
(合成例1)
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA 167g、CA 330g及び精製水498gを入れ撹拌して均一に混合した後、アクリル酸(80%水溶液)2g、SMAS 1g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Aを得た。合成物Aの粘度は250mPa・sであった。
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA 167g、CA 330g及び精製水498gを入れ撹拌して均一に混合した後、アクリル酸(80%水溶液)2g、SMAS 1g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Aを得た。合成物Aの粘度は250mPa・sであった。
(合成例2)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、アクリル酸(80%水溶液)1g及びSMAS 3gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Bを得た。合成物Bの粘度は230mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、アクリル酸(80%水溶液)1g及びSMAS 3gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Bを得た。合成物Bの粘度は230mPa・sであった。
(合成例3)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 160g、CA 317g、アクリル酸(80%水溶液)8g、及びSMAS 14gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Cを得た。合成物Cの粘度は280mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 160g、CA 317g、アクリル酸(80%水溶液)8g、及びSMAS 14gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Cを得た。合成物Cの粘度は280mPa・sであった。
(合成例4)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 150g、CA 297g、アクリル酸(80%水溶液)37g、及びSMAS 16gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Dを得た。合成物Dの粘度は350mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 150g、CA 297g、アクリル酸(80%水溶液)37g、及びSMAS 16gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Dを得た。合成物Dの粘度は350mPa・sであった。
(合成例5)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 144g、CA 285g、精製水496g、アクリル酸(80%水溶液)9g、SMAS 62g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)4gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Eを得た。合成物Eの粘度は50mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 144g、CA 285g、精製水496g、アクリル酸(80%水溶液)9g、SMAS 62g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)4gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Eを得た。合成物Eの粘度は50mPa・sであった。
(合成例6)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 126g、CA 249g、アクリル酸(80%水溶液)105g、及びSMAS 20gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Fを得た。合成物Fの粘度は600mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 126g、CA 249g、アクリル酸(80%水溶液)105g、及びSMAS 20gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Fを得た。合成物Fの粘度は600mPa・sであった。
(合成例7)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 110g、CA 218g、精製水494g、アクリル酸(80%水溶液)10g、SMAS 162g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%水溶液の黄色液体合成物Gを得た。合成物Gの粘度は40mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 110g、CA 218g、精製水494g、アクリル酸(80%水溶液)10g、SMAS 162g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%水溶液の黄色液体合成物Gを得た。合成物Gの粘度は40mPa・sであった。
(合成例8)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 85g、CA 168g、精製水499g、アクリル酸(80%水溶液)220g、SMAS 28g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Hを得た。合成物Hの粘度は800mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 85g、CA 168g、精製水499g、アクリル酸(80%水溶液)220g、SMAS 28g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Hを得た。合成物Hの粘度は800mPa・sであった。
(合成例9)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 65g、CA 128g、精製水494g、アクリル酸(80%水溶液)12g、SMAS 295g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Iを得た。合成物Iの粘度は30mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 65g、CA 128g、精製水494g、アクリル酸(80%水溶液)12g、SMAS 295g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Iを得た。合成物Iの粘度は30mPa・sであった。
(合成例10)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 43g、CA 85g、精製水499g、アクリル酸(80%水溶液)338g、SMAS 35g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Jを得た。合成物Jの粘度は1000mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 43g、CA 85g、精製水499g、アクリル酸(80%水溶液)338g、SMAS 35g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Jを得た。合成物Jの粘度は1000mPa・sであった。
(合成例11)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 30g、CA 60g、精製水494g、アクリル酸(80%水溶液)14g、SMAS 395g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Kを得た。合成物Kの粘度は20mPa・sであった。
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA 30g、CA 60g、精製水494g、アクリル酸(80%水溶液)14g、SMAS 395g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Kを得た。合成物Kの粘度は20mPa・sであった。
(比較合成例1)
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA 168g、CA 332g、及び精製水498gを入れ撹拌して均一に混合した後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Lを得た。合成物Lの粘度は200mPa・sであった。
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA 168g、CA 332g、及び精製水498gを入れ撹拌して均一に混合した後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Lを得た。合成物Lの粘度は200mPa・sであった。
(比較合成例2)
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、アクリル酸(80%水溶液)500g及び精製水499gを入れ撹拌して均一に混合した後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Mを得た。合成物Mの粘度は4000mPa・sであった。
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、アクリル酸(80%水溶液)500g及び精製水499gを入れ撹拌して均一に混合した後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Mを得た。合成物Mの粘度は4000mPa・sであった。
(比較合成例3)
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、SMAS 500g及び精製水490gを入れ撹拌して均一に混合した後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)10gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Nを得た。合成物Nの粘度は10mPa・sであった。
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、SMAS 500g及び精製水490gを入れ撹拌して均一に混合した後、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)10gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Nを得た。合成物Nの粘度は10mPa・sであった。
(比較合成例4)
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA 128g、CA 253g、及び精製水498gを入れ撹拌して均一に混合した後、アクリル酸(80%水溶液)119g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Oを得た。合成物Oの粘度は700mPa・sであった。
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA 128g、CA 253g、及び精製水498gを入れ撹拌して均一に混合した後、アクリル酸(80%水溶液)119g、及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Oを得た。合成物Oの粘度は700mPa・sであった。
(比較合成例5)
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA109g、CA215g、及び精製水496gを入れ撹拌して均一に混合した後、SMAS 177g及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)4gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Pを得た。合成物Pの粘度は35mPa・sであった。
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、DAA109g、CA215g、及び精製水496gを入れ撹拌して均一に混合した後、SMAS 177g及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)4gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Pを得た。合成物Pの粘度は35mPa・sであった。
(比較合成例6)
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、アクリル酸(80%水溶液)181g及び精製水494gと入れ撹拌して均一に混合した後、SMAS 319g及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Qを得た。合成物Qの粘度は100mPa・sであった。
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器中に、アクリル酸(80%水溶液)181g及び精製水494gと入れ撹拌して均一に混合した後、SMAS 319g及び2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)6gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度50%水溶液の黄色液体合成物Qを得た。合成物Qの粘度は100mPa・sであった。
[試験例1](防錆性の評価)
以下の方法に従って防錆試験を行い、防錆性能を評価した。
<試料防錆液の調製>
合成例A〜K及び比較合成物L〜Qで得られた水性防錆剤をそれぞれ水で希釈して濃度1.0%の水溶液とし、苛性ソーダでpHを約9.0に調整して、試料防錆液を作製した。
また、パラターシャリーブチル安息香酸(p−t−Bu安息香酸)Na、モノイソプロパノールアミン(IPA)、及びトリエタノールアミン(TEA)をそれぞれ水に溶解して、濃度1%の水溶液(それぞれ比較物R、比較物S及び比較物T)とし、苛性ソーダ又は塩酸でpHを約9.0に調整して、試料防錆液を作製した。
以下の方法に従って防錆試験を行い、防錆性能を評価した。
<試料防錆液の調製>
合成例A〜K及び比較合成物L〜Qで得られた水性防錆剤をそれぞれ水で希釈して濃度1.0%の水溶液とし、苛性ソーダでpHを約9.0に調整して、試料防錆液を作製した。
また、パラターシャリーブチル安息香酸(p−t−Bu安息香酸)Na、モノイソプロパノールアミン(IPA)、及びトリエタノールアミン(TEA)をそれぞれ水に溶解して、濃度1%の水溶液(それぞれ比較物R、比較物S及び比較物T)とし、苛性ソーダ又は塩酸でpHを約9.0に調整して、試料防錆液を作製した。
<防錆試験>
図1に示した冷間圧延鋼板SPCC(縦60mm×横80mm×厚さ2.3mm)を、表2の手順で処理し、防錆試験用サンプルを調製した。
図1に示した冷間圧延鋼板SPCC(縦60mm×横80mm×厚さ2.3mm)を、表2の手順で処理し、防錆試験用サンプルを調製した。
得られた防錆試験用サンプルを、上記で作製した試料防錆液に浸漬及び乾燥し、温度:49℃、相対湿度:95%以上の高温高湿度雰囲気に保持された湿潤試験機(CT−3:スガ試験機(株)製)内に720時間暴露させた。試験後のサンプルにおける錆発生率を、表3の手順に従って以下の評価基準で評価した。結果を表4に示す。
<評価基準>
◎:錆の発生なし(0%)
○:錆発生10%未満
△:錆発生10%超50%未満
×:錆発生50%超
◎:錆の発生なし(0%)
○:錆発生10%未満
△:錆発生10%超50%未満
×:錆発生50%超
表4より、濃度1.0重量%水溶液において、合成物A〜Kと、比較合成物L〜Qと、比較物R〜Tの防錆性の比較試験を上記の方法で実施したところ、合成物A〜Kでは錆の発生がなく良好な防錆性を示したのに対し、比較合成物L〜Qと、比較物R〜Tでは十分な防錆性が得られなかった。
[試験例2](凝集沈殿性の評価)
次のようにして凝集沈殿処理試験を行った。ジャーテスター((株)宮本製作所製、MJS−4型)に板状のSUS撹拌羽(直径7cm、高さ2cm、厚さ0.2cm)を撹拌棒に取り付け、試験例1で得られた重合物の濃度が1.0重量%の水溶液(水性防錆剤)200mlを500mlビーカーに取りジャーテスターにセットする。溶液を、室温下200rpmにて撹拌しながら、無機凝集剤としてポリ硫酸アルミニウム(南海化学(株)製)を5000ppm添加後30秒間撹拌した後、苛性ソーダの5%水溶液でpHを約6〜8に調整し、アニオン系の高分子凝集剤(センカフロックSS1720A、センカ(株)製)(0.1%水溶液)を10ppm加えて、さらに1分間室温にて200rpmで撹拌することで凝集操作を完了させた。撹拌後、3分間静置した後の凝集沈殿性を、目視にて以下の評価基準で評価した。結果を表4に示す。
次のようにして凝集沈殿処理試験を行った。ジャーテスター((株)宮本製作所製、MJS−4型)に板状のSUS撹拌羽(直径7cm、高さ2cm、厚さ0.2cm)を撹拌棒に取り付け、試験例1で得られた重合物の濃度が1.0重量%の水溶液(水性防錆剤)200mlを500mlビーカーに取りジャーテスターにセットする。溶液を、室温下200rpmにて撹拌しながら、無機凝集剤としてポリ硫酸アルミニウム(南海化学(株)製)を5000ppm添加後30秒間撹拌した後、苛性ソーダの5%水溶液でpHを約6〜8に調整し、アニオン系の高分子凝集剤(センカフロックSS1720A、センカ(株)製)(0.1%水溶液)を10ppm加えて、さらに1分間室温にて200rpmで撹拌することで凝集操作を完了させた。撹拌後、3分間静置した後の凝集沈殿性を、目視にて以下の評価基準で評価した。結果を表4に示す。
<評価基準>
○:凝集性良好で凝集物がビーカー底部へ沈降
△:微量の凝集物が観測され、溶液中に分散
×:凝集物観測されず
表4より、濃度1.0重量%水溶液において、合成物A〜Kと、比較合成物L〜Qと、比較物R〜Tの凝集沈殿性の比較試験を上記の方法で実施したところ、合成物A〜K及び比較合成物M、O、Qでは良好な凝集沈殿性を得られたのに対し、比較合成物L、N、Pでは十分な凝集沈殿性が得られず、比較物R〜Tでは凝集沈殿しなかった。
○:凝集性良好で凝集物がビーカー底部へ沈降
△:微量の凝集物が観測され、溶液中に分散
×:凝集物観測されず
表4より、濃度1.0重量%水溶液において、合成物A〜Kと、比較合成物L〜Qと、比較物R〜Tの凝集沈殿性の比較試験を上記の方法で実施したところ、合成物A〜K及び比較合成物M、O、Qでは良好な凝集沈殿性を得られたのに対し、比較合成物L、N、Pでは十分な凝集沈殿性が得られず、比較物R〜Tでは凝集沈殿しなかった。
[試験例3](排水処理性の評価)
次のようにして排水処理試験を行った。試験例1で得られた重合物の濃度が1.0重量%の水溶液100mlに対して、室温下、200rpmで撹拌しながら、ポリ硫酸アルミニウムを5000ppm添加して、苛性ソーダの5%水溶液でpHを約6〜8に調整し、アニオン系の高分子凝集剤(センカフロックSS1720A、センカ(株)製)(0.1%水溶液)を10ppm加えて、さらに1分間室温にて200rpmで撹拌した。次いで、凝集した固形分をNo.5Aの濾紙を用いて濾過操作を行い、得られた濾液はポータブル測定器(型番TNP−10、東亜DKK(株)社)を用いて定められた手順に沿ってCOD値を測定した。上記の処理前の濃度1.0重量%水溶液のCOD値と比較し、COD低減率(%)を算出し、排水処理性を評価した。結果を表4に示す。
次のようにして排水処理試験を行った。試験例1で得られた重合物の濃度が1.0重量%の水溶液100mlに対して、室温下、200rpmで撹拌しながら、ポリ硫酸アルミニウムを5000ppm添加して、苛性ソーダの5%水溶液でpHを約6〜8に調整し、アニオン系の高分子凝集剤(センカフロックSS1720A、センカ(株)製)(0.1%水溶液)を10ppm加えて、さらに1分間室温にて200rpmで撹拌した。次いで、凝集した固形分をNo.5Aの濾紙を用いて濾過操作を行い、得られた濾液はポータブル測定器(型番TNP−10、東亜DKK(株)社)を用いて定められた手順に沿ってCOD値を測定した。上記の処理前の濃度1.0重量%水溶液のCOD値と比較し、COD低減率(%)を算出し、排水処理性を評価した。結果を表4に示す。
<評価基準>
COD低減率(%)が85%以上の場合に排水処理性が高いと評価でき、50%以上80%未満の場合は中程度と評価でき、50%未満の場合は低いと評価できる。
COD低減率(%)が85%以上の場合に排水処理性が高いと評価でき、50%以上80%未満の場合は中程度と評価でき、50%未満の場合は低いと評価できる。
表4より、濃度1.0重量%水溶液において、本発明品合成物A〜Kと、比較合成物L〜Qと、比較物R〜Tの排水処理性の比較試験を上記の方法に従って行い、COD値を測定し、COD低減率を算出することで排水処理性を評価したところ、合成物A〜K及び比較合成物M、O、Qでは良好な排水処理性を得られたのに対し、比較合成物L、N、P及び比較物R〜Tでは十分な排水処理性が得られなかった。
本発明の水性防錆剤は、高温且つ高湿度条件下においても防錆性が高く、凝集沈殿処理法による排水処理が容易である。このため、金属の脱脂、切削、研削、プレス、圧延、引き抜き、焼き入れ、アルミディスク及びシリコンウエハの研磨・切断などの水溶性の加工油剤に配合する防錆添加剤、並びに各金属成型行程間で一時的に防錆処理をするための水溶性防錆油剤(いわゆる行程間防錆油剤)として好適に用いることができる。
Claims (8)
- 式(1):
で表される化合物、及び/又は式(2):
で表される化合物若しくはその塩と、式(3):
で表される化合物と、式(4):
で表される化合物との共重合物を含む水性防錆剤。 - 式(1)〜式(4)で表される化合物の合計を100モル%とした場合、式(1)で表される化合物及び/又は式(2)で表される化合物若しくはその塩が、8〜99.8モル%であり、式(3)で表される化合物が、0.1〜90モル%であり、式(4)で表される化合物が、0.1〜90モル%である、請求項1に記載の水性防錆剤。
- 式(4)で表される化合物が、式(4A):
で表される化合物である、請求項1又は2に記載の水性防錆剤。 - 式(1)で表される化合物が、式(1A):
で表される化合物であり、式(2)で表される化合物が、式(2A):
で表される化合物である、請求項1〜3のいずれかに記載の水性防錆剤。 - ラジカル開始剤の存在下、式(1):
で表される化合物及び/又は式(2):
で表される化合物若しくはその塩と、式(3):
で表される化合物と、式(4):
で表される化合物とを重合反応することを特徴とする、水性防錆剤の製造方法。 - 金属の表面に請求項1〜4のいずれかに記載の水性防錆剤を接触させることを特徴とする、金属の表面処理方法。
- 金属の表面に請求項1〜4のいずれかに記載の水性防錆剤を接触させることを特徴とする、表面処理された金属の製造方法。
- 式(1−1)及び/又は式(2−1)、式(3−1)並びに式(4−1)で表される繰り返し単位を含有する共重合体を含む水性防錆剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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