JP7041822B2 - 水溶性防錆剤 - Google Patents

水溶性防錆剤 Download PDF

Info

Publication number
JP7041822B2
JP7041822B2 JP2018021077A JP2018021077A JP7041822B2 JP 7041822 B2 JP7041822 B2 JP 7041822B2 JP 2018021077 A JP2018021077 A JP 2018021077A JP 2018021077 A JP2018021077 A JP 2018021077A JP 7041822 B2 JP7041822 B2 JP 7041822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
citrate
water
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018021077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019137884A (ja
Inventor
昌吾 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senka Corp
Original Assignee
Senka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senka Corp filed Critical Senka Corp
Priority to JP2018021077A priority Critical patent/JP7041822B2/ja
Publication of JP2019137884A publication Critical patent/JP2019137884A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7041822B2 publication Critical patent/JP7041822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

本発明は、防錆性に優れ、水溶液の形態で使用でき、且つ凝集沈殿処理による排水処理が容易な水溶性防錆剤に関する。
金属の脱脂、切削、研削、プレス、圧延、引き抜き、焼き入れ、アルミディスク及びシリコンウエハの研磨・切断時等に使用される加工油は、油溶性、水溶性に大別される。近年のVOC(揮発性有機化合物)問題に代表される地球環境や人体への影響、引火点を持たないため作業時の取り扱いが容易であることから水溶性の金属加工油の需要が年々増している。しかしながら、水溶性の金属加工油の需要が増していくにつれ、金属の錆の発生が問題視されており、防錆性の高い水溶性防錆剤の開発が急務となっている。
金属加工産業は水大量消費産業であり、副産物として多量の排水を生じる。水溶性防錆剤の普及に伴い、排水へ流出する水溶性防錆剤の抑制は環境問題における大きなテーマの一つである。水溶性防錆剤の排水への流出を抑制する方法としては凝集沈殿や生物処理、さらには活性炭処理での方法が挙げられる。中でも、凝集沈殿処理による一次処理は、排水処理における最も容易な方法の一つである。
従来主流である水溶性防錆剤は、無機化合物(例えば、クロム酸塩、モリブデン酸塩、亜硝酸ナトリウム等)(例えば特許文献1)、カルボン酸塩(例えば特許文献2)、アルカノールアミン (例えば特許文献3)の少なくとも1つを含有する化合物で構成されている。
しかしながら、特許文献1のような処方は、アミンとの反応による発がん性のニトロソアミンが発生する等、人体への影響が問題視されている。また、特許文献2のような処方では、排水処理が容易である反面、未だに防錆性が不十分である。特許文献3のような処方では、高い防錆性を有する反面、従来の凝集沈殿処理では回収できず、排水処理が極めて困難であるといった問題を抱えている。
特開昭61-243186 特開2008-106329 特開2016-148095
本発明の目的は、優れた防錆性を有し、並びに凝集沈殿処理による排水処理が容易な水溶性防錆剤を提供することにある。
本発明者は、鋭意研究を積み重ねた結果、本発明に至った。すなわち、下記一般式(1)で表わされる単量体、もしくは、下記一般式(2)で表される単量体あるいは、その酸付加塩の中から選ばれる少なくとも1種を10~99.9モル%と、下記一般式(3)で表わされる単量体の中から選ばれる少なくとも1種を0.1~90モル%の比率で必須成分として共重合して成る水溶性防錆剤を用いることを特徴とする。
下記一般式(1)
Figure 0007041822000001
[(1)の式中、Rは、炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基を表し、R、Rは、同一または異なって、炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基または炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素、もしくはベンジル基を表し、Xは無機酸または有機酸の陰イオンを表す。] で表される単量体
下記一般式(2)
Figure 0007041822000002
[(2)の式中、R4、R5は、同一または異なって、水素原子または炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基または炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素、もしくはベンジル基を表す]で表される単量体あるいは、その酸付加塩
下記一般式(3)
Figure 0007041822000003

[(3)の式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Rは水素原子又はメチル基、エチル基、ブチル基、ベンジル基あるいはアンモニウム塩、金属塩を示す。]
本発明の水溶性防錆剤は、金属に対して優れた防錆性を示すと共に排水処理が容易であり、極めて有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の水溶性防錆剤は前記一般式(1)で表わされる単量体、もしくは前記一般式(2)で表される単量体から選ばれる少なくとも1種を10~99.9モル%、前記一般式(3)で表わされる単量体の中から選ばれる少なくとも1種が0.1~90モル%を必須成分として共重合して成ることを特徴とする。
前記一般式(1)で表される単量体のRで示される構造のうち、炭素数1~3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基であり、また、アルケニル基としては2-プロペニル基(アリル基)等を挙げることができる。
前記一般式(1)で表される単量体のR、Rで示される構造のうち、炭素数1~3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基であり、また、アルケニル基としては2-プロペニル(アリル基)等が挙げられ、炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、デシル基(カプリル基)、ドデシル基(ラウリル基)、テトラデシル基(ミリスチル基)、ヘキサデシル基(パルミチル基)、イソヘキサデシル基(2-ヘキシルデシル基)、オクタデシル基(ステアリル基)、イソオクタデシル基(イソステアリル基)、オレイル基、アラキジニル基、ベヘニル基等を挙げることができる。
前記一般式(1)で表される単量体において、Xは無機酸または有機酸の陰イオンを表し、無機酸としては、水酸化物イオン、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、等を挙げることができ、有機酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、テトラデカンジカルボン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸等;p-ニトロ安息香酸、アミノ安息香酸、サリチル酸、p-トルイル酸、p-tert-ブチル安息香酸等の芳香族カルボン酸;2-ピリジン酸、3-ピリジン酸、4-ピリジン酸、カルボキシベンゾトリアゾール等の複素環カルボン酸化合物、グリコール酸、乳酸、α-オキシ酪酸、リンゴ酸、α-オキシグルタル酸、クエン酸、グリセリン酸等のオキシカルボン酸;メチルグリシンジ酢酸、イミノジコハク酸、ヒドロキシイミノジコハク酸等のアミノカルボン酸;エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のポリアミノカルボン酸等が挙げられる。
前記一般式(1)は、N原子上の置換基として、少なくとも1つのアリル基と、少なくとも1つの炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基と、少なくとも1つの炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基または炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素、もしくはベンジル基を有する4級アンモニウム塩の構造を有している。
前記一般式(1)で表される単量体としては、テトラアリルアンモニウムクロライド、トリアリルメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、ジアリルベンジルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルエチルメチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルエチルアンモニウムクロライド、アリルエチルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルエチルメチルアンモニウムクロリド、ジアリルベンジルエチルアンモニウムクロライド、ジアリルエチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルジエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルブチルアンモニウムクロライド、アリルブチルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルブチルメチルアンモニウムクロリド、ジアリルブチルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルブチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルブチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルヘキシルアンモニウムクロライド、アリルヘキシルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルヘキシルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルヘキシルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルヘキシルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルヘキシルエチルアンモニウムエチルサルフェート、ベンジルジアリルメチルアンモニウムクロライド、トリアリルオクチルアンモニウムクロライド、アリルオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオクチルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオクチルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルオクチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルオクチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルラウリルアンモニウムクロライド、アリルラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルラウリルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルラウリルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルラウリルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルラウリルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルステアリルアンモニウムクロライド、アリルステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルステアリルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルラウリルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルステアリルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルステアリルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルイソステアリルアンモニウムクロライド、アリルイソステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルイソステアリルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルイソステアリルベンジルアンモニウムクロライド、ジアリルイソステアリルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルイソステアリルエチルアンモニウムエチルサルフェート、トリアリルオレイルアンモニウムクロライド、アリルオレイルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオレイルメチルアンモニウムクロライド、ジアリルオレイルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジアリルオレイルエチルアンモニウムエチルサルフェート等の4級アンモニウム塩を挙げることができる。
前記一般式(2)で表される単量体あるいは、その酸付加塩のR、Rで示される構造のうち、水素原子または炭素数1~3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基であり、また、アルケニル基としては2-プロペニル(アリル基)等が挙げられ、炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、デシル基(カプリル基)、ドデシル基(ラウリル基)、テトラデシル基(ミリスチル基)、ヘキサデシル基(パルミチル基)、イソヘキサデシル基(2-ヘキシルデシル基)、オクタデシル基(ステアリル基)、イソオクタデシル基(イソステアリル基)、オレイル基、アラキジニル基、ベヘニル基等を挙げることができる。
前記一般式(2)で表される単量体あるいは、その酸付加塩において、酸とは無機酸または有機酸を表し、無機酸としては、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等を挙げることができ、有機酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、テトラデカンジカルボン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸等;p-ニトロ安息香酸、アミノ安息香酸、サリチル酸、p-トルイル酸、p-tert-ブチル安息香酸等の芳香族カルボン酸;2-ピリジン酸、3-ピリジン酸、4-ピリジン酸、カルボキシベンゾトリアゾール等の複素環カルボン酸化合物、グリコール酸、乳酸、α-オキシ酪酸、リンゴ酸、α-オキシグルタル酸、クエン酸、グリセリン酸等のオキシカルボン酸;メチルグリシンジ酢酸、イミノジコハク酸、ヒドロキシイミノジコハク酸等のアミノカルボン酸;エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のポリアミノカルボン酸等が挙げられる。
前記一般式(2)は、N原子上の置換基として、少なくとも1つのアリル基と、少なくとも1つの水素原子または炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基または炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素、またはベンジル基を有する1級、2級または3級アミンの構造あるいは、その酸付加塩を有している。
前記一般式(2)で表される単量体としては、アリルアミン、アリルアミン塩酸塩、アリルアミンクエン酸塩、ジアリルアミン、ジアリルアミンクエン酸塩、ジアリルアミン塩酸塩、トリアリルアミン、トリアリルアミンクエン酸塩、トリアリルアミン塩酸塩、アリルメチルアミン、アリルメチルアミンクエン酸塩、アリルメチルアミン塩酸塩、アリルジメチルアミン、アリルジメチルアミンクエン酸塩、アリルジメチルアミン塩酸塩、ジアリルメチルアミン、ジアリルメチルアミンクエン酸塩、アリルベンジルメチルアミン、アリルベンジルメチルアミンクエン酸塩、アリルエチルアミン、アリルエチルアミンクエン酸塩、アリルエチルアミン塩酸塩、アリルジエチルアミン、アリルジエチルアミンクエン酸塩、ジアリルエチルアミン、ジアリルエチルアミンクエン酸塩、アリルエチルメチルアミン、アリルエチルメチルアミンクエン酸塩、アリルエチルメチルアミン塩酸塩、アリルベンジルエチルアミン、アリルベンジルエチルアミンクエン酸塩、アリルブチルアミン、アリルブチルアミンクエン酸塩、アリルブチルアミン塩酸塩、アリルジブチルアミン、アリルジブチルアミンクエン酸塩、ジアリルブチルアミン、ジアリルブチルアミンクエン酸塩、アリルブチルメチルアミン、アリルブチルメチルアミンクエン酸塩、アリルブチルメチルアミン塩酸塩、アリルブチルエチルアミン、アリルブチルエチルアミンクエン酸塩、アリルブチルベンジルアミン、アリルブチルベンジルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルアミン、アリルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルアミン塩酸塩、アリルジヘキシルアミン、アリルジヘキシルアミンクエン酸塩、ジアリルヘキシルアミン、ジアリルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルメチルアミン、アリルヘキシルメチルアミンクエン酸塩、アリルヘキシルメチルアミン塩酸塩、アリルエチルヘキシルアミン、アリルエチルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルベンジルヘキシルアミン、アリルベンジルヘキシルアミンクエン酸塩、アリルベンジルアミン、アリルベンジルアミンクエン酸塩、アリルベンジルアミン塩酸塩、アリルジベンジルアミン、アリルジベンジルアミンクエン酸塩、ジアリルベンジルアミン、ジアリルベンジルアミンクエン酸塩、アリルオクチルアミン、アリルオクチルアミンクエン酸塩、アリルオクチルアミン塩酸塩、アリルジオクチルアミン、アリルジオクチルアミンクエン酸塩、ジアリルオクチルアミン、ジアリルオクチルアミンクエン酸塩、アリルオクチルメチルアミン、アリルオクチルメチルアミンクエン酸塩、アリルオクチルメチルアミン塩クエン酸塩、アリルオクチルエチルアミン、アリルオクチルエチルアミンクエン酸塩、アリルラウリルアミン、アリルラウリルアミンクエン酸塩、アリルラウリルアミン塩酸塩(ALAC)、アリルジラウリルアミン、アリルジラウリルアミンクエン酸塩、ジアリルラウリルアミン、ジアリルラウリルアミンクエン酸塩、アリルラウリルメチルアミン、アリルラウリルメチルアミンクエン酸塩、アリルラウリルメチルアミン塩酸塩、アリルラウリルエチルアミン、アリルラウリルエチルアミンクエン酸塩、アリルステアリルアミン、アリルステアリルアミンクエン酸塩、アリルステアリルアミン塩酸塩(ASAC)、アリルジステアリルアミン、アリルジステアリルアミンクエン酸塩、ジアリルステアリルアミン、ジアリルステアリルアミンクエン酸塩、アリルステアリルメチルアミン、アリルステアリルメチルアミンクエン酸塩、アリルステアリルメチルアミン塩酸塩、アリルステアリルエチルアミン、アリルステアリルエチルアミンクエン酸酸塩、アリルイソステアリルアミン、アリルイソステアリルアミンクエン酸塩、アリルイソステアリルアミン塩酸塩、アリルジイソステアリルアミン、アリルジイソステアリルアミンクエン酸塩、ジアリルイソステアリルアミン、ジアリルイソステアリルアミンクエン酸塩、アリルイソステアリルメチルアミン、アリルイソステアリルメチルアミンクエン酸塩、アリルイソステアリルメチルアミン塩酸塩、アリルイソステアリルエチルアミン、アリルイソステアリルエチルアミンクエン酸塩、アリルオレイルアミン、アリルオレイルアミンクエン酸塩、アリルオレイルアミン塩酸塩、アリルジオレイルアミン、アリルジオレイルアミンクエン酸塩、ジアリルオレイルアミン、ジアリルオレイルアミンクエン酸塩、アリルオレイルメチルアミン、アリルオレイルメチルアミンクエン酸塩、アリルオレイルメチルアミン塩酸塩、アリルオレイルエチルアミン、アリルオレイルエチルアミンクエン酸塩等の1級、2級、3級アミンあるいは、その酸付加塩を挙げることができる。
これらのうち防錆性、工業的製法及び水との溶解性の観点から前記一般式(1)よりは前記一般式(2)で表わされる1級、2級または3級アミンの単量体あるいは、その酸付加塩が好ましい。1級、2級または3級の有機酸付加塩がより好ましく、2級アミンの有機酸付加塩が更に好ましい。
前記一般式(3)で表される単量体のR、Rで示される構造のうち、Rは水素原子、メチル基を示す。Rは水素原子又は、メチル基、エチル基、ブチル基、ベンジル基あるいはアンモニウム塩、金属塩を示す。
前記一般式(3)で表される単量体としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カリウム、(メタ)ビスアクリル酸亜鉛、(メタ)ビスアクリル酸マグネシウム、(メタ)ビスアクリル酸カルシウム、(メタ)トリアクリル酸アルミニウム、(メタ)アクリル酸アンモニウム、(メタ)n-メチルアクリレート、(メタ)n-エチルアクリレート、(メタ)n-ブチルアクリレート、(メタ)n-ベンジルアクリレート、等が挙げられる。
これらのうち防錆性、工業的製法及び水との溶解性の観点から(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリル酸塩が好ましい。アクリル酸またはアクリル酸塩がより好ましく、アクリル酸塩が更に好ましい。
これらの組み合わせとして、2級アミンの有機酸付加塩とアクリル酸塩が好ましい。ジアリルアミンクエン酸塩とアクリル酸ナトリウムが特に好ましい。
本発明で得られる水溶性防錆剤の構造単位としては、一般式(1)または(2)および(3)で表わされる成分の比率が請求項1記載のモル%の範囲内であれば、その他の構造単位の単量体を併用してもよい。
共重合可能な他の単量体としては、
ノニオン単量体:(メタ)アクリルアミドおよびその誘導体等のノニオン性単量体
アニオン単量体:ビニル単量体のカルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩およびアリル単量体のカルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩等アニオン性単量体等が挙げられるが、特に限定されない。
本発明の水溶性防錆剤を構成する重合物の分子量は、溶液の粘度によってもあらわすことができ、その値としては、構成する重合物を40%含有するように調整した水溶液を粘度測定した場合には、10~1000000mPa・sとなるよう制御することが好ましい。水との溶解性および使用の容易さの観点より、10~1000mPa・sとなるよう制御することが好ましい。
水溶性防錆剤の製造方法としては、公知のラジカル重合法、例えば水溶液重合、逆相懸濁重合、光重合、沈殿重合および逆相乳化重合が挙げられるが、特に限定されない。
重合温度としては、工業的製法の観点から、0℃~100℃が好ましい。また、重合は所定温度を一定に保つように適宜加熱、冷却して調整してもよいし、重合の最中に加熱、冷却により温度を変更してもよい。
ラジカル重合の重合開始剤としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、t-ブチルヒドロパーオキサイド、アゾビスイソブチロ二トリル、アゾビス(2-アミノジプロパン)塩酸塩等が挙げられる。重合開始剤の好ましい使用量は単量体100モルに対して0.1~3モル程度である。重合時間は重合開始剤の種類及び使用量、重合温度等によって変化するが通常30分~10時間であり、単量体が重合によって消費されるまで重合を行うのが好ましい。重合は単量体及び連鎖移動剤を極性溶媒に溶解、昇温後、重合開始剤を添加してもよいし、昇温した極性溶媒中に単量体、連鎖移動剤、重合開始剤をそれぞれ別々に又は混合して添加してもよい。
連鎖移動剤としては公知の連鎖移動剤、例えばメルカプトエタノール、チオグリコール酸、3-メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸等のチオール基を有する化合物、イソプロピルアルコール等の2級アルコール、アリルアミン等のアリル化合物、亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム等の無機のリン酸化合物が挙げられるが特に限定されない。
ラジカル重合における構造単位の濃度は、防錆性の観点および重合時の温度コントロールの観点から、5%~80%であることが好ましい。重合時の圧力は、特に限定されないが、常圧下で行うことが好ましい。重合時のpHは特に限定されないが、一般式(1)及び一般式(2)の構造単位の安定性および重合速度の観点から、2~7であることが好ましい。
次に、本発明の水溶性防錆剤を用いた防錆処理方法について説明する。防錆処理操作は、常温常圧下でも操作可能であるため、特別な反応装置を用意する必要はない。
本発明の水溶性防錆剤を水に添加し、続いてpH調整を行うことで、非常に高い防錆性を発揮することができる。防錆水溶液のpHは防錆性の観点から、7~9であることが好ましい。pH調整剤としては、有機酸や有機塩基、無機酸やアルカリ金属塩等が挙げられる。具体的には、酸としては、クエン酸、リンゴ酸、またはコハク酸などの有機酸、並びにトリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、及びトリイソプロパノールアミンのような有機塩基などの塩基または塩酸、硫酸などの無機酸を挙げることができる。アルカリ金属塩としては、水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等のアルカリ金属塩の水酸化物、炭酸カリウムや炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属塩の炭酸塩が挙げられるが、特に限定されない。
次に、本発明の水溶性防錆剤を添加した防錆水溶液の凝集沈殿処理による排水処理方法について説明する。以下の実施例の記載の通り、凝集沈殿処理操作は、無機凝集剤と高分子凝集剤とを添加する方法で行い、水溶性防錆剤の残存量を化学的酸素要求量(COD)測定することで、排水処理性を評価した。
以下、実施例及び比較例を挙げる事により、本発明の特徴をより一層明確なものとするが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の%は重量%を示す。また、以下の略号は次の化合物を意味する。
DAA:ジアリルアミン
CA:クエン酸
AAC:アクリル酸
本合成例にて得られた水溶性防錆剤は以下の方法に従って防錆試験を行い、性能評価した。
<防錆試験>
本発明にて得られた試料重量1.0%水溶液を苛性ソーダでpHを約9.0に調整し、試料防錆液を作製した。
直径8cmのシャーレ上にNo.5Aの濾紙と2gのスチールウールを載せ、作製した試料液20mlを添加し、72時間後の室温静置後の濾紙上の錆の付着具合を以下の基準で評価した。
○:錆の発生なし(良好)
△:わずかに錆発生(濾紙面積の10%程度)
×:錆発生(濾紙面積の50%程度)
<凝集沈殿処理試験>
ジャーテスター[(株)宮本製作所製、MJS-4型]に板状のSUS撹拌羽(直径7cm、高さ2cm、厚さ0.2cm)を撹拌棒に取り付け、本発明にて得られた水溶性防錆剤重量1.0%水溶液200mlを500mlビーカーに取りジャーテスターにセットする。ジャーテスターを200rpmにて撹拌し、無機凝集剤を所定量添加後30秒間撹拌した後にpH調整を行う。その後、高分子凝集剤を所定量添加し、1分間撹拌することで凝集操作を完了させる。凝集沈殿性を以下の基準で評価した。
○:凝集性良好で凝集物がビーカー底部へ沈降
△:微量の凝集物が観測され、溶液中に分散
×:凝集物観測されず
<排水処理性の評価>
濃度1.0重量%水溶液100mlに対して、ポリ硫酸アルミニウムを5000ppm添加して、苛性ソーダの5%水溶液でpHを約6~8に調整し、アニオン系の高分子凝集剤(センカフロックSS1625A(センカ株式会社製))(0.1%水溶液)を10ppm加えて攪拌した。次いで、凝集した固形分をNo.5Aの濾紙を用いて濾過操作を行い、得られた濾液はポータブル測定器(東亜DKK(株)社、型番TNP-10)を用いて定められた手順に沿ってCOD値を測定した。上記の処理前の濃度1.0重量%水溶液のCOD値と比較し、COD低減率(%)を算出し、排水処理性を評価した。
まず、一般式(1)で表わされる単量体、もしくは、一般式(2)で表わされる単量体の中から選ばれる少なくとも1種と、一般式(3)で表わされる構造単位の中から選ばれる少なくとも1種とを必須成分として重合して成ることを特徴とする水溶性防錆剤を作製する合成例について示した。そして、得られた水溶性防錆剤のそれぞれの構造単位比について表1に示した。
(合成例1)
撹拌装置および温度計を備えた反応容器中にDAA135gとCAの266gおよび精製水593gを入れ撹拌して均一に混合した後、アクリル酸(80%水溶液)2gと苛性ソーダ(48%水溶液)2gの混合物を反応容器中に加え均一に混合した後、2-2‘-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて3時間反応させ、濃度40%の黄色液体合成物Aを得た。Aの粘度は120mPa・sであった。
(合成例2)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA128gとCA262gと精製水583g及びアクリル酸(80%水溶液)13gと苛性ソーダ(48%水溶液)12gの混合物を加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Bを得た。Bの粘度は150mPa・sであった。
(合成例3)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA124gとCA253gと精製水565g及びアクリル酸(80%水溶液)29gと苛性ソーダ(48%水溶液)27gの混合物を加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Cを得た。Cの粘度は200mPa・sであった。
(合成例4)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA114gとCA232gと精製水519g及びアクリル酸(80%水溶液)69gと苛性ソーダ(48%水溶液)64gの混合物を加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Dを得た。Dの粘度は350mPa・sであった。
(合成例5)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA106gとCA216gと精製487g及びアクリル酸(80%水溶液)98gと苛性ソーダ(48%水溶液)91gの混合物を加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Eを得た。Eの粘度は550mPa・sであった。
(合成例6)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA96gとCA196gと精製水449g及びアクリル酸(80%水溶液)134gと苛性ソーダ(48%水溶液)124gの混合物、2-2‘-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Fを得た。Fの粘度は730mPa・sであった。
(合成例7)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA68gとCA134gと精製水312g及びアクリル酸(80%水溶液)252gと苛性ソーダ(48%水溶液)233gの混合物、2-2‘-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Gを得た。Gの粘度は870mPa・sであった。
(合成例8)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA41gとCA84gと精製水219g及びアクリル酸(80%水溶液)340gと苛性ソーダ(48%水溶液)315gの混合物、2-2‘-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Hを得た。Hの粘度は950mPa・sであった。
(比較合成例1)
撹拌装置および温度計を備えた反応容器中にDAA134gとCA266g及び精製水598gを入れ撹拌して均一に混合した後、2-2‘-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)2gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度40%の黄色液体合成物Iを得た。Iの粘度は100mPa・sであった。
(比較合成例2)
合成例1とは構造単位の割合が異なる。すなわち、DAA23gとCA46gと精製水133g及びアクリル酸(80%水溶液)414gと苛性ソーダ(48%水溶液)383gの混合物、2-2‘-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)1gを加えた以外は合成例1と同様に反応を行い、濃度40%の黄色液体合成物Jを得た。Jの粘度は1500mPa・sであった。
(比較合成例3)
撹拌装置および温度計を備えた反応容器中にアクリル酸(80%水溶液)500gと苛性ソーダ(48%水溶液)463gおよび精製水36.9gを入れ撹拌して均一に混合した後、2-2‘-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(10%水溶液)0.1gを加え、窒素雰囲気下で55℃にて2時間反応させ、濃度40%の黄色液体合成物Kを得た。Kの粘度は3000mPa・sであった。
(比較物L~N)
パラターシャリーブチル安息香酸(p-t-Bu安息香酸)Na (比較物L)、モノイソプロパノールアミン(IPA)(比較物M)、トリエタノールアミン(TEA)(比較物N)の試料1%水溶液を調製し、苛性ソーダまたは塩酸にて水溶液pHを約9.0に調整し、上記の防錆試験を実施した。
Figure 0007041822000004
以下に本発明の好ましい実施例について説明する。
(実施例1)
濃度1.0重量%水溶液において、本発明品合成物A~Hと、比較合成物I~Kと、比較物L~Nの防錆性の比較試験を上記の方法で実施したところ、本発明品合成物A~Hでは錆の発生がなく、良好な防錆性を示したのに対し、比較合成物I~K、比較物L~Nでは十分な防錆性が得られなかった。結果を表2に示す。
(実施例2)
濃度1.0重量%水溶液において、本発明品合成物A~Hと、比較合成物I~Kと、比較物L~Nの凝集沈殿性の比較試験を上記の方法で実施したところ、本発明品合成物A~Hおよび比較合成物J~Kでは良好な凝集沈殿性を得られたのに対し、比較合成物I及び比較物L~Nでは十分な凝集沈殿性が得られなかった。結果を表2に示す。
(実施例3)
濃度1.0重量%水溶液において、本発明品合成物A~Hと、比較合成物I~Kと、比較物L~Nの排水処理性の比較試験を上記の方法に従って行い、COD値を測定し、COD低減率を算出することで排水処理性を評価したところ、本発明品合成物A~Hおよび比較合成物J~Kでは良好な排水処理性を得られたのに対し、比較合成物I及び比較物L~Nでは十分な排水処理性が得られなかった。結果を表2に示す。
Figure 0007041822000005
本発明の水溶性防錆剤は、防錆性が高く、凝集沈殿処理法による排水処理が容易である。このため、金属の脱脂、切削、研削、プレス、圧延、引き抜き、焼き入れ、アルミディスク及びシリコンウエハの研磨・切断などの加工油に配合する水溶性防錆剤として好適に用いることができる。

Claims (1)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0007041822000006
    [(1)の式中、Rは、炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基を表し、R、Rは、同一または異なって、炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基または炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素、もしくはベンジル基を表し、Xは無機酸または有機酸の陰イオンを表す。]で表される単量体、もしくは、下記一般式(2)
    Figure 0007041822000007
    [(2)の式中、R、Rは、同一または異なって、水素原子または炭素数1~3のアルキル基またはアルケニル基または炭素数4~22の直鎖、分岐、環状の飽和または不飽和の炭化水素、もしくはベンジル基を表す。]で表される単量体あるいは、その酸付加塩の中から選ばれる少なくとも1種を10~99.9モル%と、下記一般式(3)
    Figure 0007041822000008
    [(3)の式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Rは水素原子又はメチル基、エチル基、ブチル基、ベンジル基あるいはアンモニウム塩、金属塩を示す。]で表される単量体の中から選ばれる少なくとも1種を0.1~90.0モル%の比率で必須成分として共重合して成ることを特徴とする、排水処理が容易な金属加工油用の水溶性防錆剤組成物。
JP2018021077A 2018-02-08 2018-02-08 水溶性防錆剤 Active JP7041822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018021077A JP7041822B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 水溶性防錆剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018021077A JP7041822B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 水溶性防錆剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019137884A JP2019137884A (ja) 2019-08-22
JP7041822B2 true JP7041822B2 (ja) 2022-03-25

Family

ID=67695064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018021077A Active JP7041822B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 水溶性防錆剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7041822B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113980264B (zh) * 2021-11-30 2023-02-28 江苏钟山新材料有限公司 一种阻燃聚醚多元醇的制备方法及其应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297591A (ja) 2007-05-31 2008-12-11 Nitto Boseki Co Ltd 防錆剤

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4536292A (en) * 1984-03-26 1985-08-20 Calgon Corporation Carboxylic/sulfonic/quaternary ammonium polymers for use as scale and corrosion inhibitors

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297591A (ja) 2007-05-31 2008-12-11 Nitto Boseki Co Ltd 防錆剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019137884A (ja) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6290857B2 (ja) 相乗的なシリカスケール制御
CA2963521C (en) A graft terpolymer used as a scale inhibitor
BRPI0611608A2 (pt) processo para a passivação de superfìcies metálicas, e, camada de passivação
MXPA02008468A (es) Composiciones que inhiben la corrsoion.
MXPA02008469A (es) Proceso para inhibir la corrosion metalica en sistemas acuosos.
CA2917469A1 (en) Biocide compositions
JP6113992B2 (ja) 冷却水系の処理方法
JP7041822B2 (ja) 水溶性防錆剤
TWI664152B (zh) 冷卻水系統的處理方法
JP2011072851A (ja) アミノ基含有共重合体を含むスケール防止剤
WO2013147112A1 (ja) 冷却水系の処理方法
JP2005264190A (ja) 腐食抑制剤
JP2009028618A (ja) スケール防止剤および(メタ)アクリル酸系重合体
CN114230536B (zh) 一种三嗪氮杂环二元羧酸基水性防锈缓蚀剂及其制备方法与应用
JPS6247434B2 (ja)
JP4370488B2 (ja) 防食分散剤及び防食方法
DE3909075A1 (de) Neue polymere
JP5422275B2 (ja) 金属腐食防止剤およびそれを用いた金属腐食防止方法
JP3169505B2 (ja) 金属防食剤および金属防食方法
JP2001254191A (ja) 防食剤
JP6375909B2 (ja) ポリアクリル酸塩及び水酸化カリウムを含む透明な水溶液
JPH10121272A (ja) 金属防食剤及び金属防食方法
JPS63137184A (ja) 水性錆止め剤
JP4995711B2 (ja) (メタ)アクリル酸系重合体の製造方法
JP4959159B2 (ja) 部分分解デキストランおよびこれを用いる腐食抑制剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7041822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150