JP2020193222A - ピペリジニルインドール誘導体の新規な使用 - Google Patents

ピペリジニルインドール誘導体の新規な使用 Download PDF

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Abstract

【課題】腎疾患又は障害に罹患している患者の処置における、特にC3糸球体症及びIgA腎症に罹患している患者の処置のための、特定のピペリジニル−インドール誘導体。
【解決手段】式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
Figure 2020193222

式中、Rは、水素、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシ、Rは、C−Cアルコキシ、Rは、C−Cアルキル、Rは、C−Cアルコキシ;C−Cアルキル;又はヒドロキシル、Rは、−C(O)Rで場合により置換されたフェニル、Rは、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、又はアミノである。
【選択図】なし

Description

本発明は、腎疾患等の補体代替経路活性化に関連する状態及び疾患に罹患している患者
の処置における、特にC3G(C3糸球体症)及びIgAN(免疫グロブリンA腎症)に
罹患している患者の処置のための、特定のピペリジニル−インドール誘導体の使用に関す
る。
補体系は、先天性免疫系の重要な成分であり、通常不活性状態で存在するプロテアーゼ
のカスケードを含む。これらのプロテアーゼは、3つの活性化経路:古典的経路、レクチ
ン経路、並びに全てがC3及びC5切断に収束する代替経路、並びに共通の末端経路にお
いて組織化される(V.M.Holers,In Clinical Immunolo
gy:Principles and Practice,ed.R.R.Rich,M
osby Press;1996,363−391)。微生物、抗体又は細胞成分由来の
分子は、これらの経路を活性化し得、C3−コンバターゼ及びC5−コンバターゼとして
知られるプロテアーゼ複合体の形成を生じる。古典的経路は、カルシウム/マグネシウム
依存性カスケードであり、これは通常、抗原−抗体複合体の形成によって活性化される。
それはまた、リガンドに複合体化したC反応性タンパク質の結合によって、及びグラム陰
性細菌を含む多くの病原体によって、抗体非依存的な様式で活性化され得る。レクチン経
路はまた、カルシウム及びマグネシウム依存性であり、通常、レクチンによって刺激され
る。代替経路は、マグネシウム依存性カスケードであり、これは、特定の感受性表面(例
えば、酵母及び細菌の細胞壁多糖類、並びに特定の生体高分子材料)上のC3の沈着及び
活性化によって活性化される。代替経路特異的刺激に加えて、代替経路は、他の補体経路
の増幅ループとしても働く。
B因子は、代替経路の重要なプロテアーゼであり、代替経路の阻害及び他の補体経路の
増幅のための適切な標的であり得る。そのヒト中での血漿濃度は、一般に約300μg/
ml(又は約3μM)であり、代替補体経路の活性化に決定的な酵素であることが示され
ている(P.H.Lesavre and H.J.Mueller−Eberhard
.J.Exp.Med.,1978;148:1498−1510;J.E.Volan
akis et al.,New Eng.J.Med.,1985;312:395−
401)。
国際公開第2017/109208号パンフレットは、補体活性化を阻害するための特
定のポリペプチド、並びに非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、C3G及びIgA腎
症等の障害におけるそれらの使用を開示している。それは、天然に存在する補体レギュレ
ーター(補体因子H(FH)及び補体FH関連タンパク質1(FHR1))由来の複数の
活性ドメインが単一の分子に組み合わされた融合構築物を記載する。分子のFH部分は、
APのC3コンバターゼを解離し、同時に、補体因子Iの補因子として作用し、これはC
3bをより小さな不活性フラグメントに切断する。さらに、融合構築物はまた、C5に結
合し、(AP)C5コンバターゼを阻害する。最後に、構築物のFHR1部分は、古典的
経路活性についてのWieslabアッセイに示されるように、古典的補体経路(CP)
を阻害する。従って、これは、古典的経路及び代替経路/増幅ループの二重阻害をもたら
すはずである。
国際公開第2015/009616号パンフレットは、ピペリジニル−インドール誘導
体の合成及びいくつかの有用性を記載している。前記化合物は強力なB因子阻害剤であり
、活性化の初期メカニズム(例えば、古典的、レクチン又は代替経路の活性化を含む)に
かかわらず、C3活性化によって引き起こされる補体系の増幅を抑制する。国際公開第2
015/009616号パンフレットは、腎疾患の非定型溶血性尿毒症症候群(atyp
icaly hemolytic uremic syndrome)(aHUS)及び
膜増殖性糸球体腎炎を含む糸球体腎炎を含む多種多様な適応症を開示している。上記とは
明らかに異なる因果関係を有する別個の状態である他の腎疾患におけるピペリジニル−イ
ンドール誘導体の使用については記載されておらず、特に古典的HUS(大腸菌(E.c
oli)誘発性溶血性尿毒症症候群)及び膜性腎症における使用については記載されてい
ない。国際公開第2017/109208号パンフレットによるポリペプチド構築物とは
対照的に、国際公開第2015/009616号パンフレットに開示されている低分子量
化合物は、APのC3及びC5の切断に関与するプロテアーゼ補体因子Bを特異的に阻害
する。これにより、古典経路を介したC3a、C5a及びC5b−9の直接的な生成が回
避される。2017年に、Konar及びDranoff(Konar M and G
ranoff DM 2017.Eculizumab treatment and
impaired opsonophagocytic killing of men
ingococci by whole blood from immunized
adults.Blood.130(7):891−899)は、FBを活性化するプロ
テアーゼであるD因子の選択的阻害が、ワクチン接種した個体における髄膜炎菌(N.m
eningitidis)に対する防御免疫応答を損なわなかった一方、C5レベルでの
阻害は損なうことを見事に示した。
驚くべきことに、本発明は、式(I)の化合物を、補体駆動性腎疾患C3G(C3糸球
体症)及びIgAN(免疫グロブリンA腎症)、並びにMN(膜性腎症)及びHUS(大
腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有する他
の腎症から選択される腎疾患又は障害に罹患している患者に投与することからなる、B因
子媒介疾患を処置又は予防する方法をここに提供する。
第1の実施形態では、本発明は、補体駆動性腎疾患C3G(C3糸球体症)、IgAN
(免疫グロブリンA腎症)、並びにMN(膜性腎症)及びHUS(大腸菌(E.coli
)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有する他の腎症の処置におけ
る使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩を提供する。式(I
)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩は、以下の構造で表される:
Figure 2020193222

式中
Rは、水素、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシであり;
は、C−Cアルコキシであり;
は、C−Cアルキルであり;
は、C−Cアルコキシ;C−Cアルキル;又はヒドロキシルであり;
は、−C(O)Rで場合により置換されたフェニルであり、
は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、又はアミノである。
第2の実施形態では、本発明は、第1の実施形態に従って使用するための化合物又はそ
の薬学的に許容され得る塩を提供し、ここで
Rは、水素;又はC−Cアルキルであり;
は、C−Cアルコキシであり;
は、C−Cアルキルであり;
は、C−Cアルコキシ;又はC−Cアルキルであり;
は、−C(O)Rで場合により置換されたフェニルであり、
は、ヒドロキシル又はC−Cアルコキシである。
第3の実施形態では、本発明は、第1の実施形態に従って使用するための化合物又はそ
の薬学的に許容され得る塩を提供し、ここで
Rは、水素であり;
は、C−Cアルコキシであり;
は、C−Cアルキルであり;
は、C−Cアルコキシであり;
は、−C(O)Rで場合により置換されたフェニルであり、
は、ヒドロキシである。
第4の実施形態では、本発明は、第1の実施形態に従って使用するための化合物を提供
し、化合物又はその薬学的に許容され得る塩は、以下からなる群から選択される:
4−(1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)−4
−メチルピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(4−メトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル
)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(4−エトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル
)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−メトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル
)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−ヒドロキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イ
ル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−エチル−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル
)ピペリジン−2−イル−安息香酸;
4−(エチル−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチ
ル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−((2S,4R)−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イ
ル)メチル)−4−メチルピペリジン−2−イル)安息香酸エチル;及び
4−((2S,4S)−4−エトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−イン
ドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸エチル。
第5の実施形態では、本発明は、第1の実施形態に従って使用するための化合物を提供
し、化合物又はその薬学的に許容され得る塩は、4−((2S,4S)−4−エトキシ−
1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン
−2−イル)安息香酸である。
第6の実施形態では、本発明は、C3G(C3糸球体症)、IgAN(免疫グロブリン
A腎症)、又はMN(膜性腎症)及びHUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒
症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有する他の腎症を、それらに罹患している患者に
おいて処置又は予防する方法であって、それらに罹患している患者に、実施形態1、2、
3、4又は5の定義のいずれかに従って、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許
容され得る塩を投与することからなる方法に関する。
さらなる実施形態では、本発明は、使用がC3G(C3糸球体症)の処置におけるもの
である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用のための化合物を提供する。
さらなる実施形態では、本発明は、使用がIgAN(免疫グロブリンA腎症)の処置に
おけるものである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用のための化合物を提供する
さらなる実施形態では、本発明は、使用がMN(膜性腎症)の処置におけるものである
、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用のための化合物を提供する。
さらなる実施形態では、本発明は、使用がHUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血
性尿毒症症候群)の処置におけるものである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用
のための化合物を提供する。
さらなる実施形態では、本発明は、C3G(C3糸球体症)、IgAN(免疫グロブリ
ンA腎症)、並びにMN(膜性腎症)及びHUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性
尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有する他の腎症から選択される疾患又は障害
の処置において使用するための、治療有効量の実施形態1の定義に従った式(I)の化合
物又はその薬学的に許容され得る塩及び1つ以上の薬学的に許容され得る担体を含む医薬
組成物に関する。
本明細書を解釈するために、以下の定義が適用され、適切な場合はいつでも、単数形で
使用される用語は複数形も含み、その逆も同様である。
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、20個までの炭素原子を有する完全
に飽和した分枝状又は非分枝状炭化水素部分を指す。特に断らない限り、アルキルは、1
〜16個の炭素原子、1〜10個の炭素原子、1〜7個の炭素原子、又は1〜4個の炭素
原子を有する炭化水素部分を指す。アルキルの代表的な例としては、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、
2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、
n−ノニル、n−デシル等が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、用語「アルコキシ」は、アルキル−O−を指し、ここで、
アルキルは、本明細書で上記に定義されている。アルコキシの代表的な例としては、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロプロピルオキシ−、シクロヘキシルオキシ−等が挙げ
られるが、これらに限定されない。典型的には、アルコキシ基は、約1〜7個、より好ま
しくは、約1〜4個の炭素を有する。
薬学的に許容され得る酸付加塩は、無機酸及び有機酸で形成され得る。
薬学的に許容され得る塩基付加塩は、無機及び有機塩基で形成され得る。
式(I)の化合物の薬学的に許容され得る塩の代表的な例は、国際公開第2015/0
09616号パンフレットに既に記載されており、同様に本発明に適している。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容され得る担体」は、当業者に公知であ
るように、任意の及び全ての溶媒、分散媒体、コーティング、界面活性剤、抗酸化剤、保
存剤(例えば、抗菌剤、抗真菌剤)、等張剤、吸収遅延剤、塩、保存剤、薬物、薬物安定
剤、結合剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、香味剤、染料等、及びこれらの組み合わ
せを含む(例えば、Remington’s Pharmaceutical Scie
nces,18th Ed.Mack Printing Company,1990、
pp.1289−1329を参照のこと)。任意の従来の担体が活性成分と不適合である
限りを除いて、治療又は医薬組成物におけるその使用が意図される。
本発明の化合物の「治療有効量」という用語は、対象の生物学的又は医学的応答、例え
ば、酵素若しくはタンパク質活性の減少若しくは阻害、症状の寛解、状態の緩和、疾患の
進行の緩慢化若しくは遅延、又は疾患の予防等を引き起こす、本発明の化合物の量を指す
。1つの非限定的な実施形態では、「治療有効量」という用語は、対象に投与された場合
、(1)(i)因子Bによって媒介される、若しくは(ii)因子B活性に関連する、若
しくは(iii)補体代替経路の活性(正常又は異常)によって特徴付けられる、状態若
しくは障害若しくは疾患若しくは生物学的プロセス(例えば、組織再生及び生殖)を、少
なくとも部分的に緩和、阻害、予防し及び/又は寛解させる;又は(2)因子Bの活性を
減少若しくは阻害する;又は(3)因子Bの発現を減少若しくは阻害する;又は(4)補
体系の活性化を減少若しくは阻害する、特に、補体代替経路の活性化によって生成される
C3a、iC3b、C5a若しくは膜攻撃複合体の生成を減少若しくは阻害するのに有効
な、本発明の化合物の量を指す。別の非限定的な実施形態では、用語「治療有効量」は、
細胞、又は組織、又は非細胞生物学的物質、又は培地に投与された場合、因子B及び/又
は補体代替経路の活性を少なくとも部分的に減少又は阻害し、又は因子B及び/又は補体
代替経路の発現を少なくとも部分的に減少又は阻害するのに有効な、本発明の化合物の量
を指す。因子B及び/又は補体代替経路についての上記実施形態に例示されるような用語
「治療有効量」の意味。
本明細書で使用される場合、用語「対象」は、動物を指す。典型的には、動物は、哺乳
動物である。対象はまた、例えば、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ
、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス、魚、鳥等を指す。特定の実施形態では、対象は
、霊長類である。さらに別の実施形態では、対象は、ヒトである。
本明細書で使用される場合、用語「阻害する」、「阻害」又は「阻害している」は、所
与の状態、症状、若しくは障害、若しくは疾患の減少若しくは抑制、又は生物学的活性若
しくはプロセスのベースライン活性の有意な減少を指す。
本明細書で使用される場合、任意の疾患又は障害の「処置する」、「処置している」又
は「処置」という用語は、1つの実施形態では、疾患又は障害を寛解させること(即ち、
疾患又はその臨床症状の少なくとも1つの発症を緩慢化又は停止又は減少させること)を
指す。別の実施形態では、「処置する」、「処置している」又は「処置」は、患者によっ
て認識され得ないものを含む少なくとも1つの身体的パラメータを緩和又は改善すること
を指す。さらに別の実施形態では、「処置する」、「処置している」又は「処置する」は
、身体的に(例えば、認識可能な症状の安定化)、生理学的に(例えば、身体的パラメー
タの安定化)、又はその両方で、疾患又は障害を調節することを指す。さらに別の実施形
態では、「処置する」、「処置している」又は「処置」は、疾患又は障害の発生又は発症
又は進行を予防し又は遅延させることを指す。
本明細書で使用される場合、対象は、そのような対象がそのような処置から生物学的に
、医学的に、又は生活の質において利益を得る場合、処置を「必要とする」。
本明細書で使用される場合、用語「a」、「an」、「the」及び本発明の文脈(特
に特許請求の範囲の文脈)で使用される同様の用語は、本明細書で別段の指示がない限り
、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数及び複数の両方を含むと解釈されるべ
きである。
本明細書で記載した全ての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈によっ
て明らかに矛盾しない限り、任意の好適な順序で実行され得る。本明細書で提供される任
意の及び全ての例、又は例示的な言語(例えば、「〜等」)の使用は、単に本発明をより
よく説明することを意図したものであり、別様に特許請求される本発明の範囲を限定する
ものではない。
本発明の化合物の任意の不斉原子(例えば、炭素等)は、ラセミ又はエナンチオマーに
富む、例えば、(R)−、(S)−又は(R,S)立体配置で存在することができる。特
定の実施形態では、各不斉原子は、(R)−又は(S)−立体配置における少なくとも5
0%のエナンチオマー過剰率、少なくとも60%のエナンチオマー過剰率、少なくとも7
0%のエナンチオマー過剰率、少なくとも80%のエナンチオマー過剰率、少なくとも9
0%のエナンチオマー過剰率、少なくとも95%のエナンチオマー過剰率、又は少なくと
も99%のエナンチオマー過剰率を有する。不飽和結合を有する原子における置換基は、
可能であれば、シス(Z)又はトランス(E)形態で存在し得る。
従って、本明細書で使用される場合、本発明の化合物の使用は、例えば、実質的に純粋
な幾何(シス又はトランス)異性体、ジアステレオマー、光学異性体(対掌体)、ラセミ
体又はそれらの混合物としての、回転異性体、アトロプ異性体、互変異性体又はそれらの
混合物等の可能な異性体のうちの1つの形態であってもよい。明確にするために、位置異
性体は、上記に包含されない。
任意の得られた異性体の混合物は、成分の物理化学的差異に基づいて、純粋な又は実質
的に純粋な幾何異性体又は光学異性体、ジアステレオマー、ラセミ体に、例えばクロマト
グラフィー及び/又は分別結晶化によって分離することができる。
最終生成物又は中間体の任意の得られたラセミ体は、公知の方法によって、例えば、光
学活性な酸又は塩基で得られた、そのジアステレオマー塩の分離、及び光学活性な酸性又
は塩基性化合物の遊離によって、光学対掌体に分離され得る。特に、塩基性部分は、例え
ば、光学活性な酸(例えば、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジ−O,
O’−p−トルオイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸又はカンファー−10−スルホン酸
)で形成された塩の分別結晶化によって、本発明の化合物をそれらの光学対掌体に分離す
るために使用され得る。ラセミ生成物はまた、キラルクロマトグラフィー(例えば、高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)又はキラル吸着剤を使用する超臨界流体クロマトグ
ラフィー(SFC))によって分離され得る。
予防的及び治療的使用
別の実施形態では、本発明は、腎疾患又は障害を処置する方法を提供し、この方法は、
実施形態1〜5のいずれか1つの定義に従って、有効量の化合物又はその薬学的に許容さ
れ得る塩を、そのような処置を必要とする対象に投与することを含み、前記疾患又は障害
は、C3G、IgAN、及び糸球体C3沈着の証拠を有する他の腎症から選択される。
式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩は、約50〜70kgの対象につい
て、約0.1〜1000mgの活性成分、又は約0.1〜500mg、又は約0.1〜2
50mg、又は約0.1〜150mg、又は約0.5〜100mg、又は約0.5〜50
mgの活性成分の単位用量で投与することができる。その治療有効量は、対象の種、体重
、年齢及び個体の状態、障害若しくは疾患、又は処置されるその重症度に依存し得る。通
常の技術を有する医師、臨床医又は獣医は、障害又は疾患の進行を予防、処置又は阻害す
るのに必要な活性成分の各々の有効量を容易に決定することができる。
実施形態1による化合物の効力は、以下の方法によって評価することができる:
1.補体駆動性腎疾患;特にIgANの臨床試験
患者は、以下の基準に従って募集される:
・2年以内に診断された成人IgAN患者
・高血圧及び/又は降圧治療、並びに>1g/日のタンパク尿等の急速進行の高リスク
としての診断基準を満たすこと
・腎生検=IgAN、血管炎を伴うIgANを含む
・eGFR(糸球体ろ過率)が>40及び<100ml/分/1.73m
・試験中維持するべき支持療法(利尿薬、ACE(アンギオテンシン変換酵素)阻害剤
、ARB(アンギオテンシン・レニン・ブロッカー)、スタチンを含む)。
・導入期間後の無作為化。
試験のために、患者をワクチン接種して、肺炎球菌(Streptococcus p
neumoniae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)、
及びインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)を含む、カプ
セル化された生物によって引き起こされる感染症のリスクを排除する。ワクチン接種は、
例えば、23価多糖類(PS)ワクチン、又は7価性タンパク質−多糖類結合(PCV−
7)ワクチンで実施することができる。
ワクチン接種に従い、次いで、1日2回(BID)投与される25、50、100及び
200mgの式(I)の化合物の1日用量で患者を処置する。血圧を標準的な実施に従っ
て監視し、アルブミン及びグロブリンのような尿中の低分子量タンパク質を定期的に決定
することによって、タンパク尿を決定する。
式(I)の化合物による処置期間は、少なくとも3ヶ月であり、有効な処置の一次エン
ドポイントは、尿タンパク質クレアチニン比(UPCR)の減少が25%以上で達成され
る。
二次エンドポイントとして、腎組織学が選択された患者において実施され、ここで、組
織学的スコアにおいて、減少した補体活性化、より少ない炎症、減少したメサンギウム拡
大が目的とされる。
2.補体駆動性腎疾患、特にC3Gに関する臨床試験:
患者は、以下の基準に従って募集される:
・C3Gと診断された成人患者
・C3Gを示す腎生検(3ヵ月以内に確認された結果)
・血清C3(コンバターゼ)又はFB(B因子)値が低く、GFR(糸球体ろ過率)値
が任意の患者
・GFR≧40ml/分/1.73m
・試験中維持すべき支持療法(利尿薬、ACE阻害剤、ARB、スタチンを含む)。
・導入期間後の無作為化
試験のために、患者をワクチン接種して、肺炎球菌(Streptococcus p
neumoniae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)、
及びインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)を含む、カプ
セル化された生物によって引き起こされる感染症のリスクを排除する。ワクチン接種は、
例えば、23価多糖類(PS)ワクチン、又は7価性タンパク質−多糖類結合(PCV−
7)ワクチンで実施することができる。
ワクチン接種に従い、次いで、1日2回(BID)投与される25、50、100及び
200mgの式(I)の化合物の1日用量で患者を処置する。
式(I)の化合物による処置期間は、少なくとも2ヶ月である。
有効な処置の一次エンドポイントは、タンパク尿が25%を超えて減少した場合に達成
される。
有効な処置の二次エンドポイントは、腎生検における改善されたeGFR及び改善され
た組織学、処置の3ヶ月後(可能であれば、処置の6ヶ月後)の組織における標的効果で
ある。
実施形態1〜5に開示される式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩は、B
因子の強力な阻害剤であり、上記の臨床試験(1)及び(2)において試験される。
1.補体調節不全の阻害を、免疫固定電気泳動によって測定した(Zhang et a
l.,Clin J Am Soc Nephrology 7,pp265−274(
2012)により記載)。
このアッセイは、患者血清中の安定化されたC3コンバターゼに基づく。患者血清を正
常血清と1:1で混合し、37℃で30分間インキュベートする。正常な血清は、患者の
C3レベルが非常に低くなり得るので、C3の供給源として役立つ。結果は、切断された
C3対切断されていないC3の割合である。Mg2+EGTA−PBS中で血清をインキ
ュベートすることにより最大切断を決定し、EDTA−PBS中で血清をインキュベート
することによりバックグラウンド切断を決定した。試験化合物による阻害は、以下の式に
よって計算した:
(試験化合物の存在下での切断−バックグラウンド切断)/(最大切断−バックグラウ
ンド切断)
このアッセイは、代替経路(AP)調節不全について以下の原因を有するC3Gを有す
る9人の患者のサンプルにおいて実施された:
・3人の患者におけるC3Nef(C3コンバターゼを安定化させる自己抗体)
・2人の患者におけるFH(H因子)に対する自己抗体
・2人の患者における原因不明
・2人の患者におけるFB(B因子)に対する自己抗体。C3G(C3糸球体腎炎)及
びDDD(デンスデポジット病)の両方を有する患者のサンプルを含めた。
このアッセイにおいて、本発明者らは、実施形態4の化合物を試験した。例えば、実施
形態5の化合物は、3.3マイクロモルの濃度で>97%、1.1マイクロモルの存在下
で63%、C3切断を阻害した。
2.C3Nef又はFB自己抗体によって安定化される予備形成されたC3コンバターゼ
の阻害
予備形成され安定化されたC3コンバターゼの阻害を、C3コンバターゼ安定化アッセ
イ(C3CSA)(Zhang et al.,Clin J Am Soc Neph
rology 7,pp265−274(2012)により記載)によって測定した。こ
のアッセイでは、C3コンバターゼは、ヒツジ赤血球の表面上に人工的に構築される。C
3コンバターゼは、通常、37℃で90秒の半減期を有するが、患者から精製されたIg
Gの添加によって崩壊が遅延される。コンバターゼ安定化/コンバターゼ活性を阻害し、
その崩壊を可能にするために、患者由来のIgGと同時に化合物を添加した。IgG(及
び化合物)投与後、コンバターゼを30℃で15分間崩壊させた。次いで、EDTA中の
ラット血清を37℃で30分間添加して、安定化されたC3コンバターゼにより末端補体
経路を活性化し、赤血球を溶解させた。赤血球溶解は、ヘモグロビン放出に関連し、従っ
て、415nmでの上清における吸収を介して定量化された。最大溶血を、時間0での溶
解によって決定し、バックグラウンドとして、EDTA緩衝液中の溶血(全ての補体経路
の完全な阻害)を測定した。
安定化されたC3コンバターゼの阻害は、C3Gを有する15人の患者からのIgGを
使用して測定され、7人の患者はDDDを有し、8人の患者はC3GNを有した。患者の
うち4人は、FBに対する抗体を有し、11人の患者は、C3腎炎因子、即ちC3コンバ
ターゼに対する抗体を有していた。実施形態5の化合物は、化合物濃度0.15マイクロ
モルでEDTA(補体活性なし)の存在下で観察されたレベルと比較して、C3コンバタ
ーゼ負荷赤血球の溶血を>99%阻害した。
3.志賀毒素産生大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群(STEC−HUS
又は古典的HUS)を有する患者由来の血清で刺激されたヒト微小血管内皮細胞へのC3
沈着の阻害
Morigi et al.,2011(Morigi M,Galbusera M
,Gastoldi S,Locatelli,M,Buelli,S,Pezzott
a A,Pagani C,Noris M,Gobbi M,Stravalaci
M,Rottoli D,Tedesco F,Remuzzi G and Joja
C:2011.Alternative pathway activation o
f complement by Shiga toxin promotes exu
berant C3a formation that triggers micro
vascular thrombosis.J Immunol.187(1):172
−80)に記載されているように、皮膚由来のヒト微小血管内皮細胞株(HMEC−1、
ATCC CRL−3243)をスライドガラス上に蒔き、コンフルエント時に使用した
。細胞を10μM ADPで10分間活性化し、次いで、2つの異なる濃度(1及び10
マイクロM)の実施形態5のCFB阻害剤の存在下又は非存在下で、試験培地(0.5%
BSAを含むHBSS)で1:2に希釈した血清(疾患の急性期中の3人のSTEC−
HUS患者又は健康な対照から収集した)と共に4時間インキュベートした。インキュベ
ーション工程の終わりに、HMEC−1を蛍光色素結合抗ヒトC3cで処理した。各実験
において、健康な対照からの血清のプールを、患者血清と並行して試験した。内皮細胞表
面の蛍光染色を得るために、共焦点倒立レーザー顕微鏡を使用した。
サンプル当たり15の視野を獲得し、蛍光染色によって占められた範囲を、ソフトウェ
アImage Jの組み込み特定関数を使用する自動エッジ検出によって評価し、分析し
た視野当たりのpixel2として表した。最高値及び最低値を廃棄し、残りの13視野
について平均±SEを計算した。
結果:急性STEC−HUS患者からの血清は、健康な対照からの血清に関して、AD
P活性化内皮細胞上に大量のC3沈着を誘導した(P<0.0001)。STEC−HU
S患者の血清中の実施形態5のCFB阻害剤の存在は、ADP活性化HMEC.−1上の
C3沈着の用量応答減少を誘導した(1マイクロMについて73%の減少及び10マイク
ロMについて89%の減少、両方についてp<0.0001)。特に、10マイクロMの
濃度で実施形態5のCFB阻害剤を添加したSTEC−HUS血清に曝露された内皮細胞
上のC3沈着物の量は、対照血清に曝露された細胞上で観察されたC3沈着物と有意に異
ならなかった。
4.FB阻害剤は、ラットにおける受動的ヘイマン腎炎の発症及び進行を予防する
ラットにおける受動的ヘイマン腎炎は、膜性腎症の最も一般的な動物モデルである(J
efferson JA,Pippin JW and Shankland SJ 2
010.Experimental Models of membranous ne
phropathy.Drug Discov Today Dis Models.7
(1−2):27−33を参照のこと)。これは、ラットメガリンで免疫化されたウサギ
由来のポリクローナル血清の移入によって誘導され、ヒト疾患を非常に思い出させる腎臓
における炎症性変化を示す。抗体移入の4日後に有意なタンパク尿が観察され、移入の2
週間後まで増加する。
実施形態5のB因子阻害剤による予防的処置(1日2回の強制経口投与、20又は60
mg/kg/日)は、移入後14日目のタンパク尿を82%又は75%有意に減少させ(
p<0.0001)、組織病理学的変化を有意に減少させた(組み合わせスコアは、ビヒ
クル、20及び60mg/kgの実施形態5のFB阻害剤について、各々2.2、0.3
及び0.4である、p<0.005)。さらに、別の実験において、タンパク尿の発現(
血清移入後6日)後に開始する60mg/kgの実施形態5のFB阻害剤(1日2回の強
制経口投与)による治療的処置は、疾患のさらなる進行をブロックした。タンパク尿は、
対照群では6日目の0.79から14日目の1.93に増加したが、実施例5のFB阻害
剤で処置した群では安定したままであった(6日目及び14日目に、各々0.74及び0
.81。組み合わせ組織病理学スコアは、ビヒクルで処置した群の2.7からFB阻害剤
で処置した群の1.1に減少した、p<0.005)。
実施形態5のB因子阻害剤による予防的処置(1日2回の強制経口投与、20又は60mg/kg/日)は、移入後14日目のタンパク尿を82%又は75%有意に減少させ(p<0.0001)、組織病理学的変化を有意に減少させた(組み合わせスコアは、ビヒクル、20及び60mg/kgの実施形態5のFB阻害剤について、各々2.2、0.3及び0.4である、p<0.005)。さらに、別の実験において、タンパク尿の発現(血清移入後6日)後に開始する60mg/kgの実施形態5のFB阻害剤(1日2回の強制経口投与)による治療的処置は、疾患のさらなる進行をブロックした。タンパク尿は、対照群では6日目の0.79から14日目の1.93に増加したが、実施例5のFB阻害剤で処置した群では安定したままであった(6日目及び14日目に、各々0.74及び0.81。組み合わせ組織病理学スコアは、ビヒクルで処置した群の2.7からFB阻害剤で処置した群の1.1に減少した、p<0.005)。

以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
C3G(C3糸球体症)、IgAN(IgA腎症)、並びにMN(膜性腎症)及びHUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有する他の腎症の処置における使用のための、式(I)
Figure 2020193222

の化合物又はその薬学的に許容され得る塩(式中、
Rは、水素、C −C アルキル、又はC −C アルコキシであり;
は、C −C アルコキシであり;
は、C −C アルキルであり;
は、C −C アルコキシ;C −C アルキル;又はヒドロキシルであり;
は、−C(O)R で場合により置換されたフェニルであり、
は、ヒドロキシ、C −C アルコキシ、又はアミノである)。
[2]
Rが、水素;又はC −C アルキルであり;
が、C −C アルコキシであり;
が、C −C アルキルであり;
が、C −C アルコキシ;又はC −C アルキルであり;
が、−C(O)R で場合により置換されたフェニルであり、
が、ヒドロキシル又はC −C アルコキシである、
[1]に記載の使用のための化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
[3]
Rが、水素であり;
が、C −C アルコキシであり;
が、C −C アルキルであり;
が、C −C アルコキシであり;
が、−C(O)R で場合により置換されたフェニルであり、
が、ヒドロキシである、
[1]に記載の使用のための化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
[4]
前記化合物が:
4−(1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)−4−メチルピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(4−メトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(4−エトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−メトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−(5−ヒドロキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−エチル−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル−安息香酸;
4−(エチル−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
4−((2S,4R)−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)−4−メチルピペリジン−2−イル)安息香酸エチル;及び
4−((2S,4S)−4−エトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸エチル
からなる群から選択される、[1]に記載の使用のための化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
[5]
前記化合物又はその薬学的に許容され得る塩が、4−((2S,4S)−4−エトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸である、[1]に記載の使用のための化合物。
[6]
前記使用が、C3G(C3糸球体症)の処置におけるものである、[1]〜[5]のいずれかに記載の使用のための化合物。
[7]
前記使用が、IgAN(IgA腎症)の処置におけるものである、[1]〜[5]のいずれかに記載の使用のための化合物。
[8]
前記使用が、MN(膜性腎症)の処置におけるものである、[1]〜[5]のいずれかに記載の使用のための化合物。
[9]
前記使用が、HUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)の処置におけるものである、[1]〜[5]のいずれかに記載の使用のための化合物。
[10]
C3G(C3糸球体症)、IgAN(免疫グロブリンA腎症)、又はMN(膜性腎症)及びHUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有する他の腎症を、それに罹患している患者において処置又は予防する方法であって、有効量の[1]、[2]、[3]、[4]又は[5]のいずれか1項の定義に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩を前記患者に投与することからなる方法。
[11]
C3G(C3糸球体症)、IgAN(IgA腎症)並びにMN(膜性腎症)及びHUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有する他の腎症から選択される疾患又は障害の処置における使用のための、治療有効量の[1]〜[5]の定義に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩及び1つ以上の薬学的に許容され得る担体を含む医薬組成物。

Claims (11)

  1. C3G(C3糸球体症)、IgAN(IgA腎症)、並びにMN(膜性腎症)及びHU
    S(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有
    する他の腎症の処置における使用のための、式(I)
    Figure 2020193222

    の化合物又はその薬学的に許容され得る塩(式中、
    Rは、水素、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシであり;
    は、C−Cアルコキシであり;
    は、C−Cアルキルであり;
    は、C−Cアルコキシ;C−Cアルキル;又はヒドロキシルであり;
    は、−C(O)Rで場合により置換されたフェニルであり、
    は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、又はアミノである)。
  2. Rが、水素;又はC−Cアルキルであり;
    が、C−Cアルコキシであり;
    が、C−Cアルキルであり;
    が、C−Cアルコキシ;又はC−Cアルキルであり;
    が、−C(O)Rで場合により置換されたフェニルであり、
    が、ヒドロキシル又はC−Cアルコキシである、
    請求項1に記載の使用のための化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
  3. Rが、水素であり;
    が、C−Cアルコキシであり;
    が、C−Cアルキルであり;
    が、C−Cアルコキシであり;
    が、−C(O)Rで場合により置換されたフェニルであり、
    が、ヒドロキシである、
    請求項1に記載の使用のための化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
  4. 前記化合物が:
    4−(1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)−4
    −メチルピペリジン−2−イル)安息香酸;
    4−(4−メトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル
    )メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
    4−(4−エトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル
    )メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
    4−(5−メトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル
    )メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
    4−(5−ヒドロキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イ
    ル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
    4−エチル−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル
    )ピペリジン−2−イル−安息香酸;
    4−(エチル−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチ
    ル)ピペリジン−2−イル)安息香酸;
    4−((2S,4R)−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イ
    ル)メチル)−4−メチルピペリジン−2−イル)安息香酸エチル;及び
    4−((2S,4S)−4−エトキシ−1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−イン
    ドール−4−イル)メチル)ピペリジン−2−イル)安息香酸エチル
    からなる群から選択される、請求項1に記載の使用のための化合物又はその薬学的に許容
    され得る塩。
  5. 前記化合物又はその薬学的に許容され得る塩が、4−((2S,4S)−4−エトキシ
    −1−((5−メトキシ−7−メチル−1H−インドール−4−イル)メチル)ピペリジ
    ン−2−イル)安息香酸である、請求項1に記載の使用のための化合物。
  6. 前記使用が、C3G(C3糸球体症)の処置におけるものである、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の使用のための化合物。
  7. 前記使用が、IgAN(IgA腎症)の処置におけるものである、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の使用のための化合物。
  8. 前記使用が、MN(膜性腎症)の処置におけるものである、請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の使用のための化合物。
  9. 前記使用が、HUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)の処置にお
    けるものである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
  10. C3G(C3糸球体症)、IgAN(免疫グロブリンA腎症)、又はMN(膜性腎症)
    及びHUS(大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の
    証拠を有する他の腎症を、それに罹患している患者において処置又は予防する方法であっ
    て、有効量の請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項の定義に従う式(I)の化合物
    又はその薬学的に許容され得る塩を前記患者に投与することからなる方法。
  11. C3G(C3糸球体症)、IgAN(IgA腎症)並びにMN(膜性腎症)及びHUS
    (大腸菌(E.coli)誘発性溶血性尿毒症症候群)等の糸球体C3沈着の証拠を有す
    る他の腎症から選択される疾患又は障害の処置における使用のための、治療有効量の請求
    項1〜5の定義に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩及び1つ以上の
    薬学的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
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