JP2020193009A - 蓋材 - Google Patents

蓋材 Download PDF

Info

Publication number
JP2020193009A
JP2020193009A JP2019099816A JP2019099816A JP2020193009A JP 2020193009 A JP2020193009 A JP 2020193009A JP 2019099816 A JP2019099816 A JP 2019099816A JP 2019099816 A JP2019099816 A JP 2019099816A JP 2020193009 A JP2020193009 A JP 2020193009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
lid material
plastic film
environment
stretched plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019099816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7371353B2 (ja
Inventor
紘基 阿久津
Hiroki Akutsu
紘基 阿久津
靖也 飯尾
Seiya Iio
靖也 飯尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2019099816A priority Critical patent/JP7371353B2/ja
Publication of JP2020193009A publication Critical patent/JP2020193009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7371353B2 publication Critical patent/JP7371353B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】電子レンジでの加熱の際に蒸気抜きができる蓋材を提供する。【解決手段】蓋材10−1であって、蓋材10−1中、延伸プラスチックフィルムは2枚であり、第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12は、いずれもポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムであり、シーラント層13が、ポリエチレンを主成分とし、第2延伸プラスチックフィルム12とシーラント層13の間に、部分的にラミネート強度調整層14が設けられており、蓋材10−1において、ラミネート強度調整層14が設けられている領域を第1領域10B、ラミネート強度調整層14が設けられていない領域を第2領域10Cとする場合、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの第2領域10Cの破断伸度が、125%以下である、蓋材10−1が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋材に関する。
従来から、調理済あるいは半調理済等の食品を収容し、食する際に電子レンジにより加熱可能なプラスチック製の蓋付容器が知られている。
しかしながら、このような食品を電子レンジで蓋付容器毎加熱すると、食品から発生する蒸気や内部空気の熱膨張により蓋付容器の内圧が高まり、蓋付容器が変形したり、蓋付容器が破裂し、蓋付容器内部に収納された食品が飛散したり吹きこぼれたりして電子レンジ内を汚すといった問題がある。
このようなことから、容器と蓋材とをヒートシールにより貼り合わせたシール部の一部を特殊な形状として、蓋付容器の内圧に基づく負荷をこの特殊な形状の部分に集中させ、該部分の密封状態を解消して、内圧を逃がす技術が開発されている(特許文献1参照)。
特開昭62−235080号公報
しかしながら、シール部に特殊な形状の部分を設けると、容器のフランジの幅を大きくしなければならず、またこの特殊な形状の部分を設ける精度が必要となるので、構造が複雑化してしまうおそれがある。このため、簡便な方法で電子レンジでの加熱時に蒸気を抜くことが求められる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、電子レンジでの加熱の際に蒸気抜きができる蓋材を提供することを目的とする。
本発明は、以下の発明を含む。
[1]少なくとも、第1延伸プラスチックフィルムと、第2延伸プラスチックフィルムと、シーラント層とをこの順に備える蓋材であって、前記蓋材中、延伸プラスチックフィルムは2枚であり、前記第1延伸プラスチックフィルムおよび前記第2延伸プラスチックフィルムは、いずれもポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムであり、前記シーラント層が、ポリエチレンを主成分とし、前記第2延伸プラスチックフィルムと前記シーラント層の間に、部分的にラミネート強度調整層が設けられており、前記蓋材において、前記ラミネート強度調整層が設けられている領域を第1領域、前記ラミネート強度調整層が設けられていない領域を第2領域とする場合、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が、180%以下である、蓋材。
[2]25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が120%以上である、上記[1]に記載の蓋材。
[3]80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断強度が、75MPa以下である、上記[1]または[2]に記載の蓋材。
[4]少なくとも、第1延伸プラスチックフィルムと、第2延伸プラスチックフィルムと、シーラント層とをこの順で備える蓋材であって、前記蓋材中、延伸プラスチックフィルムは2枚であり、前記第1延伸プラスチックフィルムは、ポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムまたはポリアミドを主成分とする二軸延伸ポリアミドフィルムであり、前記第1延伸プラスチックフィルムが前記二軸延伸ポリエステルフィルムである場合には、前記第2延伸プラスチックフィルムはポリアミドを主成分とする二軸延伸ポリアミドフィルムであり、または前記第1延伸プラスチックフィルムが前記二軸延伸ポリアミドフィルムである場合には、前記第2延伸プラスチックフィルムはポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムであり、前記シーラント層が、ポリエチレンを主成分とし、前記第2延伸プラスチックフィルムと前記シーラント層の間に、部分的にラミネート強度調整層が設けられており、前記蓋材において、前記ラミネート強度調整層が設けられている領域を第1領域、前記ラミネート強度調整層が設けられていない領域を第2領域とする場合、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が、135%以下である、蓋材。
[5]25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が80%以上である、上記[4]に記載の蓋材。
[6]80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断強度が、70MPa以下である、上記[4]または[5]に記載の蓋材。
[7]少なくとも、第1延伸プラスチックフィルムと、第2延伸プラスチックフィルムと、シーラント層とをこの順で備える蓋材であって、前記蓋材中、延伸プラスチックフィルムは2枚であり、前記シーラント層が、ポリエチレンを主成分とし、前記延伸プラスチックフィルムと前記シーラント層の間に、部分的にラミネート強度調整層が設けられており、前記蓋材において、前記ラミネート強度調整層が設けられている領域を第1領域、前記ラミネート強度調整層が設けられていない領域を第2領域とする場合、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が、25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度よりも低い、蓋材。
[8]80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域のラミネート強度が、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第1領域のラミネート強度の2倍以上である、上記[1]ないし[7]のいずれか一項に記載の蓋材。
[9]80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域のラミネート強度が1.0N以上である、上記[8]に記載の蓋材。
[10]前記ポリエチレンが、低密度ポリエチレン、およびα−オレフィンがブテンである直鎖状低密度ポリエチレンの少なくともいずれかを含む、上記[1]ないし[9]のいずれか一項に記載の蓋材。
[11]前記ラミネート強度調整層が、ポリアミドと、セルロース系樹脂と、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂またはワックス類と、を含む樹脂組成物で構成されている、上記[1]ないし[10]のいずれか一項に記載の蓋材。
本発明によれば、電子レンジでの加熱の際に蒸気抜きができる蓋材を提供できる。
図1は、実施形態に係る蓋材の平面図である。 図2は、図1に示される蓋材のI−I線の断面図である。 図3は、蓋材の破断伸度や破断強度を測定するための試験片S1を蓋材から切り出すときの図である。 図4は、試験片S1を用いて破断伸度や破断強度を測定する様子を示す図である。 図5は、蓋材の第2領域のラミネート強度を測定するための試験片S2を蓋材から切り出すときの図である。 図6は、端部を剥離した試験片S2を示す図である。 図7は、試験片S2を用いてラミネート強度を測定する様子を示す図である。 図8は、試験片2のラミネート強度を測定するための把持具間距離に対する引張応力の変化を示す図である。 図9は、蓋材の第1領域のラミネート強度を測定するための試験片S3を蓋材から切り出すときの図である。 図10は、端部を剥離した試験片S3を示す図である。 図11は、試験片S3を用いてラミネート強度を測定する様子を示す図である。 図12は、試験片3のラミネート強度を測定するための把持具間距離に対する引張応力の変化を示す図である。 図13は、実施形態に係る他の蓋材の平面図である。 図14は、実施形態に係る蓋付容器の斜視図である。 図15は、図14の蓋付容器の平面図である。 図16は、図15のII−II線の断面図である。 図17は、実施形態に係る他の蓋付容器の斜視図である。 図18は、図17の蓋付容器の平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る蓋材について、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートとも呼ばれるような部材も含む意味で用いられる。図1は、本実施形態に係る蓋材の平面図であり、図2は、図1に示される蓋材のI−I線の断面図であり、図3は、蓋材の破断伸度や破断強度を測定するための試験片S1を蓋材から切り出すときの図であり、図4は、試験片を用いて破断伸度や破断強度を測定する様子を示す図である。図5は、蓋材のラミネート強度を測定するための試験片S2を蓋材から切り出すときの図であり、図6は、端部を剥離した試験片S2を示す図であり、図7は、試験片S2を用いてラミネート強度を測定する様子を示す図であり、図8は、試験片2のラミネート強度を測定するための把持具間距離に対する引張応力の変化を示す図である。図9は、蓋材の第1領域のラミネート強度を測定するための試験片S3を蓋材から切り出すときの図であり、図10は、端部を剥離した試験片S3を示す図であり、図11は、試験片S3を用いてラミネート強度を測定する様子を示す図であり、図12は、試験片3のラミネート強度を測定するための把持具間距離に対する引張応力の変化を示す図である。図13は、実施形態に係る他の蓋材の平面図である。
<<<蓋材>>>
図1に示される蓋材10−1は、図2に示されるように、少なくとも、第1延伸プラスチックフィルム11と、第2延伸プラスチックフィルム12と、シーラント層13とをこの順で備えている。蓋材10−1は、蓋材10−1中に延伸プラスチックフィルムを2枚のみ有している。
図1に示される蓋材10−1は、円形状となっているが、蓋材の形状は特に限定されず、例えば、楕円状あるいは三角形状や四角形状等の多角形状であってもよい。蓋材10−1の大きさは、特に限定されないが、図1に示されるように蓋材10−1が円形状になっている場合には、蓋材10−1の直径は、50mm以上200mm以下になっていてもよい。
また、蓋材10−1には、蓋付容器から蓋材10−1を剥がすときに指で蓋材10−1をつまむためのつまみ部10Aが設けられているが、つまみ部10Aは設けられていなくともよい。つまみ部10Aは、蓋材10−1の一部が直径方向外側に突出している部分である。
蓋材10−1は、図2に示されるように、第2延伸プラスチックフィルム12とシーラント層13の間に部分的にラミネート強度調整層14を備えている。ラミネート強度調整層14を備えることにより、電子レンジでの加熱でラミネート強度調整層14が軟化するので、このラミネート強度調整層14の強度低下を契機に、ラミネート強度調整層14とシーラント層13の一部が部分的に破壊され、これにより、蓋材10−1内の蒸気を抜くことができる。図1においては、ラミネート強度調整層14は、1箇所に設けられているが、2箇所以上に設けられていてもよい。
蓋材10−1は、第1延伸プラスチックフィルム11、第2延伸プラスチックフィルム12、シーラント層13、ラミネート強度調整層14の他、印刷層や接着剤層を備えていてもよい。例えば、蓋材10−1は、図2に示されるように、延伸プラスチックフィルム11、接着剤層15、印刷層16、第2延伸プラスチックフィルム12、ラミネート強度調整層14、接着剤層17、およびシーラント層13をこの順で備えていてもよい。なお、蓋材10−1は、第1延伸プラスチックフィルム11とシーラント層13との間に、透明ガスバリア層等の所望の機能を発揮する機能層をさらに備えていてもよい。
上記したようにラミネート強度調整層14は部分的に設けられているので、蓋材10−1は、ラミネート強度調整層14が設けられている領域である第1領域10Bと、ラミネート強度調整層14が設けられていない領域である第2領域10Cとを有している。第1領域10Bの大きさ(ラミネート強度調整層14の大きさ)は、蓋材10−1の大きさによって適宜調整されるが、例えば、第1領域10Bは、横幅W1(図1参照)が1mm以上20mm以下であり、第1領域10Bの縦幅W2(図1参照)が1mm以上15mm以下であることが好ましい。
後述するように第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12は、いずれも二軸延伸ポリエステルフィルムであってもよく、また第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリエステルフィルムの場合には、第2延伸プラスチックフィルム12は二軸延伸ポリアミドフィルムであってもよく、また第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリアミドフィルムの場合には、第2延伸プラスチックフィルムは二軸延伸ポリエステルフィルムであってもよい。
第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12がいずれも二軸延伸ポリエステルフィルムの場合において、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの第2領域10Cの破断伸度(以下、この破断伸度を「熱間破断伸度」と称する。)は、180%以下となっていることが好ましい。第2領域10Cの熱間破断伸度が、180%以下であれば、電子レンジでの加熱時に蓋材10−1が伸びにくいので、蓋材10−1が破断しやすい。この場合の第2領域10Cの熱間破断伸度の下限は、電子レンジでの加熱時の破断しやすさの観点から、110%以上、120%以上、または130%以上であることが好ましい。また、この場合の第2領域10Cの熱間破断伸度の上限は、175%以下、170%以下、165%以下、または160%以下であることがより好ましい。
第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12がいずれも二軸延伸ポリエステルフィルムの場合において、25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの第2領域10Cの破断伸度(以下、この破断伸度を「常温破断伸度」と称する。)は、120%以上となっていることが好ましい。第2領域10Cの常温破断伸度が、120%以上であれば、常温時では蓋材10−1が伸びるので、蓋材10−1が破断しにくい。このため、蓋材10−1と容器本体とを接合して蓋付容器とした場合、常温時において蓋付容器から内容物が漏れにくくなる。この場合の第2領域10Cの常温破断伸度の下限は、125%以上、130%以上、または135%以上であることがより好ましい。また、この場合の第2領域の常温破断伸度の上限は、内容物の保護の観点から、200%以下、180%以下、または170%以下であることがより好ましい。
第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリエステルフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリアミドフィルムである場合、または第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリアミドフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリエステルフィルムである場合において、第2領域10Cの熱間破断伸度は、135%以下となっていることが好ましい。第2領域10Cの熱間破断伸度が、135%以下であれば、電子レンジでの加熱時に蓋材10−1が伸びにくいので、蓋材10−1が破断しやすい。この場合の第2領域10Cの熱間破断伸度の下限は、電子レンジでの加熱時の破断しやすさの観点から、70%以上、80%以上、または90%以上であることが好ましい。また、この場合の第2領域10Cの熱間破断伸度の上限は130%以下、125%以下、または120%以下であることがより好ましい。
第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリエステルフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリアミドフィルムである場合、または第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリアミドフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリエステルフィルムである場合において、第2領域10Cの常温破断伸度は、80%以上となっていることが好ましい。第2領域10Cの常温破断伸度が、80%以上であれば、常温時では蓋材10−1が伸びるので、蓋材10−1が破断しにくい。このため、蓋材10−1と容器本体とを接合して蓋付容器とした場合、常温時において蓋付容器から内容物が漏れにくくなる。この場合の第2領域10Cの常温破断伸度の下限は、90%以上、または100%以上であることがより好ましい。また、この場合の第2領域10Cの常温破断伸度の上限は、内容物の保護の観点から、150%以下、140%以下、または130%以下であることがより好ましい。
また、第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12の種類に関わらず、第2領域10Cの熱間破断伸度は、第2領域10Cの常温破断伸度よりも低くなっていることが好ましい。第2領域10Cの常温破断伸度と第2領域10Cの熱間破断伸度の差(常温破断伸度−熱間破断伸度)は、5%以上であることが好ましい。この差が5%以上であれば、常温時では蓋材10−1が伸びるので、蓋材10−1が破断しにくい一方で、電子レンジでの加熱時では蓋材10−1が伸びにくいので、蓋材10−1が破断しやすく、蒸気が抜けやすい。この差の下限は、6%以上、7%以上、または8%以上であることがより好ましい。
第2領域10Cの熱間破断伸度の測定は、後述する試験片S1の長さ以外については、JIS K7127に準拠して行なうものとする。まず、蓋材10−1の第2領域10Cから、一辺L1の長さ(図3参照)が15mm、一辺L1と直交する方向に延びる他辺L2の長さ(図3参照)が100mmの長方形状の試験片S1(図3参照)を切り出す。なお、他辺L2の長さは、初期の把持具間距離D1(図4参照)が50mmの状態で測定することができる限りにおいて、適宜短くしてもよい。試験片S1の長手方向(他辺L2の延びる方向)が延伸プラスチックフィルムの流れ方向(MD)と平行となるように切り出す。蓋材においてはMDに沿って筋が見えるので、目視で筋を確認することによってMDを確認することができる。なお、目視で筋が見えにくい場合には、表面を白色光で照らすことによりMDに沿った筋が確認しやすくなり、また顕微鏡で蓋材の表面を観察することによりさらにMDに沿った筋が確認しやすくなる。そして、東洋精機株式会社製のストログラフVG1Fを用いて、試験片S1の熱間破断伸度を測定する。具体的には、まず、図4に示されるように把持具51、52で試験片S1の長手方向の両端部を把持する。そして、熱間破断伸度を測定する場合には、温度80℃、相対湿度10±10%の環境下に試験片S1を1分間保持した後に、温度80℃、相対湿度10±10%の環境下で把持具間距離D1(図4参照)を50mmとした状態で、引張速度200mm/分で試験片S1を試験片S1の長手方向に引張る引張試験を行い、試験片S1の破断伸度を測定する。そして、5個の試験片Sについて、破断伸度を測定し、その平均値を第2領域10Cの熱間破断伸度とする。また、第2領域10Cの常温破断伸度の測定は、温度25℃、相対湿度50±10%の環境下に試験片S1を1分間保持した後に、温度25℃、相対湿度50±10%の環境下で行う以外は、熱間破断伸度と同様に測定する。
第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12がいずれも二軸延伸ポリエステルフィルムの場合には、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの第2領域10Cの破断強度(以下、この破断伸度を「熱間破断強度」と称する。)は、75MPa以下となっていることが好ましい。第2領域10Cの熱間破断強度が、75MPa以下であれば、電子レンジでの加熱時に蓋材10−1が破断しやすい。この場合の第2領域10Cの熱間破断強度の下限は、電子レンジでの加熱時の破断しやすさの観点から、20MPa以上、30MPa以上、または35MPa以上であることがより好ましい。また、この場合の第2領域の熱間破断強度の上限は、70MPa以下、65MPa以下、または55MPa以下であることが好ましい。
第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12がいずれも二軸延伸ポリエステルフィルムの場合において、25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの第2領域10Cの破断強度(以下、この破断伸度を「常温破断強度」と称する。)は、40MPa以上となっていることが好ましい。第2領域10Cの常温破断強度が、40MPa以上であれば、常温時では蓋材10−1が破断しにくい。この場合の第2領域10Cの常温破断強度の下限は、45MPa以上、50MPa以上、または60MPa以上であることがより好ましい。また、この場合の第2領域10Cの常温破断強度の上限は、内容物の保護の観点から、120MPa以下、110MPa以下、または100MPa以下であることがより好ましい。
また、第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリエステルフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリアミドフィルムである場合、または第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリアミドフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリエステルフィルムである場合において、第2領域10Cの熱間破断強度は、70MPa以下となっていることが好ましい。第2領域10Cの熱間破断強度が、70MPa以下であれば、電子レンジでの加熱時に蓋材10−1が破断しやすい。この場合の第2領域10Cの熱間破断強度の下限は、電子レンジでの加熱時の破断しやすさの観点から、20MPa以上、30MPa以上、または35MPa以上であることが好ましい。また、この場合の第2領域10Cの破断強度の上限は、65MPa、60MPa以下、または55MPa以下であることがより好ましい。
第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリエステルフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリアミドフィルムである場合、または第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリアミドフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリエステルフィルムである場合において、第2領域10Cの常温破断強度は、40MPa以上となっていることが好ましい。第2領域10Cの常温破断強度が、40MPa以上であれば、常温時では蓋材10−1が伸びるので、蓋材10−1が破れにくい。この場合の第2領域10Cの常温破断強度の下限は、45MPa以上、50MPa以上、または55MPa以上であることがより好ましい。また、この場合の第2領域10Cの常温破断強度の上限は、内容物の保護の観点から、150MPa以下、140MPa以下、または130MPa以下であることがより好ましい。
第2領域10Cの熱間破断強度の測定は、第2領域10Cの熱間破断伸度の測定に用いた試験片S1と同様の試験片S1を用い、第2領域10Cの熱間破断伸度の測定に用いた測定装置および測定条件と同様の測定方法装置および測定条件によって測定するものとする。また、第2領域10Cの常温破断強度の測定は、温度25℃、相対湿度50±10%の環境下に試験片S1を1分間保持した後に、温度25℃、相対湿度50±10%の環境下で行う以外は、熱間破断強度と同様に測定する。
80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの第2領域10Cのラミネート強度(以下、このラミネート強度を「熱間ラミネート強度」と称する。)は、第1領域10Bの熱間ラミネート強度の2倍以上であることが好ましい。第2領域10Cの熱間ラミネート強度が、第1領域10Bの熱間ラミネート強度の2倍以上であれば、電子レンジでの加熱時に第1領域10Bから蒸気が抜けやすい。第2領域10Cの熱間ラミネート強度は、第1領域10Bの熱間ラミネート強度の2.1倍以上、2.2倍以上、または2.3倍以上であることがより好ましい。また、内容物の保護の理由から、第2領域10Cの熱間ラミネート強度は、第1領域10Bの熱間ラミネート強度の5倍以下、または4倍以下であることが好ましい。第1領域10Bの熱間ラミネート強度および第2領域10Cの熱間ラミネート強度は、後述するように幅15mmで測定した値である。
第1領域10Bの熱間ラミネート強度は、1.0N未満であることが好ましい。第1領域10Bの熱間ラミネート強度が、1.0N未満であれば、電子レンジでの加熱時により安定的に第1領域10Bから蒸気を抜くことができる。第1領域10Bの熱間ラミネート強度は、0.8N以下、または0.6N以下であることがより好ましい。
第2領域10Cの熱間ラミネート強度は、1.0N以上であることが好ましい。第2領域10Cの熱間ラミネート強度が、1.0N以上であれば、電子レンジでの加熱時に第2領域10Cから蒸気が抜けることを抑制することができる。第2領域10Cの熱間ラミネート強度は、1.1N以上であることがより好ましい。
第2領域10Cの熱間ラミネート強度の測定は、以下のようにして行うものとする。まず、蓋材10−1の第2領域10Cから、一辺L3(図5参照)の長さが15mm、一辺L3と直交する方向に延びる他辺L4(図5参照)の長さが50mmの長方形状の試験片S2(図5参照)を切り出す。そして、図6に示されるように試験片S2の長手方向において15mm剥離させる。その後、東洋精機株式会社製のストログラフVG1Fを用いて、試験片S2の熱間ラミネート強度を測定する。具体的には、まず、図7に示されるように把持具52、53で試験片S2の長手方向の既に剥離されている両端部を把持する。そして、温度80℃、相対湿度10±10%の環境下に試験片S2を1分間保持した後に、温度80℃、相対湿度10±10%の環境下で把持具間距離D2(図7参照)を30mmとした状態で、把持具52、53によって試験片S2の両端部をそれぞれ第2延伸プラスチックフィルム12とシーラント層13がまだ積層されている部分の面方向に対して直交する方向において互いに逆向きになり(剥離角度180°)、かつ把持具間距離D2が60mmとなるまで、引張速度50mm/分で引張り、安定領域(図8参照)における引張応力の平均値を、試験片S2の熱間ラミネート強度とする。把持具間距離D2に対する引張応力の変化は、領域Aを経て領域Aよりも変化率が小さい領域B(安定領域)に入る。そして、5個の試験片S2について、熱間ラミネート強度を測定し、その平均値を第2領域の熱間ラミネート強度とする。
また、第1領域10Bの熱間ラミネート強度も、第2領域10Cの熱間ラミネート強度と同様の方法によって測定する。ここで、第1領域10Bの熱間ラミネート強度を測定する際の試験片S3(図9参照)は、第1領域10Bを含むように切り取られるが、第1領域10Bの他、第2領域10Cを含んでいてもよい。試験片S3は、試験片S2と同様の大きさのものである。また、試験片S3が第1領域10Bのみならず第2領域10Cを含む場合においても、図10に示されるように試験片S3の長手方向において15mm剥離させるが、剥離は、第1領域側の端部とは反対側の端部から行うものとする。また、この試験片S3を用いて図11に示される方法で熱間ラミネート強度を測定すると、図12に示されるように第2領域10Cの引張応力を示す領域Aおよび領域B(安定領域)を経て第1領域10Bの引張応力を示す領域Cおよび領域Cよりも変化率が小さい領域D(安定領域)に入る。この領域Dにおける引張応力の平均値を、試験片S3の熱間ラミネート強度とする。5個の試験片S3について、熱間ラミネート強度を測定し、その平均値を第1領域の熱間ラミネート強度とする。
<第1延伸プラスチックフィルムおよび第2延伸プラスチックフィルム>
本明細書における「延伸プラスチックフィルム」とは、プラスチックフィルムの機械強度を向上させるために、意図的に延伸加工が施されたプラスチックフィルムである。延伸プラスチックフィルムは、所定の一方向または二方向において延伸されているプラスチックフィルムである。第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12は、蓋材10−1に所定の強度を持たせるための基材フィルムとして機能する。延伸プラスチックフィルム11の延伸方向は特には限定されない。第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12の延伸倍率は、それぞれ例えば1.05倍以上である。
第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12は、いずれもポリエステルを主成分として含む二軸延伸ポリエステルフィルムであってもよい。また、第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリエステルフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリアミドフィルムであってもよく、または第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリアミドフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリエステルフィルムであってもよい。
本明細書における「ポリエステルを主成分として含む」とは、二軸延伸ポリエステルフィルムが50質量%を超えるポリエステルを含むことを意味する。ポリエステルの例としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも記す)、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTとも記す)などを挙げることができる。なお、延伸プラスチックフィルムにおける、50質量%を超えるポリエステルは、一種類のポリエステルによって構成されていてもよく、二種類以上のポリエステルによって構成されていてもよい。
また、本明細書における「ポリアミドを主成分として含む」とは、二軸延伸ポリアミドフィルムが50質量%を超えるポリアミドを含むことを意味する。ポリアミドの例としては、脂肪族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドを挙げることができる。脂肪族ポリアミドとてしてはナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体などのナイロンが挙げられ、芳香族ポリアミドとしては、ポリメタキシレンアジパミド(MXD6)などが挙げられる。延伸プラスチックフィルムがポリアミドを主成分として含む場合、蓋材10−1の突き刺し強度を高めることができる。
第1延伸プラスチックフィルム11の厚さは、好ましくは9μm以上であり、より好ましくは12μm以上である。第1延伸プラスチックフィルム11の厚さを9μm以上にすることにより、第1延伸プラスチックフィルム11が十分な強度を有するようになる。第1延伸プラスチックフィルム11の厚さの上限は、好ましくは25μm以下であり、より好ましくは20μm以下である。また、第1延伸プラスチックフィルム11の厚さを25μm以下にすることにより、第1延伸プラスチックフィルム11が優れた成形性を示すようになる。このため、蓋材10−1を加工して蓋材10−1を製造する工程を効率的に実施することができる。第2延伸プラスチックフィルム12の厚さは、第1延伸プラスチックフィルム11の厚さと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
<シーラント層>
シーラント層13は、ポリエチレンを主成分として含む。シーラント層13の主成分をポリエチレンとすることにより、ポリプロピレン(PP)に比べて良好な低温シール性が得られる。本明細書における「ポリエチレンを主成分として含む」とは、シーラント層が50質量%を超えるポリエチレンを含むことを意味する。ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンから選ばれる1種または2種以上のポリエチレン等が挙げられる。本発明において、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンは異なるものである。具体的には、本発明において、低密度ポリエチレン(LDPE)とは、触媒を使わずに、エチレンを含むモノマーを用いて、100MPa以上400MPa以下の高圧下でラジカル重合することによって得られるエチレン単独重合体であり、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とは、チーグラーナッタ触媒に代表されるマルチサイト触媒またはメタロセン触媒に代表されるシングルサイト触媒を使用して常圧〜1MPaの低圧下でエチレンとα−オレフィンの重合によって得られる共重合体であり、いずれも、密度が0.925g/cm未満のものを指す。LLDPEのコモノマーとなるα−オレフィンとしては、炭素数3〜20のα−オレフィン、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−オクテン、1−ノネン、4−メチルペンテン等およびこれらの混合物が挙げられる。シーラント層13は、後述する容器本体とのシール性の観点から、低密度ポリエチレン、およびα−オレフィンが1−ブテンである直鎖状低密度ポリエチレンの少なくともいずれかを含むことが好ましい。
ポリエチレンは、バイオマス由来のポリエチレンであってもよい。バイオマス由来のポリエチレンは、バイオマス由来のエチレンを含むモノマーを重合して得られる。バイオマス由来のポリエチレンの原料であるモノマーは、バイオマス由来のエチレンを含むモノマーの他、化石燃料由来のエチレンのモノマーをさらに含んでもよい。バイオマス由来のポリエチレンの原料となるバイオマス由来のエチレンは、バイオマスを原料として製造されたエタノール(バイオマスエタノール)を原料としたものである。バイオマスエタノールの原料として、とうもろこし、さとうきび、ビート、マニオクなどを挙げることができる。
ポリエチレンがバイオマス由来のポリエチレンである場合には、シーラント層13のバイオマス度は、5.0%以上であることが好ましく、10.0%以上であることがより好ましい。また、シーラント層13のバイオマス度の上限は、30.0%以下であることが好ましい。大気中の二酸化炭素には、C14が一定割合(105.5pMC)で含まれているため、大気中の二酸化炭素を取り入れて成長する植物、例えばとうもろこし中のC14含有量も105.5pMC程度であることが知られている。また、化石燃料中にはC14が殆ど含まれていないことも知られている。したがって、ポリエチレン中の全炭素原子中に含まれるC14の割合を測定することにより、バイオマス由来の炭素の割合を算出することができる。本明細書における「バイオマス度」とは、バイオマス由来成分の重量比率を示すものである。ポリエチレンテレフタレート(PET)を例にとると、PETは、2炭素原子を含むエチレングリコールと8炭素原子を含むテレフタル酸とがモル比1:1で重合したものであるため、エチレングリコールとしてバイオマス由来のもののみを使用した場合、ポリエステル中のバイオマス由来成分の重量比率は31.25%であるため、バイオマス度の理論値は31.25%となる。具体的には、PETの質量は192であり、そのうちバイオマス由来のエチレングリコールに由来する質量は60であるため、60÷192×100=31.25となる。また、化石燃料由来のPETのバイオマス由来成分の重量比率は0%であり、化石燃料由来のPETのバイオマス度は0%となる。
シーラント層13単体の熱間破断伸度は、160%以下となっていることが好ましい。シーラント層13単体の熱間破断伸度が160%以下であれば、電子レンジでの加熱時にシーラント層13が伸びにくいので、シーラント層13が破断しやすい。シーラント層13単体の熱間破断伸度の下限は、電子レンジでの加熱時の破断しやすさの観点から、70%以上、80%以上、または90%以上であることがより好ましい。また、シーラント層13単体の熱間破断伸度の上限は、155%以下、または150%以下であることがより好ましい。シーラント層13単体の熱間破断伸度は、蓋材10−1の熱間破断伸度の測定方法と同様の方法によって測定するものとする。
シーラント層13単体の常温破断伸度は、170%以上となっていることが好ましい。シーラント層13単体の常温破断伸度が170%以上であれば、常温時ではシーラント層13が伸びるので、シーラント層13が破断しにくい。このため、蓋材10−1と容器本体とを接合して蓋付容器とした場合、常温時において蓋付容器から内容物が漏れにくくなる。シーラント層13単体の常温破断伸度の下限は、175%以上、または180%以上であることがより好ましい。また、シーラント層13単体の常温破断伸度の上限は、内容物の保護の観点から、350%以下、または300%以下であることがより好ましい。シーラント層13単体の常温破断伸度は、蓋材10−1の常温破断伸度の測定方法と同様の方法によって測定するものとする。
シーラント層13単体の熱間破断伸度は、シーラント層13単体の常温破断伸度よりも低くなっている。シーラント層13の破断伸度がこのような関係を有することにより、電子レンジでの加熱時にはシーラント層が伸びにくく、破断しやすい。一方で、常温時ではシーラント層13が伸びるので、シーラント層13が破断しにくく、蓋材10−1と容器本体とを接合して蓋付容器とした場合、常温時において蓋付容器から内容物が漏れにくくなる。
シーラント層13単体の熱間破断強度は、16.7MPa以下となっていることが好ましい。シーラント層13単体の熱間破断強度が16.7MPa以下であれば、電子レンジでの加熱時にシーラント層13が破断しやすい。シーラント層13単体の熱間破断強度の下限は、電子レンジでの加熱時の破断しやすさの観点から、1.7MPa以上、または5.0MPa以上であることがより好ましい。また、シーラント層13単体の熱間破断強度の上限は、13.3MPa以下であることがより好ましい。シーラント層13単体の熱間破断強度は、蓋材10−1の熱間破断強度の測定方法と同様の方法によって測定するものとする。
シーラント層13単体の常温破断強度は、8.3MPa以上となっていることが好ましい。シーラント層13単体の常温破断強度が8.3MPa以上であれば、常温時ではシーラント層13が破断しにくい。このため、蓋材10−1と容器本体とを接合して蓋付容器とした場合、常温時において蓋付容器から内容物が漏れにくくなる。シーラント層13単体の常温破断強度の下限は、11.7MPa以上であることがより好ましい。また、シーラント層13単体の常温破断強度の上限は、内容物の保護の観点から、33.3MPa以下、または25.0MPa以下であることがより好ましい。シーラント層13単体の常温破断強度は、蓋材10−1の常温破断強度の測定方法と同様の方法によって測定するものとする。
シーラント層13単体の熱間破断強度は、シーラント層13単体の常温破断強度よりも低くなっている。シーラント層13の破断強度がこのような関係を有することにより、電子レンジでの加熱時にはシーラント層13が破断しやすい。一方で、常温時ではシーラント層13が破断しにくいので、蓋材10−1と容器本体とを接合して蓋付容器とした場合、常温時において蓋付容器から内容物が漏れにくくなる。
シーラント層の密度、メルトフローレート(MFR)、および融点が同等であっても、熱間破断伸度が相違することがある。これは、シーラント層の製造条件の相違によって、シーラント層の融解熱量の割合が、電子レンジの加熱温度において相違しているためと考えられる。シーラント層の融解熱量の割合は、示差走査熱量測定(DSC)を行い、材料の融解熱量全体(50℃〜120℃)に対する電子レンジの加熱温度(例えば80℃)における融解熱量の割合で表すことができる。電子レンジでの加熱時にシーラント層の融解熱量の割合が多いことは、電子レンジでの加熱時にシーラント層中で融解している量が相対的に多いことを意味する。ここで、本発明者らによって、熱間破断伸度が低いシーラント層は、シーラント層の融解熱量の割合が多いことが確認された。したがって、電子レンジでの加熱時において、シーラント層13中で融解している量が相対的に多いので、適切に破断することができる。
シーラント層13の厚さは、9μm以上であることが好ましい。シーラント層13の厚さが、9μm以上であれば、蓋材10として十分な強度を得ることができる。シーラント層13の厚さの下限は、15μm以上または20μm以上であることがより好ましい。また、シーラント層13の厚さの上限は、容器本体とのシール性の観点から、100μm以下または80μm以下であることが好ましい。
シーラント層13は、単層であってもよく、多層であってもよい。また、シーラント層13は、好ましくは未延伸のフィルムからなる。なお「未延伸」とは、全く延伸されていないフィルムだけでなく、製膜の際に加えられる張力に起因してわずかに延伸されているフィルムも含む概念である。
シーラント層13は、例えば、以下の3つの方法、積層することができる。A)インフレーションなどの方法を用いて予め成膜されたシーラント層を、ドライラミネート法を用いて、ラミネート強度調整層上に接着剤層を介して貼り合わせる。B)ラミネート強度調整層上にアンカーコート剤層を形成した後、押出コーティング法を用いてシーラント層を積層する。C)ラミネート強度調整層上に、押出コーティング法を用いて、直接シーラント層を積層する。
<ラミネート強度調整層>
ラミネート強度調整層14は、樹脂を含み、かつ加熱により軟化して、ラミネート強度を調整する層である。ラミネート強度調整層14は、60〜110℃の融点を有する樹脂材料、例えば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリアミドおよびセルロース系樹脂を含有する樹脂、またはポリアミド、セルロース系樹脂、およびワックス類を含有する樹脂を用いて形成することができる。セルロース系樹脂としては、硝化綿等が挙げられ、またワックス類としては、ポリエチレンワックス等のポリオレフィンワックスが挙げられる。ポリアミドと硝化綿とポリエチレンワックスを含有する樹脂としては、DICグラフィックス株式会社製のMWOPニス(軟化点:105℃)などを用いることができる。
ラミネート強度調整層14の厚さは、1μm以上5μm以下であることが好ましい。ラミネート強度調整層14の厚さが1μm以上であれば、電子レンジでの加熱時に第1領域10Bのラミネート強度を低下させることができる。またラミネート強度調整層14の厚さが5μm以下であれば、ラミネート強度調整層14の印刷後の原反の巻取り後における巻取りずれを防ぐことができる。
<印刷層>
印刷層16は、内容物や包装製品の情報を付与したり、または蓋材10−1に美観を付与したりするための層であり、例えば、色材およびバインダ樹脂を含む。印刷層16を形成することにより、蓋材10−1に絵柄を形成することができる。本明細書における「絵柄」とは、特に限定されず、例えば、図、文字、模様、パターン、記号、柄、マーク等を広く含む。グラビア印刷用のインキとしては、DICグラフィックス株式会社製のフィナートを用いることができる。
印刷層16は、その他、任意の添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、滑剤、ブロッキング防止剤、充填剤、硬化剤、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤、ワックス、シランカップリング剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防錆剤、可塑剤、難燃剤、顕色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、特に印刷適正、印刷効果等の改善を目的に使用され、その種類、使用量は、印刷方法、印刷基材、印刷条件により適宜選択できる。印刷層16は、延伸プラスチックフィルム11にグラビア印刷等の印刷法により形成することができる。
(色材)
色材は、特に限定されず、公知の顔料や染料を用いることができ、所望の色に合わせて適宜選択する。
(バインダ樹脂)
バインダ樹脂としては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、(メタ)アクリレート化合物の重合体、または、これらの混合物が挙げられる。
<接着剤層>
接着剤層15は、第1延伸プラスチックフィルム11と第2延伸プラスチックフィルム12を接合するためのものであり、ドライラミネート法により接着するための接着剤を含む。接着剤層17は、第2延伸プラスチックフィルム12とシーラント層13を接合するためのものであり、ドライラミネート法により接着するための接着剤を含む。接着剤層15、17を構成する接着剤は、主剤および溶剤を含む第1組成物と、硬化剤および溶剤を含む第2組成物とを混合して作製した接着剤組成物から生成される。具体的には、接着剤は、接着剤組成物中の主剤と溶剤とが反応して生成された硬化物を含む。
接着剤の例としては、ポリウレタンなどを挙げることができる。ポリウレタンは、主剤としてのポリオールと、硬化剤としてのイソシアネート化合物とが反応することにより生成されるポリオールとイソシアネート化合物との硬化物である。ポリウレタンの例としては、ポリエーテルポリウレタン、ポリエステルポリウレタンなどを挙げることができる。ポリエーテルポリウレタンは、主剤としてのポリエーテルポリオールと、硬化剤としてのイソシアネート化合物とが反応することにより生成される硬化物である。ポリエステルポリウレタンは、主剤としてのポリエステルポリオールと、硬化剤としてのイソシアネート化合物とが反応することにより生成される硬化物である。
イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)などの芳香族系イソシアネート化合物、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などの脂肪族系イソシアネート化合物、あるいは、上記各種イソシアネート化合物の付加体または多量体を用いることができる。
接着剤層15の厚さは、好ましくは2μm以上であり、より好ましくは3μm以上である。また、接着剤層15の厚さは、好ましくは6μm以下であり、より好ましくは5μm以下である。接着剤層17の厚さは、接着剤層15の厚さと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
蓋材10−1の具体例としては、例えば以下の構成が挙げられる。なお、「/」は、層を列記する場合に、層と層との境界を示す表記として用いている。層については、蓋材の外側から内側に向かって記載するものとする。すなわち最も右側に記載された層がシーラント層である。
二軸延伸PETフィルム/接着剤層/印刷層/二軸延伸PETフィルム/ラミネート強度調整層/接着剤層/シーラント層
二軸延伸PBTフィルム/接着剤層/印刷層/二軸延伸PETフィルム/ラミネート強度調整層/接着剤層/シーラント層
二軸延伸ナイロンフィルム/接着剤層/印刷層/二軸延伸PETフィルム/ラミネート強度調整層/接着剤層/シーラント層
二軸延伸ナイロンフィルム/接着剤層/印刷層/二軸延伸PBTフィルム/ラミネート強度調整層/接着剤層/シーラント層
二軸延伸PETフィルム/接着剤層/印刷層/二軸延伸ナイロンフィルム/ラミネート強度調整層/接着剤層/シーラント層
二軸延伸PBTフィルム/接着剤層/印刷層/二軸延伸ナイロンフィルム/ラミネート強度調整層/接着剤層/シーラント層
<<他の蓋材>>
図1に示される蓋材10−1は、円形状になっているが、図13に示されるように蓋材10−2は、四角形状となっていてもよい。図13において、図1と同じ符号が付されている部材は、図1で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。図13に示されるラミネート強度調整層14は、2箇所に設けられている。ただし、1箇所に設けられていてもよく、また4箇所に設けられていてもよい。
蓋材10−2は長方形状になっており、蓋材10−2のラミネート強度調整層14は、蓋材10−2の長手方向LDに延びる外縁10D、10Eに接していることが好ましい。これにより、蓋材10−1と容器本体とを接合して蓋付容器とした場合、蓋付容器の中央部からの距離が短くなるので、電子レンジでの加熱で、容易に蓋付容器を開封することができる。
<<<蓋付容器>>>
蓋材10−1、10−2は、容器本体と接合されて、蓋付容器として使用される。図14は、実施形態に係る蓋付容器の斜視図であり、図15は、図14の蓋付容器の平面図であり、図16は、図15のII−II線の断面図であり、図17は、実施形態に係る他の蓋付容器の斜視図であり、図18は、図17の蓋付容器の平面図である。
図14に示される蓋付容器20−1は、内容物を収容するための収容部30Aが形成された容器本体30−1と、容器本体30−1の収容部30Aを密封する蓋材10−1とを備えている。蓋付容器20−1は、蓋材10−1と容器本体30−1を接合することによって形成されたシール部21によって密封されている。
蓋付容器20−1に収容される内容物としては、特に限定されないが、固体、液体、またはこれらの混合物が挙げられる。内容物としては例えば、冷凍食品や冷蔵食品などを挙げることができる。また食品としては、チャーハン、唐揚げ、スープ等が挙げられる。
<<容器本体>>
容器本体30−1は、閉口した底面30Bと、上部に開口部31を有している。容器本体30−1の深さD3(図16参照)は、特に限定されないが、例えば、50mm以上150mm以下とすることが可能である。上記深さD3が50mm以上であれば、多くの内容物を収容することができ、また150mm以下であれば、電子レンジによる加熱で、加熱むらなく蒸気を抜くことができる。
容器本体30−1は、開口部31の周囲にフランジ部32を備えている。このフランジ部32と蓋材10−1のシーラント層13が熱融着されることによって、シール部21が形成される。シール部21の幅W3(図15参照)は、1mm以上であることが好ましい。幅W3が1mm以上であれば、確実に収容部30Aを封止できる。幅W3の上限は、開封性を得る観点から、10mm以下であることが好ましい。
フランジ部32は、蓋材10−1のシーラント層13との熱融着性を良好にするために略平坦に形成されていることが好ましい。フランジ部32の幅W4(図16参照)は、例えば、1mm以上10mm以下であってもよい。
容器本体30−1の材質は特に限定されないが、蓋材10−1との熱融着性を良好にするため、容器本体30−1における蓋体10−1と接する箇所は熱可塑性樹脂から形成されていることが好ましい。このため、容器本体30−1全体を熱可塑性樹脂から形成することが好ましい。また、容器本体30における蓋材10−1と接する箇所はフランジ部32であるため、フランジ部32上に熱可塑性樹脂層を形成し、それ以外の箇所を紙から形成した容器本体としてもよい。
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、またはこれらの混合物等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、内容物に含まれる油に対する耐油性および耐熱性の観点からポリプロピレンを主成分として含み、蓋材10−1との接合性の観点から、ポリエチレンをさらに含むことが好適である。
ポリプロピレンとしては、高結晶性のプロピレン単独重合体が挙げられ、さらには、プロピレンと、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンとのランダム共重合体等が挙げられる。これらの中でも高結晶性のプロピレン単独重合体が好ましい。
容器本体30−1全体を熱可塑性樹脂から形成する場合には、例えば、真空成形、圧空成形、射出形成、ブロー成形、押し出し成形、カレンダー成形、キャスト成形等の成形方法で形成することができる。その際、容器本体30−1の隠蔽性を高めるため、成形材料中に、熱可塑性樹脂に加えて顔料を添加してもよい。
容器本体30−1が熱可塑性樹脂のシートから形成されている場合には、シートの厚さは、200μm以上600μm以下であることが好ましい。このシートの厚さが200μm以上であれば、容器本体30−1としての必要物性を担保でき、またシートの厚さが600μm以下であれば、容器本体30−1への成型を容易にできる。
<<他の蓋付容器>>
蓋付容器20−1は、円形状の蓋材10−1を有しているので、容器本体30−1の底面30Bおよび開口部31も円形状となっているが、底面および開口部の形状は、蓋材の形状に合わせて適宜変更可能である。例えば、図17に示されるような蓋付容器20−2は、四角形状の蓋材10−2を有しているので、図17および図18に示されるように容器本体30−2の底面30Bおよび開口部31も四角形状になっていてもよい。
蓋材のシーラント層は1枚であるので、第1領域および第2領域のシーラント層は同じものである。シーラント層の熱間破断伸度が高いと、電子レンジでの加熱時において蓋付容器の内圧により蓋材のシーラント層を破断しようとしてもシーラント層が伸びてしまい、その結果、第1領域から破断されないおそれがある。本実施形態によれば、第1延伸プラスチックフィルム11および第2延伸プラスチックフィルム12がいずれもポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムである場合において、第2領域10Cの熱間破断伸度が、180%以下となっているので、電子レンジでの加熱時に蓋材10−1、10−2は伸びにくく、破断しやすい。これによりラミネート強度調整層14が存在する第1領域10Bから蒸気を抜くことができる。また、本実施形態によれば、第1延伸プラスチックフィルム11が二軸延伸ポリエステルフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12がポリアミドを主成分とする二軸延伸ポリアミドフィルムである場合、または第1延伸プラスチックフィルム11がポリアミドを主成分とする二軸延伸ポリアミドフィルムであり、かつ第2延伸プラスチックフィルム12が二軸延伸ポリエステルフィルムである場合において、第2領域10Cの熱間破断伸度が、135%以下となっているので、電子レンジでの加熱時に蓋材10−1、10−2は伸びにくく、破断しやすい。これによりラミネート強度調整層14が存在する第1領域10Bから蒸気を抜くことができる。
上記したように第1領域および第2領域のシーラント層は同じものであるが、シーラント層の常温破断伸度が低くても、熱間破断伸度が高い場合には、電子レンジでの加熱時において蓋付容器の内圧により蓋材のシーラント層を破断しようとしてもシーラント層が伸びてしまい、その結果、第1領域から破断されないおそれがある。本実施形態によれば、第2領域10Cの熱間破断伸度が、第2領域10Cの常温破断伸度よりも低いので、電子レンジでの加熱時に蓋材10−1、10−2は伸びにくく、破断しやすい。これによりラミネート強度調整層14が存在する第1領域10Bから蒸気を抜くことができる。
第1領域の熱間ラミネート強度と第2領域の熱間ラミネート強度の差が小さいと、電子レンジでの加熱時において第1領域から破断しようとしても、破断されないおそれがある。本実施形態によれば、第2領域10Cの熱間ラミネート強度が第1領域10Bの熱間ラミネート強度の2倍以上であるので、ラミネート強度調整層14が存在しない第2領域10Cにおいてはラミネート強度が高くなっている。このため、電子レンジでの加熱時に第2領域10Cからは蒸気が抜けず、ラミネート強度調整層14が存在する第1領域10Bから蒸気を抜くことができる。
本発明を詳細に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの記載に限定されない。
<実施例1>
(蓋材の作製)
まず、第1延伸プラスチックフィルムとして、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(製品名「E5100」、東洋紡株式会社製)を準備した。また、第2延伸プラスチックフィルムとして、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(製品名「E5100」、東洋紡株式会社製)を準備した。続いて、第2延伸プラスチックフィルムとする二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に印刷層を形成した。印刷層の厚さは1.0μmであった。また、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにおける印刷層側の面とは反対側の面の一部に、60℃〜90℃の融点を有し、DICグラフィックス株式会社製のMWOPニス(軟化点:105℃)を含む厚さ1μmのラミネート強度調整層を形成した。
また、低密度ポリエチレン(密度0.924g/cm、MFR4.0g/10分)のペレットを押し出し機に投入し、温度150℃でインフレーション成形を行い、シーラント層として、厚さ40μmのポリエチレン層を得た。
このポリエチレン層単体の常温破断伸度を測定したところ182.5%であり、熱間破断伸度を測定したところ90.1%であった。ポリエチレン層の常温破断伸度は後述する蓋材の常温破断伸度と同様の測定方法によって、また熱間破断伸度は後述する蓋材の熱間破断伸度と同様の測定方法によって測定された。
また、ポリエチレン層単体の常温破断強度を測定したところ20.2MPaであり、熱間破断強度を測定したところ11.2MPaであった。ポリエチレン層の常温破断伸度は後述する蓋材の常温破断強度と同様の測定方法によって、また熱間破断伸度は後述する蓋材の熱間破断強度と同様の測定方法によって測定された。
そして、ドライラミネート法により、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、接着剤層、印刷層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ラミネート強度調整層、およびポリエチレン層を順に積層し、積層体を得た。接着剤層を構成する接着剤としては、ロックペイント株式会社製の2液型ポリウレタン系接着剤(主剤:RU−40、硬化剤:H−4)を用いた。主剤のRU−40は、ポリエステルポリオールである。接着剤層の厚さは、3μmであった。積層体を得た後、積層体から図1に示される形状に切り出して実施例1に係る蓋材を作製した。
作製された実施例1に係る蓋材においては、つまみ部の反対側にラミネート強度調整層が位置していた。また、実施例1に係る蓋材の直径は100mmであり、ラミネート強度調整層の大きさは、横幅W1が20mmであり、縦幅W2が10mmであった。W1およびW2の寸法は、図1の示す通りである。
(蓋付容器の作製)
まず、ポリプロピレンを主成分とし、さらにポリエチレンを含む樹脂からなる厚さ20μmのシートを用いて、図14に示される形状の容器本体を形成した。容器本体は、底面が閉口し、上面に開口部を有し、さらにフランジを有するものであった。容器本体の深さD3は95mmであり、底面の直径は80mmであり、開口部の直径R1は95mmであり、フランジの幅W4は4mmであった。D3、R1およびW4の寸法は、図16の示す通りである。
そして、チャーハン170gを容器本体に投入した後、蓋材のシーラント層がフランジの上面に接触するように蓋材で容器本体の開口部を覆った。その後、ヒートシーラー(型番「TP−701−A」、テスター産業株式会社製)を用いて、シール温度180℃、圧力0.2MPa、時間1秒の条件で、シーラント層とフランジをヒートシールし、幅4mmのシール部を形成して、密封された実施例1に係る蓋付容器を得た。
<実施例2>
実施例2においては、第1延伸プラスチックフィルムとして、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(製品名「E5200」、東洋紡株式会社製)の代わりに、厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム(製品名「エンブレム ONU」、ユニチカ株式会社)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、積層体を得た。そして、この積層体から実施例1と同様に切り出して、実施例2に係る蓋材を得た。また、実施例2に係る蓋材を用いて、実施例1と同様にして、実施例2に係る蓋付容器を得た。
<比較例1>
比較例1においては、実施例1で用いたポリエチレン層の代わりに、厚さ40μmのポリエチレン層(製品名「TUX HC」、三井化学東セロ株式会社)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。そして、この積層体から実施例1と同様に切り出して、比較例1に係る蓋材を得た。また、比較例1に係る蓋材を用いて、実施例1と同様にして、比較例1に係る蓋付容器を得た。
<比較例2>
比較例2においては、実施例2で用いたポリエチレン層の代わりに、厚さ40μmのポリエチレン層(製品名「リックス L6102」、東洋紡株式会社)を用いたこと以外は、実施例2と同様にして積層体を得た。そして、この積層体から実施例1と同様に切り出して、比較例2に係る蓋材を得た。また、比較例2に係る蓋材を用いて、実施例1と同様にして、比較例2に係る蓋付容器を得た。
<常温破断伸度および熱間破断伸度測定>
実施例1、2および比較例1、2に係る蓋材の第2領域(ラミネート強度調整層が設けられていない領域)における常温破断伸度および熱間破断伸度を測定した。第2領域の常温破断伸度および熱間破断伸度の測定は、試験片S1の長さ以外については、JIS K7127に準拠して行なった。まず、蓋材の第2領域から、一辺L1の長さ(図3参照)が15mm、一辺L1と直交する方向に延びる他辺L2(図3参照)の長さが100mmの長方形状の試験片S1(図3参照)を切り出した。試験片S1は、他辺L2の延びる方向が延伸プラスチックフィルムの流れ方向(MD)と平行となるように切り出した。MDは、目視によって確認することができた。そして、東洋精機株式会社製のストログラフVG1Fを用いて、温度80℃、相対湿度10%の環境下に試験片S1を1分間保持した後に、温度80℃、相対湿度10%の環境下で把持具間距離D1を50mmとした状態で、引張速度200mm/分で試験片S1を試験片S1の長手方向に引張る引張試験を行い、試験片S1の熱間破断伸度を測定した。そして、5個の試験片S1について、熱間破断伸度を測定し、その平均値を第2領域の熱間破断伸度とした。また、第2領域の常温破断伸度の測定は、温度25℃、相対湿度50%の環境下に試験片S1を1分間保持した後に、温度25℃、相対湿度50%の環境下で行う以外は、熱間破断伸度と同様にして行われた。なお、参考として、蓋材から他辺L2の延びる方向が延伸プラスチックフィルムのMDと直交する方向(TD)と平行になるように切り出した試験片についても、試験片S1と同様にして、熱間破断伸度および常温破断伸度を測定した。
<常温破断強度および熱間破断強度測定>
実施例1、2および比較例1、2に係る蓋材の第2領域における常温破断伸度および熱間破断強度を測定した。第2領域の熱間破断強度の測定は、第2領域の熱間破断伸度の測定に用いた試験片S1と同様の試験片S1を用い、第2領域の熱間破断伸度の測定に用いた測定装置および測定条件と同様の測定方法装置および測定条件によって行われた。また、第2領域の常温破断強度の測定は、温度25℃、相対湿度50%の環境下に試験片S1を1分間保持した後に、温度25℃、相対湿度50%の環境下で行う以外は、熱間破断強度と同様に行われた。なお、参考として、蓋材から他辺L3の延びる方向が延伸プラスチックフィルムのMDと直交する方向(TD)と平行になるように切り出した試験片についても、試験片S1と同様にして、熱間破断強度および常温破断強度を測定した。
<熱間ラミネート強度測定>
実施例1、2および比較例1、2に係る蓋材の第1領域(ラミネート強度調整層が設けられている領域)の熱間ラミネート強度を測定し、また第2領域のラミネート強度を測定した。まず、蓋材の第2領域から、一辺L3(図5参照)の長さが15mm、一辺L3と直交する方向に延びる他辺L4(図5参照)が50mmの長方形状の試験片S2(図5参照)を切り出した。そして、図6に示されるように試験片S2の長手方向において15mm剥離させた。その後、東洋精機株式会社製のストログラフVG1Fを用いて、試験片S2の熱間ラミネート強度を測定した。具体的には、まず、図7に示されるように把持具で試験片S2の長手方向の既に剥離されている両端部を把持した。そして、温度80℃、相対湿度10%の環境下に試験片S2を1分間保持した後に、温度80℃、相対湿度10%の環境下で把持具間距離D2(図7参照)を30mmとした状態で、把持具をそれぞれ延伸プラスチックフィルムとポリエチレン層がまだ積層されている部分の面方向に対して直交する方向において互いに逆向きになり、かつ把持具間距離D2が60mmとなるまで、引張速度50mm/分で引張り、領域B(図8参照)における引張応力の平均値を、試験片S2の熱間ラミネート強度した。そして、5個の試験片S2について、熱間ラミネート強度を測定し、その平均値を第2領域の熱間ラミネート強度とした。
また、第1領域の熱間ラミネート強度も、第2領域の熱間ラミネート強度と同様の方法によって測定した。ただし、第1領域の熱間ラミネート強度を測定する際の試験片S3(図9参照)は、第1領域を含むように切り取られるが、第1領域の他、第2領域を含んでいた。試験片S3は、試験片S2と同様の大きさのものであった。試験片S3が第1領域のみならず第2領域を含む場合においても、試験片S3の長手方向において15mm剥離させるが、剥離は、第1領域側の端部とは反対側の端部から行った。そして、領域D(図12参照)における引張応力の平均値を、試験片S3の熱間ラミネート強度とした。5個の試験片S3について、熱間ラミネート強度を測定し、その平均値を第1領域の熱間ラミネート強度した。
<蒸気抜け評価>
実施例1、2および比較例1、2に係る蓋付容器において、蒸気抜き評価を行った。まず、蓋付容器を5個ずつ用意した。そして、電子レンジ(型番「NE−M253」、Panasonic株式会社製)に蓋付容器の底面が下側となった状態で入れて、600Wで3分間加熱した。そして、加熱中の蓋付容器において、第1領域から自動的に蒸気が抜けたか否かをそれぞれ評価した。評価基準は以下の通りとした。
○:5回中4回以上、第1領域から正常に蒸気が抜けた。
×:5回中1〜3回第1領域から正常に蒸気が抜けた、または1回も第1領域から蒸気が抜けなかった。
以下、表1に蓋材の構成を示し、表2に結果を示す。
Figure 2020193009
Figure 2020193009
以下、結果について述べる。表2に示されるように、比較例1に係る蓋材蓋付においては、蓋材の第2領域の熱間破断伸度が180%を超えていたので、第1領域から蒸気が抜けないことがあった。これに対し、実施例1に係る蓋付容器においては、蓋材の第2領域の熱間破断伸度が180%以下であったので、第1領域から正常に蒸気を抜くことができた。
また、表2に示されるように、比較例2に係る蓋付容器においては、蓋材の第2領域の熱間破断伸度が135%を超えていたので、第1領域から蒸気が抜けないことがあった。これに対し、実施例2に係る蓋付容器においては、蓋材の第2領域の熱間破断伸度が135%以下であったので、第1領域から正常に蒸気を抜くことができた。
また、表2に示されるように、比較例1、2に係る蓋付容器においては、蓋材の第2領域の熱間破断伸度が第2領域の常温破断伸度よりも高かったので、第1領域から蒸気が抜けないことがあった。これに対し、実施例1、2に係る蓋付容器においては、蓋材の第2領域の熱間破断伸度が第2領域の常温破断伸度よりも低かったので、第1領域から正常に蒸気を抜くことができた。
10−1、10−2…蓋材
10A…つまみ部
11…第1延伸プラスチックフィルム
12…第2延伸プラスチックフィルム
13…シーラント層
14…ラミネート強度調整層
20…蓋付容器
30…容器本体

Claims (11)

  1. 少なくとも、第1延伸プラスチックフィルムと、第2延伸プラスチックフィルムと、シーラント層とをこの順に備える蓋材であって、
    前記蓋材中、延伸プラスチックフィルムは2枚であり、
    前記第1延伸プラスチックフィルムおよび前記第2延伸プラスチックフィルムは、いずれもポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムであり、
    前記シーラント層が、ポリエチレンを主成分とし、
    前記第2延伸プラスチックフィルムと前記シーラント層の間に、部分的にラミネート強度調整層が設けられており、
    前記蓋材において、前記ラミネート強度調整層が設けられている領域を第1領域、前記ラミネート強度調整層が設けられていない領域を第2領域とする場合、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が、180%以下である、蓋材。
  2. 25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が120%以上である、請求項1に記載の蓋材。
  3. 80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断強度が、75MPa以下である、請求項1または2に記載の蓋材。
  4. 少なくとも、第1延伸プラスチックフィルムと、第2延伸プラスチックフィルムと、シーラント層とを備える蓋材であって、
    前記蓋材中、前記延伸プラスチックフィルムは2枚であり、
    前記第1延伸プラスチックフィルムは、ポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムまたはポリアミドを主成分とする二軸延伸ポリアミドフィルムであり、
    前記第1延伸プラスチックフィルムが前記二軸延伸ポリエステルフィルムである場合には、前記第2延伸プラスチックフィルムはポリアミドを主成分とする二軸延伸ポリアミドフィルムであり、または前記第1延伸プラスチックフィルムが前記二軸延伸ポリアミドフィルムである場合には、前記第2延伸プラスチックフィルムはポリエステルを主成分とする二軸延伸ポリエステルフィルムであり、
    前記シーラント層が、ポリエチレンを主成分とし、
    前記第2延伸プラスチックフィルムと前記シーラント層の間に、部分的にラミネート強度調整層が設けられており、
    前記蓋材において、前記ラミネート強度調整層が設けられている領域を第1領域、前記ラミネート強度調整層が設けられていない領域を第2領域とする場合、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が、135%以下である、蓋材。
  5. 25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が80%以上である、請求項4に記載の蓋材。
  6. 80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断強度が、70MPa以下である、請求項4または5に記載の蓋材。
  7. 少なくとも、第1延伸プラスチックフィルムと、第2延伸プラスチックフィルムと、シーラント層とをこの順で備える蓋材であって、
    前記蓋材中、延伸プラスチックフィルムは2枚であり、
    前記シーラント層が、ポリエチレンを主成分とし、
    前記第2延伸プラスチックフィルムと前記シーラント層の間に、部分的にラミネート強度調整層が設けられており、
    前記蓋材において、前記ラミネート強度調整層が設けられている領域を第1領域、前記ラミネート強度調整層が設けられていない領域を第2領域とする場合、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度が、25℃の環境に1分間保持した後、25℃の環境で測定したときの前記第2領域の破断伸度よりも低い、蓋材。
  8. 80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域のラミネート強度が、80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第1領域のラミネート強度の2倍以上である、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の蓋材。
  9. 80℃の環境に1分間保持した後、80℃の環境で測定したときの前記第2領域のラミネート強度が1.0N以上である、請求項8に記載の蓋材。
  10. 前記ポリエチレンが、低密度ポリエチレン、およびα−オレフィンがブテンである直鎖状低密度ポリエチレンの少なくともいずれかを含む、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の蓋材。
  11. 前記ラミネート強度調整層が、ポリアミドと、セルロース系樹脂と、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂またはワックス類と、を含む樹脂組成物で構成されている、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の蓋材。

JP2019099816A 2019-05-28 2019-05-28 蓋材 Active JP7371353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019099816A JP7371353B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 蓋材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019099816A JP7371353B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 蓋材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020193009A true JP2020193009A (ja) 2020-12-03
JP7371353B2 JP7371353B2 (ja) 2023-10-31

Family

ID=73545679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019099816A Active JP7371353B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 蓋材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7371353B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022071263A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 三井化学東セロ株式会社 熱融着性積層フィルム
WO2022071289A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 三井化学東セロ株式会社 熱融着性積層フィルム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005125535A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Toray Ind Inc 積層フィルム
JP2012096411A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Dainippon Printing Co Ltd ポリエステル樹脂組成物の積層体
JP2017124860A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 大日本印刷株式会社 包装容器
JP2017196759A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 日本ポリプロ株式会社 二軸延伸多層フィルム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005125535A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Toray Ind Inc 積層フィルム
JP2012096411A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Dainippon Printing Co Ltd ポリエステル樹脂組成物の積層体
JP2017124860A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 大日本印刷株式会社 包装容器
JP2017196759A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 日本ポリプロ株式会社 二軸延伸多層フィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022071263A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 三井化学東セロ株式会社 熱融着性積層フィルム
WO2022071289A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 三井化学東セロ株式会社 熱融着性積層フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7371353B2 (ja) 2023-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6863483B2 (ja) 積層フィルム及び食品包装袋
JP5460944B2 (ja) シーラントフィルム、積層フィルムおよびポリプロピレン製容器用蓋材
JP2006256636A (ja) 蓋材
TWI404632B (zh) 熱熔著性多層膜
JP4839644B2 (ja) 蓋材
CN111356737B (zh) 层叠用聚乙烯树脂组合物、层叠体和层叠体的制造方法
JP6757771B2 (ja) イージーピール性シーラントフィルムおよび包装体
JP4857809B2 (ja) 包装体
JP7371353B2 (ja) 蓋材
JP2007168255A (ja) イ−ジ−ピ−ルシ−ラント
JP2005199514A (ja) 多層積層樹脂フィルムおよびそれを使用した積層材
JP7383910B2 (ja) 電子レンジ加熱用蓋付容器及び電子レンジ加熱容器用の蓋体
JP2007320060A (ja) イ−ジ−ピ−ルシ−ラント
JP2008114437A (ja) 包装容器の蓋材用多層積層フィルム
JP7371352B2 (ja) 蓋材
JP7298303B2 (ja) 蓋付容器
JP2021050014A (ja) 包装材料及び包装材料を備える包装製品
JP2007168257A (ja) イ−ジ−ピ−ルシ−ラント
JP2007144687A (ja) レトルト食品用包装容器及び包装積層材料
JP2006001055A (ja) 多層積層フィルム、それを使用した積層材および包装用袋
JP7408978B2 (ja) 包装材料およびパウチ
JP2006027621A (ja) 蓋材
JP4793542B2 (ja) 蓋材
JP2007223199A (ja) イ−ジ−ピ−ルシ−ラント
JP7408979B2 (ja) 包装材料およびパウチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230815

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7371353

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150