JP2020192772A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体からの剥離不良によりインクリボンが連れ出されてしまうことを防止し、切断されてしまったインクリボンのジャムを防止すること。【解決手段】インクリボンが巻かれた送出側リボンコアと送出側リボンコアから送り出されたインクリボンを巻き取る巻取側リボンコアとを備えたインクリボンカセットを着脱可能に装着し、インクリボンを介して記録ヘッドを記録媒体に圧接させて画像を形成する画像形成装置において、インクリボンカセットの内部に設けられ、記録ヘッドと当接する当接位置から巻取側リボンコアまでの間において、インクリボンに接触する第一位置と、第一位置におけるインクリボンよりもテンションの低いインクリボンに接触する第二位置との間を移動可能なガイド部と、ガイド部の位置を検知するための検知部と、検知部によりガイド部が第二位置に位置することを検知したときに、インクリボンの移動を停止させる制御部と、を有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、インクリボンを用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
インクリボンを用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置としては、プラテンローラの外周面に記録媒体とインクリボンを介してサーマルヘッドを圧接させて記録媒体に画像を形成する熱転写方式のプリンタが知られている。
この熱転写方式のプリンタでは、所定の幅をもつインクリボンが巻き回される外周面が形成された円筒形状のリボンコアを備えたインクリボンカセットが着脱可能に装着される。リボンコアには、未使用のインクリボンが巻き回されて送り出される送出用リボンコアと、送出用リボンコアから送出されて使用済みのインクリボンが巻き取られる巻取用リボンコアとがある。
前記プリンタにおいて画像を形成する際は、プラテンローラが一定の回転数で回転することにより、一定の搬送速度でインクリボンが送出用リボンコアから送出される。送出用リボンコアにインクリボンが十分に残っている(巻き回されている)ときは送出用リボンコアの外径は大きいので、送出用リボンコアの回転速度は遅い。しかし、送出用リボンコアからインクリボンが送出されるに伴って送出用リボンコアの外径は減少していくので、その回転速度は徐々に速くなる。一方、巻取用リボンコアは、送出用リボンコアとは反対に、一定の回転数で回転するプラテンローラからインクリボンが送出されるに伴って巻取用リボンコアの外径は増加していくので、その回転速度は徐々に遅くなる。
上記のように送出用リボンコア(又は巻取用リボンコア)の回転速度を測定することによりリボンコアの外径を検出できるので、インクリボンの残存量を判定できる。特許文献1には、磁気部材と磁気センサからなる検知機構が開示されている。詳しくは、円筒形状のリボンコアの内部に磁気部材を設けておき、この磁気部材から発生される磁力線を装置本体側の磁気センサで検出して回転速度を測定する技術が開示されている。
特許文献1では、上記した技術を用いてインクリボンのジャムも判定している。例えば、インクリボンがジャムを起こした場合には、通常の回転周期と異なる回転速度になることから、前述の検知機構によりジャムが発生したと判定し装置を停止させる。また、インクリボンのエンド(終端)が近くなってきた際もリボンコアの回転速度からエンド予測も可能であり、実際にインクリボンが無くなると送出用リボンコアの回転が停止するので、ここでもインクリボンエンドの検知が可能である。
しかしながら、特許文献1に開示された構成においては、インクリボンのカードからの剥離不良によるインクリボンの連れ出し、及びインクリボンの切断など、リボンコアの回転速度の測定ではインクリボンのジャム検知ができなくなってしまう場合がある。
インクリボンは、サーマルヘッドとプラテンローラとの当接位置(記録位置)を通過した後、巻取用リボンコアの巻き取り力により引っ張られることで記録媒体から剥離される。しかし、記録位置と巻取用リボンコアの間でインクリボンが弛んでいると、記録媒体から剥離する方向の引っ張り力がインクリボンに発生しないために、インクリボンを記録媒体から剥離できず、インクリボンは記録媒体により装置外へ連れ出されてしまう。この場合、インクリボンは記録媒体の搬送速度と同じ速度で送出用リボンコアから供給されるので、送出用リボンコア側に設置された検知機構では検知できない。
また、記録媒体から剥離する際のインクリボンの切断や、記録媒体自体の端部にバリがある場合はそのバリの接触によるインクリボンの切断もありうる。切断されたインクリボンが切断位置で止まれば、特許文献1の検知機構で検知することは可能である。しかし、切断されたインクリボンが、記録媒体から剥離できずに記録媒体の排出方向に一緒に搬送されてしまうと、特許文献1の検知機構では切断された直後のインクリボンを検知できず、インクリボンが下流側に配置されたローラに巻き込まれてジャムしてしまう恐れがある。
本発明の目的は、記録媒体からの剥離不良によりインクリボンが連れ出されてしまうことを防止し、インクリボンが切断されてしまった場合のインクリボンのジャムを防止することである。
上記目的を達成するため、本発明は、インクリボンが巻かれた送出側リボンコアと前記送出側リボンコアから送り出されたインクリボンを巻き取る巻取側リボンコアとを備えたインクリボンカセットを着脱可能に装着し、インクリボンを介して記録ヘッドを記録媒体に圧接させて画像を形成する画像形成装置において、前記インクリボンカセットの内部に設けられ、記録ヘッドと当接する当接位置から巻取側リボンコアまでの間において、インクリボンに接触する第一位置と、前記第一位置におけるインクリボンよりもテンションの低いインクリボンに接触する第二位置との間を移動可能なガイド部と、前記ガイド部の位置を検知するための検知部と、前記検知部により前記ガイド部が前記第二位置に位置することを検知したときに、インクリボンの移動を停止させる制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体からの剥離不良によりインクリボンが連れ出されてしまうことを防止することができ、また切断されたインクリボンのジャムを防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を例示的に説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
〔画像形成装置〕
図2(a)及び図2(b)、図4(a)及び図4(b)を用いて、第1実施形態に係る画像形成装置について説明する。図2は第1実施形態に係る画像形成装置1にインクリボンカセット3がセットされた状態を示す図であり、図2(a)は画像形成装置の斜視図、図2(b)は画像形成装置の上視図である。図4(a)は画像形成装置1にセットされたインクリボンカセット3の周辺を示す図であり、図4(b)はプラテンローラ2の周辺を拡大して示す図である。
〔画像形成装置〕
図2(a)及び図2(b)、図4(a)及び図4(b)を用いて、第1実施形態に係る画像形成装置について説明する。図2は第1実施形態に係る画像形成装置1にインクリボンカセット3がセットされた状態を示す図であり、図2(a)は画像形成装置の斜視図、図2(b)は画像形成装置の上視図である。図4(a)は画像形成装置1にセットされたインクリボンカセット3の周辺を示す図であり、図4(b)はプラテンローラ2の周辺を拡大して示す図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、画像形成装置1は、矢印A方向に回転するプラテンローラ2の外周面にチューブやラベルテープなどの記録媒体とインクリボン31を介してサーマルヘッド4を圧接させて記録媒体に画像を形成する。ここでは、画像形成装置1として、熱転写方式のプリンタを例示している。
図2(a)及び図2(b)、図4(a)及び図4(b)に示すように、熱転写方式の画像形成装置1には、所定の幅をもつインクリボン31が巻き回される円筒形状のリボンコア32,33を備えたインクリボンカセット3が着脱可能に装着される。リボンコア32,33には、未使用のインクリボン31が巻き回されて送出される送出側リボンコア32と、送出側リボンコア32から送出されたインクリボン31が巻き取られる巻取側リボンコア33とがある。画像形成装置1で記録媒体に画像を形成する際は、搬送部材であるプラテンローラ2が一定の回転数で回転する。これにより、プラテンローラ2とサーマルヘッド4とに挟持された記録媒体が一定の搬送速度で搬送される。また前述したように、インクリボン31は、サーマルヘッド4とプラテンローラ2との当接位置(記録位置)にてサーマルヘッド4により記録媒体に圧接されている。そのため、前述の記録媒体と共に、インクリボン31は一定の搬送速度で送出側リボンコア32から送出される。
記録媒体は矢印B方向から挿入されて矢印C方向に排出される。矢印B方向から挿入された記録媒体は、搬送部材である搬送ローラ5と従動ローラ6の間に挟み込まれて搬送される。従動ローラ6は、画像形成装置1の装置本体に対して開閉可能に設けられたカバー(不図示)の開閉に連動して搬送ローラ5に当接した位置又は搬送ローラ5から離間した位置に移動するように構成されている。従って、カバーを開くことにより、従動ローラ6は搬送ローラ5から離間した位置に移動するので、記録媒体を挿入し易い。一方、カバーを閉じることにより、従動ローラ6は搬送ローラ5に圧接する位置に移動するので、これら2つのローラ5,6で記録媒体を挟持して確実に搬送する。プラテンローラ2とサーマルヘッド4が圧接された記録位置(当接位置)にて画像の形成された記録媒体は、カッター7によって適宜の長さで切断されて矢印C方向に排出される。
[比較例]
図3に示す比較例の構成と本実施例の構成を比較しながら、比較例のジャム検知構成における問題点を説明する。
図3に示す比較例の構成と本実施例の構成を比較しながら、比較例のジャム検知構成における問題点を説明する。
図3に示すように、比較例のインクリボンカセットにおいては、インクリボン31の異常(ジャム)を検知する検知部として、送出側リボンコア32の回転周期を検知する磁気センサ60と、リボンエンドを検知する透過型センサ59の2種類がある。そして、比較例では、送出側リボンコア32の内部に配置された磁石58S,58Nから発生される磁力線を装置本体側の磁気センサ60で検出することで磁石58S,58Nの回転周期を検知し、透過型センサ59でリボンエンドを検知する。比較例では、インクリボン31の新品時からリボンエンドまでの周期を装置本体側に記憶されたデータと比較し、正しい動作でインクリボン31が使用されているか検知しながら記録動作を進める。
通常、プラテンローラとサーマルヘッドとが圧接された記録位置を通過したインクリボン31には、巻取側リボンコア33の巻き取り力により矢印D方向の引っ張り力が発生し、記録媒体から剥離される。しかし、インクリボンカセットを装置本体にセットする際に、サーマルヘッドにインクリボンを引っ掛けてインクリボンが弛んでしまい、インクリボンが弛んだ状態でインクリボンカセットが画像形成装置にセットされてしまう場合がある。このような状態で記録動作を進めると、記録位置を通過した後のインクリボンに記録媒体から剥離する矢印D方向の力が発生しないために、インクリボン31を記録媒体から剥離できずに、記録媒体により装置外へ「連れ出し」されてしまう。この場合、サーマルヘッドより上流側のインクリボン31は記録媒体の搬送速度と同じ速度で送出側リボンコアから供給されるので、送出側リボンコア32に設置された前記検知部(磁気センサ60)では検知できない。
また、インクリボン31が記録媒体からの剥離の際に切断され、あるいは記録媒体自体の端部のバリにより切断された場合、切断されたインクリボン31が切断位置で止まれば検知可能である。しかし、インクリボン31が記録媒体から剥離できずに排出方向に一緒に搬送されてしまうと、前述した「連れ出し」時と同じ理由で、ジャム検知に至らず、下流側に配置された搬送部材である排出ローラに巻き込まれてしまう恐れがある。
[実施例]
次に図4(a)及び図4(b)、図5(a)及び図5(b)を用いて本実施例のインクリボンカセットと画像形成装置による動作を説明する。
次に図4(a)及び図4(b)、図5(a)及び図5(b)を用いて本実施例のインクリボンカセットと画像形成装置による動作を説明する。
本装置における、特徴的な構成として、インクリボンカセット3の内部にインクリボン31と接触可能なガイド部34を設ける。ガイド部34は、記録ヘッドであるサーマルヘッド4がインクリボンと当接する当接位置(記録位置)から巻取側リボンコア33までの間に設けられている。すなわち、ガイド部34は、プラテンローラ2とサーマルヘッド4との当接位置(記録位置)よりインクリボン31の送り方向の下流側であり、且つインクリボン31の巻取側リボンコア33より上流側に設置される。
ガイド部34は、インクリボンカセット3の内部に回転軸を中心に回動可能に設けられている。ガイド部34は、回転軸を中心に、インクリボン31に接触する第一位置(図1(a))と、前記第一位置におけるインクリボンよりもテンションの低いインクリボン31に接触する第二位置(図1(b))との間を移動可能である。ガイド部34が移動可能な第二位置は、第一位置とは異なる位置である。このガイド部34において、弛みの無い状態のインクリボンに接触する位置を前記第一位置(図1(a)参照)とし、弛みの有る状態のインクリボンに接触する位置を前記第二位置(図1(b)参照)とする。
インクリボンカセット3の内部には、図6に示すようにインクリボン31の弛みを防止するため、複数箇所にインクリボン31に接触する抵抗部材36a,36b,36cが配置されている。抵抗部材36a,36b,36cは、インクリボンカセット3の内部のインクリボン31の搬送経路に配置され、インクリボン31に抵抗力を付与する。ここでは、送出側リボンコア32から巻取側リボンコア33までの間に、抵抗部材36a,36b,36cを計3箇所配置している。なお、抵抗部材としては、スポンジやバネなどを用いている。ここでは、リボンコア32に巻かれたインクリボン31に抵抗力を付与する抵抗部材36aにスポンジを用いている。リボンコア32と記録位置の間のインクリボン31に抵抗力を付与する抵抗部材36bにスポンジを用いている。リボンコア33に巻かれたインクリボン31に抵抗力を付与する抵抗部材36cにバネ座金を用いている。これにより、インクリボンカセット3の内部のインクリボン31は、図1(a)に示すように画像形成装置1から取り外された状態であっても、インクリボン31に弛みの無い状態を保持できる。
また、ガイド部34を第一位置から第二位置へ移動させるための動力として弾性部材であるトーションバネ35をガイド部34の回転軸にセットしている(図6参照)。ガイド部34は弾性部材であるトーションバネ35により第一位置から第二位置に向かう方向に付勢されている。このトーションバネ35によるガイド部34の付勢力(押圧力)は、インクリボン31の搬送経路内に配置された各抵抗部材36a,36b,36cの抵抗力より小さい。このため、インクリボン31に対するガイド部34の押圧力によりインクリボン31が弛んだ状態にはならない。また、ガイド部34は、トーションバネ35により第一位置から第二位置へ向かう方向へ付勢され、第二位置においてインクリボン31をインクリボンカセット3の内部の壁面37(図1(b)参照)との間で挟み込み、インクリボン31を保持する。これにより、インクリボン31が必要以上にずれないように保持される。
画像形成装置1には、インクリボンカセット3の内部に設けたガイド部34の位置を検知するための検知部である反射型センサ12が設けられている。反射型センサ12は、インクリボンカセット3が画像形成装置1に装着された際に、そのインクリボンカセット3の内部に配置されたガイド部34に対応する位置に設けられている。反射型センサ12は、前記ガイド部34の平面からの反射により位置(第一位置又は第二位置)を検知する。
インクリボン31は画像形成装置外にある時にはリボンコア32及びリボンコア33を自由に触ることができるので弛みが発生し易い(図1(b)参照)。記録の際に巻取側リボンコア33は一定のトルクで巻き込むことが可能な巻取軸11(図2(b)参照)により弛みが無い状態で巻き込み可能な構造になっている。インクリボン31に弛みの無い状態でインクリボンカセット3を画像形成装置1にセットすれば、その後の記録動作ではインクリボン31に弛みは発生しないので、インクリボン31はテンションの有る状態を維持し続けることができる(図1(a)参照)。
この状態のインクリボン31に前記ガイド部34が接触する位置を第一位置(図1(a)参照)とし、装置本体にセットする前のインクリボン31が弛んでしまっている状態でガイド部34が接触する位置を第二位置(図1(b)参照)とする。インクリボン31が第一位置にいる条件としてはインクリボン31が張っている時のみとなり、インクリボン31が張っているのはインクリボン31に弛みの無い状態でインクリボンカセット3が画像形成装置1にセットされた時である(図4(a)参照))。
図5(a)に示すように、インクリボン31に弛みが有る状態でインクリボンカセット3が画像形成装置1にセットされると、前記ガイド部34は第二位置のままで移動しない。この状態で記録動作を進めると、剥離ポイント(記録位置の下流側)でインクリボン31を記録媒体から剥離できず、インクリボン31が下流に配置された排出ローラ13まで達すると装置外まで連れ出されてしまうか、排出ローラ13に巻き付いてしまう。
あるいは図5(b)に示すように、インクリボン31が切断された状態でインクリボンカセット3が画像形成装置1にセットされると、前記ガイド部34は第二位置のままで移動しない。この状態で記録動作を進めた場合も、剥離ポイント(記録位置の下流側)でインクリボン31を記録媒体から剥離できず、インクリボン31が下流に配置された排出ローラ13まで達すると装置外まで連れ出されてしまうか、排出ローラ13に巻き付いてしまう。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置では、図7に示す制御系により、図8(a)及び図8(b)に示すフローチャートに従って制御が行われる。まず図7を用いて画像形成装置の制御系について説明し、次に図8(a)、図8(b)を用いて制御動作について説明する。
[画像形成装置の制御系]
まず図7を用いて、画像形成装置1の制御系について説明する。図7は画像形成装置1の制御系のブロック図である。
まず図7を用いて、画像形成装置1の制御系について説明する。図7は画像形成装置1の制御系のブロック図である。
図7に示すように、制御部300は、CPU307と、ROM301と、RAM302とを有している。CPU307は、ROM301に格納された制御プログラム、操作表示部303を通じたユーザの入力情報、外部のコンピュータ305から送信されるデータ、反射型センサ12からの信号に従って、画像形成装置の各部の動作を制御する。
操作表示部303は、画像形成に関する各種機能を設定し、または、画像形成装置の設定状態、運転状態等を表示するための液晶画面を備えている。RAM302は、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域を有する。外部I/F(インターフェース)304は、画像形成装置1の制御部300と外部のコンピュータ305とのインターフェースである。
CPU307は、操作表示部303または外部のコンピュータ305からの指令入力に基づいて、巻取モータM1と、搬送モータM2と、カッター7と、サーマルヘッド4の動作制御を実行する。巻取モータM1は、巻取側リボンコア33を回転させる巻取軸11を駆動する駆動モータである。搬送モータM2は、記録媒体を搬送する搬送部材である搬送ローラ5、プラテンローラ2、及び排出ローラ13などを回転させる駆動モータである。
操作表示部303は、検知部である反射型センサ12の信号に基づいて、インクリボンカセットの弛み、交換指示を液晶画面に表示させる。
[画像形成装置の制御動作]
次に図8(a)に示す制御動作、図8(b)に示す制御動作について、それぞれ説明する。次に図8(a)は電源ON時のインクリボンの弛みの有無に応じた制御動作を示す図、図8(b)はインクリボンの切断の有無に応じた制御動作を示す図である。
次に図8(a)に示す制御動作、図8(b)に示す制御動作について、それぞれ説明する。次に図8(a)は電源ON時のインクリボンの弛みの有無に応じた制御動作を示す図、図8(b)はインクリボンの切断の有無に応じた制御動作を示す図である。
図8(a)において、画像形成装置の電源がONされると(ステップS11)、制御部300は反射型センサ12によりガイド部34の位置をチェックする(ステップS12)。ステップS12にて制御部300が反射型センサ12によりガイド部34の平面からの反射有りを検知した場合、ガイド部34が第一位置に位置する。この場合、インクリボンカセット3内のインクリボン31には弛み(又は切断)がないため、記録動作を開始する(ステップS13)。一方、ステップS12にて制御部300が反射型センサ12によりガイド部34の平面からの反射無しを検知した場合、ガイド部34が第二位置に位置する。この場合、インクリボンカセット3内のインクリボン31には弛みが有るため、制御部300は操作表示部303に「リボンの弛みを取ってください」などのエラーを表示し、ユーザに対して異常を報知する(ステップS14)。ユーザによりインクリボンカセット3内部のインクリボン31の弛みが取られ、インクリボンカセット3が画像形成装置1に装着されると、再びステップS12に移行してインクリボン31の弛みがチェックされる。
図8(b)において、制御部300は、ステップS13にて記録動作が開始された後も反射型センサ12によりガイド部34の位置をチェックする(ステップS21)。ステップS21にて制御部300が反射型センサ12によりガイド部34の平面からの反射有りを検知した場合、ガイド部34が第一位置に位置する。この場合、インクリボンカセット3内のインクリボン31には弛みがないため、制御部300は記録動作をジョブの終了までそのまま継続する。一方、ステップS21にて制御部300が反射型センサ12によりガイド部34の平面からの反射無しを検知した場合、ガイド部34が第二位置に位置する。この場合、インクリボンカセット3内のインクリボン31には弛みが有るため、制御部300は動作を停止し(ステップS22)、操作表示部303に「リボンをチェックしてください」などのエラーを表示し、ユーザに異常を報知する(ステップS23)。
ユーザによりインクリボンカセット3内部のインクリボン31の弛みが取られ、インクリボンカセット3が画像形成装置1に装着されると、再び反射型センサ12によりガイド部34の位置をチェックする(ステップS24)。ステップS24にて制御部300が反射型センサ12によりガイド部34の平面からの反射有りを検知した場合、インクリボンカセット3内のインクリボン31には弛みがないため、制御部300は記録動作を再開する(ステップS25)。なお、ステップS24にて制御部300が反射型センサ12によりガイド部34の平面からの反射無しを検知した場合、インクリボンカセット3内のインクリボン31には弛みが有る。そのため、再び操作表示部303に「リボンをチェックしてください」などのエラーを表示し、ユーザに異常を報知する(ステップS23)。
なお、ここで動作を停止するとは、制御部300が画像形成装置1の動作を停止させることである。具体的には、制御部300は、サーマルヘッド4やカッター7の動作を停止させるとともに、巻取側リボンコア33の巻取軸と搬送部材である搬送ローラ5、プラテンローラ2、及び排出ローラ13の動作を停止させ、インクリボンの移動を停止させる。
上述したように、本実施形態によれば、プラテンローラ2とサーマルヘッド4が圧接された記録位置(当接位置)から巻取側リボンコア33までの間において、装置側の反射型センサ12によりインクリボンカセット3内部のガイド部34の位置を検知する。これにより、インクリボンカセット3内部のインクリボン31の弛み(又は切断)を検知することができる。このため、この情報をユーザに報知し、インクリボンの弛みをとる、もしくはカセットを交換することが可能となる。これにより、記録媒体からの剥離不良によりインクリボンが連れ出されてしまうことを防止することができ、また切断されたインクリボンのジャムを防止することができる。
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、検知部として、装置本体側に設けた反射型センサ12でガイド部の位置を検知する構成を例示したが、検知部はこれに限定されるものではない。例えば、ガイド部自体に遮光部としてのフラッグを設置し、フラッグの有無を検知可能な透過型センサで読み取る構成としても良い。あるいは、ガイド部自体に導通部を設け、ガイド部の位置の違いで導通の有無を読み取る構成としても良い。その他の検知部であっても、前記ガイド部の位置の違いを検知できるものであればよい。このように構成しても、前述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
前述した実施形態では、検知部として、装置本体側に設けた反射型センサ12でガイド部の位置を検知する構成を例示したが、検知部はこれに限定されるものではない。例えば、ガイド部自体に遮光部としてのフラッグを設置し、フラッグの有無を検知可能な透過型センサで読み取る構成としても良い。あるいは、ガイド部自体に導通部を設け、ガイド部の位置の違いで導通の有無を読み取る構成としても良い。その他の検知部であっても、前記ガイド部の位置の違いを検知できるものであればよい。このように構成しても、前述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、ガイド部の位置を検知可能な検知部を画像形成装置に設置した構成を例示したが、これに限定されるものではない。ガイド部の位置を検知可能な検知部をインクリボンカセットに配置し、検知信号を装置本体側に送る構成としてもよい。しかし、インクリボンカセットは消耗品であることから、画像形成装置に設置することの方が好ましい。
また前述した実施形態では、ガイド部の先端がインクリボンに接触する構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、前記ガイド部のインクリボンと接触する部位に回転可能なコロを配置した構成としてもよい。
また前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であってもよい。これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
M1 …巻取モータ
M2 …搬送モータ
1 …画像形成装置
2 …プラテンローラ
3 …インクリボンカセット
4 …サーマルヘッド
5 …搬送ローラ
6 …従動ローラ
7 …カッター
11 …巻取軸
12 …反射型センサ
13 …排出ローラ
31 …インクリボン
32,33 …リボンコア
34 …ガイド部
35 …トーションバネ
36a,36b,36c …抵抗部材
37 …壁面
300 …制御部
303 …操作表示部
M2 …搬送モータ
1 …画像形成装置
2 …プラテンローラ
3 …インクリボンカセット
4 …サーマルヘッド
5 …搬送ローラ
6 …従動ローラ
7 …カッター
11 …巻取軸
12 …反射型センサ
13 …排出ローラ
31 …インクリボン
32,33 …リボンコア
34 …ガイド部
35 …トーションバネ
36a,36b,36c …抵抗部材
37 …壁面
300 …制御部
303 …操作表示部
Claims (12)
- インクリボンが巻かれた送出側リボンコアと前記送出側リボンコアから送り出されたインクリボンを巻き取る巻取側リボンコアとを備えたインクリボンカセットを着脱可能に装着し、インクリボンを介して記録ヘッドを記録媒体に圧接させて画像を形成する画像形成装置において、
前記インクリボンカセットの内部に設けられ、記録ヘッドと当接する当接位置から巻取側リボンコアまでの間において、インクリボンに接触する第一位置と、前記第一位置におけるインクリボンよりもテンションの低いインクリボンに接触する第二位置との間を移動可能なガイド部と、
前記ガイド部の位置を検知するための検知部と、
前記検知部により前記ガイド部が前記第二位置に位置することを検知したときに、インクリボンの移動を停止させる制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記ガイド部は回動することで前記第一位置または前記第二位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記検知部は前記ガイド部からの反射により位置を検知する反射型センサであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記検知部は前記ガイド部に設けられた遮光部の有無を検知する透過型センサであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記検知部は前記インクリボンカセットに設置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記検知部は前記画像形成装置に設置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記ガイド部は前記第二位置においてインクリボンをインクリボンカセットの内部の壁面との間で挟み込み、インクリボンの位置を保持することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記ガイド部は弾性部材により前記第一位置から前記第二位置に向かう方向に付勢されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記インクリボンカセットの内部のインクリボンの搬送経路に配置され、インクリボンに抵抗力を付与する抵抗部材を有し、
前記弾性部材によるガイド部の付勢力は、前記抵抗部材の抵抗力より小さいことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記ガイド部のインクリボンと接触する部位に、回転可能なコロを配置したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記インクリボンカセットの巻取側リボンコアをインクリボンを回転させる巻取軸と、
前記記録媒体を搬送する搬送部材と、
を有し、
前記制御部は、前記検知部により前記ガイド部が前記第二位置に位置することを検知したときに、前記巻取軸と前記搬送部材の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記検知部により前記ガイド部が前記第二位置に位置することを検知したときに、異常を報知することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2019100848A JP2020192772A (ja) | 2019-05-30 | 2019-05-30 | 画像形成装置 |
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