JP2020192167A - 繰出し容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用前後の回転操作量を抑えつつ繰出し量を細かく調整することができる繰出し容器を提供する。【解決手段】外筒2と、操作部20を備える回転部3と、内筒4と、内筒4の回転を阻止した状態で内筒4の昇降を許容する内筒案内部13と、固形内容物7を保持する保持部5と、保持部5の回転を阻止した状態で保持部5の昇降を許容する保持部案内部15と、回転部3と保持部5をねじ結合させる保持部ねじ結合部16と、回転部3と内筒4をねじ結合させる内筒ねじ結合部14とを有し、操作部20が周方向一方側に回転操作されるときに、内筒4が内筒ねじ結合部14において下方に螺脱して空回りする一方、保持部ねじ結合部16の螺合が維持され、操作部20が周方向他方側に回転操作されるときに、内筒4が内筒ねじ結合部14において上方に螺脱して空回りする一方、保持部ねじ結合部16の螺合が維持され、内筒ねじ結合部14において下方に螺脱した内筒4を上方に付勢する付勢部6をさらに有することを特徴とする繰出し容器1。【選択図】図1

Description

本発明は、固形内容物のための繰出し容器に関する。
例えば口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー等の化粧料、薬剤または糊などの、塗布対象物に塗布可能な固形内容物を収容する容器として、筒体と、操作部を備える回転部と、固形内容物を保持する保持部と、筒体に対する保持部の回転を阻止した状態で筒体に対する保持部の昇降を許容する案内部と、回転部と保持部をねじ結合させるねじ結合部とを有し、操作部への回転操作により、ねじ結合部と保持部を介して固形内容物を筒体の上端から繰出すことができる繰出し容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2018−15417号公報
ところで、繰出し容器は、固形内容物の繰出し量を細かく調整できることが望ましい。そこで、ねじ結合部のリードを小さく設定することが考えられるが、その場合には、繰出し量を細かく調整することはできるものの、使用前後の回転操作量が多くなってしまうという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、使用前後の回転操作量を抑えつつ繰出し量を細かく調整することができる繰出し容器を提供することにある。
本発明の繰出し容器は、外筒と、該外筒に回転可能に保持されるとともに操作部を備える回転部と、内筒と、前記外筒に対する前記内筒の回転を阻止した状態で前記外筒に対する前記内筒の昇降を許容する内筒案内部と、固形内容物を保持する保持部と、前記外筒に対する前記保持部の回転を阻止した状態で前記外筒に対する前記保持部の昇降を許容する保持部案内部と、前記回転部と前記保持部をねじ結合させる保持部ねじ結合部と、前記回転部と前記内筒を前記保持部ねじ結合部に対する逆ねじによりねじ結合させる内筒ねじ結合部とを有し、前記操作部が周方向一方側に回転操作されるときに、前記内筒が前記内筒ねじ結合部において下方に螺脱して空回りする一方、前記保持部ねじ結合部の螺合が維持され、前記操作部が周方向他方側に回転操作されるときに、前記内筒が前記内筒ねじ結合部において上方に螺脱して空回りする一方、前記保持部ねじ結合部の螺合が維持され、前記内筒ねじ結合部において下方に螺脱した前記内筒を上方に付勢する付勢部をさらに有することを特徴とする。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記付勢部が、前記内筒ねじ結合部において上方に螺脱した前記内筒を下方に付勢するのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記付勢部が、前記回転部に保持される下部保持筒と、前記内筒に保持される上部保持筒と、前記下部保持筒と前記上部保持筒を連結するとともに上下方向に弾性的に伸縮可能なばねとを有する付勢部材で構成されるのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記内筒ねじ結合部のリードが、前記保持部ねじ結合部のリードよりも大きいのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記外筒の内周面には上下方向に延在する縦溝が設けられ、前記保持部には前記縦溝内まで径方向外側に突出する突出部が設けられ、前記内筒には前記突出部を通すスリットが設けられ、前記縦溝と前記突出部によって前記保持部案内部が構成され、前記縦溝、前記突出部及び前記スリットによって前記内筒案内部が構成されるのが好ましい。
本発明によれば、使用前後の回転操作量を抑えつつ繰出し量を細かく調整することができる繰出し容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る繰出し容器を固形内容物を繰出す前の状態で示す半断面図である。 図1に示す繰出し容器の外筒を示す図であり、(a)は半断面図、(b)は底面図である。 図1に示す繰出し容器の内筒を示す図であり、(a)は半断面図、(b)は底面図である。 図1に示す繰出し容器の作動部材を示す図であり、(a)は半断面図、(b)は底面図である。 図1に示す繰出し容器の軸部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は半断面図である。 図1に示す繰出し容器のばね部材を示す側面図である。 図1に示す状態からキャップを取外し、操作部を繰出し方向に回転操作して内筒を空回りするまで下降させたときの状態を示す半断面図である。 図7に示す状態からさらに操作部を繰出し方向に回転操作したときの状態を示す半断面図である。 図1に示す繰出し容器を固形内容物を繰出した後に操作部を引込み方向に回転操作したときの状態を示す半断面図である。 図9に示す状態からさらに操作部を引込み方向に回転操作して内筒を空回りするまで上昇させたときのときの状態を示す半断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る繰出し容器1は、外筒2、回転部3、内筒4、保持部5、付勢部材(付勢部)6、固形内容物7及びキャップ8を有している。回転部3は、外筒2に回転軸線Cを中心として回転可能に保持されており、操作部材9と作動部材10で構成されている。保持部5は、固形内容物7の下部を保持しており、中皿11と軸部材12で構成されている。
なお、本願においては、上下方向とは回転軸線Cに沿う方向を意味し、上方とは保持部5から固形内容物7に向かう方向を意味し、下方とはその反対方向を意味し、径方向とは回転軸線Cと直交する方向を意味し、周方向とは回転軸線Cを周回する方向を意味し、回転とは回転軸線Cを中心とする回転を意味する。
また、繰出し容器1は、内筒案内部13、内筒ねじ結合部14、保持部案内部15及び保持部ねじ結合部16を有している。内筒案内部13は、外筒2に対する内筒4の回転を阻止した状態で外筒2に対する内筒4の昇降を許容するように構成されており、外筒2の2つの縦溝17と、軸部材12の2つの突出部18と、内筒4の2つのスリット19とで構成されている。内筒ねじ結合部14は、回転部3と内筒4を回転軸線Cを中心としてねじ結合させるように構成されており、作動部材10の第1雄ねじ14aと内筒4の第1雌ねじ14bで構成されている。保持部案内部15は、外筒2に対する保持部5の回転を阻止した状態で外筒2に対する保持部5の昇降を許容するように構成されており、外筒2の2つの縦溝17と軸部材12の2つの突出部18で構成されている。保持部ねじ結合部16は、回転部3と保持部5を回転軸線Cを中心としてねじ結合させるように構成されており、作動部材10の第2雌ねじ16aと軸部材12の第2雄ねじ16bで構成されている。
内筒ねじ結合部14のリードは、保持部ねじ結合部16のリードよりも大きく構成されている。なお、内筒ねじ結合部14のリードを、保持部ねじ結合部16のリードと同等、或いは保持部ねじ結合部16のリードよりも小さく構成しても構わない。また、内筒ねじ結合部14と保持部ねじ結合部16は、それぞれ、1条ねじ、または2条以上の多条ねじとして構成することができる。
操作部材9の外周面で操作部20が構成されており、操作部20を外筒2に対して周方向一方側である右ねじ方向に回転させる回転操作により、固形内容物7を内筒4の内部から繰出すことができる。また、操作部20を外筒2に対して周方向他方側である左ねじ方向に回転させる回転操作により、固形内容物7を内筒4の内部に引込むことができる。このため、保持部ねじ結合部16は左ねじで構成される一方、内筒ねじ結合部14は保持部ねじ結合部16に対する逆ねじとなる右ねじで構成されている。なお、周方向一方側を繰出し方向ともいい、周方向他方側を引込み方向ともいう。本実施の形態では繰出し方向を右ねじ方向とし、引込み方向を左ねじ方向としているが、繰出し方向を左ねじ方向とし、引込み方向を右ねじ方向とするように構成しても構わない。
内筒ねじ結合部14と保持部ねじ結合部16は、操作部20が繰出し方向に回転操作されるときに、内筒4が内筒ねじ結合部14において下方に螺脱して空回りする一方、保持部ねじ結合部16の螺合が維持され、操作部20が周方向他方側に回転操作されるときに、内筒4が内筒ねじ結合部14において上方に螺脱して空回りする一方、保持部ねじ結合部16の螺合が維持されるように構成されている。
図2(a)、(b)に示すように、外筒2は、回転軸線Cと同心の円筒状をなしている。外筒2の上部は、外周面が段差状に縮径した縮径部2aとされている。外筒2の内周面には、回転軸線Cを挟んだ2箇所にそれぞれ、縮径部2a付近と外筒2の下端面の間に亘って上下方向に延在する縦溝17が設けられている。外筒2の下端には、径方向内側に突出するとともに周方向に延在する内向き凸部2bが一体に設けられている。内向き凸部2bは、縦溝17により2箇所が切欠かれた回転軸線Cを中心とする円環状をなしている。外筒2の内周面における内向き凸部2bの上面と外筒2の上下方向中央付近の間に亘る部分は、その上方の部分よりも拡径した拡径内周面2cとされている。
図3(a)、(b)に示すように、内筒4は、回転軸線Cと同心の円筒状をなしている。内筒4には、回転軸線Cを挟んだ2箇所にそれぞれ、上下方向中央付近と下端面の間に亘って上下方向に延在するスリット19が設けられている。内筒4の外周面における下端には、周方向に延在する周溝4aが設けられている。周溝4aは、スリット19により2箇所が切欠かれた回転軸線Cを中心とする円環状をなしている。内筒4の外周面における周溝4aよりも下方の部分は、周溝4aよりも上方の部分よりも縮径した縮径外周面4bとされている。内筒4の内周面における下端には、第1雌ねじ14bが一体に設けられている。
図4(a)、(b)に示すように、作動部材10は、上部周壁10aが段差部10bを介して下部周壁10cよりも縮径した回転軸線Cと同心の2段円筒状をなしている。上部周壁10aの内周面における上端よりやや下方の位置には、第2雌ねじ16aが一体に設けられている。上部周壁10aの外周面には、第1雄ねじ14aが一体に設けられている。上部周壁10aの外周面における下端には、下部周壁10cの上端面との間に周溝10dを形成する周方向に延在する環状凸部10eが一体に設けられている。環状凸部10eの外径は、下部周壁10cの上端面の外径よりも小さくなっている。第1雄ねじ14aと環状凸部10eの上下方向の間隔は、第1雌ねじ14bの上下方向幅(ねじ長さ)よりも大きくなっている。下部周壁10cの外周面における上端には、回転軸線Cを中心とする円環状の係合溝10fが設けられている。係合溝10fには、図1に示すように、外筒2の内向き凸部2bが嵌合しており、それにより、作動部材10が外筒2に回転可能に保持されている。図4(a)、(b)に示すように、下部周壁10cの外周面における係合溝10fよりも下方の部分には、嵌合凸部10gと8つの回止めリブ10hが一体に設けられている。
図1に示すように、操作部材9は回転軸線Cを中心とする円板状の底板9aと、底板9aの外周縁から上方に延在する円筒状の周壁9bを有している。周壁9bの内周面に形成された凹凸部に嵌合凸部10gと8つの回止めリブ10hが係合することで、操作部材9と作動部材10が互いに一体に取付けられている。嵌合凸部10gにより、作動部材10に対する操作部材9の下降が阻止され、外筒2の下端面、嵌合凸部10gの下端面及び下部周壁10cの下端面の少なくとも1つにより、作動部材10に対する操作部材9の上昇が阻止される。また、8つの回止めリブ10hにより、作動部材10に対する操作部材9の繰出し方向及び引込み方向の回転が阻止される。なお、回止めリブ10hの個数は適宜変更が可能である。
図5(a)、(b)に示すように、軸部材12は、回転軸線Cを挟んだ2箇所にそれぞれ径方向外側に突出する板状の突出部18を有する回転軸線Cを中心とする円筒状をなしている。軸部材12は、上部周壁10aの上端面に当接可能な下端面を形成するように外周面が拡径した拡径部12aを有している。拡径部12aの外周面には、2つの突出部18が一体に設けられている。2つの突出部18の下端面は拡径部12aの外周面と面一になっている。軸部材12の外周面における拡径部12aよりも下方の部分は、第2雄ねじ16bから構成されている。軸部材12の外周面における上端には、拡径部12aの上端面との間に周溝12bを形成するように径方向外側に突出するとともに周方向に延在する環状凸部12cが一体に設けられている。図1に示すように、2つの突出部18はそれぞれ、内筒4のスリット19を通り、外筒2の縦溝17の内部まで延在している。軸部材12は、2つの縦溝17と2つの突出部18の係合により、外筒2に対する回転が阻止された状態で外筒2に対する昇降が許容される。また、内筒4は、2つの縦溝17と係合する2つの突出部18と2つのスリット19の係合により、外筒2に対する回転が阻止された状態で外筒2に対する昇降が許容される。
図1に示すように、中皿11は、回転軸線Cと同心の円板状の底壁11aと、底壁11aの下面から下方に延在するとともに回転軸線Cと同心の円筒状をなす下筒11bと、底壁11aの外周縁から上方に延在する円筒状をなす筒壁11cとを有している。下筒11bの内周面に形成された凹部に軸部材12の環状凸部12cが係合することで、軸部材12と中皿11が互いに取付けられている。環状凸部12cにより、軸部材12に対する中皿11の上昇が阻止され、底壁11aの下面と拡径部12aの上面の少なくとも1つにより、軸部材12に対する中皿11の下降が阻止される。軸部材12に対する中皿11の回転を阻止する構成は特段設けていないが、そのような構成を設けても構わない。筒壁11cの上端には、回転軸線Cと同心の円柱状をなす固形内容物7の下部における外周面に喰い込むことで固形内容物7の下部を保持する保持爪11dが一体に設けられている。固形内容物7の外周面は筒壁11cの内周面に接している。固形内容物7の下面は底壁11aの上面に接している。
固形内容物7としては、例えば口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー等の化粧料、薬剤または糊など、塗布対象物に塗布可能な種々のものを採用することができる。本実施の形態では、固形内容物7は、口紅である。
図1及び図6に示すように、付勢部材6は、作動部材10に回転可能に保持される回転軸線Cと同心の円筒状の下部保持筒6aと、内筒4に回転可能に保持される保持される回転軸線Cと同心の円筒状の上部保持筒6bと、下部保持筒6aと上部保持筒6bを一体に連結するとともに上下方向に弾性的に伸縮可能なコイル状のばね6cとを有している。
下部保持筒6aには、径方向内側及び下方に突出する4つの下部係合凸部6dが一体に設けられている。4つの下部係合凸部6dはそれぞれ、ばね6cが自然長よりも伸長したときに作動部材10の周溝10dの上部側面に係止される一方、ばね6cが自然長よりも収縮したときに作動部材10の周溝10dの下部側面に係止される。上部保持筒6bには、径方向内側に突出する4つの上部係合凸部6eが一体に設けられている。4つの上部係合凸部6eはそれぞれ、ばね6cが自然長よりも伸長したときに内筒4の周溝4aの下部側面に係止される。ばね6cが自然長よりも収縮したときに内筒4の周溝4aの上部側面には、上部保持筒6bの上端面が係止される。4つの下部係合凸部6dと4つの上部係合凸部6eはそれぞれ、周方向に等しい間隔を空けて並べて設けられている。下部保持筒6aは、径方向内側及び下方に突出する4つの下部係合凸部6dを介して作動部材10の周溝10dと係合することで、下部保持筒6aに対する作動部材10のスムーズな回転を許容することができる。また、上部保持筒6bは、径方向内側に突出する4つの上部係合凸部6eと上部保持筒6bの上端面を介して内筒4の周溝4aと係合することで、内筒4に対する上部保持筒6bの回転を許容することができる。なお、下部係合凸部6dと上部係合凸部6eの個数、配置及び形状は適宜変更が可能である。
なお、下部保持筒6aを作動部材10に保持するための構成は、4つの下部係合凸部6dと周溝10dを用いるものに限らず、種々のアンダーカット形状を用いるものを採用することができる。上部係合凸部6eを内筒4に保持するための構成は、4つの上部係合凸部6eと周溝4aを用いるものに限らず、種々のアンダーカット形状を用いるものを採用することができる。また、本実施形態では、下部保持筒6aが作動部材10に回転可能に保持されるとともに上部保持筒6bが内筒4に回転可能に保持される構成とされているが、これに限らず、例えば、下部保持筒6aが作動部材10に回転可能に保持されるとともに上部保持筒6bが内筒4に回転不能に保持される構成としてもよいし、下部保持筒6aが作動部材10に回転不能に保持されるとともに上部保持筒6bが内筒4に回転可能に保持される構成としても構わない。
ばね6cは2条のコイル状をなしているが、1条または3条以上のコイル状をなす構成としてもよい。また、ばね6cはコイル状に限らず、上下方向に弾性的に伸縮可能な種々の形状のものを採用可能である。
付勢部材6は、内筒ねじ結合部14において下方に螺脱した内筒4を上方に付勢するとともに内筒ねじ結合部14において上方に螺脱した内筒4を下方に付勢するように構成されている。したがって、操作部20に対する繰出し方向の回転操作によって螺脱した内筒ねじ結合部14を、操作部20に対する引込み方向の回転操作がされたときに、付勢部材6の付勢力によって容易に螺合させることができるとともに、操作部20に対する引込み方向の回転操作によって螺脱した内筒ねじ結合部14を、操作部20に対する繰出し方向の回転操作がされたときに、付勢部材6の付勢力によって容易に螺合させることができる。なお、付勢部材6は、このような構成に限らず、例えば、内筒ねじ結合部14において下方に螺脱した内筒4には係合して内筒4を上方に付勢するが、内筒ねじ結合部14において上方に螺脱した内筒4とは係合しない構成としても構わない。このような構成とした場合には、操作部20に対する引込み方向の回転操作によって螺脱した内筒ねじ結合部14を、操作部20に対する繰出し方向の回転操作がされたときに、内筒4を下降させる重力によって螺合させることができる。また、付勢部材6は、内筒ねじ結合部14において上方に螺脱した内筒4を下方に付勢するときの状態において、付勢部材6の外周面における上下方向に亘る部分全体が、外筒2の拡径内周面2cに沿うように配置されている。
図1に示すように、キャップ8は有頂円筒状をなしており、外筒2の縮径部2aに取外し可能に取付けられることで、固形内容物7及び内筒4を覆っている。
外筒2、操作部材9、作動部材10、内筒4、中皿11、軸部材12、付勢部材6及びキャップ8はそれぞれ、合成樹脂製であるが、これに限らず種々の材質を採用可能である。
上記のように構成された繰出し容器1は、例えば次のように使用することができる。使用に際し、使用者はまず、図1に示す使用前の状態からキャップ8を取外す。そして、使用者が図7に示すように回転部3の操作部20を繰出し方向に回転操作すると、まず、内筒ねじ結合部14と内筒案内部13を介して内筒4が外筒2に対して下降するとともに、保持部ねじ結合部16と保持部案内部15を介して保持部5が外筒2に対して上昇する。この内筒4の下降と保持部5の上昇により、固形内容物7を内筒4の内部から少ない回転操作で繰出すことができる。そして、繰出し方向の回転操作を続けると、図8に示すように、内筒4が内筒ねじ結合部14において下方に螺脱して空回りすることで外筒2に対する内筒4の下降が止まる一方、保持部5は保持部ねじ結合部16において螺合が維持されることで外筒2に対して上昇し続ける。このように、内筒4の下降が止まった状態で保持部5が上昇することにより、固形内容物7の繰出し量を細かく調整することができる。
また、固形内容物7を繰出し、固形内容物7を使用、すなわち塗布対象物に塗布した後は、回転部3の操作部20を引込み方向に回転操作することで、図9に示すように、付勢部材6の付勢力によって内筒ねじ結合部14が再び螺合する。そして、引込方向の回転操作を続けることで、内筒ねじ結合部14と内筒案内部13を介して内筒4が外筒2に対して上昇するとともに、保持部ねじ結合部16と保持部案内部15を介して保持部5が外筒2に対して下降する。この内筒4の上昇と保持部5の下降により、固形内容物7を内筒4の内部に向けて少ない回転操作で引込むことができる。そして、さらに引込方向の回転操作を続けると、図10に示すように、内筒4が内筒ねじ結合部14において上方に螺脱して空回りすることで外筒2に対する内筒4の上昇が止まる一方、保持部5は保持部ねじ結合部16において螺合が維持されることで外筒2に対して下降し続ける。
したがって、繰出し容器1によれば、使用前後の回転操作量を抑えつつ繰出し量を細かく調整することができる。特に、本実施の形態では、内筒ねじ結合部14のリードが保持部ねじ結合部16のリードよりも大きく構成されているので、所定の回転操作量に対する内筒4の移動量を保持部5の移動量よりも大きくすることができるため、より効果的に、使用前後の回転操作量を抑えつつ繰出し量を細かく調整することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記の実施形態では、縦溝17、突出部18及びスリット19を2つずつ設けているが、縦溝17、突出部18及びスリット19の個数はこれに限らず、1つずつまたは3つずつ以上としてもよい。また、保持部案内部15は縦溝17と突出部18で構成されるものに限らず、種々の構成を採用可能である。さらに、内筒案内部13は縦溝17、突出部18及びスリット19で構成されるものに限らず、種々の構成を採用可能である。
1 繰出し容器
2 外筒
2a 縮径部
2b 内向き凸部
2c 拡径内周面
3 回転部
4 内筒
4a 周溝
4b 縮径外周面
5 保持部
6 付勢部材(付勢部)
6a 下部保持筒
6b 上部保持筒
6c ばね
6d 下部係合凸部
6e 上部係合凸部
7 固形内容物
8 キャップ
9 操作部材
10 作動部材
10a 上部周壁
10b 段差部
10c 下部周壁
10d 周溝
10e 環状凸部
10f 係合溝
10g 嵌合凸部
10h 回止めリブ
11 中皿
11a 底壁
11b 下筒
11c 筒壁
11d 保持爪
12 軸部材
12a 拡径部
12b 周溝
12c 環状凸部
13 内筒案内部
14 内筒ねじ結合部
14a 第1雄ねじ
14b 第1雌ねじ
15 保持部案内部
16 保持部ねじ結合部
16a 第2雌ねじ
16b 第2雄ねじ
17 縦溝
18 突出部
19 スリット
20 操作部
C 回転軸線

Claims (5)

  1. 外筒と、該外筒に回転可能に保持されるとともに操作部を備える回転部と、内筒と、前記外筒に対する前記内筒の回転を阻止した状態で前記外筒に対する前記内筒の昇降を許容する内筒案内部と、固形内容物を保持する保持部と、前記外筒に対する前記保持部の回転を阻止した状態で前記外筒に対する前記保持部の昇降を許容する保持部案内部と、前記回転部と前記保持部をねじ結合させる保持部ねじ結合部と、前記回転部と前記内筒を前記保持部ねじ結合部に対する逆ねじによりねじ結合させる内筒ねじ結合部とを有し、
    前記操作部が周方向一方側に回転操作されるときに、前記内筒が前記内筒ねじ結合部において下方に螺脱して空回りする一方、前記保持部ねじ結合部の螺合が維持され、
    前記操作部が周方向他方側に回転操作されるときに、前記内筒が前記内筒ねじ結合部において上方に螺脱して空回りする一方、前記保持部ねじ結合部の螺合が維持され、
    前記内筒ねじ結合部において下方に螺脱した前記内筒を上方に付勢する付勢部をさらに有することを特徴とする繰出し容器。
  2. 前記付勢部が、前記内筒ねじ結合部において上方に螺脱した前記内筒を下方に付勢する、請求項1に記載の繰出し容器。
  3. 前記付勢部が、前記回転部に保持される下部保持筒と、前記内筒に保持される上部保持筒と、前記下部保持筒と前記上部保持筒を連結するとともに上下方向に弾性的に伸縮可能なばねとを有する付勢部材で構成される、請求項2に記載の繰出し容器。
  4. 前記内筒ねじ結合部のリードが、前記保持部ねじ結合部のリードよりも大きい、1〜3の何れか1項に記載の繰出し容器。
  5. 前記外筒の内周面には上下方向に延在する縦溝が設けられ、
    前記保持部には前記縦溝内まで径方向外側に突出する突出部が設けられ、
    前記内筒には前記突出部を通すスリットが設けられ、
    前記縦溝と前記突出部によって前記保持部案内部が構成され、
    前記縦溝、前記突出部及び前記スリットによって前記内筒案内部が構成される、請求項1〜4の何れか1項に記載の繰出し容器。
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