JP6868459B2 - 繰出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、繰出容器に関する。
この種の繰出容器として、例えば下記特許文献1には、内部に内容物が収容された容器本体と、容器本体内に容器軸方向に沿って配設されると共に容器軸回りに回転可能に配設された回転軸体と、容器本体に対して容器軸回りに回転可能に装着され、回転軸体を回転操作する操作体と、回転軸体に螺着された状態で容器本体内に収納され、内容物を保持する中皿と、を備えた繰出容器が知られている。
中皿は、容器本体に対して容器軸回りに回転可能、且つ容器軸方向に移動可能に収納され、回転軸体の回転に伴って容器本体内を容器軸方向に移動可能とされている。従って、操作体を回転操作することで中皿を容器軸方向に移動させることができ、内容物を容器本体から突出させて使用することができる。
特開2017−12725号公報
ところで、内容物を使用するにあたって例えば内容物を塗布する場合には、その状況に応じた塗布方法が求められる場合がある。例えば、内容物を広範囲に亘って塗布する場合には、塗布対象物に対して内容物を面接触させる等して接触面積を大きく確保し、多量の内容物を効率良く塗布することが求められる。これに対して、内容物を狭い範囲に局所的に塗布する場合には、例えば塗布対象物に対して内容物の角部を接触させる等して接触面積を抑え、少量の内容物をピンポイントで塗布することが求められる。
しかしながら、上記従来の繰出容器では、操作体の回転操作によって内容物の突出量を任意に変更することは可能であるが、上述のように用途等に応じて内容物の態様を変化させる等といった多様な使い方ができず、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、用途等に応じた多様な使い方を行うことができる繰出容器を提供することである。
(1)本発明に係る繰出容器は、筒状の第1内容物、及び前記第1内容物の内側に相対回転不能に収納された棒状の第2内容物を有する内容物が収容され、前記内容物を突出させる突出口が形成された容器本体と、前記容器本体に対して前記容器軸回りに回転可能とされ、前記容器本体の内側に少なくとも一部分が配設された回転体と、前記第1内容物を保持すると共に、前記回転体の回転に伴って前記容器本体内を前記容器軸方向に移動する第1中皿と、容器軸方向に沿って延設され、且つ前記容器軸回りに回転可能に配設されたねじ軸と、前記第2内容物を保持すると共に、前記ねじ軸に螺着された第2中皿と、前記容器本体又は前記回転体に対して前記容器軸回りに回転可能、且つ前記容器軸方向に移動可能に装着された操作部材と、を備え、前記ねじ軸は、前記操作部材の回転に伴って前記容器軸回りに回転可能とされ、前記回転体は、前記容器本体を径方向外側から囲む外郭筒部を備え、前記操作部材は、前記外郭筒部を径方向外側から囲む外側筒部と、前記外側筒部の前記容器軸方向の他方側の開口部を閉塞する外側底壁部とを有する外側操作部を備え、前記操作部材は、前記回転体に形成された第1係合部に対して離脱可能に係合する第2係合部を備え、前記容器軸方向の移動によって、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合し合う係合位置と、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除される解除位置と、の間を移動する。
本発明に係る繰出容器によれば、第1中皿及び第2中皿を有しているので、これら2つの中皿を利用して容器本体内から内容物の全体(第1内容物及び第2内容物)を突出させる、或いは第2内容物だけを突出させるといった多様な使い方を行うことができる。
内容物の全体を突出させる場合には、係合位置に位置している操作部材を容器軸回りに回転させる。これにより、第1係合部と第2係合部とが係合し合っているので、操作部材の回転に伴って回転体を容器軸回りに回転させることができると共に、回転体の回転に伴って第1中皿を容器軸方向に沿って例えば上方移動させることができる。従って、第1中皿を利用して第1内容物を例えば押し上げることができ、突出口を通じて第1内容物を容器本体の外部に突出させることができる。
上述した第1中皿の移動と同時に、操作部材の回転に伴ってねじ軸を容器軸回りに回転させることができる。すると、第2中皿がねじ軸の回転に伴って供回りしようとするが、第2中皿に保持されている第2内容物が第1内容物内に相対回転不能に収納されているので、第2中皿は容器軸回りの回転が規制される。従って、ねじ軸の回転に伴って、第2中皿を容器軸方向に沿って例えば上方移動させることができ、第2中皿を利用して第2内容物を例えば押し上げることができる。これにより、突出口を通じて第2内容物を容器本体の外部に突出させることができる。
つまり、係合位置に位置している操作部材を容器軸回りに回転させることで、第1中皿及び第2中皿を利用して第1内容物及び第2内容物をそれぞれ容器軸方向に移動させることができ、内容物の全体を容器本体内から外部に向けて突出させることができる。なお、操作部材を容器軸回りの反対方向に回転させることで、第1中皿及び第2中皿を容器軸方向に沿って例えば下方移動させることができ、第1内容物及び第2内容物をそれぞれ容器本体内に戻すことができる。
第2内容物だけを突出させる場合には、容器本体又は回転体に対して操作部材を容器軸方向に移動させて、操作部材を係合位置から解除位置に移行させる。これにより、第1係合部と第2係合部との係合を解除することができる。そして、解除位置に位置している操作部材を容器軸回りに回転させることで、操作部材の回転に伴ってねじ軸を容器軸回りに回転させることができる。これにより、上述した場合と同様にねじ軸の回転に伴って第2中皿を容器軸方向に沿って例えば上方移動させることができ、第2内容物だけを容器本体から外部に向けて突出させることができる。なお、操作部材を容器軸回りの反対方向に回転させることで、第2中皿を容器軸方向に沿って例えば下方移動させることができ、第2内容物を容器本体内に戻すことができる。
以上述べたように、容器本体内から内容物の全体を突出させる、或いは第2内容物だけを突出させることができ、その態様を任意に変化させることができるので、用途等に応じた多様な使い方を行うことができる。従って、例えば内容物を塗布する場合、内容物の全体を突出させることで、塗布対象物に対する接触面積を大きく確保し易くなるので、塗布対象物に対して多量の内容物を広範囲に亘って効率良く塗布することが可能である。これに対して、第2内容物だけを突出させることで、塗布対象物に対する接触面積を抑制することができるので、塗布対象物の狭い範囲に少量の第2内容物をピンポイントで塗布することが可能である。
(2)前記容器本体及び前記回転体のうちのいずれか一方には、前記容器軸方向に延びる案内孔が形成され、他方には前記ねじ軸におけるねじ溝のピッチに対応した螺旋溝が形成され、前記第1中皿には、径方向外側に向けて突出すると共に前記案内孔内及び前記螺旋溝内にそれぞれ係合する被係合突起が形成されても良い。
この場合には、回転体が容器軸回りに回転することで、螺旋溝と案内孔とが容器軸回りに相対的に回転するので、被係合突起を螺旋溝に沿わせながら案内孔に沿って容器軸方向に移動させることができる。そのため、第1中皿をがたつき少なくスムーズに容器軸方向に移動させることができる。従って、第1内容物を突出口から滑らかに突出させることができると共に、第1内容物の内側に収納されている第2内容物についても突出口から滑らかに突出させることができる。また、螺旋溝がねじ軸におけるねじ溝のピッチに対応しているので、操作部材の回転量に対する第1中皿の容器軸方向への移動量と、操作部材の回転量に対する第2中皿の容器軸方向への移動量とを同等にすることができる。従って、第1内容物及び第2内容物を同期させた状態で突出口から突出させることができ、第1内容物及び第2内容物を均等にバランス良く使用することができる。
(3)前記ねじ軸は、前記操作部材に対して容器軸方向に離脱可能に組み合わされた連結部材を介して前記操作部材に連結され、前記操作部材は、前記容器本体又は前記回転体に対して前記容器軸方向に離脱可能に装着され、前記ねじ軸、前記第2中皿及び前記連結部材は、前記第1中皿及び前記回転体に対して前記容器軸方向に挿脱可能とされても良い。
この場合には、繰出容器の組み立てにおいて、ねじ軸、第2中皿及び連結部材の組み立てと、容器本体、第1中皿及び回転体の組み立てと、をそれぞれ別個に行うことができる。そして、一体に組み合わされたねじ軸、第2中皿及び連結部材を、容器本体に一体に組み合わされた第1中皿の内側及び回転体の内側に挿入して組み合わせ、最後に操作部材を連結部材に組み合わせながら容器本体又は回転体に装着することで繰出容器の組み立てを行える。従って、繰出容器を効率良く組み立てることができ、製造コストの低減化及び量産性の向上化に繋がる繰出容器とすることができる。
(4)前記突出口は、前記容器軸方向の一方側に向けて開口するように形成され、前記操作部材は、前記容器軸方向の他方側から前記容器本体又は前記回転体に対して離脱可能に装着されても良い。
この場合には、操作部材と突出口とを容器軸方向に離して配置することができるので、例えば突出口と操作部材との間に位置する容器本体の一部を把持しながら、操作部材の操作(移動操作及び回転操作)を行うことができ、良好な操作性を具備させ易い。
本発明に係る繰出容器によれば、容器本体内から内容物の全体を突出させる、或いは第2内容物だけを突出させることができるので、用途等に応じた多様な使い方を行うことができる。従って、使い易く利便性に優れた繰出容器とすることができる。
本発明に係る繰出容器の実施形態を示す縦断面図である。 図1に示す第1中皿及び第2中皿の周辺を拡大した縦断面図である。 図1に示すA−A線に沿った内容物の横断面図である。 図1に示す状態から操作部材を下方移動させて解除位置に移行させた状態を示す縦断面図である。 図1に示す状態から操作部材を容器軸回りに回転させた状態を示す縦断面図である。 図4に示す状態から操作部材を容器軸回りに回転させた状態を示す縦断面図である。 図1に示す繰出容器を組み立てる際の一工程を示す縦断面図である。 図7に示す状態から、操作部材を装着する直前の状態を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態の繰出容器1は、内容物Cが収容される筒状の容器本体2と、容器本体2の内側に少なくとも一部分が配設された筒状の回転体3と、回転体3の内側に配設された筒状の第1中皿4と、第1中皿4の内側に配設されたねじ軸5と、ねじ軸5と第1中皿4との間に配設され、ねじ軸5に螺着された筒状の第2中皿6と、容器本体2又は回転体3に対して装着された有底筒状の操作部材7と、ねじ軸5と操作部材7とを連結する有頂筒状の連結部材8と、を備えている。
図1及び図2において、容器本体2、回転体3、第1中皿4、ねじ軸5、第2中皿6、操作部材7及び連結部材8は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った操作部材7を下側(容器軸O方向の他方側)、その反対側を上側(容器軸O方向の一方側)という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
内容物Cは、容器軸O方向に沿って延びた筒状の第1内容物C1と、第1内容物C1の内側に相対回転不能に収納され、容器軸O方向に沿って延びたスティック状(棒状)の第2内容物C2と、で構成されている。
内容物Cとしては、特に限定されるものではないが、例えば化粧品、薬品、接着剤等が挙げられ、これらが半固形状或いは固形状等、その形状が維持できる程度に形成(成形)されていれば良い。また、第1内容物C1及び第2内容物C2は、同一材料で形成されていても構わないし、異種材料で形成されていても構わない。
本実施形態では図3に示すように、第1内容物C1は横断面視で外形(外周形状)が円形状とされ、且つ内形(内周形状)が楕円形状とされた筒状に形成されている。第2内容物C2は、第1内容物C1の全長に亘って延びると共に、第1内容物C1の内形に対応した横断面視楕円形状に形成されている。このように、第1内容物C1及び第2内容物C2の形状の違いを利用して、第2内容物C2は第1内容物C1に対して容器軸O回りに回転不能に第1内容物C1内に収納されている。
ただし、第2内容物C2の形状は横断面視楕円形状に限定されるものではなく、例えば横断面視六角形やその他多角形状等でも良く、非真円形状とされていれば良い。この場合には、第2内容物C2の形状に対応して、第1内容物C1の内形を形成すれば良い。
さらには、第2内容物C2の形状は非真円形状に限定されるものではなく、例えば第2内容物C2を横断面視円形状に形成し、円筒状に形成した第1内容物C1の内側に収納しても構わない。この場合には、例えば第1内容物C1の内周面と第2内容物C2の外周面とを所定の摺動抵抗で摺接させた状態で、第1内容物C1の内側に第2内容物C2を収納すれば良い。この場合であっても、摺動抵抗を利用して、第1内容物C1及び第2内容物C2の容器軸O回りの相対回転を抑制することが可能である。
図1及び図2に示すように、容器本体2は、容器軸O方向に沿って延設された筒状の外容器10と、外容器10の内側に配設された筒状の内容器11と、を備えている。
外容器10の上端開口部の内側は、上方に向けて開口すると共に内容物Cを外部に突出させる突出口12とされている。なお、外容器10の外周面に例えば印字、刻印等によって装飾を施すことで、外容器10を化粧筒として機能させても良い。
内容器11は、外容器10の内側に例えば圧入等による嵌合、接着、溶着等によって一体に組み合わされている。内容器11の上端部は突出口12よりも下方に位置しており、内容器11の上端部と突出口12との間には容器軸O方向に一定の隙間が形成されている。内容器11の下端部は外容器10の下端部よりも上方に位置している。これにより、外容器10は内容器11よりも下方に延びており、その下端部は内容器11の下端部よりも下方に位置している。
内容器11の内周面には、径方向外側に向けて窪む案内孔13が容器軸O方向に沿って形成されている。図示の例では、案内孔13は内容器11のほぼ全長に亘って形成され、縦長のスリット状に形成されていると共に、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように一対形成されている。なお、案内孔13は上方に開口するように形成されている。これにより、後述する被係合突起42を上方から案内孔13内に挿入することが可能となる。
ただし、案内孔13の数はこの場合に限定されるものではなく、例えば1つだけ形成されていても構わないし、3つ以上形成されていても構わない。さらに、案内孔13は内容器11を径方向に貫通するように形成されていても構わないし、下方に開口するように形成されていても構わない。
回転体3は、内容器11の内側に配設された回転筒部20と、内容器11の下方に配置され、回転筒部20に対して一体に組み合わされたサポート筒部30と、を備え、容器本体2に対して容器軸O回りに回転可能に配設されている。
回転筒部20は、内容器11の内側に配設されると共に、内容器11の上端部よりも上方に向けて僅かに突出し、且つ内容器11よりも下方に向けて延びた上筒部21と、上筒部21の下端部からさらに下方に向けて延びた下筒部22と、を備えている。
上筒部21の上端部には、径方向外側に向けて突出し、内容器11の上端開口端縁に対して上方から係合する環状の係合突起23が形成されている。係合突起23は、内容器11の上端部と外容器10の上端部との間に形成された容器軸O方向の隙間に配置され、内容器11の上端開口端の全周に亘って係合している。なお、係合突起23は、容器軸O回りに回転可能に内容器11の上端開口端に対して係合している。
これにより、回転体3の全体は下方への抜け止めがされた状態で容器本体2に対して容器軸O回りに回転可能に組み合わされている。なお、係合突起23は、環状に限定されるものではなく、例えば周方向に間隔をあけて形成されていても構わない。
上筒部21は、その外径が内容器11の内径よりも小さく形成され、上筒部21の外周面と内容器11の内周面との間には環状の隙間が形成されている。これにより、回転体3は内容器11に対して抵抗少なくスムーズに容器軸O回りに回転可能とされている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、上筒部21の外周面及び内容器11の内周面が互いに摺接していても構わない。
上筒部21のうち内容器11の内側に位置している部分には、螺旋溝24が上筒部21を径方向に貫通するように形成されている。
図示の例では、螺旋溝24は案内孔13に対応して一対形成され、容器軸O方向に互いに交差することなく形成されている。なお、螺旋溝24は容器軸O方向に沿った長さが案内孔13の容器軸O方向に沿った長さと同等とされ、螺旋溝24の下端縁は案内孔13の下端縁と同等の高さに位置している。
上筒部21のうち内容器11よりも下方に延びている部分には、径方向外側に向けて突出した規制リブ25が形成されていると共に、径方向外側に向けて突出した環状の支持突起26が形成されている。
規制リブ25は、容器軸O方向に沿って延びた縦長状に形成され、周方向に間隔をあけて複数形成されている。支持突起26は規制リブ25よりも下方に配置され、規制リブ25よりも径方向外側に向けて突出している。
下筒部22は、その内径が上筒部21の内径よりも小さく形成され、その外周面には径方向内側に凹んだ第1係合溝(第1係合部)27が形成されている。第1係合溝27は、下方に向けて開口するように形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。下筒部22の内周面には、径方向内側に向けて突出した規制リング28が形成されている。
サポート筒部30は、上筒部21のうち内容器11よりも下方に位置する部分に組み合わされ、内容器11よりも下方に配置されている。サポート筒部30は、上筒部21のうち内容器11よりも下方に位置する部分に外嵌された筒体31と、筒体31の上端部から上方に向けて延びると共に、外容器10における下端部の内周面に対して径方向内側から圧接された弾性筒部32と、を備えている。
筒体31は、支持突起26上に配置された状態で上筒部21に対して外嵌されている。図示の例では、筒体31は上筒部21に対してアンダーカット嵌合されている。これにより、サポート筒部30は上筒部21に対して一体に組み合わされている。
筒体31の内周面には、径方向外側に向けて凹むと共に下方に開口した規制溝33が形成されている。規制溝33は、容器軸O方向に沿って延びた縦長のスリット状に形成されると共に下方に向けて開口するように形成され、上筒部21側に形成された規制リブ25に対応して周方向に間隔をあけて複数形成されている。筒体31は、規制溝33内に規制リブ25を係合させた状態で上筒部21に対して外嵌されている。これにより、規制リブ25と規制溝33とは互いに周方向に係合している。そのため、回転筒部20及びサポート筒部30は、互いに回り止めがされた状態で組み合わされている。
弾性筒部32は、筒体31の上端部から上方に向かうにしたがって僅かに拡径するように形成され、自身の弾性力を利用して、上端部が外容器10の下端部における内周面の全周に亘って径方向内側から押し当たっている。これにより、サポート筒部30は、上端部が外容器10の下端部に対して径方向内側から圧接した状態で容器軸O回りに回転可能とされている。従って、回転体3は、上筒部21と内容器11との間に環状の隙間が形成されていたとしても、サポート筒部30によって容器軸O回りの回転が安定するようにサポートされている。
なお、弾性筒部32の上端部は内容器11の下端部に対して近接している。これにより、回転体3の全体は、上方への抜け止めがされた状態で容器本体2に対して容器軸O回りに回転可能に組み合わされている。先に述べたように、回転体3は係合突起23によって下方への抜け止めもされているので、結果的に容器軸O方向に位置決めされた状態で容器本体2に対して組み合わされている。
回転体3は、外容器10を径方向外側から囲む外郭筒部34をさらに備えている。
外郭筒部34は、外容器10における容器軸O方向の中央部分から下方に位置する部分、サポート筒部30及び支持突起26を径方向外側から囲むように配置され、その下端部は上筒部21の下端部に対して、例えば圧入等による嵌合、接着、溶着、加締め等によって一体に組み合わされている。
外容器10、サポート筒部30及び支持突起26と、外郭筒部34との間には環状の隙間が形成されている。これにより外郭筒部34は、外容器10、サポート筒部30及び支持突起26に対して非接触状態で、容器軸O回りを回転可能とされている。
なお、外郭筒部34には径方向外側に向けて突出した環状の鍔部35が形成されている。図示の例では、鍔部35は外郭筒部34を容器軸O方向に屈曲変形させることで形成されている。
第1中皿4は、回転体3における上筒部21の内側に摺動可能に嵌合された摺動筒部40と、摺動筒部40から径方向内側に向かって突出し、第1内容物C1を下方から保持する環状の第1皿部41と、摺動筒部40から径方向外側に向かって突出し、螺旋溝24内及び案内孔13内に係合する被係合突起42と、を備えている。
摺動筒部40は、その上端部が鍔部35と同等の高さに位置し、その下端部が規制リブ25及び規制溝33と同等の高さに位置するように容器軸O方向に延設されている。第1内容物C1は、第1皿部41上に載置された状態で、摺動筒部40の内側に保持されている。
摺動筒部40の内周面には、径方向内側に向かって突出し、第1内容物C1内に入り込んだ第1保持リブ43が形成されている。第1保持リブ43は、容器軸O方向に沿って縦長に形成されると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。第1内容物C1は、第1保持リブ43によって摺動筒部40に対する容器軸O回りの回転が抑制された状態で保持されている。ただし、第1保持リブ43は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
被係合突起42は、例えば側面視円形状に形成され、螺旋溝24及び案内孔13に対応して、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように一対形成されている。被係合突起42は、螺旋溝24を通じて案内孔13内に挿入され、これら螺旋溝24内及び案内孔13内に各別に係合されている。
従って、被係合突起42は、容器本体2に対する回転体3の回転によって螺旋溝24と案内孔13とが容器軸O回りに回転したときに、回転体3の回転に伴って螺旋溝24に沿いながら案内孔13に沿って移動可能とされている。これにより、第1中皿4は、回転体3の回転に伴って容器軸O方向に移動可能とされている。
なお、被係合突起42が螺旋溝24の下端縁及び案内孔13の下端縁に位置しているときの第1中皿4の位置が最下降位置とされている。
ねじ軸5は、容器軸O方向に沿って延設され、第1中皿4の内側に容器軸Oと同軸に配設されていると共に、容器軸O回りに回転可能とされている。ねじ軸5は、操作部材7に対して容器軸O方向に離脱可能に組み合わされた上記連結部材8を介して操作部材7に連結されている。図示の例では、ねじ軸5は連結部材8の後述する頂壁部60上に立設した状態で、連結部材8に一体に形成されている。なお、ねじ軸5は、その上端部が螺旋溝24の上端縁よりも僅かに下方に位置する程度、頂壁部60から上方に向けて延びている。
ただし、ねじ軸5の長さは、この場合に限定されるものではなく、例えば第2内容物C2の半分程度の長さであっても良い。
ねじ軸5の外周面には、その全長に亘って第1ねじ部5aが形成されている。第1ねじ部5aとしては、例えば二条ねじ等の多条ねじであっても構わない。なお、先に述べた螺旋溝24は、第1ねじ部5aにおけるねじ溝のピッチに対応した螺旋状に形成されていると共に、ねじ溝と同方向に螺旋が形成されている。
第2中皿6は、ねじ軸5と第1中皿4との間に配置され、第2内容物C2を下方から保持する環状の第2皿部50と、第2皿部50の上端部から上方に向けて延び、その内側に第2内容物C2を保持する保持筒部51と、を備えている。
第2皿部50は、その外径が第1内容物C1の内径よりも小さい円筒状に形成され、その内周面にねじ軸5の第1ねじ部5aに螺着される第2ねじ部50aが形成されている。第2皿部50の下端部は、連結部材8における頂壁部60に対して上方から離反可能に接している。なお、第2皿部50の下端部が頂壁部60に対して接触しているときの第2中皿6の位置が最下降位置とされている。
保持筒部51は、外径が第2皿部50と同径とされ、その内周面には径方向内側に向かって突出し、第2内容物C2内に入り込んだ第2保持リブ52が形成されている。第2保持リブ52は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。第2内容物C2は、第2保持リブ52によって摺動筒部40に対する容器軸O回りの回転が抑制された状態で保持されている。ただし、第2保持リブ52は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
連結部材8は、ねじ軸5と操作部材7とを連結すると共に、操作部材7の回転に伴って容器軸O回りを回転可能とされている。
連結部材8は、ねじ軸5の下端部に連結された頂壁部60と、頂壁部60の外周縁部から下方に向けて延び、規制リング28の内側に摺動可能に嵌合されたガイド筒部61と、ガイド筒部61の下端部から径方向外側に向かって延び、回転体3の下筒部22よりも下方に配置された環状のフランジ部62と、フランジ部62の外周縁部から下方に向かって延びた連結筒部63と、を備えている。
ねじ軸5は、先に述べたように頂壁部60に一体に形成され、頂壁部60における中央部分から上方に向けて延びている。ただし、ねじ軸5と連結部材8とは一体に形成される場合に限定されるものではなく、例えば別体に形成された状態で組み合わされていても構わない。
連結筒部63は、下筒部22と同径に形成され、その外周面には径方向内側に凹んだ第2係合溝64が形成されている。第2係合溝64は、上方及び下方に向けて開口するように形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、第2係合溝64は、第1係合溝27の数に対応して形成され、第1係合溝27の下方に位置するように配置されている。
操作部材7は、回転体3の外郭筒部34に対して容器軸O回りに回転可能、且つ容器軸O方向に移動可能に装着されている。
操作部材7は、外郭筒部34に対して下方から容器軸O方向に離脱可能に装着された有底筒状の外側操作部70と、外側操作部70の内側に一体に組み合わされた有底筒状の内側操作部71と、を備えている。
外側操作部70は、外郭筒部34のうち鍔部35よりも下方に位置する部分を径方向外側から囲む外側筒部72と、外側筒部72の下端開口部を閉塞する外側底壁部73と、を備えている。外側筒部72は、外郭筒部34のうち鍔部35よりも下方に位置する部分に対して、容器軸O回りに回転可能、且つ容器軸O方向に移動可能に嵌合されている。
内側操作部71は、回転体3の下筒部22及び連結部材8の連結筒部63を径方向外側から囲むと共に、外側筒部72の内側に嵌合された内側筒部74と、内側筒部74の下端開口部を閉塞する内側底壁部75と、を備えている。なお、内側操作部71は、外側操作部70に対して相対回転不能且つ容器軸O方向に相対移動不能に組み合わされている。
内側筒部74の内周面には、径方向内側に向けて突出する係合リブ(第2係合部)76が形成されている。係合リブ76は、容器軸O方向に沿って延びた縦長のスリット状に形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図示の例では、係合リブ76は、第1係合溝27及び第2係合溝64の数に対応して複数形成され、第1係合溝27内及び第2係合溝64内に容器軸O方向に離脱可能に係合されている。これにより、繰出容器1の組み立て時、外郭筒部34に対して操作部材7を下方から組み合わせる際に、第1係合溝27内及び第2係合溝64内に係合リブ76を下方から連続して挿入することが可能とされている。
また、第1係合溝27内に係合リブ76が容器軸O方向に離脱可能に係合されているので、外郭筒部34に対して操作部材7を容器軸O方向に移動させることで、図1及び図2に示すように第1係合溝27と係合リブ76とが係合し合う係合位置P1と、図4に示すように第1係合溝27と係合リブ76との係合が解除される解除位置P2と、の間で操作部材7を移動させることが可能とされている。
なお、本実施形態では、繰出容器1の組み立て時を除き、第2係合溝64と係合リブ76とは容易に離合しない程度に係合している。そのため、繰出容器1の組み立て完了後、連結部材8は操作部材7に伴って容器軸O方向に移動可能とされている。従って、図4に示すように、操作部材7を係合位置P1から下方に移動させて解除位置P2に位置させたときに、連結部材8も同様に下方移動する。これにより、第2係合溝64と係合リブ76とは、操作部材7の位置に関係なく常に係合した状態が維持されている。
従って、図1及び図2に示すように操作部材7が係合位置P1に位置している場合には、係合リブ76は第1係合溝27及び第2係合溝64の両方に対して係合し、図4に示すように操作部材7が解除位置P2に位置している場合には、係合リブ76は第2係合溝64に対してだけ係合する。
従って、図1及び図2に示すように、係合位置P1において、外郭筒部34に対して操作部材7を容器軸O回りに回転させることで、操作部材7に伴って回転体3及び連結部材8を容器軸O回りに回転させることが可能とされている。また、図4に示すように、解除位置P2において、外郭筒部34に対して操作部材7を容器軸O回りに回転させることで、操作部材7に伴って連結部材8を容器軸O回りに回転させることが可能とされている。
なお、連結部材8は規制リング28によってガイド筒部61がガイドされながら容器軸O回りに回転するので、がたつき少なく滑らかに回転する。さらに、連結部材8は操作部材7に伴って容器軸O方向に移動する場合であっても、規制リング28によってガイド筒部61がガイドされながら移動するので、同様にがたつき少なく滑らかに移動する。
図2に示すように、ガイド筒部61の外周面には、操作部材7が係合位置P1に位置しているときに、規制リング28の内周縁部に上方から接触する環状突起80が形成されていると共に、操作部材7が解除位置P2に位置しているときに、規制リング28の内周縁部に上方から係止する段差部81が形成されている。
環状突起80は、ガイド筒部61の外周面から径方向外側に向けて僅かに突出するように形成されている。これにより、ガイド筒部61が下方に向けて容易に移動してしまうことを抑制することができ、操作部材7を係合位置P1に位置決めすることができる。
また、操作部材7を解除位置P2に位置させたときに、段差部81がガイド筒部61に対して上方から係止されるので、それ以上の操作部材7の下方移動を規制することが可能である。これにより、操作部材7を解除位置P2に位置決めすることができる。
さらに本実施形態の繰出容器1は、図1及び図2に示すように、容器本体2及び突出口12を上方から覆うオーバーキャップ85を備えている。
オーバーキャップ85は、容器軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成され、外郭筒部34のうち鍔部35よりも上方に位置する部分に離脱可能に装着されている。
上述のように構成された繰出容器1は、先に述べたように操作部材7が外郭筒部34に対して下方から離脱可能に装着されているが、さらにねじ軸5、第2中皿6及び連結部材8が第1中皿4及び回転体3に対して容器軸O方向に挿脱可能に組み合わされている。従って、繰出容器1を効率良く組み立てることが可能とされている。これについては、後に説明する。
(繰出容器の作用)
上述のように構成された繰出容器1を利用して、内容物Cを使用する場合について説明する。なお、操作部材7は、図1及び図2に示すように係合位置P1に位置している状態とする。
本実施形態の繰出容器1によれば、第1中皿4及び第2中皿6を有しているので、これら2つの中皿を利用して、容器本体2内から内容物Cの全体(第1内容物C1及び第2内容物C2)を突出させる、或いは第2内容物C2だけを突出させるといった多様な使い方を行うことができる。
内容物Cの全体を突出させる場合には、図1に示す状態からオーバーキャップ85を取り外した後、例えば容器本体2の外容器10を把持しながら、図5に示すように係合位置P1に位置している操作部材7を外郭筒部34に対して容器軸O回りに回転させる。
これにより、第1係合溝27と係合リブ76とが係合し合っているので、操作部材7の回転に伴って回転体3を容器軸O回りに回転させることができる。すると、容器本体2に対して回転体3が回転するので、案内孔13が形成された内容器11と、螺旋溝24が形成された上筒部21とが容器軸O回りに相対的に回転するので、被係合突起42を螺旋溝24に沿わせながら案内孔13に沿って上方移動させることができる。
従って、回転体3の回転に伴って第1中皿4を最下降位置から上方移動させることができ、第1中皿4を利用して第1内容物C1を押し上げることができる。これにより、突出口12を通じて第1内容物C1を容器本体2内から上方に突出させることができる。
なお、第1中皿4の上方移動時、被係合突起42は螺旋溝24内及び案内孔13内に沿って移動するので、第1中皿4をがたつき少なくスムーズに移動させることができ、第1内容物C1を容器本体2内から滑らかに突出させることができる。
また、第2係合溝64と係合リブ76とが係合し合っているので、第1中皿4の上方移動と同時に、操作部材7の回転に伴って連結部材8を容器軸O回りに回転させることができる。これにより、ねじ軸5を連結部材8に伴って容器軸O回りに回転させることができる。すると、第2中皿6がねじ軸5の回転に伴って供回りしようとするが、第2中皿6に保持されている第2内容物C2が第1内容物C1内に相対回転不能に収納されているので、第2中皿6は容器軸O回りの回転が規制される。
従って、連結部材8の回転に伴って第2中皿6を最下降位置から上方移動させることができ、第2中皿6を利用して第2内容物C2を押し上げることができる。これにより、突出口12を通じて第2内容物C2を容器本体2内から上方に突出させることができる。
なお、第2中皿6の上方移動時、ガイド筒部61が規制リング28によってガイドされながら回転するので、第2中皿6をがたつき少なくスムーズに移動させることができ、第2内容物C2を容器本体2内から滑らかに突出させることができる。しかも、上述したように、第1内容物C1を滑らかに突出させることができるので、第1内容物C1の内側に収納されている第2内容物C2についても滑らかに突出させることが可能である。
上述したように、係合位置P1に位置している操作部材7を容器軸O回りに回転させることで、第1中皿4及び第2中皿6を利用して第1内容物C1及び第2内容物C2をそれぞれ押し上げることができ、内容物Cの全体を容器本体2内から上方に向けて突出させることができる。
なお、操作部材7を容器軸O回りの反対方向に回転させることで、第1中皿4及び第2中皿6を容器軸O方向に沿って下方移動させることができ、第1内容物C1及び第2内容物C2をそれぞれ容器本体2内に戻すことができる。
次に、第2内容物C2だけを突出させる場合には、図1に示す状態からオーバーキャップ85を取り外した後、図4に示すように外郭筒部34に対して操作部材7を下方移動させて、操作部材7を係合位置P1から解除位置P2に移行させる。この際、容器本体2の外容器10、或いは外郭筒部34のうち鍔部35よりも上方に位置する部分を把持しながら、操作部材7を下方移動させる。
操作部材7を解除位置P2に移行させることで、第1係合溝27内から係合リブ76を離脱させることができるので、第1係合溝27と係合リブ76との係合を解除することができる。なお、先に述べたように、第2係合溝64と係合リブ76とは容易に外れない程度に係合しているので、操作部材7の下方移動に伴って連結部材8を下方移動させることができる。
これにより、操作部材7に伴って、連結部材8、ねじ軸5、第2中皿6及び第2内容物C2を下方移動させることができる。なお、連結部材8が下方移動する際、ガイド筒部61に形成された環状突起80が規制リング28を下方に乗り越えると共に、段差部81が規制リング28の上面に上方から係止する。
これにより、連結部材8がそれ以上下方移動することを規制することができ、操作部材7を解除位置P2に位置決めすることができる。
次いで、例えば容器本体2の外容器10を把持しながら、図6に示すように、解除位置P2に位置している操作部材7を容器軸O回りに回転させる。これにより、第2係合溝64と係合リブ76とが係合し合っているので、操作部材7の回転に伴って連結部材8を容器軸O回りに回転させることができる。従って、上述した場合と同様に、ねじ軸5を容器軸O回りに回転させることができ、ねじ軸5の回転に伴って第2中皿6を最下降位置から上方移動させることができる。これにより、第2中皿6を利用して第2内容物C2を押し上げることができ、突出口12を通じて第2内容物C2だけを容器本体2内から上方に突出させることができる。
なお、操作部材7を容器軸O回りの反対方向に回転させることで、第2中皿6を容器軸O方向に沿って下方移動させることができ、第2内容物C2を容器本体2内に戻すことができる。
以上述べたように、本実施形態の繰出容器1によれば、容器本体2内から内容物Cの全体を突出させる、或いは第2内容物C2だけを突出させることができ、その態様を任意に変化させることができるので、用途等に応じた多様な使い方を行うことができる。
例えば内容物Cを塗布する場合、図5に示すように内容物Cの全体を突出させることで、塗布対象物に対する接触面積を大きく確保し易くなるので、塗布対象物に対して多量の内容物Cを広範囲に亘って効率良く塗布することが可能である。これに対して、図6に示すように第2内容物C2だけを突出させることで、塗布対象物に対する接触面積を抑制することができるので、塗布対象物の狭い範囲に少量の第2内容物C2をピンポイントで塗布することが可能である。
このように、用途等に応じた多様な使い方を行うことができるので、使い易く利便性に優れた繰出容器1とすることができる。
また、螺旋溝24がねじ軸5におけるねじ溝のピッチに対応しているので、操作部材7の回転量に対する第1中皿4の容器軸O方向への移動量と、操作部材7の回転量に対する第2中皿6の容器軸O方向への移動量とを同等にすることができる。従って、内容物Cの全体を突出させる場合、図5に示すように、第1内容物C1及び第2内容物C2を同期させた状態で突出させることができ、第1内容物C1及び第2内容物C2を均等にバランス良く使用し易い。
また、操作部材7が突出口12とは容器軸O方向の反対側に配置されているので、突出口12と操作部材7とを容器軸O方向に離して配置することができる。従って、例えば突出口12と操作部材7との間に配置されている外容器10を把持しながら操作部材7を安定して操作できるので、操作部材7の移動操作及び回転操作を行い易く、良好な操作性を具備することができる。
さらに、第1内容物C1及び第2内容物C2を異種材料で形成した場合には、図5に示すように、第1内容物C1及び第2内容物C2を容器本体2内から突出させることで、例えば第1内容物C1及び第2内容物C2を混合させながら使用することができる。これに対して、図6に示すように、第2内容物C2を容器本体2内から突出させることで、第1内容物C1を使用することなく、第2内容物C2だけを使用することができる。このように、さらなる多様な使い方を行うことも可能である。
(繰出容器の組み立て)
次いで繰出容器1を組み立てる場合について簡単に説明する。
本実施形態の繰出容器1は、先に述べたように、操作部材7が外郭筒部34に対して下方から離脱可能に装着されていると共に、ねじ軸5、第2中皿6及び連結部材8が第1中皿4及び回転体3に対して容器軸O方向に挿脱可能に組み合わされているので、効率の良い組み立てを行うことができる。
すなわち、図7に示すように、容器本体2、回転体3、第1内容物C1を保持した第1中皿4及びオーバーキャップ85の組み立てと、ねじ軸5、第2内容物C2を保持した第2中皿6及び連結部材8の組み立てと、を別個に行うことができる。
そして、容器本体2、回転体3、第1中皿4及びオーバーキャップ85を組み立てて第1ユニット90とし、ねじ軸5、第2中皿6及び連結部材8を組み立てて第2ユニット91とした後、第1ユニット90及び第2ユニット91を組み合わせる。
具体的には、第1ユニット90内に第2ユニット91を下方から挿入して、図8に示すように、第1内容物C1の内側及び第1中皿4の内側に、第2内容物C2及び第2中皿6をセットすると共に、回転体3の内側に連結部材8をセットする。このとき、回転体3の第1係合溝27と、連結部材8の第2係合溝64と、が容器軸O方向に並ぶように、第1ユニット90及び第2ユニット91を容器軸O回りに相対回転させて位置合わせを行う。
第1ユニット90及び第2ユニット91の位置合わせ後、最後に外郭筒部34に対して操作部材7を下方から装着してセットする。このとき、係合リブ76を第2係合溝64内に下方から挿入し、続いて第1係合溝27内に下方から挿入することで、操作部材7を連結部材8に組み合わせながら外郭筒部34に装着することができる。その結果、図1に示す繰出容器1を得ることができる。
上述のように、第1ユニット90及び第2ユニット91を別個に組み立てた後、第1ユニット90内に第2ユニット91をセットし、最後に操作部材7を装着するだけの簡便な方法で繰出容器1の組み立てを行える。従って、製造コストの低減化及び量産性の向上化に繋がる繰出容器1とすることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、操作部材7の下方移動に伴って連結部材8、ねじ軸5、第2中皿6及び第2内容物C2が下方移動するように構成したが、この場合に限定されるものではなく、操作部材7だけを下方移動させても構わない。
この場合には、操作部材7を容器軸O方向に移動させたときに、第2係合溝64に沿って係合リブ76が移動するように構成すれば良い。このようにすることで、操作部材7を解除位置P2に位置させたときに、第2内容物C2が一旦下降することを防止できるので、その分、第2内容物C2を突出口12から速やかに突出させることが可能となる。
また、上記実施形態では、操作部材7を回転体3の外郭筒部34に対して装着したが、この場合に限定されるものではなく、容器本体2に装着しても構わない。
例えば、外郭筒部34を省略し、容器本体2の外容器10に対して、操作部材7を容器軸O回りに回転可能、且つ容器軸O方向に移動可能に装着しても構わない。この場合であっても同様の作用効果を奏功することができる。
また、上記実施形態では、外側操作部70及び内側操作部71で操作部材7を構成したが、内側操作部71は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合には、外側筒部72の内周面から径方向内側に向けて突出するように係合リブ76を形成すれば良い。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。
なお、係合リブ76を省略し、連結部材8の連結筒部63と操作部材7とを一体形成、或いは一体に組み合わせても構わない。この場合であっても、操作部材7の回転に伴って連結部材8及びねじ軸5を回転させることができると共に、操作部材7の容器軸O方向の移動に伴って連結部材8及びねじ軸5を移動させることができるので、同様の作用効果を奏功することができる。
また、上記実施形態では、連結部材8を介してねじ軸5を操作部材7に連結させたが、この場合に限定されるものではなく、連結部材8を省略しても構わない。この場合には、例えばねじ軸5をさらに下方に向けて延設させ、操作部材7に対してねじ軸5を直接的に連結、或いは中継部材を介して操作部材7に対してねじ軸5を間接的に連結すれば良い。このようにすることで、ねじ軸5を操作部材7の回転に伴って容器軸O回りに回転させることができるので、同様の作用効果を奏功することができる。いずれにしても、連結部材8の有無に関係なく、ねじ軸5が操作部材7の回転に伴って容器軸O回りに回転可能とされていれば良い。
また、上記実施形態では、内容器11に案内孔13を形成し、回転体3の上筒部21に螺旋溝24を形成したが、これとは逆に、内容器11に螺旋溝24を形成し、回転体3の上筒部21に案内孔13を形成しても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。
C1…第1内容物
C2…第2内容物
P1…係合位置
P2…解除位置
C…内容物
O…容器軸
1…繰出容器
2…容器本体
3…回転体
4…第1中皿
5…ねじ軸
6…第2中皿
7…操作部材
8…連結部材
12…突出口
13…案内孔
24…螺旋溝
27…第1係合溝(第1係合部)
42…被係合突起
76…係合リブ(第2係合部)

Claims (4)

  1. 筒状の第1内容物、及び前記第1内容物の内側に相対回転不能に収納された棒状の第2内容物を有する内容物が収容され、前記内容物を突出させる突出口が形成された容器本体と、
    前記容器本体に対して前記容器軸回りに回転可能とされ、前記容器本体の内側に少なくとも一部分が配設された回転体と、
    前記第1内容物を保持すると共に、前記回転体の回転に伴って前記容器本体内を前記容器軸方向に移動する第1中皿と、
    容器軸方向に沿って延設され、且つ前記容器軸回りに回転可能に配設されたねじ軸と、
    前記第2内容物を保持すると共に、前記ねじ軸に螺着された第2中皿と、
    前記容器本体又は前記回転体に対して前記容器軸回りに回転可能、且つ前記容器軸方向に移動可能に装着された操作部材と、を備え、
    前記ねじ軸は、前記操作部材の回転に伴って前記容器軸回りに回転可能とされ、
    前記回転体は、前記容器本体を径方向外側から囲む外郭筒部を備え、
    前記操作部材は、前記外郭筒部を径方向外側から囲む外側筒部と、前記外側筒部の前記容器軸方向の他方側の開口部を閉塞する外側底壁部とを有する外側操作部を備え、
    前記操作部材は、前記回転体に形成された第1係合部に対して離脱可能に係合する第2係合部を備え、前記容器軸方向の移動によって、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合し合う係合位置と、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除される解除位置と、の間を移動する、繰出容器。
  2. 請求項1に記載の繰出容器において、
    前記容器本体及び前記回転体のうちのいずれか一方には、前記容器軸方向に延びる案内孔が形成され、他方には前記ねじ軸におけるねじ溝のピッチに対応した螺旋溝が形成され、
    前記第1中皿には、径方向外側に向けて突出すると共に前記案内孔内及び前記螺旋溝内にそれぞれ係合する被係合突起が形成されている、繰出容器。
  3. 請求項1又は2に記載の繰出容器において、
    前記ねじ軸は、前記操作部材に対して容器軸方向に離脱可能に組み合わされた連結部材を介して前記操作部材に連結され、
    前記操作部材は、前記容器本体又は前記回転体に対して前記容器軸方向に離脱可能に装着され、
    前記ねじ軸、前記第2中皿及び前記連結部材は、前記第1中皿及び前記回転体に対して前記容器軸方向に挿脱可能とされている、繰出容器。
  4. 請求項3に記載の繰出容器において、
    前記突出口は、前記容器軸方向の一方側に向けて開口するように形成され、
    前記操作部材は、前記容器軸方向の他方側から前記容器本体又は前記回転体に対して離脱可能に装着されている、繰出容器。
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