JP2020190441A - 皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法 - Google Patents

皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020190441A
JP2020190441A JP2019094882A JP2019094882A JP2020190441A JP 2020190441 A JP2020190441 A JP 2020190441A JP 2019094882 A JP2019094882 A JP 2019094882A JP 2019094882 A JP2019094882 A JP 2019094882A JP 2020190441 A JP2020190441 A JP 2020190441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
medium
wrinkle
incident light
wrinkle inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019094882A
Other languages
English (en)
Inventor
幸三 金田
Kozo Kaneda
幸三 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiren Co Ltd filed Critical Seiren Co Ltd
Priority to JP2019094882A priority Critical patent/JP2020190441A/ja
Publication of JP2020190441A publication Critical patent/JP2020190441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

【課題】搬送中の媒体での皺の発生を安定して検査することができる、皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法を提供する。【解決手段】皺検査装置は、照明装置と、撮像装置とを備える。照明装置は、第一方向に搬送中の媒体の表面に第二方向に直線状の入射光を照射する。第二方向は、第一方向に直交する。撮像装置は、入射光が媒体の表面で反射した反射光を撮像する。照明装置は、光源を含む。光源は、入射光となる光を発する。照明装置は、媒体の表面に対する入射光の入射角が0°より大きくなる媒体の表面から離間した位置に設けられる。撮像装置は、入射光が媒体の表面で正反射した正反射光の光路に設けられ、反射光として正反射光を撮像する。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送中の媒体での皺の発生を検査する皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法に関する。
皺の発生を検査する技術が提案されている。例えば、特許文献1は、フィルム検査方法を開示する。フィルム検査方法は、長尺フィルムを巻取ロールで巻き取る最中に行われる。フィルム検査方法は、第一工程と、第二工程と、第三工程とを有する。第一工程は、長尺フィルムを巻取ロールに巻き取る工程である。第二工程は、フィルム面の凹凸の有無を確認する工程である。第二工程では、巻取ロールのフィルム面に、巻取ロールの回転周期との比がm:1ではなく、1:m(mは自然数)でもない発光周期のストロボ光が当てられる。第三工程は、巻取ロールのフィルム面を撮影する工程である。第三工程では、フィルム面が巻取ロールの巻取量に応じて巻取ロールから離れながら撮影される。この他、特許文献1には、従来、フィルムに発生した凹凸を検査する場合、次の方法で凹凸を探すことが行われていたことが開示されている。前述の方法は、フィルムに光を照射し、明暗として現れるその反射光の状態の変化を発見することである。
特許文献2は、シワ検出機を開示する。シワ検出機は、フイルムの表面欠陥の一つである微細な斜めシワを検出する。シワ検出機は、バックアップローラと、ドットパターン表示器と、ビデオカメラと、システムコントローラとを備える。バックアップローラは、検査対象であるフイルムを支持して走行案内する。バックアップローラの周面は、黒色でつや消し加工される。ドットパターン表示器及びビデオカメラは、位置が微調整可能な状態でバックアップローラの周りに配置される。ドットパターン表示器は、平面状光源と、透明なシートとを含む。平面状光源は、面状に配置された多数の発光ダイオードを含む。シートは、平面状光源の発光面に貼り付けられる。シートには、ドットパターンが印刷される。ドットパターンは、複数のドットを千鳥状に配置する。ドットパターン表示器は、バックアップローラ上のフイルムにドットパターンを表示する。ビデオカメラは、バックアップローラで支持されているフイルム上に写されたドットパターンを撮影する。システムコントローラは、画像処理部を含む。画像処理部は、一定タイミングでビデオカメラから画像データを取り込む。画像処理部は、画像データに基づいて画像処理を行い、シワが発生してるか否かを判定する。
特許文献3は、しわ検査装置を開示する。しわ検査装置は、連続して走行するフィルム上に発生した筋状のしわを検査する。フィルムとしては、アルミ箔及びPETがラミネートされたフィルムが例示される。しわ検出装置は、CCDカメラと、ライン光源と、画像処理装置とから構成される。CCDカメラは、フィルムの幅方向を光学的に走査する。ライン光源は、CCDカメラの撮像範囲に光を照射する。ライン光源は、直線状の光源である。ライン光源としては、次の光源が例示される。前述の光源は、直線状の蛍光灯を備えた光源であり、又はLEDが直線状に配列された光源である。ライン光源には、ルーバーが設けられる。ルーバーは、一定間隔で平行に並べた複数枚の細長い羽板を含む。前述の羽板は、プラスチック製である。ルーバーは、光の射出角度を制御する手段として機能する。ライン光源では、羽板が設置された角度とほぼ平行な光以外はルーバーで遮られる。そのため、ライン光源では、照射される光に指向性を持たせることが可能で、しわの横側から光を照射することができる。画像処理装置は、フィルムの走行方向に発生している筋状のしわを検査する。画像処理装置は、CCDカメラから転送された画像を解析し、フィルム上に発生している筋状のしわを抽出する。
この他、出願人による特許文献4は、画像処理装置及び画像処理方法を開示する。画像処理装置は、シート状の被写体の表面を撮影し、画像処理を行う。シート状の被写体は、例えば、繊維製品(布帛)又はフィルムである。これにより、画像処理装置は、被写体の表面の欠損、欠陥、染めムラがある場所を検出する。
特許第6430773号公報 特開2007−192660号公報 特開2007−248166号公報 特開2012−215512号公報
第一方向に媒体を搬送する場合、搬送中の媒体に皺が発生することがある。例えば、皺は、第二方向に交差する方向に筋状の形状を有する。第二方向は、第一方向に直交する方向である。第二方向に交差する方向は、第一方向を含む。発明者は、前述の形状を有する皺の発生を、搬送中の媒体を対象として安定して検査する技術について検討した。
本発明は、搬送中の媒体での皺の発生を安定して検査することができる、皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、第一方向に搬送中の媒体の表面に前記第一方向に直交する第二方向に直線状の入射光を照射する照明装置と、前記入射光が前記媒体の表面で反射した反射光を撮像する撮像装置と、を備え、前記照明装置は、前記入射光となる光を発する光源を含み、更に、前記媒体の表面に対する前記入射光の入射角が0°より大きくなる前記媒体の表面から離間した位置に設けられ、前記撮像装置は、前記入射光が前記媒体の表面で正反射した正反射光の光路に設けられ、前記反射光として前記正反射光を撮像する、皺検査装置である。
この皺検査装置によれば、正反射光が第二方向に直線状であるか又は正反射光が歪みが生じた状態であるかに応じて、媒体に第二方向に交差する方向の皺が発生しているか否かを検査することができる。第二方向に交差する方向の皺が媒体に発生していない場合、撮像装置で撮像された画像は、第二方向に直線状の正反射光を含む。これに対して、第二方向に交差する方向の皺が媒体に発生している場合、撮像装置で撮像された画像は、前述の皺に対応する部分に歪みが生じた正反射光を含む。
皺検査装置では、前記照明装置は、更に、前記光源より前記入射光の進行方向の前側に第一遮光体を含み、前記第一遮光体は、前記入射光が通過する前記第二方向に直線状のスリットを有する、ようにしてもよい。この構成によれば、媒体の表面にスリットの形状に対応した形状の入射光を照射することができる。第一遮光体によって次の光を遮光することができる。前述の光は、光源より進行方向の後側から差し込む入射光とは異なる外界光である。
皺検査装置では、前記第一遮光体は、前記進行方向の前側の表面を艶消し状の面とする、ようにしてもよい。この構成によれば、進行方向の前側となる第一遮光体の表面で外界光を拡散させ、外界光がこの表面に映り込むことを抑制することができる。これに伴い、次のような事象の発生を防止することができる。前述の事象は、外界光が進行方向の前側となる第一遮光体の表面で反射し、この外界光の反射光が撮像装置で撮像されることである。
皺検査装置では、前記第一遮光体は、前記進行方向の後側の表面を艶消し状の面とする、ようにしてもよい。この構成によれば、進行方向の後側となる第一遮光体の表面で外界光を拡散させることができる。
皺検査装置では、前記照明装置は、前記入射光の進行方向の前側の表面に、前記第二方向に直線状の第一領域と、前記第一領域を除く艶消し状の第二領域と、を含み、前記入射光は、前記第一領域から照射される、ようにしてもよい。この構成によれば、照明装置が第一領域から入射光を照射している状態で、第二領域で外界光を拡散させ、外界光が第二領域に映り込むことを抑制することができる。これに伴い、次のような事象の発生を防止することができる。前述の事象は、外界光が第二領域で反射し、この外界光の反射光が撮像装置で撮像されることである。
皺検査装置は、前記媒体に対して前記照明装置とは反対側に設けられる第二遮光体を備える、ようにしてもよい。この構成によれば、第二遮光体によって次の光を遮光することができる。前述の光は、媒体に対して照明装置とは反対側から撮像装置に向けて差し込む外界光である。
皺検査装置では、前記第二遮光体は、前記照明装置の側の表面を艶消し状の面とする、ようにしてもよい。この構成によれば、第二遮光体の照明装置の側の表面で、この表面に到達した光を拡散させることができる。
本発明の他の側面は、上述した何れかの皺検査装置と、プロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記撮像装置で撮像された画像に対応する撮像データを取得する取得処理と、取得済みの前記撮像データを画像解析し、前記媒体での前記第二方向に交差する方向の皺の発生を判定する判定処理と、を実行する、皺判定装置である。
この皺判定装置によれば、搬送中の媒体に第二方向に交差する方向の皺が発生している場合、撮像データから媒体での皺の発生を検出することができる。
本発明の更に他の側面は、上述した何れかの皺検査装置で実行される皺検査方法であって、前記照明装置から搬送中の前記媒体の表面に前記入射光を照射する照明工程と、前記撮像装置で前記正反射光を撮像する撮像工程と、を含む皺検査方法である。
この皺検査方法によれば、上記の対応する皺検査装置と同様の機能が実現される。
本発明によれば、搬送中の媒体での皺の発生を安定して検査することができる、皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法を得ることができる。
皺検査装置及び皺判定装置の概略構成の一例を模式的に示す斜視図である。媒体は、皺検査装置に対応する部分を示す。 図1のA矢視側面図である。照明装置の断面を示す。 照明範囲と撮像範囲との関係を示す斜視図である。媒体の図示範囲は、図1に一致する。 照明装置の概略構成の一例を示す図である。進行方向の後側から見た照明装置を示す。図1の皺検査装置の照明装置に対応する。 操作画面の一例を示す図である。撮像画像の写真を示す。上段は、皺のない媒体を対象とする操作画面を示す。下段は、皺のある媒体を対象とする操作画面を示す。 照明装置の概略構成の他の例を示す図である。進行方向の後側から見た照明装置を示す。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。実施形態の各図で、ハッチングは、切断面を示す。破線は、かくれ線である。二点鎖線は、想像線である。一点鎖線は、中心線又は基準線である。
<皺検査装置>
皺検査装置10について、図1〜5を参照して説明する。皺検査装置10は、第一方向に搬送中の媒体70での皺71の発生を検査する。実施形態では、媒体70は、長尺材とする。但し、媒体70は、短尺材であってもよい。第一方向は、媒体70の長手方向に沿った方向である。第一方向の上流側を「第一側」といい、第二方向の下流側を「第二側」という。第一方向に直交する方向を「第二方向」という。第二方向は、媒体70の短手方向に一致する。第一方向及び第二方向は、水平方向とする。媒体70の表面は、搬送中に水平な状態となる。皺71は、次の方向に筋状の形状を有する。前述の方向は、媒体70の表面内で第二方向に交差する方向である。前述の方向は、第一方向を含む。皺71は、第二方向に直線状の皺を含まない。換言すれば、皺71は、第二方向に沿った真っ直ぐな皺を含まない。
媒体70は、表面に光沢を有する。光沢は、艶を意味する。従って、媒体70は、表面に艶を有するともいえる。実施形態では、媒体70は、フィルム状又はシート状といった薄手の形状を有する。このような媒体70としては、樹脂製フィルム又は金属箔が例示される。樹脂製フィルムは、透明であってもよく、又は金属蒸着フィルムであってもよい。金属蒸着フィルムでは、金属薄膜が樹脂製フィルムの表面に形成される。媒体70が長尺材である場合、例えば、媒体70の製造工程では、媒体70は、製造設備内を搬送され、その後、巻き取られる。媒体70には、搬送中に皺71が発生することがある。皺検査装置10で検査対象となる媒体70は、搬送中に皺71が発生することがある公知の媒体である。皺検査装置10での検査に適した媒体70は、表面に光沢を有する公知の媒体である。従って、媒体70に関するこの他の説明は、省略する。
皺検査装置10は、皺検査方法を実行する。皺検査装置10は、厚さの異なる各種の媒体70を検査対象とすることができる。また、皺検査装置10は、長さの異なる各種の媒体70を検査対象とすることができる。皺検査方法は、照明工程と、撮像工程とを含む。皺検査装置10は、照明装置20と、撮像装置40と、第二遮光体45とを備える(図1,2参照)。
照明装置20は、第一方向に搬送中の媒体70の表面に次の態様の光を照射する(照明工程 図1,2参照)。前述の態様は、第二方向に直線状の態様である。実施形態では、照明装置20によって照射される光を「入射光」といい、入射光が進行する方向を「進行方向」という。第一方向に搬送中の媒体70では、第二方向に直線状の入射光によって表面の一部が照らされる(図1,3参照)。実施形態では、入射光によって照らされる媒体70の表面の部分を「照明範囲RA」という。照明範囲RAは、第一方向に沿った方向において媒体70の表面の一部の範囲であり、第二方向において媒体70の表面の全体を含む範囲である(図3参照)。但し、照明範囲RAは、後述するように、第二方向において媒体70の表面の一部の範囲であってもよい。照明範囲RAの第二方向の範囲は、諸条件を考慮して適宜決定される。入射光としては、可視光を採用することができる。但し、入射光は、可視光とは異なる波長の光であってもよい。例えば、入射光は、赤外線であってもよい。
照明装置20は、光源21と、ケース25と、第一遮光体30とを含む(図1,2参照)。光源21は、入射光となる光を発する。照明装置20は、光源21として、第二方向に直線状のライン光源を採用する。従って、照明装置20では、光源21は、第二方向に直線状の光を発する。光源21は、LED発光体又は有機EL発光体を含む。例えば、光源21が複数のLED発光体を含む場合、複数のLED発光体は、第二方向に沿って配置される。但し、光源21は、前述の発光体とは異なる公知の発光体を含む光源であってもよい。ケース25は、光源21を収容する。ケース25では、進行方向の前側以外の面は、遮光性を有する面とするとよい。
第一遮光体30は、平板状の部材である(図1,2,4参照)。第一遮光体30は、第二方向に直線状のスリット31を有する(図4参照)。即ち、スリット31は、第二方向を長手方向とする細長い形状を有する。スリット31は、平板状の第一遮光体30を厚さ方向に貫通する(図2参照)。スリット31は、空間である。但し、スリット31には、透明材が充填されていてもよい。透明材は、無色とするとよい。スリット31では、寸法W1は、1〜3mmの範囲の所定値に設定するとよい(図4参照)。寸法W1は、スリット31の壁面B1,B2の間隔である。壁面B1,B2は、第二方向に沿ったスリット31の2つの壁面である。更に、壁面B1,B2は、第四方向に対向する。第四方向は、進行方向の前側又は後側となる第一遮光体30の表面内で第二方向に直交する方向である。第四方向は、スリット31の長手方向に直交するスリット31の短手方向ともいえる。
第一遮光体30は、光源21より進行方向の前側に設けられる(図2参照)。第一遮光体30は、スリット31が光源21と一致した状態とされる(図1,2,4参照)。光源21が発した第二方向に直線状の光は、進行方向に進み、第二方向に直線状のスリット31を通過する(図2参照)。これに伴い、第一方向に搬送中の媒体70の表面には、第二方向に直線状の入射光が照射される(図1,3の「照明範囲RA」参照)。
照明装置20では、第二方向の寸法W2,W3は、諸条件を考慮して適宜決定される(図1,4参照)。寸法W2は、発光領域の外縁の第二方向の寸法である。寸法W2は、例えば、光源21の第二方向の寸法に応じて決まる。発光領域は、光源21で光を発する領域である。図1,4では、寸法W2は、光源21の第二方向の寸法に一致した状態で図示されている。寸法W3は、スリット31の第二方向の寸法である(図4参照)。例えば、寸法W2,W3は、媒体70の第二方向の寸法W4(図1参照)以上の寸法とするとよい。これに伴い、媒体70に対して第二方向の全体に入射光を照射することができる(図3の「照明範囲RA」参照)。実施形態では、寸法W2,W3は、「寸法W2<寸法W3」に設定されている(図4参照)。但し、このような寸法W2,W3の関係は、例示である。寸法W2,W3は、「寸法W2≧寸法W3」としてもよい。
光源21は、複数のモジュールによって形成するようにしてもよい。前述のモジュールは、例えば、上述したような発光体を含む。複数のモジュールは、第二方向に並んで配置される。例えば、媒体70が寸法W4の大きい媒体である場合、光源21は、複数のモジュールを第二方向に配置して形成するとよい。これに伴い、寸法W2を寸法W4以上とすることができる。
第一遮光体30は、進行方向の前側の表面を艶消し状の面とする(図4参照)。更に、第一遮光体30は、進行方向の後側の表面を艶消し状の面とする(図1参照)。図1,4の第一遮光体30で進行方向の前側及び後側の表面に付した斜め格子模様は、前述の表面が艶消し状であることを示す。実施形態では、艶消し状は、光が拡散反射する状態を意味する。
皺検査装置10では、照明装置20は、撮像装置40より第一方向の第一側に設けられる(図1,2参照)。更に、照明装置20は、次の位置に設けられる。前述の位置は、媒体70の表面に対する入射光の入射角θ1が0°より大きくなる媒体70の表面から離間した位置である(図2参照)。照明装置20では、進行方向の前側及び後側となる第一遮光体30の表面は、進行方向に垂直な状態となる。実施形態では、照明装置20が媒体70の表面から離間する方向を「第三方向」という。第三方向の一方側を「第三側」といい、第三方向の他方側を「第四側」という。第三方向は、第一方向及び第二方向の両方向に直交する。実施形態では、第一方向及び第二方向は、水平方向であるから、第三方向は、鉛直方向となる。第三方向の第三側を鉛直方向の上側とし、第三方向の第四側を鉛直方向の下側とする。上記では説明を省略したが、媒体70は、搬送中に第三方向の第三側となる表面に光沢を有する。皺検査装置10では、照明装置20は、搬送中の媒体70で光沢を有する表面と同じ第三方向の第三側に設けられる。つまり、照明装置20は、搬送中に第三方向の第三側となる媒体70の表面(光沢面)から第三方向の第三側に離間した位置に設けられる(図1,2参照)。
入射角θ1は、法線Nと仮想直線L1とのなす角である。法線Nは、入射点Pで次の境界面に垂直な直線である。実施形態では、前述の境界面は、空気と媒体70との境界面である。仮想直線L1は、進行方向に沿った仮想直線である。実施形態では、入射角θ1は、「0°<θ1<90°」の範囲の所定値に設定される。好ましくは、入射角θ1は、「10°<θ1<80°」の範囲の所定値に設定するとよい。より好ましくは、入射角θ1は、「20°<θ1<70°」の範囲の所定値に設定するとよい。皺検査装置10では、入射角θ1は、60°に設定されている。入射角θ1及び後述する反射角θ2は、諸条件を考慮して適宜設定される。例えば、入射角θ1及び反射角θ2の設定には、次の環境での外界光の状態が考慮される。前述の環境は、皺検査装置10の設置場所の環境である。図2では、次の部分の図示は、省略されている。前述の部分は、入射点Pの領域と重なって図示される皺71の部分である。
撮像装置40は、入射光が媒体70の表面で反射した反射光を撮像する。皺検査装置10では、撮像装置40は、照明装置20より第一方向の第二側に設けられる(図1,2参照)。更に、撮像装置40は、次の位置に設けられる。前述の位置は、媒体70の表面に対する反射光の反射角θ2が入射角θ1と同じ角度となる媒体70の表面から離間した位置である(図2参照)。撮像装置40が媒体70の表面から離間する方向は、照明装置20と同様、第三方向の第三側である。即ち、撮像装置40は、入射光に対する正反射光の光路に設けられる。正反射光は、入射光が媒体70の表面で正反射した反射光である。反射角θ2は、法線Nと仮想直線L2とのなす角である。仮想直線L2は、法線Nを対称軸とする仮想直線L1と線対称の仮想直線である。仮想直線L2は、正反射光の光路に対応する。撮像装置40は、前述の位置で反射光として正反射光を撮像する(撮像工程)。
皺検査装置10では、撮像装置40は、照明範囲RAを含む撮像範囲RBを撮像する(図1,3参照)。即ち、撮像装置40は、第一方向に沿った方向及び第二方向の両方向において照明範囲RA以上の撮像範囲RBを撮像する。実施形態では、撮像範囲RBは、第一方向に沿った方向において照明範囲RAより広い媒体70の表面の一部の範囲である。また、撮像範囲RBは、照明範囲RAと同様、第二方向において媒体70の表面の全体を含む範囲である。
但し、このような照明範囲RAに対する撮像範囲RBは、例示である。照明範囲RAと撮像範囲RBとの関係は、諸条件を考慮して適宜決定される。例えば、次の第一の場合、第二の場合又は第三の場合、撮像範囲RBの第二方向の範囲は、照明範囲RAの第二方向の範囲より狭くてもよい。第一の場合は、媒体70の第二方向の両端には皺71が発生しない場合である。第二の場合は、媒体70の第二方向の両端に皺71が発生したとしても問題とならない場合である。第三の場合は、照明範囲RAの第二方向の範囲が媒体70の表面の第二方向の全体を含む場合である。また、第一の場合又は第二の場合、撮像範囲RBの第二方向の範囲は、寸法W4より狭くてもよい。このことは、照明範囲RAについても同様である。即ち、第一の場合又は第二の場合、照明範囲RAの第二方向の範囲は、寸法W4より狭くてもよい。この場合、寸法W2,W4は、「寸法W2<寸法W4」としてもよい。
図1,3では、次の部分は、二点鎖線で示されている。前述の部分は、照明範囲RA及び撮像範囲RBである。また、前述の部分は、光源21と照明範囲RAとの関係を示す便宜上の図示部分である。更に、前述の部分は、撮像装置40と撮像範囲RBとの関係を示す便宜上の図示部分である。
撮像装置40は、イメージセンサを含む。イメージセンサは、正反射光に対する感度を有する。即ち、入射光が可視光である場合、イメージセンサは、可視光に対する感度を有する。入射光が赤外線である場合、イメージセンサは、赤外線に対する感度を有する。イメージセンサとしては、CMOSセンサが例示される。撮像データは、動画データである。撮像データは、撮像装置40で撮像された画像に対応する画像データ(デジタルデータ)である。但し、撮像データは、静止画データであってもよい。撮像データが静止画データである場合、撮像装置40は、正反射光の撮像を所定の間隔で繰り返して実行する。撮像装置40としては、公知の撮像装置を採用することができる。撮像装置40として採用する撮像装置及び撮像データの形式は、諸条件を考慮して適宜決定される。
第二遮光体45は、媒体70に対して照明装置20とは反対側に設けられる。第二遮光体45は、照明装置20の側の表面を艶消し状の面とする。即ち、第二遮光体45は、媒体70の第三方向の第四側に設けられ、第三方向の第三側の表面を艶消し状の面とする(図1,3参照)。寸法W2,W4が「寸法W2>寸法W4」であるとする。この場合、第二遮光体45の前述の表面で艶消し状の面とする領域は、次の光が照射される範囲を含むようにするとよい。前述の光は、媒体70の表面を照らすことなく媒体70の第二方向の両側を通過する入射光の一部である。また、媒体70が透明であるとする。この場合、第二遮光体45の前述の表面で艶消し状の面とする領域は、次の透過光が照射される範囲を含むようにするとよい。前述の透過光は、入射光のうち、媒体70を透過した光である。実施形態では、第二遮光体45は、前述の表面の全体を艶消し状の面とする。これにより、各種の媒体70に対応することができる。例えば、寸法W4が異なる各種の媒体70に対応することができる。不透明の媒体70及び透明の媒体70の何れにも対応することができる。
図1の第二遮光体45で照明装置20の側(第三方向の第三側)の表面に付した斜め格子模様は、前述の表面が艶消し状であることを示す。媒体70が透明である場合、媒体70を通して第二遮光体45の前述の表面を見ることができる。図1,3では、次の領域に対する前述の斜め格子模様は、不図示とされている。前述の領域は、第二遮光体45の照明装置20の側の表面のうち、媒体70と重なり合う領域である。
<皺判定装置>
皺判定装置50について、図1を参照して説明する。皺判定装置50は、皺検査装置10と、制御装置60とを備える。皺検査装置10は、制御装置60とデータ通信可能に接続され、制御装置60と共に皺判定装置50となる。制御装置60は、情報処理装置である。情報処理装置としては、パーソナルコンピュータが例示される。実施形態では、皺判定装置50は、制御装置60として、ラップトップ型のパーソナルコンピュータを採用する。制御装置60は、接続インターフェース61と、プロセッサ62と、ストレージ63と、メモリ64と、ディスプレイ65とを備える。実施形態では、接続インターフェース61を「接続I/F61」と記載する。
接続I/F61には、撮像装置40が接続される。撮像装置40で撮像された画像に対応する撮像信号は、接続I/F61を介して制御装置60に入力される。実施形態では、撮像装置40で撮像された画像を「撮像画像」という。撮像装置40からの撮像信号は、接続I/F61からプロセッサ62に出力される。プロセッサ62は、接続I/F61を介して撮像信号を取得する。プロセッサ62は、取得済みの撮像信号を処理し、撮像画像に対応する撮像データを取得する。図1では、撮像装置40と接続I/F61とを接続する通信ケーブルの図示は、省略されている。
プロセッサ62は、演算を実行する。プロセッサ62は、例えば、CPUである。ストレージ63は、ハードディスクである。但し、ストレージ63は、ハードディスクとは異なる記憶媒体であってもよい。例えば、ストレージ63は、フラッシュメモリであってもよい。ストレージ63は、プログラムを記憶する。例えば、ストレージ63は、OS(Operating System)を記憶する。更に、ストレージ63は、皺検出処理のプログラムを記憶する。皺検出処理のプログラムは、ストレージ63に事前にインストールされる。
メモリ64は、プロセッサ62がストレージ63に記憶されたプログラムを実行する際の記憶領域となる。メモリ64には、処理の実行途中に所定のデータが所定の記憶領域に記憶される。メモリ64は、例えば、RAMである。制御装置60では、プロセッサ62がストレージ63に記憶された皺検出処理のプログラムを実行する。これに伴い、制御装置60では、取得処理が繰り返して実行され、判定処理が繰り返して実行される。更に、制御装置60では、出力処理が繰り返して実行される。取得処理は、撮像データを取得する処理である。プロセッサ62は、上述した通り、取得処理によって撮像データを取得する。撮像データは、メモリ64に記憶される。
判定処理は、取得済みの撮像データを画像解析し、媒体70での皺71の発生を判定する処理である。判定処理では、公知の画像解析が取得済みの撮像データを対象として実行される。例えば、判定処理では、出願人が特許文献4で開示する画像解析を採用することができる。従って、判定処理で実行される画像解析に関する説明は、省略する。
取得済みの撮像データが図5上段の撮像画像に対応する場合、判定処理でプロセッサ62は、判定結果「OK」を得る。判定結果「OK」は、皺71が発生していないことを示す。取得済みの撮像データが図5下段の撮像画像に対応する場合、判定処理でプロセッサ62は、判定結果「NG」を得る。判定結果「NG」は、皺71が発生していることを示す。図5下段の撮像画像では、正反射光の部分C1,C2に、皺71に起因する歪みが認められる。これに対して、図5上段の撮像画像では、このような歪みは認められない。図5で撮像画像内に示す矩形の設定枠Fは、判定処理での画像解析で処理対象となる範囲を示す。皺検出処理のプログラムでは、設定枠Fは、任意に設定できるようにするとよい。
出力処理は、ディスプレイ65に操作画面66を表示させる処理である。操作画面66は、表示領域RCと、表示領域RDとを含む。表示領域RCは、操作画面66で撮像画像を表示する領域である。表示領域RDは、操作画面66で判定結果を表示する領域である。出力処理でプロセッサ62は、操作画面66の出力指令をディスプレイ65に出力する。出力指令は、次の撮像画像と、次の判定結果とを含む。前述の撮像画像は、判定処理で画像解析の対象とされた撮像データに対応する撮像画像である。前述の判定結果は、前述の撮像画像に対応する撮像データを対象とする画像解析によって判定処理で得られた結果である。ディスプレイ65は、この出力指令に従い、前述の撮像画像及び判定結果を含む操作画面66を表示する(図5参照)。
制御装置60は、皺検出処理のプログラムがストレージ63に記憶されている点で、公知の情報処理装置と相違する。但し、制御装置60は、ハードウェア的には、公知の情報処理装置と同じである。従って、制御装置60は、上述の各部の他に公知の情報処理装置と同様の構成を備える。更に、制御装置60でプロセッサ62は、公知の情報処理装置で実行される処理と同様の処理を実行する。制御装置60では、ディスプレイ65は、外部に接続された表示装置であってもよい。ディスプレイ65が制御装置60の外部に接続された表示装置である場合、このディスプレイ65は、接続I/F61に接続される。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)皺検査装置10は、照明装置20と、撮像装置40とを備える(図1,2参照)。皺検査装置10は、皺検査方法を実行する。照明装置20は、第一方向に搬送中の媒体70の表面に第二方向に直線状の入射光を照射する(皺検査方法の照射工程)。撮像装置40は、入射光が媒体70の表面で反射した反射光を撮像する。照明装置20は、光源21を含む。光源21は、入射光となる光を発する。照明装置20は、媒体70の表面に対する入射光の入射角θ1が0°より大きくなる媒体70の表面から離間した位置に設けられる(図2参照)。撮像装置40は、入射光が媒体70の表面で正反射した正反射光の光路に設けられる(図2参照)。撮像装置40は、反射光として正反射光を撮像する(皺検査方法の撮像工程)。
そのため、正反射光が第二方向に直線状であるか又は正反射光が歪みが生じた状態であるかに応じて、媒体70に皺71が発生しているか否かを検査することができる。皺71が媒体70に発生していない場合、撮像画像は、第二方向に直線状の正反射光を含む(図5上段参照)。これに対して、皺71が媒体70に発生している場合、撮像画像は、皺71に対応する部分に歪みが生じた正反射光を含む。図5下段に示す例では、撮像画像は、皺71に対応する部分C1,C2に歪みが生じた正反射光を含む。皺検査装置10及び皺検査方法では、搬送中の媒体70での皺71の発生を安定して検査することができる。
(2)照明装置20は、更に、光源21より進行方向の前側に第一遮光体30を含む(図1,2参照)。第一遮光体30は、第二方向に直線状のスリット31を有する(図4参照)。入射光は、スリット31を通過する。そのため、媒体70の表面にスリット31の形状に対応した形状の入射光を照射することができる。第一遮光体30によって次の光を遮光することができる。前述の光は、光源21より進行方向の後側から差し込む入射光とは異なる外界光である。
(3)第一遮光体30は、進行方向の前側の表面を艶消し状の面とする(図4参照)。そのため、進行方向の前側となる第一遮光体30の表面で外界光を拡散させ、外界光がこの表面に映り込むことを抑制することができる。これに伴い、次のような事象の発生を防止することができる。前述の事象は、外界光が進行方向の前側となる第一遮光体30の表面で反射し、この外界光の反射光が撮像装置40で撮像されることである。照明装置20の配置に関し、媒体70の表面に対する次の傾きを任意に設定することができる。前述の傾きは、進行方向の前側となる第一遮光体30の表面の傾きである。
第一遮光体30は、進行方向の後側の表面を艶消し状の面とする(図1参照)。そのため、進行方向の後側となる第一遮光体30の表面で外界光を拡散させることができる。
(4)皺検査装置10は、第二遮光体45を備える(図1,2参照)。第二遮光体45は、媒体70に対して照明装置20とは反対側(第三方向の第四側)に設けられる。そのため、第二遮光体45によって次の光を遮光することができる。前述の光は、媒体70に対して照明装置20とは反対側から撮像装置40に向けて差し込む外界光である(図2で「第二遮光体45」より第三方向の第四側に示す「外界光」参照)。
第二遮光体45は、照明装置20の側(第三方向の第三側)の表面を艶消し状の面とする(図1,3参照)。そのため、第二遮光体45の照明装置20の側の表面で、この表面に到達した光を拡散させることができる。例えば、寸法W2,W4が「寸法W2>寸法W4」であるとする。この場合、第二遮光体45の照明装置20の側の表面で、次の一部の入射光を拡散させることができる。前述の一部の入射光は、媒体70の表面を照らすことなく媒体70の第二方向の両側を進行方向に直進する入射光である。この他、入射光又は外界光が照明装置20の側から媒体70を透過するとする。この場合、第二遮光体45の照明装置20の側の表面で、前述の透過光を拡散させることができる。これらに伴い、次のような事象の発生を防止することができる。前述の事象は、次の反射光が撮像装置40で撮像されることである。前述の反射光は、前述の一部の入射光が媒体70に対して照明装置20とは反対側(第三方向の第四側)で反射した反射光である。また、前述の反射光は、前述の透過光が媒体70に対して照明装置20とは反対側(第三方向の第四側)で反射した反射光である。
(5)皺検査装置10は、制御装置60と共に皺判定装置50となる(図1参照)。制御装置60では、プロセッサ62は、取得処理と、判定処理とを実行する。取得処理でプロセッサ62は、撮像画像に対応する撮像データを取得する。判定処理でプロセッサ62は、取得済みの撮像データを画像解析し、媒体70での皺71の発生を判定する。そのため、搬送中の媒体70に皺71が発生している場合、撮像データから媒体70での皺71の発生を検出することができる。
更に、制御装置60では、プロセッサ62は、出力処理を実行する。これに伴い、ディスプレイ65には、操作画面66が表示される(図5参照)。そのため、例えば、作業者に、媒体70での皺71の発生又は未発生を報知することができる。媒体70に皺71が発生している場合、作業者は、皺71に対応することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は、適宜省略する。
(1)第一遮光体30は、進行方向の前側及び後側の表面を艶消し状の面とする(図4,1参照)。第一遮光体では、進行方向の前側の表面は、艶消し状の面でなくてもよい。即ち、前述の表面は、光沢面であってもよい。例えば、皺検査装置(皺検出装置)の設置場所が次のような環境である場合、進行方向の前側となる第一遮光体の表面は、艶消し状の面でなくてもよい。前述の環境は、外界光が進行方向の前側となる第一遮光体の表面に映り込まないような環境である。第一遮光体では、進行方向の後側の表面は、艶消し状の面でなくてもよい。即ち、前述の表面は、光沢面であってもよい。例えば、皺検査装置(皺検出装置)の設置場所が次のような環境である場合、進行方向の後側となる第一遮光体の表面は、艶消し状の面でなくてもよい。前述の環境は、光源21とは異なる光源が光源21より進行方向の後側にない環境である。
この他、皺検査装置10には、次のようなカバーを設けるようにしてもよい。前述のカバーは、皺検査装置10の一部又は全部を被覆し、撮像範囲RBを含む範囲を外界光から遮光する。このようなカバーを設ける場合も、進行方向の前側及び後側となる第一遮光体の表面は、艶消し状の面でなくてもよい。
(2)照明装置20では、光源21に対して第一遮光体30が設けられる。照明装置では、第一遮光体30は、省略してもよい。例えば、光源21とは異なる光源が光源21より進行方向の後側にない場合、第一遮光体30は、省略してもよい。この場合、照明装置は、図6に示すような照明装置20としてもよい。図6では、図1,2,4の照明装置20との対応を明らかにするため、各部に対する符号は、上記と同様としている。
図6の照明装置20は、進行方向の前側の表面に、第一領域R1と、第二領域R2とを含む。図6の照明装置20では、進行方向の前側の表面は、進行方向の前側となるケース25の面によって形成される。第一領域R1は、第二方向に直線状の領域である(図6で「無模様の領域」参照)。図6の照明装置20では、第一領域R1は、進行方向の前側の表面で光源21と一致する位置に設けられる。従って、図6の照明装置20は、光源21が発した第二方向に直線状の光を、第一領域R1から入射光として照射する。第二領域R2は、進行方向の前側の表面で第一領域R1を除く領域である(図6で「斜め格子模様の領域」参照)。第二領域R2は、遮光性を有し、更に、艶消し状とされる。図6で第二領域R2に付した斜め格子模様は、図1,3,4と同様、第二領域R2が艶消し状であることを示す。
そのため、図6の照明装置20が第一領域R1から入射光を照射している状態で、第二領域R2で外界光を拡散させ、外界光が第二領域R2に映り込むことを抑制することができる。これに伴い、次のような事象の発生を防止することができる。前述の事象は、外界光が第二領域R2で反射し、この外界光の反射光が撮像装置40で撮像されることである。図6の照明装置20を図1,2,4の照明装置20と対比した場合、第一領域R1は、スリット31に対応し、第二領域R2は、進行方向の前側となる第一遮光体30の表面に対応する。皺検査装置10が図6の照明装置20を備える場合、ケース25の進行方向の前側の面は、図1,2の皺検査装置10で進行方向の前側及び後側となる第一遮光体30の表面と同様(図2参照)、進行方向に垂直な状態となる。
(3)皺検査装置10は、第二遮光体45を備える(図1,2参照)。第二遮光体45は、省略してもよい。例えば、次の第四の場合及び第五の場合、第二遮光体45は、省略してもよい。第四の場合は、次の光がない又は少ない場合である。前述の光は、媒体70に対して照明装置20とは反対側から撮像装置40に向けて差し込む外界光である(図2で「第二遮光体45」より第三方向の第四側に示す「外界光」参照)。第五の場合は、寸法W2,W4が「寸法W2≦寸法W4」であり、且つ媒体70が入射光が透過しない又は透過し難い態様である場合である。第二遮光体45の設置又は省略は、諸条件を考慮して適宜決定される。
第二遮光体45は、照明装置20の側(第三方向の第三側)の表面を艶消し状の面とする(図1,3参照)。第二遮光体は、照明装置20の側の表面を光沢面としてもよい。例えば、上述の第五の場合及び次の第六の場合、第二遮光体は、照明装置20の側の表面を光沢面としてもよい。第六の場合は、上述の第四の場合とは異なり、第四の場合が対象とする光がある場合である。第二遮光体で照明装置20の側の表面の態様は、諸条件を考慮して適宜決定される。
(4)制御装置60では、プロセッサ62が出力処理を実行し、ディスプレイ65には、操作画面66が表示される(図5参照)。出力処理に伴う報知動作は、操作画面66の表示と共に又は操作画面66の表示に代えて、例えば、次のような態様としてもよい。前述の態様は、警報音による報知動作である。例えば、判定結果が「OK」である場合、警報音は、出力されず、判定結果が「NG」である場合、警報音が出力される。この他、前述の態様は、表示灯による報知動作である。判定結果が「OK」である場合、表示灯は、第一状態となり、判定結果が「NG」である場合、表示灯は、第二状態となる。例えば、第一状態は、第一色での点灯状態又は点滅状態であり、第二状態は、第一色とは異なる第二色での点灯状態又は点滅状態である。また、第一状態は、消灯状態である。第二状態は、点灯状態又は点滅状態である。出力処理に伴う報知動作の態様は、諸条件を考慮して適宜決定される。皺判定装置50は、報知動作に応じた報知器を備える。
(5)媒体70が搬送される第一方向に関し、第一側を上流側とし、第二側を下流側とした(図1〜3参照)。第一方向の第一側及び第二側は、これとは反対であってもよい。即ち、第一方向の第一側は、第一方向の下流側であってもよく、第一方向の第二側は、第一方向の上流側であってもよい。第三方向を鉛直方向とし、第三側を上側とし、第四側を下側とした(図1〜3参照)。第三方向の第三側及び第四側は、これとは反対であってもよい。即ち、第三方向の第三側は、鉛直方向の下側であってもよく、第三方向の第四側は、鉛直方向の上側であってもよい。第一方向及び第二方向を水平方向とし、第三方向を鉛直方向とした(図1〜3参照)。第一方向及び第二方向は、所定の同一平面内の方向であればよく、第三方向は、第一方向及び第二方向に直交する方向であればよい。例えば、第一方向及び第二方向を鉛直方向とし、第三方向を水平方向としてもよい。
10 皺検査装置、 20 照明装置、 21 光源、 25 ケース
30 第一遮光体、 31 スリット、 40 撮像装置、 45 第二遮光体
50 皺判定装置、 60 制御装置、 61 接続インターフェース(接続I/F)
62 プロセッサ、 63 ストレージ、 64 メモリ、 65 ディスプレイ
66 操作画面、 70 媒体、 71 皺、 B1,B2 壁面
C1,C2 部分、 F 設定枠、 L1,L2 仮想直線、 N 法線
P 入射点、 R1 第一領域、 R2 第二領域、 RA 照明範囲
RB 撮像範囲、 RC,RD 表示領域、 W1,W2,W3,W4 寸法
θ1 入射角、 θ2 反射角

Claims (9)

  1. 第一方向に搬送中の媒体の表面に前記第一方向に直交する第二方向に直線状の入射光を照射する照明装置と、
    前記入射光が前記媒体の表面で反射した反射光を撮像する撮像装置と、を備え、
    前記照明装置は、
    前記入射光となる光を発する光源を含み、更に、
    前記媒体の表面に対する前記入射光の入射角が0°より大きくなる前記媒体の表面から離間した位置に設けられ、
    前記撮像装置は、前記入射光が前記媒体の表面で正反射した正反射光の光路に設けられ、前記反射光として前記正反射光を撮像する、皺検査装置。
  2. 前記照明装置は、更に、前記光源より前記入射光の進行方向の前側に第一遮光体を含み、
    前記第一遮光体は、前記入射光が通過する前記第二方向に直線状のスリットを有する、請求項1に記載の皺検査装置。
  3. 前記第一遮光体は、前記進行方向の前側の表面を艶消し状の面とする、請求項2に記載の皺検査装置。
  4. 前記第一遮光体は、前記進行方向の後側の表面を艶消し状の面とする、請求項2又は請求項3に記載の皺検査装置。
  5. 前記照明装置は、前記入射光の進行方向の前側の表面に、前記第二方向に直線状の第一領域と、前記第一領域を除く艶消し状の第二領域と、を含み、
    前記入射光は、前記第一領域から照射される、請求項1に記載の皺検査装置。
  6. 前記媒体に対して前記照明装置とは反対側に設けられる第二遮光体を備える、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の皺検査装置。
  7. 前記第二遮光体は、前記照明装置の側の表面を艶消し状の面とする、請求項6に記載の皺検査装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の皺検査装置と、
    プロセッサと、を備え、
    前記プロセッサは、
    前記撮像装置で撮像された画像に対応する撮像データを取得する取得処理と、
    取得済みの前記撮像データを画像解析し、前記媒体での前記第二方向に交差する方向の皺の発生を判定する判定処理と、を実行する、皺判定装置。
  9. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の皺検査装置で実行される皺検査方法であって、
    前記照明装置から搬送中の前記媒体の表面に前記入射光を照射する照明工程と、
    前記撮像装置で前記正反射光を撮像する撮像工程と、を含む皺検査方法。
JP2019094882A 2019-05-20 2019-05-20 皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法 Pending JP2020190441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019094882A JP2020190441A (ja) 2019-05-20 2019-05-20 皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019094882A JP2020190441A (ja) 2019-05-20 2019-05-20 皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020190441A true JP2020190441A (ja) 2020-11-26

Family

ID=73454497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019094882A Pending JP2020190441A (ja) 2019-05-20 2019-05-20 皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020190441A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113899755A (zh) * 2021-11-17 2022-01-07 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 屏幕折痕程度的检测方法和视觉检测设备
CN114608818A (zh) * 2022-03-01 2022-06-10 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 折叠屏折痕检测装置及其方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669824U (ja) * 1993-03-10 1994-09-30 株式会社イナックス 表面凹凸検査装置および表面凹凸検査システム
JP2005181070A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Nippon Sheet Glass Co Ltd 透明板状体の欠点検出方法及び欠点検出装置
JP2010122192A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Sumitomo Chemical Co Ltd 成形シートの欠陥検査装置
JP2013253906A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Toppan Printing Co Ltd ウェブ搬送物の検査方法及び検査装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669824U (ja) * 1993-03-10 1994-09-30 株式会社イナックス 表面凹凸検査装置および表面凹凸検査システム
JP2005181070A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Nippon Sheet Glass Co Ltd 透明板状体の欠点検出方法及び欠点検出装置
JP2010122192A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Sumitomo Chemical Co Ltd 成形シートの欠陥検査装置
JP2013253906A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Toppan Printing Co Ltd ウェブ搬送物の検査方法及び検査装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113899755A (zh) * 2021-11-17 2022-01-07 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 屏幕折痕程度的检测方法和视觉检测设备
US12025570B2 (en) 2021-11-17 2024-07-02 Wuhan China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd. Detection method of crease degree of screen and visual detection device
CN114608818A (zh) * 2022-03-01 2022-06-10 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 折叠屏折痕检测装置及其方法
CN114608818B (zh) * 2022-03-01 2023-12-01 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 折叠屏折痕检测装置及其方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5410092B2 (ja) 複合構造に不整合がないか検査するための装置および方法
JP4511978B2 (ja) 表面疵検査装置
TW201623947A (zh) 透射型缺陷檢查裝置及缺陷檢查方法
JP2012047482A (ja) シート用の外観検査システム
JP2020190441A (ja) 皺検査装置、皺判定装置及び皺検査方法
TW201443424A (zh) 透明板狀體表面檢查用攝像系統
JP3514107B2 (ja) 塗装欠陥検査装置
JP6355316B2 (ja) 光透過性フィルムの欠陥検出方法
JP2011209112A (ja) 被検査物の外観検査方法及びその外観検査装置
JP6498477B2 (ja) ニス検査装置およびニス検査方法
JP2022083641A (ja) 皺検査装置及び皺判定装置
JP2015225003A (ja) 外観検査装置
JP7077635B2 (ja) シート状物の欠陥検査装置及び製造方法
JP2010101692A (ja) シート状物品の検査方法及びその検査装置
JP6039119B1 (ja) 欠陥検査装置
JP6776899B2 (ja) シート状物の検査装置およびシート状物の検査方法
JP4630945B1 (ja) 欠陥検査装置
JP2013246059A (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP7229657B2 (ja) 積層シートの欠陥検査装置及びシート製品の製造方法
JP6679942B2 (ja) シートのキズ欠点検査装置
JP4496257B2 (ja) 欠陥検査装置
CN112703393B (zh) 片状物的缺陷检查用照明、片状物的缺陷检查装置和片状物的缺陷检查方法
JP6996363B2 (ja) シート状物の欠陥検査装置及び製造方法
JP2012068211A (ja) シート部材の歪み検査装置及びシート部材の歪み検査方法
JP2018009800A (ja) 欠陥検査用撮像装置、欠陥検査システム、フィルム製造装置、欠陥検査用撮像方法、欠陥検査方法、及び、フィルム製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231003