JP2020190320A - 滑り免震支承構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部構造体と下部構造体に対するボルト固定を可及的に抑制でき、地震時に引き抜きが作用した際のスライダーからの上沓の浮き上がりを解消して、スライダーの空走を抑止することのできる滑り免震支承構造を提供すること。【解決手段】建物の下部構造体20及び上部構造体10と、それらの間に介在する滑り免震装置30とにより構成される滑り免震支承構造100であり、滑り免震装置30は、上沓31及び下沓32とこれらの間に配設される金属製のスライダー33とを有し、上沓31は水平移動規制手段40により水平方向への移動を規制された状態で上部構造体10に係止され、上部構造体10と上沓31の間に押し付け手段50が配設され、押し付け手段50により上沓31とスライダー33が押し付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、滑り免震支承構造に関する。
地震国であるわが国においては、ビルや橋梁、高架道路、戸建の住宅といった様々な構造物に対して、地震力に抗する技術、構造物に入る地震力を低減する技術など、様々な耐震技術、免震技術、制震技術が開発され、各種構造物に適用されている。中でも免震技術は、構造物に入る地震力そのものを低減する技術であることから、地震時の構造物の振動は効果的に低減される。この免震技術を概説すると、下部構造物である基礎と上部構造物との間に免震装置を介在させ、地震による基礎の振動の上部構造物への伝達を低減し、上部構造物の振動を低減して構造安定性を保証するものである。尚、この免震装置は、地震時のみならず、構造物に対して常時作用する交通振動の上部構造物への影響低減にも効果を発揮する。
免震装置には、鉛プラグ入り積層ゴム支承装置や高減衰積層ゴム支承装置、積層ゴム支承とダンパーを組み合わせた装置、滑り免震装置など、様々な形態の装置が存在している。その中で、滑り免震装置には平面滑り免震支承と球面滑り免震支承があり、平面滑り免震支承は復元力を有しないが、球面滑り免震支承は復元力を有し、地震時のセルフセンタリング機能を有する。球面滑り免震装置を取り上げてその構成の一例を説明すると、曲率を有する摺動面を備えた上沓及び下沓(沓はコンケイブと称される)と、上沓と下沓の間に配設されてそれぞれの沓の摺動面と接し、曲率のある上面及び下面を備えたスライダーと、を有する。この種の滑り免震装置は、球面滑り免震装置や球面滑り支承などと称されることもある。
上沓は、上部構造体を形成する柱下の上部ベースプレートとボルト固定され、下沓は、下部構造体を形成する基礎上の下部ベースプレートとボルト固定されることにより、滑り免震装置が上部構造体と下部構造体に固定され、滑り免震支承構造が形成されるのが一般的であり、この種の滑り免震支承構造として、上皿と下皿の間に球体が介在する転がり免震装置(上記する滑り免震装置に相当)が提案されている。具体的には、基礎にナットを埋め込んでおき、このナットと下皿の通孔を同心状態にして下皿の上方からボルトを通し、ボルトの先端をナットと螺合させて締付けることにより、下皿と基礎の一体化が図られる。一方、上皿の上面に上部構造体を形成する架台の底板部を載置し、上皿と底板部の双方の通孔に上皿の上方からボルトを挿通し、ナット締めすることにより、上皿と架台の一体化が図られる。このようにして、下部構造体を形成する基礎と、上部構造体を形成する架台との双方に対して、転がり免震装置がボルト固定される(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−247353号公報
特許文献1に記載の転がり免震装置をはじめとして、従来の滑り免震装置においては、当該滑り免震装置が介在する下部構造体と上部構造体の双方に対するボルト固定が必須となっている。そのため、下部構造体と上部構造体への滑り免震装置の取り付けに手間がかかり、さらには、下部構造体及び上部構造体と、滑り免震装置とにより形成される滑り免震支承構造が、上下の複数のボルトにより煩雑になるといった課題がある。
一方、上部構造体と下部構造体の間に滑り免震装置が介在する免震建物において、そのアスペクト比が大きな場合は勿論のこと、ブレースが取り付けられる支承部や隅柱等においては、地震時に引き抜きが生じ得る。滑り免震装置の中でも特に球面滑り免震装置においては、このように引き抜きが作用すると上部構造体に固定されている上沓がスライダーから浮き上がって双方の間に隙間が生じ、スライダーが空走する恐れがある。
スライダーが空走すると、上沓及び下沓の有するストッパーリングをスライダーが乗り越えて脱落する危険性がある。また、スライダーが空走して下沓のストッパーリングの一方側に片当たりすると、局所的な力がスライダーに作用し、スライダーの一部に過大な面圧が生じ、スライダー本体が傷付いたり、スライダーの上下面に取付けられているPTFE等を素材としたシート材(滑り材)が損傷するといった恐れもある。
このように、現状の滑り免震装置においては、上部構造体と下部構造体に対するボルト固定による課題と、地震時に引き抜きが作用した際に上沓がスライダーから浮き上がり、スライダーが空走することに起因する種々の課題があり、それらの改善が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、地震時に引き抜きが作用した際のスライダーからの上沓の浮き上がりを解消して、スライダーの空走を抑止することのできる滑り免震支承構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による滑り免震支承構造の一態様は、
建物の下部構造体及び上部構造体と、それらの間に介在する滑り免震装置と、により構成される滑り免震支承構造であって、
前記滑り免震装置は、曲率を有する摺動面を備えている上沓及び下沓と、該上沓と該下沓の間に配設され、曲率を有する上面と下面を備えている金属製のスライダーと、を有し、
前記上沓は、水平移動規制手段により水平方向への移動を規制された状態で該上部構造体に係止されており、
前記上部構造体と前記上沓の間に押し付け手段が配設され、該押し付け手段により該上沓と前記スライダーが押し付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、上部構造体と上沓の間に押し付け手段が配設され、この押し付け手段により上沓とスライダーが押し付けられていることにより、地震時に引き抜きが作用した場合であっても、スライダーから上沓が浮き上がることを解消することができ、スライダーの空走を抑止することができる。
また、本発明による滑り免震支承構造の他の態様において、前記水平移動規制手段は、
前記上部構造体の下面に開設されている螺子溝と、前記上沓に開設されている挿通孔に挿通されて前記螺子溝に螺合しているボルトと、を有することを特徴とする。
本態様によれば、上部構造体の下面に開設されている螺子溝に対して、上沓に開設されている挿通孔に挿通されているボルトの先端が螺合していることにより、シンプルな構成の水平移動規制手段にて、上沓を水平方向への移動を規制された状態で上部構造体に係止することができる。尚、水平移動規制手段を形成するボルトが、押し付け手段を形成する圧縮バネを貫通していてもよい。このように、水平移動規制手段を形成するボルトが押し付け手段を形成する圧縮バネを貫通していることにより、双方の取り付けスペースを個別に設けることなく、共通のスペースに双方の手段を配設することができる。例えば、上沓の上方に上部構造体の下面に臨む座ぐり溝を開設しておき、この座ぐり溝に圧縮状態の圧縮バネが収容されるとともに、ボルトが座ぐり溝内の圧縮バネの内部を貫通して、その先端が上部構造体の下面に開設されている螺子溝に螺合している形態を挙げることができる。
また、本発明による滑り免震支承構造の他の態様は、
建物の下部構造体及び上部構造体と、それらの間に介在する滑り免震装置と、により構成される滑り免震支承構造であって、
前記滑り免震装置は、曲率を有する摺動面を備えている上沓及び下沓と、該上沓と該下沓の間に配設され、曲率を有する上面と下面を備えている金属製のスライダーと、を有し、
前記下沓は、水平移動規制手段により水平方向への移動を規制された状態で該下部構造体に係止されており、
前記下沓と前記下部構造体の間に押し付け手段が配設され、該押し付け手段により該下沓と前記スライダーが押し付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、下部構造体と下沓の間に押し付け手段が配設され、この押し付け手段により下沓とスライダーが押し付けられていることにより、地震時に引き抜きが作用した場合であっても、スライダーから上沓が浮き上がることを解消することができ、スライダーの空走を抑止することができる。
また、本発明による滑り免震支承構造の他の態様において、前記水平移動規制手段は、
前記下部構造体の上面に開設されている螺子溝と、前記下沓に開設されている挿通孔に挿通されて前記螺子溝に螺合しているボルトと、を有することを特徴とする。
本態様によれば、下部構造体の上面に開設されている螺子溝に対して、下沓に開設されている挿通孔に挿通されているボルトの先端が螺合していることにより、シンプルな構成の水平移動規制手段にて、下沓を水平方向への移動を規制された状態で下部構造体に係止することができる。例えば、下沓の下方に下部構造体の上面に臨む座ぐり溝を開設しておき、この座ぐり溝に圧縮状態の圧縮バネが収容されるとともに、ボルトが座ぐり溝内の圧縮バネの内部を貫通して、その先端が下部構造体の上面に開設されている螺子溝に螺合している形態が適用できる。
また、本発明による滑り免震支承構造の他の態様において、前記押し付け手段は、
圧縮された状態の圧縮バネ、流体が圧縮された状態のシリンダーのいずれか一種からなることを特徴とする。
本態様によれば、押し付け手段が、圧縮された状態の圧縮バネ等から形成されることにより、シンプルな構成の押し付け手段にて上沓とスライダー、もしくは下沓とスライダーの押し付け状態を保持することができる。尚、圧縮バネ等は、構造体と沓の間に配設されるが、ここでの「構造体と沓の間に配設される」とは、文字通り構造体と沓の間に配設される形態の他に、構造体と沓のいずれか一方もしくは双方に圧縮バネ等が配設される座ぐり溝が設けられ、この座ぐり溝に圧縮状態の圧縮バネ等が配設される形態を含んでいる。このように座ぐり溝に圧縮状態の圧縮バネ等が配設されている場合には、圧縮バネの一部は構造体と沓の界面に存在することから、構造体と沓の間に配設されることになる。
例えば、圧縮された状態の圧縮バネが上沓に設けられている座ぐり溝に配設され、圧縮バネが上部構造体を押圧することにより、少なくとも上沓とスライダーが押し付けられている状態を形成することができ、スライダーの空走を抑止することができる。そして、例えば台風等の強風時や、レベル2やレベル3等の地震時において滑り免震支承構造に作用する引き抜き力を特定しておき、圧縮バネに付与される圧縮力が引き抜き力以上となるように当該圧縮力を設定しておくことにより、引き抜きが作用した際の上沓とスライダーの押し付け状態を維持することができる。尚、滑り免震支承構造において、押し付け手段である圧縮バネが複数存在する場合は、全ての圧縮バネによる圧縮力の総和が引き抜き力以上となるように各圧縮バネの圧縮力が設定される。
また、押し付け手段として流体が圧縮された状態のシリンダーを適用する場合は、例えば、沓に設けられている座ぐり溝に油圧シリンダーやエアシリンダー等を配設しておき、圧縮された流体(圧油、圧縮エア)によりピストンロッドを押し込んで沓に対向する構造体を押圧することにより、上沓もしくは下沓とスライダーが押し付けられている状態を形成することができ、スライダーの空走を抑止することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の滑り免震支承構造によれば、地震時に引き抜きが作用した際のスライダーからの上沓の浮き上がりを解消して、スライダーの空走を抑止することができる。
実施形態に係る滑り免震支承構造の一例の縦断面図である。 引き抜きが生じていない状態における、滑り免震支承構造の変位態様の一例を示す図である。 引き抜きが生じている状態における、免震支承構造の変位態様の一例を示す図である。 実施形態に係る滑り免震支承構造の施工方法を説明する工程図である。 図4に続いて滑り免震支承構造の施工方法を説明する工程図である。 図5に続いて滑り免震支承構造の施工方法を説明する工程図である。 図6に続いて滑り免震支承構造の施工方法を説明する工程図である。 滑り免震装置の交換方法を説明する工程図である。 図8に続いて滑り免震装置の交換方法を説明する工程図である。
以下、実施形態に係る滑り免震支承構造について、その施工方法とともに、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る滑り免震支承構造]
はじめに、図1を参照して、実施形態に係る滑り免震支承構造の一例について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る滑り免震支承構造の一例の縦断面図である。
図1に示すように、滑り免震支承構造100は、建物の上部構造体10と下部構造体20と、それらの間に介在する滑り免震装置30と、により構成されている。滑り免震装置30は、上沓31及び下沓32と、上沓31と下沓32の間に配設されているスライダー33とを有する。滑り免震支承構造100が適用される建物には、ビルや橋梁、高架道路、戸建の住宅、物流倉庫といった様々な建物が含まれるが、特にアスペクト比の大きな高層もしくは超高層建物やタワー等に好適である。
上沓31と下沓32はいずれも、平面視正方形の板材であり、溶接鋼材用圧延鋼材(SM490A、B、C、もしくはSN490B、C、もしくはS45C)、あるいはステンレス材(SUS材)や鋳鋼材、鋳鉄等から形成されている。上沓31の下面31aと下沓32の上面32aはいずれも、スライダー33側の側面に曲率を有する平面視円形の摺動面を有しており、この摺動面には、ステンレス製の滑り板(図示せず)が固定されている。また、上沓31と下沓32には、滑り板の外周において、スライダー33の脱落を防止するためのストッパーリング31b、32bが設けられている。
下沓32に比べて上沓31の平面寸法は大きく、上沓31の外周側の領域には、上部構造体10側に開口を有して臨む座ぐり溝31cが設けられている。図1においては、対角線位置にある二つの座ぐり溝31cを示しているが、下面31aにおける平面視円形の摺動面の外周において、相互に同間隔に四つ、六つ、もしくは八つ等、様々な数の座ぐり溝31を有していてもよい。
座ぐり溝31cには、圧縮された状態の圧縮バネ50(押し付け手段の一例)が収容されており、圧縮バネ50が、上沓31と上部構造体10の下方に位置する第一トッププレート15を押し込み力Qにより上下に押圧している。
また、上沓31において、座ぐり溝31cに連通する挿通孔31dが開設されており、挿通孔31dの内部にはスライドブッシュ31eが配設されている。さらに、第一トッププレート15の下面において、挿通孔31dに対応する位置には螺子溝15bが開設されている。
挿通孔31dの内部のスライドブッシュ31eを介して両切りボルト17が座ぐり溝31cに挿通され、座ぐり溝31cに配設されている圧縮バネ50の内部を挿通して、両切りボルト17の端部が螺子溝15bに螺合している。
このように、上部構造体10に固定されている第一トッププレート15に対して、上沓31の挿通孔31dや座ぐり溝31cを挿通している両切りボルト17の端部が螺合していることにより、上沓31は水平方向への(相対)移動を規制された状態で上部構造体10に係止されている。尚、両切りボルト17と、両切りボルト17の端部が螺合する螺子溝15bとにより、水平移動規制手段40が形成される。
また、押し付け手段である圧縮バネ50と水平移動規制手段40を構成する両切りボルト17が共通の座ぐり溝31cに配設され、両切りボルト17が圧縮バネ50を貫通していることにより、双方の取り付けスペースを個別に設けることなく、共通のスペースに押し付け手段50と水平移動規制手段40を配設することができる。
一方、スライダー33は、曲率を有する上面33aと下面33bとを有し、略円柱状を呈している。また、スライダー33は、上沓31や下沓32と同様に、溶接鋼材用圧延鋼材(SM490A、B、C、もしくはSN490B、C、もしくはS45C)、あるいはステンレス材(SUS材)や鋳鋼材、鋳鉄等から形成され、面圧60N/mm(60MPa)程度の耐荷強度を有している。
スライダー33の上面33aと下面33bには、二重織物からなる滑り材(図示せず)が取り付けられている。二重織物からなる滑り材は、PTFE繊維(polytetrafluoroethylene、ポリテトラフルオロエチレン)と、PTFE繊維よりも引張強度の高い繊維とからなる二重織物層である。上沓31と下沓32の間にスライダー33が配設された際に、PTFE繊維が上沓31の下面31a及び下沓32の上面32a側に配設されるようにして、スライダー33の上面33aと下面33bに滑り材が固定される。ここで、「PTFE繊維よりも引張強度の高い繊維」としては、ナイロン6・6、ナイロン6、ナイロン4・6などのポリアミドやポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルやパラアラミドなどの繊維を挙げることができる。また、メタアラミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラス、カーボン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、LCP、ポリイミド、PEEKなどの繊維を挙げることができる。また、さらに、熱融着繊維や綿、ウールなどの繊維を適用してもよい。その中でも、耐薬品性、耐加水分解性に優れ、引張強度の極めて高いPPS繊維が望ましい。
二重織物の構成は、スライダー33の本体側にPPS繊維の緯糸が配設され、これを巻き込むようにしてPPS繊維の経糸が編み込まれる。また、これらの上方(各沓側の位置)にはPTFE繊維の緯糸が配され、PTFE繊維の経糸がPTFE繊維の緯糸を巻き込むようにして編み込まれるとともに、PTFE繊維の経糸はさらに下方のPPS繊維の緯糸も巻き込むようにして編み込まれている。そして、PTFE繊維が上沓31及び下沓32側に位置するようにして、二重織物からなる滑り材がスライダー33の上面33aと下面33bに対して、エポキシ樹脂系接着剤等により固定される。
尚、滑り免震装置30において、上沓31の下面31aと下沓32の上面32aからステンレス製の滑り板が廃され、代わりに上記する二重織物からなる滑り材が取り付けられてもよい。この形態では、PTFE繊維がスライダー33の上面33a及び下面33b側に配設されるようにして、上沓31の下面31aと下沓32の上面32aに滑り材が固定される。また、この形態では、スライダー33の上面33aと下面33bからは二重織物による滑り材が廃され、例えばステンレスからなる金属面が露出して、上沓31と下沓32の滑り材に接している。
下部構造体20は、鉄筋コンクリート製の立ち上り部と、立ち上り部に対してアンカーボルト(図示せず)にて固定されている鋼製のベースプレート21とを有する。
一方、上部構造体10は、鉄筋コンクリート製、鉄骨製、鉄骨鉄筋コンクリート製等の柱や梁、床スラブ等を含む構造躯体を有し、構造躯体10の下面において、第二トッププレート11と第一トッププレート15が配設されている。構造躯体10には長ナット13が埋設されており、長ナット13の上方には頭付きのアンカーボルト14が螺合し、アンカーボルト14も構造躯体10に埋設されている。第二トッププレート11と第一トッププレート15は対応する位置に挿通孔11a、15aを有しており、挿通孔11a、15aはともに長ナット13に連通している。下方に位置する第一トッププレート15の挿通孔15aから挿通された取り付けボルト16は、さらに挿通孔11aを介して長ナット13に螺合することにより、構造躯体10と第二トッププレート11と第一トッププレート15が相互に固定される。尚、第二トッププレート11の上面には複数のスタッドボルト12が溶接にて接合され、長ナット13と同様に上部構造体10に埋設されている。
図1に示すように、滑り免震装置30を構成する下沓32は、下部構造体20に固定されているベースプレート21に対してボルト固定されずに載置されている。一方、滑り免震装置30を構成する上沓31は、水平移動規制手段40により水平方向への(相対)移動を規制された状態で上部構造体10に係止されている。従って、上沓31と下沓32はいずれも、上部構造体10と下部構造体20に対してボルト・ナットにより固定されておらず、特に下沓32と下部構造体20はボルトにて係止されてもいない。
このように、下部構造体20に対して下沓32がボルト固定されずに載置されていることにより、従来の滑り免震支承構造に比べてボルト固定箇所を低減することができ、施工手間の低減と滑り免震支承構造の構造上の煩雑さを解消することができる。滑り免震支承構造100においては、上沓31は上部構造体10に対してボルト17にて係止されているのみであることから、通常のボルト固定がボルトをナット締めするという観点で言えば、滑り免震支承構造100はボルト固定箇所を完全に廃した構造である。尚、下部構造体20に対して、下沓32がボルト固定される構成であってもよいことは勿論のことである。
また、滑り免震支承構造100においては、上部構造体10の重量が滑り免震装置30に作用した常時の状態において、スライダー33には、上沓31を介して、上部構造体10の重量と押し付け手段である圧縮バネ50からの押し込み力Qによる軸力Pvが作用している。
次に、図2及び図3を参照して、強風時もしくは地震時における、滑り免震支承構造の変位態様について説明する。ここで、図2は、引き抜きが生じていない状態における、滑り免震支承構造の変位態様の一例を示す図であり、図3は、引き抜きが生じている状態における、免震支承構造の変位態様の一例を示す図である。
まず、図2に示すように滑り免震支承構造100に引き抜きが生じていない状態では、滑り免震装置30には軸力Pvが作用した状態で、地震時もしくは強風時において作用する水平力Sに起因するせん断力が作用する。
このせん断力は、スライダー33と上沓31の間の摩擦力を介して上沓31に伝達され、上沓31と第一トッププレート15の間の摩擦力を介して第一トッププレート15に伝達され、第一トッププレート15と第二トッププレート11の間の摩擦力を介して第二トッププレート11に伝達される。さらに、第二トッププレート11と上部構造体10の間の摩擦力やスタッドボルト12を介して、せん断力は上部構造体10に伝達される。
一方、図3に示すように滑り免震支承構造100に引き抜きが生じている状態では、上沓31と第一トッププレート15の間に隙間δが生じる。この際、圧縮状態の圧縮バネ50はこの浮き上がりにより圧縮力の一部が低減される。この状態における圧縮力をQ'(<Q)とすると、スライダー33に作用する軸力はPvよりも小さなPv'となる。
上沓31に伝達された水平力は、スタッドボルト12に対してせん断力として伝達される。ここで、圧縮力Q'がゼロにならない状態においては、スライダー33には上沓31から常に圧縮力Q'が作用することになる。従って、圧縮力Q'が作用している状態においては、上沓31とスライダー33の押し付け状態が維持されており、スライダー33から上沓31が浮き上がることを解消することができ、スライダー33の空走を抑止することができる。従って、設計段階では、強風時や地震時において引き抜きが作用した際に、所定の圧縮力Q'(>0)が作用するように各圧縮バネ50による当初の圧縮力Qを設定するのが望ましい。
尚、図示例の滑り免震支承構造100では、上沓31に開設されている座ぐり溝31cに圧縮された状態の圧縮バネ50が収容され、圧縮バネ50が上沓31と上部構造体10を押し込み力Qにより上下に押圧することにより、上沓31とスライダー33が押し付けられている状態を形成しているが、他の形態が適用されてもよい。例えば、下沓32の下面に開設されている座ぐり溝に圧縮された状態の圧縮バネが収容され、圧縮バネが下沓32と下部構造体20を押し込み力Qにより上下に押圧することにより、その反力にて上沓31とスライダー33が押し付けられる形態等が挙げられる。
また、図示例の滑り免震支承構造100では、押し付け手段50が圧縮された状態の圧縮バネにより形成されているが、押し付け手段が、流体が圧縮された状態のシリンダーにより形成されてもよい。この形態では、例えば上沓31に設けられている座ぐり溝31cに油圧シリンダーやエアシリンダー等(図示せず)を配設しておき、圧縮された流体(圧油、圧縮エア)によりピストンロッド(図示せず)を押し込んで上沓31に対向する上部構造体10を押圧することにより、上沓31とスライダー33が押し付けられている状態を形成することができる。
さらに、図示例の滑り免震支承構造100では、水平移動規制手段40により、上沓31が水平方向への移動を規制された状態で上部構造体10に係止されているが、この構成に加えて、他の水平移動規制手段により、下沓33が水平方向への移動を規制された状態で下部構造体20に係止されている形態であってもよい。また、図示例のように、水平移動規制手段40により、上沓31が水平方向への移動を規制された状態で上部構造体10に係止されている形態に代えて、他の水平移動規制手段により、下沓33が水平方向への移動を規制された状態で下部構造体20に係止されている形態(図示せず)であってもよい。
[実施形態に係る滑り免震支承構造の施工方法]
次に、図4乃至図7を参照して、実施形態に係る滑り免震支承構造の施工方法の一例について説明する。ここで、図4乃至図7はこの順に、実施形態に係る滑り免震支承構造の施工方法を説明する工程図である。
まず、図4に示すように、第一トッププレート15の下方位置に滑り免震装置30を配設し、螺子溝15bに対して対応する座ぐり溝31c及び挿通孔31dを位置決めする。この際、座ぐり溝31cに配設されている圧縮バネ50の上部は、上沓31の上面から上方に突出している。
両切りボルト17を、挿通孔31dを介し、座ぐり溝31c内に配設されている圧縮バネ50の内部を介して挿通し、両切りボルト17の一端を螺子溝15bに螺合させる。次いで、両切りボルト17の他端に締付けナット18を螺合し、X1方向に回転させて締付けることにより、圧縮バネ50を徐々に圧縮させながら第一トッププレート15に対して上沓31をX2方向に近接させる。上沓31の上面と第一トッププレート15の下面が相互に当接するまで締付けナット18を回転させることにより、図5に示すように、圧縮バネ50が所望の圧縮状態まで圧縮し、上沓31と第一トッププレート15が圧縮した状態の圧縮バネ50により押し込み力Qにて上下に押圧された状態が形成される。
このように、図5に示す状態は、例えば工場にて行われ、圧縮バネ50に所定の圧縮力が導入された第一トッププレート15と滑り免震装置30のユニットが工場にて形成される。図5に示すユニットは、工場から所定の据え付け現場に出荷されることになる。
次に、図6に示すように、据え付け現場において、下部構造体20の立ち上り部に固定されているベースプレート21に対して、滑り免震装置30の下沓32を載置する。次に、第一トッププレート15の上方に第二トッププレート11を載置し、双方の対応する挿通孔15a、11aを位置決めする。
ここで、第二トッププレート11では、挿通孔11aに連通するように長ナット13が上方に突設している。長ナット13の上方にアンカーボルト14を螺合するとともに、対応する挿通孔15a、11aに対して取り付けボルト16を下方から挿通し、取り付けボルト16の端部を長ナット13に螺合することにより、第一トッププレート15と第二トッププレート11、及び滑り免震装置30が相互に固定される。
次に、図7に示すように、第二トッププレート11の上方において上部構造体10を構成する柱や梁、スラブ等を形成するコンクリートを打設し、コンクリートが硬化することにより、上部構造体10にアンカーボルト14やスタッドボルト12が埋設され、上部構造体10と第二トッププレート11が一体化される。
最後に、両切りボルト17を下方から締付けていた締付けナット18をX3方向に取り外すことにより、上部構造体10の重量と圧縮バネ50からの押し込み力Qによる軸力Pvが上沓31を介してスライダー33に作用している状態の滑り免震支承構造100が施工される。
[実施形態に係る滑り免震支承構造の交換(メンテナンス)方法]
次に、図8及び図9を参照して、実施形態に係る滑り免震支承構造の交換(メンテナンス)方法の一例について説明する。ここで、図8及び図9はこの順に、滑り免震装置の交換方法を説明する工程図である。
まず、図8に示すように、取り付けボルト16を回転させて長ナット13との螺合状態を解除し、挿通孔15a、11aからX4方向に取り付けボルト16を取り外すことにより、上部構造体10に固定されている第二トッププレート11に対して、第一トッププレート15を側方へスライドできる状態とする。
次に、図9に示すように、第一トッププレート15とこれに係止される滑り免震装置30を側方へX5方向に押し出す(もしくは引き出す)ことにより、第一トッププレート15と滑り免震装置30を、それらの上下に位置する第二トッププレート11とベースプレート21から取り外す。ここで、滑り免震装置30を構成する下沓32は、ベースプレート21に対してボルト固定されずに載置されているのみであることから、滑り免震装置30の取り外しを容易に行うことができる。図示を省略するが、取り外された滑り免震装置30の一部をメンテナンスし、もしくは新規の滑り免震装置30に取り換えた後、第一トッププレート15に滑り免震装置30を係止させた状態で第二トッププレート11とベースプレート21の間に押し込み、取り付けボルト16を挿通孔11a、15aを介して長ナット13に螺合することにより、滑り免震装置30の交換もしくはメンテナンスが行われる。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10 :上部構造体(構造躯体)
11 :第二トッププレート
12 :スタッドボルト
13 :長ナット
14 :アンカーボルト
15 :第一トッププレート
15b :螺子溝
16 :取り付けボルト
17 :ボルト(両切りボルト)
18 :締付けナット
20 :下部構造体
21 :ベースプレート
30 :滑り免震装置
31 :上沓
31a :下面
31b :ストッパーリング
31c :座ぐり溝
31d :挿通孔
31e :スライドブッシュ
32 :下沓
32a :上面
32b :ストッパーリング
33 :スライダー
40 :水平移動規制手段
50 :圧縮バネ(押し付け手段)
100 :滑り免震支承構造

Claims (5)

  1. 建物の下部構造体及び上部構造体と、それらの間に介在する滑り免震装置と、により構成される滑り免震支承構造であって、
    前記滑り免震装置は、曲率を有する摺動面を備えている上沓及び下沓と、該上沓と該下沓の間に配設され、曲率を有する上面と下面を備えている金属製のスライダーと、を有し、
    前記上沓は、水平移動規制手段により水平方向への移動を規制された状態で該上部構造体に係止されており、
    前記上部構造体と前記上沓の間に押し付け手段が配設され、該押し付け手段により該上沓と前記スライダーが押し付けられていることを特徴とする、滑り免震支承構造。
  2. 前記水平移動規制手段は、
    前記上部構造体の下面に開設されている螺子溝と、前記上沓に開設されている挿通孔に挿通されて前記螺子溝に螺合しているボルトと、を有することを特徴とする、請求項1に記載の滑り免震支承構造。
  3. 建物の下部構造体及び上部構造体と、それらの間に介在する滑り免震装置と、により構成される滑り免震支承構造であって、
    前記滑り免震装置は、曲率を有する摺動面を備えている上沓及び下沓と、該上沓と該下沓の間に配設され、曲率を有する上面と下面を備えている金属製のスライダーと、を有し、
    前記下沓は、水平移動規制手段により水平方向への移動を規制された状態で該下部構造体に係止されており、
    前記下沓と前記下部構造体の間に押し付け手段が配設され、該押し付け手段により該下沓と前記スライダーが押し付けられていることを特徴とする、滑り免震支承構造。
  4. 前記水平移動規制手段は、
    前記下部構造体の上面に開設されている螺子溝と、前記下沓に開設されている挿通孔に挿通されて前記螺子溝に螺合しているボルトと、を有することを特徴とする、請求項3に記載の滑り免震支承構造。
  5. 前記押し付け手段は、
    圧縮された状態の圧縮バネ、流体が圧縮された状態のシリンダーのいずれか一種からなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の滑り免震支承構造。
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