JP6765563B1 - 滑り免震装置及び橋梁 - Google Patents
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Abstract
Description
上沓及び下沓と、該上沓及び該下沓の間でスライド自在な摺動体とを有する滑り免震装置であって、
前記上沓と前記下沓に跨る一対の移動方向規制治具が、前記上沓と前記下沓のいずれか一方の沓に対して固定され、前記上沓もしくは前記下沓の他方の沓に対して固定されておらず、該他方の沓の所定方向への水平変位が該移動方向規制治具により規制され、
前記移動方向規制治具は鍵部を備え、該鍵部が前記他方の沓の端部の上面もしくは下面に配設されることにより、該他方の沓の鉛直変位が規制されており、
前記他方の沓の下面もしくは上面には、前記摺動体の摺動範囲を規定するストッパーリングと、該ストッパーリングの内側にある凹球状で平面視円形の第一摺動面が設けられていることを特徴とする。
前記係合溝と前記鍵部の間に少なくとも鉛直方向の隙間が設けられ、
前記摺動体は凸球状の第二摺動面を備えており、
前記第二摺動面の上を前記他方の沓の前記第一摺動面が摺動した際に、前記隙間が解消されて前記係合溝が前記鍵部に係合することを特徴とする。
前記第一摺動面には、平面視円形の相手材が取り付けられており、
前記相手材は、前記ストッパーリング内の前記第一摺動面における中心を通る弧の長さ以上の直径を有しており、該相手材が前記ストッパーリング内に嵌め込まれていることにより、該ストッパーリング内において該相手材はその径方向に圧縮力を有する状態となっていることを特徴とする。
(1)前記隙間が解消される水平力以上の大きさの水平力が前記滑り免震装置に作用した際に、前記ボルトが破断するようにボルトの破断強度が設定されており、該ボルトが破断した際に前記摺動体は前記ストッパーリングまで到達しておらず、該ボルトが破断し、該摺動体がさらに摺動することにより該摺動体が該ストッパーリングに到達するようになっている、
(2)前記隙間が解消される水平力以上の大きさの水平力が前記滑り免震装置に作用した際に、前記移動方向規制治具の少なくとも一部が破断するように該移動方向規制治具が構成されており、該移動方向規制治具の少なくとも一部が破断した際に前記摺動体は前記ストッパーリングまで到達しておらず、該移動方向規制治具の少なくとも一部が破断し、該摺動体がさらに摺動することにより該摺動体が該ストッパーリングに到達するようになっている。
前記滑り免震装置と、
前記滑り免震装置が可動支承として介在する上部構造体及び下部構造体と、を有し、
対向する一対の前記移動方向規制治具が、前記下部構造体もしくは前記上部構造体の橋軸直角方向に配設されていることを特徴とする。
はじめに、図1乃至図8を参照して、実施形態に係る橋梁の一例と、実施形態に係る滑り免震装置の一例について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る橋梁の一例の側面図である。また、図2は、実施形態に係る滑り免震装置の一例が橋脚の天端に固定されている状態を示す斜視図であり、図3は、図2のIII−III矢視図であって、橋脚の天端に固定されている滑り免震装置の一例の縦断面図であり、図4は、実施形態に係る滑り免震装置の一例の分解斜視図である。また、図5は、実施形態に係る滑り免震装置が、可動支承として上部構造体と下部構造体の間に介在している状態を橋軸方向で見た縦断面図である。
次に、図9乃至図13を参照して、可動支承40を形成する滑り免震装置を構成する上沓の製作方法の一例について説明する。ここで、図9、図11,図12は順に、実施形態に係る滑り免震装置を構成する上沓の製作方法の一例を説明する斜視図である。また、図10は、実施形態に係る滑り免震装置を構成する上沓の製作方法の一例を説明する縦断面図であり、図13は、実施形態に係る滑り免震装置を構成する上沓の一例の斜視図であって、相手材においてその径方向に圧縮力が作用している状態をともに示す図である。
次に、沓の第一摺動面と、第一摺動面に嵌め込まれる相手材の設計例について説明する。沓の第一摺動面の曲率半径を4500mmとした場合、第一摺動面の投影面の直径(第一摺動面の球面に対する弦の長さ)は669mmとなり、第一摺動面の弧の長さ(平面視円形の第一摺動面の中心を通る弧の長さ)は670.6mmとなる。そして、第一摺動面の中心(弧の中心)と投影面の中心の間の距離(第一摺動面の中心の深さ)は、12.47mmとなる。
11:主桁
12:横桁
20:下部構造体(橋脚)
21:沓座
22:アンカーボルト
23:ナット
30:滑り免震装置(固定支承)
40:滑り免震装置(可動支承)
41:上沓(他方の沓)
41a:構造体支持面
41b:係合溝
41c:第一摺動面
41d:ストッパーリング
41e:嵌まり溝
41f、41g:隙間
42:相手材
43:下沓(一方の沓)
43a:アンカーボルト孔
43b:ボルト孔
44:球座
44a:凹球面
45:摺動体
45a:第二摺動面
45b:凸球面
46:摩擦材
47:移動方向規制治具
47a:本体部
47b:鍵部
48,49:ボルト
50:押し付け治具
51:中心軸
52:押し付け片
53:押し付け面
100:橋梁
O1:第一摺動面の中心
O2:相手材の中心
L1:第一摺動面の弧長
L2:相手材の直径
Q1:径方向の圧縮力
Q2:反力
Claims (3)
- 上沓及び下沓と、該上沓及び該下沓の間でスライド自在な摺動体とを有する滑り免震装置であって、
前記上沓と前記下沓に跨る一対の移動方向規制治具が、前記上沓と前記下沓のいずれか一方の沓に対して固定され、前記上沓もしくは前記下沓の他方の沓に対して固定されておらず、該他方の沓の所定方向への水平変位が該移動方向規制治具により規制され、
前記移動方向規制治具は鍵部を備え、該鍵部が前記他方の沓の端部の上面もしくは下面に配設されることにより、該他方の沓の鉛直変位が規制されており、
前記他方の沓の下面もしくは上面には、前記摺動体の摺動範囲を規定するストッパーリングと、該ストッパーリングの内側にある凹球状で平面視円形の第一摺動面が設けられており、
前記他方の沓の端部には前記鍵部が配設される係合溝が設けられ、
前記係合溝と前記鍵部の間に少なくとも鉛直方向の隙間が設けられ、
前記摺動体は凸球状の第二摺動面を備えており、
前記第二摺動面の上を前記他方の沓の前記第一摺動面が摺動した際に、前記隙間が解消されて前記係合溝が前記鍵部に係合するようになっており、
前記第二摺動面には摩擦材が取り付けられ、
前記第一摺動面には、平面視円形の相手材が取り付けられており、
前記相手材は、前記ストッパーリング内の前記第一摺動面における中心を通る弧の長さ以上の直径を有しており、該相手材が前記ストッパーリング内に嵌め込まれていることにより、該ストッパーリング内において該相手材はその径方向に圧縮力を有する状態となっていることを特徴とする、滑り免震装置。 - 前記移動方向規制治具は、前記一方の沓に対してボルトにて固定されており、
以下二種類のいずれかの構成を有していることを特徴とする、請求項1に記載の滑り免震装置。
(1)前記隙間が解消される水平力以上の大きさの水平力が前記滑り免震装置に作用した際に、前記ボルトが破断するようにボルトの破断強度が設定されており、該ボルトが破断した際に前記摺動体は前記ストッパーリングまで到達しておらず、該ボルトが破断し、該摺動体がさらに摺動することにより該摺動体が該ストッパーリングに到達するようになっている、
(2)前記隙間が解消される水平力以上の大きさの水平力が前記滑り免震装置に作用した際に、前記移動方向規制治具の少なくとも一部が破断するように該移動方向規制治具が構成されており、該移動方向規制治具の少なくとも一部が破断した際に前記摺動体は前記ストッパーリングまで到達しておらず、該移動方向規制治具の少なくとも一部が破断し、該摺動体がさらに摺動することにより該摺動体が該ストッパーリングに到達するようになっている。 - 請求項1又は2に記載の滑り免震装置と、
前記滑り免震装置が可動支承として介在する上部構造体及び下部構造体と、を有し、
対向する一対の前記移動方向規制治具が、前記下部構造体もしくは前記上部構造体の橋軸直角方向に配設されていることを特徴とする、橋梁。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6945758B1 (ja) * | 2021-02-26 | 2021-10-06 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 滑り免震装置と免震支承 |
JP7241227B1 (ja) | 2022-11-24 | 2023-03-16 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 球面滑り支承 |
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2020
- 2020-06-29 JP JP2020111806A patent/JP6765563B1/ja active Active
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022130985A (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-07 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 滑り免震装置と免震支承 |
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