以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図中に、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示す。Z軸は鉛直面に平行であり、X軸及びY軸は水平面に平行である。なお、Z軸正側を上側、Z軸負側を下側、Y軸正側を左側、及びY軸負側を右側と記載する場合がある。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100を示す図である。本実施形態において、画像形成装置100は、カラーインクジェット記録装置である。
図1に示すように、画像形成装置100は、本体部1と、搬送装置3と、後処理装置5とを備える。なお、理解を容易にするために、図1では一部の記載を省略している。
本体部1は、用紙Pに画像を形成する。用紙Pは、「記録媒体」の一例である。本体部1は、筐体1aと、複数の給紙部11と、画像形成部13と、操作部14とを備える。筐体1aは、複数の給紙部11と、画像形成部13とを収納する。給紙部11は、画像形成部13に用紙Pを供給する。給紙部11は、用紙カセット15と、給送装置17とを有する。用紙カセット15は、用紙Pを収容する。複数の用紙カセット15は、筐体1aの下側に上下方向に並んで配置される。給送装置17は、用紙カセット15から用紙Pを給送する。操作部14は、ユーザーから画像形成装置100への指示を受付ける入力部(例えば、ボタン又はタッチセンサー)と、画像形成装置100からユーザーへのメッセージを表示する表示部(例えば、液晶ディスプレー)とを有する。操作部14は、例えば、タッチパネルを含む。
画像形成部13は、インクジェット方式により用紙Pに画像を形成する。画像形成部13は、給紙部11の上方に配置される。画像形成部13は、搬送ベルト19と、4個のラインヘッド21と有する。搬送ベルト19は、用紙Pを搬送するように循環走行する。4個のラインヘッド21は、用紙Pにインクを吐出して画像を形成する。4個のラインヘッド21は、搬送ベルト19の走行方向に沿って配置される。
筐体1aの搬送装置3側の側面の上側には、用紙Pの搬出口23が形成されている。筐体1aには、搬送路X1及び反転路X2が形成されている。搬送路X1は、給送装置17から画像形成部13を通って搬出口23まで延びる。反転路X2は、用紙Pの搬送方向において画像形成部13の下流側で搬送路X1から分岐し、画像形成部13の上流側で搬送路X1に合流している。
次に、本体部1の動作について説明する。まず、給紙部11において、給送装置17が用紙カセット15から搬送路X1に用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、搬送路X1に沿って画像形成部13に搬送される。搬送された用紙Pは、画像形成部13の搬送ベルト19上面に吸着される。吸着された用紙Pは、搬送ベルト19の回転に伴って搬送される。各ラインヘッド21がインクを用紙Pに向かって吐出し、用紙Pに画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送ベルト19によって搬出口23から搬送される。用紙Pは、画像が形成された面(表面)を上側に向けて搬送される。
両面印刷の場合、表面に画像が形成された用紙Pは、反転路X2に搬送されて表裏が反転される。表裏が反転された用紙Pは、搬送路X1に搬送されて搬送ベルト19の上面に吸着される。吸着された用紙Pは、搬送ベルト19の回転に伴って搬送される。各ラインヘッド21がインクを用紙Pに向かって吐出し、用紙Pの他方の面(裏面)に画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送ベルト19によって搬出口23から搬送される。用紙Pは、裏面を上側に向けて搬送される。
引き続き図1を参照して後処理装置5を説明する。後処理装置5は、画像が形成された用紙Pを後処理する。後処理装置5は、外部装置の一例である。後処理は、具体的には、パンチング処理、ステープル処理、及び中折り処理である。後処理装置5は、筐体5aと、パンチング装置25と、ステープル装置27と、中折り装置29とを備えている。後処理装置5は、後処理された用紙Pを画像形成装置100の外部に排出する。後処理装置5は、第1排出トレイ35aと、第2排出トレイ35bと、第3排出トレイ35cとを備えている。第1排出トレイ35aと第2排出トレイ35bと第3排出トレイ35cとの各々には、用紙Pが排出される。第1排出トレイ35aと第2排出トレイ35bと第3排出トレイ35cとの各々は、外部トレイの一例である。
パンチング装置25は、画像が形成された用紙Pにパンチング処理を施す。パンチング装置25は、筐体5aの上側に配置される。ステープル装置27は、画像が形成された用紙Pにステープル処理を施す。ステープル装置27は、パンチング装置25の下側に配置される。中折り装置29は、画像が形成された用紙Pに中折り処理を施す。中折り装置29は、筐体5aの下側に配置される。
筐体5aの側面のうち、搬送装置3の搬送装置3側の側面には、搬送装置3から用紙Pを受け入れる搬入口31が形成されている。筐体5aの側面のうち、搬送装置3とは反対側の側面には、第1排出口33aと、第2排出口33bと、第3排出口33cとが形成されている。
第1排出口33aは、パンチング装置25の左側に形成されている。第2排出口33bは、ステープル装置27の左側に形成されている。第3排出口33cは、中折り装置29の左側に形成されている。第1排出トレイ35aは、第1排出口33aの下側に位置する。第2排出トレイ35bは、第2排出口33bの下側に位置する。第3排出トレイ35cは、第3排出口33cの下側に位置する。
筐体5aには、第1搬送路Y1と、第2搬送路Y2と、第3搬送路Y3とが形成されている。第1搬送路Y1は、搬入口31からパンチング装置25を通って第1排出口33aまで延びる。第2搬送路Y2は、パンチング装置25の下流で第1搬送路Y1から分岐して、ステープル装置27を通って第2排出口33bまで延びる。第3搬送路Y3は、第2搬送路Y2から分岐して、中折り装置29を通って第3排出口33cまで延びる。
次に、後処理装置5の動作について説明する。本体部1によって画像を形成された用紙Pは、搬送装置3を介して、搬入口31から第1搬送路Y1に受け入れられる。
用紙Pにパンチング処理を施す場合、用紙Pは、第1搬送路Y1を通ってパンチング装置25に搬送される。搬送された用紙Pは、パンチング装置25でパンチング処理が施される。パンチング処理が施された用紙Pは、第1搬送路Y1を通って第1排出口33aから排出されて、第1排出トレイ35aに積載される。
用紙Pにステープル処理を施す場合、用紙Pは、第1搬送路Y1と、第2搬送路Y2とを通ってステープル装置27に搬送される。搬送された用紙Pは、ステープル装置27によってステープル処理が施される。ステープル処理が施された用紙Pは、第2排出口33bから排出されて、第2排出トレイ35bに積載される。
用紙Pに中折り処理を施す場合、用紙Pは、第1搬送路Y1と、第2搬送路Y2と、第3搬送路Y3とを通って、中折り装置29に搬送される。搬送された用紙Pは、中折り装置29によって中折りが施される。中折が施された用紙Pは、第3排出口33cから排出されて、第3排出トレイ35cに積載される。
引き続き図1を参照して搬送装置3を説明する。搬送装置3は、本体部1の画像形成部13よりも、用紙Pの搬送方向の下流に配置される。搬送装置3は、搬送方向の最上流において、本体部1に接続される。搬送装置3は、搬送方向の最上流において、画像が形成された用紙Pが本体部1から搬送される。また、搬送装置3は、搬送方向の最下流において、後処理装置5に接続される。搬送装置3は、搬送方向の最下流において、画像が形成された用紙Pを後処理装置5に搬送する。
搬送装置3は、用紙Pを搬送する間に、用紙Pに対して、用紙Pの表裏反転処理と、用紙Pの位置補正処理と、用紙Pのデカール処理とのうちの少なくとも1つの処理を実行することができる。搬送装置3は、筐体3aと、搬送部8と、機内トレイ9と、上側トレイ47と、デカーラDCとを備えている。筐体3aは、搬送部8と、機内トレイ9と、デカーラDCとを収納する。機内トレイ9は、内部トレイの一例である。上側トレイ47は、外部トレイの一例である。デカーラDCは、用紙Pのデカール処理をする。
搬送装置3の筐体3aの側面のうち、本体部1と対向する側面には、受取口41が形成されている。受取口41は、本体部1の搬出口23と同じ高さに形成されている。搬送装置3は、用紙Pの搬送方向最上流にある受取口41を介して、本体部1から搬送された用紙Pを受け取る。筐体3aの側面のうち、後処理装置5と対向する側面には、受渡口43が形成されている。受渡口43は、後処理装置5の搬入口31と同じ高さに形成されている。搬送装置3は、受渡口43を介して、用紙Pを後処理装置5に搬送する。筐体3aの上側には、上側トレイ47が配置されている。
搬送装置3は、各々が用紙Pを搬送するための複数の搬送路80を有する。複数の搬送路80は、搬送路81〜86を含む。搬送部8は、搬送路81〜86のうちのいずれかの搬送路に沿って用紙Pを搬送する。なお、説明の簡略化のため、搬送路81〜86について記載したが、本発明の搬送路はこれらに限定されない。
搬送部8は、複数の用紙Pを連続して搬送する。搬送部8は、複数の搬送ローラー51と、複数の分岐爪53と、複数の搬送ガイド(不図示)を含む。複数の搬送路81〜86の各々には、1以上の搬送ローラー51が配置されている。搬送ローラー51は、回転して用紙Pを搬送する。分岐爪53は、用紙Pの搬送経路を切り替える。複数の搬送路81〜86の各々は、2以上の搬送セグメントSGの組み合わせによって構成される。搬送セグメントSGは「経路」の一例である。
次に、図2〜図7を参照して、複数の搬送路80について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る搬送路81を示す図である。図2では、搬送路81を太線で示している。図2に示すように、搬送路81は、受取口41から受渡口43まで用紙Pを搬送する。つまり、搬送路81による搬送先は、受渡口43である。搬送路81は、複数の搬送セグメントSGのうちの搬送セグメントSG1〜SG9を含む。
搬送部8は、搬送路81に配置された複数の搬送ローラー51によって、搬送路81を通るように用紙Pを搬送する。具体的には、搬送部8は、搬送路81において、受取口41から入った用紙Pを反転して、受渡口43から送出する。つまり、搬送路81は、用紙Pの表裏を搬送中に反転する。
更に具体的には、搬送セグメントSG1には、表面が上側を向いて用紙Pが搬送される。そして、搬送部8は、搬送セグメントSG1から、搬送セグメントSG2、SG3を通って、搬送セグメントSG4へ用紙Pを搬送する。その後、搬送部8は、搬送セグメントSG4から、搬送セグメントSG5、SG6、SG7、SG8を通って、搬送セグメントSG9に用紙Pを搬送する。この場合、用紙Pが、搬送セグメントSG4を往復することによって、用紙Pの表裏が反転される。その結果、受渡口43からは、表面が下側を向いて後処理装置5に送出される。搬送路81は、反転搬送路を構成する。
図3は、本発明の実施形態に係る搬送路82を示す図である。図3に示すように、搬送路82は、受取口41から受渡口43に用紙Pを搬送する。搬送路82は、図3では、搬送路82を太線で示している。図3に示すように、搬送路82は、受取口41から受渡口43まで用紙Pを搬送する。つまり、搬送路82による搬送先は、受渡口43である。搬送路82は、複数の搬送セグメントSGのうちの搬送セグメントSG1、SG10、SG11、SG12、SG6、SG13、SG8、SG9を含む。
搬送部8は、搬送路82に配置された複数の搬送ローラー51によって、搬送路82を通るように用紙Pを搬送する。具体的には、搬送部8は、搬送路82において、受取口41から入った用紙Pを反転して、受渡口43から送出する。つまり、搬送路82は、用紙Pの表裏を搬送中に反転する。
更に具体的には、搬送セグメントSG1には、表面が上側を向いて用紙Pが搬送される。そして、搬送部8は、搬送セグメントSG1から、搬送セグメントSG10を通って、搬送セグメントSG11へ用紙Pを搬送する。その後、搬送部8は、搬送セグメントSG11から、搬送セグメントSG12、SG6、SG13、SG8を通って、搬送セグメントSG9に用紙Pを搬送する。この場合、用紙Pが、搬送セグメントSG11を往復することによって、用紙Pの表裏が反転される。その結果、受渡口43からは、表面が下側を向いて後処理装置5に送出される。搬送路82は、反転搬送路を構成する。
図4は、本発明の実施形態に係る搬送路83を示す図である。図4では、搬送路83を太線で示している。図4に示すように、搬送路83は、受取口41から受渡口43まで用紙Pを搬送する。つまり、搬送路81による搬送先は、受渡口43である。搬送路83は、複数の搬送セグメントSGのうちの搬送セグメントSG1、SG2、SG3、SG14、SG9を含む。
搬送部8は、搬送路83に配置された複数の搬送ローラー51によって、搬送路83を通るように用紙Pを搬送する。具体的には、搬送部8は、搬送路83において、受取口41から入った用紙Pを反転せずに、受渡口43から送出する。つまり、搬送路81は、用紙Pの表裏を搬送中に反転しない。
更に具体的には、搬送セグメントSG1には、表面が上側を向いて用紙Pが搬送される。そして、搬送部8は、搬送セグメントSG1から、搬送セグメントSG2、SG3、SG14を通って、搬送セグメントSG9へ用紙Pを搬送する。その結果、受渡口43からは、表面が上側を向いて後処理装置5に送出される。搬送路83は、反転搬送路を構成しない。
図5は、本発明の実施形態に係る搬送路84を示す図である。図2では、搬送路84を太線で示している。図5に示すように、搬送路84は、受取口41から上側トレイ47まで用紙Pを搬送する。つまり、搬送路84による搬送先は、上側トレイ47である。搬送路84は、複数の搬送セグメントSGのうちの搬送セグメントSG1、SG2、SG15を含む。
搬送部8は、搬送路84に配置された複数の搬送ローラー51によって、搬送路84を通るように用紙Pを搬送する。具体的には、搬送部8は、搬送路84において、受取口41から入った用紙Pを反転せずに、上側トレイ47に送出する。つまり、搬送路84は、用紙Pの表裏を搬送中に反転しない。
更に具体的には、搬送セグメントSG1には、表面が上側を向いて用紙Pが搬送される。そして、搬送部8は、搬送セグメントSG1から、搬送セグメントSG2を通って、搬送セグメントSG15へ用紙Pを搬送する。その結果、用紙Pは、表面が上側を向いて上側トレイ47に排出される。搬送路84は、反転搬送路を構成しない。
図6は、本発明の実施形態に係る搬送路85を示す図である。図6では、搬送路85を太線で示している。図6に示すように、搬送路85は、受取口41から機内トレイ9まで用紙Pを搬送する。つまり、搬送路85による搬送先は、機内トレイ9である。搬送路85は、複数の搬送セグメントSGのうちの搬送セグメントSG1〜SG8、及びSG16を含む。
搬送部8は、搬送路85に配置された複数の搬送ローラー51によって、搬送路85を通るように用紙Pを搬送する。具体的には、搬送部8は、搬送路85において、受取口41から入った用紙Pを機内トレイ9に排出する。つまり、搬送路85は、用紙Pの表裏を搬送中に反転しない。
更に具体的には、搬送セグメントSG1には、表面が上側を向いて用紙Pが搬送される。そして、搬送部8は、搬送セグメントSG1から、搬送セグメントSG2、SG3を通って、搬送セグメントSG4へ用紙Pを搬送する。その後、搬送部8は、搬送セグメントSG4から、搬送セグメントSG5、SG6、SG7、SG8を通って、搬送セグメントSG16に用紙Pを搬送する。この場合、用紙Pが、搬送セグメントSG4を往復することによって、用紙Pの表裏が反転される。また、搬送セグメントSG16に搬送される際に、用紙Pの表裏が反転される。その結果、用紙Pは、表面が上側を向いて機内トレイ9に排出される。搬送路85は、反転搬送路を構成しない。
図7は、本発明の実施形態に係る搬送路86を示す図である。図7では、搬送路86を太線で示している。図7に示すように、搬送路86は、受取口41から機内トレイ9まで用紙Pを搬送する。つまり、搬送路86による搬送先は、機内トレイ9である。搬送路86は、複数の搬送セグメントSGのうちの搬送セグメントSG1、SG10、SG11、SG12、SG6、SG13、SG8、及びSG16を含む。
搬送部8は、搬送路86に配置された複数の搬送ローラー51によって、搬送路86を通るように用紙Pを搬送する。具体的には、搬送部8は、搬送路86において、受取口41から入った用紙Pを機内トレイ9に排出する。つまり、搬送路86は、用紙Pの表裏を搬送中に反転しない。
更に具体的には、搬送セグメントSG1には、表面が上側を向いて用紙Pが搬送される。そして、搬送部8は、搬送セグメントSG1から、搬送セグメントSG10を通って、搬送セグメントSG11へ用紙Pを搬送する。その後、搬送部8は、搬送セグメントSG11から、搬送セグメントSG12、SG6、SG13、SG8を通って、搬送セグメントSG9に用紙Pを搬送する。この場合、用紙Pが、搬送セグメントSG11を往復することによって、用紙Pの表裏が反転される。また、搬送セグメントSG16に搬送される際に、用紙Pの表裏が反転される。その結果、用紙Pは、表面が上側を向いて機内トレイ9に排出される。搬送路86は、反転搬送路を構成しない。
図8を参照して、搬送装置3の構成について更に説明する。図8は、本発明の実施形態に係る搬送装置3のブロック図である。図8に示すように、搬送装置3は、搬送部8と、制御部150と、記憶部151とを備える。
搬送部8は、図1を参照して説明したように、複数の搬送ローラー51と、複数の分岐爪53とを有する。搬送ローラー51の各々は、回転軸の回りに回転する。搬送ローラー51は、回転軸の回りに回転することによって、用紙Pを搬送路80に沿って搬送方向の下流に搬送する。
分岐爪53は、用紙Pの搬送経路を切り替える。分岐爪53は、回動部を有する。回動部は、回動軸の回りに所定の角度範囲内で回動する。分岐爪53は、回動部の回動によって、用紙Pの搬送経路を切り替える。
搬送部8は、ローラー駆動部52と、分岐爪駆動部54とを有する。ローラー駆動部52は、搬送ローラー51を駆動して回転させる。ローラー駆動部52は、例えば、駆動源としてのモーターを有する。分岐爪駆動部54は、分岐爪53を駆動して回動させる。分岐爪駆動部54は、例えば、駆動源としてのモーターを有する。
搬送部8は、複数の搬送センサー160を有する。複数の搬送センサー160は、複数の搬送路80のそれぞれに対応して配置される。搬送センサー160の各々は、複数の搬送路80のうち、対応する搬送路80の状態を表す用紙Pのジャムを検出する。搬送センサー160は、第1検出部の一例である。
具体的には、搬送センサー160は、搬送ローラー51近傍又は分岐位置近傍に配置される。搬送センサー160は、搬送路80を通過する用紙Pの先端と終端とを検出する。搬送センサー160は、用紙Pの先端の通過を示す信号と、用紙Pの終端の通過を示す信号とを制御部150に送信する。制御部150は、搬送センサー160から受信した信号に基づいて、用紙Pの通過時間を算出する。制御部150は、算出した通過時間と、記憶部151が記憶する所定の通過時間とを比較して用紙Pのジャムを検出する。搬送センサー160は、例えば、フォトセンサーによって構成される。
搬送部8は、複数の回転センサー161と、複数の分岐爪センサー162とを更に備える。回転センサー161は、搬送ローラー51の故障を検出する。分岐爪センサー162は、分岐爪53の故障を検出する。回転センサー161と、分岐爪センサー162とは、第2検出部の一例である。
回転センサー161は、搬送ローラー51の回転軸に結合される。回転センサー161は、搬送ローラー51の回転を検出する。回転センサー161は、搬送ローラー51の回転状況(例えば回転速度)を示す信号を制御部150に送信する。制御部150は、回転センサー161から受信した信号に基づいて、搬送ローラー51の故障を検出する。回転センサー161は、例えば、ロータリーエンコーダーである。
分岐爪センサー162は、分岐爪53の回転部に結合される。分岐爪センサー162は、分岐爪53の回動を検出する。分岐爪センサー162は、分岐爪53の回動状況(例えば、回動位置)を示す信号を制御部150に送信する。制御部150は、分岐爪センサー162から受信した信号に基づいて、分岐爪53の故障を検出する。分岐爪センサー162は、例えば、ロータリーエンコーダーである。
制御部150は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーによって構成される。制御部150は、記憶部151に記憶された機能プログラムを実行することにより、搬送装置3の各部の動作を制御する。
記憶部151は、機能プログラム及び各種データを記憶する。記憶部151は、半導体メモリーのような主記憶装置と、半導体メモリー及び/又はハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。
記憶部151は、搬送路毎に搬送路の状態を表す指標データを記憶する。指標データは、第1回数データと、枚数データと、第2回数データとのうちの少なくとも1つのデータを含む。第1回数データは、搬送路毎に搬送路におけるジャムの発生回数を示す。枚数データは、搬送路毎に搬送路を通過した用紙Pの枚数を示す。第2回数データは、用紙Pの種類毎にジャム発生の回数を示す。記憶部151は、搬送路毎又は経路毎に使用可能か否かを示す情報を更に記憶する。搬送路毎又は経路毎に使用可能か否かを示す情報を「使用可能フラグ」と記載する場合がある。
制御部150は、複数の搬送路80の各々の状態に基づいて、複数の搬送路80のうちから、画像の形成された用紙Pを搬送する搬送路80を選択する。換言すると、状態のよい搬送路80を利用して画像の形成された用紙Pを搬送するように、制御部150は搬送部8を制御することができる。したがって、画像の形成された用紙Pは円滑に搬送される。その結果、用紙Pの搬送効率の低下を抑制できる。
本実施形態では、一例として、搬送路80の状態は、用紙Pのジャムが発生しているか否かによって示される。そして、搬送センサー160がジャムを検出した場合、制御部150は、複数の搬送路80のうちから、ジャムを検出した搬送センサー160が配置された搬送路80と異なる搬送路80を、画像の形成された用紙Pを搬送する搬送路80として選択する。つまり、ジャムの発生していない搬送路80が選択される。したがって、画像の形成された用紙Pは円滑に搬送され、用紙Pの搬送効率の低下を抑制できる。
また、制御部150は、ジャムの発生した搬送路80が「搬送不可」であることを示す情報を記憶部151に記憶する。したがって、制御部150は、後続する用紙Pを搬送する際には、「搬送不可」であることが記憶された搬送路80を選択対象から除外する。つまり、制御部150は、後続する用紙Pを搬送する際には、「搬送不可」であることが記憶された搬送路80を選択しない。
搬送センサー160がジャムを検出した場合、制御部150は、複数の搬送路80のうちから、用紙Pの搬送先(例えば、受渡口43又は機内トレイ9)が変更されないように、用紙Pを搬送する搬送路80を選択する。したがって、ジャムが検出された場合と検出されない場合とで、用紙Pの搬送先が変わらない。その結果、画像の形成された用紙Pはジャムの発生前と同様に回収又は後処理される。
例えば、図2に示す搬送路81で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が第1ジャム位置J1でジャムを検出した場合、制御部150は、図3に示す搬送路82、又は図4に示す搬送路83を選択する。図3に示す搬送路82で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が第2ジャム位置J2でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路81、又は搬送路83を選択する。なお、搬送路81の搬送先と、搬送路82の搬送先と、搬送路83の配送先とは、同じ受渡口43である。
また、図6に示す搬送路85で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が搬送セグメントSG7でジャムを検出した場合、制御部150は、図7に示す搬送路86を選択する。図7に示す搬送路86で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が搬送セグメントSG13でジャムを検出した場合、制御部150は、図6に示す搬送路85を選択する。なお、搬送路85の搬送先と、搬送路86の搬送先とは、同じ機内トレイ9である。
搬送センサー160がジャムを検出した場合、制御部150は、複数の搬送路のうちから、用紙Pの表裏が搬送の前後で変更されないように、用紙Pを搬送する搬送路を選択する。用紙Pの表裏が変わらないので、画像形成された用紙Pの表裏を合わせる手間が掛からない。
例えば、搬送路81で搬送中に、搬送センサー160が第1ジャム位置J1でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路82を選択する。搬送路82で搬送中に、搬送センサー160が第2ジャム位置J2でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路81を選択する。搬送路81と、搬送路82とは、表面が下側を向くように用紙Pを受渡口43から送出する。
また、搬送路85で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が搬送セグメントSG7でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路86を選択する。搬送路86で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が搬送セグメントSG13でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路85を選択する。搬送路85と、搬送路86とは、表面が上側を向くように用紙Pを機内トレイ9に排出する。
ジャムの検出前後で選択可能な搬送路が複数ある場合、用紙Pの排出先及び表裏に応じて、制御部150は搬送路を選択する。まず、ジャムの検出前後で、用紙Pの排出先及び表裏の両方が同じ搬送路がある場合、制御部150は、用紙Pの排出先及び用紙Pの表裏の両方が同じ搬送路を選択する。
例えば、搬送路81で搬送中に、搬送センサー160が第1ジャム位置J1でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路82を選択する。搬送路82で搬送中に、搬送センサー160が第2ジャム位置J2でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路81を選択する。
また、搬送路85で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が搬送セグメントSG7でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路86を選択する。搬送路86で用紙Pを搬送中に、搬送センサー160が搬送セグメントSG13でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路85を選択する。
次に、ジャムの検出前後で、用紙Pの排出先及び表裏の両方が同じ搬送路はないが、用紙Pの排出先が同じ搬送路はある場合、制御部150は、排出先が同じ搬送路を選択する。
例えば、図4に示すように、搬送センサー160が第1ジャム位置J1及び第2ジャム位置J2でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路83を選択する。
更に、ジャムの検出前後で、用紙Pの排出先及び用紙Pの表裏の異なる搬送路しかない場合、制御部150は、用紙Pを搬送装置3から排出可能な搬送路に搬送する。
例えば、搬送センサー160が、第1ジャム位置J1及び第2ジャム位置J2に加えて、例えば、搬送セグメントSG14でもジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路84(図5)を選択する。
搬送センサー160が搬送路の分岐位置でジャムを検出した場合、制御部150は、複数の搬送路のうち、ジャムを検出した分岐位置よりも用紙Pの搬送方向の下流に位置する経路にジャムを発生させた用紙Pを移動するように、搬送部8を制御する。その後、制御部150は、複数の搬送路のうちから、用紙Pが移動された経路を含まない搬送路を、用紙Pを搬送する搬送路として選択する。ジャムを発生させた用紙Pが複数の搬送路のうちの一つの搬送路に搬送されるので、画像形成された用紙Pは他の搬送路によって搬送し続けられる。
例えば、図5に示すように、搬送セグメントSG7と、搬送セグメントSG13との分岐位置である第2分岐点D2において、搬送センサー160がジャムを検出した場合、制御部150は、搬送セグメントSG13にジャムを発生させた用紙Pを移動するように、搬送部8を制御する。その後、制御部150は、搬送セグメントSG13を含まない搬送路、例えば、搬送路81を、画像が形成された用紙Pを搬送する搬送路として選択する。
後処理装置5で記録媒体のジャムが検出された場合、制御部150は、複数の搬送路のうちから、内部トレイを搬送先とする搬送路を、用紙Pを搬送する搬送路として選択する。又は、搬送センサー160が、複数の搬送路のうち機内トレイ9を搬送先とする搬送路でジャムを検出した場合、制御部150は、複数の搬送路のうちから、後処理装置5を搬送先とする搬送路を、画像が形成された用紙Pを搬送する搬送路として選択する。画像が形成された用紙Pは、内部トレイ又は外部トレイのいずれかに排出されるので、無駄にならない。
例えば、図6及び図7に示すように、後処理装置5の第3ジャム位置J3でジャムが検出された場合、制御部150は、搬送路85又は搬送路86を、用紙Pを搬送する搬送路として選択する。搬送センサー160が、搬送セグメントSG16でジャムを検出した場合、制御部150は、搬送路81を、用紙Pを搬送する搬送路として選択する。
本実施形態では、他の例として、搬送路80の状態は、搬送ローラー51、又は分岐爪53が故障しているか否かによって示される。回転センサー161又は分岐爪センサー162が故障を検出した場合、制御部150は、複数の搬送路のうちから、故障を検出した回転センサー161又は分岐爪センサー162が配置されている搬送路と異なる搬送路を、用紙Pを搬送する搬送路として選択する。換言すると、制御部150は、故障している搬送ローラー51又は分岐爪53によって形成されている搬送路を、用紙Pを搬送する搬送路として選択しない。その結果、画像の形成された用紙Pは円滑に搬送され、用紙Pの搬送効率の低下を抑制できる。
また、制御部150は、故障している搬送ローラー51又は分岐爪53によって形成されている搬送路80が「搬送不可」であることを示す情報を記憶部151に記憶する。したがって、制御部150は、後続する用紙Pを搬送する際には、「搬送不可」であることが記憶された搬送路80を選択対象から除外する。つまり、制御部150は、後続する用紙Pを搬送する際には、「搬送不可」であることが記憶された搬送路80を選択しない。
なお、画像が形成された用紙Pの無駄を低減するため、故障の検出は、画像形成された用紙Pの搬送前に実行することが好ましい。また、故障している搬送ローラー51又は分岐爪53によって形成されている搬送路のことを、「故障した搬送路」と記載する場合がある。
例えば、搬送セグメントSG2に配置されている回転センサー161が搬送ローラー51の故障を検出した場合、制御部150は、搬送セグメントSG2を含まない搬送路、例えば、搬送路82を、画像が形成された用紙Pを搬送する搬送路として選択する。
本実施形態では、更に他の例として、搬送路80の状態は、指標データによって示される。制御部150は、指標データに基づいて、用紙Pを搬送する搬送路を選択する。指標データと、搬送路が故障する可能性とは関連する。したがって、制御部150は、故障する可能性が低い搬送ローラー51及び故障する可能性が低い分岐爪53によって形成されている搬送路を選択して、画像が形成された用紙Pを搬送する。
また、制御部150は、故障する可能性が高い搬送ローラー51及び故障する可能性が高い分岐爪53によって形成されている搬送路80が「搬送不可」であることを示す情報を記憶部151に記憶する。したがって、制御部150は、後続する用紙Pを搬送する際には、「搬送不可」であることが記憶された搬送路80を選択対象から除外する。つまり、制御部150は、後続する用紙Pを搬送する際には、「搬送不可」であることが記憶された搬送路80を選択しない。
なお、画像が形成された用紙Pの無駄を低減するため、搬送路の選択は、画像形成された用紙Pの搬送前に実行することが好ましい。また、故障する可能性が低い搬送ローラー51及び故障する可能性が低い分岐爪53によって形成されている搬送路のことを、「故障する可能性が低い搬送路」と記載する場合がある。
例えば、指標データが、搬送路81と比較して、搬送路82は故障する可能性が低いと記憶している場合、制御部150は、搬送路81ではなく、搬送路82を画像が形成された用紙Pを搬送する搬送路として選択する。
次に、図8〜図10を参照して、印刷ジョブを実行する際の制御部150の処理について説明する。図9は、本発明の実施形態に係る制御部150の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、制御部150は、ステップS101〜ステップS108の各処理を実行する。
ステップS101において、制御部150は印刷ジョブを受付ける。処理はステップS102に進む。
ステップS102において、制御部150は、記憶部151に記憶されている指標データに基づいて、故障する可能性が低い経路を選択する。また、故障する可能性が高い経路が存在する場合、制御部150は故障する可能性が高い搬送路の使用可能フラグを使用不可に変更する。処理はステップS103に進む。
ステップS103において、選択された搬送路に配置された回転センサー161及び分岐爪センサー162が出力した信号に基づいて、選択された搬送路が故障しているか否かを制御部150が判定する。選択された搬送路が故障していると制御部150が判定した場合(ステップS103のYes)は、処理はステップS104に進む。選択された搬送路は故障していないと制御部150が判定した場合(ステップS103のNo)は、処理はステップS105に進む。
ステップS104において、制御部150は他の搬送路を選択する。また、制御部150は、ステップS103において故障していると判定された搬送路の使用可能フラグを使用不可に変更する。処理はステップS105に進む。
ステップS105において、制御部150は、印刷された用紙Pの搬送を開始するように搬送部8を制御する。処理はステップS106に進む。
ステップS106において、搬送部8においてジャムが発生したか否かを制御部150が判定する。搬送部8においてジャムが発生したと制御部150が判定した場合(ステップS106のYes)は、処理はステップS107に進む。搬送部8においてジャムが発生していないと制御部150が判定した場合(ステップS106のNo)は、処理はステップS108に進む。
ステップS107において、制御部150は、「ジャム処理」を実行する。ジャム処理とは、ジャムの発生に応じて、画像が形成された用紙Pを搬送する搬送路を決定する処理を示す。ジャム処理については、図10を参照して後に説明する。処理はステップS108に進む。
ステップS108において、印刷された用紙Pの搬送が完了したか否かを制御部150が判定する。印刷された用紙Pの搬送が完了したと制御部150が判定した場合(ステップS108のYes)は、図9に示す処理は完了する。印刷された用紙Pの搬送が完了していないと制御部150が判定した場合(ステップS108のNo)は、処理はステップS106に進む。
次に、図10を参照して、制御部150のジャム処理について説明する。図10は、本発明の実施形態に係る制御部150のジャム処理における動作を示すフローチャートである。図10に示すように、制御部150は、ステップS201〜ステップS206の各処理を実行する。
ステップS201において、搬送センサー160が出力した信号に基づいて、制御部150は、ジャムが発生した搬送路を特定する。また、制御部150は、ジャムが発生した搬送路の使用可能フラグを使用不可に変更する。処理は、ステップS202に進む。
ステップS202において、使用可能フラグを参照して、使用可能な搬送路があるか否かを制御部150が判定する。使用可能な搬送路があると制御部150が判定した場合(ステップS202のYes)は、処理はステップS204に進む。使用可能な搬送路がないと制御部150が判定した場合(ステップS202のNo)は、処理はステップS203に進む。
ステップS203において、制御部150は、ジャム発生画面を表示するように表示部を制御する。ジャム発生画面は、ジャムの発生により印刷ジョブの継続が不可能であることと、ジャムを解消するため手順とをユーザーに通知する。ジャム発生画面の詳細については、記載を省略する。ジャム処理は完了し、図9に示す処理も完了する。
ステップS204において、ジャムは分岐位置で発生したか否かを制御部150が判定する。ジャムは分岐位置で発生したと制御部150が判定した場合(ステップS204のYes)は、処理はステップS205に進む。ジャムは分岐位置で発生していないと制御部150が判定した場合(ステップS204のNo)は、処理はステップS206に進む。
ステップS205において、制御部150はジャムした用紙Pを分岐位置から搬送方向下流の一つの経路に移動する。また、制御部150は、ジャムした用紙Pを移動した経路の使用可能フラグを使用不可に変更する。処理はステップS206に進む。
ステップS206において、制御部150は、ジャムが発生した搬送路とは異なる搬送路に用紙Pを搬送する。図10に示すジャム処理は完了する。処理は図9のステップS107に進む。
以上、図1〜図10を参照して説明したように、本発明の実施形態によれば、制御部150は、複数の搬送路のうちから状態のよい搬送路を選択して、搬送部8に搬送させる。したがって、画像形成された用紙Pは、円滑に搬送される。その結果、搬送装置3は、画像形成された用紙Pを効率よく搬送できる。また、画像形成装置100は、用紙Pに効率よく画像形成して、後処理することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる(例えば、下記に示す(1)〜(4))。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又はある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
(1)本発明の実施形態では、画像形成装置100はカラーインクジェット記録装置であるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置100は用紙Pに画像を形成すればよい。例えば、画像形成装置100はモノクロインクジェット記録装置でもよいし、画像形成装置100はカラー複合機又はモノクロ複合機でもよい。
(2)本発明の実施形態では、画像形成装置100はインクジェット方式であるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置100は電子写真方式であってもよい。
(3)本発明の実施形態では、画像形成装置100は、本体部1と、搬送装置3と、後処理装置5とが分離していたが、本発明はこれに限定されない。本体部1と、搬送装置3と、後処理装置5とが同一の筐体に収納されていてもよい。また、本体部1と、搬送装置3と、後処理装置5のうちの2つが、同一の筐体に収納されていてもよい。
(4)本発明の実施形態では、制御部150が状態のよい搬送路を選択し、選択した搬送路に自動的に変更しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ジャムが発生した場合、搬送路を変更するか否かをユーザーに選択させる表示画面を、制御部150が表示部に表示させ、ユーザーの選択に応じて搬送路を変更してもよい。