JP2020189529A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部品の組み付け作業の効率化を図ることが可能なサイドエアバッグ装置を提供する。【解決手段】車体ドアと後部座席の間に設けられたサイドエアバッグ装置1は、エアバッグ及びインフレータ12を格納するエアバッグ格納部24を有するベース部材20と、エアバッグ及びインフレータ12を車体側方及び車体後方側から保持するリテーナ部材30と、を備えている。リテーナ部材30は、インフレータ12に設けられた被組み付け部12bに組み付けるためのインフレータ組み付け部32と、ベース部材20に設けられた被取り付け部29に取り付けるためのベース取り付け部33と、を有している。このとき、インフレータ組み付け部32の組み付け方向と、ベース取り付け部33の取り付け方向とが、車体幅方向において同じ方向となるように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、サイドエアバッグ装置に係り、特に、車体と座席の間に配置され、車体側方から加えられる衝撃を緩和するためのサイドエアバッグ装置に関するものである。
従来、車両の側面衝突時に車両用シートの側方に設けられたエアバッグを車両前方側に膨出展開させて、着座者を保護するためのサイドエアバッグ装置が知られており、具体的には、膨出可能なエアバッグと、エアバッグの内部にガスを注入するインフレータと、エアバッグおよびインフレータを格納するエアバッグ格納部を有し、車体ドアと後部座席との間に取り付けられるベース部材と、ベース部材に取り付けられ、エアバッグの膨出展開方向をガイドする力布と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたサイドエアバッグ装置では、エアバッグおよびインフレータを格納するエアバッグ格納部と、車体に取り付けられる車体取り付け部と、を有し、車体ドアと後部座席の間に取り付けられる樹脂製のベース部材と、エアバッグ格納部を車体後方側から保持する金属製のリテーナ部材と、から主に構成されている。
リテーナ部材は、上下方向に長尺な部材であって、その上方部分においてインフレータに設けられた被組み付け部(組み付けボルト)に組み付けられ、その下方部分においてベース部材に設けられた車体取り付け部に重ね合わされて組み付けられている。
上記構成により、リテーナ部材の組み付け剛性を確保することができ、当該リテーナ部材によるエアバッグ及びインフレータの保持性を高めることができる。
国際公開第2016/010012号
ところで、特許文献1のようなサイドエアバッグ装置では、リテーナ部材によるエアバッグモジュールの保持性を高めるべく、リテーナ部材の組み付け剛性を確保しているところ、当該リテーナ部材においてインフレータとの組み付け軸方向と、ベース部材との組み付け軸方向とが異なっているため、例えば、自動締結機等の組み付け機を用いて組み付け作業をまとめて実施することが困難であった。
そのため、サイドエアバッグ装置の構成部品を組み付けるにあたって、当該組み付け作業の効率化を図ることが可能なサイドエアバッグ装置が求められていた。
また、組み付け作業の効率化を図りながらも、各構成部品の組み付け剛性を向上させることが可能なサイドエアバッグ装置が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、構成部品の組み付け作業の効率化を図ることが可能なサイドエアバッグ装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、組み付け作業の効率化を図りながら、構成部品の組み付け剛性を向上させることが可能なサイドエアバッグ装置を提供することにある。
前記課題は、本発明のサイドエアバッグ装置によれば、車体と座席の間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、膨出可能なエアバッグと、該エアバッグの内部にガスを供給するインフレータと、折り畳まれた状態の前記エアバッグ及び前記インフレータを格納するエアバッグ格納部を有し、車体ドアと前記座席の間に取り付けられるベース部材と、前記エアバッグ及び前記インフレータを車体側方側及び/又は車体後方側から保持するリテーナ部材と、を備え、該リテーナ部材は、前記インフレータに設けられた被組み付け部に組み付けるためのインフレータ組み付け部と、前記ベース部材に設けられた被取り付け部に取り付けるためのベース取り付け部と、を有し、前記インフレータ組み付け部の組み付け方向と、前記ベース取り付け部の取り付け方向とが、同じ方向となるように構成されていること、により解決される。
上記のように、リテーナ部材においてインフレータ組み付け部の組み付け方向と、ベース取り付け部の取り付け方向とが、同じ方向となるように構成されているため、リテーナ部材の組み付け作業の効率化を図ることが可能なサイドエアバッグ装置を実現することができる。
詳しく述べると、リテーナ部材においてインフレータとの組み付け方向と、ベース部材との組み付け方向とが、同じ方向となっているため、例えば、自動締結機等を用いて組み付け作業をまとめて実施することができ、従来と比較して量産化し易いサイドエアバッグ構造となる。
このとき、前記リテーナ部材は、前記エアバッグ及び前記インフレータを車体側方側及び車体後方側から保持しており、前記インフレータ組み付け部の組み付け方向と、前記ベース取り付け部の取り付け方向とが、車体幅方向において同じ方向となるように構成されていると良い。
上記構成により、一般にサイドエアバッグ装置においてエアバッグ格納部の周辺部分では、車体幅方向において比較的スペースを確保し易いところ、当該スペースを有効活用することができる。その結果、インフレータ組み付け部の組み付け方向と、ベース取り付け部の取り付け方向とが車体前後方向となる場合と比較して、車体前後方向の大型化を抑制し、コンパクトな配置を実現できる。
このとき、前記リテーナ部材は、前記エアバッグ格納部を車体後方側から保持するように配置され、前記ベース部材は、前記エアバッグ格納部を有するベース本体部と、該ベース本体部の車体幅方向の両端部から連続して車体後方側に延びている左右のベース側壁部と、を備え、該ベース側壁部のうち、車体幅方向において前記インフレータ組み付け部及び前記ベース取り付け部に対応する部分には、前記インフレータ組み付け部及び前記ベース取り付け部をそれぞれ組み付けるために用いられる開口穴が形成されていると良い。
上記構成により、例えば、自動締結機等を用いてリテーナ部材を組み付けるにあたって、当該機器と他の構成部品の干渉を抑制し易くなるため、組み付け作業の一層の効率化を図ることができる。
このとき、前記リテーナ部材は、前記エアバッグ格納部を車体後方側から保持するように配置され、前記インフレータの前記被組み付け部は、前記リテーナ部材に向かって突出する組み付け軸部からなり、前記エアバッグ格納部及び前記リテーナ部材の各々には、前記インフレータ組み付け部としての組み付け穴部が連通して形成され、前記組み付け軸部に対して、前記組み付け穴部の前記インフレータ側とは反対側の方向から組み付け部材が組み付けられると良い。
また、前記ベース取り付け部は、前記ベース部材に向かって突出する取り付け軸部からなり、前記ベース部材には、前記被取り付け部としての取り付け穴部が形成され、前記取り付け軸部に対して、前記取り付け穴部の前記インフレータ側とは反対側の方向から組み付け部材が組み付けられると良い。
上記構成により、リテーナ部材を組み付けるにあたって、インフレータとの組み付け軸方向と、ベース部材との組み付け軸方向とが同一となっており、組み付け部材(例えば組み付けナット)を順番に組み付ける構成となるため、リテーナ部材の組み付け作業が格段に効率化する。
また上記構成により、インフレータの組み付け軸部が、エアバッグ格納部(ベース部材)及びリテーナ部材のそれぞれの組み付け穴部に組み付けられるため、これら構成部品の組み付け剛性を向上させることができる。
このとき、前記リテーナ部材は、前記エアバッグ及び前記インフレータの車体後方側に配置され、車体幅方向に延びているリテーナ後壁部と、該リテーナ後壁部の車体幅方向の端部から連続して屈曲し、車体前方側に延びているリテーナ側壁部と、を有し、前記インフレータ組み付け部及び前記ベース取り付け部は、それぞれ前記リテーナ側壁部に設けられ、該リテーナ側壁部の長尺方向において所定の間隔を空けて配置されていると良い。
上記構成により、リテーナ部材を車体幅方向における組み付け方向から組み付けるにあたって、組み付け作業がし易い配置パターンを実現できる。
このとき、前記リテーナ部材の壁部のうち、前記リテーナ後壁部には、前記ベース部材の後面に形成された係合爪に係合させるための係合穴が形成されていると良い。
上記構成により、シンプルなクリップ係合によって、ベース部材に対するリテーナ部材の組み付けを補強することができる。
特に、リテーナ部材の係合穴は、リテーナ側壁部ではなくリテーナ後壁部に設けられ、車体前後方向において係合爪と係合している。そうすると、リテーナ部材の組み付け方向が車体幅方向で統一されているところ、当該リテーナ部材が車体幅方向からも補助的に組み付けられることになるため、当該リテーナ部材の組み付け剛性が格段に向上する。
このとき、前記エアバッグ及び前記インフレータが格納された前記ベース部材を車体前方側から覆う表皮材と、該表皮材に一端側が取り付けられ、該一端側から連続して延びて前記エアバッグ格納部又は該エアバッグ格納部の周辺に設けられた力布挿通穴を通過して、前記エアバッグ格納部又は該エアバッグ格納部の周辺に設けられた力布係止部に他端側が係止され、前記エアバッグの膨出展開方向をガイドする力布と、を備え、前記力布挿通穴は、前記エアバッグ格納部の長尺方向に沿って前記インフレータよりも長尺となるように延びていると良い。
上記のように、力布挿通穴は、エアバッグ格納部の長尺方向に沿ってインフレータよりも長尺となるように延びているため、比較的幅広となる力布を配置できる。その結果、当該力布によってエアバッグの膨出展開方向をガイドし易くすることができる。
このとき、前記力布係止部は、前記力布の他端部に設けられた係止穴を掛け止めるための力布係止爪であって、前記エアバッグ格納部の長尺方向において所定の間隔を空けて複数形成されている。
上記構成により、シンプルな構成によって、力布の他端部をエアバッグ格納部又はエアバッグ格納部の周辺に取り付けることができる。
このとき、前記ベース部材の車体前方側の位置に配置されるパッド部材を備え、前記表皮材は、前記パッド部材を車体前方側から覆うように配置され、前記表皮材のうち、前記パッド部材の車体前方側の表面を覆っている部分には、前記表皮材の裏面において裏打ち材が取り付けられていると良い。
上記構成により、エアバッグが膨出展開したときに、表皮材の伸びを抑え易くすることができる。また、表皮材の耐久性を向上させることや、着座者による着座感を高めることができる。
本発明によれば、リテーナ部材の組み付け作業の効率化を図ることが可能なサイドエアバッグ装置を実現することができる。また、詳しく述べると、自動締結機等を用いて組み付け作業をまとめて実施することができ、量産化し易いサイドエアバッグ構造となる。
また本発明によれば、車体前後方向の大型化を抑制し、コンパクトな配置を実現できる。
また本発明によれば、インフレータ、エアバッグ格納部(ベース部材)及びリテーナ部材の組み付け剛性を向上させることができる。
また本発明によれば、リテーナ部材を車体幅方向における組み付け方向から組み付けるにあたって、組み付け作業がし易い配置パターンを実現できる。
また本発明によれば、シンプルなクリップ係合によって、ベース部材に対するリテーナ部材の組み付けを補強することができる。
また本発明によれば、比較的幅広となる力布を配置することができ、当該力布によってエアバッグの膨出展開方向をガイドし易くすることができる。
また本発明によれば、シンプルな構成によって、力布の他端部をエアバッグ格納部又はエアバッグ格納部の周辺に取り付けることができる。
また本発明によれば、エアバッグが膨出展開したときに、表皮材の伸びを抑え易くすることができる。また、表皮材の耐久性を向上させ、着座者による着座感を高められる。
本実施形態のサイドエアバッグ装置の配置を示す説明図である。 サイドエアバッグ装置のエアバッグモジュール及びベース部材を正面側から見たときの斜視図である。 エアバッグモジュール、ベース部材及びリテーナ部材を背面側から見たときの斜視図である。 ベース部材とリテーナ部材の組み付け構造を示す分解斜視図である。 インフレータの組み付け軸と組み付け部材の組み付け構造を示す分解斜視図である。 インフレータ、ベース部材及びリテーナ部材が組み付けられた状態を示す斜視図である。 図1のVII−VII断面図であって、エアバッグが格納された状態を示す図である。 図1のVII−VII断面図であって、エアバッグが膨出した状態を示す図である。 第2実施形態のサイドエアバッグ装置を示す図1のVII−VII断面図である。 第3実施形態のサイドエアバッグ装置を示す図1のVII−VII断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るサイドエアバッグ装置について、図1−図10を参照しながら説明する。
本実施形態は、車体ドアと後部座席の間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、エアバッグ及びインフレータを格納するエアバッグ格納部を有するベース部材と、エアバッグ及びインフレータを車体側方及び車体後方側から保持するリテーナ部材と、を備えており、当該リテーナ部材は、インフレータに設けられた被組み付け部に組み付けるためのインフレータ組み付け部と、ベース部材に設けられた被取り付け部に取り付けるためのベース取り付け部と、を有し、インフレータ組み付け部の組み付け方向と、ベース取り付け部の取り付け方向とが、車体幅方向において同じ方向となるように構成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置の発明に関するものである。
なお、「車体前方側」とは、車体に組み付けられた後部座席のシートバックに対して着座者が着座する側を意味する。
本実施形態のサイドエアバッグ装置1は、車体側方から着座者に加えられる衝撃を緩和するための装置であって、図1に示すように、車体幅方向において車体Bの車体ドアB1と、後部座席Sの背もたれ部となるシートバックS1との間に配置されている。
なお、サイドエアバッグ装置1は、後部座席Sの車体幅方向の左右外側にそれぞれ1つずつ配置されている。
サイドエアバッグ装置1は、図2、図3に示すように、膨出可能なエアバッグ11と、エアバッグ11の内部にガスを供給するインフレータ12とを有するエアバッグモジュール10と、エアバッグモジュール10を格納するベース部材20と、ベース部材20に格納されたエアバッグ11及びインフレータ12を車体側方及び車体後方側から保持するリテーナ部材30と、を備えている。
また、サイドエアバッグ装置1は、図7に示すように、ベース部材20の車体前方側の位置に載置されるパッド部材40と、ベース部材20及びパッド部材40を車体前方側から覆う表皮材50と、表皮材50の表皮開裂部51に一端部が縫着され、エアバッグ11の膨出展開方向をガイドする力布60と、を備えている。
エアバッグモジュール10は、図2、図3に示すように、エアバッグ11と、インフレータ12と、インフレータ12の上端部分に接続され、インフレータ12に点火用電力を供給するハーネス13と、から主に構成されている。
エアバッグ11は、車体側方から衝撃が加わったときに、図7に示す折り畳まれた状態から、図8に示すように車体前方側に向かって風船状に膨出展開する袋状部材からなる。
詳しく述べると、エアバッグ11に連結され、ガス発生源となるインフレータ12からエアバッグ11の内部に向かってガスが供給されることで、エアバッグ11が膨出する。
インフレータ12は、長尺な略円柱形状のガス発生装置からなり、上下方向に長尺となるように配置されている。
インフレータ12は、その外表面から車体前方側に突出してエアバッグ11内部に連結される不図示のエアバッグ連結部と、その上端部分に形成され、ハーネス13に接続されるハーネス接続部12aと、その外表面から車体側方側(車体幅方向の車内側)に突出し、ベース部材20及びリテーナ部材30に組み付けられる図4に示す組み付け軸部12bと、を備えている。
ハーネス13は、図2、図3に示すように、インフレータ12に点火用電力を供給するワイヤーハーネスであって、複数の電気配線をコルゲートチューブでまとめ、カプラを端部に取り付けたものからなる。
ハーネス13は、上下方向に長尺となるように延びており、インフレータ12の上端部にあるハーネス接続部12aに接続される上端部13aと、車体上において着座者の足下側に配置される不図示の車両用バッテリーに接続される下端部13bと、を有している。
詳しく述べると、ハーネス13は、図3に示すように、インフレータ12に接続された上端部13aから車体幅方向の外側に延びて、エアバッグ格納部24の切り欠き部24eに上端部分が取り付けられて支持されている。そして、当該上端部分から屈曲して下方に延びて、上下方向にわたってエアバッグ格納部24に沿うように支持されている。
上記構成において車体側方から衝撃が加わったときには、車体上において着座者の足下側に配置された不図示の車両用バッテリーからハーネス13を介してインフレータ12に点火用電力が供給され、エアバッグ11が着座者の側方で膨出展開することになる。
ベース部材20は、図2、図3に示すように、サイドエアバッグ装置1の基板となる樹脂製のフレーム部材からなり、エアバッグモジュール10を格納するものである。
ベース部材20は、車体側方から見て略逆L字形状からなり、車体幅方向において車体ドアB1とシートバックS1の間に配置されており、上端部分及び下端部分がそれぞれ不図示の車体部材に着脱可能に取り付けられている。
詳しく述べると、ベース部材20は、車体ドアB1とシートバックS1の間に配置されるベース本体部21と、ベース本体部21の車体幅方向の両端部から連続して車体後方側に延びているベース外側壁部22及びベース内側壁部23と、から主に構成されている。
ベース本体部21は、略逆L字形状の板状部材からなり、その上端部分及び下端部分それぞれに配置され、不図示の車体部材に連結される上部ベース連結部21a及び下部ベース連結部21bを有している。また、ベース本体部21の略中央部分に配置され、車体部材に当接する中央ベース当接部21cを有している。
ベース本体部21のうち、上部ベース連結部21a及び下部ベース連結部21bの間には、車体幅方向の中央部よりもやや車体外側寄りに配置され、車体後方側に窪んだ凹形状のエアバッグ格納部24が一体的に形成されている。
ベース外側壁部22は、図2、図3に示すように、車体ドアB1と対向する部分に配置されており、その延出端部には、上下方向に間隔を空けて複数設けられ、表皮材50(アウタ表皮材52)の他端部を係止するための係止爪22aが形成されている。
ベース内側壁部23は、シートバックS1と対向する部分に配置されており、その延出端部には、上下方向に長尺に延びて設けられ、表皮材50(インナ表皮材53)の他端部を木目込むための木目込み溝23aが形成されている。
また、図3に示すように、ベース内側壁部23のうち、車体幅方向において後述のインフレータ組み付け部及びベース取り付け部に対応する部分には、インフレータ組み付け部及びベース取り付け部をそれぞれ組み付けるために用いられる開口穴23bが形成されている。
エアバッグ格納部24は、図2、図3に示すように、車体前方側に開口部を有する上下方向に長尺な箱体からなり、略凸形状の内部空間を備えており、折りたたまれた状態のエアバッグ11及びインフレータ12を着脱可能となるように格納するものである。
エアバッグ格納部24は、エアバッグ11及びインフレータ12の車体後方側に配置される後壁部24aと、後壁部24aの車体幅方向の両端部からそれぞれ連続して屈曲し、車体前方側に延びている外側壁部24b及び内側壁部24cと、を備えている。
また、エアバッグ格納部24の上端にあたる上壁部分には、インフレータ12の上端部分が露出するように開口部24dが形成されている。
後壁部24aのうち、リテーナ部材30と対向する部分には、後壁部24aの後面からリテーナ部材30に向かって車体後方に突出し、リテーナ部材30に設けられた係合穴31に着脱可能に取り付けるための係合爪25が形成されている。
係合爪25は、上下方向に所定の間隔を空けて複数形成されており、上下方向においてエアバッグモジュール10を間に挟むように配置されている。
外側壁部24bは、車体幅方向において車外側の位置に配置され、内側壁部24cは、車内側の位置に配置される側壁部となっている。
外側壁部24bには、図3に示すように、力布60を挿通させるための力布挿通穴26と、力布挿通穴26よりも車体後方側の位置に配置され、力布60の他端部を掛け止めるための力布係止爪27と、がそれぞれ形成されている。
力布挿通穴26は、エアバッグ格納部24の長尺方向に沿って延びている長穴であって、インフレータ12よりも上下方向において長尺となるように延びている。
力布係止爪27は、断面略L字形状の係止爪であって、エアバッグ格納部24の長尺方向において所定の間隔を空けて複数形成されている。
詳しく述べると、力布係止爪27は、外側壁部24bから車体幅方向の車外側に延びている爪本体部27aと、爪本体部27aの延出端部から車体後方に突出している爪突出部27bと、から構成されている。
内側壁部24cには、図4に示すように、上下方向に所定の間隔を空けて2つ設けられ、インフレータ12の組み付け軸部12bを挿通可能な組み付け穴部28と、組み付け穴部28から連続して車体前方側に切り欠かれ、組み付け軸部12bが挿通可能なスリット部28aと、が形成されている。
また、内側壁部24cには、上下方向に所定の間隔を空けて2つ張り出すように設けられ、2つの組み付け穴部28を挟むように配置され、リテーナ部材30の取り付け軸部33を挿通可能な取り付け穴部29と、取り付け穴部29から連続して車体後方側に切り欠かれ、取り付け軸部33が挿通可能なスリット部29aと、が形成されている。
リテーナ部材30は、図3−図7に示すように、エアバッグモジュール10を車体側方側及び車体後方側から保持する金属製の保持部材であって、エアバッグ格納部24に車体後方側から装着されている。
リテーナ部材30は、横断面略コ字形状からなり、エアバッグ格納部24の車体後方側に配置され、車体幅方向に延びているリテーナ後壁部30aと、リテーナ後壁部30aの車体幅方向の両端部からそれぞれ連続して屈曲し、車体前方側に延びているリテーナ外側壁部30b及びリテーナ内側壁部30cと、を備えている。
リテーナ外側壁部30b、内側壁部30cは、それぞれエアバッグ格納部24の外側壁部24b、内側壁部24cに沿わせて配置されている。
リテーナ後壁部30aの壁面には、図3、図4に示すように、ベース部材20(エアバッグ格納部24)の後面にある係合爪25に取り付けるための係合穴31が形成されている。
係合穴31は、車体前後方向において係合爪25にクリップ結合させるための貫通穴であって、上下方向に間隔を空けて配置されている。
リテーナ外側壁部30bの壁面には、図4−図6に示すように、インフレータ12の組み付け軸部12bに組み付けるための組み付け穴部32と、エアバッグ格納部24の取り付け穴部29に取り付けるための取り付け軸部33と、がそれぞれ形成されている。
なお、組み付け穴部32がインフレータ組み付け部に相当し、取り付け軸部33がベース取り付け部に相当する。
組み付け穴部32と、組み付け穴部28とは、リテーナ部材30及びエアバッグ格納部24が組み合わされた状態で互いに連通するように配置されている。
具体的には、リテーナ部材30の嵌合凹部32bが、組み付け穴部28の内部に嵌合することで、リテーナ部材30とエアバッグ格納部24とが組み付けられる。
嵌合凹部32bは、開口部から底部に向かってテーパー状に狭まって形成されており、組み付け穴部28に嵌合させ易い形状となっている。
詳しく述べると、図5、図6に示すように、インフレータ12の組み付け軸部12bが組み付け穴部28及び組み付け穴部32を挿通し、その挿通端部が組み付けナットに相当する組み付け部材34に組み付けられることで、インフレータ12、ベース部材20(エアバッグ格納部24)及びリテーナ部材30がそれぞれ固定されている。
そして、組み付け軸部12bに組み付け部材34が組み付けられると、組み付け部材34がリテーナ部材30の嵌合凹部32b内部に嵌め込まれて収容され、コンパクトな配置が可能となる。
取り付け軸部33は、リテーナ部材30及びエアバッグ格納部24が組み合わされたときに、取り付け穴部29を貫通するように配置されている。
詳しく述べると、図5、図6に示すように、取り付け軸部33が取り付け穴部29を挿通し、その挿通端部が取り付けナットに相当する組み付け部材34に組み付けられることで、リテーナ部材30がベース部材20(エアバッグ格納部24)に固定されている。
そして、取り付け軸部33に組み付け部材34が組み付けられると、組み付け部材34がベース部材20の嵌合凹部29b内部に嵌め込まれて収容され、コンパクトな配置が可能となる。
上記構成において、図4に示すように、エアバッグ格納部24にはスリット部28aが形成されているため、エアバッグ格納部24内部にインフレータ12を格納するときに、インフレータ12の組み付け軸部12bを斜めに傾けながらスリット部28aに一部挿通させて、さらにインフレータ12を回転させながら挿し込ませることができる。
その結果、組み付け軸部12bとエアバッグ格納部24との干渉を抑制することができ、インフレータ12の格納作業が容易になる。
また上記構成において、図4に示すように、リテーナ部材30にはスリット部32aが形成されているため、エアバッグ格納部24の後面にリテーナ部材30を装着するときに、インフレータ12のうち、エアバッグ格納部24の組み付け穴部28から露出した組み付け軸部12bと、リテーナ部材30とが互いに干渉してしまうことを抑制でき、リテーナ部材30の組み付け作業が容易になる。
また上記構成において、図5、図6に示すように、リテーナ部材30(組み付け穴部32)におけるインフレータ12(組み付け軸部12b)との組み付け方向と、リテーナ部材30(取り付け軸部)におけるベース部材20(取り付け穴部29)との取り付け方向とが、車体幅方向において同じ方向となるように構成されている。
そのため、リテーナ部材30の組み付け作業の効率化を図ることができる。例えば、自動締結機等を用いて組み付け作業をまとめて実施することができ、従来と比較して量産化し易いサイドエアバッグ構造を実現することができる。
また上記構成において、図5に示すように、インフレータ12(組み付け軸部12b)に対して、組み付け穴部28及び組み付け穴部32が挟まれるようにして組み付け部材34が車内側から組み付けられている。
また、リテーナ部材30(取り付け軸部33)に対して、取り付け穴部29が挟まれるようにして組み付け部材34が車内側から組み付けられている。
そのため、リテーナ部材30を組み付けるにあたって、インフレータ12との組み付け軸方向と、ベース部材20との組み付け軸方向が同一となっており、組み付け部材34を順番に組み付ける構成となるため、リテーナ部材30の組み付け作業が格段に効率化する。
また上記構成において図5、図6に示すように、組み付け穴部32及び取り付け軸部33は、それぞれリテーナ内側壁部30cに設けられており、リテーナ部材30の長尺方向において所定の間隔を空けて並ぶように配置されている。
そのため、リテーナ部材30を車体幅方向における組み付け方向から組み付けるにあたって、組み付け作業がし易い配置パターンを実現できる。
パッド部材40は、図7に示すように、ベース部材20と表皮材50との間に載置されるクッション材からなり、ベース部材20の車体前方側の全面にわたって配置されている。
パッド部材40は、ベース部材20に設けられた不図示のパッド取り付け部に取り付けられることで、ベース部材20に連結されている。
パッド部材40のうち、車体幅方向においてエアバッグ格納部24の外側壁部24bと対向する部分には、車体前後方向に貫通したパッド開口部41が形成されている。
パッド部材40は、パッド開口部41よりも車外側に配置されるアウタパッド40aと、パッド開口部41よりも車内側に配置されるインナパッド40bと、を一体的に備えている。
パッド開口部41は、上下方向に長尺な開口部分であり、表皮材50側からベース部材20側に向かって力布60が挿通されている。
パッド開口部41と、ベース部材20の力布係止爪27とは、エアバッグ11に対して互いに車体幅方向の同じ側の位置に配置されている。
上記構成において、エアバッグ11が膨出展開したとき、パッド部材40が、車体幅方向においてパッド開口部41を分岐点としてアウタパッド40aと、インナパッド40bとに分かれて展開される。
このとき、エアバッグ11の膨出方向が力布60によってガイドされるため、エアバッグ格納部24の車体前方にあるパッド部材40の一部が極力飛散することなく、エアバッグ11を安定して展開させることができる。
表皮材50は、図7に示すように、ベース部材20及びパッド部材40を車体前方側から覆うカバー部材であって、表皮材50のうち、車体幅方向の略中央部分においてエアバッグ格納部24(外側壁部24b)に対向する位置には、エアバッグ11の膨出展開時に開裂する表皮開裂部51が形成されている。
表皮材50は、表皮開裂部51の位置で一端部がそれぞれ連結され、表皮開裂部51に対して車外側に配置されるアウタ表皮材52と、車内側に配置されるインナ表皮材53と、から主に構成されている。
アウタ表皮材52において車外側に位置する他端部52aが、ベース外側壁部22の係止爪22aに上下方向にわたって係止されており、また、インナ表皮材53において車内側に位置する他端部53aが、ベース内側壁部23の木目込み溝23aに木目込まれている。
具体的には、アウタ表皮材52の他端部52aには、係止爪22aに係止するための係止穴が上下方向にわたって形成されており、また、インナ表皮材53の他端部53aには、木目込み溝23aに木目込むための樹脂製のトリムコードが縫着されている。
インナ表皮材53の裏面には、略全体にわたって裏打ち材54が取り付けられている。
裏打ち材54は、エアバッグ11が膨出展開したときに、インナ表皮材53の伸びを抑え易くするための表皮カバーである。言い換えれば、インナ表皮材53が2重の表皮材となっている。
上記構成により、表皮材50の伸びを抑え易くするほか、表皮材50の耐久性を向上させることができ、着座者による着座感も高めることができる。
上記構成において、エアバッグ11が膨出展開したとき、表皮材50が、表皮開裂部51を分岐点としてアウタ表皮材52とインナ表皮材53とに分かれて展開される。
表皮開裂部51は、車体幅方向においてエアバッグ11の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。
力布60は、図7に示すように、エアバッグ11の膨出展開方向を車体前方側にガイドする布部材からなる。
力布60は、その一端部60aが表皮材50の表皮開裂部51に取り付けられ、一端部60aから連続してパッド部材40を覆うように延びてベース部材20に設けられた力布挿通穴26を通過し、力布係止爪27に他端部60bが係止されている。
なお、他の実施形態として、力布60が、表皮開裂部51に対して車外側に配置される第1力布(アウタ力布)と、車内側に配置される第2力布(インナ力布)から構成されていても良い。その場合には、第1力布の一端部がアウタ表皮材52側に取り付けられ、第2力布の一端部がインナ表皮材53側に取り付けられると好ましい。
詳しく述べると、力布60は、その一端部60aがアウタ表皮材52側の表皮開裂部51に縫着され、一端部60aから連続して下方に延びてパッド開口部41を通過し、エアバッグ格納部24の外側壁部24bに設けられた力布挿通穴26まで到達している。
そして、力布60は、力布挿通穴26を通過して、エアバッグ格納部24(外側壁部24b)に設けられた力布係止爪27に係止される。
このとき、力布60の他端部60bには、力布係止爪27に掛け止めするための係止穴61が上下方向に間隔を空けて複数形成されている。
上記構成において、図8に示すようにエアバッグ11が膨出展開したとき、力布60は、エアバッグ11の膨出展開方向を表皮材50の表皮開裂部51側にガイドする。
詳しく述べると、力布60の一端部60aは、アウタ表皮材52とともに車体前後方向の前方側に展開され、かつ、車体幅方向の車外側に引っ張られることになる。
<サイドエアバッグ装置の第2実施形態>
次に、サイドエアバッグ装置の第2実施形態について、図9に基づいて説明する。
なお、上述したサイドエアバッグ装置1と重複する内容は説明を省略する。
第2実施形態に係るサイドエアバッグ装置100では、表皮材150のインナ表皮材153及び裏打ち材154の構成が主に異なっている。
表皮材150は、アウタ表皮材152と、インナ表皮材153と、から構成されている。
インナ表皮材153において車内側に位置する他端部153aが、ベース内側壁部123の係止爪123aに上下方向にわたって係止されている。
裏打ち材154は、インナ表皮材153のうち、パッド部材140(インナパッド140b)の車体前方側の表面を覆っている部分のみに取り付けられている。
言い換えれば、インナ表皮材153のうち、パッド部材140の車体前方側の表面を覆っている部分が2重の表皮材となっている。
上記構成により、表皮材150の伸びを抑え易くし、表皮材150の耐久性を向上させ、着座者による着座感を高めながらも、第1実施形態の場合と比較して表皮材150の製造コストを抑制することができる。
<サイドエアバッグ装置の第3実施形態>
次に、サイドエアバッグ装置の第3実施形態について、図10に基づいて説明する。
第3実施形態に係るサイドエアバッグ装置200では、表皮材250の裏打ち材254の構成が異なっている。
裏打ち材254は、インナ表皮材253の裏面に略全体にわたって取り付けられている。
インナ表皮材253及び裏打ち材254において車内側に位置する他端部253a,254aが、ベース内側壁部223の係止爪223aに上下方向にわたって係止されている。
上記構成であっても、表皮材250の伸びを抑え易くし、表皮材250の耐久性を向上させ、着座者による着座感を高めることができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図4に示すように、リテーナ部材30は、エアバッグ11及びインフレータ12を車体側方側及び車体後方側から保持するための部材であるが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、リテーナ部材30が、エアバッグ11及びインフレータ12を車体側方側のみから保持する部材であっても良いし、車体後方側のみから保持する部材であっても良い。
上記実施形態において、図5に示すように、リテーナ部材30におけるインフレータ12との組み付け方向と、リテーナ部材30におけるベース部材20(エアバッグ格納部24)との取り付け方向とが、車体幅方向において同じ方向となるように構成されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、当該組み付け方向と、当該取り付け方向とが、車体前後方向で同じ方向となるように構成されていても良いし、車体上下方向で同じ方向となるように構成されていても良い。
上記実施形態において、図7に示すように、ベース部材20のエアバッグ格納部24では、ハーネス13及び力布60が外側壁部24b側に配置され、インフレータ12の組み付け軸部12bが内側壁部24c側に配置されているが、特に限定されることなく、配置箇所を適宜変更可能である。
例えば、エアバッグ格納部24において、ハーネス13が後壁部24a側に配置され、インフレータ12の組み付け軸部12bが外側壁部24b側に配置され、力布60の他端部が内側壁部24c側に配置される等の構成にしても良い。このように構成すれば、互いに干渉を抑制してコンパクトに配置することができる。
上記実施形態において、図5、図6に示すように、インフレータ12の被組み付け部は組み付け軸部12bであって、組み付け部材34が組み付けナットとして構成されているが、特に限定されることなく、インフレータ12側が組み付けナットであって、組み付け部材34が組み付け軸部として構成されていても良いし、その他の公知な組み付け方法を採用しても良い。
同様にして、インフレータ12の被組み付け部は組み付け軸部12bであって、組み付け部材34が組み付けナットとして構成されているが、特に限定されることなく変更可能である。
上記実施形態において、図4に示すように、リテーナ部材30の組み付け穴部32は、インフレータ12よりも車体幅方向の車内側に配置され、インフレータ12の組み付け軸部12bと組み付けられているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、組み付け穴部32が、インフレータ12よりも車体幅方向の車外側に配置されていても良いし、インフレータ12の車体後方側に配置されていても良い。
なお望ましくは、組み付け穴部32が、インフレータ12よりも車体幅方向の車内側に配置されていると良い。
このようにすれば、エアバッグ11を車体前方側に、かつ、車体幅方向のやや車外側に展開させることができる。
上記理由として、エアバッグ11を格納するエアバッグ格納部24において外側壁部24b側は、比較的剛性の高い車体ドアB1に支持されている一方で、内側壁部24c側は、比較的弾性の高い後部座席Sに支持されている。すると、エアバッグ11の膨出展開方向が、車体幅方向において弾性の高い後部座席S側に引き寄せられる傾向となる。
そのため、上記構成にすることで、エアバッグ11を一層安定させて車体前方側に膨出展開できるようになる。
上記実施形態において、図7に示すように、表皮開裂部51は、車体幅方向においてエアバッグ11よりも車外側の位置に配置されており、詳しく述べると、車体幅方向においてエアバッグ格納部24の外側壁部24bと同じ位置に配置されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、表皮開裂部51は、車体幅方向においてエアバッグ格納部24の外側壁部24bと内側壁部24cの間の任意位置に配置されていても良い。
なお望ましくは、表皮開裂部51が、車体幅方向において外側壁部24bと同じ位置に配置されていると良い。
このようにすれば、上述したように、エアバッグ11を車体前方側に、かつ、車体幅方向のやや車外側に展開させることができる。
上記実施形態では、具体例として自動車の後部座席に用いられるサイドエアバッグ装置について説明したが、特に限定されることなく、自動車の前部座席に用いられるものであっても良い。また、電車やバス等の乗り物用座席のほか、飛行機や船等の乗り物用座席等に用いられるものであっても良い。
上記実施形態では、主として本発明に係るサイドエアバッグ装置に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1,100,200 サイドエアバッグ装置
10 エアバッグモジュール
11 エアバッグ
12 インフレータ
12a ハーネス接続部
12b 組み付け軸部(被組み付け部)
13 ハーネス
13a 上端部
13b 下端部
20,120,220 ベース部材
21 ベース本体部
21a 上部ベース連結部
21b 下部ベース連結部
21c 中央ベース当接部
22 ベース外側壁部
22a 係止爪
23,123,223 ベース内側壁部
23a 木目込み溝
23b 開口穴
123a,223a 係止爪
24 エアバッグ格納部
24a 後壁部
24b 外側壁部
24c 内側壁部
24d 開口部
24e 切り欠き部
25 係合爪
26 力布挿通穴
27 力布係止爪(力布係止部)
27a 爪本体部
27b 爪突出部
28 組み付け穴部(インフレータ組み付け部)
28a スリット部
29 取り付け穴部(被取り付け部)
29a スリット部
29b 嵌合凹部
30 リテーナ部材
30a リテーナ後壁部
30b リテーナ外側壁部
30c リテーナ内側壁部
31 係合穴
32 組み付け穴部(インフレータ組み付け部)
32a スリット部
32b 嵌合凹部
33 取り付け軸部(ベース取り付け部)
34 組み付け部材
40,140 パッド部材
40a アウタパッド
40b,140b インナパッド
41 パッド開口部
50,150,250 表皮材
51 表皮開裂部
52,152 アウタ表皮材
52a 他端部
53,153,253 インナ表皮材
53a,153a,253a 他端部
54,154,254 裏打ち材
254a 他端部
60 力布
60a 一端部
60b 他端部
61 係止穴
B 車体
B1 車体ドア
S 後部座席
S1 シートバック

Claims (10)

  1. 車体と座席の間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、
    膨出可能なエアバッグと、
    該エアバッグの内部にガスを供給するインフレータと、
    折り畳まれた状態の前記エアバッグ及び前記インフレータを格納するエアバッグ格納部を有し、車体ドアと前記座席の間に取り付けられるベース部材と、
    前記エアバッグ及び前記インフレータを車体側方側及び/又は車体後方側から保持するリテーナ部材と、を備え、
    該リテーナ部材は、前記インフレータに設けられた被組み付け部に組み付けるためのインフレータ組み付け部と、前記ベース部材に設けられた被取り付け部に取り付けるためのベース取り付け部と、を有し、
    前記インフレータ組み付け部の組み付け方向と、前記ベース取り付け部の取り付け方向とが、同じ方向となるように構成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記リテーナ部材は、前記エアバッグ及び前記インフレータを車体側方側及び車体後方側から保持しており、
    前記インフレータ組み付け部の組み付け方向と、前記ベース取り付け部の取り付け方向とが、車体幅方向において同じ方向となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記リテーナ部材は、前記エアバッグ格納部を車体後方側から保持するように配置され、
    前記ベース部材は、前記エアバッグ格納部を有するベース本体部と、該ベース本体部の車体幅方向の両端部から連続して車体後方側に延びている左右のベース側壁部と、を備え、
    該ベース側壁部のうち、車体幅方向において前記インフレータ組み付け部及び前記ベース取り付け部に対応する部分には、前記インフレータ組み付け部及び前記ベース取り付け部をそれぞれ組み付けるために用いられる開口穴が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記リテーナ部材は、前記エアバッグ格納部を車体後方側から保持するように配置され、
    前記インフレータの前記被組み付け部は、前記リテーナ部材に向かって突出する組み付け軸部からなり、
    前記エアバッグ格納部及び前記リテーナ部材の各々には、前記インフレータ組み付け部としての組み付け穴部が連通して形成され、
    前記組み付け軸部に対して、前記組み付け穴部の前記インフレータ側とは反対側の方向から組み付け部材が組み付けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記ベース取り付け部は、前記ベース部材に向かって突出する取り付け軸部からなり、
    前記ベース部材には、前記被取り付け部としての取り付け穴部が形成され、
    前記取り付け軸部に対して、前記取り付け穴部の前記インフレータ側とは反対側の方向から組み付け部材が組み付けられることを特徴とする請求項4に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記リテーナ部材は、前記エアバッグ及び前記インフレータの車体後方側に配置され、車体幅方向に延びているリテーナ後壁部と、該リテーナ後壁部の車体幅方向の端部から連続して屈曲し、車体前方側に延びているリテーナ側壁部と、を有し、
    前記インフレータ組み付け部及び前記ベース取り付け部は、それぞれ前記リテーナ側壁部に設けられ、該リテーナ側壁部の長尺方向において所定の間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記リテーナ部材の壁部のうち、前記リテーナ後壁部には、前記ベース部材の後面に形成された係合爪に係合させるための係合穴が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 前記エアバッグ及び前記インフレータが格納された前記ベース部材を車体前方側から覆う表皮材と、
    該表皮材に一端側が取り付けられ、該一端側から連続して延びて前記エアバッグ格納部又は該エアバッグ格納部の周辺に設けられた力布挿通穴を通過して、前記エアバッグ格納部又は該エアバッグ格納部の周辺に設けられた力布係止部に他端側が係止され、前記エアバッグの膨出展開方向をガイドする力布と、を備え、
    前記力布挿通穴は、前記エアバッグ格納部の長尺方向に沿って前記インフレータよりも長尺となるように延びていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  9. 前記力布係止部は、
    前記力布の他端部に設けられた係止穴を掛け止めるための力布係止爪であって、
    前記エアバッグ格納部の長尺方向において所定の間隔を空けて複数形成されていることを特徴とする請求項8に記載のサイドエアバッグ装置。
  10. 前記ベース部材の車体前方側の位置に配置されるパッド部材を備え、
    前記表皮材は、前記パッド部材を車体前方側から覆うように配置され、
    前記表皮材のうち、前記パッド部材の車体前方側の表面を覆っている部分には、前記表皮材の裏面において裏打ち材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
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