JP2020186638A - 構造物用支承 - Google Patents
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Description
このタイプの支承は、上部構造物から作用する鉛直方向の荷重を、弾性支持体を介して下部構造物に伝達するものとなっている。そして、上部構造物の回転変位は弾性支持体の変形によって吸収し、下沓、上沓又は構造物に局部的な大きな支圧応力が作用するのを回避するものとなっている。
支承は高さが制限されることがある。例えば、橋梁に用いられている支承が古くなって劣化が生じたときには、新らたなものに取り替える必要が生じる。このとき、路面の高さは変更することはできず、新たな支承は既存の支承と同じ高さのものに制限される。一方、支承に求められる耐震基準は古い支承が据え付けられたときに比べて厳格となっており、同じ高さでより高度の耐震性能を有するものが必要となる。
また、新設する橋梁でも、架設位置の状況によっては高さの小さい支承が求められることがある。
また、弾性支持体が嵌め入れられる凹部が下側に開放されているので、凹部内に雨水や粉塵等が溜まるのが回避される。
上記せん断キーを上沓と上部構造物との間に設けようとすると、上沓は大きなせん断力が作用しても変形しない充分な厚さがせん断キーの周囲に必要となる。本発明の構造物用支承では、凹部の周囲の十分な厚さを有する部分に上沓固定ボルトを設け、その周囲にせん断キーを設けることができる。したがって、弾性支持体が嵌め入れられる部分では上沓の厚さを小さくするとともに、水平力は、その周囲に設けられた複数のせん断キーに分散して、確実に伝達することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態である構造物用支承の正面図及び平面図であり、図2は側面図である。また、図3は断面図である。
この構造物用支承は、下部構造物である橋台又は橋脚1上に固定される下沓11と、上部構造物である橋桁2に固定される上沓12と、下沓11と上沓12との間に介挿された弾性支持体13と、橋桁2と上沓12との水平方向の相対的変位を拘束するせん断キー14と、下沓11に固定されて上沓12の位置を拘束するサイドブロック15と、を有するものであり、橋桁2の位置を固定して支持する、いわゆる固定沓である。
この上沓12には、下面から上方に向けて弾性支持体13が嵌め入れられる凹部12aが形成されている。この凹部は、図1(b)に示すように平面形状が円形で弾性支持体の高さより浅くなっている。また、橋桁1の軸線方向に対して側縁となる部分の上部には、サイドブロック15が係止される切り欠き12bが形成されている。この切り欠き12bは、橋桁1の軸線方向にはサイドブロック15の寸法に対応した所定の長さを有するものであり、上下方向に所定の深さを有する矩形の断面となっている。
上沓12には、図3(b)に示すように上記せん断キーの円筒部14aを隙間なく、又はわずかの隙間を設けて挿入することができる径の貫通孔が、下フランジ2a及びソールプレート5に形成された前記孔と中心軸線を一致させることができるように形成されている。また、ソールプレート5には上記貫通孔と同径の凹部が、下面から上方に向けて上記孔の周囲に形成されている。せん断キー14は、上沓12に設けられた上記貫通孔に下方から挿入されるとともに上部がソールプレート5に形成された凹部に突き入れられている。そして、せん断キーの拡径部14bが上沓12の下面から貫通孔の内径拡大部12cに嵌め入れられ、貫通孔の周囲に当接されて、上方へ抜け出さないように係止される。橋桁2の下フランジ2a及びソールプレート5の孔に挿通された上記上沓固定ボルト16は、せん断キー14の中央孔の雌ネジにねじり合わされ、頭部とせん断キー14との間に橋桁の下フランジ2a、ソールプレート5及び上沓12を挟み込んで固定するものとなっている。
なお、上記せん断キーの円筒部14aは上沓12を貫通して上部構造物である橋桁1に固定されたソールプレート5の凹部に突き入れられているが、ソールプレートを貫通して橋桁に設けられている凹部に突き入れられるものであってもよいし、ソールプレートが用いられないときには橋桁に設けられた凹部に突き入れられるものであってもよい。
この弾性支持体13は、上沓12に形成された凹部12aの内径とほぼ一致する外径を有するものであり、上沓12の凹部内に嵌め入れられ、凹部12aの内周面によっても過度の変形が拘束されるものとなっている。また、下端部は上沓12の下面より下方に突き出すものであり、下面を下沓11の上面に当接して支持される。したがって、該弾性支持体13を介して下沓11上に上沓12及び橋桁2が支持される。
そして、この構造物用支承では、上沓12の凹部に弾性支持体13が嵌め入れられるので、支承の高さを小さく抑えることが可能となる。したがって、既存の劣化した支承と取り替えるときに、強化された耐震基準に合致する耐震性能の大きい支承とするとともに、橋桁2の位置を変更することなく据え付けることが可能となる。
また、上沓22の側面の上部に設けられた切り欠き22bは、橋桁2の軸線方向の寸法がサイドブロック25の上側張出部25aの寸法より大きく形成され、上記切り欠き22bが設けられた範囲内で上沓12が橋桁の軸線方向に変位するのを許容するものとなっている。
この構造物用支承の他の部分は図1に示すものと同じ構成を採用することができる。
この弾性支持体33は、円形のゴムプレート33aの下側に中間プレート33bを重ね合わせたものであり、ゴムプレート33aが上沓32に設けられた凹部32aに嵌め入れられる。中間プレート33bは、外径がゴムプレート33aよりやや小さく、上沓32に設けられた凹部32aの内周面との間に間隙が生じるように設定されている。そして、ゴムプレート33aの下面の外周部には鋼リング33cが嵌め合わされ、ゴムプレート33aが強く圧縮されたときにも、ゴムが変形して上記間隙内に押し出されるのを拘束するものとなっている。これにより、ゴムプレート33aは、上沓12に設けられた凹部の内周面と中間プレート33bと鋼リング33cとによって閉じ込められた状態となり、ゴムプレートの過度の変形及びこれにともなう破壊が抑えられる
この構造物用支承では、上沓の4隅付近に上沓固定ボルト46をねじ込むボルト孔42aが形成されている。このボルト孔42aは内周面に雌ネジが形成されたものである。上沓固定ボルト46は、橋桁の下フランジ2a及びソールプレート5に設けられた孔に挿通され、先端部を上沓に設けられたボルト孔42aにねじ込み、締め付けることによって上沓42を橋桁2に固定するものとなっている。
上沓42の上面のボルト孔42aが設けられた位置の周囲には、中心軸線が一致するように、平面形状が円形の凹部が形成されている。一方、ソールプレート5にも、上記ボルト孔42aと中心軸線が一致する円形の凹部であって、上沓42の上面に設けられた凹部と同径の凹部が、下面から上方に向けて形成されている。
なお、この構造物用支承の他の構成は図1から図4までに示すものと同じものである。
この構造物用支承の下沓51、弾性支持体53及びサイドブロック55は、図1及び図2に示すものと同じものが用いられており、下沓51を固定するアンカーボルト3も同じものである。
この構造物用支承で用いられている上沓52は、上面から上方へ突出するようにせん断キー54が一体に形成されている。このせん断キー54は、図8(b)に示すように平面形状が橋桁6の軸線方向及び軸線と直角方向に伸びて、十の字状に設けられたものである。そして、橋桁6のコンクリートは上沓52の上面と接触するように打設され、突出するせん断キー54を埋め込むものである。
このような構造物用支承では、橋桁6と上沓52との間に作用するせん断力に対して、上記せん断キー54が抵抗するものとなり、上沓52が橋桁6に強固に固定される。
11:下沓, 12:上沓, 12a:上沓の下面に設けられた凹部, 12b:上沓に設けられた切り欠き, 12c:上沓に形成され貫通孔の内径拡大部, 13:弾性支持体, 13a,13b:鋼板, 13c:ゴム層, 13d:鋼リング, 14:せん断キー, 14aせん断キーの円筒部, 14b:せん断キーの拡径部, 14c:せん断キーの中央孔, 15:サイドブロック, 15a:サイドブロックの上側張出部, 16:上沓固定ボルト, 17:ブロック固定ボルト, 18:せん断キーの下側の空間,
21:下沓, 22:上沓, 22a:上沓の下面に設けられた凹部, 22b:上沓に設けられた切り欠き, 23:弾性支持体, 23a:滑り層, 24:せん断キー, 25:サイドブロック, 25a:サイドブロックの上側張出部, 26:上沓固定ボルト, 27:ブロック固定ボルト,
31:下沓, 32:上沓, 32a:上沓の下面に設けられた凹部, 33:弾性支持体, 33a:ゴムプレート, 33b:中間プレート, 33c:鋼リング, 34:せん断キー, 35:サイドブロック, 36:上沓固定ボルト,
41:下沓, 42:上沓, 42a:ボルト孔, 43:弾性支持体, 44:せん断キー, 45:サイドブロック, 46:上沓固定ボルト,
51:下沓, 52:上沓, 53:弾性支持体, 54:せん断キー, 55:サイドブロック, 56:上沓固定ボルト
このタイプの支承は、上部構造物から作用する鉛直方向の荷重を、弾性支持体を介して下部構造物に伝達するものとなっている。そして、上部構造物の回転変位は弾性支持体の変形によって吸収し、下沓、上沓又は構造物に局部的な大きな支圧応力が作用するのを回避するものとなっている。
支承は高さが制限されることがある。例えば、橋梁に用いられている支承が古くなって劣化が生じたときには、新らたなものに取り替える必要が生じる。このとき、路面の高さは変更することはできず、新たな支承は既存の支承と同じ高さのものに制限される。一方、支承に求められる耐震基準は古い支承が据え付けられたときに比べて厳格となっており、同じ高さでより高度の耐震性能を有するものが必要となる。
また、新設する橋梁でも、架設位置の状況によっては高さの小さい支承が求められることがある。
また、弾性支持体が嵌め入れられる凹部が下側に開放されているので、凹部内に雨水や粉塵等が溜まるのが回避される。
上記せん断キーを上沓と上部構造物との間に設けようとすると、上沓は大きなせん断力が作用しても変形しない充分な厚さがせん断キーの周囲に必要となる。本発明の構造物用支承では、凹部の周囲の十分な厚さを有する部分に上沓固定ボルトを設け、その周囲にせん断キーを設けることができる。したがって、弾性支持体が嵌め入れられる部分では上沓の厚さを小さくするとともに、水平力は、その周囲に設けられた複数のせん断キーに分散して、確実に伝達することが可能となる。
前記上沓に設けられた上下方向の貫通孔に前記円筒部が下側から嵌め入れられて、前記拡径部が該上沓に係止され、 前記円筒部の上部は、前記貫通孔から上方に突き出し、前記上部構造物又は該上部構造物に固定された部材に設けられた凹部に嵌め入れられており、 前記上沓固定ボルトは、前記上部構造物又は該上部構造物に固定された部材に設けられた孔に挿通され、前記せん断キーの円筒部に設けられた中央孔の内周面の雌ネジにねじり合わされ、前記上部構造物と前記せん断キーとの間に前記上沓を挟み込むように締め付けられているものとする。
図1は、本発明の一実施形態である構造物用支承の正面図及び平面図であり、図2は側面図である。また、図3は断面図である。
この構造物用支承は、下部構造物である橋台又は橋脚1上に固定される下沓11と、上部構造物である橋桁2に固定される上沓12と、下沓11と上沓12との間に介挿された弾性支持体13と、橋桁2と上沓12との水平方向の相対的変位を拘束するせん断キー14と、下沓11に固定されて上沓12の位置を拘束するサイドブロック15と、を有するものであり、橋桁2の位置を固定して支持する、いわゆる固定沓である。
この上沓12には、下面から上方に向けて弾性支持体13が嵌め入れられる凹部12aが形成されている。この凹部は、図1(b)に示すように平面形状が円形で弾性支持体の高さより浅くなっている。また、橋桁1の軸線方向に対して側縁となる部分の上部には、サイドブロック15が係止される切り欠き12bが形成されている。この切り欠き12bは、橋桁1の軸線方向にはサイドブロック15の寸法に対応した所定の長さを有するものであり、上下方向に所定の深さを有する矩形の断面となっている。
上沓12には、図3(b)に示すように上記せん断キーの円筒部14aを隙間なく、又はわずかの隙間を設けて挿入することができる径の貫通孔が、下フランジ2a及びソールプレート5に形成された前記孔と中心軸線を一致させることができるように形成されている。また、ソールプレート5には上記貫通孔と同径の凹部が、下面から上方に向けて上記孔の周囲に形成されている。せん断キー14は、上沓12に設けられた上記貫通孔に下方から挿入されるとともに上部がソールプレート5に形成された凹部に突き入れられている。そして、せん断キーの拡径部14bが上沓12の下面から貫通孔の内径拡大部12cに嵌め入れられ、貫通孔の周囲に当接されて、上方へ抜け出さないように係止される。橋桁2の下フランジ2a及びソールプレート5の孔に挿通された上記上沓固定ボルト16は、せん断キー14の中央孔の雌ネジにねじり合わされ、頭部とせん断キー14との間に橋桁の下フランジ2a、ソールプレート5及び上沓12を挟み込んで固定するものとなっている。
なお、上記せん断キーの円筒部14aは上沓12を貫通して上部構造物である橋桁1に固定されたソールプレート5の凹部に突き入れられているが、ソールプレートを貫通して橋桁に設けられている凹部に突き入れられるものであってもよいし、ソールプレートが用いられないときには橋桁に設けられた凹部に突き入れられるものであってもよい。
この弾性支持体13は、上沓12に形成された凹部12aの内径とほぼ一致する外径を有するものであり、上沓12の凹部内に嵌め入れられ、凹部12aの内周面によっても過度の変形が拘束されるものとなっている。また、下端部は上沓12の下面より下方に突き出すものであり、下面を下沓11の上面に当接して支持される。したがって、該弾性支持体13を介して下沓11上に上沓12及び橋桁2が支持される。
そして、この構造物用支承では、上沓12の凹部に弾性支持体13が嵌め入れられるので、支承の高さを小さく抑えることが可能となる。したがって、既存の劣化した支承と取り替えるときに、強化された耐震基準に合致する耐震性能の大きい支承とするとともに、橋桁2の位置を変更することなく据え付けることが可能となる。
また、上沓22の側面の上部に設けられた切り欠き22bは、橋桁2の軸線方向の寸法がサイドブロック25の上側張出部25aの寸法より大きく形成され、上記切り欠き22bが設けられた範囲内で上沓12が橋桁の軸線方向に変位するのを許容するものとなっている。
この構造物用支承の他の部分は図1に示すものと同じ構成を採用することができる。
この弾性支持体33は、円形のゴムプレート33aの下側に中間プレート33bを重ね合わせたものであり、ゴムプレート33aが上沓32に設けられた凹部32aに嵌め入れられる。中間プレート33bは、外径がゴムプレート33aよりやや小さく、上沓32に設けられた凹部32aの内周面との間に間隙が生じるように設定されている。そして、ゴムプレート33aの下面の外周部には鋼リング33cが嵌め合わされ、ゴムプレート33aが強く圧縮されたときにも、ゴムが変形して上記間隙内に押し出されるのを拘束するものとなっている。これにより、ゴムプレート33aは、上沓12に設けられた凹部の内周面と中間プレート33bと鋼リング33cとによって閉じ込められた状態となり、ゴムプレートの過度の変形及びこれにともなう破壊が抑えられる
この構造物用支承では、上沓の4隅付近に上沓固定ボルト46をねじ込むボルト孔42aが形成されている。このボルト孔42aは内周面に雌ネジが形成されたものである。上沓固定ボルト46は、橋桁の下フランジ2a及びソールプレート5に設けられた孔に挿通され、先端部を上沓に設けられたボルト孔42aにねじ込み、締め付けることによって上沓42を橋桁2に固定するものとなっている。
上沓42の上面のボルト孔42aが設けられた位置の周囲には、中心軸線が一致するように、平面形状が円形の凹部が形成されている。一方、ソールプレート5にも、上記ボルト孔42aと中心軸線が一致する円形の凹部であって、上沓42の上面に設けられた凹部と同径の凹部が、下面から上方に向けて形成されている。
なお、この構造物用支承の他の構成は図1から図4までに示すものと同じものである。
この構造物用支承の下沓51、弾性支持体53及びサイドブロック55は、図1及び図2に示すものと同じものが用いられており、下沓51を固定するアンカーボルト3も同じものである。
この構造物用支承で用いられている上沓52は、上面から上方へ突出するようにせん断キー54が一体に形成されている。このせん断キー54は、図8(b)に示すように平面形状が橋桁6の軸線方向及び軸線と直角方向に伸びて、十の字状に設けられたものである。そして、橋桁6のコンクリートは上沓52の上面と接触するように打設され、突出するせん断キー54を埋め込むものである。
このような構造物用支承では、橋桁6と上沓52との間に作用するせん断力に対して、上記せん断キー54が抵抗するものとなり、上沓52が橋桁6に強固に固定される。
11:下沓, 12:上沓, 12a:上沓の下面に設けられた凹部, 12b:上沓に設けられた切り欠き, 12c:上沓に形成され貫通孔の内径拡大部, 13:弾性支持体, 13a,13b:鋼板, 13c:ゴム層, 13d:鋼リング, 14:せん断キー, 14aせん断キーの円筒部, 14b:せん断キーの拡径部, 14c:せん断キーの中央孔, 15:サイドブロック, 15a:サイドブロックの上側張出部, 16:上沓固定ボルト, 17:ブロック固定ボルト, 18:せん断キーの下側の空間,21:下沓, 22:上沓, 22a:上沓の下面に設けられた凹部, 22b:上沓に設けられた切り欠き, 23:弾性支持体, 23a:滑り層, 24:せん断キー,
25:サイドブロック, 25a:サイドブロックの上側張出部, 26:上沓固定ボルト, 27:ブロック固定ボルト,
31:下沓, 32:上沓, 32a:上沓の下面に設けられた凹部, 33:弾性支持体, 33a:ゴムプレート, 33b:中間プレート, 33c:鋼リング, 34:せん断キー, 35:サイドブロック, 36:上沓固定ボルト,
41:下沓, 42:上沓, 42a:ボルト孔, 43:弾性支持体, 44:せん断キー, 45:サイドブロック, 46:上沓固定ボルト,
51:下沓, 52:上沓, 53:弾性支持体, 54:せん断キー, 55:サイドブロック, 56:上沓固定ボルト
Claims (6)
- 下部構造物に固定される下沓と、
上部構造物に固定される上沓と、
ゴム層を備え、前記下沓と前記上沓との間に介挿される弾性支持体と、を有し、
前記上沓は、下面から上方に向けて前記弾性支持体が嵌め入れられる凹部を有し、
前記弾性支持体は、前記凹部に嵌め入れられた状態で、下部が前記上沓の下面より突き出し、
該弾性支持体の下面が前記下沓の上面に当接されて、該下沓上に前記弾性支持体が支持されていることを特徴とする構造物用支承。 - 前記上沓の平面視における前記凹部が設けられた範囲の外側に、該上沓を前記上部構造物に固定する複数の上沓固定ボルトが結合され、
前記上部構造物と該上沓との水平方向の相対的な変位を拘束するせん断キーが、前記上沓固定ボルトのそれぞれを囲むように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の構造物用支承。 - 前記せん断キーは、円筒形状となった円筒部と、該円筒部の下端付近で径が拡大された拡径部と、を有し、
前記上沓に設けられた上下方向の貫通孔に前記円筒部が下側から嵌め入れられて、前記拡径部が該上沓に係止され、
前記円筒部の上部は、前記貫通孔から上方に突き出し、前記上部構造物又は該上部構造物に固定された部材に設けられた凹部に嵌め入れられており、
前記上沓固定ボルトは、前記上部構造物又は該上部構造物に固定された部材に設けられた孔に挿通され、前記せん断キーの円筒部に設けられた中央孔の内周面の雌ネジにねじり合わされ、前記上部構造物と前記せん断キーとの間に前記上沓を挟み込むように締め付けられていることを特徴とする請求項2に記載の構造物用支承。 - 前記せん断キーの下側には空間が設けられ、該空間の高さは、前記せん断キーの円筒部が前記上部構造物又は該上部構造物に固定された部材に設けられた凹部に嵌め入れられた高さより大きくなっていることを特徴とする請求項3に記載の構造物用支承。
- 前記せん断キーは、下部が前記上沓の上面に設けられた凹部に嵌め入れられ、
上部が前記上部構造物又は該上部構造物に固定された部材に設けられた凹部に嵌め入れられており、
前記上沓固定ボルトは、前記上部構造物又は該上部構造物に固定された部材に設けられた孔に挿通され、前記せん断キーに設けられた中心孔を貫通し、上沓に設けられたボルト孔にねじ込まれていることを特徴とする請求項2に記載の構造物用支承。 - 前記弾性支持体の下面に滑り層が設けられ、前記上沓が前記下沓上で滑動が可能となっていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の構造物用支承。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019090722 | 2019-05-13 | ||
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Publication Number | Publication Date |
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JP6718010B1 JP6718010B1 (ja) | 2020-07-08 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11303018A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-11-02 | Bridgestone Corp | 弾性支承装置 |
JP2004232259A (ja) * | 2003-01-29 | 2004-08-19 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | すべり支承装置 |
JP2017008955A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-12 | 日之出水道機器株式会社 | 支承 |
JP2018053629A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 住友理工株式会社 | 橋梁部材および橋梁部材の製造方法 |
-
2019
- 2019-11-28 JP JP2019215318A patent/JP6718010B1/ja active Active
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JPH11303018A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-11-02 | Bridgestone Corp | 弾性支承装置 |
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