JP2020186555A - 腰折れすがり屋根の施工構造 - Google Patents

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利夫 関塚
Toshio Sekizuka
利夫 関塚
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Abstract

【課題】腰折れすがり屋根における防水性を確保させやすい腰折れすがり屋根の施工構造を提供する。【解決手段】本体屋根12とすがり屋根11を腰折れ部14を介して配する。すがり屋根11のケラバにケラバ水切り20を備える。本体屋根12の軒13とすがり屋根11のケラバの交差部に腰折れすがり水切り30を備える。腰折れ部14に腰折れ水切り50を備える。腰折れすがり水切り30は、本体屋根12からすがり屋根11のケラバ水切り20の棟側端部に被さる被せ部33と、被せ部33の腰折れ部14側の側部から腰折れ部14の方向に延設され腰折れ部14に沿うよう屈曲する屈曲水切り片301とを備える。腰折れ水切り50は、腰折れ部14の近傍において、本体屋根12の屋根材41と野地板の間に位置する本体屋根側水切り片501と、すがり屋根11の屋根材40に被さるすがり屋根側水切り片502とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、腰折れすがり屋根の施工構造に関し、より詳細には、腰折れ屋根の本体屋根とすがり屋根の境界部分の施工構造に関する。
特許文献1には、建物の屋根構造が記載されている。この屋根構造は、屋根の一部を他の部分よりも軒先側に延長してなる葺き下ろし部を備えている。前記葺き下ろし部の軒方向の前記他の部分側の端部には、当該端部に沿って延びるのぼり木と、こののぼり木を覆うカバー部材とが配置されている。前記カバー部材は、当該カバー部材の棟側端部に当該端部よりも前記他の部分の軒先側に突出して雨水を当該他の部分の軒先側に導く導水部を有している。そして、上記屋根構造では、けらばのカバー部材の外側面に沿って流れる雨水を抑制することにより、防水性を向上させようとしている。
特開2017−95976号公報
しかし、上記屋根構造では、葺き下ろし部の基部で勾配が変化する腰折れ屋根の場合、カバー部材と屋根材との間に隙間が生じることがあり、防水性を確保するのが困難である。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、腰折れすがり屋根における防水性を確保させやすい腰折れすがり屋根の施工構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る腰折れすがり屋根の施工構造は、本体屋根とすがり屋根を谷折れ状の腰折れ部を介して配する。前記すがり屋根のケラバにケラバ水切りを備える。前記本体屋根の軒と前記すがり屋根のケラバの交差部(X)に腰折れすがり水切りを備える。前記腰折れ部に腰折れ水切りを備える。前記腰折れすがり水切りは、前記本体屋根から前記すがり屋根の前記ケラバ水切りの棟側端部に被さる被せ部と、前記被せ部の前記腰折れ部側の側部から前記腰折れ部の方向に延設され前記腰折れ部に沿うよう屈曲する屈曲水切り片とを備える。前記腰折れ水切りは、前記腰折れ部の近傍において、前記本体屋根の屋根材と野地板の間に位置する本体屋根側水切り片と、前記すがり屋根の屋根材に被さるすがり屋根側水切り片とを備える。
本発明によれば、前記すがり屋根のケラバにケラバ水切りを備え、前記本体屋根の軒と前記すがり屋根のケラバの交差部に腰折れすがり水切りを備え、前記腰折れ部に腰折れ水切りを備え、前記腰折れすがり水切りは、前記本体屋根から前記すがり屋根の前記ケラバ水切りの棟側端部に被さる被せ部と、前記被せ部の前記腰折れ部側の側部から前記腰折れ部の方向に延設され前記腰折れ部に沿うよう屈曲する屈曲水切り片とを備え、前記腰折れ水切りは、前記腰折れ部の近傍において、前記本体屋根の屋根材と野地板の間に位置する本体屋根側水切り片と、前記すがり屋根の屋根材に被さるすがり屋根側水切り片とを備えるため、腰折れすがり屋根の谷折れ状の腰折れ部、特に前記本体屋根の軒と前記すがり屋根のケラバの交差部における防水性を確保させやすい、という利点がある。
図1は、本実施形態に係る腰折れすがり屋根の施工構造の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、同上の図1のX部分を示す拡大した平面図である。 図3は、同上の図2におけるX1−X1断面、X2−X2断面、X3−X3断面、X4−X4断面の各々を示す断面図である。 図4Aは、同上のすがり屋根の軒とケラバを示す斜視図である。図4Bは、同上のすがり屋根の軒とケラバを示す斜視図である。 図5は、同上のすがり屋根の軒方向と平行な断面を示す断面図である。 図6Aは、同上の図1のX部分の施工途中を示す拡大した斜視図である。図6Bは、同上の図1のX部分の施工途中を示す拡大した斜視図である。 図7Aは、同上の図1のX部分の施工途中を示す拡大した斜視図である。図7Bは、同上の図1のX部分の施工途中を示す拡大した斜視図である。
(実施形態)
図1に切妻屋根の場合の本実施形態に係る腰折れすがり屋根1の施工構造を示す。腰折れすがり屋根1は、本体屋根12と、すがり屋根11を谷折れ状の腰折れ部14を介して配されている。本体屋根12は、棟15の両側から下方に向かう平面視でほぼ四角形の傾斜面16、16´により山形に形成されている。すがり屋根11は平面視でほぼ四角形に形成されており、本体屋根12の一方の傾斜面16の軒13より外方に突出して設けられている。すなわち、腰折れすがり屋根1は、本体屋根12とすがり屋根11とを備えてなり、すがり屋根11は本体屋根12の軒13よりも前方(棟と反対側)に突出し、谷折れ状の腰折れ部14を介して本体屋根12に連続して形成されている。腰折れ部14は本体屋根12の軒13の延長線上にほぼ沿って形成されている。すがり屋根11は、本体屋根12よりも軒方向の寸法が小さく形成されている。
すなわち、すがり屋根11は本体屋根12と勾配が異なるように谷折れ状の腰折れ部14を介して形成されている。すがり屋根11は本体屋根12よりも勾配が緩やかな緩勾配に形成されている。例えば、すがり屋根11は3.5/10勾配、本体屋根12は5/10勾配とすることができる。
そして、本実施形態に係る腰折れすがり屋根1の施工構造は、腰折れすがり屋根1の谷折れ状の腰折れ部14、特に前記本体屋根12の軒13と前記すがり屋根11のケラバ18の交差部である図1のX部分の防水構造である。
図2はX部分の平面図を示している。図3は図2におけるX1−X1断面、X2−X2断面、X3−X3断面、X4−X4断面の各々を示している。本実施形態に係る腰折れすがり屋根1のすがり屋根11の施工構造は、主に、ケラバ水切り20、腰折れすがり水切り30、腰折れ水切り50を備えて形成されている。
本実施形態に係る腰折れすがり屋根1の施工構造は、以下のようにして施工する。まず、図4Aに示すように、すがり屋根11の構成要素である野地板111の軒17に軒先水切り63を取り付ける。軒先水切り63は野地板111の軒側端部のほぼ全長にわたって設けられている。また、図6Aに示すように、本体屋根12の構成要素である野地板121の軒13に軒先水切り71を取り付ける。軒先水切り71は軒13のほぼ全長にわたって設けられている。
次に、すがり屋根11の構成要素である野地板111の上に下葺き材61を配置する。下葺き材61としては、アスファルトルーフィングなどの防水性のあるシート材を使用することができる。下葺き材61は軒17から腰折れ部14及び棟15方向に順次配置される。軒側端部の下葺き材61は軒先水切り63の上に被さるように配置され、次の下葺き材61は軒側端部を軒側の下葺き材61の棟側端部の上に100mm以上の重ね代を確保して被さるように配置される。下葺き材61は、すがり屋根11の野地板111の上に全面にわたって配置される。また下葺き材61は、すがり屋根11の野地板111の上だけでなく、本体屋根12の構成要素である野地板121の上に達するように配置される。すなわち、下葺き材61は腰折れ部14を挟んで野地板111の上と野地板121の上とにわたるように配置されている(図6A、図6B参照)。更に、下葺き材61は交差部付近の軒先水切り71の上に被さるよう野地板121の上に軒13に沿って配置される。
次に、図4Aに示すように、すがり屋根11のケラバ18にのぼり木60を取り付ける。のぼり木60は野地板111のケラバ側端部において下葺き材61の上に配置される。のぼり木60は野地板111のケラバ側端部の略全長に沿って設けられる。
次に、図4Bに示すように、端部下葺き材62が配置される。端部下葺き材62は野地板111のケラバ側端部において、のぼり木60の上面から下葺き材61の上にわたって配置される。端部下葺き材62は野地板111のケラバ側端部の略全長に沿って設けられる。
次に、図6Aに示すように、すがり屋根11のケラバ18にケラバ水切り20を取り付ける。
ケラバ水切り20は鋼板を折り曲げ加工して形成されており、上面部22、外垂下部23、庇部24、内垂下部25及び下面部26を備えて形成されている。上面部22は、のぼり木60の上方に位置している。外垂下部23は上面部22の外側端縁(ケラバ側端縁)から下方に向かって突出しており、のぼり木60及び野地板111の外面(ケラバ端面)に当接するように位置している。外垂下部23は釘等の固定具27でのぼり木60に固定され、これにより、ケラバ水切り20がケラバ18に取り付けられている。庇部24は、上面部22の内側端縁(外垂下部23と反対側の端部)に位置し、内側端縁から上面部22の裏側に折り返して形成されている。内垂下部25はのぼり木60の内側に位置し、庇部24ののぼり木60側の端縁から下方に向かって延設している。下面部26は内垂下部25の下端縁から内側に向かって延設している。下面部26は端部下葺き材62の上に配置されている。ケラバ水切り20はすがり屋根11のケラバ18の略全長にわたって設けられる。すなわち、ケラバ水切り20の軒側端部(下端部)は軒先水切り63に重なる位置まで達しており、ケラバ水切り20の棟側端部21(上端部)は本体屋根12の軒13にまで達している(図2参照)。ケラバ水切り20の外垂下部23は、本体屋根12の軒13の付近において軒先水切り71と干渉する部分を折り曲げ又は切除して納められる。
なお、図5に示すように、野地板111の下面には垂木83が設けられており、垂木83には破風下地材81が取り付けられている。また破風下地材81の外側には破風板80が取り付けられており、破風下地材81の内側には野縁84が設けられている。そして、破風下地材81の下側及び野縁84の下側に天井板82が取り付けられている。
次に、図6A及び図6Bに示すように、腰折れすがり水切り30を配置する。腰折れすがり水切り30は、本体屋根12からすがり屋根11のケラバ水切り20の棟側端部に被さるように取り付けられる。
腰折れすがり水切り30は、ケラバ水切り20の棟側端部21に被さる被せ部33を有する。被せ部33は、被せ上面部36と、被せ上面部36の両側端部及び棟側端部から下方に向かって突出する周面部37とを有し、前方(軒に向く方向)と下方とに開口するように形成されている。また被せ上面部36は、被せ部33をケラバ水切り20の棟側端部21に被せたときに、ケラバ水切り20の上面部22に密着するように形成されている。すなわち、ケラバ水切り20の上面部22と被せ部33の被せ上面部36とは、取り付け状態において略同じ角度に傾斜している。またケラバ水切り20の庇部24の棟側端部は切除されて切欠部28が形成されており、切欠部28には被せ部33のすがり屋根11側の軒側端部(すがり屋根11側の周面部37の軒側端部)が挿入されている。
周面部37の下端には、水切り片31が被せ部33の外方に突出するように形成されている。水切り片31は、被せ部33の腰折れ部14側の周面部37の下端から腰折れ部14の方向に延設され腰折れ部14に沿うよう屈曲する曲げ部35を備える屈曲水切り片301と、被せ部33の本体屋根12の軒13側の周面部37の下端から本体屋根12の軒13の方向(屈曲水切り片301と反対方向)に延設される平板水切り片302と、被せ部33の本体屋根12の棟15側の周面部37の下端から本体屋根12の棟15の方向に延設される棟側水切り片303とが一体に成形されている。屈曲水切り片301は曲げ部35の位置において、腰折れ部14に沿うように曲がっている。すなわち、屈曲水切り片301は腰折れ部14上において、下向きに凸になるように略く字状に曲がっている(図3X2参照)。これにより、すがり屋根11と本体屋根12との谷折れ状の勾配に沿って配置しやすくなり、下葺き材61及び端部下葺き材62と水切り片31との間に隙間が生じにくくなって、防水性が向上する。
また、腰折れすがり水切り30は、被せ部33の本体屋根12の軒13側の周面部37の下端から本体屋根12の軒13の方向に延設される平板水切り片302の軒側端部に被せ部33から離反する方向に雨水を誘導する誘導片32を備える。すなわち、誘導片32は、平板水切り片302の軒側端縁から上方に向かって突出するように形成されている。また、誘導片32は、腰折れすがり水切り30をケラバ水切り20の棟側端部21に取り付けた状態で、本体屋根12の軒先水切り71よりもわずかに突出する位置(軒13の外方)に配置されている。また誘導片32は、腰折れすがり水切り30の被せ部33から離反する方向において、基部から先端に向かって、本体屋根12の軒13から徐々に離れる方向に傾斜している。本実施形態では、腰折れすがり水切り30が誘導片32を備えることにより、本体屋根12の軒13の外方で水を軒樋等に誘導することができ、腰折れすがり水切り30の周辺に流れ着く雨水等をスムーズに排水することができ、防水性が向上する。なお、腰折れすがり水切り30は、被せ部33の本体屋根12の軒13側の周面部37から釘などの固定具27をのぼり木60に打ち込んで固定される。
腰折れすがり水切り30は、腰折れ部14を挟んで野地板111の上と野地板121の上とにわたるように配置されている下葺き材61の上に設けられる。なお、防水性を向上させるため、下葺き材61の棟15側の端縁は、腰折れすがり水切り30の棟側水切り片303の棟15側の端縁より100mm以上の防水代Lを確保できるよう棟15側に位置して配されている。また、下葺き材61の本体屋根12のケラバ側の端縁は、腰折れすがり水切り30の平板水切り片302の本体屋根12のケラバ側の端縁より200mm以上の防水代Mを確保できるよう本体屋根12のケラバ側に位置して配されている。
次に、図7Aに示すように、上記のようにして腰折れすがり水切り30を取り付けた後、すがり屋根11に軒17から腰折れ部14にわたり屋根材40が配置される。屋根材40は窯業系の板材で形成されている。例えば、複数の屋根材40は、下葺き材61上に、軒・腰折れ部方向には、屋根材40の一部が3重になるよう半分超重ねて配置され、軒・腰折れ部方向と直行する方向には、千鳥葺き等で配置される。ケラバ18に沿って配置される屋根材40は、ケラバ18側の端部が内垂下部25に近接するよう下面部26に重ねて配置される(図5参照)。また、腰折れ部14の近傍では、3重の下段の屋根材40は、腰折れ部14側の端縁が腰折れ部14に略一致するように配置される。3重の中段の屋根材40は、棟15側の端縁が、腰折れ部14を挟んで野地板111の上と野地板121の上とにわたるように配置されている下葺き材61の野地板121側の上に達するよう、腰折れ部14を跨ぐようにして配置される。3重の上段の屋根材40は、棟15側の端縁が中段の屋根材40の棟15側の端縁に略一致するように配置されている。この場合、下段、中段、上段のそれぞれの屋根材40は必要に応じて切断されて寸法調整される。(図3X1及びX2参照)。すなわち、すがり屋根11の最も腰折れ部14側に配置される屋根材40は、野地板111に配置された下葺き材61上と、野地板121に配置された下葺き材61上にわたって配置される。
次に、図7Aに示すように、腰折れ水切り50を配置する。腰折れ水切り50は鋼板製であって、腰折れ部14の近傍において、すがり屋根11に配置された屋根材40上に一部が被さるように位置する。また、腰折れ水切り50は、一部が後述する本体屋根12に配置された屋根材41の下に位置する。すなわち、腰折れ水切り50は、本体屋根12上の屋根材41の下からすがり屋根11の屋根材40の上にわたって配置される。これにより、雨水が、本体屋根12上の屋根材41の上面から腰折れ水切り50の上面を流れ、更にすがり屋根11の屋根材40の上面へと流れるようになるため、腰折れ部14を介して雨水をスムーズに流すことができる。
腰折れ水切り50は、腰折れ部14と略同じ角度の谷折れ状の谷折れ部51を有する。すなわち、腰折れ水切り50は、谷折れ部51を挟んで本体屋根12の屋根材41と野地板121の間に位置する本体屋根側水切り片501と、すがり屋根11の屋根材40に被さるすがり屋根側水切り片502を有する。そして、施工された腰折れ水切り50は、谷折れ部51が腰折れ部14よりも棟側に位置している(図3X1及びX2参照)。これにより、腰折れ水切り50のすがり屋根側水切り片502がすがり屋根11に配置された屋根材40の上面に面で接触するため載せやすく、施工がしやすくなる。
また腰折れ水切り50は、腰折れ部14の略全長にわたって配置される。腰折れ水切り50の腰折れすがり水切り30側の端部は、屈曲水切り片301の上に載せられる。また腰折れ水切り50の本体屋根側水切り片501は、本体屋根12において、下葺き材61の上に載置される。また、すがり屋根側水切り片502と屋根材40の間には、腰折れ水切り50の軒方向の略全長にわたってシーリング材73が設けられており、防水性を向上させる。
上記のように、腰折れ水切り50を配置した後、図7Bに示すように、本体屋根12に更に下葺き材70を配置する。下葺き材70は上記下葺き材61及び端部下葺き材62と同様にアスファルトルーフィング等のシート材である。下葺き材70は本体屋根12の野地板121上に略全面にわたって配置される。また下葺き材70は、腰折れすがり水切り30の被せ部33の本体屋根12の棟15側の周面部37より僅かに棟15側であって、腰折れ水切り50の本体屋根側水切り片501及び腰折れすがり水切り30の棟側水切り片303に被さる位置から配置される。これにより、腰折れ水切り50及び腰折れすがり水切り30の下側に水が入り込みにくくなる。下葺き材70は、腰折れ水切り50の本体屋根側水切り片501の中程まで被さっており、谷折れ部51付近及びすがり屋根側水切り片502には配置されない。すなわち、下葺き材70で覆われていない腰折れ水切り50の部分は外部に露出している。なお、本実施例においては、下葺き材61を本体屋根12の軒13全長にわたって軒先水切り71の上に被さるよう配置し、下葺き材61の棟側端部の上に100mm以上の重ね代を確保して被さるように下葺き材70が配置されているが、下葺き材61の本体屋根12のケラバ側の端縁は、腰折れすがり水切り30の平板水切り片302の本体屋根12のケラバ側の端縁より200mm以上の防水代Mを確保できるよう本体屋根12のケラバ側に位置して配置されていれば良いものであり、この場合は、下葺き材70を本体屋根12の軒13の略全長にわたって軒先水切り71の上に被さるよう配置する。
上記のように、下葺き材70を配置した後、本体屋根12に屋根材41が配置される。屋根材41は屋根材40と同様の窯業系の板材で形成されている。例えば、複数の屋根材41は、野地板121に配置された下葺き材70上に、軒・棟方向には、屋根材41の一部が3重になるよう半分超重ねて配置され、軒・棟方向と直交する方向には、千鳥葺き等で配置される。また、腰折れ水切り50及び腰折れすがり水切り30が設けられた部分においては、腰折れすがり水切り30の被せ部33の本体屋根12の棟15側の周面部37に屋根材41の軒側端面が略当接するよう隣接して棟側水切り片303の上に配置し、腰折れ水切り50上の屋根材41の軒側端面も揃うように配置される。このように、下葺き材70で覆われていない腰折れ水切り50の部分は屋根材41も配置されず外部に露出している。ここで、被せ部33の棟側に隣接して配置される屋根材42の上面43の高さ位置と、被せ部33の棟側端部34の高さ位置とが同等である(図3X3及びX4参照)。これにより、被せ部33が目立ちにくくなり、外観が損なわれにくい。なお、符号45、46は屋根材41と同等の屋根材であるが、屋根材41よりも軒棟方向の寸法が小さいスタータ屋根材である。本実施形態において、「同等」とは、厳密な意味での同等でなく、略同等を含む。
そして上記のように形成される腰折れすがり屋根1は、すがり屋根11と本体屋根12の境界部分に腰折れ水切り50を設け、特にすがり屋根11のケラバ18と本体屋根12の軒13の交差部に腰折れすがり水切り30を設けているので、すがり屋根11のケラバ18に雨水が侵入しにくくなり、防水性を確保しやすい。
(変形例)
上記本実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。本実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上記では、本体屋根12は、切妻屋根の片側の傾斜面である場合について説明したが、これに限られず、本体屋根12は、寄棟屋根、片流れ屋根、方形屋根、入母屋屋根などの各種の屋根の平部であってもよい。
上記では、すがり屋根11の勾配が本体屋根12の勾配よりも緩い(緩勾配)である場合について説明したが、これに限られず、すがり屋根11の勾配が本体屋根12の勾配よりも急(急勾配)であってもよい。
上記では、腰折れすがり水切り30と干渉するケラバ水切り20の庇部24の棟側端部を切除する場合について説明したが、これに限られず、腰折れすがり水切り30に、ケラバ水切り20の庇部24が挿入される鍔部を形成してあってもよい。この場合は、庇部24を切除する必要がなく、施工が容易になる。なお、鍔部は庇部24が挿入される側と反対方向(本体屋根12の軒13側)にも設けてよく、防水性が向上する。
1 腰折れすがり屋根
11 すがり屋根
12 本体屋根
13 軒
14 腰折れ部
18 ケラバ
121 野地板
20 ケラバ水切り
30 腰折れすがり水切り
32 誘導片
33 被せ部
301 屈曲水切り片
302 平板水切り片
40 屋根材
41 屋根材
43 上面
50 腰折れ水切り
51 谷折れ部
501 本体屋根側水切り片
502 すがり屋根側水切り片

Claims (5)

  1. 本体屋根とすがり屋根を腰折れ部を介して配し、
    前記すがり屋根のケラバにケラバ水切りを備え、
    前記本体屋根の軒と前記すがり屋根のケラバの交差部に腰折れすがり水切りを備え、
    前記腰折れ部に腰折れ水切りを備え、
    前記腰折れすがり水切りは、前記本体屋根から前記すがり屋根の前記ケラバ水切りの棟側端部に被さる被せ部と、前記被せ部の前記腰折れ部側の側部から前記腰折れ部の方向に延設され前記腰折れ部に沿うよう屈曲する屈曲水切り片とを備え、
    前記腰折れ水切りは、前記腰折れ部の近傍において、前記本体屋根の屋根材と野地板の間に位置する本体屋根側水切り片と、前記すがり屋根の屋根材に被さるすがり屋根側水切り片とを備える、
    腰折れすがり屋根の施工構造。
  2. 前記腰折れすがり水切りは、前記被せ部の前記本体屋根の軒側の側部から前記本体屋根の軒の方向に延設される平板水切り片を備え、
    前記平板水切り片は、軒側端部が前記本体屋根の軒より外方に突出して位置し、前記被せ部から離反する方向に雨水を誘導する誘導片を備える、
    請求項1に記載の腰折れすがり屋根の施工構造。
  3. 前記腰折れすがり水切りは、前記被せ部の棟側端部の高さ位置と、前記被せ部の棟側に隣接して配置される前記本体屋根の屋根材の上面の高さ位置とが同等である、
    請求項1又は2に記載の腰折れすがり屋根の施工構造。
  4. 前記腰折れ部は、谷折れ状である、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の腰折れすがり屋根の施工構造。
  5. 前記腰折れ水切りは、前記本体屋根側水切り片と前記すがり屋根側水切り片を谷折れ状の谷折れ部を介して配し、
    前記谷折れ部が前記腰折れ部よりも棟側に位置している、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の腰折れすがり屋根の施工構造。
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