JP2020186202A - ケラチン繊維用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】睫毛、眉毛、毛髪の生え際などに塗布して使用することに適しているケラチン繊維用化粧料の提供。【解決手段】ポリウレタン粉体(A)を含む粉体相、被膜形成エマルション(B)を含む水相、および油相、からなるケラチン繊維用化粧料であって、前記(A)成分が、内側の核部と、前記核部を被覆する被覆部を有し、前記被覆部の表面に凹部を有している球状乃至は半球状の複合粒子であり、前記核部が、(メタ)アクリレートモノマーを含むビニル基含有モノマーに由来する第1ポリマー成分からなるものであり、前記被覆部が、イソシアネートプレポリマーを含むウレタン成分に由来する第2ポリマー成分からなるものであり、前記第1ポリマー成分の質量(M1)と前記第2ポリマーの質量(M2)の質量比(M2/M1)が70/30〜5/95であって、(A)成分の質量と(B)成分の質量比(B/A)が2〜10である、ケラチン繊維用化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、睫毛、眉毛、毛髪の生え際などのケラチン繊維に塗布して使用することに適している、ケラチン繊維用化粧料に関する。
睫毛用化粧料には、睫毛のボリュームをアップさせたり、カールキープ力を維持したりする効果が望まれている。
従来の睫毛用化粧料は、黒酸化鉄や樹脂粒子を含む粉体相について、化粧料組成物中の前記粉体相の割合を大きくすることで、睫毛のボリュームアップ効果が得られていた。
しかし、粉体相の割合を大きくすると、組成物自体が固くなる、組成物の比重が大きくなりカールキープ力が劣る、などの課題が生じていた。さらに、化粧料組成物中の粉体相の割合を大きくすることで、前記組成物を構成する粉体相以外の割合が小さくなり、中でも被膜剤の含有割合が少なくなると、前記化粧料を睫毛に塗布した際に、前記化粧料が固化し難く、使用感が劣る。
特許文献1には、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、およびメタクリル酸から選ばれる1種類以上の成分とスチレンとのアクリル酸アルキル・スチレン共重合体からなるお椀状粒子を配合する化粧料の発明が記載されており(特許請求の範囲)、前記お椀状粒子5質量%または前記お椀状粒子エマルション10質量%を含有するマスカラが記載されている(実施例)。
特許文献2には、ポリオルガノシロキサン以外の有機球状粒子表面にポリオルガノシロキサンからなる凹凸状突起物を持ったコアシェル粒子を配合した化粧料であり、有機球状粒子が、アクリル、ポリスチレン、ナイロン、ポリウレタンおよび/またはこれら有機樹脂の共重合粒子や複合粒子から選ばれる1種または2種以上であるコアシェル粒子を配合したものであり、前記アクリルが、ポリメタクリル酸メチル、架橋型ポリメタクリル酸メチルである化粧料の発明が記載されている。
さらにアイシャドウ、アイライナー、マスカラ、アイブロウのほか、染毛料などの用途が記載されている(段落番号0014)。
特許文献3には、疎水化処理多孔質シリカ3〜8質量%およびアクリル酸エステル共重合体の樹脂エマルジョンである皮膜形成剤5〜15質量%を含有することを特徴とする水性媒体を連続相とする睫用化粧料の発明が記載されている。
特開2015−134740号公報 特開2009−280570号公報 特許第4907071号公報
本発明は、均一に塗布することができ、塗布後のべたつきが少ないといった使用感に優れるケラチン繊維用化粧料を提供することを課題とする。
本発明は、ポリウレタン粉体(A)を含む粉体相、被膜形成エマルション(B)を含む水相、および油相、からなるケラチン繊維用化粧料であって、
前記(A)成分が、内側の核部と、前記核部を被覆する被覆部を有し、前記被覆部の表面に凹部を有している球状乃至は半球状の複合粒子であり、
前記核部が、(メタ)アクリレートモノマーを含むビニル基含有モノマーに由来する第1ポリマー成分からなるものであり、
前記被覆部が、イソシアネートプレポリマーを含むウレタン成分に由来する第2ポリマー成分からなるものであり、
前記第1ポリマー成分の質量(M1)と前記第2ポリマーの質量(M2)の質量比(M2/M1)が70/30〜5/95であって、
(A)成分の質量と(B)成分の質量比[(B)/(A)](固形分の質量比)が2〜10である、ケラチン繊維用化粧料を提供する。
本発明の化粧料は、睫毛、眉毛、頭髪の生え際に均一に塗布することができ、塗布後のべたつきが少ないといった使用感や、塗布後の化粧持続性に優れる。また、本発明の化粧料を睫毛に付着させて使用すると、睫毛のボリュームアップ効果やカールキープ効果が得られる。
本発明のケラチン繊維用化粧料(以下、化粧料という。)は、ポリウレタン粉体(A)を含む粉体相、被膜形成エマルション(B)を含む水相、および油相から構成される。
本発明の化粧料で用いる(A)成分のポリウレタン粉体は、特開2016−199532号公報に記載された、内側の核部と、前記核部を被覆する被覆部を有し、前記被覆部の表面に凹部を有している球状乃至は半球状の複合粒子であり、前記核部が、(メタ)アクリレートモノマーを含むビニル基含有モノマーに由来する第1ポリマー成分からなるものであり、前記被覆部が、イソシアネートプレポリマーを含むウレタン成分に由来する第2ポリマー成分からなるものであり、前記第1ポリマー成分の質量(M1)と前記第2ポリマーの質量(M2)の質量比(M2/M1)が70/30〜5/95であるものを使用することができる。
さらに前記の(A)成分の複合粉体の中でも、
平均粒径(測定方法:レーザー回折式粒度分布測定器「SALD−2100」[株式会社島津製作所製]から粒度分布を求め、積算体積50%粒子径を平均粒径とした)が、好ましくは3〜20μm、より好ましくは5〜15μmであり、
比重が、好ましくは1超〜1.5、より好ましくは1.1〜1.3であり、
吸油量(測定方法:特開2017−48323号公報の段落番号0039に記載の方法)が、好ましくは50〜120ml/100g、より好ましくは60〜100ml/100gであるものを使用することができる。
さらに嵩比重は、好ましくは0.1〜0.5g/ml、より好ましくは0.2〜0.4g/mlで、
屈折率(測定方法:アッペ屈折計「形式1T」[株式会社アタゴ製]により測定)は好ましくは1.35〜1.60、より好ましくは1.45〜1.53であるものを使用することができる。
なお、平均粒径は、前記範囲を満たすようにするためには、例えば特開2016−199532号公報の製造例1に記載の方法で製造した後、分級処理が必要である。
このような(A)成分の複合粉体としては、特開2016−199532号公報の図2、図4に示す第2の複合粒子に相当する、東色ピグメント株式会社から販売されている製品名「UP−611」などを使用することができる。
本発明の化粧料で用いる(B)成分の被膜形成エマルションは、ポリマー成分を水性溶媒に分散してなるポリマーエマルションで、前記ポリマー成分がアクリル系ポリマーまたはポリウレタン系ポリマーが好ましい。
アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリレートコポリマー、ポリ(メタ)アクリレート、(スチレン/(メタ)アクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル)コポリマー、およびこれらの塩などが挙げられる。
ポリウレタン系ポリマーは、ポリウレタン、ポリウレタン/ポリアクリルハイブリッドポリマーなどが挙げられる。
これらは単独で含有してもよく、また、適宜組み合わせて含有してもよい。
このような(B)成分の被膜形成エマルションとしては、アクゾノーベル株式会社製の製品名「ヨドゾール GH800F」、「ヨドゾール GH−34F」、大東化成工業株式会社製「ダイトゾール5000SJ」、「ダイトゾール4000SJT」、「ダイトゾール 5000AD」、バイエルマテリアルサイエンス社製の製品名「バイキュサンC1010」などを使用することができる。
(B)成分の被膜形成エマルションを構成する水性溶媒は、水のほか、ジプロピレングリコール、エタノール、フェノキシエタノール、フェニルプロパノール、ラウリルアルコール、メチルプロパンジオールなどの一価または二価のアルコール類のほか、カプリリルグリコールなどの多価アルコールなどを含有してもよい。
また、(B)成分の被膜形成エマルションは、ポリマー成分や水性溶媒のほかに、EDTAなどのキレート剤;デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、メチルパラベンなどの防腐剤を含有してもよい。
本発明の化粧料は、前記化粧料中の(A)成分と(B)成分の合計含有量(固形分の質量)が、好ましくは7〜30質量%、より好ましくは8〜27質量%、さらに好ましくは10〜24質量%である。
また、本発明の化粧料は、ボリュームアップ効果およびカールキープ効果をより高める点で、前記化粧料中の(A)成分と(B)成分の合計含有量(固形分の質量)が、好ましくは10〜30質量%、より好ましくは13〜25質量%、さらに好ましくは15〜24質量%である。
本発明の化粧料は、(A)成分と(B)成分の質量比[(B)/(A)](固形分の質量比)が2〜10であり、好ましくは2.0〜8、より好ましくは2.2〜7である。
また、本発明の化粧料は、ボリュームアップ効果およびカールキープ効果をより高める点で、前記質量比が好ましくは3〜5、より好ましくは3.2〜5.0、さらに好ましくは3.5〜4.5である。
また、本発明の化粧料は、ボリュームアップ効果およびカールキープ効果をさらに高める点で、
好ましくは、(A)成分と(B)成分の合計含有量(固形分の質量)が10〜30質量%かつ(A)成分の質量と(B)成分の質量比[(B)/(A)](固形分の質量比)が3〜5、
より好ましくは前記合計含有量(固形分の質量)が13〜25質量%かつ前記質量比[(B)/(A)](固形分の質量比)が3.5〜5.0、であるものを使用することができる。
本発明の化粧料は、さらに、(C)多孔質粉体を含有することができる。
前記多孔質粉体は、球形状のものであって、球形に近似(略球形状)したものであってもよく、平均粒径(測定方法:粒度分布測定機「SALD−2100」で測定し、50%メジアン径を平均粒子径とする)が好ましくは3〜10μm、より好ましくは3〜7μmで、さらに吸油量(測定方法:特開2017−48323号公報の段落番号0039に記載の方法)が、好ましくは200〜400mL/100g、より好ましくは230〜370mL/100gのものを使用することができる。
なお、(C)成分の平均粒径は、(A)成分と同様に、前記範囲を満たすようにするために例えば特開2018−199652号公報の実施例1に記載の方法で製造した後、分級処理が必要である。
さらに前記(C)成分の中でも、(C1)成分として、(メタ)アクリレートモノマー単位を有する核部形成架橋樹脂からなる核部と、ポリウレタンおよびポリウレアの少なくとも一方を含有する被覆部形成架橋樹脂からなる前記核部の周囲に形成された被覆部とを備えた多孔質構造を有しており、前記核部形成架橋樹脂の質量(M1)と前記被覆部形成架橋樹脂の質量(M2)との質量比率(M2/M1)が80/20〜5/95の範囲内のものが好ましい。
前記(C1)成分の被覆部はポリウレタンで構成されたものを含むが、本発明の(A)成分のポリウレタン粉体は含まない。
このような(C1)成分としては、特開2018−199652号公報の図1の多孔質樹脂粒子に相当する、東色ピグメント株式会社から販売されている製品名「UP−812」などを使用することができる。
また、前記(C1)成分以外にも、(C2)成分として、平均粒子径5μmで吸油量300mL/100g(いずれもカタログ値)の多孔質シリカである、製品名「サンスフェアH−52」(AGCエスアイテック株式会社製)を使用することもできる。
本発明の化粧料は、(C)成分を含む場合、前記化粧料中の(C)成分の含有量(固形分の質量)は、(A)成分の含有量により調整される。前記化粧料中の(A)成分と(C)成分の合計含有量(固形分の質量)が、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜12質量%、さらに好ましくは3〜10質量%である。
また本発明の化粧料は、ボリュームアップ効果およびカールキープ効果をより高める点で、前記合計含有量が好ましくは3〜15質量%、より好ましくは4〜10質量%、さらに好ましくは5〜8質量%である。
本発明の化粧料は、(C)成分を含む場合、(A)成分と(C)成分の質量比[(A)/(C)](固形分の質量比)が、好ましくは0.3〜6、より好ましくは0.8〜3、さらに好ましくは1〜1.5である。
本発明の化粧料は、(C)成分を含む場合、前記化粧料中(A)成分と(C)成分の合計含有量に対する(B)成分の含有割合〔(B)/[(A)+(C)]〕(固形分の質量比)が、好ましくは1〜5、より好ましくは1.2〜4、さらに好ましくは1.5〜3である。
また、本発明の化粧料は、ボリュームアップ効果およびカールキープ効果をより高める点で、前記含有割合が、好ましくは1〜4、より好ましくは1.5〜3、さらに好ましくは1.7〜2.5である。
本発明の化粧料は、粉体相として(C)成分を含む場合、(A)成分や(C)成分以外に、任意の化粧料成分のうち、黒酸化鉄のほか、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、酸化チタン、酸化クロム、カーボンブラックなどの無機顔料;オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー、パール顔料などの光輝性粉体類;有機タール系顔料;有機色素のレーキ顔料、タルク、カオリン、マイカ、セリサイトなどの体質顔料、などを含有してもよく、
睫毛を長く見せる効果を付与するための成分として、ナイロン、ポリエステルなどの合成繊維、レーヨンなどの人造繊維、セルロースなどの天然繊維、アセテート人絹などの半合成繊維などを含有してもよい。これらの繊維は、油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤などで処理したものであってもよい。
本発明の化粧料は、(B)成分の被膜形成エマルション以外にも、水相として、任意の化粧料成分のうち、1,3−ブチレングリコール、2−フェノキシエタノールなどのアルコール類;エチルヘキシルグリセリンなどの多価アルコール;ヒドロキシエチルセルロースなどの保湿成分などを含有してもよい。
本発明の化粧料は、油相として、ミツロウ、カルナバロウなどのワックス;ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルトシメチコンなどのシリコーン油;トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリエチルヘキサノイン、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸イヌリンなどのエステル油;ステアリン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸;ベへニルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール;水添ポリイソブテンなどの炭化水素油;ジラウリン酸スクロースなどのショ糖脂肪酸エステル;ステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(45EO)などの界面活性剤;トコフェロール、メチルパラベンなどの抗酸化剤を含有してもよい。
また本発明の化粧料は、以下に列挙した化粧料に配合される各種成分を含有することができる。
油剤として、炭化水素、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン、セレシン、アルキッド、アクリル、スルホンアミド樹脂;
ミネラルオイル、オリーブ油、アーモンド油、カカオ脂、マカデミアナッツ油、アボカド油、硬化パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、月見草油、合成トリグリセライド、ロウ、ヒマワリ種子ロウ、キャンデリラロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、合成エステル、直鎖・環状シリコーンオイル、ジメチルポリシロキサン、モノステアリン酸グリセリン、デカメチルシクロペンタンシロキサン、ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサン、ロジンペンタエリスリトットエステル、ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリイソオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、フェニルトリメチコン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックスなど;
保湿成分として、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、マンニトール、POEメチルグリコシド、生体高分子、蔗糖、エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルなど;
ニトロセルロース、セルロースガム、セテス−20、PEG−40水添ヒマシ油、ケイ酸(Al/Mg);
防腐剤、乳化剤、安定化剤、可塑剤;
陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、蛋白質系界面活性剤;
薬効成分、ビタミンCジパルミテート、ビタミン類、アミノ酸、美白剤、殺菌剤;
カオリン、マイカ、シリカ、セリサイト、アルミナ、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水珪酸、炭酸バリウム、などの体質顔料、
pH調整剤、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、金属イオン封止剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、分散剤、緩衝剤、沈殿防止成分、褐色防止剤、使用性改質剤などが挙げられる。
本発明の化粧料は、油相を溶解して溶解物を得た後、(A)成分と必要に応じて(C)成分を含む粉体相を前記溶解物に添加し混練して、混練物を得る第1工程、
前記混練物に対して、加温した水相(I)を添加し混合した後、室温まで冷却する第2工程、
前工程の冷却物に、さらに(B)成分を含む水相(II)を添加し混練して、化粧料組成物を得る第3工程、
前記化粧料組成物を加熱して攪拌しながら脱泡した後、容器に充填する第4工程、
を有する製造方法によって得ることができる。
本発明の化粧料は、化粧料の種類にもよるが、前記の製造方法において、(A)成分と必要に応じて(C)成分とその他の成分からなる粉体相の含有量(固形分の質量)が、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは10〜20質量%である。残部は、(B)成分を含む水相と油相の合計含有量である。
なお、本発明の粉体相に含まれる(A)、(C)成分以外のその他の成分は、無機顔料、有機顔料などの着色顔料や体質顔料、光輝性粉体を示す。
また、睫毛に付着させて使用するケラチン繊維用化粧料は、前記粉体相の含有量が、好ましくは10〜20質量%、より好ましくは12〜18質量%で、睫毛のボリュームアップ効果とカールキープ効果が更に高まる。
(使用原料)
(A)ポリウレタン粉体:製品名「UP−611」((メタ)アクリレート誘導体からなる核部をポリウレタンが被覆してなる複合粒子)、東色ピグメント株式会社製
比較(A)ポリウレタン粉体:製品名「D−400」((HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー)、東色ピグメント株式会社製
(B1)アクリル系ポリマーを含む被膜形成エマルション
・(B1−1)製品名「ヨドゾール GH−800F」(45質量%純分)、アクゾノーベル株式会社製
・(B1−2)製品名「ダイトゾール 5000SJ」(50質量%純分)、大東化成工業株式会社製
・(B1−3)製品名「ダイトゾール 4000SJT」(40質量%純分)、大東化成工業株式会社製
・(B1−4)製品名「ヨドゾール GH−34F」(42質量%純分)、アクゾノーベル株式会社製
・(B1−5)製品名「ダイトゾール 5000AD」(50質量%純分)、大東化成工業株式会社製
(B2)ポリウレタン系ポリマーを含む被膜形成エマルション、製品名「バイキュサン C1010」(40質量%純分)、バイエルマテリアルサイエンス社製
(C1)多孔質粉体1:製品名「UP−812」((メタ)アクリレートモノマー単位を有する核部とポリウレタンからなる被覆部からなる二層構造を有する多孔質粉体)、東色ピグメント株式会社製
(C2)多孔質粉体2:製品名「サンスフェアH−52」(真球状多孔質シリカ)、AGCエスアイテック株式会社製
<実施例1〜13、比較例1〜4>
本発明のケラチン繊維用化粧料を用いて、下記の評価を実施し、表1、2に示した。
<評価方法1>
比較例1のケラチン繊維用化粧料を、化粧品評価の女性パネラー10名の睫毛に、マスカラ塗布具を用いて塗布し、前記ケラチン繊維用化粧料の塗布面を目視観察した。
次に、比較例1のケラチン繊維用化粧料を化粧落とし用洗顔料などで完全に落とした後、実施例および比較例2〜6のケラチン繊維用化粧料を、比較例1と同様に、再び化粧品評価の女性パネラー10名の睫毛に塗布し、前記ケラチン繊維用化粧料の塗布面を目視観察した。
下記の評価について、比較例1のケラチン繊維用化粧料のボリュームアップ評価を基準1、カールキープ評価を基準2として、下記基準により評価した。
・ボリュームアップ評価
実施例および比較例2〜4のケラチン繊維用化粧料の塗布面を目視観察した。
前記パネラー10名のうち、「基準1(比較例1のケラチン繊維用化粧料)よりも、塗布後の睫毛のボリュームが明らかに向上した」と評価したものが、8〜10名のものを◎、4〜7名のものを〇、1〜3名のものを△、0名のものを×と評価した。
・カールキープ評価
実施例および比較例2〜4のケラチン繊維用化粧料の塗布面を目視観察した。
なお、各ケラチン繊維用化粧料を塗布する直前に、前記パネラー10名の睫毛はビューラーでカール処理を行った。
前記パネラー10名のうち、「基準2(比較例1のケラチン繊維用化粧料)よりも、塗布後の睫毛のカールが維持されている」と評価したものが、8〜10名のものを◎、4〜7名のものを〇、1〜3名のものを△、0名のものを×と評価した。
<評価方法2>
・使用感 評価
実施例および比較例のケラチン繊維用化粧料を、化粧品評価の女性パネラー10名の睫毛に、マスカラ塗布具を用いて塗布した際の使用感について、「均一にムラなく塗布することができ、塗布後のべたつきが少ない」と評価したものが、8〜10名のものを◎、4〜7名のものを〇、1〜3名のものを△、0名のものを×と評価した。
・化粧持続性評価
実施例および比較例のケラチン繊維用化粧料を、化粧品評価の女性パネラー10名の睫毛に塗布し、通常の生活をしてもらう。その後、塗布後4時間経過した前記パネラー10名の目の周囲を目視観察し、「ケラチン繊維用化粧料の一部欠落物が付着するなどの、目の周囲に変化は確認されなかった」と評価したものが、8〜10名のものを◎、4〜7名のものを〇、1〜3名のものを△、0名のものを×と評価した。
Figure 2020186202


Figure 2020186202

表1、2から明らかなとおり、(A)成分と(B)成分を含み、化粧料中の質量比(B)/(A)=2〜10の範囲にある実施例1〜13は、(A)成分以外のポリウレタン粉体を含有する比較例1〜4と比べて、使用感と塗布後の化粧持続性が良好で、ボリュームアップ効果とカールキープ効果も得られた。
さらに(C)成分を含む実施例2〜6は、ボリュームアップ効果とカールキープ効果の更なる向上効果が得られた。
化粧料中の質量比(B)/(A)=3.5〜5の範囲にある実施例1〜11は、前記質量比2.8の実施例12、13に比べて、睫毛に付着させた際の使用感がより良好で、さらに睫毛のボリュームアップ効果とカールキープ効果についてより更なる向上効果が得られた。実施例1〜13の化粧料を眉毛に付着させて使用した際には、実施例12、13の化粧料も、実施例1〜11の化粧料と同等の効果が得られることが確認できた。
処方例1(アイブロウマスカラ)
・成分名 含有量(質量%)
・プロパンジオール 8.00
・セテス−20 0.50
・ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 2.00
・PEG−40水添ヒマシ油 0.20
・オクチルドデカノール 3.00
・フェノキシエタノール 0.40
・エチルヘキシルグリセリン 0.30
・水 30.15
・ヒドロキシエチルセルロース 10.00
・DPG 3.00
・ケイ酸(Al/Mg) 0.15
・セルロースガム 0.30
・(B1−4)被膜形成エマルション 10.0
・(B1−5)被膜形成エマルション 5.00
(以下、粉体相)
・酸化鉄(黄酸化鉄) 7.50
・タルク 4.20
・酸化鉄(ベンガラ) 2.00
・酸化鉄(黒酸化鉄) 2.60
・マイカ 4.80
・酸化チタン 0.90
・(A)ポリウレタン粉体 3.00
・(C1)多孔質粉体1 2.00
(合計 100.00)
本発明の化粧料は、睫毛に塗布して使用するボリュームマスカラ、ロングマスカラ、カールマスカラ、カラーマスカラ、トップコートマスカラ、ベースコートマスカラ;眉毛に塗布して使用するアイブロウマスカラなどのメイクアップ化粧料、頭髪の生え際に塗布して使用するヘアマスカラなどに利用することができる。

Claims (6)

  1. ポリウレタン粉体(A)を含む粉体相、被膜形成エマルション(B)を含む水相、および油相、からなるケラチン繊維用化粧料であって、
    前記(A)成分が、内側の核部と、前記核部を被覆する被覆部を有し、前記被覆部の表面に凹部を有している球状乃至は半球状の複合粒子であり、
    前記核部が、(メタ)アクリレートモノマーを含むビニル基含有モノマーに由来する第1ポリマー成分からなるものであり、
    前記被覆部が、イソシアネートプレポリマーを含むウレタン成分に由来する第2ポリマー成分からなるものであり、
    前記第1ポリマー成分の質量(M1)と前記第2ポリマーの質量(M2)の質量比(M2/M1)が70/30〜5/95であって、
    (A)成分の質量と(B)成分の質量比[(B)/(A)](固形分の質量比)が2〜10である、ケラチン繊維用化粧料。
  2. (A)成分の質量と(B)成分の質量比[(B)/(A)](固形分の質量比)が3〜5であり、
    (A)成分と(B)成分の合計含有量(固形分の質量)が10〜30質量%である、請求項1記載のケラチン繊維用化粧料。
  3. さらに(C)成分の多孔質粉体を含み、
    (C)成分が、平均粒径が3〜10μmで、吸油量が200〜400mL/100gの球形状または略球形状のものである、請求項1または2記載のケラチン繊維用化粧料。
  4. (C)多孔質粉体が、
    (メタ)アクリレートモノマー単位を有する核部形成架橋樹脂からなる核部と、ポリウレタンおよびポリウレアの少なくとも一方を含有する被覆部形成架橋樹脂からなる前記核部の周囲に形成された被覆部とを備えた多孔質構造を有しており、
    前記核部形成架橋樹脂の質量(M1)と前記被覆部形成架橋樹脂の質量(M2)との質量比率(M2/M1)が80/20〜5/95の範囲内のものである、請求項3記載のケラチン繊維用化粧料。
  5. (B)成分が、アクリル系ポリマーエマルションまたはポリウレタン系ポリマーエマルションである、請求項1〜4のいずれか1項記載のケラチン繊維用化粧料。
  6. 睫毛、眉毛または毛髪の生え際に塗布して使用するものである、請求項1〜5のいずれか1項記載のケラチン繊維用化粧料。
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