JP2020185587A - ヘミング加工用鋭角曲げ具 - Google Patents

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宏嘉 泉澤
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Abstract

【課題】鋭角曲げを施工者の熟練度に関係なく適切に行えるヘミング加工用鋭角曲げ具を提供する。【解決手段】ヘミング加工用鋭角曲げ具1は、曲折部4を介してパネル2に形成された鍔状縁部3の一部をパネル2の裏面と鋭角を成すように曲げる部分曲げを、鍔状縁部3に沿って加工位置を変えながら行うことにより鍔状縁部3に鋭角曲げを施すものであり、パネル2の裏面から曲折部4にかけて支持する支持部8を有する第1型部5と、第2型部6を第1型部5に対して前進方向F及び後退方向Bに駆動する駆動手段7とを備える。第2型部は、前進方向Fに駆動される際に、第1型部5で支持されたパネル2の鍔状縁部3の部分の外側を、部分曲げが行われるように押圧する押圧面を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、パネルにヘミング加工を施すに当たり、パネルにフランジ状に設けられた鍔状縁部に鋭角曲げを施すためのヘミング加工用鋭角曲げ具に関する。
従来、車両のインナパネルにアウタパネルを接合させる方法として、ヘミング加工を利用した接合方法が知られている。この接合方法は、車両の軽量化に適しているので、近年多く用いられるようになってきている。
このようなヘミング加工を用いて接合されたアウタパネルを交換して修理する際には、再度、ヘミング加工を行ってインナパネルとアウタパネルを接合させる必要がある。このような修理時のヘミング加工に用いられる装置として、例えば、特許文献1に記載されたようなヘミング加工用の押圧装置が知られている。
このような押圧装置を用いてヘミング加工を行う際には、予め、パネルの端縁をフランジ状に折り曲げて形成された鍔状縁部を、パネルの裏面と鋭角を成すようにさらに折り曲げる鋭角曲げが施される。その後、鋭角曲げが施されたパネルの鍔状縁部の一部が上記の押圧装置を用いて押圧されて、ほぼ180°まで折り返される。この押圧加工を、鍔状縁部の長さ方向に沿って加工位置を変えながら行うことにより、鍔状縁部の全体にわたってヘミング加工が施される。
特開2018−061981号公報
しかしながら、上記の特許文献1の押圧装置によれば、上述のように、押圧加工を開始する前に予め上記の鋭角曲げを施す必要がある。この鋭角曲げは、従来、上記のようにアウタパネルを交換して修理する場合のヘミング加工に際しては、プラスチックハンマ等で軽く叩くことにより行われる。
このため、施工者の熟練度によっては、鋭角曲げの精度や品位が不均一となり、ヘミング加工の仕上りを一定の水準に維持するのが困難となるおそれがある。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、鋭角曲げを施工者の熟練度に関係なく適切に行えるヘミング加工用鋭角曲げ具を提供することにある。
本発明のヘミング加工用鋭角曲げ具は、
第1型部と、
前記第1型部と協働する第2型部と、
前記第2型部を、前記第1型部に近づく前進方向及び遠ざかる後退方向に駆動する駆動手段とを備え、
前記第1型部は、所定幅を有して前記後退方向に延びた板状部を備え、
前記板状部は、
前記前進方向及び後退方向に沿った第1面と、
前記第1面と反対側の第2面と、
前記第1面及び前記第2面を接続して前記後退方向に向いた第3面とを備え、
前記第2型部は、該第2型部が前記前進方向に駆動されたときに前記第2面上に突出する突出部を備え、
前記突出部は、
前記所定幅の方向において対応する幅を有して前記前進方向に向いた第4面と、
前記第4面に隣接し、前記第2型部が前記前進方向に駆動されるときに前記第2面と所定の間隔を有して対向する第5面とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、パネルの端縁を該パネルの裏面側にフランジ状に折り曲げることにより曲折部を介して鍔状縁部が形成された該パネルについて、鍔状縁部に鋭角曲げを施すことができる。すなわち、ヘミング加工用鋭角曲げ具により鋭角曲げを行う際には、まず、パネルの裏面及び鍔状縁部をそれぞれ第1型部の第1面及び第3面に当接させ、駆動手段により第2型部を前進方向に駆動する。
これにより、第2型部の突出部が第1型部の第2面上に突出するので、鍔状縁部の第3面に当接している部分が、第2型部の第4面さらには第5面により押されて折り曲げられる部分曲げが行われる。このとき、折り曲げられた部分は、パネルの裏面との間で、突出部の突出量(第2型部の駆動量)に応じた鋭角を成す。
このような部分曲げを、鍔状縁部に沿って位置を変えながら鍔状縁部全体にわたって行うことにより、鍔状縁部に鋭角曲げを施すことができる。その際に、各部分曲げによる曲げ量は、駆動手段による第2型部の駆動量によって決まるので、施工者の熟練度に拘わらず、曲げ量が均一な鋭角曲げが行われる。
別の側面に係る本発明のヘミング加工用鋭角曲げ具は、
パネルの端縁を該パネルの裏面側にフランジ状に折り曲げることにより曲折部を介して該パネルに形成された鍔状縁部の一部を該一部が該パネルの裏面と鋭角を成すようにさらに折り曲げる部分曲げを、該鍔状縁部に沿った加工方向に加工位置を変えながら行うことにより該鍔状縁部に鋭角曲げを施すためのヘミング加工用鋭角曲げ具であって、
前記パネルの前記部分曲げを行う部分を、該パネルの裏面から前記曲折部にかけて当接して支持する支持部を有する第1型部と、
前記第1型部と協働して前記部分曲げを行うための第2型部と、
前記第2型部を、前記第1型部に対して近づく前進方向及び遠ざかる後退方向に駆動する駆動手段とを備え、
前記第2型部は、前記前進方向に駆動される際に、前記第1型部により支持された前記パネルの前記鍔状縁部の部分の外側を、前記部分曲げが行われるように押圧する押圧面を備えることを特徴とする。
本発明において、パネルに曲折部を介して設けられた鍔状縁部に鋭角曲げを施す際には、第1型部により、パネルの部分曲げを行う部分が支持される。そして、駆動手段で第2型部を前進方向に駆動させることにより、第2型部の押圧面が鍔状縁部の当該部分を押圧して上述の部分曲げが行われる。この部分曲げを、鍔状縁部に沿った加工方向に加工位置を変えながら行うことにより、該鍔状縁部に鋭角曲げが施される。
これによれば、第2型部の前進方向への駆動量に応じて、各部分曲げにおける鍔状縁部の曲げ量(パネルの裏面となす鋭角)が決まるので、鋭角曲げを施工者の熟練度に関係なく適切に行うことができる。
より好ましい態様においては、
前記第1型部は、前記加工方向に垂直な断面が前記後退方向に開いて延びたU字状であるU字状部分を備え、
前記U字状部分は、前記後退方向に延びた一方の部分である第1部分と、該後退方向に延びた他方の部分である第2部分とを備え、
前記第1部分は、前記支持部を構成し、
前記第2部分の前記第1部分に対向する面は、前記第1型部及び前記第2型部を相互に前記前進方向及び前記後退方向に案内する該第1型部側の案内面を構成し、
前記第2型部は、
前記加工方向に垂直な断面が、該第2型部が前記前進方向に駆動されるときに前記U字状部分の内側に侵入可能な形状を有し、
該第2型部が前記U字状部分の内側に侵入するときに前記第1型部側の案内面に対向する面が、該進入時に該案内面と摺動して前記相互の案内に供される該第2型部側の案内面を構成する。
この態様によれば、第1型部側の案内面と第2型部側の案内面とによって、第1型部及び第2型部が相互に案内方向にずれることなく案内されるので、各部分曲げにおける鍔状縁部の曲げ量をより確実に一定化することができる。
さらに好ましい態様においては、
前記駆動手段は、
前記第1型部が固定され、かつ前記第2型部を前記前進方向及び前記後退方向に進退自在に支持する固定部と、
前記固定部に対して、一端が第1回動軸の周りで回動自在に接続された第1リンク部材と、
前記第1リンク部材に一端が回動自在に接続され、他端が前記固定部に回動自在に接続された第2リンク部材とを備える。
この態様によれば、固定部、第1リンク部材、第2リンク部材、及び第2型部は、4リンク・1自由度のクランク・スライダー機構に類似したリンク機構を構成するので、駆動手段を、適切な部分曲げが行われるように容易に設計することができる。
この場合、
前記駆動手段は、
前記第1リンク部材とともに前記第1回動軸の周りで回動可能で、前記第1リンク部材を回動させるためのレバー部と、
前記第1リンク部材と前記レバー部との回動方向の位置関係を調整するための調整手段とを備えるのが好ましい。
これによれば、調整手段で第1リンク部材とレバー部との回動方向の位置関係を調整することにより、レバー部の回動量に応じた第2型部の駆動量を適切に設定することができる。
この場合、前記第1リンク部材と前記レバー部とは、前記第1回動軸以外の箇所で、相互に該第1回動軸を中心とする回動方向の遊びを有して連結されるのが好ましい。
これによれば、各部の製造誤差を吸収して、第2型部を、第1型部に対して支障なく前進方向及び後退方向に駆動することができる。また、この場合でも、上述の案内面を有する場合には、部分曲げや鋭角曲げの精度を高く維持することができる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係るヘミング加工用鋭角曲げ具の、一部を断面で表した側断面図であり、図1Bは、該ヘミング加工用鋭角曲げ具の第1型部及び第2型部の下面図である。 図1のヘミング加工用鋭角曲げ具の斜視図である。 図3A及び図3Bは、それぞれ第2型部を前進方向に駆動した場合の図1A及び図1Bに対応する側断面図及び下面図である。 図4Aは、図1のヘミング加工用鋭角曲げ具により鋭角曲げが施されたパネルを示す斜視図であり、図4Bは、図4Aのパネルに押圧加工を施している様子を示す斜視図であり、図4Cは、ヘミング加工が完了したパネルの断面図である。 図5Aは、図1Bの第1型部及び第2型部の斜視図であり、図5Bは、図5Aの第1型部及び第2型部をべつの角度から見た斜視図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1A及び図1Bに示すように、本発明の一実施形態に係るヘミング加工用鋭角曲げ具1は、パネル2に設けられたフランジ状の鍔状縁部3の一部を曲げる部分曲げを、鍔状縁部3に沿った加工方向Mに加工位置を変えながら行うことにより、鍔状縁部3に鋭角曲げを施すためのものである。部分曲げは、当該鍔状縁部3の一部をパネル2の裏面と鋭角を成すように曲折部4でさらに曲げることにより行われる。
鍔状縁部3は、パネル2の端縁をパネル2の裏面側にフランジ状に曲げることによって、曲折部4を介してパネル2に予め形成された部分である。曲折部4は、その際に実際に曲げられた部分である。
図1A、図1B及び図2に示すように、ヘミング加工用鋭角曲げ具1は、第1型部5と、第1型部5と協働して前記部分曲げを行うための第2型部6と、第2型部6を、第1型部5に対して近づく前進方向F及び遠ざかる後退方向Bに駆動する駆動手段7とを備える。
第1型部5は、パネル2の前記部分曲げを行う部分を、パネル2の裏面から曲折部4にかけて当接して支持する支持部8を有する。第2型部6は、前進方向Fに駆動される際に、第1型部5により支持されたパネル2の鍔状縁部3の部分の外側を、前記部分曲げが行われるように押圧する押圧面9を備える。
押圧面9の加工方向Mにおける両側の部分から第1型部5における支持部8に対峙する部分にかけて、部分曲げがなされる鍔状縁部3の部分に傷をつけることなく滑らかに該部分に部分曲げがなされるように、面取りがなされている。
第1型部5は、加工方向Mに垂直な断面が後退方向Bに開いて延びたU字状であるU字状部分10を備える。U字状部分10は、後退方向Bに延びた一方の部分である第1部分11と、後退方向Bに延びた他方の部分である第2部分12とを備える。第1部分11は、上述の支持部8を構成する。第2部分12の第1部分11に対向する面は、第1型部5及び第2型部6を前進方向F及び後退方向Bに相互に案内する第1型部5側の案内面13を構成する。
第2型部6は、加工方向Mに垂直な断面が、第2型部6が前進方向Fに駆動されるときにU字状部分10の内側に侵入可能な形状を有する。第2型部6がU字状部分10の内側に侵入するときに第1型部5側の案内面13に対向する面が、該進入時に案内面13と摺動して前記相互の案内に供される第2型部6側の案内面14を構成する。
駆動手段7は、第1型部5が固定された固定部15と、固定部15に対して、一端が第1回動軸16の周りで回動自在に接続された第1リンク部材17と、第1リンク部材17に一端が回動自在に接続され、他端が固定部15に回動自在に接続された第2リンク部材18とを備える。固定部15は、第2型部6を前進方向F及び後退方向Bに進退自在に支持する。
固定部15は、柄部19と、柄部19の先端に固定されたシリンダ部20と、シリンダ部20により前進方向F及び後退方向Bに進退自在に支持されたピストン部21とを備える。シリンダ部20とピストン部21との間には、シリンダ部20に対してピストン部21を柄部19側に付勢する圧縮コイルばね22が介在する。
ピストン部21は、円筒状の内部空間を有する。この内部空間に第2型部6の取付部23が該内部空間の内壁との間である程度の遊びを有して挿入され、第1回動軸16を構成するボルト24により、該遊びの許容する範囲内で微回動し得るように取り付けられる。
第1リンク部材17は、加工方向Mに垂直で、前進方向F及び後退方向Bに平行な対称面25について対称的な形状を有する。第1リンク部材17の対称面25を挟んだ一方の側及び他方の側は、第1リンク部材17の第1回動軸16と反対側の端部に設けられた連結部26を介して連結される。また、当該一方の側及び他方の側は、ピストン部21を両側から挟むようにして、ボルト24により、第1回動軸16の周りで回動自在にピストン部21及び第2型部6に連結される。
したがって、固定部15、第1リンク部材17、第2リンク部材18、及び第2型部6は、4リンク・1自由度のクランク・スライダー機構に類似するリンク機構を構成している。
また、駆動手段7は、第1リンク部材17とともに第1回動軸16の周りで回動可能で、第1リンク部材17を回動させるためのレバー部27と、第1リンク部材17とレバー部27との回動方向の位置関係を調整するための調整手段28とを備える。レバー部27は、対称面25について対称な形状を有する。
レバー部27の対称面25を挟んだ一方の側及び他方の側は、レバー部27を回動させるために把持される第1回動軸16側と反対側の部分においてレバー連結部27aを介して連結される。また、当該一方の側及び他方の側は、第1リンク部材17を両側から挟むようにして、ボルト24により、第1回動軸16の周りで回動自在にピストン部21及び第2型部6に連結されるとともに、第1リンク部材17に取り付けられる。
この取付けは、第1リンク部材17とレバー部27とを、第1回動軸16以外の箇所で、相互に第1回動軸16を中心とする回動方向の遊びを有して回動方向に拘束することにより行われる。
この遊びを伴う拘束は、第1リンク部材17の対称面25を挟んだ一方の側及び他方の側の間に渡されたピン状部材29と、レバー部27の対称面25を挟んだ一方の側及び他方の側に設けられ、ピン状部材29が貫通している長孔30とによって担保される。すなわち、長孔30は、第1回動軸16を中心とする回動方向に当該遊びに対応した長さを有する。
また、固定部15は、第1型部5を固定部15に固定するためのアーチ状部材31を備える。アーチ状部材31は、対称面25を挟んで対称な形状を有し、対称面25に沿って基端部側から先端部側に延びている。アーチ状部材31の基端部は、シリンダ部20の外面に固定される。アーチ状部材31の先端部に、第1型部5が固定される。
第2リンク部材18は、2枚の板状部材で構成される。第2リンク部材18の第1リンク部材17及び固定部15に対する接続は、第1リンク部材17の中間部及びアーチ状部材31の基端部をそれぞれ貫通するボルト32a及び32bにより、これらを回転軸として2枚の板状部材を当該中間部及び当該基端部に連結することによって行われる。この連結に際し、当該2枚の板状部材は、当該中間部及び当該基端部を挟むようにして、当該中間部及び当該基端部の両側に設けられる。
調整手段28は、第1リンク部材17の連結部26に設けられたねじ孔33と、レバー連結部27aに設けられた貫通孔34を通ってねじ孔33に螺合する調整ねじ35とを備える。調整ねじ35のねじ孔33と反対側の端部には、調整用のつまみ36が設けられる。調整ねじ35のつまみ36と連結部26との間には、圧縮コイルばね37が設けられる。レバー連結部27aと第1リンク部材17の連結部26との間には、圧縮コイルばね38が設けられる。
レバー部27を回動させて第2型部6を前進方向Fに駆動する際には、図3Aのように、第2型部6は、調整ねじ35がアーチ状部材31の基端部に当接するまで前進方向Fに駆動する。
このときの駆動量については、調整手段28において、つまみ36を回してねじ孔33からの調整ねじ35の突出量を少なくすることにより、第1リンク部材17とレバー部27との回動方向の位置関係を、第2型部6が第1型部5に最も近づいた位置まで駆動できるように調整することができる。また、ねじ孔33からの調整ねじ35の突出量を大きくすることにより、第2型部6が第1型部5から最も離れた位置まで駆動できるよう調整することができる。
なお、別の見方をすれば、図5A及び図5Bに示すように、第1型部5は、所定幅Wを有して後退方向Bに延びた板状部41を備えると考えることもできる。板状部41は、前進方向F及び後退方向Bに沿った第1面42と、第1面42と反対側の第2面43と、第1面42及び第2面43を接続して後退方向Bに向いた第3面44とを備える。板状部41は、上述の第1部分11に相当する。
また、第2型部6は、第2型部6が前進方向Fに駆動されたときに板状部41の第2面43上に突出する突出部45を備えると考えることができる。突出部45は、上述の所定幅Wの方向において対応する幅を有して前進方向Fに向いた第4面46と、第4面46に隣接し、第2型部6が前進方向Fに駆動されるときに第2面43と所定の間隔を有して対向する第5面47とを備える。第4面46及び第5面47は上述の押圧面9を構成する。
この構成において、パネル2の鍔状縁部3に対して鋭角曲げを施す際には、まず、第1型部5により、パネル2の最初に部分曲げを行う部分が支持される。そして、レバー部27及び柄部19を片手で把持して握り締めることにより、駆動手段7を介して第2型部6を前進方向Fに駆動させる。これにより、第2型部6の押圧面9で鍔状縁部3の当該部分を押圧し、当該部分がパネル2の裏面と鋭角を成すように当該部分を曲折部4でさらに曲げることにより、部分曲げを行う。このときの様子が図3A及び図3Bに示されている。この部分曲げにおける曲げ量は、調整ねじ35のつまみ36を操作して調整することができる。
この部分曲げを、鍔状縁部3に沿った加工方向Mに加工位置を変えながら行うことにより、鍔状縁部3に鋭角曲げを施すことができる。このとき、部分曲げの曲げ量をつまみ36により数段階に分けて増大させながら、鋭角曲げを繰り返すのが好ましい。
すなわち、まず、鍔状縁部3とパネル2の裏面とがなす鋭角が大きい角度となる部分曲げにより鋭角曲げを行う。その後、段階的に、より小さい曲げ量の部分曲げによる鋭角曲げを段階数分繰り返すことにより、目的とする角度の鋭角曲げを、高品位で達成することができる。これにより、その後の、鍔状縁部3をパネル2の裏面に接合させるための押圧加工が容易となる。
なお、上記の鋭角曲げを、パネル2に接合される他のパネル40をパネル2と第1型部5の第1部分11との間に挟んで行うことにより、曲折部4における曲率を該接合に適した値に設定することができる。これにより、その後の、パネル2を他のパネル40に接合させるための押圧加工が容易となる。
なお、上記の鋭角曲げにより、図4Aのように、パネル2の裏面と鍔状縁部3とがなす鋭角がθに設定されたパネル2について、図4Bに示されるような押圧装置39を用いて上記の押圧加工を施すことにより、ヘミング加工を完了することができる(特開2018−061981号公報参照)。その際に、パネル2に他のパネル40を接合する場合には、パネル2の裏面及び鍔状縁部3と他のパネル40との間に接着剤が配置される。
なお、第1型部5の第3面44(図5A参照)の先端はR形状になっており、予折り(鋭角曲げ)後に押圧装置39を用いて押圧加工を施すことにより、図4Cに示すようにヘミング加工後のパネル2の先端形状を球状(R形状)に仕上げることが可能である。
以上のように、本実施形態によれば、調整手段28により設定される第2型部6の前進方向Fへの駆動量に応じて、各部分曲げにおける鍔状縁部3の曲げ量が決まるので、施工者の熟練度に関係なく鋭角曲げを適切に行うことができる。
また、第1型部5側の案内面13と第2型部6側の案内面14とによって、第1型部5及び第2型部6が相互に案内方向にずれることなく案内されるので、各部分曲げにおける鍔状縁部3の曲げ量をより確実に一定化することができる。
また、固定部15、第1リンク部材17、第2リンク部材18、及び第2型部6は、4リンク・1自由度のクランク・スライダー機構に類似したリンク機構を構成するので、駆動手段7を、適切な部分曲げが行われるように容易に設計することができる。
また、調整手段28で第1リンク部材17とレバー部27との回動方向の位置関係を調整することにより、レバー部27の回動量に応じた第2型部6の駆動量を適切に設定することができる。
また、第1リンク部材17とレバー部27とが、回動方向の遊びを有して連結されるので、各部の製造誤差を吸収して、第2型部6を、第1型部5に対して支障なく前進方向F及び後退方向Bに駆動することができる。また、この場合でも、上述の案内面13、14を有するので、部分曲げや鋭角曲げの精度を高く維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、適宜変形して実施することができる。例えば、レバー部27及び柄部19は、対称面25に垂直な方向を向いていて、これらの握り操作を作業により適した体勢で行えるようにしてもよい。あるいは、さらに、このようなレバー部27及び柄部19の向きに適合した駆動手段を採用してもよい。
1…ヘミング加工用鋭角曲げ具、2…パネル、3…鍔状縁部、4…曲折部、5…第1型部、6…第2型部、7…駆動手段、8…支持部、9…押圧面、10…U字状部分、11…第1部分、12…第2部分、13…案内面、14…案内面、15…固定部、16…第1回動軸、17…第1リンク部材、18…第2リンク部材、19…柄部、20…シリンダ部、21…ピストン部、22…圧縮コイルばね、23…取付部、24…ボルト、25…対称面、26…連結部、27…レバー部、27a…レバー連結部、28…調整手段、29…ピン状部材、30…長孔、31…アーチ状部材、32a、32b…ボルト、33…ねじ孔、34…貫通孔、35…調整ねじ、36…つまみ、37、38…圧縮コイルばね、39…押圧装置、40…他のパネル、41…板状部、42…第1面、43…第2面、44…第3面、45…突出部、46…第4面、47…第5面。

Claims (6)

  1. 第1型部と、
    前記第1型部と協働する第2型部と、
    前記第2型部を、前記第1型部に近づく前進方向及び遠ざかる後退方向に駆動する駆動手段とを備え、
    前記第1型部は、所定幅を有して前記後退方向に延びた板状部を備え、
    前記板状部は、
    前記前進方向及び後退方向に沿った第1面と、
    前記第1面と反対側の第2面と、
    前記第1面及び前記第2面を接続して前記後退方向に向いた第3面とを備え、
    前記第2型部は、該第2型部が前記前進方向に駆動されたときに前記第2面上に突出する突出部を備え、
    前記突出部は、
    前記所定幅の方向において対応する幅を有して前記前進方向に向いた第4面と、
    前記第4面に隣接し、前記第2型部が前記前進方向に駆動されるときに前記第2面と所定の間隔を有して対向する第5面とを備えることを特徴とするヘミング加工用鋭角曲げ具。
  2. パネルの端縁を該パネルの裏面側にフランジ状に折り曲げることにより曲折部を介して該パネルに形成された鍔状縁部の一部を該一部が該パネルの裏面と鋭角を成すようにさらに折り曲げる部分曲げを、該鍔状縁部に沿った加工方向に加工位置を変えながら行うことにより該鍔状縁部に鋭角曲げを施すためのヘミング加工用鋭角曲げ具であって、
    前記パネルの前記部分曲げを行う部分を、該パネルの裏面から前記曲折部にかけて当接して支持する支持部を有する第1型部と、
    前記第1型部と協働して前記部分曲げを行うための第2型部と、
    前記第2型部を、前記第1型部に対して近づく前進方向及び遠ざかる後退方向に駆動する駆動手段とを備え、
    前記第2型部は、前記前進方向に駆動される際に、前記第1型部により支持された前記パネルの前記鍔状縁部の部分の外側を、前記部分曲げが行われるように押圧する押圧面を備えることを特徴とするヘミング加工用鋭角曲げ具。
  3. 前記第1型部は、前記加工方向に垂直な断面が前記後退方向に開いて延びたU字状であるU字状部分を備え、
    前記U字状部分は、前記後退方向に延びた一方の部分である第1部分と、該後退方向に延びた他方の部分である第2部分とを備え、
    前記第1部分は、前記支持部を構成し、
    前記第2部分の前記第1部分に対向する面は、前記第1型部及び前記第2型部を相互に前記前進方向及び前記後退方向に案内する該第1型部側の案内面を構成し、
    前記第2型部は、
    前記加工方向に垂直な断面が、該第2型部が前記前進方向に駆動されるときに前記U字状部分の内側に侵入可能な形状を有し、
    該第2型部が前記U字状部分の内側に侵入するときに前記第1型部側の案内面に対向する面が、該進入時に該案内面と摺動して前記相互の案内に供される該第2型部側の案内面を構成することを特徴とする請求項2に記載のヘミング加工用鋭角曲げ具。
  4. 前記駆動手段は、
    前記第1型部が固定され、かつ前記第2型部を前記前進方向及び前記後退方向に進退自在に支持する固定部と、
    前記固定部に対して、一端が第1回動軸の周りで回動自在に接続された第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材に一端が回動自在に接続され、他端が前記固定部に回動自在に接続された第2リンク部材とを備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のヘミング加工用鋭角曲げ具。
  5. 前記駆動手段は、
    前記第1リンク部材とともに前記第1回動軸の周りで回動可能で、前記第1リンク部材を回動させるためのレバー部と、
    前記第1リンク部材と前記レバー部との回動方向の位置関係を調整するための調整手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載のヘミング加工用鋭角曲げ具。
  6. 前記第1リンク部材と前記レバー部とは、前記第1回動軸以外の箇所で、相互に該第1回動軸を中心とする回動方向の遊びを有して連結されていることを特徴とする請求項5に記載のヘミング加工用鋭角曲げ具。
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