JP2020184522A - 非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープ - Google Patents

非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープ Download PDF

Info

Publication number
JP2020184522A
JP2020184522A JP2020074822A JP2020074822A JP2020184522A JP 2020184522 A JP2020184522 A JP 2020184522A JP 2020074822 A JP2020074822 A JP 2020074822A JP 2020074822 A JP2020074822 A JP 2020074822A JP 2020184522 A JP2020184522 A JP 2020184522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
weight
parts
adhesive tape
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020074822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7410787B2 (ja
Inventor
茂樹 河邊
Shigeki Kawabe
茂樹 河邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to US17/601,212 priority Critical patent/US20220213359A1/en
Priority to EP20796106.1A priority patent/EP3960827A4/en
Priority to CN202080031239.9A priority patent/CN114096631A/zh
Priority to PCT/JP2020/017371 priority patent/WO2020218362A1/ja
Priority to TW109113863A priority patent/TW202104494A/zh
Publication of JP2020184522A publication Critical patent/JP2020184522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7410787B2 publication Critical patent/JP7410787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】非水系電解液中での接着性に優れ、かつ、ベタツキが少なく、粘着テープに適用した際には当該粘着テープ端面からのはみ出しが防止され得る非水系電池用粘着剤、および当該粘着剤を含む粘着テープを提供すること。【解決手段】本発明の非水系電池用粘着剤は、圧着により接着性を発現する粘着剤であって、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと、融点が25℃以上である結晶性樹脂を含む。1つの実施形態においては、上記非水系電池用粘着剤は、加温により接着性を発現する。【選択図】図1

Description

本発明は、非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープに関する。
リチウムイオン電池等の非水系電解液を封入して構成される非水系電池には、電池ケース内への電極の詰め込み性を改善する、電極間の短絡を防止する等の目的で粘着テープが使用される。このような粘着テープには、非水系電解液中での接着信頼性が求められ、疎水性の高い粘着剤(アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤)を用いる、粘着剤に酸成分を含有させる、粘着剤に粘着付与樹脂等の添加剤を加える等の手段が検討されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、非水系電解液中での接着信頼性向上を意図して構成される粘着剤は、一般に軟らかく、粘着剤のベタツキ、粘着テープ端面からの粘着剤はみ出し等により、電池組み立て工程における不具合発生およびハンドリング性低下の一要因となっている。このような不具合を防止するには、粘着剤を構成するベースポリマーの架橋度を上げる、粘着剤層の厚みを薄くする、粘着付与樹脂等の添加剤の添加量を少なくする等の手段が、考えられる。しかしながら、これらの手段はいずれも、非水系電解液中での接着信頼性を低下させてしまう。すなわち、非水系電解液中での接着信頼性の確保と、電池組み立て工程におけるハンドリング性向上とはトレードオフの関係となっている。
特開2013−140765号公報
本発明は従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、非水系電解液中での接着性に優れ、かつ、ベタツキが少なく、粘着テープに適用した際には当該粘着テープ端面からのはみ出しが防止され得る非水系電池用粘着剤、および当該粘着剤を含む粘着テープを提供することにある。
本発明の非水系電池用粘着剤は、圧着により接着性を発現する粘着剤であって、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと、融点が25℃以上である結晶性樹脂を含む。
1つの実施形態においては、上記非水系電池用粘着剤は、加温により接着性を発現する。
1つの実施形態においては、上記酸官能基を有するアクリル系ポリマーが、炭素数が4以上の直鎖状または分枝状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位aを有する。
1つの実施形態においては、上記構成単位aの含有割合が、上記酸官能基を有するアクリル系ポリマー100重量部に対して、50重量部以上である。
1つの実施形態においては、上記結晶性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である。
1つの実施形態においては、上記ポリオレフィン系樹脂が、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂またはアクリル変性ポリオレフィン系樹脂である。
1つの実施形態においては、上記非水系電池用粘着剤は、C5系石油樹脂および/またはC9系石油樹脂を含む。
本発明の別の局面によれば、非水系電池用粘着テープが提供される。この非水系電池用粘着テープは、上記非水系電池用粘着剤を含む。
1つの実施形態においては、上記非水系電池用粘着テープは、基材と、該基材の少なくとも片側に配置された粘着剤層とを備え、該粘着剤層が、上記非水系電池用粘着剤を含む。
1つの実施形態においては、上記基材が、ポリアクリレート、ポリウレタン、ポリイミド、アラミド、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフェニレンサルファイドから選ばれた少なくとも一種から形成される。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の上記基材とは反対側に、剥離フィルムが設けられている。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層が、上記基材の一方の側に配置され、別の粘着剤層が、該基材の他方の側に配置されている。
本発明のさらに別の局面によれば、非水系電池が提供される。この非水系電池は、上記非水系電池用粘着テープを含む。
本発明によれば、非水系電解液中での接着性に優れ、かつ、ベタツキが少なく、粘着テープに適用した際には当該粘着テープ端面からのはみ出しが防止され得る非水系電池用粘着剤、および当該粘着剤を含む粘着テープを提供することができる。
本発明の1つの実施形態による非水系電池用粘着テープの概略断面図である。 本発明の別の実施形態による非水系電池用粘着テープの概略断面図である。
A.非水系電池用粘着剤
本発明の非水系電池用粘着剤は、圧着により接着性を発現する粘着剤であって、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと、融点が25℃以上である結晶性樹脂を含む。本発明においては、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと上記結晶性樹脂とを組み合わせて用いることにより、ベタツキが少なく(具体的には、適切なプローブタック値を有し)、かつ、非水系電解液中においても、優れた接着性を発現し、かつ、接着性が経時で低下しにくい、粘着剤を得ることができる。このような粘着剤を用いれば、内部短絡防止機能性に優れ、かつ、電池組み立て工程におけるハンドリング性に優れる粘着テープを得ることができる。また、上記粘着テープは、非水系電解液中で用いられる部材(例えば、セパレーター、電極、外装材(金属缶、パウチ等)の接合に好適に用いられ得る。また、上記粘着テープは両面粘着テープとして構成され得、金属材料と金属材料との接合、非金属材料と非金属材料との接合、および金属材料と非金属材料との接合に好適に用いられ得る。さらに、本発明の粘着剤においては、酸官能基を有するアクリル系ポリマーの構造(例えば、モノマー成分、分子量)、結晶性樹脂の構造、酸官能基を有するアクリル系ポリマーおよび結晶性樹脂の含有割合等を調整することにより、ベタツキ度合いと接着信頼性とのバランスを容易に制御することができる。
上記粘着剤は、常温(25℃)下で接着性を示す粘着剤であってもよく、加温(例えば、100℃〜200℃)により接着性を発現する粘着剤であってもよい。加温により接着性を発現する粘着剤は、加温後、常温にまで冷却した状態で接着性を示し得る。
A−1.酸官能基を有するアクリル系ポリマー
酸官能基を有するアクリル系ポリマーとしては、例えば、1種または2種以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位、および、酸官能基を有するモノマー由来の構成単位を含むアクリル系ポリマーが挙げられる。
上記粘着剤中、酸官能基を有するアクリル系ポリマーの含有割合は、粘着剤中の固形分100重量部に対して、好ましくは7重量部〜95重量部であり、より好ましくは15重量部〜90重量部であり、さらに好ましくは20重量部〜85重量部であり、特に好ましくは40重量部〜85重量部である。酸官能基を有するアクリル系ポリマーの含有量は、所望とするプローブタック値、接着性等に応じて、適切な量とされ得る。なお、上記接着剤は、酸官能基を有するアクリル系ポリマーの他に酸官能基を有さないアクリル系ポリマーを含んでいてもよく、酸官能基を有さないアクリル系ポリマーを含んでいなくてもよい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位の含有割合は、酸官能基を有するアクリル系ポリマー100重量部に対して、好ましくは50重量部〜99重量部であり、より好ましくは70重量部〜98重量部であり、さらに好ましくは80重量部〜98重量部である。
好ましくは、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、炭素数が1〜24(より好ましくは3〜20、さらに好ましくは4〜12、特に好ましくは4〜8)の直鎖状または分枝状のアルキル基を有する。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸エイコシル等が挙げられる。
1つの実施形態においては、上記酸官能基を有するアクリル系ポリマーは、炭素数が4以上(好ましくは4〜12、より好ましくは4〜8)の直鎖状または分枝状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位aを有し、該構成単位aの含有割合は、酸官能基を有するアクリル系ポリマー100重量部に対して、50重量部以上(好ましくは50重量部〜99重量部、より好ましくは70重量部〜98重量部、さらに好ましくは80重量部〜98重量部)である。当該構成単位aを所定量以上含む酸官能基を有するアクリル系ポリマーを用いれば、非水系電解液中における接着信頼性に優れる粘着剤を得ることができる。
1つの実施形態においては、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、分岐状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが用いられる。分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを用いれば、本発明の効果は特に顕著となる。上記分岐状アルキル基の炭素数は、好ましくは4以上であり、より好ましくは4〜12であり、さらに好ましくは4〜8である。直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとを併用してもよい。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単独で使用してもよい。
1つの実施形態においては、上記酸官能基を有するアクリル系ポリマーにおいて、分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位の含有割合は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位100重量部(すなわち、直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの合計量100重量部)に対して、好ましくは50重量部〜100重量部であり、より好ましくは70重量部〜100重量部であり、さらに好ましくは80重量部〜100重量部である。
分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸2−エチルブチル、(メタ)アクリル酸2−メチルブチル等が挙げられる。なかでも好ましくは、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニルまたは(メタ)アクリル酸イソデシルであり、より好ましくは(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルである。(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルを用いれば、非水系電解液中での接着信頼性に特に優れる粘着剤を得ることができる。
酸官能基を有するアクリル系ポリマーが有する酸官能基としては、例えば、カルボキシル基、酸無水物基、リン酸基、スルホン酸基等が挙げられる。したがって、上記酸官能基を有するモノマーとしては、例えば、カルボキシル基含有モノマー、酸無水物基含有モノマー、リン酸基含有モノマー、スルホン酸基含有モノマー等が挙げられる。なかでも好ましくは、カルボキシル基含有モノマーである。カルボキシル基含有モノマーを用いれば、金属板に対しての粘着力が発現しやすく、また設計・生産面でも、他のアクリル系モノマーと共重合しやすく、また共重合により出来たポリマーは架橋がしやすいという特徴がある。
上記カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等が挙げられる。なかでも好ましくはアクリル酸である。
上記酸官能基を有するモノマー由来の構成単位の含有割合は、酸官能基を有するアクリル系ポリマー100重量部に対して、好ましくは1.5重量部〜20重量部であり、より好ましくは1.8重量部〜15重量部であり、さらに好ましくは2重量部〜10重量部である。
上記酸官能基を有するアクリル系ポリマーは、凝集力、耐熱性、架橋性等の改質を目的として、必要に応じて、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび/または酸官能基を有するモノマーと共重合可能な他のモノマー由来の構成単位を含んでいてもよい。このような他のモノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチルメタクリレート等のヒドロキシル基含有モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド等の(N−置換)アミド系モノマー;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸アミノアルキル系モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー;N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド系モノマー;N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシルイタコンイミド、N−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミド等のイタコンイミド系モノマー;N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクルロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスクシンイミド等のスクシンイミド系モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニルピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾール、ビニルオキサゾール、ビニルモルホリン、N−ビニルカルボン酸アミド類、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニルカプロラクタム等のビニル系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノアクリレートモノマー;(メタ)アクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有アクリル系モノマー;(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコール等のグリコール系アクリルエステルモノマー;(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、フッ素(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等の複素環、ハロゲン原子、ケイ素原子等を有するアクリル酸エステル系モノマー;ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート等の多官能モノマー;イソプレン、ブタジエン、イソブチレン等のオレフィン系モノマー;ビニルエーテル等のビニルエーテル系モノマー等が挙げられる。これらの単量体成分は、単独で、または2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記他のモノマー由来の構成単位の含有割合は、酸官能基を有するアクリル系ポリマー100重量部に対して、好ましくは20重量部以下であり、より好ましくは10重量部以下であり、さらに好ましくは5重量部以下である。
上記酸官能基を有するアクリル系ポリマーの重量平均分子量は、好ましくは30万〜200万であり、より好ましくは50万〜150万である。重量平均分子量は、GPC(溶媒:THF)により測定され得る。
A−2.結晶性樹脂
上記のとおり、本発明の粘着剤は、結晶性樹脂を含む。結晶性樹脂とは、示差走査熱量計(DSC)で測定した示差熱量曲線において、明確な吸熱ピーク(半値幅が15℃以内)を有する樹脂をいう。
粘着剤中、結晶性樹脂の含有割合は、粘着剤中の固形分100重量部に対して、好ましくは3重量部〜90重量部であり、より好ましくは10重量部〜85重量部であり、さらに好ましくは15重量部〜80重量部である。
上記結晶性樹脂の融点は、25℃以上であり、より好ましくは40℃以上であり、さらに好ましくは60℃〜120℃であり、特に好ましくは60℃〜100℃である。このような範囲であれば、ベタツキの少ない粘着剤を得ることができる。融点は、示差走査熱量分析(DSC)により測定できる。
上記結晶性樹脂の重量平均分子量は、好ましくは5万〜150万であり、より好ましくは7万〜100万である。
上記結晶性樹脂の結晶化度は、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上である。結晶化度は、代表的には、示差走査熱量分析(DSC)により測定できる。
1つの実施形態においては、上記結晶性樹脂は、ポリオレフィン系樹脂である。当該ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−へプテン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ノネン共重合体、エチレン−1−デセン共重合体、エチレン−1−ウンデセン共重合体、エチレン−1−ドデセン共重合体、エチレン−1−トリデセン共重合体、エチレン−1−テトラデセン共重合体、エチレン−1−ペンタデセン共重合体、エチレン−1−ヘキサデセン共重合体、エチレン−1−ヘプタデセン共重合体、エチレン−1−オクタデセン共重合体、エチレン−1−ナノデセン共重合体、エチレン−1−エイコセン共重合体などのエチレン-α-オレフィン共重合体;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピオン酸ビニル共重合体などのエチレン−ビニルエステル共重合体;エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体等のエチレン−不飽和カルボン酸アルキルエステル共重合体;プロピレン系樹脂等が挙げられる。
1つの実施形態においては、上記結晶性樹脂として、結晶性ポリプロピレン系樹脂が用いられる。結晶性ポリプロピレン系樹脂は、単独重合体であってもよく、プロピレンとプロピレンと共重合可能なモノマーとにより得られる共重合体であってもよい。プロピレンと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン等が挙げられる。結晶性ポリプロピレン系樹脂において、プロピレン由来の構成単位の含有割合は、好ましくは60モル%〜99モル%、より好ましくは65モル%〜99モル%であり、さらに好ましくは70モル%〜99モル%である。結晶性ポリプロピレン系樹脂において、α−オレフィン由来の構成単位の含有割合は、好ましくは1モル%〜15モル%、より好ましくは1モル%〜10モル%である。
1つの実施形態においては、上記結晶性樹脂として、変性ポリオレフィン系樹脂が用いられる。変性ポリオレフィン系樹脂を用いれば、結晶性樹脂と酸官能基を有するアクリル系ポリマーとの相分離が抑制され、ブリードが少なく、かつ、透明性に優れる粘着剤層を形成し得る粘着剤を得ることができる。変性ポリオレフィン系樹脂としては、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、アクリル変性ポリオレフィン系樹脂等が好ましく用いられ得る。具体的には、上記のポリオレフィン系樹脂を、無水マレイン酸変性、マレイン酸変性またはアクリル変性して得られた樹脂が挙げられる。なかでも好ましくは、無水マレイン酸ポリオレフィン系樹脂であり、より好ましくは無水マレイン酸変性プロピレン系樹脂である。無水マレイン酸変性プロピレン系樹脂の具体例としては、上記結晶性ポリプロピレン系樹脂を無水マレイン酸変性して得られた樹脂が挙げられる。変性ポリオレフィン系樹脂の変性率は、好ましくは1重量%〜5重量%であり、より好ましくは1.5重量%〜2重量%である。
A−3.添加剤
上記粘着剤は、必要に応じて、任意の適切な添加剤を含み得る。該添加剤としては、例えば、架橋剤、粘着付与剤、可塑剤(例えば、トリメリット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸エステル系可塑剤)、顔料、染料、充填剤、老化防止剤、導電材、紫外線吸収剤、光安定剤、剥離調整剤、軟化剤、界面活性剤、難燃剤、酸化防止剤、溶剤等が挙げられる。また、上記粘着剤は、任意の適切な溶剤を含んでいてもよい。
上記粘着付与剤としては、任意の適切な粘着付与剤が用いられる。粘着付与剤としては、例えば、粘着付与樹脂が用いられる。粘着付与樹脂の具体例としては、ロジン系粘着付与樹脂(例えば、未変性ロジン、変性ロジン、ロジンフェノール系樹脂、ロジンエステル系樹脂など)、テルペン系粘着付与樹脂(例えば、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、スチレン変性テルペン系樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂)、炭化水素系粘着付与樹脂(例えば、脂肪族系炭化水素樹脂、脂肪族系環状炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂(例えば、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂など)、脂肪族・芳香族系石油樹脂、脂肪族・脂環族系石油樹脂、水素添加炭化水素樹脂、クマロン系樹脂、クマロンインデン系樹脂など)、フェノール系粘着付与樹脂(例えば、アルキルフェノール系樹脂、キシレンホルムアルデヒド系樹脂、レゾール、ノボラックなど)、ケトン系粘着付与樹脂、ポリアミド系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂などが挙げられる。
1つの実施形態においては、上記粘着剤は、粘着付与剤として、C5系石油樹脂および/またはC9系石油樹脂が用いられる。これらの粘着付与剤を用いれば、非水系電解液中で信頼性の高い粘着力を持った粘着剤が得られる。
上記粘着付与剤の軟化点は、好ましくは70℃〜200℃であり、より好ましくは80℃〜190℃である。このような範囲であれば、貯蔵弾性率および損失弾性率が適切に調整された粘着剤層を得ることができる。
上記粘着付与剤の含有割合は、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと融点が25℃以上である結晶性樹脂との合計量100重量部に対して、好ましくは5重量部〜50重量部であり、より好ましくは10重量部〜40重量部である。
上記架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤の他、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられる。なかでも好ましくは、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤または金属キレート系架橋剤である。
上記イソシアネート系架橋剤の具体例としては、ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の低級脂肪族ポリイソシアネート類;シクロペンチレンジイソシアネート、シクロへキシレンジイソシアネート、イソホロン ジイソシアネート等の脂環族イソシアネート類;2,4−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート類;トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートL」)、トリメチロールプロパン/へキサメチレンジイソシアネート3量体付加物(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートHL」)、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートHX」)等のイソシアネート付加物;等が挙げられる。イソシアネート系架橋剤の含有量は、所望とする粘着力および弾性率に応じて、任意の適切な量に設定され得、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと融点が25℃以上である結晶性樹脂との合計量100重量部に対して、代表的には0.1重量部〜20重量部であり、より好ましくは0.5重量部〜10重量部である。
上記エポキシ系架橋剤としては、例えば、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、ジグリシジルアニリン、1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト1600」)、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト1500NP」)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト40E」)、プロピレングリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト70P」)、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(日本油脂社製、商品名「エピオールE−400」)、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(日本油脂社製、商品名「エピオールP−200」)、ソルビトールポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製、商品名「デナコール EX−611」)、グリセロールポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製、商品名「デナコール EX−314」)、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製、商品名「デナコール EX−512」)、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、トリグリシジル−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフェノール−S−ジグリシジルエーテル、分子内にエポキシ基を2つ以上有するエポキシ系樹脂等が挙げられる。エポキシ系架橋剤の含有量は、所望とする粘着力および弾性率に応じて、任意の適切な量に設定され得、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと融点が25℃以上である結晶性樹脂との合計量100重量部に対して、代表的には0.01重量部〜10重量部であり、より好ましくは0.03重量部〜5重量部である。
金属キレート系架橋剤としては、例えば、金属原子がアルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、鉄、スズ等である金属キレート化合物を使用することができる。中でもアルミニウムキレート化合物又はチタニウムキレート化合部が好ましい。
アルミニウムキレート化合物としては、例えば、ジイソプロポキシアルミニウムモノオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムビスオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノオレエートモノエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノラウリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノステアリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノイソステアリルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノ−N−ラウロイル−β−アラネートモノラウリルアセトアセテート、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アセチルアセトナートアルミニウムビス(エチルアセトアセテート)、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(イソブチルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(2−エチルヘキシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(ドデシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(オレイルアセトアセテート)キレート等が挙げられる。
チタニウムキレート化合物としては、例えば、チタニウムジイソプロポキシビス(アセチルアセトネート)、チタニウムテトラ−n−ブチレート、チタニウムテトラ−2−エチルヘキサノネート、チタニウムテトラアセチルアセトネート、チタニウムジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)、チタニウムオクチレングリコレート等が挙げられる。
その他金属キレート化合物としてはジルコニウムテトラアセチルアセトネート、ジルコニウムトリブトキシモノアセチルアセトネート等が挙げられる。
上記の金属キレート系架橋剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
金属キレート系架橋剤の含有量は、所望とする粘着力および弾性率に応じて、任意の適切な量に設定され得、酸官能基を有するアクリル系ポリマーと融点が25℃以上である結晶性樹脂との合計量100重量部に対して、代表的には0.01重量部〜10重量部であり、より好ましくは0.03重量部〜7重量部であり、さらに好ましくは0.05重量部〜5重量部である。
B.非水系電池用粘着テープ
図1は、本発明の1つの実施形態による非水系電池用粘着テープ(以下、単に粘着テープともいう)の概略断面図である。粘着テープ100は、基材10と、基材10の少なくとも片側(図示例では両側)に配置された粘着剤層20とを備える。粘着剤層20は、上記A項で説明した粘着剤を含む。図示していないが、上記粘着テープは、使用に供するまでの間、粘着面を保護する目的で、粘着剤層の外側(すなわち、粘着剤層の基材とは反対側の面)に剥離フィルムが設けられていてもよい。
図2は、本発明の別の実施形態による非水系電池用粘着テープの概略断面図である。粘着テープ200は、基材10と、基材10の一方の面に配置された粘着剤層20と、基材の他方の面に配置された別の粘着剤層30とを備える。粘着剤層20は、上記A項で説明した粘着剤を含む。別の粘着剤層30は、A項で説明した粘着剤以外の任意の適切な粘着剤(例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤)を含む。図示していないが、上記粘着テープは、使用に供するまでの間、粘着面を保護する目的で、粘着剤層および/または別の粘着剤層の外側(すなわち、粘着剤層および/または別の粘着剤層の基材とは反対側の面)に剥離フィルムが設けられていてもよい。
上記粘着テープは、常温下(25℃)で接着性を示す粘着テープであってもよく、加温により接着性を発現する粘着テープであってもよい。加温により接着性を発現する粘着テープは、加温後、常温にまで冷却した状態で接着性を示し得る。
本発明の粘着テープの粘着剤層をアルミニウム箔に貼着した際の25℃における粘着力は、好ましくは0.5N/10mm以上であり、より好ましくは0.8N/10mm〜20N/10mmであり、さらに好ましくは1N/10mm〜10N/10mmである。このような範囲であれば、非水系電池用に好適な粘着テープとすることができる。本明細書において粘着力とは、JIS Z 0237:2000に準じた方法により測定した粘着力であり、2kgのローラー1往復により粘着テープをアルミニウム箔に貼着し、25℃下で30分間放置した後、剥離角度180°、剥離速度(引張速度)300mm/minの条件で、粘着テープを引きはがして測定される。なお、粘着テープが加温により接着性を発現する粘着テープである場合、当該粘着テープが接着性を示す温度下での接着操作(例えば、130℃、0.4MPa、5秒)により粘着テープとアルミニウム箔を接着し、25℃にまで冷却した後に測定される粘着力が、上記粘着力に相当する。
上記粘着テープの厚みは、好ましくは5μm〜200μmであり、より好ましくは15μm〜150μmであり、さらに好ましくは30μm〜100μmである。
B−1.粘着剤層
上記粘着剤層は、上記A項で説明した粘着剤を含む。
上記粘着剤層の厚みは、好ましくは1μm〜100μmであり、より好ましくは3μm〜80μmであり、さらに好ましくは5μm〜50μmである。
上記粘着剤層の25℃におけるプローブタック値は、好ましくは500g以下であり、より好ましくは400g以下であり、さらに好ましくは340g以下であり、特に好ましくは10g〜300gである。プローブタック値の測定方法は、後述する。
B−2.基材
上記基材としては、樹脂フィルムが好ましく用いられる。樹脂フィルムを構成する樹脂としては、例えば、ポリアクリレート、ポリウレタン、ポリイミド、アラミド、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフェニレンサルファイド等が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いられてもよく、2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
上記基材の厚みは、好ましくは1μm〜100μmであり、より好ましくは5μm〜100μmであり、より好ましくは10μm〜70μmであり、さらに好ましくは15μm〜50μmである。
1つの実施形態においては、上記非水電池用粘着テープを含む非水電池が提供される。非水電池用粘着テープは、例えば、電池ケース内への電極の詰め込み性を改善する、電極間の短絡を防止する等の目的で使用され得る。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。実施例における評価方法は以下のとおりである。また、実施例において、特に明記しない限り、「部」および「%」は重量基準である。
(1)粘着力
アルミ箔表面に、実施例及び比較例で得られた粘着テープを、下記条件で貼り合わせることにより試験体を得た。なお、実施例10、実施例11、実施例13、実施例14、比較例6および比較例7の粘着テープは熱接着型の粘着テープの為、加温(130℃)のみで圧着し、それ以外の粘着テープは常温(25℃)、加温(130℃)でそれぞれ圧着した。
得られた試験体について、精密万能試験機(商品名「オートグラフAG−I」、島津製作所社製)を使用し、アルミ箔表面から粘着テープを剥離する際に要する力(N/10mm)を下記条件下で測定して、粘着テープの粘着力とした。
(圧着条件)
常温圧着:2kgローラー1往復で圧着。
加温圧着:貼り合わせ装置表面温度が130℃となる設定で0.4MPa×5秒で圧着。
(剥離条件)
温度:常温(25℃)
剥離速度:300mm/min
剥離角度:180°
(2)非水電解液中での粘着力
上記(1)で作製した試験体を、電解質として1.0mol/Lの6フッ化リン酸リチウムを含む、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを体積比(エチレンカーボネート:ジエチルカーボネート)が1:2となる割合で混合して得られた電解液に、80℃で72時間浸漬し、粘着テープの浮きや剥がれがないかを目視で観察した。その後、粘着テープが剥離しなかった試験体を電解液から引き揚げ、エタノールで洗浄した後、上記(1)と同じ方法で、アルミ箔表面から粘着テープを剥離する際に要する力(N/10mm)を測定して、非水電解液中での粘着力とした。
(3)プローブタック値
粘着剤層表面について、プローブタック法により、プローブタック値を測定した。なお、プローブタック値は、タッキング試験機(レスカ社製)を使用して、下記条件下で測定した。
(測定条件)
温度:25℃
プローブ材質:SUS
プローブ形状:円柱状(5mmφ)
加圧(圧縮)速度:30mm/min
測定(離脱)速度:30mm/min
プリロード:100gf
加圧(圧縮)時間:1秒
(4)ヘイズ値
粘着テープのヘイズ値を、ヘイズメーター(型番:HM−150、村上色彩研究所製)を用いて、粘着剤層面側から入射光を入れることで測定した。
(5)粘着剤はみ出し試験
10mm角に切り出した粘着テープについて、SUS板上に上記(1)と同条件で圧着した。
その後、下記条件でテープを加圧し、テープ端面からの粘着剤はみ出し量を評価した。
加圧条件:熱プレス装置表面温度が130℃となる設定で0.4MPa×6時間。
[実施例1]
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコにアクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸(95重量部/5重量部)、開始剤として過酸化ベンゾイル0.2重量部、酢酸エチル120重量部を仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を60℃付近に保って約6時間重合反応を行い、重量平均分子量130万のアクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)75重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量7.5万、融点70℃)25重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(1)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmになるように塗工して、粘着テープ(1)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)75重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡(株)製、商品名「トーヨータックPMA−L」重量平均分子量7.5万、融点70℃)25重量部、C9系石油樹脂の水素添加誘導体(荒川化学工業社製、商品名「アルコンP−125」、水素化率:95%、軟化点:125℃)30重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(2)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmになるように塗工して、粘着テープ(2)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)75重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−T」、重量平均分子量:7.5万、融点:90℃)25重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(3)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:12μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが15μmになるように塗工して、粘着テープ(3)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)85重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−T」、重量平均分子量:7.5万、融点:90℃)15重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(4)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:12μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが5μmになるように塗工して、粘着テープ(4)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例5]
基材として、厚さ6μmのポリエステルフィルム(DuPont Hongji Films Foshan Co. Ltd社製、商品名「KLBD」)を用い、粘着剤層の厚みを3μmとしたこと以外は、実施例4と同様にして、粘着テープ(5)を作製した。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)75重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−Lz」、重量平均分子量:10万、融点:70℃)25重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(5)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(6)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例7]
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコにアクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸(90重量部/10重量部)、開始剤として過酸化ベンゾイル0.2重量部、酢酸エチル120重量部を仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を60℃付近に保って約6時間重合反応を行い、重量平均分子量120万のアクリル系共重合体(2)を得た。
アクリル系共重合体(2)85重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量:7.5万、融点:70℃)15重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(6)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリイミドフィルム、東レ社製、商品名「カプトン100H」、厚さ:25μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(7)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例8]
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコにアクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸(100重量部/2重量部)、開始剤として過酸化ベンゾイル0.2重量部、酢酸エチル230重量部を仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を60℃付近に保って約6時間重合反応を行い、重量平均分子量65万のアクリル系共重合体(3)を得た。
アクリル系共重合体(3)70重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量:7.5万、融点:70℃)30重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(7)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(8)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例9]
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコにアクリル酸n−ブチル/アクリル酸(95重量部/5重量部)、開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2重量部、酢酸エチル233重量部を仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を60℃付近に保って約6時間重合反応を行い、重量平均分子量70万のアクリル系共重合体(4)を得た。
アクリル系共重合体(4)85重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量:7.5万、融点:70℃)15重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(8)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(9)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例10]
実施例7と同様にして、アクリル系共重合体(2)を得た。
アクリル系共重合体(2)25重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量:7.5万、融点70℃)75重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(9)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚み:12μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが3μmとなるように塗工して、粘着テープ(10)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例11]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)15重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−T」、重量平均分子量:7.5万、融点:90℃)85重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(10)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(11)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例12]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)85重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡(株)製、商品名「トーヨータックPMA−L」重量平均分子量7.5万、融点70℃)15重量部、アルミキレート系架橋剤(商品名「アルミキレートA」、川研ファインケミカル(株)製)0.5重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(11)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:12μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmになるように塗工して、粘着テープ(12)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例13]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)15重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡(株)製、商品名「トーヨータックPMA−L」重量平均分子量7.5万、融点70℃)85重量部、アルミキレート系架橋剤(商品名「アルミキレートA」、川研ファインケミカル(株)製)0.2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(12)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:12μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが5μmになるように塗工して、粘着テープ(13)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例14]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)25重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡(株)製、商品名「トーヨータックPMA−T」重量平均分子量7.5万、融点90℃)75重量部、エポキシ系架橋剤(三菱瓦斯化学社製、商品名「テトラッドC」0.1重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(13)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:12μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが5μmになるように塗工して、粘着テープ(14)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)100重量部に対して、変性ロジン樹脂(ハリマ化成社製、商品名「ハリエスターKT−3」)18重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(C1)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(C1)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表2に示す。
[比較例2]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(C2)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(C2)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表2に示す。
[比較例3]
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体(1)を得た。
アクリル系共重合体(1)100重量部に対して、エポキシ系架橋剤(三菱瓦斯化学社製、商品名「テトラッドC」)0.5重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(C3)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(C3)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表2に示す。
[比較例4]
実施例9と同様にして、アクリル系共重合体(4)を得た。
アクリル系共重合体(4)100重量部に対して、テルペンフェノール樹脂(ヤスハラケミカル社製、商品名「YSポリスターS−145」、軟化点:約145℃)30重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部、エポキシ系架橋剤(三菱瓦斯化学社製、商品名「テトラッドC」)0.03重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(C4)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(C4)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表2に示す。
[比較例5]
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコにアクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸2−ヒドロキシエチル(100重量部/4重量部)、開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2重量部、酢酸エチル233重量部を仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を60℃付近に保って約6時間重合反応を行い、重量平均分子量55万のアクリル系共重合体(5)を得た。
アクリル系共重合体(5)85重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量:7.5万、融点:70℃)15重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(C5)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(C5)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表2に示す。
[比較例6]
比較例5と同様にして、アクリル系共重合体(5)を得た。
アクリル系共重合体(5)25重量部に対して、変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量:7.5万、融点:70℃)75重量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」)2重量部を添加し、トルエンで希釈し固形分15%の粘着剤(C6)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(C6)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表2に示す。
[比較例7]
変性オレフィン樹脂として、無水マレイン酸変性プロピレン−ブテン共重合樹脂(東洋紡社製、商品名「トーヨータックPMA−L」、重量平均分子量:7.5万、融点:70℃)100重量部をトルエンで溶解し固形分15%の粘着剤(C7)を調製した。
得られた粘着剤を、基材(ポリプロピレンフィルム、東レ社製、商品名「トレファン」、厚さ:30μm)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが10μmとなるように塗工して、粘着テープ(C7)を得た。
得られた粘着テープを上記(1)〜(5)の評価に供した。結果を表2に示す。
Figure 2020184522
Figure 2020184522
10 基材
20 粘着剤層
100 非水系電池用粘着テープ

Claims (13)

  1. 圧着により接着性を発現する粘着剤であって、
    酸官能基を有するアクリル系ポリマーと、融点が25℃以上である結晶性樹脂を含む、
    非水系電池用粘着剤。
  2. 加温により接着性を発現する、請求項1に記載の非水系電池用粘着剤。
  3. 前記酸官能基を有するアクリル系ポリマーが、炭素数が4以上の直鎖状または分枝状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位aを有する、請求項1または2に記載の非水系電池用粘着剤。
  4. 前記構成単位aの含有割合が、前記酸官能基を有するアクリル系ポリマー100重量部に対して、50重量部以上である、請求項3に記載の非水系電池用粘着剤。
  5. 前記結晶性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である、請求項1から4のいずれかに記載の非水系電池用粘着剤。
  6. 前記ポリオレフィン系樹脂が、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂またはアクリル変性ポリオレフィン系樹脂である、請求項5に記載の非水系電池用粘着剤。
  7. C5系石油樹脂および/またはC9系石油樹脂を含む、請求項1から6のいずれかに記載の非水系電池用粘着剤。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の非水系電池用粘着剤を含む、非水系電池用粘着テープ。
  9. 基材と、該基材の少なくとも片側に配置された粘着剤層とを備え、
    該粘着剤層が、請求項1から7のいずれかに記載された非水系電池用粘着剤を含む、
    請求項8に記載の非水系電池用粘着テープ。
  10. 前記基材が、ポリアクリレート、ポリウレタン、ポリイミド、アラミド、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフェニレンサルファイドから選ばれた少なくとも一種から形成される、請求項9に記載の非水系電池用粘着テープ。
  11. 前記粘着剤層の前記基材とは反対側に、剥離フィルムが設けられている、請求項9または10に記載の非水系電池用粘着テープ。
  12. 前記粘着剤層が、前記基材の一方の側に配置され、
    別の粘着剤層が、該基材の他方の側に配置されている、
    請求項9から11のいずれかに記載の非水系電池用粘着テープ。
  13. 請求項8から12のいずれかに記載の非水系電池用粘着テープを含む、非水系電池。
JP2020074822A 2019-04-26 2020-04-20 非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープ Active JP7410787B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/601,212 US20220213359A1 (en) 2019-04-26 2020-04-22 Adhesive for nonaqueous batteries and adhesive tape for nonaqueous batteries
EP20796106.1A EP3960827A4 (en) 2019-04-26 2020-04-22 ADHESIVE FOR NATURAL BATTERIES AND ADHESIVE TAPE FOR NATURAL BATTERIES
CN202080031239.9A CN114096631A (zh) 2019-04-26 2020-04-22 非水系电池用粘合剂和非水系电池用粘合带
PCT/JP2020/017371 WO2020218362A1 (ja) 2019-04-26 2020-04-22 非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープ
TW109113863A TW202104494A (zh) 2019-04-26 2020-04-24 非水系電池用黏著劑及非水系電池用黏著帶

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019086087 2019-04-26
JP2019086087 2019-04-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020184522A true JP2020184522A (ja) 2020-11-12
JP7410787B2 JP7410787B2 (ja) 2024-01-10

Family

ID=73044954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020074822A Active JP7410787B2 (ja) 2019-04-26 2020-04-20 非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7410787B2 (ja)
TW (1) TW202104494A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115000629A (zh) * 2022-06-09 2022-09-02 珠海冠宇电池股份有限公司 一种涂层及包括该涂层的隔膜和电池
WO2023044862A1 (zh) * 2021-09-26 2023-03-30 宁德新能源科技有限公司 胶纸及包含该胶纸的电化学装置和电子装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338934A (ja) 2001-05-17 2002-11-27 Three M Innovative Properties Co 接着剤組成物及び接着性物品
JP3993079B2 (ja) 2002-12-04 2007-10-17 東洋化成工業株式会社 塩素化ポリオレフィン系水性エマルション組成物およびそれを用いた水性塗料
JP6278167B1 (ja) 2016-08-10 2018-02-14 東洋紡株式会社 ポリオレフィン系接着剤組成物
JP6907927B2 (ja) 2017-01-11 2021-07-21 東洋インキScホールディングス株式会社 接着剤組成物、積層体、蓄電デバイス用包装材、蓄電デバイス用容器および蓄電デバイス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023044862A1 (zh) * 2021-09-26 2023-03-30 宁德新能源科技有限公司 胶纸及包含该胶纸的电化学装置和电子装置
CN115000629A (zh) * 2022-06-09 2022-09-02 珠海冠宇电池股份有限公司 一种涂层及包括该涂层的隔膜和电池
CN115000629B (zh) * 2022-06-09 2024-04-05 珠海冠宇电池股份有限公司 一种涂层及包括该涂层的隔膜和电池

Also Published As

Publication number Publication date
JP7410787B2 (ja) 2024-01-10
TW202104494A (zh) 2021-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6883973B2 (ja) 粘着テープ
JP2017152372A (ja) 絶縁テープ
JP6549902B2 (ja) ダイシングダイボンドフィルム、半導体装置の製造方法および半導体装置
US20160240523A1 (en) Method for Manufacturing Semiconductor Device, Sheet-Shaped Resin Composition, and Dicing Tape-Integrated Sheet-Shaped Resin Composition
JP2015212359A (ja) 基材レス両面粘着シート
JP7410787B2 (ja) 非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープ
TW201816862A (zh) 切割帶一體型半導體背面用膜、及半導體裝置之製造方法
KR20190125172A (ko) 감온성 점착 시트 및 적층체
JP2020184524A (ja) 非水系電池用粘着テープ
WO2020218362A1 (ja) 非水系電池用粘着剤および非水系電池用粘着テープ
WO2020218364A1 (ja) 非水系電池用粘着テープ
WO2020218363A1 (ja) 非水系電池用粘着テープ
JP6967339B2 (ja) 電池外装用粘着テープ
JP2020184523A (ja) 非水系電池用粘着テープ
WO2020218361A1 (ja) 粘着テープ
WO2020218359A1 (ja) 粘着剤および粘着テープ
WO2020218360A1 (ja) 粘着テープ
JP2020183520A (ja) 粘着テープ
JP2020183518A (ja) 粘着剤および粘着テープ
JP2020183519A (ja) 粘着テープ
WO2021166938A1 (ja) ホットメルト型粘着剤組成物および粘着シート
JP7058181B2 (ja) 粘着剤組成物および粘着シート
CN113881360A (zh) 粘合剂组合物和使用其的粘合膜
WO2023054085A1 (ja) 粘着剤組成物及び該粘着剤組成物を用いた粘着シート
JP2020026483A (ja) 粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7410787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150