JP2020183794A - ダイヤフラム構成体、ダイヤフラム装置及びダイヤフラム構成体の製造方法、並びに、ガラス構造体 - Google Patents

ダイヤフラム構成体、ダイヤフラム装置及びダイヤフラム構成体の製造方法、並びに、ガラス構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラス製のダイヤフラムと基材との接合部分の気密性を高める。【解決手段】ダイヤフラム構成体2は、第一開口中空部7を有する基材4と、第二開口中空部10を有するカバー材5と、第一開口中空部7の開口部を一方主面6bで施蓋すると共に、第二開口中空部10の開口部を他方主面6aで施蓋するように、基材4とカバー材5との間に配置されたガラス製のダイヤフラム6と、第一開口中空部7の開口部を封止するように、第一開口中空部7の開口部に沿って環状に形成され、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6を接合する溶融固化部11を備える。基材4及びカバー材5の少なくとも一方は、ガラス部材であり、溶融固化部11は、ダイヤフラム6を介して基材4とカバー材5とに連続して跨っている。【選択図】図1

Description

本発明は、流体を制御するダイヤフラム装置及びその製造方法に関する。
ダイヤフラム装置は、ダイヤフラムの変形を利用して流体を制御するデバイスであり、その典型例として、ダイヤフラムによって流路の開閉を行うダイヤフラムバルブや、流体を圧送するダイヤフラムポンプなどが挙げられる。
例えば特許文献1には、マイクロチップに適用可能なダイヤフラム装置(アクチュエータ)が開示される。ダイヤフラム装置は、中空部が設けられたガラス基板と、中空部を閉塞する、ダイヤフラムとしてのガラス薄板とを備える流体制御デバイスにより構成される。このダイヤフラム装置では、ガラス薄板の厚さが1〜50μmとされており、このガラス薄板の変形によってガラス基板に係る中空部の容積を変化させることで、当該中空部に充填された流体の流れ及び出入等を制御する。
特開2014−029327号公報
上記のようなダイヤフラム装置において、基材(ガラス基板)にダイヤフラム(ガラス薄板)を重ね合わせて中空部を封止する場合、この中空部から流体が漏洩しないように、ダイヤフラムを基材に対して気密に接合する必要がある。しかしながら、特許文献1では、基材とダイヤフラムとを接合する方法について何ら開示されていない。
本発明は、ガラス製のダイヤフラムと基材との接合部分の気密性を高めることを課題とする。
本発明に係るダイヤフラム構成体は、第一開口中空部を有する基材と、第一開口中空部の開口部を一方主面で施蓋するガラス製のダイヤフラムと、第一開口中空部の開口部を封止するように、第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成され、基材及びダイヤフラムを接合する溶融固化部と、を備え、溶融固化部が、基材とダイヤフラムとに連続して跨っていることを特徴とする。
このようにすれば、溶融固化部が、基材とダイヤフラムとに連続して跨って形成されるため、十分な接合面積を確保できる。その結果、基材及びダイヤフラムの接合強度を高め、接合部分の気密性を高めることができる。
上記の構成において、第一開口中空部に対向する第二開口中空部を有するカバー材を更に備え、ダイヤフラムは、第一開口中空部の開口部を一方主面で施蓋すると共に、第二開口中空部の開口部を他方主面で施蓋するように、基材とカバー材との間に配置され、基材及びカバー材の少なくとも一方が、ガラス部材であり、溶融固化部が、ダイヤフラムを介して基材とカバー材とに連続して跨っていることが好ましい。
このようにすれば、溶融固化部が、ダイヤフラムを介して基材とカバー材とに連続して跨って形成されるため、ダイヤフラムが薄くても十分な接合面積を確保できる。その結果、基材及びダイヤフラムの接合強度を高め、接合部分の気密性を高めることができる。また、ダイヤフラムは、基材とカバー材との間に挟まれて保護されるため、他部材がダイヤフラムに接触しにくい。そのため、ダイヤフラム装置の製造工程やその後の使用時に、ダイヤフラムが他部材と予期せず接触して破損するのを抑制できる。
上記の構成において、前記基材及び前記カバー材のうちの一方が、ガラス部材であり、前記基材及び前記カバー材のうちの他方が、非ガラス部材であってもよい。
基材及びカバー材は共にガラス部材であってもよいが、基材及びカバー材のうちの一方が非ガラス部材(例えばシリコンや金属など)であると、例えばダイヤフラム構成体に他部材を更に接合する場合に、接合方法の選択肢が広がるという利点がある。
上記の構成において、カバー材は、板状の部材であり、第二開口中空部は、カバー材の一方主面から他方主面にかけて形成された貫通孔により構成されることが好ましい。
このようにすれば、第二開口中空部の加工が容易になる。また、第二開口中空部が大気開放されるため、第二開口中空部の内圧の影響によってダイヤフラムの動作が阻害されるのを防止できる。
上記の構成において、ガラス部材が、ガラス組成としてアルカリ金属酸化物(例えばNaO)を含有していてもよい。
このようにすれば、例えばダイヤフラム構成体に他部材を更に接合する場合に、陽極接合を用いることができる。
上記の構成において、溶融固化部が、第一開口中空部のダイヤフラム側の開口部に沿って同心環状に複数形成されていることが好ましい。
このようにすれば、基材及びダイヤフラムの接合強度がより高められ、接合部分の気密性が向上する。
上記の構成において、第一開口中空部の開口部が、円形であり、第一開口中空部のダイヤフラム側の開口部の直径a[mm]と、ダイヤフラムの厚みb[mm]との比a/bが、100〜200であることが好ましい。
ダイヤフラムの強度と変形のしやすさを考慮すると、第一開口中空部の開口部(ダイヤフラムの変形部分)が大きくなるに連れて、ダイヤフラムの厚みは大きくする必要がある。同様に、第一開口中空部の開口部が小さくなるに連れて、ダイヤフラムの厚みは小さくする必要がある。そこで、上記の構成のように、第一開口中空部の開口部の大きさと、ダイヤフラムの厚みとの関係を管理すれば、ダイヤフラムの強度と変形のしやすさを適正化できる。
上記の構成において、第一開口中空部の開口部の縁部と、最も内側の溶融固化部との間の幅寸法が、0.01〜0.5mmであることが好ましい。
このようにすれば、溶融固化部を第一開口中空部の内部に飛び出させることなく、第一開口中空部に接近させることができる。そのため、ダイヤフラム構成体をダイヤフラム装置に組み込んだ場合に、ダイヤフラムによって流体を高精度に制御できる。
本発明に係るダイヤフラム装置は、上記の構成を適宜備えたダイヤフラム構成体と、第一開口中空部に流体を供給する第一流路と、第一開口中空部から前記流体を吐出する第二流路と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、ダイヤフラム装置においても、上述のダイヤフラム構成体で説明した対応する構成と同様の作用効果を享受できる。
上記の構成において、第一流路及び第二流路が、基材に設けられていてもよい。
このようにすれば、第一流路及び第二流路を形成するため、基材に別部材を接合しなくてもよい。
上記の構成において、基材に接合された流路基板を備え、流路基板に、第一流路及び第二流路の少なくとも一部が設けられていてもよい。
このようにすれば、基材に流路基板を接合して第一流路及び第二流路を形成するため、基材のみで流路を形成する場合に比べて、流路の形成が簡単になる。
基材に流路基板を接合する場合、基材は、板状の部材であり、第一開口中空部は、基材の一方主面から他方主面にかけて形成された貫通孔により構成されていてもよい。
このようにすれば、第一開口中空部の加工が容易になる。
本発明に係るダイヤフラム構成体の製造方法は、第一開口中空部を有する基材上にダイヤフラムを配置し、第一開口中空部の開口部をダイヤフラムの一方主面で施蓋する積層工程と、積層工程の後で、第一開口中空部の開口部を封止するように、基材及びダイヤフラムを接合する溶融固化部を形成する接合工程と、を備え、基材及びダイヤフラムのうち、少なくともダイヤフラムがガラス部材であり、接合工程では、基材及びダイヤフラムに対して、ガラス部材を通じて第一開口中空部の開口部に沿うようにレーザ光を照射し、基材及びダイヤフラムを溶融固化することにより、溶融固化部を、基材とダイヤフラムとに連続的に跨った状態で、第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成することを特徴とする。
このようにすれば、接合工程において、レーザ光の照射により、基材とダイヤフラムとに連続的に跨った溶融固化部が形成されるため、基材及びダイヤフラムの接合強度を高め、接合部分の気密性を高めることができる。
本発明に係るダイヤフラム構成体の製造方法は、第一開口中空部を有する基材と、第一開口中空部に対向する第二開口中空部を有するカバー材との間に、ガラス製のダイヤフラムを配置し、第一開口中空部の開口部をダイヤフラムの一方主面で施蓋し、第二開口中空部の開口部をダイヤフラムの他方主面で施蓋する積層工程と、積層工程の後で、第一開口中空部の開口部を封止するように、基材、ダイヤフラム及びカバー材を接合する溶融固化部を形成する接合工程と、を備え、基材及びカバー材のうちの少なくとも一方が、ガラス部材であり、接合工程では、基材、ダイヤフラム及びカバー材に対して、ガラス部材を通じて第一開口中空部の開口部に沿うようにレーザ光を照射し、基材、ダイヤフラム及びカバー材を溶融固化することにより、溶融固化部を、ダイヤフラムを介して基材とカバー材とに連続的に跨った状態で、第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成することを特徴とする。
このようにすれば、接合工程において、レーザ光の照射により、ダイヤフラムを介して基材とカバー材とに連続的に跨った溶融固化部が形成されるため、基材及びダイヤフラムの接合強度を高め、接合部分の気密性を高めることができる。また、ダイヤフラムが薄くても、基材及びカバー材によって十分な接合面積を確保できる。更に、ダイヤフラムは、基材とカバー部材との間に挟まれて保護されるため、製造過程で他部材がダイヤフラムに直接接触しにくく、ダイヤフラムが破損するのを抑制できる。
上記の構成において、積層工程では、複数の第一開口中空部を有し複数の基材が切り出される元基材と、複数の第二開口中空部を有し複数のカバー材が切り出される元カバー材との間に、各々の対向する第一開口中空部及び第二開口中空部を同時に施蓋するように、複数のダイヤフラムが切り出される元ダイヤフラムを配置し、接合工程では、レーザ光の照射により、溶融固化部を、元ダイヤフラムを介して元基板と元カバー材とに連続して跨った状態で、各々の第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成してもよい。
このようにすれば、複数のダイヤフラム構成体を同時に効率よく製造できる。
本発明に係るガラス構造体は、第一開口中空部を有する基材と、第一開口中空部に対向する第二開口中空部を有するカバー材と、第一開口中空部の開口部を一方主面で施蓋すると共に、第二開口中空部の開口部を他方主面で施蓋するように、基材とカバー材との間に配置されたフィルム状のガラス体と、第一開口中空部を封止するように、第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成され、基材、カバー材及びガラス体を接合する溶融固化部と、を備え、基材及びカバー材の少なくとも一方が、ガラス部材であり、溶融固化部が、ガラス体を介して基材とカバー材とに連続して跨っていることを特徴とする。
本発明によれば、ガラス製のダイヤフラムと基材との接合部分の気密性を高めることができる。
第一実施形態に係るダイヤフラム装置の断面図であって、ダイヤフラムが開状態である場合を示す。 第一実施形態に係るダイヤフラム装置の断面図であって、ダイヤフラムが閉状態である場合を示す。 図1のX領域を拡大して示す断面図である。 ダイヤフラム装置の製造方法に係る一工程を示す断面図である。 ダイヤフラム装置の製造方法に係る一工程を示す断面図である。 ダイヤフラム装置の製造方法に係る一工程を示す平面図である。 第二実施形態に係るダイヤフラム装置の製造方法を示す断面図である。 ダイヤフラム装置の製造方法に係る一工程を示す平面図である。 ダイヤフラム装置の製造方法に係る一工程を示す断面図である。 ダイヤフラム装置の製造方法に係る一工程を示す平面図である。 ダイヤフラム装置の製造方法に係る一工程を示す平面図である。 第三実施形態に係るダイヤフラム装置を示す断面図である。 第四実施形態に係るダイヤフラム装置を示す断面図である。 第五実施形態に係るダイヤフラム装置を示す断面図である。 第六実施形態に係るダイヤフラム装置を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(第一実施形態)
図1及び図2に示すように、第一実施形態に係るダイヤフラム装置1として、MEMS(Micro Electric Mechanical System)に好適に使用されるマイクロバルブを例示する。
本実施形態に係るダイヤフラム装置1は、ダイヤフラム構成体2と、ダイヤフラム構成体2に接合された流路基板3と、を備える。
ダイヤフラム構成体2は、基材4と、カバー材5と、基材4とカバー材5との間に配置されたダイヤフラム6と、を備える。なお、以下の説明では、流路基板3側を「下」、カバー材5側を「上」として説明するが、上下の向きはこれに限定されない。
基材4は、ガラス(無アルカリガラス又はアルカリガラス)により板状又はブロック状に構成されるが、これに限定されず、シリコン、金属、セラミック、樹脂その他の材料により構成され得る。
基材4は、平面視で矩形状に構成されるが、この形状に限定されず、円形状その他の各種形状に構成され得る。
基材4の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、100〜1500μmであることが好ましく、100〜1000μmであることがより好ましい。
基材4の熱膨張係数は、特に限定されるものではないが、30〜380℃における熱膨張係数が、例えば30〜120×10−7/℃であることが好ましい。30〜380℃における熱膨張係数は、ディラトメーター、熱機械分析(TMA)等で測定可能である。
基材4は、上面4aの一部に形成される凹状の第一開口中空部7を有する。第一開口中空部7は平面視で円形、つまり円柱状の空間に構成されるが、この形状に限定されるものではない。第一開口中空部7の上方開口部(つまり、ダイヤフラム6側の開口部)の直径L1は、2〜50mmであることが好ましく、5〜20mmであることがより好ましい。
第一開口中空部7は、側部7aと底部7bとを備え、底部7bには、基材4の下面4bに貫通する第一貫通孔8及び第二貫通孔9が形成されている。各貫通孔8,9は、底部7bに限らず、第一開口中空部7の側部7aに形成されてもよい。第一開口中空部7及び各貫通孔8,9は、例えば、機械加工、レーザ加工、超音波加工などにより形成される。なお、加工後にフッ酸エッチングなどにより端面処理を行うことが好ましい。
カバー材5は、ガラス(無アルカリガラス又はアルカリガラス)により板状又はブロック状に構成されるが、これに限定されず、シリコン、金属、セラミック、樹脂その他の材料により構成され得る。ただし、基材4及びカバー材のうち少なくとも一方は、ガラスにより構成される。
カバー材5は、平面視で矩形状に構成されるが、この形状に限定されず、円形状その他の各種形状に構成され得る。
カバー材5の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、100〜1500μmであることが好ましく、100〜1000μmであることがより好ましい。カバー材5の厚みは、基材4の厚みと同じであってもよい。あるいは、カバー材5の厚みは、基材4の厚みよりも厚くてもよいし、薄くてもよい。
カバー材5の熱膨張係数は、特に限定されるものではないが、30〜380℃における熱膨張係数が、例えば30〜120×10−7/℃であることが好ましい。
カバー材5は、上面5aから下面5bまで厚み方向に貫通する第二開口中空部10を有する。第二開口中空部10は、例えば、機械加工、レーザ加工、超音波加工などにより形成される。なお、加工後にフッ酸エッチングなどにより端面処理を行うことが好ましい。
第二開口中空部10は平面視で円形、つまり円柱状の空間に構成されるが、この形状に限定されるものではない。第二開口中空部10は、貫通させることなく、カバー材5の下面5bの一部に凹状(非貫通)に形成してもよい。この場合、ダイヤフラム6の可動部とカバー材5とが接触することを避けるため、第二開口中空部を構成する凹穴の深さは、ダイヤフラム6の可動幅より深く形成されることが好ましい。第二開口中空部10の下方開口部(ダイヤフラム6側の開口部)の開口面積は、第一開口中空部7の上方開口部の開口面積と同じであるが、異なっていてもよい。両者の開口面積が異なる場合、第二開口中空部10の下方開口部の開口面積が、第一開口中空部7の上方開口部の開口面積よりも大きいことが好ましい。
ダイヤフラム6は、基材4の上面4aとカバー材5の下面5bとの間に挟まれている。この状態で、ダイヤフラム6の下面(一方主面)6bは、第一開口中空部7の上方開口部を施蓋(閉塞)し、ダイヤフラム6の上面(他方主面)6aは、第二開口中空部10の下方開口部を施蓋(閉塞)している。これにより、ダイヤフラム6は、第一開口中空部7及び第二開口中空部10を上下二つに区分する。
ダイヤフラム6は、可撓性を有する薄板ガラス(ガラスフィルム)により構成される。ダイヤフラム6の厚みL2は、1〜50μmでありことが好ましく、1〜20μmであることがより好ましく、1〜10μmであることが最も好ましい。可撓性を有する薄板ガラスとしては、日本電気硝子株式会社製の「G−Leaf」(登録商標)、あるいは「ガラスリボン」が好適に使用される。
ダイヤフラム6の熱膨張係数は、特に限定されるものではないが、30〜380℃における熱膨張係数が、例えば30〜120×10−7/℃であることが好ましい。
ダイヤフラム6は、平面視で矩形状に構成されるが、この形状に限定されず、円形状その他の各種形状に構成され得る。ダイヤフラム6は、第一開口中空部7の上方開口部及び第二開口中空部10の下方開口部を閉塞できれば、基材4及びカバー材5の大きさや形状と異なっていてもよい。例えば、基材4及びカバー材5を矩形状とし、ダイヤフラム6を基材4及びカバー材5よりも小さい円形状としてもよい。
ダイヤフラム6に使用されるガラスとしては、例えば無アルカリガラスが使用されるが、ダイヤフラム6の材料はアルカリガラスであってもよい。本実施形態において、無アルカリガラスとは、アルカリ金属酸化物(LiO、NaO、及びKO)が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ金属酸化物の重量比が3000ppm以下のガラスのことである。本発明におけるアルカリ金属酸化物の重量比は、好ましくは1000ppm以下であり、より好ましくは500ppm以下であり、最も好ましくは300ppm以下である。無アルカリガラスとしては、日本電気硝子株式会社製の「OA−10G」や「OA−11」が好適に使用される。
ダイヤフラム6は、例えば、オーバーフローダウンドロー法、スロットダウンドロー法、リドロー法などのダウンドロー法や、フロート法などを用いて製造される。中でも、オーバーフローダウンドロー法は、表裏両側の主面が火造り面となって高い表面品位を実現できるため好ましい。ダイヤフラム6には、厚みを薄くするために、必要に応じてエッチング等によるスリミング加工が行われる。すなわち、ダイヤフラム6の少なくとも一方主面はエッチング面により構成されていてよいし、表裏両側の主表面がエッチング面により構成されていてよい。また、ダイヤフラム6の主面は研磨されていてもよい。すなわち、ダイヤフラム6の少なくとも一方主面は研磨面により構成されていてよいし、表裏両側の主表面が研磨面により構成されていてよい。また、これらが組み合わされ、例えば、ダイヤフラム6の一方主面が火造り面で、他方主面がエッチング面または研磨面で構成されていてもよい。なお、基材4やカバー材5がガラス部材で構成される場合には、上記に例示した成形方法を同様に適用できる。
基材4、カバー材5及びダイヤフラム6は、同材質のガラスから構成されることが好ましい。また、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6の熱膨張係数は、同じであることが好ましい。
第一開口中空部7の上方開口部の直径L1[mm]とダイヤフラム6の厚みL2[mm]との比L1/L2は、100〜2000であることが好ましく、200〜2000であることがより好ましい。これにより、ダイヤフラム6が適度な強度を確保しつつ、変形しやすくなる。
図3に示すように、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6は、第一開口中空部7の上方開口部が封止されるように、溶融固化部11により互いに接合されている。溶融固化部11は、レーザ接合により形成される。詳細には、溶融固化部11は、レーザ光の照射領域において、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6を溶融した後に、その溶融部を固化させることにより形成される。つまり、溶融固化部11は、例えば、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6から選ばれる一種又は二種以上の材料から構成され、これら以外の材質は実質的に含まない。
溶融固化部11は、第一開口中空部7の上方開口部に沿って同心環状(本実施形態では同心円状)に複数(図例では三つ)形成されるが、一つであってもよい。複数の溶融固化部11は、互いに半径方向に離間しているが、半径方向で重なっていてもよい。各溶融固化部11は、平面視で円環状に構成されるが、これに限らず、四角形状その他の環形状に構成され得る。
溶融固化部11は、厚み方向において、ダイヤフラム6を介して基材4とカバー材5とに連続して跨って形成されている。つまり、溶融固化部11の厚み方向の一端部は、基材4の上面4a近傍に形成され、溶融固化部11の厚み方向の他端部は、カバー材5の下面5b近傍に形成される。溶融固化部11の厚み方向の中間部は、ダイヤフラム6の上面6aから下面6bに至る厚み方向の全域にわたって形成される。溶融固化部11は、外部に露出していない。なお、本実施形態では、溶融固化部11の内部において、基材4とダイヤフラム6との間には界面がなく、カバー材5とダイヤフラム6との間にも界面がない。もちろん、溶融固化部11の内部において、基材4とダイヤフラム6との間、及び/又は、カバー材5とダイヤフラム6との間に界面が残っていてもよい。
溶融固化部11の幅寸法L3は、10〜200μmであることが好ましく、10〜100μmであることがより好ましく、10〜50μmであることが最も好ましい。溶融固化部11の厚みL4は、10〜200μmであることが好ましく、10〜150μmであることがより好ましく、10〜100μmであることが最も好ましい。ただし、溶融固化部11の厚みL4は、ダイヤフラム6の厚みよりも大きく、かつ、基材4、ダイヤフラム6及びカバー材5の厚みの総和よりも小さい。つまり、溶融固化部11は、基材4の下面4b及びカバー材5の上面5aに露出しない。
溶融固化部11の平面方向の残留応力の最大値は、10MPa以下であることが好ましく、7MPa以下であることがより好ましく、5MPa以下であることが最も好ましい。平面方向の残留応力の最大値は、10mm×10mm以上の寸法を有するガラス板において、ユニオプト社製複屈折測定機:ABR−10Aを用いて、接合部付近の複屈折(単位:nm)を計測し、平面方向の残留応力に換算した場合の最大値である。また、光学的な複屈折の測定、すなわち直交する直線偏光波の光路差の測定により、ガラス板中の残留応力値を見積ることが可能であり、残留応力により発生する偏差応力F(MPa)は、F=D/CWの式で表記される。「D」は光路差(nm)であり、「W」は偏光波が通過した距離(cm)であり、「C」は光弾性定数(比例定数)であり、通常、20〜40(nm/cm)/(MPa)の値になる。なお、平面方向の残留応力には、引張応力と圧縮応力が存在するが、上記では、両者の絶対値を評価するものとする。
第一開口中空部7の上方開口部の縁部と、最も内側の溶融固化部11との間の幅寸法L5は、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましく、0.5mm以下が最も好ましい。幅寸法L5は、0.01mm以上であることが好ましく、0.02mm以上であることがより好ましく、0.03mm以上であることが最も好ましい。これにより、溶融固化部11が、第一開口中空部7内(側部7aよりも内側)に突出することなく、第一開口中空部7に近接して形成される。
図1及び図2に示すように、流路基板3は、ガラス(無アルカリガラス又はアルカリガラス)により板状又はブロック状に構成されるが、これに限定されず、シリコン、金属、セラミック、樹脂その他の材料により構成され得る。
流路基板3は、第一開口中空部7に流体を供給する第一流路12と、第一開口中空部7から流体を吐出する第二流路13と、を備える。第一流路12は、基材4の第一貫通孔8に接続され、第二流路13は、基材4の第二貫通孔9に接続される。第一流路12から供給される流体は、第一貫通孔8を介して第一開口中空部7に供給された後、第二貫通孔9を介して第二流路13に吐出される。流体は、例えば、ガスや空気等の任意の気体であってよく、水や化学薬液や天然由来の液体等の任意の液体であってもよく、これら気体と液体の混合物であってもよい。流体は、任意の粒子等が含有される態様であってもよい。
本実施形態では、第一流路12及び第二流路13は、流路基板3の上面3aに形成された溝14,15と、この溝14,15の上方を覆う基材4の下面4bによって構成されている。なお、第一流路12及び第二流路13は、流路基板3の内部に形成されていてもよい。
ダイヤフラム6は、第一流路12と第二流路13との間で、流路の開閉を行うバルブ(弁体)として機能する。図2に示すように、ダイヤフラム6は、第一開口中空部7の上方開口部に対応する部分の変形により、第一開口中空部7の底部7bと接触して第一貫通孔8と第二貫通孔9とを閉塞する。これにより、第一流路12から第二流路13への流体の流通が遮断される。この構成に限らず、ダイヤフラム6は、第一貫通孔8、第二貫通孔9のいずれか一方を閉塞するように構成されてもよい。
次に、上記の構成を備えたダイヤフラム装置1を製造する方法を説明する。本方法は、ダイヤフラム装置1の構成要素であるダイヤフラム構成体2の製造方法を含む。
第一実施形態に係るダイヤフラム装置1の製造方法は、ダイヤフラム構成体2の製造方法として、積層工程と、第一接合工程と、を備える。
図4に示すように、積層工程では、基材4とカバー材5との間にダイヤフラム6が介在するように、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6を積層して積層体16を形成する。この状態で、ダイヤフラム6は、第一開口中空部7及び第二開口中空部10をそれぞれ施蓋し、第一開口中空部7及び第二開口中空部10を二つに区分する。
このようにすれば、積層工程の後工程において、ダイヤフラム6は、基材4とカバー材5との間に挟まれて保護されるため、製造過程で他部材がダイヤフラム6に接触しにくく、ダイヤフラム6が破損するのを抑制できる。
基材4の上面4a、ダイヤフラム6の上下面6a,6b及びカバー材5の下面5bのそれぞれの算術平均粗さRaは、2.0nm以下であることが好ましく、1.0nm以下であることがより好ましく、0.5nm以下であることが更に好ましく、0.2nm以下であることが最も好ましい。算術平均粗さRaは、JIS B0601:2001に準拠した方法で測定した値を意味する。このようすれば、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6が互いに接合面間の分子間力(オプティカルコンタクト)により密着するため、積層体16のハンドリング性が向上する。
図5及び図6に示すように、第一接合工程では、レーザ照射装置17により、積層体16に対してレーザ光Lを集光して照射する。レーザ光Lは、基材4及びカバー材5のうち、レーザ光Lを透過するガラス部材(図示例ではカバー材5)側から照射される。使用されるレーザ光Lとしては、ピコ秒オーダーやフェムト秒オーダーのパルス幅を有する超短パルスレーザー光が好適に使用される。
レーザ光Lの波長は、ガラス部材を透過する波長であれば特に限定されるものではないが、例えば、400〜1600nmであることが好ましく、500〜1300nmであることがより好ましい。レーザ光Lのパルス幅は、10ps以下であることが好ましく、5ps以下であることがより好ましく、200fs〜3psであることが最も好ましい。レーザ光Lの集光位置は、カバー材5側から照射する場合には、基材4の上面4a近傍であることが好ましく、基材4の上面4aから上方に100μm離れた位置から基材4の上面4aまでの範囲であることがより好ましく、基材4の上面4aから上方に50μm離れた位置から基材4の上面4aまでの範囲であることが最も好ましい。レーザ光Lの集光径は、50μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましく、20μm以下であることが好ましい。
図6に示すように、レーザ光Lは、第一開口中空部7の上方開口部の外側で、上方開口部に沿って円軌道Tを描くように走査される。この場合において、レーザ光Lは、その照射領域Rが円軌道T上で重なりながら円軌道Tを一周するように走査される。あるいは、レーザ光Lは、その円軌道Tを複数回にわたって周回するように走査され得る。なお、溶融固化部11を同心円状に複数形成する場合には、レーザ光Lを走査する円軌道Tも同心円状に複数設定される。このようにレーザ光Lを走査することで、円軌道T上に形成された円環状の照射領域Rにおいて、基材4、ダイヤフラム6及びカバー材5が溶融し、その溶融部が固化する。この溶融固化部11は、ダイヤフラム6を介して基材4とカバー材5とに連続的に跨って形成され、基材4、ダイヤフラム6及びカバー材5が接合される。これにより、ダイヤフラム構成体2が製造される。
このようにすれば、第一接合工程において、ダイヤフラム6が薄くても十分な接合面積を確保できるため、基材4及びダイヤフラム6の接合強度を高め、接合部分の気密性を高めることができる。
ここで、カバー材5を設けずに基材4とダイヤフラム6との界面近傍に溶融固化部を形成することも考えられるが、この場合にはレーザ光の集光径を極小に絞り、かつ、集光位置を厳格に管理しなければならず、歩留まりの低下を招くおそれがある。これに対し、カバー材5を設けることで、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6の三層に跨る領域に溶融固化部11の形成領域を拡大できるため、レーザ光Lの集光径や集光位置の管理も比較的緩やかになり、歩留まりの向上を図ることができる。
ダイヤフラム装置1を製造する方法は、以上のように製造されたダイヤフラム構成体2に流路基板3を接合する第二接合工程を更に備え、この第二接合工程を経ることで、ダイヤフラム装置1が製造される。
第二接合工程において、流路基板3と基材4との接合方法は、特に限定されないが、例えば、陽極接合、接合面間の分子間力(オプティカルコンタクト)による接合、ガラスフリットによる接合、レーザ接合などが利用できる。
陽極接合を利用する場合、流路基板3及び基材4のうちの一方が、ガラス組成としてアルカリ金属酸化物(例えばNaO)を含有するガラス部材から構成され、流路基板及び基材4のうちの他方が、シリコン又は金属からなる導体から構成される。あるいは、流路基板3と基材4との間に金属又はシリコンからなる導体層を形成し、流路基板3及び基材4の両方をガラス組成としてアルカリ金属酸化物を含有するガラス部材から構成してもよい。
アルカリ金属酸化物を含有するガラス部材において、NaOの含有量は、3〜20質量%であることが好ましく、5〜18質量%であることがより好ましく、5〜15質量%であることが最も好ましい。
アルカリ金属酸化物を含有するガラス部材において、アルカリ溶出量は、0.01〜0.3mgであることが好ましく、0.01〜0.2mgであることがより好ましく、0.01〜0.1であることが最も好ましい。アルカリ溶出量は、JIS R 3502に準拠した方法で測定した値を意味する。
接合面間の分子間力による接合を利用する場合、流路基板3の上面3a及び基材4の下面4bは、接触面3a,4b間の分子間力により接合される。流路基板3の上面3a及び基材4の下面4bのそれぞれの算術平均粗さRaは、2.0nm以下であることが好ましく、1.0nm以下であることがより好ましく、0.5nm以下であることが更に好ましく、0.2nm以下であることが最も好ましい。流路基板3及び基材4が共にガラス部材である場合、接合強度を高めるために、流路基板3及び基材4の互いの接合面を密着させた後に、ガラス軟化点以下の温度で加熱することが好ましい。また、接合面の清浄度を高め、接合面間の分子間力による接合を良好にするために、エキシマ照射、プラズマ処理などの表面活性化処理を行うことが好ましい。
ガラスフリットによる接合を利用する場合、ガラスフリットは、ガラス粉末と、耐火性フィラー粉末とを含むことが好ましい。
ガラス粉末は、レーザ光が照射された場合に軟化流動して、基材4及び流路基板3と反応することで、接着層の接合強度を確保するための材料である。耐火性フィラー粉末は、骨材として作用し、熱膨張係数を低下させるための材料である。
ガラス粉末としては、任意の組成を有するガラスを用いてよいが、比較的融点が低いガラスを用いることが好ましい。例えば、ガラス粉末としては、ビスマス系ガラス、銀リン酸系ガラス、および銀テルル系ガラスのいずれかを単独で、又はこれら混合して用いることが望ましい。
ビスマス系ガラスは、ガラス組成として、モル%で、Bi 25〜60%、B 20〜35%、CuO+MnO 5〜40%を含有することが好ましいが、この組
成に限定されるものではない。
銀リン酸系ガラス粉末は、ガラス組成として、モル%で、AgO+AgI 15〜85%、TeO 0〜35%、P 10〜55%、Ga 0〜20%、TeO 0〜60%、ZnO 0〜50%、Nb 0〜30%、B 0〜15%、WO 0〜30%を含有することが好ましいが、この組成に限定されるものではない。
銀テルル系ガラス粉末は、ガラス組成として、モル%で、AgO+AgI 15〜85%、TeO 10〜60%、P 0〜35%、Ga 0〜20%、TeO 0〜60%、ZnO 0〜50%、Nb 0〜30%、B 0〜15%、WO 0〜30%を含有することが好ましいが、この組成に限定されるものではない。
耐火性フィラー粉末としては、種々の材料が使用可能であるが、その中でも、コーディライト、ジルコン、酸化錫、酸化ニオブ、リン酸ジルコニウム系セラミック、ウイレマイト、β−ユークリプタイト、β−石英固溶体から選ばれる一種又は二種以上の材料により構成されることが好ましい。
ガラス粉末及び耐火性フィラー粉末の平均粒径D50は、2μm未満とされることが好ましい。ここで、「平均粒径D50」とは、レーザ回折法で測定した値であって、レーザ回折法により測定した際の体積基準の累積粒度分布曲線において、その積算量が粒子の小さい方から累積して50%である粒径を意味する。
ガラス粉末及び耐火性フィラー粉末の最大粒径D99は、10μm未満とされることが好ましい。ここで、「最大粒径D99」とは、レーザ回折法で測定した値であって、レーザ回折法により測定した際の体積基準の累積粒度分布曲線において、その積算量が粒子の小さい方から累積して99%である粒径を意味する。
なお、上記の製造工程に含まれる第一接合工程や第二接合工程で、ダイヤフラム6も加熱されることになるため、ダイヤフラム6には、その歪による残留応力が発生し得る。この場合において、第一接合工程及び/又は第二接合工程の直後に、ダイヤフラム6の残留応力を除去するアニール工程が実施されることが好ましい。アニール工程は、ダイヤフラム6の溶融固化部11にアニールレーザを照射することにより行われる。あるいは、アニール工程は、接合工程の直後に、ダイヤフラム装置1を電気炉で加熱することにより行われてもよい。
(第二実施形態)
図7〜図11に示すように、第二実施形態では、ダイヤフラム装置の量産に適した製造方法を例示する。
本実施形態に係るダイヤフラム装置1の製造方法は、ダイヤフラム構成体の製造方法として、複数のダイヤフラム構成体2を切り出し可能な積層体18を形成する積層工程と、積層体18の各構成を接合する接合工程と、積層体18を切断する切断工程と、を備える。
図7に示すように、積層工程では、まず、元基材19と、元カバー材20と、元ダイヤフラム21と、を準備する。元基材19は、複数の第一開口中空部7を有し、複数の基材4が切り出し可能である。元カバー材20は、複数の第二開口中空部10を有し、複数のカバー材5が切り出し可能である。元ダイヤフラム21は、複数のダイヤフラム6が切り出し可能である。
次に、積層工程では、元ダイヤフラム21が元基材19と元カバー材20との間に介在するように、元基材19、元ダイヤフラム21及び元カバー材20を積層する。元ダイヤフラム21は、元基材19と元カバー材20との間に配置された状態で、各々の対向する第一開口中空部7及び第二開口中空部10を同時に施蓋し、各々の対向する第一開口中空部7及び第二開口中空部10を二つに区分する。これにより、積層体18が形成される。
図8及び図9に示すように、接合工程では、積層体18に対してガラス部材(図示例では元カバー材20)側からレーザ光Lが照射される。レーザ光Lは、各第一開口中空部7の上方開口部の外側で、各上方開口部に沿って円周状に走査される。本実施形態では、複数の第一開口中空部7の周囲に対応する位置で、レーザ照射装置17からレーザ光Lを照射する。全ての第一開口中空部7の周囲に対応する位置でレーザ光Lが照射されると、接合工程が終了する。これにより、元基材19、元カバー材20及び元ダイヤフラム21が、複数の溶融固化部11によって接合される。なお、接合工程では、複数のレーザ光Lを複数の第一開口中空部7に対応する位置で、同時に照射してもよい。このようにすることで、効率良く接合することができる。
図10に示すように、切断工程は、積層体18(元基材19、元カバー材20及び元ダイヤフラム21)を切断する。切断工程では、例えば、積層体18に設定される直線状(格子状)の切断予定線CLに沿って積層体18を切断する。この切断予定線CLは、積層体18から複数のダイヤフラム構成体2を切り出すために設定される。つまり、元基材19からは複数の基材4が切り出され、元カバー材20からは複数のカバー材5が切り出され、元ダイヤフラム21からは複数のダイヤフラム6が切り出される。切断工程では、例えばスクライブ割断、レーザ熱割断、レーザ溶断、ダイサー切断、ワイヤソー切断等の切断方法により、積層体18を切断する。これにより、図11に示すように、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6を溶融固化部11によって接合してなる複数の個片(個別)のダイヤフラム構成体2が形成される。なお、レーザ溶断を用いた場合、例えば、切断面(外周面)においても、基材4、カバー材5及びダイヤフラム6を接合できるという利点がある。また、本実施形態では、図11に示すように、積層体18からダイヤフラム構成体2を個別に切り出しているが、これに限らず、二個以上のダイヤフラム構成体2を含むユニットが構成されるように、積層体18を切断してもよい。
第一実施形態で説明したように、製造された個々のダイヤフラム構成体2の基材4に流路基板3を接合することで、ダイヤフラム装置1が製造される。なお、切断工程は、複数の流路基板3を切り出し可能な元流路基板を積層体18に接合した後に行ってもよい。この場合、切断工程により、複数のダイヤフラム装置1が製造される。
(第三実施形態)
図12に示すように、第三実施形態では、第一実施形態と同様に、マイクロバルブからなるダイヤフラム装置1を示す。ただし、本実施形態に係るダイヤフラム装置1では、基材4の第一開口中空部7の側部7aが、厚み方向に対して傾斜したテーパ面である。同様に、カバー材5の第二開口中空部10の側部10aも、厚み方向に対して傾斜したテーパ面である。
詳細には、第一開口中空部7の側部7aは、基材4の上面4aから下面4bに向かって開口面積が大きくなるように傾斜している。第二開口中空部10の側部10aは、カバー材5の下面5bから上面5aに向かって開口面積が大きくなるように傾斜している。つまり、第一開口中空部7及び第二開口中空部10は、円錐状の空間で構成されている。なお、上記形状は一例であり、テーパ形状を一段以上の段差形状とすることにより開口面積が厚み方向に変動するよう構成してもよい。
本実施形態におけるその他の構成は、第一実施形態と同じである。本実施形態において、第一実施形態と共通する構成要素には、共通符号を付している。このダイヤフラム装置1は、第一実施形態又は第二実施形態で例示した製造方法により製造できる。
(第四実施形態)
図13に示すように、第四実施形態では、第一実施形態と同様に、マイクロバルブからなるダイヤフラム装置1を示す。ただし、本実施形態に係るダイヤフラム装置1では、基材4の第一開口中空部7が、基材4の上面4aから下面4bまで厚み方向に貫通する。つまり、基材4は、第一貫通孔8及び第二貫通孔9を備えていない。
第一流路12及び第二流路13は、流路基板3の内部に形成されており、第一流路12及び第二流路13の一端部が、第一開口中空部7に直接連通している。
本実施形態におけるその他の構成は、第一実施形態と同じである。本実施形態において、第一実施形態と共通する構成要素には、共通符号を付している。このダイヤフラム装置1は、第一実施形態又は第二実施形態で例示した製造方法により製造できる。
(第五実施形態)
図14に示すように、第五実施形態では、第一実施形態と同様に、マイクロバルブからなるダイヤフラム装置1を示す。ただし、本実施形態に係るダイヤフラム装置1の基材4は、内部に第一流路12と第二流路13とを備え、流路基板3を兼ねた構造となっている。つまり、ダイヤフラム装置1は、基材4と別体の流路基板3を備えていない。
本実施形態におけるその他の構成は、第一実施形態と同じである。本実施形態において、第一実施形態と共通する構成要素には、共通符号を付している。このダイヤフラム装置1は、第一実施形態又は第二実施形態で例示した製造方法により製造できる。
(第六実施形態)
図15は、本発明の第六実施形態を示す。本実施形態では、ダイヤフラム装置1としてダイヤフラムポンプを例示する。
本実施形態に係るダイヤフラム装置1は、第一開口中空部7に流体を流入させる第一流路12と、第一開口中空部7からの流体を流出させる第二流路13とを含む。第一流路12及び第二流路13は、流路基板3に形成されている。第一流路12及び第二流路13は、基材4に設けられた第一貫通孔8及び第二貫通孔9を介して第一開口中空部7に連通している。
第一流路12は、第一逆止弁22を備える。第一逆止弁22は、第一流路12から第一開口中空部7に流入する流体が第一流路12に逆流しないように、第一流路12を閉塞する。
第二流路13は、第二逆止弁23を備える。第二逆止弁23は、第二流路13から流出する流体が第一開口中空部7に逆流しないように、第二流路13を閉塞する。
第一開口中空部7は、ダイヤフラム6の変形により第一流路12から流入した流体を第二流路13に圧送するように構成される。本実施形態において、ダイヤフラム6は、第一開口中空部7及び第二開口中空部10の間で変形することにより、第一開口中空部7の容積を変化させると共に、第一開口中空部7の流体を第二流路13に圧送する駆動体として機能する。
第一貫通孔8及び第二貫通孔9を有する基材4と、第一流路12及び第二流路13を有する流路基板3との接合部分には、第一逆止弁22及び第二逆止弁23を収容する弁収容部24,25が形成されている。
本実施形態に係るダイヤフラム装置1は、ダイヤフラム6の変形により、流体の吸込工程と、吐出工程とを交互に実行する。
吸込工程において、ダイヤフラム6は、第一開口中空部7の容積を増大させるように変形する(図15において一点鎖線で示す)。これにより、ダイヤフラム装置1は、第二逆止弁23が第二流路13を閉塞した状態で、第一逆止弁22による第一流路12の閉塞を解除し、流体を第一流路12から第一開口中空部7へと流入させる。
吐出工程において、ダイヤフラム6は、第一開口中空部7の容積を減少させるように変形する(図15において二点鎖線で示す)。これにより、ダイヤフラム装置1は、第一逆止弁22が第一流路12を閉塞した状態で、第二逆止弁23による第二流路13の閉塞を解除し、第一開口中空部7内の流体を、第二流路13を通じてダイヤフラム装置1の外部に流出させる。
本実施形態におけるその他の構成は、第一実施形態と同じである。本実施形態において、第一実施形態と共通する構成要素には、共通符号を付している。本実施形態に係るダイヤフラム装置1は、第一実施形態又は第二実施形態で例示した製造方法により製造できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、MEMSに使用され得る小型のダイヤフラム装置1を例示したが、本発明は、これに限定されず、他の各種機械に使用される流体制御システムに適用可能である。
上記の実施形態では、接合工程において、カバー材5側又は元カバー材20側からレーザ光Lを照射する例を示したが、本発明は、これに限定されず、基材4側又は元基材19側からレーザ光Lを照射してもよい。
上記の実施形態に示すカバー材5の形状は一例であり、例えば、基材4と同様形状の部材を上下反転させてカバー材5として用いても良い。
上記の実施形態では、カバー材5を備えたダイヤフラム構成体2及びダイヤフラム装置1を説明したが、カバー材5は省略してもよい。この場合、例えば、溶融固化部11は、基材4の上面4a近傍とダイヤフラム6の下面6b近傍とに連続的に跨るように形成される。溶融固化部11は、ダイヤフラム6側からレーザ光を照射して形成してもよいし、基材4をガラス部材で構成する場合には、基材4側からレーザ光を照射して形成してもよい。
上記の実施形態では、ダイヤフラム装置1に使用されるダイヤフラム構成体2を説明したが、このダイヤフラム構成体2と同様の構成を備えたガラス構造体は、例えば、培養容器など、ダイヤフラム装置以外の用途にも利用可能である。
1 ダイヤフラム装置
2 ダイヤフラム構成体
3 流路基板
4 基材
5 カバー材
6 ダイヤフラム
7 第一開口中空部
8 第一貫通孔
9 第二貫通孔
10 第二開口中空部
11 溶融固化部
12 第一流路
13 第二流路
L レーザ光

Claims (16)

  1. 第一開口中空部を有する基材と、
    前記第一開口中空部の開口部を一方主面で施蓋するガラス製のダイヤフラムと、
    前記第一開口中空部の開口部を封止するように、前記第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成され、前記基材及び前記ダイヤフラムを接合する溶融固化部と、を備え、
    前記溶融固化部が、前記基材と前記ダイヤフラムとに連続して跨っていることを特徴とするダイヤフラム構成体。
  2. 前記第一開口中空部に対向する第二開口中空部を有するカバー材を更に備え、
    前記ダイヤフラムは、前記第一開口中空部の開口部を一方主面で施蓋すると共に、前記第二開口中空部の開口部を他方主面で施蓋するように、前記基材と前記カバー材との間に配置され、
    前記基材及び前記カバー材の少なくとも一方が、ガラス部材であり、
    前記溶融固化部が、前記ダイヤフラムを介して前記基材と前記カバー材とに連続して跨っていることを特徴とする請求項1に記載のダイヤフラム構成体。
  3. 前記基材及び前記カバー材のうちの一方が、ガラス部材であり、前記基材及び前記カバー材のうちの他方が、非ガラス部材であることを特徴とする請求項2に記載のダイヤフラム構成体。
  4. 前記カバー材は、板状の部材であり、
    前記第二開口中空部は、前記カバー材の一方主面から他方主面にかけて形成された貫通孔により構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載のダイヤフラム構成体。
  5. 前記ガラス部材が、ガラス組成としてアルカリ金属酸化物を含有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のダイヤフラム構成体。
  6. 前記溶融固化部が、前記第一開口中空部の開口部に沿って同心環状に複数形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のダイヤフラム構成体。
  7. 前記第一開口中空部の開口部が、円形であり、
    前記第一開口中空部の開口部の直径a[mm]と、前記ダイヤフラムの厚みb[mm]との比a/bが、100〜200であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のダイヤフラム構成体。
  8. 前記第一開口中空部の開口部の縁部と、最も内側の前記溶融固化部との間の幅寸法が、0.01〜0.5mmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のダイヤフラム構成体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のダイヤフラム構成体と、前記第一開口中空部に流体を供給する第一流路と、前記第一開口中空部から前記流体を吐出する第二流路と、を備えることを特徴とするダイヤフラム装置。
  10. 前記第一流路及び前記第二流路が、前記基材に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のダイヤフラム装置。
  11. 前記基材に接合された流路基板を備え、前記流路基板に、前記第一流路及び前記第二流路の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のダイヤフラム装置。
  12. 前記基材は、板状の部材であり、
    前記第一開口中空部は、前記基材の一方主面から他方主面にかけて形成された貫通孔により構成されることを特徴とする請求項11に記載のダイヤフラム装置。
  13. 第一開口中空部を有する基材上にダイヤフラムを配置し、前記第一開口中空部の開口部を前記ダイヤフラムの一方主面で施蓋する積層工程と、
    前記積層工程の後に、前記第一開口中空部の開口部を封止するように、前記基材及び前記ダイヤフラムを接合する溶融固化部を形成する接合工程と、を備え、
    前記基材及び前記ダイヤフラムのうち、少なくとも前記ダイヤフラムがガラス部材であり、
    前記接合工程では、前記基材及び前記ダイヤフラムに対して、前記ガラス部材を通じて前記第一開口中空部の開口部に沿うようにレーザ光を照射し、前記基材及び前記ダイヤフラムを溶融固化することにより、前記溶融固化部を、前記基材と前記ダイヤフラムとに連続的に跨った状態で、前記第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成することを特徴とするダイヤフラム構成体の製造方法。
  14. 第一開口中空部を有する基材と、前記第一開口中空部に対向する第二開口中空部を有するカバー材との間に、ガラス製のダイヤフラムを配置し、前記第一開口中空部の開口部を前記ダイヤフラムの一方主面で施蓋し、前記第二開口中空部の開口部を前記ダイヤフラムの他方主面で施蓋する積層工程と、
    前記積層工程の後で、前記第一開口中空部の開口部を封止するように、前記基材、前記ダイヤフラム及び前記カバー材を接合する溶融固化部を形成する接合工程と、を備え、
    前記基材及び前記カバー材のうちの少なくとも一方が、ガラス部材であり、
    前記接合工程では、前記基材、前記ダイヤフラム及び前記カバー材に対して、前記ガラス部材を通じて前記第一開口中空部の開口部に沿うようにレーザ光を照射し、前記基材、前記ダイヤフラム及び前記カバー材を溶融固化することにより、前記溶融固化部を、前記ダイヤフラムを介して前記基材と前記カバー材とに連続的に跨った状態で、前記第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成することを特徴とするダイヤフラム構成体の製造方法。
  15. 前記積層工程では、複数の前記第一開口中空部を有し複数の前記基材が切り出される元基材と、複数の前記第二開口中空部を有し複数の前記カバー材が切り出される元カバー材との間に、各々の対向する前記第一開口中空部及び前記第二開口中空部を同時に施蓋するように、複数の前記ダイヤフラムが切り出される元ダイヤフラムを配置し、
    前記接合工程では、レーザ光の照射により、前記溶融固化部を、前記元ダイヤフラムを介して前記元基板と前記元カバー材とに連続して跨った状態で、各々の前記第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成することを特徴とする請求項14に記載のダイヤフラム構成体の製造方法。
  16. 第一開口中空部を有する基材と、前記第一開口中空部に対向する第二開口中空部を有するカバー材と、前記第一開口中空部の開口部を一方主面で施蓋すると共に、前記第二開口中空部の開口部を他方主面で施蓋するように、前記基材と前記カバー材との間に配置されたフィルム状のガラス体と、前記第一開口中空部を封止するように、前記第一開口中空部の開口部に沿って環状に形成され、前記基材、前記カバー材及び前記ガラス体を接合する溶融固化部と、を備え、前記基材及び前記カバー材の少なくとも一方が、ガラス部材であり、前記溶融固化部が、前記ガラス体を介して前記基材と前記カバー材とに連続して跨っていることを特徴とするガラス構造体。
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