JP2020182386A - 古代米含有飲料用粉末およびその製造方法 - Google Patents

古代米含有飲料用粉末およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体に分散させたときに各成分が分離しにくく、色味に優れ、溶かす液体によらずに液体に溶かすときに色味の差が生じにくい、飲料用粉末が提供される。【解決手段】 成分(A):古代米の由来物と、成分(B):緑葉の由来物と、成分(C):赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物を含む古代米含有飲料用粉末であり、前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(A)の含有量が1〜10質量%であり、前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比が3以上10以下である古代米含有飲料用粉末。【選択図】 図1

Description

本発明は、水やお湯、炭酸水などの液体に溶かすことで飲料とすることができる、飲料用粉末およびその製造方法に関する。
ケールや大麦若葉などの緑葉野菜を含有する青汁は、野菜を手軽に摂取することができ、健康維持や健康増進が期待できるとして注目されている(特許文献1、2)。
近年では、ケールや大麦若葉などの緑葉野菜の成分に加えて、フルーツの成分が含まれるフルーツ青汁なども販売されている。
また、栄養価が高い食材として、赤ビーツやアサイーなどのスーパーフードが注目されている。スーパーフードは、ダイエット効果や美肌などの美容効果も期待されるものが多い。健康に対する効果だけでなく、ダイエット効果や美容効果を期待して、赤ビーツやアサイー入りの青汁の販売も増えている。
これらの青汁は、水などの液体に溶かして(分散させて)液体飲料にして飲用する粉末タイプのものが多く、消費者の好みに合わせて、水だけでなく、お湯や牛乳など、種々の液体に溶かして飲まれている。
特開2014−233277号公報 特開2005−073557号公報
上記のように、種々の青汁が市販されているが、ケールや大麦若葉などの緑葉野菜の成分に対して、スーパーフードなどの成分の割合は少ないものが多い。緑葉野菜に加えて、ダイエット効果や美容効果が期待されるスーパーフードの割合を高めた飲料を求める声も多い。また、緑葉野菜やスーパーフードは、乾燥させた乾燥粉末とすることで、加工による食物繊維や栄養素の損失が少なく、健康に対してさらに高い効果が期待できる。そのため、乾燥粉末として緑葉野菜やスーパーフードが配合された飲料を求める声も多い。
緑葉野菜に対して、赤ビーツやアサイーなどの割合を増やすことで、液体飲料としたときの液体の色も赤色系に近くなり、色味に対する抵抗感も少なくなると考えられ、色味から青汁に抵抗感を感じる消費者にとっても、手に取りやすくなることが考えられる。
しかしながら、ケールや大麦若葉などの緑葉と、赤ビーツやアサイーなどの野菜果物は、浮遊や沈殿のしやすさが異なり、緑葉は比較的液体表面に浮遊しやすいため、これらの成分の混合物を液体に分散させたときに均一に分散させることが難しい傾向にあった。
また、青汁を炭酸水に溶かして飲むことで、飲みやすくしたり、嗜好性を高めたり、さらなるダイエット効果や美容効果を期待する消費者も増えている。しかしながら、本発明者らは、緑葉成分に対して赤ビーツやアサイーなどの成分の割合を増やした場合、その粉末を炭酸水で溶かす(炭酸水に分散させる)と液体飲料の色味は赤色系となるのに対して、成分(B)は液体表面に浮きやすいため、成分(B)の色味が強い茶色〜緑色の泡が生じやすくなるということを見出した。これにより、飲用することに抵抗を感じやすいものになるという問題があることを見出した。
かかる状況下、本発明の目的は、液体に分散させたときに各成分が分離しにくく、色味に優れ、溶かす液体によらずに液体に溶かすときに色味の差が生じにくい、飲料用粉末およびその製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 以下の成分(A)、成分(B)、および成分(C)を含む古代米含有飲料用粉末であり、前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(A)の含有量が1〜10質量%であり、前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比が3以上10以下である古代米含有飲料用粉末。
成分(A):古代米の由来物
成分(B):緑葉の由来物
成分(C):赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物
<2> 前記成分(A)が、黒米の由来物を含む前記<1>に記載の古代米含有飲料用粉末。
<3> 前記成分(A)に対する前記成分(B)の質量比が2以下である前記<1>または<2>に記載の古代米含有飲料用粉末。
<4> 前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(B)の含有量が2〜20質量%であり、前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(C)の含有量が15〜97質量%である前記<1>から<3>のいずれかに記載の古代米含有飲料用粉末。
<5> 前記成分(C)が、赤ビーツの由来物および/またはベリー類の由来物を少なくとも含む前記<1>から<4>のいずれかに記載の古代米含有飲料用粉末。
<6> 前記成分(B)は、大麦若葉、ケール、および明日葉からなる群から選択される1種以上の緑葉の由来物を含む前記<1>から<5>のいずれかに記載の古代米含有飲料用粉末。
<7> 成分(D)として、マカの由来物、チアシードの由来物、クエン酸および乳酸菌からなる群から選択される1種以上をさらに含む前記<1>から<6>のいずれかに記載の古代米含有飲料用粉末。
<8> 賦形剤である成分(E)および/または甘味料である成分(F)をさらに含む前記<1>から<7>のいずれかに記載の古代米含有飲料用粉末。
<9> 以下の成分(A)、成分(B)、および成分(C)を含む古代米含有飲料用粉末の製造方法であって、前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(A)の含有量が1〜10質量%であり、前記成分(A)と、前記成分(B)と、前記成分(C)と、を混合する混合工程を含み、前記混合工程において、前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比が3以上10以下となるように混合する、製造方法。
成分(A):古代米の由来物
成分(B):緑葉の由来物
成分(C):赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物
本発明によれば、液体に分散させたときに各成分が分離しにくく、色味に優れ、溶かす液体によらずに液体に溶かすときに色味の差が生じにくい、飲料用粉末およびその製造方法が提供される。
実施例1−1と比較例1−1における、炭酸水の泡の色の様子を示す写真である。((a)上から見た写真、(b)斜め上から見た写真、(c)横から見た写真)
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。なお、本明細書において「〜」という表現を用いる場合、その前後の数値を含む表現として用いる。
<古代米含有飲料用粉末>
本発明は、以下の成分(A)、成分(B)、および成分(C)を含む古代米含有飲料用粉末であり、前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(A)の含有量が1〜10質量%であり、前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比が3以上10以下である古代米含有飲料用粉末(以下、「本発明の古代米含有飲料用粉末」と記載する場合がある)に関するものとすることができる。
成分(A):古代米の由来物
成分(B):緑葉の由来物
成分(C):赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物
本発明者らは、大麦若葉の乾燥粉末などの成分(B)と、アサイー果実の乾燥粉末など成分(C)との混合物に、黒米粉末などの成分(A)を加えることで、水、お湯、炭酸水に溶かした(分散させた)ときに、成分(B)が浮きにくくなり、各成分が分離しにくくなる傾向があることを見出した。特に、炭酸水に溶かすときに生じる発泡を、液体飲料の液体の色に近いものとすることができ、成分(B)に由来する色味の強い茶色〜緑色の泡が起こりにくくなることを見出した。
また、緑葉成分と赤ビーツやアサイーなどの比率によっては、水などの液体に溶かして液体飲料としたときの液体の色が茶色に近くなり、かえって色味が悪くなる傾向にあること、成分(B)と成分(C)とが特定の質量比となるようにすることで色味も良好とすることができることを見出した。本発明は、これらの知見に基づくものである。
本発明の古代米含有飲料用粉末中の成分(A)の含有量を1〜10質量%とすることで、液体飲料としたときに適度に粘性のある液体となる。さらに、成分(B)に対する前記成分(C)の質量比を3以上10以下とすることで、成分(B)を浮きにくくすることに加えて、液体に溶かした(分散させた)ときの色味を赤色系に調整することが容易で、色味に対する抵抗を低減することができる。これにより、各成分の分離が抑制できる。
また、成分(A)を含むことで、賦形剤が低減でき、さらに、マイルドでコクのある風味となり、飲みやすさも向上する。
また、古代米は後述のように栄養価も高いため、成分(A)は健康や美容に対する効果も付与でき、成分(B)および成分(C)も含むことで、本発明の古代米含有飲料用粉末は、健康や美容に対する効果に優れるものとなる。
本発明の古代米含有飲料用粉末は、水に溶かして(分散させて)液体飲料としたときの色が、赤紫や、赤みの紫、紫みの赤であることが好ましい。具体的には、マンセル表色系の色相環において、10P〜5Rの色相であることが好ましく、より好ましくは、10P〜10RPの色相である。明度は3〜9であることが好ましく、3〜8であることがより好ましい。彩度は3〜14であることが好ましく、6〜14であることがより好ましい。このようにすることで、色味に対する抵抗が少なくなり、より食欲をそそるものとなり、より多くの消費者が手に取りやすいものとなる。
以下、本発明の古代米含有飲料用粉末に含まれる各成分について説明する。
[成分(A)]
本発明の古代米含有飲料用粉末は、成分(A)として古代米の由来物を含む。成分(A)は、液体飲料としたときに液体に適度に粘性を与えることで、成分(B)を液体に浮きにくくして、成分(B)と成分(C)とを分離しにくくする役目を有する。また、成分(A)を含有することで、風味もマイルドになり、コクがでて、飲みやすさが向上する。
古代米の由来物としては、古代米を粉砕し粉末状にした古代米粉末、古代米を水や有機溶媒で抽出し得られた米エキス、このエキスを乾燥させた米エキス乾燥粉末、米麹、米麹エキス、米麹エキスの乾燥粉末などが挙げられる。
なお、本願において、古代米とは、古代の原生種の特徴を色濃く残した米で、古代からの在来品種および外来品種だけでなく、これらを品種改良した改良品種も含む米の総称である。本発明の古代米含有飲料用粉末に用いられる古代米としては、黒米、赤米、緑米、香米などが挙げられる。
黒米とは、古代米の一種であり、玄米のぬか層(種皮や果皮)にアントシアニン系の色素を含み、表面が黒色系に着色している米の総称である。また、黒米は、白米や他の有色米(赤米や緑米)と比べて高い抗酸化機能を有するという特徴がある。黒米としては、黒褐色米や、赤黒米、紫黒米などがある。
赤米とは、古代米の一種であり、玄米のぬか層(種皮や果皮)にタンニン系の色素を含み、表面が赤色系に着色している米の総称である。
緑米とは、玄米のぬか層(種皮や果皮)にクロロフィル系の色素を含み、表面が緑色系に着色している米の総称である。
香米とは、玄米に香りをもつ米の総称である。
中でも、成分(A)は、黒米、赤米および緑米からなる群から選択される1種以上の有色米の由来物であることが好ましい。白米を用いると、液体に溶かしたあとの液体飲料の色の白みが増すため、成分(B)の浮遊が少ない場合でも分離が目立ちやすい。特に、白米を用いると、ソーダなどの炭酸水に溶かしたときに、赤色系の液体飲料の液体と色味と異なる、成分(B)由来の色味の強い茶色〜緑色の泡が目立ち、抵抗を感じやすいものとなる。成分(A)を有色米に由来するものとすることで、炭酸水に溶かした際に生じる発泡の色と液体飲料の色の差が生じにくく、抵抗なく飲食しやすいものとなる。また、有色米には、ビタミン類(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなど)やミネラル(鉄分、銅、亜鉛、マンガン、カルシウム、リンなど)などが白米に比べて多く含まれており、栄養面からも好ましい。
成分(A)は、黒米の由来物および/または赤米の由来物を含むことがより好ましく、黒米の由来物を含むことがさらに好ましく、黒米の由来物であることが特に好ましい。黒米や赤米の由来物を含むことで、本発明の古代米含有飲料用粉末を液体に溶かしたあとの液体飲料の色味を濃くすることができ、各成分の分離が目立ちにくい。特に、黒米の中でも紫黒米は水に溶かすと鮮やかな紫色を呈するため、成分(A)として紫黒米の由来物を含むことで、水に溶かしたときの色味が赤紫色となり、液体飲料としたときの色味の良好なものとすることができる。
本発明の古代米含有飲料用粉末中の成分(A)の含有量(成分(A)の質量/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、1〜10質量%である。成分(A)の含有量が少なすぎると、成分(A)の効果が得られず、成分(B)が浮きやすくなる。特に、炭酸水に溶かしたときに液体飲料の液体の色味とは異なる色の発泡が生じやすくなる。また、成分(A)が多すぎると、吸湿性が高くなり保存時の安定性が低下し、液体に溶かしにくいものとなる。また、各成分の分散性が低下したり、成分(A)が凝集して沈殿したり、液体飲料としたときに粘度が高くなり喉ごしや口当たりが悪くなる。
成分(B)を浮きにくくし、安定に各成分を分散させる効果をより高めるためには、成分(A)の含有量は、1.5質量%以上であることが好ましい。より好ましくは、2質量%以上であり、さらに好ましくは、2.5質量%以上である。
また、保存安定性を高めたり、成分(A)の分散性など各成分の分散性をより向上させるためには、成分(A)の含有量は、8質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、6質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下である。
各成分の分散性向上や栄養面の観点から、古代米の由来物は、古代米粉末を含むことが好ましく、古代米粉末を主成分として含むことがより好ましい。具体的には、成分(A)中の古代米粉末の含有量(古代米粉末の質量/成分(A)全体の質量×100(%))は、60質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
古代米は、そのぬか層に色素や栄養素を多く含み、古代米の色素を活かすことができるため、古代米粉末は、一般的に、古代米を精米せずにそのまま粉末化したものである。古代米粉末は、古代米を水分調整、粉砕、乾燥、篩い分けなどを行うことにより得ることができる。粉末化は公知の方法で行うことができ、例えば、ロールミル粉砕機、石臼式粉砕機、気流粉砕機、胴搗き粉砕機、ピンミル粉砕機などの乾式又は湿式の方法を利用できる。乾燥は、自然乾燥や熱風乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥などを利用できる。さらに、得られた粉末を目的の大きさに対応するメッシュに通過させることで篩い分けすることができる。例えば、35メッシュパス〜200メッシュオンや、50メッシュパス〜100メッシュオン、60メッシュパス〜80メッシュオンとすることができる。
成分(A)が古代米粉末を含む場合、その形状は、本発明の目的を損なわない範囲で、成分(A)の含有量に応じて適宜設定すればよい。例えば、米粉末は平均粒径70〜500μmとすることができる。米粉末の大きさが大きすぎると、米粉末が沈降しやすくなり、成分(B)を浮きにくくする効果が小さくなったり、のどごしが悪くなる場合がある。また、米粉末の大きさが小さすぎると、米粉末同士が凝集して沈降しやすくなり、成分(B)と成分(C)が分離しやすくなる傾向になる。そのため、米粉末の平均粒径は、125μm以上が好ましく、150μm以上がより好ましく、175μm以上がさらに好ましい。また、その上限は、400μm以下が好ましく、300μm以下がより好ましく、250μm以下がさらに好ましい。
[成分(B)]
本発明の古代米含有飲料用粉末は、成分(B)として緑葉の由来物を含む。これにより、本発明の古代米含有飲料用粉末は栄養価の高いものとすることができる。
緑葉としては、大麦若葉、小麦若葉、ケール、明日葉、クマザサ、茶葉、桑の若葉などが挙げられる。これらは単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。
緑葉の由来物としては、緑葉を乾燥粉末化した乾燥粉末、緑葉を圧搾し得られた搾汁、この搾汁を乾燥し粉末化した搾汁粉末、水や有機溶媒で緑葉を抽出して得られたエキス、このエキスを乾燥したエキス粉末などが挙げられる。
成分(B)は、大麦若葉、ケール、および明日葉からなる群から選択される1種以上の緑葉の由来物緑葉の由来物を含むことが好ましく、大麦若葉、ケール、および明日葉からなる群から選択される2種以上の緑葉の由来物を含むことがより好ましく、大麦若葉の由来物、ケールの由来物、および明日葉の由来物を含むことがさらに好ましい。成分(B)として複数種の緑葉を含むことで、健康に対する効果を高めることができる。
緑葉の乾燥粉末は加工時に食物繊維や栄養素の損失が少ないため、緑葉の由来物は、緑葉の乾燥粉末を含むことが好ましく、緑葉の乾燥粉末を主成分として含むことがより好ましい。具体的には、成分(B)中の緑葉の乾燥粉末の含有量(緑葉の乾燥粉末の質量/成分(B)全体の質量×100(%))は、60質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
緑葉の乾燥粉末は、従来公知の方法で得ることができる。具体的には、乾燥処理と粉砕処理を行うことで緑葉を乾燥粉末化できる。乾燥処理と粉砕処理はどちらを先に行ってもよい。乾燥処理は、例えば、自然乾燥や熱風乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥などの用いることができる。乾燥処理は、緑葉の乾燥粉末の含水量が10質量%以下や5質量%以下となるように行うことができる。粉砕処理は、気流式粉砕機や衝撃式粉砕機、クラッシャー、ブレンダー、ロールミル、ジェットミル、ボールミル、石臼などを用いることができる。乾燥粉末の大きさは、緑葉の種類や古代米粉末の含有量などにより適宜決定されるものであり、例えば、平均粒径10〜100μmの大きさにすることができる。また、乾燥粉末化は、緑葉に対して乾燥処理や粉砕処理を行う前に、適当な大きさに細断や破砕する細片化処理を行ったり、殺菌のために熱水処理やマイクロウェーブ処理等を行ってもよい。
本発明の古代米含有飲料用粉末において、成分(A)(古代米の由来物)に対する成分(B)(緑葉の由来物)の質量比(成分(B)の質量/成分(A)の質量)は2以下であることが好ましい。特に、緑葉の由来物が緑葉の乾燥粉末を含む場合、成分(A)に対する成分(B)の質量比は、2以下が好ましい。成分(B)の構成や形態にもよるが、成分(A)に対する成分(B)の質量比が、2.5よりも大きいと、成分(A)の効果が不十分となり、成分(B)分離し、浮きやすくなる。特に、炭酸水を注いだときに生じる泡の色が成分(B)に由来する色味が強いものなり、赤色系の液体の色味とは異なる、緑色〜茶色の泡となる。より効果を高めるためには、成分(A)に対する成分(B)の質量比は、1.9以下が好ましく、1.8以下がより好ましい。
成分(A)に対する成分(B)の質量比の下限は特に限定されないが、健康に対する効果の観点から、0.5以上が好ましく、1.0以上がより好ましい。
本発明の古代米含有飲料用粉末中の成分(B)の含有量(成分(B)の質量/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、成分(B)や成分(C)の形態や含有量などに応じて適宜調整すればよい。成分(B)が少なすぎると、健康に対する効果が低減するため、成分(B)の含有量は、2質量%以上であることが好ましい。より好ましくは、3質量%以上であり、さらに好ましくは、4質量%以上である。
また、成分(B)の構成や形態にもよるが、成分(B)が多すぎると、成分(B)が浮きやすくなり、液体飲料としたときの色味も悪くなる。また、炭酸水で溶かしたときに、成分(B)に由来する色味が強い泡が生じやすくなる。成分(B)の浮きを抑制する効果をより高めたり、液体飲料としたときの色味の観点から、成分(B)の含有量は、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
[成分(C)]
本発明の古代米含有飲料用粉末は、成分(C)として、赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物由来物を含む。これにより、本発明の古代米含有飲料用粉末は栄養価の高いものとすることができる。
ベリー類としては、ストロベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、マキベリー、カシス、レッドカーラント、ジューンベリー、ハックルベリー、ゴジベリー、マルベリーなどが挙げられる。中でも、ベリー類として、ブルーベリー、マキベリー、およびカシスからなる群から選択される1種以上を含むことが好ましい。健康や美容に対する効果の観点からは、例えば、ベリー類がマキベリーを含むことが好ましく、液体飲料の色味の観点からは、ベリー類がカシスを含むことが好ましい。
赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物(赤ビーツ等の野菜果物)の由来物としては、これら赤ビーツ等の野菜果物を乾燥粉末化した乾燥粉末、赤ビーツ等の野菜果物を圧搾し得られた搾汁、この搾汁を乾燥し粉末化した搾汁粉末、水や有機溶媒で赤ビーツ等の野菜果物を抽出して得られたエキス、このエキスを乾燥したエキス粉末などが挙げられる。
成分(C)は、健康や美容に対する効果を高め、液体に分散させたときの色味を良好に調整しやすいことから、赤ビーツの由来物および/またはベリー類の由来物を少なくとも含むことが好ましく、赤ビーツの由来物を少なくとも含むことがより好ましく、赤ビーツの由来物およびベリー類の由来物を少なくとも含むことがさらに好ましい。例えば、液体に溶かしたときの色味を食欲のそそるより優れたものとするために、成分(C)中の赤ビーツの由来物の含有量は、20〜90質量(好ましくは40〜60質量%)とすることができる。また、成分(C)中のカシスの由来物の含有量は、10〜50質量%(好ましくは15〜35質量%)とすることができる。
また、複数種の成分を含むことで、健康や美容に対する効果を高めることができ、得られる粉末飲料の色の調整が簡単になるため、赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される2種以上の野菜果物の由来物を含むことが好ましく、赤ビーツの由来物と、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物との組み合わせがより好ましい。さらに好ましくは、赤ビーツの由来物と、ベリー類の由来物と、アサイー、カムカム、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物の組み合わせである。
成分(C)は、赤ビーツの由来物、アサイーの由来物、カムカムの由来物、マキベリーの由来物、ブルーベリーの由来物、カシスの由来物、および人参の由来物としてもよい。
赤ビーツ等の野菜果物の乾燥粉末は加工時に食物繊維や栄養素の損失が少ないため、赤ビーツ等の野菜果物の由来物は、赤ビーツ等の野菜果物の乾燥粉末を含むことが好ましく、赤ビーツ等の野菜果物の乾燥粉末を主成分として含むことが好ましい。具体的には、成分(B)中の赤ビーツ等の野菜果物の乾燥粉末の含有量(赤ビーツ等の野菜果物の乾燥粉末の質量/成分(B)全体の質量×100(%))は、60質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
成分(C)の乾燥粉末は、緑葉の乾燥粉末と同様に従来公知の方法を利用すればよい。赤ビーツ、ニンジンは、一般的に、その根が用いられる。アサイー、カムカム、ベリー類は、一般的に、その果実(果皮や果肉)が用いられる。これらの原料を乾燥処理と粉砕処理を行うことで乾燥粉末化できる。また、乾燥粉末化は、乾燥処理や粉砕処理を行う前に、適当な大きさに細断や破砕する細片化処理を行ったり、殺菌のために熱水処理やマイクロウェーブ処理等を行ってもよい。乾燥粉末の大きさは、例えば、平均粒径10〜500μmや10〜250μm、10〜100μmの大きさにすることができる。
本発明の古代米含有飲料用粉末中の成分(C)の含有量(成分(C)の質量/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、成分(A)や成分(B)の含有量などに応じて適宜調整すればよい。成分(C)が少なすぎると、健康や美容に対する効果が低減する。健康や美容に対する効果を高めるため、成分(C)の含有量は、15質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることがより好ましく、25質量%以上であることがさらに好ましい。
また、成分(C)の構成や形態にもよるが、成分(C)は成分(B)に比べて浮きにくいものが多く、含有量を比較的多くしてもよい。成分(C)の含有量は、97質量%以下や、90質量%以下、80質量%以下などであってもよい。成分(C)の浮きや沈殿をより抑制したり、液体飲料としたときの色味をより良好にするためには、成分(C)の含有量は、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。
また、成分(C)の構成や形態にもよるが、本発明の古代米含有飲料用粉末において、成分(A)(古代米粉末)に対する成分(C)の質量比(成分(C)の質量/成分(A)の質量)は20以下であることが好ましい。成分(A)に対する成分(C)の質量比が、20よりも大きいと、成分(A)の効果が不十分となり、成分(C)が沈殿したりしやすくなる。より効果を高めるためには、成分(A)に対する成分(C)の質量比は、18以下が好ましく、15以下がより好ましく、12以下がさらに好ましい。
成分(A)に対する成分(C)の質量比の下限は特に限定されないが、色味や健康、美容に対する効果の観点から、5以上が好ましく、8以上がより好ましい。
また、本発明の古代米含有飲料用粉末においては、成分(B)に対する成分(C)の質量比(成分(C)の質量/成分(B)の質量)は、3〜10である。このようにすることで、成分(B)が浮きにくく、かつ、液体に溶かして液体飲料としたときの色味が赤色系となり、色味に対する抵抗を感じにくくなる。
中でも、成分(C)が赤ビーツの由来物および/またはベリー類の由来物を少なくとも含み、成分(B)に対する成分(C)の質量比(成分(C)の質量/成分(B)の質量)を、3〜10とすることで、水に溶かしたときの液体の色味が、赤紫色系(赤紫や、赤みの紫、紫みの赤)となり、食欲をそそる良好な色味とでき、好ましい。
色味をより良好にするためには、成分(B)に対する成分(C)の質量比は、4以上であることが好ましく、5以上であることがより好ましい。
また、色味の他に、成分(C)が多すぎると、赤ビーツや、アサイー、カムカムなどは独特のクセのある香りや味が強くなる。そのため、色味や風味の観点から、成分(B)に対する成分(C)の質量比は、8以下が好ましく、7以下がより好ましい。
本発明の古代米含有飲料用粉末は、目的に応じて、成分(A)、成分(B)および成分(C)の3成分以外にその他の成分を含んでもよい。その他の成分としては、マカやチアシードなどのスーパーフードの由来物、賦形剤、甘味料、酸味料、抗菌剤、乳酸菌、ムコ多糖(ヒアルロン酸など)、コラーゲン、プラセンタ、ミネラル、ビタミン類、酵母、香料などが挙げられる。
本発明の古代米含有飲料用粉末全量において、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計の含有量((成分(A)の質量+成分(B)の質量+成分(C)の質量)/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、その他の成分の種類や含有量に応じて適宜決定され、例えば、10〜60質量%や20〜50質量%とすることができる。
また、質量比で、成分(A):成分(B):成分(C)=5〜15:5〜20:65〜90とすることが好ましい。
本発明の古代米含有飲料用粉末には、目的に応じて、成分(A)、成分(B)および成分(C)の3成分以外のその他の成分を1種以上含むことが好ましい。また、その他の成分を含む場合も、本発明の古代米含有飲料用粉末を水に溶かして液体飲料としたときの色が、赤紫や、赤みの紫、紫みの赤となるように、配合量等を調整することが好ましい。
[成分(D)]
健康や美容に対する効果を高めるため、本発明の古代米含有飲料用粉末は、成分(D)として、マカ由来物、チアシード由来物、クエン酸および乳酸菌からなる群から選択される1種以上を含むことが好ましい。
通常、マカは、その根が用いられ、マカ由来物として、マカの根の乾燥粉末や、搾汁、搾汁粉末、エキス、エキス粉末を用いることができる。チアシードは、チアの種子であり、チアシード由来物として、チアシードの乾燥粉末や、搾汁、搾汁粉末、エキス、エキス粉末を用いることができる。
本発明の古代米含有飲料用粉末中の成分(D)の含有量(成分(D)の質量/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、特に限定されないが、成分(D)が多すぎると浮遊物や沈殿が生じやすくなったり、色味の調整が困難になるため、5質量%以下とすることが好ましい。例えば、0.05〜5質量%や0.1〜1質量%とすることができる。
[成分(E)]
賦形性や各成分の浮遊や沈殿をより抑制し、分散性や賦形性をより高めるためには、本発明の古代米含有飲料用粉末は、成分(E)として、賦形剤を含むことが好ましい。本発明の古代米含有飲料用粉末は、古代米粉末が賦形性の向上に寄与するため、成分(E)は少ない量で分散性や賦形性に対して効果を発揮できる。
賦形剤としては、アルギン酸、ペクチン、寒天、難消化性デキストリン、グルコマンナン、結晶セルロース、乳糖、含水に酸化ケイ素、デンプンなどが挙げられる。
本発明の古代米含有飲料用粉末中の成分(E)の含有量(成分(E)の質量/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、賦形剤の種類などにより適宜決定すればよいが、成分(E)が多すぎると、健康や美容に対する効果が小さくなるので、30質量%以下とすることが好ましい。例えば、5〜30質量%や、10〜25質量%、10〜20質量%などとすることができる。
[成分(F)]
本発明の古代米含有飲料用粉末は、成分(F)として、甘味料を含むことが好ましい。甘味料を含むことで、味の調整が行いやすい。
甘味料としては、黒糖、三温糖、和三盆などの砂糖、はちみつ、メープルシロップ、パークシュガー、水飴、麦芽糖、オリゴ糖、果糖、ショ糖、ブドウ糖、スクロース、ラクトース、トレハロース、エリスリトール、マルチトール、アスパルテーム、サッカリン、スクラロールなどが挙げられる。甘味料は、天然甘味料であっても、合成甘味料であっても、人工甘味料であってもよい。
本発明の古代米含有飲料用粉末中の成分(F)の含有量(成分(F)の質量/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、成分(A)〜成分(C)の種類や含有量などに応じて適宜決定すればよく、例えば、5〜50質量%や10〜50質量%とすることができる。
また、本発明の古代米含有飲料用粉末は、グレープフルーツ由来物を含むことが好ましい。グレープフルーツはビタミンCや鉄分が豊富であり、栄養価をより高いものとすることができる。グレープフルーツ由来物は、グレープフルーツの乾燥粉末や、搾汁(果汁)、搾汁粉末(果汁粉末)、エキス、エキス粉末を用いることができる。例えば、グレープフルーツ果汁やその粉末を加えることで、さっぱりとした飲みやすい味わいとなるため、好ましい。
本発明の古代米含有飲料用粉末中のグレープフルーツ由来物の含有量(グレープフルーツ由来物の質量/本発明の古代米含有飲料用粉末の質量×100(%))は、1〜10質量%や3〜10質量%、3〜7質量%とすることができる。
本発明の古代米含有飲料用粉末は、粉末飲料とすることができる。本発明の古代米含有飲料用粉末は、従来の青汁やスムージーなどと同様に、その粉末を水などの液体に分散させて飲料として摂取することができる。摂取方法は、利用者の好みに応じて適宜選択すればよいが、例えば、本発明の古代米含有飲料用粉末3〜6gを80〜200mL(好ましくは、80〜100mL)の液体で分散させて摂取することができる。
また、粉末を分散(溶解)させる液体としては、水、お湯、牛乳、炭酸水などが挙げられる。上記の通り、本発明の古代米含有飲料用粉末は、炭酸水で溶かして液体飲料としとしても、粉末を溶かす際に生じる泡が液体飲料の色に近い色のものとなり、緑色の発泡が抑えられる。そのため、色味に対する抵抗や色味による食欲の低下などを抑えられる。
なお、消費者の好みによっては、粉末のまま摂取してもよいし、ホットケーキミックスやヨーグルトなどの任意の食品に添加して摂取してもよい。
また、本発明の古代米含有飲料用粉末は以下の製造方法により好適に製造できる。
以下の成分(A)、成分(B)、および成分(C)を含む古代米含有飲料用粉末の製造方法であって、前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(A)の含有量が1〜10質量%であり、前記成分(A)と、前記成分(B)と、前記成分(C)と、を混合する混合工程を含み、前記混合工程において、前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比が3以上10以下となるように混合する、製造方法。
成分(A):古代米の由来物
成分(B):緑葉の由来物
成分(C):赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物
混合工程では、各成分の粉末を単に混合してもよく、適当な大きさとなるように、適宜、賦形剤等を用いて造粒してもよい。また、混合後や造粒後に、目的の大きさに対応するメッシュに通過させることで篩い分けすることができる。例えば、古代米含有飲料用粉末は、35メッシュパス〜200メッシュオンや、50メッシュパス〜100メッシュオン、60メッシュパス〜80メッシュオンとすることができる。
また、混合工程では、マカやチアシードなどのスーパーフードの由来物、甘味料、ムコ多糖、ミネラル、ビタミン類、乳酸菌、酵母、香料などを合わせて混合や造粒をしてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を変更しない限り以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(実施例1−1)
表1に示す配合で、粉末(1−1)を調製した。
(発泡の色の評価(1))
5人のパネラーに、以下の方法で液体飲料を調製してもらい、調製時に生じる発泡の色について目視観察にて評価を行った。評価は、各パネラーに3点満点で評価してもらい、合計点で算出した。結果を表1に示す。
・調製方法
150mLの容器に、粉末(1−1)4.0gと炭酸水50mLを注ぎ、撹拌棒で撹拌し液体飲料を調製した。その後、さらに、50mLの炭酸水を注ぎ、生じる発泡の色を目視にて観察した。
・評価基準
1点:炭酸水を注いだときに茶色〜緑色の発泡が全体的に生じる
2点:炭酸水を注いだときに茶色〜緑色の発泡が部分的に生じる
3点:炭酸水を注いだときに生じる発泡は液体飲料の液体の色と変わりがない
合計点が5〜8点を×、9〜12点を△、13〜15点を〇とした。
(実施例1−2、比較例1−1、比較例1−2)
各成分の配合量を表1に示す質量部に変更した以外は、実施例1−1と同様に粉末を調製した。得られた粉末を用いて、実施例1−1と同様に評価を行った。
結果を表1に示す。また、図1に、実施例1−1および比較例1−1の液体飲料にさらに50mLの炭酸水を注いだときの発泡の様子を表す写真を示す。図1に示す写真は、実施例1−1は、液体の色が、濃い赤紫色であり、発泡の色も液体の色と同じ赤紫である。一方、比較例1−1においては、液体の色は実施例1−1とあまり変わらない濃い赤紫色であるが、発泡の色は全体的に茶色〜緑色である。
[実施例2]
(実施例2−1)
表2に示す配合で、粉末(2−1)を調製した。
(発泡の色の評価(2))
5人のパネラーに、以下の方法で液体飲料を調製してもらい、調製時に生じる発泡の色について目視観察にて評価を行った。評価は、各パネラーに3点満点で評価してもらい、合計点で算出した。結果を表2に示す。
・調製方法
150mLの容器に、粉末(2−1)3.0gと炭酸水120mLを加え、撹拌棒で撹拌し液体飲料を調製した。
・評価基準
1点:炭酸水を注いだときに茶色〜緑色の発泡が全体的に生じる
2点:炭酸水を注いだときに茶色〜緑色の発泡が部分的に生じる
3点:炭酸水を注いだときに生じる発泡は液体飲料の液体の色と変わりがない
合計点が5〜8点を×、9〜12点を△、13〜15点を〇とした。
(実施例2−2〜実施例2−5、比較例2−1、比較例2−2)
各成分の配合量を表2に示す質量部に変更した以外は、実施例1−1と同様に粉末を調製した。得られた粉末を用いて、実施例1−1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
表1、2に示すように、成分(A)(紫黒米粉)を含むことで、分散性が向上する傾向があることが分かる。一方で、成分(A)の含有量が多すぎたり、成分(A)に対する成分(B)(大麦若葉の乾燥粉末)の量が多すぎたりすると、分散性が低下する傾向になることが分かる。
また、実施例1−1、実施例1−2や実施例2−1〜2−5の粉末は、炭酸水を用いて液体飲料を調製しても、液体飲料と異なる色の発泡の発生が抑えられており、消費者が抵抗なく摂取しやすいことが分かる。このように、実施例1−1、実施例1−2や実施例2−1〜2−5の粉末は、様々な液体を用いて液体飲料を調製することができるものである。
[実施例3]
(実施例3−1)
表3に示す配合で、粉末(3−1)を調製した。次いで、150mLの容器に、粉末(2−1)4.0gと水100mLを加え、撹拌棒で撹拌し液体飲料を調製した。
(水に溶かしたときの色味の評価)
3人のパネラーに、調製した液体飲料の色味について、3点満点(1点:色味が悪い、2点:普通、3点:色味が良好)で評価してもらい、合計点で算出した。合計点が3〜5点を×、6〜7点を△、8〜9点を〇とした。結果を表3に示す。
(実施例3−2〜実施例3−6、比較例3−1)
表3に示す質量部に変更した以外は、実施例3−1と同様に粉末を調製した。得られた粉末を用いて、実施例3−1と同様に評価を行った。結果を表3に示す。
[実施例4]
表4に示す配合で、実施例4の粉末を調製した。次いで、150mLの容器に、調製した粉末4.0gと炭酸水100mLを加え、撹拌棒で撹拌し液体飲料を調製した。
実施例4において、液体飲料の調製時に生じる泡は、液体飲料の色と変わりがなく、また、調製後の液体飲料は浮遊物や沈殿物がほとんどなかった。調製した液体の色は濃い鮮やかな赤紫であった。また、5名のパネラーに試飲してもらったところ、3名のパネラーが美味しい、2名のパネラーが普通と回答した。
また、実施例4の粉末は、人工甘味料等の人工の添加物を用いておらず、天然の原料だけで製造されているので安全性も高く、お年寄りや子供も安心して摂取することができ、様々な消費者が安心して手に取ることができる。
本発明によれば、様々な液体に溶かして飲料することができる古代米含有飲料用粉末を提供することができ、産業上有用である。

Claims (3)

  1. 以下の成分(A)、成分(B)、および成分(C)を含む古代米含有飲料用粉末であり、
    前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(A)の含有量が1〜10質量%であり、
    前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比が3以上10以下である古代米含有飲料用粉末。
    成分(A):古代米の由来物
    成分(B):緑葉の由来物
    成分(C):赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物
  2. 前記成分(A)が、黒米の由来物を含む請求項1に記載の古代米含有飲料用粉末。
  3. 以下の成分(A)、成分(B)、および成分(C)を含む古代米含有飲料用粉末の製造方法であって、
    前記古代米含有飲料用粉末中の前記成分(A)の含有量が1〜10質量%であり、
    前記成分(A)と、前記成分(B)と、前記成分(C)と、を混合する混合工程を含み、
    前記混合工程において、前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比が3以上10以下となるように混合する、製造方法。
    成分(A):古代米の由来物
    成分(B):緑葉の由来物
    成分(C):赤ビーツ、アサイー、カムカム、ベリー類、および人参からなる群から選択される1種以上の野菜果物の由来物
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