JP2020180864A - 電極装置、半導体装置、及び、半導体システム - Google Patents

電極装置、半導体装置、及び、半導体システム Download PDF

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Abstract

【課題】検出対象物を精度良く検出することが可能な電極装置、半導体装置及び半導体システムを提供すること。【解決手段】一実施の形態によれば、電極装置11は、相互容量方式の静電容量検出に用いられ、受信電極PR1と、受信電極PR1に対向配置された送信電極PX1と、受信電極PR1に送信電極PX1を挟んで対向配置された送信電極PX2と、送信電極PX1と送信電極PX2との間に設けられ、送信電極PX1及び送信電極PX2間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板101と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は電極装置、半導体装置、及び、半導体システムに関し、例えば検出対象物を精度良く検出するのに適した電極装置、半導体装置、及び、半導体システムに関する。
近年では、相互容量方式のセンサを用いて、紙などの検出対象物が電極間に挿入されたり、指などの検出対象物によってタッチ電極がタッチされたりしたことを精度良く検出することが求められている。例えば、特許文献1には、指によってタッチ電極がタッチされたか否かを検出する相互容量方式のタッチセンサの構成が開示されている。
特開2017−204900号公報
しかしながら、関連技術の構成では、わずかな振動等によって電極間距離が意図せず変動した場合、検出対象物の有無に関わらず、若しくは検出対象物の検出時において、意図しない数値変動が発生してしまい、誤検出や検出誤差が生じる可能性があった。つまり、関連技術の構成では、依然として検出対象物を精度良く検出することができない、という問題があった。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、電極装置は、相互容量方式の静電容量検出に用いられ、受信電極と、前記受信電極に対向配置された第1送信電極と、前記受信電極に前記第1送信電極を挟んで対向配置された第2送信電極と、前記第1送信電極と前記第2送信電極との間に設けられ、前記第1送信電極及び前記第2送信電極間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板と、を備える。
一実施の形態によれば、半導体装置は、受信電極と、前記受信電極に対向配置された第1送信電極と、前記受信電極に前記第1送信電極を挟んで対向配置された第2送信電極と、前記第1送信電極と前記第2送信電極との間に設けられ、前記第1送信電極及び前記第2送信電極間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板と、を備えた電極装置の前記第1送信電極及び前記第2送信電極の何れかに対して選択的にパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、前記第1送信電極に前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、前記第2送信電極のみに前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、を用いて、前記第1送信電極及び前記受信電極間の静電容量の容量値の変化量を算出する容量検出回路と、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記電極装置に検出対象物が配置されたか否かを判定する演算処理部と、を備える。
一実施の形態によれば、半導体システムは、電極装置と、半導体装置と、を備え、前記電極装置は、受信電極と、前記受信電極に対向配置された第1送信電極と、前記受信電極に前記第1送信電極を挟んで対向配置された第2送信電極と、前記第1送信電極と前記第2送信電極との間に設けられ、前記第1送信電極及び前記第2送信電極間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板と、を有し、前記半導体装置は、前記第1送信電極及び前記第2送信電極の何れかに対して選択的にパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、前記第1送信電極に前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、前記第2送信電極のみに前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、を用いて、前記第1送信電極及び前記受信電極間の静電容量の容量値の変化量を算出する容量検出回路と、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記電極装置に検出対象物が配置されたか否かを判定する演算処理部と、を有する。
前記一実施の形態によれば、検出対象物を精度良く検出することが可能な電極装置、半導体装置及び半導体システムを提供することができる。
実施の形態1にかかる電極装置の構成例を示す断面模式図である。 図1に示す電極装置を備えた半導体システムの構成例を示す図である。 実施の形態2にかかる電極装置の構成例を示す断面模式図である。 図3に示す電極装置の電極間に紙が挿入された状態を示す断面模式図である。 図3に示す電極装置を備えた半導体システムの構成例を示す図である。 図3に示す電極装置の第1の変形例を示す断面模式図である。 図3に示す電極装置の第2の変形例を示す断面模式図である。 実施の形態1にかかる半導体システムの適用事例を示す図である。 実施の形態1に至る前の構想にかかる電極装置の構成例を示す断面模式図である。 図9に示す電極装置の電極間に紙が挿入された状態を示す断面模式図である。 電極間に形成される容量の容量値を説明するための図である。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<事前検討>
まず、図9を用いて、本発明者によって事前検討された電極装置60について説明する。図9は、実施の形態1に至る前の構想にかかる電極装置60の構成例を示す断面模式図である。
電極装置60は、相互容量方式の静電容量検出に用いられ、例えば、紙等の検出対象物が電極間に挿入されることによって電極間の静電容量を変化させる。電極装置60を用いたセンサは、電極装置60から得られた静電容量の変化量に基づいて、紙等の検出対象物が電極間に挿入されたか否かを検出する。以下、具体的に説明する。
図9に示すように、電極装置60は、送信電極PX1と、受信電極PR1と、誘電体基板101,102と、を備える。
具体的には、送信電極PX1は、誘電体基板101の主面上に配置されている。受信電極PR1は、誘電体基板101に対向配置された誘電体基板102の主面上において、送信電極PX1に所定の間隔dを空けて対向配置されている。各誘電体基板101,102は、例えば、ガラスエポキシ基板である。また、送信電極PX1及び受信電極PR1間には、静電容量C1が形成されている。
なお、図9の例では、送信電極PX1及び受信電極PR1間には、紙等の検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成されている。以下では、検出対象物が紙P1である場合を例に説明する。
図10は、電極装置60の電極PX1,PR1間に紙P1が挿入された状態を示す断面模式図である。図10に示すように、紙の厚みをd1(<d)とすると、電極PX1,PR1間の距離dの空間領域のうち厚みd1に相当する領域には、空気の代わりに、空気と誘電率の異なる紙P1が挿入されることになる。
ここで、図11を参照すると、電極間に発生する静電容量Cの容量値は、一般的に以下の式(1)のように表される。但し、Cは静電容量Cの容量値、dは電極間距離、kは電極間領域の比誘電率、Aは電極面積、ε0は電気定数を示している。
C=k×ε0×A/d ・・・(1)
式(1)から分かるように、静電容量Cは、電極面積Aに比例し、電極間領域の比誘電率kに比例し、かつ、電極間距離dに反比例する。
そのため、空気と誘電率の異なる紙P1が電極間に挿入されることにより、静電容量C1の容量値は変化する。電極装置60を用いたセンサは、この容量値の変化量に基づいて、紙P1が電極間に挿入された否かを検出することができる。
ここで、紙P1の厚みが90um、紙P1の誘電率が空気の誘電率の2倍と仮定すると、電極間に紙P1が挿入されることによる静電容量C1の容量値の変化は、電極間距離dが45um短くなった場合の静電容量C1の容量値の変化と等価である。そのため、わずかな振動等によって意図せずに電極間距離dが変動した場合、電極装置60を用いたセンサは、紙P1が電極間に挿入されたと誤検出してしまう可能性がある。
そこで、このような問題を解決することが可能な、実施の形態1にかかる電極装置11、制御装置(半導体装置)12、及び、センサシステム(半導体システム)SYS1が見いだされた。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる電極装置11の構成例を示す断面模式図である。電極装置11は、相互容量方式の静電容量検出に用いられ、例えば、紙等の検出対象物が電極間に挿入されることによって電極間の静電容量を変化させる。電極装置11を用いたセンサ(後述する制御装置12)は、電極装置11から得られた静電容量の変化量に基づいて、紙等の検出対象物が電極間に挿入されたか否かを検出する。以下、具体的に説明する。
図1に示すように、電極装置11は、2つの送信電極PX1,PX2と、受信電極PR1と、誘電体基板101,102と、を備える。
具体的には、送信電極PX1は、誘電体基板101の一方の主面上に配置され、送信電極PX2は、誘電体基板101の他方の主面上に配置されている。受信電極PR1は、誘電体基板101に対向配置された誘電体基板102の主面上において、送信電極PX1に所定間隔dを空けて対向配置され、かつ、送信電極PX2に送信電極PX1及び誘電体基板101を挟んで対向配置されている。なお、各誘電体基板101,102は、例えば、ガラスエポキシ基板である。
また、送信電極PX1及び受信電極PR1間には、静電容量C1が形成されている。送信電極PX1,PX2間には、静電容量C2が形成されている。
なお、図1の例では、送信電極PX1及び受信電極PR1間には、紙等の検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成されている。以下では、検出対象物が紙P1である場合を例に説明する。
それに対し、送信電極PX1,PX2間には、誘電体基板102が設けられている。そのため、送信電極PX1,PX2間の距離及び誘電率は固定される。
<静電容量C1の算出方法>
続いて、電極装置11の静電容量C1の容量値の算出方法について説明する。ここでは、電極装置11の静電容量C1の容量値を、送信電極PX1及び受信電極PR1間の距離dに換算して算出する場合について説明する。
まず、送信電極PX1及び受信電極PR1間の静電容量C1の容量値をCa、送信電極PX2及び受信電極PR1間の静電容量の容量値をCbとすると、以下の式(2)及び式(3)が成り立つ。但し、電極PX1,PR1間に電界を発生させている場合(即ち、電極PX1,PR1間に電圧を印加させている場合)には、送信電極PX2はHiZ(ハイインピーダンス)状態に設定される。また、電極PX2,PR1間に電界を発生させている場合(即ち、電極PX2,PR1間に電圧を印加させている場合)には、送信電極PX1はHiZ状態に設定される。
Figure 2020180864
・・・(2)
Figure 2020180864
・・・(3)
ここで、Iを消費電流(後述する電流I1の電流値)、Fを動作周波数(後述するクロック信号CLK1の発振周波数)、Cを容量値、Vを電極間電圧とすると、I=FCVが成り立つ。そのため、電極PX1,PR1間に電界を発生させた場合の消費電流I1aは、式(2)より、以下の式(4)のように表される。また、電極PX2,PR1間に電界を発生させた場合の消費電流I1bは、式(3)より、以下の式(5)のように表される。
I1a=F・C1・V ・・・(4)
Figure 2020180864
・・・(5)
式(4)及び式(5)より、以下の式(6)が成り立つ。
Figure 2020180864
・・・(6)
式(6)を変形すると、式(7)のように表される。
Figure 2020180864

Figure 2020180864

I1a・C2=I1b・(C1+C2)
I1a・C2=I1b・C1+I1b・C2
(I1a−I1b)C2=I1b・C1
Figure 2020180864
・・・(7)
ここで、
Figure 2020180864
であるため、距離dは以下の式(8)のように表される。但し、ε0は電気定数、εrは電極間領域の比誘電率、Sは電極面積、dは電極間距離を示している。
Figure 2020180864
Figure 2020180864
Figure 2020180864
・・・(8)
εr=1より、距離dは、以下の式(9)のように表される。
Figure 2020180864
・・・(9)
式(9)から分かるように、電流値I1a及び電流値I1bを計測することにより、距離dを算出することができる。この距離dの算出結果の変化から、静電容量C1の容量値の変化が明らかになる。つまり、この距離dの算出結果の変化から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入に伴って変化する静電容量C1の容量値の変化量を求めることができる。そのため、電極装置11を用いたセンサは、この距離dの算出結果から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入の有無を精度良く検出することができる。また、電極装置11を用いたセンサは、検出精度の向上に伴って、電極PX1,PR1間に挿入された紙P1の材質を判定することも可能である。
<電極装置11を備えたセンサシステムSYS1の説明>
続いて、図2を用いて、電極装置11を備えたセンサシステムについて説明する。
図2は、電極装置11を備えたセンサシステム(半導体システム)SYS1の構成例を示す図である。
図2に示すように、センサシステムSYS1は、電極装置11と、制御装置(半導体装置)12と、を備える。制御装置12は、所謂マイコンであって、電極装置11から検出された静電容量C1の変化量に基づいて電極装置11の電極間に紙P1が挿入されたか否かを検出するセンサとしての機能を有する。さらに、制御装置12は、電極装置11から検出された静電容量C1の容量絶対値に基づいて、挿入された紙P1の材質を特定するセンサとしての機能を有しても良い。
具体的には、制御装置12は、容量検出部13と、演算処理部(CPU)14と、端子TX1,TX2,TR1と、を備える。容量検出部13は、カレントミラー回路15と、スイッチ回路16と、電流制御発振回路(CCO;Current Controlled Oscillator)17と、カウンタ18と、バッファB1,B2と、平滑コンデンサCsと、を有する。なお、バッファB1,B2によって、パルス信号出力回路が構成されている。また、容量検出部13の構成要素のうち、パルス信号出力回路以外の構成要素によって、容量検出回路が構成されている。
端子TX1には、電極装置11の送信電極PX2が接続されている。端子TX2には、電極装置11の送信電極PX1が接続されている。また、端子TR1には、電極装置11の受信電極PR1が接続されている。
電源電圧降下回路VDCは、PチャネルMOSトランジスタ(以下、単にトランジスタと称す)MP11と、アンプAMPと、を有する。トランジスタMP11では、ソースが電源電圧端子VDDに接続され、ドレインがノードNRに接続され、ゲートにアンプAMPの出力電圧が印加される。アンプAMPは、ノードNRの電圧VDDRと基準電圧Vrefとの電位差を増幅し、その増幅電圧をトランジスタMP11のゲートに印加する。つまり、アンプAMPは、ノードNRの電圧VDDRが基準電圧Vrefと等しくなるようにトランジスタMP11のゲート電圧を制御する。
トランジスタMP12では、ソースが電源電圧端子VDDに接続され、ゲートにアンプAMPの出力電圧が印加される。つまり、トランジスタMP11,MP12は、カレントミラー回路を構成している。そのため、トランジスタMP12のソース及びドレイン間には、トランジスタMP11のソース及びドレイン間に流れる電流I1に比例する電流I2が流れる。なお、各トランジスタMP11,MP12の電流駆動能力(トランジスタサイズ)は、設計仕様に応じて任意の値に設定される。
スイッチ回路16は、スイッチ素子SW1,SW2を有する。スイッチ素子SW1は、ノードNRとノードNSとの間に設けられ、クロック信号CLK1に基づいてオンオフを切り替える。スイッチ素子SW2は、ノードNSと接地電圧端子GNDとの間に設けられ、クロック信号CLK1に基づいてスイッチ素子SW1と相補的にオンオフを切り替える。ノードNSは、端子TR1に接続されている。
例えば、クロック信号CLK1がLレベルの場合、スイッチ素子SW1はオンし、スイッチ素子SW2はオフする。そのため、端子TR1には、ノードNRの電圧VDDRが印加される。つまり、受信電極PR1には、端子TR1を介して、ノードNRの電圧VDDRが印加される。それにより、受信電極PR1には、電荷が蓄積される。
それに対し、クロック信号CLK1がHレベルの場合、スイッチ素子SW1はオフし、スイッチ素子SW2はオンする。そのため、端子TR1には、接地電圧GNDが印加される。つまり、受信電極PR1には、端子TR1を介して、接地電圧GNDが印加される。それにより、受信電極PR1に蓄積された電荷は放電される。
即ち、スイッチ回路16は、クロック信号CLK1の論理レベルを反転させた駆動パルスDRVを生成し、端子TR1を介して、受信電極PR1に印加する。
バッファB1は、所謂トライステートバッファであって、クロック信号CLK1をパルス信号PS1として出力するか、出力をHiZ状態に設定するか、を切り替える。バッファB2は、所謂トライステートバッファであって、クロック信号CLK1をパルス信号PS2として出力するか、出力をHiZ状態にするか、をバッファB1と相補的に切り替える。
例えば、バッファB1がクロック信号CLK1をパルス信号PS1として出力する場合、バッファB2の出力はHiZ状態に設定される。それにより、送信電極PX1には、パルス信号PS1が印可される。他方、送信電極PX2は、HiZ状態に設定される。また、このとき、受信電極PR1には、駆動パルスDRVが印可されている。そのため、送信電極PX1及び受信電極PR1間には電界が発生する。
それに対し、バッファB2がクロック信号CLK1をパルス信号PS2として出力する場合、バッファB1の出力はHiZ状態に設定される。それにより、送信電極PX2には、パルス信号PS2が印可される。他方、送信電極PX1は、HiZ状態に設定される。また、このとき、受信電極PR1には、駆動パルスDRVが印可されている。そのため、送信電極PX2及び受信電極PR1間には電界が発生する。
カレントミラー回路15は、電源電圧降下回路(定電圧生成回路)VDCと、PチャネルMOSトランジスタ(以下、単にトランジスタと称す)MP12と、を有する。電源電圧降下回路VDCは、電源電圧VDDを降圧させた電圧VDDRをノードNRに生成する。平滑コンデンサCsは、ノードNRと接地電圧端子GNDとの間に設けられ、検知された容量に伴ってスイッチ回路16のスイッチドキャパシタフィルタ(SCF;Switched Capacitor Filter)によって発生した充電電流波形を平滑し、電流制御発振回路17に送る。
電流制御発振回路17は、電流I1に比例する電流I2に応じた周波数のクロック信号CLK2を出力する。具体的には、電流制御発振回路17は、リング発振器と、バッファ回路と、を備える。リング発振器では、電流I2に応じて遅延時間が変化する複数のインバータ回路がリング状に接続されている。バッファ回路は、複数のインバータ回路の最終段のインバータ回路の出力を増幅して、クロック信号CLK2として出力する。カウンタ18は、所定期間当たりのクロック信号CLK2の発振回数をカウントし、カウント値NC2を出力する。
例えば、電流I2の値が増加すると、電流制御発振回路17に設けられた各インバータ回路の遅延時間が減少するため、クロック信号CLK2の周波数は大きくなり、その結果、カウント値NC2は増加する。それに対し、電流I2の値が減少すると、電流制御発振回路17に設けられた各インバータ回路の遅延時間が増加するため、クロック信号CLK2の周波数は小さくなり、その結果、カウント値NC2は減少する。
演算処理部14は、このときのカウント値NC2に基づいて、電流I1の値を算出する。具体的には、演算処理部14は、電極PX1,PR1間に電界を発生させた場合の電流I1の値(I1a)と、電極PX2,PR1間に電界を発生させた場合の電流I1の値(I1b)と、をそれぞれ算出する。そして、演算処理部14は、電流値I1a,I1bの算出結果を上述の式(9)に代入することによって距離dを算出する。ここで、この距離dの算出結果の変化から、静電容量C1の容量値の変化が明らかになる。そのため、演算処理部14は、距離dの算出結果の変化量から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入に伴って変化する静電容量C1の容量値の変化量を求めることができる。つまり、演算処理部14は、この距離dの算出結果から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入の有無を精度良く検出することができる。また、演算処理部14は、この距離dの算出結果から、電極PX1,PR1間に挿入された紙P1の材質を判定することも可能である。
<センサシステムSYS1の動作>
続いて、センサシステムSYS1の動作について説明する。
まず、センサシステムSYS1は、電極装置11に設けられた送信電極PX1及び受信電極PR1間に電界を発生させた場合の電流I1の値(即ち、電流値I1a)の計測を行う。
このとき、バッファB1は、クロック信号CLK1をパルス信号PS1として出力し、バッファB2は、出力をHiZ状態に設定する。それにより、送信電極PX1には、パルス信号PS1が印加される。他方、送信電極PX2は、HiZ状態に設定される。また、このとき、スイッチ回路16は、クロック信号CLK1の論理レベルを反転させた駆動パルスDRVを出力する。それにより、受信電極PR1には、駆動パルスDRVが印加される。そのため、送信電極PX1及び受信電極PR1間には電界が発生する。
ここで、送信電極PX1及び受信電極PR1間に紙P1が挿入されることによる静電容量C1の変化は、電流I1(I1a)の積分値の変化となって現れる。
電流制御発振回路17は、電流I1に比例する電流I2に応じた周波数のクロック信号CLK2を出力する。カウンタ18は、所定期間当たりのクロック信号CLK2の発振回数をカウントし、カウント値NC2を出力する。
演算処理部14は、このときのカウント値NC2に基づいて、送信電極PX1及び受信電極PR1間に電界を発生させている場合の電流I1の値(即ち、電流値I1a)を算出する。
次に、センサシステムSYS1は、電極装置11に設けられた送信電極PX2及び受信電極PR1間に電界を発生させた場合の電流I1の値(即ち、電流値I1b)の計測を行う。
このとき、バッファB1は、出力をHiZ状態に設定し、バッファB2は、クロック信号CLK1をパルス信号PS2として出力する。それにより、送信電極PX1は、HiZ状態に設定される。他方、送信電極PX2には、パルス信号PS2が印加される。また、このとき、スイッチ回路16は、クロック信号CLK1の論理レベルを反転させた駆動パルスDRVを出力する。それにより、受信電極PR1には、駆動パルスDRVが印加される。そのため、送信電極PX2及び受信電極PR1間には電界が発生する。
ここで、送信電極PX1及び受信電極PR1間に紙P1が挿入されることによる静電容量C2の変化は、電流I1(I1b)の積分値の変化となって現れる。
電流制御発振回路17は、電流I1に比例する電流I2に応じた周波数のクロック信号CLK2を出力する。カウンタ18は、所定期間当たりのクロック信号CLK2の発振回数をカウントし、カウント値NC2を出力する。
演算処理部14は、このときのカウント値NC2に基づいて、送信電極PX2及び受信電極PR1間に電界を発生させている場合の電流I1の値(即ち、電流値I1b)を算出する。
その後、演算処理部14は、電流値I1a,I1bの算出結果を上述の式(9)に代入することによって距離dを算出する。ここで、この距離dの算出結果の変化から、静電容量C1の容量値の変化が明らかになる。そのため、演算処理部14は、距離dの算出結果の変化量から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入に伴って変化する静電容量C1の容量値の変化量を求めることができる。つまり、演算処理部14は、この距離dの算出結果から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入の有無を精度良く検出することができる。また、演算処理部14は、検出精度の向上に伴って、電極PX1,PR1間に挿入された紙P1の材質を判定することも可能である。
このように、本実施の形態にかかる電極装置11は、受信電極PR1と、受信電極PR1に対向配置された送信電極PX1,PX2と、送信電極PX1,PX2間に設けられ誘電体基板101と、を備える。そして、センサシステムSYS1は、電極PX1,PR1間に電界を発生させた場合の消費電流値I1aと、電極PX2,PR1間に電界を発生させた場合の消費電流値I1bと、に基づいて、静電容量C1の容量値の変化量を算出する。それにより、センサシステムSYS1は、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入の有無を精度良く検出することができる。また、この制御装置12は、検出精度の向上に伴って、電極PX1,PR1間に挿入された紙P1の材質を判定することも可能である。
本実施の形態では、送信電極PX1,PX2に印加されるパルス信号と、受信電極PR1に印加される駆動パルスDRVとが、逆相の関係となっている場合について説明したが、これに限られない。送信電極PX1,PX2に印加されるパルス信号と、受信電極PR1に印加される駆動パルスDRVとは、同相の関係になっていてもよい。或いは、逆相及び同相のそれぞれにおける電流値I1aの差分と、逆相及び同相のそれぞれにおける電流値I1bの差分とが、静電容量C1の容量値の変化量の計測に用いられてもよい。それにより、電流I1a,I1bのそれぞれに含まれる送受信電極間以外の外的成分(寄生容量など)に起因するアイドル電流成分が相殺されるため、送信電極PX1,PX2と受信電極PR1間のみにおける静電容量C1,C2の容量値の変化量の計測精度が向上する。
また、本実施の形態では、バッファB1がパルス信号PS1を出力している場合に、バッファB2の出力がHiZ状態に設定される場合を例に説明したが、これに限られない。バッファB1がパルス信号PS1を出力している場合、バッファB2はパルス信号PS1と同相のパルス信号PS2を出力していてもよい。このとき、電極PX1,PX2間の電位差が実質的に0Vになるため、電極PX1,PR1間に発生した電界が電極PX1,PX2間に発生した電界から受ける干渉は、無視できる程度に抑制される。
また、本実施の形態では、制御装置12が、電極PX1,PR1間に電界を発生させた場合の消費電流値と、電極PX2,PR1間に電界を発生させた場合の消費電流値と、を計測し、その計測結果から、静電容量C1の容量値の変化量を算出する場合を例に説明したが、これに限られない。例えば、制御装置12は、電極PX1,PR1間に電界を発生させた場合の電極間電圧と、電極PX2,PR1間に電界を発生させた場合の電極間電圧と、を計測し、その計測結果から、静電容量C1の容量値の変化量を算出する構成であってもよい。
さらに、本実施の形態では、制御装置12が、電極装置11の電極PX1,PR1間に紙P1が挿入されたか否かを検出する場合を例に説明したが、これに限られない。制御装置12は、電極装置11の電極PX1,PR1間の距離dの変動を引き起こす電極PX1又は電極PR1へのタッチを検出することもできる。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2にかかる電極装置21の構成例を示す断面模式図である。電極装置21は、電極装置60の場合と比較して、送信電極PXr及び受信電極PRrによって構成されるリファレンス電極対をさらに備える。以下、具体的に説明する。
図3に示すように、電極装置21は、送信電極PX1と、受信電極PR1と、送信電極PXrと、受信電極PRrと、誘電体基板101,102と、を備える。なお、送信電極PX1及び受信電極PR1によって、電極間に紙等の検出対象物の挿入が可能な第1電極対が構成されている。また、送信電極PXr及び受信電極PRrによって、リファレンス電極対が構成されている。
具体的には、送信電極PX1,PXrは、誘電体基板101の一方の主面上に配置されている。受信電極PR1,PRrは、それぞれ誘電体基板101に対向配置された誘電体基板102の主面上において、送信電極PX1,PXrに所定間隔dを空けて対向配置されている。ここで、第1電極対及びリファレンス電極対は、互いの電界の影響を無視できる程度に隣接して配置されている。なお、各誘電体基板101,102は、例えば、ガラスエポキシ基板である。
また、送信電極PX1及び受信電極PR1間には、静電容量C1が形成されている。送信電極PXr及び受信電極PRr間には、静電容量Crfが形成されている。
なお、図3の例では、送信電極PX1及び受信電極PR1間には、紙等の検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成されている。以下では、検出対象物が紙P1である場合を例に説明する。他方、送信電極PXr及び受信電極PRr間には、紙等の検出対象物は挿入されない。
図4は、電極装置11の電極PX1,PR1間に紙P1が挿入された状態を示す断面模式図である。図4に示すように、紙の厚みをd1(<d)とすると、電極PX1,PR1間の距離dの空間領域のうち厚みd1に相当する領域には、空気の代わりに、空気と誘電率の異なる紙P1が挿入されることになる。それにより、電極PX1,PR1間の静電容量C1の容量値は変化する。
ここで、紙P1の厚みが90um、紙P1の誘電率が空気の誘電率の2倍と仮定すると、電極PX1,PR1間に紙P1が挿入されることによる静電容量C1の容量値の変化は、電極間距離dが45um短くなった場合の静電容量C1の容量値の変化と等価である。つまり、電極PX1,PR1間に形成された静電容量C1の容量値は、電極PX1,PR1間に紙P1が挿入された場合に限られず、電極間距離dが変動した場合にも変化する。
それに対し、電極PXr,PRr間に形成された静電容量Crfの容量値は、電極PX1,PR1間に紙P1が挿入された場合には変化しないが、電極間距離dが変動した場合には静電容量C1の容量値と共に変化する。
そのため、電極PX1,PR1間に紙P1が挿入されることによる静電容量C1の容量値の変化は、静電容量C1の容量値から静電容量Crfの容量値を減算し、電極間距離dの変動による静電容量C1の変動成分を取り除くことで求めることができる。
このように、本実施の形態にかかる電極装置21は、電極間に紙P1の挿入が可能な第1電極対と、それに対応するリファレンス電極対と、を備える。ここで、第1電極値の静電容量C1の容量値からリファレンス電極対の静電容量Crfの容量値を減算することによって、電極間距離dの変動による静電容量C1の変動成分が取り除かれる。そのため、電極装置21を用いたセンサは、第1電極対及びリファレンス電極対のそれぞれに電界を発生させた場合の消費電流値の差分に基づいて静電容量C1の変化を算出することにより、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入の有無を精度良く検出することができる。また、電極装置21を用いたセンサは、検出精度の向上に伴って、電極PX1,PR1間に挿入された紙P1の材質を判定することも可能である。
<電極装置21を備えたセンサシステムSYS2の説明>
続いて、電極装置21を備えたセンサシステムSYS2について説明する。
図5は、電極装置21を備えたセンサシステム(半導体システム)SYS2の構成例を示す図である。
図5に示すように、センサシステムSYS2は、電極装置21と、制御装置(半導体装置)22と、を備える。制御装置22は、容量検出部23と、演算処理部14と、端子TX1,TR1,TRrと、を備える。端子TX1には、電極装置21の送信電極PX1,PXrが接続されている。端子TR1には、電極装置21の受信電極PR1が接続されている。また、端子TRrには、電極装置21の受信電極PRrが接続されている。
容量検出部23は、容量検出部13と比較して、バッファB1,B2のうちバッファB1のみを備え、かつ、スイッチ回路SW3をさらに備える。スイッチ回路SW3は、スイッチ回路16から出力された駆動パルスDRVを端子TR1,TRrの何れかに向けて選択的に出力する。
容量検出部23のその他の構成については、容量検出部13の場合と同様であるため、その説明を省略する。
<センサシステムSYS2の動作>
続いて、センサシステムSYS2の動作について説明する。
まず、センサシステムSYS2は、電極装置21に設けられた送信電極PX1及び受信電極PR1間に電界を発生させた場合の電流I1の値(電流値I1c)の計測を行う。このとき、バッファB1は、クロック信号CLK1をパルス信号PS1として端子TX1に向けて出力する。それにより、送信電極PX1には、パルス信号PS1が印可される。また、スイッチ回路SW3は、スイッチ回路16から出力された駆動パルスDRVを端子TR1に向けて出力する。それにより、受信電極PR1には、駆動パルスDRVが印可される。そのため、送信電極PX1及び受信電極PR1間には電界が発生する。
ここで、送信電極PX1及び受信電極PR1間に紙P1が挿入されたり、意図せずに電極間距離dが変化したりすることによる、静電容量C1の変化は、電流I1(I1c)の積分値の変化となって現れる。
電流制御発振回路17は、電流I1に比例する電流I2に応じた周波数のクロック信号CLK2を出力する。カウンタ18は、所定期間当たりのクロック信号CLK2の発振回数をカウントし、カウント値NC2を出力する。
演算処理部14は、このときのカウント値NC2に基づいて、送信電極PX1及び受信電極PR1間に電界を発生させている場合の電流I1の値(即ち、電流値I1c)を算出する。
次に、センサシステムSYS2は、電極装置21に設けられた送信電極PXr及び受信電極PRr間に電界を発生させた場合の電流I1の値(電流値I1r)の計測を行う。このとき、バッファB1は、クロック信号CLK1をパルス信号PS1として端子TX1に向けて出力する。それにより、送信電極PXrには、パルス信号PS1が印可される。また、スイッチ回路SW3は、スイッチ回路16から出力された駆動パルスDRVを端子TRrに向けて出力する。それにより、受信電極PRrには、駆動パルスDRVが印可される。そのため、送信電極PXr及び受信電極PRr間には電界が発生する。
ここで、意図せずに電極間距離dが変化することによる静電容量Crfの変化は、電流I1(I1r)の積分値の変化となって現れる。
電流制御発振回路17は、電流I1に比例する電流I2に応じた周波数のクロック信号CLK2を出力する。カウンタ18は、所定期間当たりのクロック信号CLK2の発振回数をカウントし、カウント値NC2を出力する。
演算処理部14は、このときのカウント値NC2に基づいて、送信電極PXr及び受信電極PRr間に電界を発生させている場合の電流I1の値(即ち、電流値I1r)を算出する。
その後、演算処理部14は、電流値I1cから電流値I1rを減算することにより、意図しない電極間距離dの変動によって生じる電流値の変動成分を取り除く。ここで、電流値I1c−I1rの変化から、静電容量C1の容量値の変化が明らかになる。そのため、演算処理部14は、電流値I1c−I1rの変化量から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入に伴って変化する静電容量C1の容量値の変化量を求めることができる。つまり、演算処理部14は、電流値I1c−I1rの変化量から、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入の有無を精度良く検出することができる。また、演算処理部14は、検出精度向上に伴って、電極PX1,PR1間に挿入された紙P1の材質を判定することも可能である。
このように、本実施の形態にかかる電極装置21は、電極間に紙P1が挿入可能な第1電極対と、それに対応するリファレンス電極対と、を備える。そして、センサシステムSYS2は、第1電極対に電界を発生させた場合の消費電流値I1cと、リファレンス電極対に電界を発生させた場合の消費電流値I1rと、の差分に基づいて、静電容量C1の容量値の変化量を算出する。それにより、センサシステムSYS1は、意図しない電極間距離dの変動によって生じる静電容量C1の変動成分を取り除くことができるため、電極PX1,PR1間への紙P1の挿入の有無を精度良く検出することができる。また、この制御装置12は、電極PX1,PR1間に挿入された紙P1の材質を判定することも可能である。
本実施の形態では、送信電極PX1に印加されるパルス信号と、受信電極PR1に印加される駆動パルスDRVとが、逆相の関係となっている場合について説明したが、これに限られない。送信電極PX1に印加されるパルス信号と、受信電極PR1に印加される駆動パルスDRVとは、同相の関係になっていてもよい。或いは、逆相及び同相のそれぞれにおける電流値I1cの差分と、逆相及び同相のそれぞれにおける電流値I1rの差分とが、静電容量C1の容量値の変化量の計測に用いられてもよい。それにより、電流I1c,I1rのそれぞれに含まれるアイドル電流の変動成分が相殺されるため、静電容量C1の容量値の変化量の計測精度が向上する。
また、本実施の形態では、第1電極対に電界を発生させた場合の消費電流値I1cと、リファレンス電極対に電界を発生させた場合の消費電流値I1rと、が交互に測定される場合を例に説明したが、これに限られない。第1電極対に対する電流供給経路と、リファレンス電極ついに対する電流供給経路と、を別々に設けることによって、消費電流値I1c,I1rは並行して測定されてもよい。
また、本実施の形態では、制御装置22が、電極PX1,PR1間に電界を発生させた場合の消費電流値と、電極PXr,PRr間に電界を発生させた場合の消費電流値と、を計測し、その計測結果から、静電容量C1の容量値の変化量を算出する場合を例に説明したが、これに限られない。例えば、制御装置22は、電極PX1,PR1間に電界を発生させた場合の電極間電圧と、電極PXr,PRr間に電界を発生させた場合の電極間電圧と、を計測し、その計測結果から、静電容量C1の容量値の変化量を算出する構成であってもよい。
さらに、本実施の形態では、制御装置22が、電極装置21の電極PX1,PR1間に紙P1が挿入されたか否かを検出する場合を例に説明したが、これに限られない。制御装置22は、電極装置21の電極PX1,PR1間の距離dの変動を引き起こす電極PX1又は電極PR1へのタッチを検出することもできる。但し、この場合、電極装置21は、電極PX1又は電極PR1へのタッチによっては、電極PXr及び電極PRr間の距離が変動しないように構成される必要がある。
<第1の変形例>
図6は、電極装置21の第1の変形例を電極装置21aとして示す断面模式図である。
図6に示すように、電極装置21aは、電極装置21と比較して、リファレンス電極対の電極間に、空間領域の代わりに固体の誘電体層103を備える。電極装置21aのその他の構造については、電極装置21の場合と同様であるため、その説明を省略する。
電極装置21aは、リファレンス電極対の電極間に固体の誘電体層103を設けることにより、リファレンス電極対の電極間への紙P1の挿入を防ぐことができる。
<第2の変形例>
図7は、電極装置21の第2の変形例を電極装置21bとして示す断面模式図である。
図7に示すように、電極装置21bは、電極装置21aと比較して、一対のリファレンス電極対の代わりに二対のリファレンス電極対を備える。
第1のリファレンス電極対は、電極PXr,PRrに対応する電極PXra,PRraと、誘電体層103に対応する誘電体層103aと、を備える。第2のリファレンス電極対は、電極PXr,PRrに対応する電極PXrb,PRrbと、誘電体層103に対応する誘電体層103bと、を備える。
第1及び第2のリファレンス電極対は、例えば、紙P1が挿入される領域を挟むようにして配置される。電極装置21bのその他の構造については、電極装置21の場合と同様であるため、その説明を省略する。
電極装置21bは、電極装置21aの場合と同等程度の効果を奏することができる。さらに、電極装置21bは、第1電極対の電極間距離と、第1及び第2のリファレンス電極対の電極間距離と、のそれぞれの変動の偏りを抑制することができる。
<実施の形態3>
本実施の形態では、センサシステムSYS1の適用事例について説明する。
図8は、センサシステムSYS1の適用事例を示す図である。図8の例では、センサシステムSYS1がコピー機M1に適用されている。また、図8の例では、制御装置22が機械学習部19をさらに備える。
機械学習部19は、例えばコピー機M1に用いられる紙P1の種類に応じて容量検出部13から出力される検出結果の違いを機械学習する。演算処理部14は、機械学習部19による学習結果から予測された紙P1の種類に応じた処理を行うように各種装置に指示する。
ここで、紙P1の誘電率は含水率に応じて変化する。そのため、演算処理部14は、コピー機M1に用いられる紙P1の種類が確定している場合、コピー機M1に用いられる紙P1の誘電率から当該紙P1の含水率を見積もることができる。そして、演算処理部14は、その見積もった値に基づいて、例えばコピー機M1に搭載されたヒーターに対して紙P1の乾燥温度及び乾燥時間を指示する。それにより、紙P1のカール現象の発生が適切に抑えられるため、コピー機M1の紙詰まり等が解消される。
本実施の形態では、センサシステムSYS1がコピー機M1に適用された場合について説明したが、これに限られない。当然ながら、センサシステムSYS2がコピー機M1に適用されても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記の実施の形態に係る半導体装置では、半導体基板、半導体層、拡散層(拡散領域)などの導電型(p型もしくはn型)を反転させた構成としてもよい。そのため、n型、及びp型の一方の導電型を第1の導電型とし、他方の導電型を第2の導電型とした場合、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型とすることもできるし、反対に第1の導電型をn型、第2の導電型をp型とすることもできる。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
検出対象物が配置可能に構成された第1電極対と、
当該第1電極対に対応して設けられたリファレンス電極対と、を備え、
前記第1電極対は、
第1送信電極と、
前記第1送信電極に所定の間隔を空けて対向配置された第1受信電極と、
を有し、
前記リファレンス電極対は、
前記第1送信電極と同一基板上に配置された第2送信電極と、
前記第1受信電極と同一基板上に配置され、かつ、前記第2送信電極に前記所定の間隔を空けて対向配置された第2受信電極と、
を有する、相互容量方式の静電容量検出に用いられる電極装置。
(付記2)
前記第1電極対において、前記第1送信電極と前記第1受信電極との間には、前記検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成されている、
付記1に記載の電極装置。
(付記3)
前記第1送信電極及び前記第1受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、前記第2送信電極及び前記第2受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、の差分を用いて算出された前記第1送信電極及び前記第1受信電極間の静電容量の容量値の算出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記第1受信電極との間に前記検出対象物が挿入されたか否かが判定される、
付記2に記載の電極装置。
(付記4)
前記検出対象物は、紙である、
付記2に記載の電極装置。
(付記5)
前記第1送信電極及び前記第1受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、前記第2送信電極及び前記第2受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、の差分を用いて算出された前記第1送信電極及び前記第1受信電極間の静電容量の容量値の算出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記第1受信電極との間の距離の変動を引き起こす前記検出対象物の接触の有無が判定される、
付記1に記載の電極装置。
(付記6)
前記リファレンス電極対は、前記第1電極対に隣接して配置されている、
付記1に記載の電極装置。
(付記7)
前記リファレンス電極対は、
前記第2送信電極と前記第2受信電極との間に形成された固体の誘電体層をさらに有する、
付記1に記載の電極装置。
(付記8)
前記リファレンス電極対は、第1及び第2リファレンス電極対によって構成され、
前記第1電極対は、前記第1リファレンス電極対と前記第2リファレンス電極対との間に設けられている、
付記7に記載の電極装置。
(付記9)
電極装置と、
半導体装置と、を備え、
前記電極装置は、
第1送信電極と、前記第1送信電極に所定の間隔を空けて対向配置された第1受信電極と、を有し、検出対象物が配置可能に構成された第1電極対と、
前記第1送信電極と同一基板上に配置された第2送信電極と、前記第1受信電極と同一基板上に配置され、かつ、前記第2送信電極に前記所定の間隔を空けて対向配置された第2受信電極と、を有するリファレンス電極対と、
を備え、
前記半導体装置は、
前記第1送信電極及び前記第2送信電極のそれぞれにパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、
前記第1送信電極に前記パルス信号が印可された場合に前記第1受信電極において消費された電流と、前記第2送信電極に前記パルス信号が印可された場合に前記第2受信電極において消費された電流と、を用いて、前記第1送信電極及び前記第1受信電極間の静電容量の容量値の変化量を算出する容量検出回路と、
前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記電極装置の前記第1電極対に前記検出対象物が配置されたか否かを判定する演算処理部と、
を有する、半導体システム。
(付記10)
前記第1送信電極と前記第1受信電極との間には、前記検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成され、
前記演算処理部は、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記第1受信電極との間に前記検出対象物が挿入されたか否かを判定するように構成されている、
付記9に記載の半導体システム。
(付記11)
前記演算処理部は、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記第1受信電極との間の距離の変動を引き起こす前記検出対象物の接触の有無を判定するように構成されている、
付記9に記載の半導体システム。
(付記12)
前記演算処理部は、
前記電極装置の前記第1電極対に前記検出対象物が配置されたか否かを判定するとともに、その判定結果に基づいて、前記検出対象物に対する処理を決定するように構成されている、
付記9に記載の半導体システム。
(付記13)
前記検出対象物の種類に応じた前記容量検出回路の検出結果の違いを機械学習する機械学習部をさらに備え、
前記演算処理部は、前記検出対象物に対する処理を、前記機械学習部による学習結果から予測された前記検出対象物の種類に応じた処理に決定するように構成されている、
付記12に記載の半導体システム。
(付記14)
受信電極と、
前記受信電極に対向配置された第1送信電極と、
前記受信電極に前記第1送信電極を挟んで対向配置された第2送信電極と、
前記第1送信電極と前記第2送信電極との間に設けられ、前記第1送信電極及び前記第2送信電極間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板と、
を備えた、相互容量方式の静電容量検出に用いられる電極装置。
(付記15)
前記第1送信電極と前記受信電極との間には、検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成されている、
付記14に記載の電極装置。
(付記16)
前記第1送信電極及び前記受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、前記誘電体基板を含んだ前記第2送信電極及び前記受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、を用いて算出された前記第1送信電極及び前記受信電極間の静電容量の容量値の算出結果に基づいて、前記第1送信電極及び前記受信電極間の距離に換算した値が算出され、その算出結果から、前記第1送信電極と前記受信電極との間に前記検出対象物が挿入されたか否かが判定され、又は、挿入された前記検出対象物の材質が特定される、
付記15に記載の電極装置。
11 電極装置
12 制御装置
13 容量検出部
14 演算処理部
15 カレントミラー回路
16 スイッチ回路
17 電流制御発振回路
18 カウンタ
19 機械学習部
21 電極装置
21a 電極装置
21b 電極装置
22 制御装置
23 容量検出部
101 誘電体基板
102 誘電体基板
103 誘電体層
103a,103b 誘電体層
AMP アンプ
B1,B2 バッファ
C1,C2 静電容量
Crf 容量
Crfa,Crfb 容量
Cs 平滑コンデンサ
M1 コピー機
MP11,MP12 トランジスタ
P1 紙
PRr 受信電極
PR1 受信電極
PRra,PRrb 受信電極
PX1 送信電極
PX2 送信電極
PXr 送信電極
PXra,PXrb 送信電極
SW1 スイッチ素子
SW2 スイッチ素子
SW3 スイッチ回路
SYS1 センサシステム
SYS2 センサシステム
TX1 端子
TX2 端子
TR1 端子
TRr 端子
VDC 電源電圧降下回路

Claims (20)

  1. 受信電極と、
    前記受信電極に対向配置された第1送信電極と、
    前記受信電極に前記第1送信電極を挟んで対向配置された第2送信電極と、
    前記第1送信電極と前記第2送信電極との間に設けられ、前記第1送信電極及び前記第2送信電極間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板と、
    を備えた、相互容量方式の静電容量検出に用いられる電極装置。
  2. 前記第1送信電極と前記受信電極との間には、検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成されている、
    請求項1に記載の電極装置。
  3. 前記第1送信電極及び前記受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、前記第2送信電極及び前記受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、を用いて算出された前記第1送信電極及び前記受信電極間の静電容量の容量値の算出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記受信電極との間に前記検出対象物が挿入されたか否かが判定される、
    請求項2に記載の電極装置。
  4. 前記検出対象物は、紙である、
    請求項2に記載の電極装置。
  5. 前記第1送信電極及び前記受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、前記第2送信電極及び前記受信電極間に電界を発生させた場合の消費電流値と、を用いて算出された前記第1送信電極及び前記受信電極間の静電容量の容量値の算出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記受信電極との間の距離の変動を引き起こす検出対象物の接触の有無が判定される、
    請求項1に記載の電極装置。
  6. 前記誘電体基板は、ガラスエポキシ基板である、
    請求項1に記載の電極装置。
  7. 受信電極と、前記受信電極に対向配置された第1送信電極と、前記受信電極に前記第1送信電極を挟んで対向配置された第2送信電極と、前記第1送信電極と前記第2送信電極との間に設けられ、前記第1送信電極及び前記第2送信電極間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板と、を備えた電極装置の前記第1送信電極及び前記第2送信電極の何れかに対して選択的にパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、
    前記第1送信電極に前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、前記第2送信電極のみに前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、を用いて、前記第1送信電極及び前記受信電極間の静電容量の容量値の変化量を算出する容量検出回路と、
    前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記電極装置に検出対象物が配置されたか否かを判定する演算処理部と、
    を備えた、半導体装置。
  8. 前記第1送信電極と前記受信電極との間には、前記検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成され、
    前記演算処理部は、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記受信電極との間に前記検出対象物が挿入されたか否かを判定するように構成されている、
    請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記演算処理部は、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記受信電極との間の距離の変動を引き起こす検出対象物の接触の有無を判定するように構成されている、
    請求項7に記載の半導体装置。
  10. 前記パルス信号出力回路は、前記第2送信電極に前記パルス信号を出力する場合、前記第1送信電極をハイインピーダンス状態に設定するように構成されている、
    請求項7に記載の半導体装置。
  11. 前記パルス信号出力回路は、前記第1送信電極に前記パルス信号を出力する場合、前記第2送信電極をハイインピーダンス状態に設定するように構成されている、
    請求項7に記載の半導体装置。
  12. 前記パルス信号出力回路は、前記第1送信電極に前記パルス信号を出力する場合、前記第1送信電極に加えて前記第2送信電極に対しても共通の前記パルス信号を出力するように構成されている、
    請求項7に記載の半導体装置。
  13. 前記パルス信号出力回路は、第1クロック信号に応じた前記パルス信号を出力するように構成され、
    前記容量検出回路は、
    定電圧を生成する定電圧生成回路と、
    前記第1クロック信号に基づいて、前記受信電極に対して前記定電圧を印可するか、前記受信電極に蓄積された電荷を放電するか、を切り替えるスイッチ回路と、
    前記受信電極に前記定電圧が印可された場合に前記定電圧生成回路から前記スイッチ回路に流れる電流、に応じた周波数の第2クロック信号を生成する電流制御発振回路と、
    前記第2クロック信号の所定期間当たりの発振回数をカウントするカウンタと、
    を有し、
    前記演算処理部は、前記カウンタのカウント値に基づいて、前記電極装置に前記検出対象物が配置されたか否かを判定するように構成されている、
    請求項7に記載の半導体装置。
  14. 電極装置と、
    半導体装置と、を備え、
    前記電極装置は、
    受信電極と、
    前記受信電極に対向配置された第1送信電極と、
    前記受信電極に前記第1送信電極を挟んで対向配置された第2送信電極と、
    前記第1送信電極と前記第2送信電極との間に設けられ、前記第1送信電極及び前記第2送信電極間の距離及び誘電率を固定させる誘電体基板と、
    を有し、
    前記半導体装置は、
    前記第1送信電極及び前記第2送信電極の何れかに対して選択的にパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、
    前記第1送信電極に前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、前記第2送信電極のみに前記パルス信号が印可された場合に前記受信電極において消費される電流と、を用いて、前記第1送信電極及び前記受信電極間の静電容量の容量値の変化量を算出する容量検出回路と、
    前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記電極装置に検出対象物が配置されたか否かを判定する演算処理部と、
    を有する、半導体システム。
  15. 前記第1送信電極と前記受信電極との間には、前記検出対象物の挿入が可能な空間領域が形成され、
    前記演算処理部は、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記受信電極との間に前記検出対象物が挿入されたか否かを判定するように構成されている、
    請求項14に記載の半導体システム。
  16. 前記演算処理部は、前記容量検出回路による検出結果に基づいて、前記第1送信電極と前記受信電極との間の距離の変動を引き起こす検出対象物の接触の有無を判定するように構成されている、
    請求項14に記載の半導体システム。
  17. 前記パルス信号出力回路は、前記第2送信電極に前記パルス信号を出力する場合、前記第1送信電極をハイインピーダンス状態に設定するように構成されている、
    請求項14に記載の半導体システム。
  18. 前記パルス信号出力回路は、前記第1送信電極に前記パルス信号を出力する場合、前記第2送信電極をハイインピーダンス状態に設定するように構成されている、
    請求項14に記載の半導体システム。
  19. 前記演算処理部は、
    前記電極装置に前記検出対象物が配置されたか否かを判定するとともに、その判定結果に基づいて、前記検出対象物に対する処理を決定するように構成されている、
    請求項14に記載の半導体システム。
  20. 前記検出対象物の種類に応じた前記容量検出回路の検出結果の違いを機械学習する機械学習部をさらに備え、
    前記演算処理部は、前記検出対象物に対する処理を、前記機械学習部による学習結果から予測された前記検出対象物の種類に応じた処理に決定するように構成されている、
    請求項19に記載の半導体システム。
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