JP2017021597A - 容量測定回路、それを用いた入力装置、電子機器 - Google Patents

容量測定回路、それを用いた入力装置、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】デュアル方式の容量測定回路の回路面積を削減する。【解決手段】SENS端子には、静電容量(CS/CM)が接続される。第1トランジスタM1は、SENS端子と固定電圧端子の間に設けられる。第1スイッチSW1は第1トランジスタM1による自己容量CSの充電動作のオン、オフを切りかえる。第2スイッチSW2は、SENS端子と接地端子の間に設けられる。第2トランジスタM2は、第1カレントミラー回路14を形成するように第1トランジスタM1と接続される。第3スイッチSW3の一端はSENS端子と接続される。A/Dコンバータ40の入力端子24は、第2トランジスタM2および第3スイッチSW3の他端と接続され、A/Dコンバータ40は入力端子24を介して入力される電流IS/IRXを積分し、検出電圧VSを生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、静電容量の測定装置に関する。
近年のコンピュータやスマートホン、タブレット端末、ポータブルオーディオ機器などの電子機器には、ユーザインタフェースとして、タッチ式の入力装置が搭載される。タッチ式の入力装置としては、タッチパッド、ポインティングデバイスなどが知られており、指やスタイラスを接触あるいは近接することにより様々な入力が可能となっている。
タッチ式入力装置は大きく、抵抗膜方式と静電容量方式に分類される。静電容量方式は、ユーザ入力に応じて、複数のセンサ電極が形成する静電容量(以下、単に容量ともいう)の変化を電気信号に変換することにより、ユーザ入力の有無、座標を検出する。
静電容量測定には、自己容量(Self Capacitance)方式と、相互容量(Mutual Capacitance)方式がある。特許文献2には自己容量方式の容量測定回路が開示され、特許文献3には相互容量方式の容量測定回路が開示される。
特開2001−325858号公報 特開2012−182781号公報 特開2013−058871号公報
自己容量方式、相互容量方式はそれぞれ優位性を持っている。本発明者は、それらの機能を併せ持つデュアル方式の容量測定回路について検討した。図1は、本発明者が検討したデュアル方式の容量測定回路200の回路図である。なお図1の構成を公知技術と認定してはならない。容量測定回路200は、チャンネル(センサー)ごとに、従来の自己容量方式のアナログフロントエンド(AFE)回路202と、従来の相互容量方式のAFE回路204と、A/Dコンバータ206、を備える。またトランスミッタ208は、単一チャンネルごと、あるいは複数チャンネルごとに設けられる。
各チャンネルのセンス端子SENSには、センス電極CSNSが接続される。容量測定回路200は複数チャンネルのセンス電極CSNSが形成する自己容量Cもしくは相互容量Cを測定する。
入力スイッチSW11,SW12は、センス端子SENSと、AFE回路202、204それぞれの間に設けられる。出力スイッチSW13,SW14は、AFE回路202、204それぞれとA/Dコンバータ206の間に設けられる。スイッチSW11,SW13がオンのとき自己容量方式のAFE回路202が選択され、AFE回路202により自己容量Cに応じた検出電圧VS_Aが生成され、A/Dコンバータ206によりデジタル値に変換される。
スイッチSW12,SW14がオンのとき相互容量方式のAFE回路204が選択される。トランスミッタ208は相互容量方式のAFE回路204と対をなし、相互容量Cの一端にパルス状の駆動信号SDRVを供給する。トランスミッタ208とAFE回路204の対によって、相互容量Cに応じた検出電圧VS_Bが生成され、A/Dコンバータ206によりデジタル値に変換される。
図1の容量測定回路200では、自己容量方式と相互容量方式とで、A/Dコンバータ206を共用することにより回路面積の削減を図っているが、自己容量方式と相互容量方式それぞれにおいて、電流を電圧に変換する回路が個別に必要であり、さらにスイッチSW11〜SW14が必要となるため回路面積は依然として大きい。
本発明のある態様は係る課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、自己容量方式と相互容量方式のデュアル方式の容量測定回路のさらなる回路面積の削減にある。
本発明のある態様は、静電容量を測定する容量測定回路に関する。容量測定回路は、静電容量が接続されるセンス端子と、センス端子と固定電圧端子の間に設けられた第1トランジスタと、第1トランジスタによる静電容量の充電動作のオン、オフを切りかえるための第1スイッチと、センス端子と接地端子の間に設けられる第2スイッチと、第1トランジスタが入力となる第1カレントミラー回路を形成するように第1トランジスタと接続される第2トランジスタと、その一端がセンス端子と接続される第3スイッチと、その入力端子が第2トランジスタおよび第3スイッチの他端と接続され、入力端子を介して入力される電流を積分し、検出電圧を生成する積分回路と、を備える。
自己容量方式において電流を電圧に変換する回路と、相互容量方式において受信電流を電圧に変換する回路とが、単一の積分回路として構成され、また自己容量方式と相互容量方式を切りかえるためのスイッチの個数を減らすことができ、回路面積を削減できる。
本発明の別の態様は、複数チャンネルの静電容量それぞれを測定する容量測定回路に関する。この容量測定回路は、チャンネルごとに、対応する静電容量と接続されるセンス端子と、センス端子と固定電圧端子の間に設けられた第1トランジスタと、第1トランジスタによる静電容量の充電動作のオン、オフを切りかえるための第1スイッチと、センス端子と接地端子の間に設けられる第2スイッチと、第1トランジスタが入力となる第1カレントミラー回路を形成するように第1トランジスタと接続され、検出電流が流れる第2トランジスタと、その一端がセンス端子と接続される第3スイッチと、その入力端子が第2トランジスタおよび第3スイッチの他端と接続され、入力端子を介して入力される電流を積分し、検出電圧を生成する積分回路と、を備える。
第1スイッチは、センス端子と固定電圧端子の間に第1トランジスタと直列に設けられてもよい。
積分回路は、オペアンプと、オペアンプの出力端子と反転入力端子の間に設けられた積分用キャパシタと、積分用キャパシタと並列接続されたフィードバック抵抗と、を含んでもよい。
容量測定回路はチャンネルごとに、検出電圧をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備えてもよい。
容量測定回路は複数チャンネルにおいて生成される複数の検出電流の平均電流を生成する電流平均化回路をさらに備えてもよい。積分回路には、第2トランジスタに流れる検出電流と平均電流の差分に相当する電流が入力されてもよい。
電流平均化回路は、複数チャンネルに対応し、それぞれが、対応する第1トランジスタが入力となる第2カレントミラー回路を形成するように対応する第1トランジスタと接続される複数の第3トランジスタと、複数チャンネルに対応し、それぞれが、対応する第3トランジスタに流れるコピー電流の経路上に設けられ、それぞれの制御端子が共通に接続されている、複数の第4トランジスタと、複数チャンネルに対応し、それぞれが、対応する第4トランジスタが入力となる第3カレントミラー回路を形成するように対応する第4トランジスタと接続された、複数の第5トランジスタと、を含み、複数の第5トランジスタに流れる電流それぞれが平均電流であってもよい。
容量測定回路はひとつの半導体集積回路上に一体集積化されてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本発明の別の態様は入力装置に関する。入力装置は複数のセンサ電極を含み、ユーザの接触した座標近傍のセンサ電極の静電容量が変化するタッチパネルと、上述のいずれかの容量測定回路と、を備えてもよい。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は上述の入力装置を備えてもよい。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様に係る容量測定回路によれば、回路面積を削減できる。
本発明者が検討したデュアル方式の容量測定回路の回路図である。 実施の形態に係る容量測定回路の回路図である。 第1モードにおける容量測定回路の動作波形図である。 第2モードにおける容量測定回路の動作波形図である。 図2の容量測定回路の好ましいレイアウト図である。 図2の容量測定回路を備える入力装置の回路図である。 図6の入力装置を備える電子機器のブロック図である。 第1変形例に係る入力装置の回路図である。 図8の制御ICの具体例を示す回路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係る容量測定回路100の回路図である。図2には、1チャンネルに対応する構成のみが示される。容量測定回路100は、主としてC/I変換回路10、積分回路20、A/Dコンバータ40、トランスミッタ50を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。容量測定回路100は、自己容量方式と相互容量方式をサポートするデュアル方式であり、第1モードにおいて自己容量Cを測定し、第2モードにおいて相互容量Cを測定する。
自己容量方式は低消費電力であり、高感度である。一方、相互容量方式は、マルチタッチ検出が可能であるという利点を有する。そこで、タッチ操作が始まる前段階(待機状態)において第1モードを選択し、指(スタイラス)の検出を行い、タッチ操作が検出されると第2モードに切りかえて、様々な入力を検出する。
センス(SENS)端子には、測定対象である静電容量が接続される。自己容量方式に関して、C/I変換回路10および積分回路20が設けられる。C/I変換回路10は、自己容量方式に対応する第1モードにおいてアクティブとなる。C/I変換回路10は、自己容量Cに固定電圧(たとえば電源電圧VDD)を印加して充電し、充電電流ICHGに応じた検出電流Iを発生する。
C/I変換回路10は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2を備える。第1トランジスタM1は、SENS端子と固定電圧端子(電源ライン12)の間に設けられたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。第1スイッチSW1は、第1トランジスタM1による自己容量Cの充電動作のオン、オフを切りかえるために設けられ、充電期間(センス期間)においてオンとなる。第1スイッチSW1のゲートにはセンス信号EVALBが入力される。
第2スイッチSW2は、SENS端子と接地端子の間に設けられたMOSFETである。第2スイッチSW2は、センス期間に先立って自己容量Cの電荷をリセットするために設けられ、そのゲートにはリセット信号RST1が入力される。第2トランジスタM2は、第1トランジスタM1が入力となる第1カレントミラー回路14を形成するように第1トランジスタM1と接続される。第2トランジスタM2には充電電流ICHGに比例した検出電流Iが流れる。
第1モードにおいて積分回路20は、センス期間において生成された検出電流Iを積分し、積分値に応じた検出電圧Vを生成する。たとえば積分回路20は、演算増幅器22、積分用キャパシタCINT、フィードバック抵抗RFB、第4スイッチSW4を含む。積分用キャパシタCINTは、演算増幅器22の出力端子と反転入力端子の間に設けられる。フィードバック抵抗RFBは積分用キャパシタCINTと並列に接続される。第4スイッチSW4は、積分用キャパシタCINTの電荷を初期化(放電)するために積分用キャパシタCINTと並列に設けられる。第4スイッチSW4は、センス期間に先立ってオンとなり、センス期間中、オフとなる。
相互容量方式に関して、第3スイッチSW3、積分回路20およびトランスミッタ50、送信(RX)端子が設けられる。RX端子には、相互容量Cの一端が接続される。トランスミッタ50は、パルス状の駆動信号SDRVを発生し、相互容量Cの一端に駆動信号SDRVを供給する。
第3スイッチSW3は、その一端がSENS端子と接続される。第3スイッチSW3は、第1モードにおいてオフ、第2モードにおいてオンである。積分回路20の入力端子24は、第2トランジスタM2に加えて、第3スイッチSW3の他端と接続される。第2モードにおいて、入力端子24には、相互容量Cおよび第3スイッチSW3を介して、相互容量Cに応じた受信電流IRXが流れ込む。積分回路20は、第2モードにおいて受信電流IRXを積分し、検出電圧Vを生成する。
第1モード、第2モードに共通してA/Dコンバータ40が設けられる。A/Dコンバータ40は、積分回路20からの検出電圧Vをデジタル値に変換する。以上が容量測定回路100の構成である。続いてその動作を説明する。
(第1モード) 自己容量方式
図3は、第1モードにおける容量測定回路100の動作波形図である。第1モードにおいてトランスミッタ50はサイレントである。センス期間に先立ち、第2スイッチSW2、第4スイッチSW4がオンし、自己容量Cおよび積分用キャパシタCINTの電荷が初期化される。これによりSENS端子の電圧はゼロ、検出電圧Vは基準電圧VREFと等しくなる。
続いてあるセンス期間の間、第1スイッチSW1がオンとなり、自己容量Cに第1充電電流ICHGが流れ始め、自己容量Cが充電される。自己容量Cは、その電圧VCSが所定電圧レベルVTHに達するまで充電される。
TH=VDD−(VDS+VGS
DSは、第1スイッチSW1の両端間電圧であり充電完了時のICHG=0において実質的にゼロとみなせる。VGSは第1トランジスタM1のゲートソース間電圧である。
この充電期間において、自己容量Cに流れ込む電荷量Qは式(1)で与えられる。
=VTH×C=∫ICHGdt …(1)
充電電流ICHGが第1カレントミラー回路14によりコピーされ、検出電流Iが生成される。検出電流Iは充電電流ICHGに比例するから、積分用キャパシタCINTに流れ込む電荷量Qは、電荷量Qに比例する。
=k×Q …(2)
比例定数kは、第1カレントミラー回路14のミラー比に相当する。なお、積分用キャパシタCINTの容量値は、検出電圧Vが電源電圧VDDに当たらないように定められる。
電荷量Qにより生ずる積分用キャパシタCINTの両端間電圧ΔVおよび検出電圧Vは、式(3)、(4)で与えられる。
ΔV=Q/CINT …(3)
=VREF−ΔV …(4)
式(1)〜(4)から式(5)を得る。
=VREF−k×VTH×C/CINT …(5)
つまり第1モードにおいて、容量測定回路100は自己容量Cに応じた検出電圧Vを生成できる。
(第2モード) 相互容量方式
図4は、第1モードにおける容量測定回路100の動作波形図である。第2モードにおいて第1スイッチSW1、第2スイッチSW2はオフであり、第3スイッチSW3がオンである。
センス期間に先立ち、第4スイッチSW4がオンし、積分用キャパシタCINTの電荷が初期化される。これにより、検出電圧Vは基準電圧VREFと等しくなる。続いてセンス期間において駆動信号SDRVが相互容量Cに供給されると、受信電流IRXが流れる。受信電流IRXにより積分用キャパシタCINTが充電(放電)され、検出電圧Vが生成される。
以上が容量測定回路100の動作である。この容量測定回路100によれば、自己容量方式において検出電流Iを電圧Vに変換する機能と、相互容量方式において受信電流IRXを積分する機能が、単一の積分回路20により実現されている。これにより回路面積を削減できる。
加えて図1では自己容量方式と相互容量方式を切りかえるために4個のスイッチSW11〜SW14が必要であったところ、図2では第3スイッチSW3のみで切りかえ可能であるため、回路面積を削減できる。
図5は、図2の容量測定回路100の好ましいレイアウト図である。SENSピンの近傍に、第1スイッチSW1〜第3スイッチSW3が近接配置される。第1スイッチSW1〜第3スイッチSW3と隣接して、C/I変換回路10が形成され、さらに隣接して積分回路20が形成される。
このレイアウトによれば、第1スイッチSW1〜第3スイッチSW3それぞれから、C/I変換回路10、積分回路20それぞれまでの距離を短くできるため、配線容量を小さくできる。これにより高速動作が可能となる。
別の観点から見ると、容量測定回路100は、SENS端子ごとにC/I変換回路10、積分回路20、を備える。したがって、C/I変換回路10や積分回路20を複数チャンネル(複数のSENS端子)で時分割によりシェアする構成に比べて、1チャンネル当たりのセンス期間を長くとることができ、動作速度を遅くすることも可能である。動作速度を遅くした場合、第1スイッチSW1〜第3スイッチSW3のインピーダンスは高くてよいため、第1スイッチSW1〜第3スイッチSW3の素子サイズを小さくでき、回路面積を削減できる。
続いて容量測定回路100の用途を説明する。容量測定回路100は、タッチパネルを有する入力装置2に好適に利用可能である。図6は、図2の容量測定回路を備える入力装置2の回路図である。入力装置2は、タッチパネル3および制御IC(Integrated Circuit)4を備える。タッチパネル3は、複数のセンサ電極を含み、ユーザの接触した座標近傍のセンサ電極の静電容量C(C)が変化する。
制御IC4は、複数の静電容量に対応する複数の容量測定回路100〜100を備える。A/Dコンバータ40は、チャンネルごとに設けられてもよいし、複数のチャンネルで共有されてもよい。
以上が入力装置2の構成である。この入力装置2は、複数の自己容量CS1〜CSNの相対的な変化量にもとづいて、ユーザの指やスタイラスが接触(もしくは近接)した座標を検出する。
図7は、図6の入力装置2を備える電子機器1のブロック図である。電子機器1は、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、デジタルスチルカメラ、ポータブル音楽プレイヤ−、リモコンなど、が例示される。電子機器1は、入力装置2に加えて、DSP(Digital Signal Processor)6およびLCD(Liquid Crystal Display)7を備える。入力装置2は、タッチパネル3および制御IC4を備える。タッチパネル3は、規則的に配置された複数のセンサ容量CSEN1〜CSENnを含む。複数のセンサ容量CSEN1〜CSENNは、実質的にマトリクス状に配置される。センサ容量CSENは、自己容量Cあるいは相互容量Cであり得る。制御IC4は、複数のセンサ容量CSEN1〜CSENNそれぞれと接続され、それぞれの容量値を検出し、それぞれの容量値を示すデータをDSP6に出力する。
電子機器1のユーザの指5あるいはペン(スタイラス)がタッチパネル3に接触し、あるいは近接すると、接触した座標のセンサ容量CSENの容量値が変化する。DSP6は、複数のセンサ容量CSENの容量値にもとづき、ユーザが接触した座標を検出する。たとえばタッチパネル3は、LCD7の表面に設けられてもよいし、別の箇所に設けられてもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
図8は、第1変形例に係る入力装置2aの回路図である。図8の制御IC4aは、図6の制御IC4に加えて、電流平均化回路60をさらに備える。電流平均化回路60は、複数のC/I変換回路10により生成される複数の検出電流IS1〜ISNの平均電流IAVEを生成する。
第1モードにおいて、i番目(i=1,2,…N)の容量測定回路100は、検出電流ISiから平均電流IAVEを減算し、ISi−IAVEを積分回路20に出力する。各チャンネルの検出電圧VSiは、i番目の自己容量CSiと全チャンネルの自己容量CSiの平均値の差分を示す。
図9は、図8の制御IC4aの具体例を示す回路図である。電流平均化回路60は、複数の第3トランジスタM3、複数の第4トランジスタM4、複数の第5トランジスタM5を備える。第3トランジスタM3、第4トランジスタM4、第5トランジスタM5はチャンネルごとに設けられる。
第3トランジスタM3は、対応する検出電流Iに比例したコピー電流Iを生成するよう接続される。つまり第1トランジスタM1と第3トランジスタM3は第2カレントミラー回路62を形成している。第4トランジスタM4は、対応するコピー電流Iの経路上に設けられる。各チャンネルの第4トランジスタM4の制御端子(ゲート)は共通に接続されている。第5トランジスタM5は、対応する第4トランジスタM4が入力となる第3カレントミラー回路64を形成する。第5トランジスタM5には平均電流IAVEが流れる。
第5トランジスタM5は、対応する第2トランジスタM2と接続される。これにより各チャンネルにおいて、検出電流ISiと平均電流IAVEの差分ISi−IAVEが、積分回路20へと供給される。
(第2変形例)
実施の形態では、センサ容量Cが実質的にマトリクス状に配置されるタッチパネル3を例に説明したが、容量測定回路100の用途はそれに限定されない。たとえば容量測定回路100は、X−Y型のタッチパネルにも適用可能であり、この場合、複数の行センサ電極と、複数の列センサ電極の容量値を、同時に検出できる。
(第3変形例)
実施の形態で示される容量測定回路100は、天地反転してもよい。当業者であれば、この際にPチャンネルMOSFETとNチャンネルMOSFETを適宜置換すればよいことが理解できる。このときの充電と放電は逆となるが、本質的な動作は同じである。一部のトランジスタを、バイポーラトランジスタに置換してもよい。
(第4変形例)
実施の形態においては、容量測定回路100を静電容量の変化を利用した入力装置に適用した場合について説明したが、容量測定回路100の用途はこれに限定されるものではない。たとえば、キャパシタ型マイクロフォンなど、ダイアフラム電極とバックプレート電極によってキャパシタが形成され、音圧によりキャパシタの静電容量が変化するようなマイクロフォンに適用することができる。
(第5変形例)
実施の形態においては、容量測定回路100はひとつの半導体集積回路上に一体集積化される場合について説明したがこれには限定されず、各回路ブロックをチップ部品やディスクリート素子を用いて構成してもよい。いずれのブロックを集積するかは、採用する半導体製造プロセスや要求されるコスト、特性などに応じて決定すればよい。
1…電子機器、2…入力装置、3…タッチパネル、4…制御IC、5…指、6…DSP、7…LCD、100…容量測定回路、10…C/I変換回路、12…電源ライン、14…第1カレントミラー回路、20…積分回路、22…演算増幅器、24…入力端子、40…A/Dコンバータ、50…トランスミッタ、60…電流平均化回路、62…第2カレントミラー回路、64…第3カレントミラー回路、C…自己容量、C…相互容量、CINT…積分用キャパシタ、M1…第1トランジスタ、M2…第2トランジスタ、M3…第3トランジスタ、M4…第4トランジスタ、M5…第5トランジスタ、SW1…第1スイッチ、SW2…第2スイッチ、SW3…第3スイッチ、SW4…第4スイッチ。

Claims (13)

  1. 静電容量を測定する容量測定回路であって、
    静電容量が接続されるセンス端子と、
    前記センス端子と固定電圧端子の間に設けられた第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタによる前記静電容量の充電動作のオン、オフを切りかえるための第1スイッチと、
    前記センス端子と接地端子の間に設けられる第2スイッチと、
    前記第1トランジスタが入力となる第1カレントミラー回路を形成するように前記第1トランジスタと接続される第2トランジスタと、
    その一端が前記センス端子と接続される第3スイッチと、
    その入力端子が前記第2トランジスタおよび前記第3スイッチの他端と接続され、前記入力端子を介して入力される電流を積分し、検出電圧を生成する積分回路と、
    を備えることを特徴とする容量測定回路。
  2. 前記第1スイッチは、前記センス端子と固定電圧端子の間に前記第1トランジスタと直列に設けられることを特徴とする請求項1に記載の容量測定回路。
  3. 前記積分回路は、
    オペアンプと、
    前記オペアンプの出力端子と反転入力端子の間に設けられた積分用キャパシタと、
    前記積分用キャパシタと並列接続されたフィードバック抵抗と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の容量測定回路。
  4. 前記検出電圧をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の容量測定回路。
  5. 複数チャンネルの静電容量それぞれを測定する容量測定回路であって、チャンネルごとに、
    対応する静電容量と接続されるセンス端子と、
    前記センス端子と固定電圧端子の間に設けられた第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタによる前記静電容量の充電動作のオン、オフを切りかえるための第1スイッチと、
    前記センス端子と接地端子の間に設けられる第2スイッチと、
    前記第1トランジスタが入力となる第1カレントミラー回路を形成するように前記第1トランジスタと接続され、検出電流が流れる第2トランジスタと、
    その一端が前記センス端子と接続される第3スイッチと、
    その入力端子が前記第2トランジスタおよび前記第3スイッチの他端と接続され、前記入力端子を介して入力される電流を積分し、検出電圧を生成する積分回路と、
    を備えることを特徴とする容量測定回路。
  6. 前記第1スイッチは、前記センス端子と固定電圧端子の間に前記第1トランジスタと直列に設けられることを特徴とする請求項5に記載の容量測定回路。
  7. 前記積分回路は、
    オペアンプと、
    前記オペアンプの出力端子と反転入力端子の間に設けられた積分用キャパシタと、
    前記積分用キャパシタと並列接続されたフィードバック抵抗と、
    を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の容量測定回路。
  8. チャンネルごとに、前記検出電圧をデジタル信号に変換するA/Dコンバータをさらに備えることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の容量測定回路。
  9. 前記複数チャンネルにおいて生成される複数の検出電流の平均電流を生成する電流平均化回路をさらに備え、
    前記積分回路には、前記第2トランジスタに流れる検出電流と前記平均電流の差分に相当する電流が入力されることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の容量測定回路。
  10. 前記電流平均化回路は、
    前記複数チャンネルに対応し、それぞれが、対応する第1トランジスタが入力となる第2カレントミラー回路を形成するように対応する第1トランジスタと接続される、複数の第3トランジスタと、
    前記複数チャンネルに対応し、それぞれが、対応する第3トランジスタに流れるコピー電流の経路上に設けられ、それぞれの制御端子が共通に接続されている、複数の第4トランジスタと、
    前記複数チャンネルに対応し、それぞれが、対応する第4トランジスタが入力となる第3カレントミラー回路を形成するように対応する第4トランジスタと接続された、複数の第5トランジスタと、
    を含み、前記複数の第5トランジスタに流れる電流それぞれが前記平均電流であることを特徴とする請求項9に記載の容量測定回路。
  11. ひとつの半導体集積回路上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の容量測定回路。
  12. 複数のセンサ電極を含み、ユーザの接触した座標近傍のセンサ電極の静電容量が変化するタッチパネルと、
    請求項5から10のいずれかに記載の容量測定回路と、
    を備えることを特徴とする入力装置。
  13. 請求項12に記載の入力装置を備えることを特徴とする電子機器。
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