JP2020180522A - 外殻鋼管付コンクリートパイル及び、その設計方法 - Google Patents
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Abstract
Description
fc=Fc×2/3.5=105×2/3.5=60[N/mm2]
となる。
外殻鋼管に生じる応力(応力度)が短期許容圧縮応力度fs=235[N/mm2]に達するときのひずみεsは、
εs=fs/Es=235/205000=1146×10−6
であり、そのときのコンクリートに生じる圧縮応力度fcは、
fc=εs・Ec=1146×10−6×40000=45.85[N/mm2]・・・(1)式
となる。
ここで、外殻鋼管付コンクリートパイルの圧縮側耐力は、外殻鋼管とコンクリートとの弱い方の強度で決まる。このため、高強度のコンクリートを外殻鋼管の内壁に打設しても、外殻鋼管付コンクリートパイルの圧縮側耐力は、コンクリートの短期許容圧縮応力度fc=60[N/mm2]ではなく、(1)式より算出された45.85[N/mm2]となる。すなわち、外殻鋼管に生じる応力が短期許容圧縮応力度fs=235[N/mm2]に達しても、コンクリートの圧縮耐力には余裕がある。
fc=123×2/3.5=70[N/mm2]
となる。
外殻鋼管に生じる応力(応力度)が短期許容圧縮応力度fs=325[N/mm2]に達するときのひずみεsは、
εs=fs/Es=325/205000=1585×10−6
であり、そのときのコンクリートに生じる圧縮応力度fcは、
fc=εs・Ec=1585×10−6×40000=63.4[N/mm2]・・・(2)式
となる。
このため、高強度のコンクリートを外殻鋼管の内壁に打設しても、外殻鋼管付コンクリートパイルの圧縮側耐力は、コンクリートの短期許容圧縮応力度fc=70[N/mm2]ではなく、(2)式より算出された63.4[N/mm2]となる。すなわち、外殻鋼管に生じる応力が短期許容圧縮応力度fsに達しても、コンクリートの圧縮耐力には余裕がある。
(105/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<(123/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の範囲とした。
本態様によれば、外殻鋼管又はコンクリートに生じる応力が短期許容圧縮応力度に達する場合に、鋼管及びコンクリートがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するときのひずみを互いに近づけた外殻鋼管付コンクリートパイルが提供される。
上述した一態様において、コンクリートパイルは、係数αを(105/111.0)<α<1とし、係数βを1<β<(123/111.0)としたとき、前記コンクリートの前記設計基準強度Fcをα×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<β×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)の範囲とした。
本態様によれば、外殻鋼管又はコンクリートに生じる応力が短期許容圧縮応力度に達する場合に、外殻鋼管及びコンクリートがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するときのひずみを互いに近づけた外殻鋼管付コンクリートパイルが提供される。
上述した一態様において、コンクリートパイルは、前記コンクリートの前記設計基準強度Fcを、Fc=fs/(Es/Ec)×(3.5/2)とし、前記外殻鋼管付コンクリートパイルへの圧縮荷重により、前記外殻鋼管付コンクリートパイルへのひずみを増やしていったときに、同一又は略同一のひずみで、前記外殻鋼管の短期許容圧縮応力度fsと前記コンクリートの短期許容圧縮応力度fcとがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するようにした。
本態様によれば、外殻鋼管又はコンクリートに生じる応力が短期許容圧縮応力度に達する場合に、外殻鋼管及びコンクリートがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するときのひずみを互いに、同一又は略同一にした外殻鋼管付コンクリートパイルが提供される。
本発明の他の一態様に係る、外殻鋼管付きコンクリートパイルの設計方法は、外殻鋼管に490材を用い、コンクリートにヤング係数Ecが、36000[N/mm2]≦Ec≦50000[N/mm2]のものを用いる場合、前記コンクリートの設計基準強度Fcを、(105/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<(123/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)の範囲に設定する。
本態様によれば、外殻鋼管又はコンクリートに生じる応力が短期許容圧縮応力度に達する場合に、外殻鋼管及びコンクリートがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するときのひずみを互いに近づけた外殻鋼管付コンクリートパイルの設計方法が提供される。
上述した他の一態様において、コンクリートパイルの設計方法は、前記コンクリートの前記設計基準強度Fcを、Fc=fs/(Es/Ec)×(3.5/2)とし、前記外殻鋼管付コンクリートパイルへの圧縮荷重により、前記外殻鋼管付コンクリートパイルへのひずみを増やしていったときに、同一又は略同一のひずみで、前記外殻鋼管の短期許容圧縮応力度fsと前記コンクリートの短期許容圧縮応力度fcとがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するようにする。
本態様によれば、外殻鋼管又はコンクリートに生じる応力が短期許容圧縮応力度に達する場合に、外殻鋼管及びコンクリートがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するときのひずみを互いに、同一又は略同一にする外殻鋼管付コンクリートパイルの設計方法が提供される。
なお、本実施形態に係るSC杭10の鋼管12の短期許容圧縮応力度fsは、例えば235[N/mm2]よりも大きく、350[N/mm2]よりも小さい(235[N/mm2]<fs<350[N/mm2])、適宜の範囲であってもよい。
参照例1として、鋼管に490材を用い、コンクリートに設計基準強度Fc=105[N/mm2]、ヤング係数Ec=40000[N/mm2]のものを用いる、SC杭(以下、主にHSC105と称する)を考慮する。
fc=Fc×2/3.5=105×2/3.5=60[N/mm2]
となる。
ここで、コンクリートの長期許容圧縮応力度([N/mm2])は設計基準強度Fc/3.5とし、短期許容圧縮応力度fc([N/mm2])は設計基準強度Fc×2/3.5とする。これは、国土交通省告示第1113号(平成13年7月2日)(最終改正 平成19年9月告示第1232号)に記載されている。
εs=fs/Es=325/205000=1585×10−6
である。
そのときのコンクリートに生じる圧縮応力度fcは、
fc=εs・Ec=1585×10−6×40000=63.4[N/mm2]>60[N/mm2]
となる。
参照例2として、鋼管に490材を用い、コンクリートに設計基準強度Fc=123[N/mm2]、ヤング係数Ec=40000[N/mm2]のものを用いる、SC杭(以下、主にHSC123と称する)を考慮する。
fc=123×2/3.5=70[N/mm2]
となる。
鋼管に生じる応力が短期許容圧縮応力度fs=325[N/mm2]に達するときのひずみεsは、上述したように、
εs=fs/Es=325/205000=1585×10−6
である。
そのときのコンクリートに生じる圧縮応力度fcは、
fc=εs・Ec=1585×10−6×40000=63.4[N/mm2]<70[N/mm2]
となる。
鋼管12のヤング係数Esと、コンクリート14のヤング係数Ecとの比である、ヤング係数比nは、
n=Es/Ec
となる。鋼管12の短期許容圧縮応力度fsに達するひずみ、及び、コンクリート14の短期許容圧縮応力度fcに達するひずみが一致する場合、コンクリート14の短期許容圧縮応力度fcは鋼管12の短期許容圧縮応力度fsを用いると、
fc=fs/n=fs/(Es/Ec)
として表現される。
このときのコンクリート14の設計基準強度Fcは、
Fc=fc×3.5/2
となる。これを、図3中に実線として描く。図3中の実線は、490材の鋼管12を用いたとき、同一のひずみで、鋼管12及びコンクリート14がそれぞれの短期許容圧縮応力度に達する場合の、コンクリート14のヤング係数Ec及び設計基準強度Fcの関係を示す。
εs=fs/Es=325/205000=1585×10−6
である。コンクリート14のヤング係数Ec=40000[N/mm2]とすると、そのときのコンクリート14に生じる短期許容圧縮応力度fcは、
fc=εs・Ec=1585×10−6×40000=63.4[N/mm2]
となる。そして、コンクリート14の設計基準強度Fcは
Fc=63.4×3.5/2=111.0[N/mm2]
となる。
鋼管12に490材を用い、コンクリート14として、ヤング係数Ec=40000[N/mm2]、設計基準強度Fc=111.0[N/mm2]のものを用いる場合、圧縮荷重によりSC杭10へのひずみεを増やしていくと、同一のひずみεで、鋼管12及びコンクリート14が同時又は略同時にそれぞれの短期許容圧縮応力度fs,fcに達する。ヤング係数をEc=40000[N/mm2]とし、設計基準強度をFc=111.0[N/mm2]としたときの例を第1の一致例として図3中に図示する。これは図3中の実線の直線上にある。
Fc=fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の式で求められる。
この場合、コンクリート14のヤング係数Ecを例えば36000[N/mm2]から50000[N/mm2]の間で適宜に設定できると仮定すると、図3に示す実線の直線が得られる。コンクリート14のヤング係数Ec([N/mm2])と、設計基準強度Fc([N/mm2])との関係が実線の直線の状態である場合、圧縮荷重によりSC杭10へのひずみεを増やしていくと、同一のひずみεで、鋼管12及びコンクリート14が、それぞれの短期許容圧縮応力度fs,fcに達する。
Ec=40000[N/mm2]
が用いられる。適宜の素材を用いることにより、設計の際に、Ec=40000[N/mm2]よりも大きい、又は、小さい、適宜のヤング係数Ecを選択することは可能である。また、上述した適宜の範囲の適宜のヤング係数Ecのコンクリート14を製造することは可能であると想定される。
Ec=44300[N/mm2]
とする。このとき、ヤング係数比nは、
n=Es/Ec=205000/44300=4.628
となる。コンクリート14の短期許容圧縮応力度fcは、
fc=εs・Ec=1585×10−6×44300=70.2[N/mm2]
となる。そして、コンクリート14の設計基準強度Fcは
Fc=fc×3.5/2=70.2×3.5/2=122.9[N/mm2]
となる。
Fc=0.946×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の式から得られる。これは、図3中に一点鎖線の直線で示される。
SC杭10のコンクリート14の設計基準強度Fcが
105[N/mm2]<Fc≦111.0[N/mm2]
の範囲で、Ec=40000[N/mm2]である場合、(参照例1)で説明した例(HSC105)のSC杭よりも、SC杭10は、コンクリート14に対する鋼管12の強度の無駄を小さくすることができる。
そして、鋼管12に490材を用い、コンクリート14のヤング係数Ecを36000[N/mm2]から50000[N/mm2]の範囲で適宜に設定し、コンクリート14の設計基準強度Fcが、図3中の実線の直線と、それよりも下側の一点鎖線の直線との間にあるとき、SC杭10は、(参照例1)で示したSC杭よりも、鋼管12及びコンクリート14の強度に無駄をなくすことができる。
Fc=1.108×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の式から得られる。これは、図3中に破線の直線で示される。
SC杭10のコンクリート14の設計基準強度Fcが
111.0[N/mm2]≦Fc<123[N/mm2]
の範囲で、Ec=40000[N/mm2]である場合、(参照例2)で説明した例(HSC123)のSC杭よりも、SC杭10は、鋼管12に対するコンクリート14の強度の無駄を小さくすることができる。
そして、鋼管12に490材を用い、コンクリート14のヤング係数Ecを36000[N/mm2]から50000[N/mm2]の範囲で適宜に設定し、コンクリート14の設計基準強度Fcが、図3中の実線の直線と、それよりも上側の破線の直線との間にあるとき、SC杭10は、(参照例2)で示したSC杭よりも、鋼管12及びコンクリート14の強度に無駄をなくすことができる。
(105/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<(123/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の範囲とすることが好適である。
SC杭10への圧縮荷重により、SC杭10へのひずみεを増やしていくときに、コンクリート14のヤング係数Ecが40000[N/mm2]で、コンクリート14の設計基準強度Fcが105[N/mm2]のもの(HSC105)よりもコンクリート14が短期許容圧縮応力度fcに達するときのひずみεを、鋼管12が短期許容圧縮応力度fsに達するときのひずみεに近づけることができる。すなわち、鋼管12が短期許容圧縮応力度fsに達するときのひずみεと、コンクリート14が短期許容圧縮応力度fcに達するときのひずみεとの差を、HSC105を用いる場合に比べて小さくすることができる。また、コンクリート14のヤング係数Ecが40000[N/mm2]で、コンクリート14の設計基準強度Fcが123[N/mm2]のもの(HSC123)よりもコンクリート14が短期許容圧縮応力度fcに達するときのひずみεを、鋼管12が短期許容圧縮応力度fsに達するときのひずみεに近づけることができる。すなわち、鋼管12が短期許容圧縮応力度fsに達するときのひずみεと、コンクリート14が短期許容圧縮応力度fcに達するときのひずみεとの差を、HSC123用いる場合に比べて小さくすることができる。
したがって、490材の鋼管12を用い、コンクリート14の設計基準強度Fcを
(105/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<(123/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の範囲とするSC杭10を用いることで、従来からあるHSC105及びHSC123よりも鋼管12に対するコンクリート14の強度の無駄、コンクリート14に対する鋼管12の強度の無駄を小さくすることができる。
Fc=fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
とする場合、鋼管12に対するコンクリート14の強度の無駄を最も小さくすることができる。すなわち、鋼管12及びコンクリート14がそれぞれの短期許容圧縮応力度fs,fcに達するときのそれぞれのひずみεを最も近づけるようにしたSC杭10が提供され、また、鋼管12及びコンクリート14がそれぞれの短期許容圧縮応力度fs,fcに達するときのそれぞれのひずみεを近づけるSC杭10の設計方法が提供される。
Ec=40000[N/mm2]
であり、コンクリート14の設計基準強度Fcが
Fc=111.0[N/mm2]
に対して例えば±数%程度の相違であれば、従来のSC杭よりも鋼管12に対するコンクリート14の強度の無駄を少なくすることができる。
(105/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<(123/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
を超えない、略−(マイナス)5.4%から略+(プラス)11.1%の範囲において、適宜の割合を設定できる。すなわち、係数αを(105/111.0)<α<1とし、係数βを1<β<(123/111.0)としたとき、コンクリート14の設計基準強度Fcを
α×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<β×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の範囲に設定することが好適である。なお、コンクリート14の設計基準強度Fcが
Fc=α×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
である場合、図示しないが、図3中の実線の直線と一点鎖線の直線との間にある直線として描かれる。コンクリート14の設計基準強度Fcが
Fc=β×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
である場合、図示しないが、図3中の実線の直線と破線の直線との間にある直線として描かれる。これら設計基準強度Fcの直線の傾きは、α,βを適宜に設定することにより決められる。
SC杭10に対し、490材の鋼管12が共通であるため、引張時の耐力は、同じとなっている。
HSC105、HSC123のSC杭、Fc=111.0[N/mm2]のSC杭10(図3中の第1の一致例)は、ヤング係数EcがEc=40000[N/mm2]で同じである。軸力Nが大きくなると、コンクリート14が負担する比率が大きくなる。このため、HSC105のSC杭に比べて、HSC123のSC杭、Fc=111.0[N/mm2]のSC杭10は大きな短期許容曲げモーメントMを設定することができる。
Claims (5)
- 外殻鋼管付コンクリートパイルであって、
外殻鋼管に490材を用い、コンクリートにヤング係数Ecが、36000[N/mm2]≦Ec≦50000[N/mm2]のものを用いる場合、
前記コンクリートの設計基準強度Fcを
(105/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<(123/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の範囲とした、外殻鋼管付コンクリートパイル。 - 係数αを(105/111.0)<α<1とし、係数βを1<β<(123/111.0)としたとき、
前記コンクリートの前記設計基準強度Fcを
α×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<β×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の範囲とした、請求項1に記載の外殻鋼管付コンクリートパイル。 - 前記コンクリートの前記設計基準強度Fcを、
Fc=fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
とし、
前記外殻鋼管付コンクリートパイルへの圧縮荷重により、前記外殻鋼管付コンクリートパイルへのひずみを増やしていったときに、同一又は略同一のひずみで、前記外殻鋼管の短期許容圧縮応力度fsと前記コンクリートの短期許容圧縮応力度fcとがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するようにした、請求項1に記載の外殻鋼管付コンクリートパイル。 - 外殻鋼管付コンクリートパイルの設計方法であって、
外殻鋼管に490材を用い、コンクリートにヤング係数Ecが、36000[N/mm2]≦Ec≦50000[N/mm2]のものを用いる場合、
前記コンクリートの設計基準強度Fcを、
(105/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)<Fc<(123/111.0)×fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
の範囲に設定する、外殻鋼管付コンクリートパイルの設計方法。 - 前記コンクリートの前記設計基準強度Fcを、
Fc=fs/(Es/Ec)×(3.5/2)
とし、
前記外殻鋼管付コンクリートパイルへの圧縮荷重により、前記外殻鋼管付コンクリートパイルへのひずみを増やしていったときに、同一又は略同一のひずみで、前記外殻鋼管の短期許容圧縮応力度fsと前記コンクリートの短期許容圧縮応力度fcとがそれぞれの短期許容圧縮応力度に達するようにする、請求項4に記載の外殻鋼管付コンクリートパイルの設計方法。
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