JP2020179910A - 容器及びそのプリフォーム - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることが可能な容器を提供する。【解決手段】多重容器1は、内容器20と、内容器20を内包する外容器10とが剥離可能に積層されたボトル形状の容器である。内容器20の胴部5には、周方向に幅を有して軸方向に延びる薄肉部22が、周方向に亘って間隔を空けて複数箇所に設けられており、薄肉部22の幅を周方向に亘って合計した値は、内容器20の胴部5の周長Cの4%以上25%以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、容器及びそのプリフォームに関する。
液体調味料又は液体化粧品等の内容物を収容し、その鮮度を保持する容器として、デラミボトル、エアレスボトル又は積層剥離容器等と称される多重容器が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、内容器の底部から外側に突出する突出部から張り出した環状爪部が、外容器の底部の貫通孔に係止することによって、内容器の底部の浮き上がりを抑制し、内容器の収縮態様を規制する多重容器が記載されている。また、特許文献1には、外容器の貫通孔の周壁及び内容器の突出部の外周壁の少なくとも一方に、外容器と内容器との相互間に外気を導入する溝部を設けることが記載されている。
特開2014−69875号公報
特許文献1に記載の多重容器は、内容器の底部の浮き上がりを抑制することはできるが、内容器の大部分を占める胴部が不規則に収縮してしまう可能性が有る。特許文献1に記載の内容器を不規則に収縮させないためには、内容器が変形し易いよう内容器を薄肉化することも考えられる。しかしながら、内容物を収容する内容器を薄肉化すると、内容器がガスバリア性を確保できない可能性が有る。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。すなわち、本発明の課題の一例は、容器の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることが可能な容器を提供することである。
本発明は、ボトル形状を成す容器であって、前記容器の胴部には、周方向に幅を有して軸方向に延びる薄肉部が、前記周方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられ、前記薄肉部の前記幅を前記周方向に亘って合計した値は、前記胴部の周長の4%以上25%以下である。
好適には、前記胴部の横断面において、前記薄肉部の最小厚さが、前記胴部における非薄肉部の厚さの30%以上70%以下である。
好適には、前記容器は、外容器と剥離可能に積層されて前記外容器に内包され、内容物の減少に伴って収縮する内容器であり、前記胴部は、前記内容器の胴部であり、前記薄肉部は、前記内容器の前記胴部に設けられ、前記内容器の前記胴部における非薄肉部の内面同士を接近させるように折れ曲がることによって、前記内容器の収縮態様を規制する。
好適には、前記内容器及び前記外容器は、前記内容器に対応するプリフォームである内プリフォームと、前記外容器に対応するプリフォームである外プリフォームとを重ねた状態で、これらを同時に二軸延伸ブロー成形することによって製造される多重容器を構成し、前記薄肉部は、前記内容器の前記胴部の内面を窪ませた凹形状に形成される。
また、本発明は、ボトル形状を成す容器を二軸延伸ブロー成形により製造するためのプリフォームであって、前記プリフォームの胴部には、周方向に幅を有して軸方向に延びる薄肉部が、前記周方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられており、前記薄肉部の前記幅を前記周方向に亘って合計した値は、前記胴部の内面における周長の4%以上25%以下である。
好適には、前記プリフォームの前記胴部の横断面において、前記薄肉部の最小厚さは、前記プリフォームの前記胴部における非薄肉部の厚さの30%以上70%以下である。
好適には、前記容器は、外容器と剥離可能に積層されて前記外容器に内包され、内容物の減少に伴って収縮する内容器であり、前記プリフォームは、前記内容器に対応するプリフォームである内プリフォームであり、前記胴部は、前記内プリフォームの胴部であり、前記薄肉部は、前記内プリフォームの前記胴部に設けられる。
好適には、前記内容器及び前記外容器は、前記内プリフォームと、前記外容器に対応するプリフォームである外プリフォームとを重ねた状態で、これらを同時に二軸延伸ブロー成形することによって製造される多重容器を構成し、前記薄肉部は、前記内プリフォームの前記胴部の内面を窪ませた凹形状に形成される。
本発明によれば、容器の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることが可能な容器を提供することができる。
本実施形態に係る多重容器の縦断面を模式的に示す図である。 図1に示されたII−II線を含む平面で切断された多重容器の横断面を模式的に示す図である。 図2に示された内容器の収縮態様を説明するための図である。 図1に示された多重容器を製造するためのプリフォームの縦断面を模式的に示す図である。 図4に示されたV−V線を含む平面で切断されたプリフォームの横断面を模式的に示す図である。
本発明は、熱可塑性樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより製造される容器、及び、その容器を製造するためのプリフォームに対して広く適用可能である。本実施形態では、多重構造を有する容器及びそのプリフォームに対して本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明される実施形態は、本発明の幾つかの例を示すものであって、本発明の内容を限定するものではない。また、実施形態で説明される構成及び動作の全てが本発明の構成及び動作として必須であるとは限らない。
本実施形態では、ボトル形状を成す多重容器1の中心軸Zに沿った方向を「軸方向」とも称し、多重容器1の中心軸Zに直交する方向を「径方向」とも称し、多重容器1の中心軸Zに直交する平面上において中心軸Zに対して周回する方向を「周方向」とも称する。また、本実施形態では、多重容器1の口部3から底部6へ向かう軸方向を「下方」とも称し、多重容器1の底部6から口部3へ向かう軸方向を「上方」とも称する。また、本実施形態では、多重容器1の中心軸Zに沿った平面で多重容器1を切断した断面を「縦断面」とも称し、多重容器1の中心軸Zに直交する平面で多重容器1を切断した断面を「横断面」とも称する。横断面は、「平断面」とも称される。プリフォーム100及び200についても同様である。
[多重容器の構成]
図1は、本実施形態に係る多重容器1の縦断面を模式的に示す図である。図2は、図1に示されたII−II線を含む平面で切断された多重容器1の横断面を模式的に示す図である。図3は、図2に示された内容器20の収縮態様を説明するための図である。なお、図1の二点鎖線は、外容器10の内面と内容器20の外面とが剥離して、内容器20が収縮した状態を示している。
多重容器1は、ボトル形状を成す容器である。多重容器1は、液体調味料、液体化粧品又は飲料等の内容物を収容し、その鮮度を保持する鮮度保持ボトルである。
多重容器1は、熱可塑性樹脂製のボトルであり、ブロー成形によって製造される。好適には、多重容器1は、射出成形等によって試験管形状のような有底筒状に成形されたプリフォームを、二軸延伸ブロー成形することにより製造される。多重容器1の成形材料としては、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−ビニル系共重合体、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフエニレンオキサイド樹脂、又は、生分解性樹脂等が挙げられる。好適には、多重容器1の成形材料としては、ポリオレフィン系樹脂、又は、ポリエステル系樹脂が挙げられる。より好適には、多重容器1の成形材料としては、ポリエステル系樹脂が挙げられる。このポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンフラノエート、及び、これらの共重合ポリエステル等の樹脂が挙げられる。特に好適には、多重容器1の成形材料は、ポリエチレンテレフタレート樹脂である。
多重容器1は、図1に示されるように、多重容器1の一端部であり内容物の注出口21を有する口部3と、多重容器1の他端部であり接地部を有する底部6とを備える。更に、多重容器1は、径方向外方に広がりながら口部3から下方へ延びる肩部4と、肩部4から下方に延びて底部6に連なる胴部5とを備える。
多重容器1は、多重容器1の外郭を構成すると共に内容器20を内包するボトル形状の外容器10と、内容物を収容すると共に外容器10の内面に沿った形状を有する内容器20と、外容器10と内容器20との間に外気を導入可能な外気導入孔11とを備える。多重容器1は、外容器10の内面と内容器20の外面とが剥離可能に積層された多重構造を有する。
外容器10は、底部6が接地して自立可能に形成される。外容器10の肩部4及び胴部5は、スクイズ操作により押圧されると内方に撓んで変形し、押圧が解除されると押圧前の原形に復元するように形成される。
内容器20は、内容物を収容する収容空間S及び注出口21を有し、内容物の減少に伴って収縮可能に形成される。内容器20の肩部4及び胴部5は、内容物の減少に伴って収縮するよう、外容器10よりも薄い肉厚を有するように形成される。
内容器20は、次のような複数の手法の何れか、又は、それらの手法の組み合わせによって、内容物に対するガスバリア性が向上するように構成される。内容器20のガスバリア性を向上させる手法としては、内容器20の成形材料に酸素吸収剤を添加する手法、酸化珪素又はダイレクトライクカーボン等を内容器20の内面に蒸着させて被膜を形成する手法、及び、内容器20に対応するプリフォームの表面をバリアコーティングする手法等が挙げられる。加えて、内容器20のガスバリア性を向上させる手法としては、内容器20の成形材料にガスバリア性を有するバリア性樹脂をブレンドする手法、及び、内容器20の成形材料の樹脂層とバリア性の樹脂層とを積層させて内容器20に対応するプリフォームを多層構造とする手法が挙げられる。このバリア性樹脂は、例えば、ナイロンMXD6(ポリメタキシレンアジバミド)等である。
外気導入孔11は、図1に示されるように、外容器10の口部3に設けられ、空隙Aと連通する。空隙Aは、外容器10の内面と内容器20の外面とが剥離することによって、外容器10の肩部4から底部6と、内容器20の肩部4から底部6との間に形成される空間である。なお、外気導入孔11は、外容器10の口部3と内容器20の口部3とが固定される部分にスリットとして設けられてよい。
多重容器1は、その口部3に対して、逆止弁付きのキャップが装着される。多重容器1では、外容器10がスクイズ操作により押圧されると、内容物が注出されて内容器20が収縮する。外容器10の押圧が解除されると、外容器10が押圧前の原形に復元する一方、外気導入孔11から空隙Aへの外気導入及び逆止弁の作用によって、内容器20の収縮状態が維持される。それにより、多重容器1では、内容物の減少に伴って内容器20の収縮が進行すると共に、注出口21からの外気流入が抑制されるため、内容物の酸化を抑制しその鮮度を保持することができる。
多重容器では、内容物の減少に伴って内容器が収縮するが、内容器が不規則に収縮すると、収容空間から注出口への内容物の流路が確保されず、内容物の注出が妨げられる可能性が有る。それにより、多重容器では、内容物の収容量が少なくなった使用終盤段階において、内容物を注出し切れず、残留させてしまう可能性が有る。
そこで、多重容器1には、図2に示されるように、内容器20が規則的に収縮するよう、内容器20の収縮態様を規制するための薄肉部22が設けられる。薄肉部22は、内容器20の胴部5に設けられ、その肉厚が、非薄肉部23よりも薄い部分である。非薄肉部23は、内容器20の胴部5において、薄肉部22が設けられていない他の部分である。
薄肉部22は、周方向に幅を有して軸方向に延びるように設けられる。具体的には、薄肉部22は、内容器20の胴部5において、周方向に幅を有し、軸方向に沿って延びる帯状に形成される。薄肉部22は、周方向に亘って間隔を空けて複数箇所に設けられる。すなわち、薄肉部22及び非薄肉部23は、周方向において交互に配置される。薄肉部22は、例えば、2〜10箇所に設けられる。好適には、薄肉部22は、4〜6箇所に設けられる。複数の薄肉部22は、それぞれの中心軸Zまでの距離が略同一となるように設けられると好適である。複数の薄肉部22は、内容器20の胴部5の横断面において、中心軸Zを対称中心として点対称となるように設けられると好適である。
薄肉部22は、非薄肉部23よりも薄いため、非薄肉部23よりも折れ曲がり易い。このため、内容器20が収縮する際、内容器20を径方向内方へ変形させる力が内容器20の外面に加わると、薄肉部22は、非薄肉部23よりも先に変形して折れ曲がる。このとき、薄肉部22は、薄肉部22を境に隣接する2つの非薄肉部23の内面同士を周方向において接近させるように折れ曲がり、収縮した内容器20の稜線となる。その後、図3に示されるように、内容器20の収縮が進行すると、薄肉部22は、軸方向に延びて非薄肉部23の周方向端部を支持する支柱のように働き、非薄肉部23は、径方向内方へ撓むように変形する。このように、薄肉部22は、非薄肉部23との肉厚差によって、内容器20の収縮変形の起点となり、内容器20を規則的に収縮させることから、内容器20の収縮態様を規制することができる。
薄肉部22は、内容器20の胴部5の内面を径方向外方に窪ませた凹形状に形成される。内容器20の胴部5に肉厚差を設ける手段としては、内容器20の胴部5に対して、その外面を径方向外方に突出させた凸形状の厚肉部を設けることも考えられる。しかしながら、厚肉部は、その肉厚が他より厚いことから変形し難い部分であるため、内容器20は、厚肉部が設けられていない胴部5の大部分を占める非厚肉部から先に不規則に収縮してしまう。よって、厚肉部は、内容器20の収縮態様を規制する手段としては機能し難い。
ところで、多重容器1において、外容器10と内容器20との間の空隙Aは、外気導入孔11から導入された外気で満たされる。このため、内容器20の外面は、空隙Aに導入された外気に含まれる酸素に曝される。空隙Aに存在する酸素は、肉厚が薄い薄肉部22の内部の方が非薄肉部23の内部よりも拡散し易いため、薄肉部22を選択的に透過して内容器20の内部へ到達し易い傾向にある。このため、内容器の薄肉部の寸法が大き過ぎると、空隙に存在する酸素が内容器の内部へ透過し易くなり、内容器のガスバリア性を損なう可能性が有る。
そこで、多重容器1では、内容器20がガスバリア性を確保しつつ規則的に収縮するように、内容器20の薄肉部22の寸法を決定する。具体的には、多重容器1では、薄肉部22の周方向寸法である薄肉部22の幅、及び、薄肉部22の径方向寸法である薄肉部22の厚さが、内容器20がガスバリア性を確保しつつ規則的に収縮するような寸法に決定される。
内容器20における1つの薄肉部22の幅をWaとし、1つの薄肉部22の幅Waを周方向に亘って合計した値をXとし、内容器20の胴部5の周長をCとする。Xは、周方向に亘って内容器20の胴部5の複数箇所に設けられた全ての薄肉部22の幅Waの合計値である。この場合、多重容器1では、全ての薄肉部22の幅Waの合計値Xが、内容器20の胴部5の周長Cの4%以上25%以下となるように、薄肉部22の幅寸法が決定される。好適には、多重容器1では、1つの薄肉部22の幅Waが、内容器20の胴部5の周長Cの1%以上6%以下となるように、薄肉部22の幅寸法が決定される。
薄肉部22の幅Waの合計値Xが、内容器20の胴部5の周長Cの4%未満であると、薄肉部22が非薄肉部23より先に折れ易くはならず、内容器20の収縮変形の起点となり難いため、内容器20が規則的に収縮し難くなる。一方、薄肉部22の幅Waの合計値Xが、内容器20の胴部5の周長Cの25%を超えると、空隙Aに存在する酸素が薄肉部22を選択的に透過し易くなり、内容器20がガスバリア性を確保し難くなる。
内容器20の胴部5の横断面において、薄肉部22の最小厚さをTaとし、非薄肉部23の厚さをTbとする。この場合、多重容器1では、薄肉部22の最小厚さTaが、非薄肉部23の厚さTbの30%以上70%以下となるように、薄肉部22の厚さ寸法が決定される。
薄肉部22の最小厚さTaが、非薄肉部23の厚さTbの30%未満であると、空隙Aに存在する酸素が薄肉部22を選択的に透過し易くなり、内容器20がガスバリア性を確保し難くなる。一方、薄肉部22の最小厚さTaが、非薄肉部23の厚さTbの70%を超えると、薄肉部22と非薄肉部23との肉厚差が小さくなり、薄肉部22と非薄肉部23との間で有意差が無くなる。このため、薄肉部22は、非薄肉部23より先に折れ易くはならず、内容器20の収縮変形の起点となり難いため、内容器20が規則的に収縮し難くなる。
このようなことから、多重容器1では、薄肉部22の幅Waの合計値Xが胴部5の周長Cの4%以上25%以下となるように薄肉部22の幅寸法が決定され、薄肉部22の最小厚さTaが非薄肉部23の厚さTbの30%以上70%以下となるように、薄肉部22の厚さ寸法が決定される。それにより、多重容器1では、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることができる。
[多重容器用プリフォームの構成]
図4は、図1に示された多重容器1を製造するためのプリフォーム100及び200の縦断面を模式的に示す図である。図5は、図4に示されたV−V線を含む平面で切断されたプリフォーム100及び200の横断面を模式的に示す図である。
多重容器1は、射出成形等によって有底筒状に成形されたプリフォーム100及び200を、二軸延伸ブロー成形することにより製造される。図4に示されるように、プリフォーム100及び200は、多重容器1の口部3に相当し、二軸延伸ブロー成形によって延伸されない部分である非延伸部Mと、多重容器1の肩部4、胴部5及び底部6に相当し、二軸延伸ブロー成形によって延伸される部分である延伸部Nとから構成される。プリフォーム100は外容器10に対応するプリフォームであり、プリフォーム200は内容器20に対応するプリフォームである。
本実施形態では、外容器10に対応するプリフォーム100を、「外プリフォーム100」とも称し、内容器20に対応するプリフォーム200を、「内プリフォーム200」とも称する。外プリフォーム100及び内プリフォーム200は、多重容器1を二軸延伸ブロー成形により製造するための多重容器用プリフォームである。
外プリフォーム100は、外容器10の口部3に相当する部分に対して、外気導入孔11及びサポートリングが設けられると共に、キャップの被装着部が設けられる。
内プリフォーム200は、内容器20の口部3に相当する口部203と、径方向内方に狭まりながら口部203から下方へ延びる傾斜部204と、傾斜部204から軸方向に沿って下方に延びる直胴部205と、直胴部205から下方に延びて直胴部205を閉じる底部206とを備える。傾斜部204は、口部203に連なる上側傾斜部204aと、直胴部205に連なる下側傾斜部204bとを含む。
内プリフォーム200では、口部203が内容器20の口部3に相当し、上側傾斜部204aが内容器20の肩部4に相当し、下側傾斜部204b及び直胴部205が内容器20の胴部5に相当し、底部206が内容器20の底部6に相当する。
内プリフォーム200の直胴部205には、図5に示されるように、内容器20の胴部5に薄肉部22が設けられるよう、薄肉部22に相当する薄肉部220が設けられる。薄肉部220は、その肉厚が、非薄肉部230よりも薄い部分である。非薄肉部230は、内プリフォーム200の直胴部205において、薄肉部220が設けられていない他の部分であり、内容器20の非薄肉部23に相当する。
薄肉部220は、周方向に幅を有して軸方向に延びるように設けられる。具体的には、薄肉部220は、直胴部205において、周方向に幅を有し、軸方向に沿って延びる溝状に形成される。薄肉部220は、周方向に亘って間隔を空けて複数箇所に設けられる。すなわち、薄肉部220及び非薄肉部230は、周方向において交互に配置される。薄肉部220は、例えば、2〜10箇所に設けられる。好適には、薄肉部220は、4〜6箇所に設けられる。複数の薄肉部220は、それぞれの中心軸Zまでの距離が略同一となるように設けられると好適である。複数の薄肉部220は、横断面において、中心軸Zを対称中心として点対称となるように設けられると好適である。
薄肉部220は、内プリフォーム200の直胴部205の内面を径方向外方に窪ませた凹形状、又は、内プリフォーム200の直胴部205の外面を径方向内方に窪ませた凹形状に形成される。好適には、薄肉部220は、内プリフォーム200の射出成形時の成形性、及び、二軸延伸ブロー成形時の成形性の観点から、内プリフォーム200の直胴部205の内面を径方向外方に窪ませた凹形状に形成される。
内プリフォーム200における1つの薄肉部220の幅をWa’とし、1つの薄肉部220の幅Wa’を周方向に亘って合計した値をX’とし、内プリフォーム200の直胴部205の内面の周長をC’とする。X’は、周方向に亘って直胴部205の複数箇所に設けられた全ての薄肉部220の幅Wa’の合計値である。この場合、内プリフォーム200では、全ての薄肉部220の幅Wa’の合計値X’が、直胴部205の周長C’の4%以上25%以下となるように、薄肉部220の幅寸法が決定される。好適には、内プリフォーム200では、1つの薄肉部220の幅Wa’が、直胴部205の周長C’の1%以上6%以下となるように、薄肉部220の幅寸法が決定される。1つの薄肉部220の幅Wa’は、内容器20の規則的な収縮及びガスバリア性の確保の観点から、0.5mm以上2.5mm以下であると好適である。
内プリフォーム200の直胴部205の横断面において、薄肉部220の最小厚さをTa’とし、非薄肉部230の厚さをTb’とする。この場合、内プリフォーム200では、薄肉部220の最小厚さTa’が、非薄肉部230の厚さTb’の30%以上70%以下となるように、薄肉部220の厚さ寸法が決定される。薄肉部220の最小厚さTa’は、内容器20のガスバリア性の確保、内プリフォーム200の射出成形時の成形性、及び、内プリフォーム200の二軸延伸ブロー成形時の成形性の観点から、500μm以上であると好適である。
更に、薄肉部220の軸方向長さは、内容器20の規則的な収縮の観点から、内プリフォーム200の延伸部Nの軸方向長さの30%以上、特に50%以上であると好適である。内プリフォーム200の延伸部Nの軸方向長さは、内プリフォーム200の傾斜部204、直胴部205及び底部206の軸方向長さである。薄肉部220の軸方向位置は、直胴部205の軸方向位置の中でも底部206に近い位置であると好適である。内容器20の底部6が浮き上がって内容器20が不規則に収縮することを抑制するためである。
内プリフォーム200の薄肉部220の幅寸法及び厚さ寸法が、このように決定されることにより、二軸延伸ブロー成形後の内容器20では、薄肉部22の幅Waの合計値Xが内容器20の胴部5の周長Cの4%以上25%以下となり、薄肉部22の最小厚さTaが非薄肉部23の厚さTbの30%以上70%以下となる。
[多重容器の製造方法]
図4に示されるように、外プリフォーム100及び内プリフォーム200は、外プリフォーム100の中に内プリフォーム200を挿入し、両者を重ねた状態で同時に二軸ブロー成形することによって、多重容器1に成形される。この多重容器1の二軸延伸ブロー成形方法は、スタックプリフォーム法とも称される。
スタックプリフォーム法では、互いを重ねた状態で外プリフォーム100及び内プリフォーム200を、加熱されたブロー金型内に設置する。そして、スタックプリフォーム法では、内プリフォーム200の内部を延伸ロッドで軸方向に延伸させると共に、ブローエアを吹き込んで径方向及び周方向に延伸させることによって、ブロー金型に押し付け、ブロー金型に応じた形状の外容器10及び内容器20を成形する。
このブロー成形過程において、内プリフォーム200は、その外面が外プリフォーム100の内面に密着した状態で、外プリフォーム100と同時に延伸する。このため、内プリフォーム200の薄肉部220は、その外面が外プリフォーム100の内面に当接しながら、非薄肉部230と共に延伸する。すなわち、スタックプリフォーム法では、外プリフォーム100の内面で、内プリフォーム200の薄肉部220の延伸を規制することができる。それにより、スタックプリフォーム法では、薄肉部220だけが過度に延伸しないため、薄肉部220が過度に薄肉化して破断することを抑制することができ、成形不良の発生を抑制することができる。
一方、多重容器の二軸延伸ブロー成形方法には、外プリフォーム100を延伸させてブロー金型内に外容器10を成形した後に、この外容器10の内側において内プリフォーム200を延伸させるプリフォームインボトル法も存在する。しかしながら、プリフォームインボトル法では、内プリフォーム200が外プリフォーム100と同時に延伸しないため、薄肉部220の延伸が外プリフォーム100の内面で規制されない。このため、プリフォームインボトル法は、内プリフォーム200の薄肉部220が過度に延伸してしまい、破断等の成形不良が発生する可能性が有る。よって、プリフォームインボトル法は、上述のような薄肉部22を備える多重容器1の二軸延伸ブロー成形方法としては適切でない。
[作用効果]
以上のように、多重容器1では、内容器20の胴部5に対して薄肉部22が設けられる。薄肉部22は、周方向に幅Waを有して軸方向に延び、周方向に亘って間隔を空けて複数箇所に設けられる。そして、薄肉部22の幅Waを周方向に亘って合計した値Xは、内容器20の胴部5の周長Cの4%以上25%以下である。
このため、多重容器1では、内容物の減少に伴って内容器20が収縮する際、薄肉部22が収縮変形の起点となり、内容器20を規則的に収縮させるため、内容器20の収縮態様を規制することができる。それにより、多重容器1では、内容物の収容量が少なくなった使用終盤段階においても、内容器20において内容物の流路を確保することができるため、内容物を注出し切れずに残留させてしまうことを抑制することができる。
加えて、多重容器1では、外容器10と内容器20との間の空隙Aに存在する酸素が薄肉部22を選択的に透過し難くなるため、内容物に対する内容器20のガスバリア性を確保することができる。それにより、多重容器1では、内容器20に収容された内容物の鮮度を保持することができる。
このように、多重容器1は、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることができる。その結果、多重容器1は、内容物の残留抑制と鮮度保持とを両立させることができる。
更に、多重容器1では、内容器20の胴部5の横断面において、薄肉部22の最小厚さTaが、非薄肉部23の厚さTbの30%以上70%以下である。それにより、多重容器1では、薄肉部22と非薄肉部23とに確実に肉厚差を設けることができるため、薄肉部22が収縮変形の起点となり易く、確実に内容器20を規則的に収縮させることができる。加えて、多重容器1では、空隙Aに存在する酸素が薄肉部22を選択的に透過し難くなり、内容器20のガスバリア性を確保することができる。よって、多重容器1では、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを確実に両立させることができる。その結果、多重容器1は、内容物の残留抑制と鮮度保持とを確実に両立させることができる。
更に、多重容器1では、外容器10及び内容器20が、外プリフォーム100と内プリフォーム200とを重ねた状態で、これらを同時に二軸延伸ブロー成形することによって製造される。そして、内容器20の薄肉部22は、内容器20の胴部5の内面を窪ませた凹形状に形成される。このため、多重容器1では、内プリフォーム200の射出成形時の成形性、及び、二軸延伸ブロー成形時の成形性を確保しつつ、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることができる。よって、多重容器1では、内容物の残留抑制と鮮度保持とを安定的に両立させることができる。
更に、多重容器1では、内容器20の薄肉部22は、非薄肉部23の内面同士を接近させるように折れ曲がることによって、内容器20の収縮態様を規制する。このため、多重容器1では、特別な手段を用いなくても、既存の製造工程において内容器20の胴部5に肉厚差を設けるだけで、内容器20の規則的な収縮を実現することができる。よって、多重容器1では、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを容易に両立させることができる。その結果、多重容器1は、内容物の残留抑制と鮮度保持とを容易に両立させることができる。
また、プリフォーム100及び200では、内プリフォーム200の直胴部205に対して薄肉部220が設けられる。薄肉部220は、周方向に幅Wa’を有して軸方向に延び、周方向に亘って間隔を空けて複数箇所に設けられる。そして、薄肉部220の幅Wa’を周方向に亘って合計した値X’は、内プリフォーム200の直胴部205の内面の周長C’の4%以上25%以下である。
このため、プリフォーム100及び200を用いて製造された多重容器1では、薄肉部220に対応する薄肉部22が収縮変形の起点となり、内プリフォーム200に対応する内容器20を規則的に収縮させることができる。加えて、プリフォーム100及び200を用いて製造された多重容器1では、空隙Aに存在する酸素が薄肉部22を選択的に透過し難くなり、内容器20のガスバリア性を確保することができる。よって、プリフォーム100及び200は、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることが可能な多重容器1を提供することができる。その結果、プリフォーム100及び200は、内容物の残留抑制と鮮度保持とを両立させることが可能な多重容器1を提供することができる。
更に、プリフォーム100及び200では、内プリフォーム200の直胴部205の横断面において、薄肉部220の最小厚さTa’は、内プリフォーム200の直胴部205における非薄肉部230の厚さTb’の30%以上70%以下である。それにより、プリフォーム100及び200を用いて製造された多重容器1では、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを確実に両立させることが可能な多重容器1を提供することができる。その結果、プリフォーム100及び200は、内容物の残留抑制と鮮度保持とを両立させることが可能な多重容器1を提供することができる。
更に、プリフォーム100及び200は、これらを重ねた状態で同時に二軸延伸ブロー成形される。そして、薄肉部220は、内プリフォーム200の直胴部205の内面を窪ませた凹形状に形成される。それにより、プリフォーム100及び200は、内プリフォーム200の射出成形時の成形性、及び、二軸延伸ブロー成形時の成形性を確保することができる。加えて、プリフォーム100及び200は、内容器20の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることが可能な多重容器1を提供することができる。よって、プリフォーム100及び200は、内容物の残留抑制と鮮度保持とを安定的に両立させることが可能な多重容器1を提供することができる。
[他の実施形態]
上述の実施形態において、内プリフォーム200の薄肉部220は、直胴部205だけでなく、下側傾斜部204bにも設けられてよい。それにより、内容器20の薄肉部22は、内容器20の胴部5の軸方向全体に設けられるため、内容器20を確実に規則的に収縮させることができる。更に、内プリフォーム200の薄肉部220は、直胴部205及び下側傾斜部204bだけでなく、上側傾斜部204aにも設けられてよい。それにより、内容器20の薄肉部22は、内容器20の胴部5だけでなく肩部4にも設けられるため、内容器20をより確実に規則的に収縮させることができる。
上述の実施形態において、多重容器1は、外容器10が多重容器1の外郭を構成し、内容器20が内容物を収容する容器である。しかしながら、多重容器1は、外容器10が多重容器1の外郭を構成し、内容器20が内容物を収容する容器に限定されない。すなわち、多重容器1は、多重容器1の外郭を構成する容器が外容器10の更に外側に設けられたり、内容物を収容する容器が内容器20の更に内側に設けられたりしてよい。このように、多重容器1は、外容器10及び内容器20が、互いに隣接して剥離可能に積層されると共に、互いの間に空隙Aを形成する積層体として機能すればよく、当然ながら、複数の空隙Aを形成可能な三重以上の多重構造を有する容器であってよい。
上述の実施形態では、外容器10及び内容器20を備えた多重構造を有する多重容器1並びにそのプリフォーム100及び200に対して本発明を適用した場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は、ペットボトル等の、多重構造でなく一重構造を有する容器に対しても適用可能である。
具体的には、この容器は、ボトル形状を成し、その胴部に対して、周方向に幅を有して軸方向に延びる薄肉部が、周方向に亘って間隔を空けて複数箇所に設けられる。そして、この容器は、薄肉部の幅を周方向に亘って合計した値が、胴部の周長の4%以上25%以下となるように構成される。このような構成により、この容器は、廃棄時に嵩張らないよう容器を潰す際、すなわち、容器を収縮変形させる際、薄肉部が容器の収縮変形の起点となるため、容器が規則的に収縮するよう容器の収縮態様に規制することができる。また、この容器は、大気中の酸素が薄肉部を選択的に透過し難くなるため、内容物に対する容器のガスバリア性を確保することができる。よって、この容器は、容器の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることができる。
好適には、この容器は、胴部の横断面において、薄肉部の最小厚さが、胴部における非薄肉部の厚さの30%以上70%以下となるように構成される。それにより、この容器は、容器の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを確実に両立させることができる。
また、この容器を製造するためのプリフォームは、有底筒状に成形され、二軸延伸ブロー成形されるプリフォームであって、プリフォームの胴部には、周方向に幅を有して軸方向に延びる薄肉部が、周方向に亘って間隔を空けて複数箇所に設けられる。そして、このプリフォームは、薄肉部の幅を周方向に亘って合計した値が、胴部の周長の4%以上25%以下となるように構成される。このような構成により、このプリフォームは、容器の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを両立させることが可能な容器を提供することができる。
好適には、このプリフォームは、胴部の横断面において、薄肉部の最小厚さが、胴部における非薄肉部の厚さの30%以上70%以下となるように構成される。それにより、このプリフォームは、容器の規則的な収縮とガスバリア性の確保とを確実に両立させることが可能な容器を提供することができる。
[その他]
上述の実施形態において、多重容器1は、特許請求の範囲に記載された「多重容器」の一例に該当する。外容器10は、特許請求の範囲に記載された「外容器」の一例に該当する。内容器20は、特許請求の範囲に記載された「容器」又は「内容器」の一例に該当する。胴部5は、特許請求の範囲に記載された「胴部」の一例に該当する。薄肉部22は、特許請求の範囲に記載された「薄肉部」の一例に該当する。非薄肉部23は、特許請求の範囲に記載された「非薄肉部」の一例に該当する。外プリフォーム100は、特許請求の範囲に記載された「外プリフォーム」の一例に該当する。内プリフォーム200は、特許請求の範囲に記載された「プリフォーム」又は「内プリフォーム」の一例に該当する。直胴部205は、特許請求の範囲に記載された「プリフォーム」の「胴部」又は「内プリフォーム」の「胴部」の一例に該当する。薄肉部220は、特許請求の範囲に記載された「プリフォーム」の「薄肉部」又は「内プリフォーム」の「薄肉部」の一例に該当する。非薄肉部230は、特許請求の範囲に記載された「プリフォーム」の「非薄肉部」の一例に該当する。
上述の実施形態は、変形例を含めて各実施形態同士で互いの技術を適用することができる。上述の実施形態は、本発明の内容を限定するものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない程度に変更を加えることができる。
上述の実施形態及び特許請求の範囲で使用される用語は、限定的でない用語として解釈されるべきである。例えば、「含む」という用語は、「含むものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「含有する」という用語は、「含有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「備える」という用語は、「備えるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。
1 多重容器
3 口部
4 肩部
5 胴部
6 底部
10 外容器
11 外気導入孔
20 内容器
21 注出口
22 薄肉部
23 非薄肉部
100 外プリフォーム
200 内プリフォーム
203 口部
204 傾斜部
204a 上側傾斜部
204b 下側傾斜部
205 直胴部
206 底部
220 薄肉部
230 非薄肉部
A 空隙
C 内容器の胴部の周長
C’ 内プリフォームの直胴部の内面の周長
M 非延伸部
N 延伸部
S 収容空間
Ta 内容器の薄肉部の最小厚さ
Tb 内容器の非薄肉部の厚さ
Ta’ 内プリフォームの薄肉部の最小厚さ
Tb’ 内プリフォームの非薄肉部の厚さ
Wa 内容器の薄肉部の幅
Wa’ 内プリフォームの薄肉部の幅
Z 中心軸

Claims (8)

  1. ボトル形状を成す容器であって、
    前記容器の胴部には、周方向に幅を有して軸方向に延びる薄肉部が、前記周方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられ、
    前記薄肉部の前記幅を前記周方向に亘って合計した値は、前記胴部の周長の4%以上25%以下である、
    容器。
  2. 前記胴部の横断面において、前記薄肉部の最小厚さが、前記胴部における非薄肉部の厚さの30%以上70%以下である、
    請求項1に記載の容器。
  3. 前記容器は、外容器と剥離可能に積層されて前記外容器に内包され、内容物の減少に伴って収縮する内容器であり、
    前記胴部は、前記内容器の胴部であり、
    前記薄肉部は、前記内容器の前記胴部に設けられ、前記内容器の前記胴部における非薄肉部の内面同士を接近させるように折れ曲がることによって、前記内容器の収縮態様を規制する、
    請求項1又は2に記載の容器。
  4. 前記内容器及び前記外容器は、前記内容器に対応するプリフォームである内プリフォームと、前記外容器に対応するプリフォームである外プリフォームとを重ねた状態で、これらを同時に二軸延伸ブロー成形することによって製造される多重容器を構成し、
    前記薄肉部は、前記内容器の前記胴部の内面を窪ませた凹形状に形成される、
    請求項3に記載の容器。
  5. ボトル形状を成す容器を二軸延伸ブロー成形により製造するためのプリフォームであって、
    前記プリフォームの胴部には、周方向に幅を有して軸方向に延びる薄肉部が、前記周方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられており、
    前記薄肉部の前記幅を前記周方向に亘って合計した値は、前記胴部の内面における周長の4%以上25%以下である、
    プリフォーム。
  6. 前記プリフォームの前記胴部の横断面において、前記薄肉部の最小厚さは、前記胴部における非薄肉部の厚さの30%以上70%以下である、
    請求項5に記載のプリフォーム。
  7. 前記容器は、外容器と剥離可能に積層されて前記外容器に内包され、内容物の減少に伴って収縮する内容器であり、
    前記プリフォームは、前記内容器に対応するプリフォームである内プリフォームであり、
    前記胴部は、前記内プリフォームの胴部であり、
    前記薄肉部は、前記内プリフォームの前記胴部に設けられる、
    請求項5又は6に記載のプリフォーム。
  8. 前記内容器及び前記外容器は、前記内プリフォームと、前記外容器に対応するプリフォームである外プリフォームとを重ねた状態で、これらを同時に二軸延伸ブロー成形することによって製造される多重容器を構成し、
    前記薄肉部は、前記内プリフォームの前記胴部の内面を窪ませた凹形状に形成される、
    請求項7に記載のプリフォーム。
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