JP2019131254A - 積層剥離容器 - Google Patents

積層剥離容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019131254A
JP2019131254A JP2018015749A JP2018015749A JP2019131254A JP 2019131254 A JP2019131254 A JP 2019131254A JP 2018015749 A JP2018015749 A JP 2018015749A JP 2018015749 A JP2018015749 A JP 2018015749A JP 2019131254 A JP2019131254 A JP 2019131254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer body
outer layer
container
window
label
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018015749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7039306B2 (ja
Inventor
佐々木 正昭
Masaaki Sasaki
正昭 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2018015749A priority Critical patent/JP7039306B2/ja
Publication of JP2019131254A publication Critical patent/JP2019131254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7039306B2 publication Critical patent/JP7039306B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】胴部の外面を覆う加飾ラベルに設けた窓部から内容液の残量を確認し易い構成とし、かつ、加飾ラベルの装着を容易とした積層剥離容器を提供する。【解決手段】本発明は、筒状の口部11及び口部11に連なる有底筒状の胴部12を有する外層体10と、外層体10の内側に位置し減容変形自在な内層体20と、胴部12の外面を覆う加飾ラベル30と、を備えた積層剥離容器1であって、胴部12は、複数の角部と、隣接する角部の間の面部とを有する多角筒部17を備え、加飾ラベル30は、外層体10の内部を視認可能な透明又は半透明の窓部31を有し、窓部31は、多角筒部17における面部上に位置することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、積層剥離容器に関するものである。
醤油等の食品調味料、飲料、化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸などを内容液として収納する容器として、容器の外殻を構成する外層体と、外層体の内側に剥離可能に積層され減容変形自在の収容部を有する内層体と、を備えた二重構造に形成された合成樹脂製の積層剥離容器(デラミネーション容器)が知られている。
このような積層剥離容器において、内容物を保護する等の観点から容器全体を不透明な加飾ラベル(シュリンクラベル)で覆った場合、どんな種類、性状の内容液が収納されているかを外観から確認できないという問題がある。
これに対して、例えば、不透明な加飾ラベルの一部を透明または半透明とした縦帯状の窓部を設けることにより、当該窓部を通して容器の内部を視認可能とした容器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−91865号公報
ところで、上記特許文献1に記載の容器では、外層体と内層体とを接着して内層体の剥離を規制する縦帯状の接着層(規制帯)の位置に透明な窓部を設けている。そのため、ラベルに設けた窓部と接着層の位置合わせが必要となり、装置や製造工程が複雑化する懸念がある。
それゆえ、本発明は、胴部の外面を覆う加飾ラベルに設けた窓部から内容液の残量を確認し易い構成とし、かつ、加飾ラベルの装着を容易とした積層剥離容器を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の積層剥離容器は、筒状の口部及び前記口部に連なる有底筒状の胴部を有する外層体と、前記外層体の内側に位置し減容変形自在な内層体と、前記胴部の外面を覆う加飾ラベルと、を備えた積層剥離容器であって、
前記胴部は、複数の角部と、隣接する前記角部の間の面部とを有する多角筒部を備え、
前記加飾ラベルは、前記外層体の内部を視認可能な透明又は半透明の窓部を有し、
前記窓部は、前記多角筒部における前記面部上に位置することを特徴とするものである。
なお、本発明の積層剥離容器にあっては、前記多角筒部は、前記胴部の軸線に垂直な断面が略正多角形状となっていることが好ましい。
また、本発明の積層剥離容器にあっては、前記角部が、丸みを帯びた湾曲形状であることが好ましい。
また、本発明の積層剥離容器にあっては、前記外層体と前記内層体との間には、少なくとも1つの前記角部に沿って接着層が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、胴部の外面を覆う加飾ラベルに設けた窓部から内容液の残量を確認し易い構成とし、かつ、加飾ラベルの装着を容易とした積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施形態である積層剥離容器を示す側面図であり、起立姿勢の積層剥離容器を部分的に断面で示している。 図1の積層剥離容器の平面図である。 図1の積層剥離容器のA−A断面図である。 本発明の積層剥離容器の変形例を示す断面図である。 本発明の積層剥離容器の変形例を示す断面図である。 本発明の積層剥離容器の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である積層剥離容器1は、デラミネーション容器(デラミ容器)とも呼ばれる合成樹脂製のものであり、外層体10と、外層体10の内側に位置し減容変形自在な内層体20とを有する二重構造となっている。以下では、積層剥離容器1を、スクイズ式の注出容器として用いられるものとした場合について説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲及び図面においては、上下方向は、図1に示すように積層剥離容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、積層剥離容器1の軸線O(軸心)を通り、軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
外層体10は積層剥離容器1の外殻を構成する部分であり、口部11と、口部11の下端に一体に連なる有底筒状の胴部12とを備えたボトル形状となっている。内層体20は、例えば、外層体10の口部11の内側に配置される円筒状の内口部と、内口部の下方に連なり外層体10の胴部12の内側に配置される収容部とを有する構成とすることができる。収容部は、胴部12よりも薄肉の袋状に形成され、内口部の下端に一体に連なるとともに胴部12の内面に剥離可能に積層されている。収容部の内部は内容液の収容空間Sとなっており、内口部を通して収容部に内容液を充填することができるとともに内口部を通して収容部に収容されている内容液を外部に注出することができる。収容部は、内容液の注出に伴い、胴部12の内面から剥離しつつ減容変形(内容積を減少させるように変形)することができる。収容部の減容変形に伴い、外気導入口から外層体10と内層体20との間に外気が導入されることで、胴部12を元の形状に維持ないし復元させたまま、収容部のみが胴部12の内面から容易に剥離し、減容変形することができる。なお、本明細書、特許請求の範囲において「剥離」とは、必ずしも接着状態から剥がれることのみを意味するのではなく、密着状態から離れることも含む。
本実施の形態においては、外層体10及び内層体20は、何れも、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。外層体10及び内層体20を、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製とすることで、積層剥離容器1を軽量で透明性の高い容器とすることができる。すなわち、本例では、外層体10及び内層体20は全体が透明または半透明の構成となっている。なお、外層体10及び内層体20は、後述する加飾ラベル30の窓部31に対応する位置において少なくとも透明または半透明であれば、他の部分は、不透明であってもよい。
図1、図2に示すように、口部11は円筒状であり、その外周面には雄ねじ11aが一体に設けられている。口部11には、雄ねじ11aにねじ結合させて注出口を備えた注出キャップ(不図示)を装着することができる。
なお、口部11は、雄ねじ11aに替えて円環状の突起を備え、注出キャップが打栓によって当該突起にアンダーカット状に係合して装着される構成とすることもできる。この場合、口部11は、円筒状に限らず、筒状であれば、例えば角筒状や楕円筒状であってもよい。内層体20の内口部も円筒状に限らず、例えば口部11が角筒状や楕円筒状に形成された場合には、同様に、角筒状や楕円筒状に形成することができる。
図示は省略するが、口部11には外気導入口が設けられている。外気導入口は、口部11を径方向に貫通する貫通孔となっている。外気導入口は、外層体10と内層体20との間に連通しており、外気導入口を通して外層体10と内層体20との間に外気を導入することができる。なお、外気導入口は1つ以上形成されていればよく、その形成位置も口部に限定されない。
口部11の雄ねじ11aよりも下方側にはネックリング14が一体に設けられている。ネックリング14は口部11の全周に亘って円環状に延びており、口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。
胴部12は、肩部12a、胴本体部12b及び底部12cを有している。肩部12aは口部11の下端に一体に連なり、下方に向けて徐々に拡径して口部11に対して径方向外側に向けて張り出している。肩部12aは、主に断面が略正方形となっているが、その上端部(口部11との連結部分)付近は断面が円形となっている。なお、肩部12aの形状は特に限定されない。
胴本体部12bは、その上端において肩部12aの下端に一体に連なっている。本例の胴本体部12bは可撓性を有しており、スクイズ(圧搾)されることで弾性変形して凹むことができるとともに、当該弾性力によって凹んだ状態から元の形状に自力で復元することができる。胴本体部12bをスクイズにより弾性変形可能な構成としたことにより、積層剥離容器1をスクイズ式の注出容器として用いる場合に、内容液の注出操作を容易に行い得るようにすることができるとともに、内容液の注出後に胴本体部12bが元の形状に容易に復元することで、外層体10と内層体20との間に外気導入口を通して外気が確実に導入されるようにして、積層剥離容器1としての機能を確実に発揮させることができる。
底部12cは、胴本体部12bの下端に一体に連なり、胴本体部12bの下端を閉塞している。底部12cを接地させることで積層剥離容器1を正立姿勢で配置することができる。
ここで、胴本体部12bは、胴部12の軸線Oに垂直な断面(図3参照)が略多角形状となる多角筒部17を有している。なお、本例では、胴本体部12b全体が、多角筒部17となっているが、胴部12の少なくとも一部が多角筒部17となっていればよい。
図2、3に示すように、多角筒部17は、複数(本例では4つ)の角部15と、隣接する角部15の間にそれぞれ設けられた面部16(本例では4つ)とを有する。図3に示すように、本例の多角筒部17は、軸線Oに垂直な断面が略正方形状となっている。なお、角部15は、本例のように丸みを帯びた湾曲形状(所謂、R形状)であってもよいし、先端が鋭角又は鈍角に尖っている(屈曲している)形状であってもよいし、あるいは、角部15の先端に平端面を形成した所謂面取り部を設けた形状であってもよい。なお、角部15の先端に面取り部を設ける場合、面取り部の大きさは面部16の大きさよりも小さくなっている。また、面部16は、平坦な面に限らず、凸状又は凹状に湾曲する面であってもよい。本例の面部16は、容器外側に向けて緩やかに凸状に湾曲する曲面で構成されている。
積層剥離容器1は、胴部12の外面を覆う加飾ラベル30を備えている。加飾ラベル30としては、例えばシュリンクラベル、ロールラベル又はタックラベル等の種々の構成のものを用いることができる。なお、シュリンクラベルとは、ポリスチレン(PS)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱収縮性フィルムにより形成され、胴部12の外側を覆うように配置された状態で熱風等により加熱されることで収縮して胴部12の外面に密着した状態となって装着されるものである。また、ロールラベルは、巻きラベルとも呼ばれるものであり、樹脂製のフィルム等により帯状に形成されて胴部12の外面に巻き付けられ、その両端のオーバーラップ部が接着剤等で接着されることにより当該胴部12に巻き付けられた状態で装着されるものである。さらに、タックラベルは、ラミネート紙や合成紙等で形成され、粘着剤により胴部12の外面に貼り付けられるものである。
加飾ラベル30は、内容液の保護、また、積層剥離容器1の装飾等の観点から主に不透明(図1の斜線部分)に構成されているが、透明または半透明の窓部31を有している。窓部31は、加飾ラベル30の一部を透明または半透明とすることで形成されたものでもよく、あるいは加飾ラベル30の一部を切り欠いて形成されたものでもよい。このような窓部31を通して、外層体10の内部を視認可能としている。すなわち、窓部31を通して収容空間Sに収容された内容液及び内層体20の収容部の変化(減容変形の度合い)を確認することにより、内容液の残量を確認することができる。
本例において窓部31は縦帯状であり、加飾ラベル30の周方向の一部において軸線Oに略平行となるように、底部12cから胴本体部12bを介して肩部12aまで、上下方向に真っ直ぐに延在している。また、窓部31は、多角筒部17における角部15を避けて面部16上を通るように配置されている。つまり、窓部31は角部15に対して周方向にずれた位置に配置されることとなる。
ここで、多角筒部17では、角部15の剛性が面部16の剛性よりも高くなっている。内層体20の収容部のうち、当該角部15に対応する部分は、面部16に対応する部分よりも剛性が大きいため、角部15に対応する部分は、面部16に対応する部分よりも減容変形のための径方向内側へ向けた変形がし難くなっている。したがって、図3に二点鎖線で例示するように、角部15に対応する部分よりも先に、面部16に対応する部分から内層体20の剥離及び径方向内側へ向けた変形が進行することとなる。すなわち、胴部12に多角筒部17を設けたことにより、規則的に内層体20を剥離及び減容変形させることができる。
したがって、面部16上に窓部31を配置することで、窓部31を通して内容液の正確な残量を容易に確認することができる。すなわち、内容液の残量が少なくなっても内層体20が外層体10から剥離し難く、常に内容液が充満されているように見えやすい角部15周辺の収容空間Sが窓部31から視認されて誤った残量が認識されることをなくして、収容空間Sの内部に収容された内容液の正確な残量を窓部31から視認可能とすることができる。
上記のような観点から、加飾ラベル30の窓部31は、内層体20が外層体10から剥離し難い角部15からできる限り離間した周方向位置、すなわち面部16の中央部上に配置されていることが好ましい。
ここで、図4〜6は、多角筒部17の変形例を示している。多角筒部17は、軸線Oに垂直な断面が、図4に示すような略正三角形、図5に示すような略正六角形、または、図6に示すような略正八角形となるような形状としてもよい。何れの場合にも、加飾ラベル30の窓部31が、角部15を避けて面部16上に配置されることで、内容液の正確な残量を窓部31から視認可能とすることができる。
なお、上述の例においては、多角筒部17において1つの縦帯状の窓部31のみが1箇所の面部16上に位置するように設けられているが、窓部31の数、形状等は特に限定されない。例えば、窓部31は、加飾ラベル30の下半部のみなど、上下方向の一部のみに設ける構成としてもよい。また、窓部31は連続した形状に限らず、断続的に設けてもよい。また、上下方向に対して傾斜するように帯状の窓部31を設けてもよい。窓部31は複数の箇所に散在させてもよい。具体的には、複数の面部16にそれぞれ対応する窓部31が設けられていてもよいし、1つの面部16上に複数の窓部31が設けられていてもよい。窓部31の形状も、直線的な縦帯状に限らず、湾曲部や屈曲部を有する帯状としていてもよいし、円形や多角形等の形状であってもよい。また、円形や多角形等の窓部31を上下方向に間隔を空けて複数設けてもよい。
本実施形態において、多角筒部17は、軸線Oに垂直な断面が略正多角形状となっていることが好ましい。これによれば、加飾ラベル30を胴部12に装着する際の位置合わせが容易となる。より具体的に説明すると、装着前の加飾ラベル30に予め、角部15に対応する位置に折り目を形成し、当該折り目を角部15の位置に合わせて装着することができる。例えば、シュリンクラベルの場合、環状のラベルが折りたたまれた状態で供給される。つまり、折り目がラベルの周方向における2箇所に形成されており、この2つの折り目を、多角筒部17における対向する2つの角部15のそれぞれに位置合わせすることができる。ロールラベルの場合は、帯状ラベルの一端を1つの角部に固定し、他端を巻きつけていくことで位置合わせが容易となる。タックラベルの場合は、面部16が比較的平坦で尖り量が少ないため装着しやすい。
本実施形態において、外層体10と内層体20との間には、外層体10と内層体20とを接着して内層体20の剥離を規制する縦帯状の接着層(接着帯)を設けてもよい。その場合、当該接着帯は、多角筒部17の少なくとも何れか1つの角部15に沿って設けられていることが好ましい。これによれば、接着層を設けた角部15では内層体20が外層体10から剥離しないので、より規則的に内層体20の剥離及び減容変形を進行させることができる。そして、接着層から離れた面部16に窓部31を配置することにより、収容空間Sの内容液及び内層体20の変化を窓部31から確認し易くなる。なお、接着層の配設位置は、窓部31の位置を避けていれば特に限定されず、また、接着層の数も特に限定されない。
なお、角部15は、鋭利な屈曲形状よりも丸みを帯びた湾曲形状である方が好ましい。角部15が鋭利な屈曲形状であると、内層体20が外層体10から過度に剥離し難くなり、剥離不良を引き起こす虞があるが、角部15を湾曲形状とすることで、適度に内層体20の剥離をスムーズにすることができ、内層体20の剥離不良をより確実に防止することができる。
上記構成を有する本実施の形態の積層剥離容器1は、口部11に注出キャップを装着することでスクイズ容器に構成することができる。この場合、注出キャップとしては、例えば、外気導入口への外気の導入を許容するとともに外気導入口から外部に向けた外気の流出を阻止する外気用逆止弁と、内口部を通した内容液の外部への注出を許容するとともに収容部の内部への外気の逆流を阻止する内容液用逆止弁とを備えた構成のものを用いることができる。
スクイズ容器に構成された積層剥離容器1では、外層体10の胴本体部12bがスクイズされると、収容部が減容変形し、内容液が押し出されて注出キャップの開口(注出口)から外部に注出される。内容液が注出された後、胴本体部12bのスクイズが解除されると、胴本体部12bが元の形状に復元しようとするが、このとき、外気導入口から外層体10と内層体20との間に外気が導入されつつ内層体20の収容部が胴部12の内面から剥離することで、収容部が減容変形したまま胴本体部12bのみが元の形状に復元する。これにより、収容部に収容された内容液を外気と置換させることなく注出させて、収容部に収容された内容液への外気の接触を減らし、その劣化や変質を抑制することができる。
なお、積層剥離容器1は、合成樹脂製のプリフォーム組立体をブロー成形して形成することができる。このプリフォーム組立体は、外層体10を形成するための合成樹脂製の外プリフォームの内側に、内層体20を形成するための合成樹脂製の内プリフォームを組み込んだ二重構造とすることができる。
外プリフォームは、外層体10と同一の合成樹脂材料を、金型を用いて射出成形することにより形成することができる。外プリフォームは、例えば、外層体10の口部11と同一形状の口部と、口部の下端に連なり、底部が半球状となった略試験管状の延伸部とを備えたものとすることができる。
内プリフォームは、内層体20と同一の合成樹脂材料を、金型を用いて射出成形することにより形成することができる。内プリフォームは、例えば内層体20の内口部と同一形状の内口部と、内口部の下端に連なり、底部が半球状となった略試験管状の延伸部とを備えたものとすることができる。外プリフォーム及び内プリフォームは、ポリエチレンテレフタレート樹脂製とすることができるが、これに限定されない。
このような構成のプリフォーム組立体をブロー成形することにより、図1に示す積層剥離容器1を製造することができる。本実施の形態においては、ブロー成形として二軸延伸ブロー成形が採用されている。なお、上記のように、別々に成形した外プリフォームと内プリフォームとを組み合わせてプリフォーム組立体を形成する方法に限らず、外プリフォームと内プリフォームとを積層構造で一体成形してもよい。また、本発明の積層剥離容器1は、プリフォームを用いた二軸延伸ブロー成形に限らず、押出成形された筒状のパリソンを用いた押出ブロー成形により形成される構成としてもよい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、多角筒部17は、軸線Oに垂直な断面が略正多角形状でなくても、略多角形状であればよい。つまり、当該断面において、多角形を構成する複数の角部15の内角がそれぞれ異なっていたり、面部16の長さがそれぞれ異なったりしていてもよい。
また、前記実施の形態では、積層剥離容器1を、注出口を備えた注出キャップが口部11に装着され、胴部12がスクイズされることで内容液を注出するスクイズ式の注出容器に用いられるものとした場合を示したが、胴部12が容易にスクイズ変形しない所定の剛性を有し、ポンプ式注出具が口部11に装着されるポンプ付き容器に用いられるものとすることもできる。また、積層剥離容器1を傾倒姿勢(口部11を下側に向けた姿勢)に傾けることで、内容液が自重により外部に注出される構成としてもよい。
また、口部11はネックリング14を備えない構成としてもよく、また、肩部12a、胴本体部12b及び底部12cの形状も種々変更可能である。例えば、胴本体部12bは、括れた部分を有する形状としてもよい。また、胴本体部12bにおいて多角筒部17以外の部分は、例えば、断面が円形または楕円形となるような形状であってもよい。
また、外気導入口は、口部11に設けられて口部11を貫通する貫通孔とされているが、これに限らず、例えば、口部11の上端と内口部の上端との間に設けられて外部に開口する隙間として構成してもよい。あるいは、外気導入口を、肩部12a、胴本体部12bないし底部12cに設けた構成とすることもできる。
また、外層体10の材質としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂に限らず、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC樹脂)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP樹脂)などの他の合成樹脂材料を採用することもできる。
さらに、内層体20の材質としても、ポリエチレンテレフタレート樹脂に限らず、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC樹脂)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP樹脂)、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH樹脂)などの他の合成樹脂材料を採用することもできる。内層体20の材質としてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を用いる場合には、バリア性及び柔軟性を考慮して、適切なエチレン含有率のものを採用することができる。また、内層体20は、バリア性を確保するために、例えば一対のポリエチレンテレフタレート樹脂層の間にMXナイロン樹脂層などのバリア層を設けた多層構造とすることもできる。
1:積層剥離容器
10:外層体
11:口部
11a:雄ねじ
12:胴部
12a:肩部
12b:胴本体部
12c:底部
14:ネックリング
15:角部
16:面部
17:多角筒部
20:内層体
30:加飾ラベル
31:窓部
O:軸線
S:収容空間

Claims (4)

  1. 筒状の口部及び前記口部に連なる有底筒状の胴部を有する外層体と、前記外層体の内側に位置し減容変形自在な内層体と、前記胴部の外面を覆う加飾ラベルと、を備えた積層剥離容器であって、
    前記胴部は、複数の角部と、隣接する前記角部の間の面部とを有する多角筒部を備え、
    前記加飾ラベルは、前記外層体の内部を視認可能な透明又は半透明の窓部を有し、
    前記窓部は、前記多角筒部における前記面部上に位置することを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記多角筒部は、前記胴部の軸線に垂直な断面が略正多角形状となっている、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記角部が、丸みを帯びた湾曲形状である、請求項1又は2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記外層体と前記内層体との間には、少なくとも1つの前記角部に沿って接着層が設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の積層剥離容器。
JP2018015749A 2018-01-31 2018-01-31 積層剥離容器 Active JP7039306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018015749A JP7039306B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 積層剥離容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018015749A JP7039306B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 積層剥離容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019131254A true JP2019131254A (ja) 2019-08-08
JP7039306B2 JP7039306B2 (ja) 2022-03-22

Family

ID=67545513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018015749A Active JP7039306B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 積層剥離容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7039306B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021199925A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 株式会社吉野工業所 積層剥離容器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122511A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Ajinomoto Co Inc 容器
JP3150524U (ja) * 2009-03-03 2009-05-21 武 鈴木 目盛り付きペットボトル
JP2012091865A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形容器
JP2015193409A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社フジシール 筒状ラベル付き角型容器の製造方法
US20150375900A1 (en) * 2014-06-25 2015-12-31 The Procter & Gamble Company Liquid laundry product having a window for viewing
JP2016101970A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社吉野工業所 二重容器
JP2017193342A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 キョーラク株式会社 積層剥離容器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122511A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Ajinomoto Co Inc 容器
JP3150524U (ja) * 2009-03-03 2009-05-21 武 鈴木 目盛り付きペットボトル
JP2012091865A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形容器
JP2015193409A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社フジシール 筒状ラベル付き角型容器の製造方法
US20150375900A1 (en) * 2014-06-25 2015-12-31 The Procter & Gamble Company Liquid laundry product having a window for viewing
JP2016101970A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社吉野工業所 二重容器
JP2017193342A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 キョーラク株式会社 積層剥離容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021199925A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 株式会社吉野工業所 積層剥離容器
EP4129841A4 (en) * 2020-04-01 2024-05-01 Yoshino Kogyosho Co Ltd DELAMINATION CONTAINER

Also Published As

Publication number Publication date
JP7039306B2 (ja) 2022-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11975885B2 (en) Delamination container
JP7098229B2 (ja) 二重容器
EP3202678B1 (en) Delamination container
JP7199781B2 (ja) 積層剥離容器
JP2020193021A (ja) 二重容器及びその製造方法
WO2020195688A1 (ja) プリフォーム組立体、二重容器及び二重容器の製造方法
JP2019131254A (ja) 積層剥離容器
JP7282463B2 (ja) 二重容器、プリフォーム組立体、プリフォーム組立体の製造方法及び二重容器の製造方法
JP2023041869A (ja) 積層剥離容器
JP7098232B2 (ja) 積層剥離容器
WO2021049236A1 (ja) 積層剥離容器
JP7242174B2 (ja) 合成樹脂製容器、プリフォーム、及び合成樹脂製容器の製造方法
JP2020193007A (ja) 積層剥離容器
JP7387231B2 (ja) 積層剥離容器
JP7324620B2 (ja) 多重容器
JP7399557B2 (ja) 二重容器及び二重容器の製造方法
JP7292804B2 (ja) 積層剥離容器
JP7391480B2 (ja) 積層剥離容器
EP4129841A1 (en) Delamination container
JP2022086878A (ja) 積層剥離容器
JP6957087B2 (ja) 積層剥離容器
JP2021133972A (ja) 積層剥離容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7039306

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150