JP2020179715A - 乗り物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトムプレートに対する表皮材の取り付け作業を効率良く行うことが可能な乗り物用シートを提供する。【解決手段】乗り物用シート1は、ボトムプレート10上に配置されたクッション材20を表皮材30で被覆し、表皮材30の端末部分をボトムプレート10の裏面に取り付けて構成されている。表皮材30は、クッション材10の表面を被覆する表面側表皮材31と、表面側表皮材31の端末部分に取り付けられ、ボトムプレート10の裏面の一部を被覆するように延びている裏面側表皮材33と、を備えている。裏面側表皮材33は、表面側表皮材31よりも低い伸縮性を有し、ボトムプレート10の裏面に設けられた係合爪に係合する係合穴34を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、乗り物用シートに係り、特に、オートバイ、雪上バイク、水上バイク、全地形対応車(バギー)等に使用される鞍乗り型の乗り物用シートに関する。
従来、ボトムプレート上に載置されたクッション材を表皮材で被覆して構成される鞍乗り型の乗り物用シートでは、ボトムプレートを表皮材で巻き込んだ上で表皮端末部をタッカー針(ステイプル)等を用いて固定する方法が用いられている。
詳しく述べると、まず、ボトムプレートの裏面に対し表皮端末部をタッカー針で仮止めして表皮材の位置を確定させた後、乗り物用シートの表面に皺や弛みが発生しないように表皮材を引っ張った上で、再度タッカー針を用いて本止め(固定)するようにしていた。
そうしたなかで、ボトムプレートの裏面に対する表皮端末部の取り付け作業を効率良く行える技術が提案されているところである(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用シートでは、ボトムプレート(シート底板)の裏面からそれぞれ突出し、表皮端末部に設けられた穴に係合する棒状の仮止め部と、仮止め部が折り曲げられた状態にあるときに仮止め部の先端を支持する仮止め支持部と、が形成されている。
上記構成において、作業者は、表皮材の全周にわたって、表皮端末部を仮止め部に係合させて当該仮止め部を折り曲げることで仮止めする。そして、ボトムプレートにおいて仮止め部よりも外縁位置にタッカー針等を打ち込むことで表皮端末部を本止めする。
そのため、ボトムプレートの裏面に対する表皮端末部の仮止めの安定性が高く、また表皮端末部の取り付け作業を効率良く行うことができる。
特開2014−151789号公報
しかしながら、特許文献1のような鞍乗り型の乗り物用シートでは、ボトムプレートの裏面に対する表皮端末部の取り付け作業をより効率良く行える技術が求められていた。
また、鞍乗り型の乗り物用シートでは、シートの軽量化が求められており、シートの軽量化を目指すべくボトムプレートの薄肉化、当該薄肉化を補うために高剛性材料の採用となったときに、高剛性材料のボトムプレートにタッカー針を打ち込むと、ボトムプレートが割れてしまう虞があった。
特に、新興国では、表皮材の補修や意匠替えのために表皮材を貼り替える場合があって、表皮端末部を再固定するためにタッカー針を打ち直すことや、追加で打ち込むことが通常なされており、ボトムプレートが一層割れないように工夫する必要があった。
そのため、ボトムプレートの裏面に対する表皮端末部の取り付け方法として、タッカー針等を一切用いないで固定することができる方法が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ボトムプレートに対する表皮材(表皮端末部)の取り付け作業を効率良く行うことが可能な鞍乗り型の乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ボトムプレートに表皮端末部を取り付ける際に、ボトムプレートの変形や割れを抑制し、安定した取り付けが可能な乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ボトムプレートに対する表皮端末部の取り付け方法として、タッカー針等を用いないで固定することが可能な乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、ボトムプレート上に配置されたクッション材を表皮材で被覆し、該表皮材の端末部分を前記ボトムプレートの裏面に取り付けて構成される乗り物用シートであって、前記表皮材は、前記クッション材の表面を被覆する表面側表皮材と、該表面側表皮材の端末部分に取り付けられ、前記ボトムプレートの裏面の一部を被覆するように延びている裏面側表皮材と、を備え、該裏面側表皮材は、前記表面側表皮材よりも低い伸縮性を有し、前記ボトムプレートの裏面に設けられた被係合部に係合する係合部を備えていること、によって解決される。
上記構成により、少なくとも2種類の伸縮性の異なる表皮材を採用し、表面側表皮材は、シート(クッション材)の外形に追従させて意匠性を確保すべく、伸縮性の高い表皮材とし、裏面側表皮材は、ボトムプレートの裏面に設けられた被係合部に安定して係合させるべく、伸縮性の低い表皮材(剛性の高い表皮材)となっている。そして、ボトムプレートの裏面にある被係合部に対して表皮端末部の係合部を係合させるシンプルな取り付け方法となっている。
そのため、シート表面の意匠性を確保し、表皮材の取り付け強度を確保した上で、ボトムプレートに対する表皮端末部の取り付け作業を効率良く行うことが可能な乗り物用シートを実現することができる。
また、タッカー針等を用いないで表皮材の取り付け強度を確保し易くなるため、ボトムプレートの変形や割れを抑制し、安定した取り付けが可能となる。表皮材の耐久性が向上し、表皮材の追従性も良くなり、乗り心地も向上する。そのほか、リサイクル、リユース性も向上させることができる。
このとき、前記裏面側表皮材は、前記表面側表皮材の端末部分に取り付けられ、前記クッション材の裏面及び前記ボトムプレートの裏面の一部の少なくとも一方を被覆するように延びている第1裏面側表皮材と、該第1裏面側表皮材の端末部分に取り付けられ、前記ボトムプレートの裏面の一部を被覆するように延びている第2裏面側表皮材と、を備え、該第2裏面側表皮材は、前記第1裏面側表皮材よりも低い伸縮性を有し、前記係合部を備えていると良い。
上記のように、少なくとも3種類の伸縮性の異なる表皮材を採用することで、表皮材がシート表面の外形に一層追従し易くなり、また表皮材(表皮端末部)の取り付け強度を高めることができる。
また、タッカー針等を用いないで表皮材の取り付け強度を一層確保し易くなるため、ボトムプレートの変形や割れを一層抑制し、一層安定した取り付けが可能となる。
このとき、前記第1裏面側表皮材は、前記ボトムプレートの裏面のうち、該ボトムプレートの外縁部に近接した面であって、前記被係合部が形成されていない面を被覆するように延びていると良い。
上記のように3種類の伸縮性の異なる表皮材の位置関係を明確にすることで、表皮材がシート表面の外形に一層追従し易くなり、表皮端末部の取り付け強度を高め易くなる。
このとき、前記裏面側表皮材は、前記被係合部としての係合爪に係合する前記係合部としての係合穴を備えており、前記係合爪は、前記ボトムプレートの裏面から突出する爪本体部と、該爪本体部の突出端部から、互いに反対側の向きにそれぞれ突出する第1爪部及び第2爪部と、を有し、前記第2爪部は、前記第1爪部よりも前記ボトムプレートの裏面から離れた位置に配置されていると良い。
上記構成により、係合爪と係合穴によるシンプルな係合方法で、ボトムプレートの裏面に表皮端末部を取り付けることができる。
詳しく述べると、表皮端末部の係合穴を係合爪に取り付けるにあたって、当該係合穴を第1爪部側から引っ掛けた後に、第2爪部側から押し込むように取り付けると、係合穴の引っ掛け作業及び押し込み作業が容易になり、また表皮端末部の取り付け強度を高めることもできる。
このとき、前記係合爪は、前記ボトムプレートの外縁から中央部分に向かう方向において長尺となるように延びており、前記第1爪部は、前記爪本体部から前記ボトムプレートの中央部分に向かって突出し、前記第2爪部は、前記爪本体部から前記ボトムプレートの外縁に向かって突出していると良い。
上記構成により、係合爪に対する係合穴の引っ掛け作業及び押し込み作業が一層容易になる。
詳しく述べると、表皮端末部の係合穴が係合爪に掛け止めされたときに表皮材に加わる応力の関係上、係合穴を、係合爪のうち奥側(ボトムプレートの中央側)にある第1爪部にまず引っ掛けてから、係合爪のうち手前側(ボトムプレートの外縁側)にある第2爪部に押し止めるように取り付けることで、取り付け作業性が一層容易になる。
このとき、前記係合爪は、前記ボトムプレートの裏面のうち、該ボトムプレートの外縁部に近接した面であって、かつ、前記クッション材の裏面に当接しながら延びている面に形成されていると良い。
上記構成により、係合穴が係合爪に掛け止めされたときに表皮材に加わる応力の関係上、係合穴が係合爪から外れ難くなる構造にすることができる。
なお、係合穴が係合爪に掛け止めされたときには、通常、ボトムプレートの底面に沿った方向においてボトムプレートの中央側から外縁側に向かって表皮材に応力が加わることになる。
このとき、前記係合爪及び前記係合穴は、それぞれ複数形成され、前記裏面側表皮材の端末部分に形成された複数の前記係合穴の間の位置には、前記裏面側表皮材の端末から前記表面側表皮材に向かって切り込まれた切り込み部が形成されていると良い。
上記構成により、ボトムプレートに表皮端末部を巻き込んで取り付けたときに、表皮材に皺や弛みが発生してしまうことを一層抑制することができる。
特に、裏面側表皮材のうち、ボトムプレートの曲面形状を有する部分に対応する部分に切り込み部を形成することで、表皮材の皺や弛みの発生を一層抑制することができる。
このとき、前記係合穴は、前記裏面側表皮材のうち、前記表面側表皮材又は該表面側表皮材の側に位置する表皮材に接合された接合部分よりも、前記ボトムプレートの中央部分側の位置に配置されていると良い。
上記のように、裏面側表皮材において接合部分と係合穴が異なる位置に配置されているため、互いの干渉を抑制することができ、ボトムプレートの裏面に対し表皮端末部を安定して取り付けることができる。
このとき、前記ボトムプレートの外縁部には、前記クッション材側とは反対側に突出するように延びている折り返し部が形成され、該折り返し部において前記表皮材に当接する面が曲面となっていると良い。
上記構成により、表皮材のうち、ボトムプレートの外縁部の面に当接する表皮部分の損傷や破れを抑制することができる。
このとき、前記ボトムプレートの面には、所定方向に間隔を空けて複数形成され、該所定方向とは交差方向に延びている補強リブと、該補強リブとは異なる位置に配置される複数の貫通穴とが、前記ボトムプレートの略全面にわたって形成されていると良い。
上記構成により、ボトムプレートの剛性を確保しながら、シートの排水性、通気性、放熱性を向上させることができる。
本発明によれば、シート表面の意匠性を確保し、表皮材の取り付け強度を確保した上で、ボトムプレートに対する表皮端末部の取り付け作業を効率良く行うことが可能な乗り物用シートを実現できる。また、タッカー針等を用いないで表皮材の取り付け強度を確保し易くなるため、ボトムプレートの変形や割れを抑制し、安定した取り付けが可能となる。
また本発明によれば、表皮材がシート表面の外形に一層追従し易くなり、また表皮端末部の取り付け強度を高めることができる。
また本発明によれば、係合爪と係合穴によるシンプルな係合方法で、ボトムプレートの裏面に表皮端末部を容易に取り付けることができる。
また本発明によれば、係合爪に対する係合穴の引っ掛け作業及び押し込み作業が一層容易になる。
また本発明によれば、係合穴が係合爪に掛け止めされたときに表皮材に加わる応力の関係上、係合穴が係合爪から外れ難くなる構造にすることができる。
また本発明によれば、ボトムプレートに表皮端末部を巻き込んで取り付けたときに、表皮材に皺や弛みが発生してしまうことを一層抑制できる。
また本発明によれば、裏面側表皮材において接合部分と係合穴の干渉を抑制することができ、ボトムプレートに対し表皮端末部を安定して取り付けられる。
また本発明によれば、表皮材のうち、ボトムプレートの外縁部の面に当接する表皮部分の損傷や破れを抑制できる。
また本発明によれば、ボトムプレートの剛性を確保しながら、シートの排水性、通気性、放熱性を向上できる。
本実施形態の乗り物用シートを示す側面図である。 ボトムプレート、クッション材及び表皮材の分解斜視図である。 シートを斜め下方から見たときの斜視図であって、表皮材の端末部を取り付ける前の状態を示す図である。 シートを斜め下方から見たときの斜視図であって、表皮材の端末部を取り付けた状態を示す図である。 シートの裏面図であって、表皮端末部に設けられた切り込み部を示す図である。 図4の要部拡大図であって、縦向き係合爪の詳細を示す図である。 図5のVII‐VII断面図である。 図4の要部拡大図であって、横向き係合爪の詳細を示す図である。 図7のIX‐IX断面図である。 第2実施形態のボトムプレートを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る乗り物用シートについて、図1−図10を参照しながら説明する。
本実施形態は、ボトムプレート上に配置されたクッション材を表皮材で被覆し、表皮材の端末部分をボトムプレートの裏面に取り付けて構成される乗り物用シートであって、表皮材が、クッション材の表面を被覆する表面側表皮材と、表面側表皮材の端末部分に取り付けられ、ボトムプレートの裏面の一部を被覆するように延びている裏面側表皮材と、を備え、裏面側表皮材は、表面側表皮材よりも低い伸縮性を有し、ボトムプレートの裏面に設けられた係合爪に係合する係合穴を備えていることを特徴とする鞍乗り型の乗り物用シートの発明に関するものである。
本実施形態の乗り物用シート1は、図1、図2に示すように、自動二輪車の着座部を構成するシートであって、車体B上に取り付けられ、ベース基板となるボトムプレート10と、ボトムプレート10上に載置されるクッション材20と、ボトムプレート10及びクッション材20を被覆する表皮材30と、から主に構成されている。
乗り物用シート1では、図3、図4に示すように、表皮材30の端末部に設けられた係合穴34をボトムプレート10の裏面に設けられた係合爪15,16に取り付けることで表皮端末処理が行われており、タッカー針等を用いない取り付け方法が採用されている。
ボトムプレート10は、図2−図4に示すように、シート前後方向に長尺なプレートであって、車体Bの外形に合わせて湾曲形状に形成されたシート1のベース基板である。
ボトムプレート10は、ガラス繊維強化ポリプロピレン(GFPP)等の曲げ弾性率が比較的高い樹脂材料を原材料とする合成樹脂成形品として形成されている。
なお、ボトムプレート10は、比較的剛性の高い樹脂材料を用いることが好ましいが、特に限定されることなく、ポリプロピレンやポリエチレン等の従来の原材料を用いても良い。
ボトムプレート10は、本体部分となるプレート本体部10aと、プレート本体部10aの外周部分を斜め下方に屈曲させたフランジ部分となるプレート外周部10bと、から主に構成されている。
プレート本体部10aの表面には、シート幅方向に間隔を空けて左右に配置され、シート前後方向に長尺な矩形状の補強凹部11と、補強凹部11上においてシート幅方向に延びて、補強凹部11を区画するように配置された複数の補強リブ12と、補強凹部11及び補強リブを囲むように配置された複数の貫通穴13と、がそれぞれ形成されている。
また、プレート本体部10aの裏面においてシート前方部分には、車体Bに回動可能に取り付けられる左右の車体取り付け部14が形成されている。
プレート外周部10bの裏面には、ボトムプレート10の外周部分の略全体にわたって所定の間隔を空けながら、当該裏面から突出する縦向き係合爪15、横向き係合爪16が複数形成されている。
なお、ボトムプレート10の裏面のうち、これら係合爪15,16が形成された部分と対向する部分には、これら係合爪15,16の外形に合わせて貫通穴が形成されており、ボトムプレート10の成形がし易くなる。
縦向き係合爪15、横向き係合爪16のについて詳細は後述する。
クッション材20は、図2−図4に示すように、発泡ウレタン等を用いた弾性部材からなり、シート前後方向に長尺なクッションパッドであって、ボトムプレート10の外形よりもやや大きく形成されている。
詳しく述べると、クッション材20は、本体部分となるクッション本体部21と、クッション本体部21の外周部分から張り出して、ボトムプレート10のプレート外周部10bの表面に沿わせて延びるクッション張り出し部22と、を有している。
クッション張り出し部22は、図3に示すように、ボトムプレート10を略全周にわたって外側から囲むように設けられている。
表皮材30は、図2−図4に示すように、シート1の外観を構成する被覆材であって、表面側表皮材31と、表面側表皮材31の端末部に取り付けられる第1裏面側表皮材32と、表面側表皮材31の端末部又は第1裏面側表皮材32の端末部に取り付けられる第2裏面側表皮材33と、を備えており、これら3種類の伸縮性の異なる表皮材から構成されている。
表面側表皮材31は、ポリ塩化ビニル系レザー等を用いた被覆材からなり、詳しく述べると、編み物等の生地の表面に軟質ポリ塩化ビニル層を貼り合わせて形成されている。
第1裏面側表皮材32は、表面側表皮材31よりも伸縮性の低い被覆材からなり、例えば、クイーンズコート等のメッシュ状の生地から形成されている。詳しく述べると、編み物等の生地の表面に軟質ポリ塩化ビニル層を貼り合わせて形成されている。
第2裏面側表皮材33は、第1裏面側表皮材32よりもさらに伸縮性の低い被覆材からなり、例えば、ターポリン等のポリ塩化ビニル系の生地から形成されている。詳しく述べると、基布等の織物の生地を軟質ポリ塩化ビニルに含侵させて形成されている。
なお、JIS K 7127(プラスチック‐引張特性の試験方法)に基づく引張試験を実施したときに、表面側表皮材31の伸び(伸び率)が約150%以上、好ましくは、約150%以上であって約200%以下が良く、第1裏面側表皮材32の伸びが約50%以上であって約100%以下、第2裏面側表皮材33の伸びが約30%以下、好ましくは、約10%以上であって約30%以下になると望ましい。
上記構成において、表面側表皮材31の材料としてポリ塩化ビニル系レザー等を採用することで、直接風雨に曝される自動二輪車用の表皮材として好適な材料となる。
また、第1裏面側表皮材32をメッシュ状の材料から形成することで、表皮材の軽量化、排水性、通気性を向上させることができる。
また、第2裏面側表皮材33を比較的伸び難い材料から形成することで、シート表面の意匠を確保しながら(皺や緩みを発生させないようにしながら)、表皮材30の取り付け強度を確保することができる。
表面側表皮材31は、図2に示すように、クッション材20の外形に合わせて形成されており、クッション材20の表面を被覆するように配置されている。
表面側表皮材31の表皮端末部には、略全周にわたって第1裏面側表皮材32又は第2裏面側表皮材33が縫製によって取り付けられている。
詳しく述べると、表面側表皮材31の表皮端末部のうち、シート前方側にある前方端末部31aには、第2裏面側表皮材33が取り付けられており、シート側方側にある側方端末部31b及びシート後方側にある後方端末部31cには、第1裏面側表皮材32が取り付けられている。
また、第1裏面側表皮材32の表皮端末部のうち、表面側表皮材31が取り付けられた部分以外の端末部分には、第2裏面側表皮材33が縫製によって取り付けられている。
第1裏面側表皮材32は、図2−図4に示すように、表面側表皮材31の表皮端末部に取り付けられた外側端部から、クッション材20の裏面及びボトムプレート10の裏面の一部を被覆するようにボトムプレート10の内側(中央側)に向かって延びている。
言い換えると、第1裏面側表皮材32は、クッション材20の裏面のみを被覆するように配置されている部分と、クッション材20の裏面及びボトムプレート10の裏面の一部を被覆するように配置されている部分と、を有している。
詳しく述べると、第1裏面側表皮材32の外側端部は、クッション材20の裏面における外側端部に沿って配置されている。そして、第1裏面側表皮材32の内側端部(表皮端末部)は、ボトムプレート10の裏面における外側端部(外周端部)に沿って配置されている部分と、ボトムプレート裏面の一部を被覆するように配置されている部分と、を有している。
より詳しく述べると、第1裏面側表皮材32の一部は、ボトムプレート10の裏面のうち、ボトムプレート10の外縁部に近接した面であって、係合爪15,16が形成されていない面を被覆するように延びている。
具体的には、第1裏面側表皮材32は、ボトムプレート10の側方部におけるシート後方部分において、クッション材20の裏面及びボトムプレート10の裏面の一部を被覆するように配置されている。
第2裏面側表皮材33は、図2−図4に示すように、表面側表皮材31又は表面側表皮材31の側に位置する第1裏面側表皮材32に取り付けられた外側端部から、ボトムプレート10の裏面の一部を被覆するようにボトムプレート10の内側(中央側)に向かって延びている。
詳しく述べると、第2裏面側表皮材33は、ボトムプレートの裏面に設けられた係合爪15,16を越えてボトムプレート10の中央部に向かって延びている。
第2裏面側表皮材33の表皮端末部(内側端部)のうち、係合爪15,16に対応する部分には、係合爪15,16に掛け止めるための係合穴34が形成されている。
係合穴34は、略円形状の貫通穴であって、第2裏面側表皮材33の表皮端末部の略全周にわたって所定の間隔を空けながら複数形成されている。
上記構成において、図5に示すように、第2裏面側表皮材33の前方部分に形成された複数の係合穴34の間の位置には、第2裏面側表皮材33の端末から表面側表皮材31に向かって切り込まれた切り込み部35が形成されている。
すなわち、第2裏面側表皮材33のうち、ボトムプレート10の曲面形状を有する部分に対応する部分において切り込み部35が形成されている。
そのため、ボトムプレート10の裏面に表皮端末部を掛け止めたときに、表皮材30に皺や弛みが発生することを一層抑制することができる。
また上記構成において、図2、図4に示すように、係合穴34は、第2裏面側表皮材33のうち、巻き込みの起点となる縫製部分から延びるように形成された面において形成されている。
そのため、係合穴34が係合爪15,16に掛け止めされたときには、通常、ボトムプレート10の底面に沿った方向においてボトムプレート10の中央側から外縁側に向かって表皮材30に応力が加わるところ、係合強度を確保しやすくなる。
また上記構成において、図5、図7に示すように、係合穴34は、第2裏面側表皮材33のうち、表面側表皮材31又は第1裏面側表皮材32に縫製された部分よりも、ボトムプレートの中央側の位置に配置されている。
詳しく述べると、係合穴34は、第2裏面側表皮材33における縫製された部分から約15mm以上離して形成されている。
そのため、係合穴34と当該縫製された部分との干渉を抑制することができ、ボトムプレート10の裏面に対し表皮端末部を安定して取り付けることができる。
また上記構成において、図2に示すように、係合穴34は、表皮材30のうち、伸縮性の最も低い(伸び難い)第2裏面側表皮材33の面上に所定の間隔を空けながら連続して形成されている。
そのため、第2裏面側表皮材33がボトムプレート10の裏面上において線ではなく面で当接し易くなっており、かつ、第2裏面側表皮材33の連続した面によって表皮材30に加わる応力を分散し易くなっている。その結果、ボトムプレート10の裏面上にある係合爪15,16に安定して係合させることができ、表皮材30の取り付け強度を高めることができる。
<係合爪の詳細について>
次に、ボトムプレート10の裏面における外周部分に複数形成された縦向き係合爪15、横向き係合爪16について詳しく説明する。
縦向き係合爪15は、図4−図7に示すように、略T字形状体からなり、ボトムプレート10の外縁から中央部に向かう方向において長尺となるように延びている。
具体的には、縦向き係合爪15は、図6、図7に示すように、ボトムプレート10の裏面から突出する爪本体部15aと、爪本体部15aの突出端部から、爪本体部15aの突出方向とは直行する直行方向において互いに反対側の向きにそれぞれ突出する第1爪部15b及び第2爪部15cと、を有している。
詳しく述べると、第1爪部15bは、爪本体部15aの突出端部からボトムプレート10の中央部分に向かって突出しており、第2爪部15cは、爪本体部15aの突出端部からボトムプレート10の外縁に向かって突出している。
第1爪部15bは、第2爪部15cよりもボトムプレート10の裏面から近い位置に配置されている。言い換えれば、第2爪部15cは、第1爪部15bよりもボトムプレート10の裏面から離れた位置に配置されている。さらに言い換えれば、第1爪部15bとボトムプレート10の本体部分との間隔が、第2爪部15cと当該本体部分との間隔よりも狭くなっている。
そのため、図7に示すように、表皮端末部の係合穴34を縦向き係合爪15に取り付けるにあたって、係合穴34を第1爪部15b側(ボトムプレート10の内側)の部分から引っ掛けた後に、第2爪部15c側(外側)の部分を押し込むように取り付けることで、表皮材30に加わる応力の関係上、係合穴34の引っ掛け作業、押し込み作業が容易になる。また、表皮端末部の取り付け強度を高めることもできる。
なお、第1爪部15b及び第2爪部15cにおいて、ボトムプレート10の本体部分側とは反対側に突出した端部における角部には、丸み(角R)が形成されている。言い換えれば、爪本体部15a、第1爪部15b及び第2爪部15cそれぞれの端部によって曲面形状(略半円形状)が形成されている。そのため、係合穴34の引っ掛け作業及び押し込み作業が一層容易となっている。
ボトムプレート10の外周部分において縦向き係合爪15よりも外側にある外縁部には、図7に示すように、クッション材20側とは反対側に突出するように延びている折り返し部17が形成されている。
折り返し部17は、表皮材30(第2裏面側表皮材33)に当接する面において曲面形状を有している。
詳しく述べると、折り返し部17の表面のうち、表皮材30に当接する側面部(外側面部)及び底面部において曲面形状が形成されている。
そのため、表皮材30のうち、ボトムプレート10の外縁部の面に当接する表皮部分の損傷や破れを抑制することができる。
上記構成において、図6、図7に示すように、縦向き係合爪15は、ボトムプレート10の裏面のうち、ボトムプレート10の外縁部に近接した面であって、かつ、クッション材20の裏面に当接しながら延びている面に形成されており、かつ、ボトムプレート10の外縁部から約15mm以上離れた位置における面に形成されている。
そのため、縦向き係合爪15に係合穴34を掛け止めしたときに表皮材30に加わる応力の関係上、係合穴34が縦向き係合爪15から外れ難くなる構造にすることができる。
なお、縦向き係合爪15に係合穴34が掛け止めされたときには、通常、ボトムプレート10の底面に沿った方向においてボトムプレート10の中央側から外縁側に向かって表皮材30に応力が加わることになる。
横向き係合爪16は、図4、図8、図9に示すように、略T字形状体からなり、ボトムプレート10の外縁から中央部に向かう方向とは交差する交差方向において長尺となるように延びている。
具体的には、横向き係合爪16は、図8、図9に示すように、ボトムプレート10の裏面から突出する爪本体部16aと、爪本体部16aの突出端部から、爪本体部16aの突出方向とは直行する直行方向において互いに反対側の向きにそれぞれ突出する第1爪部16b及び第2爪部16cと、を有している。
詳しく述べると、横向き係合爪16は、図8に示すように、隣り合う2つの縦向き係合爪15の間に配置されているところ、第1爪部16bは、隣り合う2つの縦向き係合爪15のうち、より遠い位置にある縦向き係合爪15側に配置されている。
そして、第2爪部16cは、より近接した位置にある縦向き係合爪15側に配置されている。
より詳しく述べると、横向き係合爪16は、図8に示すように、ボトムプレート10の裏面のうち、所定方向にやや傾斜した傾斜面上に配置されているところ、第1爪部16bは、ボトムプレート10を裏側に引っくり返して見たときに、傾斜面の下位側の位置に配置されている。
そして、第2爪部16cは、ボトムプレート10を裏側に引っくり返して見たときに、傾斜面の上位側の位置に配置されている。
上記のように、ボトムプレート10の裏面上には、縦向き係合爪15及び横向き係合爪16が組み合わされて形成されているところ、表皮端末部の係合穴34をこれら係合爪15,16に掛け止めてるにあたって、表皮材30に比較的大きな応力が加わる箇所においては横向き係合爪16を配置することで、表皮端末部の取り付け作業の効率性にやや劣るものの、取り付け強度を優先して確保することができる。
特に、本実施形態では、図4に示すような配置パターンによって、縦向き係合爪15を24カ所、横向き係合爪16を2カ所、合計26カ所形成している。
上記配置パターンによって、表皮端末部の取り付け作業の効率性を上げて、取り付け強度を確保することができる。また、従来のタッカー針固定では、タッカー針をおよそ40カ所程度打ち込んでいたところ、本構成であれば、係合爪15,16の本数を減らすことができる。
なお、縦向き係合爪15、横向き係合爪16の配置パターンや個数については、特に限定されることなく変更可能である。
なお、係合爪15,16に係合穴34が掛け止めされたときには、通常、ボトムプレート10の底面に沿った方向においてボトムプレート10の中央側から外縁側に向かって表皮材30に応力が加わることになる。また、自動二輪車の走行時においては、ボトムプレート10の外縁側から中央部側に向かって表皮材30に応力が加わることもある。
そのため、自動二輪車の走行時においては、表皮材30に加わる応力の関係上、横向き係合爪16が、表皮端末の取り付け保持性においてより有効に機能することになる。
<ボトムプレートの第2実施形態>
次に、第2実施形態となるボトムプレート110について、図10に基づいて説明する。なお、以下の説明において、ボトムプレート10と重複する内容は説明を省略する。
ボトムプレート110では、ボトムプレート10と比較して、よりシートの軽量化、シートの通気性を向上させた形状となっている点が異なっている。
ボトムプレート110の表面には、シート幅方向に間隔を空けて複数設けられ、シート前後方向に長尺な補強凹部111と、補強凹部111上においてシート幅方向に延びて、補強凹部111を区画するように配置された複数の補強リブ112と、補強リブ112とは異なる位置に配置された複数の貫通穴113と、が略全面にわたって形成されている。
また、補強リブ112は、ボトムプレート110の表面のうち、着座者が着座する領域となる略中央部分において格子状に形成されている。
上記構成により、ボトムプレート110の剛性を大幅に向上させるとともに、シートの排水性、通気性、放熱性も向上させることができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図2に示すように、表皮材30は、図2に示すように、3種類の伸縮性の異なる表皮材から構成されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、2種類の伸縮性の異なる表皮材から構成されていても良いし、4種類以上の伸縮性の異なる表皮材から構成されていても良い。
上記実施形態において、図2に示すように、概ね第1裏面側表皮材32は、表面側表皮材31の端末部に取り付けられており、第2裏面側表皮材33は、第1裏面側表皮材32の端末部に取り付けられているところ、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、第1裏面側表皮材32が、表面側表皮材31と第2裏面側表皮材33の間において部分的に(局所的に)配置されていても良い。
また例えば、第2裏面側表皮材33が部分的配置されていても良い。
上記実施形態において、図6、図8に示すように、表皮材30の表皮端末部に設けられた係合穴34が、ボトムプレート10の裏面に設けられた係合爪15,16に掛け止めされているが、係合穴34及び係合爪15,16の係合関係に特に限定されることなく変更可能である。
例えば、ボトムプレート10の裏面に設けられた公知な被係合部に対して、表皮端末部に設けられた公知な係合部が係合されていれば良い。
係合部と被係合部の関係として具体的には、接着剤、フック形状、Jフック形状、嵌め込み式タイプ、面ファスナー等が考えられる。
上記実施形態において、図6、図8に示すように、縦向き係合爪15及び横向き係合爪16が配置されているところ、これら係合爪15,16の配置、形状について、特に第1爪部15b,16b及び第2爪部15c,16cの配置、形状について特に限定されることなく適宜変更可能である。
上記実施形態において、シート1は、日射に直接曝されたり、風雨又は雪に直接曝されたりする自動二輪車用のシートを具体例として説明したが、特に限定されることなく、例えば、雪上バイク、水上の水上バイク、全地形対応車(ATV(All Terrain Vehicle))等の屋外で使用される鞍乗り型の乗り物用シートとしても利用することができる。
また、着座者が跨るように着座する鞍乗り型の乗り物用シートのほか、自動車、電車、バス等の車両用シート、飛行機、船等の乗り物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、伸縮性の異なる表皮材、ボトムプレートの形状、配置及び構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
B 車体(乗り物の本体)
1 シート(乗り物用シート)
10,110 ボトムプレート
10a プレート本体部
10b プレート外周部
11,111 補強凹部
12,112 補強リブ
13,113 貫通穴
14 車体取り付け部
15 縦向き係合爪(係合爪)
15a 爪本体部
15b 第1爪部
15c 第2爪部
16 横向き係合爪
16a 爪本体部
16b 第1爪部
16c 第2爪部
17 折り返し部
20 クッション材
21 クッション本体部
22 クッション張り出し部
30 表皮材
31 表面側表皮材
31a 前方端末部
31b 側方端末部
31c 後方端末部
32 第1裏面側表皮材
33 第2裏面側表皮材(裏面側表皮材)
34 係合穴(被係合部)
35 切り込み部

Claims (10)

  1. ボトムプレート上に配置されたクッション材を表皮材で被覆し、該表皮材の端末部分を前記ボトムプレートの裏面に取り付けて構成される乗り物用シートであって、
    前記表皮材は、
    前記クッション材の表面を被覆する表面側表皮材と、
    該表面側表皮材の端末部分に取り付けられ、前記ボトムプレートの裏面の一部を被覆するように延びている裏面側表皮材と、を備え、
    該裏面側表皮材は、前記表面側表皮材よりも低い伸縮性を有し、前記ボトムプレートの裏面に設けられた被係合部に係合する係合部を備えていることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記裏面側表皮材は、
    前記表面側表皮材の端末部分に取り付けられ、前記クッション材の裏面及び前記ボトムプレートの裏面の一部の少なくとも一方を被覆するように延びている第1裏面側表皮材と、
    該第1裏面側表皮材の端末部分に取り付けられ、前記ボトムプレートの裏面の一部を被覆するように延びている第2裏面側表皮材と、を備え、
    該第2裏面側表皮材は、前記第1裏面側表皮材よりも低い伸縮性を有し、前記係合部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記第1裏面側表皮材は、前記ボトムプレートの裏面のうち、該ボトムプレートの外縁部に近接した面であって、前記被係合部が形成されていない面を被覆するように延びていることを特徴とする請求項2に記載の乗り物用シート。
  4. 前記裏面側表皮材は、前記被係合部としての係合爪に係合する前記係合部としての係合穴を備えており、
    前記係合爪は、前記ボトムプレートの裏面から突出する爪本体部と、該爪本体部の突出端部から、互いに反対側の向きにそれぞれ突出する第1爪部及び第2爪部と、を有し、
    前記第2爪部は、前記第1爪部よりも前記ボトムプレートの裏面から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  5. 前記係合爪は、前記ボトムプレートの外縁から中央部分に向かう方向において長尺となるように延びており、
    前記第1爪部は、前記爪本体部から前記ボトムプレートの中央部分に向かって突出し、
    前記第2爪部は、前記爪本体部から前記ボトムプレートの外縁に向かって突出していることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用シート。
  6. 前記係合爪は、前記ボトムプレートの裏面のうち、該ボトムプレートの外縁部に近接した面であって、かつ、前記クッション材の裏面に当接しながら延びている面に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の乗り物用シート。
  7. 前記係合爪及び前記係合穴は、それぞれ複数形成され、
    前記裏面側表皮材の端末部分に形成された複数の前記係合穴の間の位置には、前記裏面側表皮材の端末から前記表面側表皮材に向かって切り込まれた切り込み部が形成されていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  8. 前記係合穴は、前記裏面側表皮材のうち、前記表面側表皮材又は該表面側表皮材の側に位置する表皮材に接合された部分よりも、前記ボトムプレートの中央部分側の位置に配置されていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  9. 前記ボトムプレートの外縁部には、前記クッション材側とは反対側に突出するように延びている折り返し部が形成され、
    該折り返し部において前記表皮材に当接する面が曲面となっていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  10. 前記ボトムプレートの面には、所定方向に間隔を空けて複数形成され、該所定方向とは交差方向に延びている補強リブと、該補強リブとは異なる位置に配置される複数の貫通穴とが、前記ボトムプレートの略全面にわたって形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
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