JP2020179612A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Koichi Hashimoto
浩一 橋本
英之 長谷川
Hideyuki Hasegawa
英之 長谷川
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Abstract

【課題】画像と厚いコーティング層とを形成できる印刷装置を提供する。【解決手段】本発明に係る印刷装置10は、記録媒体5にインクを吐出するインクジェットヘッド50と、記録媒体5に対して孔版印刷を行うことによって記録媒体5にコーティング剤を塗布するコーティングヘッド80と、コーティングヘッド80によって記録媒体5に塗布されたコーティング剤を硬化させる硬化装置90と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
従来から、インクジェットプリンタによって、地色層と画像、アンダーコート層と画像、または画像とトップコート層などの2つの印刷層を重ねて印刷する技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像を印刷するためのインクジェットヘッドとトップコート等を印刷するためのインクジェットヘッドとを記録媒体の搬送方向にずらして配置することにより、記録媒体を引き戻すことなく2層の重ね印刷ができるインクジェットプリンタが開示されている。
特開2007−50555号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているようなインクジェットヘッドによってアンダーコート層やトップコート層を形成する方法では、アンダーコート層やトップコート層を厚く形成することが難しい。インクジェットヘッドは、単位面積当たりのインク吐出量が少ない。そのため、一度の印刷で厚い印刷層を形成することは極めて困難である。アンダーコート層やトップコート層を複数重ねて形成すれば、厚いアンダーコート層やトップコート層を形成できる可能性はあるが、そのためには長時間を要する。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像と厚いコーティング層とを形成できる印刷装置を提供することである。また、画像と厚いコーティング層とを形成できる印刷方法を提供することである。
ここに開示する印刷装置は、記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記記録媒体に対して孔版印刷を行うことによって前記記録媒体にコーティング剤を塗布するコーティングヘッドと、前記コーティングヘッドによって前記記録媒体に塗布された前記コーティング剤を硬化させる硬化装置と、を備えている。
また、ここに開示する印刷方法は、インクジェットヘッドによって記録媒体にインクを吐出する第1工程と、前記記録媒体に吐出された前記インクを硬化させる第2工程と、前記記録媒体に対して孔版印刷を行うことによって前記記録媒体に光硬化性のコーティング剤を塗布する第3工程と、前記記録媒体に塗布された前記コーティング剤に対して前記コーティング剤を硬化させる光を照射する第4工程と、を含んでいる。
上記印刷装置および印刷方法によれば、コーティング層を孔版印刷によって形成する。孔版印刷によれば、一度に多量のコーティング剤を記録媒体に塗布することができる。そこで、厚いコーティング層を形成することができる。また、画像は、インクジェットヘッドから吐出されるインクによって形成することができる。よって、上記印刷装置および印刷方法によれば、画像と厚いコーティング層とを形成することができる。
第1実施形態に係る印刷装置の構成を示す模式図である。 コーティングヘッドの一部破断斜視図である。 コーティングヘッドへの孔版の巻き付け方法を示すコーティングヘッドおよび孔版の模式的な斜視図である。 第1実施形態に係る印刷装置のブロック図である。 変形例に係る記録媒体の構成を示す模式的な断面図である。 変形例に係る印刷装置のブロック図である。 第2実施形態に係る印刷装置の構成を模式的に示す平面図である。 第3実施形態に係るキャリッジの下面の構成を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、いくつかの実施形態に係る印刷装置について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。以下の説明では、記録媒体の搬送方向を前後方向とし、搬送方向の下流側を前方、上流側を後方とする。また、左、右は、それぞれ、前方側から見た場合の左、右を表すものとする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表している。また、記録媒体の搬送方向は符号Xで表し、搬送方向Xの下流側をX1方向、上流側をX2方向とも呼ぶ。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、印刷装置の設置態様等を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、一実施形態に係る印刷装置10の構成を示す模式図である。印刷装置10は、ロール状の記録媒体5を搬送方向Xに移動させながら、インクジェット印刷装置30によって記録媒体5上に画像L1を印刷する。また、記録媒体5を搬送方向Xに移動させながら、孔版印刷装置70によって記録媒体5上にコーティング層L2を形成する。ここでは、孔版印刷装置70は、インクジェット印刷装置30よりも搬送方向Xの下流X1側に設けられており、コーティング層L2は、画像L1の上に形成される。
記録媒体5は、画像L1が印刷され、コーティング層L2が形成される対象物である。記録媒体5は特に限定されない。記録媒体5は、例えば、普通紙やインクジェット用印刷紙等の紙類であってもよいし、樹脂製などの透明なシートであってもよい。金属製やゴム製等のシートであってもよい。また、布帛であってもよい。
図1に示すように、印刷装置10は、搬送装置20と、インクジェット印刷装置30と、孔版印刷装置70と、制御装置100(図4参照)とを備えている。インクジェット印刷装置30は、キャリッジ40と、プラテン45と、キャリッジ40に搭載されたインクジェットヘッド50と、インクIを硬化させる第1硬化装置60とを備えている。孔版印刷装置70は、コーティングヘッド80と、コーティング剤C(図2参照)を硬化させる第2硬化装置90とを備えている。
搬送装置20は、記録媒体5を搬送方向Xに搬送する。図1に示すように、搬送装置20は、上方ローラ21および下方ローラ22のセットを複数備えている。上方ローラ21は、記録媒体5よりも上方に配置されている。下方ローラ22は、記録媒体5よりも下方に配置されている。上方ローラ21と下方ローラ22とは、向かい合っている。下方ローラ22は、フィードモータ23(図4参照)に連結されている。下方ローラ22は、フィードモータ23の駆動力を受けて回転可能に形成されている。フィードモータ23は、制御装置100と電気的に接続されている。フィードモータ23は、制御装置100によって制御される。上方ローラ21と下方ローラ22との間に記録媒体5が挟まれた状態で下方ローラ22が回転すると、記録媒体5は搬送方向Xに搬送される。
インクジェット印刷装置30のキャリッジ40は、記録媒体5の搬送経路の上方に設けられている。キャリッジ40の下面は、搬送装置20によって搬送される記録媒体5に対向している。プラテン45は、記録媒体5の搬送経路の下方に設けられている。プラテン45には、記録媒体5が載置される。プラテン45は、キャリッジ40に対向している。
キャリッジ40は、複数のインクジェットヘッド50を保持している。図1に示すように、複数のインクジェットヘッド50は、それぞれ、記録媒体5にインクIを吐出する。複数のインクジェットヘッド50は、キャリッジ40の下面に設けられている。ここでは、キャリッジ40は、不動に構成されている。複数のインクジェットヘッド50は、キャリッジ40において搬送方向Xに並んで設けられている。複数のインクジェットヘッド50は、それぞれ、搬送方向Xに直交する左右方向に延びている。本実施形態に係るインクジェット印刷装置30は、いわゆるラインヘッド方式のインクジェット印刷装置である。複数のインクジェットヘッド50は、それぞれ、複数のノズル51を備えている。複数のノズル51は、インクジェットヘッド50の下面に形成されている。ノズル51は、インクIが吐出される微細な孔である。インクジェットヘッド50の下面は、それぞれ、複数のノズル51が形成されたノズル面を構成している。インクジェットヘッド50のノズル面は、プラテン45に対向している。ノズル面において、複数のノズル51は左右方向に並んでノズル列を形成している。
複数のインクジェットヘッド50の内部には、それぞれ、圧電素子を備えたアクチュエータが設けられている。アクチュエータは、ノズル51ごとに設けられている。各アクチュエータが駆動することによって、各ノズル51はインクIを吐出する。各アクチュエータは、ノズル51と連通しインクIが貯留される圧力室と、圧力室に接する圧電素子とを備えている。圧電素子に印加される電圧を変化させると圧電素子は膨張・収縮し、その変位によって圧力室の体積が変化する。この圧力室の体積の変化によってインクIがノズル51から吐出される。複数のアクチュエータは、制御装置100に電気的に接続され、制御装置100によって制御されている。
1つのノズル列を構成する複数のノズル51には、図示しない1つのインク容器が接続されている。1つのインク容器には、例えば、プロセスカラーインクおよび特色インクのうちの1つのインクが貯留されている。インクの材料は何ら限定されず、従来から印刷装置のインクの材料として用いられている各種の材料を使用することができる。インクIは、ここでは、紫外線を受けて硬化する紫外線硬化型顔料インクである。ただし、インクIの種類は限定されない。インクIは、例えば、ソルベント系(溶剤系)顔料インクや水性顔料インク、あるいは、水性染料インク等であってもよい。
第1硬化装置60は、インクジェットヘッド50によって記録媒体5に吐出されたインクIを硬化させる。第1硬化装置60は、インクIを硬化させる光を照射する光照射装置である。第1硬化装置60は、より詳しくは、インクIを硬化させる波長の紫外線を照射する。第1硬化装置60は、インクジェットヘッド50よりも搬送方向Xの下流X1側、かつ、コーティングヘッド80よりも搬送方向Xの上流X2側に設けられている。図1に示すように、第1硬化装置60は、複数の光源61と、照射口62とを備えている。光源61は、ここでは、紫外線を照射するUVランプである。複数の光源61は、左右方向に並んで設けられている。照射口62は、下方に向かって形成された開口である。照射口62は、左右方向に延びている。照射口62には、紫外線を透過する透明な板などが嵌め込まれている。光源61から照射された紫外線は、照射口62を通って記録媒体5に照射される。
孔版印刷装置70は、インクジェット印刷装置30よりも搬送方向Xの下流X1側に設けられている。図1に示すように、孔版印刷装置70は、コーティングヘッド80と、第2硬化装置90とを備えている。コーティングヘッド80は、記録媒体5に対して孔版印刷を行うことによって記録媒体5にコーティング剤Cを塗布する。第2硬化装置90は、コーティングヘッド80によって記録媒体5に塗布されたコーティング剤Cを硬化させる。
コーティングヘッド80は、インクジェットヘッド50および第1硬化装置60よりも搬送方向Xの下流X1側に設けられている。図2は、コーティングヘッド80の一部破断斜視図である。また、図3は、コーティングヘッド80への孔版6の巻き付け方法を示すコーティングヘッド80および孔版6の模式的な斜視図である。図2では、孔版6の図示は省略している。図3に示すように、孔版6は、ロール6aから供給される。孔版6は、ロール6aから引き出された後、製版装置81で製版され、さらに円筒状の版胴84に巻き付けられる。孔版6には、孔6bが多数形成されている。製版装置81は、コーティング剤Cを塗布したい場所を除いて孔6bを埋めることにより、所望の場所にだけコーティング剤Cを塗布できる孔版6を製版する。製版された孔版6は、版案内ローラ82に案内されて版胴84に巻き付けられる。孔版6は、版胴84の概ね全周に巻き付けられた後、版カッター83により切断される。
版胴84は、搬送方向Xに直交する左右方向に延びる軸線84aを有する円筒状に形成されている。版胴84には、孔版6が巻き付けられる。図2に示すように、版胴84の外周部には、多数の孔84bが形成されている。版胴84には、版座85が設けられている。版座85は、版胴84の外周部に設けられ、版胴84の軸線84aと平行に延びている。版座85は、孔版6の先端を咥えて固定するように構成されている。版座85によって先端が固定された状態で版胴84を回転させることにより、孔版6が版胴84に巻き付けられる。版胴84が略1周すると、孔版6の版胴84への巻き付けは終了する。その後、孔版6は、版カッター83により切断される。
コーティング剤Cは、版胴84の内部から孔84bを通って孔版6に供給される。図2に示すように、版胴84の外部には、コーティング剤Cを収容するタンク86aが設けられている。コーティング剤Cは、タンク86aから供給パイプ86bを通って版胴84の内部に供給される。版胴84は、中空に構成されている。供給パイプ86bの途中には、コーティング剤Cを送出する供給ポンプ86cが設けられている。
コーティング剤Cは、インクジェット印刷装置30によって記録媒体5に印刷された画像L1の上にさらに重ねて形成されるコーティング層L2の材料である。コーティング剤Cの種類は、特に限定されないが、ここでは、クリアインク(透明インク)である。コーティング剤Cは、ここでは、光硬化性のコーティング剤である。コーティング剤Cは、紫外線を受けると硬化する。コーティング剤Cの粘度は、好ましくは、インクIの粘度よりも高い。コーティング剤Cの粘度が高い方が、厚いコーティング層L2を形成するのに適している。コーティング剤Cの粘度は、インクジェットヘッド50から吐出不可能な高粘度であってもよい。
版胴84の内部には、第1供給ローラ86dと、第2供給ローラ86eとが設けられている。第1供給ローラ86dおよび第2供給ローラ86eは、円筒状であり、版胴84の軸線84aに平行な軸線を有している。第1供給ローラ86dおよび第2供給ローラ86eの上方には、供給パイプ86bの先端が位置している。コーティング剤Cは、供給パイプ86bの先端から、第1供給ローラ86dと第2供給ローラ86eとの間の隙間に滴下される。第2供給ローラ86eは、駆動モータ86e1(図4参照)により軸線周りに回転される。第2供給ローラ86eが回転すると、第1供給ローラ86dも、第2供給ローラ86eとの間の隙間に入っているコーティング剤Cの摩擦力によって従動的に回転する。第1供給ローラ86dおよび第2供給ローラ86eの回転により、コーティング剤Cは、版胴84に供給される。コーティング剤Cは、さらに、版胴84に形成された多数の孔84bを通って、版胴84の外周に巻き付けられた孔版6に供給される。タンク86a、供給パイプ86b、供給ポンプ86c、第1供給ローラ86d、および第2供給ローラ86eは、孔版6にコーティング剤Cを供給するコーティング剤供給機構86を構成している。
版胴84は、記録媒体5の上方に設けられている。版胴84は、記録媒体5が搬送装置20によって搬送されるのに伴って従動的に回転する。図1に示すように、コーティングヘッド80は、版胴84を軸線84a周りに回転可能に支持する回転軸87を備えている。回転軸87は、版胴84の軸線84a上に設けられている。搬送される記録媒体5に版胴84の下端部が接することにより、版胴84は回転する。また、版胴84の下端部が記録媒体5に接することにより、コーティング剤Cが記録媒体5に塗布される。
版胴84の下方には、プレスローラ88が設けられている。プレスローラ88は、記録媒体5の下方に位置している。プレスローラ88は、版胴84の軸線84aと平行な軸線を有する円筒状に形成されている。プレスローラ88は、記録媒体5を挟んで版胴84の下端部に対向している。プレスローラ88と版胴84とは、記録媒体5を挟持している。記録媒体5は、プレスローラ88によって版胴84に押し当てられている。コーティング剤Cは、記録媒体5が版胴84に押し当てられていることにより、記録媒体5に塗布される。なお、版座85がプレスローラ88と対向する位置に位置するときには、プレスローラ88は、版座85と激突しないように下降する。
コーティングヘッド80に採用されている孔版印刷によれば、インクジェット方式に比べて多量のコーティング剤Cを記録媒体5に塗布することができる。また、コーティング剤Cの粘度が高くても塗布することができる。そのため、厚いコーティング層L2を形成することが可能である。
第2硬化装置90は、コーティングヘッド80によって記録媒体5に塗布されたコーティング剤Cを硬化させる。第2硬化装置90も、紫外線を照射する光照射装置である。第2硬化装置90は、コーティングヘッド80よりも搬送方向Xの下流X1側に設けられている。図1に示すように、第2硬化装置90は、複数の光源91と、照射口92とを備えている。光源91は、ここでは、紫外線を照射するUVランプである。複数の光源91は、左右方向に並んで設けられている。照射口92は、下方に向かって形成された開口である。照射口92は、左右方向に延びている。照射口92には、紫外線を透過する透明な板などが嵌め込まれている。光源91から照射された紫外線は、照射口92を通って記録媒体5に照射される。後述するが、コーティング層L2はインクIによる画像L1よりも厚いため、第2硬化装置90の出力は、第1硬化装置60の出力よりも高く設定されていることが好ましい。
印刷装置10は、搬送装置20、インクジェット印刷装置30、および孔版印刷装置70を制御する制御装置100を備えている。図4は、本実施形態に係る印刷装置10のブロック図である。図4に示すように、制御装置100は、搬送装置20のフィードモータ23と、インクジェットヘッド50と、第1硬化装置60の光源61と、コーティングヘッド80の供給ポンプ86cおよび駆動モータ86e1と、第2硬化装置90の光源91と、製版装置81と、版カッター83とに電気的に接続され、それらの動作を制御している。ただし、孔版6の製版は、別の装置で行われてもよい。
制御装置100の構成は特に限定されない。制御装置100は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェア構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータ等の外部機器から印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリ等の記憶装置とを備えている。なお、制御装置100は必ずしも印刷装置10の内部に設けられている必要はなく、例えば、印刷装置10の外部に設置され、有線または無線を介して印刷装置10と通信可能に接続されたコンピュータ等であってもよい。
図4に示すように、制御装置100は、搬送制御部101と、第1印刷制御部102と、第1硬化制御部103と、第2印刷制御部104と、第2硬化制御部105とを備えている。制御装置100はその他の制御部を備えていてもよいが、ここでは図示および説明を省略する。
搬送制御部101は、搬送装置20の動作を制御する。搬送制御部101は、ここでは、画像L1の印刷およびコーティング層L2の形成中、記録媒体5を一定の速度で搬送方向Xの下流X1側に搬送する。画像L1の印刷およびコーティング層L2の形成は、搬送されている記録媒体5に対して行われる。
第1印刷制御部102は、インクジェットヘッド50の動作を制御する。第1印刷制御部102は、インクジェットヘッド50を制御して、搬送中の記録媒体5に対してインクIを吐出させる。それにより、記録媒体5上に画像L1が印刷される。
第1硬化制御部103は、第1硬化装置60の動作を制御する。第1硬化制御部103は、第1硬化装置60を制御して、インクIの着弾後に第1硬化装置60の下方まで搬送されてきた記録媒体5に対して紫外線を照射させる。これにより、インクIが硬化する。
第2印刷制御部104は、コーティングヘッド80の動作を制御する。第2印刷制御部104は、コーティングヘッド80を制御して、搬送中の記録媒体5に対してコーティング剤Cを塗布させる。それにより、記録媒体5上に硬化前のコーティング層L2が形成される。第2印刷制御部104は、コーティング剤Cの供給量を制御することにより、コーティング層L2の厚さを調整する。第2印刷制御部104は、ここでは、インクジェット印刷装置30による画像L1の厚さよりもコーティング層L2の厚さを厚くするように設定されている。
第2硬化制御部105は、第2硬化装置90の動作を制御する。第2硬化制御部105は、第2硬化装置90を制御して、コーティング剤Cの塗布後に第2硬化装置90の下方まで搬送されてきた記録媒体5に対して紫外線を照射させる。これにより、コーティング剤Cが硬化する。
以下では、印刷装置10による画像L1およびコーティング層L2の形成のプロセスについて説明する。画像L1およびコーティング層L2の形成のプロセスでは、まず、インクジェット印刷装置30により記録媒体5上に画像L1が形成される。ここでは、複数のインクジェットヘッド50は搬送方向Xに並び、それぞれ搬送方向Xに直交する方向に延びている。そこで、搬送装置20による記録媒体5の搬送速度に同期させて複数のインクジェットヘッド50からインクIを吐出させることにより、画像L1が印刷される。
画像L1が印刷された記録媒体5は、そのまま搬送方向Xの下流X1側に搬送される。画像L1が第1硬化装置60に到達すると、画像L1を構成するインクIは、第1硬化装置60が照射する光によって硬化される。第1硬化装置60は、連続的に光を照射してもよく、画像L1が第1硬化装置60の下方に位置するタイミングでのみ光を照射してもよい。
画像L1を構成するインクIの硬化が終了した記録媒体5は、そのままさらに搬送方向Xの下流X1側に搬送される。記録媒体5のコーティング剤Cを塗布する領域がコーティングヘッド80に到達すると、記録媒体5にコーティング剤Cが塗布される。
本実施形態では、コーティング剤Cは、インクジェット印刷装置30が形成するインク層よりも厚く塗布される。コーティング層L2の厚さは特に限定されないが、例えば、2マイクロメートル以上50マイクロメートル以下である。コーティング層L2の厚さは、例えば、画像L1の厚さの2倍以上10倍以下である。
コーティング剤Cが塗布された記録媒体5は、そのままさらに搬送方向Xの下流X1側に搬送される。コーティング剤Cの塗布された領域が第2硬化装置90に到達すると、コーティング剤Cは、第2硬化装置90が照射する光によって硬化される。第2硬化装置90は、連続的に光を照射してもよく、コーティング剤Cの塗布された領域が第2硬化装置90の下方に位置するタイミングでのみ光を照射してもよい。
このように、本実施形態に係る印刷装置10は、記録媒体5にインクIを吐出するインクジェットヘッド50と、記録媒体5に対して孔版印刷を行うことによって記録媒体5にコーティング剤Cを塗布するコーティングヘッド80と、コーティングヘッド80によって記録媒体5に塗布されたコーティング剤Cを硬化させる第2硬化装置90とを備えている。孔版印刷はインクジェット方式に比べて多量のコーティング剤Cを塗布可能なため、かかる構成によれば、厚いコーティング層L2を形成することができる。また、画像L1は、インクジェットヘッド50から吐出されるインクIによって形成することができる。よって、かかる印刷装置10によれば、画像L1と厚いコーティング層L2とを形成することができる。厚いコーティング層L2を形成することができれば、例えば、コーティング層L2による画像L1の保護がより強固になるといった利点がある。なお、例えば、自然乾燥で硬化するコーティング剤を使用し、コーティング剤を自然乾燥させてもよいが、本実施形態に係る印刷装置10は、厚いコーティング層L2を形成しても素早く硬化できるように第2硬化装置90を備えている。
さらに、本実施形態では、コーティング剤Cは光硬化性のものが使用され、第2硬化装置90はコーティング剤Cを硬化させる光を照射する。光硬化性のコーティング剤Cは硬化速度が速いため、かかる構成によれば、塗布時の厚さを維持したままコーティング剤Cを硬化させることができる。また、光硬化性のコーティング剤Cは硬化速度が速いため、生産性を向上させることもできる。
さらに、本実施形態では、コーティング剤Cの粘度は、インクIの粘度よりも高い。よって、より厚くコーティング剤Cを塗布することができる。また、コーティング剤Cの粘度が高いため、コーティング剤Cが硬化前に平坦化してコーティング層L2の厚さが減少するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、コーティングヘッド80は、インクジェットヘッド50よりも搬送方向Xの下流X1側に設けられている。第2硬化装置90は、コーティングヘッド80よりもさらに搬送方向Xの下流X1側に設けられている。かかる構成によれば、搬送装置20によって記録媒体5を搬送することによって、画像L1の印刷、コーティング剤Cの塗布、およびコーティング剤Cの硬化を、この順でスムーズに行うことができる。なお、アンダーコートの場合には、搬送方向Xの上流X2から下流X1に向けて、コーティングヘッド80、第2硬化装置90、およびインクジェットヘッド50がこの順で並べばよい。
加えて、本実施形態に係る印刷装置10は、インクジェットヘッド50によって記録媒体5に吐出されたインクIを硬化させる第1硬化装置60を備えている。かかる構成により、インクIの硬化も早めることができ、生産性を向上させることができる。第1硬化装置60は、インクジェットヘッド50よりも搬送方向Xの下流X1側かつコーティングヘッド80よりも搬送方向Xの上流X2側に設けられている。そこで、インクIの吐出、インクIの硬化、コーティング剤Cの塗布、およびコーティング剤Cの硬化を、この順でスムーズに行うことができる。なお、アンダーコートの場合には、搬送方向Xの上流X2から下流X1に向けて、コーティングヘッド80、第2硬化装置90、インクジェットヘッド50、および第1硬化装置60がこの順で並べばよい。
(変形例)
第1実施形態の1つの変形例では、基材と、剥離層と、両者の間の接着層とを有する記録媒体5に対して印刷およびコーティングが行われる。このような記録媒体5は、例えば、シールである。図5は、本変形例に係る記録媒体5の構成を示す模式的な断面図である。図5に示すように、記録媒体5は、基材5aと、基材5aから剥がして使用する剥離層5bと、基材5aと剥離層5bとの間に設けられた接着層5cとを備えている。剥離層5bは、インクジェットヘッド50およびコーティングヘッド80に対向するとともに、インクIが吐出され、コーティング剤Cが塗布されるシートである。接着層5cは、剥離層5bと基材5aとの間に形成され、接着力を有している。剥離層5bの剥離前には、基材5aと剥離層5bとは、接着層5cによって接着されている。剥離層5bが基材5aから剥離された後には、接着層5cは、剥離層5bの裏面(印刷およびコーティングが行われる面の裏面)に接着している。剥離層5bは、接着層5cの接着力により、接着対象の物体に接着される。
本実施形態では、コーティング剤Cの硬化工程は、剥離層5bに塗布されたコーティング剤Cが接着層5cに浸透する前にコーティング剤Cの硬化が終了するように行われる。剥離層5bにコーティング剤Cが浸透し、接着層5cに到達すると、コーティング剤Cと接着層5cとが化学反応する等の問題が発生するおそれがある。
図6は、本変形例に係る印刷装置10のブロック図である。図6に示すように、本変形例に係る第2硬化制御部105は、記憶部105aと、演算部105bと、設定部105cとを備えている。記憶部105aは、剥離層5bに塗布されたコーティング剤Cが接着層5cに浸透するまでの浸透時間を記憶している。記憶部105aは、記録媒体5の種類ごとに浸透時間を記憶していてもよい。制御装置100は、記録媒体5の種類を入力する入力部を備えていてもよい。また、記憶部105aは、コーティング剤Cの塗布条件(例えば、コーティング剤Cの粘度、塗布厚さなど)ごとに浸透時間を記憶していてもよい。制御装置100は、コーティング剤Cの塗布条件を入力する他の入力部を備えていてもよい。制御装置100は、入力されたコーティング剤Cの塗布条件から浸透時間を演算する浸透時間演算部を備えていてもよい。記憶部105aは、上記した浸透時間演算部によって算出された浸透時間を記憶するように構成されていてもよい。
演算部105bは、剥離層5bに塗布されたコーティング剤Cが第2硬化装置90によって硬化されるまでの時間を演算する。演算部105bは、コーティング剤Cの塗布条件ごとに硬化時間を演算してもよい。
設定部105cは、コーティング剤Cが剥離層5bに塗布されてから浸透時間が経過するよりも前にコーティング剤Cの硬化が終了するようにコーティング剤Cの硬化開始時間を設定する。例えば、コーティング剤Cの表面を平滑にして光沢を得るために、コーティング剤Cが平滑化するまで硬化を待ちたい場合がある。しかし、そのためにコーティング剤Cが接着層5cに到達すると問題が発生する可能性がある。そこで、設定部105cは、コーティング剤Cが接着層5cに浸透しない範囲でコーティング剤Cの硬化開始時間を設定する。印刷装置10は、硬化終了時間を調整するために、記録媒体5の搬送を一時的に停止してもよい。
本変形例によれば、基材と剥離層と接着層とを有するシールのような記録媒体5にコーティングを行う場合に、接着層にコーティング剤Cが浸透し不具合が起こることを防止できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、コーティングヘッド80が搬送方向Xに直交する方向に移動してコーティング剤Cを塗布する。以下の第2実施形態の説明では、第1実施形態と共通の部材には同じ符号を付すものとし、重複する説明は、省略または簡略化する。後述する第3実施形態についても同様である。なお、以下では適宜、搬送方向Xに直交する方向を走査方向Yと呼び、走査方向Yのうち左方をY1方向、右方をY2方向とも呼ぶこととする。
図7は、本実施形態に係る印刷装置10の構成を模式的に示す平面図である。図7に示すように、本実施形態では、版胴84の軸線84aは、搬送方向Xに延びている。版胴84の構成は、向きを除いて第1実施形態と同じである。軸線84a周りに版胴84を回転可能に支持する回転軸87も搬送方向Xに延びている。
また、本実施形態では、インクジェット印刷装置30は、いわゆるシャトル方式に構成されている。本実施形態では、キャリッジ40は、走査方向Yに移動可能に構成されている。印刷装置10は、キャリッジ40を介してインクジェットヘッド50を走査方向Yに移動させるインクヘッド移動装置110を備えている。
インクヘッド移動装置110は、ガイドレール111と、図示しないベルトと、図示しない左右のプーリと、第1スキャンモータ112とを備えている。ガイドレール111には、キャリッジ40が摺動自在に係合している。ガイドレール111は、走査方向Yに延びている。ガイドレール111は、キャリッジ40の走査方向Yへの移動をガイドする。図示しないベルトは、キャリッジ40に固定されている。ベルトは、無端状のベルトである。ベルトは、ガイドレール111の右側に設けられたプーリおよび左側に設けられたプーリに巻き掛けられている。一方のプーリにはスキャンモータ112が取り付けられている。スキャンモータ112は、制御装置100と電気的に接続されている。スキャンモータ112は、制御装置100によって制御される。スキャンモータ112が駆動するとプーリが回転し、ベルトが走行する。それにより、キャリッジ40がガイドレール111に沿って走査方向Yに移動する。
図7に示すように、本実施形態では、複数のインクジェットヘッド50は、キャリッジ40において走査方向Yに並んで設けられている。複数のインクジェットヘッド50は、それぞれ、走査方向Yに直交する搬送方向Xに延びている。それぞれのインクジェットヘッド50に形成された複数のノズル51は、搬送方向Xに並んでノズル列を構成している。
本実施形態では、第1硬化装置60は、キャリッジ40に搭載されている。詳しくは、第1硬化装置60は、キャリッジ40の左側面に設けられている。第1硬化装置60の照射口62は、ここでは、搬送方向Xに延びている。第1硬化装置60は、複数のインクジェットヘッド50と走査方向Yに並んで設けられている。
また、図7に示すように、本実施形態に係る印刷装置10は、コーティングヘッド移動装置120を備えている。コーティングヘッド移動装置120は、コーティングヘッド80を走査方向Yに移動させるように構成されている。コーティングヘッド移動装置120は、記録媒体5の走査方向Yの一方の端から他方の端まで、記録媒体5を幅方向に横切るようにコーティングヘッド80を移動させる。コーティングヘッド移動装置120は、コーティングヘッド80を走査方向Yに移動させることにより、回転軸87を軸として記録媒体5上で版胴84および孔版6を回転させる。それにより、記録媒体5に対してコーティング剤Cの塗布を行う。
コーティングヘッド移動装置120は、ガイドレール121と、保持部材122と、第2スキャンモータ123とを備えている。ガイドレール121は、走査方向Yに延びている。ガイドレール121には、保持部材122が摺動自在に係合している。保持部材122は、コーティングヘッド80を保持している。第2スキャンモータ123は、コーティングヘッド80を走査方向Yに移動する駆動力を提供する。第2スキャンモータ123の動力は、インクヘッド移動装置110と同様に、ベルトおよびプーリを介して保持部材122に伝達されるとよい。
図7に示すように、コーティングヘッド80の移動経路の下方には、第2プラテン46が設けられている。第2プラテン46は、記録媒体5の下方に配置されている。第2プラテン46の上面は平坦に構成されている。第2プラテン46の走査方向Yの幅は、記録媒体5の走査方向Yの幅よりも広い。また、第2プラテン46は、コーティングヘッド80と走査方向Yに並んでいる。第2プラテン46の搬送方向Xの長さは、版胴84の搬送方向Xの長さよりも長い。コーティングヘッド80が走査方向Yに移動されると、記録媒体5は、版胴84と第2プラテン46とによって挟まれる。これにより、版胴84に巻き付けられた孔版6と記録媒体5とが密着する。
本実施形態では、第2硬化装置90は、保持部材122に設けられている。第2硬化装置90は、ここでは、保持部材122の左側面に設けられた左側の第2硬化装置90aと、保持部材122の右側面に設けられた右側の第2硬化装置90bとを含んでいる。2つの第2硬化装置90aおよび90bは、コーティングヘッド80とともに走査方向Yに移動する。第2硬化装置90の照射口92は、ここでは、搬送方向Xに延びている。第2硬化装置90は、コーティングヘッド80と走査方向Yに並んで設けられている。
本実施形態では、制御装置100の搬送制御部101は、搬送装置20を制御して記録媒体5を間欠的に搬送方向Xに搬送する。第1印刷制御部102は、搬送制御部101によって記録媒体5の搬送が停止されているときに、インクジェットヘッド50を走査方向Yに移動させながらインクジェットヘッド50からインクIを吐出させることにより、画像L1の印刷を行う。第2印刷制御部104は、搬送制御部101によって記録媒体5の搬送が停止されているときに、コーティングヘッド80を走査方向Yに移動させながら、コーティングヘッド80によって記録媒体5にコーティング剤Cを塗布させる。本実施形態では、インクIの吐出およびコーティング剤Cの塗布は、記録媒体5の搬送を停止させた状態で行われる。
本実施形態に係る画像L1およびコーティング層L2の形成のプロセスでは、まず、インクジェット印刷装置30により記録媒体5上に画像L1が形成される。ここでは、複数のインクジェットヘッド50は走査方向Yに並び、それぞれ搬送方向Xに延びている。そこで、インクヘッド移動装置110によるキャリッジ40の移動速度に同期させて複数のインクジェットヘッド50からインクIを吐出させることにより、画像L1が印刷される。
記録媒体5に着弾したインクIは、第1硬化装置60が照射する光によって硬化される。第1硬化装置60は、ここでは、複数のインクジェットヘッド50と走査方向Yに並んで設けられている。そこで、第1硬化装置60から照射された光は、記録媒体5に着弾したインクIに照射される。インクジェットヘッド50によるインクIの吐出および第1硬化装置60によるインクIの硬化の間、記録媒体5の搬送は停止されている。
インクIの硬化が終了した記録媒体5は、搬送方向Xの下流X1側に搬送される。記録媒体5のコーティング剤Cを塗布する領域がコーティングヘッド80に到達すると、記録媒体5にコーティング剤Cが塗布される。このとき、記録媒体5の搬送は停止されている。コーティングヘッド80は、ここでは、走査方向Yの一方側であるY2方向(右方)に移動しながら、コーティング剤Cを塗布する。
記録媒体5に塗布されたコーティング剤Cは、第2硬化装置90が照射する光によって硬化される。2つの第2硬化装置90aおよび90bは、ここでは、コーティングヘッド80と走査方向Yに並んで設けられている。そこで、コーティングヘッド80よりもY1側に設けられた左側の第2硬化装置90aの光源91を点灯すると、光源91から照射された光は、記録媒体5に塗布された直後のコーティング剤Cに照射される。なお、この間も、記録媒体5の搬送は停止されている。
本実施形態では、コーティングヘッド80によってコーティング剤Cが塗布され、第2硬化装置90によって塗布されたコーティング剤Cが硬化されている間、インクジェット印刷装置30は、次の画像L1の形成(インクIの吐出および硬化)を行っている。インクジェット印刷装置30による画像L1の形成と、コーティングヘッド80によるコーティング剤Cの塗布および第2硬化装置90によるコーティング剤Cの硬化とは、同期して行われる。なお、次のコーティング剤Cの塗布は、コーティングヘッド80をY1方向に移動させながら行われる。その後のコーティング剤Cの硬化は、コーティングヘッド80よりもY2側に設けられた右側の第2硬化装置90bによって行われる。その後は、同様のプロセスが繰り返される。
このように、本実施形態では、コーティングヘッド80は、記録媒体5の搬送方向Xと直交する走査方向Yに移動されながら、記録媒体5にコーティング剤Cを塗布する。かかる構成は、コーティング剤Cの塗布領域が搬送方向Xに長い場合にメリットがある。第1実施形態では、コーティング剤Cの塗布は、搬送方向Xに進む。そのため、第1実施形態に係るコーティングヘッド80では、基本的に、搬送方向Xに関して最大でも版胴84の外周長から版座85の幅を減じた長さしかコーティング剤Cを塗布できなかった。仮に、搬送方向Xに関して版胴84の外周長よりも長い領域にコーティング剤を塗布しようとすると、複雑な機構の追加が必要となる。しかし、本実施形態に係るコーティングヘッド80によれば、コーティング剤Cの塗布領域を搬送方向Xにずらしながら複数回行うことにより、搬送方向Xに関して版胴84の外周長よりも長い領域にコーティング剤Cを塗布することが容易にできる。
また、その際、インクジェット印刷装置30による画像L1の形成と、コーティングヘッド80によるコーティング剤Cの塗布および第2硬化装置90によるコーティング剤Cの硬化とを同期させることによって、生産性を向上させている。
なお、本実施形態では、コーティングヘッド80は、同じ高さを走査方向Yに往復したが、印刷装置10は、コーティングヘッド80を上昇または下降させる機構を備えていてもよい。その場合、例えば、コーティングヘッド80を走査方向Yの一方に移動させるときには、コーティングヘッド80を記録媒体5より上方に退避させていてもよい。かかる場合には、第2硬化装置90は、1つでもよい。また、コーティング剤Cの硬化は、コーティング剤Cの塗布の直後に行われなくてもよく、コーティングヘッド80を退避させた状態で、塗布とは別プロセスで行われてもよい。
また、本実施形態では、記録媒体5は、第2プラテン46と版胴84に挟まれた。しかし、記録媒体5は、版胴84と対向するように設けられ版胴84とともに走査方向Yに移動するプレスローラと版胴84とに挟まれてもよい。
また、本実施形態では、コーティング剤Cがトップコートとして画像L1の上に塗布される場合を例示したが、コーティング剤Cは、アンダーコートとして画像L1の下に塗布されてもよい。その場合、コーティングヘッド80は、インクジェットヘッド50よりも搬送方向Xの上流X2側に設けられるとよい。コーティングヘッド80は、コーティング剤Cがアンダーコートであるかトップコートであるかに応じて、インクジェットヘッド50よりも搬送方向Xの上流X2側または下流X1側に設けられる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、コーティングヘッド80は、インクジェットヘッド50と同じキャリッジ40に搭載され、走査方向Yに移動しながらコーティング剤Cを塗布する。図8は、本実施形態に係るキャリッジ40の下面の構成を模式的に示す平面図である。図8に示すように、キャリッジ40は、複数のインクジェットヘッド50と、コーティングヘッド80とを保持している。
キャリッジ40において、複数のインクジェットヘッド50のノズル列は、搬送方向Xに延びている。複数のインクジェットヘッド50は、走査方向Yに並んで設けられている。コーティングヘッド80は、版胴84の軸線84aが搬送方向Xと平行になるように設けられている。コーティングヘッド80は、キャリッジ40において、複数のインクジェットヘッド50よりもY1側に配置されている。ただし、コーティングヘッド80は、複数のインクジェットヘッド50よりもY2側に配置されていてもよい。コーティングヘッド80は、キャリッジ40において、インクジェットヘッド50よりも走査方向Yの一方側に位置していればよい。図8に示すように、コーティングヘッド80は、搬送方向Xに関して版胴84の一部が複数のインクジェットヘッド50とずれるように配置されている。ここでは、コーティングヘッド80は、複数のインクジェットヘッド50よりも前方(搬送方向Xの下流X1側)に配置されている。ただし、コーティングヘッド80と複数のインクジェットヘッド50とは、搬送方向Xに完全にずれた位置には配置されておらず、搬送方向Xに関して一部が重なっている。版胴84の後端は、複数のインクジェットヘッド50の前端よりも後方に位置している。
本実施形態では、印刷装置10は、インクヘッド移動装置でもあり、コーティングヘッド移動装置でもあるヘッド移動装置130を備えている。ヘッド移動装置130は、インクジェットヘッド50およびコーティングヘッド80を搭載したキャリッジ40を走査方向Yに移動させる。ヘッド移動装置130の構成は、例えば、第2実施形態のインクヘッド移動装置110と同様でよい。
本実施形態では、印刷装置10は、インクIを硬化させる第1硬化装置でもあり、コーティング剤Cを硬化させる第2硬化装置でもある硬化装置140を備えている。本実施形態に係るインクIは、コーティング剤Cの硬化装置によって硬化させることが可能なインクである。上記インクIは、例えば、光硬化性のカラーインクであり、コーティング剤Cは、例えば、光硬化性のクリアインクである。図8に示すように、硬化装置140は、キャリッジ40に設けられ、記録媒体5に吐出されたインクIおよび記録媒体5に塗布されたコーティング剤Cを硬化させるように構成されている。
硬化装置140は、キャリッジ40の左側面に設けられた左側の硬化装置140aと、キャリッジ40の右側面に設けられた右側の硬化装置140bとを含んでいる。硬化装置140aおよび140bは、いずれもインクIおよびコーティング剤Cを硬化させる光を照射する光照射装置である。硬化装置140aおよび140bは、搬送方向Xに延びている。硬化装置140aおよび140bの前端は、版胴84の前端よりも前方に位置している。硬化装置140aおよび140bの後端は、複数のインクジェットヘッド50の後端よりも後方に位置している。搬送方向Xに関して、硬化装置140aおよび140bが光を照射する領域は、複数のインクジェットヘッド50とコーティングヘッド80が設けられた領域を含んでいる。
本実施形態に係る画像L1およびコーティング層L2の形成のプロセスでは、まず、複数のインクジェットヘッド50からインクIが吐出され、記録媒体5上に画像L1が形成される。ここでは、キャリッジ40がY2方向に移動されながらインクIが吐出されるものとする。記録媒体5に着弾したインクIは、左側の硬化装置140aが照射する光によって硬化される。インクジェットヘッド50によるインクIの吐出および第1硬化装置60によるインクIの硬化の間、記録媒体5の搬送は停止されている。
インクIの硬化が終了した記録媒体5は、搬送方向Xの下流X1側に搬送される。記録媒体5は、形成された画像L1の後端がインクジェットヘッド50の印刷領域の前端に到達するまで搬送される。ここで記録媒体5の搬送は停止される。なお、記録媒体5は、形成された画像L1の後端がインクジェットヘッド50の印刷領域の前端のわずかに後方に到達するまで搬送されてもよい。
記録媒体5が搬送された後、コーティングヘッド80は、走査方向Yの一方側であるY1方向(左方)に移動しながら、画像L1の上にコーティング剤Cを塗布する。記録媒体5に塗布されたコーティング剤Cは、右側の硬化装置140bが照射する光によって硬化される。
上記コーティング剤Cの塗布および硬化の間、インクジェットヘッド50は、次の画像L1を形成するためのインクIを吐出している。また、上記コーティング剤Cの塗布および硬化の間、右側の硬化装置140bは、吐出されたインクIに対して光を照射している。このステップでは、インクジェットヘッド50は、キャリッジ40がY1方向に移動しているときにインクIを吐出する。このように、本実施形態では、画像L1の形成と、コーティング層L2の形成とが同時進行的かつ連続的に行われる。
なお、本実施形態でも、印刷装置10は、コーティングヘッド80を上昇または下降させる機構を備えていてもよい。その場合、例えば、コーティングヘッド80をY1方向に移動させるときには、コーティングヘッド80を記録媒体5より上方に退避させていてもよい。その状態で画像L1の形成だけを複数回行ってもよい(いわゆるマルチパス印刷)。
このように、本実施形態では、キャリッジ40は、インクジェットヘッド50とコーティングヘッド80とを保持しており、インクヘッド移動装置かつコーティングヘッド移動装置としてのヘッド移動装置130は、キャリッジ40を走査方向Yに移動させる。かかる構成によれば、電気的な制御を行わなくても、インクジェットヘッド50によるインクIの吐出と、コーティングヘッド80によるコーティング剤Cの塗布とを同期させることができる。また、1つのヘッド移動装置130および1つのキャリッジ40でインクジェットヘッド50とコーティングヘッド80とを走査方向Yに移動させることができる。
さらに、本実施形態では、キャリッジ40において、コーティングヘッド80とインクジェットヘッド50とは、搬送方向Xに関して位置がずれるように配置されている。そのため、画像L1の形成とコーティング層L2の形成とを同時進行的かつ連続的に行うことができる。また、コーティングヘッド80とインクジェットヘッド50とは、搬送方向Xに関して一部が重なるように配置されている。よって、画像L1に対してコーティング層L2を重ねて形成できない領域が発生しない。
なお、本実施形態では、コーティングヘッド80とインクジェットヘッド50とは、搬送方向Xに関して位置がずれるように配置されていたが、搬送方向Xの位置が揃っていてもよい。その場合、印刷装置10は、コーティングヘッド80を上昇または下降させる機構を備えているとよい。かかる場合には、記録媒体5の搬送を停止した状態で、キャリッジ40の走査が行われ画像L1が形成された後、キャリッジ40の走査が行われコーティング層L2が形成される。
また、本実施形態では、硬化装置140は、キャリッジ40に設けられ、記録媒体5に吐出されたインクIおよび記録媒体5に塗布されたコーティング剤Cを硬化させるように構成されている。すなわち、硬化装置140は、インクIの硬化とコーティング剤Cの硬化とに兼用されている。そこで、硬化装置の数量を増やすことなく、インクIの硬化速度を速めることができる。
なお、本実施形態においても、コーティング剤Cは、アンダーコートとして画像L1の下に塗布されてもよい。その場合、コーティングヘッド80の一部は、搬送方向Xに関して、インクジェットヘッド50よりも後方に配置されていてもよい。
以上、好適ないくつかの実施形態について説明した。しかし、上記した実施形態は例示に過ぎず、ここに開示する技術は他の種々の形態で実施することができる。例えば、上記した実施形態では、インクIは第1硬化装置60によって硬化された。しかし、インクが自然乾燥により硬化するものである場合には、印刷装置は、インクを硬化させる硬化装置を備えなくてもよい。また、上記した実施形態では、インクIとコーティング剤Cとは、ともに光の照射により硬化されたが、他の方法によって硬化されてもよい。例えば、インクおよびコーティング剤の一方または両方は、加熱によって硬化される熱硬化性であってもよい。
また、上記した実施形態では、画像L1の形成とコーティング層L2の形成とは、1つの印刷装置10によって行われたが、インクジェット印刷装置と、それとは別体の孔版印刷装置とによって行われてもよい。その場合、ユーザーの作業が介在してもよい。ここに開示する技術は、インクジェットヘッドによって記録媒体にインクを吐出する工程と、記録媒体に吐出されたインクを硬化させる工程と、記録媒体に対して孔版印刷を行うことによって記録媒体にコーティング剤を塗布する工程と、記録媒体に塗布されたコーティング剤を硬化させる工程と、を含む方法によって実現されればよい。
さらに、上記した実施形態では、インクジェット方式の印刷と、孔版印刷による印刷とがともに行われたが、いずれか一方だけで実施されてもよい。
なお、上記した実施形態におけるインクジェット印刷装置30の構成や孔版印刷装置70の構成などは、好適な例示に過ぎず、特に限定されない。その他、特に断った場合を除き、上記した実施形態は本発明を限定しない。
5 記録媒体
5a 基材
5b 剥離層
5c 接着層
6 孔版
10 印刷装置
20 搬送装置
30 インクジェット印刷装置
40 キャリッジ
50 インクジェットヘッド
60 第1硬化装置(他の硬化装置)
70 孔版印刷装置
80 コーティングヘッド
84 版胴
84a 軸線
86 コーティング剤供給機構
87 回転軸
90 第2硬化装置(硬化装置)
100 制御装置
101 搬送制御部
102 第1印刷制御部
103 第1硬化制御部
104 第2印刷制御部
105 第2硬化制御部
105a 記憶部
105b 演算部
105c 設定部
110 インクヘッド移動装置
120 コーティングヘッド移動装置
130 ヘッド移動装置
140 硬化装置
C コーティング剤
I インク
X 搬送方向
Y 走査方向

Claims (14)

  1. 記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記記録媒体に対して孔版印刷を行うことによって前記記録媒体にコーティング剤を塗布するコーティングヘッドと、
    前記コーティングヘッドによって前記記録媒体に塗布された前記コーティング剤を硬化させる硬化装置と、
    を備えた印刷装置。
  2. 前記記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送装置を備え、
    前記コーティングヘッドは、前記インクジェットヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、
    前記硬化装置は、前記コーティングヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられている、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記インクジェットヘッドによって前記記録媒体に吐出された前記インクを硬化させる他の硬化装置を備え、
    前記他の硬化装置は、前記インクジェットヘッドよりも前記搬送方向の下流側かつ前記コーティングヘッドよりも前記搬送方向の上流側に設けられている、
    請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送装置を備え、
    前記コーティングヘッドは、
    前記搬送方向に延びる軸線を有する円筒状に形成され、孔版を巻きつける版胴と、
    前記軸線周りに前記版胴を回転可能に支持する回転軸と、
    前記孔版に前記コーティング剤を供給するコーティング剤供給機構と、
    を備え、
    前記コーティングヘッドを前記搬送方向に直交する走査方向に移動させることにより、前記回転軸を軸として前記記録媒体上で前記版胴および前記孔版を回転させるコーティングヘッド移動装置を備えている、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の印刷装置。
  5. 前記コーティングヘッドは、前記インクジェットヘッドよりも前記搬送方向の上流側または下流側に設けられ、
    前記インクジェットヘッドを前記走査方向に移動させるインクヘッド移動装置と、
    前記インクジェットヘッド、前記コーティングヘッド、前記硬化装置、前記コーティングヘッド移動装置、前記インクヘッド移動装置、および前記搬送装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記搬送装置を制御して前記記録媒体を間欠的に搬送する搬送制御部と、
    前記搬送制御部によって前記記録媒体の搬送が停止されているときに、前記インクジェットヘッドを前記走査方向に移動させながら前記インクジェットヘッドから前記インクを吐出させる第1印刷制御部と、
    前記搬送制御部によって前記記録媒体の搬送が停止されているときに、前記コーティングヘッドを前記走査方向に移動させながら、前記コーティングヘッドによって前記記録媒体に前記コーティング剤を塗布させる第2印刷制御部と、
    を備えている、
    請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記インクジェットヘッドと前記コーティングヘッドとを保持するキャリッジを備え、
    前記コーティングヘッド移動装置は、前記キャリッジを前記走査方向に移動させる、
    請求項4に記載の印刷装置。
  7. 前記コーティングヘッドは、前記キャリッジにおいて、前記インクジェットヘッドよりも前記走査方向の一方側に位置し、かつ、前記搬送方向に関して前記版胴の一部が前記インクジェットヘッドとずれるように配置されている、
    請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記インクは、前記硬化装置によって硬化させることが可能なインクであり、
    前記硬化装置は、前記キャリッジに設けられ、前記記録媒体に吐出された前記インクおよび前記記録媒体に塗布された前記コーティング剤を硬化させるように構成されている、
    請求項6または7に記載の印刷装置。
  9. 前記コーティング剤は、光硬化性のコーティング剤であり、
    前記硬化装置は、前記記録媒体に塗布された前記コーティング剤に対して前記コーティング剤を硬化させる光を照射するように構成されている、
    請求項1〜8のいずれか一つに記載の印刷装置。
  10. 前記コーティング剤の粘度は、前記インクの粘度よりも高い、
    請求項1〜9のいずれか一つに記載の印刷装置。
  11. 前記記録媒体は、
    前記インクジェットヘッドおよび前記コーティングヘッドに対向するとともに前記インクが吐出され前記コーティング剤が塗布される剥離層と、
    基材と、
    前記剥離層と前記基材との間に形成され、接着力を有する接着層と、
    を備え、
    前記インクジェットヘッド、前記コーティングヘッド、および前記硬化装置を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記剥離層に塗布された前記コーティング剤が前記接着層に浸透するまでの浸透時間を記憶する記憶部と、
    前記剥離層に塗布された前記コーティング剤が前記硬化装置によって硬化されるまでの時間を演算する演算部と、
    前記コーティング剤が前記剥離層に塗布されてから前記浸透時間が経過するよりも前に前記コーティング剤の硬化が終了するように前記コーティング剤の硬化開始時間を設定する設定部と、
    を備えている、
    請求項1〜10のいずれか一つに記載の印刷装置。
  12. インクジェットヘッドによって記録媒体にインクを吐出する第1工程と、
    前記記録媒体に吐出された前記インクを硬化させる第2工程と、
    前記記録媒体に対して孔版印刷を行うことによって前記記録媒体に光硬化性のコーティング剤を塗布する第3工程と、
    前記記録媒体に塗布された前記コーティング剤に対して前記コーティング剤を硬化させる光を照射する第4工程と、
    を含む印刷方法。
  13. 前記コーティング剤の粘度は、前記インクの粘度よりも高い、
    請求項12に記載の印刷方法。
  14. 前記記録媒体は、
    前記インクジェットヘッドおよび前記コーティング剤を塗布するコーティングヘッドに対向するとともに、前記インクが吐出され前記コーティング剤が塗布される剥離層と、
    基材と、
    前記剥離層と前記基材との間に形成され、接着力を有する接着層と、
    を備え、
    前記第4工程は、前記剥離層に塗布された前記コーティング剤が前記接着層に浸透する前に前記コーティング剤の硬化が終了するように行われる、
    請求項12または13に記載の印刷方法。
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