JP2020179048A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴回り部と吸収性本体との接合強度を高めることのできる吸収性物品を提供すること。【解決手段】展開状態において互いに交差する長手方向と左右方向と厚さ方向とを有し、腹側胴回り部(20)と、背側胴回り部(30)と、長手方向の一端部が腹側胴回り部に接合され、他端部が背側胴回り部に接合された吸収性本体(10)と、を備え、吸収性本体は、吸収性コア(11)と、吸収性コアよりも非肌側に配置された液不透過性シート(13)と、液不透過性シートよりも非肌側に配置されたカバーシート(15)と、を備え、カバーシートと腹側胴回り部及び背側胴回り部とが厚さ方向に重なる領域において、腹側胴回り部及び背側胴回り部は、複数の開孔(40)を有する不織布(21,31)を備え、カバーシートは、複数の開孔(40)を備え、厚さ方向において、カバーシートと、不織布との間には、非開孔のシート部材(22,32)が配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
尿などの排泄物を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつ等が知られている。このような使い捨ておむつとして、例えば、着用者の股間部にあてがわれ排泄液等の液体を吸収する吸収性本体と、着用者の腹側部を覆う腹側胴回り部と、着用者の背側部を覆う背側胴回り部とを有する、所謂3ピースタイプのものが知られている。また、特許文献1には、通気性の向上を図るため、吸収性本体のカバーシートとして複数の開孔を有する不織布を用いた吸収性物品が開示されている。
特開2018−57810号公報
3ピースタイプの使い捨ておむつでは、胴回り部と吸収性本体の接合強度が品質において重要であるが、胴回り部(腹側胴回り部、背側胴回り部)と吸収性本体の接合部に複数の開孔を設けた場合、接合面積が少なくなり、接合強度が低下するおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、胴回り部と吸収性本体との接合強度を高めることができる吸収性物品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、展開状態において互いに交差する長手方向と左右方向と厚さ方向とを有し、前記長手方向の一端側に位置する腹側胴回り部と、前記長手方向の他端側に位置し、前記腹側胴回り部とは別体の背側胴回り部と、前記長手方向の一端部が前記腹側胴回り部に接合され、前記長手方向の他端部が前記背側胴回り部に接合された吸収性本体と、を備えた吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コアと、前記吸収性コアよりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、前記液不透過性シートよりも前記厚さ方向の非肌側に配置されたカバーシートと、を備え、前記カバーシートと、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方とが前記厚さ方向に重なる領域において、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方は、複数の開孔を有する不織布を備え、前記カバーシートは、複数の開孔を備え、前記厚さ方向において、前記カバーシートと、前記不織布との間には、非開孔のシート部材が少なくとも一枚配置されていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、胴回り部と吸収性本体との接合強度を高めることができる吸収性物品を提供できる。
おむつ1の概略斜視図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図である。 図2中のA−A概略断面図である。 腹側胴回り部20と吸収性本体10との接合部の概略斜視図である。 開孔40の開孔パターンを示す拡大図である。 展開状態の後処理テープ35の概略斜視図である。 図3のB−B概略断面図である。 図9A〜図9Cは、後処理テープ35を引き剥がすときの様子を示す概略図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
展開状態において互いに交差する長手方向と左右方向と厚さ方向とを有し、前記長手方向の一端側に位置する腹側胴回り部と、前記長手方向の他端側に位置し、前記腹側胴回り部とは別体の背側胴回り部と、前記長手方向の一端部が前記腹側胴回り部に接合され、前記長手方向の他端部が前記背側胴回り部に接合された吸収性本体と、を備えた吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コアと、前記吸収性コアよりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、前記液不透過性シートよりも前記厚さ方向の非肌側に配置されたカバーシートと、を備え、前記カバーシートと、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方とが前記厚さ方向に重なる領域において、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方は、複数の開孔を有する不織布を備え、前記カバーシートは、複数の開孔を備え、前記厚さ方向において、前記カバーシートと、前記不織布との間には、非開孔のシート部材が少なくとも一枚配置されていることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、吸収性本体と胴回り部との接合部において、吸収性本体の非肌側のカバーシートと、胴回り部の不織布にそれぞれ複数の開孔が設けられていても、その間に非開孔のシート部材を少なくとも一枚挟むことにより、胴回り部と吸収性本体との接合強度を高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記カバーシート、及び、前記不織布のうちの少なくとも一方は、所定ピッチで開孔が並ぶ開孔領域と、開孔が存在しない非開孔領域を備え、前記非開孔領域は、所定方向に沿い、且つ、前記所定方向と直交する方向の幅が前記所定ピッチよりも広い領域を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、非開孔領域を設けることによって接合面積が増えるので、接合強度をより高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部とホットメルト接着剤で接合されており、前記ホットメルト接着剤は、面状に塗布されているとともに、前記開孔領域と、前記非開孔領域とを跨いでいることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、胴回り部(腹側胴回り部及び背側胴回り部)と吸収性本体との接合強度を高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記非開孔領域は、前記カバーシートと前記不織布の両方に設けられており、前記厚さ方向において、前記カバーシートの前記非開孔領域と、前記不織布の前記非開孔領域の少なくとも一部が重なっていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、接合強度をさらに高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記非開孔領域は、前記長手方向及び前記左右方向に対して斜めの方向に沿った第1非開孔領域を有していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、長手方向及び左右方向への引っ張り等に対する強度を高めることができる。これにより、例えば、吸収性物品を引き上げる際に破れにくくなる。
かかる吸収性物品であって、前記非開孔領域は、前記斜めの方向と交差する方向に沿った第2非開孔領域を有し、前記第1非開孔領域と前記第2非開孔領域は、前記開孔領域を囲む格子状に形成されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、開孔領域を非開孔領域が囲むことにより、開孔があることによる開孔領域の部分の資材の弱さを非開孔領域が補うことができる。
かかる吸収性物品であって、前記不織布と前記シート部材の間には、前記左右方向に沿った弾性部材が設けられており、前記弾性部材は、前記左右方向の中央に不連続領域を有し、前記カバーシートは、前記不連続領域よりも前記左右方向の外側において、前記弾性部材と重なる部位に、前記非開孔領域の少なくとも一部を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、接合部分のうち、弾性部材とカバーシートが重なる部位の領域は、弾性部材の弾性力によって資材が伸び縮みするため、剥がれやすい。よって当該部位の接着強度を上げる為、当該領域のカバーシートを非開孔にして接合面積を増やすことで、接合強度を高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記腹側胴回り部と前記背側胴回り部と前記吸収性本体とによって一対の脚周り開口が形成されており、前記不織布は、前記脚周り開口側の端部に前記開孔領域の少なくとも一部を有し、前記カバーシートは、前記脚周り開口側の端部に前記非開孔領域の少なくとも一部を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、脚周り開口の下側部分が非開孔となるため、漏れを抑制でき、脚周り開口の上側部分は開孔が存在することで柔らかくなり通気性も良くなることができる。
かかる吸収性物品であって、前記不織布の前記厚さ方向の非肌側には、前記吸収性物品を廃棄する際に前記吸収性物品を丸めた状態に保持するためのテープ部材が接合されており、前記不織布は、前記テープ部材との接合領域の少なくとも一部に前記非開孔領域を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、テープ部材を剥がす際に、不織布が破れることを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記厚さ方向において、前記テープ部材と前記不織布との接合領域と、前記不織布と前記シート部材との接合領域とが少なくとも一部重なっていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、テープ部材を剥がす際に、不織布のみが引っ張られないため、不織布が破れにくく、また、テープ部材を剥がしやすい。
かかる吸収性物品であって、前記不織布と前記シート部材との接合領域は、前記テープ部材を前記左右方向に跨いでいることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、テープ部材の引っ張る力に抗うように、不織布とシート部材との接合領域を後処理テープの左右方向に跨がせることで、(テープ部材周辺の)開孔部から不織布が破れるのを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、前記カバーシートよりも前記厚さ方向の肌側に、図柄を有するインナーシートをさらに備え、前記シート部材の単位面積当たりの重量が、前記不織布の単位面積当たりの重量よりも小さいことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、インナーシートの図柄を視認しやすくなる。
===実施形態===
以下、本発明に係る吸収性物品として、乳幼児向けのパンツ型の使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。但し上記に限定されず、本発明に係る吸収性物品は、大人向けの使い捨ておむつ、ショーツ型の生理用ナプキン等にも適用可能である。
<使い捨ておむつ1の構成>
図1は、使い捨ておむつ1(以下「おむつ1」)の概略斜視図である。図2は、展開且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。図3は、展開且つ伸長状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図である。図4は、図2のA−A線の概略断面図である。図4において、複数の開孔(後述する開孔40)を有する資材については破線で示し、非開孔の資材については実線で示している。
ここで、上述の「展開状態」とは、おむつ1の左右方向における、腹側部(後述する腹側胴回り部20)の両端部と、背側部(後述する背側胴回り部30)の両端部との接合を解き、腹側部と背側部とを分離するとともに、おむつ1をその長手方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。また、おむつ1の「伸長状態」とは、おむつ1全体(製品全体)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する吸収性本体10や胴回り部20,30等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態のことを言う。
おむつ1は、パンツ型状態(図1)において、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有している。同おむつ1は、所謂3ピースタイプであり、着用者の股間部にあてがわれ排泄液等の液体を吸収する吸収性本体10と、同着用者の胴回りを覆う外装体2とを有する。外装体2は、腹側胴回り部20と背側胴回り部30とを有している。また、おむつ1には、吸収性本体10と腹側胴回り部20と背側胴回り部30とによって、胴周り開口BH及び一対の脚周り開口LHが形成されている。上下方向の上側が胴周り開口BH側に対応し、下側が股間部側に対応する。また、前後方向の前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応する。
図2の展開状態において、おむつ1は、互いに交差する長手方向と、左右方向と、厚さ方向とを有する。以下では、この展開状態における長手方向の一方側のことを「腹側」若しくは「前側」とも呼び、長手方向の他方側のことを「背側」若しくは「後側」とも呼ぶ。展開状態の長手方向は、パンツ型状態の上下方向に沿った方向である。また、厚さ方向は、図4に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向である。厚さ方向において着用者に接する側を肌側とし、その反対側を非肌側とする。
図2の展開状態のおむつ1では、腹側胴回り部20と、背側胴回り部30は別体である。展開状態のおむつ1において、腹側胴回り部20は長手方向の腹側に位置し、背側胴回り部30は長手方向の背側に位置している。吸収性本体10は、図2に示されるように平面視略長方形をなし、その長手方向をおむつ1の上下方向に沿わせつつ左右方向の中央に配置されている。そして、吸収性本体10の長手方向の腹側の端部が腹側胴回り部20に接合されており、長手方向の背側の端部が背側胴回り部30に接合されている。この展開状態のおむつ1が、長手方向の略中央部C10で二つ折りされ、腹側胴回り部20と背側胴回り部30の左右方向の両側部がそれぞれ溶着等で接合されることにより、図1に示すパンツ型状態のおむつ1となる。
吸収性本体10は、尿等の排泄物を吸収する機能を有する部材であり、本実施形態では、吸収性コア11と、トップシート12と、バックシート13と、インナーシート14と、カバーシート15を備えている(図4参照)。
吸収性コア11は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形したものであり、その内部には高吸収性ポリマー(所謂SAP)等が混入されている。これにより、吸収性コア11は、尿等の排泄物を吸収保持する。なお、吸収性コア11の形状は、図2に示されるような平面視略砂時計形状に限らず、例えば、平面視略矩形形状でもよい。
トップシート12は、吸収性コア11よりも大きい平面サイズの液透過性の不織布(例えば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布)である。トップシート12は、吸収性コア11よりも厚さ方向の肌側に配置され、おむつ1の着用時に着用者の肌と当接する。
バックシート13(液不透過性シートに相当)は、吸収性本体10よりも非肌側に配置された液不透過性のシートであり、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等の樹脂フィルムによって形成されている。バックシート13が設けられることによって、吸収性本体10によって吸収された尿等の水分が着用者の衣服側(非肌側)に移動(浸透)することが抑制される。
インナーシート14は、バックシート13とカバーシート15との間(換言すると、カバーシート15よりも肌側)に配置されたシート状の部材であり、例えば、樹脂フィルムや不織布等で形成されている。また、本実施形態のインナーシート14は非肌側の面に図柄(不図示)を有している。図柄としては、模様、絵、記号、文字などであり、特に限定されない。なお、インナーシート14は無くても良い。
カバーシート15は、吸収性本体10の最も非肌側(換言するとバックシート13よりも非肌側)に配置されたシート状の部材であり、例えば不織布等で形成されている。不織布の素材繊維としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。また、ポリプロピレンやポリエチレンなどの単独繊維だけでなく、ポリプロピレンやポリエチレンからなる芯鞘構造の複合繊維(Bico)などを使用することも可能である。不織布の態様としては、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布等が挙げられる。なお、本実施形態のカバーシート15は、複数の開孔40を有している。これにより、おむつ1における通気性や、内部の資材(具体的にはインナーシート14)の図柄の視認性の向上などを図ることができる。開孔40の形成パターン等については後述する。
腹側胴回り部20は、着用者の腹側の胴回りを覆う部位であり、厚さ方向において非肌側に配置された不織布21と、不織布21よりも肌側に配置された非開孔シート22(シート部材に相当)と、不織布21と非開孔シート22との間に設けられた複数の弾性部材23を有している。
同様に、背側胴回り部30は、着用者の背側の胴回りを覆う部位であり、厚さ方向において非肌側に配置された不織布31と、不織布31よりも着用者の肌側に配置された非開孔シート32(シート部材に相当)と、不織布31と非開孔シート32との間に設けられた複数の弾性部材33を有している。また、背側胴回り部30の非肌側の面には、後処理テープ35(テープ部材に相当)が設けられている。
なお、図4に示すように、腹側胴回り部20(及び背側胴回り部30)は、吸収性本体10の非肌側の面(すなわちカバーシート15の非肌側の面)に接合されている。この接合部分(以下、接合部ともいう)は、胴回り部(腹側胴回り部20、背側胴回り部30)と吸収性本体10(カバーシート15)とが、厚さ方向に重なる領域に相当する。
不織布21,31は、カバーシート15と同様の不織布である。また、不織布21,31は、カバーシート15と同様に、複数の開孔40を有している。開孔40のパターン等については後述する。
非開孔シート22,32は、開孔が設けられていないシート状の部材であり、不織布21,31と同じ素材の不織布などを用いることができる。なお、非開孔シート22,32の単位面積当たりの重量(所謂、目付)は、それぞれ、不織布21,31の単位面積当たりの重量よりも小さいことが望ましい。ここで、「単位面積当たりの重量(目付)」とは、各不織布について、複数箇所(例えば10か所)の目付を測定した結果の平均値である。位面積当たりの重量が大きい(繊維量が多い)不織布21,31は、開孔40の縁部では光が透過せず、不織布そのものの色味がはっきりと見え易い。単位面積当たりの重量が小さい(繊維量が少ない)非開孔シート22,32は、光を透過させるため透け感がある。そのような不織布21,31及び非開孔シート22,32が重ね合わされることで、各開孔40の縁部の色味の濃さと非開孔シート22,32の透け感の対比が視覚的効果を生じ、各開孔40の輪郭がよりはっきりと見えるようになる。そのため、開孔40が視認しやすくなる。また、非開孔シート22,32の透け感により、不織布21,31やカバーシート15の開孔40を介して、内部の資材(本実施形態ではインナーシート14)の図柄が視認しやすくなる。
複数の弾性部材23は、弾性を有する糸状の部材であり、不織布21と非開孔シート22の間において、上下方向に並んで配置されるとともに、左右方向に伸長した状態で固定されている。また、複数の弾性部材33は、不織布31と非開孔シート32の間において、上下方向に並んで配置されるとともに、左右方向に伸長した状態で固定されている。これにより、腹側胴回り部20、及び、背側胴回り部30に、左右方向の伸縮性が付与されている。弾性部材23,33としては、糸状のゴムやスパンデックス等を例示できる。なお、吸収性本体10と厚さ方向に重なる部分には弾性部材23,33が不連続となる不連続領域23a,33aがそれぞれ設けられている(図2参照)。
後処理テープ35は、使用後のおむつ1を廃棄する際におむつ1を丸めた状態に保持するための部材であり、図3に示すように、背側胴回り部30の左右方向の中央において、不織布31の非肌側の面に設けられている。後処理テープ35の詳細については後述する。
<外装体2と吸収性本体10との接合部の構成>
以下、外装体2(腹側胴回り部20、背側胴回り部30)と吸収性本体10との接合部の構成について説明する。なお、ここでは腹側(腹側胴回り部20と吸収性本体10)の接合部分について説明するが、背側(背側胴回り部30と吸収性本体10)の接合部の構成についても同様である(背側の説明は省略する)。
図5は、腹側胴回り部20と吸収性本体10との接合部(図4においてXで示す部分)の概略分解斜視図である。図6は、カバーシート15における開孔40の開孔パターンを示す拡大図である。
図5に示すように、カバーシート15は複数の開孔40を有している。本実施形態において、開孔40は円形状の孔であり、カバーシート15を厚さ方向に貫通している。カバーシート15が上述したポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂繊維によって構成される場合、開孔40の形成は、例えば、加熱されたピン部材(不図示)等を使用して行うことが可能である。
また、腹側胴回り部20の不織布21も複数の開孔40を有している。
仮に、複数の開孔40を有する不織布21と、複数の開孔40を有するカバーシート15を直接接合した場合(例えば、腹側胴回り部20の最も肌側に不織布21を配置した場合)、両方のシートに開孔40があるため、接合面積が少なくなり、接合の強度が低下するおそれがある。特に、おむつ1では、外装体2(ここでは腹側胴回り部20)と吸収性本体10との接合部の強度が品質において重要である。
そこで、本実施形態では、厚さ方向において不織布21とカバーシート15との間に、非開孔シート22を配置している。より具体的には、腹側胴回り部20を、不織布21と非開孔シート22の2枚のシートで形成するとともに、不織布21よりも肌側に非開孔シート22を配置している。こうすることにより、吸収性本体10と腹側胴回り部20とを接合する際には、複数の開孔40を有する不織布21と複数の開孔40を有するカバーシート15が、非開孔シート22を介して接合されることになる。
このような構成とすることにより、不織布21とカバーシート15を直接接合する場合と比べて、接合部分の面積が多くなるので、吸収性本体10と腹側胴回り部20との接合強度を高めることができる。なお、本実施形態においてカバーシート15の開孔40は円形状であるが、これには限定されず、種々の形状(例えば楕円形状)であってもよい。不織布21や不織布31の開孔40についても同様である。
また、図5及び図6に示すようにカバーシート15は、開孔領域15aと非開孔領域15bを備えている。
開孔領域15aは、複数の開孔40が所定ピッチで並ぶ領域である。本実施形態では、開孔領域15aの開孔40は、図6に示すR方向及びR´方向に、それぞれ、ピッチd1で並んでいる。なお、R方向は、長手方向及び左右方向に対して斜めの方向であり、R´方向は、R方向と交差(本実施形態では直交)する方向である。ここで、仮に、複数の開孔40がランダムに形成されていると、おむつ1の引き上げ時に力が分散するので引き上げにくくなる。本実施形態では、複数の開孔40が規則正しく配置されているので、力が分散せず、引き上げやすい。
非開孔領域15bは、開孔の存在しない領域である。本実施形態において、非開孔領域15bは、第1非開孔領域15bと第2非開孔領域15bを有している。図6に示すように、第1非開孔領域15bは、R方向に沿い、且つ、R´方向の幅(d2)がピッチd1よりも広い領域である。また、第2非開孔領域15bは、R´方向(R方向と交差する方向)に沿い、且つ、R方向の幅(d2)がピッチd1よりも広い領域である。
このような非開孔領域15b(第1非開孔領域15b、第2非開孔領域15b)を設けることによって、全てが開孔領域15aである場合と比べて、接合面積が増えるので、接合強度をより高めることができる。
また、仮に、非開孔領域15bを長手方向に沿って設けた場合、おむつ1の引き上げ時に開孔40の並ぶ長手方向の資材強度が弱くなっているため、開孔領域15aと非開孔領域15bの境界部分で破れが発生しやすい。これに対し、本実施形態の非開孔領域15bは、長手方向及び左右方向に対して斜めの方向に沿った領域(第1非開孔領域15b、第2非開孔領域15b)を有している。これにより長手方向及び左右方向への引っ張り等に対する強度を高めることができる。例えば、おむつ1を引き上げる際に破れにくくなる。
また、本実施形態の第1非開孔領域15bと第2非開孔領域15bは、開孔領域15aを囲む格子状に形成されている。これにより、開孔40が存在することによる開孔領域15aの部分の資材の弱さを、非開孔領域15b(第1非開孔領域15b及び第2非開孔領域15b)が補うことができる。
なお、本実施形態では、開孔領域15aが略正方形となるように、第1非開孔領域15b及び第2非開孔領域15bが設けられているが、これには限られない。例えば、開孔領域15aが略長方形となるように第1非開孔領域15b及び第2非開孔領域15bが設けられていてもよい。また、本実施形態では、第1非開孔領域15bと第2非開孔領域15bは直交しているが、交差していればよい(直交していなくてもよい)。例えば、開孔領域15aの形状が菱形になるように、第1非開孔領域15b及び第2非開孔領域15bが設けられていてもよい。
吸収性本体10と腹側胴回り部20と(具体的には、カバーシート15と非開孔シート22)はホットメルト接着剤で接合されている。ホットメルト接着剤としては、例えば、EVA系、エラストマー系、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などを使用できる。ホットメルト接着剤の塗布方法としては、螺旋状に塗布できるスパイラル塗工、波状に塗布できるオメガ塗工やコントロールシーム塗工等の公知の塗布方法を例示できる。
本実施形態では、吸収性本体10と腹側胴回り部20との接合部(カバーシート15と非開孔シート22の接合面)において、ホットメルト接着剤は、ストットコーター方式等によって面状に塗布されおり、開孔領域15aと、非開孔領域15b(第1非開孔領域15b及び第2非開孔領域15b)を跨いでいる。これにより、外装体2(ここでは腹側胴回り部20)と吸収性本体10との接合強度を高めることができる。なお、本実施形態では、不織布21(31)と非開孔シート22(32)は、弾性部材23(33)の周囲に塗布されたホットメルト接着剤で接合されている(図8参照)。但し、これには限られず、弾性部材23、33とは別の位置にホットメルト接着剤を塗布して接合してもよい。
また、腹側胴回り部20の不織布21も、カバーシート15と同じパターンで複数の開孔40が設けられている。すなわち、不織布21は、複数の開孔40がピッチd1で並ぶ開孔領域21aと、開孔が存在しない非開孔領域21bを備えている。また非開孔領域21bは、格子状に形成された第1非開孔領域21bと第2非開孔領域21bを有している。そして、厚さ方向において、カバーシート15の非開孔領域15bと不織布21の非開孔領域21bは、非開孔シート22を挟んだ状態で重なっている。これにより、腹側胴回り部20と吸収体10との接合強度を更に高めることができる。なお、本実施形態では、非開孔領域15bと非開孔領域21bが厚さ方向に完全に重なることとしているが、これには限られず、各非開孔領域の少なくとも一部が重なっていればよい(例えば、左右方向や長手方向にずれて配置されていても良い)。これにより、非開孔領域同士が厚さ方向に重ならない場合と比べて、接続強度を高めることができる。また、本実施形態では、不織布21の複数の開孔40の開孔パターン(開孔領域21a、非開孔領域21b)と、カバーシート15の複数の開孔40の開孔パターン(開孔領域15a、非開孔領域15b)が同じであるが、異なっていてもよい。
背側胴回り部30側の構成(背側胴回り部30と吸収性本体10との接合部)についても同様であり、背側胴回り部30の不織布31にも、カバーシート15のパターンと同じパターンで複数の開孔40が設けられている。すなわち、不織布31は、複数の開孔40がピッチd1で並ぶ開孔領域31aと、開孔40が存在しない非開孔領域31bを備えている。また、非開孔領域31bは、格子状に形成された第1非開孔領域31b、第2非開孔領域31bを有している。そして、厚さ方向において、カバーシート15の非開孔領域15bと不織布31の非開孔領域31bは、非開孔シート32を挟んだ状態で重なっている。これにより、背側胴回り部30と吸収性本体10との接合強度を高めることができる。
また、吸収性本体10のカバーシート15は、胴回り部(腹側胴回り部20、背側胴回り部30)の弾性部材23,33の不連続領域23a,33aの左右方向の外側において、弾性部材23,33の有効長と厚さ方向に重なる部位の領域(図3においてYで示す範囲の領域)に非開孔領域15bの少なくとも一部を有している(好ましくは、この領域全体が非開孔領域15bである)。ここで、弾性部材23,33の有効長とは、弾性部材23,33に左右方向に収縮する力が働く領域のことである。
接合部分のうち、この領域は、弾性部材22,23の弾性力によって資材が伸び縮みするため、剥がれやすい。よって、当該部位の接着強度を上げる為、当該領域のカバーシート15を非開孔にして接合面積を増やすことで、接合強度を高めることができる。
また、吸収性本体10のカバーシート15は、一対の脚周り開口LH側の端部(図3においてTAで示す部分)にも非開孔領域15bの少なくとも一部を有している。一方、胴回り部(腹側胴回り部20、背側胴回り部30)の不織布21,31は、一対の脚周り開口LH側の端部(図3においてTBで示す部分)に開孔領域21a、開孔領域31aの少なくとも一部を有している。
これにより、脚周り開口LHのうちの下側部分(図3のTAの部分)が非開孔となるため、漏れを抑制でき、脚周り開口LHのうちの上側部分(図3のTBの部分)は複数の開孔40が存在することで柔らかくなり通気性も良くなる。
<後処理テープ35について>
前述したように、背側胴回り部30の非肌側の面には後処理テープ35が設けられている。
図7は、展開状態の後処理テープ35の概略斜視図であり、図8は、図3のB−B概略断面である。なお、図8では吸収性本体10の図示を省略している。
後処理テープ35は、テープ本体35aと、支持部35bと、摘まみ部35cを有している。
テープ本体35aは、細長い帯状の部材である。おむつ1に設けられたテープ本体35aは、図8に示すように、長手方向に折り畳まれた状態となっている。すなわち、折り畳まれた状態のテープ本体35aにおいて、互いに対向する面(支持部35bに対向する面も含む)における少なくとも一部には剥離可能な粘着強度の粘着層(不図示)が設けられていて、これにより、テープ本体35aは、折り畳まれた状態に仮固定されている。
支持部35bは、テープ本体35を支持する部位であり、本実施形態では、テープ本体35aの端部において二股(テープ本体35aの表裏方向)に分岐した部位である。換言すると、支持部35bの両端の間にテープ本体35aの一端が接続されている。また、図8に示すように、テープ本体35aとは反対側の支持部35bの面は、背側胴回り部30の非肌側の面(すなわち不織布31の非肌側の面)に、ホットメルト接着剤等で剥離不能に固定(接合)されている。これにより、後処理テープ35(支持部35b)と、不織布31との間に接合領域36が形成されている。
摘まみ部35cは、後処理テープ35(テープ本体35a)を引き剥がす際に指で把持する部位であり、テープ本体35aにおいて支持部35bとは反対側の端部に設けられている。
かかる後処理テープ35の各部材の素材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂素材を例示できるが、何等これに限らない。例えば、紙等のパルプ素材でも良い。
図9A〜図9Cは、後処理テープ35を引き剥がすときの様子を示す概略図である。
使用後のおむつ1を廃棄する際には、摘まみ部35cを摘まんで支持部35bから離れる方向に向けて引っ張る。すると、図9A〜図9Cに示すように、折り畳まれたテープ本体35aが次第に剥離していく。
そして、図9Cに示すように、テープ本体35aを完全に剥がした後、吸収性本体10が内側になるようにしつつ長手方向に丸めたおむつ1に対して、テープ本体35aを巻き回すことにより、おむつ1を丸めた状態に保持することができる。
ここで、不織布31は、接合領域36(後処理テープ35と不織布31との接合領域)の少なくとも一部に、非開孔領域31bを有することが望ましい。非開孔領域31bと接合領域36が接合されることで、不織布31の強度が増し、後処理テープ35を剥がす際に、不織布31が破れることを抑制できる。
また、図8において、不織布31と非開孔シート32は、弾性部材33の周囲に直接塗布されたホットメルト接着剤(不図示)で接合されている。そして、厚さ方向において、支持部35b(後処理テープ35)と不織布31との接合領域36と、不織布31と非開孔シート32との接合領域(ここでは弾性部材33)とが一部重なっている。このように、厚さ方向において、接合領域36と、不織布31と非開孔シート32との接合領域とが少なくとも一部重なっていることが望ましい。これにより後処理テープ35を剥がす際に、不織布31のみが引っ張られないため、不織布31が破れにくい。また、後処理テープ35を剥がしやすい。
また、上述したように、不織布31と非開孔シート32は、弾性部材33の周囲に塗布されたホットメルト接着剤で接合されており、弾性部材33は左右方向に沿って配置されているため、不織布31と非開孔シート32との接合領域(換言すると弾性部材33)は、後処理テープ35を左右方向に跨いでいる(図3参照)。(後処理テープ35周辺の)不不織布31は、後処理テープ35の引っ張る力により、後処理テープ35側に引っ張られ、開孔部40を起点に破れるおそれがある。そこで、後処理テープ35の引っ張る力に抗うように、不織布31と非開孔シート32との接合領域を後処理テープ35の左右方向に跨がせると、(後処理テープ35周辺の)開孔部40から不織布31が破れるのを抑制できる。
さらに、本実施形態の後処理テープ35では、支持部35bがテープ本体35aの端部で二股に分岐しているので、テープ本体35aが引っ張られる際に、支持部35bの両端部の間(支持部35bとテープ本体35aとの接続部)において引っ張り応力が最も大きくなる。これにより、テープ本体35aを引っ張っても、支持部35bの端部からの剥がれが生じにくい。
===その他の実施形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
前述の実施形態では、腹側胴回り部20の不織布21と背側胴回り部30の不織布31の両方に複数の開孔40が設けられていたが、何れか一方に複数の開孔40が設けられていてもよい。
また、前述の実施形態では、不織布21,31及びカバーシート15は、吸収性本体10と外装体2(腹側胴回り部20、背側胴回り部30)との接合部以外の部位にも複数の開孔40を有していたが、接合部以外の部位には複数の開孔40が設けられていなくてもよい。
また、胴回り部(腹側胴回り部20、背側胴回り部30)が3枚以上のシートで構成されていてもよく、そのうちの少なくとも1枚が複数の開孔40を有していればよい。例えば、不織布21や不織布31よりも肌側に非開孔の資材(例えばプリントフィルムなど)がさらに設けられていても良い。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)、2 外装体、
10 吸収性本体、11 吸収性コア、
12 トップシート、13 バックシート(液不透過性シート)、
14 インナーシート、15 カバーシート、
15a 開孔領域、15b 非開孔領域、
15b 第1非開孔領域、15b 第2非開孔領域、
20 腹側胴回り部、21 不織布、
21a 開孔領域、21b 非開孔領域、
21b 第1非開孔領域、21b 第2非開孔領域、
22 非開孔シート(シート部材)、23 弾性部材、
23a 不連続領域、
30 背側胴回り部、31 不織布、
31a 開孔領域、31b 非開孔領域、
31b 第1非開孔領域、31b 第2非開孔領域、
32 非開孔シート(シート部材)、33 弾性部材、
33a 不連続領域、
35 後処理テープ(テープ部材)、
35a テープ本体、35b 支持部、35c 摘まみ部、
36 接合領域、
40 開孔、
BH 胴周り開口、
LH 脚周り開口

Claims (12)

  1. 展開状態において互いに交差する長手方向と左右方向と厚さ方向とを有し、
    前記長手方向の一端側に位置する腹側胴回り部と、
    前記長手方向の他端側に位置し、前記腹側胴回り部とは別体の背側胴回り部と、
    前記長手方向の一端部が前記腹側胴回り部に接合され、前記長手方向の他端部が前記背側胴回り部に接合された吸収性本体と、
    を備えた吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、
    吸収性コアと、
    前記吸収性コアよりも前記厚さ方向の非肌側に配置された液不透過性シートと、
    前記液不透過性シートよりも前記厚さ方向の非肌側に配置されたカバーシートと、
    を備え、
    前記カバーシートと、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方とが前記厚さ方向に重なる領域において、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの少なくとも一方は、複数の開孔を有する不織布を備え、
    前記カバーシートは、複数の開孔を備え、
    前記厚さ方向において、前記カバーシートと、前記不織布との間には、非開孔のシート部材が少なくとも一枚配置されている、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記カバーシート、及び、前記不織布のうちの少なくとも一方は、
    所定ピッチで開孔が並ぶ開孔領域と、開孔が存在しない非開孔領域を備え、
    前記非開孔領域は、所定方向に沿い、且つ、前記所定方向と直交する方向の幅が前記所定ピッチよりも広い領域を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部とホットメルト接着剤で接合されており、
    前記ホットメルト接着剤は、面状に塗布されているとともに、前記開孔領域と、前記非開孔領域とを跨いでいる、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の吸収性物品であって、
    前記非開孔領域は、前記カバーシートと前記不織布の両方に設けられており、
    前記厚さ方向において、前記カバーシートの前記非開孔領域と、前記不織布の前記非開孔領域の少なくとも一部が重なっている、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記非開孔領域は、前記長手方向及び前記左右方向に対して斜めの方向に沿った第1非開孔領域を有している、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項5に記載の吸収性物品であって、
    前記非開孔領域は、前記斜めの方向と交差する方向に沿った第2非開孔領域を有し、
    前記第1非開孔領域と前記第2非開孔領域は、前記開孔領域を囲む格子状に形成されている、
    ことと特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記不織布と前記シート部材の間には、前記左右方向に沿った弾性部材が設けられており、前記弾性部材は、前記左右方向の中央に不連続領域を有し、
    前記カバーシートは、前記不連続領域よりも前記左右方向の外側において、前記弾性部材と重なる部位に、前記非開孔領域の少なくとも一部を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記腹側胴回り部と前記背側胴回り部と前記吸収性本体とによって一対の脚周り開口が形成されており、
    前記不織布は、前記脚周り開口側の端部に前記開孔領域の少なくとも一部を有し、
    前記カバーシートは、前記脚周り開口側の端部に前記非開孔領域の少なくとも一部を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項2から請求項8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記不織布の前記厚さ方向の非肌側には、前記吸収性物品を廃棄する際に前記吸収性物品を丸めた状態に保持するためのテープ部材が接合されており、
    前記不織布は、前記テープ部材との接合領域の少なくとも一部に前記非開孔領域を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項9に記載の吸収性物品であって、
    前記厚さ方向において、前記テープ部材と前記不織布との接合領域と、前記不織布と前記シート部材との接合領域とが少なくとも一部重なっている、
  11. 請求項10に記載の吸収性物品であって、
    前記不織布と前記シート部材との接合領域は、前記テープ部材を前記左右方向に跨いでいる、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、前記カバーシートよりも前記厚さ方向の肌側に、図柄を有するインナーシートをさらに備え、
    前記シート部材の単位面積当たりの重量が、前記不織布の単位面積当たりの重量よりも小さい、
    ことを特徴とする吸収性物品。
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