JP2020178663A - 草刈兼用耕耘機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローター軸を耕耘作業用と草刈作業用とに共用させる兼用形態では、ローター軸を伝動する耕耘伝動機構、及び刈取伝動機構に伝動クラッチを設けることが必要であるが、この伝動構成の簡単化、破損、損傷、異音の発生等を防止する草刈兼用耕耘機を提供する。【解決手段】耕耘回転により土壌面を耕耘する耕耘縁と、この耕耘回転とは逆の刈取回転により草刈する刈刃縁とを形成の作業爪3を配置したローター軸4の左右両側部を、低速回転伝動の耕耘伝動機構5を内装の耕耘伝動ケース6と、高回転伝動の刈取伝動機構7を内装の刈取伝動ケース8との間に亘って軸支し、耕耘伝動機構5と刈取伝動機構7のどちらか一方を介してローター軸4を伝動可能に構成し、ローター軸4の耕耘伝動ケース6に対する軸受端部に、前記耕耘伝動機構5によるこのローター軸4への伝動を入り、切りする耕耘伝動クラッチを設ける。【選択図】図3

Description

土壌面を耕耘する耕耘縁と草を刈取る刈刃縁を形成の作業爪を配置したローター軸を、正回転方向に駆動して耕耘し、逆回転方向に駆動して草刈することのできる草刈兼用耕耘機に関するもので、ローター軸の回転伝動構成を簡潔化し、円滑な伝動を行わせるものである。
耕耘縁と刈刃縁を形成した作業爪を配置したローター軸を、このローター軸の左右両側端部の耕耘伝動機構(チェーン掛け伝動による)と、刈取伝動機構(ベルト掛け伝動による)とによって、伝動回転する技術(特開2000ー262101号公報)が知られている。
特開2000ー262101号公報
ローター軸を耕耘作業用と草刈作業用とに共用させる兼用形態では、回転方向が正、逆に変わるだけではなく、ローター軸の回転数は、例えば耕耘回転で略250回転/分(RPM)であり、刈取回転では略2800回転/分(RPM)であるため回転差が大きい。又、ローター軸の左右両側端部を伝動する耕耘伝動機構、及び刈取伝動機構には、伝動クラッチを設けることが必要であり、ローター軸への伝動構成が煩雑であり、破損、損傷、異音の発生等を伴い易いものである。
請求項1に記載の発明は、耕耘回転Aにより土壌面を耕耘する耕耘縁1と、この耕耘回転4とは逆回転の刈取回転Bにより草刈する刈刃縁2とを形成の作業爪3を複数枚配置したローター軸4の左右両側部を、低速回転伝動の耕耘伝動機構5を内装の耕耘伝動ケース6と、高速回転伝動の刈取伝動機構7を内装の刈取伝動ケース8との間に亘って軸支し、耕耘伝動機構5と刈取伝動機構7のどちらか一方を介してローター軸4を伝動可能に構成し、前記ローター軸4の耕耘伝動ケース6側の軸受端部に、前記耕耘伝動機構5によるローター軸4への伝動を入り、切りする耕耘伝動クラッチ9を設けた構成とする。
耕耘縁1と刈刃縁2を形成した作業爪3を回転周面に複数枚配置したローター軸4は、左右両端部を耕耘伝動ケース6と刈取伝動ケース8との間に亘って軸支されると共に、これら各耕耘伝動ケース6、又は刈取伝動ケース8内の耕耘伝動機構5、又は刈取伝動機構7を経て伝動回転される。これらローター軸4の回転方向は、機体26の前進走行方向Fに対して、耕耘回転Aでは、作業爪3の耕耘縁1をローター軸4の前側で下方へ向けて回転させることにより土壌面を耕耘し、刈取回転Bでは、作業爪3の刈刃縁2をローター軸4の前側で上方へ向けて回転させることにより草茎部を刈取ることができる。
このようなローター軸4の耕耘回転Aは、前記耕耘伝動機構5から耕耘伝動クラッチ9を経て行われ、この耕耘伝動クラッチ9を切り操作することによって、ローター軸4への回転伝動を切りにして、耕耘作業を停止することができる。この耕耘伝動クラッチ9が切りにあるときは、仮りに、対向側の刈取伝動機構7によるローター軸4への伝動が行われて、ローター軸4が高速回転されても、耕耘伝動クラッチ9が切りにあるため、耕耘伝動機構5を逆高速回転連動することはない。
耕耘作業を止めて、芝草等の刈取作業を行うときは、前記耕耘伝動クラッチ9を切りに操作して、刈取伝動ケース8内の刈取伝動機構7を経てローター軸4を刈取回転Bさせる。ローター軸4、及び作業爪3は、前記耕耘回転A方向とは逆方向に高速回転駆動されて、作業爪3は刈刃縁2をローター軸4の前側で上方へ向けて回転させて草茎を刈取る。この草刈作業を停止するときは、刈取伝動機構7の伝動を切る刈取クラッチ等の切り操作によって刈取伝動を切りにすることができる。
前記耕耘伝動機構5によるローター軸4を耕耘回転A伝動するとき、ローター軸4横端部の耕耘伝動クラッチ9は入りの状態であり、ローター軸4は低速の耕耘回転A(正回転)をしているので、この側と反対側のローター軸4端部に設けられている刈取伝動機構7も回転しているが、耕耘回転Aは低速回転のため刈取伝動機構7に無理、損傷等を与えることがない。
これとは逆に、反対側の刈取伝動機構7からローター軸4を駆動回転するとき、仮に耕耘伝動クラッチ9がない場合は、耕耘伝動機構5までもが高速回転となって、耕耘伝動機構5に無理、損傷等を与え易くなる。
請求項2に記載の発明は、原動機23からの伝動を、ローター軸4の左右に設けた耕耘伝動機構5、又は刈取伝動機構7のいずれか一方へ切り替え伝動可能な主伝動ケース10を設け、耕耘側の伝動は、耕耘伝動ケース6内のスプロケット12とスプロケット13との間に伝動チェーン14を張設して駆動力を伝える耕耘伝動機構5とし、刈取側の伝動は、刈取伝動ケース8内のプーリ16とプーリ17との間に伝動ベルト18を張設して駆動力を伝える刈取伝動機構7とし、ローター軸4と一体回転するクラッチ爪19と、スプロケット13と一体回転するクラッチ爪20とを設け、このクラッチ爪19、又はクラッチ爪20をローター軸4の軸線方向に沿って横移動させることにより、クラッチ爪19とクラッチ爪20とを噛み合わせて耕耘側からの伝動を入り状態にし、又は噛み合いを外して耕耘側からの伝動を切り状態にする耕耘伝動クラッチ9を設けたことを特徴とする構成とする。
耕耘作業は、主伝動ケース10から低速回転に伝動される出力軸11のスプロケット12から、耕耘伝動ケース6内の伝動チェーン14を経て、ローター軸4のスプロケット13へチェーン伝動回転される。スプロケット13にはクラッチ爪20を設け、ローター軸4と一体的に回転するクラッチ爪19と噛み合わせることで耕耘伝動機構5からローター軸4へ耕耘伝動される。クラッチ爪19とクラッチ爪20を噛み合わせるには、クラッチ爪19、又はクラッチ爪20のどちらか一方をローター軸4の軸線方向に沿って、クラッチ爪19とクラッチ爪20とが接近し噛み合う方向に横移動させればよく、このクラッチ爪19とクラッチ爪20とが噛み合った状態が耕耘伝動クラッチ9の入り状態であり、ローター軸4が比較的低速回転で耕耘回転A伝動され、作業爪3の回転によって、耕耘することができる。
又、この耕耘伝動クラッチ9を切りにしてローター軸4の回転を停止するときは、前記クラッチ爪19、又はクラッチ爪20のどちらか一方をローター軸4の軸線方向に沿ってクラッチ爪19とクラッチ爪20とが離れる方向に横移動させて、クラッチ爪19とクラッチ爪20との噛み合いを離脱して耕耘伝動クラッチ9を切りにする。
前記耕耘伝動クラッチ9を入りにして、ローター軸4を耕耘回転A駆動する状態では、ローター軸4の反対側に位置する刈取伝動ケース8内の刈取伝動機構7の伝動ベルト18は、刈取側からの伝動は行われない状態であるが、ローター軸4の外側端部のプーリ16とプーリ17間に掛け渡されている伝動ベルト18は、このローター軸4と同方向に付き回り低速回転(耕耘回転Aと同方向の回転)される。
又、前記耕耘伝動クラッチ9を切りにして、草刈取作業を行うときは、主伝動ケース10により分岐された刈取側の高速伝動回転によって、伝動ベルト18を介してローター軸4を、逆回転方向に高速回転させて、作業爪3の回転によって草茎部を刈取る。
伝動ベルト18掛けの伝動は、静かで円滑な伝動を行うため高速伝動回転に適するものであるが、ローター軸4の一側端部に設けるスプロケット13とスプロケット12間に伝動チェーン14を掛け渡している形態は、高速伝動回転には不向きであるため、ローター軸4の耕耘伝動機構5側に設けたクラッチ爪19、20からなる耕耘伝動クラッチ9を切りにすることによって、伝動チェーン14や、スプロケット13、スプロケット12等からなる耕耘伝動機構5が高速回転されず、ローター軸4のみを高速伝動回転させて、草刈取作業を円滑に行わせる。
請求項3に記載の発明は、主伝動ケース10内の伝動を、耕耘伝動機構5への伝動と、刈取伝動機構7への伝動とに切り替え操作可能の作業切り替えレバー23と、ローター軸4の一側端部に設けられる耕耘伝動クラッチ9を入り、切り操作する耕耘クラッチレバー24を設け、耕耘クラッチレバー24がクラッチ入りの状態では、前記作業切り替えレバー23が草刈取側へシフト操作できないように牽制する牽制機構25を設ける構成とする。
主伝動ケース10は、刈取伝動機構7への伝動と、耕耘伝動機構5への伝動とを切り替えて伝動することができる。耕耘作業をするときは、作業切り替えレバー23を耕耘側へ操作すると、耕耘伝動機構5側を伝動回転する。又、作業切り替えレバー23を刈取側へ操作すると、刈取伝動機構7側を伝動回転することができる。又、耕耘クラッチレバー24を操作して、前記ローター軸4の一側端部の耕耘伝動クラッチ9を入り、切り操作できる。
耕耘伝動機構5を介して伝動回転されるローター軸4の回転方向は、作業爪3の耕耘縁1がローター軸4の前側で下方へ向かう回転で耕耘するように設定し、しかも、この回転は、耕耘作業に適する比較的低速回転に伝動回転するように設定している。
又、これに対して、草刈作業を行うときは、前記作業切り替えレバー23を刈取側へ操作すると共に、耕耘クラッチレバー24を操作して、耕耘伝動クラッチ9を切りにする。このとき、刈取伝動機構7等を介して伝動回転されるローター軸4の回転方向は、前記耕耘作業時とは逆方向の回転で、しかも草刈取に適するように耕耘回転よりも高速の回転に設定している。
このような作業切り替えレバー23によるローター軸4の耕耘伝動回転と草刈取伝動回転とに切り替えるレバー操作と、前記耕耘クラッチレバー24によるローター軸4の伝動回転を耕耘伝動回転と草刈取伝動回転とに切り替えるレバー操作において、耕耘クラッチレバー24が操作されて、耕耘伝動クラッチ9が入りの状態にあるときは、作業切り替えレバー23を操作して、草刈取側を伝動状態に切り替えるようにシフト操作しようとしても、耕耘クラッチレバー24の一部が、作業切り替えレバー23のガイド溝71の刈取位置KAを閉鎖した状態にあって、牽制機構25が働く。この牽制機構25によって、作業切り替えレバー23の操作が牽制されて、草刈取伝動回転に切り替えることができない状態となる。
従って、ローター軸4が耕耘作業状態にあるときは、誤って、作業切り替えレバー23を操作して、草刈取側へ誤操作することを牽制し、刈取伝動機構7側からのローター軸4への伝動を阻止する。
請求項1に記載の発明は、 作業爪3を有したローター軸4を耕耘回転Aして耕耘作業行い、耕耘回転Aとは逆の刈取回転Bして草刈取作業を行って作業性を高めることができるが、このローター軸4の回転は、耕耘作業時は、耕耘回転A(正回転)方向で、回転数が比較的低速回転(例えば、毎分250回転)に設定されることに対して、草刈取作業時は、この耕耘回転A方向とは逆回転の刈取回転B方向で、回転数は高速回転(例えば、毎分2800回転)に設定されるが、耕耘伝動クラッチ9をローター軸4の耕耘伝動ケース6側一側端部にのみ設けるため、草刈取時は、刈取伝動機構7によるローター軸4の高速回転が、耕耘伝動クラッチ9切りの状態であることによって、耕耘伝動機構5は無駄に高速逆回転されないで、回転停止状態となるため、この耕耘伝動機構5の伝動騒音や、摩耗、損傷等を少くすることができる。
又、草刈取伝動時は、耕耘伝動機構5とは反対側の刈取伝動機構7が、高速回転の状態にあるが、耕耘伝動時のローター軸4は低速で回転するため、この刈取伝動機構7の付き回り伝動を切りにしなくても支障はなく、刈取伝動機構7側のローター軸4端部には、前記耕耘伝動クラッチ9に相当するクラッチ機構は設ける必要がなく、構成を簡単にして、コストダウンを図ることができる。
請求項2に記載の発明は、原動機23からの伝動を受けて、耕耘伝動機構5側や刈取伝動機構7側のいずれか一方の伝動系路に切り替え伝動可能の主伝動ケース10を設ける構成により、耕耘と刈取との伝動を容易に切り替えることができ、伝動構成を簡単化できる。
又、ローター軸4と一体回転するクラッチ爪19と、スプロケット13と一体のクラッチ爪20とを噛合、離脱させて伝動を入り、切り可能な耕耘伝動クラッチ9は、構造が単純で確実な伝動の入り、切りができ、クラッチ爪19、又はクラッチ爪20の横移動量が少なく、外側へ向け膨出形成される伝動機構やカバー、ケース等の突出、張出形態も小さく制限して、耕耘作業や草刈作業における作業幅に対する外部障害物の接触障害を受け難くできる。
又、耕耘伝動は、伝動チェーン14を張設した伝動なので、低速伝動回転でも伝動駆動トルクを確実に維持して、スリップ等の伝動ロスを生じ難く、正確で安定した耕耘伝動回転を行わせることができる。又、刈取伝動は伝動ベルト18を張設した伝動なので、伝動による振動、揺動や伝動抵抗等を少なくして、円滑で高速回転での伝動を行わせることができる。そして、これらの伝動構成では、耕耘装置や刈取装置の伝動機構を軽量化して、伝動による機体振動や騒音等を少なくすることができる。
請求項3に記載の発明は、作業切り替えレバー23の操作によって、主伝動ケース10耕耘伝動機構5への伝動、又は刈取伝動機構7への伝動を切り替えて、耕耘作業、又は刈取作業に適応するローター軸4の耕耘回転A、又は刈取回転Bの回転伝動を行わせるよう選択操作する。又、耕耘クラッチレバー24の操作で、この耕耘伝動クラッチ9を入りにしたときは、耕耘伝動機構5を経てローター軸4を、耕耘回転A方向へ低速伝動回転する。このように耕耘クラッチレバー24の操作によって、耕耘伝動クラッチ9が入りに切り替えられて、耕耘伝動機構5からの伝動でローター軸4が耕耘回転A方向へ低速回転される耕耘可能の状態になったときは、前記作業切り替えレバー23を刈取伝動側へ切り替え操作しようとしても、作業切り替えレバー23の操作が、牽制機構25によって牽制されて、操作できないので、刈取伝動機構7からの高速回転伝動がローター軸4に入力伝動されることがなく、耕耘クラッチレバー24や作業切り替えレバー23の切り替え操作系統の誤操作を防止して、ローター軸4の正確、的確な回転伝動を円滑、安全に維持し、作業、操作性を高めることができる。
草刈兼用耕耘機の側面図。 その平面図。 動力伝動機構部の平面図。 耕耘伝動クラッチ部の一部平面図。 主伝動ケース内の伝動機構部の平面図。 その側面図。 耕耘クラッチレバー部の平面図(イ)と、この側面図(ロ)。 作業切り替えレバー部の平面図(イ)と、この側面図(ロ)。 培土器を装着した刈取兼用耕耘機の側面図。 作業爪の取付形態を示す側面図。
図面に基づいて、ハンドトラクタ機体26の前側に、複数枚の作業爪3を有した作業爪ローター27を装着し、主伝動ケース10の下側部には、左右両端部に車輪29を車軸30に軸装した走行伝動ケース31を設け、後側には原動機32(エンジン)を搭載するエンジンベース33を設け、上側部には、上下方向のハンドル回向軸34の周りに前後方向に亘って旋回して、ハンドルグリップ35の突出方向を切り替え可能なハンドル36を設ける。
主伝動ケース10の前側には、左右両側に突出する耕耘出力軸11と、刈取出力軸15を配置して、各耕耘出力軸11、刈取出力軸15の横端部には、この耕耘出力軸11端のスプロケット12から伝動チェーン14掛け駆動によってローター軸4一側端部のスプロケット13を伝動回転する耕耘伝動機構5と、この耕耘伝動機構5を内装する耕耘伝動ケース6とを設けると共に、該刈取出力軸15端のプーリ16から伝動ベルト18掛け駆動によってローター軸4他側端部のプーリ17を伝動回転する刈取伝動機構7と、この刈取伝動機構7を内装する刈取伝動ケース8とを設ける。
前記作業爪ローター27は、回転周面に作業爪3を配置したローター軸4の左右端部を、ローターケース38左右のサイドカバー37間に亘って軸受けし架設して、この左右サイドカバー37の外側に、前記耕耘伝動ケース6と刈取伝動ケース8を取り付ける。このローター軸4の端部に、耕耘伝動機構5のスプロケット13を嵌合させて、このローター軸4の周りに回転自在に軸受けする。ローターケース38の左右サイドカバー37の外側には、ゲージホイル42を設けてあり、作業爪ローター27の高さ、又は、耕耘深さを変更調整可能に構成してあり、ゲージホイル42と共に上下動可能、かつ、サイドカバー37の外側の隙間を塞ぐことのできる隙間カバー28を設けてある。図9に示すのは、ローターケース38の前側に培土器80を装着した状態を示し、この場合は後進走行で耕耘作業を行う。
スプロケット13の内側部位置には、サイドカバー37の位置に接近してローター軸4と一体的に回転する部材に設けられるクラッチ爪19と噛み合わせることができるクラッチ爪20を形成して、ローター軸4に設けたスプロケット13を左右方向へ横移動させることによって、クラッチ爪19、20相互間を噛み合わせて耕耘伝動クラッチ9を入りとし、噛み合いを離脱することによってクラッチ切りとすることができる。尚、クラッチ爪19、20を噛み合わす、又は離脱する際は、ローター軸4側にクラッチ爪19を有するスライド部材を設け、このスライド部材側を横移動させてもよい。
又、このローター軸4の刈取伝動機構7は、前記プーリ16、17をVプーリ形態とし、伝動ベルト18をVベルト形態として、これらのプーリ16、17間に掛け渡す伝動ベルト18の途中外周部にテンションプーリ39を張圧させて、テンションプーリ39のテンションアーム40をスプリング41等により弾発回動させて、伝動ベルト18を常に張圧状態で保持している(図9参照)。
前記ローター軸4に取り付ける作業爪3は、ローター軸4周面の爪ホルダ43に対する取付基部44には、取付ピン45を挿通するピン穴46を形成し、先端部をローター軸4の刈取回転B方向に向けて適宜角度に湾曲させた形態として、この湾曲の背面側(外周側)に沿って土壌面を耕耘する耕耘縁1を形成し、又、湾曲の正面側(内周側)先端部には草茎部を刈取る刈刃縁2を形成している。この作業爪3は、前記爪ホルダ43に対して取付ピン45の周りに揺動自在に設けられるが、この取付基部44に突出の爪尻部48が形成されていて、作業爪3の揺動時に爪尻部48をローター軸4の周面に当接させることによって作業爪3の揺動角度Cを規制する(図10参照)。
このようにローター軸4によって作業爪3を耕耘回転Aすることによって、耕耘縁1を土壌面に打ち込むようにして土壌を耕耘することができ、又、ローター軸4を刈取回転Bすることにより、刈刃縁2を草茎部に打ち込むようにして、草刈取をすることができるもので、作業爪3は取付ピン45周りに回動揺動自在なハンマーナイフ形態に構成される。
前記主伝動ケース10には、前記原動機32の出力軸100から伝動ベルト50、及びテンションプーリ51からなるベルトテンションクラッチ52を経て伝動される入力軸101や、変速ギヤ53をシフト自在に支持した走行カウンタ軸105、走行クラッチ54と噛み合わされる走行出力ギヤ55を有した走行出力軸104、前記作業爪ローター27側への伝動を変速する変速ギヤ56等を有したロータリカウンタ軸103、及び、この変速カウンタギヤ56からの噛み合い回転を受けて、作業爪ローター27のローター軸4を伝動ベルト18掛けの伝動、又は伝動チェーン14掛けの伝動をするロータリ出力軸102としての、刈取出力軸15及び耕耘出力軸11等を配置する(図3〜図5参照)。
又、この主伝動ケース10には、作業走行クラッチレバー57の操作によってクラッチワイヤー58、及びシフトアーム59を介して連動される走行シフトロッド110や、作業切り替えレバー23の操作によってシフト連動されるシフトアーム60、61のローター変速シフトロッド107、108を設け、更には、走行変速できる走行変速レバー49の操作によって、前記走行カウンタ軸105の変速ギヤ53を、入力軸101のバックギヤ62へ噛み合わせたり(R=後進走行位置)、走行出力軸104の変速カウンタギヤ63に切り替え噛み合わせる(F1=前進1速走行位置)、(F2=前進2速走行位置)ことのできる変速シフトアーム64を有した走行変速シフトロッド109を配置している。
前記シフトロッド107に設けたシフトアーム60は、走行出力軸104の作業切り替えギヤ21を耕耘入力ギヤとして、ロータリカウンタ軸103の耕耘カウンタギヤ74へ噛み合わすことができる。
又、シフトロッド108に設けたシフトアーム61は、入力軸101の作業切り替えギヤ22を刈取入力ギヤとして、ロータリカウンタ軸103の刈取カウンタギヤ56へ噛み合わすことができる。
主伝動ケース10の前端部に配置されるロータリ出力軸102は、左右両横方向水平状に張り出した形態で、作業爪ローター27の左右両側に配置される耕耘伝動機構5側と、刈取伝動機構7側に亘って、耕耘出力軸11と、刈取出力軸15とを軸受配置して、これら各耕耘出力軸11、刈取出力軸15の内側端部は、耕耘出力ギヤ77、刈取出力ギヤ65を設けて、これら各耕耘出力ギヤ77、刈取出力ギヤ65を、各対応のカウンタ軸103の耕耘カウンタギヤ74、刈取カウンタギヤ56に噛み合わせて、回転伝動する形態である。このようにして主伝動ケース10の伝動装置から回転駆動される耕耘出力軸11の低速での耕耘回転Aに対して、刈取回転Bを逆回転するように、かつ、高速回転に設定している。そして、耕耘出力ギヤ77を有するロータリ出力軸102は、走行出力軸104の作業切り替えギヤ21からカウンタ軸103の耕耘カウンタギヤ74とロータリ出力軸102の耕耘出力ギヤ77を経て、耕耘出力軸11へ伝動回転する。又、刈取出力ギヤ65を有した刈取出力軸15は、入力軸101の作業切り替えギヤ22からカウンタ軸103の刈取カウンタギヤ56を経て、この出力軸15へ伝動回転される。この出力軸15の回転方向は、前記耕耘出力軸11とは逆方向へ、しかも高速回転される。
耕耘クラッチレバー24は、この耕耘クラッチレバー24基部を、主伝動ケース10左側のブラケットに軸支するレバー軸69の周りに操作回動可能に設け、このレバー軸69部から耕耘クラッチレバー24の握り操作側とは反対側(前方側)へ向け突出のレバーアーム67部に連結したワイヤー68を介して、前記耕耘伝動クラッチ9のスプロケット13のシフタアーム72を、スプリング70の張圧力に抗して軸端部側へシフト移動させて、クラッチ切りに作動することができる。
又、前記作業切り替えレバー23は、クランク状形態のガイド溝71に案内させて、この前後方向の溝部を中立位置Nとし、この前端部の内側寄り位置に耕耘位置KOを設定し、後端部の外側寄り位置に刈取位置KAを設定して、各耕耘位置KO、又は刈取位置KAにおいて、作業切り替えレバー23を中立位置N側から内側、又は外側へシフト移動することにより、シフトロッド107、又は108を選択しながらピン係合して、これら各シフトロッド107、108のシフトアーム60、又は61をシフト移動することができる。
前記レバーアーム67の、作業切り替えレバー23側の側縁を規制縁73として、この耕耘クラッチレバー24をクラッチ入りの位置へ操作したとき、この規制縁73が、前記ガイド溝71の刈取位置KAに重合する形態に設定して、この状態での作業切り替えレバー23を、刈取位置KAに操作することができないように牽制する牽制機構25の形態である。
走行クラッチレバー57は、ハンドル36の左側に設けられていて、走行出力軸104の走行クラッチ54を入り、切り操作することができる。作業クラッチレバー66についても、ハンドル36の右側に設けられていて、原動機32の出力軸100から主伝動ケース10の入力軸101に亘るベルトテンションクラッチ52を、作業クラッチワイヤー75を介して入り、切り操作することができる。耕耘クラッチレバー24は、主伝動ケース10左側のブラケットに設けて、ローター軸4の一側端部の耕耘伝動ケース6内に設けられた耕耘伝動クラッチ9を入り、切り操作する。
作業切り替えレバー23は、前記耕耘クラッチレバー24と接近した位置に設けられていて、走行出力軸104の作業切り替えギヤ21を、ロータリカウンタ軸103の耕耘カウンタギヤ74に噛み合わさせるように操作して、ローター軸4を耕耘伝動回転する。又、入力軸101の作業切り替えギヤ22を、ロータリカウンタ軸103上の刈取カウンタギヤ56に噛み合わさせるようにシフト操作して、ローター軸4を刈取伝動回転する。この操作において、前記牽制機構25が働いて、作業切り替えレバー23の操作を規制することができる。
走行変速レバー49は、主伝動ケース10の右側に設けられていて、走行変速シフトロッド109の変速シフトアーム64で、走行カウンタ軸105の変速ギヤ53をシフトして、走行出力軸104から駆動回転される車輪29を、前進1速走行位置F1、前進2速走行位置F2、後進走行位置R等に切り替えて伝動する。
1 耕耘縁
2 刈刃縁
3 作業爪
4 ローター軸
5 耕耘伝動機構
6 耕耘伝動ケース
7 刈取伝動機構
8 刈取伝動ケース
9 耕耘伝動クラッチ
10 主伝動ケース
12 スプロケット
13 スプロケット
14 伝動チェーン
16 プーリ
17 プーリ
18 伝動ベルト
19 クラッチ爪
20 クラッチ爪
23 作業切り替えレバー
24 耕耘クラッチレバー
25 牽制機構
A 耕耘回転
B 刈取回転

Claims (3)

  1. 耕耘回転(A)により土壌面を耕耘する耕耘縁(1)と、この耕耘回転とは逆回転の刈取回転(B)により草刈する刈刃縁(2)とを形成の作業爪(3)を複数枚配置したローター軸(4)の左右両端部を、低速回転伝動の耕耘伝動機構(5)を内装の耕耘伝動ケース(6)と、高速回転伝動の刈取伝動機構(7)を内装の刈取伝動ケース(8)との間に亘って軸支し、耕耘伝動機構(5)と刈取伝動機構(7)のどちらか一方を介してローター軸(4)を伝動可能に構成し、前記ローター軸(4)の耕耘伝動ケース(6)側の軸受端部に、前記耕耘伝動機構(5)によるローター軸(4)への伝動を入り、切りする耕耘伝動クラッチ(9)を設けたことを特徴とする草刈兼用耕耘機。
  2. 原動機(23)からの伝動を、ローター軸(4)の左右に設けた耕耘伝動機構(5)、又は刈取伝動機構(7)のいずれか一方へ切り替え伝動可能な主伝動ケース(10)を設け、耕耘側の伝動は、耕耘伝動ケース(6)内のスプロケット(12)とスプロケット(13)との間に伝動チェーン(14)を張設して駆動力を伝える耕耘伝動機構(5)とし、刈取側の伝動は、刈取伝動ケース(8)内のプーリ(16)とプーリ(17)との間に伝動ベルト(18)を張設して、駆動力を伝える刈取伝動機構7とし、ローター軸(4)と一体回転するクラッチ爪(19)と、スプロケット(13)と一体回転するクラッチ爪(20)とを設け、このクラッチ爪(19)、又はクラッチ爪(20)をローター軸(4)の軸線方向に沿って横移動させることにより、クラッチ爪(19)とクラッチ爪(20)とを噛み合わせて耕耘側からの伝動を入り状態にし、又は噛み合いを外して耕耘側からの伝動を切り状態にする耕耘伝動クラッチ(9)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の草刈兼用耕耘機。
  3. 主伝動ケース(10)内の刈取伝動機構(7)への伝動と、耕耘伝動機構(5)への伝動とに切り替え操作可能の作業切り替えレバー(23)と、ローター軸(4)の一側端部に設けられる耕耘伝動クラッチ(9)を入り、切り操作する耕耘クラッチレバー(24)を設け、耕耘クラッチレバー(24)がクラッチ入りの状態では、前記作業切り替えレバー(23)が草刈取側へシフト操作されないように牽制する牽制機構(25)を設けたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の草刈兼用耕耘機。
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