JP2020175966A - 媒体搬送装置、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を送るローラーの動力源であるモーターを停止させた際、慣性によってローラーが過回転してしまい、所望する媒体の搬送精度が得られない虞がある。2つのローラーの回転軸間が歯車で接続されている構成で、1つのローラーの慣性による過回転が歯車を介して他のローラーに伝達されてしまうことを回避できる媒体搬送装置を提供する。【解決手段】媒体搬送装置は、第1ローラー36と、第2ローラー34と、動力源54の動力を第1ローラーに伝達する第1動力伝達経路55と、第1動力伝達経路から分岐し、動力源の動力を第2ローラーに伝達する第2動力伝達経路62とを備えている。第2動力伝達経路には、第2ローラーの慣性により生じる回転トルクの、第2ローラーから第1ローラーへの伝達を断つトルク伝達切断手段が設けられる。【選択図】図9

Description

本発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置、およびこれを備えた記録装置に関する。
媒体に記録を行う記録装置には、記録手段によって媒体の第1面に記録を実行した後、記録後の媒体を反転経路に送って反転するとともに、再度記録手段の記録領域に媒体を送り、第1面の反対面である第2面に記録を行う両面記録を実行可能に構成されるものがある。
特許文献1には、外周面を利用して媒体を反転させる反転ローラーと、外周面が反転ローラーによる反転前の媒体搬送経路と反転後の媒体搬送経路との双方に面して媒体に送り力を付与する送りローラーと、を備えた記録装置が開示されている。媒体を反転させる為の経路をこの様に2つのローラーで構成することで、媒体を反転させる為の経路の長さを確保することができ、大きいサイズの媒体に対応することができる。
また特許文献1記載の記録装置では、反転ローラーと送りローラーとを備えたユニット体が、装置本体に対して着脱可能に構成されており、ユニット体を装置本体に装着することで、媒体を反転する為の経路が形成される。
ユニット体には被駆動伝達部が設けられており、ユニット体が装置本体に装着されると、被駆動伝達部が、装置本体に設けられた駆動伝達部と接続され、装置本体側から反転ローラー及び送りローラーに駆動力が伝達される。
特許文献1記載の記録装置において被駆動伝達部は、送りローラーの軸端に設けられ、この被駆動伝達部から、歯車を介して反転ローラーに駆動力が伝達される様に構成されている。つまり、送りローラーと反転ローラーは共通の動力源により駆動され、装置の低コスト化か図られている。
特開2014−196159号公報
送りローラーの下流には、媒体を記録ヘッドと対向する領域に搬送する搬送ローラーが設けられており、送りローラーによる媒体送り動作が、搬送ローラーによる媒体送り動作に悪影響を与える虞がある。
記録ヘッドによる記録動作と搬送ローラーによる媒体送り動作とを交互に実行することで媒体への記録を完了させるシリアルタイプの記録装置を例に挙げると、搬送ローラーによる媒体送り動作と送りローラーによる媒体送り動作とを同期して行う際、送りローラー及び反転ローラーの動力源であるモーターを停止させても、慣性によって送りローラーが過回転してしまい、媒体を搬送ローラーに向けて押し込み、所望する媒体の搬送精度が得られない虞がある。
この様な現象は、特許文献1記載の記録装置の様に送りローラーの回転軸と反転ローラーの回転軸とが歯車で接続されている構成では、モーターを停止した際に反転ローラーの慣性による過回転が歯車を介して送りローラーに伝達されてしまい、送りローラーの慣性による過回転が助長されてしまうこととなる。
上記課題を解決するための、本発明の媒体搬送装置は、媒体を搬送する媒体搬送経路に設けられ、媒体を前記媒体搬送経路の下流に搬送する第1ローラーと、前記媒体搬送経路において前記第1ローラーの上流に設けられ、媒体を前記第1ローラーに向けて搬送する第2ローラーと、前記第1ローラーと前記第2ローラーとの共通の動力源と、前記動力源の動力を前記第1ローラーに伝達する第1動力伝達経路と、前記第1動力伝達経路から分岐し、前記動力源の動力を前記第2ローラーに伝達する第2動力伝達経路と、を備え、前記第2動力伝達経路に、前記第2ローラーの慣性により生じる回転トルクの、前記第2ローラーから前記第1ローラーへの伝達を断つトルク伝達切断手段を備えることを特徴とする。
複合機を前方から見た斜視図。 記録ユニットの側断面図。 記録ユニットにおける用紙搬送経路を簡略的に示す図。 記録ユニットにおける用紙搬送経路を簡略的に示す図。 複合機を後方から見た斜視図であって、カバーを完全に閉じた状態の図。 複合機を後方から見た斜視図であって、カバーを完全に開いた状態の図。 ユニット体を後方から見た斜視図。 ユニット体を前方から見た斜視図。 モーターから反転ローラー及び送りローラーへの動力伝達経路を、模式的に示した図。 ユニット体の内部構造を示す斜視図。 反転ローラー歯車及びワンウェイクラッチの斜視図。 所定サイズの記録用紙の頭出しを行った状態の、用紙搬送経路を示す図。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る媒体搬送装置は、媒体を搬送する媒体搬送経路に設けられ、媒体を前記媒体搬送経路の下流に搬送する第1ローラーと、前記媒体搬送経路において前記第1ローラーの上流に設けられ、媒体を前記第1ローラーに向けて搬送する第2ローラーと、前記第1ローラーと前記第2ローラーとの共通の動力源と、前記動力源の動力を前記第1ローラーに伝達する第1動力伝達経路と、前記第1動力伝達経路から分岐し、前記動力源の動力を前記第2ローラーに伝達する第2動力伝達経路と、を備え、前記第2動力伝達経路に、前記第2ローラーの慣性により生じる回転トルクの、前記第2ローラーから前記第1ローラーへの伝達を断つトルク伝達切断手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1ローラー及び前記第2ローラーと、これらローラーの共通の動力源と、前記動力源の動力を前記第1ローラーに伝達する第1動力伝達経路と、前記第1動力伝達経路から分岐し、前記動力源の動力を前記第2ローラーに伝達する第2動力伝達経路と、を備えた構成において、前記第2動力伝達経路に、前記第2ローラーの慣性により生じる回転トルクの、前記第2ローラーから前記第1ローラーへの伝達を断つトルク伝達切断手段を備えるので、前記動力源を停止した際に前記第2ローラーの慣性による過回転が前記第2動力伝達経路を介して前記第1ローラーに伝わることを抑制できる。従って前記第1ローラーの慣性による過回転を、前記第2ローラーが助長することを抑制することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記トルク伝達切断手段は、前記動力源から前記第2ローラーに向かう方向への回転トルクは伝達し、前記第2ローラーから前記第1ローラーに向かう方向への回転トルクの伝達は絶つワンウェイクラッチで構成されることを特徴とする。
本態様によれば、前記トルク伝達切断手段は、前記動力源から前記第2ローラーに向かう方向への回転トルクは伝達し、前記第2ローラーから前記第1ローラーに向かう方向への回転トルクの伝達は絶つワンウェイクラッチで構成されるので、前記トルク伝達切断手段を、構造簡単にして低コストに構成できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記第2動力伝達経路は、複数の歯車を備え、前記ワンウェイクラッチは、前記複数の歯車のいずれかに設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2動力伝達経路は、複数の歯車を備え、前記ワンウェイクラッチは、前記複数の歯車のいずれかに設けられる構成において、上述した第1のまたは第2の態様の作用効果が得られる。
第4の態様は、第3の態様において、前記ワンウェイクラッチが設けられる前記歯車は、前記第2ローラーの回転軸の軸端に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記ワンウェイクラッチが設けられる前記歯車は、前記第2ローラーの回転軸の軸端に設けられる構成において、上述した第1のまたは第2の態様の作用効果が得られる。
第5の態様は、第4の態様において、前記第2ローラーは、外周面を利用して媒体を反転させ、前記第1ローラーは、外周面が前記第2ローラーによる反転前の媒体搬送経路と反転後の媒体搬送経路との双方に面して媒体に送り力を付与し、前記第2ローラーの外径は、前記第1ローラーの外径より小さいことを特徴とする。
本態様によれば、前記第2ローラーの外径は、前記第1ローラーの外径より小さいので、前記第2ローラーと前記第1ローラーとを同径に構成したり、或いは前記第2ローラーの外径を前記第1ローラーの外径より大きくする場合に比して、媒体の反りを矯正するデカール効果が高くなり、短時間で媒体のデカールを行うことができる。その結果、両面記録におけるスループットを向上させることができる。
また、前記第2ローラーの外径が前記第1ローラーの外径より小さいことにより、前記第2ローラーの外周面は、前記第1ローラーの外周面に比べて摩耗が進み易く、また、外周面における単位面積当たりのインクや塵埃等の異物の付着量も前記第2ローラーが多くなり、前記第2ローラーによる媒体の送り力が経時的に低下し易くなっている。前記第2ローラーによる媒体の送り力が前記第1ローラーによる媒体の送り力よりも低下すると、前記第2ローラーによる媒体の送り速度が前記第1ローラーによる媒体の送り速度よりも低下し、媒体の搬送に際して前記第2ローラーが媒体を引っ張る状態となり、前記第2ローラーより下流における媒体の送り精度に悪影響を及ぼす虞がある。
しかしながら前記第2動力伝達経路には前記ワンウェイクラッチが設けられているので、前記第2ローラーによる媒体の送り速度が前記第1ローラーによる媒体の送り速度よりも低下しても、前記第2ローラーが空転することができ、前記第2ローラーより下流における媒体の送り精度に悪影響を及ぼす虞がない。
第6の態様は、第5の態様において、前記第2ローラーによる媒体の送り力が、前記第1ローラーによる媒体の送り力より大きいことを特徴とする。
媒体を湾曲反転させる前記第前記第2ローラーの外径は、前記第1ローラーの外径より小さい為、媒体を搬送する為に前記第1ローラーより大きな送り力が必要となる。本態様によれば、前記第2ローラーによる媒体の送り力が、前記第1ローラーによる媒体の送り力より大きいので、好適に媒体を反転させつつ搬送することができる。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記第1ローラーに回転負荷を与える負荷付与手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1ローラーに回転負荷を与える負荷付与手段を備えるので、前記第1ローラーの過回転を抑制でき、前記トルク伝達切断手段による効果と相俟って、より確実に前記第1送りローラーの過回転を抑制できる。
第8の態様は、媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段により媒体に記録を行う際の媒体搬送方向の上流に設けられた、媒体を前記記録手段と対向する位置に搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーに対し前記媒体搬送方向の上流に設けられた、第1から第7の態様のいずれかに係る媒体搬送装置とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、記録装置において、上述した第1から第7の態様のいずれかと同様な作用効果が得られる。
第9の態様は、第8の態様において、所定サイズの媒体に対して記録を開始する為に前記所定サイズの媒体の先端を前記記録手段と対向する位置に位置決めした際、前記所定サイズの媒体の後端が、前記第2ローラーから外れるとともに前記第1ローラーと接した状態となることを特徴とする。
本態様によれば、所定サイズの媒体に対して記録を開始する為に前記所定サイズの媒体の先端を前記記録手段と対向する位置に位置決めした際、前記所定サイズの媒体の後端が、前記第2ローラーから外れるとともに前記第1ローラーと接した状態となるので、媒体への記録を開始した後は、前記第2ローラーの過回転の影響が媒体を介して前記第1ローラーに及ぶことが回避される。このことにより、より良好な記録品質を得ることができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
尚、各図においてX軸に沿った方向は装置幅方向である。以下、X軸に沿った方向、即ち+X方向と−X方向を区別しない場合は「X軸方向」と称する場合がある。
また、Y軸に沿った方向は装置奥行き方向であり、+Y方向は装置背面から前面に向かう方向、−Y方向は装置前面から背面に向かう方向となる。以下、Y軸に沿った方向、即ち+Y方向と−Y方向を区別しない場合は「Y軸方向」と称する場合がある。
またZ軸に沿った方向は鉛直方向であり、+Z方向は鉛直上方、−Z方向は鉛直下方となる。以下、Z軸に沿った方向、即ち+Z方向と−Z方向を区別しない場合は「Z軸方向」と称する場合がある。
本実施形態において装置の周囲を構成する側面のうち操作部6が設けられた側面が装置前面となる。
主として図1を参照して、記録装置の一例である複合機1の全体構成について説明する。
図1に示す複合機1は、装置本体としての記録ユニット2と、記録ユニット2の上部に設けられるスキャナーユニット8とを有し、記録機能と画像読取機能の双方を備えている。
また、図1に示す複合機1の前面上部には、操作部6が設けられている。操作部6には、液晶パネル等の表示手段が設けられている。操作部6を操作することにより、複合機1に対して記録ユニット2における記録動作、及びスキャナーユニット8における画像読取動作の指示を入力できる。
複合機1において記録ユニット2は、記録用紙を収容する用紙収容カセット3を下部に備えている。記録ユニット2の内部には記録部を構成する記録ヘッド12が設けられ、用紙収容カセット3から搬送される記録用紙に対して記録ヘッド12により記録が実行される。記録後の記録用紙は排出部7から排出されて、排出トレイ5に載置される。
スキャナーユニット8は、原稿を読み取るスキャナー本体9と、給送トレイ11に載置される原稿を自動で搬送して読み取り可能な自動送り装置10と、を備えている。
スキャナー本体9の上部に設けられる自動送り装置10は、図1において実線で示すように閉じた姿勢と、図1において点線で示すように開いた姿勢とを切換え可能に構成されている。自動送り装置10を開くことで、原稿を載置する原稿台(不図示)が開放される。
続いて、図2ないし図4を参照しつつ、媒体の一例である用紙に記録を行う記録ユニット2における用紙搬送経路について説明する。
記録ユニット2は、図3及び図4に示す様に用紙給送経路24と、用紙給送経路26と、用紙搬送経路27と、反転経路28とを備えている。
このうち用紙給送経路24は、本実施形態では用紙収容カセット3から第1従動ローラー37に至る用紙給送経路である。また用紙給送経路26は、本実施形態では図2に示す支持部材19から第3従動ローラー39に至る用紙給送経路である。また用紙搬送経路27は、本実施形態では第1従動ローラー37から第2従動ローラー38、第3従動ローラー39、搬送ローラー対42を経由して排出ローラー対44に至る用紙搬送経路である。また反転経路28は、搬送ローラー対42から第4従動ローラー40及び第5従動ローラー41を経由して第1従動ローラー37に至る用紙搬送経路である。
記録ユニット2は、用紙搬送装置49を備えており、用紙搬送装置49は用紙搬送経路27を形成する部材で構成されている。具体的には、用紙搬送装置49は後述するユニット体50と搬送ローラー対42を備えて構成されている。尚、記録ユニット2から、記録ヘッド12などの記録機能を除いた構成を用紙搬送装置49と捉えることもでき、或いは用紙の搬送に着目すれば複合機1或いは記録ユニット2そのものが用紙搬送装置49と捉えることもできる。
用紙給送経路24は、用紙収容カセット3から第2ローラーとしての反転ローラー34に用紙を給送する経路として構成されている。
用紙収容カセット3に収容された用紙は、給送ローラー30及び搬送ローラー対32により用紙給送経路24に沿って下流側に送り出される。符号Pは、用紙収容カセット3に収容される用紙を示している。
搬送ローラー対32の下流側には反転ローラー34が設けられ、また反転ローラー34に対して+Y方向に間隔をおいて第1ローラーとしての送りローラー36が設けられている。尚、本実施形態において、反転ローラー34の直径寸法は、送りローラー36の直径寸法よりも小さく設定されている。
本実施形態では、反転ローラー34のZ軸方向における回転中心の位置が、送りローラー36の一部と同じ位置となる高さにある。更に具体的には、Z軸方向において反転ローラー34の外周面の最も低い位置は、送りローラー36の外周面の最も低い位置と同じ高さにある。
反転ローラー34と送りローラー36は、後述するユニット体50を構成する。
反転ローラー34の周囲には、反転ローラー34に対して従動回転する第1従動ローラー37、第2従動ローラー38、第5従動ローラー41、のこれら従動ローラーが配置されている。送りローラー36の周囲には、送りローラー36に対して従動回転する第3従動ローラー39、第4従動ローラー40、のこれら従動ローラーが配置されている。
このうち第2従動ローラー38は、後述するユニット体50を構成する。
搬送ローラー対32により搬送方向下流側に送られた用紙は、反転ローラー34と第1従動ローラー37、反転ローラー34と第2従動ローラー38、送りローラー36と第3従動ローラー39の順にニップされて搬送方向下流側に送られる。
送りローラー36の搬送方向下流側には、搬送ローラー対42が設けられている。搬送ローラー対42は、駆動ローラー42aと、従動ローラー42bとを備えて構成されている。駆動ローラー42aは、不図示のモーターにより駆動され、従動ローラー42bは、従動回転する。駆動ローラー42aは、例えば金属軸の表面に粒子を付着して高摩擦層を形成することで構成でき、従動ローラー42bは、樹脂材料、例えばPOM(ポリオキシメチレン)で形成することができる。従動ローラー42bは、駆動ローラー42aに対して進退可能に設けられているとともに、不図示の押圧手段、例えばばねによって、駆動ローラー42aに向けて押圧されている。尚、搬送ローラー対42による用紙送り力は、送りローラー36による用紙送り力よりも強くなる様に構成されている。
搬送ローラー対42の下流側には、記録ヘッド12を備えるキャリッジ43が配置されている。本実施形態においてキャリッジ43は、X軸方向に往復動可能に構成されている。記録ヘッド12は、キャリッジ43の下部に配置され、液体の一例であるインクを用紙に吐出する。
キャリッジ43の搬送方向下流側には排出ローラー対44が配置されている。排出ローラー対44は、記録ヘッド12により記録が行われた用紙を排出トレイ5に向けて排出する。
尚、図3において符号P1が付された太線は、用紙給送経路24を介して給送され、用紙搬送経路27を介して搬送され、そして記録され、排出される用紙の通過経路を示している。
次いで、用紙給送経路26について説明する。用紙給送経路26は、装置背面側に設けられた用紙給送部18から送りローラー36に用紙を給送する経路である。
図2に示すように用紙給送部18は、用紙を傾斜姿勢で載置可能な支持部材19と、支持部材19に支持された用紙を送り出す給送ローラー20と、給送ローラー20の下流に配置された送りローラー対21とを備えている。送りローラー対21は、不図示のモーターにより駆動される駆動ローラー21a(図3参照)と、駆動ローラー21aとの間で用紙をニップする従動ローラー21b(図3参照)と、を備えている。
本実施形態において用紙給送経路26は、送りローラー36と第3従動ローラー39とのニップ位置より搬送方向上流の位置で、用紙搬送経路27に合流する。尚、図3において符号P2が付された一点鎖線は、用紙給送経路26を介して給送され、記録され、排出される用紙の通過経路を示している。
図4において、反転経路28について説明する。本実施形態において反転経路28は、用紙の第1面(表面)と第2面(裏面)とを反転させる経路として構成されている。具体的には、用紙の第1面への記録完了後、搬送ローラー対42を逆回転させて、用紙を送りローラー36と第4従動ローラー40のニップ点に向けて送る。
送りローラー36と第4従動ローラー40のニップ点を通った用紙は、反転ローラー34の周りを第5従動ローラー41、第1従動ローラー37及び第2従動ローラー38によって反転ローラー34との間で順次ニップされながら搬送方向下流に送られる。用紙は、反転ローラー34の周りを周ることで第1面(表面)と第2面(裏面)とを反転させられる。
第2従動ローラー38を通過した記録用紙は、送りローラー36と第3従動ローラー39にニップされて、再度搬送ローラー対42に送られる。搬送ローラー対42は、記録ヘッド12と対向する領域に記録用紙の第2面を上にして送り込む。記録ヘッド12は、用紙の第2面に向けてインクを吐出し、記録を行う。第2面の記録が行われた記録用紙は、排出ローラー対44により排出トレイ5に向けて排出される。
尚、図4において符号P3が付された実線は、反転経路28に沿って反転される記録用紙の通過経路を示している。
続いて、図5以降を参照しつつ、ユニット体50について説明する。記録ユニット2の背面には、開閉可能な開閉体としてのカバー13が設けられている。カバー13は、不図示の揺動軸を中心にして揺動可能に設けられているとともに、不図示のロック機構によって閉じた状態(図5)を維持できる様に構成されている。カバー13を記録ユニット2に対して開いた状態とすると、図6に示す様に記録ユニット2内の装着部14が露呈し、ユニット体50の着脱作業を行うことができる。
本実施形態においてユニット体50は、反転ローラー34、送りローラー36、第2従動ローラー38、のこれらを備えて構成されたユニット体であり、記録ユニット2の装着部14に装着することで、反転経路28及び用紙搬送経路27の一部を形成する。
また、装着部14からユニット体50を取り外すことで、反転経路28及び用紙搬送経路27の一部が開放され、反転経路28及び用紙搬送経路27の一部で紙ジャムが生じた場合にジャム処理を行うことができる。
図7及び図8に示すようにユニット体50は、上部経路形成部材50b、下部経路形成部材50c、サイドフレーム部50f、50g、のこれらを備えている。サイドフレーム部50gには、符号66〜70で示す複数の歯車が配置されており、ユニット体50が装着部14に装着された際、記録ユニット2のモーター54(図9参照)から図7に示す複数の歯車を介して反転ローラー34及び送りローラー36に駆動力が伝達される。
サイドフレーム部50f、50gにおいて−Y方向には、当接部50dが形成されており、ユニット体50が装着部14に装着され、カバー13が閉じた際、当接部50dがカバー13によって+Y方向に押され、ユニット体50の装着位置が定まる様になっている。
本実施形態において反転ローラー34及び送りローラー36は、図10に示す様にX軸方向に適宜間隔をおいて複数配置されている。図10において符号59は送りローラー回転軸であり、送りローラー36は送りローラー回転軸59に対しX軸方向に適宜間隔をおいて設けられている。同様に符号64は反転ローラー回転軸であり、反転ローラー34は反転ローラー回転軸64に対しX軸方向に適宜間隔をおいて設けられている。送りローラー回転軸59及び反転ローラー回転軸64は、ともに金属軸で形成することができる。
尚、図10において符号74は反転ローラー34と接して従動回転することで反転ローラー34の外周面をクリーニングするクリーニングローラーである。また同様に、符号75は送りローラー36と接して従動回転することで送りローラー36の外周面をクリーニングするクリーニングローラーである。
反転ローラー34はX軸方向全体に亘って設けられており、送りローラー36はX軸方向の中央領域にのみ設けられている。
但し、反転ローラー34を送りローラー36と同様にX軸方向の中央領域にのみ設けても良いし、逆に送りローラー36を反転ローラー34と同様にX軸方向全体に亘って設けることもできる。或いは、反転ローラー34及び送りローラー36を、X軸方向においてそれぞれ1つのみ、例えばX軸方向の中央領域に設けることもできる。
送りローラー36はローラー本体部36bの外周に高摩擦部材36cが設けられて構成されており、ローラー本体部36bは、例えば樹脂材料で形成することができる。高摩擦部材36cには、例えばEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などのゴム材を使用することができる。
反転ローラー34も同様に、ローラー本体部34bの外周に高摩擦部材34cが設けられて構成されており、ローラー本体部34bは、例えば樹脂材料で形成することができる。高摩擦部材34cには、例えばEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などのゴム材を使用することができる。
第1従動ローラー37、第2従動ローラー38、第3従動ローラー39、第4従動ローラー40、第5従動ローラー41、のこれら従動ローラーは、樹脂材料、例えばPOM(ポリオキシメチレン)で形成することができる。
送りローラー回転軸59の+X方向の軸端には送りローラー歯車66が設けられ、反転ローラー回転軸64の+X方向の軸端には反転ローラー歯車70が設けられている。
送りローラー歯車66と反転ローラー歯車70との間には、中継歯車群63が設けられており、送りローラー歯車66から反転ローラー歯車70へは、中継歯車群63を介して駆動力が伝達される。中継歯車群63は、中継歯車67、68、69、のこれら3つの歯車で構成されている。
記録ユニット2においてユニット体50が装着される装着部14(図6参照)には、図9に示す駆動歯車65が設けられている。図9は、動力源としてのモーター54から反転ローラー34及び送りローラー36への動力の伝達経路を、模式的に示したものである。図9において送りローラー歯車66から右側がユニット体50の構成要素であり、駆動歯車65から左側が記録ユニット2の本体の構成要素である。
ユニット体50が記録ユニット2に装着されると、ユニット体50に設けられた送りローラー歯車66と駆動歯車65とが噛合し、モーター54により送りローラー36と反転ローラー34とが駆動可能な状態となる。ユニット体50が記録ユニット2から取り外されると、送りローラー歯車66は駆動歯車65から離間する。
記録ユニット2に設けられたモーター54から駆動歯車65へは、本体側歯車群56によって駆動力が伝達される。本体側歯車群56は、複数の歯車で構成することができる。本体側歯車群56と駆動歯車65は、本体側動力伝達経路57を構成する。
送りローラー歯車66は、上述したように送りローラー回転軸59に設けられており、送りローラー歯車66と送りローラー回転軸59は、送りローラー動力伝達経路60を構成する。
そして本体側動力伝達経路57と、送りローラー動力伝達経路60とが、モーター54の動力を送りローラー36に伝達する第1動力伝達経路55を構成する。
第1動力伝達経路55からは、第2動力伝達経路62が分岐しており、第2動力伝達経路62を介して、モーター54の動力が反転ローラー34に伝達される。第2動力伝達経路62は、上述した中継歯車群63と、反転ローラー歯車70と、反転ローラー回転軸64と、を備えて構成される。
モーター54を制御する制御部53は、搬送ローラー対42の上流近傍に設けられた用紙検出センサー46の検出信号に基づき、記録用紙の先端が用紙検出センサー46に到達するまではモーター54を連続的に駆動し、反転ローラー34及び送りローラー36によって記録用紙を給送する。記録用紙の先端が用紙検出センサー46に到達すると、モーター54を所定量駆動して記録用紙の先端を搬送ローラー対42にニップさせる。
記録用紙の先端が搬送ローラー対42にニップされた後は、搬送ローラー対42による用紙送り動作と、反転ローラー34及び送りローラー36による用紙送り動作とが同期して行われる。特に記録用紙の先端が記録開始位置に位置決めされた後は、記録ヘッド12による記録動作と、搬送ローラー対42による用紙送り動作とが交互に実行されて記録用紙への記録が行われ、この場合において搬送ローラー対42の回転に同期して、反転ローラー34及び送りローラー36も回転駆動される。
尚、本実施形態では搬送ローラー対42はモーター54とは異なるモーター(不図示)により駆動される。
ここで、反転ローラー34及び送りローラー36の駆動源であるモーター54を停止させても、慣性によって送りローラー36が過回転してしまい、記録用紙を搬送ローラー対42に向けて押し込み、所望する用紙搬送精度が得られない虞がある。
特に、送りローラー回転軸59と反転ローラー回転軸64とが第2動力伝達経路62で接続されているため、モーター54を停止した際に反転ローラー34の慣性による過回転が第2動力伝達経路62を介して送りローラー36に伝達されてしまい、送りローラー36の慣性による過回転が助長されてしまうこととなる。
そこで本実施形態では、第2動力伝達経路62に、反転ローラー34の慣性により生じる回転トルクの、反転ローラー34から送りローラー36への伝達を断つトルク伝達切断手段が設けられている。本実施形態では、トルク伝達切断手段は、図11に示すワンウェイクラッチ72で構成されている。ワンウェイクラッチ72は、モーター54から反転ローラー34に向かう方向への回転トルクは伝達し、反転ローラー34から送りローラー36に向かう方向への回転トルクの伝達は絶つ。より具体的には、モーター54が停止した状態で反転ローラー34が回転しても、ワンウェイクラッチ72の機能によって反転ローラー歯車70に対して反転ローラー回転軸64が空転する。
このことにより、モーター54を停止した際に反転ローラー34の慣性による過回転が第2動力伝達経路62を介して送りローラー36に及ぼす影響を抑制できる。即ち、送りローラー36の慣性による過回転を、反転ローラー34が助長することを抑制できる。
また、トルク伝達切断手段がワンウェイクラッチ72で構成されることで、トルク伝達切断手段を構造簡単にして低コストに構成できる。
尚、モーター54を停止した際の反転ローラー34の慣性による過回転が送りローラー36に伝達するルートは2つある。1つは第2動力伝達経路62であり、もう1つは記録用紙である。つまり、記録用紙が図9に示す様に反転ローラー34と送りローラー36とに掛かっている状態では、反転ローラー34の慣性による過回転が、記録用紙を介して送りローラー36に伝達する虞がある。図9において符号Pは、反転ローラー34と送りローラー36とに掛かっている記録用紙を示している。
しかしながら反転ローラー34によって湾曲反転される記録用紙は可撓性を有しており、換言すれば可撓性を有さない記録用紙は反転ローラー34によって湾曲反転することはできない。そのため、モーター54を停止した際に反転ローラー34が慣性により過回転しても、反転ローラー34と送りローラー36との間で記録用紙が符号Ptで示す様に撓むことができ、これにより記録用紙を介した反転ローラー34の過回転が、送りローラー36に、直に伝達されることはない。
尚、記録用紙が符号Ptで示す様に撓むよう、反転ローラー34と送りローラー36との間の用紙搬送経路を下に凸となる湾曲形状とするか或いは上に凸となる湾曲形状とすることも好適である。
また、本実施形態において所定サイズの記録用紙、例えば最も使用頻度が高いと想定されるA4サイズ用紙を縦方向に搬送し、このA4サイズ用紙の先端を記録ヘッド12と対向する位置に位置決めした際、つまり頭出しを行った際、図12に示す様に用紙後端が反転ローラー34から外れるとともに反転ローラー34と送りローラー36との間に位置し、送りローラー36と接した状態となる。記録ユニット2における各用紙搬送経路は、その様な状態となる様に、各ローラーの外径や設置間隔等が設定されている。
従ってこの状態から記録を開始した後は、反転ローラー34の過回転の影響が記録用紙を介して送りローラー36に及ぶことが完全に回避される。このことによって、より良好な記録品質を得ることができる。
そして本実施形態においては、第2動力伝達経路62が複数の歯車を備え、ワンウェイクラッチ72は、第2動力伝達経路62を構成する複数の歯車のいずれかに設けられる。より具体的には、本実施形態では反転ローラー歯車70に設けられる。そしてまた本実施形態では、ワンウェイクラッチ72は、反転ローラー回転軸64の軸端に設けられる。このことにより、ワンウェイクラッチ72を、省スペースに設けることができる。
また本実施形態において反転ローラー34は、外周面を利用して記録用紙を反転させ、送りローラー36は、外周面が反転ローラー34による反転前の用紙搬送経路である反転経路28(図4参照)と反転後の用紙搬送経路である用紙搬送経路27との双方に面して記録用紙に送り力を付与する構成であり、反転ローラー34の外径は、送りローラー36の外径より小さい。このことにより、反転ローラー34と送りローラー36とを同径に構成したり、或いは反転ローラー34の外径を送りローラー36の外径より大きくする場合に比して、記録用紙の反りを矯正するデカール効果が高くなり、短時間で記録用紙のデカールを行うことができる。その結果、両面記録におけるスループットを向上させることができる。
また、反転ローラー34の外径が送りローラー36の外径より小さいので、両ローラーを同径で構成する場合に比して、反転ローラー34の慣性による過回転を抑制できる。
また本実施形態では、反転ローラー34による記録用紙の送り力が、送りローラー36による記録用紙の送り力より大きく設定されている。即ち、反転ローラー34は曲率半径の小さい経路において記録用紙を湾曲反転させる為、反転ローラー34は記録用紙を搬送する為に送りローラー36より大きな送り力が必要となる。反転ローラー34による記録用紙の送り力が、送りローラー36による記録用紙の送り力より大きいことで、好適に記録用紙を反転させつつ搬送することができる。
尚、ここでの反転ローラー34による用紙送り力とは、反転ローラー34と、第1従動ローラー37、第2従動ローラー38、第5従動ローラー41、のこれら従動ローラーとによって記録用紙をニップした際の用紙送り力を意味する。また、送りローラー36による用紙送り力とは、送りローラー36と、第3従動ローラー39とによって記録用紙をニップした際の用紙送り力を意味する。用紙送り力は、例えば各従動ローラーを記録用紙に向けて押圧する際の押圧力で調整することができ、また、用紙幅方向における各従動ローラーの設置数で調整することができる。
また、記録用紙を反転させる反転ローラー34の外周面は、送りローラー36の外周面に比べて摩耗が進み易く、加えて反転ローラー34の外径が送りローラー36の外径より小さいことから、外周面における単位面積当たりのインクや塵埃等の異物の付着量も反転ローラー34が多くなり、反転ローラー34による記録用紙の送り力が経時的に低下し易くなっている。反転ローラー34による用紙送り力が送りローラー36による用紙送り力よりも低下すると、反転ローラー34による用紙送り速度が送りローラー36による用紙送り速度よりも低下し、記録用紙の搬送に際して反転ローラー34が記録用紙を引っ張る状態となり、反転ローラー34より下流における記録用紙の送り精度、具体的には搬送ローラー対42による用紙送り精度に悪影響を及ぼす虞がある。
しかしながら第2動力伝達経路62にはワンウェイクラッチ72が設けられているので、反転ローラー34による用紙送り速度が送りローラー36による用紙送り速度よりも低下しても、反転ローラー34が空転することができ、反転ローラー34より下流における用紙送り精度に悪影響を及ぼす虞がない。
尚、本実施形態では、図10に示す様に送りローラー36に回転負荷を与える負荷付与手段73が設けられている。負荷付与手段73は、例えばトルクリミッタで構成することができる。この様な負荷付与手段73により、モーター54が停止した際の送りローラー36の慣性による過回転を抑制でき、上述したワンウェイクラッチ72による効果と相俟って、より確実に送りローラー36の過回転を抑制できる。但し負荷付与手段73は省略することもできる。
尚、図9において本実施形態では、第1動力伝達経路55を構成する本体側歯車群56に、ワンウェイクラッチ(不図示)が設けられている。このワンウェイクラッチは、モーター54の回転方向に係わらず駆動歯車65を一定の方向に回転させる為の回転方向規制手段を構成するものであるが、このワンウェイクラッチにより、モーター54が停止した際の送りローラー36の慣性による過回転が生じ易くなっている。しかしながら上述のように、送りローラー36に回転負荷を与える負荷付与手段が設けられていることで、送りローラー36の過回転を好適に抑制できる。
尚、上記回転方向規制手段は、ワンウェイクラッチを含む構成に代えて、遊星歯車機構で構成することもできる。
また勿論、上記回転方向規制手段が不要であれば、第1動力伝達経路55にワンウェイクラッチや遊星歯車機構を設けない構成としても良い。
尚、トルク伝達切断手段としてのワンウェイクラッチ72は、反転ローラー歯車70に設けたが、例えば中継歯車群63を構成するいずれかの歯車に設けても良いし、或いは反転ローラー34と反転ローラー回転軸64との間に介在させても良い。また、反転ローラー34に対しても、図10を参照しつつ説明した負荷付与手段を設け、反転ローラー34の慣性による過回転を抑制する様に構成しても良い。
本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…複合機、2…記録ユニット、3…用紙収容カセット、5…排出トレイ、6…操作部、7…排出部、8…スキャナーユニット(画像読取装置)、9…スキャナー本体、10…自動送り装置、11…給送トレイ、12…記録ヘッド、13…カバー、13a…揺動軸、13b…規制部、14…装着部、16…コイルばね、18…用紙給送部、19…支持部材、20…給送ローラー、21…送りローラー対、21a…駆動ローラー、21b…従動ローラー、22…経路形成部材、22a…揺動軸、22b…被押圧部、23…板ばね、24…用紙給送経路、26…用紙給送経路、27…用紙搬送経路、28…反転経路、28a…反転前経路、28b…反転後経路、30…給送ローラー、32…搬送ローラー対、34…反転ローラー、36…送りローラー、37…第1従動ローラー、38…第2従動ローラー、39…第3従動ローラー、40…第4従動ローラー、41…第5従動ローラー、42…搬送ローラー対、43…キャリッジ、44…排出ローラー対、46…用紙検出センサー、49…用紙搬送装置、50…ユニット体、50b…上部経路形成部材、50c…下部経路形成部材、50d…当接部、50f、50g…サイドフレーム部、53…制御部、54…モーター、55…第1動力伝達経路、56…本体側歯車群、57…本体側動力伝達経路、59…送りローラー回転軸、60…送りローラー動力伝達経路、62…第2動力伝達経路、63…中継歯車群、64…反転ローラー回転軸、65…駆動歯車、66…送りローラー歯車、67…中継歯車、68…中継歯車、69…中継歯車、70…反転ローラー歯車、72…ワンウェイクラッチ、73…負荷付与手段、74、75…クリーニングローラー

Claims (9)

  1. 媒体を搬送する媒体搬送経路に設けられ、媒体を前記媒体搬送経路の下流に搬送する第1ローラーと、
    前記媒体搬送経路において前記第1ローラーの上流に設けられ、媒体を前記第1ローラーに向けて搬送する第2ローラーと、
    前記第1ローラーと前記第2ローラーとの共通の動力源と、
    前記動力源の動力を前記第1ローラーに伝達する第1動力伝達経路と、
    前記第1動力伝達経路から分岐し、前記動力源の動力を前記第2ローラーに伝達する第2動力伝達経路と、を備え、
    前記第2動力伝達経路に、前記第2ローラーの慣性により生じる回転トルクの、前記第2ローラーから前記第1ローラーへの伝達を断つトルク伝達切断手段を備える、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送装置において、前記トルク伝達切断手段は、前記動力源から前記第2ローラーに向かう方向への回転トルクは伝達し、前記第2ローラーから前記第1ローラーに向かう方向への回転トルクの伝達は絶つワンウェイクラッチで構成される、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項2に記載の媒体搬送装置において、前記第2動力伝達経路は、複数の歯車を備え、
    前記ワンウェイクラッチは、前記複数の歯車のいずれかに設けられる、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項3に記載の媒体搬送装置において、前記ワンウェイクラッチが設けられる前記歯車は、前記第2ローラーの回転軸の軸端に設けられる、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項4に記載の媒体搬送装置において、前記第2ローラーは、外周面を利用して媒体を反転させ、
    前記第1ローラーは、外周面が前記第2ローラーによる反転前の媒体搬送経路と反転後の媒体搬送経路との双方に面して媒体に送り力を付与し、
    前記第2ローラーの外径は、前記第1ローラーの外径より小さい、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 請求項5に記載の媒体搬送装置において、前記第2ローラーによる媒体の送り力が、前記第1ローラーによる媒体の送り力より大きい、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、前記第1ローラーに回転負荷を与える負荷付与手段を備える、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  8. 媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段により媒体に記録を行う際の媒体搬送方向の上流に設けられた、媒体を前記記録手段と対向する位置に搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーに対し前記媒体搬送方向の上流に設けられた、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の媒体搬送装置と、
    を備えた記録装置。
  9. 請求項8に記載の記録装置において、所定サイズの媒体に対して記録を開始する為に前記所定サイズの媒体の先端を前記記録手段と対向する位置に位置決めした際、前記所定サイズの媒体の後端が、前記第2ローラーから外れるとともに前記第1ローラーと接した状態となる、
    ことを特徴とする記録装置。
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