以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態における車載温度調整用入力装置は、例えば自動車や鉄道車両等の車両に搭載された温度調整装置に対する入力を行う装置である。この車載温度調整用入力装置は、表示を行う表示部と、前記表示部の表示面における第1位置と対応付けられた操作面を持ち、前記操作面における、入力操作された第2位置を検出する入力位置検出部と、前記表示部を制御する表示制御部と、前記入力位置検出部で検出した第2位置に対応する第1位置に表示されている表示内容を、入力内容として取得する入力内容取得部とを備える。そして、前記温度調整装置は、搭乗者の身体の一部に接触し、前記接触した一部に対し加温および冷却のうちの少なくとも一方を実施する接触温度調整装置を含み、前記表示制御部は、同一の表示内容に対する入力操作を、所定の第1時間以内に、所定の回数以上、前記入力位置検出部で検出した場合に、前記接触温度調整装置に対する入力内容を表す接触温度調整用入力内容表示を前記表示内容として前記表示面に表示する。このような車載温度調整用入力装置について、以下、より具体的に説明する。
図1は、実施形態における車載温度調整用入力装置の構成を説明するための図である。図1Aは、実施形態における車載温度調整用入力装置の構成を示すブロック図であり、図1Bは、表示部の第1位置と入力位置検出部の第2位置との関係を説明するための図である。図2は、一例として、図1に示す車載温度調整用入力装置における表示部および入力位置検出部の車両室内での配置を説明するための図である。図3は、一例として、図1に示す車載温度調整用入力装置における表示部に表示される温度調整用入力画面を示す図である。図4は、一例として、図1に示す車載温度調整用入力装置における表示部に表示される接触温度調整用入力画面を示す図である。
実施形態における車載温度調整用入力装置Dは、例えば、図1Aに示すように、表示部1と、入力位置検出部2と、制御処理部3と、記憶部4とを備え、車載温度調整装置5(5−1〜5−4)に対する入力を行うための装置である。
車載温度調整装置5は、例えば自動車や鉄道車両等の車両に搭載され、その室内の雰囲気(環境)を整える装置であり、本実施形態では、空間温度調整装置5−1、シートヒータ5−2(5−21、5−22)、シートベンチレーション5−3(5−31、5−32)およびステアリングヒータ5−4を含む。
空間温度調整装置5−1は、制御処理部3に接続され、温度および風量を調整した調整済みの空気を1または複数の吹き出し口から室内に送風することで前記室内の雰囲気を整える装置である。
シートヒータ5−2は、制御処理部3に接続され、シートにおける例えば座面やシートバック等に組み込まれた例えば電熱線等の発熱部材を備え、前記発熱部材で生成された熱によって、前記シートに着座した搭乗者における例えば背中、腰部、臀部および脚部の一部等の背面部分を加温する装置である。シートヒータ5−2は、本実施形態では、運転席に組み込まれた第1シートヒータ(DSH)5−21と、助手席に組み込まれた第2シートヒータ(ASH)5−22とを備える。
シートベンチレーション5−3は、制御処理部3に接続され、シートにおける例えば座面やシートバック等に設けられた複数の通気孔(口)を介して換気を行うことで前記シートに着座した搭乗者の背面部分を体感温的に快適にする装置である。一例では、シートベンチレーション5−3は、前記通気孔から吸引(排風)することで、前記搭乗者に冷涼感を与え、また、湿気や蒸れを除去する。また他の一例では、シートベンチレーション5−3は、前記通気孔から冷風を送風することで、前記搭乗者を冷やす。また他の一例では、シートベンチレーション5−3は、前記通気孔(口)から暖気を送風することで、前記搭乗者を加温する。本実施形態では、シートベンチレーション5−3は、前記通気孔から吸引(排風)する型(タイプ)の装置であり、運転席に組み込まれた第1シートベンチレーション(DSV)5−31と、助手席に組み込まれた第2シートベンチレーション(ASV)5−32とを備える。
ステアリングヒータ5−4は、制御処理部3に接続され、ステアリングホイール(ハンドル)に組み込まれた例えば電熱線等の発熱部材を備え、前記発熱部材で生成された熱によって、前記ステアリングホイールを持った搭乗者の手を加温する装置である。
これらシートヒータ5−2、シートベンチレーション5−3およびステアリングヒータ5−4は、それぞれ、例えば背面部分や手等の、搭乗者の身体の一部に接触し、前記接触した一部に対し加温および冷却のうちの少なくとも一方を実施する接触温度調整装置の一例に相当する。
表示部1は、制御処理部3に接続され、制御処理部3の制御に従って表示を行う装置である。表示部1は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)および有機ELディスプレイ等である。
入力位置検出部2は、制御処理部3に接続され、その操作面における、搭乗者(ユーザ)によって入力操作された位置(第2位置)を検出する装置であり、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の接触位置を検出して入力する位置入力装置等である。入力位置検出部2は、その検出した第2位置を制御処理部3へ出力する。前記操作面における第2位置は、表示部1の表示面における位置(第1位置)と予め対応付けられている。例えば、図1Bを平面視した場合に、操作面SPにおける左上のドット21−11が表示面DPにおける左上の画素11−11と対応付けられ、これらを基準に、操作面SPにおける複数のドット21−mnそれぞれが表示面DPにおける複数の画素11−klそれぞれと対応付けられている(k、l、m、nは、正の整数)。なお、図1Bでは、操作面SPにおける左上のドット21−11および表示面DPにおける左上の画素11−11が図示され、他のドット21および他の画素11の図示は、省略されている。また、表示面DPを構成する複数の画素11における第1空間分解能と、操作面SPを構成する複数のドット21における第2空間分解能とは、同一であって良く(第1面積=第2面積)、あるいは、異なっても良い(第1面積≠第2面積)。第1および第2空間分解能が異なる場合、第1および第2位置とは、多対1または1対多で対応付けられる。
表示部1の表示面における第1位置(上述例では複数の画素11それぞれの各第1位置)と、入力位置検出部2の操作面における第2位置(上述例では複数のドット21それぞれの各第2位置)とが互いに対応付けられていれば、表示部1と入力位置検出部2とは、車両室内で別々の配設箇所に配設されて良いが、本実施形態では、前記操作面が前記表示面上に配置され、入力位置検出部2は、表示部1と一体化され、いわゆるタッチパネル(タッチスクリーン)を構成する。このような表示部1と入力位置検出部2とから構成されるタッチパネルTP(1、2)は、例えば、図2に示すように、車両室内において、運転席と助手席とを隔てるセンターコンソールからダッシュボードへ延びる部材であって、側面視にて傾斜している前記部材の斜面に、操作面SPおよび表示面DPが外部に臨むように、配設されている。なお、図1Bでは、前記第1位置と第2位置との対応関係を説明する都合上、入力位置検出部2の操作面SPは、表示部1の表示面DPから離間して図示されている。
図1に戻って、記憶部4は、制御処理部3に接続され、制御処理部3の制御に従って各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、車載温度調整用入力装置Dの各部1、2、4を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する制御プログラムや、表示部1を制御する表示制御プログラムや、入力位置検出部2で検出した操作面の第2位置に対応する表示面の第1位置に表示されている表示内容を、入力内容として取得する入力内容取得プログラムや、前記入力内容取得プログラムによって取得された入力内容で車載温度調整装置5(5−1〜5−4)を処理する温度調整処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、表示部1に表示する画面を表す画面情報、および、表示部1における表示面の第1位置と入力位置検出部2における操作面の第2位置との対応関係を表す対応関係情報等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。記憶部4は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、記憶部4は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部3のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
制御処理部3は、車載温度調整用入力装置Dの各部1、2、4を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、車載温度調整装置5(5−1〜5−4)に対する入力内容の入力を受け付けるための回路である。制御処理部3は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部3は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部31、表示制御部32、入力内容取得部33および温度調整処理部34を機能的に備える。
制御部31は、車載温度調整用入力装置Dの各部1、2、4を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、車載温度調整用入力装置Dの全体制御を司るものである。
入力内容取得部33は、入力位置検出部2で検出した操作面の第2位置に対応する表示面の第1位置に表示されている表示内容を、入力内容として取得するものである。入力内容取得部33は、前記取得した入力内容を表示制御部32および温度調整処理部34それぞれへ通知する。
温度調整処理部34は、入力内容取得部33によって取得された入力内容で車載温度調整装置5を処理するものである。例えば、車載温度調整装置5自体が制御機能を持つ場合には、温度調整処理部34は、入力内容取得部33によって前記入力内容の1つとして取得された設定内容で、入力内容取得部33によって前記入力内容の他の1つとして取得された設定対象の車載温度調整装置5を稼働させるために、前記設定内容を制御目標として前記設定対象の車載温度調整装置5へ出力する。あるいは、例えば、車載温度調整装置5が制御機能を持たない場合には、温度調整処理部34は、前記設定内容で稼働するように、前記設定対象の車載温度調整装置5を制御する。
表示制御部32は、表示部1を制御するものである。より具体的には、本実施形態では、表示制御部32は、同一の表示内容に対する入力操作を、所定の第1時間以内に、所定の回数以上、入力位置検出部2で検出した場合に、接触温度調整装置5−2〜5−4に対する入力内容を表す接触温度調整用入力内容表示を表示内容として表示部1の表示面に表示する。前記所定の第1時間は、適宜に設定され、例えば、1秒や3秒や5秒等である。前記所定の回数は、適宜に設定され、例えば、3回や5回等である。前記入力内容は、例えば、本実施形態では、設定対象の車載温度調整装置5を設定すること、設定内容の1つとして動作モードを設定すること、前記設定内容の他の1つとして吹き出し口を設定すること、前記設定内容の他の1つとして風量(換気量、送風量、吸引量(排風量))を設定すること、および、前記設定内容の他の1つとして温度を設定することを含む。前記動作モードは、例えば、マニュアルで設定された設定内容に基づき動作するマニュアル設定モードおよびオートで設定された設定内容に基づき動作するオート設定モードを含む。より具体的には、空間温度調整装置5−1は、マニュアル設定モードでは、マニュアルで設定された吹き出し口から、前記マニュアルで設定された温度および風量(目標温度および目標風量)となるように調整された空気を送風する。オート設定モードでは、空間温度調整装置5−1は、温度調整に関わる所定の物理量(例えば外気温度、室内温度および搭乗者数等)を検出する検出部(センサ)の検出結果に基づいて、予め与えられた所与のルール(アルゴリズム)に従って吹き出し口、風量および温度を自動的に設定し、自動的に設定した吹き出し口から、自動的に設定した温度および風量(目標温度および目標風量)となるように調整された空気を送風する。シートヒータ5−2およびシートベンチレーション5−3は、それぞれ、マニュアル設定モードでは、マニュアルで設定された出力レベル(目標出力レベル)となるように稼働する。オート設定モードでは、シートヒータ5−2およびシートベンチレーション5−3は、それぞれ、温度調整に関わる所定の物理量(例えば室内温度およびシート温度等)を検出する検出部(センサ)の検出結果に基づいて、予め与えられた所与のルール(アルゴリズム)に従って出力レベルを自動的に設定し、自動的に設定した出力レベル(目標出力レベル)となるように稼働する。ステアリングヒータ5−4は、マニュアル設定モードでは、オンされると予め設定された出力レベル(目標出力レベル)となるように稼働し、オフされるとその稼働を停止する。オート設定モードでは、ステアリングヒータ5−4は、温度調整に関わる所定の物理量(例えば室内温度およびステアリングホイール温度等)を検出する検出部(センサ)の検出結果に基づいて、そのオンオフが自動的に切り換えられ、オンされると予め設定された出力レベル(目標出力レベル)となるように稼働し、オフされるとその稼働を停止する。
一例では、記憶部4は、前記画面情報の1つとして、図3に示す温度調整用入力画面100を表す情報を記憶し、表示制御部32は、記憶部4の画面情報を参照し、この温度調整用入力画面100を表示部1に表示する。温度調整用入力画面100は、設定対象の入力(選定)や設定内容の入力等を実施するための画面であり、例えば、第1および第2設定対象表示101、201と、接触温度調整用入力画面呼出し表示301と、運転席側シートヒータレベル設定表示(DSHレベル設定表示)302Rと、助手席側シートヒータレベル設定表示(ASHレベル設定表示)302Rと、運転席側設定温度表示(D設定温度表示)311Rと、運転席側昇温設定表示(D昇温設定表示)312Rと、運転席側降温設定表示(D降温設定表示)313Rと、助手席側設定温度表示(A設定温度表示)311Lと、助手席側昇温設定表示(A昇温設定表示)312Lと、助手席側降温設定表示(A降温設定表示)313Lとを備える。
第1設定対象表示101は、空間温度調整装置5−1の風量を設定対象として表すものである。第1設定対象表示101は、図3に示す例では、円形であり、その円形内には、設定対象を象徴的に表す第1図記号を備えている。第1設定対象表示101を、入力位置検出部2を介して搭乗者が入力操作すると、第1設定対象表示101の周りに、互いに異なる複数の風量レベルそれぞれに対応し、設定される風量レベルを表す複数の風量レベル選択表示が表示内容(設定内容)として表示部1に表示される。そして、前記複数の風量レベル選択表示のうちの所望の風量レベル選択表示を、入力位置検出部2を介して搭乗者が入力操作すると、空間温度調整装置5−1の風量が設定される。
第2設定対象表示201は、空間温度調整装置5−1の吹き出し口を設定対象として表すものである。第2設定対象表示201は、図3に示す例では、円形であり、その円形内には、設定対象を象徴的に表す第2図記号を備えている。第2設定対象表示201を、入力位置検出部2を介して搭乗者が入力操作すると、第2設定対象表示201の周りに、互いに異なる複数種の吹き出し口それぞれに対応し、設定される吹き出し口を表す複数の吹き出し口選択表示が表示内容(設定内容)として表示部1に表示される。そして、前記複数の吹き出し口選択表示のうちの所望の種類の吹き出し口選択表示を、入力位置検出部2を介して搭乗者が入力操作すると、空間温度調整装置5−1の吹き出し口が設定される。1個の吹き出し口選択表示で設定される吹き出し口は、1また複数種であって良い。例えば、足下に向けて送風する第1吹き出し口のみが設定されて良いし、また例えば、上半身に向けて送風する第2吹き出し口および窓に向けて送風するデフロスタ用の第3吹き出し口が設定されて良い。
第1および第2設定対象表示101、201は、表示部1の表示面における略中央部分に左右方向で並置されて表示されている。
接触温度調整用入力画面呼出し表示301は、シートヒータ5−2、シートベンチレーション5−3およびステアリングヒータ5−4の接触温度調整装置に対する入力内容を表す接触温度調整用入力内容表示を表示内容として表示部1に表示する指示を表すものである。図3に示す例では、接触温度調整用入力画面呼出し表示301は、矩形であり、その矩形内には、互いに平行な、左右方向に延びる3本の直線が記載されている。接触温度調整用入力画面呼出し表示301は、第1および第2設定対象表示101、201の上側であって、表示部1の表示面における上部の略中央位置に表示されている。接触温度調整用入力画面呼出し表示301を、入力位置検出部2を介して搭乗者が入力操作すると、前記接触温度調整用入力内容表示を含む、後述の図4に示す接触温度調整用入力画面400が新たに生成されたウィンドウで表示部1に表示される。
DSHレベル設定表示302Rは、運転席側において、第1シートヒータ5−21における温度の変更を表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、DSHレベル設定表示302Rは、矩形であり、温度の変更を前記表示内容として表すために、その矩形内に、シートヒータ5−2における温度の変更を象徴的に表す第3図記号3021Rが記載されている。第3図記号3021Rは、シートを象徴的に表す、シートを側面視した場合におけるシートの輪郭を模した略L字状の第1図形と、シートヒータ5−2による加温を象徴的に表す、前記第1図形に重なるように並置された3本の矢符付き波線とを備える。本実施形態では、シートヒータ5−2は、互いに異なる複数のレベルで目標温度を設定できるように構成されており、シートヒータ5−2における温度の変更は、サイクリックに、現在、設定されている温度のレベルから1つだけレベルを変更することを意味する。図3に示す例では、シートヒータ5−2は、高レベル、中レベルおよび低レベルの3個のレベルで温度を設定できるように構成されており(温度の高低について、高レベル>中レベル>低レベル)、1回の入力操作ごとに、高レベルから中レベルを介して低レベルへ順に、設定される温度が変更され、設定される温度が低レベルになると、次の入力操作で低レベルから高レベルへ、設定される温度が変更され、以下、1回の入力操作ごとに、同様に、設定される温度が変更される。そして、本実施形態では、DSHレベル設定表示302Rは、運転席側において、現在、設定されている温度を表す運転席側シートヒータ設定レベル表示(DSH設定レベル表示)を兼ねており、DSHレベル設定表示302Rの矩形内には、前記DSH設定レベル表示として、設定可能な温度のレベルの個数に応じた個数(図3に示す例では3個)の円形3022Rが、上下方向に直線状に順次に並置されて記載されている。現在、設定されている温度を表示するために、現在、設定されている温度に対応する円形3022Rが第1表示態様で表示され、残余の円形3022Rが前記第1表示態様と異なる第2表示態様で表示される。図3に示す例では、3個の円形3022Rは、それぞれ、下から上へ順に、高レベル、中レベルおよび低レベルに対応し、現在、高レベルが設定されており、高レベルに対応する円形3022Rが前記第1表示態様として第1輝度(図3では白抜き)で表示され、残余の中レベルおよび低レベルに対応する円形3022Rが前記第1輝度とは異なる第2輝度(図3では黒塗り)で表示されている。DSHレベル設定表示302Rは、接触温度調整用入力画面呼出し表示301の他方端側(運転席側)の位置に表示される。
ASHレベル設定表示302Lは、助手席側において、第2シートヒータ5−22における温度の変更を表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、AHSレベル設定表示302Rは、運転席側が助手席側であって、その矩形内に記載される第3図記号3021LがDSHレベル設定表示302Rの矩形内に記載された第3図記号3021Rとは逆向きであって、DSH設定レベル表示としての円形3022Rと同様な、助手席側において、現在、設定されている温度を表す助手席側シートヒータ設定レベル表示(ASH設定レベル表示)としての円形3022Lを備える点を除き、DSHレベル設定表示302Rと同様であるので、その説明を省略する。ASHレベル設定表示302Lは、接触温度調整用入力画面呼出し表示301の一方端側(助手席側)の位置に表示される。
D設定温度表示311Rは、運転席側において、空間温度調整装置5−1に対する現在、設定されている温度を表示内容として数値で表すものである。図3に示す例では、前記現在、設定されている温度は、「25.0℃」である。D設定温度表示311Rは、DSHレベル設定表示302Rの他方側(運転席側)であって、表示部1の表示面における他方側部の位置、より具体的には、角部の位置に表示される。
D昇温設定表示312Rは、運転席側において、空間温度調整装置5−1に対する温度の増加(昇温)を表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、D昇温設定表示312Rは、上方端を円弧とした、大略、矩形であり、温度の増加を前記表示内容として表すために、その矩形内に、テキスト「Hi」と、温度の増加を象徴的に表す、一部を重ねた2個の上向き矢印から成る第4図記号とが、記載されている。この図3に示す例では、温度の増加は、空間温度調整装置5−1に対し、最大温度となるまで、現在、設定されている温度から所定値(例えば0.5℃等)だけ上げることを意味する。D昇温設定表示312Rは、第2設定対象表示201の他方側(運転席側)であって、表示部1の表示面における他方側部の上半分の位置に表示される。
D降温設定表示313Rは、運転席側において、空間温度調整装置5−1に対する温度の減少(降温)を表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、D降温設定表示313Rは、下方端を円弧とした、大略、矩形であり、温度の減少を前記表示内容として表すために、その矩形内に、テキスト「Lo」と、温度の減少を象徴的に表す、一部を重ねた2個の下向き矢印から成る第5図記号が、記載されている。この図3に示す例では、温度の減少は、空間温度調整装置5−1に対し、最低温度となるまで、現在、設定されている温度から所定値(例えば0.5℃等)だけ下げることを意味する。D降温設定表示313Rは、第2設定対象搭表示201の他方側(運転席側)であって、表示部1の表示面における他方側部の下半分の位置に表示される。
A設定温度表示311L、A昇温設定表示312LおよびA降温設定表示313Lは、それぞれ、運転席側、第1および他方側がそれぞれ助手席側、第2および一方側である点を除き、D設定温度表示311R、D昇温設定表示312RおよびD降温設定表示313Rと同様であるので、その説明を省略する。
記憶部4は、前記画面情報の他の1つとして、図4に示す、接触温度調整用入力画面400を表す情報を記憶し、そして、搭乗者が後述のように入力操作した場合、表示制御部32は、記憶部4の画面情報を参照し、この接触温度調整用入力画面400を表示部1に表示する。図4に示す例では、表示部1に表示されている温度調整用入力画面100上に、新たなウィンドウが生成され、この生成されたウィンドウ内に、接触温度調整用入力画面400が表示されている。この接触温度調整用入力画面400は、接触温度調整装置5−2〜5−4に対する設定内容の入力等を実施するための画面であり、接触温度調整装置5−2〜5−4に対する入力内容を表す接触温度調整用入力内容表示を含む。接触温度調整用入力画面400は、例えば、運転席側モード設定表示(Dモード設定表示)401Rと、運転席側シートヒータレベル設定表示(DSHレベル設定表示)402Rと、運転席側オフ設定表示(Dオフ設定表示)403Rと、運転席側シートベンチレーションレベル設定表示(DSVレベル設定表示)404Rと、助手席側モード設定表示(Aモード設定表示)401Lと、助手席側シートヒータレベル設定表示(ASHレベル設定表示)402Lと、助手席側オフ設定表示(Aオフ設定表示)403Lと、助手席側シートベンチレーションレベル設定表示(ASVレベル設定表示)404Lと、ステアリングヒータオンオフ設定表示(SHオンオフ設定表示)405と、終了表示406とを備える。
Dモード設定表示401Rは、運転席側において、接触温度調整装置5−2〜5−4に対するオート設定モードのオンオフを表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、Dモード設定表示401Rは、矩形であり、オート設定モードのオンオフを前記表示内容として表すために、その矩形内に、テキスト「AUTO」が記載されている。オート設定モードのオンオフは、1回の入力操作ごとに、交互に切り換えられる。すなわち、オート設定モードがオフである場合に、Dモード設定表示401Rが入力位置検出部2を介して入力操作されると、オート設定モードがオンとなり、一方、オート設定モードがオンである場合に、Dモード設定表示401Rが入力位置検出部2を介して入力操作されると、オート設定モードがオフとなる。そして、本実施形態では、Dモード設定表示401Rは、運転席側において、接触温度調整装置5−2〜5−4に対するオート設定モードがオンであるかオフであるかを表す運転席側設定モード表示(D設定モード表示)を兼ねており、Dモード設定表示401Rは、オート設定モードがオンである場合には第3表示態様で表示され、オート設定モードがオフである場合には前記第3表示態様と異なる第4表示態様で表示される。より具体的には、本実施形態では、Dモード設定表示401Rにおけるテキスト「AUTO」が、オート設定モードがオンである場合には前記第3表示態様として第3輝度で表示され、オート設定モードがオフである場合には前記第4表示態様として前記第3輝度とは異なる第4輝度で表示される。
DSHレベル設定表示402Rは、上述の温度調整用入力画面100におけるDSHレベル設定表示302Rと同様であるので、その説明を省略する。
Dオフ設定表示403Rは、運転席側において、接触温度調整装置5−2〜5−4のオフを表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、Dオフ設定表示403Rは、矩形であり、接触温度調整装置5−2〜5−4のオフを前記表示内容として表すために、その矩形内に、テキスト「OFF」が記載されている。
DSVレベル設定表示404Rは、運転席側において、第1シートベンチレーション5−31における換気量(本実施形態では吸引量(排風量))の変更を表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、DSVレベル設定表示404Rは、矩形であり、換気量の変更を前記表示内容として表すために、その矩形内に、シートベンチレーション5−3における換気量の変更を象徴的に表す第6図記号4041Rが記載されている。第6図記号4041Rは、シートを象徴的に表す前記第3図記号3021Rと同様の第1図形と、シートベンチレーション5−3による換気を象徴的に表す、前記第1図形に隣接して位置する4枚羽根のファンを模した第2図形とを備える。本実施形態では、シートベンチレーション5−3は、互いに異なる複数のレベルで目標換気量を設定できるように構成されており、シートベンチレーション5−3における換気量の変更は、サイクリックに、現在、設定されている換気量のレベルから1つだけレベルを変更することを意味する。図4に示す例では、シートベンチレーション5−3は、高レベル、中レベルおよび低レベルの3個のレベルで換気量を設定できるように構成されており(換気量の多寡について、高レベル>中レベル>低レベル)、1回の入力操作ごとに、高レベルから中レベルを介して低レベルへ順に、設定される換気量が変更され、設定される換気量が低レベルになると、次の入力操作で低レベルから高レベルへ、設定される換気量が変更され、以下、1回の入力操作ごとに、同様に、設定される換気量が変更される。そして、本実施形態では、DSVレベル設定表示404Rは、運転席側において、現在、設定されている換気量を表す運転席側シートベンチレーション設定レベル表示(DSV設定レベル表示)を兼ねており、DSVレベル設定表示404Rの矩形内には、前記DSV設定レベル表示として、設定可能な換気量のレベルの個数に応じた個数(図4に示す例では3個)の円形4042Rが、上下方向に直線状に順次に並置されて記載されている。現在、設定されている換気量を表示するために、現在、設定されている換気量に対応する円形4042Rが第5表示態様で表示され、残余の円形4042Rが前記第5表示態様と異なる第6表示態様で表示される。図4に示す例では、3個の円形4042Rは、それぞれ、下から上へ順に、高レベル、中レベルおよび低レベルに対応しており、現在、第1シートベンチレーション5−31がオフであり、全ての円形4042Rが前記第6表示態様として第6輝度(図4では黒塗り)で表示されている。なお、例えば、高レベルで第1シートベンチレーション5−31が稼働している場合では、高レベルに対応する円形4042Rが前記第5表示態様として前記第6輝度とは異なる第5輝度で表示され、残余の中レベルおよび低レベルに対応する円形4042Rが前記第6輝度で表示される。
SHオンオフ設定表示405は、ステアリングヒータ5−4のオンオフを表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、SHオンオフ設定表示405は、矩形であり、ステアリングヒータ5−4のオンオフを前記表示内容として表すために、その矩形内に、ステアリングヒータ5−4のオンオフを象徴的に表す第7図記号4051が記載されている。第7図記号4051は、ステアリングホイールを象徴的に表す、T字と前記T字に外接する円形とを備える第3図形と、ステアリングヒータ5−4による加温を象徴的に表す、前記第3図形に重なるように並置された3本の矢符付き波線とを備える。ステアリングヒータ5−4のオンオフは、1回の入力操作ごとに、交互に切り換えられる。そして、本実施形態では、SHオンオフ設定表示405は、ステアリングヒータ5−4がオンであるかオフであるかを表すステアリングヒータオンオフ表示(SHオンオフ表示)を兼ねており、SHオンオフ設定表示405の矩形内には、前記SHオンオフ表示として、1個の円形4052が、第7図記号4051に隣接する位置に記載されている。SHオンオフ設定表示405の円形4052は、ステアリングヒータ5−4がオンである場合には第7表示態様として第7輝度で表示され、ステアリングヒータ5−4がオフである場合には前記第7表示態様と異なる第8表示態様として前記第7輝度と異なる第8輝度で表示される。図4に示す例では、ステアリングヒータ5−4は、稼働しており、SHオンオフ設定表示405の円形4052は、前記第7輝度(図4では白抜き)で表示されている。
終了表示406は、接触温度調整用入力画面400の表示の終了を表示内容(設定内容)として表すものである。より具体的には、終了表示406は、矩形であり、接触温度調整用入力画面400の表示の終了を前記表示内容として表すために、その矩形内に、「×」が記載されている。
SHオンオフ設定表示405は、表示部1の表示面における略中央位置の上方寄りに表示される。Dモード設定表示401R、DSHレベル設定表示402R、Dオフ設定表示403RおよびDSVレベル設定表示404Rは、この順で上から下へ上下方向に直線状に並置され、SHオンオフ設定表示405の他方端側(運転席側)の位置、より具体的には、表示部1の表示面における他方側部の位置に表示される。終了表示406は、SHオンオフ設定表示405の下側の位置、より具体的には、表示部1の表示面における下部の略中央位置に表示される。
Aモード設定表示401L、ASHレベル設定表示402L、Aオフ設定表示403LおよびASVレベル設定表示404Lは、それぞれ、運転席側、第1および他方側がそれぞれ助手席側、第2および一方側である点を除き、Dモード設定表示401R、DSHレベル設定表示402R、Dオフ設定表示403RおよびDSVレベル設定表示404Rと同様であるので、その説明を省略する。
これらDモード設定表示401R、DSHレベル設定表示402R、Dオフ設定表示403R、DSVレベル設定表示404Rと、SHオンオフ設定表示405、Aモード設定表示401L、ASHレベル設定表示402L、Aオフ設定表示403LおよびASVレベル設定表示404Lは、それぞれ、接触温度調整装置に対する入力内容を表す接触温度調整用入力内容表示の一例に相当する。
次に、本実施形態の動作について説明する。図5は、図3に示す温度調整用入力画面において、図1に示す車載温度調整用入力装置おける動作を示すフローチャートである。図6は、図3に示す温度調整用入力画面において、接触温度調整用入力画面を表示する動作(図5に示す接触温度調整用入力画面の表示処理)を示すフローチャートである。図7は、図4に示す接触温度調整用入力画面において、図1に示す車載温度調整用入力装置おける動作(図5に示す接触温度調整装置の設定処理)を示すフローチャートである。図8は、図3に示す温度調整用入力画面において、同一の表示内容(設定内容)に対し、搭乗者が、複数回、入力操作している様子を説明するための図である。
このような車載温度調整用入力装置Dは、車両が稼働を始めると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。その制御処理プログラムの実行によって、制御処理部3には、制御部31、表示制御部32、入力内容取得部33および温度調整処理部34が機能的に構成される。そして、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3の表示制御部32によって、記憶部4の画面情報を参照し、例えば図3に示す温度調整用入力画面100を表示部1に表示する。
前記車両の稼働により、表示部1に温度調整用入力画面100を表示すると、図5において、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3によって、入力操作されたか否かを判定する(S1)。この判定の結果、入力操作されている場合(Yes)には、制御処理部3は、次に、処理S2を実行し、一方、前記判定の結果、入力操作されていない場合(No)には、制御処理部3は、処理を処理S1に戻す。したがって、制御処理部3は、入力操作が有るまで処理S1を繰り返し実行する。
この処理S2において、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3の入力内容取得部33によって、入力操作の内容を判定する。より具体的には、入力内容取得部33は、入力位置検出部2で検出した操作面の第2位置に対応する表示面の第1位置に表示されている表示内容を判定する。より詳しくは、接触温度調整用入力画面呼出し表示301を表示している表示面の第1位置に対応する操作面の第2位置が例えば搭乗者の手指で接触されることによって入力操作された場合、入力内容取得部33は、接触温度調整用入力画面呼出し表示301の入力操作と判定し、この場合(MW)には、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3によって、次に、接触温度調整装置5−2〜5−4の設定処理S11を実行した後に、処理S5を実行する。同様に、DSHレベル設定表示302Rに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、DSHレベル設定表示302Rの入力操作と判定し、この場合(DSH)には、次に、処理S12および接触温度調整用入力画面の表示処理S3を順次に実行した後に、処理S4を実行する。ASHレベル設定表示302Lに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、ASHレベル設定表示302Lの入力操作と判定し、この場合(ASH)には、次に、処理S13および接触温度調整用入力画面の表示処理S3を順次に実行した後に、処理S4を実行する。D昇温設定表示312Rに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、D昇温設定表示312Rの入力操作と判定し、この場合(D昇温)には、次に、処理S14および接触温度調整用入力画面の表示処理S3を順次に実行した後に、処理S4を実行する。D降温設定表示313Rに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、D降温設定表示313Rの入力操作と判定し、この場合(D降温)には、次に、処理S15および接触温度調整用入力画面の表示処理S3を順次に実行した後に、処理S4を実行する。A昇温設定表示312Lに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、A昇温設定表示312Lの入力操作と判定し、この場合(A昇温)には、次に、処理S16および接触温度調整用入力画面の表示処理S3を順次に実行した後に、処理S4を実行する。A降温設定表示313Lに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、A降温設定表示313Lの入力操作と判定し、この場合(A降温)には、次に、処理S17および接触温度調整用入力画面の表示処理S3を順次に実行した後に、処理S4を実行する。
これら接触温度調整用入力画面呼出し表示301、DSHレベル設定表示302R、ASHレベル設定表示302L、D昇温設定表示312R、D降温設定表示313R、A昇温設定表示312LおよびA降温設定表示313Lを除く他の入力操作と判定した場合(例えば第1設定対象表示101の入力操作と判定した場合や第2設定対象表示201の入力操作と判定した場合等)(その他)には、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3によって、次に、前記入力操作の内容に応じた適宜な所定の処理を実行する処理S18を実行した後に、処理S5を実行する。
前記処理S12では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、入力操作されたDSHレベル設定表示302Rで表示されている運転席側での温度の変更を前記設定内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、入力内容取得部33は、第1シートヒータ(DSH)5−21において、サイクリックに、現在、設定されている温度のレベルから1つだけ変更したレベルを、新たな現在、設定されている温度のレベルとする。そして、前記新たな現在、設定されている温度のレベルを表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3の表示制御部32によって、前記新たな現在、設定されている温度のレベルに対応する円形3022Rを前記第1表示態様で表示し、残余の円形3022Rを前記第2表示態様で表示する。
前記処理S13では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、入力操作されたASHレベル設定表示302Lで表示されている助手席側での温度の変更を前記設定内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、入力内容取得部33は、第2シートヒータ(ASH)5−22において、サイクリックに、現在、設定されている温度のレベルから1つだけ変更したレベルを、新たな現在、設定されている温度のレベルとする。そして、前記新たな現在、設定されている温度のレベルを表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、前記新たな現在、設定されている温度のレベルに対応する円形3022Lを前記第1表示態様で表示し、残余の円形3022Lを前記第2表示態様で表示する。
前記処理S14では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、入力操作されたD昇温設定表示312Rで表示されている運転席側での温度の増加を前記入力内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、入力内容取得部33は、運転席側において、最大温度となるまで、現在、設定されている温度から所定値だけ上げた温度を、新たな現在、設定されている温度とする((現在の設定温度)←(現在の設定温度)+(所定値)、(現在の設定温度)≦(最大温度))。そして、前記新たな現在、設定されている温度を表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、前記新たな現在、設定されている温度でD設定温度表示311Rを表示する。
前記処理S15では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、入力操作されたD降温設定表示313Rで表示されている運転席側での温度の減少を前記設定内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、入力内容取得部33は、運転席側において、最低温度となるまで、現在、設定されている温度から所定値だけ下げた温度を、新たな現在、設定されている温度とする((現在の設定温度)←(現在の設定温度)−(所定値)、(現在の設定温度)≧(最低温度))。そして、前記新たな現在、設定されている温度を表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、前記新たな現在、設定されている温度でD設定温度表示311Rを表示する。
これら上述の処理S14および処理S15それぞれでは、車載温度調整用入力装置Dは、運転席側に対し、上述のように各処理を実行したが、前記処理S16および処理S17では、それぞれ、車載温度調整用入力装置Dは、助手席側に対し、上述の処理S14および処理S15それぞれと同様な各処理を実行する。
これら処理S12ないし処理S17のうちのいずれかの実行後に実行される接触温度調整用入力画面の表示処理S3について、図6を用いて説明する。
この図6において、接触温度調整用入力画面の表示処理S3では、まず、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するカウンタが有るか否かを判定する。前記カウンタは、前記表示内容に対する入力操作の回数を計数するものである。前記判定の結果、前記カウンタが無い場合(No)には、表示制御部32は、次に、処理S36を実行する。一方、前記判定の結果、前記カウンタが有る場合(Yes)には、表示制御部32は、次に、処理S32を実行する。
この処理S36では、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するカウンタを初期値1で制御処理部3に機能的に生成し、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するタイマを前記所定の第1時間でタイムアップするように制御処理部3に機能的に生成し、計時を開始し(前記タイマを作動させ)、本表示処理S3を終了する。例えば、搭乗者によってDSHレベル設定表示302Rが入力操作された場合、DSHレベル設定表示302R(第1シートヒータ5−21における温度の変更)に対応するカウンタおよびタイマが生成される。また例えば、搭乗者によってA降温設定表示313Lが入力操作された場合、A降温設定表示313L(助手席側での空間温度調整装置5−1における温度の減少)に対応するカウンタおよびタイマが生成される。
前記処理S32では、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するカウンタを1だけインクリメントし((カウンタ)←(カウンタ)+1)、次に、処理S33を実行する。
処理S32に続く処理S33では、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するタイマがタイムアップしているか否かを判定する。この判定の結果、前記タイマがタイムアップしている場合(Yes)には、表示制御部32は、次に、処理S37を実行する。一方、前記判定の結果、前記タイマがタイムアップしていない場合(No)には、表示制御部32は、次に、処理S34を実行する。
この処理S37では、表示制御部32は、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するカウンタおよびタイマを制御処理部3から削除(消去)し、本表示処理S3を終了する。したがって、この場合では、同一の表示内容に対する入力操作が、前記所定の第1時間以内に、所定の回数以上、入力位置検出部2で検出されなかったため、接触温度調整用入力画面400は、表示されない。
前記処理S34では、表示制御部32は、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するカウンタが前記所定の回数以上か否かを判定する。より具体的には、表示制御部32は、前記カウンタが前記所定の回数に達したか否かを判定する。この判定の結果、前記カウンタが前記所定の回数に達し、前記カウンタが前記所定の回数以上であると判定された場合(Yes)には、表示制御部32は、次に、処理S35を実行する。一方、前記判定の結果、前記カウンタが前記所定の回数に未達であり、前記カウンタが前記所定の回数以上ではないと判定された場合(No)には、表示制御部32は、本表示処理S3を終了する。したがって、この場合では、同一の表示内容に対する入力操作の回数の計数が継続される。
この処理S35では、表示制御部32は、処理S1で入力操作され、処理S2で判定された表示内容(設定内容)に対応するカウンタおよびタイマを制御処理部3から削除(消去)し、接触温度調整装置5−2〜5−4の設定処理S11を実行する。したがって、この場合では、例えば図8に示すように搭乗者によってDSHレベル設定表示302Rが連打される等のように、同一の表示内容に対する入力操作が、前記所定の第1時間以内に、前記所定の回数以上、入力位置検出部2で検出されたため、接触温度調整装置5−2〜5−4の設定処理S11の実行によって、接触温度調整装置5−2〜5−4に対する入力内容を表す接触温度調整用入力内容表示を含む接触温度調整用入力画面400が、自動的に、強制的に、後述のように表示部1に表示され、接触温度調整装置5−2〜5−4の使用が搭乗者に促される。
このように接触温度調整用入力画面の表示処理S3が実行される。
図5に戻って、前記処理S4では、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3の温度調整処理部34によって、記憶部4に記憶されている設定内容で車載温度調整装置5を処理する。例えば、前記処理S3を介した前記処理S12に続く処理S4では、温度調整処理部34は、前記新たな現在、設定されている温度のレベルを制御目標として、運転席側の第1シートヒータ5−21を処理する。また例えば、前記処理S3を介した前記処理S16に続く処理S4では、温度調整処理部34は、助手席側において、前記新たな現在、設定されている温度で調整済みの空気を吹き出すように、空間温度調整装置5−1を処理する。
そして、前記処理S4に続く処理S5では、車載温度調整用入力装置Dは、例えば車両の稼働をオンオフするスイッチの入力操作等によって、その稼働の終了が指示されているか否かを判定する。この判定の結果、前記稼働の終了が指示されている場合(Yes)では、車載温度調整用入力装置Dは、本処理を終了して稼働を終了し、一方、前記判定の結果、前記稼働の終了が指示されていない場合(No)では、車載温度調整用入力装置Dは、処理を処理S1に戻す。
次に、接触温度調整用入力画面呼出し表示301に対する入力操作が行われた場合、および、同一の表示内容に対する入力操作を、所定の第1時間以内に、所定の回数以上、前記入力位置検出部で検出した場合のいずれかで実行される接触温度調整装置5−2〜5−4の設定処理S11について、図7を用いて説明する。
この図7において、接触温度調整装置5−2〜5−4の設定処理S11では、まず、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、記憶部4の画面情報を参照し、この接触温度調整用入力画面400を表示部1に表示する(S111)。
車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3によって、入力操作されたか否かを判定する(S112)。この判定の結果、入力操作されている場合(Yes)には、制御処理部3は、次に、処理S113を実行し、一方、前記判定の結果、入力操作されていない場合(No)には、制御処理部3は、処理を処理S112に戻す。したがって、制御処理部3は、入力操作が有るまで処理S112を繰り返し実行する。
この処理S113において、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3の入力内容取得部33によって、入力操作の内容を判定する。より具体的には、入力内容取得部33は、入力位置検出部2で検出した操作面の第2位置に対応する表示面の第1位置に表示されている表示内容を判定する。より詳しくは、Dモード設定表示401Rを表示している表示面の第1位置に対応する操作面の第2位置が例えば搭乗者の手指で接触されることによって入力操作された場合、入力内容取得部33は、Dモード設定表示401Rの入力操作と判定し、この場合(Dオート)には、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3によって、次に、処理S121を実行した後に、処理S114を実行する。同様に、Aモード設定表示401Lに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、Aモード設定表示401Lの入力操作と判定し、この場合(Aオート)には、次に、処理S122を実行した後に、処理S114を実行する。DSHレベル設定表示402Rに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、DSHレベル設定表示402Rの入力操作と判定し、この場合(DSH)には、次に、処理S123を実行した後に、処理S114を実行する。ASHレベル設定表示402Lに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、ASHレベル設定表示402Lの入力操作と判定し、この場合(ASH)には、次に、処理S124を実行した後に、処理S114を実行する。SHオンオフ設定表示405に対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、SHオンオフ設定表示405の入力操作と判定し、この場合(SH)には、次に、処理S125を実行した後に、処理S114を実行する。Dオフ設定表示403Rに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、Dオフ設定表示403Rの入力操作と判定し、この場合(Dオフ)には、次に、処理S126を実行した後に、処理S114を実行する。Aオフ設定表示403Lに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、Aオフ設定表示403Lの入力操作と判定し、この場合(Aオフ)には、次に、処理S127を実行した後に、処理S114を実行する。DSVレベル設定表示404Rに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、DSVレベル設定表示404Rの入力操作と判定し、この場合(DSV)には、次に、処理S128を実行した後に、処理S114を実行する。ASVレベル設定表示404Lに対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、ASVレベル設定表示404Lの入力操作と判定し、この場合(ASV)には、次に、処理S129を実行した後に、処理S114を実行する。そして、終了表示406に対して入力操作された場合、車載温度調整用入力装置Dは、終了表示406の入力操作と判定し、この場合(終了(復帰))には、次に、接触温度調整用入力画面400の表示を終了して温度調整用入力画面100の表示に復帰する処理S115を実行し、本設定処理S11を終了する。
前記処理S121では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、Dモード設定表示401Rで表示されている運転席側でのオート設定モードのオンオフを前記設定内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、第1シートヒータ5−21および第1シートベンチレーション5−31に対し、入力内容取得部33は、現在、オート設定モードがオフである場合にはオート設定モードをオンとし、一方、現在、オート設定モードがオンである場合にはオート設定モードをオフする。そして、新たな現在、設定されているオート設定モードのオンオフを表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、前記新たな現在、設定されているオート設定モードのオンオフに応じてDモード設定表示401Rを前記第3および第4表示態様のいずれかで表示する。
上述の処理S121では、車載温度調整用入力装置Dは、運転席側の第1シートヒータ5−21および第1シートベンチレーション5−31に対し、上述のように各処理を実行したが、前記処理S122では、車載温度調整用入力装置Dは、助手席側の第2シートヒータ5−22および第2シートベンチレーション5−32に対し、上述の処理S121と同様な各処理を実行する。
前記処理S123および前記処理S124では、それぞれ、車載温度調整用入力装置Dは、図5を用いて説明した上述の処理S12および処理S13と同様な各処理を実行する。
前記処理S125では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、SHオンオフ設定表示405で表示されているステアリングヒータ5−4のオンオフを前記設定内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、入力内容取得部33は、現在、ステアリングヒータ5−4がオフである場合にはステアリングヒータ5−4をオンとし、一方、現在、ステアリングヒータ5−4がオンである場合にはステアリングヒータ5−4をオフする。そして、新たな現在、設定されているステアリングヒータ5−4のオンオフを表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、前記新たな現在、設定されているステアリングヒータ5−4のオンオフに応じてSHオンオフ設定表示405を前記第7および第8表示態様のいずれかで表示する。
前記処理S126では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、Dオフ設定表示403Rで表示されている運転席側での接触温度調整装置5−2〜5−4のオフを前記設定内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、入力内容取得部33は、第1シートヒータ5−21および第1シートベンチレーション5−31をオフとする。そして、第1シートヒータ5−21および第1シートベンチレーション5−31のオフを表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、DSHレベル設定表示402Rの円形4022R(全て)を前記第2表示態様で表示し、DSVレベル設定表示404Rの円形4042R(全て)を前記第6表示態様で表示する。
上述の処理S126では、車載温度調整用入力装置Dは、運転席側の第1シートヒータ5−21および第1シートベンチレーション5−31に対し、上述のように各処理を実行したが、前記処理S127では、車載温度調整用入力装置Dは、助手席側の第2シートヒータ5−22および第2シートベンチレーション5−32に対し、上述の処理S126と同様な各処理を実行する。
前記処理S128では、車載温度調整用入力装置Dは、まず、入力内容取得部33によって、入力操作されたDSVレベル設定表示304Rで表示されている運転席側での換気量の変更を前記設定内容として取得し、記憶部4に記憶する。より具体的には、本実施形態では、入力内容取得部33は、第1シートヒータ5−21において、サイクリックに、現在、設定されている換気量のレベルから1つだけ変更したレベルを、新たな現在、設定されている換気量のレベルとする。そして、前記新たな現在、設定されている換気量のレベルを表示するために、車載温度調整用入力装置Dは、表示制御部32によって、前記新たな現在、設定されている換気量のレベルに対応する円形4022Rを前記第5表示態様で表示し、残余の円形4022Rを前記第6表示態様で表示する。
上述の処理S128では、車載温度調整用入力装置Dは、運転席側の第1シートベンチレーション5−31に対し、上述のように各処理を実行したが、前記処理S129では、車載温度調整用入力装置Dは、助手席側の第2シートベンチレーション5−32に対し、上述の処理S128と同様な各処理を実行する。
これら処理S121ないし処理S129のうちのいずれかの実行後に実行される処理S114では、車載温度調整用入力装置Dは、制御処理部3の温度調整処理部34によって、入力操作によって接触温度調整装置5−2〜5−4が稼働する場合には空間温度調整装置5−1の稼働を停止し、記憶部4に記憶されている設定内容で車載温度調整装置5を処理し、処理を処理S112に戻す。例えば、前記処理S121に続く処理S114では、温度調整処理部34は、運転席側の第1シートヒータ5−21および第1シートベンチレーション5−31をオート設定モードで処理する。また例えば、前記処理S124に続く処理S114では、温度調整処理部34は、前記新たな現在、設定されている温度のレベルを制御目標として、助手席側の第2シートヒータ5−22を処理する。
このように接触温度調整装置5−2〜5−4の設定処理S11が実行される。
以上説明したように、実施形態における車載温度調整用入力装置Dおよびこれに実装された車載温度調整用入力方法は、同一の表示内容に対する入力操作を、所定の第1時間以内に、所定の回数以上、入力位置検出部2で検出した場合に、接触温度調整用入力内容表示を表示内容として表示部1に表示するので、接触温度調整装置5−2〜5−4の使用を促すことができる。本実施形態では、上記車載温度調整用入力装置Dおよび車載温度調整用入力方法は、シートヒータ5−2、シートベンチレーション5−3およびステアリングヒータ5−4の使用を促すことができる。これにより、上記車載温度調整用入力装置Dおよび車載温度調整用入力方法は、燃費の向上や電費の向上を図ることができる。
なお、上述の実施形態では、表示制御部32は、同一の表示内容に対する入力操作を、所定の第1時間以内に、所定の回数以上、入力位置検出部2で検出した場合に、接触温度調整用入力内容表示を表示内容として表示部1に表示したが、これに代え、あるいは、これに追加して、表示制御部32は、前記所定の設定値に対する変更を表す設定値変更表示を表示内容として表示部1に表示し、前記設定値変更表示に対する入力操作を、所定の第2時間以内に、前記所定の設定値における設定可能範囲の境界値に達するまで、入力位置検出部2で検出した場合に、前記接触温度調整用入力内容表示を前記表示内容として表示部1に表示しても良い。前記所定の第2時間は、適宜に設定され、例えば、1秒や3秒や5秒等であり、前記所定の第1時間と同値であって良く、また、異値であって良い。また、前記所定の設定値における設定可能範囲の境界値に達する回数は、複数であっても良い。より詳しくは、入力操作ごとに、前記所定の設定値を所定値ずつ(1レベルずつ)、前記設定可能範囲内でサイクリックに変更する場合、すなわち、1回の入力操作ごとに、一方の境界値(例えば下限値)から他方の境界値(例えば上限値)へ順に、設定される設定値が所定値ずつ(1レベルずつ)変更され、設定される設定値が前記他方の境界値になると、次の入力操作で前記他方の境界値から前記一方の境界値へ、設定される所定値が変更され、以下、1回の入力操作ごとに、同様に、設定される所定値が変更される場合、表示制御部32は、前記設定値変更表示に対する入力操作を、所定の第2時間以内に、前記所定の設定値における設定可能範囲の境界値に所定の第2回数に達するまで、入力位置検出部2で検出した場合に、前記接触温度調整用入力内容表示を前記表示内容として表示部1に表示しても良い。前記所定の第2回数は、適宜に設定され、例えば、2回や3回等である。
例えば、温度調整用入力画面100を表示部1に表示している場合に、搭乗者によってD昇温設定表示312Rが連打され、D昇温設定表示312Rに対する入力操作を、前記所定の第2時間以内に、最大温度となるまで、入力位置検出部2で検出した場合に、表示制御部32は、接触温度調整用入力画面400を表示部1に表示しても良い。また例えば、温度調整用入力画面100を表示部1に表示している場合に、搭乗者によってDSHレベル設定表示302Rが連打され、DSHレベル設定表示302Rに対する入力操作を、前記所定の第2時間以内に、2回、低レベルとなるまで、入力位置検出部2で検出した場合に、表示制御部32は、接触温度調整用入力画面400を表示部1に表示しても良い。
このような車載温度調整用入力装置Dおよび車載温度調整用入力方法は、設定値の変更を繰り返し実行した搭乗者に対し、接触温度調整装置5−2〜5−4の使用を促すことができる。車両が空間温度調整装置と接触温度調整装置とを搭載している場合に、上記車載温度調整用入力装置Dおよび車載温度調整用入力方法は、燃費や電費の点で効率的な接触温度調整装置の使用を促すことができる。
また、上述の実施形態では、第1および第2設定対象表示101、201は、円形であり、他の各表示301、302R、302L、312R、312L、313R、313L、401R〜404R、401L〜404L、405、406は、矩形であったが、これに限定されるものではなく、長円形や、楕円形や、多角形等に適宜に変更できる。
また、上述の実施形態では、各表示101、201、301、302R、302L、312R、312L、313R、313L、401R〜404R、401L〜404L、405、406において、その輪郭と、テキストや図記号とが表示されたが、これら各表示101、201、301、302R、302L、312R、312L、313R、313L、401R〜404R、401L〜404L、405、406の全部または一部において、前記輪郭が非表示とされ、前記テキストや図記号が表示されても良い。
また、上述の実施形態では、入力位置検出部2は、操作面全面で入力位置を検出可能な装置であるが、各表示101、201、301、302R、302L、312R、312L、313R、313L、401R〜404R、401L〜404L、405、406を表示する表示面の各第1位置に対応する操作面の各第2位置で少なくとも入力位置を検出可能な装置であっても良い。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。