JP2020175591A - コンクリート加飾用型押材 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートの表面の凹凸模様による意匠と、コンクリートから露出した骨材による柄模様とを同時に付与可能なコンクリート加飾用型押材を提供する。【解決手段】コンクリートの表面に形成される凹凸模様を反転させた反転形状4が形成された基材2と、その基材2の反転形状4が形成された面2a上に部分的に形成された、コンクリート硬化遅延剤が混合された樹脂組成物を含む硬化遅延剤層6と、を備えるようにした。そして、基材2上に硬化遅延剤層3による柄模様を有するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート加飾用型押材に関する。
従来、基材としてのフィルムシート上に、コンクリート硬化遅延剤が混合された樹脂組成物を含む硬化遅延剤層が部分的に形成されて、フィルムシート上に硬化遅延剤層による柄模様を有するコンクリート加飾用工程紙が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のコンクリート加飾用工程紙では、コンクリートの型枠の内面に貼り付けることで、型枠に流し込まれたコンクリートの表面を、硬化遅延剤層で部分的に未硬化とし、未硬化のコンクリートの洗い出しにより、露出した骨材による柄模様をコンクリートの表面に形成し、コンクリートの表面に意匠を付与するようになっている。
特表2002−537141号公報
しかし、特許文献1に記載のコンクリート加飾用工程紙では、コンクリートの表面に凹凸模様を形成することが難しく、凹凸模様による意匠性の向上が困難であった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、コンクリートから露出した骨材による柄模様と、コンクリートの表面の凹凸模様とを容易に付与可能なコンクリート加飾用型押材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、(a)コンクリートの表面に形成される凹凸模様を反転させた反転形状が形成された基材と、(b)基材の反転形状が形成された面上に部分的に形成された、コンクリート硬化遅延剤が混合された樹脂組成物を含む硬化遅延剤層と、を備え、(c)基材上に硬化遅延剤層による柄模様を有するコンクリート加飾用型押材であることを要旨とする。
本発明によれば、硬化遅延剤層によって、露出した骨材による柄模様をコンクリートの表面に形成できる。また、基材に形成された反転形状によって、コンクリートの表面に凹凸模様を形成できる。そのため、コンクリートから露出した骨材による柄模様と、コンクリートの表面の凹凸模様とを容易に付与可能なコンクリート加飾用型押材を提供できる。
本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材を表す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材について図面を参照しつつ説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識を基に設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた形態も、本発明の範囲に含まれる。また、各図面は、理解を容易にするため適宜誇張して表現している。
(構成)
図1に示すように、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材1は、基材2と、基材2の一方の面2a上に部分的に形成された硬化遅延剤層3とを備えている。
(基材)
基材2は、一方の面2aにコンクリートの表面に形成される凹凸模様を反転させた反転形状4が形成され、型枠に流しこまれたコンクリートの表面に凹凸模様を転写することで、コンクリートの表面に凹凸模様による意匠を付与するための板状の部材である。凹凸模様としては、例えば、タイル模様、レンガ模様、石垣模様、木目模様、石目模様が用いられる。反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差としては、例えば、0.5mm以上50mm以下が好ましい。また、基材2を構成する各部の高低差は、連続的又は不連続に変化するようにしてもよい。基材2を構成する各部の高低差を連続的又は不連続に変化させる場合、高低差が最小である部分の高低差を0.5mm以上とし、高低差が最大である部分の高低差を50mm以下とし、その他の部分の高低差を0.5mm〜50mmの範囲内の数値とするのが好ましい。また、基材2の材料としては、例えば、シリコンゴム、発泡スチロール、ウレタン樹脂、木材を用いることができる。基材2の厚さとしては、例えば0.1mm以上80mm以下が好ましい。
(硬化遅延剤層)
硬化遅延剤層3は、基材2の反転形状4が形成された面2a上に部分的に形成されて、基材2上に硬化剤層3による柄模様を形成し、型枠に流し込まれたコンクリートの表面を部分的に未硬化とすることで、コンクリートの表面に露出した骨材(例えば、粗骨材、細骨材)による柄模様を付与するための層である。硬化遅延剤層3の材料としては、例えば、コンクリート硬化遅延剤が混合された樹脂組成物を用いることができる。このような樹脂組成物は、例えば、オキシカルボン酸を主成分としたコンクリート硬化遅延剤をアクリル系樹脂又はロジン系樹脂とともに適当な希釈溶媒中に溶解又は分散してなる塗工液を用いて形成できる。塗工液は、例えば、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷等の各種印刷法で塗布される。また、オキシカルボン酸としては、例えば、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等、或いはこれらの2種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を採用できる。また、アクリル系樹脂としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、或いはこれらの2種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を採用できる。さらに、硬化遅延剤層3は、珪藻土や酸化チタンを添加剤として含むのが好ましい。
珪藻土の粒径としては、例えば、10μm以上100μm以下が好ましい。また、硬化遅延剤層3が含む各成分の比率は、例えば、硬化遅延剤層3の全質量に対して、オキシカルボン酸が10質量%以上20質量%以下、アクリル系樹脂が25質量%以上60質量%以下、珪藻土が10質量%以上15質量%以下、酸化チタンが5質量%以上10質量%以下が好ましい。柄模様としては、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様、文字が用いられる。また、硬化遅延剤層3の厚さとしては、例えば、5μm以上80μm以下が好ましい。また、硬化遅延剤層3を構成する各部の厚さは、連続的又は不連続に変化するようにしてもよい。硬化遅延剤層3を構成する各部の厚さを連続的又は不連続に変化させる場合、厚さが最小である部分の厚さを5μm以上とし、厚さが最大である部分の厚さを80μm以下とし、その他の部分の厚さを5μm〜80μmの範囲内の数値とするのが好ましい。さらに、硬化遅延剤層3の厚さは、反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差よりも小さいことが好ましい。
(使用方法)
本発明の実施形態に係る加飾用型押材1の使用方法としては、例えば、コンクリートの型枠の内面に基材2の他方の面2bを貼り付ける方法を採用できる。これにより、型枠に流し込まれたコンクリートの表面を硬化遅延剤層3で部分的に未硬化とし、未硬化のコンクリートの洗い出しにより、露出した骨材による柄模様をコンクリートの表面に形成できる。また、基材2の反転形状4によって、コンクリートの表面に凹凸模様を形成できる。
(効果その他)
以上説明したように、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材1は、コンクリートの表面に形成される凹凸模様を反転させた反転形状4が形成された基材2と、基材2の反転形状4が形成された面2a上に部分的に形成された、コンクリート硬化遅延剤が混合された樹脂組成物を含む硬化遅延剤層3と、を備えるようにした。そして、基材2上に硬化遅延剤層3による柄模様を有するようにした。それゆえ、硬化遅延剤層3によって、露出した骨材による柄模様をコンクリートの表面に形成できる。また、基材2に形成された反転形状4によって、コンクリートの表面に凹凸模様を形成できる。そのため、コンクリートから露出した骨材による柄模様と、コンクリートの表面の凹凸模様とを容易に付与可能なコンクリート加飾用型押材1を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材1では、反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差を、0.5mm以上50mm以下とし、硬化遅延剤層3の厚さを、5μm以上80μm以下とするのが好ましい。これにより、コンクリートから露出した骨材による柄模様の意匠性と、コンクリートの表面の凹凸模様の意匠性とを良好なものとすることができる。
また、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材1では、硬化遅延剤層3の厚さを、反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差よりも小さくするのが好ましい。これにより、骨材による柄模様を浅くし、凹凸模様を深くすることができ、意匠性をより良好にすることができる。
また、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材1では、硬化遅延剤層3を、オキシカルボン酸、珪藻土、酸化チタン、並びにアクリル系樹脂又はロジン系樹脂を含むものとするのが好ましい。これにより、有機系化合物のコンクリート硬化遅延剤を用いるようにしたため、無機系化合物のコンクリート硬化遅延材に比べ遅延効果を増大できる。
また、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材1では、基材2を、シリコンゴム、発泡スチロール、ウレタン樹脂又は木材からなるものとするのが好ましい。これにより、環境問題の面に加え、各種物性、加工性、汎用性及び経済性の面からも望ましい。
以下に、本発明の実施形態に係るコンクリート加飾用型押材1の実施例及び比較例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、一方の面2aに反転形状4が形成されたシリコンゴム製の板状の部材を、基材2として用意した。基材2の厚さは、0.1mm以上80mm以下とした。また、反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差は、0.5mm以上50mm以下とした。すなわち、反転形状4を構成する各部の高低差のうち、高低差が最小である部分の高低差を0.5mm、高低差が最大である部分の高低差を50mmとし、その他の部分の高低差を0.5mm〜50mmの範囲内の数値とした。
続いて、基材2の一方の面2aに、硬化遅延剤層3形成用の塗工液を塗布して、硬化遅延剤層3を部分的に形成して、基材2上に硬化遅延剤層3による柄模様を形成した。硬化遅延剤層3の厚さは、5μm以上80μm以下とした。すなわち、硬化遅延剤層3を構成する各部の厚さのうち、厚さが最小である部分の厚さを5μm、厚さが最大である部分の厚さを80μmとし、その他の部分の厚さを5μm〜80μmの範囲内の数値とした。
塗工液の塗布は、ディスペンサーを用いて行った。ディスペンサーとしては、吐出口径50μm〜600μm、吐出サイクル0.5ms〜100ms、1ショット当たりの吐出量0.5μL〜1000μL、基材2とのギャップ0.5mm〜40mm、駆動速度10mm/s〜200mm/sのものを用いた。また、塗工液としては、塗工液の全質量に対して、オキシカルボン酸(乳酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸等)10〜55質量%、ロジン系樹脂35〜80質量%、酸化チタン5〜10質量%含み、粘度が10〜10000CPSのものを用いた。これにより、コンクリート加飾用型押材1を作製した。
(実施例2)
実施例2では、反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差を0.1mm以上0.4mm以下とした。すなわち、反転形状4を構成する各部の高低差のうち、高低差が最小である部分の高低差を0.1mm、高低差が最大である部分の高低差を0.4mmとし、その他の部分の高低差を0.1mm〜0.4mmの範囲内の数値とした。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順でコンクリート加飾用型押材1を作製した。
(実施例3)
実施例3では、反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差を51mm以上80mmとした。すなわち、反転形状4を構成する各部の高低差のうち、高低差が最小である部分の高低差を51mm、高低差が最大である部分の高低差を80mmとし、その他の部分の高低差を51mm〜80mmの範囲内の数値とした。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順でコンクリート加飾用型押材1を作製した。
(実施例4)
実施例4では、硬化遅延剤層3の厚さを1μm以上4μm以下とした。すなわち、硬化遅延剤層3を構成する各部の厚さのうち、厚さが最小である部分の厚さを1μm、厚さが最大である部分の厚さを4μmとし、その他の部分の厚さを1μm〜4μmの範囲内の数値とした。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順でコンクリート加飾用型押材1を作製した。
(実施例5)
実施例5では、硬化遅延剤層3の厚さを81μm以上160μm以下とした。すなわち、硬化遅延剤層3を構成する各部の厚さのうち、厚さが最小である部分の厚さを81μm、厚さが最大である部分の厚さを160μmとし、その他の部分の厚さを81μm〜160μmの範囲内の数値とした。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順でコンクリート加飾用型押材1を作製した。
(実施例6)
実施例6では、硬化遅延剤層3の厚さを5万μm(50mm)以上8万μm(80mm)以下とした。すなわち、硬化遅延剤層3を構成する各部の厚さのうち、厚さが最小である部分の厚さを50mm、厚さが最大である部分の厚さを80mmとし、その他の部分の厚さを50mm〜80mmの範囲内の数値とした。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順でコンクリート加飾用型押材1を作製した。
(比較例1)
比較例1では、硬化遅延剤層3を省略した。すなわち、硬化遅延剤層3を構成する各部の厚さを0μmとした。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順でコンクリート加飾用型押材1を作製した。
(比較例2)
比較例2では、ポリオレフィン系樹脂をラミネートしたクラフト紙を基材2として用いることで、基材2の反転形状4を省略した。すなわち、反転形状4を構成する各部の高低差を0mmとした。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順でコンクリート加飾用型押材1を作製した。
(性能評価)
実施例1〜6、比較例1、2のコンクリート加飾用型押材1を用いて、コンクリートの表面に意匠を付与する工程を行い、この意匠を付与する工程において以下の性能評価を行った。コンクリートの表面に意匠を付与する工程では、まずコンクリート加飾用型押材1をコンクリート型枠(幅20cm×奥行き10cm×高さ5cm)の底面に接着テープで貼り付けた。続いて、コンクリート材料(粗骨材25〜40%、細骨材25〜40%、ポルトランドセメント10〜30%)1kgに対して、水0.05〜0.20kgを投入し、薬さじ等を用いて2〜3分間撹拌した。続いて、撹拌したコンクリートをコンクリート型枠に0.5〜1.3kg程度流し込み、常温で24時間養生した。これにより、流し込んだコンクリートを硬化させるとともに、コンクリートの底面を部分的に未硬化とした。
続いて、コンクリートをコンクリート型枠から取り外した。続いて、取り外したコンクリートからコンクリート加飾用型押材1を引き剥がした。続いて、コンクリートを水に浸しながらブラシで2分間洗い流すことで、コンクリートの底面(表面)の未硬化部分を除去した。続いて、未硬化部分を除去したコンクリートを常温で1時間以上乾燥させた。
(柄模様による意匠性評価)
柄模様による意匠性評価では、室内の白色電灯下において、コンクリートから露出した骨材で形成された柄模様による意匠性を目視で観察して評価した。そして、意匠性が良好である場合を合格「○」とし、意匠性が僅かに不良であるが実用上問題のない場合を合格「△」とし、意匠性が不良である場合を不合格「×」とした。
(凹凸模様による意匠性評価)
凹凸模様による意匠性評価では、室内の白色電灯下において、コンクリートの表面に形成された凹凸模様による意匠性を目視で観察して評価した。そして、意匠性が良好である場合を合格「○」とし、意匠性が僅かに不良であるが実用上問題のない場合を合格「△」とし、意匠性が不良である場合を不合格「×」とした。
(評価結果)
これらの評価結果を表1に示す。表1では、「反転形状4を構成する凹部4aの底部とその凹部4aに隣接する凸部4bの頂部との高低差」を「反転形状の高低差」と記す。
Figure 2020175591
表1に示すように、実施例1〜6のコンクリート加飾用型押材1は、硬化遅延剤層3によって、露出した骨材による柄模様をコンクリートの表面に形成され、基材2の反転形状4によって、コンクリートの表面に凹凸模様が形成され、柄模様による意匠性評価、凹凸模様による意匠性評価の評価結果が合格「○」、「△」となった。
具体的には、実施例1のコンクリート加飾用型押材1は、柄模様による意匠性評価、凹凸模様による意匠性評価の両方の評価結果が合格「○」となった。
また、実施例2のコンクリート加飾用型押材1は、柄模様による意匠性評価の評価結果は合格「○」となったが、反転形状4の高低差が0.1mm以上0.4mm以下であるため、コンクリートの表面の凹凸模様が浅くなって、凹凸模様による意匠性評価の評価結果は「△」による合格となった。さらに、実施例3のコンクリート加飾用型押材1は、凹凸模様による意匠性評価の評価結果は合格「○」となったが、反転形状4の高低差が51mm以上80mm以下であるため、コンクリートの表面の凹凸模様が深くなり、柄模様が目立ち難くなって、柄模様による意匠性評価の評価結果は「△」による合格となった。
さらに、実施例4のコンクリート加飾用型押材1は、凹凸模様による意匠性評価の評価結果は合格「○」となったが、硬化遅延剤層3の厚さが1μm以上4μm以下であるため、コンクリートの表面の柄模様が浅くなって、柄模様による意匠性評価の評価結果は「△」による合格となった。また、実施例5のコンクリート加飾用型押材1は、柄模様による意匠性評価の評価結果は合格「○」となったが、硬化遅延剤層3の厚さが81μm以上160μm以下であるため、コンクリートの表面の柄模様が深くなって、凹凸模様が目立ち難くなって、凹凸模様による意匠性評価の評価結果は「△」による合格となった。
また、実施例6のコンクリート加飾用型押材1は、硬化遅延剤層3の厚さが5万μm(50mm)以上8万μm(80mm)以下であるため、コンクリート表面の柄模様が深くなるとともに、遅延剤の効果が絵柄以外の箇所にまで及んでしまい、コンクリートの表面の柄模様がきれいに発現し難くなって、柄模様による意匠性評価の評価結果は「△」による合格となった。また、コンクリートの表面の柄模様が深くなることによって、凹凸模様が目立ち難くなって、凹凸模様による意匠性評価結果も「△」による合格となった。
一方、比較例1のコンクリート加飾用型押材1は、凹凸模様による意匠性評価の評価結果は合格「○」となったが、硬化遅延剤層3がないため、コンクリートの表面に露出した骨材による柄模様が形成されず、柄模様による意匠性評価の評価結果は不合格「×」となった。また比較例2のコンクリート加飾用型押材1は、凹凸模様による意匠性評価の評価結果は合格「○」となったが、反転形状4がないため、コンクリートの表面の凹凸模様が形成されず、凹凸模様による意匠性評価の評価結果は不合格「×」となった。
したがって、実施例1〜6のコンクリート加飾用型押材1は、比較例1、2のコンクリート加飾用型押材1と比較して、コンクリートから露出した骨材による柄模様と、コンクリートの表面の凹凸模様とによって意匠性に優れることが確認された。
1…コンクリート加飾用型押材、2…基材、2a…基材の一方の面、3…硬化遅延剤層、4…反転形状、4a…凹部、4b…凸部

Claims (5)

  1. コンクリートの表面に形成される凹凸模様を反転させた反転形状が形成された基材と、
    前記基材の前記反転形状が形成された面上に部分的に形成された、コンクリート硬化遅延剤が混合された樹脂組成物を含む硬化遅延剤層と、を備え、
    前記基材上に前記硬化遅延剤層による柄模様を有することを特徴とするコンクリート加飾用型押材。
  2. 前記反転形状を構成する凹部の底部と当該凹部に隣接する凸部の頂部との高低差は、0.5mm以上50mm以下であり、
    前記硬化遅延剤層の厚さは、5μm以上80μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート加飾用型押材。
  3. 前記硬化遅延剤層の厚さは、前記反転形状を構成する凹部の底部と当該凹部に隣接する凸部の頂部との高低差よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のコンクリート加飾用型押材。
  4. 前記硬化遅延剤層は、オキシカルボン酸、珪藻土、酸化チタン、並びにアクリル系樹脂又はロジン系樹脂を含むことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のコンクリート加飾用型押材。
  5. 前記基材は、シリコンゴム、発泡スチロール、ウレタン樹脂又は木材であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のコンクリート加飾用型押材。
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