JPH11291212A - セメント硬化遅延シートおよびそれを用いた表面処理方法 - Google Patents

セメント硬化遅延シートおよびそれを用いた表面処理方法

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JPH11291212A
JPH11291212A JP9627198A JP9627198A JPH11291212A JP H11291212 A JPH11291212 A JP H11291212A JP 9627198 A JP9627198 A JP 9627198A JP 9627198 A JP9627198 A JP 9627198A JP H11291212 A JPH11291212 A JP H11291212A
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concrete
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cement
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Hisayuki Matsuo
久幸 松尾
Katsuzo Tomiyama
勝三 冨山
Yoshiyuki Ikemoto
義幸 池本
Tatsu Ikuta
達 生田
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Daicel Evonik Ltd
Nippon Concrete Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Concrete Industries Co Ltd
Daicel Huels Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメント硬化遅延シートを用いたコンクリー
ト表面の装飾において、コンクリート上面のあばた模様
の生成を抑制し、コンクリート側面又は底面の洗い出し
面の模様や形状を高い精度で均一に形成する。 【解決手段】 セメント硬化遅延シートに、所定の大き
さの孔を複数形成し、該セメント硬化遅延シートを未硬
化のコンクリートの上面又は側面又は底面に接触させ
て、コンクリートが硬化した後、セメント硬化遅延シー
トを除去し、露出したコンクリートの表面を洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの未
硬化部分を洗い出しコンクリートの表面を装飾する上で
有用なシート、およびこのシートを用いたコンクリート
の表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製品の表面を加工したり、
表面に模様を形成するために、セメント硬化遅延剤を用
いる方法が知られている。セメント硬化遅延剤には、例
えば酸化ホウ素、塩化亜鉛などの無機系硬化遅延剤の他
に、砂糖、アルコール等のポリヒドロキシ化合物、又は
ポリアクリル酸ナトリウム、オキシカルボン酸塩等のケ
ト酸、飽和若しくは不飽和のポリエステルなどの有機系
硬化遅延剤が知られている。これら硬化遅延剤は、セメ
ントの水和反応を遅延させることによりコンクリートの
凝結及び硬化を遅延させる能力を有しており、水溶液と
して、又は粉粒状のままで用いられる他、最近ではシー
ト状に加工して用いられている。セメント硬化遅延剤を
シート状に加工したセメント硬化遅延シートは、コンク
リート製品の表面加工技術に利用され、例えば、特開平
8−309717号公報、特開平9−1834643号
公報に記載されている。
【0003】例えば、特開平8−309717号公報に
は、不飽和ポリエステル樹脂を成膜してシート化する方
法、セメント硬化遅延剤とフィルム形成能を有する樹脂
とをフィルム成形する方法、セメント硬化遅延剤をポリ
エチレン等の基材シートに塗布する方法により、セメン
ト硬化遅延シートを製造することが開示されている。
【0004】また、特開平9−183643号公報によ
ると、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂と、硬化遅延剤
と粘着剤とで構成された組成物を、基材シートに塗布又
は含浸させるセメント硬化遅延シートが開示されてい
る。これらシートを型枠の底面に設置し、モルタル組成
物を打設し、養生し、脱型し、コンクリート平板を水で
洗い出すことで、コンクリート製品の表面を装飾でき
る。
【0005】しかし、未硬化コンクリートの上面にセメ
ント硬化遅延シートを配置すると、両者間に空気の層が
形成され、シートとコンクリートとが直接接触できず、
未接触部位にはシートの硬化遅延能が及ばない。その結
果、空気の層に対応するコンクリートの部位が硬化し、
あばた模様が形成される。また、型枠の側面又は底面に
セメント硬化遅延シートを配置してコンクリートを打設
すると、未硬化コンクリートから遊離した水(ブリード
水)が、セメント硬化遅延シートのセメント硬化遅延能
成分(セメント硬化遅延剤やセメント硬化遅延能を有す
る樹脂の加水分解物など)を溶解し、筋状流路を形成し
つつ、側部や上部へと移動するため、シート処理領域で
はセメント硬化遅延シートの硬化遅延能が低下する一方
で、シートを配置した処理領域以外の領域にセメント硬
化遅延効果が及ぶ(横流れ)。特に、洗い出しによりコ
ンクリート製品の表面に図柄や模様を形成するため、遅
延シートを裁断して使用する場合に、洗い出し面の図柄
や模様の精度が大きく低下し、場合によっては所定の図
柄が形成されない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、セメント硬化遅延シートを用いたコンクリート表面
処理において、コンクリート上面に配置したときには洗
い出し面のあばた模様の生成を抑制することができ、型
枠の内面に配置したときには洗い出し面の図柄や模様の
形状を高い精度で均一に形成できるセメント硬化遅延シ
ートおよびそれを用いたコンクリートの表面処理方法を
提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、コンクリート舗装表
面にあばた模様のない均一な洗い出し面を形成させる表
面処理方法を提供することにある。本発明のさらに他の
目的は、コンクリートの打ち継ぎを有効に行うことがで
きるコンクリートの表面処理方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、セメント硬化遅延シ
ートに、所定の大きさの複数の孔を形成し、該セメント
硬化遅延シートを未硬化のコンクリート上面に配置し、
又は型枠内面に配置後コンクリートを打設し、コンクリ
ートが硬化した後セメント硬化遅延シートを除去し、露
出したコンクリートの表面を洗浄すると、セメント硬化
遅延シートをコンクリート上面に配置した場合には、コ
ンクリート上面のあばた模様の生成が抑制され、型枠内
面に配置した場合にはコンクリートの側面又は底面に形
状や模様の精度が高い洗い出し面が得られることを見い
だし、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明のセメント硬化遅延シー
トには複数の孔が形成されている。シートは、(1)セ
メント硬化遅延能を有する樹脂で構成されたシート、
(2)セメント硬化遅延剤とフィルム形成能を有する樹
脂とにより構成されたシート、又は(3)セメント硬化
遅延層が表面に形成されたシートのいずれであってもよ
い。シートの孔の平均孔径は0.05〜10mmであっ
てもよく、シート1m2当たりの全孔の面積は、1×1
-8〜0.1m2 であってもよい。また、本発明のコン
クリートの表面処理方法では、未硬化のコンクリートの
表面と、前記セメント硬化遅延シートとを接触させ、コ
ンクリートが硬化した後、セメント硬化遅延シートを除
去し、露出したコンクリートの表面を洗浄する。
【0010】なお、本明細書において、「コンクリー
ト」とは、セメントを含有する硬化性組成物のことを意
味し、モルタルを含む意味に用いる。「シート」とは、
厚さの如何を問わず二次元的構造物を意味し、フィルム
を含む意味に用いる。また、コンクリートの「上面」と
は、型枠に接触していない面(非接触面)を意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のセメント硬化遅延シート
は、(1)セメント硬化遅延能を有する樹脂で構成して
もよく、(2)セメント硬化遅延剤とフィルム形成能を
有する樹脂とで構成してもよく、または(3)セメント
硬化遅延層をシート表面に形成することにより構成して
もよい。
【0012】[セメント硬化遅延能を有する樹脂及び該
樹脂で構成されたシート]セメント硬化遅延シート
(1)を構成するセメント硬化遅延能を有する樹脂とし
ては、フィルム形成能とともにセメントの硬化に対する
遅延又は抑制作用を有する樹脂、例えば、飽和又は不飽
和ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル酸や(メタ)ア
クリレートの単独又は共重合体などのビニルエステル樹
脂、ホスホン酸基を有する樹脂、カルボキシル基やその
無水物を有するモノマーの単独又は共重合体(例えば、
スチレン−マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリ
メタクリル酸など)などが例示できる。これらの樹脂は
単独で又は二種以上混合して使用してもよい。好ましく
は、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂又はカルボキシル
基を有するモノマーの単独又は共重合体が使用され、さ
らに好ましくは飽和又は不飽和ポリエステル樹脂が使用
される。なかでも、下記式(1)
【0013】
【化2】 (式中、R1 は炭素数2〜4の不飽和二重結合を有する
脂肪族炭化水素基を示し、R2 は炭素数1〜4のアルキ
レン基を示す。nは1〜25の整数を示す。)で表され
る骨格を構造単位としている不飽和ポリエステル樹脂が
使用される。
【0014】これら樹脂は慣用の縮合反応により取得す
ることが可能であるが、例えば、不飽和ポリエステル樹
脂は、グリコールと無水マレイン酸(又はマレイン酸)
とを主成分とする反応成分を脱水縮合反応に供すること
により得ることができる。グリコールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール,1,3−ブタン
ジオール、テトラメチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコー
ル;ジエチレングリコール、トリエチレングリコールな
どのポリエチレングリコール;ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコールなどのポリプロピレング
リコール;ポリテトラメチレングリコールなどのポリオ
キシアルキレングリコールなどが挙げられる。これらの
グリコールは単独で使用してもよく組合せて使用しても
よい。好ましいグリコールは、ポリエチレングリコール
およびポリプロピレングリコールから選ばれたポリオキ
シアルキレングリコールを主成分(例えば、グリコール
成分全体の50〜100重量%)として含んでいる。
【0015】不飽和ポリエステル樹脂は、シートの強
度、伸度、可撓性、柔軟性、耐性などの特性を調整する
ため、慣用の方法で改質されていてもよい。例えば、前
記グリコール及び無水マレイン酸の少なくとも一方の成
分に加えて、他のジオール、グリセリン等の多価アルコ
ール、イタコン酸などの脂肪族多価カルボン酸、フタル
酸等の芳香族多価カルボン酸などを共重合することがで
きる。不飽和ポリエステル樹脂の分子量は特に制限され
ないが、例えば、重量平均分子量300〜50,00
0、通常500〜30,000程度、好ましくは500
〜1,000程度である。なお、分子量は、ゲル・パー
ミエイション・クロマトグラフィー法によるポリスチレ
ン換算の重量平均分子量である。
【0016】不飽和ポリエステル樹脂はそのままシート
化してもよいが、慣用の方法に従い、反応性希釈剤、例
えば、スチレン系モノマー;ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート(ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート等);C1-10アルキル(メタ)アクリレート;ポリ
オキシアルキレングリコール又はそのモノアルキルエー
テルと(メタ)アクリル酸とのモノ又はジエステルなど
を混合して、シート化する場合が多い。不飽和ポリエス
テル樹脂のシートは、t−ブチルパーオキシドベンゾエ
ート等の有機過酸化物などの慣用的に用いられる重合開
始剤により、重合させ硬化することにより得ることがで
きる。不飽和ポリエステル樹脂の硬化は常法に従って実
施することができ、例えば、温度60〜200℃程度
で、硬化促進剤として、ナフテン酸コバルト等のコバル
トの有機酸塩を用いて、実施することができる。
【0017】シートは、慣用の成膜方法(押し出し成型
法、流延法、カレンダー法など)により得ることがで
き、流延法を利用して製造する場合が多い。シートの厚
みは、作業性、機械的強度などを損なわない範囲で選択
でき、たとえば、15〜500μm、好ましくは20〜
300μm、さらに好ましくは30〜200μm程度で
あり、50〜200μm程度である場合が多い。
【0018】[セメント硬化遅延剤及び該遅延剤とフィ
ルム形成能を有する樹脂とから構成されたシート]セメ
ント硬化遅延剤は、セメントの硬化速度を低下させる硬
化遅延剤又は凝結遅延剤として、一般に知られている無
機又は有機硬化遅延剤であれば、特に制限されない。例
えば、前記飽和又は不飽和ポリエステル樹脂、(メタ)
アクリル酸や(メタ)アクリレートなどの重合体などの
ビニルエステル樹脂、ホスホン酸基を有する樹脂、カル
ボキシル基やその無水物を有するモノマーの単独又は共
重合体などに加えて、ホスホン酸系硬化遅延剤(アミノ
トリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデ
ン−1,1−ジホスホン酸、リン酸などのホスホン酸化
合物又はその塩)、非ホスホン酸系硬化遅延剤(グリコ
ール酸、クエン酸等のオキシカルボン酸又はその塩;飽
和又は不飽和多価カルボン酸又はそれらの塩;イソアス
コルビン酸などの酸化防止剤またはそれらの塩;ポリヒ
ドロキシシラン、ポリアクリルアミドなどのポリマー樹
脂;糖類などの炭水化物;フミン酸又はその塩;リグニ
ンスルホン酸などの水溶性リグニン又はその塩;ホウ酸
又はその塩など)などが挙げられる。上記無機又は有機
硬化遅延剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0019】フィルム形成能を有する樹脂は、前記セメ
ント硬化遅延能を有する樹脂であってもよいが、前記樹
脂以外のシート形成能を有する樹脂であってもよい。シ
ート形成能を有する樹脂は、種々の熱可塑性樹脂及び熱
硬化性樹脂が使用できる。該熱可塑性樹脂としては、例
えば、オレフィン系ポリマー、ポリエステル、ポリアミ
ド、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニルエステ
ル系樹脂又はそのケン化物、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、
塩化ビニル樹脂やクロロプレンゴムなどのハロゲン含有
ポリマー、アクリル樹脂などのアクリル系ポリマー、ス
チレン−ブタジエンゴムなどのスチレン系ポリマー、天
然高分子などが挙げられる。上記種々の熱可塑性樹脂お
よび熱硬化性樹脂は、単独で又は2種以上組み合わせて
使用される。熱可塑性樹脂のうち、ゴム質ポリマー(例
えば、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴムな
ど)はラテックスとして使用でき、乳化重合により製造
可能な熱可塑性樹脂(例えば、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アクリル樹脂など)はエマルジョンとして使用
できる。
【0020】前記硬化遅延剤(2)の量は、セメントの
硬化を抑制でき、かつシート成形可能な範囲で選択で
き、例えば、樹脂100重量部に対して、5〜1000
重量部、好ましくは10〜700重量部、さらに好まし
くは25〜500重量部程度であり、25〜400重量
部(例えば、50〜300重量部)程度である場合が多
い。シートは、硬化遅延剤(好ましくは、微粉にした硬
化遅延剤)と樹脂とを含む樹脂組成物から、樹脂の種類
に応じた慣用の成膜方法(押出し成形法、流延法、カレ
ンダー法など)により得ることができる。好ましいシー
ト厚みは、前記セメント硬化遅延能を有する樹脂から構
成されたシートと同じである。
【0021】[セメント硬化遅延層が表面に形成された
シート]基材シートの表面に形成されたセメント硬化遅
延層は、(i)前記セメント硬化遅延能を有する樹脂、(i
i)前記セメント硬化遅延剤、(iii)前記セメント硬化遅
延能を有する樹脂と前記セメント硬化遅延剤との組成
物、(iv)(i)の樹脂とフィルム形成能を有する樹脂との
組成物、(v)(ii)の遅延剤とフィルム形成能を有する樹
脂との組成物、または(vi)(iii)の組成物とフィルム形
成能を有する樹脂との組成物とにより形成されている。
【0022】基材シートの材質は、シート状になるもの
であれば特に制限されず、例えばプラスチックシートや
金属箔などの無孔性シート、紙、織布や不織布などの多
孔性シートが挙げられる。通常、無孔性のプラスチック
シートやプラスッチック不織布が使用される。基材シー
トの構築にポリマーが使用される場合は、慣用のポリマ
ーが使用され、例えば、ポリエチレン等のオレフィン系
ポリマー;ポリエチレンテレフタレート(PET)等の
ポリエステル;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、アクリル樹脂、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共
重合体などが挙げられる。ポリエチレンテレフタレート
などのポリアルキレンテレフタレートを用いたプラスチ
ックシートやプラスチック不織布を用いることが多い。
基材シートとして、前記セメント硬化遅延能を有する樹
脂で構成されたシート、又はセメント硬化遅延剤とフィ
ルム形成能を有する樹脂とから構成されたシートを用い
てもよい。その他、シート形状が破壊されない範囲で必
要に応じて種々の処置・処理を行ってもよく、例えば、
手切れ性改善、多層構造等の物理的工夫に加えて、表面
火炎処理、コロナ放電処理等の表面処理等がなされてい
てもよい。
【0023】セメント硬化遅延能を有する樹脂又はセメ
ント硬化遅延剤を、接着剤、粘着剤及びバインダー樹脂
等と共に、慣用の塗布方法により基材シート表面に塗布
し、必要に応じて焼き付けることで、セメント硬化遅延
層が表面に形成されたシートを作製することができる。
このようなセメント硬化遅延シートにおいて、基材シー
トの厚みは、例えば、PETフィルムなどの無孔性プラ
スチックシートの場合は通常、10〜200μm、好ま
しくは15〜150μm、さらに好ましくは20〜10
0μm程度であり、フェルトなどの不織布の厚みは、上
記フィルムの厚みよりも大きくてもよい。硬化遅延剤層
の厚みは、セメントの硬化に対して遅延効果が発現する
厚みであればよく、例えば、1〜300μm(例えば、
5〜200μm)、好ましくは2〜150μm(例え
ば、5〜120μm)、さらに好ましくは5〜100μ
m(例えば、10〜100μm)程度であり、5〜70
μm程度である場合が多い。
【0024】[セメント硬化遅延シートとその製造方
法]複数の孔は、実質的に非多孔質のセメント硬化遅延
シートに、慣用の穿孔方法によって形成できる。本発明
のセメント硬化遅延シートを打設した未硬化のコンクリ
ートの表面に配置すると、セメントとシートとの間に形
成された空気の層が排除されるために、コンクリートと
シートとが均一に密着し、洗い出し面のあばた模様の形
成を抑制できる。また、型枠などの枠の内面に配して未
硬化コンクリートを打設すると、シートの孔によりコン
クリートから遊離するブリード水が効果的に排出される
ために、洗い出し面を均一にかつ精度よく形成すること
ができる。孔の形状は、特に限定されず、例えば、円
形、楕円形;三角形、正方形、長方形、四角形等の多角
形の孔を使用することができる。
【0025】孔の平均孔径は、空気や水が通過可能であ
ればよく、例えば、0.05〜10mm程度、好ましくは
0.1〜5mm(例えば0.1〜3mm)程度、さらに好ま
しくは0.5〜2mm(例えば1〜2mm)程度である。孔
の孔径は全体にわたり均一であってもよく、孔径の異な
る孔が混在していてもよい。通常は、孔径がほぼ揃った
孔が形成されている。なお、特開平9−183643号
公報には、織布や不織布などの多孔性シートにセメント
硬化遅延組成物を塗布、含浸などにより保持させること
が記載されている。しかし、このシートは、実質的に通
気性及び通水性がない。シート1m2 当たりの全孔の面
積は、例えば、1×10-8〜0.1m2 、好ましくは1
×10-6〜0.01m2 、さらに好ましくは1×10-4
〜0.001m 2 、最も好ましくは3×10-4〜0.0
01m2 (例えば0.0005〜0.0008m2 )で
ある。孔はシート表面に不規則に分布していてもよく、
通常は規則的に分布している。
【0026】[コンクリートの表面処理方法]本発明の
セメント硬化遅延シートは、コンクリートの表面処理方
法に利用するのが有用である。すなわち、未硬化のコン
クリートの上面に、セメント硬化遅延シートを接触(特
に面接触)させると、シートの有する孔を通じて、該セ
メント硬化遅延シートとコンクリート表面の間に残留す
る空気を排除できる。そのため、硬化遅延能を接触領域
全体にわたり及ぼすことができ、コンクリートが硬化し
た後、セメント硬化遅延シートを除去し、露出したコン
クリートの表面を洗浄することで、あばた模様の生成を
抑制できる。また、必要に応じて、柔軟性のあるロール
(例えば、水性塗料塗装用ロールなど)を用いてシート
上面より、軽く添圧すると、シートとコンクリート上面
の間の空気がより効果的に排除でき、あばた模様の生成
を有効に低減できる。なお、必要であれば、硬化作業中
に養生シートを用いてもよい。
【0027】また、型枠の内面(主に内部側面や内部底
面)にセメント硬化遅延シートを配設し(必要により接
着剤等を用いて貼り付けて配設し)、必要に応じて配筋
し、コンクリートを打設し、硬化させ、コンクリート硬
化後脱型し、セメント硬化遅延シートとの当接面を水洗
し、骨材を洗い出すコンクリートの表面処理方法にも有
効に利用できる。本発明の複数の孔が形成されているセ
メント硬化遅延シートを用いると、シートとコンクリー
トの界面に生じてくるブリード水をシートの孔を通じて
排除できるので、該ブリード水がセメント硬化遅延剤等
の遅延成分を溶解し、目的外の領域に遅延効果が及ぶこ
と(横流れ)を防止することができる。その結果、コン
クリートの表面に精度の高い形状や模様を有する洗い出
し面を形成することができる。
【0028】このようなブリード水の排除効果は、型枠
とシートとの間に吸水材を配設(特に接触)させること
によって更に高められ、より洗い出し面の精度が向上す
る。吸水材の材質は、水を吸収する能力を有するもので
あれば特に制限されないが、例えば、脱脂綿、濾紙、テ
ィッシュペーパー等の天然繊維の他、合成繊維、高吸水
性ポリマー等を挙げることができる。吸水材はシート状
に加工して使用してもよい。
【0029】また、表面処理方法において、吸水材に代
えて、又は吸水材と共に小孔を有する型枠を使用する
と、ブリード水の排出能が高くなるため、コンクリート
の表面に、より精度の高い洗い出し形状が得られる。小
孔の孔径、数および分布は、型枠としての機能を損なわ
ない範囲で選択することができる。
【0030】これらコンクリート表面処理方法(特に型
枠内面にシートを配設する表面処理方法)において、セ
メント硬化遅延シートに変えて、所定形状に裁断したセ
メント硬化遅延シートを用いると、裁断シートの形状に
対応する模様をより精度よく形成でき、コンクリート表
面の装飾に更に有効である。なお、必要であれば、硬化
作業中に養生シートを用いてもよい。本発明の方法で
は、種々の態様で表面処理できる。例えば、セメント硬
化遅シートをコンクリート上面に適用する方法、型枠の
内面に適用する方法、前記吸水材を用いる表面処理方
法、前記型枠に小孔を設ける表面処理方法、前記裁断シ
ートを用いる表面処理方法を単独で又は2種以上組み合
わせて使用することができる。
【0031】例えば、ブリード水が多く発生する系にお
いて、裁断シートを用いて表面に所定の模様を形成する
場合、吸水材を併せて用いると効果的にブリード水の悪
影響を排除でき、高精度に模様を形成することができ
る。特に、水/セメント比の大きなコンクリートを型枠
に充填する場合、小孔を有する型枠と本発明のセメント
硬化遅延シートとの間に吸水材を介在させると、大量の
ブリード水を効果的に排除でき、精度の高い洗い出し面
を得ることができる。本発明のコンクリートの表面処理
方法は、コンクリートの表面を処理する種々の方法、例
えば、コンクリート製品の製造、路面や庭等の地面のコ
ンクリート舗装、コンクリートの打ち継ぎなどに利用で
きる。
【0032】[コンクリート製品の製造における表面処
理]前記のように、型枠にコンクリートを打設し、コン
クリートを硬化させるコンクリート製品の製造におい
て、上記コンクリートの表面処理方法を用いると、洗い
出し面の模様や形状が高い精度で均一に形成されたコン
クリート製品を製造できる。
【0033】[コンクリート舗装における表面処理]孔
が形成されたセメント硬化遅延シートをコンクリートの
上面に接触させるコンクリートの表面処理方法は、車の
スリップ防止、騒音防止又は装飾を目的としたコンクリ
ート舗装の表面処理(特に道路舗装の路面処理)に有効
に利用することができる。打設されたコンクリートの表
面(特に路面)に、セメント硬化遅延シートを配置する
際に、本発明の孔が形成されたセメント硬化遅延シート
を配置すると、従来に比べ極めて容易かつ効果的に空気
を排除することができ、あばた模様のない洗い出し面を
有するコンクリート舗装ができる。この場合にも、上記
吸水材を用いる表面処理方法、裁断シートを用いる表面
処理方法のうち少なくとも一つの方法が適用可能であ
り、このような表面処理方法と組み合わせることによ
り、舗装表面をより均一に形成したり、舗装表面に高精
度の模様を形成することができる。
【0034】[コンクリートの打ち継ぎにおける表面処
理]未硬化のコンクリート表面(特に上面)に、本発明
のセメント硬化遅延シートを接触(特に面接触)させ、
コンクリートが硬化した後、シートを剥離して接触面を
洗浄する(コンクリートA1)。また、型枠内にセメン
ト硬化遅延シートを配設した後、未硬化のコンクリート
を打設し、コンクリートが硬化した後、脱型してシート
を剥離し、当接面を洗浄する(コンクリートA2)。そ
の後、コンクリートA1又はA2の洗浄面(打継面)に
対してコンクリートを打設して、コンクリートを硬化さ
せる(コンクリートB)と、コンクリートA1又はA2
とコンクリートBとを打ち継ぐことができる。この打継
ぎ方法においては、型枠は必ずしも必要ではない。例え
ば、型枠を用いない場合、打設された未硬化のコンクリ
ートの打継部位にセメント硬化遅延シートを配設するこ
とにより、上記と同様にして打継ぎができる。
【0035】これら打継ぎ方法においては、洗い出し面
に斑があると打継強度が低下するため、打継面全面を均
一な洗い出し面とする必要がある。また、洗い出しが打
継面以外に及ぶことは外観上避けたいため、横流れのな
い均一な洗い出し面を得る必要がある。ここで、打設し
た未硬化のコンクリートA1又はA2の表面に、本発明
のセメント硬化遅延シートを適用すると、簡便に斑なく
均一な粗面を有する洗い出し面が精度よく得られ、期待
した効果を得ることができる。また、通常は、コンクリ
ートA1又はA2の表面を物理的に打刻する等の粗面処
理により、コンクリートA1又はA2とコンクリートB
との接着性を向上させているが、本発明によれば、この
様な手間を要する処理なく簡便に均一な粗面処理がなさ
れ、打刻と同等に接着性が強化される。また、前記表面
処理方法と同様に吸水材を併用すると、粗面形状の精度
がより向上する。
【0036】[コンクリートおよびセメント]本発明に
用いるセメントには、気硬性セメント(例えば、セッコ
ウ、消石灰やドロマイトプラスターなどの石灰);水硬
性セメント(例えば、ポルトランドセメント、早強ポル
トランドセメント、アルミナセメント、急硬高強度セメ
ント、焼きセッコウなどの自硬性セメント;石灰スラグ
セメント、高炉セメントなど;混合セメント)などが含
まれる。好ましいセメントには、例えば、セッコウ、ド
ロマイトプラスターおよび水硬性セメントなどが含まれ
る。
【0037】前記セメントは、水とのペースト組成物
(セメントペースト)として使用してもよく、骨材を加
えて、骨材入りコンクリートとして使用してもよい。骨
材としては、砂、ケイ砂、パーライトなどの細骨材の他
に、粗骨材を用いてもよい。なお、前記硬化遅延シート
を用い、洗浄に伴って表面に露出する骨材により模様を
形成する場合には、前記粗骨材と共に、又は粗骨材に代
えて装飾用骨材(ガラスやビーズなど)を用いる場合が
多い。前記コンクリートは、必要に応じて、着色剤、硬
化剤、塩化カルシウムなどの硬化促進剤、ナフタレンス
ルホン酸ナトリウムなどの減水剤、凝固剤、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアル
コールなどの増粘剤、発泡剤、合成樹脂エマルジョンな
どの防水剤、可塑剤などの種々の添加剤を含んでいても
よい。
【0038】[発明の用途]本発明のセメント硬化遅延
シート、コンクリートの表面処理方法は、種々のコンク
リート製品、例えば、カーテンウォール、壁材などのコ
ンクリートパネル、コンクリートブロックなどの製造、
特に化粧コンクリート製品(例えば、プレキャストコン
クリート版)の製造に有用である。また、種々のコンク
リート舗装、特に化粧したコンクリート舗装に有用であ
る。さらに、コンクリートの打ち継ぎ、特に強度を要す
るコンクリートの打ち継ぎに有用である。
【0039】
【発明の効果】本発明のセメント硬化遅延シートおよび
それを用いた表面処理法では、孔より空気や水が排出さ
れ、コンクリートとシートが密接かつ均一に接触する。
そのため、シートのセメント硬化遅延能を有効かつ均一
に発現させることができ、コンクリート表面のあばた模
様が抑制され、洗い出し面の模様や形状を高い精度で均
一に形成される。
【0040】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0041】実施例1〜7および参考例1 数平均分子量1600の無水マレイン酸とプロピレング
リコールからなる不飽和ポリエステル樹脂100重量部
に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−HEM
A)を60重量部、スチレンモノマーを10重量部、ナ
フテン酸コバルトを0.2重量部、重合開始剤(日本油
脂株式会社、パーブチルオー)を2重量部混合し、これ
を厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムに層厚60μmになるようにコーティング
した後、150℃条件下で1分間焼き付けることでシー
トを得た。シートに、表に示す平均孔径(A)を有する
孔を、所定数(B)等間隔均等に形成し、孔を有するセ
メント硬化遅延シートを製造した。
【0042】普通ポルドランドセメント100重量部、
細骨材150重量部、粗骨材(最大寸法13mm)26
7重量部、水39重量部、高性能減水剤(花王株式会社
製、マイテイ150)0.5重量部からなるコンクリー
トを、1辺1メートル、高さ10cmの型枠内に、高さ
6cmとなるように打設し、その表面をコテを用いて十
分に平らにした。幅1m×1mに裁断した上記セメント
硬化遅延シートをコンクリート表面上に皺を生じないよ
うに拡げた。シート上面からロールを用いて圧着し、該
試料シートとコンクリート表面の間に残留した空気を、
シートに形成した孔から排除した。その後、約20℃で
40時間放置することでコンクリートを硬化させた後、
シートを剥離し、コンクリート表面をたわしを用いて水
洗しながら骨材を洗い出した。洗い出したコンクリート
表面の均一性を目視で確認し、以下の基準で判断した。
【0043】
【表1】 ○:圧着によりコンクリート表面とセメント硬化遅延シ
ート間の空気とブリード水が排除され、表面は、あばた
模様のない均一な洗い出し面となっていた。 ×:圧着しても、コンクリート表面とセメント硬化遅延
シートの間に空気とブリード水が残留した。空気が残留
した部位ではコンクリート硬化後、洗い出しができず多
くのあばた模様が発生した。
【0044】実施例8〜17および参考例2 焼き付け条件を、150℃、1分間に変えて、100
℃、1分間とする以外は実施例1〜7と同様にして孔を
有するセメント硬化遅延シートを取得した。シートを5
0cm×50cmに裁断し、1辺1m、高さ10cmと
する木製の型枠の底面中央部に設置した。実施例1〜7
と同様のセメント組成物(コンクリート)を型枠の高さ
一杯に充填した。その後、型枠の底板と同サイズの板で
蓋をし、この蓋を型枠に十分固定した上で、この型枠を
立てかけ、これを約20℃で40時間放置し内部のコン
クリートを硬化させた。コンクリート硬化後、型枠から
コンクリート板を取り出し、シートを剥離し、コンクリ
ート表面をたわしを用いて水洗しながら骨材を洗い出し
た。洗い出したコンクリート表面の均一性及び横流れの
有無を目視で確認し、以下の基準で判断した。なお、実
施例9、11、13では、セメント硬化遅延シートと同
サイズの濾紙3枚を型枠の底面中央部に設置し、次いで
セメント硬化遅延シートを底面中央部に設置してから、
コンクリートを打設した。
【0045】
【表2】 ◎:横流れがなく、かつ洗い出し面のサイズと硬化遅延
シートのサイズとの一辺の長さのずれが、2mm以内の
範囲で一致した。洗い出し面のエッジラインは極めて鮮
明であった。 ○:横流れがなく、かつ洗い出し面のサイズと硬化遅延
シートのサイズとの一辺の長さのずれが、2〜6mmの
範囲で一致した。洗い出し面のエッジラインは極めて鮮
明であった。 △:横流れがなく、洗い出し面のサイズと硬化遅延シー
トのサイズはほぼ一致していた。洗い出し面のエッジラ
インは鮮明であった。 ×:横流れがあり、かつ洗い出し面の形状は硬化遅延シ
ートの形状と大きく異なった。また、洗い出し面のエッ
ジラインは不鮮明であった。
【0046】実施例18および参考例3 ポリアクリル酸ソーダの3%水溶液100重量部に蔗糖
10重量部を溶解し、これを厚さ40μmのPETフィ
ルムに、厚さ60μmとなるようにコーティングした
後、100℃で2分間乾燥することでシートを取得し
た。シートに、表に示した平均孔径(A)を有する孔
を、所定数(B)等間隔均等に形成し、孔を有するセメ
ント硬化遅延シートを製造した。シートを上記シートを
用いる以外、実施例1〜7と同様に実施して、洗い出し
面を有するコンクリートを得た。コンクリート表面の均
一性を目視で確認し、以下の基準で判断した。
【0047】
【表3】 ○:圧着によりコンクリート表面とセメント硬化遅延シ
ートの間の空気とブリード水が排除された。コンクリー
ト表面は、あばた模様のない均一な洗い出し面となって
いた。 ×:圧着しても、コンクリート表面とセメント硬化遅延
シートの間に空気とブリード水が残留した。空気が残留
した部位ではコンクリート硬化後洗い出しができず、多
くのあばた模様が発生した。
【0048】実施例19〜20および参考例4 実施例18で得たセメント硬化遅延シートを使用する以
外は、実施例8〜17と同様にして、洗い出し面を有す
るコンクリートを得た。洗い出したコンクリート表面の
均一性及び横流れの有無を目視で確認し、以下の基準で
判断した。
【0049】
【表4】 ○:横流れがなく、かつ洗い出し面のサイズと硬化遅延
シートのサイズとの一辺の長さのずれが、2〜6mmの
範囲で一致した。洗い出し面のエッジラインは極めて鮮
明であった。 △:横流れがなく、洗い出し面のサイズと硬化遅延シー
トのサイズはほぼ一致していた。洗い出し面のエッジラ
インは鮮明であった。 ×:横流れがあり、かつ洗い出し面の形状は硬化遅延シ
ートの形状と大きく異なった。また、洗い出し面のエッ
ジラインは不鮮明であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生田 達 兵庫県神戸市東灘区西岡本5−6−23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の孔が形成されているセメント硬化
    遅延シート。
  2. 【請求項2】 シートが、(1)セメント硬化遅延能を
    有する樹脂で構成されたシート、(2)セメント硬化遅
    延剤とフィルム形成能を有する樹脂とで構成されたシー
    ト、又は(3)セメント硬化遅延層が表面に形成された
    シートである請求項1記載のセメント硬化遅延シート。
  3. 【請求項3】 セメント硬化遅延能を有する樹脂が、飽
    和又は不飽和ポリエステル樹脂、又はカルボキシル基若
    しくはその無水物を有するモノマーの単独又は共重合体
    で構成されている請求項2記載のセメント硬化遅延シー
    ト。
  4. 【請求項4】 セメント硬化遅延剤又はセメント硬化遅
    延層が、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂;カルボキシ
    ル基若しくはその無水物を有するモノマーの単独又は共
    重合体;ホスホン酸化合物、オキシカルボン酸類、多価
    カルボン酸、イソアルコルビン酸、リン酸、ホウ酸、水
    溶性リグニン、これらの塩;ポリヒドロキシシラン、ヘ
    キサフルオロケイ酸塩および糖類からなる群から選択さ
    れた少なくとも1つの成分、若しくはその組成物で構成
    されている請求項2記載のセメント硬化遅延シート。
  5. 【請求項5】 不飽和ポリエステル樹脂が、式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数2〜4の不飽和二重結合を有する
    脂肪族炭化水素基を示し、R2 は炭素数1〜4のアルキ
    レン基を示す。nは1〜25の整数を示す。)で表され
    る骨格を構造単位としている請求項3又は4いずれかの
    項記載のセメント硬化遅延シート。
  6. 【請求項6】 孔の平均孔径が0.05〜10mmである
    請求項1〜5いずれかの項に記載のセメント硬化遅延シ
    ート。
  7. 【請求項7】 シート1m2 当たりの全孔の面積が、1
    ×10-8〜0.1m 2 である請求項1〜6いずれかの項
    に記載のセメント硬化遅延シート。
  8. 【請求項8】 未硬化のコンクリートの表面と、請求項
    1記載のセメント硬化遅延シートとを接触させ、コンク
    リートが硬化した後、セメント硬化遅延シートを除去
    し、露出したコンクリートの表面を洗浄する、コンクリ
    ートの表面処理方法。
  9. 【請求項9】 型枠内面に請求項1記載のセメント硬化
    遅延シートを配置し、コンクリートを打設するか、又
    は、型枠にコンクリートを打設し、コンクリート表面に
    請求項1記載のセメント硬化遅延シートを配置すること
    により、コンクリートとセメント硬化遅延シートを接触
    させ、コンクリートが硬化した後、必要に応じて脱型
    し、該セメント硬化遅延シートとの当接面を洗い出して
    コンクリート製品を製造する請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 地面に打設したコンクリートの表面に
    請求項1記載のセメント硬化遅延シートを接触させ、該
    セメント硬化遅延シートの孔を通じて該セメント硬化遅
    延シートとコンクリート表面の間に残留する空気を排除
    し、コンクリートが硬化した後、セメント硬化遅延シー
    トを剥離し、露出したコンクリートの表面を洗浄してコ
    ンクリートを舗装する請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 未硬化のコンクリート表面に請求項1
    記載のセメント硬化遅延シートを接触させ、コンクリー
    トが硬化した後、シートを剥離して接触面を洗浄し、次
    いで洗浄面に対して未硬化のコンクリートを打設して硬
    化させ、コンクリートを打ち継ぐ請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 未硬化のコンクリートとセメント硬化
    遅延シートを接触させるとともに、セメント硬化遅延シ
    ートの外側に吸水材を配設する請求項9〜11のいずれ
    かの項に記載の表面処理方法。
  13. 【請求項13】 所定形状のセメント硬化遅延シートを
    用いる請求項9〜12のいずれかの項に記載の表面処理
    方法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3112327A1 (de) * 2015-06-30 2017-01-04 HeidelbergCement AG Halbstarre belaege mit erhoehter griffigkeit und verfahren zu ihrer herstellung
KR101989511B1 (ko) * 2018-12-20 2019-06-17 주식회사 삼표산업 골재노출 컬러 프리캐스트 콘크리트 및 이의 제조방법

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EP3112327A1 (de) * 2015-06-30 2017-01-04 HeidelbergCement AG Halbstarre belaege mit erhoehter griffigkeit und verfahren zu ihrer herstellung
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