JP2000265665A - コンクリート硬化遅延性板状体及びそれを用いたコンクリートの打継工法 - Google Patents

コンクリート硬化遅延性板状体及びそれを用いたコンクリートの打継工法

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JP2000265665A
JP2000265665A JP11071682A JP7168299A JP2000265665A JP 2000265665 A JP2000265665 A JP 2000265665A JP 11071682 A JP11071682 A JP 11071682A JP 7168299 A JP7168299 A JP 7168299A JP 2000265665 A JP2000265665 A JP 2000265665A
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Tatsu Ikuta
達 生田
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Daicel Huels Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートの打継において打継面に強い接
着強度を付与できるコンクリート硬化遅延性板状体を提
供する。 【解決手段】 コンクリート硬化遅延性板状体は、木質
系ボードなどの穿設可能な板状体により構成されてお
り、前記板状体の少なくとも一方の面に高分子コンクリ
ート硬化遅延剤が塗布又は含浸、特に表層部に含浸され
ている。コンクリート硬化遅延剤は、金属イオンと塩を
形成可能なアニオン性基(カルボキシル基など)を有す
るポリマー又は前記アニオン性基を生成可能なポリマー
であり、水酸基、(ポリ)オキシアルキレン基などを有
している。ポリマーの数平均分子量は、200〜2,0
00,000である。ポリマーは、例えば、飽和ポリエ
ステル、不飽和ポリエステル、その架橋体、(メタ)ア
クリル樹脂、及び(メタ)アクリル単量体とビニル単量
体との共重合体などである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの表
面に未硬化層(コンクリート硬化遅延層)を形成するの
に有用なコンクリート硬化遅延性板状体及びこの板状体
を用いたコンクリートの洗出し工法(打継面の形成方
法)並びにコンクリートの打継工法に関する。より詳細
には、コンクリートの打継時に、コンクリート表面にコ
ンクリートの未硬化層を形成した後、洗出しにより洗出
し面(打継面)を形成するのに有用なコンクリート硬化
遅延性板状体及びこの板状体を用いたコンクリートの洗
出し工法(打継面形成方法)並びにコンクリートの打継
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの表面に未硬化層(コンク
リート硬化遅延層)を形成するため、コンクリートの硬
化遅延能を有するコンクリート硬化遅延剤が使用されて
きている。コンクリート硬化遅延剤は、セメントの水和
反応を遅らせることによりモルタルやコンクリートの凝
結及び硬化を遅延させるため、セメントに混和されるセ
メント混和剤の一種である。コンクリート硬化遅延剤と
して、例えば、特開平1−172250号公報には、酸
化鉛、酸化ホウ素などの無機硬化遅延剤、砂糖、セルロ
ースなどの有機硬化遅延剤が記載されている。
【0003】このようなコンクリート硬化遅延剤を用
い、コンクリート製品の表面加工、特に表面に模様を形
成することが試みられてきた。例えば、特開平5−38
711号公報及び特開平5−50411号公報には、コ
ンクリート硬化遅延能を有する超遅延剤(アミノトリ
(メチレンホスホン酸)、クエン酸など)、粘着付与
剤、増量剤及び白色系顔料を含む混合物を型枠内面に付
着させ、モルタル又はコンクリートを打設し、養生及び
脱型し、セメント製品のうち型枠との当接面のモルタル
成分を水洗除去し、骨材を洗出すことにより、セメント
製品の表面を仕上げる方法が開示されている。また、特
開昭63−2167303号公報では、セメント硬化遅
延剤を紙に含浸させた型紙を型枠内面に接着し、型枠に
モルタル組成物を打設し、硬化後、型紙部位を洗浄する
ことによりコンクリート製品の表面に凹凸模様を形成す
る方法が開示されている。しかし、これら有機又は無機
コンクリート硬化遅延剤は、水に対して高い溶解性を有
している。このため、打設したモルタルやコンクリート
中の過剰な水(ブリード水)により硬化遅延剤が容易に
溶出、流動し、コンクリート硬化遅延層を均一に形成で
きない。
【0004】このような問題を解決するため、非水溶性
の硬化遅延剤として高分子コンクリート硬化遅延剤が開
発されている。特開平9−183643号公報には、コ
ンクリート硬化遅延剤として、アルキレングリコールや
ポリオキシアルキレングリコールをジオール成分とする
飽和又は不飽和ポリエステル(又はその硬化物)が開示
されている。そして、ポリエステルによりシートを形成
し、このシートをコンクリートの表面装飾に用いてい
る。
【0005】一方、上記のコンクリートの表面装飾に用
いられているコンクリート硬化遅延剤及びこれを利用し
たコンクリート硬化遅延シートを、コンクリートの打ち
継ぎ面に適用することが試みられてきた。即ち、コンク
リート硬化遅延剤を塗布した型枠又はコンクリート硬化
遅延剤を含浸させた紙シートを配設した型枠に一次コン
クリートを打設して、硬化させた後、型枠を除去し、コ
ンクリート未硬化層を洗出し、洗出し面(打継面)に対
して再度二次コンクリートを打設することにより2種類
のコンクリートを打ち継ぐことが試みられている。コン
クリート未硬化層を形成すると、型枠と打継面とが接着
しないため、型枠を破壊することなく容易に除去でき、
型枠の再利用が可能になる。また、コンクリート表面に
形成されたレイタンス層などの未硬化層を除去し、骨材
を洗出すことにより、高い打継強度が期待できる。
【0006】しかし、低分子量の有機及び無機硬化遅延
剤をコンクリートの側面(縦面)や底面に適用しても、
遅延剤がブリード水とともに上方に移動(縦流れ)す
る。このため、側面(縦面)や底面のコンクリート面に
は、未硬化層が均一に形成できず、さらには、目的外の
領域にまで遅延効果が及ぶなど、極めて不都合な点が多
く、上記目的を達成するのが困難であった。
【0007】また、有機及び無機コンクリート硬化遅延
剤を上面に適用しても、上面が完全に水平でない限りブ
リード水と共に遅延剤が流れ出す(横流れ)ため、未硬
化層を均一に形成するのが困難である。
【0008】そこで、コンクリートの打継ぎに、非水溶
性の高分子硬化遅延剤を適用することが提案されてい
る。例えば、特開平3−272803号公報には、型枠
の内面に、ポリエステル樹脂などのアルカリ膨潤化剤に
よりコンクリート非硬化剤層を形成し、コンクリートを
打設し、脱型後、未硬化コンクリートを水洗除去するこ
とにより、コンクリートの打継面が形成できることが開
示されている。また、コンクリート非硬化剤層は、アル
カリ膨潤化剤と吸水性ポリマーと硬化剤と、必要に応じ
て溶剤とを含む混合液を塗布又は吹付けたり、シート成
形などにより形成できることが開示されている。
【0009】しかし、打継ぎ工事の現場において、型枠
にアルカリ膨潤剤の混合液を塗布することは容易ではな
い。すなわち、通常、打継面の型枠には、複数列に林立
する多数の鉄筋が貫通している。このような複雑な構造
を有する型枠に、混合液を塗布する場合、塗布面からあ
る程度離れた位置からスプレー等による吹き付けという
手段をとる必要がある。この場合、多量の溶剤が揮発す
るため、特に型枠内という閉鎖環境では、労働衛生上の
問題が避けられず、また、溶剤が可燃性である場合、溶
剤の乾燥が終了するまで、長時間に亘り、火災対策が必
要となる。さらには、硬化剤(過酸化物など)を作業現
場で取り扱う場合、高度な化学的知識を有する者が、十
分な安全対策を取った上で作業する必要があり、実務上
大きな障害となる。
【0010】また、コンクリート非硬化剤層により形成
したシートを型枠に貼り付ける場合においても、型枠を
貫通する多数の鉄筋が障害となり、貼付作業が極めて困
難である。あえてシートを貼付しようとすると、突出又
は延出する鉄筋によりシートを破くおそれがあり、ま
た、予めシートに、鉄筋の位置に対応する孔を形成して
おくことも考えられるが、一般に施工現場での配筋精度
が高くないため、孔の位置と鉄筋の位置とを正確に対応
させることは非常に困難である。
【0011】そこで、型枠にコンクリート硬化遅延シー
トを予め貼り付け、コンクリート硬化遅延シートを有す
る型枠をドリル等により穿孔し、形成された孔に鉄筋を
配筋することが考えられる。しかし、シートが貼付され
た型枠を穿孔すると、穿孔用ドリルにシートが絡みつい
たり巻き込んだりする。また、鉄筋を避けてシートを貼
り付けることができた場合でも、コンクリート打設時
に、流動するコンクリートによりシートの剥離・巻き込
み・皺の発生等が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ドリルなどにより容易に穿設でき、打継面に強い接
着強度を付与できるコンクリート硬化遅延性板状体及び
それを用いたコンクリートの洗出し工法並びにコンクリ
ートの打継工法を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、コンクリート打ち継
ぎ時の作業性を向上できるコンクリート硬化遅延性板状
体及びそれを用いたコンクリートの洗出し工法並びにコ
ンクリートの打継工法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するため鋭意検討した結果、穿設可能な板状体に
高分子コンクリート硬化遅延剤の塗布層又は含浸層を形
成すると、ドリルなどにより容易に板状体を穿孔でき、
簡便に鉄筋を配筋できることを見いだし本発明を完成さ
せた。
【0015】すなわち、本発明のコンクリート硬化遅延
性板状体は、穿設可能な板状体により構成され、前記板
状体の少なくとも一方の面に高分子コンクリート硬化遅
延剤が塗布又は含浸されている。高分子コンクリート硬
化遅延剤は、板状体の表層部に含浸されていてもよい。
板状体は木質系ボードであってもよい。コンクリート硬
化遅延剤は、例えば、金属イオンと塩を形成可能なアニ
オン性基(カルボキシル基など)を有するポリマー又は
前記アニオン性基を生成可能なポリマーであり、水酸
基、(ポリ)オキシアルキレン基などを有していてもよ
い。ポリマーの数平均分子量は、200〜2,000,
000であってもよい。このようなポリマーは、飽和ポ
リエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂又はその重合
体、特定の(メタ)アクリル系又はビニル系重合体など
であってもよい。
【0016】本発明には、前記コンクリート硬化遅延性
板状体を用いたコンクリートの洗出し工法及び打継工法
が含まれる。なお、本明細書ではセメント系組成物(モ
ルタルなど)を、硬化の有無に拘わらず「コンクリー
ト」と総称する。
【0017】
【発明の実施の形態】[板状体]本発明の第1の特徴
は、穿設可能な板状体を用いる点にある。穿設可能な板
状体を用い、穿孔して鉄筋を配設することにより、コン
クリートに鉄筋を配筋でき、打継面の接着強度を強化で
きる。また、ノコギリなどによっても切断可能であり、
施工部位に応じて種々の形状に板状体を形成でき、施工
性を改善できる。
【0018】前記板状体としては、穿設可能である限り
特に限定されず、例えば、金属製板状体(鉄枠など)、
硬化性無機粉体製の板状体(石膏ボードなど)であって
もよいが、通常、合板(木製合板)、ベニヤ板、OSB
(Oriented Strand Boad, 配向性ボード又は方向性ボー
ド)などの木質系ボード、特にベニヤ板が使用できる。
木質系ボードを用いると、配筋部位に対応させて容易に
穿設できる。また、木質系ボードを用いる場合、高分子
硬化遅延剤を含浸でき、高度に遅延剤を保持できる。な
お、OSBは、木材の削片に接着剤を塗布して、切片の
繊維方向を配列させて熱圧縮成型した板状製品である。
【0019】板状体の厚みは、特に限定されず、例え
ば、1〜100mm程度、好ましくは5〜50mm程度
であってもよい。板状体が木質系ボードの場合、高分子
コンクリート硬化遅延剤の塗布や、塗布後の乾燥処理
(熱処理など)などによって、「そり」などの歪みを生
じる虞があるため、薄い板状体を用いることは好ましく
ない場合がある。木質系ボードの厚みは、具体的には、
3mm以上がよく例えば、3〜100mm程度、好まし
くは5mm以上(例えば、5〜50mm程度)である。
【0020】[高分子コンクリート硬化遅延剤]前記板
状体に塗布又は含浸される高分子コンクリート硬化遅延
剤としては、金属イオン(例えば、カルシウムイオン、
マグネシウムイオンなどの一価又は二価の金属イオン、
特にカルシウムイオン)と塩を形成可能なアニオン性基
(カルボキシル基など)を有するポリマー、又は前記ア
ニオン性基を生成可能なポリマーが含まれる。なお、前
記アニオン性基は、同一ポリマー上に複数形成されてい
る場合が多く、この複数のアニオン性基は相互に、二価
の金属イオンに対してキレート塩を形成可能な位置関係
にあることが好ましい。
【0021】アニオン性基を有するポリマーには、下記
式で表される構造単位を有するポリマーが含まれる。 −CH(COOH)−(CR1 2 m −CH(COO
H)− (式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、水素原子
又はC1-3 アルキル基を示し、mは0〜2の整数を示
す) 好ましいR1 及びR2 は水素原子である。また、好まし
いmは0〜1、特に0である。特に好ましい構造単位に
は、コハク酸残基が含まれる。なお、上記式中、2個の
−COOH基は、互いに結合して酸無水物基(−COO
CO−基)を形成していてもよい。
【0022】また、アニオン性基生成可能なポリマーと
しては、アニオン性基を生成可能な部位[例えば、カル
ボキシル基のエステル結合部位(エステル基)、特に加
水分解可能なエステル基]を有するポリマーが含まれ
る。例えば、上記ポリマー中のカルボキシル基がエステ
ル化されているポリマーなどが挙げられる。
【0023】また、本発明で用いる高分子硬化遅延剤
は、水酸基や下記式で表される(ポリ)オキシアルキレ
ン基などの親水性基を有していてもよい。水酸基、(ポ
リ)オキシアルキレン基などの親水性基により、硬化遅
延剤に、持続性の硬化遅延能を付与できる。
【0024】−(R4 O)n − (式中、R4 は分岐していてもよいC1-6 アルキレン基
を示す。nは1〜100の整数を示す) 高分子硬化遅延剤の数平均分子量は、例えば、200〜
2,000,000程度であり、通常、500〜20
0,000程度の範囲から選択できる。
【0025】このような高分子硬化遅延剤としては、例
えば、飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂の重合体(架橋体、グラフ
ト重合体など)、特定の(メタ)アクリル系又はビニル
系重合体が挙げられる。
【0026】飽和ポリエステルとしては、飽和多価カル
ボン酸成分とポリオール成分との縮合体が挙げられる。
飽和ポリエステルを構成する飽和多価カルボン酸成分と
しては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族C
2-12ジカルボン酸(特に、脂肪族C2-6 ジカルボン
酸)、フタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などの芳香族
多価カルボン酸(特に、芳香族ジカルボン酸)、又はそ
の塩が挙げられる。
【0027】ポリオール成分としては、脂肪族ジオール
類、例えば、アルキレングリコール(エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
1,3−ブタンジオール、テトラメチレングリコールな
どのC1-4 アルキレングリコールなど)、ポリオキシア
ルキレングリコール(ポリオキシエチレングリコール、
ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメ
チレングリコール、ポリグリセリンなどのポリオキシC
1-4 アルキレングリコールなど)などが挙げられる。
【0028】好ましい飽和ポリエステルは、例えば、脂
肪族C2-6 ジカルボン酸と、ポリオキシC2-4 アルキレ
ングリコールとで構成してもよい。また、好ましい飽和
ポリエステルは、下記式で表される繰り返し単位を有す
る飽和ポリエステルであってもよい。
【0029】 −(CO)−R3 −(CO)−O(R4 O)n − (式中、R3 はC0-4 アルキレン基を示し、R4 は分岐
していてもよいC1-6 アルキレン基を示す。但し、R3
又はR4 のいずれか一方は、アルキレン基又はアリーレ
ン基であってもよい。nは1〜100の整数を示す) 飽和ポリエステルの分子量は、例えば、数平均分子量
で、500〜1,000,000程度、好ましくは1,
000〜100,000程度、さらに好ましくは5,0
00〜50,000程度である。
【0030】なお、前記数平均分子量は、ゲルパーミエ
イションクロマトグラフィー(ポリスチレン換算)によ
り測定できる。不飽和ポリエステルとしては、少なくと
も不飽和多価カルボン酸成分を含む多価カルボン酸成分
とポリオール成分との縮合体が挙げられる。前記多価カ
ルボン酸成分には、飽和ポリエステルに使用した飽和多
価カルボン酸を含有していてもよい。
【0031】不飽和ポリエステルを構成する不飽和多価
カルボン酸成分としては、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、メサ
コン酸などの不飽和C4-8 ジカルボン酸(特に、不飽和
4 ジカルボン酸)、又はその塩が挙げられる。ポリオ
ール成分は、前記飽和ポリエステルのポリオール成分が
例示できる。
【0032】好ましい不飽和ポリエステルは、多価カル
ボン酸成分として下記式(1)で表される構造単位を有
していればよく、より好ましくは下記式(1)及び式
(2)で表される構造単位を有しており、さらに好まし
くは多価カルボン酸成分として下記式(1)及び式
(2)で表される構造単位を有し、ポリオール成分とし
て下記式(3)で表される構造単位を有している。
【0033】
【化2】
【0034】(式中、R5 〜R10は、同一又は異なっ
て、水素原子又はC1-3 アルキル基を示す。sは0〜1
00の整数を示す。R4 は前記に同じ) 好ましいsは、1〜100の整数である。
【0035】式(1)で表される不飽和ジカルボン酸単
位と、式(2)で表される飽和ジカルボン酸単位との割
合は、単位(1)/単位(2)=1/9〜10/0(モ
ル比)程度、好ましくは3/7〜10/0(モル比)程
度、さらに好ましくは6/4〜10/0(モル比)程度
である。
【0036】不飽和ポリエステルの分子量は、例えば、
数平均分子量で、300〜50,000程度、好ましく
は500〜25,000程度、さらに好ましくは1,0
00〜10,000程度である。
【0037】なお、前記数平均分子量は、飽和ポリエス
テルの分子量と同様に測定できる。不飽和ポリエステル
の重合体(架橋体、グラフト重合体など)としては、前
記不飽和ポリエステルの自己架橋体(又はグラフト重合
体)、反応性希釈剤(ビニルモノマー類、ビニルカルボ
ン酸類、アリルアルコール類など)による架橋体(又は
グラフト重合体)などが含まれる。
【0038】なお、不飽和ポリエステルの重合体(特
に、硬化物)の分子量は、通常、測定不能である。反応
性希釈剤のうち、ビニルモノマー類としては、スチレン
系モノマー(スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエンなど)、ビニルアルコール誘導体(酢酸ビニルな
どのビニルエステル類など)、ハロゲン化ビニル(塩化
ビニルなど)、シアン化ビニル(アクリロニトリルな
ど)、オレフィン系モノマー(エチレン、プロピレンな
ど)などが挙げられる。
【0039】ビニルカルボン酸類としては、不飽和モノ
カルボン酸類(アクリル酸、メタクリル酸などのC3-6
不飽和モノカルボン酸、又はそのエステル若しくは酸無
水物)、不飽和ジカルボン酸類(マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸などのC
4-6 不飽和ジカルボン酸、又はそのエステル若しくは酸
無水物)、アルキル(メタ)アクリレート[メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アク
リレートなど]、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなど]、ポ
リオキシアルキレン(メタ)アクリレート[ポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコール(メタ)アクリレートなど]などが挙げられ
る。
【0040】アリルアルコール類としては、アリルアル
コール;2−ブテン−1−オールなどのC1-2 アルキル
基が置換したアリルアルコールが挙げられる。また、ア
リルアルコール類には、そのヒドロキシル基がエーテル
化されたエーテル誘導体も含まれる。
【0041】好ましい反応性希釈剤としては、スチレン
と下記式(4)で表されるビニル単量体とを含む反応性
希釈剤が挙げられる。
【0042】
【化3】
【0043】[式中、R11は水素原子又はメチル基を示
し、R12は水素原子、アルキル基(メチル基、エチル
基、プロピル基など)、アラルキル基(ベンジル基な
ど)、アシル基(アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基な
ど)、ビニル基又は(メタ)アクリロイル基を示す。X
はアルキレン基(C1-2 アルキレン基など)又はカルボ
ニル基を示し、rは0又は1を示す。R4 及びsは前記
に同じ] 好ましいsは1〜100の整数である。
【0044】スチレンとビニル単量体(4)との割合
は、例えば、前者/後者=5/95〜95/5(重量
比)程度である。前記高分子硬化遅延剤としての特定の
(メタ)アクリル系又はビニル系重合体(アリルアルコ
ール系重合体を含む)は、下記式(5)で表される単量
体及び下記式(6)で表される単量体から選ばれた少な
くとも一つの単量体ユニットを含む単独又は共重合体で
ある。
【0045】
【化4】
【0046】(式中、R13はアルキレン基を、tは0〜
100の整数を示す。R4 11、R12、及びrは前記に
同じ) 式中、好ましいrは1である。
【0047】好ましい(メタ)アクリル系又はビニル系
重合体としては、例えば、式(5)で表される単量体ユ
ニットを含む単独又は共重合体、式(5)で表される単
量体と式(6)で表される単量体ユニットを含む共重合
体が挙げられる。
【0048】また、前記(メタ)アクリル系又はビニル
系重合体は、他の共重合性単量体との共重合体であって
もよい。他の共重合性単量体としては、例えば、ビニル
モノマー類(スチレン系モノマー、ハロゲン化ビニル、
シアン化ビニル、オレフィン系モノマーなど);不飽和
モノカルボン酸の無水物(C3-6 不飽和モノカルボン酸
の酸無水物)、不飽和ジカルボン酸類(マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸などの
4-6 不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物)などのビ
ニルカルボン酸類が挙げられる。これら他の共重合性単
量体は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0049】(メタ)アクリル系又はビニル系重合体の
うち、好ましい他の共重合性単量体との共重合体には、
式(5)及び式(6)で表される単量体のうち少なくと
も一方の単量体ユニットと不飽和ジカルボン酸類との共
重合体、さらに共重合性単量体ユニットとしてスチレン
系モノマーを含む共重合体などが挙げられる。
【0050】(メタ)アクリル系又はビニル系重合体に
おいて、数平均分子量は、例えば、5,000〜2,0
00,000程度、好ましくは10,000〜1,00
0,000程度、さらに好ましくは20,000〜20
0,000程度である。なお、数平均分子量は、前記飽
和ポリエステルの分子量と同様に測定できる。
【0051】なお、コンクリート硬化遅延剤は粘着性を
有していてもよい。粘着性は、通常、そのホモポリマー
のガラス転移温度(Tg)が−5℃以下であるビニルモ
ノマー(低Tgビニルモノマー、例えば、アクリル酸の
2-12アルキルエステル、メタクリル酸のC6-14アルキ
ルエステル、アクリル酸のC2-6 ヒドロキシアルキルエ
ステル、ビニルエーテル、アリルエーテル、ビニルエス
テル、アリルエステルなど))を共重合させることによ
り付与できる。
【0052】例えば、コンクリート硬化遅延剤が不飽和
ポリエステル(又はその重合体)の場合、不飽和ポリエ
ステルを重合(架橋、グラフト重合など)するために用
いる反応性希釈剤の一部又は全部を低Tgビニルモノマ
ーで構成することにより、コンクリート硬化遅延剤に粘
着性を付与できる。
【0053】また、コンクリート硬化遅延剤が、(メ
タ)アクリル系又はビニル系重合体の場合、重合体を構
成する(メタ)アクリル酸モノマー単位、又はビニルモ
ノマー単位の一部又は全部を低Tgビニルモノマー単位
で構成することにより、コンクリート硬化遅延剤に粘着
性を付与できる。
【0054】これら高分子硬化遅延剤は、単独で又は2
種以上組み合わせて使用できる。また、高分子硬化遅延
剤は、必要に応じて、有機硬化遅延剤又は無機硬化遅延
剤と組み合わせてもよい。
【0055】また高分子硬化遅延剤には、必要に応じて
染顔料などの着色剤、安定剤、可塑剤、無機粉体や有機
粉体などの充填剤、粒状物(骨材など)などを添加して
もよい。粉状物の添加により、コンクリート表面を凹凸
面(粗面)として形成できる。
【0056】[コンクリート硬化遅延性板状体]本発明
のコンクリート硬化遅延性板状体は、前記板状体の少な
くとも一方の面に、前記高分子コンクリート硬化遅延剤
が塗布(コーティング、ラミネートなど)又は含浸、特
に板状体の表層部に含浸されている。塗布又は含浸は、
例えば、硬化遅延剤を含む塗布液を塗布又は含浸させる
ことにより行うことができる。
【0057】硬化遅延剤の塗布量は、板状体1m2 当た
り、非揮発成分換算で、例えば、1〜1,000g/m
2 程度、好ましくは10〜500g/m2 程度、さらに
好ましくは50〜250g/m2 程度である。
【0058】また、硬化遅延剤を含浸させる場合、その
平均含浸深さは、板状体の表面から、例えば、0.5〜
5mm程度、好ましくは1〜3mm程度、さらに好まし
くは1〜2mm程度であってもよい。
【0059】前記塗布液は、高分子コンクリート硬化遅
延剤と、必要により溶媒(炭化水素類、アルコール類、
エステル類、ケトン類、エーテル類などの有機溶媒な
ど)とから構成されている。また、前記塗布液には、必
要に応じて、バインダー樹脂(酢酸ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリアセ
タール、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、セルロース系ポリマー、エラス
トマーなど)を含有させてもよい。なお、塗布液は、有
機硬化遅延剤又は無機硬化遅延剤を含有していてもよ
い。
【0060】さらに、硬化遅延剤として、不飽和ポリエ
ステルを用いる場合、塗布後(特に、含浸後)の乾燥に
代えて(又は乾燥とともに)、加熱又は光照射などによ
り架橋(硬化)させてもよい。架橋させる場合、前記塗
布液は、不飽和ポリエステル、反応性希釈剤(前記不飽
和ポリエステルの架橋物で用いた反応性希釈剤など)及
び重合開始剤(有機過酸化物など)により構成してもよ
く、ナフテン酸コバルトなどの重合促進剤を含んでいて
もよい。
【0061】このようにして得られた本発明のコンクリ
ート硬化遅延性板状体のコンクリート硬化遅延層は、塗
布層又は含浸層、特に含浸層により形成されている。こ
のため、ドリル等の穿孔器により穿孔する場合、板状体
と遅延層(塗布層又は含浸層)とが一体となって穿孔さ
れるため、遅延層が穿孔器に巻き付くことなく、簡便に
穿孔できる。また、ノコギリなどによって切断でき、施
工部位に応じて種々の形状に板状体を形成できる。
【0062】[コンクリートの洗出し工法及び打継工
法]前記コンクリート硬化遅延性板状体は、コンクリー
トの洗出し工法に有利に利用できる。図1は、本発明の
コンクリートの洗出し工法及び打継工法を説明するため
の図であり、後述する一連の工程のうち、一次コンクリ
ート5が硬化した後の状態を表している。
【0063】型枠(図示せず)内には、仕切板として、
少なくとも一方の面にコンクリート硬化遅延剤が塗布又
は含浸したコンクリート硬化遅延性板状体1が配設(立
設)されており、板状体1には、ドリルなどの穿孔器に
より1個又は複数の孔が穿孔され、この孔には棒状補強
材4(補強鉄筋など)が貫通して配設されている。この
ような型枠のうち、コンクリート硬化遅延面2の側に一
次コンクリート5を打設し、硬化させる。硬化後、一次
コンクリート5と板状体1との間には未硬化のモルタル
層6を形成できる。このため、板状体1を容易に抜き出
す(除去)ことができる。板状体1の抜き出し後、一次
コンクリート表面の未硬化のモルタル6を、必要に応じ
て高圧水洗浄やブラシ洗浄などの洗浄手段を用い、洗い
流す(骨材などの洗出し)ことにより、コンクリートに
凹凸状の洗出し面(粗面)7を形成する。
【0064】さらに、このようにして得られた洗出し面
(打継面)に対して、二次コンクリートを打設すること
により、一次コンクリートと二次コンクリートとを打継
ぐことができる。
【0065】このような方法では、板状体1は穿設可能
に設けられているため、容易かつ効率的に、高い精度で
穿孔できる。また、配筋精度が余り高くない施工現場に
おいても、効率的に孔を形成できる。さらに、孔3に棒
状補強材4を通すだけで、容易かつ簡便に棒状補強材を
配筋できる。そして、このようにして得られた洗出し面
7は粗面に形成されているだけでなく、複数の棒状補強
材4により補強されているため、一次コンクリートと二
次コンクリートとの接合強度を大きく向上できる。
【0066】なお、前記洗出し工法及び打継工法におい
て、コンクリート硬化遅延性板状体1は、施工部位に応
じて、横設、又は斜めに設置されていてもよい。また、
コンクリート硬化遅延性板状体1は、型枠の遊離可能な
面(仮設面など)として、配設してもよい。例えば、板
状体1を遊離可能な側面として有する型枠を用い、板状
体1を穿孔して棒状補強材を配筋した後、型枠に一次コ
ンクリートを打設し、硬化させてもよい。そして、硬化
後は、型枠のうち、板状体1を除去し、コンクリートの
うち板状体1との当接面(接触面)を洗出し、さらに当
接面に対して二次コンクリートを打設することにより、
コンクリートを打継ぐことができる。なお、板状体1
は、型枠の側面に限らず、上面や必要に応じて底面に配
設してもよい。
【0067】なお、用途によっては、前記棒状補強材4
は必ずしも必要ではない。棒状補強材4を用いない場
合、コンクリート硬化遅延性板状体1を穿孔しなくても
よく、使用後は付着するコンクリートの除去が容易であ
るため、有利に再生使用できる。
【0068】前記コンクリートは、セメント成分及び、
必要に応じて骨材成分(粗骨材、細骨材など)などを含
有している。セメント成分としては、気硬性セメント
(例えば、セッコウ、消石灰やドロマイトプラスターな
どの石灰など)、水硬性セメント(例えば、ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、アルミナセメ
ント、急硬高強度セメント、焼きセッコウなどの自硬性
セメント;石灰スラグセメント、高炉セメント、混合セ
メントなど)などが含まれる。
【0069】骨材成分のうち、細骨材としては、大きさ
が0.1〜15mm程度の骨材、例えば砂、ケイ砂、パ
ーライトなどが挙げられる。また、粗骨材としては、大
きさが15〜300mm程度の骨材、例えば、砕石、じ
ゃりなどが挙げられる。
【0070】本発明のコンクリート硬化遅延性板状体を
用いると、コンクリートの打継面に簡便かつ強い接着強
度を付与できるため、コンクリートの打継ぎに有利に利
用できる。
【0071】
【発明の効果】本発明のコンクリート硬化遅延性板状体
によれば、ドリルなどにより容易に穿設できるため、鉄
筋などにより補強でき、打継面に強い接着強度を付与で
きる。また、コンクリート打ち継ぎ時の作業性を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のコンクリート硬化遅延性板状体
を用いた洗出し工法及び打継工法を説明するための概略
断面図である。
【符号の説明】
1…コンクリート硬化遅延性板状体 2…コンクリート硬化遅延面 3…孔 4…棒状補強材 5…一次コンクリート 7…洗出し面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿設可能な板状体の少なくとも一方の面
    に高分子コンクリート硬化遅延剤が塗布又は含浸されて
    いるコンクリート硬化遅延性板状体。
  2. 【請求項2】 高分子コンクリート硬化遅延剤が板状体
    の少なくとも表層部に含浸されている請求項1記載のコ
    ンクリート硬化遅延性板状体。
  3. 【請求項3】 板状体が木質系ボードである請求項1記
    載のコンクリート硬化遅延性板状体。
  4. 【請求項4】 コンクリート硬化遅延剤が、金属イオン
    と塩を形成可能なアニオン性基を有するポリマー又は前
    記アニオン性基を生成可能なポリマーにより構成されて
    いる請求項1記載のコンクリート硬化遅延性板状体。
  5. 【請求項5】 コンクリート硬化遅延剤がさらに、水酸
    基及び(ポリ)オキシアルキレン基のうち少なくとも一
    方の基を有している請求項4記載のコンクリート硬化遅
    延性板状体。
  6. 【請求項6】 アニオン性基が、カルボキシル基である
    請求項4記載のコンクリート硬化遅延性板状体。
  7. 【請求項7】 ポリマーの数平均分子量が、200〜
    2,000,000である請求項4記載のコンクリート
    硬化遅延性板状体。
  8. 【請求項8】 ポリマーが、飽和ポリエステル樹脂、不
    飽和ポリエステル樹脂又はその重合体、及び(メタ)ア
    クリル系又はビニル系重合体から選ばれた少なくとも一
    種であり、前記(メタ)アクリル系又はビニル系重合体
    が、下記式(5)で表される単量体及び下記式(6)で
    表される単量体から選ばれた少なくとも一つの単量体ユ
    ニットを含む単独又は共重合体である請求項4記載のコ
    ンクリート硬化遅延性板状体。 【化1】 (式中、R4 は分岐していてもよいC1-6 アルキレン基
    を示し、R11は水素原子又はメチル基を示し、R12は水
    素原子、アルキル基、アラルキル基、アシル基、ビニル
    基又は(メタ)アクリロイル基を示し、R13はアルキレ
    ン基を示す。rは0又は1を示し、tは0〜100の整
    数を示す)
  9. 【請求項9】 請求項1記載のコンクリート硬化遅延性
    板状体のうち、コンクリート硬化遅延面を接触面として
    コンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後、前
    記板状体を除去し、前記板状体との接触面を洗浄し、洗
    い出し面を形成するコンクリートの洗出し工法。
  10. 【請求項10】 コンクリート硬化遅延性板状体を穿設
    して、棒状補強材を貫通させ、前記板状体の遅延面側に
    コンクリートを打設する請求項9記載のコンクリートの
    洗出し工法。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の方法により得
    られた洗出し面に対して、さらにコンクリートを打設
    し、硬化させるコンクリートの打継工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102182317A (zh) * 2011-03-18 2011-09-14 北京华美科博科技发展有限公司 混凝土喷涂钢网夹芯模板现浇剪力墙施工方法及剪力墙
CN102220809A (zh) * 2011-04-13 2011-10-19 北京华美科博科技发展有限公司 夹模固定机械喷涂夹芯混凝土剪力墙结构及施工方法

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