JP2020175390A - シュレッダ - Google Patents
シュレッダ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020175390A JP2020175390A JP2020121502A JP2020121502A JP2020175390A JP 2020175390 A JP2020175390 A JP 2020175390A JP 2020121502 A JP2020121502 A JP 2020121502A JP 2020121502 A JP2020121502 A JP 2020121502A JP 2020175390 A JP2020175390 A JP 2020175390A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet material
- unit
- supply
- shredding
- wall portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Abstract
Description
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、重なり状態のシート材を分離して細断ユニットへ供給することができるシュレッダを提供することを目的とする。
一態様に係るシュレッダは、細断用の回転刃を備える細断ユニットと、シート材を載置する載置ユニットと、前記載置ユニットへ前記シート材を投入する投入口を自在に開閉する蓋体と、載置された前記シート材に当接し、前記細断ユニットに供給する供給ユニットとを備え、前記供給ユニットにより供給される最上位のシート材と、当該最上位のシート材よりも下位のシート材とを分離する分離手段が、前記細断ユニットと前記供給ユニットの間に設けられ、前記蓋体は、開状態のときに前記載置ユニットに連続して前記シート材を支持する支持部と、閉状態のときに前記供給ユニットにシート材を供給するための蓋投入口とを有する。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記支持部はリブにより構成され、前記蓋体が開状態において、前記リブの上端面が前記載置ユニットの載置面の延長線と略一致する。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記載置ユニットは、前記細断ユニットに対して後側上部に配され、前記蓋体は後方へと開く。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記載置ユニットは、前記細断ユニット側に供給すべき1枚以上の前記シート材を下方から支持する支持壁部と、前記支持壁部の下端から前記支持壁部に対して100[°]以上の角度で傾斜する傾斜壁部とを備える。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記傾斜壁部は、前記シート材の厚み方向であって前記載置面に対して鈍角である。
別態様に係るシュレッダは、細断用の回転刃を備える細断ユニットと、シート材を載置する載置ユニットと、載置された前記シート材に当接し、前記細断ユニットに供給する供給ユニットとを備え、前記供給ユニットにより供給される最上位のシート材と、当該最上位のシート材よりも下位のシート材とを分離する分離手段が、前記細断ユニットと前記供給ユニットの間に設けられている。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記分離手段は、前記供給されるシート材の供給側先端に当接して前記シート材を湾曲させる当接部を有する。これにより、シート材が分離され易くなる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記当接部は前記載置面に対して移動可能に設けられ、前記分離手段は、前記当接部を前記シート材の供給方向と反対側に付勢する付勢体を備える。これにより、シート材が分離され易くなる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記分離手段は、前記シート材の供給側への移動に抵抗を与える抵抗部分を前記当接部に有する。これにより、シート材が分離され易くなる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記シート材を前記載置面に載置するための投入口を有し、前記投入口を自在に開閉する蓋体を備え、開状態の前記蓋体は前記シート材用の載置面の上流側を構成する。これにより、広い載置面を確保しつつ、装置の小型化が可能となる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記蓋体は、閉状態において、前記細断ユニットにシート材を投入する蓋投入口を有する。これにより、シュレッダの使い勝手が向上する。
1.構造
図2を用いて説明する。
シュレッダXは、少なくとも、細断ユニット1、供給ユニット2及び載置ユニット3を備える。シュレッダXは、さらに、細断ユニット1や供給ユニット2を駆動するための駆動ユニット4や屑収容ボックス5を備える。これらのユニット1〜4は筐体6に設けられ、屑収容ボックス5は筐体6に配される。なお、筐体6の前壁は屑収容ボックス5の前壁51により構成される。
シュレッダXは、シート材を載置ユニット3に投入するための投入口61を有し、当該投入口61から投入されて載置ユニット3に載置されたシート材が供給ユニット2により細断ユニット1へと供給され、供給されたシート材が細断ユニット1で細断された後に屑収容ボックス5へと収容される。屑収容ボックス5は筐体6の前側から出し入れ自在にも設けられている。
シュレッダXは、供給ユニット2により複数枚のシート材が供給される際に最上位のシート材とこのシート材よりも下位のシート材とを分離する分離手段7(図4参照)を細断ユニット1と供給ユニット2の間に備えている。ここでいう、「最上位」とは複数枚のシート材において最初に供給される位置をいい、「下位」とは複数枚のシート材において2番目以降に供給される位置をいう。
また、方向は、シュレッダXに向かった状態を基準にし、シュレッダXの前後方向は、対向面がある側が前側である。
以下、主要ユニット等について説明する。
(1)筐体
筐体6は図1に示すように直方体状をする。筐体6は、上部を除いて前壁が開放し且つ上壁に投入口61を有する筐体本体62と、筐体本体62の上部側後部に設けられ且つ投入口61を自在に開閉する蓋体63とを有する。筐体6の前側の開放口は屑収容ボックス5の前壁51により塞がれる。
受け本体65には、細断ユニット1、供給ユニット2、載置ユニット3及び駆動ユニット4が取付けられる。なお、受け本体65は筐体6の外部に現われていない。
上本体66は下方が開放する箱状をする。上本体66の上壁661の後部側に投入口61が設けられている。上壁661と後壁662との接続部位の周辺であって左右方向の両側には、蓋体63の軸部(図示省略)を回転自在に支持する支持部材68が設けられている。
細断ユニット1は、図2に示すように、屑収容ボックス5の上方位置で受け本体65に取り付けられている。具体的には、屑収容ボックス5の前後方向の略中央の上方に設けられている。
細断ユニット1は、図4に示すように、受け本体65に取り付けられるフレーム11と、フレーム11に回転自在であって平行に支持された一対の回転軸12,13と、各回転軸12,13に軸方向に間隔をおいて配された回転刃14,15とを備える。なお、各回転軸12,13は駆動ユニット4により駆動される。
フレーム11は、図3及び図4に示すように、受け本体65に設けられた一対の支持プレート81に取り付けられる。フレーム11は回転刃14,15の上方と下方とに開口を有する。これにより、上方から回転刃14,15にシート材が供給され、細断されたシート片が下方へと押し出されて落下する。なお、フレーム11の上方の開口は、シート材の供給路25の下流端となる。なお、一対の回転軸12,13は、左右方向に延伸し、正回転・逆回転可能に構成されている。
供給ユニット2は、図4に示すように、細断ユニット1の上部側に配されている。供給ユニット2は、細断ユニット1のフレーム11に載置され、一対の支持プレート81に固定されている。
ここでの供給部21は、図4に示すように、最上位のシート材に当接して回転する供給ローラ211と、供給ローラ211を回転駆動させるための回転軸213とを備える。供給部21は、回転軸213に対してフリーな状態で取り付けられ且つ供給ローラ211を回転自在に支持する供給カバー215と、供給カバー215に回転自在に支持され且つ回転軸213の回転を供給ローラ211に伝達するギア217と、上本体66の上壁661に当接することで供給カバー215をシート材側に付勢するばね体219とを備える。なお、ここでの供給部21は、図5に示すように、左右方向に間隔をおいて複数個(2個)の供給ローラ211を備える。なお、供給ローラ211の表面は、シート材との摩擦係数が大きいゴム材料で構成されている。
供給ベース23は、細断ユニット1にシート材を供給するための供給路25の上壁を構成する上供給壁部231(図4参照)と、上供給壁部231の左右側に形成され且つ回転軸213を支持する軸支持部233とを有する。
供給ベース23は、図6に示すように、供給ローラ211用の開口部(貫通孔)235を上供給壁部231に有する。回転軸213には、駆動伝達手段の一例であるギア27が取付けられている。ギア27は他のギアを介して駆動ユニット4に接続されている。
載置ユニット3は、図4に示すように、細断ユニット1の後側上部に配されている。これにより、シート材の細断ユニット1までの供給路25を短くできる。載置ユニット3は、図3に示すように、供給ユニット2に位置合わせした状態で一対の支持プレート81に固定されている。
載置ユニット3は、細断ユニット1側に供給すべきシート材を1枚以上載置する。載置ユニット3は、図6に示すように、1枚以上のシート材を下方から支持する支持壁部31と、支持壁部31の下端(供給方向の下流端)から支持壁部31に対して100[°]以上の角度で傾斜する傾斜壁部33と、傾斜壁部33の供給方向の下流端から断面が円弧に延伸する円弧壁部35と、支持壁部31と傾斜壁部33と円弧壁部35との左右両端から立設する一対の立設壁部37とを備える。
載置面311は、図4に示すように、蓋体63の支持部(リブ)632の上端面632aと略一直線を構成し、蓋体63の支持部632とでシート材の載置面を構成する。このため、支持壁部31の載置面を下流側載置部又は下流側載置面ともいい、蓋体63の支持部632を上流側載置部632ともいう。
円弧壁部35は、上下方向において延伸端の位置が支持壁部31の下端と略同じ高さとなるように、上に凸の円弧状(円の約1/4である。)に延伸している。
立設壁部37は、載置面311に載置されたシート材及び供給されているシート材の左右方向の移動を規制する。なお、載置ユニット3を支持プレート81に固定するための固定部が立設壁部37の左右方向の外側及び支持壁部31の上端側に設けられている。
載置側収容部38は、図8の(b)や図9の(b)に示すように下方が開放する断面が「コ」字状をし、且つ、図8の(b)に示すように供給方向に長い溝部分381により構成されている。
溝部分381は、図9の(b)に示すように、支持壁部31から裏側に突出する一対の長側板領域383と、支持壁部31に形成された凹領域385とから構成される。
長側板領域383は、図9の(a)に示すように、対向する内側の面が下拡がりの段差387となっており、下側の溝部分にV字状体730のベース部733が嵌合する。嵌合状態では、段差387の平坦部分にV字状体730のベース部733が当接する(正確には、表張出部分779である)。なお、図8の(b)に示すように、溝部分381における傾斜壁部33が存在する部位であって溝の底に相当する部位には貫通孔33aが形成されている。
分離手段7は、図4及び図5に示すように、供給部21の下方に設けられている。分離手段7は、図6に示すように、載置ユニット3の支持壁部31又は傾斜壁部33に設けられている。
ここでの分離手段7は第1分離手段71と第2分離手段73とを含む。なお、第2分離手段73は、本発明の分離手段の一例に相当する。
第1分離手段71は少なくとも供給されているシート材の供給側先端に当接する第1当接部711を有する。第2分離手段73は、少なくとも供給されているシート材の供給側先端に当接する第2当接部731を有する。第1当接部711及び第2当接部731は、載置ユニット3に載置されたシート材における供給側先端に当接する場合もある。なお、載置されたシート材が第1当接部711及び第2当接部731に当接しない現象は、載置ユニット3に載置されたシート材が下方端(当接部が存在する位置)まで移動していない場合に生じる。
シート材の供給側先端と当接する第1当接部711及び第2当接部731の面積が小さいと、面圧が大きくなるためにシート材の湾曲は大きくなるが、複数枚のシート材が重なった状態で供給されやすくなる。逆に第1当接部711及び第2当接部731の面積が大きいと、面圧が小さくなるためにシート材の湾曲が小さくなるが、複数枚のシート材が重なった状態で供給され難くなる。このため、第1当接部711及び第2当接部731の面積は、上記の例の両方の効果が得られる範囲とすることが好ましい。
第1分離手段71は、図6に示すように、左右方向に間隔をあけて複数個(例えば9個)ある。第1分離手段71は、上述のように、第1当接部711を有している。ここでの第1分離手段71は、載置ユニット3の傾斜壁部33に設けられている。第1分離手段71は、傾斜壁部33から載置面311側へと張り出すように設けられている。これにより、第1当接部711とシート材の供給側先端との摩擦を小さくでき、シート材をスムーズに細断ユニット1へと供給できる。
ここでの第1分離手段71は載置ユニット3の傾斜壁部33に一体に設けられている。つまり、第1分離手段71は載置ユニット3との一体成形品で構成されている。
第1分離手段71の個数及び間隔は、載置面311に載置され且つシート材の供給側先端が第1分離手段71にまで達した際に2箇所以上で当接するように構成されている。
第2分離手段73は、図6に示すように、支持壁部31(載置面31a)の左右方向の略中央に設けられている。つまり、第2分離手段73は1個ある。
第2分離手段73は、上述の第2当接部731を載置面311に対して移動可能に備える。第2分離手段73は、図7の(a)や図8に示すように、第2当接部731と、第2当接部731の下端(供給路25の上流側端)部から延伸するベース部733とを一体で有し、ベース部733が支持壁部31に対して移動可能に設けられている。なお、第2当接部731とベース部733との角度は、上記の角度Aと同じ又は略同じである。
このように、ベース部733は支持壁部31の裏側に配されているため、図4に示すように第2当接部731に対して支持壁部31と反対側であって第2当接部731の供給方向の下流側に細断ユニット1を近接して配置することができる。また、第2当接部731を傾斜壁部33の貫通孔から延出するようにベース部733を支持壁部31の裏側に配置することで、傾斜壁部33の裏側(細断ユニット1が存在する側)の構造を簡単できる。
凹みは、左右方向に延伸しており、溝状に構成されている。凹みの大きさ(深さ)はすべて同じである。凹みの深さは、0.5[mm]以下である。なお、凹みの深さは、最も凹入している部位と、最も凹入している部位に対して供給路方向に隣接する最も高い部位との差である。なお、ここでの抵抗部分731aは、当接部の高部位を基準とするものであり、当接部の低部位を基準すると凸となる。
凹みの形状は、すべて同じであり、ここでは、複数個の波状(Sin曲線)状をしている。凹みのピッチは、例えば1.0[mm]である。ピッチは、供給方向に隣接する2個の凹みにおける最も凹入している部分の距離である。
平板部分751は、供給方向に長い矩形状をし、傾斜壁部33の貫通孔33aよりも大きく構成されている。
凸条部分753は、平板部分751の短手方向の略中央を長手方向に沿って設けられている。なお、抵抗部分731aの凹みは平板部分751の短手方向に延伸している。
第2当接部731は平板部分751の裏面に長手方向に間隔をおいた複数個(例えば2個)の凸部分755を有している。これにより、平板部分751がカバー体735の一対の側板部781間に嵌るのを防止できる。
平板部分761は、供給方向に長い矩形状をし、下流端が第2当接部731に連結している。第2突出部分765は、平板部分761と間隔をおいて平板部分761の長手方向に延伸する。第2突出部分765には、図7に示すように、付勢体736の一端部が嵌合する。なお、第1突出部分763と第2突出部分765とにより、上述の突出部分737を構成する。
ベース部733は平板部分761の表面であって短手方向の両端部位から表側に張り出す表張出部分779を有する。表張出部分779は、図9の(a)に示すように、載置ユニット3の溝部分381の段差387と当接する。これにより、V字状体730と溝部分381との接触面を小さくでき、V字状体730の移動がスムーズとなる。
第2分離手段73は、第2当接部731をシート材の供給方向と反対側に付勢する付勢体736を備える。付勢体736は圧縮ばねが利用され、カバー体735の内面と、ベース部733の延伸先端から裏側に突出する突出部分737との間に配されている。
付勢体736により、複数枚のシート材が同時に細断ユニット1に供給されるようなことを少なくできる(理由については後述)。
これにより、第2分離手段73の第2当接部731側を小型化でき、載置ユニット3と細断ユニット1との間の狭い空間に第2当接部731を配することができる。また、突出部分737は、ベース部733における載置ユニット3の支持壁部31と反対側に存在するので、容易に実施できる。
カバー体735は、カバー体735を載置ユニット3に装着するためのカバー体側装着部を有している。カバー体側装着部は、図8の(b)に示すように、ベース部733側に位置するベース部側側板部784の下端から延伸する延伸片783により構成されている。つまり、載置ユニット側装着部である係合片39が、カバー体側装着部である延伸片783の下端の平坦部分に係合する。なお、係合片39の下端は水平方向に平坦である。
第1ベース部側底板部分787は平板状をし、第2ベース部側底板部分788は横断面において円弧状をしている。なお、カバー体735において、第2ベース部側底板部分788側の空間内に、図7に示すように、付勢体736が収容され、上流側被覆部735bが構成される。
カバー体735は、図8に示すように、一対の側板部781における上流端を連結する連結板部789を有する。これにより、V字状体730が付勢体736により付勢されてもカバー体735内に収容される。
第2分離手段73は、供給ユニット2の供給部21を構成する一対の供給ローラ211間に配されている。これにより、シート材を供給する際に、シート材に最も負荷が作用する部位の周辺に第2分離手段73が位置することとなり、複数のシート材が重なって供給されるのを防止できる。
駆動ユニット4は、図4に示すように、筐体6の受け本体65に設けられた一対の支持プレート81の一方に取り付けられたモータ41と、モータ41に駆動を細断ユニット1や供給ユニット2に伝達するギア43(図3参照)を備える。
第2分離手段73の動作について図10を用いて説明する。
図10において、(a)に示すシート材92の供給側先端92aが当接している部分の下方に黒丸を付しているが、この黒丸は、シート材91,92の供給方向への移動を分かり易くするために移動の基準として記載している。
また、図10には、3種類の矢印があり、一点鎖線の矢印Aは常時その方向にシート体が移動するように駆動され、太線の矢印は、細線の矢印の現象が生じたために発生する現象である。一例をあげると、図10の(b)において、最初にシート材91,92が矢印Cの方向に移動し、その結果、第2当接部731が矢印Dの方向に移動する。
(1)下位のシート材が留まる場合(通常)
複数のシート材91,92が載置ユニット3に載置され、細断ユニット1に供給される場合、図10の(a)に示すように、最上位のシート材91は、供給ローラ211に直接接触し、当該供給ローラ211により供給路25の下流側(矢印Aである)へと移動する。
最上位のシート材91の下位のシート材92は、供給ローラ211に接触せず、図10には、図示していないが、その位置にとどまる。つまり、最上位のシート材91のみが細断ユニット1へと供給される。
最上位のシート材91と下位のシート材92との摩擦や静電気力(以下、単に「摩擦力等」とすることもある)が大きい場合、最上位のシート材91の移動に伴って、図10の(a)に示すように、下位のシート材92も供給路25の下流側(矢印Aである)へと移動する。
これにより、シート材91,92の供給側先端91a,92aは、第2当接部731の抵抗部分731aに当接する。
この際、最上位のシート材91は供給ローラ211により下流側に移動しようとする。一方、下位のシート材92は、最上位のシート材91との摩擦力等で下流側に移動しようとするが、その移動しようとする力が弱く、抵抗部分731aを乗り越えることができず、抵抗部分731aに留まる。
これにより、最上位のシート材91と下位のシート材92とが分離し、最上位のシート材91のみが細断ユニット1へと供給される。
上記(2)で説明したように最上位のシート材91と下位のシート材92との摩擦力等が大きい場合、最上位のシート材91の移動に伴って、図10の(a)に示すように、下位のシート材92も供給路25の下流側(矢印Aである)へと移動(この移動することを「シート材移動動作」とする)し、シート材91,92の供給側先端91a,92aは、第2当接部731の抵抗部分731aに当接する(この当接することを「当接動作」とする)。
この際、最上位のシート材91と下位のシート材92とが分離しない場合、シート材91,92が供給方向の下流側へ移動しようとする負荷により、第2当接部731が供給路25の下流側(図10の(a)中の矢印Bである)に移動する(この移動することを「当接部移動動作」とする)。
これにより、シート材91,92は、その供給側先端91a,92aが抵抗部分731aから抜け出し、図10の(b)の矢印Cに示すように、第2当接部731に沿って下流側へと移動する(この抵抗部分を抜け出して移動することを「抜出後移動動作」とする)。
これと同時に、第2当接部731を供給路25の下流側に押圧するシート材91,92の負荷が一時的になくなり、図10の(b)の矢印Dのように、第2当接部731は付勢体736により供給路25の上流側に移動する(戻る)。この移動することを「当接部戻り動作」とする。
これにより、最上位のシート材91と下位のシート材92とが分離すると、最上位のシート材91だけが供給ローラ211の駆動により細断ユニット1側へと移動する。
この状態が図10の(c)であり、同図に示すように、最上位のシート材91の移動に伴って、下位のシート材92は矢印Aの方向に移動し、やがて、図10の(d)に示すように、下位のシート材92の供給側先端92aだけが抵抗部分731a内に入る。
このとき、最上位のシート材91は、その供給側先端が第2当接部731を超えており、その移動が妨げられない。これにより、最上位のシート材91と下位のシート材92との速度差が大きくなり、さらに、シート材92の移動が抵抗部分731aで妨げられることから、最上位のシート材91と下位のシート材92とが分離しやすくなる。
なお、言うまでもなく、分離されると、最上位のシート材91のみが細断ユニット1へ供給される。
分離手段7を備えるため、上記の(1)〜(3)で説明したように、最上位のシート材91のみが細断ユニット1に供給される。
しかしながら、上記の分離工程を複数回繰り返しても分離せずに、下位のシート材92の供給側先端92aが抵抗部分731aを超える場合が稀にある。
この場合は、細断ユニット1に複数枚のシート材が供給されることになるが、上記の分離工程を複数回繰り返すことで、細断ユニット1に供給される枚数(重なり枚数)が少なくなり、駆動ユニット4の駆動力を小さくできる。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.分離手段
実施形態では、複数個の第1分離手段71と1個の第2分離手段73とを備えている。しかしながら、重なり状態の最上位シート材と下位のシート材とを分離できればよく、1個の第1分離手段71と1個の第2分離手段73を備えてもよいし、複数個の第1分離手段71だけを備えてもよいし、1個の第2分離手段だけを備えてもよい。
第1当接部711及び第2当接部731の上面(シート材と接触する側の面)は左右方向から見ると直線状(正確に凹みがある)をしているが、例えば、上に凸の曲線をしてもよいし、下に凸の曲線をしてもよい。
第1分離手段71は、左右方向に複数個あり、合計の左右方向の長さが、載置ユニット3の傾斜壁部33の左右方向の長さに対して30[%]以上40[%]以下の範囲内の比率であればよい。これにより、シート材との摩擦が最適となり、シート材をスムーズに供給できると共に重なったシート材の分離も可能となる。
複数個の第1分離手段71は、第2分離手段73と隣接する2個の第1分離手段71を除いて左右方向の長さが同じであったが、異なるようにしてもよい。
第1分離手段71は第1当接部711に抵抗部分を有していないが、抵抗部分を有してもよい。この場合、第2分離手段73の抵抗部分731aと同じ構成であってもよいし、異なる構成であってもよい。但し、第2分離手段73を備える場合、第2分離手段73の第2当接部731の移動による効果が妨げられない範囲で、抵抗部分を設けるのが好ましい。
第2分離手段73は、左右方向の中央に1個あり、第2当接部731の左右方向の長さが、載置ユニット3の傾斜壁部33の左右方向の長さに対して2[%]以上6[%]以下の範囲内の比率であればよい。特に、付勢体736で第2当接部731を移動させる場合、第2当接部731の左右方向の長さは、2[mm]以上6[mm]以下の範囲内にあればよい。これにより、第2当接部731の移動が迅速となり、重なったシート材の分離も可能となる。
第2当接部731の形状は、供給路と直交する方向から見ると、供給方向に沿って一定(変化しない)の矩形状をしているが、例えば、下流側に移るにしたがって、左右方向の長さが小さくなる台形状又は三角形状にしてもよいし、左右方向の長さが大きくなる台形状又は三角形状にしてもよい。
抵抗部分731aは凹により構成しているが、例えば、凸により構成してもよい。この場合、左右方向の全長に亘って延伸した凸条であってもよいし、左右方向の中央部にのみ形成されたものであってもよいし、突出方向から見たときに方形状をするようなものであってもよい。
凹みの深さは供給路方向に沿って一定であったが、凹みの深さ又は凸の高さは、供給路の下流側に進むにしたがって大きくしてもよいし、小さくしてもよい。また、凹みの深さ又は凸の高さは、供給方向の中間だけ大きくしてもよいし、小さくしてもよい。
抵抗部分は、第2当接部に一体で設けられているが、例えば、第2当接部を構成する部材と異なる部材を第2当接部に設けてもよい。他の部材とは、例えば、摩擦係数の高いゴム材料等である。
第2分離手段は、当接体と、当該当接体を裏側から覆うカバー体とを備え、付勢体を当接体とカバー体との間に配してもよい。この場合、ベース部は不要となる。また、第2分離手段は、載置ユニットの溝に収容される当接体と、当該当接体を表側から覆うカバー体とを備え、付勢体を載置ユニットの溝の底と当接体との間に配してもよい。この場合も、ベース部は不要となる。このように、第2分離手段は、移動可能に支持された第2当接部と、第2当接部を供給方向の上流側に付勢する付勢体とを備えればよく、その構成は特に限定するものではない。
付勢体は、ベース部733が供給路の下流側に移動することで、付勢体に圧縮負荷が作用するように構成されているが、下流側に移動することで引張負荷が作用するような付勢体(引張ばね)であってもよい。この場合、付勢体をベース部の上流側に配し、付勢体の一端をベース部に、付勢体の他端を載置ユニット側(ユニットを構成する部材)にそれぞれ取り付けることで実施できる。
1 細断ユニット
2 供給ユニット
3 載置ユニット
4 駆動ユニット
7 分離手段
Claims (5)
- 細断用の回転刃を備える細断ユニットと、
シート材を載置する載置ユニットと、
前記載置ユニットへ前記シート材を投入する投入口を自在に開閉する蓋体と、
載置された前記シート材に当接し、前記細断ユニットに供給する供給ユニットと
を備え、
前記供給ユニットにより供給される最上位のシート材と、当該最上位のシート材よりも下位のシート材とを分離する分離手段が、前記細断ユニットと前記供給ユニットの間に設けられ、
前記蓋体は、開状態のときに前記載置ユニットに連続して前記シート材を支持する支持部と、閉状態のときに前記供給ユニットにシート材を供給するための蓋投入口とを有する
シュレッダ。 - 前記支持部はリブにより構成され、
前記蓋体が開状態において、前記リブの上端面が前記載置ユニットの載置面の延長線と略一致する
請求項1に記載のシュレッダ。 - 前記載置ユニットは、前記細断ユニットに対して後側上部に配され、
前記蓋体は後方へと開く
請求項1又は2に記載のシュレッダ。 - 前記載置ユニットは、前記細断ユニット側に供給すべき1枚以上の前記シート材を下方から支持する支持壁部と、前記支持壁部の下端から前記支持壁部に対して100[°]以上の角度で傾斜する傾斜壁部とを備える
請求項1〜3の何れか1項に記載のシュレッダ。 - 前記傾斜壁部は、前記シート材の厚み方向であって前記載置面に対して鈍角である
請求項4に記載のシュレッダ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020121502A JP6915919B2 (ja) | 2018-07-24 | 2020-07-15 | シュレッダ |
JP2021113683A JP7207775B2 (ja) | 2020-07-15 | 2021-07-08 | シュレッダ |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018138435A JP6739109B2 (ja) | 2018-07-24 | 2018-07-24 | シュレッダ |
JP2020121502A JP6915919B2 (ja) | 2018-07-24 | 2020-07-15 | シュレッダ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018138435A Division JP6739109B2 (ja) | 2018-07-24 | 2018-07-24 | シュレッダ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021113683A Division JP7207775B2 (ja) | 2020-07-15 | 2021-07-08 | シュレッダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020175390A true JP2020175390A (ja) | 2020-10-29 |
JP6915919B2 JP6915919B2 (ja) | 2021-08-04 |
Family
ID=72916249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020121502A Active JP6915919B2 (ja) | 2018-07-24 | 2020-07-15 | シュレッダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6915919B2 (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62187638U (ja) * | 1986-05-20 | 1987-11-28 | ||
JPS63287562A (ja) * | 1987-05-19 | 1988-11-24 | 三洋電機株式会社 | 文書裁断機 |
JPH0938513A (ja) * | 1995-08-02 | 1997-02-10 | Canon Inc | 書類細断装置 |
US6371477B1 (en) * | 1999-03-17 | 2002-04-16 | Avision, Inc. | Automatic paper feeding mechanism |
JP2008055269A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Carl Manufacturing Co Ltd | シュレッダー |
US20080136084A1 (en) * | 2006-12-08 | 2008-06-12 | Lite-On Technology Corp. | Automatic document feeder and electric equipment having the same |
WO2009064033A1 (en) * | 2007-11-12 | 2009-05-22 | Royal Sovereign Inc. | Paper feeding roller for a shredder |
JP2014061999A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-04-10 | Canon Inc | 給送装置及び給送装置を備えた記録装置 |
US20180008988A1 (en) * | 2016-07-06 | 2018-01-11 | Guangzhou Sunshine Comet Electronic Technology Co., Ltd. | Paper shredder |
JP2020014988A (ja) * | 2018-07-24 | 2020-01-30 | アイリスオーヤマ株式会社 | シュレッダ |
-
2020
- 2020-07-15 JP JP2020121502A patent/JP6915919B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62187638U (ja) * | 1986-05-20 | 1987-11-28 | ||
JPS63287562A (ja) * | 1987-05-19 | 1988-11-24 | 三洋電機株式会社 | 文書裁断機 |
JPH0938513A (ja) * | 1995-08-02 | 1997-02-10 | Canon Inc | 書類細断装置 |
US6371477B1 (en) * | 1999-03-17 | 2002-04-16 | Avision, Inc. | Automatic paper feeding mechanism |
JP2008055269A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Carl Manufacturing Co Ltd | シュレッダー |
US20080136084A1 (en) * | 2006-12-08 | 2008-06-12 | Lite-On Technology Corp. | Automatic document feeder and electric equipment having the same |
WO2009064033A1 (en) * | 2007-11-12 | 2009-05-22 | Royal Sovereign Inc. | Paper feeding roller for a shredder |
JP2014061999A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-04-10 | Canon Inc | 給送装置及び給送装置を備えた記録装置 |
US20180008988A1 (en) * | 2016-07-06 | 2018-01-11 | Guangzhou Sunshine Comet Electronic Technology Co., Ltd. | Paper shredder |
JP2020014988A (ja) * | 2018-07-24 | 2020-01-30 | アイリスオーヤマ株式会社 | シュレッダ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6915919B2 (ja) | 2021-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6739109B2 (ja) | シュレッダ | |
US10668479B2 (en) | Paper shredder | |
US7434800B2 (en) | Sheet separation member and sheet supply device | |
US7658342B2 (en) | Auto-feed buit-in a paper shredder | |
US4564146A (en) | Paper shredding machine | |
JP6135428B2 (ja) | 画像読取装置 | |
FR2577444A1 (fr) | Appareil pour la destruction de materiaux se presentant sous forme de feuilles | |
US7413362B2 (en) | Paper tray for printer | |
JP2008207940A (ja) | 画像形成装置及びシート供給装置 | |
CN109952193A (zh) | 用于产生空隙填充包装材料的机器和方法 | |
JP6915919B2 (ja) | シュレッダ | |
CN102730466A (zh) | 片材输送装置 | |
JP2021169087A (ja) | シュレッダ | |
JP6187100B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP3105981U (ja) | シュレッダーの内蔵式自動フィード機構 | |
EP2624059A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP7064848B2 (ja) | シート収容装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP3741069B2 (ja) | 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2017178588A (ja) | 搬送装置 | |
JP4055723B2 (ja) | 給紙分離部材、およびこれが載置された給紙装置 | |
JP4798525B2 (ja) | トイレットペーパーホルダー | |
JP5037845B2 (ja) | シュレッダのカッタ構造 | |
JP5637166B2 (ja) | シート送出装置 | |
CN111917930A (zh) | 一种扫描装置 | |
JP4920280B2 (ja) | シュレッダ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200715 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20200715 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20200831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200915 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210112 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210309 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210608 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210708 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6915919 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |