JP2020172205A - 電動ステアリングコラム - Google Patents

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拓弥 重松
Takuya Shigematsu
拓弥 重松
宗一郎 岩永
Soichiro Iwanaga
宗一郎 岩永
明雄 古賀
Akio Koga
明雄 古賀
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Abstract

【課題】サイズをより小さくする、或いは、部品点数をより少なくする、といった、より改善された新規な構成の電動ステアリングコラムを提供する。【解決手段】電動ステアリングコラム10は、メインハウジング11と、ステアリングシャフト13と、メインハウジング11に固定された第一電動モータ110と、メインハウジング11に支持され第一電動モータ110と面し第一電動モータ110の動作を制御する第一制御部が実装された回路基板151と、第一電動モータ110の第一シャフトの回転に応じて回転する第一回転部材161と第一回転部材161の回転に応じて直動する第一直動部材162と、第一直動部材162の直動に応じて電動ステアリングコラム10の車体に対する姿勢、および電動ステアリングコラム10の形状、のうち一方を変化させる第一可変機構20と、回路基板151に実装され第一シャフトの回転を検出する第一センサと、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、電動ステアリングコラムに関する。
従来、ステアリングコラムのチルト角度や長さを電動アクチュエータによって変更できる電動ステアリングコラムが知られている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2013/131608号
上記従来の電動ステアリングコラムでは、電動アクチュエータの電動モータの回転を検出するセンサと、当該電動モータを制御する制御回路とが、互いに離れて設けられているため、当該センサと制御回路との間に配線が存在する分、電動アクチュエータひいては電動ステアリングコラムが全体的に大型化したり、部品点数が増えたりする虞があった。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、サイズをより小さくすることができたり、部品点数をより少なくすることができたり、といった、より改善された新規な構成の電動ステアリングコラムを得ること、である。
本発明の電動ステアリングコラムは、例えば、メインハウジングと、上記メインハウジング内を貫通したステアリングシャフトと、上記メインハウジングに固定された第一電動モータと、上記メインハウジングに支持され上記第一電動モータと面し当該第一電動モータの動作を制御する第一制御部が実装された回路基板と、上記第一電動モータの第一シャフトの回転に応じて回転する第一回転部材と当該第一回転部材の回転に応じて直動する第一直動部材とを有した第一回転直動変換機構と、上記第一直動部材の直動に応じて上記電動ステアリングコラムの車体に対する姿勢、および上記電動ステアリングコラムの形状、のうち一方を変化させる第一可変機構と、上記回路基板に実装され上記第一シャフトの回転を検出する第一センサと、を備える。
このような構成によれば、第一センサが回路基板上に実装されているため、第一センサと回路基板とが互いに離れた構成において必要であった、第一センサと回路基板との間の配線を廃止することができるため、例えば、電動アクチュエータひいては電動ステアリングコラムのサイズをより小さくすることができたり、部品点数をより少なくすることができたりといった、効果が得られる。
上記電動ステアリングコラムは、例えば、上記第一シャフトの回転と連動して回転する第一磁石を備え、上記第一センサは、上記第一磁石と上記第一シャフトの径方向に面する第一ホールセンサである。
このような構成によれば、例えば、第一センサによる回転検出機構を、比較的簡単な構成によって実現することができる。
上記電動ステアリングコラムでは、例えば、上記回路基板は、上記径方向と交差する。
このような構成によれば、例えば、第一ホールセンサが実装された回路基板を、第一電動モータの側面に沿って配置することができるため、回路基板をより効率良く配置することができる。
上記電動ステアリングコラムは、例えば、上記メインハウジングに固定された第二電動モータと、上記第二電動モータの第二シャフトの回転に応じて回転する第二回転部材と当該第二回転部材の回転に応じて直動する第二直動部材とを有した第二回転直動変換機構と、上記第二直動部材の直動に応じて上記電動ステアリングコラムの車体に対する姿勢および上記電動ステアリングコラムの形状のうち他方を変化させる第二可変機構と、上記回路基板に実装され上記第二シャフトの回転を検出する第二センサと、を備え 上記回路基板は、上記第二電動モータと面し、当該回路基板には、当該第二電動モータの動作を制御する第二制御部が実装される。
このような構成によれば、第二センサが回路基板上に実装されているため、第二センサと回路基板とが互いに離れた構成において必要であった、第二センサと回路基板との間の配線を廃止することができるため、例えば、電動アクチュエータひいては電動ステアリングコラムのサイズをより小さくすることができたり、部品点数をより少なくすることができたりといった、効果が得られる。
上記電動ステアリングコラムでは、例えば、上記第一電動モータと上記第二電動モータとが上記ステアリングシャフトの中心軸の径方向と交差した第一方向に並び、上記回路基板が上記第一方向に延びる。
このような構成によれば、例えば、第一電動モータ、第二電動モータ、および回路基板を、よりコンパクトに配置することができ、ひいては、電動ステアリングコラムのサイズをより一層小さくすることができる。
上記電動ステアリングコラムでは、例えば、上記第一可変機構は、車体に対する上記電動ステアリングコラムのチルト角度を変化させるチルト機構であり、上記第二可変機構は、電動ステアリングコラムの長さを変化させるテレスコピック機構である。
このような構成によれば、例えば、上記構成を、チルト機構およびテレスコピック機構を備えた電動ステアリングコラムに適用することができる。
図1は、実施形態の電動ステアリングコラムの模式的かつ例示的な側面図である。 図2は、実施形態の電動ステアリングコラムの模式的かつ例示的な平面図である。 図3は、実施形態の電動ステアリングコラムに含まれる電動アクチュエータの一部の模式的かつ例示的な斜視図である。 図4は、実施形態の電動ステアリングコラムの模式的かつ例示的な分解斜視図である。 図5は、実施形態の電動ステアリングコラムの図4とは別の方向に見た模式的かつ例示的な分解斜視図である。 図6は、図2のVI−VI断面図である。 図7は、実施形態の電動ステアリングコラムのECUのブロック図である。 図8は、図2のVIII−VIII断面図である。 図9は、図2のIX−IX断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
また、以下では、各図中、矢印Xは、ステアリングシャフト13の長手方向のうちステアリングホイール(不図示)から離れる方向(以下、方向Xとする)を示し、矢印Yは、電動ステアリングコラム10の車載状態における車幅方向のうち車両前方を向いた状態における右方(以下、方向Yとする)を示し、矢印Zは、方向Xおよび方向Yと直交し、かつ車両上方に向かう方向を示す。方向X、方向Y、および方向Zは、互いに直交している。通常、電動ステアリングコラム10の車載状態において、方向Xは、車両前後方向に対して傾くとともに、方向Zは、車両上下方向に対して傾いている。なお、以下では、便宜上、特に断らない限り、方向Xを単に前方と称し、方向Xの反対方向を単に後方と称し、方向Yを単に右方と称し、方向Yの反対方向を単に左方と称し、方向Zを単に上方と称し、方向Zの反対方向を単に下方と称し、方向Xおよびその反対方向を単に長手方向と称し、方向Yおよびその反対方向を単に幅方向と称し、方向Zおよびその反対方向を単に高さ方向と称する。
図1は、電動ステアリングコラム10の側面図であり、図2は、電動ステアリングコラム10の上方に見た平面図であり、図3は、電動アクチュエータ100の斜視図である。
図1,2に示されるように、電動ステアリングコラム10は、例えばクロスメンバのような車体構成部材に固定されたブラケット1に取り付けられており、メインハウジング11、可動ハウジング12、ステアリングシャフト13、および電動アクチュエータ100を備えている。
メインハウジング11は、その長手方向の車両前後方向に対する角度、すなわちチルト角度を変更することができるよう、ブラケット1に揺動可能に支持されている。具体的に、メインハウジング11の前端は、ブラケット1の前端に位置し幅方向に延びる第一回転中心Ax1回りに回動可能に支持されている。また、メインハウジング11の後端は、揺動アーム21L,21Rの後端に、幅方向に延びる第二回転中心Ax2回りに回動可能に、支持されるとともに、当該揺動アーム21L,21Rの前端は、ブラケット1の後端に、幅方向に延びる第三回転中心Ax3回りに回動可能に支持されている。このため、メインハウジング11がブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに回動するとともに、揺動アーム21L,21Rがブラケット1に対して第三回転中心Ax3回りに回動し、かつメインハウジング11が揺動アーム21L,21Rに対して第二回転中心Ax2回りに回動することにより、ブラケット1に対してメインハウジング11ひいては電動ステアリングコラム10が回動する。このような構成にあっては、揺動アーム21L,21Rがメインハウジング11に対して第二回転中心Ax2回りに回動すると、電動ステアリングコラム10がブラケット1ひいては車体に対して回動する。本実施形態では、揺動アーム21L,21Rが、チルト機構20の一部を構成している。チルト機構20は、第一可変機構の一例である。
メインハウジング11は、長手方向に延びており、上下一対の上壁11aおよび下壁11bと、左右一対の左壁11cおよび右壁11dと、を有している。上壁11aおよび下壁11bは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の高さで長手方向に延びており、互いに略平行である。左壁11cおよび右壁11dは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の幅で長手方向に延びており、互いに略平行である。これら上壁11a、下壁11b、左壁11c、および右壁11dにより、メインハウジング11内には、四角形状の断面を有して長手方向に延びた中空部11e(空間)が設けられている。
可動ハウジング12は、長手方向に延びており、メインハウジング11の中空部11e内に収容されている。図1に示されるように、メインハウジング11の左壁11cには、略一定の高さで長手方向に延びた貫通穴11c1が設けられており、可動ハウジング12に設けられたスライダ32が、この貫通穴11c1に沿って長手方向に移動可能に案内されている。すなわち、貫通穴11c1の上縁および下縁は、スライダ32を長手方向に案内するレール31として機能している。本実施形態では、スライダ32がレール31に沿って移動することにより、可動ハウジング12およびステアリングシャフト13がメインハウジング11に対して長手方向に動き、電動ステアリングコラム10が伸縮する。すなわち、レール31およびスライダ32は、テレスコピック機構30の一部を構成している。テレスコピック機構30は、第二可変機構の一例である。
また、可動ハウジング12には、長手方向に延びた中空部12aが設けられている。ステアリングシャフト13は、可動ハウジング12の中空部12a内を長手方向に貫通している。ステアリングシャフト13は、ステアリングホイール(不図示)の操作に応じて、回転中心C0回りに回転することができる。回転中心C0は、中心軸の一例である。
チルト機構20およびテレスコピック機構30は、電動アクチュエータ100によって電気的に駆動される。図3は、電動アクチュエータ100の一部の斜視図、図4は、電動ステアリングコラム10の分解斜視図、図5は、電動ステアリングコラム10の図4とは別の方向に見た分解斜視図、図6は、図2のVI−VI断面図である。
電動アクチュエータ100は、図3に示されるようなユニットハウジング101を有している。ユニットハウジング101は、第一ギヤハウジング101a、第二ギヤハウジング101b、およびカバー101cを有している。これら第一ギヤハウジング101a、第二ギヤハウジング101b、およびカバー101cは、例えばねじのような結合具101dによって、一体化されている。図4〜6に示されるように、ユニットハウジング101内には、第一電動モータ110、第二電動モータ120、第一減速機構130、第二減速機構140、およびelectronic control unit 150(ECU150)が、収容されている。本実施形態では、ユニットハウジング101、第一電動モータ110、第二電動モータ120、第一減速機構130、第二減速機構140、およびECU150が一体化された図3に示されるサブアセンブリ100aが、メインハウジング11の下壁11bに下方から近付けられ、ねじのような結合具100b(図4,5参照)によってメインハウジング11に取り付けられる。第一ギヤハウジング101a、第二ギヤハウジング101b、およびカバー101cは、例えばプラスチックのような合成樹脂材料で作られる。ユニットハウジング101は、ケーシングとも称されうる。
電動アクチュエータ100は、チルト機構20を駆動する駆動機構として、第一電動モータ110および第一減速機構130を有している。図5に示されるように、第一電動モータ110は、電動ステアリングコラム10に組み付けられた状態では、下壁11bよりも下に位置されるとともに、メインハウジング11の下壁11bと隙間をあけて面している。第一電動モータ110の回転中心C11は、幅方向に延びている。
第一電動モータ110の第一シャフト111(図6参照)の回転は、第一減速機構130によって減速される。図5に示されるように、第一減速機構130は、メインハウジング11の右壁11dの右側に位置されている。図6に示されるように、第一減速機構130は、ウォームギヤ131と、ウォームホイール132と、を有している。第一電動モータ110の第一シャフト111は、第一ギヤハウジング101a内に延びており、第一減速機構130のウォームギヤ131と結合されている。ウォームギヤ131は、ウォームホイール132と噛み合っている。よって、第一シャフト111とともにウォームギヤ131が回転し、当該ウォームギヤ131に連動してウォームホイール132が回転する。ウォームギヤ131の回転中心は、第一シャフト111の回転中心C11と同じであり、ウォームホイール132の回転中心C12は、第一シャフト111およびウォームギヤ131の回転中心C11とねじれの位置にあり、長手方向に延びている。ウォームホイール132の回転速度は、第一シャフト111の回転速度よりも低い。第一減速機構130は、第一ギヤ機構や、第一回転伝達機構、第一回転方向変換機構とも称されうる。
電動アクチュエータ100は、テレスコピック機構30を駆動する駆動機構として、第二電動モータ120および第二減速機構140を有している。図4に示されるように、第二電動モータ120は、電動ステアリングコラム10に組み付けられた状態では、下壁11bよりも下に位置されるとともに、メインハウジング11の下壁11bと隙間をあけて面している。第二電動モータ120の回転中心C21は、幅方向に延びている。
第二電動モータ120の第二シャフト121の回転は、第二減速機構140によって減速される。図4に示されるように、第二減速機構140は、メインハウジング11の左壁11cの左側に位置されている。
第二減速機構140は、第一減速機構130とほぼ同様の構成を有しているため、第二減速機構140の構成は、図6を参照しながら説明される。図6に示されるように、第二減速機構140は、ウォームギヤ141と、ウォームホイール142と、を有している。第二電動モータ120の第二シャフト121は、第二ギヤハウジング101b内に延びており、第二減速機構140のウォームギヤ141と結合されている。ウォームギヤ141は、ウォームホイール142と噛み合っている。よって、第二シャフト121とともにウォームギヤ141が回転し、当該ウォームギヤ141に連動してウォームホイール142が回転する。ウォームギヤ141の回転中心は、第二シャフト121の回転中心C21と同じであり、ウォームホイール142の回転中心C22は、第二シャフト121およびウォームギヤ141の回転中心C21とねじれの位置にあり、長手方向に延びている。ウォームホイール142の回転速度は、第二シャフト121の回転速度よりも低い。第二減速機構140は、第一ギヤ機構や、第一回転伝達機構、第一回転方向変換機構とも称されうる。
図4,5に示されるように、第一電動モータ110と、第二電動モータ120とは、長手方向に互いに隣接して並んでおり、第一電動モータ110の回転中心C11と、第二電動モータ120の回転中心C21とは、平行である。また、第一電動モータ110の第一シャフト111および第一ギヤハウジング101aと、第二電動モータ120の第二シャフト121および第二ギヤハウジング101bとは、幅方向にメインハウジング11を挟んで互いに反対側に位置している。長手方向は、ステアリングシャフト13の回転中心C0の径方向と交差した第一方向の一例である。
電動アクチュエータ100は、第一電動モータ110および第二電動モータ120の作動を制御するECU150を有している。ECU150は、回路基板151と、当該回路基板151に実装された電気部品152と、を有しており、基板アセンブリとも称されうる。
図7は、ECU150の構成を示すブロック図である。図7に示されるように、ECU150は、回路基板151に実装された電気部品152として、制御部150a、記憶部150b、第一スイッチ150c1、第二スイッチ150c2、およびコネクタ150dを備えている。
制御部150aは、例えばmicro processor unit(MPU)のようなコントローラであって、第一制御部150a1と第二制御部150a2とを有している。
第一制御部150a1は、第一スイッチ150c1のオン状態とオフ状態とを切り替えることにより、第一電動モータ110への電力供給と遮断とを切り替える。また、第一制御部150a1は、第一スイッチ150c1における二つの入力端子と二つの出力端子との接続状態を切り替えることにより、第一電動モータ110の回転方向を切り替える。第一電動モータ110は、例えば、直流モータであって、第一スイッチ150c1のオン状態で供給された電力によって回転し、オフ状態で電力が遮断されることにより回転を停止し、かつ端子の極性の切り替えにより回転方向を切り替える。第一制御部150a1は、チルト機構20の作動を制御する。
第二制御部150a2は、第二スイッチ150c2のオン状態とオフ状態とを切り替えることにより、第二電動モータ120への電力供給と遮断とを切り替える。また、第二制御部150a2は、第二スイッチ150c2における二つの入力端子と二つの出力端子との接続状態を切り替えることにより、第二電動モータ120の回転方向を切り替える。第二電動モータ120は、例えば、直流モータであって、第二スイッチ150c2のオン状態で供給された電力によって回転し、オフ状態で電力が遮断されることにより回転を停止し、かつ端子の極性の切り替えにより回転方向を切り替える。第二制御部150a2は、テレスコピック機構30の作動を制御する。
コントローラ(制御部150a)の演算処理や制御は、ソフトウエアによって実行されてもよいし、ハードウエアによって実行されてもよい。ソフトウエアによる処理の場合にあっては、コントローラはコンピュータによって構成される。コンピュータは、少なくとも、プロセッサ(回路)、RAM、ROM、およびHDDやSSDのような補助記憶装置等を有し、プロセッサは、ROMや補助記憶装置に記憶されたプログラム(アプリケーション)を読み出して実行する。プロセッサは、プログラムにしたがって動作することにより、第一制御部150a1および第二制御部150a2として作動する。この場合、プログラムは、上記各機能ブロックに対応するプログラムモジュールを含む。
プログラムは、ROM等に予め組み込まれている。また、プログラムは、通信ネットワークに接続されたコンピュータの記憶部に記憶され、ネットワーク経由でダウンロードされることによってECU150に導入されうる。
また、コントローラ(制御部150a)の少なくとも一部がハードウエアによって構成される場合、当該コントローラには、例えば、field programmable gate array(FPGA)や、application specific integrated circuit(ASIC)等が含まれうる。
記憶部150bは、書き換え可能な不揮発性のメモリであって、第一制御部150a1および第二制御部150a2による制御で用いられるデータ等を記憶する。記憶部150bが記憶するデータは、例えば、第一ホールセンサ154aによる検出値、当該検出値に基づく第一データ、第二ホールセンサ154bによる検出値、当該検出値に基づく第二データ等である。第一ホールセンサ154aは、第一センサの一例であり、第二ホールセンサ154bは、第二センサの一例である。
第一スイッチ150c1は、第一制御部150a1が出力した指示信号によってオン状態とオフ状態とを切り替え、第二スイッチ150c2は、第二制御部150a2が出力した指示信号によってオン状態とオフ状態とを切り替える。第一スイッチ150c1および第二スイッチ150c2は、例えばMOS−FETのような、半導体スイッチである。第一スイッチ150c1および第二スイッチ150c2は、スイッチング素子とも称されうる。
コネクタ150dは、例えば他のECUのようなECU150とは別の電子機器や、例えばバッテリのような電源と電気的に接続されており、電力供給用の端子、共通グラウンド用の端子、信号線の端子等を含んでいる。他のECU等との間での信号の授受は、例えば、controller area network(CAN)等に従って実行されうる。
ECU150は、回路基板151、回路基板151中に設けられた導体、回路基板151に実装された電気部品152によって構成された図7に示されるような制御回路を有している。
回路基板151は、例えば、リジッド基板であって、プリント配線基板である。図4,5に示されるように、回路基板151は、メインハウジング11の下壁11bと略平行に設けられている。回路基板151は、第一電動モータ110および第二電動モータ120に対してメインハウジング11の下壁11bとは反対側に位置されている。また、回路基板151は、第一電動モータ110および第二電動モータ120の並ぶ方向、すなわち長手方向(第一方向)に延びるとともに、回転中心C11および回転中心C21と略平行に延びており、第一電動モータ110および第二電動モータ120の双方の側面に面している。本実施形態では、回路基板151は、長手方向および左右方向に延びており、回路基板151の厚さ方向は、高さ方向に沿っている。回路基板151は、第一電動モータ110および第二電動モータ120に面する第一面151aと、その反対側の第二面151bと、を有している。電気部品152は、第一面151aおよび第二面151bのうち少なくとも一方に実装されうる。
また、図6に示されるように、第一減速機構130のウォームギヤ131には、環状の磁石134aが設けられ、第二減速機構140のウォームギヤ141には、磁石134aと同一スペックの環状の磁石134bが設けられている。環状の磁石134a,134bの中心軸は、回転中心C11,C21であり、第一シャフト111およびウォームギヤ131の回転、または第二シャフト121およびウォームギヤ141の回転に伴って、磁石134a,134bも回転する。磁石134a,134bは、周方向に沿って磁極が変化するよう、磁化されている。磁石134aは、第一磁石の一例であり、磁石134bは、第二磁石の一例である。
回路基板151の第一面151aには、各磁石134a,134bから回転中心C11,C21の径方向外方に離れた位置に、第一ホールセンサ154aおよび第二ホールセンサ154bが設けられている。すなわち、磁石134aと第一ホールセンサ154aとは、回転中心C11の径方向に並び、磁石134bと第二ホールセンサ154bとは、回転中心C21の径方向に並んでいる。図7に示されるように、第一ホールセンサ154aの検出信号は、第一制御部150a1に入力され、第二ホールセンサ154bの検出信号は、第二制御部150a2に入力される。
記憶部150bは、第一ホールセンサ154aおよび第二ホールセンサ154bの検出値、または当該検出値に基づいて第一制御部150a1または第二制御部150a2が算出した算出値を、記憶することができる。
第一制御部150a1は、第一ホールセンサ154aによる第一検出値に基づいて、第一算出値として、チルト角度に対応した値を算出することができる。また、第二制御部150a2は、第二ホールセンサ154bの第二検出値に基づいて、第二算出値として、スライダ32の初期位置からの距離(電動ステアリングコラム10の長さ)に対応した値を算出することができる。また、第一制御部150a1および第二制御部150a2は、記憶部150bに対する検出値または算出値のライト、および記憶部150bからの検出値または算出値のリードを、実行することができる。これにより、第一制御部150a1は、記憶部150bに記憶されている第一検出値または第一算出値に基づいて、過去に設定されたチルト角度と同じチルト角度となるよう、第一スイッチ150c1のオン状態とオフ状態とを切り替えることにより、第一電動モータ110の作動を制御することができる。また、第二制御部150a2は、記憶部150bに記憶されている第二検出値または第二算出値に基づいて、過去に設定されたスライダ32の初期位置からの距離と同じ距離(電動ステアリングコラム10の長さ)となるよう、第二スイッチ150c2のオン状態とオフ状態とを切り替えることにより、第二電動モータ120の作動を制御することができる。
図8は、図2のVIII−VIII断面図である。図8に示されるように、回路基板151の第一面151aには、電気部品152としての第一基板端子153aが実装されている。第一基板端子153aは、直方体状の形状を有している。第一基板端子153aの後端、すなわち図8における右端には、第一面151aと交差する方向、本実施形態では上方に延びる第一端子153a1が設けられている。また、当該第一端子153a1と第一面151aに沿う方向に間隔をあけて、第一基板端子153aの前端、すなわち図8における左端には、第一面151aと交差する方向に延びる第二端子153a2が設けられている。そして、第一端子153a1と第二端子153a2との間には、第一面151aと交差する方向に延びた絶縁部153a3が介在している。なお、第一基板端子153aの突出方向や、第一端子153a1および第二端子153a2の位置は、回路基板151や第一電動モータ110の位置やレイアウトに応じて適宜に変更可能である。
第一端子153a1および第二端子153a2は、例えば銅合金のような導電性を有した金属材料で作られうる。また、絶縁部153a3は、例えばプラスチックのような合成樹脂材料で作られうる。第一基板端子153aは、インサート成形によって作られうる。
他方、第一電動モータ110の側面110aには、第一基板端子153aが挿入される第一凹部110bが設けられている。第一凹部110b内には、弾性を有し第一端子153a1と接触する第一コンタクト110b1が設けられるとともに、弾性を有し第二端子153a2と接触する第二コンタクト110b2が設けられている。第一コンタクト110b1および第二コンタクト110b2は、所謂スプリング端子である。第一コンタクト110b1は、自由状態から第一端子153a1に押圧されて弾性変形することにより弾性的な押圧力(反発力)を与える押圧状態で第一端子153a1と接触し、当該第一端子153a1と電気的に接続される。また、第二コンタクト110b2は、自由状態から第二端子153a2に押圧されて弾性変形することにより弾性的な押圧力(反発力)を与える押圧状態で第二端子153a2と接触し、当該第二端子153a2と電気的に接続される。自由状態は、装着前状態と称され、押圧状態は、付勢状態や装着状態と称されうる。第一コンタクト110b1および第二コンタクト110b2は、例えば銅合金のような導電性を有した金属材料で作られうる。第一コンタクト110b1および第二コンタクト110b2は、第一モータ端子の一例である。
ここで、本実施形態では、第一コンタクト110b1は、第一端子153a1を、第二コンタクト110b2が存在する方向に弾性的に押圧し、第二コンタクト110b2は、第二端子153a2を、第一コンタクト110b1が存在する方向に弾性的に押圧する。このような構成において、絶縁部153a3は、第一端子153a1と第二端子153a2との間で、第一コンタクト110b1および第二コンタクト110b2からの圧縮力に対向するため、比較的硬質な合成樹脂材料で作られる。
また、本実施形態では、第二電動モータ120と回路基板151の導体部との電気的な接続について、電気部品152としての第二基板端子153b(第一端子153b1、第二端子153b2、絶縁部153b3)は、第一基板端子153a(第一端子153a1、第二端子153a2、絶縁部153a3)と同様の構成を有し、側面120aに設けられる第二凹部120bは、第一凹部110bと同様の構成を有し、第一コンタクト120b1および第二コンタクト120b2は、第一コンタクト110b1および第二コンタクト110b2と略同様の構成を有している。よって、第二電動モータ120と回路基板151との電気的な接続については、図8中に、各部に対応する符号が付与され、重複する説明が省略される。第一コンタクト120b1および第二コンタクト120b2は、第二モータ端子の一例である。
図9は、図2のIX−IX断面図である。図9に示されるように、ユニットハウジング101の、第一ギヤハウジング101a、カバー101c、および回路基板151は、カバー101cに設けられた位置決め用のピン101c1によって、回路基板151の第一面151aおよび第二面151bに沿う方向に位置決めされている。カバー101cは、回路基板151の第二面151bと接触する載置面101c2を有し、ピン101c1は、当該載置面101c2から回路基板151の厚さ方向に突出している。回路基板151には、例えば切欠や貫通穴のような、ピン101c1を通す開口151cが設けられている。また、第一ギヤハウジング101aには、ピン101c1を収容する開口101a1が設けられている。
また、本実施形態では、第二ギヤハウジング101bは、第一ギヤハウジング101aと同様の構成を有しており、第二ギヤハウジング101b、カバー101c、および回路基板151は、上記ピン101c1とは別の位置に設けられた同様の構成のピン101c1によって、回路基板151の第一面151aおよび第二面151bに沿う方向に位置決めされている。よって、図9中に、各部に対応する符号が付与され、重複する説明が省略される。第二ギヤハウジング101bには、ピン101c1を収容する開口101b1が設けられている。
また、回路基板151は、ユニットハウジング101には、リジッドには締結されず、載置面101c2への載置、第一基板端子153aと第一コンタクト110b1および第二コンタクト110b2との弾性的な接触による摩擦、および第二基板端子153bと第一コンタクト120b1および第二コンタクト120b2との弾性的な接触による摩擦によって、ユニットハウジング101に対する回路基板151の位置や姿勢の僅かな変化を許容する所謂フローティング状態で支持されている。
図4〜6に示されるように、第一電動モータ110は、第一ギヤハウジング101aに、例えばねじのような結合具によって結合され、第二電動モータ120は、第二ギヤハウジング101bに、例えばねじのような結合具によって結合されている。第一電動モータ110が取り付けられるとともに第一減速機構130を収容した第一ギヤハウジング101a、第二電動モータ120が取り付けられるとともに第二減速機構140を収容した第二ギヤハウジング101b、および回路基板151を支持したカバー101cが、結合具101dによって、一体化されることにより、ユニットハウジング101、第一電動モータ110、第二電動モータ120、第一減速機構130、および第二減速機構140が一体化された電動アクチュエータ100のサブアセンブリ100aが組み立てられる。
また、図5に示されるように、第一ギヤハウジング101aからは、トルクワイヤ163が長手方向に沿って後方に向けて突出している。図6に示されるように、第一ギヤハウジング101a内において、ウォームホイール132と、トルクワイヤ163とは、同心に配置されるとともに、回転伝達部133を介して連結されている。回転伝達部133では、ウォームホイール132に設けられた回転中心C12の周方向と交差した押圧面と、トルクワイヤ163に設けられた当該周方向と交差した受圧面とが、当該周方向に面している。よって、トルクワイヤ163は、ウォームホイール132とともに回転中心C12回りに回転する。
トルクワイヤ163は、可撓性を有した回転伝達部材であって、図5に示されるように、屈曲した状態で回転を伝達することができる。トルクワイヤ163は、フレキシブル回転伝達機構の一例である。トルクワイヤ163の前端163aは、第一ギヤハウジング101aの軸受部によって、長手方向に沿って姿勢(傾き)が変化しない回転中心C12回りに回転可能に、支持されている。すなわち、前端163aの回転中心C12の姿勢は変化しない。前端163aは、入力部の一例であり、回転中心C12は、入力回転軸の一例である。
メインハウジング11は、中継器164を、幅方向に沿った回転中心C31回りに揺動可能に支持している。トルクワイヤ163の後端163bは、中継器164の軸受部によって、回転中心C32回りに回転可能に支持されている。回転中心C32は、回転中心C31と直交しかつ幅方向と直交している。中継器164の揺動に伴い、後端163bの回転中心C32の長手方向との角度が変化する。中継器164内において、後端163bと、シャフト161とは、同心で軸方向に並ぶとともに、回転伝達部(不図示)を介して連結されている。回転伝達部(不図示)では、トルクワイヤ163に設けられた回転中心C32の周方向と交差した押圧面と、シャフト161に設けられた当該周方向と交差した受圧面とが、当該周方向に面している。よって、シャフト161は、トルクワイヤ163とともに回転中心C32回りに回転する。後端163bは、出力部の一例であり、回転中心C32は、出力回転軸の一例である。
チルト機構20に対応した第一回転直動変換機構160は、揺動アーム21Rに設けられており、シャフト161と、ナット162と、を有している。シャフト161の外周には、例えば台形ねじのような雄ねじが設けられている。また、ナット162には、当該雄ねじと噛み合う雌ねじが設けられている。ナット162は、揺動アーム21Rの下端に、シャフト161の回転中心C32回りの回転が制限されるとともに、幅方向に沿った回転中心C33回りに回動可能に、支持されている。このような構成により、第一回転直動変換機構160において、シャフト161の、回転中心C32回りの回転が、ナット162の、回転中心C32の軸方向に沿った直動、すなわちシャフト161の長手方向に沿った直動に、変換される。シャフト161は、第一回転部材の一例であり、ナット162は、第一直動部材の一例である。第一回転直動変換機構160は、ねじ機構による回転直動変換機構である。
チルト機構20は、第二回転中心Ax2回りに回転する揺動アーム21L,21Rを有している。揺動アーム21L,21Rは、シャフト21aを介して一体に結合されるとともに、メインハウジング11の後端において上壁11aに設けられた軸受部11fに、第三回転中心Ax3回りに回転可能に支持されている。
このような構成において、シャフト161の回転に伴ってシャフト161の長手方向におけるナット162の位置が変化すると、中継器164とナット162との間の距離が変化し、この距離に応じて揺動アーム21Rおよび揺動アーム21Lがブラケット1に対して第三回転中心Ax3回りに回転する。具体的に、ナット162が中継器164に近付く方向に直動すると、揺動アーム21R,21Lがブラケット1に対して第三回転中心Ax3回りに図5における反時計回り方向に回転し、この回転に伴いメインハウジング11がブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに図5における反時計回り方向に回転して、車載状態での水平方向に対する電動ステアリングコラム10の傾斜角度、すなわちチルト角度が小さくなる。他方、ナット162が中継器164から遠ざかる方向に直動すると、揺動アーム21R,21Lがブラケット1に対して第三回転中心Ax3回りに図5における時計回り方向に回転し、この回転に伴いメインハウジング11がブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに図5における時計回り方向に回転して、チルト角度が大きくなる。チルト機構20におけるチルトアップおよびチルトダウンは、第一電動モータ110の回転方向に応じて切り替わる。
図6に示されるように、テレスコピック機構30に対応した第二回転直動変換機構170は、第二ギヤハウジング101b内に設けられている。ウォームホイール142の中心には内周面に台形ねじのような雌ねじが設けられた貫通穴142aが設けられており、この貫通穴142aを、外周に当該雌ねじと噛み合う雄ねじが設けられたシャフト171が貫通している。図4に示されるように、シャフト171は、第二ギヤハウジング101bを長手方向に貫通しており、シャフト171の後端171aは、スライダ32と結合されている。レール31に支持されたスライダ32は、ウォームホイール142の回転中心C22回りのシャフト171の回転を制限している。このような構成により、第二回転直動変換機構170において、ウォームホイール142の、回転中心C22回りの回転が、シャフト171の、回転中心C22の軸方向、すなわちシャフト171の長手方向に沿った直動に、変換される。ウォームホイール142は、第二回転部材の一例であり、シャフト171は、第二直動部材の一例である。第二回転直動変換機構170は、ねじ機構による回転直動変換機構である。
このような構成において、ウォームホイール142の回転に伴って第二ギヤハウジング101bに対するシャフト171の位置が変化すると、シャフト171と結合されたスライダ32のレール31における長手方向の位置が変化し、これにより、メインハウジング11に対する可動ハウジング12の長手方向の位置が変化し、スライダ32の初期位置からの距離(電動ステアリングコラム10の長さ)が変化する。スライダ32の移動方向、すなわち、テレスコピック機構30における伸長および短縮は、第二電動モータ120の回転方向に応じて切り替わる。
以上、説明したように、本実施形態では、例えば、第一ホールセンサ154a(第一センサ)が、回路基板151上に実装されている。このような構成によれば、第一ホールセンサ154aと回路基板151との間に回路基板151とは別の配線を設ける必要が無いため、例えば、電動アクチュエータ100ひいては電動ステアリングコラム10のサイズをより小さくすることができたり、部品点数をより少なくすることができたりといった、効果が得られる。
また、本実施形態では、例えば、電動ステアリングコラム10は、第一シャフト111の回転と連動して回転する磁石134a(第一磁石)を備え、第一センサは、磁石134aに対して第一シャフト111の径方向に面する第一ホールセンサ154aである。このような構成によれば、例えば、第一センサによる回転検出機構を、比較的簡単な構成によって実現することができる。
また、本実施形態では、例えば、回路基板151は、第一シャフト111の径方向と交差する。このような構成によれば、例えば、第一ホールセンサ154aが実装された回路基板151を、第一電動モータ110の側面に沿って配置することができるため、回路基板151をより効率良く配置することができる。
また、本実施形態では、例えば、第二ホールセンサ154b(第二センサ)が、回路基板151上に実装されている。このような構成によれば、第二ホールセンサ154bと回路基板151との間に回路基板151とは別の配線を設ける必要が無いため、例えば、電動アクチュエータ100ひいては電動ステアリングコラム10のサイズをより小さくすることができたり、部品点数をより少なくすることができたりといった、効果が得られる。
また、本実施形態では、例えば、第一電動モータ110と第二電動モータ120とがステアリングシャフト13の回転中心C0(中心軸)の径方向と交差した長手方向(第一方向)に並び、回路基板が長手方向に延びている。このような構成によれば、例えば、第一電動モータ110、第二電動モータ120、および回路基板151を、よりコンパクトに配置することができ、ひいては、電動ステアリングコラム10のサイズをより一層小さくすることができる。
また、本実施形態では、例えば、第一可変機構はチルト機構20であり、第二可変機構はテレスコピック機構30である。このような構成によれば、例えば、第一可変機構および第二可変機構を有した構成を、チルト機構およびテレスコピック機構を備えた電動ステアリングコラムに適用することができる。
また、本実施形態では、例えば、ユニットハウジング101は、第一ギヤハウジング101a、第二ギヤハウジング101b、およびカバー101cを有している。このような構成によれば、例えば、ユニットハウジング101を一部品で構成した場合に比べて、電動アクチュエータ100のサブアセンブリ100aをより容易に組み立てることができる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、電動アクチュエータは、メインハウジングの周壁(側壁)上に設けられればよく、電動アクチュエータの位置は、メインハウジングの下壁の下には限定されない。
また、例えば、第一電動モータおよび第二電動モータは、相異なるスペックを有してもよいし、第一減速機構および第二減速機構は、相異なるスペックを有してもよい。また、第一電動モータおよび第二電動モータは、例えば三相交流モータのような直流モータとは異なるモータであってもよいし、ECUは、当該直流モータとは異なるモータを駆動する駆動回路を有してもよいし、第一制御部および第二制御部は、当該駆動回路を制御してもよい。また、第一減速機構および第二減速機構は、上記実施形態とは異なる複数のギヤを有してもよい。
また、例えば、フレキシブル回転伝達機構は、例えばフレキシブルジョイントのような、トルクワイヤとは異なるものであってもよい。
また、例えば、第一電動モータと第二電動モータが並ぶ方向は、例えば幅方向のような、長手方向とは異なる方向であってもよい。
10…電動ステアリングコラム、11…メインハウジング、12…可動ハウジング、13…ステアリングシャフト、20…チルト機構(第一可変機構)、30…テレスコピック機構(第二可変機構)、110…第一電動モータ、111…第一シャフト、120…第二電動モータ、121…第二シャフト、134a…磁石(第一磁石)、134b…磁石(第二磁石)、142…ウォームホイール(第二回転部材)、150a1…第一制御部、150a2…第二制御部、151…回路基板、154a…第一ホールセンサ(第一センサ)、154b…第二ホールセンサ(第二センサ)160…第一回転直動変換機構、161…シャフト(第一回転部材)、162…ナット(第一直動部材)、170…第二回転直動変換機構、171…シャフト(第二直動部材)、X…方向(第一方向)。

Claims (6)

  1. 電動ステアリングコラムであって、
    メインハウジングと、
    前記メインハウジング内を貫通したステアリングシャフトと、
    前記メインハウジングに固定された第一電動モータと、
    前記メインハウジングに支持され前記第一電動モータと面し当該第一電動モータの動作を制御する第一制御部が実装された回路基板と、
    前記第一電動モータの第一シャフトの回転に応じて回転する第一回転部材と当該第一回転部材の回転に応じて直動する第一直動部材とを有した第一回転直動変換機構と、
    前記第一直動部材の直動に応じて前記電動ステアリングコラムの車体に対する姿勢、および前記電動ステアリングコラムの形状、のうち一方を変化させる第一可変機構と、
    前記回路基板に実装され前記第一シャフトの回転を検出する第一センサと、
    を備えた、電動ステアリングコラム。
  2. 前記第一シャフトの回転と連動して回転する第一磁石を備え、
    前記第一センサは、前記第一磁石と前記第一シャフトの径方向に面する第一ホールセンサである、請求項1に記載の電動ステアリングコラム。
  3. 前記回路基板は、前記径方向と交差した、請求項2に記載の電動ステアリングコラム。
  4. 前記メインハウジングに固定された第二電動モータと、
    前記第二電動モータの第二シャフトの回転に応じて回転する第二回転部材と当該第二回転部材の回転に応じて直動する第二直動部材とを有した第二回転直動変換機構と、
    前記第二直動部材の直動に応じて前記電動ステアリングコラムの車体に対する姿勢および前記電動ステアリングコラムの形状のうち他方を変化させる第二可変機構と、
    前記回路基板に実装され前記第二シャフトの回転を検出する第二センサと、
    を備え、
    前記回路基板は、前記第二電動モータと面し、当該回路基板には、当該第二電動モータの動作を制御する第二制御部が実装された、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の電動ステアリングコラム。
  5. 前記第一電動モータと前記第二電動モータとが前記ステアリングシャフトの径方向と交差した第一方向に並び、
    前記回路基板が前記第一方向に延びた、請求項4に記載の電動ステアリングコラム。
  6. 前記第一可変機構は、車体に対する前記電動ステアリングコラムのチルト角度を変化させるチルト機構であり、
    前記第二可変機構は、電動ステアリングコラムの長さを変化させるテレスコピック機構である、請求項4または5に記載の電動ステアリングコラム。
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