JP2020170194A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡単な構成でショック画像を低減すること。【解決手段】画像形成装置100は、モノカラーモードにおいて所定値以下の坪量のシートが供給されると、感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト11を離間させる。一方で、画像形成装置100は、モノカラーモードにおいて所定値を超える坪量のシートが供給されると、感光ドラム1Y、1M、1Cに中間転写ベルト11を当接させる。この場合に、画像形成装置100は中間転写ベルト1への拘束力を増加させるために、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度を通常より低下させてもよい。【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、複合機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
多色画像を形成する画像形成装置は、感光ドラムに形成したトナー画像を中間転写ベルトに一次転写し、さらに中間転写ベルトからシートにトナー画像を二次転写する。普通紙よりも坪量が多い厚紙がシートとして二次転写部に供給されると、中間転写ベルトにかかる負荷が変化し、一次転写部においてショック画像が発生してしまうことがある。このようなショック画像は、マルチカラーモードとモノカラーモードを有し、モノカラーモードではブラック以外の色のトナー画像を形成する複数の感光ドラムから中間転写ベルトを離間させる画像形成装置で発生しやすい。マルチカラーモードでは複数の感光ドラムが中間転写ベルトに接触しているため負荷変動の影響を受けにくいが、モノカラーモードでは黒用の感光ドラムだけが中間転写ベルトに接触しているため負荷変動の影響を受けやすい。特許文献1によれば、黒用の感光ドラムとシアン用の感光ドラムとの間に、中間転写ベルトを挟持する当接部材を配置し、当接部材によって中間転写ベルトに常に負荷を与えることでショック画像を低減することが記載されている。
特開2009−294312号公報
しかし、特許文献1によれば、ショック画像を低減するための専用の当接部材が必要となり、画像形成装置の大型化や複雑化を招いてしまうだろう。そこで、本発明は、より簡易な構成でショック画像を低減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、多色画像を形成する第1モードと単色画像を形成する第2モードとに制御される画像形成装置であって、第1感光体を有し、前記第1感光体に第1色の第1画像を形成する第1画像形成手段と、前記第1感光体を回転する第1モータと、第2感光体を有し、前記第2感光体に前記第1色と異なる第2色の第2画像を形成する第2画像形成手段と、前記第2感光体を回転する第2モータと、前記第1感光体との第1ニップ部において前記第1感光体上の前記第1画像が転写され、前記第2感光体との第2ニップ部において前記第2感光体上の前記第2画像が転写される中間転写体と、前記中間転写体を回転する第3モータと、前記中間転写体との第3ニップ部において前記中間転写体上の前記第1画像と前記第2画像とをシートに転写する転写手段と、前記第2モータの回転速度が目標速度となるように前記第2モータをフィードバック制御する駆動制御手段と、前記第2モータの目標速度を変更する変更手段と、前記中間転写体と前記第2感光体とを当接させたり、前記中間転写体と前記第2感光体とを離間させる当接離間機構を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第2モードにおいて所定のシートに前記第1色の単色画像が形成される場合、前記中間転写体と前記第2感光体とを当接させるために、前記当接離間機構を制御し、前記変更手段は、前記第2モードにおいて前記所定のシートに前記第1色の単色画像が形成される場合、前記第3モータのトルクが増加するように、前記第2モータの目標速度を所定速度へ変更することを特徴とする。
本発明によれば、より簡易な構成でショック画像が低減される。
画像形成装置を示す概略断面図 当接離間機構を示す図 制御システムを示す図 別の系を示す図 CPUが実行する処理を示すフローチャート
[画像形成装置の構成]
図1(A)は電子写真方式の画像形成装置100を示している。画像形成装置100はマルチカラーモード(第1モード)とモノカラーモード(第2モード)とを有している。モノカラーモードは、ブラック(K)のトナーを用いて単色画像を形成する画像形成モードである。マルチカラーモードは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラックの各トナーを適宜に用いて多色画像を形成する画像形成モードである。モノカラーモードは、第1色であるブラック(K)のトナーを用いて単色画像を形成する画像形成モードである。YMCは第2色である。図1では参照符号の末尾に、色を示すYMCKの文字が付与されているが、四色に共通する事項が説明されるときにはYMCKの文字が省略される。画像形成装置100は四つの画像形成部を有している。ブラック画像形成部20Kはブラックのトナー画像(第1画像)を形成する。イエロー画像形成部20Yはイエローのトナー画像(第2画像)を形成する。マゼンタ画像形成部20Mはマゼンタのトナー画像(第2画像)を形成する。シアン画像形成部20Cはシアンのトナー画像(第2画像)を形成する。トナーは、顕画材や現像剤と呼ばれてもよい。各画像形成部は、感光ドラム1、露光器2、現像器3、帯電器4、一次転写ローラ8を有している。
感光ドラム1は静電潜像やトナー画像を担持する像担持体である。感光ドラム1の表面には感光層が形成される。つまり、感光ドラム1は感光体として機能する。帯電器4は感光ドラム1の表面を一様に帯電させる。露光器2は、画像情報にしたがったレーザ光を出力する光源と、レーザ光が感光ドラム1を走査するよう、レーザ光を偏向する偏向器とを有している。レーザ光が感光ドラム1を走査することで画像情報に対応した静電潜像が形成される。現像器3はトナーを用いて静電潜像を現像してトナー画像を形成する。一次転写ローラ8は感光ドラム1に対して対向するように配置されるとともに、感光ドラム1と協働して中間転写ベルト11を挟持している。一次転写ローラ8は一次転写電圧を印加され、感光ドラム1上のトナー画像を中間転写ベルト11に一次転写する。感光ドラム1とそれに対向して配置された一次転写ローラ8は一次転写部を構成している。たとえば、感光ドラム1Kと一次転写ローラ8Kとは第1ニップ部を形成している。感光ドラム1Y、1M、1Cと一次転写ローラ8Y、8M、8Cとはそれぞれ第2ニップ部を形成している。このように第1感光体上や第2感光体上に形成されたトナー画像は中間転写体上に転写される。中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像(第1画像や第2画像)は二次転写部でシートPに二次転写される。シートPは、記録材、記録媒体、用紙、転写材、転写紙と呼ばれてもよい。定着器12は、シートPに転写されたトナー画像に熱と圧力を加えることで定着させる。なお、シートPは給紙装置13から給紙され、二次転写部に供給される。給紙装置13は、給紙カセットや給紙ローラなどを有している。なお、給紙装置13から二次転写部までの搬送路にはシートの坪量を測定する坪量センサ14が配置されていてもよい。坪量センサ14はたとえば超音波発信器と超音波受信器とにより構成されうる。
中間転写ベルト11は、駆動ローラ5、テンションローラ6、内ローラ7、一次転写ローラ8に張架されている。図1(A)が示すように、補助ローラ9a、9b、9cが採用されてもよい。駆動ローラ5はモータにより駆動されて回転し、モータからの駆動力を中間転写ベルト11に伝達することで、中間転写ベルト11を回転させる。テンションローラ6はバネなどの付勢機構15によって付勢されており、中間転写ベルト11に適度の張力を与えている。内ローラ7は外ローラ10と対向して配置され、外ローラ10と協働して中間転写ベルト11を挟持している。内ローラ7は外ローラ10とともに二次転写部を構成している。また、中間転写ベルト11と外ローラ10とは第3ニップ部を形成している。補助ローラ9a、9bは上下方向に移動可能であり、中間転写ベルト11の内周面に当接して中間転写ベルト11を支持したり、内周面から離間したりする。図1(A)では、補助ローラ9aは中間転写ベルト11に当接して支持しているが、補助ローラ9bは中間転写ベルト11から離間している。補助ローラ9cは回転軸が上下方向に移動しないローラである。
図1(A)は、一次転写ローラ8Y、8M、8Cが中間転写ベルト11に対して当接する当接状態を示している。当接状態は、マルチカラーモードが設定されたときに採用されるが、本実施例ではさらに、モノカラーモードにおいて厚紙が給紙されるときにも採用される。図1(B)は、一次転写ローラ8Y、8M、8Cが中間転写ベルト11から離間する離間状態を示している。離間状態は、モノカラーモードにおいて普通紙が給紙されるときに採用される。
当接状態では、補助ローラ9aと補助ローラ9bがそれぞれ初期位置に位置する。図1(A)が示すように補助ローラ9aは中間転写ベルト11に当接するが、補助ローラ9bは中間転写ベルト11から離間している。また、一次転写ローラ8Y、8M、8Cも初期位置に位置しており、中間転写ベルト11の内周面に当接する。中間転写ベルト11は、補助ローラ9aと一次転写ローラ8Y、8M、8Cによって上方に持ち上げられ、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接する。感光ドラム1Yと中間転写ベルト11とのニップ部においてイエローのトナー像が転写される。同様に、感光ドラム1Mと中間転写ベルト11とのニップ部においてマゼンタのトナー像が転写される。感光ドラム1Cと中間転写ベルト11とのニップ部においてシアンのトナー像が転写される。感光ドラム1Kと中間転写ベルト11とのニップ部においてブラックのトナー像が転写される。
離間状態では、補助ローラ9aが初期位置から下降し、補助ローラ9bが初期位置から上昇する。図1(B)が示すように補助ローラ9aが下降し、補助ローラ9bが上昇することで、補助ローラ9bが中間転写ベルト11に当接する。また、一次転写ローラ8Y、8M、8Cも初期位置から下降し、中間転写ベルト11から離間する。これにより、中間転写ベルト11は感光ドラム1Kに当接したまま、感光ドラム1Y、1M、1Cから離間する。補助ローラ9bが上昇するのは、ブラック画像形成部20Kにおける中間転写ベルト11の高さを、感光ドラム1Kと一次転写ローラ8Kとが中間転写ベルト11を挟持する高さに維持するためである。
[当接離間機構]
図2(A)、図2(B)は補助ローラ9a、9bの当接離間機構を示している。補助ローラ9aの当接離間機構と補助ローラ9bの当接離間機構の構造は異なってもよいが、同一であってもよい。ここでは両者が同一であるものとし、補助ローラ9aについて説明される。フォロワ90の一方の端部付近は補助ローラ9aの回転軸91を回転可能に支持している。フォロワ90の他方の端部はカム92と接触しており、カム92のプロファイルに沿ってフォロワ90が上下する。つまり、補助ローラ9aが上下する。カム92はモータの回転軸93に結合しており、モータにより駆動されて回転する。回転軸93はモータの回転軸にギアを介して連結された回転軸であってもよい。図2(A)は補助ローラ9a、9bが最も高い位置まで持ち上げられた状態を示している。図2(B)は補助ローラ9a、9bが最も低い位置まで下降された状態を示している。
図2(C)、図2(D)は一次転写ローラ8Y、8M、8Cの当接離間機構を示している。フォロワ94の一端付近には固定軸95が設けられており、フォロワ94は固定軸95を中心に回転する。フォロワ94の中央部には一次転写ローラ8Yの回転軸98Y、一次転写ローラ8Mの回転軸98M、一次転写ローラ8Cの回転軸98Cが回転可能に支持されている。フォロワ94の他端付近にカム96が接触している。カム96のプロファイルに沿ってフォロワ94が上下する。つまり、一次転写ローラ8Y、8M、8Cが上下する。カム96はモータの回転軸97に結合しており、モータにより駆動されて回転する。図2(C)は一次転写ローラ8Y、8M、8Cが最も高い位置まで持ち上げられた状態(当接状態)を示している。図2(D)は一次転写ローラ8Y、8M、8Cが最も低い位置まで下降された状態(離間状態)を示している。
[制御システム]
図3は画像形成装置100を制御する制御システムを示している。CPU30は記憶装置34に記憶されている制御プログラムを実行することで各種の機能を実現するプロセッサやコントローラである。これらの機能の一部またはすべてはASICやFPGAなどのハードウエアによって実現されてもよい。ASICは特定用途集積回路の略称である。FPGAはフィールドプログラマブルゲートアレイの略称である。
駆動回路31はCPU30からの指示に従ってモータM1〜M5などの駆動源を駆動する駆動制御手段である。たとえば、駆動回路31はモータM1〜M5の各回転速度がCPU30により設定された各目標速度となるようにフィードバック制御を実行する。なお、駆動回路31の内部には、各モータM1〜M5ごとにサブ回路が設けられていてもよい。つまり、各サブ回路はモータM1〜M5のうち自己が担当するモータを駆動制御する駆動制御手段として機能してもよい。モータM1は補助ローラ9aを上昇/下降させるモータである。モータM2は補助ローラ9bを上昇/下降させるモータである。モータM3は一次転写ローラ8Y、8M、8Cを上昇/下降させるモータである。モータM4は駆動ローラ5を駆動するモータである。モータM5は感光ドラム1Kを駆動するモータである。モータM6は感光ドラム1Y、1M、1Cを駆動するモータである。モータM4によって回転される駆動ローラ5の回転軸にはエンコーダが設けられている。駆動回路31はエンコーダによって検知された駆動ローラ5の回転速度から、中間転写ベルト11の周速度が目標速度Vrefbとなるように、モータM4に流れる電流値を制御する。つまり、駆動回路31は中間転写ベルト11の周速度に基づいてモータM4をフィードバック制御する。モータM5によって回転される感光ドラム1Kの回転軸にはエンコーダが設けられている。駆動回路31はエンコーダによって検知された感光ドラム1Kの周速度が目標速度Vref1となるように、モータM5に流れる電流値を制御する。つまり、駆動回路31は感光ドラム1Kの周速度に基づいてモータM5をフィードバック制御する。モータM6は、感光ドラム1Yを回転するモータM6y、感光ドラム1Mを回転するモータM6m、感光ドラム1Cを回転するモータM6cを含んでもよい。以下の説明において、これらモータM6y、M6m、及びM6cをまとめてモータM6と記載される。なお、モータM6によって回転される感光ドラム1Y、1M、及び1Cの回転軸の各々にはエンコーダが設けられている。駆動回路31はエンコーダによって検知された感光ドラム1Yの周速度が目標速度Vref2yとなるように、モータM6yに流れる電流値を制御する。同様に、駆動回路31はエンコーダによって検知された感光ドラム1Mの周速度が目標速度Vref2mとなるように、モータM6mに流れる電流値を制御する。さらに、駆動回路31はエンコーダによって検知された感光ドラム1Cの周速度が目標速度Vref2cとなるように、モータM6cに流れる電流値を制御する。つまり、駆動回路31は感光ドラム1Y、1M、及び1Cの周速度に基づいてモータM6y、M6m、及びM6cをフィードバック制御する。
転写電源32は一次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kのそれぞれに一次転写を促進するための転写電圧を供給する電源である。操作部33は入力装置と出力装置とを有し、画像形成の指示を受け付けたり、シートの坪量に関する情報を受け付けたりする。
CPU30は、操作部33を通じてマルチカラーモードが設定されると、駆動回路31を通じてモータM1、M2、M3を制御し、中間転写ベルト11に対して感光ドラム1Kと感光ドラム1Y、1M、1Cを当接させる。また、CPU30は、操作部33を通じてモノカラーモードが設定され、かつ、所定値以下の坪量のシート(例:普通紙)が供給されると、駆動回路31を通じてモータM1、M2、M3を制御し、中間転写ベルト11と感光ドラム1Y、1M、1Cを離間させる。CPU30は、操作部33を通じてモノカラーモードが設定され、かつ、所定値を超える坪量のシート(例:厚紙)が供給されると、駆動回路31を通じてモータM1、M2、M3を制御し、中間転写ベルト11と感光ドラム1Y、1M、1Cを当接させる。これにより、モノカラーモードにおいて厚紙が供給されても感光ドラム1Kに対する負荷変動が小さくなり、ショック画像が発生しにくくなる。また、モノカラーモードで普通紙が供給されると、中間転写ベルト11と感光ドラム1Y、1M、1Cが離間するため、感光ドラム1Y、1M、1Cの摩耗を低減することができる。なお、モノカラーモードにおいて厚紙が供給されるときは、CPU30は、一次転写ローラ8Kには転写電圧を供給するものの、一次転写ローラ8Y、8M、8Cには転写電圧を供給しなくてもよい。また、CPU30はカラーモード(画像形成モード)とシートPの坪量との組み合わせに応じて感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度を制御してもよい。
モード設定部301は操作部33などから入力されるカラーモードの設定を受け付ける。モード判定部302は、設定されたカラーモードがマルチカラーモードかどうかを判定する。坪量取得部303は、操作部33や坪量センサ14などを用いてシートPの坪量を取得する。坪量判定部304はシートPの坪量が所定値を超えているかどうか(シートPが厚紙かどうか)を判定する。所定値は記憶装置34に記憶されている。当接制御部305は、一次転写ローラ8Y、8M、8Cを上下させることで、中間転写ベルト11と感光ドラム1Y、1M、1Cとを当接/離間させる。周速度設定部306は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの周速度を設定する。なお、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの周速度はモータM5の回転速度に比例しているため、モータM5の回転速度(目標速度)が設定されることになる。つまり、周速度設定部306は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kをそれぞれ駆動する各モータの回転速度(感光体の周速度)の目標速度を変更する変更手段として機能する。各モードにおける周速度は記憶装置34に記憶されている。転写制御部307は、転写電源32を通じて一次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kに供給される転写電圧を制御する。作像制御部308は露光器2Y、2M、2C、2Kなどを制御し、トナー画像を形成する。
[モノカラーモード]
ここではシートPの一例として、坪量が所定値以下の「普通紙」と、坪量が所定値を超える「厚紙」とが採用される。なお、普通紙に画像が形成される画像形成モードは「普通紙モード」と呼ばれ、厚紙に画像を形成するモードは「厚紙モード」と呼ばれてもよい。つまり、画像形成装置は、普通紙に画像を形成するモノカラーモードと、厚紙に画像を形成するモノカラーモードを有している。所定値は、たとえば、129g/m^2である。m^2は平方メートルを示している。
●普通紙モード
図1(B)が示すように、普通紙モードでは、CPU30が一次転写ローラ8Y、8M、8Cと補助ローラ9aを下降させる。これにより、中間転写ベルト11は感光ドラム1Y、1M、1Cから離間する。感光ドラム1Y、1M、1Cや一次転写ローラ8Y、8M、8Cの消耗が抑制され、パーツの長寿命化が達成される。
●厚紙モード
図1(A)が示すように、厚紙モードでは、CPU30が、一次転写ローラ8Y、8M、8Cと補助ローラ9aを上昇させる。これにより、中間転写ベルト11は感光ドラム1Y、1M、1Cに当接する。CPU30は、一次転写ローラ8Y、8M、8Cには転写電圧を印加しない。これにより、感光ドラム1Y、1M、1Cや一次転写ローラ8Y、8M、8Cの消耗が抑制される。ただし、一次転写ローラ8Y、8M、8Cに転写電圧が印加されてもよい。
モノカラーモードにおいて厚紙が供給されたときに、中間転写ベルト11と感光ドラム1Y、1M、1Cを当接する理由について説明する。シートPが二次転写部に進入すると、中間転写ベルト11の負荷が変動し、それにより中間転写ベルト11の周速度が変化する。その結果、感光ドラム1から中間転写ベルト11へのトナー画像の転写位置(一次転写位置)が理想位置からずれてしまう。これがショック画像をもたらす。とりわけ、シートPの坪量が大きい厚紙モードでは、普通紙モードと比較して、中間転写ベルト11の負荷変動量が大きくなる。つまり、厚紙モードは普通紙モードと比較してショック画像が発生しやすい。モノカラーモードでは画像形成に関与しない感光ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト11から離間されることで、長寿命化が達成されうる。しかし、感光ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト11から離間されると、中間転写ベルト11の拘束力が小さくなってしまう。つまり、負荷変動量が大きい「厚紙モード」で感光ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト11から離間すると、さらにショック画像が出やすくなってしまう。よって、本実施例では、モノカラーモードで厚紙が供給されるときには、感光ドラム1Y、1M、1Cと一次転写ローラ8Y、8M、8Cが中間転写ベルト11に当接する。感光ドラム1Y、1M、1Cと一次転写ローラ8Y、8M、8Cが中間転写ベルト11に当接していれば、拘束力が大きくなるため、中間転写ベルト11の周速度の変動も小さくなり、ショック画像が軽減される。
[ローラ配置と周速度差との関係]
中間転写ベルト11の拘束力を増加するため、画像形成装置100は、厚紙モードにおいて、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度の目標値を低下させる。以下では、中間転写ベルト11に関与するローラの配置と感光ドラム1と中間転写ベルト11の周速度差について説明する。なお、中間転写ベルト11の拘束力を増加させるには、中間転写ベルト11を駆動するモータM4のトルクが増加するように感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が設定されればよい。
●一次転写ローラ8が駆動ローラ5よりも下流に配置される転写ユニット
図1(A)が示すように駆動ローラ5の下流側に一次転写ローラ8とテンションローラ6が配置されている。ここで、下流とは、中間転写ベルト11の回転方向(外周面の移動方向)を基準とした下流である。CPU30は、感光ドラム1の周速度から中間転写ベルト11の周速度を減算して得られる周速度差Xがプラスの値になるようにモータM4、M5を制御する。すなわち、中間転写ベルト11と比較して、感光ドラム1が速く回転する。一次転写ローラ8が駆動ローラ5の下流側に配置される転写ユニットでは、周速度差Xがマイナスの値になると一次転写部において中間転写ベルト11の弛みが発生し、転写精度が低下するおそれがある。中間転写ベルト11の周速度と感光ドラム1の周速度とが一致している転写ユニットでは、静電的な力に頼った転写が行われる。一方で、周速度差Xがプラスとなる転写ユニットでは、静電的な力に加え、機械的な剥ぎ取り力が加わるため、転写が促進される。転写を促進する周速度差(%)は、たとえば、0.05%〜3%程度に設定される。この値は、周速度差Xを中間転写ベルト11の周速度で除算し、その商に100を乗算することで得られた値である。
さらに、CPU30は、感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト11の周速度差Xをマルチカラーモードとモノカラーの普通紙モードとで変えてもよい。この場合には次の関係が成立する。
0%≦X1<X2‥‥(1)
ここで、X1は、モノカラーの普通紙モードに適用される周速度差Xである。X2は、マルチカラーモードに適用される周速度差Xである(厚紙と普通紙とで同じ周速度差が適用される)。ただし、(1)式では周速度差X1、X2は百分率で表記されているものとする。この条件が満たされるように、周速度差X1を設定することで、ショック画像が軽減される。具体的には、感光ドラム1が中間転写ベルト11よりも速く回っている系においては、感光ドラム1が中間転写ベルト11をアシストしながら回転している。そのため、感光ドラム1の速度が速い程、中間転写ベルト11の回転トルクは小さくなる。逆に感光ドラム1の速度が遅いほど(周速度差が0%に近づく程)、中間転写ベルト11の回転トルクは大きくなる。つまり、シートPが二次転写部に突入した際の中間転写ベルト11の速度変動が小さくなる。CPU30は、ブラックのトナー画像を形成する感光ドラム1Kの周速度差Xを0%より大きな値に設定し、転写促進を図る。一方で、CPU30は、トナー画像を形成しない感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度差Xを0%に近づける。これにより、モノカラーの厚紙モードでショック画像が発生しにくくなる。本実施例では、感光ドラム1Kの周速度差X1とマルチカラーモードにおける感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度差X2はともに0.15%に設定される。また、モノカラーモード(厚紙)における感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度差X2は0%に設定される。マルチカラーモードからモノカラーモード(モノカラーの厚紙モード)に切り替えられると、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が低下することになる。なお、モノカラーモードにおいて普通紙が給紙されるときは、感光ドラム1Y、1M、1Cは停止する。このように(1)式によれば、中間転写ベルト11を駆動するモータM4のトルクが増加するように、感光ドラム1を駆動するモータM5の回転速度の目標速度が変更される。つまり、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が所定速度へ変更される。
●一次転写ローラ8が駆動ローラ5よりも上流に配置される転写ユニット
図4は転写ユニットの変形例(以下、別の系と称す)を示している。一次転写ローラ8は駆動ローラ5よりも上流側に配置されている。また、テンションローラ6は一次転写ローラ8よりも上流側に配置されている。
このような転写ユニットでは感光ドラム1の周速度から中間転写ベルト11の周速度を減算して得られる周速度差Xはマイナスの値になるように設定される。すなわち、中間転写ベルト11に対して、感光ドラム1が遅く回転することになる。もし、周速度差Xがプラスの値に設定されると、一次転写部において中間転写ベルト11の弛みが発生し、転写不良が発生するおそれがある。
さらに、感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト11との周速度差Xは次式の関係を満たすように設定される。
X1<X2<0%‥‥(2)
これにより、モノカラーモードにおいて厚紙が給紙されたとしても、ショック画像の発生を抑制することが可能となる。具体的には、感光ドラム1が中間転写ベルト11よりも遅く回っている系では、中間転写ベルト11が感光ドラム1をアシストしながら回転している。そのため、感光ドラム1の速度が速い程(周速度差Xが0%に近づく程)、中間転写ベルト11の回転トルクは小さくなる。逆に感光ドラム1の速度が遅い程(周速度差Xがマイナス側に大きくなる程)、中間転写ベルト11の回転トルクは大きくなる。よって、シートPが二次転写部に突入した際の中間転写ベルト11の速度変動が小さくなる。本実施例では、感光ドラム1Kの周速度差XKとマルチカラーモードにおける感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度差X2はともに−0.15%に設定される。また、モノカラーモードにおける感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度差X2は−0.3%に設定される。つまり、マルチカラーモードからモノカラーモード(モノカラーの厚紙モード)に切り替えられると、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が低下することになる。このように(2)式によれば、中間転写ベルト11を駆動するモータM4のトルクが増加するように、感光ドラム1を駆動するモータM5の回転速度の目標速度が変更される。つまり、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が所定速度へ変更される。
[フローチャート]
図5はCPU30が実行する処理を示すフローチャートである。S1でCPU30(モード設定部301)は、操作部33やホストコンピュータから入力されるカラーモードの設定(指定)を受け付ける。S2でCPU30(モード判定部302)は、設定されたカラーモードがマルチカラーモードであるか、モノカラーモードであるかどうかを判定する。マルチカラーモードが設定されると、CPU30はS3に進む。
S3でCPU30(当接制御部305)は中間転写ベルト11(感光ドラム1Y、1M、1C)の状態を当接状態に設定する。つまり、CPU30は、モータM1を制御して補助ローラ9aを上昇させ、モータM2を制御して補助ローラ9bを下降させ、モータM3を制御して一次転写ローラ8Y、8M、8Cを上昇させる。これにより、一次転写ローラ8Y、8M、8Cは中間転写ベルト11の内周面に当接してさらに上昇し、中間転写ベルト11の外周面を感光ドラム1Y、1M、1Cに当接させる。S4でCPU30(周速度設定部306)は感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの各周速度をいずれも同じ速度に設定する。ただし、この速度は、中間転写ベルト11の周速度に対する周速度差が0.15%(別の系では−0.15%)になるように設定される。S5でCPU30(転写制御部307)はYMCKのすべてについて転写電圧を印加する。つまり、転写電源32は、CPU30の指示に従って一次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kのそれぞれに転写電圧を印加する。S6でCPU30(作像制御部308)は、イメージスキャナやホストコンピュータから入力された画像情報にしたがって露光器2Y、2M、2C、2Kを制御し、多色画像を形成する。
一方、S2でモノカラーモードが設定されたと判定すると、CPU30はS10に進む。S10でCPU30(坪量取得部303)は操作部33、ホストコンピュータまたは坪量センサ14から入力された情報にしたがってシートPの坪量を取得する。坪量に代えて、普通紙や厚紙などを示す紙種情報やシートPの銘柄情報(メーカー名や製品名など)が入力されてもよい。これらの情報から坪量は特定可能だからである。S11でCPU30(坪量判定部304)は坪量が所定値を超えているかどうかを判定する。なお、坪量を使用せずに、操作部33などから入力された情報に基づき厚紙か、普通紙かを判定する処理が採用されてもよい。坪量が所定値を超えていればCPU30はS12に進む。S12でCPU30(当接制御部305)は中間転写ベルト11(感光ドラム1Y、1M、1C)の状態を当接状態に設定する。S13でCPU30(周速度設定部306)は感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの各周速度を設定する。ここで、感光ドラム1Kの周速度はトナー画像の転写を促進する周速度に設定される。感光ドラム1Y、1M、1Cはトナー画像を形成しないものの、中間転写ベルト11の負荷変動を低減すべく、感光ドラム1Y、1M、1Cの各周速度は所定の周速度に設定される。感光ドラム1Kの周速度は、たとえば、周速度差が0.15%(別の系では−0.15%)になるように設定される。感光ドラム1Y、1M、1Cの各周速度は、周速度差が0%(別の系では−0.3%)になるように設定される。このように周速度設定部306は第2感光体の目標速度を変更する変更手段として機能する。とりわけ、周速度設定部306は第2モードにおいて所定のシートに第1色の単色画像が形成される場合、中間転写ベルト11を駆動する第3モータのトルクが増加するように、第2感光体の目標速度を所定速度へ変更する。駆動回路31は、第3モータにより回転される中間転写ベルト11の周速度が他の目標速度となるように第3モータをフィードバック制御する他の駆動制御手段を含む。(1)式に関して説明したように、中間転写ベルト11の他の目標速度は第2感光体の目標速度より遅く設定されることがある。(1)式によれば、第2感光体の所定速度と中間転写ベルト11の他の目標速度との周速度差は第2感光体の目標速度と中間転写ベルト11の他の目標速度との周速度差より小さく設定される。一方、(2)式に関して説明したように、別の系では、中間転写ベルト11の他の目標速度は第2感光体の目標速度より速くなる。(2)式によれば、第2感光体の所定速度と中間転写ベルト11の他の目標速度との周速度差は第2感光体の目標速度と中間転写ベルト11の他の目標速度との周速度差より小さく設定される。S14でCPU30(転写制御部307)はYMCについては転写電圧を印加せず、Kのみについて転写電圧を印加する。つまり、転写電源32は、CPU30の指示に従って一次転写ローラ8Y、8M、8Cには転写電圧を印加せず、一次転写ローラ8Kには転写電圧を印加する。S15でCPU30(作像制御部308)は、イメージスキャナやホストコンピュータから入力された画像情報にしたがって露光器2Kを制御し、単色画像を形成する。
S11で坪量が所定値以下であると判定すると、CPU30はS20に進む。S20でCPU30(当接制御部305)は中間転写ベルト11(感光ドラム1Y、1M、1C)の状態を離間状態に設定する。つまり、CPU30は、モータM1を制御して補助ローラ9aを下降させ、モータM2を制御して補助ローラ9bを上昇させ、モータM3を制御して一次転写ローラ8Y、8M、8Cを下降させる。これにより、一次転写ローラ8Y、8M、8Cは中間転写ベルト11の内周面から離間する。また、中間転写ベルト11の外周面も感光ドラム1Y、1M、1Cから離間する。S21でCPU30(周速度設定部306)は感光ドラム1Kの周速度を設定する。この周速度は、中間転写ベルト11の周速度に対する周速度差が0.15%(別の系では−0.15%)になるように設定される。感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度は0に設定され、感光ドラム1Y、1M、1Cは回転しない。その後、CPU30はS14、S15を実行し、単色画像をシートPに形成する。
[まとめ]
図1(A)などを用いて説明したように、ブラック画像形成部20Kは第一像担持体を有し、モノカラーモードにおいて単色画像を形成する第一形成手段の一例である。イエロー画像形成部20Y、マゼンタ画像形成部20M、シアン画像形成部20Cはそれぞれ第二像担持体を有し、マルチカラーモードにおいてブラック画像形成部20Kと協働して多色画像を形成する第二形成手段の一例である。なお、感光ドラム1Kは第一像担持体の一例である。感光ドラム1Y、1M、1Cは第二像担持体の一例である。中間転写ベルト11はモノカラーモードにおいて第一形成手段と当接して単色画像を担持し、マルチカラーモードにおいて第一形成手段と第二形成手段との両方に当接し、多色画像を担持する中間転写手段の一例である。外ローラ10は中間転写ベルト11に担持されているトナー画像をシートPに転写する転写手段の一例である。定着器12はシートPにトナー画像を定着させる定着手段の一例である。モータM6は第二像担持体を駆動する駆動手段の一例である。モータM3やカム96などは中間転写手段と第二像担持体を当接させたり、離間させたりする当接離間手段の一例である。CPU30はモータM3、M6などを制御する制御手段の一例である。図5などが示すように、CPU30マルチカラーモードが設定されると、モータM3などを制御して、中間転写ベルト11に対して感光ドラム1Y、1M、1Cを当接させる。なお、感光ドラム1Kは常に中間転写ベルト11に当接するように構成されていてもよい。CPU30はモノカラーモードが設定され、かつ、所定値を超える坪量の第一シート(例:厚紙)が供給されると、モータM3を制御して、中間転写ベルト11と感光ドラム1Y、1M、1Cを当接させる。これにより、より簡易な構成でショック画像が低減される。CPU30はモノカラーモードが設定され、かつ、所定値以下の坪量の第二シート(例:普通紙)が供給されると、モータM3を制御して、中間転写ベルト11と感光ドラム1Y、1M、1Cを離間させる。これにより、感光ドラム1Y、1M、1Cの消耗が抑制される。
CPU30は、モノカラーモードにおいて厚紙が供給される場合、モノカラーモードにおける感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が、マルチカラーモードにおける感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度よりも低下するようモータM6を制御する。これにより、モノカラーモードにおいて厚紙が供給される場合、中間転写ベルト11に対して適度な拘束力が付与され、ショック画像が低減する。このようにCPU30は、モノカラーモードにおいて感光ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト11に付加する拘束力がマルチカラーモードにおいて中間転写ベルト11に付加する拘束力よりも増加するように、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度を制御する。
図1(A)などに示した系では、中間転写ベルト11は、駆動ローラ5と従動ローラ(例:テンションローラ6)とに張架されている。中間転写ベルト11の回転方向において、駆動ローラ5は、感光ドラム1Kと感光ドラム1Y、1M、1Cよりも上流側に配置されている。このような系では、感光ドラム1Kの周速度および感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度は中間転写ベルト11の周速度以上に設定される。これにより、トナー画像を剥ぎ取るようにして転写が実行されるため、転写が促進される。CPU30は、モノカラーモードにおいて厚紙が供給される場合、周速度差を調整する。たとえば、CPU30は、マルチカラーモードにおける感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度から中間転写ベルト11の周速度を減算して得られる周速度差X2よりも、モノカラーモードにおける周速度差X1が小さくなるように、モータM6を制御する。これにより、より簡易な構成でショック画像を低減することが可能となる。モノカラーモードにおける感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度から中間転写ベルト11の周速度を減算して得られる周速度差X1は0以上に設定される。これは、周速度差X1がマイナスの値に設定されると、中間転写ベルト11の緩みが発生し、トナー画像の転写位置を誤らせてしまうからである。なお、中間転写ベルト11の周速度は一定であるものとして説明したが、定着性の観点から坪量に応じて切り替えられてもよい。この場合にも上述した(1)式が成立するよう、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が決定される。
なお、モノカラーモードで、かつ、厚紙が供給される場合において、感光ドラム1Kの周速度は感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度よりも高速に設定される。これは、感光ドラム1Kにより構成される一次転写部においてショック画像を低減する効果を増大させる。
図4に示した別の系では、中間転写ベルト11の回転方向において、駆動ローラ5は、感光ドラム1Kと感光ドラム1Y、1M、1Cよりも下流側に配置されている。このような系では感光ドラム1Kの周速度および感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度は中間転写ベルト11の周速度未満に設定される。これによりトナー画像の転写効率が増大する。CPU30は、モノカラーモードにおいて厚紙が供給される場合、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度差Xを調整する。つまり、CPU30は、マルチカラーモードにおける周速度差X2よりも、モノカラーモードにおける周速度差X1が小さくなるように、モータM6を制御する。これにより別の系でも、より簡易な構成でショック画像が低減される。たとえば、周速度差X1は0未満に設定される。なお、中間転写ベルト11の周速度は一定であるものとして説明したが、定着性の観点から坪量に応じて切り替えられてもよい。この場合にも上述した(2)式が成立するよう、感光ドラム1Y、1M、1Cの周速度が決定される。
図1(A)などが示すように、一次転写ローラ8Kは感光ドラム1Kと対向する位置に配置され、中間転写ベルト11を介して感光ドラム1Kに転写電圧を印加する第一印加手段の一例である。一次転写ローラ8Y、8M、8Cは感光ドラム1Y、1M、1Cと対向する位置に配置され、中間転写ベルト11を介して感光ドラム1Y、1M、1Cに転写電圧を印加する第二印加手段の一例である。CPU30は、マルチカラーモードにおいて感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに対する転写電圧を印加する。また、CPU30はモノカラーモードにおいて感光ドラム1Kに対する転写電圧を印加しつつ、感光ドラム1Y、1M、1Cに対する転写電圧を印加させない。とりわけ、モノカラーモードで厚紙が供給された場合に一次転写ローラ8Y、8M、8Cに転写電圧が印加されないため、感光ドラム1Y、1M、1Cの摩耗を低減しやすくなろう。より大きな拘束力が要求される場合、一次転写ローラ8Y、8M、8Cに転写電圧が印加されてもよい。
一次転写ローラ8Y、8M、8Cは中間転写ベルト11を挟んで感光ドラム1Y、1M、1Cと対向する位置に配置された一次転写部材である。一次転写部材は、モータM2によって上昇させられると、中間転写ベルト11の内周面に当接しながら中間転写ベルト11を上昇させる。また、一次転写部材は、モータM2によって下降させられると、中間転写ベルト11を下降させ、中間転写ベルト11の内周面から離間する。
補助ローラ9aは、中間転写ベルト11の内周面側であって、中間転写ベルト11の回転方向において一次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kよりも上流側に設けられた第一補助ローラの一例である。補助ローラ9bは中間転写ベルト11の内周面側であって、中間転写ベルト11の回転方向において一次転写ローラ8Y、8M、8Cと一次転写ローラ8Kとの間に設けられた第二補助ローラの一例である。補助ローラ9bは、感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト11が離間すると、中間転写ベルト11の内周面に当接して中間転写ベルト11を支持する。こにより、ブラック画像形成部20Kにおける中間転写ベルト11の外周面の高さが、感光ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト11に当接しているときの外周面の高さにほぼ維持される。その結果、モノカラーモードにおけるブラックのトナー画像が精度よく転写されるようになろう。
100…画像形成装置、1…感光ドラム、11…中間転写ベルト、10…外ローラ、12…定着器、M3,M6…モータ、30…CPU
本発明は、感光体を回転駆動させるモータの回転速度を制御する画像形成装置に関する。
しかし、特許文献1によれば、ショック画像を低減するための専用の当接部材が必要となり、画像形成装置の大型化や複雑化を招いてしまうだろう。そこで、本発明は、感光体を回転駆動させるモータの回転速度を制御することでショック画像を低減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、ブラックの画像が形成される第1の感光体と、前記第1の感光体を回転駆動させる第1モータと、カラーの画像が形成される第2の感光体と、前記第2の感光体を回転駆動させる第2モータと、複数のローラにかけ回され、前記ブラックの画像と前記カラーの画像とが転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに転写された画像をシートへ転写する転写手段と、前記第1モータの回転速度と前記第2モータの回転速度を制御する制御手段と、前記第1の感光体と前記中間転写ベルトとが当接し且つ前記第2の感光体と前記中間転写ベルトとが当接した第1状態と、前記第1の感光体と前記中間転写ベルトとが当接し且つ前記第2の感光体と前記中間転写ベルトとが離間した第2状態とに、前記第2の感光体と前記中間転写ベルトとの位置関係を制御する当接離間手段と、を有し、前記当接離間手段は、ブラック単色の画像がシートに形成される場合、当該シートの坪量に基づいて前記位置関係を制御し、前記制御手段は、前記第1状態においてブラック単色の画像がシートに形成される際の前記第2モータの回転速度を、ブラックの画像とカラーの画像とが重畳された重畳画像がシートに形成される際の前記第2モータの回転速度より遅い回転速度に制御することを特徴とする。
本発明によれば、感光体を回転駆動させるモータの回転速度を制御することでショック画像が低減される。

Claims (9)

  1. 多色画像を形成する第1モードと単色画像を形成する第2モードとに制御される画像形成装置であって、
    第1感光体を有し、前記第1感光体に第1色の第1画像を形成する第1画像形成手段と、
    前記第1感光体を回転する第1モータと、
    第2感光体を有し、前記第2感光体に前記第1色と異なる第2色の第2画像を形成する第2画像形成手段と、
    前記第2感光体を回転する第2モータと、
    前記第1感光体との第1ニップ部において前記第1感光体上の前記第1画像が転写され、前記第2感光体との第2ニップ部において前記第2感光体上の前記第2画像が転写される中間転写体と、
    前記中間転写体を回転する第3モータと、
    前記中間転写体との第3ニップ部において前記中間転写体上の前記第1画像と前記第2画像とをシートに転写する転写手段と、
    前記第2モータにより回転される前記第2感光体の周速度が目標速度となるように前記第2モータをフィードバック制御する駆動制御手段と、
    前記第2感光体の目標速度を変更する変更手段と、
    前記中間転写体と前記第2感光体とを当接させたり、前記中間転写体と前記第2感光体とを離間させる当接離間機構を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第2モードにおいて所定のシートに前記第1色の単色画像が形成される場合、前記中間転写体と前記第2感光体とを当接させるために、前記当接離間機構を制御し、
    前記変更手段は、前記第2モードにおいて前記所定のシートに前記第1色の単色画像が形成される場合、前記第3モータのトルクが増加するように、前記第2感光体の目標速度を所定速度へ変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第3モータにより回転される前記中間転写体の周速度が他の目標速度となるように前記第3モータをフィードバック制御する他の駆動制御手段をさらに有し、
    前記中間転写体の前記他の目標速度は前記第2感光体の前記目標速度より遅く、
    前記第2感光体の前記所定速度と前記中間転写体の前記他の目標速度との周速度差は前記第2感光体の前記目標速度と前記中間転写体の前記他の目標速度との周速度差より小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第3モータにより回転される前記中間転写体の周速度が他の目標速度となるように前記第3モータをフィードバック制御する他の駆動制御手段をさらに有し、
    前記中間転写体の前記他の目標速度は前記第2感光体の前記目標速度より速く、
    前記第2感光体の前記所定速度と前記中間転写体の前記他の目標速度との周速度差は前記第2感光体の前記目標速度と前記中間転写体の前記他の目標速度との周速度差より小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2モードにおいて前記所定のシートと異なる他のシートに前記第1色の単色画像が形成される場合、前記中間転写体と前記第2感光体とを離間させるために、前記当接離間機構を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記シートの坪量を取得する坪量取得手段をさらに有し、
    前記所定のシートは、前記坪量取得手段により取得された坪量が所定値より大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記駆動制御手段は、前記第2モードにおいて前記所定のシートが供給される場合、前記第2モードにおける前記第2感光体の周速度が、前記第1モードにおける前記第2感光体の周速度よりも低下するよう前記第2モータを制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2モードで、かつ、前記所定のシートが供給される場合において、前記第2感光体の周速度から前記中間転写体の周速度を減算して得られる周速度差の百分率であるX1と、
    前記中間転写体の周速度に対する、前記第1モードにおける前記周速度差の百分率であるX2との間には、次の関係が成立する
    0%≦X1<X2
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2モードで、かつ、前記所定のシートが供給される場合において、前記第2感光体の周速度から前記中間転写体の周速度を減算して得られる周速度差の百分率であるX1と、
    前記中間転写体の周速度に対する、前記第1モードにおける前記周速度差の百分率であるX2との間には、次の関係が成立する
    X1<X2<0%
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1感光体と対向する位置に配置され、前記中間転写体を介して前記第1感光体に転写電圧を印加する第一印加手段と、
    前記第2感光体と対向する位置に配置され、前記中間転写体を介して前記第2感光体に転写電圧を印加する第二印加手段と、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記第1モードにおいて前記第1感光体および前記第2感光体に対する転写電圧を印加し、前記第2モードにおいて前記第1感光体に対する転写電圧を印加しつつ、前記第2感光体に対する転写電圧を印加させないことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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