JP5968054B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、中間転写ベルトを回転させる際の連れ回りを抑える駆動制御技術に関する。
近年、プリンタや複写機などの電子写真方式の画像形成装置には、出力画像の高品質化が求められている。
このような画像形成装置において出力画像の品質を向上させるためには、画像形成の際の感光ドラムと中間転写ベルトの周面速度ムラを低減させることが必要である。特に電子写真方式のカラー画像形成装置では、この周面速度ムラが色ずれやバンディングとしてシート上の出力画像に表れてしまう。
それでは、なぜ色ずれやバンディングが発生するかについて、その発生過程を説明する。まず、色ずれやバンディングのない理想的な場合について説明する。
感光ドラムを露光することによって、感光ドラム上に静電潜像を形成する。この静電潜像は、乱れのない理想的なものとする。そして、この静電潜像にトナーを引き付けて、感光ドラム上にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルトに転写する。このとき、露光時と転写時の感光ドラムの周面速度が同じであれば、静電潜像の形状と転写時のトナー像の形状は完全に一致する。
しかし、露光時の感光ドラムの周面速度によって、画像の収縮が発生することがある。これに対処するために、中間転写ベルトの周面速度を印刷速度に合わせるようにしている。その結果、感光ドラム上のトナー像を中間転写ベルトに転写する際に、中間転写ベルトと感光ドラムの周面速度が異なっていたとしても、スリップによってトナー像の収縮がシートのサイズにリサイズされ、シート上にバンディングのない画像形成がなされる。
カラー画像を形成する場合には、他の色の画像形成についても同様であり、露光タイミングに従って、露光時と転写時の感光ドラムの周面速度を同じにすることで、色ずれやバンディングの発生しないトナー像が中間転写ベルト上に形成される。以上が理想的な場合である。
以上を踏まえると、理想的な場合の条件として、露光時と転写時の感光ドラムの周面速度が同じである必要があったが、その周面速度が異なれば、バンディングが発生する。また、他色の感光ドラムの周面速度がずれることにより転写位置がずれ、その結果、色ずれが発生する。さらに、中間転写ベルトの周面速度がずれることにより転写時のトナー像のリサイズにずれが発生し、転写位置がずれることにより色ずれやバンディングが発生する。このように、感光ドラムと中間転写ベルトの周面速度は、ムラなく制御する必要がある。
そこで近年、感光ドラムと中間転写ベルトの周面速度を目標周面速度に近づけるフィードバック制御や、周面速度ムラと逆位相の周面速度変動を発生させてムラを打ち消すフィードフォワード制御がよく行われている。
しかし、フィードバック制御は、突発的な周面速度変動に対して、必ず制御遅れが発生するため、周面速度変動が残ってしまう。
また、フィードフォワード制御は、予測していた周面速度ムラでないと打ち消すことができない。
例えば、感光ドラムと中間転写ベルトが擦り合う際に発生する摩擦力が、画像形成時に流入するトナーに応じて変動することがある。このように、画像形成時に負荷が変動すると、感光ドラムと中間転写ベルトの周面速度が変動し、これにより画質の低下を招く虞がある。
これに対処するために、画像形成前からかぶりトナーを中間転写ベルト上に流入させることで、画像形成時の負荷変動を抑制するようにしたカラー画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−9015号公報
ところで、多種多様なシートに対応するために、従来のポリイミドを用いた中間転写ベルトに代えて、より柔軟性を持った弾性中間転写ベルトを採用することで、転写性をより向上させることができる。しかし、弾性中間転写ベルトは、柔軟性がある半面、摩擦係数が大きいために、画像形成時の負荷変動が増大し、最悪の場合、感光ドラムに中間転写ベルトが連れ回り、中間転写ベルトの速度制御が破綻する虞がある。その場合、中間転写ベルト上のトナー像に色ずれやバンディングが生じるので、当該色ずれやバンディングはシート上の出力画像にも表れてしまう。
摩擦係数が大きい弾性中間転写ベルトを使用する場合、負荷変動を抑制するために、ステアリン酸亜鉛のような潤滑剤をベルトに塗布する方法が知られているが、潤滑剤は消耗品であるため、ある期間使用すれば枯渇する。
また、潤滑剤の代わりになるものとしてはトナーが挙げられ、上記従来のカラー画像形成装置のように、画像形成前にかぶりトナーを流入させることも考えられる。
しかし、印刷開始時は、印刷終了後の後処理にて、中間転写ベルト上の余剰トナーは回収されているので、かぶりトナーが中間転写ベルト上に存在しない。つまり、上記従来のカラー画像形成装置における制御処理を適用したとしても、上記連れ回りを抑制することはできない。
また、制御系が安定するまで待機することも考えられるが、この場合には、印刷時間に遅延が生じてしまう。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、摩擦係数が大きい弾性中間転写ベルトを使用する場合でも、連れ回りを抑制して出力画像の画質の安定性を確保しつつ、印刷時間の遅延も抑制することが可能となる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、トナー像が形成される感光体と、前記感光体にトナー像を作像する作像手段と、前記作像手段によって前記感光体上に作像されたトナー像が転写される被転写体と、前記被転写体上に転写されたトナー像をシート上に転写する転写手段と、前記被転写体の周面速度および目標周面速度を用いて、前記感光体と前記被転写体との摩擦力が増大したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記感光体と前記被転写体との摩擦力が増大したと判定された場合、前記トナー像の前記被転写体への転写又は前記転写手段による前記トナー像のシート上への転写の間に、前記被転写体へ潤滑用トナーを転写するように前記作像手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、摩擦係数の大きな弾性中間転写ベルトを使用した場合でも、感光ドラムに中間転写ベルトが連れ回ることを抑制して出力画像の画質の安定性を確保しつつ、印刷時間の遅延も抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1中の感光ドラムと中間転写ベルトの駆動系を説明するための図である。 図1の画像形成装置を制御する制御部の概略構成を示すブロック図である。 印刷開始から終了までの図2中の感光ドラムと中間転写ベルトの周面速度とPWM値の推移の一例を示す図である。 図1の画像形成装置、特に図3中のCPUが実行する印刷処理の手順を示すフローチャートである。 図1の画像形成装置、特に図3中のCPUが実行する連れ回り検知処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す断面図である。
同図に示すように、画像形成装置1は、複数の像形成部、すなわち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色の像形成部を備えている。図1中、符号の後に付されている“Y”,“M”,“C”および“K”(例えば、符号“100Y”の“Y”)はそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの像形成部に対応するものである。各像形成部は、同様に構成されているので、以下の説明においては適宜、“Y”,“M”,“C”および“K”を省略する。
画像形成装置1は、感光ドラム100、1次帯電器12、露光部10、現像器11および1次転写ローラ103を備えている。
また、画像形成装置1は、感光ドラム100用クリーナ13、中間転写ベルト101、中間転写ベルト101用クリーナ16、2次転写ローラ104,105および定着器20を備えている。
1次転写ローラ103は、中間転写ベルト101を挟んで感光ドラム100と対向して配置されている。
感光ドラム100Y,100M,100Cおよび100K(複数の感光体)は、複数色の各色(イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック)に対応し、中間転写ベルト101の移動方向(図1上、右方向)に沿って配置されている。
感光ドラム100(感光体)は、1次帯電器12(作像手段)によって一様に帯電された後、露光部10(作像手段)によって画像信号に応じた露光が行われる。これにより感光ドラム100上に静電潜像が形成される。そして、静電潜像は、現像器11(作像手段)によって現像され、感光ドラム100上(感光体上)にトナー像が形成される。
感光ドラム100上の各色のトナー像は、1次転写ローラ103を感光ドラム100側に押圧することによって中間転写ベルト101(被転写体)に重ねて転写される。
中間転写ベルト101上(被転写体上)に重ねられた各色のトナー像はさらに、2次転写ローラ104および105(転写手段)によってシートS上(シート上)に転写される。
感光ドラム100上の残トナーはクリーナ13によって回収され、中間転写ベルト101上の残トナーはクリーナ16によって回収される。
シートS上に転写されたトナー像は、定着器20によって定着され、シートS上にカラー画像が形成される。
なお、画像形成装置1の具体例としては、複写機、ファクシミリ、プリンタ、およびこれらを複合した複合機などがあるが、電子写真方式のものであればいずれかに特定されるものではなく、いずれを採用してもよい。また本実施の形態では、画像形成装置1として、カラー画像を形成するものを例に挙げたが、これに限らず、白黒画像を形成するものであってもよい。
画像形成装置1は、「背景技術」で前述した理由により、感光ドラム100と中間転写ベルト101の周面速度制御を行う。
図2は、感光ドラム100と中間転写ベルト101の駆動系を説明するための図である。
画像形成時には、感光ドラム100上に形成されたトナー像を中間転写ベルト101に転写するために、感光ドラム100と中間転写ベルト101は当接し、圧力が生じている。
中間転写ベルト101を回転駆動するベルトモータ151(第2の駆動手段)は、中間転写ベルト101の周面速度が目標周面速度(第2の目標周面速度)となるようにフィードバック制御されている。具体的には、まずCPU(central processing unit)702(図3参照;第2の駆動制御手段)は、中間転写ベルト101の周面速度を検出する。中間転写ベルト101の駆動ローラ102の軸には、ロータリエンコーダ(図3のベルトエンコーダ504)が直結されている。CPU702は、ベルトエンコーダ504(第2の検出手段)の出力に基づいて、中間転写ベルト101の周面速度を検出する。次にCPU702は、検出した周面速度が目標周面速度になるようにトルク指令値を適宜調整する。そしてCPU702は、このトルク指令値をベルトモータ駆動回路503(図3参照)に入力する。ベルトモータ駆動回路503は、ベルトモータ151が入力されたトルク指令値に応じたトルクを発生させるような駆動信号を生成して、ベルトモータ151に入力する。
感光ドラム100を回転駆動するドラムモータ152(第1の駆動手段)は、感光ドラム100の周面速度が中間転写ベルト101の周面速度に対して一定の周面速度差を持つようにフィードバック制御されている。このフィードバック制御は、ベルトモータ151に対するフィードバック制御と同様である。つまり、感光ドラム100の軸には、ロータリエンコーダ(図3のドラムエンコーダ501)が直結されている。まずCPU702(第1の駆動制御手段)は、ドラムエンコーダ501(第1の検出手段)の出力に基づいて、感光ドラム100の周面速度を検出する。次にCPU702は、検出した周面速度が目標周面速度(第1の目標周面速度)になるようにトルク指令値を適宜調整する。そしてCPU702は、このトルク指令値をドラムモータ駆動回路502(図3参照)に入力する。ドラムモータ駆動回路502は、ドラムモータ152が入力されたトルク指令値に応じたトルクを発生させるような駆動信号を生成して、ドラムモータ152に入力する。
いずれのトルク指令値も、スイッチング動作によって各モータ151および152に印加する平均電圧を調整可能なPWM(pulse width modulation)信号のデューティ比の大きさ(以下「PWM値」という)または電流値で表される。ここで、トルクは各モータ151および152に供給する電流値に比例し、電流値は印加する電圧により制御できる。つまり、トルクはPWM値によって制御できるので、本実施形態では、トルク指令値としてPWM値を用いている。
図3は、画像形成装置1を制御する制御部1aの概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部1aは、装置全体の制御を司るCPU702を備えている。CPU702には、メモリ701が接続されている。メモリ701は、例えば、ROM(read only memory)およびRAM(random access memory)によって構成されている。ROMには、制御プログラムや各種データが格納されている。RAMは、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
またCPU702には、タイマ回路703が接続されている。タイマ回路703は、各種時間を計測する。
またCPU702の出力ポートには、露光制御回路301、1次転写ローラ高圧回路302、ドラム帯電回路303、ファーブラシモータ駆動回路304、ファーブラシ高圧回路305、ドラムモータ駆動回路502およびベルトモータ駆動回路503が接続されている。さらにCPU702の入力ポートには、ドラムエンコーダ501およびベルトエンコーダ504が接続されている。
図4は、印刷開始から終了までの感光ドラム100と中間転写ベルト101の周面速度とPWM値の推移の一例を示す図である。同図(a)は、連れ回りが発生しない場合を示し、同図(b)は、連れ回りが発生した場合を示し、同図(c)は、連れ回り抑制制御を行った場合を示す。
図4中、感光ドラム100の周面速度403とPWM値404は、4色のうちのある1色の感光ドラムについてのものである。
ベルトモータ151を駆動するためのPWM値(以下「中間転写ベルト101のPWM値」という)402は、中間転写ベルト101の周面速度401が目標周面速度となるように適宜調整される。
転写性を良くさせるために、感光ドラム100が中間転写ベルト101に対して一定の周面速度差(感光ドラム100の周面速度403<中間転写ベルト101の周面速度401)を持つように、ドラムモータ152を駆動するためのPWM値(以下「感光ドラム100のPWM値」という)404は適宜調整される。
ここでは、中間転写ベルト101として、多種多様な用紙に対応するために柔軟性を持った弾性中間転写ベルトを用いている。弾性中間転写ベルトは、柔軟性がある半面、摩擦係数が大きいため、より大きな負荷がかかり、最悪の場合、図4(b)に示すように、中間転写ベルト101が感光ドラム100に連れ回されてしまう。このとき、感光ドラム100が中間転写ベルト101を引っ張るようになるため、連れ回り期間201および203では、感光ドラム100のPWM値404は増加する。逆に、中間転写ベルト101は感光ドラム100に引っ張られる。そして、中間転写ベルト101の周面速度401が目標周面速度より速くなると、中間転写ベルト101のPWM値402は急激に低下し、“0”に張り付く。つまり、中間転写ベルト101は無制御状態となる。ここで、中間転写ベルト101の周面速度>感光ドラム100の周面速度であるときに、中間転写ベルト101のPWM値402が“0”になることは、目標周面速度との差の大きさと中間転写ベルト101の厚みによって起きることがある。
この連れ回りの状態で、画像形成期間202に入り、感光ドラム100と中間転写ベルト101の間にトナーが流入すると、摩擦力が低下して負荷が低下する。その結果、連れ回りが停止する。
しかし、この画像形成期間202における負荷変動の発生により、感光ドラム100および中間転写ベルト101の各周面速度が変動する。加えて、フィードバック制御系に積分要素が含まれる場合には、中間転写ベルト101は、連れ回り時に目標周面速度と周面速度との偏差が蓄積されて行くため、連れ回りから解放される際に、制御系が破綻することがある。この2つの理由から、各周面速度に変動が生じるため、中間転写ベルト101上に形成される画像の画質が悪化する。
これに対処するために、「背景技術」で前述したように、画像形成前にかぶりトナーを中間転写ベルト上に流入させることで、画像形成時の負荷変動を抑制させて、中間転写ベルト上に形成される画像の画質の安定を図る方法がある。
しかし、印刷終了後の後処理にて、中間転写ベルト101上の余剰トナーは回収されて、かぶりトナーが中間転写ベルト101上に存在しないので、画像形成時の連れ回りを抑制することはできない。また、制御系が安定するまで待機することも考えられるが、この場合には、印刷時間に遅延が生じてしまう。
そこで、本実施の形態では、中間転写ベルト101用クリーナ16を、トナーを回収するか否かを切り替え可能に構成している。
上述したように、中間転写ベルト101上の摩擦係数の大きいところに、摩擦係数の小さいトナーが流入することで負荷変動が発生する。したがって、印刷開始前にすでに中間転写ベルト101上の全面にトナーがある状態にしておけば、連れ回りや負荷変動を抑えることができる。この状態を実現するために、中間転写ベルト101用クリーナ16として、ファーブラシ153(図3参照;回収手段)を使用する。そして、ファーブラシ153は、前記ファーブラシ高圧回路305により高圧を印加するか否かを切り替えることで、中間転写ベルト101上のトナーを回収するか否かを切り替えられる構成とする。
実際の画像形成では、感光ドラム100上で露光による除電を行わなくても、わずかながらトナーが中間転写ベルト101に転写されるという、かぶりトナーが発生する。このかぶりトナーによって、負荷変動が抑えられ、かつ出力画像に影響が出ない。ただし、潤滑用のトナーを中間転写ベルト101に乗せるため、出力画像を転写した後も感光ドラム100と中間転写ベルト101がともに当接している必要はある。かぶりトナーの他、人の目で認識しにくいイエローを潤滑用トナーとして、出力画像に影響が出ない程度に中間転写ベルト101に転写する方法を採用してもよい。イエロートナーを潤滑用トナーとして使用する方法は、かぶりトナーと違い、トナー量を調整することができるため、トナー量の変化による負荷変動も抑えられる利点がある。
また、本実施の形態の画像形成装置1の構成では、作像の順番としてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックであり、イエローは作像の上流であるため、印刷開始直後も潤滑用トナーとして利用することができる。
以上の理由により、本実施の形態では、イエロートナーを潤滑用トナーとして使用する。
ファーブラシ153は、出力画像をシートSに転写後、中間転写ベルト101上の余剰トナーを回収する。その後、中間転写ベルト101上が潤滑用トナーのみとなった場合には、ファーブラシ153にトナーの回収を止めさせる。このようにして、連れ回りを抑制する。
図5は、画像形成装置1、特にCPU702が実行する印刷処理の手順を示すフローチャートである。
図5において、まずCPU702は、ドラムモータ駆動回路502およびベルトモータ駆動回路503に所定のPWM値を入力し、ドラムモータ152およびベルトモータ151の駆動を開始させる(ステップS1)。その後CPU702は、前記ドラムエンコーダ501から感光ドラム100の回転速度を取得する。そしてCPU702は、感光ドラム100の周面速度がメモリ701に記憶された目標周面速度となるようにPWM値をドラムモータ駆動回路502に入力することで、感光ドラム100の周面速度制御を行う。またCPU702は、ベルトエンコーダ504から中間転写ベルト101の回転速度を取得する。そしてCPU702は、中間転写ベルト101の周面速度がメモリ701に記憶された目標周面速度となるようにPWM値をベルトモータ駆動回路503に入力することで、中間転写ベルト101の周面速度制御を行う。この感光ドラム100および中間転写ベルト101に対する各周面速度制御(フィードバック制御)は、本印刷処理以外の処理(図示せず)中で行われる。
次にCPU702は、ファーブラシモータ駆動回路304に所定のPWM値を入力し、ファーブラシ153を回転させる(ステップS2)。
次にCPU702は、連れ回りフラグがセット(“1”)されているか否かをチェックする(ステップS3)。このチェックの結果、連れ回りフラグ=1の場合は、CPU702は、連れ回りが発生していると判断して、ステップS5〜S16の連れ回り抑制制御処理を行う。一方、連れ回りフラグ=0の場合は、CPU702は、連れ回りが発生していないと判断して、連れ回り抑制制御処理を行わずに、通常印刷処理を行う(ステップS4)。
連れ回りが検知されると、CPU702(制御手段)は、その連れ回りを抑制するために、潤滑用としてイエローのトナーを中間転写ベルト101に転写する(ステップS5)。つまり、CPU702は、イエローの感光ドラム100Yのみに対して、帯電、露光および転写の各処理を行う。このとき、トナー像としては、出力画像に影響を及ぼさない程度に階調を落としたベタ塗り画像(所定階調のトナー像)を中間転写ベルト101上に転写させる。
そして、感光ドラム100および中間転写ベルト101の各周面速度変動が落ち着くのを待って、CPU702(制御手段)は、潤滑用トナーの作像を終了する(ステップS6)。
次にCPU702は、通常の出力画像の作像を開始する(ステップS7)。具体的には、CPU702は、ドラム帯電回路303に帯電開始信号を入力し、露光制御回路301に露光タイミングに応じて露光開始信号を入力し、1次転写ローラ高圧回路302に高圧をかける信号を入力する。必要に応じて、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックに対応する作像を行う。
そしてCPU702は、出力画像の作像を終了する(ステップS8)。具体的には、CPU702は、ドラム帯電回路303に帯電終了信号を入力し、露光制御回路301に露光終了信号を入力し、1次転写ローラ高圧回路302に高圧終了信号を入力する。
さらにCPU702(制御手段)は、ステップS5の処理と同様にして、イエローの潤滑用トナーを中間転写ベルト101に転写する(ステップS9)。その間、感光ドラム100から中間転写ベルト101に出力画像のトナー像が転写され、シートSにトナー像が2次転写され、定着される。
2次転写時に残った余剰トナーを回収するために、CPU702(切替手段)は、ファーブラシ高圧回路305に開始信号を入力し、ファーブラシ153に高圧を印加する(ステップS10)。
そして、2次転写時の余剰トナーをすべて回収するために、CPU702は、メモリ701に記憶されている第1の所定時間(待機時間)をタイマ回路703に送信する。CPU702は、タイマ回路703から第1の所定時間が経過したことを告げる信号が送信されるまで、直前までの画像形成状態を維持する(ステップS11)。例えば、印刷するシートSのサイズ分を中間転写ベルト101で回転移動させる時間分、CPU702は、直前までの画像形成状態を維持する。
余剰トナーの回収後は、中間転写ベルト101上に潤滑用トナーが存在している状態であるため、CPU702(切替手段)は、ファーブラシ高圧回路305に停止信号を入力する(ステップS12)。これにより、ファーブラシ153への高圧印加は停止し、潤滑用トナーは中間転写ベルト101上に残る。
さらに、潤滑用トナーを中間転写ベルト101上の全面に残すため、CPU702は、メモリ701に記憶されている第2の所定時間(待機時間)をタイマ回路703に送信する。CPU702は、タイマ回路703から第2の所定時間が経過したことを告げる信号が送信されるまで、直前までの作像状態を維持する(ステップS13)。例えば、中間転写ベルト101を半周分回転させると中間転写ベルト101上の全面に潤滑用トナーが乗るため、CPU702は、半周分回転させる時間分、直前までの画像形成状態を維持する。
その後CPU702(制御手段)は、潤滑用トナーの作像を終了させる(ステップS14)。具体的には、CPU702は、ドラム帯電回路303に帯電終了信号を入力し、露光制御回路301に露光終了信号を入力し、1次転写ローラ高圧回路302に高圧終了信号を入力する。
さらにCPU702は、ファーブラシモータ駆動回路304に回転を停止する信号を入力し、ファーブラシ153の回転を停止する(ステップS15)。
最後にCPU702は、ドラムモータ駆動回路502とベルトモータ駆動回路503にモータの回転を停止する信号を入力し、感光ドラム100と中間転写ベルト101を停止させ(ステップS16)、本印刷処理を終了する。
以上は、1枚のシートに印刷するジョブが指示された場合の連れ回り抑制制御である。
前記図4(c)は、この連れ回り抑制制御を行った場合の印刷開始から終了までの感光ドラム100と中間転写ベルト101の周面速度とPWM値の推移を示している。
連れ回りが発生した図4(b)と比べると、図4(c)では、画像形成期間202の前後の期間において連れ回りがなくなっている。さらに図4(c)では、画像形成期間202中の中間転写ベルト101の周面速度401と感光ドラム100の周面速度403の変動が抑えられている。
なお、複数枚のシートに連続して印刷するジョブが指示された場合の連れ周り抑制制御は、次のようにして行う。すなわち、連続印刷ジョブの最後の1枚のシートに対する1次転写が終了した時点をステップS8とし、以下1枚のシートへの印刷ジョブと同様にステップS9,S10の各処理を順々に行う。これにより、複数枚のシートに連続して印刷するときでも、連れ回りを抑制することができる。
図6は、画像形成装置1、特にCPU702が実行する連れ回り検知処理の手順を示すフローチャートである。本連れ回り検知処理は、感光ドラム100と中間転写ベルト101が当接し、回転しているようなプリント動作時や調整時等に行われる。
同図において、まずCPU702は、連れ回りをすでに検知しているかどうかをチェックするために、メモリ701にアクセスし、連れ回りフラグ=1であるか否かをチェックする(ステップS21)。
連れ回りフラグ=1の場合は、CPU702は、本連れ回り検知処理を終了する。一方、連れ回りフラグ=0の場合は、CPU702は、処理をステップS22に進める。
ステップS22では、CPU702(判定手段)は、中間転写ベルト101のPWM値=0、かつその周面速度>目標周面速度×0.9(10%以上低下していない)の状態で、第3の所定時間が経過したかどうかを判定する。第3の所定時間は、本実施の形態では、例えば500ms(連れ回り誤検知防止用時間)とし、その間は、直前の画像形成動作を維持する。
ステップS22の判定の結果、当該条件が満たされない場合には、CPU702は、第4の所定時間(検知周期)が経過するまで待機する(ステップS24)。本連れ回り検知処理は、一定の周期ごとに行われるため、次の周期が来るまで、第4の所定時間(例えば20ms)待機する。そして、次の周期が来た場合には、CPU702は、処理を再度ステップS22に進める。
一方、ステップS22の判定の結果、当該条件が満たされた場合には、CPU702は、連れ回りフラグをセット(“1”)して、連れ回りが発生した(摩擦力が増大した)と判定する(ステップS23)。
連れ回りフラグはラッチされるものとし、連れ回りフラグがラッチされたときには、CPU702は、ユーザに注意喚起する。そして、ラッチの解除は、摩擦係数が増大した中間転写ベルト101を交換する際、あるいは枯渇した潤滑剤を補充する際に、サービスマンが行う。
10Y,10M,10C,10K 露光部
11Y,11M,11C,11K 現像器
12Y,12M,12C,12K 1次帯電器
13Y,13M,13C,13K 感光ドラム用クリーナ
16 中間転写ベルト用クリーナ
20 定着器
100Y,100M,100C,100K 感光ドラム
101 中間転写ベルト
102 中間転写ベルト用駆動ローラ
103Y,103M,103C,103K 1次転写ローラ
104,105 2次転写ローラ
151 ベルトモータ
152Y,152M,152C,152K ドラムモータ
153 ファーブラシ
301 露光制御回路
302 1次転写ローラ高圧回路
303 ドラム帯電回路
304 ファーブラシモータ駆動回路
305 ファーブラシ高圧回路
501 ドラムエンコーダ
502 ドラムモータ駆動回路
503 ベルトモータ駆動回路
504 ベルトエンコーダ
701 メモリ
702 CPU
703 タイマ回路

Claims (5)

  1. トナー像が形成される感光体と、
    前記感光体にトナー像を作像する作像手段と、
    前記作像手段によって前記感光体上に作像されたトナー像が転写される被転写体と、
    前記被転写体上に転写されたトナー像をシート上に転写する転写手段と、
    前記被転写体の周面速度および目標周面速度を用いて、前記感光体と前記被転写体との摩擦力が増大したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記感光体と前記被転写体との摩擦力が増大したと判定された場合、前記トナー像の前記被転写体への転写又は前記転写手段による前記トナー像のシート上への転写の間に、前記被転写体へ潤滑用トナーを転写するように前記作像手段を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記潤滑用トナーとして、所定階調のトナー像を前記被転写体に転写するように前記作像手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体は、前記被転写体の移動方向に沿って配置された、複数色の各色に対応した複数の感光体からなり、
    前記作像手段は、前記各色に対応したトナー像を対応する感光体上に作像し、
    前記制御手段は、前記潤滑用トナーとして、前記複数の感光体のうち、上流の1つの感光体にトナー像を作像して、前記被転写体に転写するように前記作像手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段によってシート上へトナー像を転写する際に、前記被転写体上の余剰トナーを回収する回収手段と、
    前記回収手段によって前記被転写体上の余剰トナーを回収するか否かを切り替える切替手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記感光体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記被転写体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記感光体の周面速度を検出する第1の検出手段と、
    前記被転写体の周面速度を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段によって検出された前記感光体の周面速度が第1の目標周面速度になるように前記第1の駆動手段を制御する第1の駆動制御手段と、
    前記第2の検出手段によって検出された前記被転写体の周面速度が第2の目標周面速度になるように前記第2の駆動手段を制御する第2の駆動制御手段と、
    を有し、
    前記判定手段は、前記第2の検出手段によって検出された前記被転写体の周面速度および前記第2の駆動制御手段による前記第2の駆動手段の制御状態に基づいて、前記感光体と前記被転写体との摩擦力が増大したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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