JP2020169708A - 作業用車両の作動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動油供給源からの吐出流量の制御においてハンチングや応答性の低下を防止しつつ吐出流量を制御することができる作業用車両の作動制御装置を提供する。【解決手段】油圧作動装置を駆動するための油圧アクチュエータと、油圧アクチュエータの駆動に必要な作動油を送り出す作動油供給源と、作動油供給源から送り出す油量を制御する送出油量制御装置と、油圧アクチュエータを作動させて油圧作動装置を駆動させるために操作される操作装置と、操作装置の操作に応じて作動油供給源から送り出される作動油を油圧アクチュエータに供給する制御を行う作動油供給制御装置と、を備える。送出油量制御装置は、操作装置の操作量に応じて作動油供給源から送り出す油量を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、作業用車両の作動制御装置に関する。
作業用車両として油圧ショベル(エクスカベータ)が知られている。油圧ショベルは、左右のクローラ機構を有した走行体と、走行体上に旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体の前部に設けられたショベル装置とを備えて構成されている。このような油圧ショベルとして、バッテリおよびインバータを有する電源ユニットと、電源ユニットからの電力を受けて駆動する電動モータと、電動モータにより駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される作動油を受けて作動する複数の油圧アクチュエータ(油圧モータ、油圧シリンダ等)を備え、これらの油圧アクチュエータによってクローラ機構やショベル装置等を作動させ、走行や掘削作業等を行う構成の油圧ショベルが知られている。
このような油圧アクチュエータには、クローラ機構を作動させる走行モータ、旋回体を旋回させる旋回モータ、ショベル装置を作動させるブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダおよびスイングシリンダ、ブレードを上下動させるブレードシリンダ等がある。従来の油圧ショベルでは、1個の電動モータにより複数の油圧ポンプ(パイロットポンプを含む)を駆動し、それらの油圧ポンプから吐出される作動油を用いて、上記複数の油圧アクチュエータを作動させるとともにパイロット圧を生成する構成の作動制御装置を備えたものが知られている。このような作動制御装置では、全ての油圧アクチュエータのうちの最高負荷圧に対応したポンプ吐出圧となるように、1個の電動モータにより全ての油圧ポンプを駆動する必要があるため、当該電動モータでの余分なエネルギー消費が多かった。
そこで、2個の電動モータを備え、第1電動モータにより駆動される油圧ポンプからの作動油を用いて走行モータおよびショベル装置の油圧シリンダ(ブームシリンダ等)を作動させ、第2電動モータにより駆動される油圧ポンプからの作動油を用いて旋回モータおよびブレードシリンダを作動させるとともにパイロット圧を生成するように構成された作動制御装置も知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような作動制御装置では、走行およびショベル装置の作動だけのときには第2電動モータ(旋回等のための電動モータ)の回転速度(単位時間当たりの回転数)を低く抑え、旋回およびブレードの作動だけのときには第1電動モータ(走行等のための電動モータ)の回転速度を低く抑えることが可能であるため、2個の電動モータでのエネルギー消費を抑えることができるようになっている。
特許第5096417号公報
従来の作動制御装置では、油圧ポンプ側の作動油圧と油圧アクチュエータ側の作動油圧との差に基づいて油圧ポンプからの吐出流量を決めるというフィードバック制御により、油圧ポンプからの吐出流量を制御しているので制御応答性が比較的遅い。そのため、吐出流量の制御において、差圧が急に変化する状況では制御遅れが生じてハンチングが起こり易く、差圧が僅かしか変化しない状況では応答性が悪くなり易いという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、油圧ポンプからの吐出流量の制御においてハンチングや応答性の低下を防止しつつ吐出流量を制御することができる作業用車両の作動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、油圧作動装置(例えば、実施形態におけるクローラ機構15、旋回体20、ショベル装置30)を備えた作業用車両(例えば、実施形態における油圧ショベル1)の作動制御装置において、前記油圧作動装置を駆動するための油圧アクチュエータ(例えば、実施形態における走行モータ16L,16R、スイングシリンダ34、ブームシリンダ36、アームシリンダ37、バケットシリンダ38、ブレードシリンダ19)と、前記油圧アクチュエータの駆動に必要な作動油を送り出す作動油供給源(例えば、実施形態における第1油圧ポンプP1および第1電動モータM1)と、前記作動油供給源から送り出す油量を制御する送出油量制御装置(例えば、実施形態におけるコントローラ150)と、前記油圧アクチュエータを作動させて前記油圧作動装置を駆動させるために操作される操作装置と、前記操作装置の操作に応じて前記作動油供給源から送り出される作動油を前記油圧アクチュエータに供給する制御を行う作動油供給制御装置(例えば、実施形態における制御バルブ111〜118)と、を備え、前記送出油量制御装置は、前記操作装置の操作量に応じて前記作動油供給源から送り出す油量を制御するように構成される。
上記構成の作動制御装置において、複数の前記油圧作動装置を備え、これら複数の油圧作動装置を駆動するために複数の前記油圧アクチュエータを備え、これら複数の油圧アクチュエータに対応して複数の前記作動油供給制御装置を備え、前記複数の油圧アクチュエータに対応して前記操作装置が複数の操作を行うように構成され、前記送出油量制御装置は、前記操作装置において複数の操作が行われたときに、これら複数の操作の合計の操作量に応じて前記作動油供給源から送り出す油量を制御するように構成されることが好ましい。
上記構成の作動制御装置において、前記操作装置は操作量に応じた操作信号を出力するように構成され、前記送出油量制御装置は、前記操作装置において複数の操作が行われたときに、これら複数の操作により出力される複数の操作信号の合計に基づいて前記作動油供給源から送り出す油量を制御するように構成されることが好ましい。
上記構成の作動制御装置において、前記送出油量制御装置は、前記操作装置において複数の操作が行われたときに、各操作に対応する前記油圧アクチュエータの作動特性に対応して前記複数の操作信号にそれぞれ重み付けを行い、重み付けを行った前記複数の操作信号の合計に基づいて前記作動油供給源から送り出す油量を制御するように構成されることが好ましい。
前記油圧アクチュエータの作動特性が、前記操作装置の操作に対応して必要とされる前記油圧アクチュエータの作動油量であることが好ましい。
前記作動油供給源が、油圧ポンプおよび前記油圧ポンプを駆動する電動モータであり、前記送出油量制御装置は、前記電動モータの回転数を制御することにより、前記油圧ポンプから送り出す油量を制御するように構成されることが好ましい。その場合、前記油圧ポンプは固定容量型の油圧ポンプであることが好ましい。
前記作動油供給源が、油圧ポンプおよび前記油圧ポンプを駆動するエンジンであり、前記送出油量制御装置は、前記可変容量型の油圧ポンプの容量を制御することにより、前記油圧ポンプから送り出す油量を制御するように構成されてもよい。
本発明に係る作業用車両の作動制御装置によれば、操作装置の操作量に応じて作動油供給源から送り出す油量を制御するので、必要な油量を的確に供給することができる。また、作動油供給源側の作動油圧と油圧アクチュエータ側の作動油圧との差に基づいて作動油供給源からの吐出流量を決めるというフィードバック制御を行う場合とは異なり、吐出流量の制御において、ハンチングの発生や応答性の悪化を抑えることができる。
本発明に係る作動制御装置を備えた油圧ショベルの斜視図である。 本発明に係る作動制御装置を示す油圧回路図である。 上記作動制御装置におけるコントローラがアームシリンダおよびバケットシリンダの作動制御を行う際の制御内容を説明するための油圧回路図である。 上記コントローラが旋回モータの作動制御を行う際の制御内容を説明するための油圧回路図である。 作動速度ゲインに基づいて操作レバーの操作量と供給流量との対応関係が変化する様子を模式的に示す図である。 操作出力信号の信号レベルと作動速度との対応関係を例示するグラフである。 操作出力信号と作動速度ゲインに基づいてパイロット圧および作業用油圧アクチュエータの作動速度が変化する様子を模式的に示す図である。 操作出力信号と作動速度ゲインに基づいて第2電動モータの回転数および旋回モータの作動速度が変化する様子を模式的に示す図である。 第1の操作出力信号と必要回転数との対応関係を例示するグラフである。 第2の操作出力信号と必要回転数との対応関係を例示するグラフである。 可変容量型ポンプおよびエンジンを用いるときの構成を例示する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、本発明に係る作動制御装置を備えた作業用車両の一例として、クローラ式の油圧ショベル(エクスカベータ)について説明する。まず、油圧ショベル1の全体構成について主に図1を参照して説明する。
油圧ショベル1は、図1に示すように、走行可能に構成された走行体10と、走行体10の上部に水平旋回可能に設けられた旋回体20と、旋回体20の前部に設けられたショベル装置30とを有して構成される。走行体10、旋回体20およびショベル装置30は油圧アクチュエータにより駆動される。
走行体10は、駆動輪、複数の従動輪および、これらの車輪に掛け回された履帯13を有する左右一対のクローラ機構15を、走行体フレーム11の左右両側にそれぞれ備える。左右のクローラ機構15は、駆動輪を回転駆動する左右の走行モータ16L,16R(油圧アクチュエータ)を有する。走行体10は、左右の走行モータ16L,16Rの回転方向および回転速度を制御することにより任意の方向および速度で走行可能である。走行体フレーム11の前部には、上下揺動自在にブレード18が設けられている。ブレード18は、走行体フレーム11との間に跨設されたブレードシリンダ19(油圧アクチュエータ)を伸縮作動させることにより上下揺動可能である。
走行体フレーム11の上部中央には旋回機構が設けられている。この旋回機構は、走行体フレーム11に固定された内輪と、旋回体20に固定された外輪と、旋回体20に設け
られた旋回モータ26(油圧アクチュエータ、図2を参照)と、旋回体20に設けられた油圧ポンプから走行体10に設けられた左右の走行モータ16L,16Rおよびブレードシリンダ19に作動油を供給するためのロータリーセンタージョイントとを有する。旋回体20は、この旋回機構を介して走行体フレーム11に水平旋回自在に取り付けられ、旋回モータ26を正転または逆転作動させることにより、走行体10に対して左右方向に旋回可能である。旋回体20の前部には、前方に突出する本体側ブラケット22が設けられている。
ショベル装置30は、本体側ブラケット22に上下軸を中心に左右方向に揺動自在に取り付けられたブームブラケット39と、ブームブラケット39に第1揺動ピン35aにより上下揺動自在(起伏動自在)に取り付けられたブーム31と、ブーム31の先端部に第2揺動ピン35bにより上下揺動自在(屈伸動自在)に取り付けられたアーム32と、アーム32の先端部に設けられたリンク機構33とにより構成されている。ショベル装置30は、さらに、旋回体20とブームブラケット39の間に跨設されたスイングシリンダ34(油圧アクチュエータ)と、ブームブラケット39とブーム31の間に跨設されたブームシリンダ36(油圧アクチュエータ)と、ブーム31とアーム32の間に跨設されたアームシリンダ37(油圧アクチュエータ)と、アーム32とリンク機構33の間に跨設されたバケットシリンダ38(油圧アクチュエータ)とにより構成されている。
ブームブラケット39は、スイングシリンダ34を伸縮作動させることにより旋回体20(本体側ブラケット22)に対して左右方向に揺動可能である。ブーム31は、ブームシリンダ36を伸縮作動させることにより本体側ブラケット22(旋回体20)に対して上下方向に揺動可能(起伏動可能)である。アーム32は、アームシリンダ37を伸縮作動させることによりブーム31に対して上下方向に揺動可能(屈伸動可能)である。
アーム32およびリンク機構33の先端部には、バケット、ブレーカ、圧砕機、カッター、オーガ装置等の油圧作動装置としての各種アタッチメントを上下方向に揺動自在に取り付けることが可能になっている。アーム32の先端部に取り付けられたアタッチメントは、バケットシリンダ38を伸縮作動させることによりリンク機構33を介してアーム32に対して上下揺動可能である。これらのアタッチメントの油圧アクチュエータに作動油を供給するための油圧ホースを接続可能な第1〜第3アタッチメント接続ポート41〜43が、アーム32の左右両側面に配設されている。
旋回体20は、前部に本体側ブラケット22が設けられる旋回フレーム21と、旋回フレーム21上に設けられるオペレータキャビン23とにより構成される。オペレータキャビン23は、略矩形箱状に形成されて内部にオペレータ(作業者)が搭乗可能な操作室を形成し、左側部に横開き開閉可能なキャビンドア24が設けられている。オペレータキャビン23の内部には、オペレータが前方側を向いて着座するオペレータシートと、油圧ショベル1における各種の車両情報を表示するディスプレイ装置と、オペレータによって操作される各種の操作スイッチとが設けられている。また、オペレータキャビン23の内部には、油圧アクチュエータを操作するために操作される操作装置160(図2を参照)と、油圧アクチュエータの作動速度ゲインを設定するために操作される作動ゲイン設定指示器170(図2を参照)とが設けられている。操作装置160は、作業者により操作される際の操作部として、走行体10の走行操作を行う左右の走行操作レバーまたは走行操作ペダル(いずれも図示略)と、旋回体20およびショベル装置30の作動操作を行う左右の作業操作レバー161,162(図3を参照)と、ブレード18の作動操作を行うブレ
ード操作レバー(図示略)を有している。
油圧ショベル1においては、オペレータがオペレータキャビン23内に搭乗し、左右の走行操作レバー(もしくは走行操作ペダル)を前後に傾動操作することにより、その操作
方向および操作量に応じて左右のクローラ機構15(走行モータ16L,16R)を駆動させて油圧ショベル1を走行させることができる。また、左右の作業操作レバー161,
162を前後左右に傾動操作することにより、その操作方向および操作量に応じて旋回体20およびショベル装置30を駆動させて掘削等の作業を行うことができる。
旋回フレーム21の前部には、ホーン装置28が設けられている。オペレータキャビン23内のホーンスイッチを押圧操作することにより、ホーン装置28から油圧ショベル1の周囲に注意を促す警告音を発生させることができるようになっている。旋回フレーム体20の後部には、オペレータキャビン23の後方の位置に、後述する作動制御装置100の主要部が搭載される搭載室が設けられている。この搭載室の後壁を形成するように曲面形状のカウンターウエイト29が設けられている。
作動制御装置100は、図2に示すように、作動油タンクTと、左右の走行モータ16L,16R等を作動させるための作動油を吐出する第1油圧ポンプP1と、旋回モータ26を作動させるためだけの作動油を吐出する旋回用油圧ポンプP2と、第1油圧ポンプP1から吐出されて左右の走行モータ16L,16R等に供給する作動油の供給方向および流量を制御する制御バルブユニット110と、旋回用油圧ポンプP2から吐出されて旋回モータ26に供給する作動油の供給方向を制御する旋回制御バルブ121と、制御バルブユニット110および旋回制御バルブ121の作動をそれぞれ制御するためのパイロット圧を生成して供給するパイロット圧供給バルブユニット130を備えている。
制御バルブユニット110は、左右の走行モータ16L,16R、ブームシリンダ36、アームシリンダ37、バケットシリンダ38、スイングシリンダ34、ブレードシリンダ19、および第1〜第3アタッチメント接続ポート41〜43にそれぞれ供給する作動油の給排及び供給方向並びに流量を制御する制御バルブ類を備える。これら制御バルブ類として、左右の走行制御バルブ111,112と、ブーム制御バルブ113と、アーム制御バルブ114と、バケット制御バルブ115と、スイング制御バルブ116と、ブレード制御バルブ117と、アタッチメント制御バルブ118とを有している。これらの制御バルブ111〜118はそれぞれ、パイロット圧供給バルブユニット130から供給されるパイロット圧により内蔵されたスプールが移動され、そのスプールの移動により各油圧アクチュエータに供給する作動油の給排及び供給方向並びに流量を制御可能となっている。
旋回制御バルブ121においては、制御バルブ111〜118と同様に、パイロット圧供給バルブユニット130から供給されるパイロット圧により内蔵されたスプールが移動される。旋回制御バルブ121においては、そのスプールの移動により旋回モータ26に供給する作動油の給排及び供給方向のみを切替制御する。旋回モータ26に供給する作動油の流量制御(すなわち旋回体20の旋回速度制御)は、後述する第2電動モータM2の回転制御によって行われる。
パイロット圧供給バルブユニット130は、第1油圧ポンプP1の吐出口から制御バルブユニット110に繋がるポンプ油路L1から分岐した分岐油路L2に設けられている。分岐油路L2には、パイロット圧供給バルブユニット130によってパイロット圧を生成するために必要な油圧を保つためのチェックバルブ135が設けられている。パイロット圧供給バルブユニット130は、第1油圧ポンプP1から吐出される作動油を用いて、オペレータキャビン23内に設けられた走行操作レバー(走行操作ペダル)、作業操作レバー161,162およびブレード操作レバーのそれぞれの操作方向および操作量に応じた
パイロット圧を生成し、対応する制御バルブに供給する。パイロット圧供給バルブユニット130は、対応する制御バルブにパイロット圧を供給するための電磁比例式の複数のパイロット圧供給バルブ(詳細後述)を有する。
作動制御装置100は、さらに、第1油圧ポンプP1を駆動する第1電動モータM1と、旋回用油圧ポンプP2を駆動する第2電動モータM2と、外部電源等によって充電可能なバッテリ105(蓄電池)と、バッテリ105からの直流電力を交流電力に変換して周波数および電圧の大きさを変えるインバータ106と、第1油圧ポンプP1から吐出される作動油圧(ポンプ圧)を検出する第1圧力センサS1と、各種の制御(詳細後述)を行うコントローラ150と、上述の操作装置160と、作動ゲイン設定指示器170を備えている。
第1および旋回用油圧ポンプP1,P2はそれぞれ、固定容量型の油圧ポンプであり、第1および第2電動モータM1,M2の出力に応じた流量の作動油を吐出する。
次に、コントローラ150による制御内容について説明する。図3は、コントローラ150がアームシリンダ37およびバケットシリンダ38の作動制御を行う際の制御内容を説明するための油圧回路図である。図4は、コントローラ150が旋回モータ26の作動制御を行う際の制御内容を説明するための油圧回路図である。図3および図4では、制御内容の説明に必要な構成要素を抜粋して示している。以下の説明では、制御バルブユニット110を介して作動制御が行われる左右の走行モータ16L,16R、ブームシリンダ36、アームシリンダ37、バケットシリンダ38、スイングシリンダ34、ブレードシリンダ19のことを総称して作業用油圧アクチュエータと称する。図3では、制御バルブユニット110としてアームシリンダ37およびバケットシリンダ38の作動制御を行う構成のみを示しているが、制御バルブユニット110は作業用油圧アクチュエータの全ての作動制御を行う制御バルブ類を有する。
図3および図4では、操作装置160の操作部として左右の作業操作レバー161,162を図示している。作業操作レバー161,162は、ジョイスティックタイプの操作レバーであり、その操作に対応する操作出力信号をコントローラ150に出力する。具体的には、左の作業操作レバー161は、前後方向に操作された場合にはアームシリンダ37を作動させるための操作出力信号を出力し、左右方向に操作された場合には旋回モータ26を作動させるための操作出力信号を出力する。一方、右の作業操作レバー162は、前後方向に操作された場合にはブームシリンダ36を作動させるための操作出力信号を出力し、左右方向に操作された場合にはバケットシリンダ38を作動させるための操作出力信号を出力する。作業操作レバー161,162は、その操作量(操作ストローク)に応じて操作量が大きいほど信号レベル(例えば電圧値や電流値)が高い操作出力信号を出力するように構成されている。図3および図4では図示を省略している他の操作レバー(操作ペダル)についても同様に、対応する油圧アクチュエータを作動させるための操作出力信号を、操作量に応じた信号レベルでコントローラ150に出力する。なお、この例では各操作レバーは同一の構成であり、各操作レバーの操作量が同一のときは、それぞれの操作出力信号の信号レベルも同一となる。
作動ゲイン設定指示器170は、オペレータが指で摘みながら所定角度範囲内で回転操作することが可能な把持操作部171を有し、この把持操作部171の操作量(回転角度位置)に対応する作動ゲイン指示信号をコントローラ150に出力するように構成されている。作動ゲイン信号は、コントローラ150に後述の作動速度ゲインを設定させるための指示信号である。コントローラ150は、この作動速度ゲイン信号に応じて、作動速度ゲインを設定する(詳細後述)。
図3に示すアーム制御バルブ114は、パイロット圧供給バルブユニット130内のパイロット圧供給バルブ131,132から供給されるパイロット圧により、内蔵されたス
プールの移動位置が制御されて、アームシリンダ37に供給される作動油の供給方向およ
び流量を制御する。パイロット圧供給バルブ131,132は、電磁比例式のパイロット
圧制御弁であり、コントローラ150からのパイロット圧制御信号により作動されて、アーム制御バルブ114に供給するパイロット圧を制御する。パイロット圧供給バルブ131からのパイロット圧は、アーム制御バルブ114のスプールを左方向に移動させるように作用する。パイロット圧供給バルブ132からのパイロット圧は、アーム制御バルブ114のスプールを右方向に移動させるように作用する。パイロット圧供給バルブ131,
132からのパイロット圧が制御されることにより、アーム制御バルブ114のスプールの移動方向および移動位置(開度)が制御される。これにより、アーム制御バルブ114からアームシリンダ37に供給される作動油の給排及び供給方向並びに流量が制御可能である。パイロット圧供給バルブユニット130には、バケット制御バルブ115やその他の作業用油圧アクチュエータに対しパイロット圧を供給するパイロット圧供給バルブも設けられている。これらのパイロット圧供給バルブの構成及び作用は、パイロット圧供給バルブ131,132と同様である。
図4に示す旋回制御バルブ121においては、パイロット圧供給バルブユニット130内のパイロット圧供給バルブ133,134から供給されるパイロット圧により、内蔵さ
れたスプールの移動位置が、中央位置、右側位置及び左側位置との間で切り替えられて、旋回モータ26に供給される作動油の供給方向を制御する。パイロット圧供給バルブ133,134は、コントローラ150からのパイロット圧制御信号により作動されて、旋回
モータ26にパイロット圧を供給する状態(オン状態と称する)と供給しない状態(オフ状態と称する)とに切り替えられる。パイロット圧供給バルブ133がオン状態とされてパイロット圧を供給する場合は、このパイロット圧により旋回制御バルブ121のスプールが左方向に移動し、スプールの移動位置が左側位置へと切り替えられる。パイロット圧供給バルブ134がオン状態とされてパイロット圧を供給する場合は、このパイロット圧により旋回制御バルブ121のスプールが右方向に移動し、スプールの移動位置が右側位置へと切り替えられる。このようにパイロット圧供給バルブ133,134の作動が制御
されることにより、旋回制御バルブ121に供給されるパイロット圧が制御される。これにより、旋回制御バルブ121のスプールの移動位置が切り替えられ、旋回制御バルブ121から旋回モータ26に供給される作動油の給排及び供給方向が制御される。
作動ゲイン設定指示器170の把持操作部171がオペレータによって回転操作されることにより、コントローラ150による作動速度ゲインの設定調整が行われる。作動速度ゲインは、操作装置160における操作レバーの操作量と、対応する油圧アクチュエータの作動速度(油圧アクチュエータに供給される作動油の供給流量)との対応関係を決めるパラメータ(例えば、係数)として設定される。この作動速度ゲインの設定を、把持操作部171の回転角度位置に応じて変えることにより、同一操作量に対する油圧アクチュエータへの供給流量(作動速度)を調整することができる。
図5は、作動速度ゲインの設定の違いにより、操作部の操作量とアクチュエータへの供給油量との対応関係が変わる様子を模式的に表している。図5に示すG、G、Gはそれぞれ、設定可能範囲内における作動速度ゲインの最小値、最大値、中間値である。作動速度ゲインは、把持操作部171の回転角度位置に応じて、G以上G以下の任意の値に設定される。図5に示すように、作動速度ゲインを変更することにより、同一操作量に対する油圧アクチュエータへの供給流量(油圧アクチュエータの作動速度)が変わる。そのため、同一操作量に対する油圧アクチュエータの作動速度を速くしたいときは作動速度ゲインを高く設定し、逆に遅くしたいときは作動速度ゲインを低く設定するという調整を行うことができる。なお、作動速度ゲインの具体的な値は、油圧アクチュエータごとに適宜設定される。例えば、アームシリンダ37に対する作動速度ゲインでは、G=0.8
、G=1.0、G=1.2に設定し、バケットシリンダ38に対する作動速度ゲインでは、G=0.5、G=0.75、G=1.0に設定するようにするなど、アクチュエータによって
異なる値に設定することも可能である。
以下、具体的にコントローラ150による油圧アクチュエータの作動速度制御の内容について説明する。まず、図3に示すアームシリンダ37を単独で作動させる場合を例にとって説明する。なお、第1電動モータM1の回転は操作レバーの操作に対応して制御され、第1油圧ポンプP1からの吐出流量が制御されるが、その説明は後述する。コントローラ150は、アームシリンダ37を作動させるために操作される左の作業操作レバー161からの操作出力信号および、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号に基づいて、パイロット圧制御信号を生成して出力する。パイロット圧供給バルブ131,132は、このパイロット圧制御信号によりパイロット圧を調圧する。この場合における操作出力信号および作動ゲイン指示信号に基づいてパイロット圧制御信号を生成する手法として、以下2つの手法について図6および図7を追加参照して説明する。
〈手法X1〉
1つめの手法X1では、コントローラ150が、操作装置160(ここでは作業操作レバー161)からの操作出力信号を検出し、検出した操作出力信号の信号レベル(例えばKとする)に対応する油圧アクチュエータ(ここではアームシリンダ37)の作動速度A(これを基本作動速度と称する)を求める。具体的には例えば、図6に示すように、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号を考慮しない場合(例えば、作動速度ゲイン=1.0の場合)における操作出力信号の信号レベルと作動速度との対応関係を
、設計値に基づくシミュレーション等により予め求めておき、この対応関係に基づき作動速度Aを求める。図6では、操作出力信号と作動速度との対応関係を線形の対応関係として表しているが、実際には所望の性能特性が得られるような対応関係に設定される。この対応関係は非線形となることも多い。
次に、コントローラ150は、検出した作動ゲイン指示信号に対応する作動速度ゲインGを設定する。作動速度ゲインは、作動速度を増減させる際の比率(増幅率や減衰率)や増減量に対応する値であり、オペレータの操作により設定される。例えば、作動ゲイン設定指示器170の把持操作部171がその回転可能角度範囲内の最も左側の回転角度位置に操作された場合には、作動速度ゲインは最も小さい値G(例えば、0.8)に設定さ
れる。把持操作部171が最も右側の回転角度位置に操作された場合には、作動速度ゲインは最も大きい値G(例えば、1.2)に設定される。Gは、G≦G≦Gを満た
す作動速度ゲイン値である。
作動速度ゲインGを設定するとコントローラ150は、作動速度Aに作動速度ゲインGを加味したゲイン補正作動速度Aを求める。例えば、作動速度Aの値に作動速度ゲインGの値を乗算した値をゲイン補正作動速度Aの値とする(図6を参照)。ゲイン補正作動速度Aは、作動速度ゲインGが1.0より小さい値の場合には、作動速度
よりも小さい(遅い)速度となり、作動速度ゲインGが1.0より大きい値の場合に
は、作動速度Aよりも大きい(速い)速度となる。ゲイン補正作動速度Aが決まると、油圧アクチュエータ(アームシリンダ37)の特性から、ゲイン補正作動速度Aで作動させるための必要流量(必要供給流量)が決まる。必要供給流量が決まれば、制御バルブ(ここでは制御バルブ114)の特性から、必要供給流量を供給するためのバルブ開度が決まり、そのバルブ開度とするためのパイロット圧を求めることができる。コントローラ150は、求めたパイロット圧が制御バルブに供給されるように、パイロット圧制御信号をインバータ106に出力する。
このパイロット圧制御信号により、パイロット圧供給バルブ131,132の作動が制
御され、パイロット圧供給バルブ131,132からアーム制御バルブ114に供給され
るパイロット圧が制御される。そして、このパイロット圧によりアーム制御バルブ114
のスプールの移動方向および移動位置(開度)が制御され、これにより、アーム制御バルブ114からアームシリンダ37に供給される作動油の流量が制御されて、アームシリンダ37の作動速度が制御される。すなわち、手法X1によれば、アーム制御バルブ114に供給されるパイロット圧が、作業操作レバー161からの操作出力信号および、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号に基づいて制御され、このパイロット圧の制御によりアームシリンダ37の作動速度が制御される。具体的には、同一の操作量に対して、作動速度ゲイン値が1.0より大きいときは、作動速度ゲイン値が1.0のときの作動速度よりも速い作動速度となり、作動速度ゲイン値が1.0より小さいときは、作動速度ゲ
イン値が1.0のときの作動速度よりも遅い作動速度となる。作動速度ゲイン値を大きくす
ることにより油圧アクチュエータ(アームシリンダ37)の作動速度を高めたり、作動速度ゲイン値を小さくして作動速度を低くすることができる。そのため、同一の操作量に対する油圧アクチュエータの作動速度を作業内容等に応じて適宜調整して作業を行うことができる。
〈手法X2〉
2つめの手法X2では、コントローラ150が、操作装置160(作業操作レバー161)からの操作出力信号と、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号を検出する。そして、検出した作動ゲイン指示信号(作動ゲイン設定指示器170の把持操作部171の回転角度位置)に対応する作動速度ゲインG(G≦G≦G)を設定する。
次に、コントローラ150は、検出した操作出力信号に作動速度ゲインGを乗算して補正操作出力信号を求める。例えば、信号レベルKの操作出力信号に、作動速度ゲインGを乗算して信号レベルKの補正操作出力信号を求める。コントローラ150は、求めた補正操作出力信号に対応するパイロット圧制御信号をパイロット圧供給バルブ(パイロット圧供給バルブ131,132のうちの対応する方)に出力する。
このパイロット圧制御信号により、手法X1と同様に、パイロット圧供給バルブ131,132の作動が制御され、パイロット圧供給バルブ131,132からアーム制御バルブ114に供給されるパイロット圧が制御される。そして、このパイロット圧によりアーム制御バルブ114のスプールの移動方向および移動位置(開度)が制御され、これにより、アーム制御バルブ114からアームシリンダ37に供給される作動油の流量が制御されて、アームシリンダ37の作動速度が制御される。すなわち、手法X2においても、アーム制御バルブ114に供給されるパイロット圧が、作業操作レバー161からの操作出力信号および、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号に基づいて制御され、このパイロット圧の制御によりアームシリンダ37の作動速度が制御される。
以上の説明では、アームシリンダ37の作動速度の制御を行う場合を例にとって説明しているが、他の作業用油圧アクチュエータの作動速度の制御を行う場合も上記内容と同様の制御が行われる。図7は、操作出力信号(操作レバー等の操作量)と作動速度ゲインに基づいて、パイロット圧供給バルブからのパイロット圧および作業用油圧アクチュエータの作動速度が変化する様子を模式的に表している。図7に示すように、作動速度ゲインが小さくなるほど、操作出力信号(操作量)の変化に対する作業用油圧アクチュエータの作動速度(パイロット圧)の変化の割合が小さくなる。そのため、作動速度ゲインを例えば1.0よりも小さく設定することにより、操作量に対する作業用油圧アクチュエータの作動
速度を遅くし、これにより、作業用油圧アクチュエータを微速作動させるような繊細な作業を的確に行えるようにすることが可能となる。
次に、図4に示す旋回モータ26を作動させる場合の作動速度制御の内容について説明する。コントローラ150は、旋回モータ26を作動させるために操作される左の作業操
作レバー161からの操作出力信号および、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号に基づいて、回転数制御信号を生成して出力する。第2電動モータM2は、この回転数制御信号により回転数を調整する。この場合における作動ゲイン指示信号および作動ゲイン指示信号に基づいて回転数制御信号を生成する手法として、以下2つの手法について図8を追加参照して説明する。以下では説明の簡略化のため図6を、旋回モータ26の作動速度制御にも適用可能なものとして参照する。
〈手法Y1〉
1つめの手法Y1では、操作レバー(ここでは作業操作レバー161)が操作されると、コントローラ150が、操作装置160からの操作出力信号を検出し、パイロット圧制御信号をパイロット圧供給バルブに出力する。このパイロット圧制御信号により、パイロット圧供給バルブ(パイロット圧供給バルブ133,134のうちの対応する方)がオフ
状態からオン状態に切り替られる。また、それにより、旋回制御バルブ121の開度が全開状態に切り替えられる。コントローラ150は、操作装置160からの操作出力信号の信号レベル(例えばKとする)に対応する油圧アクチュエータ(ここでは旋回モータ26)の作動速度A(基本作動速度に相当する)を求める。例えば、上記手法X1と同様に、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号を考慮しない場合(作動速度ゲイン=1.0の場合)における操作出力信号の信号レベルと作動速度との対応関係を予め
求めておき、この対応関係に基づき作動速度Aを求める(図6を参照)。
次に、コントローラ150は、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号を検出し、検出した作動ゲイン指示信号に対応する作動速度ゲインGを設定する。作動速度ゲインGを設定するとコントローラ150は、作動速度Aに作動速度ゲインGを加味したゲイン補正作動速度Aを求める。例えば、上記手法X1と同様に、作動速度Aの値に作動速度ゲインGの値を乗算した値をゲイン補正作動速度Aの値とする(図6を参照)。
ゲイン補正作動速度Aが決まると、油圧アクチュエータ(旋回モータ26)の特性から、ゲイン補正作動速度Aで作動させるための必要供給流量が決まる。必要供給流量が決まれば、第2電動モータM2および第2油圧ポンプP2の特性から、必要供給流量を供給するための第2電動モータM2の回転数を求めることができる。コントローラ150は、求めた回転数で第2電動モータM2が作動するように、回転数制御信号をインバータ106に出力する。
この回転数制御信号を受けたインバータ106により、第2電動モータM2の回転数が制御され、この回転数制御により旋回用油圧ポンプP2からの吐出流量が制御される。第2電動モータM2の回転数制御が行われる場合、パイロット圧供給バルブ133,134
の一方がオン状態とされてパイロット圧が旋回制御バルブ121に供給される。これにより、旋回制御バルブ121のスプールの移動位置が右側位置または左側位置へと切り替えられる。そのため、旋回制御バルブ121から旋回モータ26に供給される作動油の流量は、旋回用油圧ポンプP2からの吐出流量すなわち第2電動モータM2の回転数によって決まることになる。すなわち、手法Y1によれば、第2電動モータM2の回転数が、作業操作レバー161からの操作出力信号および、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号に基づいて制御され、この第2電動モータM2の回転数制御により旋回モータ26の作動速度が制御される。具体的には、同一の操作量に対して、作動速度ゲイン値が1.0より大きいときは、作動速度ゲイン値が1.0のときの作動速度よりも速い作動速度となり、作動速度ゲイン値が1.0より小さいときは、作動速度ゲイン値が1.0のときの作動速度よりも遅い作動速度となる。作動速度ゲイン値を大きくすることにより油圧アクチュエータ(旋回モータ26)の作動速度を高めたり、作動速度ゲイン値を小さくして作動速度を低くすることができるができる。そのため、同一の操作量に対する油圧アクチュエータ
の作動速度を作業内容等に応じて適宜調整して作業を行うことができる。
〈手法Y2〉
2つめの手法Y2では、操作レバー(ここでは作業操作レバー161)が操作されると、コントローラ150が、操作装置160からの操作出力信号を検出し、パイロット圧制御信号をパイロット圧供給バルブに出力する。このパイロット圧制御信号により、パイロット圧供給バルブ(パイロット圧供給バルブ133,134のうちの対応する方)がオフ
状態からオン状態に切り替られる。また、それにより、旋回制御バルブ121の開度が全開状態に切り替えられる。コントローラ150は、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号を検出し、検出した作動ゲイン指示信号に対応する作動速度ゲインGを設定する。
次に、コントローラ150は、検出した操作出力信号に作動速度ゲインGを乗算して補正操作出力信号を求める。例えば、信号レベルKの操作出力信号に、作動速度ゲインGを乗算して信号レベルKの補正操作出力信号を求める。コントローラ150は、求めた補正操作出力信号に対応する回転数制御信号をインバータ106に出力する。
この回転数制御信号を受けたインバータ106により、第2電動モータM2の回転数が制御され、この回転数制御により旋回用油圧ポンプP2からの吐出流量が制御される。手法Y1と同様に、第2電動モータM2の回転数制御が行われる場合、パイロット圧供給バルブ133,134の一方がオン状態とされてパイロット圧が旋回制御バルブ121に供
給される。これにより、旋回制御バルブ121のスプールの移動位置が右側位置または左側位置へと切り替えられる。そのため、旋回制御バルブ121から旋回モータ26に供給される作動油の流量は、旋回用油圧ポンプP2からの吐出流量すなわち第2電動モータM2の回転数によって決まる。すなわち、手法Y2においても、第2電動モータM2の回転数が、作業操作レバー161からの操作出力信号および、作動ゲイン設定指示器170からの作動ゲイン指示信号に基づいて制御され、この第2電動モータM2の回転数制御により旋回モータ26の作動速度が制御される。
図8は、操作出力信号(操作レバー161の操作量)と作動速度ゲインに基づいて、第2電動モータM2の回転数および旋回モータ26の作動速度が変化する様子を模式的に表している。図8に示すように、作動速度ゲインが小さくなるほど、操作出力信号(操作量)の変化に対する旋回モータ26の作動速度(第2電動モータM2の回転数)の変化の割合が小さくなる。そのため、作動速度ゲインを例えば1.0よりも小さく設定することによ
り、操作量に対する旋回モータ26の作動速度を遅くし、これにより、旋回体20を微速旋回させるような繊細な作業を的確に行えるようにすることが可能となる。
以上のようにコントローラ150は、作動ゲイン設定指示器170の把持操作部171の回転角度位置に応じて、操作装置160における各操作レバーの操作に対する各作業用油圧アクチュエータおよび旋回モータ26の作動速度ゲインをまとめて設定することができるように構成されている。そのため、オペレータは、作動ゲイン設定指示器170の把持操作部171を回転操作するだけで容易に、各操作レバーの操作量に対する各油圧アクチュエータの作動速度特性の設定調整を一度に行うことができる。
次に、図3に示す第1油圧ポンプP1からの吐出流量の制御について、図9および図10を追加参照して説明する。一般的には、油圧ポンプP1側の作動油圧と作業用油圧アクチュエータ側の作動油圧との差に基づいて油圧ポンプP1からの吐出流量を決めるというフィードバック制御により油圧ポンプP1からの吐出流量が制御される。しかし、このようなフィードバック制御により油圧ポンプP1からの吐出流量を制御すると、制御応答性が比較的遅くなる。そのため、第1油圧ポンプP1からの吐出流量の制御において、差圧
が急に変化する状況では制御遅れが生じてハンチングが起こり易く、差圧が僅かしか変化しない状況では応答性が悪くなり易いという懸念がある。そこで、作動制御装置100においては、コントローラ150が、第1油圧ポンプP1からの吐出流量を次のように制御する。
アームシリンダ37が単独で作動される場合、コントローラ150は、アームシリンダ37を作動させるために操作される左の作業操作レバー161からの操作出力信号(第1の操作出力信号と称する)の信号レベル(作業操作レバー161の操作量)に応じて、第1電動モータM1の回転数を制御する。具体的には、第1の操作出力信号の信号レベル(作業操作レバー161の操作量)が大きくなるほど第1油圧ポンプP1からの吐出流量が増えるように、かつ、第1の操作出力信号の信号レベルに対応する作動速度でアームシリンダ37を作動させるための必要吐出流量が第1油圧ポンプP1から吐出されるように、第1電動モータM1の回転数を制御する。例えば、図9に示すように、第1の操作出力信号の信号レベルと、必要吐出流量を得るための第1電動モータM1の回転数との対応関係を、設計値に基づくシミュレーション等により予め求めておき、この対応関係に基づき第1電動モータM1の回転数(必要回転数と称する)を求める。そして、求めた必要回転数となるように回転数制御信号をインバータ106に出力して、第1電動モータM1の回転数を制御する。必要回転数で第1電動モータM1が回転することにより、アームシリンダ37を作動させるための必要吐出流量が第1油圧ポンプP1から吐出される。この場合、第1油圧ポンプP1から吐出される作動油が、制御バルブ114を介してアームシリンダ37に供給される。制御バルブ114は、作業操作レバー161の操作量に応じて開度が制御されることにより、操作量に応じた作動速度でアームシリンダ37を作動させるための必要供給流量をアームシリンダ37に供給できるように、バルブ開度に対する開口面積等の開口特性が設定されている。第1油圧ポンプP1から吐出される必要吐出流量は、制御バルブ114からアームシリンダ37に供給される必要供給流量を上回るように(制御バルブ114の流入側の油圧が流出側の油圧よりも高くなるように)設定される。
バケットシリンダ38が単独で作動される場合、コントローラ150は、バケットシリンダ38を作動させるために操作される右の作業操作レバー162からの操作出力信号(第2の操作出力信号と称する)の信号レベル(操作量)に応じて、第1電動モータM1の回転数を制御する。具体的には、第2の操作出力信号の信号レベル(作業操作レバー162の操作量)が大きくなるほど第1油圧ポンプP1からの吐出流量が増えるように、かつ、第2の操作出力信号の信号レベルに対応する作動速度でバケットシリンダ38を作動させるための必要吐出流量が第1油圧ポンプP1から吐出されるように、第1電動モータM1の回転数を制御する。例えば、図10に示すように、第2の操作出力信号の信号レベルと、必要吐出流量を得るための第1電動モータM1の回転数との対応関係を予め求めておき、この対応関係に基づき第1電動モータM1の必要回転数を求める。そして、求めた必要回転数となるように回転数制御信号をインバータ106に出力して、第1電動モータM1の回転数を制御する。必要回転数で第1電動モータM1が回転することにより、バケットシリンダ38を作動させるための必要吐出流量が第1油圧ポンプP1から吐出される。この場合、第1油圧ポンプP1から吐出される作動油が、制御バルブ115を介してバケットシリンダ38に供給される。制御バルブ115は、作業操作レバー162の操作量に応じて開度が制御されることにより、操作量に応じた作動速度でバケットシリンダ38を作動させるための必要供給流量をバケットシリンダ38に供給できるように、バルブ開度に対する開口面積等の開口特性が設定されている。第1油圧ポンプP1から吐出される必要吐出流量は、制御バルブ114からアームシリンダ37に供給される必要供給流量を上回るように(制御バルブ115の流入側の油圧が流出側の油圧よりも高くなるように)設定される。
図9および図10では、操作出力信号の信号レベルと必要回転数との対応関係を線形の
対応関係として表しているが、実際には所望の性能特性が得られるような対応関係に設定される。この対応関係は非線形となることも多い。操作出力信号の信号レベル(操作レバーの操作量)に対する必要吐出流量(必要回転数)を必要吐出流量:操作量比率と呼ぶこととする。この必要吐出流量:操作量比率は、作動させる油圧アクチュエータやその油圧アクチュエータに作動油を供給する制御バルブ等の特性によって決まる。そのため、必要吐出流量:操作量比率は、油圧アクチュエータごとに異なることが多い。例えば、アームシリンダ37とバケットシリンダ38とでは、アームシリンダ37に対応する必要吐出流量:操作量比率(H1とする)の方が、バケットシリンダ38に対応する必要吐出流量:操作量比率(H2とする)よりも大きい。図9および図10に示す対応関係は、それぞれの必要吐出流量:操作量比率に基づき設定されている。なお、作動速度ゲインが調整変更される場合は、その作動速度ゲインの変更に応じて、必要吐出流量:操作量比率も変わる。
アームシリンダ37とバケットシリンダ38が同時に作動される場合、コントローラ150は、作業操作レバー161からの第1の操作出力信号の信号レベルに対応する第1電動モータM1の必要回転数と、作業操作レバー162からの第2の操作出力信号の信号レベルに対応する第1電動モータM1の必要回転数をそれぞれ求め、それらを加算する。そして、加算した必要回転数(合算必要回転数と称する)となるように第1電動モータM1の回転数を制御する回転数制御信号をインバータ106に出力して回転数を制御する。例えば、第1の操作出力信号の信号レベルがKA1、第2の操作出力信号の信号レベルがKB1のときは、信号レベルKA1のときの必要回転数RA1と、信号レベルKB1のときの必要回転数RB1とを加算して、合算必要回転数を求める(図9,図10を参照)。なお、合算必要回転数は、第1の操作出力信号の信号レベルKA1と、第2の操作出力信号の信号レベルKB1に、比率H1と比率H2をそれぞれ重み係数として乗算し、乗算後の各値を合算して求めたものに相当する。合算必要回転数で第1電動モータM1が回転することにより、アームシリンダ37とバケットシリンダ38を同時に作動させるための必要吐出流量が油圧ポンプP1から吐出される。この場合、第1油圧ポンプP1から吐出される作動油は、アームシリンダ37とバケットシリンダ38とに分流して供給される。このときの分流比は、作業操作レバー161の操作量に応じて制御バルブ114からアームシリンダ37に供給される必要供給流量と、作業操作レバー162の操作量に応じて制御バルブ115からバケットシリンダ38に供給される必要供給流量との比に対応する。制御バルブ114,115は、作業操作レバー161,162の操作量に応じてそれぞれ開度が制御されることにより、アームシリンダ37への必要供給流量とバケットシリンダ38への必要供給流量との比に対応する分流比が得られるように、それぞれの開口特性が設定されている。第1油圧ポンプP1から吐出される必要吐出流量は、制御バルブ114からアームシリンダ37に供給される必要供給流量と、制御バルブ115からバケットシリンダ38に供給される必要供給流量との合計を上回るように設定される。
なお、アームシリンダ37とバケットシリンダ38が同時に作動される場合、コントローラ150は、作業操作レバー161からの第1の操作出力信号の信号レベルと、バケットシリンダ38を作動させるために操作される右の作業操作レバー162からの第2の操作出力信号の信号レベルとを加算するようにしてもよい。そして、加算した信号レベル(合算信号レベルと称する)に応じて、合算信号レベル(作業操作レバー161の操作量および作業操作レバー162の操作量)が大きくなるほど第1油圧ポンプP1からの吐出流量が増えるように、かつ、合算信号レベルに対応する必要流量(必要吐出流量)が油圧ポンプP1から吐出されるように、第1電動モータM1の回転数を制御するようにしてもよい。
合算信号レベルを求める場合、第1の操作出力信号の信号レベルと、第2の操作出力信号の信号レベルとを単純に加算するのではなく、同じ信号レベル(操作量)対する必要吐
出流量の比(上述の必要吐出流量:操作量比率同士の比H1:H2に相当する)に応じて、操作出力信号ごとに重み付けを行って加算することが好ましい。例えば、同じ信号レベル(操作量)であっても、アームシリンダ37の方がバケットシリンダ38よりも作動時に多くの吐出流量を必要とする場合、その必要吐出流量(例えば、最大信号レベル(最大操作量)のときの必要吐出流量)の比(例えば1.5:1.0とする)に応じて、第1の操作出力信号の信号レベルには1.5を乗算し、第2の操作出力信号の信号レベルには1.0を乗算して、その乗算後の各信号レベルを加算して合算信号レベルを求める。そして、求めた合算信号レベルに対応する必要吐出流量(必要回転数)を求める。具体的には、求めた合算信号レベルは、第1の操作出力信号の信号レベルを、第2の操作出力信号の信号レベルに換算して合算した信号レベルとなるので、合算信号レベルにバケットシリンダ38に対応する必要吐出流量:操作量比率H2を乗算することにより、必要吐出流量(必要回転数)を求めることができる。
ここでは、アームシリンダ37とバケットシリンダ38が同時に作動される場合を例にとって説明したが、他の作業用油圧アクチュエータが複数同時に作動される場合(3つ以上でもよい)も同様の制御が行われる。このように操作レバー等の操作量に応じて第1電動モータM1の回転数を制御し、これにより第1油圧ポンプP1からの吐出流量を制御するように構成することにより、必要な油量を的確に供給することができる。また、第1油圧ポンプP1からの吐出流量が少なくても済む状況では、第1電動モータM1の回転数を少なくすることができるので、電力の消費を抑えることが可能となる。さらに、固定容量型の第1油圧ポンプP1を用いるので、可変容量型の油圧ポンプを用いる場合に比べ、コストを抑えることができメンテナンス性も向上する。また、第1油圧ポンプP1側の作動油圧と作業用油圧アクチュエータ側の作動油圧との差に基づいて第1油圧ポンプP1からの吐出流量を決めるというフィードバック制御を行う場合とは異なり、吐出流量の制御において、ハンチングが起こり易くなったり応答性が悪くなったりすることもない。
上記説明では、第1油圧ポンプP1を固定容量型の油圧ポンプとしたが、可変容量型の油圧ポンプを用いてもよい。可変容量型の油圧ポンプを用いる場合、その吐出流量制御は油圧ポンプの容量を制御することにより行ってもよい。また、その場合、可変容量型の油圧ポンプを、電動モータではなくエンジンにより駆動させるようにしてもよい。図11には、エンジンE1によって駆動される可変容量型油圧ポンプP3を例示している。可変容量型油圧ポンプP3の容量は、例えば、油圧駆動または電磁駆動されるピストン181を有する容量制御装置180によって制御される。このような構成とする場合、コントローラ150は、作業操作装置160からの各操作出力信号の信号レベルを加算して得られる合算信号レベルに応じて、合算信号レベルが大きくなるほど可変容量型油圧ポンプP3からの吐出流量が増えるように、容量制御装置180を作動させて可変容量型油圧ポンプP3の容量を制御する。また、旋回用油圧ポンプP2に代えて可変容量型の油圧ポンプを用いてもよいし、その吐出流量制御は油圧ポンプの容量を制御することにより行ってもよい。その場合、その可変容量型の油圧ポンプを、電動モータではなくエンジンにより駆動させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、パイロット圧供給バルブユニット130から供給されるパイロット圧により制御バルブ111〜118の開度が制御される構成であるが、制御バルブ111〜118を電磁比例式の制御バルブで構成し、制御バルブ111〜118の開度を電磁的に制御するように構成してもよい。また、制御バルブ111〜118の開度を、電動モータ等の駆動装置を用いて制御するようにしてもよい。上述の実施形態では、第1油圧ポンプP1からの作動油を用いてパイロット圧を生成する構成であるが、第1電動モータM1により第1油圧ポンプP1とともに駆動されるパイロット用油圧ポンプを設け、このパイロット用油圧ポンプからの作動油を用いてパイロット圧を生
成するように構成してもよい。
操作レバーの操作に対する油圧アクチュエータの作動特性の設定(初期設定)を、油圧アクチュエータごとに変更できるように構成してもよい。例えば、操作レバーの操作量と、対応する油圧アクチュエータの作動速度(供給油量)との対応関係の設定を変更するために、必要吐出流量:操作量比率の設定を変更したり、作動速度ゲイン値の設定を変更することができるようにしてもよい。この設定の変更は、例えば、コントローラ150に電気的に接続される携行タイプのコンピュータ(設定変更のためのプログラムを搭載)等を介して行うようにすることができる。
また、旋回体20の旋回作動と、クローラ機構15やショベル装置30とを同時に作動させるときには、第1油圧ポンプP1の吐出流量を旋回用油圧ポンプP2の吐出流量の分だけ減少させる(第1油圧ポンプP1の馬力を旋回用油圧ポンプP2の馬力分だけ抑える)ように制御する構成としてもよい。また、上述の実施形態では、本発明を油圧ショベルに適用した例を示しているが、本発明は、油圧ショベル以外の作業用車両に対しても同様に適用し同様の効果を得ることが可能である。
1 油圧ショベル
10 走行体
16L,16R 走行モータ
20 旋回体
26 旋回モータ
30 ショベル装置
36 ブームシリンダ
37 アームシリンダ
38 バケットシリンダ
100 作動制御装置
110 制御バルブユニット
130 パイロット圧供給バルブユニット
150 コントローラ
160 操作装置
170 作動ゲイン設定指示器
M1 第1電動モータ
M2 第2電動モータ
E1 エンジン
P1 第1油圧ポンプ
P2 旋回用油圧ポンプ
P3 可変容量型油圧ポンプ

Claims (8)

  1. 油圧作動装置を備えた作業用車両の作動制御装置において、
    前記油圧作動装置を駆動するための油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータの駆動に必要な作動油を送り出す作動油供給源と、
    前記作動油供給源から送り出す油量を制御する送出油量制御装置と、
    前記油圧アクチュエータを作動させて前記油圧作動装置を駆動させるために操作される操作装置と、
    前記操作装置の操作に応じて前記作動油供給源から送り出される作動油を前記油圧アクチュエータに供給する制御を行う作動油供給制御装置と、を備え、
    前記送出油量制御装置は、前記操作装置の操作量に応じて前記作動油供給源から送り出す油量を制御することを特徴とする作業用車両の作動制御装置。
  2. 複数の前記油圧作動装置を備え、これら複数の油圧作動装置を駆動するために複数の前記油圧アクチュエータを備え、これら複数の油圧アクチュエータに対応して複数の前記作動油供給制御装置を備え、前記複数の油圧アクチュエータに対応して前記操作装置が複数の操作を行うように構成され、
    前記送出油量制御装置は、前記操作装置において複数の操作が行われたときに、これら複数の操作の合計の操作量に応じて前記作動油供給源から送り出す油量を制御することを特徴とする請求項1に記載の作業用車両の作動制御装置。
  3. 前記操作装置は操作量に応じた操作信号を出力するように構成され、
    前記送出油量制御装置は、前記操作装置において複数の操作が行われたときに、これら複数の操作により出力される複数の操作信号の合計に基づいて前記作動油供給源から送り出す油量を制御することを特徴とする請求項2に記載の作業用車両の作動制御装置。
  4. 前記送出油量制御装置は、前記操作装置において複数の操作が行われたときに、各操作に対応する前記油圧アクチュエータの作動特性に対応して前記複数の操作信号にそれぞれ重み付けを行い、重み付けを行った前記複数の操作信号の合計に基づいて前記作動油供給源から送り出す油量を制御することを特徴とする請求項3に記載の作業用車両の作動制御装置。
  5. 前記油圧アクチュエータの作動特性が、前記操作装置の操作に対応して必要とされる前記油圧アクチュエータの作動油量であることを特徴とする請求項4に記載の作業用車両の作動制御装置。
  6. 前記作動油供給源が、油圧ポンプおよび前記油圧ポンプを駆動する電動モータであり、
    前記送出油量制御装置は、前記電動モータの回転数を制御することにより、前記油圧ポンプから送り出す油量を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の作業用車両の作動制御装置。
  7. 前記油圧ポンプは固定容量型の油圧ポンプであることを特徴とする請求項6に記載の作業用車両の作動制御装置。
  8. 前記作動油供給源が、油圧ポンプおよび前記油圧ポンプを駆動するエンジンであり、
    前記送出油量制御装置は、前記可変容量型の油圧ポンプの容量を制御することにより、前記油圧ポンプから送り出す油量を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の作業用車両の作動制御装置。
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