JP2020169516A - 油圧ショベル - Google Patents
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Abstract
【課題】階段装置を操作する地上の作業者の注意が自然と旋回体上の状況に向くようにする。【解決手段】旋回体に対して回動可能に設けられた上部階段と、前記上部階段の先端に回動可能に連結された下部階段と、前記上部階段を回動させるアクチュエータと、前記上部階段の回動運動に連動して前記上部階段に対して前記下部階段を回動させるリンク機構と、前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、前記駆動回路に電源を供給する電源回路とを備えた油圧ショベルにおいて、前記電源回路に電源を接続する第1グリップと、前記駆動回路を駆動する第2グリップとを備え、前記第1グリップ及び前記第2グリップを同時に引くことで前記階段装置が展開し、前記階段装置の展開操作をする際に前記第1グリップ及び前記第2グリップを両手で握った作業者が前記上部階段の基部に正対するように構成する。【選択図】図6
Description
本発明は、格納式の階段装置を備えた油圧ショベルに関する。
一般的に、油圧ショベルは作業機や運転室等を搭載した旋回体を走行体の上部に設置して構成されている。特に鉱山等で用いられる大型の油圧ショベルには、旋回体上の通路と地面との間を作業者が行き来するための乗降用階段が備えられている。乗降用階段は旋回体から地面付近まで延びるため、旋回体が旋回する際に走行体に干渉し得る。
それに対し、旋回体上のキャットウォークと呼ばれる通路に設置した上部ラダーに対して下部ラダーが上下にスライドするように構成された乗降用のラダー装置が知られている(特許文献1参照)。このラダー装置は、旋回体の旋回に伴って下部ラダーが走行体に干渉しないように、使用時以外には下部ラダーを上昇させてラダーを格納することができる。
特許文献1に記載されたラダー装置においては、バランスウェイトの重量で下部ラダーが上昇する構成が採用されており、使用する際には地面付近まで下降させた下部ラダーをロック機構で拘束し、ラダーが展開した状態を維持するようになっている。ラダーを格納する際には、ロック機構による下部ラダーの拘束を解くことで、バランスウェイトの重量により下部ラダーが上昇し自動的にラダーが格納される。ロック機構の操作については、旋回体上の通路に上がった作業者が操作するための操作ノブに加え、地上から作業者が操作するためにラダー装置から吊り下げた吊り輪状のグリップが備わっている。グリップはチェーンを介してロック装置に連結されており、地上から作業者がグリップを引くとロックが解除されて下部ラダーが上昇する。同文献においては、作業者が地上から下部ラダーを下ろして展開するための吊り輪状のグリップも備わっている。
しかし、走行体の履帯の高さが地上の作業者の手が届く高さを超えるような大型の油圧ショベルでは、同文献のようにラダー装置を地上の作業者が操作するためのグリップを設けると、旋回体の旋回時にグリップが走行体に干渉し得る。旋回体が旋回してもグリップ等が走行体に干渉しないように対策を講じる必要がある。
また、同文献においては、格納操作用及び展開操作用のいずれかのグリップを引くだけで地上の作業者がラダー装置を容易に操作できる。そのため、旋回体の通路上においてラダー装置の傍に他の作業者がいる場合、そのことに気付かずに地上の作業者がラダー装置を動かしてしまう可能性がある。
本発明の目的は、格納式の階段装置を地上から操作するためのグリップが作業時に走行体に干渉しないようにすると共に、階段装置を操作する地上の作業者の注意が自然と旋回体上の状況に向くようにすることができる油圧ショベルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、左右の走行装置を有する走行体と、前記走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体の前部に設けられた作業機と、前記旋回体に設けられた通路と地面との間を行き来するための折り畳み格納式の階段装置と備え、前記階段装置が、前記旋回体に対して回動可能に設けられた上部階段と、前記上部階段の先端に回動可能に連結された下部階段と、前記上部階段を回動させるアクチュエータと、前記上部階段の回動運動に連動して前記上部階段に対して前記下部階段を回動させるリンク機構と、前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、前記駆動回路に電源を供給する電源回路とを含んで構成されていて、前記旋回体の前後方向の一方側に前記階段装置が展開する油圧ショベルにおいて、前記電源回路に電源を接続する第1モーメンタリスイッチと、前記駆動回路を駆動する第2モーメンタリスイッチと、前記第1モーメンタリスイッチから前記走行装置の上面よりも下側の高さまで吊り下がった第1グリップと、前記第2モーメンタリスイッチから前記走行装置の上面よりも下側の高さまで吊り下がった第2グリップとを備え、前記第1グリップ及び前記第2グリップを同時に引くことで前記階段装置が展開し、上から見て前記上部階段の基部の側方でかつ前記旋回体の旋回時に描く旋回軌道が前記走行体の外側を通る位置に、前記第1グリップ及び前記第2グリップが前記階段装置の格納及び展開の動作方向に2つ並べて配置されており、前記階段装置の展開操作をする際に前記第1グリップ及び前記第2グリップを両手で握った作業者が前記上部階段の基部に正対するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、格納式の階段装置を地上から操作するためのグリップが作業時に走行体に干渉しないようにすると共に、階段装置を操作する地上の作業者の注意が自然と旋回体上の状況に向くようにすることができる。
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
−油圧ショベル−
図1は本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの左側面図である。本願明細書においては、運転室7の前方(図1における左方)を旋回体の前方として扱う。同図に示した油圧ショベルは鉱山等で用いられる大型の油圧ショベルであり、走行体1及び旋回体2を有する車体と、作業機(フロント作業機)3を備えている。走行体1は油圧ショベルの下部構造体であり、クローラ式の左右の走行装置4を有している。旋回体2は旋回輪(不図示)を介して走行体1の上部に旋回可能に設けられ、左側前部に運転室7を備えている。運転室7の内部には、作業者が座る運転席(不図示)、作業者が操作する操作装置等が配置されている。作業機3は、旋回体2の前部中央に回動可能に連結したブーム11、ブーム11の先端に回動可能に連結したアーム12、及びアーム12の先端に回動可能に連結したバケット13を備えている。
図1は本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの左側面図である。本願明細書においては、運転室7の前方(図1における左方)を旋回体の前方として扱う。同図に示した油圧ショベルは鉱山等で用いられる大型の油圧ショベルであり、走行体1及び旋回体2を有する車体と、作業機(フロント作業機)3を備えている。走行体1は油圧ショベルの下部構造体であり、クローラ式の左右の走行装置4を有している。旋回体2は旋回輪(不図示)を介して走行体1の上部に旋回可能に設けられ、左側前部に運転室7を備えている。運転室7の内部には、作業者が座る運転席(不図示)、作業者が操作する操作装置等が配置されている。作業機3は、旋回体2の前部中央に回動可能に連結したブーム11、ブーム11の先端に回動可能に連結したアーム12、及びアーム12の先端に回動可能に連結したバケット13を備えている。
油圧ショベルはまた、左右の走行モータ(不図示)、旋回モータ(不図示)、ブームシリンダ17、アームシリンダ18、バケットシリンダ19等を備えている。これらは油圧アクチュエータである。左右の走行モータは、走行体1の左右の走行装置4をそれぞれ駆動する。旋回モータは旋回輪を駆動して走行体1に対して旋回中心C周りに旋回体2を旋回させる。ブームシリンダ17はブーム11を上下に駆動する。アームシリンダ18はアーム12を前後に駆動する。バケットシリンダ19はバケット13をダンプ方向及びクラウド方向に駆動する。
旋回体2には左右のフェンダ21が備わっている。左右のフェンダ21は旋回体2の下部の左右の側面にそれぞれ突出して設けられている。これらフェンダ21の上部には、作業者が歩行したり旋回体2に搭載された各機器をメンテナンスしたりするため、キャットウォーク或いはサイドウォークと呼ばれる通路22が設けられている。通路22は旋回体2の側面に沿って前後に延びている。これら通路22は運転室7を設置した旋回体2の上面フロア23よりも低位置に設けられている。そのため、運転室7の後側の位置において左側の通路22と上面フロア23とが階段24で接続されている。作業者はこの階段24を介して左側の通路22と上面フロア23との間を上り下りすることができる。上面フロア23における運転室7の左側には通路25が設けられており、運転室7に対して作業者が通路25から出入りできるようになっている。
−階段装置−
旋回体2の左側(運転室7がある側)のフェンダ21の側部には階段装置30が設けられている。階段装置30は、通路22と地面との間を行き来するための折り畳み式の格納階段を備えた装置である。本実施形態の油圧ショベルでは運転室7が地面から遠い高所にあるため地面から作業者が乗降するための階段を要する。しかし、仮に階段を常設の固定式とすると油圧ショベルの走行時に階段の下部が地面等に干渉する恐れがある。また走行体1の走行装置4も大きくその高さは地面に立った作業者の背丈を大きく超える程であるため、地面に接近する階段の下部よりも走行装置4の上縁が高く、旋回体2が旋回すると階段が走行装置4に干渉し得る。そのため、本実施形態では折り畳み式の格納階段を備えた階段装置30を採用し、使用時以外には格納階段を折り畳んで通路22の高さ位置に格納する構成としている。本実施形態の階段装置30は、格納階段32を旋回体2の後方向に展開する構成である(図2)。
旋回体2の左側(運転室7がある側)のフェンダ21の側部には階段装置30が設けられている。階段装置30は、通路22と地面との間を行き来するための折り畳み式の格納階段を備えた装置である。本実施形態の油圧ショベルでは運転室7が地面から遠い高所にあるため地面から作業者が乗降するための階段を要する。しかし、仮に階段を常設の固定式とすると油圧ショベルの走行時に階段の下部が地面等に干渉する恐れがある。また走行体1の走行装置4も大きくその高さは地面に立った作業者の背丈を大きく超える程であるため、地面に接近する階段の下部よりも走行装置4の上縁が高く、旋回体2が旋回すると階段が走行装置4に干渉し得る。そのため、本実施形態では折り畳み式の格納階段を備えた階段装置30を採用し、使用時以外には格納階段を折り畳んで通路22の高さ位置に格納する構成としている。本実施形態の階段装置30は、格納階段32を旋回体2の後方向に展開する構成である(図2)。
図2は格納階段を展開した階段装置の左側面図、図3は格納階段を格納した階段装置の右側面図である。図2は旋回体2に向かって階段装置を見た図、図3は旋回体2側から階段装置を見た図である。図示したように階段装置30は、ベースフレーム31、格納階段32、アクチュエータ33、リンク機構34、駆動回路35(図4)、電源回路36(図4)、第1モーメンタリスイッチS1及び第2モーメンタリスイッチS2を含んで構成されている。また、格納階段32は折り畳み式であり、上部階段32a及び下部階段32bを含んで構成されている。実施形態のこれ以降の記載において、第1モーメンタリスイッチS1を「スイッチS1」、第2モーメンタリスイッチS2を「スイッチS2」と略称する。
・ベースフレーム
ベースフレーム31は階段装置30の基部構造体であり、旋回体2の左側(運転室7がある側)のフェンダ21の側部に、旋回体2の左右方向の外側(つまり本実施形態では左側)に張り出すようにして設置してある。このベースフレーム31は左側の通路22の前後方向の中間部で旋回体2の旋回中心C(図1)よりも後側の位置に配置されている。ベースフレーム31の上面は通路22の床面の高さに合わせてあり、通路22との間を作業者が行き来し易いように構成されている。
ベースフレーム31は階段装置30の基部構造体であり、旋回体2の左側(運転室7がある側)のフェンダ21の側部に、旋回体2の左右方向の外側(つまり本実施形態では左側)に張り出すようにして設置してある。このベースフレーム31は左側の通路22の前後方向の中間部で旋回体2の旋回中心C(図1)よりも後側の位置に配置されている。ベースフレーム31の上面は通路22の床面の高さに合わせてあり、通路22との間を作業者が行き来し易いように構成されている。
ベースフレーム31の内部には、アクチュエータ33に作動油を供給する油圧ポンプ42(図4)やこれを駆動する電動モータ43(同)、駆動回路35(同)、電源回路36(同)等が収容されている。ベースフレーム31の上面の面積は、このベースフレーム31に連なる通路22の面積よりも小さく、例えば作業者が2,3人立てる程度である。また、ベースフレーム31の左側面にはスイッチS1,S2が設置されている(後述)。
加えて、ベースフレーム31の上部には、階段装置30を操作する格納スイッチSW1(図3)、展開スイッチSW2(同)及び電源スイッチSW3(同)を備えた操作ボックス39が設置されている。例えば、格納スイッチSW1と展開スイッチSW2はモーメンタリスイッチ、電源スイッチSW3はオルタネイトスイッチである。操作ボックス39は、格納階段32の展開動作時に下部階段32bが下がって行く先の地面の様子をベースフレーム31に立って操作する作業者が見渡せるように配置されている。操作ボックス39で階段装置30を操作する場合、電源スイッチSW3で階段装置30の電源を入れた後、格納スイッチSW1で格納階段32の格納操作をし、展開スイッチSW2で展開操作をする。階段装置30の使用後は電源スイッチSW3で階段装置30の電源を切る。格納スイッチSW1や展開スイッチSW2の操作は、階段装置30の電源が入っていなければ無効である。また、電源スイッチSW3は階段装置30の停止スイッチを兼ねている。何らかの不具合により格納スイッチSW1(又は展開スイッチSW2)から手を放しても格納階段32の格納動作(又は展開動作)が停止しない場合、電源スイッチSW3をオフにすれば格納階段32が停止する。
・格納階段
上部階段32aは、ベースフレーム31の後端部に連結されて旋回体2における通路22に対して回動する。上部階段32aとベースフレーム31を連結するピンP1は旋回体2の左右方向(格納階段32の幅方向)に延びている。上部階段32aはピンP1を支点にしてベースフレーム31に対して上下に回動し、ベースフレーム31の上部に起立する姿勢(図3)から斜め下後方に延びる姿勢(図2)に、また斜め下後方に延びる姿勢(図2)から起立する姿勢(図3)に変位する。上部階段32aには手摺B1が備えられている。
上部階段32aは、ベースフレーム31の後端部に連結されて旋回体2における通路22に対して回動する。上部階段32aとベースフレーム31を連結するピンP1は旋回体2の左右方向(格納階段32の幅方向)に延びている。上部階段32aはピンP1を支点にしてベースフレーム31に対して上下に回動し、ベースフレーム31の上部に起立する姿勢(図3)から斜め下後方に延びる姿勢(図2)に、また斜め下後方に延びる姿勢(図2)から起立する姿勢(図3)に変位する。上部階段32aには手摺B1が備えられている。
下部階段32bは、上部階段32aの先端(自由端)に回動可能に連結されている。下部階段32bと上部階段32aとを連結するピンP2は旋回体2の左右方向(格納階段32の幅方向)に延びている。下部階段32bはピンP2を支点にして上部階段32aに対して上下に回動し、先端をピンP1に接近させて上部階段32aに折り重なる姿勢(図3)から、ピンP2を挟んでピンP1と反対側に先端を向けた姿勢(図2)に変位する。図2に示した状態が格納階段32の展開姿勢、図3に示した状態が格納階段32の格納姿勢である。当然ながら展開姿勢から格納姿勢へも格納階段32は姿勢変位可能である。下部階段32bには手摺B2が備えられている。
・アクチュエータ
アクチュエータ33は、上部階段32aを回動させ、リンク機構34と協働して格納階段32を格納及び展開する油圧シリンダである。アクチュエータ33の一端はピンP3を介してベースフレーム31に、他端はピンP4を介して上部階段32aに連結されている。ピンP3,P4は旋回体2の左右方向(格納階段32の幅方向)に延びている。アクチュエータ33が伸長すると上部階段32aが上方に回動し(図3)、収縮すると上部階段32aが下方に回動する(図2)。
アクチュエータ33は、上部階段32aを回動させ、リンク機構34と協働して格納階段32を格納及び展開する油圧シリンダである。アクチュエータ33の一端はピンP3を介してベースフレーム31に、他端はピンP4を介して上部階段32aに連結されている。ピンP3,P4は旋回体2の左右方向(格納階段32の幅方向)に延びている。アクチュエータ33が伸長すると上部階段32aが上方に回動し(図3)、収縮すると上部階段32aが下方に回動する(図2)。
アクチュエータ33に接続する油圧配管にはホールディングバルブVが備わっている。このホールディングバルブVにより格納階段32の格納時にアクチュエータ33が収縮して格納階段32が降下することを防止する。本実施形態では格納階段32の格納時に上部階段32aと下部階段32bとを連結する掛け金等の機械的ロック装置を省略しており、ホールディングバルブVを用いた油圧的ロック装置で代替してある。
・リンク機構
リンク機構34は、上部階段32aの回動運動に連動して上部階段32aに対して下部階段32bを回動させるように構成され、アクチュエータ33と協働して格納階段32を格納及び展開する役割を果たす。このリンク機構34は、リンク34a,34b及びロッド34cを含んで構成されている。リンク34aは三角形状をしており、その3つの頂点は、ピンP5を介して上部階段32aに、ピンP6を介してロッド34cの一端に、ピンP7を介してリンク34bの一端に、それぞれ回動可能に連結されている。ロッド34cの他端はピンP8を介してベースフレーム31に、リンク34bの他端はピンP9を介して下部階段32bに、それぞれ回動可能に連結されている。ピンP5−P9は旋回体2の左右方向(格納階段32の幅方向)に延びている。上部階段32a、リンク34a、ロッド34c及びベースフレーム31が、ピンP1,P5,P6,P8の4点で回転する4節リンクを形成している。また、上部階段32a、下部階段32b、リンク34a,34bが、ピンP2,P5,P7,P9の4点で回転する4節リンクを形成している。
リンク機構34は、上部階段32aの回動運動に連動して上部階段32aに対して下部階段32bを回動させるように構成され、アクチュエータ33と協働して格納階段32を格納及び展開する役割を果たす。このリンク機構34は、リンク34a,34b及びロッド34cを含んで構成されている。リンク34aは三角形状をしており、その3つの頂点は、ピンP5を介して上部階段32aに、ピンP6を介してロッド34cの一端に、ピンP7を介してリンク34bの一端に、それぞれ回動可能に連結されている。ロッド34cの他端はピンP8を介してベースフレーム31に、リンク34bの他端はピンP9を介して下部階段32bに、それぞれ回動可能に連結されている。ピンP5−P9は旋回体2の左右方向(格納階段32の幅方向)に延びている。上部階段32a、リンク34a、ロッド34c及びベースフレーム31が、ピンP1,P5,P6,P8の4点で回転する4節リンクを形成している。また、上部階段32a、下部階段32b、リンク34a,34bが、ピンP2,P5,P7,P9の4点で回転する4節リンクを形成している。
上記構成により、例えば図3の状態からアクチュエータ33を収縮させると、上部階段32aがピンP1を中心に下方に回動する。上部階段32a、リンク34a、ロッド34c及びベースフレーム31が上記の通り4節リンクを形成していることから、上部階段32aが下方へ回動するとリンク34aがピンP5を中心に上部階段32aに対して同図中の時計回りに回転する。更に、上記の通り上部階段32a、下部階段32b、リンク34b及びリンク34aが4節リンクを形成している。そのため、リンク34aがピンP5を中心に上部階段32aに対して同図中の時計回りに回転すると、上部階段32aに対して下部階段32bも同図中の時計回りに回動する。これにより上部階段32aが下方に回動しながら格納階段32が開いて展開し、図2のように下部階段32bが地面付近まで下りる。反対に図2の状態からアクチュエータ33を伸長させると、上部階段32aが上方に回動しながら格納階段32が閉じて折り畳まれ、図3のように下部階段32bがベースフレーム31の上部で起立した姿勢で格納される。
−回路−
図4は階段装置の駆動システムの要部を抜き出して表した回路図である。図4では、階段装置30の駆動システムのうちスイッチS1,S2の操作で動作する部分のみを抜き出して模式的に表してある。同図に示したシステムは、走行体1や旋回体2、作業機3等を駆動する油圧ショベルの油圧回路とは独立している(但し、作動油タンクTのみ油圧ショベルの油圧回路と共用している)。このシステムは、駆動回路35、電源回路36、電源41等を含んで構成されている。
図4は階段装置の駆動システムの要部を抜き出して表した回路図である。図4では、階段装置30の駆動システムのうちスイッチS1,S2の操作で動作する部分のみを抜き出して模式的に表してある。同図に示したシステムは、走行体1や旋回体2、作業機3等を駆動する油圧ショベルの油圧回路とは独立している(但し、作動油タンクTのみ油圧ショベルの油圧回路と共用している)。このシステムは、駆動回路35、電源回路36、電源41等を含んで構成されている。
・駆動回路
駆動回路35はアクチュエータ33を駆動する油圧回路であり、油圧ポンプ42、電動モータ43、方向切換弁44等を含んで構成されている。
駆動回路35はアクチュエータ33を駆動する油圧回路であり、油圧ポンプ42、電動モータ43、方向切換弁44等を含んで構成されている。
油圧ポンプ42は、作動油タンクTの作動油を吸い込んでアクチュエータ33を駆動する圧油を吐出する固定容量型のポンプである(可変容量型のポンプを用いても良い)。図示していないが油圧ポンプ42の吐出配管にはリリーフ弁が設けられている。電動モータ43は油圧ポンプ42を駆動する原動機である。
方向切換弁44は、油圧ポンプ42から吐出された圧油のアクチュエータ33に対する供給方向を切り換える電磁駆動式の3位置切換弁である。一方のソレノイド44aが励磁されるとスプールが図中右側に移動し、方向切換弁44が左側のポジションに切り換わる。これにより圧油がアクチュエータ33のロッド側の油室に供給され、アクチュエータ33が収縮し格納階段32が展開する。他方のソレノイド44bが励磁されるとスプールが図中左側に移動し、方向切換弁44が右側のポジションに切り換わる。これにより圧油がアクチュエータ33のボトム側の油室に供給され、アクチュエータ33が伸長し格納階段32が格納される。スプールには両側からバネ力が作用しており、ソレノイド44a,44bの双方が消磁状態になると中央の中立位置に復帰し、アクチュエータ33と油圧ポンプ42及び作動油タンクTとの接続が遮断されて格納階段32の姿勢が保持される。図4では図示していないが、アクチュエータ33(例えばボトム側の油室)に接続する油圧配管にはホールディングバルブV(図3)が設けられている。
・電源回路
電源回路36は、電源41から入力される電力から駆動回路35を駆動するのに必要な出力電力を生成する電力回路であり、駆動回路35には電源回路36により電源が供給される。電源41は例えばバッテリである。電源回路36は、スイッチS1を介して電源41に接続し、スイッチS2を介して駆動回路35の電動モータ43及びソレノイド44aに接続している。スイッチS1の接点が閉じる(スイッチS1がオンになる)ことで電源回路36に電源41が接続し、階段装置30の電源が入る。電源回路36に電源41が接続した状態でスイッチS2の接点が閉じる(スイッチS2がオンになる)ことで電源回路36を介して電動モータ43及びソレノイド44aに電源41が接続する。こうしてスイッチS2を操作することで駆動回路35が駆動され、電動モータ43が回転して油圧ポンプ42を駆動すると共に、ソレノイド44aが励磁されて方向切換弁44が図中の左側のポジションに切り換わる。その結果、油圧ポンプ42から吐出される圧油がアクチュエータ33のロッド側の油室に供給され、アクチュエータ33が収縮して格納階段32が展開する。スイッチS1,S2はモーメンタリスイッチであるため、同時に接点が閉じている間のみ駆動回路35が動作して格納階段32が展開し、少なくとも一方の接点が開くとその時点で階段装置30の動作は停止する。
電源回路36は、電源41から入力される電力から駆動回路35を駆動するのに必要な出力電力を生成する電力回路であり、駆動回路35には電源回路36により電源が供給される。電源41は例えばバッテリである。電源回路36は、スイッチS1を介して電源41に接続し、スイッチS2を介して駆動回路35の電動モータ43及びソレノイド44aに接続している。スイッチS1の接点が閉じる(スイッチS1がオンになる)ことで電源回路36に電源41が接続し、階段装置30の電源が入る。電源回路36に電源41が接続した状態でスイッチS2の接点が閉じる(スイッチS2がオンになる)ことで電源回路36を介して電動モータ43及びソレノイド44aに電源41が接続する。こうしてスイッチS2を操作することで駆動回路35が駆動され、電動モータ43が回転して油圧ポンプ42を駆動すると共に、ソレノイド44aが励磁されて方向切換弁44が図中の左側のポジションに切り換わる。その結果、油圧ポンプ42から吐出される圧油がアクチュエータ33のロッド側の油室に供給され、アクチュエータ33が収縮して格納階段32が展開する。スイッチS1,S2はモーメンタリスイッチであるため、同時に接点が閉じている間のみ駆動回路35が動作して格納階段32が展開し、少なくとも一方の接点が開くとその時点で階段装置30の動作は停止する。
−レイアウト−
図5−図7は階段装置30のレイアウトの説明図であり、図5は走行装置の外形と旋回体の外形を重ねて示した平面図、図6は地上の作業者αが階段装置を操作している様子を表す側面図、図7はその平面図である。
図5−図7は階段装置30のレイアウトの説明図であり、図5は走行装置の外形と旋回体の外形を重ねて示した平面図、図6は地上の作業者αが階段装置を操作している様子を表す側面図、図7はその平面図である。
スイッチS1,S2はいずれもプルスイッチであり、これらスイッチS1,S2にはチェーンやロープ、棒等の細長い長尺物(本実施形態ではチェーンであるとする)が吊り下がっている。スイッチS1から吊り下がった長尺物のグリップである第1グリップG1(以下、グリップG1と略称する)を引っ張るとスイッチS1の接点が閉じ、グリップG1から手を放すとスイッチS1の接点が開く。同じくスイッチS2から吊り下がった長尺物のグリップである第2グリップG2(以下、グリップG2と略称する)を引っ張るとスイッチS2の接点が閉じ、グリップG2から手を放すとスイッチS2の接点が開く。チェーンの下端に取り付けた別部材(例えば吊り輪状や球状の部材)をグリップG1,G2としても良いが、本実施形態ではチェーン自体をグリップG1,G2とした場合を例示している。
グリップG1はスイッチS1から、グリップG2はスイッチS2から、それぞれ走行装置4の履帯上面よりも下側の高さまで吊り下がっている(図1)。地面(走行装置4の接地面)からのグリップG1,G2の高さは小柄な作業者でも地上から手が届く高さに設定されている。地面(走行装置4の接地面)からのグリップG1,G2の高さは同程度である。作業者は地面に立ってグリップG1,G2を握って引っ張ることで地上から階段装置30を操作することができる。但し、グリップG1,G2の地面(走行装置4の接地面)からの高さは標準的な体格の作業者の背丈として想定した高さよりも高く設定し、グリップG1,G2に手を伸ばす地上の作業者の視線が上向きになるようにすることが望ましい(図6)。本実施形態において地上の作業者の手が届く操作部材はグリップG1,G2のみであり、地上の作業者ができる階段装置30の操作は格納階段32の展開操作のみに制限されている。
グリップG1,G2は油圧ショベルの動作中の揺れや衝撃により下方に慣性が働いた際にスイッチS1,S2の接点が閉じない程度に軽いことが望ましい。グリップG1,G2の材質や大きさはこの観点で設定されている。グリップG1,G2は構造物に引っ掛かり難く、かつ作業者が握り易い形状であることが望ましい。またグリップG1,G2が何らかの構造物に引っ掛かった際にスイッチS1,S2に過度な力が加わらないようにするため、設定以上の引っ張り荷重が加わった際に切れるようにグリップG1,G2(又はこれを吊り下げるチェーン)の強度は低く設定してある。
ここで、スイッチS1,S2は、図5に示すように平面視で上部階段32aの基部の側方に位置するようにベースフレーム31の側面(本実施形態ではベースフレーム31の左側面)に配置されている。スイッチS1,S2はまた、格納階段32の格納及び展開の動作方向に(つまり旋回体2の前後方向に)、例えば平均的な体格の作業者の肩幅程度を想定して設定した間隔で2つ並べて配置してある(図6)。地面(走行装置4の接地面)からのスイッチS1,S2の高さは同程度としてある(図6)。また、旋回体2の旋回時にスイッチS1,S2が描く旋回軌道X(図5)が走行体1の走行装置4の外側を通るように、スイッチS1,S2は配置されている。スイッチS1,S2と旋回中心Cとの距離に差がある場合、旋回軌道XはスイッチS1,S2のうち旋回中心Cに近い方(本実施形態ではスイッチS1)の旋回軌道であるとする。また、旋回軌道Xの半径は走行装置4と旋回中心Cとの最大距離(旋回中心Cから最も遠い走行装置4の部位と旋回中心Cとの距離)よりも僅かに大きい程度であり、旋回体2の後端の旋回半径よりは小さく設定してある。更に言えば、スイッチS1,S2を含め、格納状態の階段装置30が描く旋回軌道の外縁は旋回体2の後端の旋回半径よりも小さい。階段装置30の設置に伴う旋回体2の最大旋回半径の拡大を避けるためである。
グリップG1,G2はスイッチS1,S2から真下に吊り下がっているため、上から見るとグリップG1,G2の位置はスイッチS1,S2の位置に重なっており、旋回体2が旋回することでスイッチS1,S2と同じ旋回軌道Xを描いて旋回する。つまり、グリップG1,G2は、上から見て上部階段32aの基部の側方でかつ旋回体2の旋回時に描く旋回軌道Xが走行体1の外側を通る位置に、格納階段32の格納及び展開の動作方向に(つまり旋回体2の前後方向に)に2つ並べて配置されている。グリップG1,G2の間隔もスイッチS1,S2の間隔と同じく、例えば平均的な体格の作業者の肩幅程度を想定して設定した間隔である。格納階段32を展開させるために同時操作を要するグリップG1,G2をこのように配置することで、階段装置30の展開操作をする際にグリップG1,G2を両手で握った作業者αが上部階段32aの基部に自然と正対するように配慮されている。
なお、グリップG1,G2と旋回中心Cとの距離によっては、旋回体2が旋回した際にグリップG1,G2が揺れて走行装置4に干渉する可能性がある。この場合、例えばスイッチS1,S2からそれぞれ下方に延びるようにしてベースフレーム31の側面に剛性のあるパイプを固定し、グリップG1,G2(又はこれを吊り下げるチェーン)をパイプに通すことで、グリップG1,G2の揺れを抑制できる。
−動作−
油圧ショベルに乗車する場合、作業者は格納階段32を歩行して地上からベースフレーム31の上に上がり、操作ボックス39を操作して格納階段32を格納する。その後、通路22、階段24、通路25を通って運転室7に移動する。降車する場合は、通路25、階段24、通路22を通って階段装置30のところまで移動し、操作ボックス39を操作して格納階段32を展開し地上に下りる。地上から格納階段32を格納操作することはできないが、作業者が降車して運転室7が無人状態となった油圧ショベルは動作しないため問題はない。なお、運転室7にはいわゆるゲートロックレバーが設置されており、運転室7から出る際に作業者により必然的に行われるゲートロックレバーの操作により、油圧ショベルの走行体1、旋回体2及び作業機3の動作は禁止される。
油圧ショベルに乗車する場合、作業者は格納階段32を歩行して地上からベースフレーム31の上に上がり、操作ボックス39を操作して格納階段32を格納する。その後、通路22、階段24、通路25を通って運転室7に移動する。降車する場合は、通路25、階段24、通路22を通って階段装置30のところまで移動し、操作ボックス39を操作して格納階段32を展開し地上に下りる。地上から格納階段32を格納操作することはできないが、作業者が降車して運転室7が無人状態となった油圧ショベルは動作しないため問題はない。なお、運転室7にはいわゆるゲートロックレバーが設置されており、運転室7から出る際に作業者により必然的に行われるゲートロックレバーの操作により、油圧ショベルの走行体1、旋回体2及び作業機3の動作は禁止される。
例えば乗車した作業者が意識を喪失する等、格納階段32が格納された状態で別の作業者が油圧ショベルに乗車する必要が生じる場合も想定される。このような場合、地上の作業者はグリップG1,G2を両手で握って同時に引く。これによりスイッチS1,S2の接点が閉じ、上記の通りアクチュエータ33が収縮し格納階段32が展開動作する。こうして展開した格納階段32を利用して作業者は乗車することができる。
−効果−
(1)本実施形態によれば、地上にいる作業者が格納階段32の展開操作をすることができるので、例えば乗車中の作業者が意識を喪失した場合等、乗車中の作業者に格納階段32を下ろしてもらうことができない状況でも地上の作業者が乗車することができる。
(1)本実施形態によれば、地上にいる作業者が格納階段32の展開操作をすることができるので、例えば乗車中の作業者が意識を喪失した場合等、乗車中の作業者に格納階段32を下ろしてもらうことができない状況でも地上の作業者が乗車することができる。
(2)その際、仮にスイッチS1がオルタネイトスイッチであると、階段装置30の電源の入り切りが気付かないうちに切り換わってしまったり電源を切り忘れたりする恐れがある。電源が入った状態で何かの拍子にグリップG2が引っ張られると、意図しない形で格納階段32が動作してしまう。
それに対し、本実施形態ではスイッチS1,S2の双方をモーメンタリスイッチとし、グリップG1,G2を同時に引っ張っている間にのみ格納階段32が動作する構成を採用している。これにより階段装置30が意図しない形で動作することを抑制することができる。
(3)しかも、格納階段32を展開するために地上の作業者がグリップG1,G2を両手で握ると、その作業者が自然と上部階段32aの基部(ベースフレーム31)に正対するようにグリップG1,G2がレイアウトされている。そのため、図6及び図7に示したように、上部階段32aの基部付近を中心に広く格納階段32が自然に地上の作業者αの視界E(図7)に入る。特に本実施形態のようにグリップG1,G2に手を伸ばす作業者の視線が上向きになるようにすれば、ベースフレーム31の上の状況が視界の中心に来る。これにより階段装置30を操作する地上の作業者αの注意が自然と旋回体2上の状況や格納階段32の展開先に向くようにすることができる。地上の作業者αがベースフレーム31や通路22の上の他の作業者βや格納階段32の展開先にいる作業者γに気付かずに階段装置30を操作することを抑止できる。
(4)加えて、旋回体2の旋回に伴ってグリップG1,G2が描く旋回軌道Xは走行装置4の外側を通るように配置されている。これにより、格納式の階段装置30を地上の作業者が操作するために通路22の高さから吊り下げたグリップG1,G2が、油圧ショベルの作業時に走行体1に干渉しないようにすることができる。
(5)地上の作業者がすることができる階段装置30の操作については、グリップG1,G2を用いた格納階段32の展開操作のみに制限されている。前述した通り地上からの操作は格納階段32の展開操作のみで通常は足りるため、必要以上の機能を省略することで格納階段32の動作に伴う不測の不具合を回避することができる。但し、上記の基本的な効果(1)−(4)が得られれば良いという場合には、地上から格納階段32の格納操作ができる構成としても良い。
(6)スイッチS1,S2がベースフレーム31の側面に設けられているため、ベースフレーム31に内蔵した階段装置30の駆動システムとスイッチS1,S2との距離が近く、階段装置30の組立や配線に要する工数、部品点数を抑えることができる。
(7)格納状態で格納階段32を保持するロック機構としてホールディングバルブVを用いた油圧的ロック機構を採用し、掛け金等の機械的要素を省略している。これにより階段装置30を動かす際に、例えば掛け金を掛けたり外したりするような手間を省くことができる。
−変形例−
以上の実施形態では、旋回体2に対して階段装置30を旋回中心Cよりも後側に設け、格納階段32を旋回体2の後方に展開する構成を例示したが、この態様には限定されない。例えば図5に破線で表したように、階段装置30を通路22の前端に設置し、格納階段32を旋回体2の前方に展開する構成とすることもできる。また階段装置30を旋回体2の左側に設置した構成を例に挙げて説明したが、旋回体2の右側に階段装置30を設置した構成としても良い。
以上の実施形態では、旋回体2に対して階段装置30を旋回中心Cよりも後側に設け、格納階段32を旋回体2の後方に展開する構成を例示したが、この態様には限定されない。例えば図5に破線で表したように、階段装置30を通路22の前端に設置し、格納階段32を旋回体2の前方に展開する構成とすることもできる。また階段装置30を旋回体2の左側に設置した構成を例に挙げて説明したが、旋回体2の右側に階段装置30を設置した構成としても良い。
階段装置30の格納階段32を駆動するアクチュエータ33として油圧シリンダを採用した場合を例に挙げて説明したが、電動式のシリンダやエアシリンダを用いてもよい。またシリンダのような直動型のアクチュエータに限らず、ウィンチやモータといった回転型のアクチュエータをアクチュエータ33として用いた構成としても良い。
また、駆動回路35がスイッチS2を介して電源回路36に直接接続する構成を例に挙げて説明した。この構成の場合、スイッチS1の接点が閉じていることを条件に、スイッチS2の接点が閉じると電源回路36からの電力が電動モータ43及びソレノイド44aに直接供給され、アクチュエータ33が駆動する。しかし、このような構成に限らず、駆動回路35にコントローラ(コンピュータ)を組み込んだ構成としても良い。例えば操作ボックス39の操作に応じて電動モータ43やソレノイド44a,44bに指令信号を出力するコントローラが備わっている場合、このコントローラを用いることもできる。例えばスイッチS1,S2の接点が閉じてコントローラに信号が入力されると、グリップG1,G2が同時操作されているとコントローラで判定され、コントローラから電動モータ43やソレノイド44aに指令信号が出力されるように構成することができる。
また、階段装置30の動作時に例えば警報を鳴らす等して周囲の作業者に階段装置30が動いていることを知らせる構成としても良い。
1…走行体、2…旋回体、3…作業機、4…走行装置、22…通路、30…階段装置、32a…上部階段、32b…下部階段、33…アクチュエータ、34…リンク機構、35…駆動回路、36…電源回路、G1…第1グリップ、G2…第2グリップ、S1…第1モーメンタリスイッチ、S2…第2モーメンタリスイッチ、X…旋回軌道
Claims (1)
- 左右の走行装置を有する走行体と、前記走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体の前部に設けられた作業機と、前記旋回体に設けられた通路と地面との間を行き来するための折り畳み格納式の階段装置と備え、前記階段装置が、前記旋回体に対して回動可能に設けられた上部階段と、前記上部階段の先端に回動可能に連結された下部階段と、前記上部階段を回動させるアクチュエータと、前記上部階段の回動運動に連動して前記上部階段に対して前記下部階段を回動させるリンク機構と、前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、前記駆動回路に電源を供給する電源回路とを含んで構成されていて、前記旋回体の前後方向の一方側に前記階段装置が展開する油圧ショベルにおいて、
前記電源回路に電源を接続する第1モーメンタリスイッチと、
前記駆動回路を駆動する第2モーメンタリスイッチと、
前記第1モーメンタリスイッチから前記走行装置の上面よりも下側の高さまで吊り下がった第1グリップと、
前記第2モーメンタリスイッチから前記走行装置の上面よりも下側の高さまで吊り下がった第2グリップとを備え、
前記第1グリップ及び前記第2グリップを同時に引くことで前記階段装置が展開し、
上から見て前記上部階段の基部の側方でかつ前記旋回体の旋回時に描く旋回軌道が前記走行体の外側を通る位置に、前記第1グリップ及び前記第2グリップが前記階段装置の格納及び展開の動作方向に2つ並べて配置されており、
前記階段装置の展開操作をする際に前記第1グリップ及び前記第2グリップを両手で握った作業者が前記上部階段の基部に正対するように構成されている
ことを特徴とする油圧ショベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019072309A JP2020169516A (ja) | 2019-04-04 | 2019-04-04 | 油圧ショベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019072309A JP2020169516A (ja) | 2019-04-04 | 2019-04-04 | 油圧ショベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020169516A true JP2020169516A (ja) | 2020-10-15 |
Family
ID=72745750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019072309A Pending JP2020169516A (ja) | 2019-04-04 | 2019-04-04 | 油圧ショベル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020169516A (ja) |
-
2019
- 2019-04-04 JP JP2019072309A patent/JP2020169516A/ja active Pending
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