JP2020167532A - 画像形成装置、画像形成プログラム、及び、画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成プログラム、及び、画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2つのジョブを同時並行して実行することで、それら2つのジョブを含む複数のジョブ全体の処理を能率よく迅速に行う。【解決手段】複合機50のCPU52は、未着手ジョブが、他のジョブと同時並行して実行可能である特定種類のジョブであるか否かを判断し、特定種類のジョブであると判断された場合には、当該未着手ジョブを他のジョブと同時並行して行い、上記判断は、複合機50においてジョブが1つ完了する毎に行われ、未着手ジョブが、対応する先行コマンドCa等がネットワークI/F51Bで受信されたジョブA等である場合、上記判断においては、先行コマンドCa等に含まれる種類指標に基づき、未着手ジョブが特定種類のジョブであるか否かが判断され、特定種類のジョブであると判断されない場合には、対応する先行コマンドCa等のネットワークI/F51Bにおける受信順に沿った順序で未着手ジョブが行われる。【選択図】図5

Description

本発明は、画像を形成する画像形成装置、画像形成プログラム、及び、画像形成方法に関する。
従来、コンピュータネットワークに接続された複数のクライアントから供給された印刷データを、プリンタ装置で印刷処理する印刷システムがある。
このような印刷システムでは、複数のクライアントから同時に印刷データが供給された場合に、緊急に処理を必要とする印刷データについては待ち時間なく印刷処理を行えることが望まれる。
上記に対応し、特許文献1には、複数のクライアントから同時に印刷データが供給された場合に、優先順位が高いことを示すコマンドが付された印刷データを、他の印刷データよりも優先的に処理する技術が開示されている。
特開平11−134139公報
画像形成装置は、読み取り対象物を読み取って対応する画像情報を生成するスキャン機構、印刷データに対応した画像をシートに形成するプリント機構、等を備え、スキャンジョブやプリントジョブ等を含む各種のジョブを実行することができる。着手される前の未着手ジョブが複数存在した場合には、通常、それら複数のジョブが1つずつ順番に実行される。
しかしながら、例えばプリントジョブの実行時には上記プリント機構が動作するもののスキャン機構は動作せず、スキャンジョブの実行時には上記スキャン機構が動作するもののプリント機構は動作しない。すなわち、これらのように、2つのジョブが別々の動作機構によって実行される場合は、画像形成装置においてそれら2つのジョブを同時並行して実行できれば、処理時間を短縮できて便利である。
しかしながら、上記従来技術では、ジョブの実行順序を変更する手法が開示されているものの、上記のように複数のジョブを同時並行して実行することについては、特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、2つのジョブを同時並行して実行することで、それら2つのジョブを含む複数のジョブ全体の処理を能率よく迅速に行える、画像形成装置、画像形成プログラム、及び画像形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、シートに画像を形成する画像形成部と、ジョブを受信する第1インタフェースと、前記ジョブに対し関連づけられるとともに、ジョブの種類を示す種類指標を含む、付帯コマンドを受信する、前記第1インタフェースとは異なる第2インタフェースと、制御部と、を有し、前記第1インタフェースにより受信したジョブを含む複数のジョブを、適宜の順序で実行する画像形成装置であって、前記制御部は、着手されていない未着手ジョブが、前記画像形成装置により他のジョブと同時並行して実行可能である、特定種類のジョブであるか否かを判断する判断処理と、前記判断処理で前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断された場合には、前記複数のジョブの実行時において、当該未着手ジョブを前記他のジョブと同時並行して行う、ジョブ実行処理と、を実行し、前記判断処理は、前記画像形成装置においてジョブが1つ完了する毎に行われ、前記未着手ジョブが、対応する付帯コマンドが前記第2インタフェースにより受信されたジョブである場合、前記判断処理では、前記付帯コマンドに含まれる前記種類指標に基づき、当該未着手ジョブが前記特定種類のジョブであるか否かが判断され、前記判断処理で前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断されない場合には、前記複数のジョブの実行時において、対応する前記付帯コマンドの前記第2インタフェースにおける受信順に沿った順序で前記未着手ジョブが行われることを特徴とする。
本願発明の画像形成装置では、複数のジョブの実行時において、特定の複数のジョブを同時並行して実行するために、制御部が、判断処理と、ジョブ実行処理と、を実行する。判断処理では、未着手状態にある未着手ジョブが、他のジョブと同時並行して実行可能な、特定種類のジョブであるか否かが判断される。特定種類のジョブであると判断された場合は、ジョブ実行処理において、上記未着手ジョブが、上記他のジョブと同時並行して実行される。それら2つのジョブを1つずつ順番に実行する場合に比べ、処理時間の短縮を図ることができる。上記判断処理は、画像形成装置においてジョブが1つ完了する毎に行われるため、これ以降に着手されるジョブも、上記の特定種類のジョブである場合には上記同様の同時並行処理により時間短縮を図ることができる。
また本願発明の画像形成装置では、複数のジョブの中に、付帯コマンドが関連づけられているジョブが含まれる場合があり、この場合、上記判断処理においては、付帯コマンドに含まれる種類指標によって、対応する上記未着手ジョブがどのような種類であるかを識別することができる。付帯コマンドによって未着手ジョブが上記特定種類のジョブでなければ、通常通り、第2インタフェースにおける付帯コマンドの受信順に沿った順番で未着手ジョブが実行される一方、上記特定種類のジョブであれば、前述のように他のジョブと同時並行して実行される。
本願発明によれば、これから着手しようとする未着手ジョブが特定種類のジョブである場合には他のジョブと同時並行して実行し、処理時間の短縮を図ることができる。この結果、それら2つのジョブを含む複数のジョブ全体の処理を、能率良く迅速に行うことができる。
本発明によれば、2つのジョブを同時並行して実行することで、それら2つのジョブを含む複数のジョブ全体の処理を能率よく迅速に行うことができる。
本発明の一実施形態による印刷システムに備えられる、PC及び複合機の構成を示すブロック図である。 ネットワークを介する通信形態を表す説明図である。 各インタフェースより入力される信号の処理を説明する機能ブロック図である。 先行コマンドCa等の構成の一例を表す説明図である。 複合機50において、未着手ジョブの複数のジョブを同時並行して実行していく挙動を表す説明図である。 CPU52によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 予約リストの一例を表すテーブルである。
本発明の一実施形態に係る印刷システム1を図1に示す。
<印刷システムの概要>
印刷システム1は、複数、この例では3台の端末10A,10B,10Cと、画像形成装置の一例としての複合機50と、を備えている。なお、端末10A,10B,10Cは、例えばパソコン、スマートフォン、等の外部情報端末であり、以下適宜、単に「PC10A,10B,10C」と称する。また、これらPC10A,10B,10Cは、この例では互いに同一の構成であり、これらを区別しない場合は、以下、単に「PC10」と総称する。各図の図示においても同様である。
PC10は、ジョブを生成し、複合機50にジョブを送信する。複合機50は、シートに画像を形成するプリント機能、読取り対象物の一例としての原稿を読取り画像情報の一例としてのスキャンデータを生成するスキャナ機能、原稿を読取って生成されたスキャンデータに対応した画像をシートに形成するコピー機能を有する。なお、以下適宜、シートに画像を形成することを「印刷」と称する。複合機50は、PC10から送信される上記ジョブに応じて上記各種の機能を実行する。
PC10から送信する上記ジョブには、複合機50に上記プリント機能を実行させるプリントジョブ、複合機50に上記スキャナ機能を実行させるスキャンジョブ、等がある。
PC10A,10B,10Cと複合機50とはネットワーク40を介して接続されており、ジョブはネットワーク40を介してPC10A,10B,10Cから複合機50へ送信される。なお、ネットワーク40は、具体的には、例えばLANである。なお、印刷システム1は、上述の例に限らず、PC10及び複合機50がネットワーク40を介して不図示の情報管理サーバに接続され、当該情報管理サーバを介してジョブを送受信する構成であってもよい。
次に、PC10及び複合機50の詳細構成について、上記図1を用いて説明する。
<PC10A,10B,10Cの全体構成>
PC10A,10B,10Cは、CPU12と、メモリ14と、ディスプレイI/F15と、LCD16と、入力I/F18と、ネットワークI/F20A,20Bと、USB I/F21と、を備えている。これらの構成要素は、バス22を介して互いに通信可能である。
<CPU12>
CPU12は、メモリ14内のアプリケーションプログラム26、プリンタドライバ28、及びオペレーティングシステム32に従って処理を実行する。なお、オペレーティングシステムを以下適宜、「OS」と略称する。各図の図示においても同様である。アプリケーションプログラム26は、例えば文書作成プログラム等であり、作成されたデータは複合機50にて印刷可能に構成されている。
プリンタドライバ28は、複合機50のデバイスドライバであり、複合機50に応じたジョブを作成する。OS32は、アプリケーションプログラム26及びプリンタドライバ28に利用される基本的な機能を提供するプログラムである。
なお、以下適宜、アプリケーションプログラム26等を実行するCPU12のことを、単にプログラム名で記載する。その場合、例えば、「アプリケーションプログラム26が」という記載は、「アプリケーションプログラム26を実行するCPU12が」ということを意味する。後述する、プリンタプログラム59においても同様である。
<メモリ14>
メモリ14は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD、CPU12が備えるバッファ、等が組み合わされて構成されている。
メモリ14には、設定情報29が記憶されている。設定情報29は、例えばプリンタドライバ28がPC10にインストールされた際に作成される。設定情報29には印刷ポート情報等が含まれる。印刷ポート情報には、複合機50を特定する識別情報、複合機50との接続形態の情報、及び通信に使用されるプロトコルの情報、等が含まれる。
メモリ14は、データ記憶領域34を備える。データ記憶領域34は、アプリケーションプログラム26等の実行に必要なデータ等を記憶する領域である。また、メモリ14には、PC10をSNMP(Simple Network Management Protocol)マネージャとして機能させるためのSNMPマネージャプログラム27が記憶されており、PC10はSNMPマネージャとして機能する。
なお、メモリ14は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。
インターネット上のサーバ等からダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体である。しかし、この信号媒体は、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。後述する複合機50のメモリ58についても同様である。
<LCD16及び入力I/F18>
LCD16は、PC10の各種情報を表示する。LCD16は、ディスプレイI/F15を介してバス22に接続され、ディスプレイI/F15を介して表示データを取得する。
入力I/F18は、キーボード、マウス等を含み、ユーザ操作を入力するためのインタフェースである。なお、入力I/F18は、LCD16の表示画面に重畳されたタッチセンサでも良い。
<ネットワークI/F20及びUSB I/F21>
ネットワークI/F20A,20Bは、それぞれ、例えば不図示のLANレセプタクル及び無線LANの送受信部等を有する。ネットワークI/F20A,20Bは、有線LAN及び無線LAN等のネットワーク40を介したTCP/IPプロトコルを用いた通信を行う、内部的なインタフェース、例えばポートである。上記内部的なインタフェースに代えて、同等の機能を果たす端子等の物理的なインタフェースによって構成してもよい。なお、以下適宜、これら2つのネットワークI/F20A,20Bを区別しない場合は、単に「ネットワークI/F20」と総称する。
USB I/F21は、USBレセプタクルを有し、例えばUSB2.0等のUSB規格に従った通信を行う物理的なインタフェース、例えばUSB端子である。
<複合機50の全体構成>
複合機50は、第1インタフェースの一例としてのネットワークI/F51Aと、第2インタフェースの一例としてのとしてのネットワークI/F51Bと、CPU52と、を備える。また複合機50は、ディスプレイI/F53と、LCD54と、入力I/F55と、USB I/F57と、メモリ58と、画像形成部の一例としての印刷部63と、スキャナ部64と、を備えている。これらの構成要素は、バス56を介して互いに通信可能である。
<CPU52>
CPU52は、メモリ58内のプリンタプログラム59に従って処理を実行する。プリンタプログラム59は、複合機50を統括的に制御するプログラムである。プリンタプログラム59には、例えば後述の図6のフローチャートに示す各処理を実行するための、画像形成プログラムが含まれる。プリンタプログラム59は、印刷部制御モジュール60を含む複数のモジュールにより構成されている。印刷部制御モジュール60は、主に上記プリントジョブに従って、印刷部63を制御する機能を有する。
<メモリ58>
メモリ58は、RAM、ROM、NVRAM等が組み合わされて構成されている。
メモリ58には、複合機50をSNMPエージェントとして機能させるためのSNMPエージェントプログラム65が記憶されており、複合機50はSNMPエージェントとして機能する。またメモリ58には、Webサーバとして機能させるためのプログラムである不図示のEWS(Embedded Web Server)プログラムが記憶されており、複合機50はWebサーバとしても機能する。
またメモリ58は、データ記憶領域62を備える。データ記憶領域62は、プリンタプログラム59の実行に必要なデータ等を記憶する領域である。
さらにメモリ58には、MIB(Management information base)61が記憶されている。MIB61は、メモリ58内の各種記憶領域へのデータアクセスに関するインタフェースとしての機能を有する。例えば、MIB61に対して、あるデータの取得要求が来た場合には、MIB61は、該当するデータが保存された記憶領域から当該データを取得して、取得要求の送信元へと出力する。また例えば、MIB61に対して、あるデータの設定要求が来た場合には、MIB61は、該当する記憶領域に対し受け取った当該データを書き込む。
<ネットワークI/F51及びUSB I/F57>
ネットワークI/F51A,51Bは、それぞれ、例えば不図示のLANレセプタクル及び無線LANの送受信部等を有する。ネットワークI/F51A,51Bは、有線LAN及び無線LAN等のネットワーク40を介したTCP/IPプロトコルを用いた通信を行う、内部的なインタフェース、例えばポートである。上記内部的なインタフェースに代えて、同等の機能を果たす端子等の物理的なインタフェースによって構成してもよい。なお、以下適宜、これら2つのネットワークI/F51A,51Bを区別しない場合は、単に「ネットワークI/F51」と総称する。ネットワークI/F51は、ネットワーク40を通じ、PC10のネットワークI/F20と通信可能となっている。
USB I/F57は、USBレセプタクルを有し、例えばUSB2.0等のUSB規格に従った通信を行う物理的なインタフェース、例えばUSB端子である。
<LCD54及び入力I/F55>
LCD54は、ディスプレイI/F53を介してバス56に接続されている。LCD54は、ディスプレイI/F53を介して表示データを取得し、複合機50の各種情報を表示する。
入力I/F55は、ユーザ操作を入力するためのインタフェースであり、適宜の操作ボタン等を有する。ユーザは、上記操作ボタンを適宜に操作することで、複合機50に対し、前述したスキャナ機能及びコピー機能等の実行を指示することができる。
<印刷部63>
印刷部63は、不図示のヘッド、複数のノズル、及びノズルを覆うキャップ等を有している。ヘッドにはノズルが取り付けられており、不図示のインクカートリッジから供給されるインクがノズルからシートに向けて吐出され、シートに画像が形成され印刷が行われる。複合機50が待機状態である時にはノズルがキャップに覆われた状態である。これにより、インクの不要な乾燥が抑制される。印刷待機状態では、キャップが移動され、ヘッドのノズルが露出される。
前述のプリントジョブにより上記プリント機能が実行される場合、複合機50は、PC10からのプリントジョブを受信し、プリントジョブに含まれる印刷データに基づき印刷部63によってシートに画像を形成する。
<スキャナ部64>
スキャナ部64は、例えばイメージセンサ等を有し、原稿に印刷された画像を読み取ってスキャンデータを生成する。
前述のスキャンジョブにより上記スキャナ機能が実行される場合、事前に複合機50に原稿を置いた状態でPC10からスキャンジョブが送信される。複合機50は、PC10からのスキャンジョブを受信し、スキャナ部64によって上記原稿を読み取りスキャンデータを生成する。
なお、上記スキャナ機能は、複合機50に原稿を置いた状態で、上記入力I/F55の操作ボタン等をユーザが手動操作することによっても実行できる。以下適宜、PC10からのスキャンジョブの送信によるスキャナ機能の実行を「PCスキャン」、入力I/F55の手動操作によるスキャナ機能の実行を「手動スキャン」、と区別して称する。また、PCスキャンを実行するためのジョブを「PCスキャンジョブ」、手動スキャンを実行するためのジョブを「手動スキャンジョブ」と称する。
<PC10と複合機50との通信>
次に、図2を用いて、PC10と複合機50とでネットワーク40を介して行われる通信について説明する。
<論理的インタフェース>
PC10は、論理的なインタフェースとして、Port9100 I/F71Aと、LPR I/F72Aと、IPP I/F73Aと、SNMP I/F74Aと、を備えている。複合機50は、論理的なインタフェースとして、Port9100 I/F71Bと、LPR I/F72Bと、IPP I/F73Bと、SNMP I/F74Bと、を備えている。
<ジョブ用のインタフェース>
Port9100 I/F71Aは、Port9100プロトコルによってPort9100 I/F71Bと通信を行う。LPR I/F72Aは、LPRプロトコルによってLPR I/F72Bと通信を行う。IPP I/F73Aは、IPPプロトコルによってIPP I/F73Bと通信を行う。これらPort9100 I/F71A,71Bと、LPR I/F72A,72Bと、IPP I/F73A,73Bとは、ジョブの送受信が行われるインタフェースである。PC10の上記ネットワークI/F20Aは、複合機50の上記ネットワークI/F51Aと接続されており、上記の各通信は、ネットワークI/F20A,51Aを介して行われる。
Port9100 I/F71A、LPR I/F72A、及びIPP I/F73Aと、プリンタドライバ28とのデータの送受は、プリンタドライバ28の依頼に基づき、OS32によって行われる。
<先行コマンド及び先行コマンド用のインタフェース>
PC10は、ジョブを複合機50に送信するのに先立って、付帯コマンドの一例としての先行コマンドを複合機50に送信する。先行コマンドは、例えば、複合機50に印刷処理の準備動作の実行を指示するものである。準備動作とは、具体的には、印刷部63のノズルを覆うキャップを移動させ、ノズルを露出させるアンキャップ動作等である。例えばPC10から上記プリントジョブが送信される場合、それに先だって先行コマンドが送信されることにより、プリントジョブの送信から最初の一枚目のシートが印刷されるまでの時間を短縮することができる。
SNMP I/F74A,74Bは、上記ジョブに付帯する上記先行コマンドのやり取りと、MIB61に対する情報の要求及び応答のやり取りと、等を行うインタフェースである。SNMP I/F74Aは、SMNPプロトコルによってSNMP I/F74Bと通信を行う。PC10の上記ネットワークI/F20Bは、複合機50の上記ネットワークI/F51Bと接続されており、上記の通信は、上記ネットワークI/F20A,51Aと異なる上記ネットワークI/F20B,51Bを介し行われる。
SNMP I/F74Aとプリンタドライバ28とのデータの送受は、プリンタドライバ28によって行われる。
<SNMP I/F74B等における情報受信処理>
図3に示すように、複合機50は、上記印刷部制御モジュール60の実行等により機能的に実現される印刷制御部81を有し、印刷部63の動作は印刷制御部81によって制御される。
複合機50は、ネットワークI/F51B及びSNMP I/F74Bを介して各種の情報を受信し、ネットワークI/F51A及びPort9100 I/F71B、LPR I/F72B、IPP I/F73Bを介して各種の情報を受信する。また複合機50は、ユーザによる入力I/F55の操作に対応した各種の情報を受信する。
複合機50は、受信した上記各種の情報に応じ、CPU52により、印刷制御部81に対する指示の出力、MIB61を介した情報の書込み、MIB61を介した情報の読出し、等を行う。
ネットワークI/F51Bを介しSNMP I/F74Bで受け付けられMIB61を介しメモリ58内の適宜の記憶領域へと書き込まれ、印刷制御部81へ入力される情報としては、上記先行コマンド、EWS用の情報、及びTelnetの情報、等がある。
上記ネットワークI/F51Aを介しPort9100 I/F71B、LPR I/F72B、IPP I/F73Bで受け付けられ印刷制御部81へ入力される情報としては、上記ジョブ等がある。
上記入力I/F55で受け付けられ印刷制御部81へ入力される情報としては、ユーザの上記操作ボタン等による指示操作に対応する、予め定められたジョブ等がある。このジョブは、例えば、前述した手動スキャンジョブ、及び、複合機50に上記コピー機能を実行させるコピージョブ、等を含む。以下適宜、これら手動スキャンジョブ及びコピージョブを単に「ユーザ操作ジョブ」と総称する。
なお、上記のようにして受け付けられる各種情報は、原則として、受け付けた順番に、順次CPU52により処理される。よって、例えば複数のPC10の接続時に、接続された複数のPC10それぞれから複数の先行コマンドが順次受信された場合は、先行する先行コマンドの処理が終了するまで、後続の先行コマンドの処理は待機される。
同様に、接続されたPC10から受信されたジョブ、入力I/F55から受け付けられたユーザ操作ジョブ、等の複数のジョブが存在する場合は、先行するジョブの処理が終了するまで、後続のジョブの処理は待機される。
以上の処理は、プリンタプログラム59をCPU52が実行すること等により実現される。また、上記印刷制御部81を機能的に含むCPU52が、制御部の一例に相当している。
<実施形態の背景>
上述したように、PC10から受信されたジョブや、入力I/F55から受け付けられたユーザ操作ジョブ、等の複数のジョブが存在する場合、先行するジョブの処理が終了するまで、後続のジョブの処理は待機される。
ところが、例えば上記プリントジョブの実行時には上記印刷部63が動作するものの上記スキャナ部64は動作しない。また、上記手動スキャンジョブ及びPCスキャンジョブの実行時にはスキャナ部64が動作するものの印刷部63は動作しない。すなわち、これらのように、2つのジョブが別々の動作機構によって実行される場合は、画像形成装置においてそれら2つのジョブを同時並行して実行できれば、処理時間を短縮できて便利である。なお、以下適宜、上記手動スキャンジョブ及びPCスキャンジョブを単に「スキャンジョブ」と総称する。
<実施形態の手法の概要>
本実施形態は、上記に対応するために、上記先行コマンドに基づいて、着手されていない未着手ジョブに、他のジョブと同時並行して実行可能な特定種類のジョブ、この例では上記プリントジョブと上記スキャンジョブ、が含まれているか否かが判定される。そしてそれら2つのジョブが含まれていた場合には、実行時においてそれらプリントジョブ及びスキャンジョブを同時並行して実行することで、処理時間の短縮が図られる。以下、その手法の詳細を順を追って説明する。
<先行コマンド>
本実施形態における上記先行コマンドの構成の一例を図4に示す。
図4において、先行コマンドは、コマンド自体のデータ長を表すコマンド長と、先行コマンドとジョブとを対応付けるためのジョブIDと、先行コマンドの送信元のPC10の、TCP/IPプロトコル情報及びPort9100プロトコル情報と、対応するジョブの種類を表す種類指標と、を含む。種類指標は、この例では、プリントジョブが「0x01」、PCスキャンジョブが「0x02」、・・等のように定められている。
<具体例>
上述した本実施形態による手法の具体例を図5を用いて説明する。
<手動スキャンの実行中に先行コマンド受信>
図5は、一例として、ユーザによる入力I/F55での操作により手動スキャンジョブXが実行中の状態で、PC10A〜Cから送信された先行コマンドが複合機50で受信される場合を説明する。詳細には、PC10A,10B,10Cが、PCスキャンジョブA、プリントジョブB、プリントジョブCをそれぞれ保持し、各ジョブA〜Cにそれぞれ対応する先行コマンドCa、先行コマンドCb、先行コマンドCcを複合機50へ送信する例である。なお、先行コマンドCa,Cb,Ccを区別しない場合は、以下適宜、単に「先行コマンドCa等」と総称する。また、ジョブA,B,Cを区別しない場合は、以下適宜、単に「ジョブA等」と総称する。
<手動スキャンジョブXの実行>
図5の最上段に示すように、まず、ユーザが入力I/F55の上記操作ボタン等を操作することで、複合機50−1のスキャナ部64によって手動スキャンジョブXが実行される。なお、「複合機50」の後に示す上記の添え字「1」や以下の添え字「2」〜「11」は、上記複合機50の動作状態を図5中で区別して明示するために便宜的に付したものであり、構成的にはすべて同一である。
その後、矢印方向の下段に示すように、PC10AからPCスキャンジョブAに対応した先行コマンドCa、PC10BからプリントジョブBに対応した先行コマンドCb、PC10CからプリントジョブCに対応した先行コマンドCcが、この順序で受信される。なお、以下適宜、先行コマンドCaを「PCスキャンコマンドCa」、先行コマンドCbを「プリントコマンドCb」、先行コマンドCcを「プリントコマンドCc」のように称する。図5における図示も同様である。
上記先行コマンドCa,Cb,Ccの受信順序に沿うと、最初に受信されたPCスキャンコマンドCaに対応するのはPCスキャンジョブAである。PCスキャンジョブAはスキャナ部64で実行されるジョブであるが、複合機50−2においてこの時点で上記手動スキャンジョブXがスキャナ部64で実行されているため、PCスキャンジョブAは手動スキャンジョブXと同時並行して実行はできない。図中は、この同時並行しての実行不可であることを模擬的に「×」印で示している。
<プリントジョブBの同時実行>
そこで、本実施形態では、矢印方向のさらに下段に示すように、上記受信順序に沿ってPCスキャンコマンドCaの次の2番目に受信されたプリントコマンドCbに対応するプリントジョブBについて、同時並行での実行可否が判定される。
プリントジョブBは印刷部63で実行されるジョブであり、スキャナ部64で実行される上記手動スキャンジョブXと同時並行して実行可能である。図中は、この同時並行して実行が可能であることを模擬的に「○」印で示している。したがって、複合機50−3は、プリントジョブBの送信要求をPC10Bに送信し、PC10Bから送信されたプリントジョブBを受信して実行する。この結果、手動スキャンジョブXとプリントジョブBとが複合機50−3において同時並行して実行される。
<プリントジョブCの同時実行>
上記した複合機50−3における手動スキャンジョブXとプリントジョブBとの同時実行状態から、プリントジョブBが先に終了した場合を、左下への矢印方向に沿ってさらに下段に示す。この場合、複合機50−4において引き続き手動スキャンジョブXが実行されており、上記受信順序に沿ってプリントコマンドCbの次の3番目に受信されたプリントコマンドCcに対応するプリントジョブCについて、同時並行での実行可否が判定される。
プリントジョブCは印刷部63で実行されるジョブであり、スキャナ部64で実行される上記手動スキャンジョブXと同時並行して実行可能である。したがって、複合機50−4は、プリントジョブCの送信要求をPC10Cに送信し、PC10Cから送信されたプリントジョブCを受信して実行する。この結果、手動スキャンジョブXとプリントジョブCとが複合機50−4において同時並行して実行される。
<PCスキャンジョブAの同時実行>
上記した複合機50−4における手動スキャンジョブXとプリントジョブCとの同時実行状態から、手動スキャンジョブXが先に終了した場合を、さらに左下への矢印方向に沿って下段に示す。この場合、複合機50−5において引き続きプリントジョブCが実行されており、上記受信順序に沿って最初に受信されこの時点でまだ残っているPCスキャンコマンドCaに対応するPCスキャンジョブAについて、同時並行での実行可否が判定される。
PCスキャンジョブAはスキャナ部64で実行されるジョブであり、印刷部63で実行される上記プリントジョブCと同時並行して実行可能である。したがって、複合機50−5は、PCスキャンジョブAの送信要求をPC10Aに送信し、PC10Aから送信されたPCスキャンジョブAを受信して実行する。この結果、PCスキャンジョブAとプリントジョブCとが複合機50−5において同時並行して実行される。
<手動スキャンジョブXの単独実行>
一方、上記した複合機50−4における手動スキャンジョブXとプリントジョブCとの同時実行状態から、プリントジョブCが先に終了した場合を、さらに右下への矢印方向に沿って下段に示す。この場合、複合機50−6において引き続き手動スキャンジョブXが実行されており、上記受信順序に沿って最初に受信されこの時点でまだ残っているPCスキャンコマンドCaに対応するPCスキャンジョブAについて、同時並行での実行可否が判定される。
PCスキャンジョブAはスキャナ部64で実行されるジョブであり、スキャナ部64で実行される上記手動スキャンジョブXと同時並行して実行はできない。したがって、複合機50−6は、手動スキャンジョブXを単独で実行する。
<PCスキャンジョブAの単独実行>
上記した複合機50−6における手動スキャンジョブXの単独実行状態から、その手動スキャンジョブXが終了した場合を、さらに矢印方向に沿って下段に示す。この場合、実行しているジョブが何もなくなることから、複合機50−7は、この時点でまだ残っているPCスキャンコマンドCaに対応したPCスキャンジョブAの送信要求をPC10Aに送信し、PC10Aから送信されたPCスキャンジョブAを受信して実行する。この結果、PCスキャンジョブAが複合機50−7において単独で実行される。
<PCスキャンジョブAの同時実行>
一方、上記した複合機50−3における手動スキャンジョブXとプリントジョブBとの同時実行状態から、手動スキャンジョブXが先に終了した場合を、右下への矢印方向に沿ってさらに下段に示す。この場合、複合機50−8において引き続きプリントジョブBが実行されており、上記受信順序に沿って最初に受信されたPCスキャンコマンドCaに対応するPCスキャンジョブAについて、同時並行での実行可否が判定される。
PCスキャンジョブAはスキャナ部64で実行されるジョブであり、印刷部63で実行される上記プリントジョブBと同時並行して実行可能である。したがって、複合機50−8は、PCスキャンジョブAの送信要求をPC10Aに送信し、PC10Aから送信されたPCスキャンジョブAを受信して実行する。この結果、PCスキャンジョブAとプリントジョブBとが複合機50−8において同時並行して実行される。
<プリントジョブCの同時実行>
上記した複合機50−8におけるPCスキャンジョブAとプリントジョブBとの同時実行状態から、プリントジョブBが先に終了した場合を、さらに左下への矢印方向に沿って下段に示す。この場合、複合機50−9において引き続きPCスキャンジョブAが実行されており、上記受信順序に沿って3番目に受信されこの時点でまだ残っているプリントコマンドCcに対応するプリントジョブCについて、同時並行での実行可否が判定される。
プリントジョブCは印刷部63で実行されるジョブであり、スキャナ部64で実行される上記PCスキャンジョブAと同時並行して実行可能である。したがって、複合機50−9は、プリントジョブCの送信要求をPC10Cに送信し、PC10Cから送信されたプリントジョブCを受信して実行する。この結果、PCスキャンジョブAとプリントジョブCとが複合機50−9において同時並行して実行される。
<プリントジョブBの単独実行>
一方、上記した複合機50−8におけるPCスキャンジョブAとプリントジョブBとの同時実行状態から、PCスキャンジョブAが先に終了した場合を、さらに右下への矢印方向に沿って下段に示す。この場合、複合機50−10において引き続きプリントジョブBが実行されており、上記受信順序に沿って3番目に受信されこの時点でまだ残っているプリントコマンドCcに対応するプリントジョブCについて、同時並行での実行可否が判定される。
プリントジョブCは印刷部63で実行されるジョブであり、印刷部63で実行される上記プリントジョブBと同時並行して実行はできない。したがって、複合機50−10は、プリントジョブBを単独で実行する。
<プリントジョブCの単独実行>
上記した複合機50−10におけるプリントジョブBの単独実行状態から、そのプリントジョブBが終了した場合を、さらに矢印方向に沿って下段に示す。この場合、実行しているジョブが何もなくなることから、複合機50−11は、この時点でまだ残っているプリントコマンドCcに対応したプリントジョブCの送信要求をPC10Cに送信し、PC10Cから送信されたプリントジョブCを受信して実行する。この結果、プリントジョブCが複合機50−11において単独で実行される。
<制御手順>
上記の手法を実現するために、複合機50の上記CPU52に機能的に備えられる印刷制御部81が実行する制御手順を、図6にそれぞれ示すフローチャートを用いて説明する。これらの制御手順は、上記プリンタプログラム59に含まれる本実施形態による上記画像形成プログラムにより実行され、その実行によって本実施形態による以下の画像形成方法が実現される。
まずS5で、上記ネットワークI/F51B及び上記SNMP I/F74Bを介し、PC10からの先行コマンドCa等が受信されたか否かが判定される。先行コマンドCa等が受信されていればYes判定されてS10に移行し、何らかのジョブが複合機50において実行されているか否かが判定される。
S10で、ジョブが全く実行されていなければNo判定され、後述のS20に移行する。S10で、少なくとも1つのジョブが実行されていればYes判定される。この場合はS15に移行し、S5で受信した先行コマンドCa等に対応するジョブA等が、S10で実行中と判定されたジョブと同時並行して実行可能な種類であるか否かが判定される。
S15で、同時並行して実行可能な種類であった場合にはYes判定され、S20に移行する。この場合は、S5で受信した先行コマンドCa等に対応するジョブA等の送信要求が複合機50からPC10へ送信された後、PC10から受信された当該ジョブA等が複合機50により実行される。
一方S15で、同時並行して実行可能な種類でなかった場合にはNo判定され、S25に移行する。この場合は、S5で受信した先行コマンドCa等が、着手予定リストの一例としての予約リストに順次追加登録される。このS25で実行される処理が登録処理の一例に相当する。
図7に予約リストの一例を示す。図示のように、この例では、図4に示した構成の先行コマンドCa等のうち一部分、すなわち、TCP/IPプロトコル情報及びPort9100プロトコル情報と上記種類指標とが、10進法表記にて登録されている。なお、先行コマンドCa等の構成全部が登録されるようにしてもよい。
図示の例では、図示の最上段すなわち一番最初の順番に、PCスキャンジョブに対応したPCスキャンコマンドが登録されており、2番目及び3番目には、プリントジョブに対応したプリントコマンドが登録されている。
図6に戻り、S20又はS25が終了したら、S30へ移行する。S30では、この時点で複合機50において実行されているジョブのうちいずれか1つが完了したか否かが判定される。いずれかのジョブが完了したらYes判定され、S35に移行する。S35では、この時点で複合機50において実行されているジョブがあるか否かが判定される。
S35で、実行中のジョブが1つもなかった場合はNo判定されてS40へ移行し、上記予約リストに登録されている先行コマンドCa等が存在するか否かが判定される。予約リストに先行コマンドCa等が1つも登録されていなければNo判定され、このフローを終了する。予約リストに少なくとも1つの先行コマンドCa等が登録されていればYes判定され、後述のS45に移行する。
S35で、実行中のジョブが少なくとも1つあった場合はYes判定されてS50へ移行し、上記S40同様、予約リストに登録されている先行コマンドCa等が存在するか否かが判定される。予約リストに先行コマンドCa等が1つも登録されていなければNo判定され、このフローを終了する。予約リストに少なくとも1つの先行コマンドCa等が登録されていればYes判定され、S55に移行する。S55では、予約リストのうち、次の着手となる順番の先行コマンドCa等に対応するジョブA等が、S35で実行中と判定されたジョブと同時並行して実行可能な種類であるか否かが判定される。同時並行して実行可能な種類でなかった場合にはNo判定され、上記S30に戻る。同時並行して実行可能な種類であった場合にはYes判定され、S45に移行する。このS55及び上記S15が判断ステップの一例に相当し、これらS55及びS15で実行される処理が判断処理の一例に相当する。
S45では、予約リストのうち、次の着手となる順番の先行コマンドCa等に対応するジョブA等の送信要求が複合機50からPC10へ送信された後、PC10から受信された当該ジョブA等が複合機50により実行される。なおこのとき、さらに同時に実行可能なジョブがあれば、それも併せて実行される。
S45が終了した後は、S30に戻る。上記S55から移行して実行するこのS45と、上記S15から移行して実行する上記S20とが、ジョブ実行ステップの一例に相当し、それらS45及びS20で実行される処理がジョブ実行処理の一例に相当する。
<処理順序のまとめ>
以上のように、本実施形態では、S15又はS55において、未着手状態のジョブが他のジョブと同時並行して実行可能なジョブであるか否かが判断される。未着手状態のジョブが他のジョブと同時並行して実行可能なジョブであると判断された場合には、S20又はS45において、それら2つのジョブが同時並行して実行される。
特に、上記未着手状態のジョブが先行コマンドCa等に対応するジョブA等の場合、S15又はS55で、種類指標に基づきそのジョブA等がその時点で実行中のジョブと同時並行して実行可能なプリントジョブ又はPCスキャンジョブであるか否かが判断される。同時並行して実行可能でない場合には、S35から移行したS45において、対応する先行コマンドCa等の受信順に沿った順序でジョブA等が実行される。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の複合機50においては、複数のジョブの実行時において、図6のS15及びS55で、未着手状態にある未着手ジョブが、他のジョブと同時並行して実行可能な、特定種類のジョブであるか否かが判断される。特定種類のジョブであると判断された場合は、その後のS20及びS55で、上記未着手ジョブが、上記他のジョブと同時並行して実行される。この結果、それら2つのジョブを1つずつ順番に実行する場合に比べ、処理時間の短縮を図ることができる。またS55における上記の判断は、S30での判定により複合機50においてジョブが1つ完了する毎に行われるため、これ以降に着手されるジョブも、上記の特定種類のジョブである場合には上記同様の同時並行処理により時間短縮を図ることができる。
また本実施形態の複合機50では、複数のジョブの中に、先行コマンドCa等が関連づけられているジョブA等が含まれる場合がある。この場合、上記S15及びS55での判断においては、先行コマンドCa等に含まれる種類指標によって、対応する上記未着手ジョブがどのような種類であるかを識別することができる。先行コマンドCa等によって未着手ジョブが上記特定種類のジョブでなければ、通常通り、ネットワークI/F51Bにおける先行コマンドCa等の受信順に沿った順番で未着手ジョブが実行される。一方、上記特定種類のジョブであれば、前述のように他のジョブと同時並行して実行される。
以上のように、本実施形態によれば、これから着手しようとする未着手ジョブが特定種類のジョブである場合には他のジョブと同時並行して実行し、処理時間の短縮を図ることができる。この結果、それら2つのジョブを含む複数のジョブ全体の処理を、能率良く迅速に行うことができる。
また、本実施形態では特に、前述のように、先行コマンドCa等が関連づけられている未着手ジョブが上記特定種類のジョブでなければ、通常通り、ネットワークI/F51Bにおける付帯コマンドの受信順に沿った順番で上記未着手ジョブが実行される。そのために、本実施形態においては、図6のS25において、特定種類のジョブでない未着手ジョブの先行コマンドCa等又はその一部が、図7に示した予約リストに登録される。これにより、図6のS45で、対応する先行コマンドCa等又はその一部が上記予約リストへ登録されている順に未着手ジョブを着手することで、先行コマンドCa等の受信順に沿った順番で、円滑に未着手ジョブを実行することができる。
また、本実施形態では特に、上記複数のジョブに、スキャナ部64の動作によって行われるスキャンジョブと、印刷部63の動作によって行われるプリントジョブとが含まれる場合に、それら2つのジョブが同時並行して実行される。これにより、それらスキャンジョブ及びプリントジョブを1つずつ順番に実行する場合に比べ、処理時間の短縮を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
すなわち、上記においては、1台の複合機50を備えた印刷システム1を例示したが、これに限られず、複数台の複合機50が含まれる構成でも良く、その場合、少なくとも1台の複合機50において上記手法を適用することで、前述と同様の効果を得る。
また、前述した各インタフェースにおいて使用されるプロトコルは一例であり、プロトコルはそれらに限定されない。
また、上記では画像形成装置の一例として複合機50を例示したが、これに限定されない。例えば、印刷機能だけを有するプリンタでも良い。また、印刷形式はインクジェット方式に限定されず、電子写真方式でも良い。電子写真方式の画像形成装置の場合には、例えば、トナーを予め帯電させるための動作、定着器の温度を上昇させるための例えばヒータを加熱する動作等が準備動作となる。また、熱転写方式、感熱方式であっても良い。この場合、内蔵される例えばヒータ等の発熱体の温度を上昇させる動作等が準備動作となる。
なお、以上において、図2、図3等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図6に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10A〜C PC
50 複合機(画像形成装置)
51A ネットワークI/F(第1インタフェース)
51B ネットワークI/F(第2インタフェース)
52 CPU(制御部)
61 MIB
63 印刷部(画像形成部)
64 スキャナ部
81 印刷制御部
A PCスキャンジョブ(ジョブ)
B プリントジョブ(ジョブ)
C プリントジョブ(ジョブ)
Ca PCスキャンコマンド(付帯コマンド)
Cb プリントコマンド(付帯コマンド)
Cc プリントコマンド(付帯コマンド)
X 手動スキャンジョブ

Claims (5)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    ジョブを受信する第1インタフェースと、
    前記ジョブに対し関連づけられるとともに、ジョブの種類を示す種類指標を含む、付帯コマンドを受信する、前記第1インタフェースとは異なる第2インタフェースと、
    制御部と、
    を有し、前記第1インタフェースにより受信したジョブを含む複数のジョブを、適宜の順序で実行する画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    着手されていない未着手ジョブが、前記画像形成装置により他のジョブと同時並行して実行可能である、特定種類のジョブであるか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理で前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断された場合には、前記複数のジョブの実行時において、当該未着手ジョブを前記他のジョブと同時並行して行う、ジョブ実行処理と、
    を実行し、
    前記判断処理は、前記画像形成装置においてジョブが1つ完了する毎に行われ、
    前記未着手ジョブが、対応する付帯コマンドが前記第2インタフェースにより受信されたジョブである場合、前記判断処理では、前記付帯コマンドに含まれる前記種類指標に基づき、当該未着手ジョブが前記特定種類のジョブであるか否かが判断され、前記判断処理で前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断されない場合には、前記複数のジョブの実行時において、対応する前記付帯コマンドの前記第2インタフェースにおける受信順に沿った順序で前記未着手ジョブが行われる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、さらに、
    前記未着手ジョブが、対応する付帯コマンドが前記第2インタフェースにより受信されたジョブであって、かつ前記判断処理で前記特定種類のジョブであると判断しないジョブであった場合に、対応する前記付帯コマンド又はその一部を着手予定リストに登録する、登録処理
    を実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置にセットされた読み取り対象物を読み取って対応する画像情報を生成するスキャンジョブ、及び、印刷データに対応した前記画像を前記シートに形成するプリントジョブ、を実行可能であり、
    前記特定種類のジョブは、
    前記他のジョブとしての前記スキャンジョブと同時並行して実行可能な前記プリントジョブであるか、若しくは、
    前記他のジョブとしての前記プリントジョブと同時並行して実行可能な前記スキャンジョブである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. シートに画像を形成する画像形成部と、
    ジョブを受信する第1インタフェースと、
    前記ジョブに対し関連づけられるとともに、ジョブの種類を示す種類指標を含む、付帯コマンドを受信する、前記第1インタフェースとは異なる第2インタフェースと、
    を有し、
    前記第1インタフェースにより受信したジョブを含む複数のジョブを、適宜の順序で実行する画像形成装置で実行可能な画像形成プログラムであって、
    前記画像形成プログラムは、
    着手されていない未着手ジョブが、前記画像形成装置により他のジョブと同時並行して実行可能である、特定種類のジョブであるか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理で前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断された場合には、前記複数のジョブの実行時において、当該未着手ジョブを前記他のジョブと同時並行して行う、ジョブ実行処理と、
    を前記画像形成装置に実行させ、
    前記判断処理は、前記画像形成装置においてジョブが1つ完了する毎に行われ、
    前記未着手ジョブが、対応する付帯コマンドが前記第2インタフェースにより受信されたジョブである場合、前記判断処理では、前記付帯コマンドに含まれる前記種類指標に基づき、当該未着手ジョブが前記特定種類のジョブであるか否かが判断され、前記判断処理で前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断されない場合には、前記複数のジョブの実行時において、対応する前記付帯コマンドの前記第2インタフェースにおける受信順に沿った順序で前記未着手ジョブが行われる
    ことを特徴とする画像形成プログラム。
  5. シートに画像を形成する画像形成部と、
    ジョブを受信する第1インタフェースと、
    前記ジョブに対し関連づけられるとともに、ジョブの種類を示す種類指標を含む、付帯コマンドを受信する、前記第1インタフェースとは異なる第2インタフェースと、
    を有し、
    前記第1インタフェースにより受信したジョブを含む複数のジョブを、適宜の順序で実行する画像形成装置で実行される、画像形成方法であって、
    着手されていない未着手ジョブが、前記画像形成装置により他のジョブと同時並行して実行可能である、特定種類のジョブであるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断された場合には、前記複数のジョブの実行時において、当該未着手ジョブを前記他のジョブと同時並行して行う、ジョブ実行ステップと、
    を実行し、
    前記判断ステップは、前記画像形成装置においてジョブが1つ完了する毎に行われ、
    前記未着手ジョブが、対応する付帯コマンドが前記第2インタフェースにより受信されたジョブである場合、前記判断ステップでは、前記付帯コマンドに含まれる前記種類指標に基づき、当該未着手ジョブが前記特定種類のジョブであるか否かが判断され、前記判断ステップで前記未着手ジョブが前記特定種類のジョブであると判断されない場合には、前記複数のジョブの実行時において、対応する前記付帯コマンドの前記第2インタフェースにおける受信順に沿った順序で前記未着手ジョブが行われる
    ことを特徴とする画像形成方法。
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