JP2020167449A - フロントエンド回路および通信装置 - Google Patents

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純一 吉岡
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Abstract

【課題】複数の高周波信号を同時に伝送させることが可能な小型のフロントエンド回路を提供する。【解決手段】フロントエンド回路1は、入力端子10aに入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を出力端子10bから出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を出力端子10cから出力するフィルタ10と、出力端子10bに接続された低雑音増幅器21と、出力端子10cに接続された低雑音増幅器22とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、フロントエンド回路および当該フロントエンド回路を備えた通信装置に関する。
マルチバンド化およびマルチモード化に対応したフロントエンド回路に対して、複数の高周波信号を低損失で同時伝送することが求められている。
特許文献1には、通過帯域の異なる複数のフィルタがマルチプレクサ(スイッチ)を介してアンテナに接続された構成を有する受信モジュールが開示されている。
米国特許出願公開第2016/0127015号明細書
しかしながら、特許文献1に記載された受信モジュール(フロントエンド回路)では、複数の通信バンドの高周波信号を同時伝送するにあたり、1つの通信バンドの高周波信号を伝送させる経路ごとにフィルタが配置されている。このため、伝送させる通信バンドの数だけフィルタが必要となり、通信バンドの増加につれて受信モジュール(フロントエンド回路)が大型化してしまう。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、複数の高周波信号を同時に伝送させることが可能な小型のフロントエンド回路および通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るフロントエンド回路は、第1入力端子、第1出力端子および第2出力端子を有し、前記第1入力端子に入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を前記第1出力端子から出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を前記第2出力端子から出力する第1フィルタと、前記第1出力端子に接続された第1低雑音増幅器と、前記第2出力端子に接続された第2低雑音増幅器と、を備える。
本発明によれば、複数の高周波信号を同時に伝送させることが可能な小型のフロントエンド回路および通信装置を提供することが可能となる。
実施の形態1に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路の回路構成、通過特性および反射特性を示す図である。 比較例に係るフロントエンド回路の回路構成、通過特性および反射特性を示す図である。 実施の形態1の変形例1に係る通信装置のノイズ低減を説明する図である。 比較例に係る通信装置のノイズ発生を説明する図である。 実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路および通信装置の通信バンドの第2適用例を示す回路構成図である。 実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路および通信装置の通信バンドの第3適用例を示す回路構成図である。 実施の形態1の変形例2に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態1の変形例3に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態1の変形例3に係るフロントエンド回路におけるスイッチの導通時および非導通時の通過特性および反射特性を示す図である。 実施の形態2に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態2の変形例1に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態2の変形例2に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態2の変形例3に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。 実施の形態2の変形例4に係るフロントエンド回路および通信装置の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
(実施の形態1)
[1.1 フロントエンド回路1および通信装置5の構成]
図1は、実施の形態1に係るフロントエンド回路1および通信装置5の回路構成図である。同図に示すように、通信装置5は、フロントエンド回路1と、アンテナ2と、RF信号処理回路(RFIC)3と、ベースバンド信号処理回路(BBIC)4と、を備える。
RFIC3は、アンテナ2で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路である。具体的には、RFIC3は、フロントエンド回路1の受信信号経路を介して入力された高周波受信信号を、ダウンコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された受信信号をBBIC4へ出力する。また、RFIC3は、さらに、BBIC4から入力された送信信号をアップコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された高周波送信信号を、送信信号経路に出力してもよい。
また、RFIC3は、通信装置5を伝送する高周波信号の周波数、フロントエンド回路1の受信感度、およびアンテナ2のアンテナ感度の少なくとも1つに応じて、フロントエンド回路1が有する増幅器の利得およびスイッチ(図1に図示せず)の切り換えを制御する制御部を有していてもよい。なお、制御部は、RFIC3の外部に設けられていてもよく、例えば、フロントエンド回路1またはBBIC4に設けられていてもよい。
BBIC4は、フロントエンド回路1を伝送する高周波信号よりも低周波の中間周波数帯域を用いて信号処理する回路である。BBIC4で処理された信号は、例えば、画像表示のための画像信号として使用され、または、スピーカを介した通話のために音声信号として使用される。
アンテナ2は、フロントエンド回路1のアンテナ端子100に接続され、外部からの高周波信号を受信してフロントエンド回路1へ出力し、また、RFIC3から出力された高周波信号を放射する。
なお、本実施の形態に係る通信装置5において、アンテナ2およびBBIC4は、必須の構成要素ではない。
フロントエンド回路1は、フィルタ10と、低雑音増幅器21および22と、を備える。アンテナ2で受信された高周波信号は、アンテナ端子100を介してフロントエンド回路1に入力され、フロントエンド回路1を伝送した高周波信号が、受信出力端子110および120からRFIC3に出力される。
フィルタ10は、第1フィルタの一例であり、入力端子10a(第1入力端子)、出力端子10b(第1出力端子)および出力端子10c(第2出力端子)を有する。フィルタ10は、入力端子10aに入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を出力端子10bから出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を出力端子10cから出力する。なお、出力端子10bから出力される一対の高周波平衡信号の一方は不平衡の第1高周波信号として低雑音増幅器21に入力される。また、出力端子10cから出力される一対の高周波平衡信号の他方は不平衡の第2高周波信号として低雑音増幅器22に入力される。これにより、第1高周波信号と第2高周波信号とは、逆相の関係となっている。
フィルタ10は、入力端子10aと出力端子10bとの間で第1通過帯域を有し、入力端子10aと出力端子10cとの間で第2通過帯域を有する。第1通過帯域は、例えば、BandA(通信バンドA)に対応し、第2通過帯域は、例えば、BandB(通信バンドB)に対応する。つまり、第1高周波信号は、主としてBandA(第1通過帯域)の周波数成分を有する信号であり、第2高周波信号は、主としてBandB(第2通過帯域)の周波数成分を有する信号である。
なお、フィルタ10は、例えば、SAW(Surface Acoustic Wave)を用いた弾性波フィルタ、BAW(Bulk Acoustic Wave)を用いた弾性波フィルタ、LC共振フィルタ、弾性波共振子を含むLC共振回路、および誘電体フィルタのいずれかであってもよく、さらには、これらには限定されない。フィルタ10がSAWを用いた弾性波フィルタである場合には、縦結合型の弾性表面波フィルタを適用することにより、非平衡入力および平衡出力を実現できる。
低雑音増幅器21は、第1低雑音増幅器の一例であり、出力端子10bに接続され、出力端子10bから出力された第1通過帯域の第1高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器22は、第2低雑音増幅器の一例であり、出力端子10cに接続され、出力端子10cから出力された第2通過帯域の第2高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器21および22は、例えば、Si系のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、または、GaAsを材料とする電界効果型トランジスタ(FET)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
本実施の形態に係るフロントエンド回路1および通信装置5の上記構成によれば、通信バンドAの第1高周波信号および通信バンドBの第2高周波信号を、帯域選択機能および非平衡−平衡変換機能を兼ね備えた1つのフィルタ10により同時伝送できる。よって、複数の高周波信号を同時に伝送させることが可能な小型のフロントエンド回路1および通信装置5を提供できる。また、低雑音増幅器21および22には、フィルタ10によって第1通過帯域および第2通過帯域以外の不要信号が低減された高周波信号が入力されるので、低雑音増幅器21および22から出力される増幅信号の歪を低減できる。
また、フィルタ10を通過する第1高周波信号および第2高周波信号のそれぞれは平衡分配されるので、フィルタ10に入力された高周波信号と比較して電力低下する。これに対して、フロントエンド回路1が低雑音増幅器21および22を備えていることにより、フィルタ10を通過する第1高周波信号および第2高周波信号を低雑音で増幅できる。よって、フィルタ10を通過する第1高周波信号と第2高周波信号とを、電力減衰させずに同時に伝送することが可能となる。
なお、低雑音増幅器21および22の利得、ならびにフィルタ10の通過帯域の周波数の少なくとも1つを、例えば、通信バンドAおよびBの周波数、通信装置5の受信感度、および、アンテナ2のアンテナ感度の少なくとも1つに応じて動的に変化させてもよい。これによれば、フロントエンド回路1および通信装置5の受信感度を改善できる。
つまり、低雑音増幅器21および22は利得が可変する可変増幅器であってもよく、フィルタ10は通過帯域が可変する可変フィルタであってもよい。
[1.2 変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aの構成]
図2は、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Aは、フロントエンド回路1Aと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本変形例に係る通信装置5Aは、実施の形態1に係る通信装置5と比較して、フロントエンド回路1Aの構成のみが異なる。また、本変形例に係るフロントエンド回路1Aは、実施の形態1に係るフロントエンド回路1と比較して、フィルタ11および低雑音増幅器23が付加されている点が構成として異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aについて、実施の形態1に係るフロントエンド回路1および通信装置5と同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Aは、フィルタ10および11と、低雑音増幅器21、22および23と、を備える。
フィルタ11は、第2フィルタの一例であり、第3通過帯域を有するフィルタである。第3通過帯域は、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域を包含する帯域である。なお、フィルタ11は、例えば、SAWを用いた弾性波フィルタ、BAWを用いた弾性波フィルタ、LC共振フィルタ、弾性波共振子を含むLC共振回路、および誘電体フィルタのいずれかであってもよく、さらには、これらには限定されない。
低雑音増幅器23は、第3低雑音増幅器の一例であり、フィルタ11から出力された第3通過帯域の高周波信号を増幅する。なお、低雑音増幅器23は、例えば、Si系のCMOS、または、GaAsを材料とする電界効果型トランジスタ(FET)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
低雑音増幅器23の出力端はフィルタ10の入力端子10aに接続されており、低雑音増幅器23の入力端はフィルタ11の出力端に接続されている。また、フィルタ11の入力端はアンテナ端子100に接続されている。
本変形例に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aは、例えば、異なる通信システムが同時に利用される通信方式に対応することが可能である。異なる通信システムとは、例えば、第4世代通信システム(4G)および第5世代通信システム(5G)である。
近年導入されつつある通信アーキテクチャであるNSA−NR(Non−StandAlone−New Radio)は、4GLTE(Long Term Evolution)の通信エリアの中に5GNR(New Radio)の通信エリアを構築し、5GNRおよび4GLTEの双方の通信制御を、4GLTE側の制御チャネルで行うというものである。このため、NSA−NRでは、4GLTEをマスターとし5GNRをスレーブとして4GLTE用の伝送回路と5GNR用の伝送回路とを通信回線に同時接続する必要がある(EN−DC:LTE−NR Dual Connectivity)。
これを実現すべく、本変形例に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aでは、1つのアンテナ2に、4GLTE用の伝送回路と5GNR用の伝送回路とを接続する。4GLTE用の伝送回路は、例えば、出力端子10c、低雑音増幅器22および受信出力端子110で構成された回路であり、5GNR用の伝送回路は、例えば、出力端子10b、低雑音増幅器21および受信出力端子110で構成された回路である。フロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aにおける通信バンドの第1適用例として、BandB(第2通過帯域)には、例えば、4GLTEのBand5(受信帯域:869−894MHz)が適用され、BandA(第1通過帯域)には、例えば、5GNRのn5(受信帯域:869−894MHz)が適用される。RFIC3は、フィルタ10を通過する第1高周波信号から5Gのデータを抽出し、フィルタ10を通過する第2高周波信号から4Gのデータを抽出する。
図3Aは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aの回路構成、通過特性および反射特性を示す図である。図3Aの(a)には、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aが有するフィルタ10および11の通過帯域の周波数関係が示されている。また、図3Aの(b)には、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aのうち、フィルタ10、11および低雑音増幅器23が抽出された回路(以下、平衡出力回路と記す)図が示されている。また、図3Aの(c)には、フィルタ10および11の通過特性が示されている。また、図3Aの(d)には、フィルタ10の反射(インピーダンス)特性が示されている。
また、図3Bは、比較例に係るフロントエンド回路500Aの回路構成、通過特性および反射特性を示す図である。なお、比較例に係るフロントエンド回路500Aは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aと比較して、フィルタ10に替えて、スイッチ500、フィルタ501および502が配置されている点のみが構成として異なる。フィルタ501は、第1通過帯域を有する非平衡入力−非平衡出力型のフィルタである。フィルタ502は、第2通過帯域を有する非平衡入力−非平衡出力型のフィルタである。スイッチ500は、共通端子500a、選択端子500bおよび500cを有し、共通端子500aが低雑音増幅器23の出力端に接続され、選択端子500bがフィルタ501の入力端に接続され、選択端子500cがフィルタ502の入力端に接続されている。
図3Bの(a)には、比較例に係るフロントエンド回路500Aが有するフィルタ501および502の通過帯域の周波数関係が示されている。また、図3Bの(b)には、比較例に係るフロントエンド回路500Aのうち、スイッチ500、フィルタ501および502が抽出された回路(以下、切換回路と記す)図が示されている。また、図3Bの(c)には、フィルタ501および502の通過特性が示されている。また、図3Bの(d)には、図3Bの(b)に示された切換回路の反射(インピーダンス)特性が示されている。
図3Aの(a)に示すように、本変形例に係るフロントエンド回路1Aにおいて、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域は同じである。また、図3Bの(a)に示すように、比較例に係るフロントエンド回路500Aにおいて、フィルタ501の第1通過帯域およびフィルタ502の第2通過帯域は同じである。また、図3Bの(b)に示すように、比較例に係るフロントエンド回路500Aでは、5GNRおよび4GLTEのEN−DCを実現すべく、スイッチ500において共通端子500aと選択端子500bとを接続し、かつ、共通端子500aと選択端子500cとを接続している。
比較例に係るフロントエンド回路500Aでは、図3Bの(c)に示すように、フィルタ501および502の通過特性は良好である。また、図示されていないが、フィルタ501の第1通過帯域における挿入損失およびフィルタ502の第2通過帯域における挿入損失は、ともにフィルタ11の第1通過帯域(および第2通過帯域)における挿入損失に対して、ほぼ3dB大きくなっている。つまり、共通端子500aに入力される高周波信号は、受信端子510から出力される第1高周波信号および受信端子520から出力される第2高周波信号として、ほぼ等分配されている。しかしながら、スイッチ500のアイソレーション特性を反映して、図3Bの(d)に示すように、受信端子510における第1通過帯域のインピーダンスのばらつきが大きく(巻きの集中度が低く)なり、また、受信端子520における第2通過帯域のインピーダンスのばらつきが大きく(巻きの集中度が低く)なっている。このため、フィルタ501および502と後段の低雑音増幅器21および22とのインピーダンス不整合が大きくなる。よって、フィルタ501を通過する第1高周波信号とフィルタ502を通過する第2高周波信号とを、高品質で同時に伝送することができない。なお、「巻きの集中度」とは、スミスチャート上におけるインピーダンスの軌跡の集中度である。
これに対して、本変形例に係るフロントエンド回路1Aでは、図3Aの(c)に示すように、フィルタ10の入力端子10a−出力端子10b間の第1通過帯域における通過特性と入力端子10a−出力端子10c間の第2通過帯域における通過特性とはほぼ同じであり、ともに低損失となっている。なお、同図には、フィルタ11の通過特性が示されているが、フィルタ10の第1通過帯域における挿入損失およびフィルタ10の第2通過帯域における挿入損失は、ともにフィルタ11の第1通過帯域(および第2通過帯域)における挿入損失に対して、ほぼ3dB大きくなっている。つまり、入力端子10aに入力される高周波信号は、出力端子10bから出力される第1高周波信号および出力端子10cから出力される第2高周波信号として、ほぼ等分配されている。ここで、フィルタ10においては、図3Aの(d)に示すように、出力端子10bにおける第1通過帯域のインピーダンスのばらつきが小さく(巻きの集中度が高く)、また、出力端子10cにおける第2通過帯域のインピーダンスのばらつきが小さい(巻きの集中度が高く)。このため、例えば、出力端子10bにおけるフィルタ10の出力インピーダンスと低雑音増幅器21の入力インピーダンスとを高精度に複素共役の関係とすることができる。また、例えば、出力端子10cにおけるフィルタ10の出力インピーダンスと低雑音増幅器22の入力インピーダンスとを高精度に複素共役の関係とすることができる。これにより、フィルタ10と後段の低雑音増幅器21および22とのインピーダンス整合が良好となる。よって、出力端子10bから出力される第1高周波信号と出力端子10cから出力される第2高周波信号とを、高品質で同時に伝送することが可能となる。
図4Aは、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aのノイズ低減を説明する図である。また、図4Bは、比較例に係る通信装置のノイズ発生を説明する図である。なお、ここでは、図4Aに示すように、入力端子10a−出力端子10c間の回路は4GLTE用の伝送回路であり、BandB(第2通過帯域)として、例えば、Band41(送受信帯域:2496−2690MHz)が適用されているとする。また、入力端子10a−出力端子10b間の回路は5GNR用の伝送回路であり、BandA(第1通過帯域)として、例えば、n41(送受信帯域:2496−2690MHz)が適用されているとする。また、図4Bに示すように、選択端子500cおよびフィルタ502で構成された回路は4GLTE用の伝送回路であり、BandB(第2通過帯域)として、例えば、Band41が適用されているとする。また、選択端子500bおよびフィルタ501で構成された回路は5GNR用の伝送回路であり、BandA(第1通過帯域)として、例えば、n41が適用されているとする。
まず、図4Bに示すように、比較例に係る通信装置の場合、フロントエンド回路500Aの受信端子510から出力された第1高周波信号には、4GLTEのBand41の第1チャネル(2500−2520MHz)の信号成分と5GNRのn41の第2チャネル(2520−2540MHz)の信号成分とが含まれているとする。これより、フロントエンド回路500Aの受信端子520から出力された第2高周波信号にも、4GLTEのBand41の第1チャネルの信号成分と5GNRのn41の第2チャネルの信号成分とが含まれている。
このとき、図4Bの右側に示すように、RFIC3では、受信端子510から出力され、低雑音増幅器21で増幅された第1高周波信号から、5GNRのn41の第2チャネルに含まれている5Gのデータを抽出する。具体的には、第1高周波信号と、5GNRのn41の第2チャネルの周波数に近接する周波数を有する第1局部発振(ローカル)信号(2520−2540MHz)と、を第1ミキサに入力する。これにより、第1高周波信号に含まれていた5Gのデータは、第1高周波信号の周波数よりも低周波の第1中間周波信号として抽出される。
また、RFIC3では、受信端子520から出力され、低雑音増幅器22で増幅された第2高周波信号から、4GLTEのBand41の第1チャネルに含まれている4Gのデータを抽出する。具体的には、第2高周波信号と、4GLTEのBand41の第1チャネルの周波数に近接する周波数を有する第2局部発振(ローカル)信号(2500−2520MHz)と、を第2ミキサに入力する。これにより、第2高周波信号に含まれていた4Gのデータは、第2高周波信号の周波数よりも低周波の第2中間周波信号として抽出される。
ここで、比較例に係る通信装置では、低雑音増幅器21から出力された第1高周波信号と低雑音増幅器22から出力された第2高周波信号とは同相の関係にある。このため、第1局部発振信号と第2局部発振信号とは、同相の関係となる。よって、第2局部発振信号が第1ミキサに漏洩入力され、第1高周波信号から4GLTEのBand41の第1チャネルの信号成分に対応した不要な中間周波信号(LTEノイズ)が生成されてしまう。また、第1局部発振信号が第2ミキサに漏洩入力され、第2高周波信号から5GNRのn41の第2チャネルの信号成分に対応した不要な中間周波信号(NRノイズ)が生成されてしまう。つまり、第1高周波信号に含まれる5GNRのデータと第2高周波信号に含まれる4GLTEのデータとを、高品質で同時に受信することができない。
これに対して、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aでは、低雑音増幅器21から出力された第1高周波信号と低雑音増幅器22から出力された第2高周波信号とは逆相の関係にある。このため、第1局部発振信号と第2局部発振信号とは、逆相の関係となる。よって、第2局部発振信号が第1ミキサに漏洩入力しても第1局部発振信号とは逆相であるため、第1高周波信号から4GLTEのBand41の第1チャネルの信号成分に対応した不要な中間周波信号(LTEノイズ)の生成が抑制される。また、第1局部発振信号が第2ミキサ漏洩入力しても第2局部発振信号とは逆相であるため、第2高周波信号から5GNRのn41の第2チャネルの信号成分に対応した不要な中間周波信号(NRノイズ)の生成が抑制される。つまり、第1高周波信号に含まれる5GNRのデータと第2高周波信号に含まれる4GLTEのデータとを、高品質で同時に受信することが可能となる。
また、本変形例に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aでは、フィルタ10の前段に低雑音増幅器23が配置されている。フィルタ10の後段に配置された低雑音増幅器21および22では、フィルタ10を通過してS/N比が低下した高周波信号を増幅するため、低下したS/N比を維持しつつ高周波信号が増幅される。これに対して、フィルタ10の前段に配置された低雑音増幅器23では、フィルタ10の前段でS/N比が低下していない高周波信号を増幅するため、フロントエンド回路1AからRFIC3へ出力される高周波信号のS/N比の低下を抑制できる。
また、低雑音増幅器23をフィルタ10の前段に配置するにあたり、フィルタ11が配置されることが望ましい。これにより、第3通過帯域以外の不要な高周波成分により低雑音増幅器23から出力される増幅信号の歪を抑制できる。
また、低雑音増幅器23の利得およびフィルタ11の通過帯域の周波数の少なくとも一方を、通信バンドAおよびBの周波数、フロントエンド回路1Aの受信感度、および、アンテナ2のアンテナ感度の少なくとも1つに応じて動的に変化させてもよい。これによれば、フロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aの受信感度を改善できる。
つまり、低雑音増幅器23は利得が可変する可変増幅器であってもよく、フィルタ11は通過帯域が可変する可変フィルタであってもよい。
[1.3 フロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aの通信バンドの第2適用例]
図5は、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aの通信バンドの第2適用例を示す回路構成図である。フロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aにおける通信バンドの第2適用例として、BandB(第2通過帯域)には、例えば、4GLTEのBand20(受信帯域:791−821MHz)が適用され、BandA(第1通過帯域)には、例えば、5GNRのn28(受信帯域:758−803MHz)が適用される。RFIC3は、フィルタ10を通過する第1高周波信号から5Gのデータを抽出し、フィルタ10を通過する第2高周波信号から4Gのデータを抽出する。
上記第2適用例では、フィルタ10の第1通過帯域と第2通過帯域とは、周波数が少なくとも一部重なり(791−803MHz)、かつ、一部重ならない(758−791MHz、803−821MHz)。
フィルタ10は、入力端子10aと出力端子10bとの間の第1通過特性と、入力端子10aと出力端子10cとの間の第2通過特性とを異ならせることが可能である。例えば、フィルタ10がSAWを用いた縦結合型のフィルタである場合、弾性波伝搬方向に並んで配置される複数のIDT(InterDigital Transducer)電極の電極パラメータを最適化することにより、第1通過特性と第2通過特性とを異ならせ、かつ、ともに低損失とすることができる。
上記第2適用例においても、フィルタ10の出力端子10bにおける第1通過帯域のインピーダンスのばらつき、および、出力端子10cにおける第2通過帯域のインピーダンスのばらつきを小さく(巻きの集中度が高く)できるため、フィルタ10と後段の低雑音増幅器21および22とのインピーダンス整合が良好となる。よって、出力端子10bから出力される第1高周波信号と出力端子10cから出力される第2高周波信号とを、高品質で同時に伝送することが可能となる。
[1.4 フロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aの通信バンドの第3適用例]
図6は、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aの通信バンドの第3適用例を示す回路構成図である。フロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aにおける通信バンドの第3適用例として、BandB(第2通過帯域)には、例えば、4GLTEのBand18(受信帯域:860−875MHz)が適用され、BandA(第1通過帯域)には、例えば、4GLTEのn28(受信帯域:758−803MHz)が適用される。RFIC3は、フィルタ10を通過する第1高周波信号から4Gのデータを抽出し、フィルタ10を通過する第2高周波信号からも4Gのデータを抽出する。
上記第3適用例では、フロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aは、単一の通信システム(4G)が利用される通信方式に対応しており、LTEのBand28の高周波信号とLTEのBand18の高周波信号とを、同時に受信する(CA:キャリアアグリゲーション)。ここで、第1通過帯域と第2通過帯域とは、周波数が重ならない。
上記第3適用例においても、フィルタ10の出力端子10bにおける第1通過帯域のインピーダンスのばらつき、および、出力端子10cにおける第2通過帯域のインピーダンスのばらつきを小さく(巻きの集中度が高く)できるため、フィルタ10と後段の低雑音増幅器21および22とのインピーダンス整合が良好となる。よって、出力端子10bから出力される第1高周波信号と出力端子10cから出力される第2高周波信号とを、高品質でCAを実行できる。
[1.5 変形例2に係るフロントエンド回路1Bおよび通信装置5Bの構成]
図7は、実施の形態1の変形例2に係るフロントエンド回路1Bおよび通信装置5Bの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Bは、フロントエンド回路1Bと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本変形例に係る通信装置5Bは、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aと比較して、フロントエンド回路1Bの構成のみが異なる。また、本変形例に係るフロントエンド回路1Bは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aと比較して、出力端子10cの後段にスイッチおよび2つの低雑音増幅器が配置されている点、および、各フィルタの通過帯域の周波数関係が異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Bおよび通信装置5Bについて、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Bは、フィルタ10および11と、低雑音増幅器21、22A、22Bおよび23と、スイッチ16Aおよび16Bと、を備える。
フィルタ10は、第1フィルタの一例であり、第1通過帯域および第2通過帯域を有するフィルタである。第1通過帯域と第2通過帯域とは、周波数が少なくとも一部重なっている。第1通過帯域は、例えば、5GNRのBandA(通信バンドA)に対応し、第2通過帯域は、例えば、4GLTEのBandB1(通信バンドB1)および4GLTEのBandB2(通信バンドB2)を包含する帯域である。フィルタ10の出力端子10bは低雑音増幅器21の入力端に接続され、フィルタ10の出力端子10cはスイッチ16Aの一端および16Bの一端に接続されている。
低雑音増幅器22Aは、第2低雑音増幅器の一例であり、出力端子10cから出力されたBandB1の高周波信号を増幅する。低雑音増幅器22Bは、第2低雑音増幅器の一例であり、出力端子10cから出力されたBandB2の高周波信号を増幅する。なお、低雑音増幅器22Aおよび22Bは、例えば、Si系のCMOS、または、GaAsを材料とする電界効果型トランジスタ(FET)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
低雑音増幅器22Aの入力端はスイッチ16Aの他端に接続されており、低雑音増幅器22Aの出力端は受信出力端子120Aに接続されている。また、低雑音増幅器22Bの入力端はスイッチ16Bの他端に接続されており、低雑音増幅器22Bの出力端は受信出力端子120Bに接続されている。
フィルタ10の第1通過帯域(BandA)とフィルタ10の第2通過帯域(BandB1+B2)とは周波数が一部重なっており、より詳細には、フィルタ10の第1通過帯域(BandA)と4GLTEのBandB1とは周波数が一部重なっている。また、4GLTEのBandB1と4GLTEのBandB2とは、周波数が一部重なっている。
ここで、スイッチ16Aと16Bとは、同時に導通状態とはならない。つまり、4GLTEのBandB1の高周波信号と4GLTEのBandB2の高周波信号とは同時に伝送されない。
上記構成によれば、スイッチ16Aが導通状態である場合、5GNRのBandAの高周波信号と、4GLTEのBandB1の高周波信号とが同時に伝送される。また、スイッチ16Bが導通状態である場合、5GNRのBandAの高周波信号と、4GLTEのBandB2の高周波信号とが同時に伝送される。
本変形例に係るフロントエンド回路1Bおよび通信装置5Bの上記構成によれば、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域が少なくとも一部重なる場合において、出力端子10bから出力された第1高周波信号と出力端子10cから出力された第2高周波信号とを、高品質で同時に伝送することが可能となる。また、5GNRのBandAの高周波信号と同時伝送される4GLTEの通信バンドを選択できる。
[1.6 変形例3に係るフロントエンド回路1Cおよび通信装置5Cの構成]
図8は、実施の形態1の変形例3に係るフロントエンド回路1Cおよび通信装置5Cの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Cは、フロントエンド回路1Cと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本変形例に係る通信装置5Cは、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aと比較して、フロントエンド回路1Cの構成のみが異なる。また、本変形例に係るフロントエンド回路1Cは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aと比較して、インピーダンス可変回路30が付加されている点が異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Cおよび通信装置5Cについて、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Cは、フィルタ10および11と、低雑音増幅器21、22および23と、インピーダンス可変回路30と、を備える。
インピーダンス可変回路30は、フィルタ10の出力端子10bに接続されている。インピーダンス可変回路30は、インピーダンス素子31と、インピーダンス素子31に接続されたスイッチ32と、を有している。インピーダンス素子31は、例えば、インダクタおよびキャパシタの少なくとも1つである。
スイッチ32は、例えば、(1)フロントエンド回路1Cを伝送する高周波信号の周波数(通信バンド)の変更、(2)フロントエンド回路1Cの受信感度の変化、(3)アンテナ2のアンテナ感度の変化、などに対応して導通および非導通が切り換わる。
端子20bは、出力端子10bと低雑音増幅器21の入力端とを結ぶ経路上のノードであり、端子20cは、出力端子10cと低雑音増幅器22の入力端とを結ぶ経路上のノードである。
図9は、実施の形態1の変形例3に係るフロントエンド回路1Cにおけるスイッチ32の導通時および非導通時の通過特性および反射特性を示す図である。同図の(a)には、スイッチ32が非導通である場合の、フィルタ10の通過特性(入力端子10a−端子20bの通過特性および入力端子10a−端子20cの通過特性)が示されている。また、同図の(b)には、スイッチ32が非導通である場合の、フィルタ10の反射特性(端子20bおよび20cからフィルタ10を見たインピーダンス特性)が示されている。また、同図の(c)には、スイッチ32が導通である場合の、フィルタ10の通過特性(入力端子10a−端子20bの通過特性および入力端子10a−端子20cの通過特性)が示されている。また、同図の(d)には、スイッチ32が導通である場合の、フィルタ10の反射特性(端子20bおよび20cからフィルタ10を見たインピーダンス特性)が示されている。
出力端子10bから出力される第1高周波信号および出力端子10cから出力される第2高周波信号の双方を同時に伝送させる場合には、図9の(a)に示すように、スイッチ32を非導通状態とすることで、フィルタ10の入力端子10a−端子20bの通過特性および入力端子10a−端子20cの通過特性の双方を良好(低損失)とできる。また、図9の(b)に示すように、端子20bおよび端子20cから見たフィルタ10のインピーダンスのばらつきが小さい(巻きの集中度が高い)。このため、フィルタ10と後段の低雑音増幅器21および22とのインピーダンス整合が良好となる。よって、出力端子10bから出力される第1高周波信号と出力端子10cから出力される第2高周波信号とを、高品質で同時に伝送することが可能となる。
また、出力端子10bから出力される第1高周波信号を伝送させず、出力端子10cから出力される第2高周波信号のみを伝送させる場合には、図9の(c)に示すように、スイッチ32を導通状態とすることで、フィルタ10の入力端子10a−端子20bの通過特性を劣化(減衰大)させ、入力端子10a−端子20cの通過特性を良好(低損失)とできる。また、図9の(d)に示すように、端子20bおよび端子20cから見たフィルタ10のインピーダンスのばらつきが小さい(巻きの集中度が高い)。また、端子20bから見たフィルタ10のインピーダンスをスミスチャートのショート側へシフトさせる。このため、フィルタ10と後段の低雑音増幅器22とのインピーダンス整合が良好となる。よって、出力端子10cから出力される第2高周波信号を、高品質で伝送することが可能となる。
これによれば、伝送させる高周波信号の選択に応じてフィルタ10および低雑音増幅器21および22とのインピーダンス整合を最適化できる。よって、フロントエンド回路1Cおよび通信装置5Cの受信感度を改善できる。
なお、インピーダンス可変回路30は、出力端子10cまたは入力端子10aに接続されていてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1およびその変形例に係るフロントエンド回路が複合化されたフロントエンド回路について例示する。
[2.1 フロントエンド回路1Dおよび通信装置5Dの構成]
図10は、実施の形態2に係るフロントエンド回路1Dおよび通信装置5Dの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Dは、フロントエンド回路1Dと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本実施の形態に係る通信装置5Dは、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aと比較して、フロントエンド回路1Dの構成のみが異なる。また、本実施の形態に係るフロントエンド回路1Dは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aと比較して、フィルタ12および低雑音増幅器51が付加されている点が異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Dおよび通信装置5Dについて、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Dは、フィルタ10、11および12と、低雑音増幅器21、22、23および51と、を備える。
フィルタ10は、入力端子10aと出力端子10bとの間で第1通過帯域を有し、入力端子10aと出力端子10cとの間で第2通過帯域を有する。第1通過帯域は、例えば、5GNRのBandA(通信バンドA)に対応し、第2通過帯域は、例えば、4GLTEのBandB(通信バンドB)に対応する。
低雑音増幅器21は、第1低雑音増幅器の一例であり、出力端子10bに接続され、出力端子10bから出力された第1通過帯域の第1高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器22は、第2低雑音増幅器の一例であり、出力端子10cに接続され、出力端子10cから出力された第2通過帯域の第2高周波信号を増幅する。
フィルタ12は、第5フィルタの一例であり、不平衡の第3入力端子および不平衡の第5出力端子を有し、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域と周波数が重ならない第5通過帯域を有する。第3入力端子は、入力端子10aに接続されている。第5通過帯域は、例えば、4GLTEのBandC(通信バンドC)に対応する。なお、第5通過帯域は、5GNRの通信バンドCであってもよい。
低雑音増幅器51は、第7低雑音増幅器の一例であり、第5出力端子に接続され、フィルタ12から出力された第5通過帯域の高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器51は、例えば、Si系のCMOS、または、GaAsを材料とする電界効果型トランジスタ(FET)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
本変形例に係るフロントエンド回路1Dおよび通信装置5Dの上記構成によれば、5GNRのBandAの高周波信号および4GLTEのBandBの高周波信号を高品質で同時に伝送できるとともに、これらと4GLTEのBandCの高周波信号とを、相互干渉を抑制しつつ同時に伝送することが可能となる。
[2.2 変形例1に係るフロントエンド回路1Eおよび通信装置5Eの構成]
図11は、実施の形態2の変形例1に係るフロントエンド回路1Eおよび通信装置5Eの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Eは、フロントエンド回路1Eと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本変形例に係る通信装置5Eは、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aと比較して、フロントエンド回路1Eの構成のみが異なる。また、本変形例に係るフロントエンド回路1Eは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aと比較して、フィルタ40、低雑音増幅器51および52が付加されている点が異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Eおよび通信装置5Eについて、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Eは、フィルタ10、11および40と、低雑音増幅器21、22、23、51および52と、を備える。
フィルタ10は、入力端子10aと出力端子10bとの間で第1通過帯域を有し、入力端子10aと出力端子10cとの間で第2通過帯域を有する。第1通過帯域は、例えば、5GNRのBandA(通信バンドA)に対応し、第2通過帯域は、例えば、4GLTEのBandB(通信バンドB)に対応する。
フィルタ40は、第6フィルタの一例であり、入力端子40a(第4入力端子)、出力端子40b(第6出力端子)および出力端子40c(第7出力端子)を有する。フィルタ40は、入力端子40aに入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を出力端子40bから出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を出力端子40cから出力する。なお、出力端子40bから出力される一対の高周波平衡信号の一方は不平衡の第3高周波信号として低雑音増幅器51に入力される。また、出力端子40cから出力される一対の高周波平衡信号の他方は不平衡の第4高周波信号として低雑音増幅器52に入力される。第3高周波信号と第4高周波信号とは、逆相の関係となっている。
フィルタ40は、入力端子40aと出力端子40bとの間で第8通過帯域を有し、入力端子10aと出力端子10cとの間で第9通過帯域を有する。第8通過帯域は、例えば、5GNRのBandC(通信バンドC)に対応し、第9通過帯域は、例えば、4GLTEのBandD(通信バンドD)に対応する。つまり、第3高周波信号は、主としてBandC(第8通過帯域)の周波数成分を有する信号であり、第4高周波信号は、主としてBandD(第9通過帯域)の周波数成分を有する信号である。フィルタ40は、例えば、SAWを用いた弾性波フィルタ、BAWを用いた弾性波フィルタ、LC共振フィルタ、弾性波共振子を含むLC共振回路、および誘電体フィルタのいずれかであってもよく、さらには、これらには限定されない。フィルタ40がSAWを用いた弾性波フィルタである場合には、縦結合型の弾性表面波フィルタを適用することにより、非平衡入力および平衡出力を実現できる。
入力端子40aは、入力端子10aに接続されている。
低雑音増幅器21は、第1低雑音増幅器の一例であり、出力端子10bに接続され、出力端子10bから出力された第1通過帯域の第1高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器22は、第2低雑音増幅器の一例であり、出力端子10cに接続され、出力端子10cから出力された第2通過帯域の第2高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器51は、第8低雑音増幅器の一例であり、出力端子40bに接続され、出力端子40bから出力された第8通過帯域の第3高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器52は、第9低雑音増幅器の一例であり、出力端子40cに接続され、出力端子40cから出力された第9通過帯域の第4高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器51および52は、例えば、Si系のCMOS、または、GaAsを材料とする電界効果型トランジスタ(FET)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
フィルタ40の第8通過帯域および第9通過帯域は、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域と周波数が重なっていない。
また、フィルタ11の通過帯域は、第1通過帯域、第2通過帯域、第8通過帯域および第9通過帯域を包含している。
本変形例に係るフロントエンド回路1Eおよび通信装置5Eの上記構成によれば、フィルタ10を通過する第1高周波信号と第2高周波信号とを、相互干渉を抑制しつつ同時に伝送することが可能となる。また、フィルタ40を通過する第3高周波信号と第4高周波信号とを、相互干渉を抑制しつつ同時に伝送することが可能となる。
また、上記構成により、(1)通信バンドA(5GNR)および通信バンドB(4GLTE)の2バンドによるEN−DC、(2)通信バンドC(5GNR)および通信バンドD(4GLTE)の2バンドによるEN−DC、(3)通信バンドA(5GNR)、通信バンドC(5GNR)、通信バンドB(4GLTE)、および通信バンドD(4GLTE)の4バンドによるEN−DCを実現できる。よって、EN−DCを実行する上で、通信バンドの選択肢を広げることが可能となる。
なお、上記(1)の場合、低雑音増幅器51および52の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(1)の場合に、EN−DCを実行する通信バンドAおよび通信バンドBへの影響を抑制できる。また、上記(2)の場合、低雑音増幅器21および22の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(2)の場合に、EN−DCを実行する通信バンドCおよび通信バンドDへの影響を抑制できる。
[2.3 変形例2に係るフロントエンド回路1Fおよび通信装置5Fの構成]
図12は、実施の形態2の変形例2に係るフロントエンド回路1Fおよび通信装置5Fの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Fは、フロントエンド回路1Fと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本変形例に係る通信装置5Fは、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aと比較して、フロントエンド回路1Fの構成のみが異なる。また、本変形例に係るフロントエンド回路1Fは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aと比較して、フィルタ41および42、低雑音増幅器51および52が付加されている点が異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Fおよび通信装置5Fについて、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Fは、フィルタ10、11、41および42と、低雑音増幅器21、22、23、51および52と、を備える。
フィルタ10は、入力端子10aと出力端子10bとの間で第1通過帯域を有し、入力端子10aと出力端子10cとの間で第2通過帯域を有する。第1通過帯域は、例えば、5GNRのBandA(通信バンドA)に対応し、第2通過帯域は、例えば、4GLTEのBandB(通信バンドB)に対応する。
フィルタ41は、第7フィルタの一例であり、不平衡の第5入力端子および不平衡の第8出力端子を有し、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域と周波数が重ならない第6通過帯域を有するフィルタである。フィルタ42は、第8フィルタの一例であり、不平衡の上記第5入力端子および不平衡の第9出力端子を有し、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域ならびに第6通過帯域と周波数が重ならない第7通過帯域を有するフィルタである。フィルタ41および42は、ダイプレクサを構成している。第6通過帯域は、例えば、4GLTEのBandC(通信バンドC)に対応し、第7通過帯域は、例えば、4GLTEのBandD(通信バンドD)に対応する。
上記フィルタ41および42の共通入力端子(第5入力端子)は、入力端子10aに接続されている。
低雑音増幅器21は、第1低雑音増幅器の一例であり、出力端子10bに接続され、出力端子10bから出力された第1通過帯域の第1高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器22は、第2低雑音増幅器の一例であり、出力端子10cに接続され、出力端子10cから出力された第2通過帯域の第2高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器51は、第10低雑音増幅器の一例であり、第8出力端子に接続され、第8出力端子から出力された第6通過帯域の第5高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器52は、第11低雑音増幅器の一例であり、第9出力端子に接続され、第9出力端子から出力された第7通過帯域の第6高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器51および52は、例えば、Si系のCMOS、または、GaAsを材料とする電界効果型トランジスタ(FET)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
フィルタ41の第6通過帯域およびフィルタ42の第7通過帯域は、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域と周波数が重なっていない。
また、フィルタ11の通過帯域は、第1通過帯域、第2通過帯域、第6通過帯域および第7通過帯域を包含している。
本変形例に係るフロントエンド回路1Fおよび通信装置5Fの上記構成によれば、フィルタ10を通過する第1高周波信号と第2高周波信号とを、相互干渉を抑制しつつ同時に伝送することが可能となる。また、フィルタ41を通過する第5高周波信号とフィルタ42を通過する第6高周波信号とを、同時に伝送(CA)することが可能となる。
また、上記構成により、(1)通信バンドA(5GNR)および通信バンドB(4GLTE)の2バンドによるEN−DC、(2)通信バンドC(4GLTE)および通信バンドD(4GLTE)の2バンドによるCA、(3)通信バンドA(5GNR)、通信バンドB(4GLTE)、通信バンドC(4GLTE)、および通信バンドD(4GLTE)の4バンドによるEN−DCかつCAを実現できる。よって、同時使用する通信バンドの選択肢を広げることが可能となる。
なお、上記(1)の場合、低雑音増幅器51および52の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(1)の場合に、CA用の伝送回路が接続された状態であっても、EN−DCを実行する通信バンドAおよび通信バンドBへの影響を抑制できる。また、上記(2)の場合、低雑音増幅器21および22の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(2)の場合に、EN−DC用の伝送回路が接続された状態であっても、CAを実行する通信バンドCおよび通信バンドDへの影響を抑制できる。
なお、入力端子10aに接続されるフィルタは、フィルタ41および42の2つではなく、互いに通過帯域が重ならない3つ以上のフィルタが接続されていてもよい。つまり、4GにおけるCAを実行する通信バンドは、BandCおよびBandDの2つに限られず、4GLTEの3以上の通信バンドのCAが実行可能な構成であってもよい。
[2.4 変形例3に係るフロントエンド回路1Gおよび通信装置5Gの構成]
図13は、実施の形態2の変形例3に係るフロントエンド回路1Gおよび通信装置5Gの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Gは、フロントエンド回路1Gと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本変形例に係る通信装置5Gは、実施の形態1の変形例1に係る通信装置5Aと比較して、フロントエンド回路1Gの構成のみが異なる。また、本変形例に係るフロントエンド回路1Gは、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aと比較して、フロントエンド回路1Aが2系統配置された構成を有する点が異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Gおよび通信装置5Gについて、実施の形態1の変形例1に係るフロントエンド回路1Aおよび通信装置5Aと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Gは、フィルタ10および40と、低雑音増幅器21、22、24、25、51および52と、ダイプレクサ60と、アンテナ端子100と、を備える。
アンテナ端子100は、アンテナ2に接続される。
ダイプレクサ60は、フィルタ61および62で構成されている。フィルタ61は、第2フィルタの一例であり、第3通過帯域を有するフィルタである。第3通過帯域は、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域を包含する帯域である。フィルタ62は、第3フィルタの一例であり、第3通過帯域と重ならない第4通過帯域を有するフィルタである。第4通過帯域は、フィルタ40の第8通過帯域および第9通過帯域を包含する帯域である。フィルタ61の入力端とフィルタ62の入力端とは、アンテナ端子100に接続されている。なお、ダイプレクサ60は、互いに通過帯域が重ならない3以上のフィルタで構成されたトリプレクサまたはマルチプレクサであってもよい。
つまり、フロントエンド回路1Gは、実施の形態1の変形例1に係る2つのフロントエンド回路1Aが、ダイプレクサ60に接続された構成となっている。この構成によれば、フィルタ10を通過する第1高周波信号および第2高周波信号を同時に伝送するとともに、フィルタ10を通過する高周波信号と周波数が異なる高周波信号であってフィルタ62を通過する高周波信号も同時に伝送することが可能となる。
低雑音増幅器24は、第3低雑音増幅器の一例であり、フィルタ61から出力された第3通過帯域の高周波信号を増幅する。低雑音増幅器24の出力端はフィルタ10の入力端子10aに接続されており、低雑音増幅器24の入力端はフィルタ61の出力端に接続されている。
フィルタ40は、第4フィルタの一例であり、入力端子40a(第2入力端子)、出力端子40b(第3出力端子)および出力端子40c(第4出力端子)を有する。フィルタ40は、入力端子40aに入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を出力端子40bから出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を出力端子40cから出力する。なお、出力端子40bから出力される一対の高周波平衡信号の一方は不平衡の第3高周波信号として低雑音増幅器51に入力される。また、出力端子40cから出力される一対の高周波平衡信号の他方は不平衡の第4高周波信号として低雑音増幅器52に入力される。第3高周波信号と第4高周波信号とは、逆相の関係となっている。
フィルタ40は、入力端子40aと出力端子40bとの間で第8通過帯域を有し、入力端子40aと出力端子40cとの間で第9通過帯域を有する。第8通過帯域は、例えば、5GNRのBandC(通信バンドC)に対応し、第9通過帯域は、例えば、4GLTEのBandD(通信バンドD)に対応する。つまり、第3高周波信号は、主としてBandC(第8通過帯域)の周波数成分を有する信号であり、第4高周波信号は、主としてBandD(第9通過帯域)の周波数成分を有する信号である。フィルタ40は、例えば、SAWを用いた弾性波フィルタ、BAWを用いた弾性波フィルタ、LC共振フィルタ、弾性波共振子を含むLC共振回路、および誘電体フィルタのいずれかであってもよく、さらには、これらには限定されない。フィルタ40がSAWを用いた弾性波フィルタである場合には、縦結合型の弾性表面波フィルタを適用することにより、非平衡入力および平衡出力を実現できる。
低雑音増幅器51は、第5低雑音増幅器の一例であり、出力端子40bに接続され、出力端子40bから出力された第8通過帯域の第3高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器52は、第6低雑音増幅器の一例であり、出力端子40cに接続され、出力端子40cから出力された第9通過帯域の第4高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器25は、第4低雑音増幅器の一例であり、フィルタ62から出力された第4通過帯域の高周波信号を増幅する。低雑音増幅器25の出力端はフィルタ40の入力端子40aに接続されており、低雑音増幅器25の入力端はフィルタ62の出力端に接続されている。
低雑音増幅器25、51および52は、例えば、Si系のCMOS、または、GaAsを材料とする電界効果型トランジスタ(FET)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などで構成されている。
ここで、フィルタ62の第4通過帯域は、フィルタ61の第3通過帯域と周波数が重なっていない。
本実施の形態に係るフロントエンド回路1Gおよび通信装置5Gの上記構成によれば、フィルタ10を通過する第1高周波信号と第2高周波信号とを、相互干渉を抑制しつつ同時に伝送することが可能となる。また、フィルタ40を通過する第3高周波信号と第4高周波信号とを、相互干渉を抑制しつつ同時に伝送することが可能となる。
また、上記構成により、(1)通信バンドA(5GNR)および通信バンドB(4GLTE)の2バンドによるEN−DC、(2)通信バンドC(5GNR)および通信バンドD(4GLTE)の2バンドによるEN−DC、(3)通信バンドA(5GNR)、通信バンドC(5GNR)、通信バンドB(4GLTE)、および通信バンドD(4GLTE)の4バンドによるEN−DCを実現できる。よって、EN−DCを実行する上で、通信バンドの選択肢を広げることが可能となる。
なお、上記(1)の場合、低雑音増幅器51および52の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(1)の場合に、EN−DCを実行する通信バンドAおよび通信バンドBへの影響を抑制できる。また、上記(2)の場合、低雑音増幅器21および22の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(2)の場合に、EN−DCを実行する通信バンドCおよび通信バンドDへの影響を抑制できる。
[2.5 変形例4に係るフロントエンド回路1Hおよび通信装置5Hの構成]
図14は、実施の形態2の変形例4に係るフロントエンド回路1Hおよび通信装置5Hの回路構成図である。同図に示すように、通信装置5Hは、フロントエンド回路1Hと、アンテナ2と、RFIC3と、BBIC4と、を備える。本変形例に係る通信装置5Hは、実施の形態2の変形例3に係る通信装置5Gと比較して、フロントエンド回路1Hの構成のみが異なる。また、本変形例に係るフロントエンド回路1Hは、実施の形態2の変形例3に係るフロントエンド回路1Gと比較して、フィルタ40に替えてフィルタ41および42が配置されている点が構成として異なる。以下では、本変形例に係るフロントエンド回路1Hおよび通信装置5Hについて、実施の形態2の変形例3に係るフロントエンド回路1Gおよび通信装置5Gと同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
フロントエンド回路1Hは、フィルタ10、41および42と、低雑音増幅器21、22、24、26、51および52と、ダイプレクサ70と、アンテナ端子100と、を備える。
アンテナ端子100は、アンテナ2に接続される。
ダイプレクサ70は、フィルタ71および72で構成されている。フィルタ71は、第2フィルタの一例であり、第3通過帯域を有するフィルタである。第3通過帯域は、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域を包含する帯域である。フィルタ72は、第3フィルタの一例であり、第3通過帯域と重ならない第4通過帯域を有するフィルタである。第4通過帯域は、フィルタ41の通過帯域およびフィルタ42の通過帯域を包含する帯域である。フィルタ71の入力端とフィルタ72の入力端とは、アンテナ端子100に接続されている。なお、ダイプレクサ70は、互いに通過帯域が重ならない3以上のフィルタで構成されたトリプレクサまたはマルチプレクサであってもよい。
フィルタ41は、不平衡の入力端子および不平衡の出力端子を有し、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域と周波数が重ならない第6通過帯域を有するフィルタである。フィルタ42は、不平衡の入力端子および不平衡の出力端子を有し、フィルタ10の第1通過帯域、第2通過帯域およびフィルタ41の第6通過帯域と周波数が重ならない第7通過帯域を有するフィルタである。フィルタ41および42は、ダイプレクサを構成している。
フィルタ41の入力端子およびフィルタ42の入力端子は、フィルタ10の入力端子10aと接続されている。つまり、フィルタ41および42の共通入力端子(第5入力端子)は、フィルタ10の入力端子10aに接続されている。
第1通過帯域は、例えば、5GNRのn28に対応し、第2通過帯域は、例えば、4GLTEのBand20に対応している。また、第6通過帯域は、例えば、4GLTEのBand7(受信帯域:2620−2690MHz)に対応し、第7通過帯域は、例えば、4GLTEのBand3(受信帯域:1805−1880MHz)に対応している。
低雑音増幅器51は、第10低雑音増幅器の一例であり、フィルタ41の出力端子に接続され、当該出力端子から出力された第6通過帯域の第5高周波信号を増幅する。
低雑音増幅器52は、第11低雑音増幅器の一例であり、フィルタ42の出力端子に接続され、当該出力端子から出力された第7通過帯域の第6高周波信号を増幅する。
フィルタ41の第6通過帯域およびフィルタ42の第7通過帯域は、フィルタ10の第1通過帯域および第2通過帯域と周波数が重なっていない。
低雑音増幅器24は、第3低雑音増幅器の一例であり、フィルタ71から出力された第3通過帯域の高周波信号を増幅する。低雑音増幅器24の出力端はフィルタ10の入力端子10aに接続されており、低雑音増幅器24の入力端はフィルタ71の出力端に接続されている。
低雑音増幅器26は、第4低雑音増幅器の一例であり、フィルタ72から出力された第4通過帯域の高周波信号を増幅する。低雑音増幅器26の出力端はフィルタ41および42の入力端子に接続されており、低雑音増幅器26の入力端はフィルタ72の出力端に接続されている。
また、フィルタ11の通過帯域は、第1通過帯域、第2通過帯域、第6通過帯域および第7通過帯域を包含している。
本変形例に係るフロントエンド回路1Hおよび通信装置5Hの上記構成によれば、フィルタ10を通過する第1高周波信号と第2高周波信号とを、相互干渉を抑制しつつ同時に伝送することが可能となる。また、フィルタ41を通過する第5高周波信号とフィルタ42を通過する第6高周波信号とを、同時に伝送(CA)することが可能となる。
また、上記構成により、(1)通信バンドA(5GNR)および通信バンドB(4GLTE)の2バンドによるEN−DC、(2)通信バンドC(4GLTE)および通信バンドD(4GLTE)の2バンドによるCA、(3)通信バンドA(5GNR)、通信バンドB(4GLTE)、通信バンドC(4GLTE)、および通信バンドD(4GLTE)の4バンドによるEN−DCかつCAを実現できる。よって、同時使用する通信バンドの選択肢を広げることが可能となる。なお、上記(2)の場合、低雑音増幅器21および22の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(2)の場合に、EN−DC用の伝送回路が接続された状態であっても、CAを実行する通信バンドCおよび通信バンドDへの影響を抑制できる。
なお、上記(1)の場合、低雑音増幅器51および52の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(1)の場合に、CA用の伝送回路が接続された状態であっても、EN−DCを実行する通信バンドAおよび通信バンドBへの影響を抑制できる。また、上記(2)の場合、低雑音増幅器21および22の電源をオフにしてもよい。これにより、上記(2)の場合に、EN−DC用の伝送回路が接続された状態であっても、CAを実行する通信バンドCおよび通信バンドDへの影響を抑制できる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係るフロントエンド回路および通信装置について、実施の形態および変形例を挙げて説明したが、本発明のフロントエンド回路および通信装置は、上記実施の形態および変形例に限定されるものではない。上記実施の形態および変形例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態および変形例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、上記実施の形態および変形例のフロントエンド回路および通信装置を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
なお、上記実施の形態および変形例に係るフロントエンド回路および通信装置は、上述したように、3GPPなどの通信システムに適用され、典型的には、実施例にて示した4GLTEの高周波信号と5GNRの高周波信号とを同時伝送するシステムに適用される。例えば、4GLTE/5GNRの組み合わせとして、(1)Band41/n41、(2)Band5/n5、(3)Band71/n71、(4)Band3/n3、などが挙げられる。
また、例えば、上記実施の形態および変形例に係るフロントエンド回路および通信装置において、図面に開示された各回路素子および信号経路を接続する経路の間に別の高周波回路素子および配線などが挿入されていてもよい。
また、上記実施の形態および変形例に係るフロントエンド回路および通信装置は、アンテナ2で受信した高周波信号を伝送する受信系回路となっているが、本発明に係るフロントエンド回路および通信装置は、RFIC3で生成された高周波信号を伝送してアンテナ2から送信する送信系回路にも適用される。この場合には、例えば、図1に示されたフロントエンド回路1および通信装置5において、低雑音増幅器21および22の替わりに、電力増幅器が配置される。
また、本発明に係る制御部は、集積回路であるIC、LSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。また、集積回路化の手法は、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
本発明は、異なる2以上の通信システムの高周波信号を同時伝送するフロントエンド回路および通信装置として、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、500A フロントエンド回路
2 アンテナ
3 RF信号処理回路(RFIC)
4 ベースバンド信号処理回路(BBIC)
5、5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H 通信装置
10、11、12、40、41、42、61、62、71、72、501、502 フィルタ
10a、40a 入力端子
10b、10c、40b、40c 出力端子
16A、16B、32、500 スイッチ
20b、20c 端子
21、22、22A、22B、23、24、25、26、51、52 低雑音増幅器
30 インピーダンス可変回路
31 インピーダンス素子
60、70 ダイプレクサ
100 アンテナ端子
110、120、120A、120B、130、140、150 受信出力端子
500a 共通端子
500b、500c 選択端子
510、520 受信端子

Claims (12)

  1. 第1入力端子、第1出力端子および第2出力端子を有し、前記第1入力端子に入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を前記第1出力端子から出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を前記第2出力端子から出力する第1フィルタと、
    前記第1出力端子に接続された第1低雑音増幅器と、
    前記第2出力端子に接続された第2低雑音増幅器と、を備える、
    フロントエンド回路。
  2. 前記第1フィルタは、前記第1入力端子と前記第1出力端子との間で第1通過帯域を有し、前記第1入力端子と前記第2出力端子との間で第2通過帯域を有し、
    前記フロントエンド回路は、さらに、
    第3低雑音増幅器と、
    前記第1通過帯域および前記第2通過帯域を包含する第3通過帯域を有する第2フィルタと、を備え、
    前記第3低雑音増幅器の出力端は、前記第1入力端子に接続されており、
    前記第3低雑音増幅器の入力端は、前記第2フィルタの出力端に接続されている、
    請求項1に記載のフロントエンド回路。
  3. さらに、
    アンテナに接続されるアンテナ端子と、
    前記第3通過帯域と重ならない第4通過帯域を有する第3フィルタと、を備え、
    前記第2フィルタの入力端と前記第3フィルタの入力端とは、前記アンテナ端子に接続されている、
    請求項2に記載のフロントエンド回路。
  4. さらに、
    第4低雑音増幅器と、
    第2入力端子、第3出力端子および第4出力端子を有し、前記第2入力端子に入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を前記第3出力端子から出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を前記第4出力端子から出力する第4フィルタと、
    前記第3出力端子に接続された第5低雑音増幅器と、
    前記第4出力端子に接続された第6低雑音増幅器と、を備え、
    前記第4フィルタの通過帯域は、前記第1フィルタの通過帯域と周波数が重ならず、
    前記第4低雑音増幅器の出力端は、前記第2入力端子に接続されており、
    前記第4低雑音増幅器の入力端は、前記第3フィルタの出力端に接続されている、
    請求項3に記載のフロントエンド回路。
  5. 前記フロントエンド回路は、異なる通信システムが同時に利用される通信方式に対応し、
    前記第1フィルタは、前記第1入力端子と前記第1出力端子との間で第1通過帯域を有し、前記第1入力端子と前記第2出力端子との間で第2通過帯域を有し、
    前記第1通過帯域と前記第2通過帯域とは、周波数が少なくとも一部重なる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロントエンド回路。
  6. 前記第1通過帯域と前記第2通過帯域とは、周波数が同じである、
    請求項5に記載のフロントエンド回路。
  7. 前記フロントエンド回路は、単一の通信システムが利用される通信方式に対応し、
    前記第1フィルタは、前記第1入力端子と前記第1出力端子との間で第1通過帯域を有し、前記第1入力端子と前記第2出力端子との間で第2通過帯域を有し、
    前記第1通過帯域と前記第2通過帯域とは、周波数が重ならない、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロントエンド回路。
  8. さらに、
    前記第1フィルタに接続されたインピーダンス可変回路を備え、
    前記インピーダンス可変回路は、
    インピーダンス素子と、
    前記インピーダンス素子に接続されたスイッチと、を有し、
    前記スイッチは、前記フロントエンド回路を伝送する高周波信号の周波数帯域に応じて導通および非導通を切り換える、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のフロントエンド回路。
  9. さらに、
    不平衡の第3入力端子および不平衡の第5出力端子を有し、第1フィルタの通過帯域と周波数が重ならない第5通過帯域を有する第5フィルタと、
    前記第5出力端子に接続された第7低雑音増幅器と、を備え、
    前記第3入力端子は、前記第1入力端子に接続されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のフロントエンド回路。
  10. さらに、
    第4入力端子、第6出力端子および第7出力端子を有し、前記第4入力端子に入力された高周波不平衡信号を一対の高周波平衡信号に変換して、当該一対の高周波平衡信号の一方を前記第6出力端子から出力し、当該一対の高周波平衡信号の他方を前記第7出力端子から出力する第6フィルタと、
    前記第6出力端子に接続された第8低雑音増幅器と、
    前記第7出力端子に接続された第9低雑音増幅器と、を備え、
    前記第6フィルタの通過帯域は、前記第1フィルタの通過帯域と周波数が重ならず、
    前記第4入力端子は、前記第1入力端子に接続されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のフロントエンド回路。
  11. さらに、
    不平衡の第5入力端子および不平衡の第8出力端子を有し、第1フィルタの通過帯域と周波数が重ならない第6通過帯域を有する第7フィルタと、
    前記第5入力端子および不平衡の第9出力端子を有し、第1フィルタの通過帯域および前記第6通過帯域と周波数が重ならない第7通過帯域を有する第8フィルタと、
    前記第8出力端子に接続された第10低雑音増幅器と、
    前記第9出力端子に接続された第11低雑音増幅器と、を備え、
    前記第5入力端子は、前記第1入力端子に接続されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のフロントエンド回路。
  12. アンテナで送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路と、
    前記アンテナと前記RF信号処理回路との間で前記高周波信号を伝達する請求項1〜11のいずれか1項に記載のフロントエンド回路と、を備える、
    通信装置。
JP2019063367A 2019-03-28 2019-03-28 フロントエンド回路および通信装置 Pending JP2020167449A (ja)

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