JP2020166193A - レンズ鏡筒及び画像投射装置 - Google Patents
レンズ鏡筒及び画像投射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020166193A JP2020166193A JP2019068675A JP2019068675A JP2020166193A JP 2020166193 A JP2020166193 A JP 2020166193A JP 2019068675 A JP2019068675 A JP 2019068675A JP 2019068675 A JP2019068675 A JP 2019068675A JP 2020166193 A JP2020166193 A JP 2020166193A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating member
- lens
- lens barrel
- rotating
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
Abstract
Description
こうした位置調整は、筐体にレンズユニットを取り付けた状態で行われるため、作業スペースが小さく、またレンズユニットの外部側から行うことができる機構であることが求められている。
さらに、このような位置調整機能を複数取り付けることは、画像投射装置の大型化を招いてしまうため、コンパクトかつ1つの位置調整機能で複数個所の位置調整を行えるようなレンズ鏡筒が求められている。
なお、以降の説明では、レンズ鏡筒たるレンズユニット103の保持するレンズの光軸方向をZ方向、Z軸に垂直な方向のうち、図1に示す紙面上方向をY方向、Z方向とY方向とに垂直な方向をX方向とする。また、必要に応じて、レンズユニット103における+Z方向側たる投射面104側を拡大側、−Z方向側たる画像表示素子102側を縮小側と呼ぶ。
レンズユニット103はまた、Z軸を中心に回転し、第1回転部材30とヘリコイドネジ41を介して接続された第2回転部材40と、第2回転部材40とカムピン51を介して連結された保持部50と、を有している。
レンズユニット103は、最外部を構成し画像投射装置100の筐体に取り付けられるカバー部60と、カバー部60とは別部材であって同様に筐体に取り付けられる第2カバー部54と、を有している。
第2鏡筒21は、外周側に形成された凹状の溝部22と、溝部22よりも拡大側に形成されたネジ穴23と、を有している。
第1回転部材30はまた、外周側に形成されて棒状の突起あるいは調整部材105と嵌合することで第1回転部材30をZ軸中心に回転させるための操作部として、複数の溝が等間隔に形成された凹条34を有している。
第1回転部材30は、ネジ32が締め付けられたときには、ネジ穴23とネジ32との間で第1回転部材30が挟み込まれるように締め付けられる第2状態たる締結状態となる。
第1回転部材30は、ネジ32が緩められたときには、ネジ32が締め付けられない第1状態たる非締結状態となる。すなわち、非締結状態において第1回転部材30が回転するときには、ネジ32が空隙部31に沿って滑りながら移動するから、第1回転部材30の回転に対して第2鏡筒21は連れ回ることがない。
第1回転部材30は、溝部22と嵌り合うように内周側に向かって凸に形成された突起部33を有している。
溝部22と突起部33とが嵌合していることで、第1回転部材30がZ方向に移動するときには、第2鏡筒21も第1回転部材30とともにZ方向に移動する。また、本実施形態では第2鏡筒21は、−X方向側の外周面に、Z方向に沿って突出した凸条部24を有し、かかる凸条部24が後述するカバー部60の内周側にZ方向に沿って形成されたキー溝62と嵌り合うことで、XY平面において回転することなくZ方向にのみスライド可能に支持される。すなわち、第1回転部材30の回転に対して連れ回ることなく、Z方向にのみ従動する。
このように、本実施形態においては、ネジ32と突起部33と溝部22とによって第1回転部材30と第2鏡筒21とが締結状態と非締結状態とを切り替え可能に連結されており、かかるネジ32と突起部33と溝部22とが連結部としての機能を有している。
すなわち、レンズユニット103は、『第1回転部材30と第2鏡筒21とが連れ回ることなく第1回転部材30が回転する』とともに、『当該回転に伴ってZ軸方向に沿っては第1回転部材30と第2鏡筒21とが一体に移動する』第1状態と、『第1回転部材30と第2鏡筒21とが一体に移動し、かつ第2回転部材40の回転に対して相対的に回転する』第2状態と、をかかるネジ32の締結状態と非締結状態とで切替可能になっている。
カム溝43には、保持部50からカムピン51が挿入されており、カムピン51に沿ってカム溝43が回動することで、第2回転部材40に対して保持部50がZ方向に前後移動する。
かかる構成により、カムピン51とカム溝43との噛み合わせ状態が変化することで保持部50がZ軸に沿って移動し、レンズL’が繰り出される。
なお、本実施形態においては、第3鏡筒53をピン52によって保持部50が保持する構成について述べるが、第2回転部材40の回転によってレンズL’をZ軸に沿って移動可能な構成であれば良く、例えば第3鏡筒53が保持部50と一体に構成されているとしても良い。
かかる第1状態において、第1回転部材30が回転するときには、図4(a)、(b)に示すようにネジ32が空隙部31に沿って滑りながら移動するから、第1回転部材30の回転に対しては第2鏡筒21は独立している。すなわち、第1回転部材30の回転に対して連れ回ることなく、Z方向にのみ従動する。
このとき、組み立てを行うものが、第1回転部材30の外周に形成された凹条34に嵌合するように調整部材105を用いて図4中に示したA方向に第1回転部材を回転させると、第1回転部材30の回転に伴ってヘリコイドネジ41によって第2回転部材40に対してZ軸方向へ相対的に移動する。
溝部22が突起部33と嵌り合っているから、第1回転部材30のZ方向への移動に伴って第2鏡筒21及び第1鏡筒20はZ方向に移動することになる。
従って、第1回転部材30を回転させることで、レンズLがZ軸方向を移動するので、レンズL’とレンズLとの間隔Z0が調整される。
バックフォーカス調整は実際には工場出荷時に行われ、最初にレンズユニット103の組み立てが成された後には一般的には変更されるものではない。従って、非締結状態においてバックフォーカス調整が行われたのち、組み立てを行うものはネジ32を締め付けることで第2状態たる締結状態へと切り替えを行うが、かかる工程に限定されるものではない。
なお、本実施形態では、第2回転部材40の拡大側(前方側)にはカム溝43がついており、第2回転部材40を回すことでカム溝43の働きにより、レンズL’がZ方向側に移動する。同時に、かかる第2回転部材40がヘリコイドネジ41を介して第1回転部材30に接続されているから、第2回転部材40の回転に伴いレンズLもZ方向側に移動する。
すなわち+Z方向側においては、第2回転部材40とカム溝43、カムピン51との嵌合によって保持部50がZ軸に沿って繰り出され相対的に移動する。かかる相対的な移動によってレンズLとレンズL’とが連動して移動することとなる。
このときレンズLとレンズL’との移動距離は、ヘリコイド41とカム溝43、カムピン51の形状によって第2回転部材40を回動させる位相角と対応させることができる。したがって、第2回転部材40を回動させる角度に応じて、レンズLとレンズL’との間の距離Z0を変更することができる。
このような調整により、フローティング調整が行われる。
かかるフローティング調整は、一般には投射面104上の4隅のボケ調整を行うためのものであり、本実施形態においては特に上側の外縁部におけるボケ調整を行うものである。
このように、本発明においてはフローティング調整によってもレンズLと画像表示素子102との間隔が変化するが、本実施形態においてはこのようなフローティング調整時にバックフォーカス距離の変動があるときにも収差等の各種光学設計値の変化を低減することができる。
かかる構成により、レンズユニット103の組み立て後においても、ネジ32を締める(あるいは緩める)ことができるから、第1状態と第2状態とを容易に切り替えることが可能である。
しかしながら、このような構成においては、調整を行う機構が複数存在することになってしまい、複雑化するという問題が生じてしまう懸念があった。
かかるネジ32が第1状態と第2状態とを切り替える連結部として機能することにより、バックフォーカス調整と、フローティング調整とを簡易な構造で行うことが可能であるとともに、バックフォーカス調整を行ったレンズL、レンズL’の間隔Z0が調整された状態でフローティング調整を行うことができるので、レンズユニット103の光学性能の向上に寄与する。
かかる構成により、1つの機構によって第1状態と第2状態とを切り替えて動作させることで、2つの動作状態のそれぞれで異なる光学設計値の調整を行うことができるから、省スペースかつ高性能な位置調整機能を備えたレンズ鏡筒を提供することができる。
かかる構成により、操作部42を回動させることで第2回転部材40をカバー部60の外側から間接的に回転させることができて、省スペースかつ高性能な位置調整を容易に行うことができる。
かかる構成により、レンズLとレンズL’との間の間隔が調整されて、非締結状態においてレンズユニット103はフローティング調整を行うことができる。
21 第2鏡筒(レンズ保持部材)
30 第1回転部材
31 (連結部)空隙部
32 (連結部)ネジ
40 第2回転部材
41 ヘリコイドネジ
42 操作部
43 カム溝
50 保持部
51 カムピン
52 ピン
53 第3鏡筒
100 画像投射装置
Z 光軸方向(軸方向)
Claims (7)
- レンズを保持するレンズ保持部材と、
前記レンズの中心軸を中心に回転する第1回転部材と、
前記中心軸を中心に回転し、前記第1回転部材と接続された第2回転部材と、
前記第1回転部材と前記レンズ保持部材とが連れ回ることなく前記第1回転部材が回転するとともに、前記回転に伴って前記中心軸方向に沿っては前記第1回転部材と前記レンズ保持部材とが一体に移動する第1状態と、前記第1回転部材と前記レンズ保持部材とが一体に移動し、かつ前記第2回転部材の回転に対して相対的に回転する第2状態と、を切替可能な連結部と、
前記第2回転部材とカムで連結された保持部と、を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2回転部材と前記第1回転部材との間の接続部がヘリコイドネジで接続されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒であって、
前記連結部は、前記第1回転部材の側面に開いた溝部と、前記溝部に挿入されて前記レンズ保持部材と締結されたネジ部材と、前記第1回転部材と前記レンズ保持部材との間で嵌め合う嵌合部と、を有し、
前記第1状態と前記第2状態とは、前記ネジ部材が前記第1回転部材を締める強度によって切替可能であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1乃至3の何れか1つに記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2回転部材を回転させるための操作部を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1乃至4の何れか1つに記載のレンズ鏡筒であって、
前記第1状態において前記第1回転部材を前記中心軸の周りで回動させることで、前記レンズ保持部材と前記保持部との間隔を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1乃至5の何れか1つに記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2回転部材の前方側には前記カムを介して前記保持部が連結されており、
前記第2状態において前記第2回転部材を前記中心軸の周りで回動させることで、前記レンズ保持部材と前記保持部との間隔を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項4に記載のレンズ鏡筒と、
光源と、を有する画像投射装置であって、
前記第2状態において前記操作部を前記中心軸の周りで回動させることで、前記レンズ保持部材と前記保持部との間隔とともに前記光源と前記レンズ鏡筒との間の間隔を調整することを特徴とする画像投射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019068675A JP7266445B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | レンズ鏡筒及び画像投射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019068675A JP7266445B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | レンズ鏡筒及び画像投射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020166193A true JP2020166193A (ja) | 2020-10-08 |
JP7266445B2 JP7266445B2 (ja) | 2023-04-28 |
Family
ID=72717480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019068675A Active JP7266445B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | レンズ鏡筒及び画像投射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7266445B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0534558A (ja) * | 1991-07-30 | 1993-02-12 | Nikon Corp | 焦点可変装置 |
JPH07159664A (ja) * | 1993-12-03 | 1995-06-23 | Asahi Optical Co Ltd | ズームレンズ鏡筒の駆動装置 |
JPH08146278A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-07 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
JP2510143Y2 (ja) * | 1990-01-12 | 1996-09-11 | 株式会社ニコン | ズ―ムレンズの焦点位置調整機構 |
JPH10246849A (ja) * | 1997-03-06 | 1998-09-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レンズ鏡筒 |
JP2005354220A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Sony Corp | 撮像装置 |
JP2006215089A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
JP2017083637A (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-18 | セイコーエプソン株式会社 | 投射光学系及びプロジェクター |
-
2019
- 2019-03-29 JP JP2019068675A patent/JP7266445B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2510143Y2 (ja) * | 1990-01-12 | 1996-09-11 | 株式会社ニコン | ズ―ムレンズの焦点位置調整機構 |
JPH0534558A (ja) * | 1991-07-30 | 1993-02-12 | Nikon Corp | 焦点可変装置 |
JPH07159664A (ja) * | 1993-12-03 | 1995-06-23 | Asahi Optical Co Ltd | ズームレンズ鏡筒の駆動装置 |
JPH08146278A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-07 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
JPH10246849A (ja) * | 1997-03-06 | 1998-09-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レンズ鏡筒 |
JP2005354220A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Sony Corp | 撮像装置 |
JP2006215089A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
JP2017083637A (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-18 | セイコーエプソン株式会社 | 投射光学系及びプロジェクター |
CN108351583A (zh) * | 2015-10-28 | 2018-07-31 | 精工爱普生株式会社 | 投射光学系统和投影仪 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7266445B2 (ja) | 2023-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5832264B2 (ja) | 交換レンズ | |
JP6524414B2 (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP4572964B2 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
JP4798178B2 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
JP6436787B2 (ja) | ズームレンズ鏡筒およびこれを用いた光学機器 | |
JP4968950B2 (ja) | レンズ装置及び画像投射装置 | |
JP2007212731A (ja) | 投射レンズ装置および画像投射装置 | |
JP2020166193A (ja) | レンズ鏡筒及び画像投射装置 | |
JP6146960B2 (ja) | レンズ鏡筒、それを用いた光学機器 | |
US20210223502A1 (en) | Lens apparatus and image pickup apparatus | |
US20020111760A1 (en) | High zoom ratio lens | |
JP2019132942A (ja) | 投写レンズおよびプロジェクター | |
US10634828B2 (en) | Diaphragm apparatus, lens apparatus, and imaging apparatus | |
JP7022314B2 (ja) | 投写レンズおよびプロジェクター | |
US7161748B2 (en) | Zoom lens barrel and optical equipment | |
JPH10274736A (ja) | ズームレンズ鏡胴 | |
EP3388879B1 (en) | Lens barrel | |
WO2015087480A1 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
JP2007079241A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP2006133562A (ja) | カメラ | |
JP2005077425A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP2020052272A (ja) | 撮像装置 | |
JP2009115896A (ja) | ズームレンズ | |
JP2002014266A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JPH11352386A (ja) | ズームレンズ鏡筒 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220719 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230302 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230418 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7266445 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |