JP2020166181A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】更なるコストアップやスペースを要することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効と無効を切り替えること。【解決手段】不揮発メモリ203と、ライトプロテクト解除回路204と、メモリ基板200と、を備え、ライトプロテクト解除回路204は、第1の電圧のSNS信号が入力された場合には不揮発メモリ203を書き込み禁止された状態とし、第1の電圧とは異なる第2の電圧のSNS信号が入力された場合には不揮発メモリ203を書き込み禁止が解除された状態とする。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、画像形成装置が備える定着装置に搭載された不揮発メモリのデータ書き込み禁止機能(ライトプロテクト機能)に関する。
不揮発メモリには、メモリへのデータ書き込みを禁止するライトプロテクト(以下、WPと表記する)という機能を有しているものがある。具体的には、不揮発メモリの外部端子にWP端子という専用の端子を割り当て、WP端子の電圧レベルに応じて不揮発メモリへのデータ書き込みの許可/禁止を切り替える機能を有している。ところで、不揮発メモリは、例えば画像形成装置の定着装置に搭載される。このような場合、不揮発メモリに定着装置に関わる情報を記憶させ、画像形成装置の性能を高める目的で不揮発メモリ内のデータが使用されている(例えば、特許文献1参照)。不揮発性メモリを備える画像形成装置では、画像形成装置の使用状況に応じて定着装置が有する不揮発メモリ内のデータが書き換えられている。定着装置が有する不揮発メモリ内のデータの書き換えの際には、常にライトプロテクトを解除しているか、適宜ライトプロテクト機能の有効/無効を切り替えている。
一方で、工場出荷時に定着装置に関わるデータを定着装置内の不揮発メモリに記憶させ、その後不揮発メモリ内のデータを一切書き換えない場合もある。例えば、製造工程で定着装置の特性データ等(例えば、ヒータの抵抗値等)を不揮発メモリに書き込み、画像形成装置が不揮発メモリ内のデータを参照して定着装置の制御を最適化する場合である。このような場合には、外来ノイズ等の影響で不用意に不揮発メモリ内のデータが書き換わってしまうことがないよう、装置の動作中は常にライトプロテクトを有効にして不揮発メモリ内部のデータの信頼性を高めることが望ましい。具体的には、不揮発メモリのWP端子が書き込み禁止となるように端子処理をし、製造工程で所定のデータを不揮発メモリに書き込む際にはライトプロテクトを解除する。製造工程でライトプロテクトを解除する方法としては、冶工具から不揮発メモリが実装されている基板に対してプロービングし、そのプローブを介してWP端子を書き込み可能な電圧レベルに変化させることが一般的に行われている。そして、製造工程で不揮発メモリへのデータ書き込みが終わった後は、プローブを基板から外すことで恒久的にライトプロテクトが有効な状態が継続される。
特開平11−305579号公報
しかしながら、不揮発メモリが定着装置の奥にレイアウトされる場合など、不揮発メモリが実装されている基板にプローブが届かない場合がある。その場合には、不揮発メモリが実装された基板とコントローラ基板とをつなぐケーブル等の接続手段をインターフェースとしてライトプロテクトを解除する必要がある。具体的には、WP端子の電圧をコントロールするためにケーブルを1本増やし、増やしたケーブルを冶工具等に接続することで、WP端子を書き込み可能な電圧レベルに変化させる必要がある。この方法では、ケーブルを増加したことに伴うコストアップが生じるとともに、ケーブルを配線するためのスペースが必要となる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、更なるコストアップやスペースを要することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効と無効を切り替えることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)入力された第1の信号に応じてデータの書き込みが禁止された第1の状態又はデータの書き込みの禁止が解除された第2の状態となる不揮発メモリと、入力された第2の信号に応じて前記不揮発メモリを前記第1の状態又は前記第2の状態にするために前記不揮発メモリに前記第1の信号を出力する第1の回路と、前記不揮発メモリ及び前記第1の回路が実装された第1の基板と、を備え、前記第1の回路は、第1の電圧の前記第1の信号が入力された場合には前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第1の電圧とは異なる第2の電圧の前記第2の信号が入力された場合には前記不揮発メモリを前記第2の状態とすることを特徴とする画像形成装置。
(2)入力された第1の信号に応じてデータの書き込みが禁止された第1の状態又はデータの書き込みの禁止が解除された第2の状態となる不揮発メモリが実装された第1の基板と、状態に応じた第2の信号を第1の制御手段に出力する第1の回路が選択的に接続される画像形成装置において、前記不揮発メモリに書き込まれたデータを読み込む前記第1の制御手段と、前記第1の制御手段が実装された第2の基板と、前記第2の基板に前記第1の基板が接続されるときには前記第1の制御手段から前記第1の信号を前記不揮発メモリに出力するために用いられ、前記第2の基板に前記第1の回路が接続されるときには前記第1の回路から前記第2の信号を前記第1の制御手段に出力するために用いられる第1の接続点を有する接続手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、更なるコストアップやスペースを要することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効と無効を切り替えることができる。
実施例1〜4の画像形成装置の要部の概略を示す図、定着装置の概略図 実施例1のメモリ基板とコントローラ基板の接続図 実施例1のメモリ基板と冶工具の接続図 実施例1の不揮発メモリへのデータ書き込み処理を示すフローチャート 実施例2のメモリ基板とコントローラ基板の接続図 実施例2のメモリ基板と冶工具の接続図 実施例2の不揮発メモリへのデータ書き込み処理を示すフローチャート 実施例3のメモリ基板とコントローラ基板の接続図 実施例3のメモリ基板と冶工具の接続図 実施例3の不揮発メモリへのデータ書き込み処理を示すフローチャート 実施例4のメモリ基板とコントローラ基板又は冶工具の接続図
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
[画像形成装置]
図1(a)に画像形成装置の一例の概略図を示す。この画像形成装置1は、記録材である記録紙Rに未定着のトナー像を形成する画像形成手段としての画像形成部2と、トナー像を定着する定着手段としての定着装置(像加熱装置)100とを有する。画像形成部2は、矢印の方向(時計回り方向)に回転駆動される電子写真感光ドラム3(以下、ドラム3という)を有している。画像形成部2は、ドラム3に対して画像形成プロセス手段としての帯電器4、画像露光器5、現像器6により未定着のトナー像が形成される。そして、ドラム3に形成されたトナー像が給紙機構部(不図示)から搬送された記録紙Rに対して転写器7により転写される。転写器7を通過した記録紙Rはドラム3から分離されて定着装置100へと搬送されて加熱・加圧されることで、記録紙R上(記録材上)のトナー像が固着像として定着される。定着装置100を出た記録紙Rは画像形成物として排出される。また、記録紙Rが分離した後のドラム3はクリーニング器8により表面が清掃されて繰り返して画像形成に供される。なお、本発明を適用することができる画像形成装置1は図1(a)で説明した構成に限定されない。
[定着装置]
また、図1(b)に定着装置100の一例の概略図を示す。定着装置100は、可撓性の円筒型フィルム102(以下、定着フィルム102という)と、定着フィルム102の内面に接触するヒータ103を有する。また、定着フィルム102を介してヒータ103と共に定着ニップ部Sを形成する加圧ローラ106を有する。ヒータ103は耐熱樹脂製の保持部材101に保持されている。保持部材101は定着フィルム102の回転を案内するガイド機能も有している。ステー104は保持部材101にバネ(不図示)の圧力を加えるための金属製のステーである。定着フィルム102は、単層フィルムや、PI+PFAコーティング、SUS+ゴムコーティング等の複合フィルムなどが使われる。加圧ローラ106は、鉄やアルミニウム等が材質の芯金107と、シリコーンゴム等が材質の弾性層108を有する弾性ローラである。加圧ローラ106とヒータ103で定着フィルム102を挟んで圧接させる。定着ニップ部Sは、圧接により形成されるニップ部の範囲を示す。
加圧ローラ106は定着駆動モータ(不図示)により所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ106の回転駆動によって、定着ニップ部Sにおいて加圧ローラ106と定着フィルム102の外面との間で摩擦力が生じる。これにより定着フィルム102に回転力が作用し、定着フィルム102がヒータ103に圧接摺動しつつ回転駆動される。このとき、保持部材101は、定着フィルム102の内面ガイド部材としても機能して定着フィルム102の回転を容易にする。サーミスタ105はヒータ103の温度を検知する。メモリ基板200は定着装置100に保持されている。コネクタ202は、ケーブル201を介してメモリ基板200を他の基板に接続するためのコネクタである。なお、本発明を適用することが可能な定着装置100の構成は図1(b)の構成に限定されない。
[メモリ基板]
第1の基板であるメモリ基板200は定着装置100に保持される基板である。図2に実施例1のメモリ基板200を示す。メモリ基板200は図2に示すように5本のケーブル201を有しており、接続手段であるコネクタ202を介して画像形成装置1内の定着装置100とは別の場所にレイアウトされる第2の基板であるコントローラ基板300と接続される。コネクタ202は、第2の接続点であるSNS、第1の接続点であるVcc、SDA、SCL、GNDの各端子を有する。
メモリ基板200とコントローラ基板300のインターフェースは、SNS信号、Vcc、SCL、SDA、GNDから成る。SNS信号はメモリ基板200上のセンサ回路205の出力信号である。電源Vccはメモリ基板200の電源であり、実施例1では例えば3.3Vを用いる。SCL及びSDAはメモリ基板200上の不揮発メモリ203とコントローラ基板300との間で例えばI2C(Inter−Integrated Circuit)通信等のシリアル通信を行うための通信ラインである。GNDはメモリ基板200とコントローラ基板とで共通のグランドラインであり、画像形成装置1の筺体と同電位になっている。
メモリ基板200の構成について説明する。不揮発メモリ203は、実施例1では例えばROHM社製BR24G16FVT−3を使用する。不揮発メモリ203は外部端子を8ピン有している。具体的には、不揮発メモリ203は、Vcc端子、WP端子、SCL端子、SDA端子、A0端子、A1端子、A2端子、GND端子を有している。Vcc端子には不揮発メモリ203の電源が入力され、GND端子はGND電位に接続される。また、A0端子は未使用端子、A1端子及びA2端子は不揮発メモリ203とコントローラ基板300とがI2C通信を行う際のスレーブアドレスを決定する端子である。実施例1ではA0端子、A1端子、A2端子の全てをGNDに接続して使用する。SCL端子はコントローラ基板300から入力されるクロック信号が入力される端子である。SDA端子はSCL端子に入力されるクロック信号に同期してコントローラ基板300と不揮発メモリ203との間でデータを読み出し/書き込みを行う端子である。
外来ノイズ等によりI2C通信に不具合が生じないよう、SCL端子には抵抗214とコンデンサ216からなるフィルタ回路が接続されている。同様に、SDA端子には抵抗213とコンデンサ215からなるフィルタ回路が接続されている。WP端子には、不揮発メモリ203を、データの書き込みを禁止した第1の状態又はデータの書き込み禁止を解除した第2の状態にするための所定の電圧レベルの第1の信号が入力される。WP端子は電圧がハイレベル(以下、Hレベルと表記する)である場合に、ライトプロテクトが有効な状態となり不揮発メモリ203へのデータ書き込みが禁止される。また、WP端子の電圧がローレベル(以下、Lレベルと表記する)である場合に、ライトプロテクトが解除状態となり、不揮発メモリ203へのデータ書き込みが許可される。WP端子の電圧レベルは例えば、HレベルがVcc×70%〜Vccまでの電圧範囲、Lレベルが−0.3V〜Vcc×20%までの電圧範囲というように規定される。
(センサ回路)
第2の回路であるセンサ回路205は定着装置100から記録紙Rが排出されたこと検出する排出センサ回路であり、フォトインタラプタ211と抵抗212で構成される。フォトインタラプタ211は、フォトダイオード211dとフォトトランジスタ211t(以下、トランジスタ211tという)とを有する。定着装置100の内部に記録紙Rが存在する場合、フラグ等(不図示)を用いてフォトインタラプタ211は遮光され、フォトインタラプタ211の受光部のトランジスタ211tは非導通となる。より詳細には、フォトダイオード211dから出射された光が記録紙Rによって遮光され遮光状態となる。一方、定着装置100の内部に記録紙Rが存在しない場合(排出された場合)は、フォトインタラプタ211は透光状態となり、フォトインタラプタ211の受光部のトランジスタ211tは導通する。より詳細には、フォトダイオード211dから出射された光がトランジスタ211tに到達し非遮光状態となる。
フォトインタラプタ211の出力すなわち第3の信号であるSNS信号は、コントローラ基板300上で抵抗302により例えば第1の電源である3.3Vにプルアップされて第1の制御手段であるCPU301のI/Oポートに入力される。CPU301のI/Oポートには、フォトインタラプタ211の受光部のトランジスタ211tが非導通(記録紙R有)の場合にはハイレベルの電圧が入力される。また、CPU301のI/Oポートには、フォトインタラプタ211の受光部のトランジスタ211tが導通している(記録紙R無)場合にはローレベルの電圧が入力される。これにより、CPU301は記録紙Rの位置、すなわち、記録紙Rが定着装置100にあるか否かを把握することができる。
(ライトプロテクト解除回路)
第1の回路であるライトプロテクト解除回路204は、ツェナーダイオード206、トランジスタ207、トランジスタ207のベース抵抗208、トランジスタ207のベース−エミッタ間抵抗209、プルアップ抵抗210で構成される。なお、実施例1ではツェナーダイオード206に降伏電圧7Vのツェナーダイオードを用いる。この降伏電圧7は閾値電圧であり、SNS信号に入力される電圧が7V未満であればライトプロテクトは有効である。ライトプロテクト解除回路204には、電源Vccが供給されている。また、ライトプロテクト解除回路204には、SNS信号が入力され、後述する不揮発メモリ203のWP端子に上述した第1の信号が出力される。より詳細には、SNS信号を伝送するラインはツェナーダイオード206のカソード端子に接続されている。
画像形成装置1が通常動作(通常の印刷動作)をしている場合、ライトプロテクト解除回路204の入力、すなわちSNS信号は記録紙Rの位置によって0V(記録紙R無)と3.3V(記録紙R有)の2つの値をとる。SNS信号の第1の電圧である0V及び3.3Vはツェナーダイオード206の降伏電圧7Vよりも小さい。このため、画像形成装置1が通常の印刷動作をしているときには、ライトプロテクト解除回路204のツェナーダイオード206は導通しない。そのため、トランジスタ207のコレクターエミッタ間も非導通状態であり、不揮発メモリ203のWP端子は抵抗210によりプルアップされてハイレベルの電圧となる。すなわち、画像形成装置1が通常動作している場合には不揮発メモリ203はライトプロテクトが有効であり、不揮発メモリ203へのデータ書き込みが禁止された状態となっている。
不揮発メモリ203には定着装置100の特性データが記憶されている。定着装置100の特性データには、例えば、ヒータ103の抵抗値等が含まれる。CPU301は不揮発メモリ203とI2C通信を行い、不揮発メモリ203に記憶されたデータを読み出す。CPU301は不揮発メモリ203から読み出したデータに基づいて所定のアルゴリズムに従い定着装置100の制御(例えば温度制御等)を最適化する。
[不揮発メモリへのデータの書き込み]
不揮発メモリ203に定着装置100の特性データを書き込む作業は製造工程で行われる。製造工程での接続構成を図3に示す。なお、メモリ基板200の構成は図2と同様であるため、説明を省略する。製造工程ではメモリ基板200はケーブル201及びコネクタ202を介して書き込み装置に相当する冶工具400に接続される。SCLとSDAは冶工具400の第2の制御手段であるCPU401に接続され、メモリ基板200上の不揮発メモリ203と冶工具400上のCPU401との間で、シリアル通信、例えばI2C通信を行う。Vccは冶工具400で生成される3.3V電源と接続され、GNDは冶工具400のグランド電位に接続される。SNS信号は電流制限抵抗402及びスイッチ403を介して第1の電源である3.3V又は第2の電源である12Vに接続されるとともに、CPU401の入力ポートに接続される。ツェナーダイオード406はスイッチ403によって接続先として12Vが選択された際に、CPU401に過電圧(12V)が印加されないようにCPU401を保護する目的で配置されている。CPU401の入力ポートの絶対最大定格電圧値を4.0Vとするとツェナーダイオード406の降伏電圧は3.6V程度が望ましい。なお、電流制限抵抗402がCPU401に接続されていない構成で、ツェナーダイオード406を有しない構成としてもよい。
(データ書き込み処理)
図4に、冶工具400を用いて不揮発メモリ203にデータを書き込むシーケンスを示す。ステップ(以下、Sとする)101で、冶工具400の3.3V電源及び12V電源がオフ(OFF)の状態にされる。S101の処理は、活電状態でコネクタ202を冶工具400に接続してメモリ基板200及び冶工具400にダメージを与えることを防止するための処理である。S102で、冶工具400上のスイッチ403が12V側に接続される。S103で、コネクタ202が冶工具400に接続(コネクト)され、メモリ基板200と冶工具400とが接続される。S104でフォトインタラプタ211が遮光され、受光側のトランジスタ211tが導通しないようにされる。ここで、受光側のトランジスタ211tが導通するとSNS信号の電圧レベルがほぼグランド電位になる(厳密にはフォトインタラプタの出力側のトランジスタ211tの飽和電圧0.3V程度になる)。そうすると、ライトプロテクト解除回路204のツェナーダイオード206が導通せず、不揮発メモリ203のライトプロテクトが解除できないからである。このため、センサ回路205のフォトインタラプタ211を非導通としている。
S105で、冶工具400の3.3V電源及び12V電源がオン(ON)にされる。S106で、SNS信号は第2の電圧である12Vとなり、ライトプロテクト解除回路204のツェナーダイオード206が導通し、トランジスタ207のコレクタ−エミッタ間が導通する、すなわち、ライトプロテクト解除回路204が動作する。そして、不揮発メモリ203のWP端子の電圧レベルがローレベルとなり、不揮発メモリ203のライトプロテクトが解除される。なお、冶工具400の電源に12Vを用いているのは、ツェナーダイオード206の降伏電圧7Vを確実に上回り、ツェナーダイオード206が導通したときに安定したベース電流をトランジスタ207に供給できる電圧だからである。このため、この目的を達成できるのであれば必ずしも12Vである必要はない。
ライトプロテクト解除回路204の動作によりWP端子がローレベルの電圧に保持された不揮発メモリ203は、データ書き込み可能状態にある。S107で、データ書き込み可能状態となっている不揮発メモリ203に、予め準備された定着装置100の特性に関するデータ(以下、特性データという)をCPU401によって書き込む。S108で、CPU401による不揮発メモリ203へのデータ書き込みが終わると、冶工具400の3.3V電源及び12V電源がOFFされる。S109で、冶工具400上のスイッチ403が3.3V側に接続される。S110で、再び冶工具400の3.3V電源がONにされる。このとき、SNS信号は3.3Vとなり、ツェナーダイオード206は導通せず、WP端子はハイレベルとなり、不揮発メモリ203は書き込み禁止となる。S111で、不揮発メモリ203に記憶したデータをCPU401によって読み出し、データが正しいか否かの確認が行われる。S112で、センサ回路205の動作確認が行われる。具体的には、フォトインタラプタ211が遮光された状態でSNS信号がハイレベルであること、及び透光した状態でローレベルであることがCPU401によって確認される。センサ回路205の動作確認が終了したら、S113で、冶工具400の3.3V電源(及び12V電源)がOFFの状態にされ、コネクタ202が冶工具400から外される。以上により、メモリ基板200へのデータ書き込み工程が終了する。
なお、電流制限抵抗402の抵抗値は次の2つの要件を満足するように決定される。1つは、ライトプロテクト解除回路204に12Vを印加したときにトランジスタ207に十分なベース電流を供給することである。トランジスタ207のhfe特性にも依るが、ベース抵抗208は数kΩであることが多いので、ツェナーダイオード206の降伏電圧が7Vの場合には電流制限抵抗402は数百Ω程度の抵抗値が望ましい。もう1つが、フォトインタラプタ211の出力側のトランジスタ211tの電流定格を守ることである。S104の処理において、フォトインタラプタ211を遮光状態として受光側のトランジスタ211tが導通しないようにしている。ここで、万一フォトインタラプタ211が遮光されなかった場合でもフォトインタラプタ211の受光側トランジスタ211tに定格電流以上の電流を流してはならない。そのため、例えば受光側のトランジスタ211tの定格電流が50mAのフォトインタラプタを用いる場合、電流制限抵抗402の抵抗値は240Ω以上であることが望ましいことになる。
製造工程で定着装置100の特性に関するデータが書き込まれたメモリ基板200は定着装置100内に保持され、ケーブル201及びコネクタ202を介してコントローラ基板300と接続される。画像形成装置1を通常使用している状態ではSNS信号、すなわちライトプロテクト解除回路204の入力には3.3V又は0Vが印加される。そのため、ツェナーダイオード206は導通せず不揮発メモリ203のライトプロテクトが有効な状態が保持される。これにより、外来ノイズやCPU301の誤動作により不揮発メモリ203内に記憶されたデータが不用意に書き換わってしまうことを防ぐことができる。
ここまで説明したように、ライトプロテクト解除回路204の入力がSNS信号と共通のノードに接続され、製造工程と装置稼働時とでノードの電圧レベルを変化させることでライトプロテクトの有効/無効を切り替えている。すなわちライトプロテクトの有効/無効を切り替えるためにWP端子に接続される専用のケーブルを用意する必要がない。これにより実施例1に記載の記憶装置であるメモリ基板200は、ケーブル増加によるコストアップやスペース増を伴わず、装置動作中の不揮発メモリ203内部のデータの信頼性を確保できる。
なお、ライトプロテクト解除回路204の入力部にはツェナーダイオード206を用いたが、ライトプロテクト解除回路204の入力部はSNS信号の電圧レベルに応じて導通/非導通の状態が切り変わる構成であればよい。具体的にはコンパレータやオペアンプ等を用いても構わない。また、ライトプロテクトを解除する際に冶工具400からSNS信号に印加する電圧を12Vとしたが、この電圧に限定されるものではない。製品が稼働している状態でライトプロテクト解除回路204に印加される電圧範囲外で、なおかつライトプロテクトを解除できる電圧であれば構わない。
更に、実施例1では不揮発メモリ203と同一基板に実装される回路としてセンサ回路205を用いたが、コントローラ基板300とのインターフェースを持つ回路であればどのような回路でも構わない。更には、メモリ基板200上には不揮発メモリ203、ライトプロテクト解除回路204、コントローラ基板300と少なくとも1つ以上のインターフェースを持つ回路(実施例1ではセンサ回路205)を最低限有していればよい。これら以上の回路や機能をメモリ基板200が有していても構わない。加えて、ライトプロテクト機能を有している不揮発メモリであれば本発明の対象となるため、不揮発メモリの種類は問わない。
以上、実施例1によれば、更なるコストアップやスペースを要することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効と無効を切り替えることができる。
実施例2では不揮発メモリ203と同じ基板上にセンサ回路205を備えない構成について説明する。実施例2で用いる画像形成装置1、及び定着装置100は実施例1に記載のものと同じであるため、同じ構成には同じ符号を付し説明を省略する。
[メモリ基板]
図5に実施例2に用いる第1の基板であるメモリ基板500、第2の基板であるコントローラ基板350、メモリ基板500とコントローラ基板350とを、ケーブル501とコネクタ502で接続した様子を示す。メモリ基板500は図5に示すように4本のケーブル501を有しており、コネクタ502を介して画像形成装置1内の定着装置100とは別の場所にレイアウトされるコントローラ基板350と接続される。メモリ基板500とコントローラ基板350とのインターフェースは、Vcc、SCL、SDA、GNDから成る。電源Vccはメモリ基板500の電源であり、実施例2では3.3Vを用いる。メモリ基板500は実施例1と同様に、不揮発メモリ203、抵抗213、214、コンデンサ215、216から成るノイズフィルタ、ライトプロテクト解除回路204で構成される。
ライトプロテクト解除回路204の入力は不揮発メモリ203の電源Vccに接続される。すなわち、実施例2では、ツェナーダイオード206のカソード端子には電源Vccが接続されている。画像形成装置1が通常動作している場合、ライトプロテクト解除回路204の入力、すなわちVccは3.3Vである。3.3Vはツェナーダイオード206の降伏電圧7Vよりも小さいため、画像形成装置1が通常動作しているときにはツェナーダイオード206は導通しない。そのため、トランジスタ207のコレクターエミッタ間も非導通状態であり、不揮発メモリ203のWP端子は抵抗210によりプルアップされて電圧レベルはハイレベルとなる。すなわち、画像形成装置1が通常動作している場合には不揮発メモリ203はライトプロテクトが有効であり、不揮発メモリ203へのデータ書き込みを禁止した状態となっている。
不揮発メモリ203には実施例1と同じく定着装置100の特性データが記憶されており、このデータに基づいて定着装置100毎に最適な制御が行われる。ツェナーダイオード504は不揮発メモリ203のVcc端子を保護するために用いられる。実施例2ではVcc端子の絶対最大定格が6.5Vの不揮発メモリ203を用いるため、ツェナーダイオード504には降伏電圧4.7Vのツェナーダイオードが用いられる。抵抗503はツェナーダイオード504に流れる電流を制限する電流制限抵抗である。
[製造工程における接続状態]
製造工程でのメモリ基板500と書き込み装置に相当する冶工具600との接続を図6に示す。なお、メモリ基板500の構成は図5と同様であり説明を省略する。製造工程ではメモリ基板500はケーブル501及びコネクタ502を介して冶工具600に接続される。Vccは電流制限抵抗402及びスイッチ403を介して3.3V又は12Vに接続される。なお、実施例1では冶工具400の電流制限抵抗402及びスイッチ403はSNSに接続されていたが、この点、実施例2の構成と異なる。
[データ書き込み処理]
図7に、冶工具600を用いて不揮発メモリ203にデータを書き込むシーケンスを示す。なお、S201〜S203は図4のS101〜S103と同様の処理であり、S206〜S211は図4のS107〜S111、S113と同様の処理であり、説明を省略する。ただし、図4の冶工具400を冶工具600に、コネクタ202をコネクタ502に、それぞれ読み替える。
S204で、冶工具600の3.3V電源及び12V電源をONにする。S205で、ライトプロテクト解除回路204のツェナーダイオード206が導通し、トランジスタ207のコレクタ−エミッタ間が導通する、すなわち、ライトプロテクト解除回路204が動作する。これにより、不揮発メモリ203のWP端子の電圧レベルがローレベルになり、不揮発メモリ203のライトプロテクトが解除される。なお、冶工具600の電源に12Vを用いているのは、次のような理由による。12Vは、ツェナーダイオード206の降伏電圧7Vを確実に上回り、ツェナーダイオード206が導通したときに安定したベース電流をトランジスタ207に供給できる電圧であるからである。更に、12Vは、不揮発メモリ203のVccの定格電圧範囲内であること満足できる電圧だからである。すなわち、この要求を満足できるのであれば必ずしも12Vである必要はない。なお、実施例2では、メモリ基板500上にセンサ回路がないため、図4のS112で行ったSNS信号の確認処理はない。
製造工程で定着装置100の特性に関するデータを記憶したメモリ基板500は定着装置100内に保持され、ケーブル501及びコネクタ502を介してコントローラ基板350と接続される。画像形成装置1を通常使用している状態ではVcc、すなわちライトプロテクト解除回路204の入力には3.3Vが印加される。そのため、ツェナーダイオード206は導通せず不揮発メモリ203のライトプロテクトが有効な状態が保持される。これにより、外来ノイズや画像形成装置1の誤動作により不揮発メモリ203内に記憶されたデータが不用意に書き換わってしまうことを防ぐことができる。
ここまで説明したように、ライトプロテクト解除回路204の入力が不揮発メモリ203のVcc端子と共通のノードに接続され、製造工程と装置稼働時でノードの電圧レベルを変化させることでライトプロテクトの有効/無効を切り替えている。すなわちライトプロテクトの有効/無効を切り替えるためにWP端子に接続される専用のケーブルを用意する必要がない。これにより実施例2に記載の記憶装置であるメモリ基板500はケーブル増加によるコストアップやスペース増を伴わず、装置動作中の不揮発メモリ203内部のデータの信頼性を確保できる。
なお、ライトプロテクト解除回路204の入力部にはツェナーダイオード206を用いたが、ライトプロテクト解除回路204の入力部はVcc信号の電圧レベルに応じて導通/非導通の状態が切り変わる構成であればよい。具体的にはコンパレータやオペアンプ等を用いても構わない。また、ライトプロテクトを解除する際に冶工具600からVccに印加する電圧を12Vとしたが、この電圧に限定されるものではない。製品が稼働している状態でライトプロテクト解除回路204に印加される電圧範囲外で、なおかつライトプロテクトを解除できる電圧であれば構わない。更には、メモリ基板500上には不揮発メモリ203及びライトプロテクト解除回路204を最低限有していればよく、これら以上の回路/機能をメモリ基板500が有していても構わない。加えて、ライトプロテクト機能を有している不揮発メモリであれば本発明の対象となるため、不揮発メモリの種類は問わない。
以上、実施例2によれば、更なるコストアップやスペースを要することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効と無効を切り替えることができる。
実施例3で用いる画像形成装置1、及び定着装置100は実施例1に記載のものと同じであるため、同じ構成には同じ符号を付し説明を省略する。図8に実施例3に用いる第1の基板であるメモリ基板700、第2の基板であるコントローラ基板703、メモリ基板700とコントローラ基板703とをケーブル701と接続手段であるコネクタ702で接続した様子を示す。コネクタ702は、第3の接続点であるPRESS、第2の接続点であるSNS、第1の接続点であるVcc、SDA、SCL、GNDの各端子を有する。メモリ基板700は図8に示すように6本のケーブル701を有しており、コネクタ702を介して画像形成装置1内の定着装置100とは別の場所にレイアウトされるコントローラ基板703と接続される。
メモリ基板700とコントローラ基板703とのインターフェースは、SNS信号、PRESS信号、Vcc、SCL、SDA、GNDから成る。SNS信号はメモリ基板700上の第2の回路であるセンサ回路205の出力信号である。第4の信号であるPRESS信号はメモリ基板700上の第3の回路であるセンサ回路220の出力信号である。電源Vccはメモリ基板700の電源であり、実施例3では3.3Vを用いる。メモリ基板700は不揮発メモリ203、第1の回路であるライトプロテクト解除回路710、センサ回路205、センサ回路220及び、抵抗213、214、コンデンサ215、216から成るノイズフィルタで構成される。不揮発メモリ203、ノイズフィルタ(抵抗213、214、コンデンサ215、216で構成される)、センサ回路205は実施例1と同じ構成なので説明を省略する。
(センサ回路220)
センサ回路220は定着装置100の圧の状態を検知する圧センサ回路であり、センサ回路220はフォトインタラプタ221と抵抗222で構成される。フォトインタラプタ221は、フォトダイオード221dとフォトトランジスタ221t(以下、トランジスタ221tという)とを有する。センサ回路220はヒータ103と加圧ローラ106との間に加えられる圧の状態を、圧あり/圧なしの2値で検知する。ヒータ103と加圧ローラ106の間に圧が加えられている場合(圧有)にはフラグ等(不図示)を用いてフォトインタラプタ221は遮光され、フォトインタラプタ221の受光部のトランジスタ221tは非導通となる。一方、ヒータ103と加圧ローラ106とに圧が加えられている場合(圧有)にはフォトインタラプタ221は透光状態となり、フォトインタラプタ221の受光部のトランジスタ221tは導通する。フォトインタラプタ221の出力すなわちPRESS信号は、コントローラ基板703上で抵抗303により3.3VにプルアップされてCPU301のI/Oポートに入力される。PRESS信号は、フォトインタラプタ221の受光部のトランジスタ221tが非導通の場合には電圧レベルはハイレベルとなり、導通している場合には電圧レベルがローレベルとなる。PRESS信号はCPU301のI/Oポートに入力されるため、CPU301は定着装置100の圧の状態を把握することができる。
(ライトプロテクト解除回路)
ライトプロテクト解除回路710は、降伏電圧7Vのツェナーダイオード206、トランジスタ207、トランジスタ207のベース抵抗208、トランジスタ207のベース−エミッタ間抵抗209、プルアップ抵抗210を有している。ライトプロテクト解除回路710は、更に、トランジスタ228、229、トランジスタ228のベース抵抗225、トランジスタ228のベース−エミッタ間抵抗226、トランジスタ228のコレクタ抵抗227を有している。ライトプロテクト解除回路710は、更に、トランジスタ229のベース抵抗223、トランジスタ229のベース−エミッタ間抵抗224、ツェナーダイオード230から成る。
実施例3では、ツェナーダイオード230に降伏電圧15Vのツェナーダイオードを用いる。ライトプロテクト解除回路710は2つの条件が揃ってライトプロテクトを解除する。1つの条件は、PRESS信号の電圧がツェナーダイオード230の降伏電圧より高いことである。この場合、ツェナーダイオード230が導通し、トランジスタ229のコレクターエミッタ間が導通する。トランジスタ229のコレクターエミッタ間が導通するとトランジスタ228にベース電流が流れ、トランジスタ228のコレクターエミッタ間が導通する。2つ目の条件は、SNS信号の電圧がツェナーダイオード206の降伏電圧より高いことである。この場合、既に導通したトランジスタ228を介してツェナーダイオード206が導通し、トランジスタ207のコレクターエミッタ間が導通する。この2つの条件が揃った場合に、トランジスタ207のコレクターエミッタ間が導通し、不揮発メモリ203のライトプロテクトが解除される。
画像形成装置1が通常動作している場合、ライトプロテクト解除回路710の入力、すなわちSNS信号とPRESS信号は、記録紙Rの位置と定着装置100の圧の状態によって0Vと3.3Vの2つの値をとる。0Vと3.3Vはツェナーダイオード206及びツェナーダイオード230の降伏電圧よりも小さいため、ツェナーダイオード206及びツェナーダイオード230は導通しない。そのため、トランジスタ207は非導通であり、不揮発メモリ203のWP端子は抵抗210にプルアップされて電圧レベルはハイレベルとなる。すなわち、画像形成装置1が通常動作している場合には不揮発メモリ203はライトプロテクトが有効であり、不揮発メモリ203へのデータ書き込みを禁止した状態となっている。
[製造工程における接続状態]
製造工程ではメモリ基板700はケーブル701及びコネクタ702を介して書き込み装置に相当する冶工具704に接続される。製造工程での接続構成を図9に示す。SNS信号は電流制限抵抗402及びスイッチ403を介して3.3V又は12Vに接続されるとともに、CPU401の入力ポートに接続される。PRESS信号は電流制限抵抗404及びスイッチ405を介して3.3V又は第3の電源である24Vに接続されるとともに、CPU401の入力ポートに接続される。ツェナーダイオード407、408は実施例1に記載のツェナーダイオード406と同じく、CPU401のポートを過電圧から保護するために配置されている。
[データ書き込み処理]
図10に、冶工具を用いて不揮発メモリ203にデータを書き込むシーケンスを示す。なお、S301、S303は図4のS101、S103と同様の処理であり、S308は図4のS107と同様の処理であり、S312〜S314、S316は図4のS110〜S112、S113と同様の処理であり、説明を省略する。ただし、図4の冶工具400を冶工具704に、コネクタ202をコネクタ702に、それぞれ読み替える。
S302で、冶工具704上のスイッチ403が12V側に、スイッチ405が24V側に接続される。S304で、フォトインタラプタ211及びフォトインタラプタ221が遮光され、各々の受光側のトランジスタ211t、221tが導通しないようにする。S305で、冶工具704の3.3V電源及び24V電源をONにする。これにより、ライトプロテクト解除回路710のツェナーダイオード230が導通し、トランジスタ229及びトランジスタ228のコレクタ−エミッタ間が導通する。S306で、冶工具704の12V電源がONにされる。S307で、ツェナーダイオード206が導通し、トランジスタ207のコレクタ−エミッタ間が導通することで不揮発メモリ203のWP端子の電圧レベルがローレベルになる。これにより、ライトプロテクト解除回路710が動作し、不揮発メモリ203のライトプロテクトが解除される。
なお、冶工具704の24V電源を12V電源より先に動作させているのは、トランジスタ228のコレクターエミッタ間を導通させてからツェナーダイオード206を導通させる方がライトプロテクト解除回路710の動作が安定するからである。しかし、24V電源と12V電源のONの順番は本発明とは直接的に関係なく、略同時又は12V電源のONの方が先でも構わない。
ライトプロテクト解除回路710の動作によりWP端子の電圧レベルがローレベルに保持された不揮発メモリ203はデータ書き込み可能状態にある。S309で、冶工具704の12V電源がOFFにされる。S301で、3.3V電源及び24V電源がOFFにされる。S311で、冶工具704上のスイッチ403及び405が3.3V側に接続される。S315で、センサ回路220についてもセンサ回路205と同様の動作確認がCPU401によって行われる。具体的には、フォトインタラプタ221が遮光された状態でPRESS信号がハイレベルであること、及び透光した状態でローレベルであることがCPU401によって確認される。
製造工程で定着装置100の特性に関するデータが書き込まれたメモリ基板700は定着装置100内に保持され、ケーブル701及びコネクタ702を介してコントローラ基板703と接続される。画像形成装置1を通常使用している状態ではSNS信号とPRESS信号、すなわちライトプロテクト解除回路204の入力には3.3V又は0Vが印加される。そのため、ツェナーダイオード206及びツェナーダイオード230は導通せず不揮発メモリ203のライトプロテクトが有効な状態が保持される。これにより、外来ノイズや画像形成装置1の誤動作により不揮発メモリ203内に記憶されたデータが不用意に書き換わってしまうことを防ぐことができる。
ここまで説明したように、ライトプロテクト解除回路710の2つの入力がSNS信号と共通のノード及びPRESS信号と共通のノードに接続され、製造工程と装置稼働時でこれらのノードの電圧レベルを変化させる。これにより、ライトプロテクトの有効/無効を切り替えている。すなわち、ライトプロテクトの有効/無効を切り替えるためにWP端子に接続される専用のケーブルを用意する必要がない。これにより実施例3に記載の記憶装置であるメモリ基板700はケーブル増加によるコストアップやスペース増を伴わず、装置動作中の不揮発メモリ内部のデータの信頼性を確保ことができる。加えて、実施例3の構成ではツェナーダイオード206、230が共に導通するという2条件が揃わないと不揮発メモリ203のライトプロテクトが解除されない。このため、実施例1や実施例2の効果に加えて更に不揮発メモリ203のノイズ耐量を高めることができる。
なお、ライトプロテクト解除回路710の入力部にはツェナーダイオード206及びツェナーダイオード230を用いた。しかし、ライトプロテクト解除回路710の入力部はSNS信号とPRESS信号の電圧レベルに応じて導通/非導通の状態が切り変わる構成であればよい。具体的にはコンパレータやオペアンプ等を用いても構わない。また、ライトプロテクトを解除する際に冶工具704からSNS信号に印加する電圧を12Vとし、PRESS信号に印加する電圧を24Vとした。しかし、この電圧に限定されるものではなく、製品が稼働している状態でライトプロテクト解除回路710に印加される電圧範囲外で、なおかつライトプロテクトを解除できる電圧であれば構わない。
更に、実施例3では不揮発メモリ203と同一基板に実装される回路としてセンサ回路205とセンサ回路220を用いた。しかし、コントローラ基板703と少なくとも2つ(SNS信号とPRESS信号)のインターフェースを持つ回路であればどのような回路でも構わない。更には、メモリ基板700上には不揮発メモリ203、ライトプロテクト解除回路710、コントローラ基板703と少なくとも2つのインターフェースを持つ回路(実施例3ではセンサ回路205とセンサ回路220)を最低限有していればよい。これら以上の回路や機能をメモリ基板700が有していても構わない。加えて、ライトプロテクト機能を有している不揮発メモリであれば本発明の対象となるため、不揮発メモリの種類は問わない。
以上、実施例3によれば、更なるコストアップやスペースを要することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効と無効を切り替えることができる。
実施例1乃至3において、信号ライン又は電源ラインを用いて不揮発メモリ203のライトプロテクトの有効/無効を切り替える方法を説明した。それに対し実施例4では、メモリ基板と別ユニットとを取り換え可能な構成において、専用ケーブルを追加することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効/無効の切り替えを兼ねる構成を説明する。具体的には、コントローラ基板にメモリ基板を装着して機種Aを仕立て、コントローラ基板にセンサユニットを装着して機種Bを仕立てるケースを想定する。これに際し、メモリ基板とセンサユニットのいずれとも兼用で接続可能なインターフェースを用意し、このインターフェースを介してメモリ基板上の不揮発メモリのライトプロテクトの有効/無効も切り替え可能な構成を説明する。
[メモリ基板]
図11を用いて実施例4の構成を説明する。はじめに、図11(a)と図11(b)を用いて、第1の基板であるメモリ基板801と第1の回路であるフォトインタラプタ820が取り換え可能(選択的に接続可能)な構成であることについて説明する。図11(a)に、メモリ基板801と第2の基板であるコントローラ基板810とがケーブル813によって接続された様子を示す。メモリ基板801は、図1(b)で図示するメモリ基板200と同様に定着装置100に保持される。メモリ基板801はライトプロテクト機能を有する不揮発メモリ203、メモリ周辺回路、フォトインタラプタ211で構成される。不揮発メモリ203、メモリ周辺回路、及びフォトインタラプタ211の機能は実施例1で説明した内容と同様であり、説明を省略する。抵抗802はフォトインタラプタ211の発光部であるフォトダイオード211dの電流制限抵抗である。メモリ基板801はコネクタ803、6本のケーブル813、コネクタ812を介してコントローラ基板810と接続される。コントローラ基板810の動作及び、コントローラ基板810とメモリ基板801とのI2C通信等は実施例1で説明した内容と同じである。図11(a)に示す状態において、メモリ基板801上の不揮発メモリ203のWP端子はコントローラ基板810上の抵抗811によって電源3.3Vにプルアップされている。すなわち、不揮発メモリ203はライトプロテクトが有効な状態に設定されている。
図11(b)に、フォトインタラプタ820とコントローラ基板810とがケーブル822によって接続された様子を示す。フォトインタラプタ820は、フォトダイオード820dとフォトトランジスタ820t(以下、トランジスタ820tという)とを有する。フォトインタラプタ820は例えばコネクタ付きスナップインタイプのフォトインタラプタであり、ベアボードに実装せずに定着装置100に装着することを想定している。フォトインタラプタ820の発光側電流はコントローラ基板上の抵抗811によって電流制限される。フォトインタラプタ820はコネクタ821、3本のケーブル822、コネクタ812を介してコントローラ基板810と接続される。
ここで、図11(b)に示すコントローラ基板810は、図11(a)に示すコントローラ基板810と同一のものである。コントローラ基板810内の第1の接続点であるノード814は、コントローラ基板810にメモリ基板801を接続した際にはWP端子が接続される。ノード814は、フォトインタラプタ820をコントローラ基板810に接続した際にはフォトインタラプタ820の発光部であるフォトダイオード820dに電流を供給する役割を担う。すなわち、ノード814は接続されるユニットに応じて異なる役割を担うことになる。
このように、メモリ基板801とフォトインタラプタ820はいずれもコントローラ基板810に接続可能である。これはすなわち、メモリ基板801とフォトインタラプタ820は選択的に接続可能であるということである。具体的には、定着装置100に不揮発メモリとフォトインタラプタ両方の機能が必要な場合にはメモリ基板801を選択し、フォトインタラプタの機能のみが必要な場合にはフォトインタラプタ820を選択する。これにより、フォトインタラプタの機能のみが必要な定着装置100のコストを低減することができる。
[ライトプロテクトの解除方法]
次に、メモリ基板801に配置された不揮発メモリ203のライトプロテクトを解除する方法を説明する。実施例1で説明したように、製造工程において定着装置100の特性データを書き込む際にはライトプロテクトを解除する必要がある。製造工程において図11(c)に示すようにメモリ基板801を書き込み装置に相当する冶工具830に接続する。冶工具830はコントローラ基板810と同じ6ピンのコネクタ812を備えており、6本のケーブル813を介してメモリ基板801に接続する。冶工具830に接続された状態では、不揮発メモリ203のWP端子は冶工具830側でGNDに接続されるため、ライトプロテクトが解除される。冶工具830は、CPU401を介してライトプロテクトが解除された不揮発メモリ203とI2C通信を行い、不揮発メモリ203に定着装置100の特性データを記録する。製造工程で定着装置100の特性データを書き込まれたメモリ基板801は、図11(a)に示すようにコントローラ基板810と接続され、画像形成装置1として動作する。
ここまで説明したように、ノード814は図11(a)及び図11(c)で不揮発メモリ203のライトプロテクトの有効/無効を切り替えるために用いられる。また、ノード814は、図11(b)に示すようにフォトインタラプタ820のフォトダイオード820dでの電流供給源としての役割を担う。すなわち、不揮発メモリ203のライトプロテクトの有効/無効を切り替えるための専用ケーブルを設けず、フォトインタラプタ820を動作させるために必要不可欠なケーブルで不揮発メモリ203のライトプロテクトの有効/無効の切り替えを兼用している。したがって、実施例4に記載の記憶装置であるメモリ基板801はコストアップやスペース増を伴わず、装置動作中の不揮発メモリ内部のデータの信頼性を確保できる。
なお、CPU301はノード814の電圧を監視することで、メモリ基板801とフォトインタラプタ820のどちらがコントローラ基板810に接続されたかを判別することが可能である。具体的に、メモリ基板801をコントローラ基板810に接続した場合、ノード814には抵抗811を介して概3.3Vが供給される。一方、フォトインタラプタ820をコントローラ基板810に接続した場合、ノード814にはフォトインタラプタ820のフォトダイオード820dのアノード電圧(≒0.7V)が与えられる。この電位差をCPU301のA/D変換機能(不図示)などで監視すれば、メモリ基板801とフォトインタラプタ820のどちらがコントローラ基板810に接続されたかを判別できる。そのためCPU301は、人手を介することなく接続されたユニットに応じて最適な制御を行うことができる。更に、ノード814の電圧を監視するCPU301のポートは、入力専用ポートであることが望ましい。CPU301のソフトウェアの不具合等によりノード814に不必要にライトプロテクトを解除するための電圧(概3.3V)が与えられることを防げるため、不揮発メモリ203のデータ信頼性をより高められるからである。
また、メモリ基板801と取り換え可能なユニットとしてコネクタ付きスナップインタイプのフォトインタラプタ820を用いたが、メモリ基板801と取り換え可能なユニットはフォトインタラプタに限られるものではない。更に、ライトプロテクト機能を有している不揮発メモリであれば本発明の対象となるため、不揮発メモリの種類は問わない。
以上、実施例4によれば、更なるコストアップやスペースを要することなく不揮発メモリのライトプロテクトの有効と無効を切り替えることができる。
200 メモリ基板
203 不揮発メモリ
204 ライトプロテクト解除回路

Claims (17)

  1. 入力された第1の信号に応じてデータの書き込みが禁止された第1の状態又はデータの書き込みの禁止が解除された第2の状態となる不揮発メモリと、
    入力された第2の信号に応じて前記不揮発メモリを前記第1の状態又は前記第2の状態にするために前記不揮発メモリに前記第1の信号を出力する第1の回路と、
    前記不揮発メモリ及び前記第1の回路が実装された第1の基板と、
    を備え、
    前記第1の回路は、第1の電圧の前記第1の信号が入力された場合には前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第1の電圧とは異なる第2の電圧の前記第2の信号が入力された場合には前記不揮発メモリを前記第2の状態とすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の基板に実装され、フォトダイオードとフォトトランジスタとを有し、前記フォトダイオードから出射された光が遮光された遮光状態と前記光が到達した非遮光状態とに応じた電圧の第3の信号を出力する第2の回路を備え、
    前記第3の信号は、前記第1の回路に入力されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 電源を供給するための第1の接続点と、前記第2の回路から出力された前記第3の信号を伝送するための第2の接続点と、を有する接続手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記不揮発メモリに書き込まれたデータを読み込む第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段が実装され、前記接続手段によって前記第1の基板と接続される第2の基板と、
    を備え、
    前記第2の基板には、前記第1の電圧が供給され、
    前記第2の接続点に前記第1の電圧を供給する第1の電源が接続され、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第1の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが禁止されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記データを前記不揮発メモリに書き込む第2の制御手段を有する書き込み装置を備え、
    前記書き込み装置には、前記第1の電圧と前記第1の電圧より高い第2の電圧とが供給され、
    前記第2の接続点に前記第2の電圧を供給する第2の電源が接続されたときには、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第2の状態とし、前記第2の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが可能となり、
    前記第2の接続点に前記第1の電源が接続されたときには、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第2の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが禁止されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の基板に実装され、フォトダイオードとフォトトランジスタとを有し、前記フォトダイオードから出射された光が遮光された遮光状態と前記光が到達した非遮光状態とに応じた電圧の第3の信号を出力する第2の回路と、
    前記第1の基板に実装され、フォトダイオードとフォトトランジスタとを有し、前記フォトダイオードから出射された光が遮光された遮光状態と前記光が到達した非遮光状態とに応じた電圧の第4の信号を出力する第3の回路と、
    を備え、
    前記第3の信号及び前記第4の信号は、前記第1の回路に入力されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 電源を供給するための第1の接続点と、前記第2の回路から出力された前記第3の信号を伝送するための第2の接続点と、前記第3の回路から出力された前記第4の信号を伝送するための第3の接続点と、を有する接続手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記不揮発メモリに書き込まれたデータを読み込む第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段が実装され、前記接続手段によって前記第1の基板と接続される第2の基板と、
    を備え、
    前記第2の基板には、前記第1の電圧が供給され、
    前記第2の接続点及び前記第3の接続点に前記第1の電圧を供給する第1の電源が接続され、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第1の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが禁止されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記データを前記不揮発メモリに書き込む第2の制御手段を有する書き込み装置を備え、
    前記書き込み装置には、前記第1の電圧と前記1の電圧より高い第2の電圧と、前記第2の電圧よりも高い第3の電圧と、が供給され、
    前記第2の接続点に前記第2の電圧を供給する第2の電源が接続され、かつ、前記第3の接続点に前記第3の電圧を供給する第3の電源が接続されたときには、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第2の状態とし、前記第2の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが可能となり、
    前記第2の接続点に前記第1の電源が接続され、かつ、前記第2の接続点に前記第1の電源が接続されたときには、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第2の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが禁止されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 電源を供給するための第1の接続点を有する接続手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記不揮発メモリに書き込まれたデータを読み込む第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段が実装され、前記接続手段によって前記第1の基板と接続される第2の基板と、
    を備え、
    前記第2の基板には、前記第1の電圧が供給され、
    前記第1の接続点に前記第1の電圧を供給する第1の電源が接続され、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第1の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが禁止されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記データを前記不揮発メモリに書き込む第2の制御手段を有する書き込み装置を備え、
    前記書き込み装置には、前記第1の電圧と前記第1の電圧より高い第2の電圧とが供給され、
    前記第1の接続点に前記第2の電圧を供給する第2の電源が接続されたときには、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第2の状態とし、前記第2の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが可能となり、
    前記第2の接続点に前記第1の電圧を供給する第1の電源が接続されたときには、前記第1の回路が前記不揮発メモリを前記第1の状態とし、前記第2の制御手段が前記不揮発メモリにデータを書き込むことが禁止されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の回路は、ツェナーダイオードを有し、
    前記第1の電圧は、前記ツェナーダイオードの降伏電圧よりも低い電圧であり、前記第2の電圧は前記降伏電圧よりも高い電圧であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 入力された第1の信号に応じてデータの書き込みが禁止された第1の状態又はデータの書き込みの禁止が解除された第2の状態となる不揮発メモリが実装された第1の基板と、状態に応じた第2の信号を第1の制御手段に出力する第1の回路が選択的に接続される画像形成装置において、
    前記不揮発メモリに書き込まれたデータを読み込む前記第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段が実装された第2の基板と、
    前記第2の基板に前記第1の基板が接続されるときには前記第1の制御手段から前記第1の信号を前記不揮発メモリに出力するために用いられ、前記第2の基板に前記第1の回路が接続されるときには前記第1の回路から前記第2の信号を前記第1の制御手段に出力するために用いられる第1の接続点を有する接続手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記第1の回路とは、フォトダイオードとフォトトランジスタを含む回路であることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 記録材上の未定着のトナー像を定着するための定着装置を備え、
    前記第1の回路は前記定着装置に設けられていることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 記録材上の未定着のトナー像を定着するための定着装置を備え、
    前記不揮発メモリは、前記定着装置に関するデータを記憶していることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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